JP2001143486A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
レーズ・ベリファイ電圧発生器を不要としたベリファイ
動作をおこなうこと。 【解決手段】 リファレンスセル30のソース側ビット
線の出力部に本来並列に接続されている容量に加えて、
容量C20を並列に接続し、さらにデータ読み出し時お
よびプログラム・ベリファイ時に並列に接続されかつイ
レーズ・ベリファイ時に切り離される容量C21と、プ
ログラム・ベリファイ時に並列に接続される容量C22
とを備える。これにより、プログラム・ベリファイとイ
レーズ・ベリファイ動作に応じて、リファレンスセル3
0側から出力されるSAREF信号の電位を増減させる
ことができる。
Description
等の電気的に書換え可能な不揮発性半導体記憶装置に関
し、特に読み出しセルのソース側ビット線およびリファ
レンスセルのソース側ビット線に容量を付加して、その
容量に充放電される電流変化に基づいて、プログラム・
ベリファイおよびイレーズ・ベリファイをおこなう不揮
発性半導体記憶装置に関する。
の要部を示す回路図であり、特にデータの読み出し、プ
ログラム・ベリファイおよびイレーズ・ベリファイの動
作を説明するための構成を示したものである。
ータを記憶する複数のメモリセル(読み出しセル)を格
子状に配置したメモリセル・アレイ20と、アドレスの
入力に基づいてメモリセル・アレイ20のロウ方向、す
なわちワード線WL0〜WLnの一つを選択するロウデ
コーダ22と、図示しないコラムデコーダから入力され
るコラム信号に基づいてメモリセル・アレイ20のコラ
ム方向、すなわちビット線の一つを選択するドレイン側
ビット線21およびソース側ビット線23と、を備えて
いる。
ータ読み出し時の記憶状態の判断、プログラム・ベリフ
ァイおよびイレーズ・ベリファイをおこなうためのリフ
ァレンスセル30と、メモリセル・アレイ20およびリ
ファレンスセル30のそれぞれから出力される信号間を
比較するセンスアンプ40と、を備えている。
リファイおよびイレーズ・ベリファイのそれぞれの動作
に応じた電圧をリファレンスセル30のコントロール・
ゲートに印加するリファレンス・ワード線ドライバ32
と、データの読み出し用の電圧を生成する読み出し電圧
発生器24と、プログラム・ベリファイ用の電圧を生成
するプログラム・ベリファイ電圧発生器26と、イレー
ズ・ベリファイ用の電圧を生成するイレーズ・ベリファ
イ電圧発生器28と、を備えて構成されている。
側ビット線23とリファレンスセル30側のソース側ビ
ット線には、それぞれの出力端部に並列に、メモリセル
・アレイ20から出力された信号を充電するための所定
の容量が付加されており、後述するように、センスアン
プ40が、これら容量間の充電速度の相違に基づく電位
差を検出することにより、データの読み出し、プログラ
ム・ベリファイおよびイレーズ・ベリファイをおこなう
ことができる。なお、通常これら容量は、センスアンプ
40内の2つの入力線にそれぞれ並列に設けられる。
レンスセル30は、たとえば、p型シリコン基板上に、
ソースおよびドレインとしてn型拡散層を形成し、これ
らソースおよびドレイン間に配置されかつ絶縁体で覆わ
れたフローティング・ゲートと、そのフローティング・
ゲートへのホットエレクトロン注入およびゲート電圧の
制御をおこなうコントロール・ゲートとから構成される
電気的に書換え可能な不揮発性半導体記憶素子であり、
たとえばフラッシュEEPROM(Electrically Erasa
ble Programmable Read-Only Memory)等である。
ータ読み出し、プログラム・ベリファイおよびイレーズ
・ベリファイの動作について順に説明する。なお、デー
タの書き込み(プログラム)は、たとえば、ソース電圧
Vs=0[V]、ドレイン電圧Vd=5〜6[V]、コン
トロール・ゲート電圧Vcg=12[V](プログラム電
圧)とし、ドレインからフローティング・ゲートにホッ
トエレクトロンを注入することによりおこなわれる。
えば、ソース電圧Vs=5[V](電源電圧)、コント
ロール・ゲート電圧Vcg=−8.5[V](イレーズ電
圧)とし、ドレインを開放状態として、フローティング
・ゲートからソースに電子を引き抜くことによりおこな
われる。
動作においては、図5において、pチャネル型MOSト
ランジスタTr11およびTr21を、それぞれ信号P
D1、PD2によってON状態とする。
いコラムデコーダがドレイン側ビット線21とソース側
ビット線23のそれぞれに接続されたMOSトランジス
タをON状態とし(ビット線の選択)、ロウデコーダ2
2が、読み出し電圧発生器24から供給される読み出し
電圧を読み出しセルのコントロール・ゲートに印加する
(ワード線の選択)。
択により、データ読み出しの対象となる読み出しセルが
選択される。そして、この状態において、MOSトラン
ジスタTr12およびTr13がコラムセレクト信号C
SによりON状態にされることで、選択されたビット線
が有効となり、読み出しセルに記憶されたデータを読み
出すことができる。
タ読み出し動作、プログラム動作およびイレーズ動作に
おいてセンスアンプ40に入力される電流の特性を考慮
して、読み出しセル側の動作において制御されるMOS
トランジスタと同様な特性のMOSトランジスタTr2
2、Tr23、Tr25、Tr26が配置されており、
これらMOSトランジスタは常時ON状態とされてい
る。
も、上記したメモリセル・アレイ20側の動作にともな
って、リファレンス・ワード線ドライバ32が、読み出
し電圧発生器24から供給される読み出し電圧を、ワー
ド線WLrefを介してリファレンスセル30のコント
ロール・ゲートに印加する。
ァレンスセル30側の双方において、それぞれMOSト
ランジスタTr14およびTr24が信号EQによりO
N状態とされ、上記した容量に蓄積された電荷が放電
(リセット)される。つづいて、所定のタイミングの信
号EQの入力によりこれらMOSトランジスタTr14
およびTr24がOFF状態とされる。
ソース側ビット線23から出力される信号が、SAIN
信号として、MOSトランジスタTr13を介してセン
スアンプ40に入力される。なお、このSAIN信号
は、実際には、上記した容量の電位変化として現れる。
も、ソース側ビット線を通じて出力される信号が、SA
REF信号としてセンスアンプ40に入力される。な
お、このSAREF信号もまた、上記した容量の電位変
化として現れる。
号とSAREF信号との間の電位変化、すなわち、上記
した各容量への充電速度を検出することによって、SA
IN信号とSAREF信号との電位差を演算する。
ル・アレイ20側の上記容量への充電速度がリファレン
スセル30側の上記容量への充電速度よりも小さく、か
つ信号LTによってMOSトランジスタTr15がON
状態にされるタイミングにおいて、SAIN信号がSA
REF信号の電位よりも小さい場合に、フローティング
・ゲートにホットエレクトロンが注入された状態である
と判断し、OUT信号としてデータ“0”を出力する。
20側の上記容量への充電速度がリファレンスセル30
側の上記容量への充電速度よりも大きく、かつ信号LT
によってMOSトランジスタTr15がON状態にされ
るタイミングにおいて、SAIN信号がSAREF信号
の電位よりも大きい場合に、センスアンプ40は、フロ
ーティング・ゲートの電子が引き抜かれた状態であると
判断し、OUT信号としてデータ“1”を出力する。
ソース電圧Vs=0[V]、ドレイン電圧Vd=1
[V]、コントロール・ゲート電圧Vcg=5[V]とし
ておこなわれる。
ベリファイ動作についても、上記したデータ読み出し動
作と同様に、まず、メモリセル・アレイ20側において
読み出しセルの選択をおこなう。ただし、リファレンス
セル30側においては、リファレンス・ワード線ドライ
バ32が、読み出し電圧発生器24により生成される読
み出し電圧に代えて、プログラム・ベリファイ電圧発生
器26により生成されるプログラム・ベリファイ電圧
を、リファレンスセル30のコントロール・ゲートに印
加する。
は、読み出し電圧が示す電圧値よりも低い値に設定され
る。これにより、センスアンプ40は、データ読み出し
時よりも小さい電位を示すSAREF信号に対し、信号
LTによってMOSトランジスタTr15がON状態に
されるタイミングにおいて、SAIN信号がさらに小さ
くなる場合に、正常にプログラム動作がおこなわれたも
のと判断し、OUT信号としてデータ“0”を出力す
る。
・ベリファイ動作も、上記したデータ読み出し動作と同
様に、メモリセル・アレイ20側において読み出しセル
の選択をおこなう。ただし、リファレンスセル30側に
おいては、リファレンス・ワード線ドライバ32が、読
み出し電圧発生器24により生成される読み出し電圧に
代えて、イレーズ・ベリファイ電圧発生器28により生
成されるイレーズ・ベリファイ電圧を、リファレンスセ
ル30のコントロール・ゲートに印加する。
は、読み出し電圧が示す電圧値よりも大きい値に設定さ
れる。これにより、センスアンプ40は、データ読み出
し時よりも大きな電位を示すSAREF信号に対し、信
号LTによってMOSトランジスタTr15がON状態
にされるタイミングにおいて、SAIN信号がさらに大
きくなる場合に、正常にイレーズ動作がおこなわれたも
のと判断し、OUT信号としてデータ“1”を出力す
る。
導体記憶装置によれば、リファレンスセル30側のコン
トロール・ゲートに印加する電圧を、通常のデータ読み
出し時の電圧に対して増減させることで、ベリファイ動
作をおこなっている。
た従来の不揮発性半導体記憶装置では、ベリファイ動作
をおこなうために、プログラム・ベリファイ電圧を発生
するためのプログラム・ベリファイ電圧発生器26と、
イレーズ・ベリファイ電圧を発生するためのイレーズ・
ベリファイ電圧発生器28と、を備える必要があり、装
置構成が複雑・大型化するとともに、省電力化を妨げる
要因となっていた。
ものであって、上記したプログラム・ベリファイ電圧発
生器26およびイレーズ・ベリファイ電圧発生器28の
ようなベリファイ動作をおこなうための電圧発生器を不
要とし、装置構成を簡略化できるとともに、省電力化を
図ることのできる不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とを目的とする。
目的を達成するために、本発明にかかる不揮発性半導体
記憶装置は、電気的消去および書き込みを可能とするデ
ータ記憶用メモリセル(後述するメモリセル・アレイ2
0に相当)と、そのデータ記憶用メモリセルの記憶状態
を判断するためのリファレンス用メモリセル(後述する
リファレンスセル30に相当)と、データ記憶用メモリ
セルに流れる電流を充電する第1の容量(後述する容量
C10に相当)と、リファレンス用メモリ・セルに流れ
る電流を充電する第2の容量(後述する容量C11に相
当)と、前記第1の容量と前記第2の容量との間の充電
速度差および電位差を検出するセンスアンプ(後述する
センスアンプ40に相当)と、を備えている。
によってデータ記憶用メモリセルのデータ読み出し、プ
ログラム・ベリファイおよびイレーズ・ベリファイ動作
をおこなう不揮発性半導体記憶装置において、容量値可
変手段(後述する容量C20〜C22およびMOSトラ
ンジスタTr21、Tr22からなる構成に相当)によ
って、複数の容量を並列に接続または切り離すことによ
り、プログラム・ベリファイ動作時において、上記した
第2の容量の容量値をデータ読み出し動作時よりも大き
くし、イレーズ・ベリファイ動作時において、上記した
第2の容量の容量値をデータ読み出し動作時よりも小さ
くする。
とイレーズ・ベリファイ動作に応じて、リファレンス用
メモリ・セルに流れる電流の充電速度を増減させること
ができ、ベリファイ動作ごとにリファレンス用メモリ・
セルのゲートに印加する電圧を変化させることなく、す
なわちこのための電圧発生器を備えることなく、センス
アンプによるデータ読み出し動作およびベリファイ動作
が可能となる。
発明にかかる不揮発性半導体記憶装置の好適な実施の形
態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの
発明が限定されるものではない。
かる不揮発性半導体記憶装置について説明する。実施の
形態1にかかる不揮発性半導体記憶装置は、従来の不揮
発性半導体記憶装置において必要であったプログラム・
ベリファイ電圧発生器とイレーズ・ベリファイ電圧発生
器を備えずに、リファレンスセル側のソース側ビット線
に、プログラム・ベリファイ動作とイレーズ・ベリファ
イ動作のそれぞれにおいて選択される容量を付加するこ
とで、これらベリファイ時のリファレンスセル側から出
力されるSAREF信号の電位を変化させることを特徴
としている。
導体記憶装置の要部を示す回路図であり、特にデータの
読み出し、プログラム・ベリファイおよびイレーズ・ベ
リファイの動作を説明するための構成を示したものであ
る。なお、図5と共通する部分には同一符号を付して、
その説明を省略する。
5に示した不揮発性半導体記憶装置に対し、プログラム
・ベリファイ電圧発生器26とイレーズ・ベリファイ電
圧発生器28を排除し、リファレンスセル30のソース
側ビット線の出力部に、容量C20、C21およびC2
2を並列に設けている。
N/OFF制御するMOSトランジスタTr21と、容
量C22への電流の充放電をON/OFF制御するMO
SトランジスタTr22と、を備えて構成される。な
お、ここで、従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセ
ル・アレイ20のソース側ビット線の出力部に並置され
た容量をC10とし、リファレンスセル30のソース側
ビット線の出力部に並置された容量をC11として、上
記した容量C20、C21およびC22と区別する。
ータ読み出し、プログラム・ベリファイ動作およびイレ
ーズ・ベリファイの動作について、図2および図3に示
す波形図を参照しつつ順に説明する。なお、データの書
き込み(プログラム)およびデータの消去(イレーズ)
については、従来どおりであるので、ここではそれらの
説明を省略する。
動作においては、図1において、pチャネル型MOSト
ランジスタTr11およびTr21を、それぞれ信号P
D1、PD2によりON状態とする。
いカラムデコーダがドレイン側ビット線21(DS0、
DS1)とソース側ビット線23(SS0、SS1)の
それぞれに接続されたMOSトランジスタのうち、上記
したアドレスが示すものをON状態とし、ロウデコーダ
22が、ワード線WL0〜WLnのうち、上記したアド
レスが示すものに対して読み出し電圧発生器24から供
給される読み出し電圧を印加する。
択、すなわちデータ読み出しの対象となる読み出しセル
の選択がおこなわれ、選択された読み出しセルのコント
ロール・ゲートに上記した読み出し電圧が印加される。
そして、この状態において、MOSトランジスタTr1
2およびTr13がコラムセレクト信号CSによりON
状態にされることで、選択されたビット線が有効とな
り、読み出しセルのデータの読み出しが可能となる。
タ読み出し、プログラムおよびイレーズ動作においてセ
ンスアンプ40に入力される電流の特性を考慮して、読
み出しセル側の動作において制御されるMOSトランジ
スタと同一特性のMOSトランジスタTr22、Tr2
3、Tr25、Tr26が配置されており、これらMO
Sトランジスタは常時ON状態とされている。
も、上記したメモリセル・アレイ20側の動作にともな
って、リファレンス・ワード線ドライバ32が、読み出
し電圧発生器24から供給される読み出し電圧を、ワー
ド線WLrefを介してリファレンスセル30のコント
ロール・ゲートに印加する。
ド線WLおよびWLrefに印可される読み出し電圧が
十分に立ち上がるまでの間、信号EQがハイレベルに遷
移される。すなわち、読み出し電圧の印可と同時に、M
OSトランジスタTr14およびTr24は、ハイレベ
ルを示す信号EQをそのゲートに入力し、ON状態とさ
れる。
21は、ローレベルを示す信号ERVによってインバー
タG1から出力されたハイレベルの信号をそのゲートに
入力することでON状態にされるとともに、MOSトラ
ンジスタTr22は、ハイレベルを示す信号PGMVを
入力することでON状態とされる。これにより、上記容
量C10、C11、C21、C22およびC23に蓄積
された電荷が放電(リセット)される。
refに印可された読み出し電圧が十分に立ち上がる
と、信号EQがローレベルに遷移され、これによりMO
SトランジスタTr14およびTr24がOFF状態と
される。また、この際、信号ERVはハイレベルに遷移
され、信号PGMVはローレベルに遷移されて、MOS
トランジスタTr21およびTr22はともにOFF状
態とされる。すなわち、リファレンスセル30側では、
容量C11に加えて、容量C20およびC21が並列に
接続された形態となる。
アレイ20側のソース側ビット線から出力される信号
が、SAIN信号として、MOSトランジスタTr13
を介してセンスアンプ40に入力される。なお、このS
AIN信号は、実際には、上記した容量の電位変化とし
て現れる。
も、ソース側ビット線を通じて出力される信号が、SA
REF信号としてセンスアンプ40に入力される。な
お、このSAREF信号もまた、上記した容量の電位変
化として現れる。
号とSAREF信号との間の電位変化、すなわち、上記
した各容量への充電速度を検出することによって、SA
IN信号とSAREF信号との電位差を演算する。
すように、容量C10への充電速度が容量C11、C2
0およびC21への充電速度よりも小さく、かつ信号L
Tがハイレベルに遷移されるタイミングにおいてSAI
N信号がSAREF信号の電位よりも小さい場合に、フ
ローティング・ゲートにホットエレクトロンが注入され
た状態であると判断し、OUT信号としてデータ“0”
を出力する。
容量C10への充電速度が容量C11、C20およびC
21への充電速度よりも大きく、かつ信号LTがハイレ
ベルに遷移されるタイミングにおいてSAIN信号がS
AREF信号の電位よりも大きい場合に、センスアンプ
40は、フローティング・ゲートの電子が引き抜かれた
状態であると判断し、OUT信号としてデータ“1”を
出力する。
グラム・ベリファイ動作は、メモリセル・アレイ20側
において上記したデータ読み出し動作と同様な読み出し
セルの選択をおこなう。ただし、リファレンスセル30
側においては、信号ERVがローレベルに遷移されると
ともに信号PGMVがハイレベルに遷移されることで、
MOSトランジスタTr21およびTr22がともにO
N状態とされ、リファレンスセル30側のソース側ビッ
ト線から供給される電流により、容量C11、C20お
よびC21とともに容量C22が充電される。
容量C22がさらに並列に接続されることにより、SA
REF信号として示される充電速度は、データ読み出し
時よりも小さくなる。よって、センスアンプ40は、よ
り電位の小さくなったSAREF信号に対し、SAIN
信号がさらに小さくなった際に、正常にプログラム動作
がおこなわれたものと判断し、OUT信号としてデータ
“0”を出力する。
ール・ゲートに印加する電圧を変更することなく、すな
わちプログラム・ベリファイ電圧発生器を備えることな
く、プログラム・ベリファイ動作がおこなえることを意
味している。
・ベリファイ動作は、プログラム・ベリファイ動作と同
様に、メモリセル・アレイ20側においては上記したデ
ータ読み出し動作と同様な読み出しセルの選択をおこな
う。ただし、リファレンスセル30側においては、信号
ERVがハイレベルに遷移されるとともに信号PGMV
がローレベルに遷移されることで、MOSトランジスタ
Tr21およびTr22がともにOFF状態とされ、リ
ファレンスセル30側のソース側ビット線から供給され
る電流は、容量C11およびC20を充電する。
容量C21の接続が切り離されることにより、SARE
F信号として示される充電速度は、データ読み出し時よ
りも大きくなる。よって、センスアンプ40は、より電
位の大きくなったSAREF信号に対し、SAIN信号
がさらに大きくなった際に、正常にイレーズ動作がおこ
なわれたものと判断し、OUT信号としてデータ“1”
を出力する。
ール・ゲートに印加する電圧を変更することなく、すな
わちイレーズ・ベリファイ電圧発生器を備えることな
く、イレーズ・ベリファイ動作がおこなえることを意味
している。
る不揮発性半導体記憶装置は、リファレンスセル30の
ソース側ビット線の出力部に並列に接続される容量C1
1に加えて、容量C20を並列に接続し、さらにデータ
読み出し時およびプログラム・ベリファイ時に並列に接
続されかつイレーズ・ベリファイ時に切り離される容量
C21と、プログラム・ベリファイ時に並列に接続され
る容量C22と、を備えているので、プログラム・ベリ
ファイとイレーズ・ベリファイ動作に応じて、リファレ
ンスセル30側から出力されるSAREF信号の電位を
増減させることができ、これにより、従来必要であった
プログラム・ベリファイ電圧発生器およびイレーズ・ベ
リファイ電圧発生器を排除できるため、装置構成を簡略
化できるとともに、低消費電力化を図ることができる。
かかる不揮発性半導体記憶装置について説明する。実施
の形態2にかかる不揮発性半導体記憶装置は、メモリセ
ルが多値の記憶を可能とする構成である場合に、上述し
た実施の形態1に説明したベリファイ動作の概念を適用
させるものである。
装置においては、メモリセルを構成する一つのフローテ
ィング・ゲートにホットエレクトロンが注入されている
か否かの2値の記憶を可能にするものであったが、多値
の記憶を可能とするメモリセルも知られている。たとえ
ば、同出願人による特開平7−273227号に「不揮
発性多値記憶素子およびこれを用いた装置」が開示され
ている。
用いた装置」によれば、コントロール・ゲートと半導体
基板との間に複数のフローティング・ゲートが形成され
ており、多値の一つの増加に対して、しきい電圧が略一
定値変化するように複数のフローティング・ゲートの各
々に電荷を注入する。これにより、2値記憶素子と同じ
面積で多値を記憶することができるとともに、簡単な記
憶値の判定を可能としている。
導体記憶装置の要部を示す回路図であり、特にデータの
読み出し、プログラム・ベリファイおよびイレーズ・ベ
リファイの動作を説明するための構成を示したものであ
る。なお、図1と共通する部分には同一符号を付して、
その説明を省略する。
レンスセル30側のソース側のビット線に並列に接続さ
れた容量C20、C21およびC22に加えて、さら
に、プログラム・ベリファイ動作のための複数の容量C
23〜C2nが並列に接続されていることである。
各々には、容量C22とMOSトランジスタTr22と
からなる構成と同様に、それら容量と上記したソース側
のビット線との接続を選択的にON/OFF制御するた
めのOSトランジスタTr23〜Tr2nが設けられて
いる。なお、図中においてメモリセル・アレイ20を構
成する読み出しセルおよびリファレンスセル30を構成
するメモリセルは、上記した多値記憶を可能とする素子
構造を有している。
ータ読み出し、プログラム・ベリファイ動作およびイレ
ーズ・ベリファイの動作について説明する。なお、デー
タのイレーズ動作については従来どおりであるが、デー
タのプログラム動作は、読み出しセルのコントロール・
ゲートに、記憶させる多値に応じて異なる電圧を印加
し、フローティング・ゲートに注入するホットエレクト
ロンの量を変化させることでおこなわれる。
動作は、実施の形態1に説明した動作と同様であるた
め、ここではその説明を省略する。ただし、センスアン
プ40において、たとえば、検出されたSAIN信号と
SAREF信号との差分量に応じて、多値を判断する必
要がある。よって、センスアンプ40から出力されるO
UT信号は、上記した差分量によって定まる電圧値を示
し、たとえば、5[V]、6[V]、7[V]および8
[V]を示すOUT信号を、順に記憶値“1”、
“2”、“3”および“4”として判断する。
グラム・ベリファイ動作は、上記したデータ読み出し動
作と同様に、メモリセル・アレイ20側において読み出
しセルの選択をおこなう。ただし、リファレンスセル3
0側においては、信号ERVがローレベルに遷移される
とともに、プログラムした記憶値に応じて、信号PGM
V1〜PGMVnがハイレベルに遷移されることで、M
OSトランジスタTr21と、MOSトランジスタTr
22〜Tr2nのいくつかとがともにON状態とされ、
リファレンスセル30側のソース側ビット線から供給さ
れる電流により、容量C11、C20およびC21とと
もに容量C22〜C2nのいくつかが充電される。
リファイ動作をおこなうには、信号ERVをローレベル
にするとともに、信号PGMV1をハイレベルにし、記
憶値“2”のプログラム・ベリファイ動作をおこなうに
は、信号ERVをローレベルにするとともに、信号PG
MV1およびPGMV2をハイレベルにする。このよう
に、記憶値が増加するごとに、ハイレベルに遷移させる
信号PGMV1〜PGMVnを順に重畳していく。
容量C22〜C2nがさらに並列に重畳して接続される
ことにより、SAREF信号として示される充電速度
は、データ読み出し時よりも小さくなり、かつ記憶値に
応じて変化する。よって、センスアンプ40は、より電
位の小さくなったSAREF信号に対し、SAIN信号
が記憶値に応じた範囲内でさらに小さくなった際に、正
常にプログラム動作がおこなわれたものと判断し、OU
T信号として記憶値を出力する。
ール・ゲートに印加する電圧を変更することなく、すな
わちプログラム・ベリファイ電圧発生器を備えることな
く、多値のプログラム・ベリファイ動作がおこなえるこ
とを意味している。
・ベリファイ動作は、上記したデータ読み出し動作と同
様に、メモリセル・アレイ20側において読み出しセル
の選択をおこなう。ただし、リファレンスセル30側に
おいては、信号ERVがハイレベルに遷移されるととも
に信号PGMV1〜PGMVnのすべてがローレベルに
遷移されることで、MOSトランジスタTr21〜Tr
2nがすべてOFF状態とされ、リファレンスセル30
側のソース側ビット線から供給される電流は、容量C1
1およびC20を充電する。
容量C21の接続が切り離されることにより、SARE
F信号として示される充電速度は、データ読み出し時よ
りも大きくなる。よって、センスアンプ40は、より電
位の大きくなったSAREF信号に対し、SAIN信号
がさらに大きくなった際に、正常にイレーズ動作がおこ
なわれたものと判断し、OUT信号として消去状態を示
す値を出力する。
ール・ゲートに印加する電圧を変更することなく、すな
わちイレーズ・ベリファイ電圧発生器を備えることな
く、多値のイレーズ・ベリファイ動作がおこなえること
を意味している。
る不揮発性半導体記憶装置は、リファレンスセル30の
ソース側ビット線の出力部に並列に接続される容量C1
1に加えて、容量C20を並列に接続し、さらにデータ
読み出し時およびプログラム・ベリファイ時に多値の記
憶状態に応じて並列に接続されかつイレーズ・ベリファ
イ時に切り離される容量C21と、プログラム・ベリフ
ァイ時に多値の記憶状態に応じて並列に接続される容量
C22〜C2nと、を備えているので、実施の形態1に
よる効果を、多値の記憶を可能とする不揮発性半導体記
憶装置においても享受することができる。
プログラム・ベリファイ動作とイレーズ・ベリファイ動
作に応じて、リファレンス用メモリ・セルに流れる電流
の充電速度を増減させることができ、これにより、従来
必要であったプログラム・ベリファイ電圧発生器および
イレーズ・ベリファイ電圧発生器を排除できるため、装
置構成を簡略化できるとともに、低消費電力化を図るこ
とができる。
の要部を示す回路図である。
の動作を説明するための波形図である。
の動作を説明するための波形図である。
の要部を示す回路図である。
路図である。
ンジスタ
Claims (4)
- 【請求項1】 電気的消去および書き込みを可能とする
データ記憶用メモリセルと、前記データ記憶用メモリセ
ルの記憶状態を判断するためのリファレンス用メモリセ
ルと、前記データ記憶用メモリセルに流れる電流を充電
する第1の容量と前記リファレンス用メモリ・セルに流
れる電流を充電する第2の容量との間の充電速度差およ
び電位差を検出するセンスアンプと、を具備し、前記セ
ンスアンプによる検出結果によって前記データ記憶用メ
モリセルのデータ読み出し、プログラム・ベリファイお
よびイレーズ・ベリファイ動作をおこなう不揮発性半導
体記憶装置において、 前記データ読み出し、プログラム・ベリファイおよびイ
レーズ・ベリファイ動作に応じて、前記第2の容量の容
量値を変化させる容量値可変手段を備えたことを特徴と
する不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項2】 前記容量値可変手段は、 複数の容量を並列に接続または切り離すことにより、前
記第2の容量の容量値を変化させることを特徴とする請
求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記容量値可変手段は、 前記プログラム・ベリファイ動作時において、前記第2
の容量の容量値を前記データ読み出し動作時よりも大き
くし、 前記イレーズ・ベリファイ動作時において、前記第2の
容量の容量値を前記データ読み出し動作時よりも小さく
することを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発
性半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記データ記憶用メモリセルおよび前記
リファレンス用メモリセルは、多値を記憶する記憶素子
により構成され、 前記容量値可変手段は、 前記プログラム・ベリファイ動作時において、前記第2
の容量の容量値を前記データ読み出し動作時よりも、前
記多値が示す記憶状態ごとに異なる大きさで大きくし、 前記イレーズ・ベリファイ動作時において、前記第2の
容量の容量値を前記データ読み出し動作時よりも小さく
することを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発
性半導体記憶装置。
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