JP4728915B2 - 警報装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、警報装置およびその制御方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、移動体に危険が迫っている等の情報を振動にて乗員に知らせるための警報装置の改良に関する。
近年、自動車事故が起きたときの安全性に関する技術もさることながら、事故そのものを未然に防ぐといういわゆるアクティブセーフティ技術への関心が強く、このようなアクティブセーフティ技術に関する研究や開発も盛んに行われてきている。
このようなアクティブセーフティ技術の一つに、モータなどの振動体を座席に設置しておき、必要時に振動させることによって警報するという体感型の装置に関する技術がある。例えば走行中の車両に対して一定距離内に障害物があることが検出されたとき、モータを振動させてドライバに体感させ、何らかの危険性が生じていることを知らせて事故を未然に防ぐというものである。
このような振動体を利用した警報装置としては、例えば、振動モータをシート座面下のウレタンフォーム(ポリウレタンの樹脂からなるクッション材)内に配置しておき、カメラ等で検出された障害物との距離に応じて振動を強弱させるといった調整を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、シートに乗員が着座していることを検出するためのセンサを併設した警報装置や、運転者がいかなる姿勢であっても必要最小限の振動体で警報するべく運転者とシート座面との接触状態を検出するためのセンサを併設した警報装置なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−199296号公報 特開平10−44895号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような警報装置の場合、乗員の姿勢や体格によっては振動が大きくなり、不快な振動音(いわゆるビビリ音)や作動音が生じることがある。
また、特許文献2に記載のような警報装置の場合には、乗員の着座を検出するためとはいえ、その分だけセンサ等の装置が余分に必要になってしまう。
そこで、本発明は、センサ等の余分な装置を必要とすることなく、振動体の振動が大きくなりすぎるのを抑えて不快な振動音や作動音が生じないようにした警報装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は種々の検討を行った。上述のごとき振動体は例えばシート座面下のウレタンフォーム(クッション材)の内部に設けられるなどしているが、このような場合、当該振動体が浮いたようないわばフローティングの状態となっているため、振動時に抑えがきかず暴れるように振動することがある。この点に着目した本発明者は、これらの構造等についてさらに検討を重ね、かかる課題の解決に結び付く知見を得るに至った。
本発明はかかる知見に基づくものであり、移動体に関する情報を当該移動体の乗員に振動にて知らせて警報するための警報装置において、乗員が着座するシートのクッション材に設けられた振動体と、移動体に影響を及ぼしうる当該移動体の外部の状況を検出するための検出手段と、該検出手段による検出信号に応じて振動体を振動させる制御手段と、を備え、振動体に対する負荷を表すパラメータを制御手段にて監視し、当該パラメータが所定のしきい値を超えている場合には振動体の出力を制限することを特徴とするものである。
例えば乗員の大腿部がシート座面から離れているような場合、当該シートのクッション材に設けられている振動体にかかる負荷がその分だけ小さくなり、電流値やモータ回転数が増加するなど、当該振動体に対する負荷を表すパラメータに変化が生じる。本発明にかかる警報装置はかかるパラメータを監視しておき、これが所定のしきい値を超えたと判断した場合には振動体の出力を制限する。これによれば、負荷が小さいことに対応して適度に出力を落とすので、警報装置としての機能を損なわずに不快な振動音や作動音が生じるのを抑えることができる。
しかも、この警報装置は、振動体に対する負荷を表すパラメータを監視し、このパラメータに基づき振動体の出力制限を行う。このため、本発明にかかる警報装置においては乗員が着座していることを検出するためのセンサは不要であり、運転者等とシート座面との接触状態を検出するためのセンサも不要である。
上述の場合、パラメータとして振動体を流れる電流値を監視することができる。例えば乗員の大腿部がシート座面から離れているような場合、振動体にかかる負荷が小さくなっていると、当該振動体の電流値が通常よりも大きくなることがある。この点、本発明では振動体自体の電流値を監視しているため、当該電流値が所定のしきい値を超えていると判定すれば出力を制限することができる。
あるいは、パラメータとして振動体を構成するモータの回転数を監視することもできる。例えば上述のように乗員の大腿部がシート座面から離れているような場合、振動体にかかる負荷が小さくなっていると、当該振動体を構成するモータの回転数が通常よりも大きな値となることがある。この点、本発明ではモータ自体の回転数を監視しているため、当該回転数が所定のしきい値を超えていると判定すればモータ出力を制限することができる。
また、上述の発明においては、制御手段により、シートの座面が所定のしきい値を超える状態にまで傾いているかどうかを検出し、所定のしきい値を超える状態にまで傾いている場合には当該傾きに応じて振動体の出力を制限することが好ましい。例えばチルト機構によって座面が傾いている場合、シート下に隙間ができることによって振動体による振動が大きくなり、不快な振動音や作動音が生じやすくなることがある。この点、本発明では、シート座面の傾きをも考慮していることから、座面を傾かせたことによる不快な振動音や作動音を効果的に抑えることができる。
さらに、本発明では、振動体の出力を予め設定しておいた値にまで制限することとしている。
また、制限値は、当該移動体に固有の値として設定されていることも好ましい。不快な振動音や作動音を抑えるために適した制限値は、例えば車両やシートの種別や構造によって異なるし、また種別や構造が同じであっても個体ごとに異なることがある。これを踏まえ、例えば乗員なしの状態で制限値を個別に設定しておくこととすれば、移動体ごとに制限値を最適化することができる。
さらに、本発明にかかる警報装置の制御方法は、移動体に関する情報を当該移動体の乗員に振動にて知らせて警報するための警報装置であって、乗員が着座するシートのクッション材に設けられた振動体と、移動体に影響を及ぼしうる当該移動体の外部の状況を検出するための検出手段と、該検出手段による検出信号に応じて振動体を振動させる制御手段と、を備えた装置に対し、振動体に対する負荷を表すパラメータを制御手段にて監視し、当該パラメータが所定のしきい値を超えている場合には振動体の出力を制限するというものである。
本発明によれば、センサ等の余分な装置を必要とすることなく、振動体の振動が大きくなりすぎるのを抑えて不快な振動音や作動音が生じないようにすることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6に本発明にかかる警報装置の実施形態を示す。本発明にかかる警報装置1は、移動体2に関する情報を当該移動体2の乗員に振動にて警報として知らせる体感式の装置である。本実施形態の警報装置1は、振動体4と、外部状況の検出手段5と、制御手段6とを備えており、振動体4に対する負荷を表すパラメータを監視し、このパラメータの大きさに応じて振動体4の出力を制限する。以下においては、移動体2の一例である自動車車両(以下、車両2という)に本発明にかかる警報装置1を適用した場合について説明する。
車両2におけるシート3は、ドライバをはじめとする乗員のための着座席である。ただし本実施形態におけるこのシート3自体の構成は特に固有のものではなく、一般的に用いられているものと特に変わるところはない。このシート3のうち、座や背もたれの内部には例えばウレタンフォームなどによって形成されたクッション材3cが設けられている(図2等参照)。
振動体4は上述のシート3に設けられているもので、振動を介して乗員に警報を知らせるいわゆるバイブレータとして機能するものである。例えば本実施形態では偏芯部材付きのモータをこの振動体4として用いているが(以下、モータ4ともいう)、振動体の具体例が特にこのようなものに限定されることはない。本実施形態の警報装置1においては、このようなモータ4のうちの少なくとも一つは上述したシート3のクッション材3cの中に配置されている。このようにクッション材3cの中に配置されているモータ4は、特に何か他の変形しない部材に固定されているわけではなく、クッション材3cの内部にて浮いたような状態となっている。
検出手段5は、車両2の外部における状況であって当該車両2に影響を及ぼしうるもの、例えば障害物などを検出するためのものである(図1等参照)。検出手段5としては例えばミリ波レーダーやレーザーレーダーといったいわゆる車載レーダーを利用することができるが、本実施形態では赤外線カメラを利用した場合について説明する(以下、カメラ5ともいう)。カメラ5は、例えば車内のバックミラー(ルームミラー)の裏などに配置されており、一定時間間隔で撮影した画像を外部に伝送するように構成されている(図1、図2参照)。
制御手段6は例えばECU(Electronic control Unit)によって構成されるもので(以下、ECU6ともいう)、カメラ5の検出信号に応じてモータ4の動作の制御も行っている(図1参照)。また、本実施形態におけるECU6は、モータ4に対する負荷を表すパラメータを監視(モニタリング)し、当該パラメータが所定のしきい値を超えている場合にはモータ4の出力を制限することとしている。
また、本実施形態における警報装置1はさらに画像処理装置7を備えている(図1参照)。画像処理装置7は上述したカメラ5とECU6の間に配置されており、カメラ5から伝送される画像を処理し、当該処理後のデータをECU6に送信する。例えば本実施形態の画像処理装置7は、カメラ5から伝送される画像に基づき、対象物が自動車、オートバイ、自転車、歩行者などをいずれかであるかを判別し、さらに、この対象物の相対的な移動速度、当該車両2に対する対象物の移動の方向(角度)の変化などから車両2との距離を算出する。そして、これら算出の結果に基づき、当該車両2から一定の距離以内に位置する動体を障害物だとして認識(検出)する。画像処理装置7による検出結果はECU6へと送信される(図1参照)。本実施形態の画像処理装置7には、車両2の移動速度を検出するための手段である車輪の回転速度センサ10が接続されている(図1参照)。
なお、ここではカメラ5から伝送される画像に基づき対象物を判別することとしているが、例えば自動車や歩行者などの形状を予めパターン化して画像処理装置7に登録しておくといった他の手段を利用することもできる。この場合には、カメラ5により伝送された画像に対しパターンサーチ等の各種処理を行って障害物を仮検出する。その後、仮検出された障害物の画像の大きさから車両2との距離を算出し、当該車両2から所定距離以内に位置する対象物を障害物として認識(検出)する。この処理方法の場合には、例えば停車中の自動車や立ち止まっている人などの静止体も障害物として検出することが可能である。
以上のような一連の処理にて障害物を認識(検出)した場合、ECU6は所定の電流を流してモータ4を駆動させる。駆動されたモータ4は振動し、乗員に振動を体感させることによって障害物が一定距離内に存在することを知らしめる。
ここで、本実施形態の警報装置1においては、モータ4に対する負荷を表すパラメータをECU6にて監視し続け、当該パラメータが所定のしきい値を超えている場合には当該モータ4への出力を制限することとしている。この内容について説明すると以下のとおりである。
すなわち、乗員がシート3に所定の姿勢にて着座している場合、当該乗員の大腿部や膝裏部がシート3の座面3sに接した状態となっていれば、クッション材3cの内部に配置されているモータ4にはその分だけ荷重がかかり、ある程度の負荷が作用した状態となる(図3参照)。振動体として用いられているモータ4は、所定範囲の負荷(荷重)が作用している条件下で適度に振動するよう設定されていることから、この状態下で駆動された場合には特に不快な振動音や作動音を生じることなく身体の一部(この場合、下肢)を通じて乗員に振動を体感させ、警報を発することが可能である。
一方、乗員がシート3に着座しているとしても、当該乗員の大腿部や膝裏部がシート3の座面3sから離れた状態となっていれば、クッション材3cの内部に配置されているモータ4にかかる負荷がその分だけ小さくなり、電流値や回転数が増加した状態で動作することがある(図4参照)。このような場合、モータ4は振動を体感させることができるものの、併せて不快な振動音や作動音を生じることがある。
そこで本実施形態においては、当該モータ4を流れる電流値をパラメータとして監視し続け、状況に応じてモータ出力を適度に落とすことにより、警報装置1としての機能を損なうことなく不快な振動音や作動音が生じるのを抑えることとしている。この場合の処理例をフローチャートを用いて説明すれば以下のとおりである(図5参照)。
まず、当該車両2の外部における障害物を認識(検出)した場合、ECU6によって所定の電流を流すことによりモータ4を駆動し、振動による警報動作を開始する(ステップ1)。モータ4が回転して振動している間、当該モータ4に対する負荷を表すパラメータ(この場合、当該モータ4を流れる電流値)をECU6によってモニタリング(監視)し続ける(ステップ2)。
ここで、モニタリングしたパラメータ値(電流値)が所定のしきい値を超えているかどうか判断し(ステップ3)、超えていなければ(ステップ3にてNo)、当該モータ4にかかる負荷が適度な範囲内にあるとして振動(警報)を継続する(ステップ5)。
一方、パラメータ値(電流値)が所定のしきい値を超えている場合には(ステップ3にてYes)、出力を制限してモータ4の回転数を落とし(ステップ4)、その状態で振動(警報)を継続する(ステップ5)。例えば本実施形態の場合であれば、当該モータ4を流れる電流値を抑えることによって出力の制限を行う。このように、負荷が小さいことに対応して出力を適度に落とすこととすれば、警報装置1としての機能を損なうことなく不快な振動音や作動音を抑えることが可能である。
続いて、振動(警報)がまだ必要かどうかを判断する(ステップ6)。例えば、対象としている障害物が当該車両2から一定の距離内に存在していることを検出し続けている場合には振動(警報)を継続させる(ステップ6にてYes)。この場合にはステップ2にループしてパラメータ(電流値)を再びモニタリングする。他方、振動(警報)はもう必要でないと判断すれば(ステップ6にてNo)、振動による一連の警報動作を終了する(ステップ7)。
なお、上述の場合、乗員の大腿部や膝裏部がシート3の座面3sから離れた状態となってはいるものの(図4参照)、ある程度の回転数にてモータ4を駆動することとすれば、臀部やもう一方の脚などを通じて乗員に振動を体感させ、あるいは不快ではない振動音や作動音を通じて警報を認識させることが可能である。したがって、本実施形態によれば警報装置1の機能は損なうことなく不快な振動音や作動音を抑えることが可能となっている。
また、本実施形態では、上述のようにモータ4の出力を制限する際、予め設定しておいた値にまで制限することとしている。この場合における制限値はある特定の値に限られるものではないが、一例を挙げれば、当該モータ4に所定の負荷がかかったいわば通常時における電流値をこの制限値とすることが好ましい(図6参照)。例えば、モータ4に所定範囲の荷重がかかった状態下での駆動時の電流値がI0、荷重がかかっていない状態下で達しうる駆動時の電流値がI1であるならば、前者の電流値I0を制限値とすることができる。不快な振動音や作動音が生じている場合、電流値を制限値であるI0にまで落とせば通常時と同等程度の回転数に制御して適度な振動を乗員に体感させることが可能である(図6中の矢印参照)。しかも、こうした場合には2値だけの制御となるため比較的な簡単な内容の制御で所定の作用効果を奏することが可能である。さらに付言しておくと、上述した所定のしきい値は、電流値I0と電流値I1との間の値として適宜設定することが可能である。
なお、以上のような制限値は、車両2ごとに固有の値として設定しておくことも好ましい。不快な振動音や作動音を抑えるために適した電流値(出力)は車両2やシート3の種別や構造によって異なるし、種別や構造が同じであっても例えば使用環境や仕向け等によって個体ごとに異なりうるので、このことを踏まえて車両2ごとないしは当該警報装置1ごとに設定して最適化しておくのがよい。この場合には、例えば乗員なしの状態で制限値I0を個別に設定しておくことがさらに好ましい。
また、ここまではモータ4の電流値のみをパラメータとして判断する形態について説明したが、さらに別のパラメータ、例えば当該シート3の座面3sの傾き状況を判断材料に加えることも好ましい。例えばいわゆるチルト機構9などの装置によりシート座面3sの傾きを調整することが可能なシート3においてはチルトパン9aを傾斜させるとシート3の裏面とチルトパン9aとの間の隙間Gが生じることがある(図3、図4参照)。このような場合、当該隙間Gが生じた影響でモータ4の抑えが効かず、不快な振動音や作動音が大きくなったり生じやすくなったりすることがあるので、座面3の傾き状況なども判断材料に加えればこのような不快な振動音や作動音をさらに抑えやすくなる場合がある。特に図示はしていないが、一例を示せば、図5に示したフローにてパラメータ(電流値)が所定のしきい値を超えていないと判断した場合に(ステップ3にてNo)、さらに座面3sの傾き状況を第2のパラメータとして判断し、所定量を超えて傾いていれば隙間Gが生じて不快な振動音や作動音が生じやすい状況にあるとして出力を制限する、といったものである。
ちなみに、図3および図4に示したシート3では、当該シート3のフレーム3f上の支点9cを中心にしてチルトパン9aが傾斜可能に設けられている。例えば先端側を上昇させるように動作したチルトパン9aは、シート3を裏面側から押し上げるようにして座面3sを後方側へと傾斜させる(図4参照)。特に図示はしていないが、チルトパン9aは、駆動モータあるいは手動ダイヤルによる外部からの操作がねじ機構やカム機構などを介して伝達されることによって所定量だけ傾斜するようになっている。また、シート3の座面3sが所定のしきい値を超えているかどうかは、当該シート3やチルトパン9aの位置を検出するセンサ、あるいは駆動モータや手動ダイヤルの操作量を検出するセンサなどによって判断することができる。
ここまで説明したように、本実施形態の警報装置1によれば、振動(警報)時、不快な振動音や作動音を生じうる程度に負荷の少ない状況にあっても、監視し続けているモータ4の電流値の変化に基づいて出力を適度に制限することができる。したがって、警報装置1としての機能は損なうことなく不快な振動音や作動音が生じるのを抑えることが可能である。
しかも、この警報装置1は、振動体4自体の電流値をパラメータとして負荷の程度を判断していることから、乗員が着座しているかどうかを検出するためのセンサは不要であり、乗員とシート3の座面3sとの接触状態を検出するためのセンサも不要である。したがって、不快な振動音や作動音を抑えるための装置を別途設ける必要がない。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態ではモータ4を流れる電流値をパラメータとして監視する場合について説明したが、これ以外のパラメータを利用することも可能である。一例を示せば、ロータリエンコーダやホール素子といった回転センサ8を利用して当該モータ4の回転数を検出し、モータ回転数をパラメータとして負荷を判断することもできる(図1参照)。当該モータ4の直上付近に荷重が作用している場合はこれが適度な負荷となって振動が規制されるが、負荷がないときは回転数が増加して不快な振動音や作動音を生じるおそれがある。この点、モータ4の回転数をパラメータとして監視(モニタリング)していれば回転数を適度に調整することによって不快な振動音や作動音を抑えることが可能である。また、この場合には回転センサ8を必要とするが、これら回転センサ8はモータ4に一体化して設けることができるものであり、乗員が着座していることや乗員と座面3sとの接触状態を検出するためのセンサを別途設ける場合よりも構成が簡単である。
また、上述した実施形態では本発明を自動車の車両2に適用した場合について説明したがこれも一例に過ぎず、自動車以外の種々の移動体に対しても適用することが当然に可能である。
さらに、本実施形態では検出手段5の具体例としてカメラを例示したがこれも一例に過ぎず、この他、例えばレーザーレーダーやミリ波レーダー等を用いることも可能である。さらには、交差点などに周辺の立体物を検出するインフラ装置(例えばビーコン等)が設置されている場合には、係るインフラ装置から車両2の周囲の物体の情報を通信装置により画像処理装置7に取り込み、画像処理して障害物を検出することも可能である。要は、いずれの検出手段5が利用されている場合であっても当該移動体2に対して本発明を適用することが当然に可能である。
本発明にかかる警報装置の構成例を示すブロック図である。 移動体の一例である自動車車両の概略構成を示す側面図である。 乗員が着座した状態のシートの側面図であって、当該乗員の大腿部や膝裏部が座面に接した状態となっている場合を示しているものである。 乗員が着座した状態のシートの側面図であって、当該乗員の大腿部や膝裏部が座面から離れた状態となっている場合を示しているものである。 警報装置としての機能を損なうことなく不快な振動音や作動音が生じるのを抑えるための処理の一例を示すフローチャートである。 モータ(振動体)における電流値を、負荷のない状態下での電流値I1から制限値であるI0にまで落とす様子を示すグラフである。
符号の説明
1…警報装置、2…車両(移動体)、3…シート、3c…クッション材、4…モータ(振動体)、5…カメラ(検出手段)、6…ECU(制御手段)

Claims (5)

  1. 移動体に関する情報を当該移動体の乗員に振動にて知らせて警報するための警報装置において、
    前記乗員が着座するシートのクッション材に設けられた振動体と、
    前記移動体に影響を及ぼしうる当該移動体の外部の状況を検出するための検出手段と、
    該検出手段による検出信号に応じて前記振動体を振動させる制御手段と、
    を備え、
    前記振動体に対する負荷を表すパラメータを前記制御手段にて監視し、当該パラメータが所定のしきい値を超えている場合には前記振動体の出力を制限し、
    前記制御手段により、前記シートの座面が所定のしきい値を超える状態にまで傾いているかどうかを検出し、前記所定のしきい値を超える状態にまで傾いている場合には当該傾きに応じて前記振動体の出力を制限する
    ことを特徴とする警報装置。
  2. 前記パラメータとして前記振動体を流れる電流値を監視することを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
  3. 前記パラメータとして前記振動体を構成するモータの回転数を監視することを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
  4. 前記振動体の出力を予め設定しておいた制限値にまで制限することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の警報装置。
  5. 前記制限値は、当該移動体に固有の値として設定されていることを特徴とする請求項に記載の警報装置。
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