JPH07273227A - 不揮発性多値記憶素子及びこれを用いた装置 - Google Patents

不揮発性多値記憶素子及びこれを用いた装置

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JPH07273227A
JPH07273227A JP5708194A JP5708194A JPH07273227A JP H07273227 A JPH07273227 A JP H07273227A JP 5708194 A JP5708194 A JP 5708194A JP 5708194 A JP5708194 A JP 5708194A JP H07273227 A JPH07273227 A JP H07273227A
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JP
Japan
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gate
floating gate
floating
nonvolatile
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Withdrawn
Application number
JP5708194A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Saito
美寿 齋藤
Naoto Horiguchi
直人 堀口
Toshihiko Mori
俊彦 森
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2値記憶装置と同じ面積で多値を記憶する。 【構成】p型半導体基板10の表面部にn型のソース領
域11及びドレイン領域12が互いに離間して形成さ
れ、ソース領域11とドレイン領域12の間の半導体基
板10上に絶縁膜を介して互いに絶縁されたフローティ
ングゲート21及び22が形成され、フローティングゲ
ート21上に絶縁膜を介してコントロールゲート20が
形成され、フローティングゲート21、22には、記憶
すべき多値の値に応じた量の電荷が注入され、しきい電
圧は、多値が1つ増加する毎に一定値変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性多値記憶素子
及びこれを用いた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EPROMの記憶素子では、半導体基板
表面部にソース領域とドレイン領域とが互いに離間して
形成され、ソース領域とドレイン領域との間の半導体基
板上に絶縁膜を介してフローティングゲートが1つ形成
され、このフローティングゲート上に絶縁膜を介してコ
ントロールゲートが形成されている。従来では、フロー
ティングゲートに電荷が注入されているかどうかにより
2値が記憶され、多値記憶素子ではなかった。
【0003】特開昭62−666811号公報には、多
値記憶素子として、コントロールゲートの側方かつコン
トロールゲートとソースとの間及びコントロールゲート
とドレインとの間にフローティングゲートを配置し、2
つのフローティングゲートの一方又は両方に電荷を蓄積
するかしないかにより、0,1及び2の3値を記憶する
構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フローティン
グゲートがコントロールゲートの側方に配置されている
ので、その分、面積が広くなる。本発明の目的は、この
ような問題点に鑑み、2値記憶装置と同じ面積で多値を
記憶することができる不揮発性多値記憶素子及びこれを
用いた装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る不揮発性多値記憶素子及びこれを用いた装置を、実施
例図中の対応する構成要素の符号を引用して説明する。
第1発明では、例えば図1に示す如く、一伝導型の半導
体基板10表面部に該一伝導型と反対伝導型のソース領
域11及びドレイン領域12が互いに離間して形成さ
れ、ソース領域11とドレイン領域12の間の半導体基
板10上に絶縁膜を介して互いに絶縁されたフローティ
ングゲート21、22が複数形成され、最上のフローテ
ィングゲート21上に絶縁膜を介してコントロールゲー
ト20が形成され、記憶すべき多値の値に応じて互いに
しきい電圧が異なるように、フローティングゲート2
1、22に電荷が注入されている。
【0006】この第1発明では、コントロールゲート2
0と半導体基板10との間に複数のフローティングゲー
トが形成されているので、2値記憶素子と同じ面積で多
値を記憶することができる。第1発明の第1態様では、
しきい電圧が、多値が1つ増加する毎に略一定値変化す
るようにフローティングゲート21、22に上記電荷が
注入されている。
【0007】この第1態様では、しきい電圧が、多値が
1つ増加する毎に略一定値変化するので、記憶値の判定
が簡単となる。第1発明の第2態様では、例えば図1に
おいて、隣合うフローティングゲート21、22間の静
電容量及びコントロールゲート20とコントロールゲー
ト20に対向するフローティングゲート21との間の静
電容量が互いに略等しい。
【0008】この第2態様によれば、しきい電圧が、多
値が1つ増加する毎に略一定値変化するように構成する
ことが簡単となる。第1発明の第3態様では、例えば図
1に示す如く、隣合うフローティングゲート21、22
の間隔及びコントロールゲート20とコントロールゲー
ト20に対向するフローティングゲート21との間隔が
互いに略等しい。
【0009】この第3態様では、該間隔が互いに略等し
いので、製造が容易である。第1発明の第4態様では、
例えば図2に示す如く、コントロールゲート20側から
フローティングゲート21、22を順に第1〜nフロー
ティングゲートとしたとき、第1〜nフローティングゲ
ートに注入される電荷の量は0又は略一定値であり、該
略一定値を1とし、i=1〜nに対し第iフローティン
グゲート21、22に注入されている電荷の量をqiと
したとき、2進数‘qn(qn−1)・・・q2q1’
が0〜n(n+1)/2の範囲の値となるようにしてい
る。
【0010】この第4態様では、フローティングゲート
に注入される電荷の量が0又は略一定値であるので、電
荷注入が容易となる。第1発明の第5態様では、例えば
図7に示す如く、コントロールゲート20側からフロー
ティングゲート21〜24を順に第1〜nフローティン
グゲートとしたとき、第1〜nフローティングゲートに
注入される電荷の量は0又は略一定値の1倍以上であ
り、該略一定値を1とし、i=1〜nに対し第iフロー
ティングゲートに注入されている電荷の量をqiとした
とき、2進数‘(nqn/2n-1){(n−1)(qn
−1)/2n-2}・・・(3q4/22)(2q2/
1)(1q1/20 )が0〜2n−1の範囲の値となる
ようにしている。ここに、(qn−1)のn−1はqの
インデックスであり、(qn)−1ではない。 この第
5態様では、フローティングゲートの数nに対し記憶可
能な多値が上記第4態様よりも大きい。
【0011】第1発明の第6態様では、例えば図5に示
す如く、コントロールゲート20側からフローティング
ゲート21〜23を順に第1〜nフローティングゲート
とし、コントロールゲート20と第1フローティングゲ
ート21との間の静電容量を1としたとき、i=1〜n
−1に対し第iフローティングゲートと第(i+1)フ
ローティングゲートとの間の静電容量が略2i-1となる
ようにしている。
【0012】この第6態様によれば、フローティングゲ
ートに注入される電荷の量を0又は略一定値にすること
が可能となるので、電荷注入が上記第5態様よりも容易
となる。第1発明の第7態様では、例えば図5に示す如
く、コントロールゲート20と第1フローティングゲー
ト21との間隔を1としたとき、i=1〜n−1に対し
第iフローティングゲートと第(i+1)フローティン
グゲートとの間隔が略2i-1となるようにしている。
【0013】この第7態様では、フローティングゲート
の数nに対し記憶可能な多値0〜2n−1が上記第4態
様での記憶可能な多値0〜n(n+1)/2よりも大き
い。 第1発明の第8態様では、例えば図5に示す如
く、第1〜nフローティングゲート21、22に注入さ
れる電荷の量は0又は略一定値であり、該略一定値を1
とし、i=1〜n−1に対し上記第iフローティングゲ
ート21、22に注入されている電荷をqiとしたと
き、2進数‘qn(qn−1)・・・q2q1’が0〜
n−1の範囲の値となるようにしている。
【0014】この第8態様では、注入される電荷の量は
0又は略一定値であるので、電荷注入が上記第5態様よ
りも容易となる。第2発明では、一伝導型の半導体基板
表面部に該一伝導型と反対伝導型のソース領域及びドレ
イン領域が互いに離間して形成され、ソース領域とドレ
イン領域の間の半導体基板上に絶縁膜を介して1つのフ
ローティングゲートが形成され、フローティングゲート
上に絶縁膜を介してコントロールゲートが形成され、記
憶すべき多値の値に応じた量の電荷がフローティングゲ
ートに注入され、該量は、しきい電圧が、多値が1つ増
加する毎に略一定値変化するようにした量である。
【0015】この第2発明では、フローティングゲート
が1つであるので、積層高さが上記他の構成よりも低く
なり、この点では製造容易である。第3発明の不揮発性
多値記憶装置では、例えば図8に示す如く、上記いずれ
か1つに記載の不揮発性多値記憶素子M11〜M22が
格子状に複数形成され、該複数の不揮発性多値記憶素子
のソース領域11が互いに接続されて共通線GND0〜
GND2が形成され、格子状配列の該不揮発性多値記憶
素子の1方向に沿った各列について、該不揮発性多値記
憶素子のドレイン12が互いに接続されてデータ線D
1、D2が形成され、格子状配列の該不揮発性多値記憶
素子の該1方向と直角な方向に沿った各行について、該
不揮発性多値記憶素子のコントロールゲートが互いに接
続されてワード線W1、W2が形成されている。
【0016】この第3発明では、2値記憶素子と同じ面
積で多値を記憶可能な上記不揮発性多値記憶素子を用い
ているので、従来よりも記憶密度の高い不揮発性多値記
憶装置を構成可能である。第3発明の第1態様では、例
えば図8及び図9に示す如く、供給されるメモリアドレ
スに応じて1つのワード線W1又はW2と1つのデータ
線D1又はD2とを選択して、データ線と共通線GND
0〜GND2との間にドレイン電圧を印加し且つワード
線と共通線GND0〜GND2との間にゲート電圧を印
加するアドレスデコーダ41、42と、該ゲート電圧を
変化させ、データ線に所定量以上の電流が流れたかどう
かを判定し、データ線に所定量以上の電流が流れたと判
定したときの該ゲート電圧に応じた多値を出力する多値
判定回路43〜47を有する。
【0017】この第1態様では、不揮発性多値記憶素子
のしきい電圧が、多値が1つ増加する毎に一定値変化す
るのを記憶値判定に利用しているので、記憶値の判定が
簡単となる。第3発明の第2態様では、例えば図10に
示す如く、供給されるメモリアドレスに応じて1つのワ
ード線W1又はW2と1つのデータ線D1又はD2とを
選択して、データ線と共通線GND0〜GND2との間
にドレイン電圧を印加し且つワード線と共通線との間に
ゲート電圧を印加するアドレスデコーダ41、42と、
データ線に流れる電流に応じた多値を出力する多値判定
回路481〜489、49とを有する。
【0018】この第2態様では、第1態様のようにゲー
ト電圧を変化させる必要がないので、第1態様よりもデ
ータの高速読み出しが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。 [第1実施例]図1は、第1実施例の不揮発性多値記憶
素子の縦断面概略構成及びその一部の等価回路を示す。
【0020】半導体基板10の表面部には、ソース領域
11とドレイン領域12とが互いに離間して形成され、
ソース領域11とドレイン領域12との間がチャンネル
領域13となっている。ソース領域11及びドレイン領
域12の導電型はチャンネル領域13と反対導電型であ
る。本発明では、この導電型はいずれであってもよい
が、以下の説明では、ソース領域11及びドレイン領域
12がn型、チャンネル領域13がp型の場合について
説明する。
【0021】チャンネル領域13の上方には、コントロ
ールゲート20が形成され、チャンネル領域13とコン
トロールゲート20との間に、フローティングゲート2
1及び22が形成されている。チャンネル領域13とフ
ローティングゲート22との間、フローティングゲート
22と21との間及びフローティングゲート21とコン
トロールゲート20との間には、絶縁膜、例えばSiO
2 膜が配置され、これらが互いに絶縁されている。コン
トロールゲート20、フローティングゲート21及び2
2は、例えばポリシリコンゲートで形成されている。
【0022】コントロールゲート20とフローティング
ゲート21との対向面、フローティングゲート21とフ
ローティングゲート22との対向面、及びフローティン
グゲート22とチャンネル領域13との対向面によりそ
れぞれ、コンデンサC1、C2及びC3が形成される。
図示のようにコントロールゲート20とチャンネル領域
13との間に電圧Vgを印加したときの、コントロール
ゲート20とフローティングゲート21との対向面の電
荷をそれぞれ+Q1、−Q1、フローティングゲート2
1と22との対向面の電荷をそれぞれ+Q2、−Q2、
フローティングゲート22とチャンネル領域13との対
向面の電荷をそれぞれ+Q3、−Q3とする。また、フ
ローティングゲート21又は/及びフローティングゲー
ト22に注入された、記憶すべき多値に応じた電荷の量
をそれぞれq1及びq2とする。フローティングゲート
21及び22はそれぞれ絶縁膜で覆われているので、通
常使用されるコントロールゲート電圧Vgによって注入
電荷q1及びq2は放電されない。
【0023】隣合うフローティングゲート21、22間
及びフローティングゲート21とコントロールゲート2
0との間の絶縁膜の誘電率εが互いに等しく、また、コ
ントロールゲート20、フローティングゲート21及び
22の一方の面の面積Sが互いに等しいとすると、図1
において、次のような関係式が成立する。 Qj+1−Qj=qj (j=1、2) ・・・(1) Vg=Q3/C3+Q2/C2+Q1/C1 ・・・(2) Cj=εS/dj (j=1〜3) ・・・(3) これら式(1)〜(3)より、次式が得られる。
【0024】 Q3={εSVg+d1q1+(d1+d2)q2}/(d1+d2+d3) ・・・(4) 本第1実施例では、上下方向に隣合うゲート(コントロ
ールゲート及びフローティングゲート)の間隔が一定で
ある場合を考える。d1=d2=dの場合、上式(4)
は次のようになる。
【0025】 Q3=(εSVg/d+q1+2q2)/(2+d3/d)・・・(5) この式(5)において、 Q0=εSVg/(2d+d3) ・・・(6) q=1/(2+d3/d) ・・・(7) とおくと、上式(5)は、(A0)q1=0,q2=0
の場合、 Q3=Q0 ・・・(8) (A1)q2=1,q2=0の場合、 Q3=Q0+q ・・・(9) (A2)q2=0,q2=1の場合、 Q3=Q0+2q ・・・(10) (A3)q2=1,q2=1の場合、 Q3=Q0+3q ・・・(11) となる。
【0026】図2は、上記(A0)〜(A3)の場合を
模式的に示す。図2では、上式(8)〜(11)の電荷
Q0が互いに等しく電荷Q3が互いに異なる場合を示し
ているが、上式(8)〜(11)の電荷Q3が互いに等
しいと仮定した場合の、式(8)〜(11)における電
圧VgをそれぞれVg0〜Vg3とすると、 Vg0−Vg1=Vg1−Vg2=Vg2−Vg3 ・・・(12) が成立する。このことは、上記(A0)と(A1)の場
合のしきい電圧の差が、上記(A1)と(A2)の場合
のしきい電圧の差及び上記(A2)と(A3)の場合の
しきい電圧の差に等しくなることを意味している。この
関係を図3に示す。図3は、ドレイン領域12とソース
領域11との間に一定のドレイン電圧を印加した場合で
ある。図3において、曲線A0〜A3はそれぞれ上記
(A0)〜(A3)の場合である。ドレイン電流Id=
Id0のときのゲート電圧Vgは、(A0)〜(A3)
の場合それぞれ電圧V3〜V0となり、上式(12)に
対応して、 V3−V2=V2−V1=V1−V0 ・・・(13) が成立する。図3ではこの値をΔVで表している。
【0027】不揮発性多値記憶素子からデータを読み出
す方法には、2つある。その1つは、例えば図3(A)
に示す如く、コントロールゲート電圧VgをV0又はV
0以下から上昇させ、ドレイン電流Idが一定値Id0
以上流れたときの電圧Vgにより記憶値を判定する。例
えば、(A1)の場合には、Vg=V2のときId=I
d0となる。多値の対応付けは任意であり、例えば、図
2の(A0)〜(A3)の場合をそれぞれ0〜3の記憶
状態とする。
【0028】他の1つのデータ読出方法は、図3(B)
に示す如く、コントロールゲートに一定の電圧Vgcを
印加したときのドレイン電流Idの値により記憶値を判
定する。図3(B)では、A0〜A3の場合それぞれI
d=Id0〜Id3となり、記憶値は、例えば、Id=
Idiのときiと判定する。フローティングゲートの数
がnの場合、上式(4)は次のように一般化される。
【0029】 Qn+1={εSVg+d1q1+(d1+d2)q2+・・・+(d1 +d2+・・・+dn)qn}/{d1+d2+・・・+(dn+1)} ・・・(14) ここに、(dn+1)のn+1はdのインデックスであ
り、(dn)+1とは異なる。
【0030】n個のd1〜dnがいずれもdで互いに等
しい場合、上式(14)は次のようになる。 Qn+1=(εSVg/d+q1+2q2+・・・+nq) /{n+(dn+1)/d} ・・・(15) ここで、Q0及びqを、 Q0=εSVg/{nd+(dn+1)} ・・・(16) q=1/{n+(dn+1)/d} ・・・(17) と定義する。
【0031】(B1)n個の注入電荷q1〜qnがいず
れも0の場合、上式(15)は次のようになる。 Qn=Q0 ・・・(18) (Bi)qi=1,qj=0,j=1〜nかつj≠iの
場合、上式(15)は次のようになる。
【0032】 Qn+1=Q0+iq ・・・(19) 1以上のフローティングゲートに電荷を注入する場合に
は、2進数‘qn(qn−1)・・・q2q1’がiと
なるようにすることにより、iは0〜n(n+1)/2
となる。図4は、図1の不揮発性多値記憶素子の製造プ
ロセスを示す。
【0033】(A)p型の半導体基板10に対し、例え
ばホウ素を注入して、n型のソース領域11及びドレイ
ン領域12を形成する。 (B)CVD法により、半導体基板10上にSiO2
0を被着させる。 (C)CVD法により、SiO2 30上に多結晶Si3
1を被着させる。 (D)多結晶Si31のうち、ソース領域11とドレイ
ン領域12との間のフローティングゲート22の部分以
外を熱酸化法によりSi02 31Aにする。
【0034】(E)CVD法により、フローティングゲ
ート22上にSiO2 32を被着させる。 (F)フローティングゲート22に電荷を蓄積させる場
合には、フローティングゲート22内のみにイオンが注
入されるように、イオン注入装置のエネルギーを調節し
て注入する。このイオンは、例えばGa陽イオンであ
る。
【0035】(G)フローティングゲート22が絶縁膜
で覆われているため、フローティングゲート22に注入
された電荷は、フローティングゲート22内に留まる。
上記(C)〜(F)の処理を、必要なフローティングゲ
ートの数だけ繰り返して行い、最上層のSiO2 膜上に
多結晶Siによるコントロールゲート20を形成する。
なお、途中において、ソース領域11及びドレイン領域
12上に不図示のコンタクトホールを形成し、このコン
タクトホール内を介しソース領域11及びドレイン領域
12にそれぞれ接続される電極を形成する。
【0036】本第1実施例によれば、従来の2値記憶装
置と同じ面積で多値を記憶することができるので、記憶
密度が高くなる。また、しきい電圧が、多値が1つ増加
する毎に一定値変化するので、記憶値の判定が図3
(A)に示す如く簡単となる。さらに、上下方向に隣合
うゲートの間隔が一定であり、かつ、1つのフローティ
ングゲートに注入する電荷の量が一定であるので、製造
が容易である。
【0037】[第2実施例]次に、上下方向に隣合うゲ
ートの間隔が一定でない場合を考える。上式(14)、
(16)及び(17)において、図5に示す如く、n=
3かつ次式 d1=d2=d,d3=2d ・・・(20) が成立する場合、式(14)は次のようになる。
【0038】 Q5=(εSVg/d+q1+2q2+4q3)/(4+d4/d) ・・・(21) この式(21)において、i=0〜7に対し Q5=Q0+iq ・・・(22) が成立するようにするには、(q3,q2,q1)で作
られる2進数‘q3q2q1’がiになるようにすれば
よい。この場合、しきい電圧が、多値が1つ増加する毎
に一定値変化する。
【0039】図5(C0)〜(C7)は、‘q3q2q
1’が0〜7となる記憶状態を示す。一般に、フローテ
ィングゲートの数がnであり、かつ、i=1〜n−1に
対しコントロールゲート20側からi番目のフローティ
ングゲートと第(i+1)番目のフローティングゲート
との間隔が2i-1dである場合、i番目のコントロール
ゲートに注入されている電荷をqiとすると、2進数
‘qn(qn−1)・・・q2q1’がiになるように
すれば上式(22)がi=0〜2n−1について成立す
る。この場合、しきい電圧が、多値が1つ増加する毎に
一定値変化する。
【0040】図6は、図5の構成の不揮発性多値記憶素
子の製造プロセスを示す。 (A)p型の半導体基板10に対し、例えばホウ素を注
入して、n型のソース領域11及びドレイン領域12を
形成する。 (B)CVD法により、半導体基板10上にSiO2
0を被着させる。 (C)CVD法により、SiO2 30上の、フローティ
ングゲート23を形成する部分にのみ多結晶Siを被着
させる。
【0041】(D)CVD法により、フローティングゲ
ート23及びSiO2 30上にSiO2 32を被着させ
る。 (E)CVD法により、SiO2 32上の、フローティ
ングゲート22を形成する部分にのみ多結晶Siを被着
させる。 (F)CVD法により、フローティングゲート22及び
SiO2 32上にSiO2 33を被着させる。SiO2
33の膜圧はSiO2 32の膜圧の半分とする。
【0042】(G)上記(E)及び(F)と同様にし
て、フローティングゲート21及びSiO2 34を被着
させる。SiO2 34の膜圧はSiO2 33の膜圧に等
しくする。次に、例えばフローティングゲート23に電
荷を蓄積させる場合には、フローティングゲート23内
のみにイオンが注入されるように、イオン注入装置のエ
ネルギーを調節して注入する。
【0043】(H)フローティングゲート23が絶縁膜
で覆われているため、フローティングゲート23に注入
された電荷は、フローティングゲート23内に留まる。 (I)次に、例えばフローティングゲート21に電荷を
蓄積させる場合には、フローティングゲート21内のみ
にイオンが注入されるように、イオン注入装置のエネル
ギーを調節して注入する。
【0044】(J)SiO2 34上に多結晶Siによる
コントロールゲート20を形成する。なお、途中におい
て、ソース領域11及びドレイン領域12上に電極を形
成する。本第2実施例によれば、従来の2値記憶装置と
同じ面積で多値を記憶することができるので、記憶密度
が高くなる。また、しきい電圧が、多値が1つ増加する
毎に一定値変化するので、記憶値の判定が簡単となる。
さらに、フローティングゲートの数nに対し上記第1実
施例では記憶可能な多値が0〜n(n+1)/2であっ
たが、本第2実施例では記憶可能な多値が0〜2n−1
であるので、記憶密度が、上記第1実施例よりも高い。
【0045】[第3実施例]次に、上下方向に隣合うゲ
ートの間隔が上記第1実施例と同様に一定にし、かつ、
上記第2実施例のように多値を大きくすることを考え
る。上式(15)は、n=4の場合、 Q5={εSVg/d+q1+2q2+4(3q3/4) +8(q4/2)}/(5+d5/d) ・・・(23) と表される。
【0046】上式(23)をi=0〜15について成立
させるには、(q4,q3,q2,q1)を次の(D
0)〜(D15)のようにすればよい。 (D0)(0,0,0,0) (D1)(0,0,0,1) (D2)(0,0,1,0) (D3)(0,0,1,1) (D4)(0,4/3,0,0) (D5)(0,4/3,0,1) (D6)(0,4/3,1,0) (D7)(0,4/3,1,1) (D8)(2,0,0,0) (D9)(2,0,0,1) (D10)(2,0,1,0) (D11)(2,0,1,1) (D12)(2,4/3,0,0) (D13)(2,4/3,0,1) (D14)(2,4/3,1,0) (D15)(2,4/3,1,1) 図7は、上記(D0)〜(D15)の場合にフローティ
ングゲート21〜24に注入された電荷量を、模式的に
示す。
【0047】一般に、フローティングゲートの数がnで
あり、かつ、i=1〜nに対しコントロールゲート20
側からi番目のフローティングゲートに注入する電荷の
量をqiとし、q1を‘1’又は‘0’とすると、2進
数‘(nqn/2n-1) {(n−1)(qn−1)/2
n-2}・・(3q4/22)(2q2/21)(1q1/
0 )がiになるようにすれば、上式(22)がi=0
〜2n−1について成立する。この場合、しきい電圧
が、多値が1つ増加する毎に一定値変化する。
【0048】本第3実施例によれば、従来の2値記憶装
置と同じ面積で多値を記憶することができるので、記憶
密度が高くなる。また、しきい電圧が、多値が1つ増加
する毎に一定値変化するので、記憶値の判定が簡単とな
る。さらに、フローティングゲートの数nに対し記憶可
能な多値が上記第2実施例と同じになり、記憶密度が、
上記第1実施例よりも高い。また、層間絶縁膜の厚さを
一定にして、フローティングゲートの数に対する記憶可
能な多値を大きくすることができるので、フローティン
グゲートに注入する電荷の量の制御が比較的正確な場合
に有効である。
【0049】[第4実施例]図8は、第4実施例の不揮
発性多値記憶装置の構成を示す。説明の簡単化のため
に、図8ではメモリセルアレイ40を2行2列としてい
る。このメモリセルアレイ40は、メモリセルM11、
M12、M21、M22が格子状に半導体基板上に形成
されて構成されている。メモリセルM11〜M22は、
例えば上記第1〜3実施例のいずれかの不揮発性多値記
憶素子である。
【0050】ワード線W1は、メモリセルM11及びM
12のコントロールゲートを延設して1つにしたもので
あり、ワード線W2は、メモリセルM21及びM22の
コントロールゲートを延設して1つにしたものである。
データ線D1は、コンタクトホールを通ってメモリセル
M11及びM21のソース領域11に接続され、データ
線D2は、コンタクトホールを通ってメモリセルM12
及びM22のソース領域11に接続されている。また、
グランド線GND1はコンタクトホールを通ってメモリ
セルM11及びM21のドレイン領域12に接続され、
グランド線GND2は、コンタクトホールを通ってメモ
リセルM12及びM22のドレイン領域12に接続され
ている。グランド線GND1とグランド線GND2とは
コンタクトホールを通ってグランド線GND3に接続さ
れ、0Vにされている。
【0051】ワード線W1及びW2は、アドレスの一部
をデコードするロウアドレスデコーダ41の出力端に接
続され、データ線D1及びD2は、該アドレスの残部を
デコードするコラムアドレスデコーダ42の出力端に接
続されている。ロウアドレスデコーダ41で選択された
ワード線には、直流電圧源43から出力される複数の直
流電圧の1つ、例えば図3に示す電圧V0〜V3の1つ
が、セレクタ44で選択され、電圧Vgとしてロウアド
レスデコーダ41内の不図示のアナログスイッチを介し
供給される。このアナログスイッチは、ロウアドレスデ
コーダ41による上記選択によりオンにされる。セレク
タ44による選択は、カウンタ45の計数値により行わ
れる。カウンタ45のクロック入力端CKには、アンド
ゲート46が開かれているとき、CLKがアンドゲート
46の一方の入力端を介して供給される。アンドゲート
46の他方の入力端には、コラムアドレスデコーダ42
で選択されたデータ線に流れる電流を電圧に変換したも
のがアンプ47で増幅され、多値判定信号SDとして供
給される。
【0052】図8の不揮発性多値記憶装置の動作を図9
に示す。図9(A)は、ロウアドレスデコーダ41によ
る選択で上記アナログスイッチをオン/オフする信号を
示し、高レベルで該アナログスイッチがオンとなる。図
9(B)は、多値が0〜7の場合を示している。この0
〜7は、電圧Vg=V0〜V7に対応している。電圧V
gは、0VからΔVのステップで電圧V0、V1・・・
(図3参照)と変化される。例えばVg=V3となった
ときに多値判定信号SDが低レベルから高レベルに遷移
すると、アンドゲート46が閉じられ、カウンタ45に
よる計数が停止される。このときのカウンタ45の計数
値が、記憶値として読み出される。
【0053】本第4実施例によれば、不揮発性多値記憶
素子のしきい電圧が、多値が1つ増加する毎に一定値変
化するのを記憶値判定に利用しているので、記憶値の判
定が簡単となる。 [第5実施例]図10は、第5実施例の不揮発性多値記
憶装置の構成を示す。図8と同一構成要素には、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0054】この不揮発性多値記憶装置では、コラムア
ドレスデコーダ42で選択されたデータ線に流れる電流
を電圧に変換したものがアナログコンパレータ481〜
48Nによりそれぞれ異なる基準値と比較され、コンパ
レータ481〜48Nの出力がエンコーダ49に供給さ
れて2進数のデータDATAに変換される。本第5実施
例によれば、上記第4実施例のようにゲート電圧Vgを
変化させる必要がないので、第4実施例よりもデータの
高速読み出しが可能となる。
【0055】[第6実施例]フローティングゲートに注
入する電荷の量の制御が比較的正確に行え、かつ、フロ
ーティングゲートの面積が比較的広くて充分な量の電荷
を注入可能な場合には、フローティングゲートが1つで
あっても、注入電荷q1の量を記憶すべき多値に応じて
選ぶことにより、多値を記憶可能である。上式(15)
は、n=1の場合、 Q2={εSVg/d+q1)}/(2+d2/d) ・・・(24) となる。
【0056】上式(22)をi=0〜7について成立さ
せるには、注入電荷q1の量を0〜7とすればよい。こ
の場合、しきい電圧が、多値が1つ増加する毎に一定値
変化する。本第6実施例によれば、従来の2値記憶装置
と同じ面積で多値を記憶することができるので、記憶密
度が高くなる。また、しきい電圧が、多値が1つ増加す
る毎に一定値変化するので、記憶値の判定が簡単とな
る。さらに、フローティングゲートが1つであるので、
積層高さが他の実施例よりも低くなり、この点では製造
容易である。
【0057】なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、上記各実施例において、ゲート間隔の
代わりに、上下方向に対向するゲート間の静電容量をパ
ラメータとして考えることができる。この場合、層間絶
縁膜は層間で異なる誘電率のものを用いることができ、
また、フローティングゲートの面積を変えて静電容量を
変えることもできる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く、第1発明に係る不揮
発性多値記憶素子では、コントロールゲートと半導体基
板との間に複数のフローティングゲートが形成されてい
るので、2値記憶素子と同じ面積で多値を記憶すること
ができるという効果を奏する。第1発明の第1態様で
は、しきい電圧が、多値が1つ増加する毎に略一定値変
化するので、記憶値の判定が簡単となるという効果を奏
する。
【0059】第1発明の第2態様によれば、しきい電圧
が、多値が1つ増加する毎に略一定値変化するように構
成することが簡単となるという効果を奏する。第1発明
の第3態様では、半導体基板に対し上下方向隣合うゲー
トの間隔が互いに略等しいので、製造が容易であるとい
う効果を奏する。第1発明の第4態様では、フローティ
ングゲートに注入される電荷の量が0又は略一定値であ
るので、電荷注入が容易となるという効果を奏する。
【0060】第1発明の第5態様では、フローティング
ゲートの数nに対し記憶可能な多値が上記第4態様より
も大きいという効果を奏する。第1発明の第6態様によ
れば、フローティングゲートに注入される電荷の量を0
又は略一定値にすることが可能となるので、電荷注入が
上記第5態様よりも容易となるという効果を奏する。
【0061】第1発明の第7態様では、フローティング
ゲートの数nに対し記憶可能な多値0〜2n−1が上記
第4態様での記憶可能な多値0〜n(n+1)/2より
も大きいという効果を奏する。第1発明の第8態様で
は、注入される電荷の量は0又は略一定値であるので、
電荷注入が上記第5態様よりも容易となるという効果を
奏する。
【0062】第2発明では、フローティングゲートが1
つであるので、積層高さが低くなり、製造容易であると
いう効果を奏する。第3発明の不揮発性多値記憶装置で
は、2値記憶素子と同じ面積で多値を記憶可能な上記不
揮発性多値記憶素子を用いているので、従来よりも記憶
密度の高い不揮発性多値記憶装置を構成可能であるとい
う効果を奏する。
【0063】第3発明の第1態様では、不揮発性多値記
憶素子のしきい電圧が、多値が1つ増加する毎に一定値
変化するのを記憶値判定に利用しているので、記憶値の
判定が簡単となるという効果を奏する。第3発明の第2
態様では、第1態様のようにゲート電圧を変化させる必
要がないので、第1態様よりもデータの高速読み出しが
可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の不揮発性多値記憶素子の
構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の不揮発性多値記憶素子の
記憶状態を示す模式図である。
【図3】図2の不揮発性多値記憶素子のコントロールゲ
ート電圧に対するドレイン電流の特性図である。
【図4】図1の不揮発性多値記憶素子の製造プロセス工
程図である。
【図5】本発明の第2実施例の不揮発性多値記憶素子の
記憶状態を示す模式図である。
【図6】図5の不揮発性多値記憶素子の製造プロセス工
程図である。
【図7】本発明の第3実施例の不揮発性多値記憶素子の
記憶状態を示す模式図である。
【図8】本発明の第4実施例の不揮発性多値記憶装置の
構成図である。
【図9】図8の不揮発性多値記憶装置の動作を示す波形
図である。
【図10】本発明の第5実施例の不揮発性多値記憶装置
の構成図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 ソース領域 12 ドレイン領域 13 チャンネル領域 20 コントロールゲート 21〜24 フローティングゲート 40 メモリセルアレイ M11、M12、M21、M22 メモリセル W1、W2 ワード線 D1、D2 データ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 16/04 H01L 27/115 H01L 27/10 434

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一伝導型の半導体基板(10)表面部に
    該一伝導型と反対伝導型のソース領域(11)及びドレ
    イン領域(12)が互いに離間して形成され、該ソース
    領域と該ドレイン領域の間の該半導体基板上に絶縁膜を
    介して互いに絶縁されたフローティングゲート(21、
    22)が複数形成され、最上の該フローティングゲート
    上に絶縁膜を介してコントロールゲート(20)が形成
    され、 記憶すべき多値の値に応じて互いにしきい電圧が異なる
    ように、該フローティングゲートに電荷が注入されてい
    ることを特徴とする不揮発性多値記憶素子。
  2. 【請求項2】 しきい電圧が、前記多値が1つ増加する
    毎に略一定値変化するように前記フローティングゲート
    (21、22)に前記電荷が注入されていることを特徴
    とする請求項1記載の不揮発性多値記憶素子。
  3. 【請求項3】 隣合う前記フローティングゲート(2
    1、22)間の静電容量及び前記コントロールゲート
    (20)と該コントロールゲートに対向する該フローテ
    ィングゲートとの間の静電容量が互いに略等しいことを
    特徴とする請求項2記載の不揮発性多値記憶素子。
  4. 【請求項4】 隣合う前記フローティングゲート(2
    1、22)の間隔及び前記コントロールゲート(20)
    と該コントロールゲートに対向する該フローティングゲ
    ートとの間隔が互いに略等しいことを特徴とする請求項
    3記載の不揮発性多値記憶素子。
  5. 【請求項5】 前記コントロールゲート(20)側から
    前記フローティングゲート(21、22)を順に第1〜
    nフローティングゲートとしたとき、第1〜nフローテ
    ィングゲートに注入される前記電荷の量は0又は略一定
    値であり、該略一定値を1とし、i=1〜nに対し第i
    フローティングゲートに注入されている電荷の量をqi
    としたとき、2進数‘qn(qn−1)・・・q2q
    1’が0〜n(n+1)/2の範囲の値となるようにし
    たことを特徴とする請求項3又は4記載の不揮発性多値
    記憶素子。
  6. 【請求項6】 前記コントロールゲート(20)側から
    前記フローティングゲート(21〜24)を順に第1〜
    nフローティングゲートとしたとき、第1〜nフローテ
    ィングゲートに注入される前記電荷の量は0又は略一定
    値の1倍以上であり、該略一定値を1とし、i=1〜n
    に対し第iフローティングゲートに注入されている電荷
    の量をqiとしたとき、2進数‘(nqn/2n-1
    {(n−1)(qn−1)/2n-2}・・・(3q4/
    2)(2q2/21)(1q1/20 )が0〜2n−1
    の範囲の値となるようにしたことを特徴とする請求項3
    又は4記載の不揮発性多値記憶素子。
  7. 【請求項7】 前記コントロールゲート(20)側から
    前記フローティングゲート(21〜23)を順に第1〜
    nフローティングゲートとし、該コントロールゲートと
    該第1フローティングゲートとの間の静電容量を1とし
    たとき、i=1〜n−1に対し第iフローティングゲー
    トと第(i+1)フローティングゲートとの間の静電容
    量が略2i-1となるようにしたことを特徴とする請求項
    2記載の不揮発性多値記憶素子。
  8. 【請求項8】 前記コントロールゲート(20)と前記
    第1フローティングゲート(21)との間隔を1とした
    とき、i=1〜n−1に対し前記第iフローティングゲ
    ートと前記第(i+1)フローティングゲートとの間隔
    が略2i-1となるようにしたことを特徴とする請求項7
    記載の不揮発性多値記憶素子。
  9. 【請求項9】 前記第1〜nフローティングゲート(2
    1〜23)に注入される電荷の量は0又は略一定値であ
    り、該略一定値を1とし、i=1〜n−1に対し前記第
    iフローティングゲートに注入されている前記電荷をq
    iとしたとき、2進数‘qn(qn−1)・・・q2q
    1’が0〜2n−1の範囲の値となるようにしたことを
    特徴とする請求項7又は8記載の不揮発性多値記憶素
    子。
  10. 【請求項10】 一伝導型の半導体基板表面部に該一伝
    導型と反対伝導型のソース領域(11)及びドレイン領
    域が互いに離間して形成され、該ソース領域と該ドレイ
    ン領域の間の該半導体基板上に絶縁膜を介して1つのフ
    ローティングゲートが形成され、該フローティングゲー
    ト上に絶縁膜を介してコントロールゲートが形成され、 記憶すべき多値の値に応じた量の電荷が該フローティン
    グゲートに注入され、該量は、しきい電圧が、多値が1
    つ増加する毎に略一定値変化するようにした量であるこ
    とを特徴とする不揮発性多値記憶素子。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載
    の不揮発性多値記憶素子(M11〜M22)が格子状に
    複数形成され、 該複数の不揮発性多値記憶素子の前記ソース領域(1
    1)が互いに接続されて共通線(GND0〜GND2)
    が形成され、 格子状配列の該不揮発性多値記憶素子の1方向に沿った
    各列について、該不揮発性多値記憶素子のドレイン(1
    2)が互いに接続されてデータ線(D1、D2)が形成
    され、 格子状配列の該不揮発性多値記憶素子の該1方向と直角
    な方向に沿った各行について、該不揮発性多値記憶素子
    のコントロールゲートが互いに接続されてワード線(W
    1、W2)が形成されている、 ことを特徴とする不揮発性多値記憶装置。
  12. 【請求項12】 供給されるメモリアドレスに応じて1
    つの前記ワード線(W1)と1つの前記データ線(D
    1)とを選択して、該データ線と前記共通線(GND0
    〜GND2)との間にドレイン電圧を印加し且つ該ワー
    ド線と該共通線との間にゲート電圧を印加するアドレス
    デコーダ(41、42)と、 該ゲート電圧を変化させ、該データ線に所定量以上の電
    流が流れたかどうかを判定し、該データ線に所定量以上
    の電流が流れたと判定したときの該ゲート電圧に応じた
    多値を出力する多値判定回路(43〜47)と、 を有することを特徴とする請求項11記載の不揮発性多
    値記憶装置。
  13. 【請求項13】 供給されるメモリアドレスに応じて1
    つの前記ワード線(W1)と1つの前記データ線(D
    1)とを選択して、該データ線と前記共通線(GND0
    〜GND2)との間にドレイン電圧を印加し且つ該ワー
    ド線と該共通線との間にゲート電圧を印加するアドレス
    デコーダ(41、42)と、 該データ線に流れる電流に応じた多値を出力する多値判
    定回路(481〜489、49)と、 を有することを特徴とする請求項11記載の不揮発性多
    値記憶装置。
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