JP2007203973A - 車両の操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の操舵装置において、運転者による車両の運転状態に応じてステアリングホイールに適切な振動を付与し、運転者に対し確実に警告を行う。
【解決手段】運転者による車両の運転状態を検出する運転状態検出手段(覚醒度監視装置41、走行レーン逸脱監視装置42、又は顔面位置監視装置43)の検出結果に応じて、支持機構2に装着された振動付与手段(電動テレスコピック装置60、電動チルト装置70、又は電動バイブレータ80)により、ステアリングホイール1に対し、その操作方向とは異なる方向(軸方向、軸に垂直な方向、又は揺動方向)に振動を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の操舵装置に関し、特に、運転者による車両の運転状態に応じてステアリングホイールに振動を付与し得る操舵装置に係る。
車両の操舵装置は、ステアリングホイールを回転可能に支持すると共に、運転者の姿勢に応じてステアリングの位置を調整し得る支持機構と、車両の操舵輪を転舵する転舵機構を備え、この転舵機構をステアリングホイールの操作に応じて駆動して操舵輪を転舵するように構成されており、支持機構と転舵機構とは機械的又は電気的に連結されている。例えば、従来の機械的なステアリング機構によるもの、あるいは電動パワーステアリング機構を備えたものにおいては、支持機構は転舵機構に機械的に連結されているのに対し、ステアリングバイワイヤ方式によるものにおいては、支持機構と転舵機構との間に機械的な連結はなく、電気的に連結されている。尚、支持機構には、運転者の運転姿勢に適合するようにステアリングホイールの前後位置及び上下位置、並びに角度を調整するためテレスコピック装置やチルト装置が具備されるが、これらを電気的に駆動し自動調整を行う電動テレスコピック装置や電動チルト装置も市販車に搭載されている。
例えば、下記の特許文献1には、操舵ハンドルの操作に対して反力を付与する反力アクチュエータと、転舵輪を転舵するための転舵アクチュエータと、操舵ハンドルの操作に応じて転舵アクチュエータを駆動制御して転舵輪を転舵する転舵制御装置とを備えたステアリングバイワイヤ方式の車両の転舵装置が開示されている。一方、近時の車両においては、車両前方の先行車両との車間距離や速度差を計測し、減速の必要性が生じた場合には、運転者による車両の運転状態に応じて、運転者に対し種々の警告を与える装置が普及しつつある。例えば、特許文献1には、上記の転舵装置において、運転者の運転操作状態を確実に検出して状態悪化を警告することを目的とし、運転者の運転操作状態の不良が所定回数連続して検出されると、反力アクチュエータを駆動制御し、操舵ハンドルを振動させて、運転者に警告を報知することが提案されている。
また、下記の特許文献2には、「覚醒度の低下を警告すると共に、車両の挙動を不安定にさせることがない覚醒度低下警告装置を提供すること」を目的として、「覚醒度判定手段によって運転者の覚醒度の異常が判定された場合、自動操舵作動手段の自動操舵アクチュエータが作動されて自動操舵に切り換えられ、振動入力手段によって操舵手段に警告用の振動が所定時間与えられ、この後、覚醒度判定手段によって緊張度合いが正常であると判定された際に自動操舵が解除されて操舵手段による操舵を可能にした」と記載されている。上記の振動入力手段としては、自動操舵機構を備えた油圧式パワーステアリング機構が利用され、ディザ処理のレベルを上げることでステアリングホイールに警告用の振動を発生させる旨記載されている。
更に、運転者に対し装着指示を行う装置として、下記の特許文献3に、「シートベルトの未着用時には、乗員にシートベルト着用の強い認識を与えることができるシートベルト着用促進装置を提供すること」を目的として、「着座した乗員がシートベルトを未着用の状態でイグニッションスイッチを投入した時に、制御手段が振動発生手段を作動してステアリングホイールを強制的に振動させる」と記載されている。上記の振動発生手段としては、ステアリングホイールのスポークに取り付けた第1バイブレータと、ステアリングコラムに取り付けた第2バイブレータとで構成され、これら第1,第2バイブレータにはコントローラから出力する作動信号により同時に作動する旨記載されている。また、運転者と助手席乗員のいずれか一方がベルト未着用であるときに第1,第2バイブレータを作動させる旨記載され、更に、停車時には第1,第2バイブレータを間欠作動させるとともに、車両発進後は第1,第2バイブレータを連続作動させる旨記載されている。
尚、運転者による車両の運転状態に応じて運転者に対し警告を与える装置としては、上記の覚醒度低下警告装置のように、覚醒度を監視してその低下を警告する装置のほか、走行レーンに沿って自動的に走行制御中の車両において、走行レーンを監視し、これを逸脱したときには運転者に警告する装置や、運転者の顔面位置を監視し、運転者がわき見をしたときには運転者に警告する装置も提案されている。
特開2005−212689号公報 特開平8−268287号公報 特開2004−210261号公報
特に車両の操舵装置との関連において、運転者による車両の運転状態に応じて運転者に対し警告を与える従来装置としては、上記特許文献1及び2に記載のように、反力アクチュエータや自動操舵機構を振動源としており、その振動方向がステアリングホイールの操作方向(回転)と一致するので、運転者に対し誤解を与えるおそれがある。例えば、ステアリングホイールの操作方向の振動によって、運転者には操舵量不足の警告と誤解され、運転者がステアリングホイールの操作量を増加させることも懸念されるので、別途対策を講ずる必要がある。尚、前掲の特許文献3に記載の装置においては、ステアリングコラムに第2バイブレータが取り付けられたものも開示されているが、この第2バイブレータは、運転者と助手席乗員のいずれか一方がベルト未着用であるときに作動させ、更に、停車時には間欠作動させるとともに、車両発進後は連続作動させる旨記載されているように、運転者に対し装着指示を行う装置であって、車両の運転状態に応じて運転者に対し警告を与える装置ではない。また、前述のように操舵装置の支持機構に具備される電動テレスコピック装置や電動チルト装置とは関係なく、当然乍ら、前述の反力アクチュエータとの関連もない。
そこで、本発明は、ステアリングホイールの操作に応じて転舵機構を駆動して操舵輪を転舵する車両の操舵装置において、運転者による車両の運転状態に応じてステアリングホイールに適切な振動を付与し、運転者に対し確実に警告を行うことを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明の車両の操舵装置は、請求項1に記載のように、ステアリングホイールを回転可能に支持すると共に、運転者の姿勢に応じてステアリングの位置を調整し得る支持機構と、車両の操舵輪を転舵する転舵機構を備え、該転舵機構を前記ステアリングホイールの操作に応じて駆動して前記操舵輪を転舵する車両の操舵装置において、前記運転者による前記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記支持機構に装着され、前記運転状態検出手段の検出結果に応じて、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの操作方向とは異なる方向に振動を付与する振動付与手段とを備えることとしたものである。
前記振動付与手段は、請求項2に記載のように、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの軸方向の振動を付与する軸方向駆動装置を含み、この軸方向駆動装置としては、請求項3に記載のように、前記ステアリングホイールを軸方向に駆動する電動テレスコピック装置がある。
また、前記振動付与手段は、請求項4に記載のように、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールが揺動する方向に振動を付与する揺動駆動装置を含み、この揺動駆動装置としては、請求項5に記載のように、前記ステアリングホイールを揺動して前記ステアリングホイールの軸に対し所定角度に調整する電動チルト装置がある。
更に、前記振動付与手段は、請求項6に記載のように、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する垂直方向駆動装置を含み、この垂直方向駆動装置としては、請求項7に記載のように、前記支持機構に装着され、前記運転状態検出手段の検出結果に応じて前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する電動バイブレータがある。
そして、前記運転状態検出手段は、請求項8に記載のように、少なくとも二つの運転状態を検出する検出装置を具備すると共に、前記振動付与手段が、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの軸方向の振動を付与する軸方向駆動装置、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールが揺動する方向に振動を付与する揺動駆動装置、及び前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する垂直方向駆動装置のうちの少なくとも二つの駆動装置を具備し、前記検出装置によって検出された前記少なくとも二つの運転状態に対応して前記少なくとも二つの駆動装置を独立して駆動制御し、前記ステアリングホイールに対し前記少なくとも二つの運転状態に応じて異なる振動を付与するように構成することができる。
上記操舵装置において、請求項9に記載のように、前記軸方向駆動装置は、前記ステアリングホイールを軸方向に駆動する電動テレスコピック装置であり、前記揺動駆動装置は、前記ステアリングホイールを揺動して前記ステアリングホイールの軸に対し所定角度に調整する電動チルト装置であって、前記垂直方向駆動装置は、前記支持機構に装着され、前記運転状態検出手段の検出結果に応じて前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する電動バイブレータとすることができる。
一方、請求項1記載の操舵装置において、請求項10に記載のように、前記支持機構が、前記ステアリングホイールを軸方向に駆動する電動テレスコピック装置と、前記ステアリングホイールを揺動して前記ステアリングホイールの軸に対し所定角度に調整する電動チルト装置とを具備すると共に、前記運転状態検出手段が、二つの運転状態を検出する検出装置を具備したものとし、該検出装置によって検出された前記二つの運転状態に対応して、前記振動付与手段が前記電動テレスコピック装置及び前記電動チルト装置を独立して駆動制御し、前記ステアリングホイールに対し前記二つの運転状態に応じて異なる振動を付与することとしてもよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載のように構成された操舵装置においては、ステアリングホイールを支持する支持機構には、ステアリングホイールに対し、ステアリングホイールの操作方向とは異なる方向に振動を付与する振動付与手段が装着されており、この振動付与手段によって、運転者による車両の運転状態に応じて、運転者に対し適切な警告を行うことができ、警告の一環として転舵機構が駆動されることはないので、運転者に誤解を与えることなく確実に警告を行うことができる。
特に、請求項2及び3のように構成すれば、警告時には、ステアリングホイールの軸方向の振動を付与することができるので、ステアリングホイールの操作方向とは峻別することができる。また、請求項4及び5のように構成すれば、警告時には、ステアリングホイールが揺動する方向に振動を付与することができるので、ステアリングホイールの操作方向とは峻別することができる。更に、請求項6及び7のように構成すれば、警告時には、ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与することができるので、ステアリングホイールの操作方向とは峻別することができる。
そして、請求項8のように、少なくとも二つの運転状態に対応して少なくとも二つの駆動装置を独立して駆動制御し、ステアリングホイールに対し少なくとも二つの運転状態に応じて異なる振動を付与する構成とすれば、当該少なくとも二つの駆動装置の異なる振動によって、運転者は当該少なくとも二つの運転状態を峻別することができるだけでなく、運転状態と振動の対応付けによって、運転者が何れの運転状態に係る警告かを認識し、直ちに警告に応じた対応を行うことができる。例えば、請求項9のように構成すれば、電動テレスコピック装置によるステアリングホイールの軸方向駆動、電動チルト装置によるステアリングホイールの揺動、及び電動バイブレータによるステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を、三種の運転状態と対応させることにより、運転者は例えば走行レーンの逸脱、運転者自身の覚醒度不足、及びわき見の何れの運転状態かを認識することができ、直ちに対処することができる。尚、請求項10のように構成すれば、市販車に搭載されている電動テレスコピック装置及び電動チルト装置をそのまま用いることができ、電動テレスコピック装置によるステアリングホイールの軸方向駆動及び電動チルト装置によるステアリングホイールの揺動を、二つの運転状態と対応させることができる。
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る車両の操舵装置を示すもので、ステアリングホイール(ハンドル)1は支持機構2に支持され、支持機構2は機械的あるいは電気的に転舵機構3に連結されている。この転舵機構3はステアリングホイール1の操作に応じて駆動されて車輪操舵機構(図示せず)を介して操舵輪(図示せず)を転舵するように構成されている。例えば、本実施形態の操舵装置が電動パワーステアリング機構(図示せず)を備えたものであれば、支持機構2は機械的に転舵機構3に連結されるが、ステアリングバイワイヤ方式であれば、支持機構2は電気的に転舵機構3に連結される。
本実施形態の支持機構2は、その基本構成として、固定ブラケット10、ロアチューブ20及びロアシャフト21、アッパチューブ30及びアッパシャフト31、並びにブラケット23を有し、固定ブラケット10を介して車体Bに支持されている。ロアチューブ20は固定ブラケット10に対し車両前後方向(図1の左右方向)に摺動可能に支持されており、更に、ロアシャフト21がロアチューブ20内に収容され軸を中心に回転可能に支持されている。アッパチューブ30は、ブラケット23を介してロアチューブ20に対し支点P1を中心に揺動可能に支持されて連結されており、更に、アッパシャフト31がアッパチューブ30内に収容され軸を中心に回転可能に支持されている。
そして、図1には表れていないが、ロアシャフト21の後端(図1の右側)とアッパシャフト31の前端(図1の左側)がユニバーサルジョイント(図示せず)を介して揺動可能に連結されている。ロアシャフト21の前端(図1の左側)は転舵機構3に連結されており、アッパシャフト31の後端(図1の右側)にステアリングホイール1が結合されている。而して、ステアリングホイール1の操作に応じてアッパシャフト31がアッパチューブ30内で軸を中心に回転し、アッパシャフト31に連結されたロアシャフト21がロアチューブ20内で軸を中心に回転し、その回転力(及び/又は回転量)が機械的あるいは電気的に転舵機構3に伝達され、操舵輪(図示せず)が転舵される。
上記のステアリング機構の基本構成に対し、本実施形態の支持機構2は、図1に模式的に示すように、電動テレスコピック装置60及び電動チルト装置70を具備している。更に、図1及び図2に示す電動バイブレータ80も装着されており、以下に順次説明する。尚、電動テレスコピック装置60及び電動チルト装置70は、運転者の運転姿勢に適合するようにステアリングホイール1の前後位置及び上下位置、並びに角度を調整するもので、市販車に搭載されているものをそのまま用いることができる。電動バイブレータ80については、市販車に搭載されたものは見当たらないが、本実施形態ではこれも図1に示すように装着される。
先ず、電動テレスコピック装置60は、ステー(あるいはブラケット)61を介してスライダ62がロアチューブ20に支持(固定)されている。スライダ62内には雌螺子部(図示せず)が形成されており、これに螺合し軸方向移動可能に螺子軸63が支持されている。一方、ホルダ64を介して電動モータ65が固定ブラケット10に支持(固定)されている。電動モータ65の出力軸にはウォームホイール66が固着されており、これに螺合してウォームギヤを構成するウォーム63aが、螺子軸63の前端に固着されている。而して、電動モータ65が回転駆動されると螺子軸63が軸を中心に回転し、スライダ62ひいてはロアチューブ20が固定ブラケット10に対して前後動するので、図3に示すようにステアリングホイール1が前後動し、所望の前後方向位置に調整される。尚、この構造は一例を示すもので、これに限らず、ステアリングホイール1が軸方向駆動されるものであればどのような構造でもよい。
次に、電動チルト装置70は、ステー(あるいはブラケット)71を介して、スライダ72がロアチューブ20に支点P2を中心に揺動可能に支持されている。スライダ72内には雌螺子部(図示せず)が形成されており、これに螺合し軸方向移動可能に螺子軸73が支持されている。一方、ホルダ74を介して電動モータ75がアッパチューブ30に支持(固定)されている。電動モータ75の出力軸にはウォームホイール76が固着されており、これに螺合してウォームギヤを構成するウォーム73aが、螺子軸73の後端に固着されている。而して、スライダクランク機構が構成され、電動モータ75が回転駆動されると螺子軸73が軸を中心に回転し、電動モータ75がスライダ72に対して前後動することにより、電動モータ75が支点P2を中心に揺動すると共に、アッパチューブ30がロアチューブ20に対して支点P1を中心に揺動するので、図4に示すようにステアリングホイール1がチルト作動し、所望の傾斜角度に調整される。
そして、電動バイブレータ80は、例えば、電動モータ81と、その出力軸82に対し図2に示すように偏心した位置で支持された偏心錘83を有し、これらがアッパチューブ30に支持されている。而して、電動モータ81によって偏心錘83が回転駆動されると、ステアリングホイール1は、その回転軸に垂直な方向に振動する。尚、図1及び図2に示す構造は電動バイブレータの一例を示すもので、これに限らず、ステアリングホイール1の軸に垂直な方向に振動するものであればどのような構造でもよい。
更に、運転者による車両の運転状態を検出する運転状態検出手段4が配設されている。この運転状態検出手段4としては、例えば、覚醒度監視装置41、走行レーン逸脱監視装置42及び顔面位置監視装置43があり、これらは既知の装置を用いることができるので説明は省略する。そして、支持機構2に装着され、転舵機構3の駆動とは独立して、運転状態検出手段4の検出結果に応じてステアリングホイール1に対し、ステアリングホイール1の操作方向とは異なる方向に振動を付与する振動付与手段として、本実施形態においては、市販車に搭載される上記の電動テレスコピック装置60及び電動チルト装置70が利用される。更に、必要に応じて、上記の電動バイブレータ80が利用される。
図1に示すように、上記の運転状態検出手段4の検出信号は電子制御装置ECUに入力されるように構成されている。電子制御装置ECU内には、図示は省略するが、CPU、ROM、RAM等が内蔵されており、後述する種々の処理が行われ、処理結果に応じて駆動回路50に対し駆動信号が出力される。駆動回路50は、電動テレスコピック装置60を駆動制御するテレスコピック駆動回路56及び電動チルト装置70を駆動制御するチルト駆動回路57を有する。更に、電動バイブレータ80が装着される場合には、これを駆動制御するバイブレータ駆動回路58が設けられる。
図5は上記の実施形態による警告振動制御の一例を示すもので、入力処理等の一般的な処理は省略している。先ず、ステップ101にて、覚醒度監視装置41、走行レーン逸脱監視装置42及び顔面位置監視装置43の検出信号に基づき、覚醒度の低下(所定値未満)、走行レーン逸脱(車線逸脱)及びわき見の何れかが発生したと判定されると、ステップ102に進み、電動テレスコピック装置60及び電動チルト装置70の何れか、又は電動バイブレータ80が駆動され、ステアリングホイール1に対し所定の振動が付与される。
このときの振動パターンとしては、一定の時間間隔で振動するパターンのほか、電動モータ65、75あるいは81に対し、図8に示すように、周波数を車速に応じて可変とし、あるいは通電時間を車速に応じて可変とする駆動信号を供給し、図10に示すように、車速に応じて異なる振動パターンに設定してもよい。あるいは、図9に示すように、通電時間を車速に応じて可変としてモータ回転角を制御する駆動信号を供給し、図10に示すように、車速に応じて異なる振動パターンに設定してもよい。また、ステップ101において「否」と判定されると、ステップ103において振動停止とされてステップ101に戻り、上記の処理が一定時間毎に繰り返される。
次に、図6は警告振動制御の他の例を示すもので、上記の方法によって三種の振動パターンA、B及びCが設定されており、運転状態検出手段4の検出信号の種類に応じて何れか一つの振動パターンが設定される。例えば、ステップ201にて、走行レーン逸脱監視装置42の検出信号に基づき走行レーン逸脱(車線逸脱)と判定されると、ステップ202に進み、電動テレスコピック装置60及び電動チルト装置70の何れか、又は電動バイブレータ80が駆動され、ステアリングホイール1に対し振動パターンAの振動が付与される。ステップ201にて走行レーン逸脱ではないと判定されると、ステップ203に進み、覚醒度監視装置41の検出信号に基づき覚醒度の低下(所定値未満)か否かが判定され、覚醒度の低下と判定されると、ステップ204に進み、ステアリングホイール1に対し振動パターンBの振動が付与される。更に、ステップ203にて覚醒度の低下ではないと判定されると、ステップ205に進み、顔面位置監視装置43の検出信号に基づきわき見か否かが判定され、わき見と判定されると、ステップ206に進み、ステアリングホイール1に対し振動パターンCの振動が付与される。そして、ステップ205において「否」と判定されると、ステップ207において振動停止とされてステップ201に戻り、上記の処理が一定時間毎に繰り返される。
而して、図6の警告振動制御によれば、覚醒度の低下(所定値未満)、走行レーン逸脱及びわき見の何れかの運転状態に対応して、ステアリングホイール1に対し異なる振動パターンが付与されるので、運転者は何れの運転状態かを峻別することができるだけでなく、運転状態と振動の対応付けによって、運転者が何れの運転状態に係る警告かを認識し、直ちに警告に応じた対応を行うことができる。即ち、運転者は走行レーンの逸脱、自身の覚醒度不足、及びわき見の何れの運転状態かを認識することができ、直ちに対処することができる。
また、図7は警告振動制御の更に他の例を示すもので、運転状態検出手段4の検出信号の種類に応じて電動テレスコピック装置60、電動チルト装置70及び電動バイブレータ80の何れか一つの装置が駆動される。例えば、ステップ301にて、走行レーン逸脱監視装置42の検出信号に基づき走行レーン逸脱(車線逸脱)と判定されると、ステップ302に進み、電動バイブレータ80が駆動され、ステアリングホイール1に対し軸に垂直な方向の振動が付与される。ステップ301にて走行レーン逸脱ではないと判定されると、ステップ303に進み、覚醒度監視装置41の検出信号に基づき覚醒度の低下(所定値未満)か否かが判定され、覚醒度の低下と判定されると、ステップ304に進み、電動チルト装置70が駆動され、ステアリングホイール1に対し揺動による振動が付与される。更に、ステップ303にて覚醒度の低下ではないと判定されると、ステップ305に進み、顔面位置監視装置43の検出信号に基づきわき見か否かが判定され、わき見と判定されると、ステップ306に進み、電動テレスコピック装置60が駆動され、ステアリングホイール1に対し軸方向の振動が付与される。そして、ステップ305において「否」と判定されると、ステップ307において振動停止とされてステップ301に戻り、上記の処理が一定時間毎に繰り返される。尚、異なる検出信号に応じてどの振動付与手段を振動させるかは、上記の形態に限らず、その他の形態を採用することもできる。
而して、図7の警告振動制御によれば、走行レーン逸脱(車線逸脱)、覚醒度の低下(所定値未満)及びわき見の何れかの運転状態に対応して、電動バイブレータ80、電動チルト装置70及び電動テレスコピック装置60の何れか一つの装置が駆動され、ステアリングホイール1に対し三種の運転状態に応じて異なる振動が付与されるので、運転者は走行レーンの逸脱、自身の覚醒度不足、及びわき見の何れの運転状態かを認識することができ、直ちに対処することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の操舵装置の主要部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に供する電動バイブレータを示す側面図である。 本発明の一実施形態において電動テレスコピック装置の作動状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態において電動チルト装置の作動状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る操舵装置における警告振動制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る操舵装置における警告振動制御の他の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る操舵装置における警告振動制御の更に他の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における電動モータの駆動電圧特性の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態における電動モータの駆動電圧特性の他の例を示すグラフである。 本発明の一実施形態における振動パターン例を示すグラフである。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 支持機構
3 転舵機構
4 運転状態検出手段
10 固定ブラケット
20 ロアチューブ
21 ロアシャフト
23 ブラケット
30 アッパチューブ
31 アッパシャフト
41 覚醒度監視装置
42 走行レーン逸脱監視装置
43 顔面位置監視装置
60 電動テレスコピック装置
62 スライダ
63 螺子軸
64 ホルダ
65 電動モータ
70 電動チルト装置
72 スライダ
73 螺子軸
74 ホルダ
75 電動モータ
80 電動バイブレータ
81 電動モータ
83 偏心錘

Claims (10)

  1. ステアリングホイールを回転可能に支持すると共に、運転者の姿勢に応じてステアリングの位置を調整し得る支持機構と、車両の操舵輪を転舵する転舵機構を備え、該転舵機構を前記ステアリングホイールの操作に応じて駆動して前記操舵輪を転舵する車両の操舵装置において、前記運転者による前記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記支持機構に装着され、前記運転状態検出手段の検出結果に応じて、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの操作方向とは異なる方向に振動を付与する振動付与手段とを備えたことを特徴とする車両の操舵装置。
  2. 前記振動付与手段は、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの軸方向の振動を付与する軸方向駆動装置を含むことを特徴とする請求項1記載の車両の操舵装置。
  3. 前記軸方向駆動装置が、前記ステアリングホイールを軸方向に駆動する電動テレスコピック装置であることを特徴とする請求項2記載の車両の操舵装置。
  4. 前記振動付与手段は、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールが揺動する方向に振動を付与する揺動駆動装置を含むことを特徴とする請求項1記載の車両の操舵装置。
  5. 前記揺動駆動装置が、前記ステアリングホイールを揺動して前記ステアリングホイールの軸に対し所定角度に調整する電動チルト装置であることを特徴とする請求項4記載の車両の操舵装置。
  6. 前記振動付与手段は、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する垂直方向駆動装置を含むことを特徴とする請求項1記載の車両の操舵装置。
  7. 前記垂直方向駆動装置が、前記支持機構に装着され、前記運転状態検出手段の検出結果に応じて前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する電動バイブレータであることを特徴とする請求項6記載の車両の操舵装置。
  8. 前記運転状態検出手段が、少なくとも二つの運転状態を検出する検出装置を具備すると共に、前記振動付与手段が、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールの軸方向の振動を付与する軸方向駆動装置、前記ステアリングホイールに対し、前記ステアリングホイールが揺動する方向に振動を付与する揺動駆動装置、及び前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する垂直方向駆動装置のうちの少なくとも二つの駆動装置を具備し、前記検出装置によって検出された前記少なくとも二つの運転状態に対応して前記少なくとも二つの駆動装置を独立して駆動制御し、前記ステアリングホイールに対し前記少なくとも二つの運転状態に応じて異なる振動を付与することを特徴とする請求項1記載の車両の操舵装置。
  9. 前記軸方向駆動装置が、前記ステアリングホイールを軸方向に駆動する電動テレスコピック装置であり、前記揺動駆動装置が、前記ステアリングホイールを揺動して前記ステアリングホイールの軸に対し所定角度に調整する電動チルト装置であって、前記垂直方向駆動装置が、前記支持機構に装着され、前記運転状態検出手段の検出結果に応じて前記ステアリングホイールの軸に垂直な方向の振動を付与する電動バイブレータであることを特徴とする請求項8記載の車両の操舵装置。
  10. 前記支持機構が、前記ステアリングホイールを軸方向に駆動する電動テレスコピック装置と、前記ステアリングホイールを揺動して前記ステアリングホイールの軸に対し所定角度に調整する電動チルト装置とを具備すると共に、前記運転状態検出手段が、二つの運転状態を検出する検出装置を具備し、該検出装置によって検出された前記二つの運転状態に対応して、前記振動付与手段が前記電動テレスコピック装置及び前記電動チルト装置を独立して駆動制御し、前記ステアリングホイールに対し前記二つの運転状態に応じて異なる振動を付与することを特徴とする請求項1記載の車両の操舵装置。
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