JP3454661B2 - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ

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JP3454661B2
JP3454661B2 JP04111297A JP4111297A JP3454661B2 JP 3454661 B2 JP3454661 B2 JP 3454661B2 JP 04111297 A JP04111297 A JP 04111297A JP 4111297 A JP4111297 A JP 4111297A JP 3454661 B2 JP3454661 B2 JP 3454661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体メモ
リに係り、詳しくは、フラッシュEEPROM(Electr
ical Erasable and Programmable Read Only Memory )
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電性メモリ(Ferro-electric
Random Access Memory )、EPROM(Erasable and
Programmable Read Only Memory)、EEPROMなど
の不揮発性半導体メモリが注目されている。EPROM
やEEPROMでは、浮遊ゲートに電荷を蓄積し、電荷
の有無による閾値電圧の変化を制御ゲートによって検出
することで、データの記憶を行わせるようになってい
る。また、EEPROMには、メモリチップ全体でデー
タの消去を行うか、あるいは、メモリセルアレイを任意
のブロックに分けてその各ブロック単位でデータの消去
を行うフラッシュEEPROMがある。
【0003】フラッシュEEPROMを構成するメモリ
セルは、スプリットゲート型とスタックトゲート型に大
きく分類される。 (スプリットゲート型)スプリットゲート型のフラッシ
ュEEPROMは、USP5029130(G11C 11/4
0)に開示されている。
【0004】図12に、同公報に記載されているスプリ
ットゲート型メモリセル101の断面構造を示す。P型
単結晶シリコン基板102上にN型のソースSおよびド
レインDが形成されている。ソースSとドレインDに挟
まれたチャネルCH上に、第1の絶縁膜103を介して
浮遊ゲートFGが形成されている。浮遊ゲートFG上に
第2の絶縁膜104を介して制御ゲートCGが形成され
ている。制御ゲートCGの一部は、第1の絶縁膜103
を介してチャネルCH上に配置され、選択ゲート105
を構成している。
【0005】図13に、同公報に記載されているスプリ
ットゲート型メモリセル101を用いたフラッシュEE
PROM121の全体構成を示す。メモリセルアレイ1
22は、複数のメモリセル101がマトリックス状に配
置されて構成されている。行(ロウ)方向に配列された
各メモリセル101の制御ゲートCGは、共通のワード
線WLa〜WLzに接続されている。列(カラム)方向
に配列された各メモリセル101のドレインDは、共通
のビット線BLa〜BLzに接続されている。全てのメ
モリセル101のソースSは共通ソース線SLに接続さ
れ、その共通ソース線SLは接地されている。
【0006】各ワード線WLa〜WLzはロウデコーダ
123に接続され、各ビット線BLa〜BLzはカラム
デコーダ124に接続されている。外部から指定された
ロウアドレスおよびカラムアドレスは、アドレスパッド
125に入力される。そのロウアドレスおよびカラムア
ドレスは、アドレスパッド125からアドレスバッファ
126を介してアドレスラッチ127へ転送される。ア
ドレスラッチ127でラッチされた各アドレスのうち、
ロウアドレスはロウデコーダ123へ転送され、カラム
アドレスはカラムデコーダ124へ転送される。ロウデ
コーダ123は、そのロウアドレスに対応した1本のワ
ード線WLa〜WLzを選択し、後記するように、その
選択したワード線の電位を各動作モードに対応して制御
する。カラムデコーダ124は、そのカラムアドレスに
対応したビット線BLa〜BLzを選択し、後記するよ
うに、その選択したビット線の電位を各動作モードに対
応して制御する。
【0007】外部から指定されたデータは、データパッ
ド128に入力される。そのデータは、データパッド1
28から入力バッファ129を介してカラムデコーダ1
24へ転送される。カラムデコーダ124は、前記のよ
うに選択したビット線BLa〜BLzの電位を、そのデ
ータに対応して後記するように制御する。
【0008】任意のメモリセル101から読み出された
データは、ビット線BLa〜BLzからカラムデコーダ
124を介してセンスアンプ群130へ転送される。セ
ンスアンプ群130は、数個のセンスアンプ(図示略)
から構成されている。カラムデコーダ124は、選択し
たビット線BLa〜BLzと各センスアンプとを接続す
る。後記するように、センスアンプ群130で判別され
たデータは、出力バッファ131からデータパッド12
8を介して外部へ出力される。
【0009】尚、上記した各回路(123〜131)の
動作は制御コア回路132によって制御される。次に、
フラッシュEEPROM121の各動作モード(消去モ
ード、書き込みモード、読み出しモード)について、図
14を参照して説明する。尚、いずれの動作モードにお
いても、共通ソース線SLの電位はグランドレベル(=
0V)に保持される。
【0010】(a)消去モード 消去モードにおいて、全てのビット線BLa〜BLzの
電位はグランドレベルに保持される。選択されたワード
線WLmには15Vが供給され、それ以外のワード線
(非選択のワード線)WLa〜WLl,WLn〜WLz
の電位はグランドレベルにされる。そのため、選択され
たワード線WLmに接続されている各メモリセル101
の制御ゲートCGは15Vに持ち上げられる。
【0011】ところで、浮遊ゲートFGとドレインDの
間の静電容量と、制御ゲートCGと浮遊ゲートFGの間
の静電容量とを比べると、前者の方が圧倒的に大きい。
そのため、制御ゲートCGが15V、ドレインが0Vの
場合、制御ゲートCGと浮遊ゲートFGの間には高電界
が生じる。その結果、ファウラー−ノルドハイム・トン
ネル電流(Fowler-Nordheim Tunnel Current、以下、F
Nトンネル電流という)が流れ、浮遊ゲートFG中の電
子が制御ゲートCG側へ引き抜かれて、メモリセル10
1に記憶されたデータの消去が行われる。
【0012】この消去動作は、選択されたワード線WL
mに接続されている全てのメモリセル101に対して行
われる。尚、複数のワード線WLa〜WLzを同時に選
択することにより、その各ワード線に接続されている全
てのメモリセル101に対して消去動作を行うこともで
きる。このように、メモリセルアレイ122を複数組の
ワード線WLa〜WLz毎の任意のブロックに分けてそ
の各ブロック単位でデータの消去を行う消去動作は、ブ
ロック消去と呼ばれる。
【0013】(b)書き込みモード 書き込みモードにおいて、選択されたメモリセル101
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
1Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WLl,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。選択されたメモリセル101のドレイ
ンDに接続されているビット線BLmには12Vが供給
され、それ以外のビット線(非選択のビット線)BLa
〜BLl,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにさ
れる。
【0014】ところで、メモリセル101の閾値電圧V
thは0.5Vである。従って、選択されたメモリセル
101では、制御ゲートCGが閾値電圧Vth付近にな
り、ソースS中の電子は弱反転のチャネルCH中へ移動
する。一方、ドレインDに12Vが印加されるため、ド
レインDと浮遊ゲートFGとの間の容量を介したカップ
リングにより、浮遊ゲートFGの電位が持ち上げられ
る。そのため、制御ゲートCGと浮遊ゲートFGの間に
は高電界が生じる。従って、チャネルCH中の電子は加
速され、ホットエレクトロンとなって浮遊ゲートFGへ
注入される。その結果、選択されたメモリセル101の
浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビットのデータ
が書き込まれて記憶される。
【0015】この書き込み動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル101毎に行うことができる。 (c)読み出しモード 読み出しモードにおいて、選択されたメモリセル101
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
5Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WLl,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。選択されたメモリセル101のドレイ
ンDに接続されているビット線BLmには2.5Vが供
給され、それ以外のビット線(非選択のビット線)BL
a〜BLl,BLn〜BLzはグランドレベルにされ
る。
【0016】前記したように、消去状態にあるメモリセ
ル101の浮遊ゲートFG中からは電子が引き抜かれて
いるため、浮遊ゲートFGはプラスに帯電している。ま
た、書き込み状態にあるメモリセル101の浮遊ゲート
FG中には電子が注入されているため、浮遊ゲートFG
はマイナスに帯電している。従って、消去状態にあるメ
モリセル101の浮遊ゲートFG直下のチャネルCHは
オンしており、書き込み状態にあるメモリセル101の
浮遊ゲートFG直下のチャネルCHはオフしている。そ
のため、制御ゲートCGに5Vが印加されたときに、ド
レインDからソースSへ流れる電流(セル電流)は、消
去状態のメモリセル101の方が書き込み状態のメモリ
セル101よりも大きくなる。
【0017】この各メモリセル101間のセル電流の大
小をセンスアンプ群130内の各センスアンプで判別す
ることにより、メモリセル101に記憶されたデータの
値を読み出すことができる。例えば、消去状態のメモリ
セル101のデータの値を「1」、書き込み状態のメモ
リセル101のデータの値を「0」として読み出しを行
う。つまり、各メモリセル101に、消去状態のデータ
値「1」と、書き込み状態のデータ値「0」の2値を記
憶させることができる。
【0018】この読み出し動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル101毎に行うことができる。ち
なみに、スプリットゲート型メモリセル101におい
て、ソースSをドレインと呼び、ドレインDをソースと
呼ぶフラッシュEEPROMは、WO92/18980
(G11C 13/00)に開示されている。図15に、その場合
の各動作モードにおける各部の電位を示す。
【0019】ところで、近年、フラッシュEEPROM
の集積度を向上させるため、メモリセルに消去状態と書
き込み状態の2値(=1ビット)を記憶させるだけでな
く、3値以上を記憶させるようにした多値メモリが提案
されている。
【0020】図16に、スプリットゲート型メモリセル
101における浮遊ゲートFGの電位Vfgとセル電流
値Idの特性を示す。尚、浮遊ゲート電位Vfgはソー
スSに対する浮遊ゲートFGの電位である。
【0021】読み出しモードにおいて、制御ゲートCG
には定電圧(=5V)が印加されているため、制御ゲー
トCGの直下のチャネルCHは定抵抗として機能する。
よって、スプリットゲート型メモリセル101は、浮遊
ゲートFGとソースSおよびドレインDとから構成され
るトランジスタと、制御ゲートCGの直下のチャネルC
Hからなる定抵抗とを直列接続したものとみなすことが
できる。
【0022】従って、浮遊ゲート電位Vfgが一定値
(=3.5V)未満の領域では、トランジスタの特性が
支配的となる。そのため、浮遊ゲート電位Vfgがメモ
リセル101の閾値電圧Vth(=0.5V)未満の領
域では、セル電流値Idは零となる。そして、浮遊ゲー
ト電位Vfgが閾値電圧Vthを越えると、セル電流値
Idは右肩上がりの特性を示す。また、浮遊ゲート電位
Vfgが3.5Vを越える領域では、制御ゲートCGの
直下のチャネルCHからなる定抵抗の特性が支配的とな
り、セル電流値Idは飽和する。
【0023】ところで、浮遊ゲート電位Vfgは、書き
込み動作において浮遊ゲートFGに蓄積された電荷によ
って生じる電位Vfgwと、ドレインDからのカップリ
ングによって生じる電位Vfgcとの和である(Vfg
=Vfgw+Vfgc)。読み出し動作において、電位
Vfgcは一定であるため、セル電流値Idは電位Vf
gwによって一義的に決定される。また、書き込み動作
において、浮遊ゲートFGの電荷量は、その動作時間を
調整することによって制御することができる。従って、
書き込み動作において、その動作時間を調整して浮遊ゲ
ートFGの電荷量を制御することで電位Vfgwを制御
すれば、浮遊ゲート電位Vfgを制御することができ
る。その結果、読み出し動作におけるセル電流値Idを
任意に設定することができる。
【0024】そこで、図16に示すように、セル電流値
Idが40μA未満の領域をデータ値「11」、40μ
A以上80μA未満の領域をデータ値「10」、80μ
A以上120μA未満の領域をデータ値「01」、12
0μA以上の領域をデータ値「00」に、それぞれ対応
づける。そして、書き込み動作において、浮遊ゲート電
位Vfg(=Va,Vb,Vc)が前記各セル電流値I
d(=40,80,120μA)に対応した値になるよ
うに動作時間を調整する。このようにすれば、1個のメ
モリセル101に4値(=2ビット)のデータを記憶さ
せることができる。
【0025】ところが、セル電流値Idにデータの各値
を対応させると、浮遊ゲート電位Vfgの変化に対して
セル電流値Idの変化が小さい領域については、セル電
流値Idによって浮遊ゲート電位Vfgが一義的に決定
されず、多値化ができないことになる。つまり、浮遊ゲ
ート電位Vfgが0.5〜2.5Vの領域については浮
遊ゲート電位Vfgの変化に対してセル電流値Idの変
化が大きいため、セル電流値Idに対して浮遊ゲート電
位Vfgが一義的に決定され、セル電流値Idに複数の
データ値を対応させることができる。しかし、浮遊ゲー
ト電位Vfgが0.5V未満や3.5V以上の領域につ
いては浮遊ゲート電位Vfgの変化に対してセル電流値
Idが変化しないため、セル電流値Idに対して浮遊ゲ
ート電位Vfgが一義的に決定されず、セル電流値Id
に複数のデータ値を対応させることができない。
【0026】このように、スプリットゲート型メモリセ
ル101を用いたフラッシュEEPROMでは、多値化
に際して、浮遊ゲート電位Vfgの変化に対してセル電
流値Idの変化が大きな領域しか利用することができな
い。
【0027】(スタックトゲート型)図17に、スタッ
クトゲート型メモリセル201の断面構造を示す。P型
単結晶シリコン基板202上にN型のソースSおよびド
レインDが形成されている。ソースSとドレインDに挟
まれたチャネルCH上に、第1の絶縁膜203を介して
浮遊ゲートFGが形成されている。浮遊ゲートFG上に
第2の絶縁膜204を介して制御ゲートCGが形成され
ている。浮遊ゲートFGと制御ゲートCGとは相互にず
れることなく積み重ねられている。従って、ソースSお
よびドレインDは、各ゲートFG,CGおよびチャネル
CHに対して対称構造をとる。
【0028】図18に、スタックトゲート型メモリセル
201を用いたフラッシュEEPROM221の全体構
成を示す。フラッシュEEPROM221において、図
13に示したスプリットゲート型メモリセル101を用
いたフラッシュEEPROM121と異なるのは、以下
の点である。
【0029】(1)メモリセルアレイ122は、複数の
メモリセル201がマトリックス状に配置されて構成さ
れている。 (2)列方向に配列された各メモリセル201のソース
Sは、共通のビット線BLa〜BLzに接続されてい
る。
【0030】(3)全てのメモリセル201のドレイン
Dは、共通ドレイン線DLに接続されている。共通ドレ
イン線DLは共通ドレイン線バイアス回路222に接続
されている。共通ドレイン線バイアス回路222は、後
記するように、共通ドレイン線DLの電位を各動作モー
ドに対応して制御する。共通ドレイン線バイアス回路2
22の動作は制御コア回路132によって制御される。
【0031】ところで、本明細書において、スプリット
ゲート型メモリセル101およびスタックトゲート型メ
モリセル201におけるソースSおよびドレインDの呼
称は、読み出し動作を基本に決定し、読み出し動作にお
いて電位の高い方をドレイン、電位の低い方をソースと
呼ぶことにする。そして、書き込み動作や消去動作にお
いても、ソースSおよびドレインDの呼称については読
み出し動作におけるそれと同じにする。
【0032】次に、フラッシュEEPROM221の各
動作モード(消去モード、書き込みモード、読み出しモ
ード)について、図19を参照して説明する。 (a)消去モード 消去モードにおいて、全てのビット線BLa〜BLzは
オープン状態にされ,全てのワード線WLmの電位はグ
ランドレベルにされる。共通ドレイン線バイアス回路2
22は、共通ドレイン線DLを介して、全てのメモリセ
ル201のドレインDに12Vを印加する。
【0033】その結果、FNトンネル電流が流れ、浮遊
ゲートFG中の電子がドレインD側へ引き抜かれて、メ
モリセル201に記憶されたデータの消去が行われる。
この消去動作は、選択されたワード線WLmに接続され
ている全てのメモリセル201に対して行われる。
【0034】尚、複数のワード線WLa〜WLzを同時
に選択することにより、その各ワード線に接続されてい
る全てのメモリセル201に対して消去動作(ブロック
消去)を行うこともできる。
【0035】(b)書き込みモード 書き込みモードにおいて、選択されたメモリセル201
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
12Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワー
ド線)WLa〜WLl,WLn〜WLzの電位はグラン
ドレベルにされる。選択されたメモリセル201のソー
スSに接続されているビット線BLmには5Vが供給さ
れ、それ以外のビット線(非選択のビット線)BLa〜
BLl,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにされ
る。共通ドレイン線バイアス回路222は、共通ドレイ
ン線DLを介して、全てのメモリセル201のドレイン
Dをグランドレベルに保持する。
【0036】すると、制御ゲートCGからのカップリン
グによって浮遊ゲートFGの電位が持ち上げられ、ソー
スSの近傍で発生したホットエレクトロンが浮遊ゲート
FGへ注入される。その結果、選択されたメモリセル2
01の浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビットの
データが書き込まれて記憶される。
【0037】(c)読み出しモード 読み出しモードにおいて、選択されたメモリセル201
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
5Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WLl,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。全てのビット線BLa〜BLzの電位
はグランドレベルにされる。共通ドレイン線バイアス回
路222は、共通ドレイン線DLを介して、全てのメモ
リセル201のドレインDに5Vを印加する。
【0038】その結果、スプリットゲート型メモリセル
101の場合と同様に、ドレインDからソースSへ流れ
る電流(セル電流)は、消去状態のメモリセル201の
方が書き込み状態のメモリセル201よりも大きくな
る。従って、各メモリセル201に、消去状態のデータ
値「1」と、書き込み状態のデータ値「0」の2値を記
憶させることができる。
【0039】ところで、スタックトゲート型メモリセル
201を用いたフラッシュEEPROMにおいても、多
値メモリが提案されている。図20に、スタックトゲー
ト型メモリセル201における浮遊ゲートFGの電位V
fgとセル電流値Idの特性を示す。尚、浮遊ゲート電
位VfgはソースSに対する浮遊ゲートFGの電位であ
る。
【0040】スタックトゲート型メモリセル201で
は、浮遊ゲートFGと制御ゲートCGとが相互にずれる
ことなく積み重ねられているため、スプリットゲート型
メモリセル101のように制御ゲートCGの直下のチャ
ネルCHが定抵抗として機能せず、トランジスタの機能
だけを有する。そのため、浮遊ゲート電位Vfgがメモ
リセル201の閾値電圧Vth(=1V)未満の領域で
は、セル電流値Idは零となる。そして、浮遊ゲート電
位Vfgが閾値電圧Vthを越えると、セル電流値Id
は浮遊ゲート電位Vfgに正比例する。
【0041】従って、スタックトゲート型メモリセル2
01でも、書き込み動作において、その動作時間を調整
して浮遊ゲートFGの電荷量を制御することで電位Vf
gwを制御すれば、浮遊ゲート電位Vfgを制御するこ
とができる。その結果、読み出し動作におけるセル電流
値Idを任意に設定することができる。
【0042】そこで、図20に示すように、セル電流値
Idが40μA未満の領域をデータ値「11」、40μ
A以上80μA未満の領域をデータ値「10」、80μ
A以上120μA未満の領域をデータ値「01」、12
0μA以上160μA未満の領域をデータ値「00」
に、それぞれ対応づける。そして、書き込み動作におい
て、浮遊ゲート電位Vfg(=Va,Vb,Vc,V
d)が前記各セル電流値Id(=40,80,120,
160μA)に対応した値になるように動作時間を調整
する。このようにすれば、1個のメモリセル201に4
値(=2ビット)のデータを記憶させることができる。
【0043】ところが、スタックトゲート型メモリセル
201では、消去動作において浮遊ゲートFGから電荷
を引き抜く際、電荷を過剰に抜き過ぎると、メモリセル
201をオフ状態にするための所定の電圧(=0V)を
制御ゲートCGに印加したときでも、チャネルCHがオ
ンしてしまう。その結果、メモリセル201が常にオン
状態になり、各動作モード(消去モード、書き込みモー
ド、読み出しモード)を行わないスタンバイ状態でもセ
ル電流が流れて消費電力が増大するという問題、いわゆ
る過剰消去の問題が起こる。従って、過剰消去の領域を
データの記憶に利用するのは望ましくない。
【0044】すなわち、読み出し動作においては、制御
ゲートCGからのカップリングによって浮遊ゲートFG
の電位が5Vに持ち上げられる。そのため、浮遊ゲート
電位Vfgから電源電圧Vccを差し引いた値が閾値電
圧Vthを越える領域(Vfg−Vcc>Vth)が過
剰消去となる。つまり、電源電圧Vccが5Vの場合、
浮遊ゲート電位Vfgが6V以上の領域が過剰消去とな
る。
【0045】また、セル電流値Idにデータの各値を対
応させると、浮遊ゲート電位Vfgの変化に対してセル
電流値Idの変化が小さい領域については、セル電流値
Idによって浮遊ゲート電位Vfgが一義的に決定され
ず、多値化ができない。つまり、浮遊ゲート電位Vfg
が1V未満の領域については浮遊ゲート電位Vfgの変
化に対してセル電流値Idが変化しないため、セル電流
値Idに対して浮遊ゲート電位Vfgが一義的に決定さ
れず、セル電流値Idに複数のデータ値を対応させるこ
とができない。
【0046】このように、スタックトゲート型メモリセ
ル201を用いたフラッシュEEPROMでは、多値化
に際して、浮遊ゲート電位Vfgの変化に対してセル電
流値Idの変化が大きな領域で、且つ、過剰消去でない
領域しか利用することができない。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュEEPRO
Mでは、多値化に際して、書き込み動作時の誤書き込み
や読み出し動作時の誤読み出しを防止するために、多値
の各データ値に対応する浮遊ゲート電位Vfgの範囲お
よびセル電流値Idの範囲に十分なマージンを設けるの
が望ましい。
【0048】しかし、前記したように、フラッシュEE
PROMでは、多値化に際して、浮遊ゲート電位Vfg
の変化に対してセル電流値Idの変化が大きな領域しか
利用することができない。そのため、多値の各データ値
に対応する浮遊ゲート電位Vfgおよびセル電流値Id
の範囲に十分なマージンをとるのが難しい。
【0049】例えば、図16に示すスプリットゲート型
メモリセル101では、各データ値に対応するセル電流
値Idの範囲は40μAであり、データ値「10」に対
応する浮遊ゲート電位Vfgの範囲は0.5V、データ
値「01」に対応する浮遊ゲート電位Vfgの範囲は1
Vである。
【0050】また、図20に示すスタックトゲート型メ
モリセル201では、各データ値に対応するセル電流値
Idの範囲は40μAであり、浮遊ゲート電位Vfgの
範囲は1.25Vである。
【0051】このように、各データ値に対応する浮遊ゲ
ート電位Vfgの範囲が狭いと、書き込み動作におい
て、浮遊ゲート電位Vfgを正確に設定するのに十分な
マージンをとるのが難しくなる。また、各データ値に対
応するセル電流値Idの範囲が狭いと、読み出し動作に
おいて、セル電流値Idを正確に読み出すのに十分なマ
ージンをとるのが難しくなる。
【0052】この問題は多値化が進むにつれてより顕著
に表れ、8値や16値では、4値の場合に比べて、多値
の各データ値に対応する浮遊ゲート電位Vfgの範囲お
よびセル電流値Idの範囲が狭くなる分だけ、マージン
の確保がさらに難しくなる。
【0053】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、メモリセルに多値のデ
ータを記憶させ、その多値データの書き込み動作および
読み出し動作において十分なマージンを確保することが
可能な不揮発性半導体メモリを提供することにある。
【0054】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、浮遊ゲートと制御ゲートとソースとドレインとチャ
ネルとから成る各メモリセルがマトリックス状に配置さ
れ、行方向に配列された各メモリセルの制御ゲートが共
通のワード線に接続され、列方向に配列された各メモリ
セルのドレインが共通のビット線に接続され、各メモリ
セルの浮遊ゲートに蓄積される電荷の量を制御すること
で、各メモリセルに多値のデータを記憶させ、データの
読み出し時に浮遊ゲートの電位をメモリセル毎に制御す
ることで、読み出し可能な浮遊ゲート電位の範囲を広げ
る読み出し及び書き込み手段を備えた不揮発性半導体メ
モリであって、前記浮遊ゲート電位の制御は、メモリセ
ルに記憶されたデータを読み出して外部へ出力する読み
出しモードと、外部から入力されたデータをメモリセル
に記憶させる書き込みモードにおける検証のための読み
出し動作とで異なり、読み出しモードにおいて、ビット
線に所定の電圧を供給してメモリセルに記憶されたデー
タの上位ビットを判別し、この上位ビットのデータ値に
応じて、ビット線の電圧を前記所定の電圧に対して上昇
または下降させることにより、浮遊ゲート電位とセル電
流値の特性曲線をプラス側またはマイナス側にシフトさ
せることで、読み出し可能な浮遊ゲート電位の範囲を所
望の領域へ移動させ、書き込みモードにおける検証のた
めの読み出し動作において、ビット線に所定の電圧を供
給してメモリセルに記憶されたデータの上位ビットを判
別し、この上位ビットのデータ値に応じて、ビット線の
電圧を前記所定の電圧に対して上昇または下降させるこ
とにより、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプ
ラス側またはマイナス側にシフトさせることで、読み出
し可能な浮遊ゲート電位の範囲を所望の領域へ移動させ
ることをその要旨とする。
【0055】請求項2に記載の発明は、浮遊ゲートと制
御ゲートとソースとドレインとチャネルとから成る各メ
モリセルがマトリックス状に配置され、行方向に配列さ
れた各メモリセルの制御ゲートが共通のワード線に接続
され、列方向に配列された各メモリセルのドレインが共
通のビット線に接続され、各メモリセルの浮遊ゲートに
蓄積される電荷の量を制御することで、各メモリセルに
多値のデータを記憶させ、データの読み出し時に浮遊ゲ
ートの電位をメモリセル毎に制御することで、読み出し
可能な浮遊ゲート電位の範囲を広げる読み出し及び書き
込み手段を備えた不揮発性半導体メモリであって、前記
浮遊ゲート電位の制御は、メモリセルに記憶されたデー
タを読み出して外部へ出力する読み出しモードにおい
て、ビット線に所定の電圧を供給してメモリセルに記憶
されたデータの上位ビットを判別し、この上位ビットの
データ値に応じて、ビット線の電圧を前記所定の電圧に
対して上昇または下降させることにより、浮遊ゲート電
位とセル電流値(Id)の特性曲線をプラス側またはマ
イナス側にシフトさせることで、読み出し可能な浮遊ゲ
ート電位の範囲を所望の領域へ移動させることをその要
旨とする。
【0056】請求項3に記載の発明は、浮遊ゲートと制
御ゲートとソースとドレインとチャネルとから成る各メ
モリセルがマトリックス状に配置され、行方向に配列さ
れた各メモリセルの制御ゲートが共通のワード線に接続
され、列方向に配列された各メモリセルのドレインが共
通のビット線に接続され、各メモリセルの浮遊ゲートに
蓄積される電荷の量を制御することで、各メモリセルに
多値のデータを記憶させ、データの読み出し時に浮遊ゲ
ートの電位をメモリセル毎に制御することで、読み出し
可能な浮遊ゲート電位の範囲を広げる読み出し及び書き
込み手段を備えた不揮発性半導体メモリであって、前記
浮遊ゲート電位の制御は、外部から入力されたデータを
メモリセルに記憶させる書き込みモードにおける検証の
ための読み出し動作において、ビット線に所定の電圧を
供給してメモリセルに記憶されたデータの上位ビットを
判別し、この上位ビットのデータ値に応じて、ビット線
の電圧を前記所定の電圧に対して上昇または下降させる
ことにより、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線を
プラス側またはマイナス側にシフトさせることで、読み
出し可能な浮遊ゲート電位の範囲を所望の領域へ移動さ
せることをその要旨とする。 従って、請求項1〜3に記
載の発明によれば、多値化に際して各データ値に対応す
る浮遊ゲート電位の範囲が広くなる。
【0057】
【0058】
【0059】更に、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性
曲線をプラス側またはマイナス側にシフトさせることに
より、読み出し可能な浮遊ゲート電位の範囲を所望の領
域へ移動させることが可能になる。
【0060】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の不揮発性半導体メモリにおいて、前記読み出しモード
において、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプ
ラス側またはマイナス側にシフトさせ、下位ビットのデ
ータ値が切り替わる点を、メモリセルの閾値電圧と同電
位の点に合致させることで、セル電流値の有無に従って
下位ビットのデータ値を判別可能にし、前記書き込みモ
ードにおける検証のための読み出し動作において、浮遊
ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプラス側またはマ
イナス側にシフトさせ、データ値に対応する浮遊ゲート
電位の範囲の中間値を、閾値電圧と同電位の点に合致さ
せることで、セル電流値の有無に従ってデータ値を判別
可能にすることをその要旨とする。
【0061】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の不揮発性半導体メモリにおいて、前記読み出しモード
において、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプ
ラス側またはマイナス側にシフトさせ、下位ビットのデ
ータ値が切り替わる点を、メモリセルの閾値電圧と同電
位の点に合致させることで、セル電流値の有無に従って
下位ビットのデータ値を判別可能にすることをその要旨
とする。
【0062】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の不揮発性半導体メモリにおいて、前記書き込みモード
における検証のための読み出し動作において、浮遊ゲー
ト電位とセル電流値の特性曲線をプラス側またはマイナ
ス側にシフトさせ、データ値に対応する浮遊ゲート電位
の範囲の中間値を、閾値電圧と同電位の点に合致させる
ことで、セル電流値の有無に従ってデータ値を判別可能
にすることをその要旨とする。
【0063】従って、請求項4〜6のいずれか1項に記
載の発明によれば、セル電流値の有無を検出するだけで
データ値を判別することが可能になる。請求項7に記載
の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の不揮発
性半導体メモリにおいて、セル電流値の有無に加え、セ
ル電流値のレベル範囲に従ってデータ値を判別すること
をその要旨とする。
【0064】従って、請求項7に記載の発明によれば、
セル電流値の有無に従って判別した各データ値を、セル
電流値のレベル範囲に従って分割し、さらに多値化する
ことができる。
【0065】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7
いずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
前記メモリセルはスプリットゲート型(101)であ
り、ドレインまたはソースと浮遊ゲートとの間の容量を
介したカップリングによって前記浮遊ゲート電位の制御
を行うことをその要旨とする。
【0066】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8
いずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
前記メモリセルはスタックトゲート型(201)であ
り、ソースまたはドレインの電位を制御することによっ
てメモリセル毎に前記浮遊ゲート電位の制御を行うこと
をその要旨とする。
【0067】従って、請求項8または請求項9に記載の
発明によれば、ビット線電位の制御によって浮遊ゲート
電位の制御を簡単に行うことができる。
【0068】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明をスプリットゲート型の
フラッシュEEPROMに具体化した第1実施形態を図
面に従って説明する。尚、本実施形態において、図12
〜図16に示した従来の形態と同じ構成部材については
符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0069】図1に、本実施形態のスプリットゲート型
メモリセル101を用いたフラッシュEEPROM1の
全体構成を示す。本実施形態においては、1個のメモリ
セル101に4値(=2ビット)のデータを記憶させる
ことができる。
【0070】図1において、図13に示す従来のフラッ
シュEEPROM121と異なるのは以下の点である。 (1)各リードライトアンプ2a〜2dはそれぞれ、各
データバスDB1〜DB4を介して、カラムデコーダ1
24に接続されている。
【0071】カラムデコーダ124は、カラムアドレス
に対応した4本のビット線(例えば、BLm〜BLp)
を選択し、その各ビット線BLm〜BLpと各データバ
スDB1〜DB4とをそれぞれ接続する。
【0072】(2)各リードライトアンプ2a〜2dに
はそれぞれ、2つの入出力パッド(I/O)3a,3b
が接続されている。フラッシュEEPROM1の外部か
ら指定された1バイトのデータ(入力データ)は、最上
位ビットから1ビットずつ、各リードライトアンプ2a
〜2dに接続される各入出力パッド3a,3bに入力さ
れる。つまり、リードライトアンプ2aに接続される入
出力パッド3aには入力データの最上位ビットが入力さ
れ、リードライトアンプ2aに接続される入出力パッド
3bには入力データの2ビット目が入力され、リードラ
イトアンプ2bに接続される入出力パッド3aには入力
データの3ビット目が入力され、リードライトアンプ2
bに接続される入出力パッド3bには入力データの4ビ
ット目が入力される。
【0073】各入出力パッド3a,3bに入力された1
バイトの入力データは、各リードライトアンプ2a〜2
dから各データバスDB1〜DB4およびカラムデコー
ダ124を介して、選択された4本のビット線BLm〜
BLpへそれぞれ2ビットずつ転送される。そして、選
択されたワード線(例えば、WLm)および各ビット線
BLm〜BLpに接続されている4個のメモリセル10
1に対して、各メモリセル101毎に2ビットずつ、合
計1バイトの入力データが書き込まれる。
【0074】また、選択されたワード線WLmおよび各
ビット線BLm〜BLpに接続されている4個のメモリ
セル101から、各メモリセル101毎に2ビットず
つ、合計1バイトのデータ(リードデータ)が読み出さ
れる。そのリードデータは、各ビット線BLm〜BLp
からカラムデコーダ124および各データバスDB1〜
DB4を介して各リードライトアンプ2a〜2dへそれ
ぞれ2ビットずつ転送され、各入出力パッド3a,3b
からフラッシュEEPROM1の外部へ出力される。
【0075】(3)グローバル制御回路4は、リードラ
イトアンプ2a〜2dを含むフラッシュEEPROM1
内の各回路(123〜127,2a〜2d)の動作を制
御する。
【0076】図2に、各リードライトアンプ2a〜2d
の内部構成を示す。入出力パッド3aに入力された入力
データの上位1ビットは、上位入力バッファ11aを介
して上位入力ラッチ12aへ転送される。入出力パッド
3bに入力された入力データの下位1ビットは、下位入
力バッファ11bを介して下位入力ラッチ12bへ転送
される。各入力ラッチ12a,12bでラッチされた入
力データは、ローカル制御回路13へ転送される。
【0077】任意のメモリセル101から読み出された
リードデータは、いずれかのビット線BLa〜BLzか
らカラムデコーダ124およびデータバスDB1〜DB
4を介してリードアンプ・ビット線バイアス回路14へ
転送される。
【0078】ローカル制御回路13は、後記するよう
に、リードデータの上位1ビットまたは入力データに基
づいてリードアンプ・ビット線バイアス回路14の動作
を制御する。
【0079】リードアンプ・ビット線バイアス回路14
は、後記するように、データバスDB1〜DB4および
カラムデコーダ124を介して接続されたいずれかのビ
ット線BLa〜BLzの電位を制御すると共に、そのビ
ット線BLa〜BLzを介して転送されてくるリードデ
ータのデータ値を判別する。
【0080】リードアンプ・ビット線バイアス回路14
が判別したリードデータの上位1ビットは、上位出力ラ
ッチ15およびローカル制御回路13へ転送される。上
位出力ラッチ15でラッチされたリードデータは、上位
出力バッファ16aを介して入出力パッド3aへ転送さ
れる。リードアンプ・ビット線バイアス回路14が判別
したリードデータの下位1ビットは、下位出力バッファ
16bを介して入出力パッド3bへ転送される。
【0081】図3に、リードアンプ・ビット線バイアス
回路14の内部構成を示す。リードアンプ・ビット線バ
イアス回路14は、電流センスアンプ21、電圧生成回
路22,23、各インバータ27から構成されている。
【0082】基準電圧生成回路22は、ローカル制御回
路13の制御に基づいて、後記する読み出し動作時に各
基準電圧(4V、3.25V、2.5V、1.75V、
1V)を生成する。書き込み電圧生成回路23は、ロー
カル制御回路13の制御に基づいて、後記する書き込み
動作時に書き込み電圧(12V)を生成し、その書き込
み電圧をいずれかのデータバスDB1〜DB4に印加す
る。
【0083】電流センスアンプ21は、PMOSトラン
ジスタ24、帰還抵抗25、オペアンプ26から構成さ
れている。PMOSトランジスタ24のソースにはフラ
ッシュEEPROM1の内部電源電圧Vccが印加さ
れ、そのドレインは帰還抵抗25を介して接地され、そ
のゲートはオペアンプ26の出力端子に接続されてい
る。オペアンプ26の反転入力端子には基準電圧生成回
路22の生成した各基準電圧が印加され、その非反転入
力端子はいずれかのデータバスDB1〜DB4に接続さ
れている。つまり、オペアンプ26には、PMOSトラ
ンジスタ24および帰還抵抗25を介して負帰還がかけ
られている。従って、オペアンプ26の非反転入力端子
のレベルが下がる→出力端子のレベルが下がる→PMO
Sトランジスタ24のゲート電位が下がる→ドレイン電
位が上がる→オペアンプ26の非反転入力端子のレベル
が上がる、という順序で動作する。
【0084】オペアンプ26の出力端子は、2段直列接
続された各インバータ27を介して、上位出力ラッチ1
5およびローカル制御回路13に接続されている。従っ
て、リードアンプ・ビット線バイアス回路14は、以下
の作用および動作を行う。
【0085】(1)電流センスアンプ21は、データバ
スDB1〜DB4の電位を、基準電圧生成回路22の生
成した各基準電圧と等しくする。また、書き込み電圧生
成回路23の生成した書き込み電圧は、データバスDB
1〜DB4に直接印加される。つまり、リードアンプ・
ビット線バイアス回路14は、データバスDB1〜DB
4およびカラムデコーダ124を介して接続されたいず
れかのビット線BLa〜BLzの電位を、基準電圧生成
回路22の生成した基準電圧と等しくなるように制御す
る。
【0086】(2)電流センスアンプ21は、データバ
スDB1〜DB4に流れる電流に対応したレベルの信号
をオペアンプ26の出力端子から出力する。その電流セ
ンスアンプ21の出力信号は、各インバータ27を介し
てHLいずれかのレベルに確定される。具体的には、デ
ータバスDB1〜DB4に電流が流れる場合は各インバ
ータ27からLレベルの信号が出力され、電流が流れな
い場合は各インバータ27からHレベルの信号が出力さ
れる。
【0087】つまり、リードアンプ・ビット線バイアス
回路14は、ビット線BLa〜BLzからカラムデコー
ダ124およびデータバスDB1〜DB4を介して流れ
る電流(セル電流値Id)の有無に従って、そのビット
線BLa〜BLzを介して転送されてくるリードデータ
のデータ値を判別する。具体的には、セル電流値Idが
零を越える場合はリードデータのデータ値を「0」と判
別し、セル電流値Idが零の場合はリードデータのデー
タ値を「1」と判別する。
【0088】尚、電流センスアンプ21は半導体メモリ
のセンスアンプとして広く使用されており、例えば、
(Yoshinobu Nakagome et al;IEEE JOURNAL OF SOLID-S
TATE CIRCUITS,VOL.26,NO.4,APRIL 1991.pp465-471)な
どに類似の回路が紹介されている。
【0089】次に、本実施形態の各動作モード(読み出
しモード、書き込みモード)について、図4〜図6に従
って説明する。図4に、本実施形態の各動作モードにお
ける以下の特性および関係を示す。
【0090】(1)スプリットゲート型メモリセル10
1の浮遊ゲートFGの電位Vfgとセル電流値Idの特
性。この特性については、図16に示す従来の形態と同
じである。
【0091】(2)各動作モードにおいて選択されたビ
ット線(例えば、BLm〜BLp)の電位と、リードデ
ータおよび入力データと、浮遊ゲート電位Vfgおよび
セル電流値Idとの関係。本実施形態では、浮遊ゲート
電位Vfgが−1V未満の領域をデータ値「11」、−
1V以上0.5V未満の領域をデータ値「10」、0.
5V以上2V未満の領域をデータ値「01」、2V以上
の領域をデータ値「00」に、それぞれ対応づける。
【0092】図5に、読み出しモードのフローチャート
を示す。まず、ステップ(以下、Sという)1におい
て、アドレスパッド125に入力されたロウアドレスお
よびカラムアドレスが、アドレスバッファ126を介し
てアドレスラッチ127へ転送され、アドレスラッチ1
27においてラッチされる。そして、S2へ移行する。
【0093】S2において、アドレスデコードが行われ
る。すなわち、アドレスラッチ127でラッチされた各
アドレスのうち、ロウアドレスはロウデコーダ123へ
転送され、カラムアドレスはカラムデコーダ124へ転
送される。ロウデコーダ123は、そのロウアドレスに
対応した1本のワード線WLa〜WLz(例えば、WL
m)を選択し、そのワード線WLmに5Vを供給し、そ
れ以外のワード線WLa〜WLl,WLn〜WLzの電
位をグランドレベルにする。カラムデコーダ124は、
そのカラムアドレスに対応した4本のビット線BLa〜
BLz(例えば、BLm〜BLp)を選択し、その各ビ
ット線BLm〜BLpと各データバスDB1〜DB4と
をそれぞれ接続する。そして、S3へ移行する。
【0094】S3において、ビット線プリチャージが行
われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス
回路14において、基準電圧生成回路22はローカル制
御回路13の制御に従って2.5Vを生成し、電流セン
スアンプ21は各データバスDB1〜DB4の電位を
2.5Vにする。その結果、各データバスDB1〜DB
4と接続された各ビット線BLm〜BLpは2.5Vに
プリチャージされる。そして、S4へ移行する。
【0095】S4において、ワード線WLmおよび各ビ
ット線BLm〜BLpに接続されている4個のメモリセ
ル101からリードデータの上位1ビットが読み出され
る。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス回路
14は、各ビット線BLm〜BLpからデータバスDB
1〜DB4を介して流れる電流(セル電流値Id)の有
無に従い、リードデータの上位1ビットのデータ値を判
別する。具体的には、セル電流値Idが零を越える場合
はリードデータの上位1ビットのデータ値を「0」と判
別し、セル電流値Idが零の場合はリードデータの上位
1ビットのデータ値を「1」と判別する。従って、リー
ドデータの上位1ビットのデータ値は、浮遊ゲート電位
Vfgがメモリセル101の閾値電圧Vth(=0.5
V)未満の場合は「1」、以上の場合は「0」となる。
そのリードデータの上位1ビットは、上位出力ラッチ1
5およびローカル制御回路13へ転送される。上位出力
ラッチ15でラッチされたリードデータは、上位出力バ
ッファ16aを介して入出力パッド3aへ転送される。
そして、S5へ移行する。
【0096】S5において、ローカル制御回路13は、
リードデータの上位1ビットのデータ値を判別し、その
判別結果に基づいて各リードアンプ・ビット線バイアス
回路14の各基準電圧生成回路22を制御する。そし
て、データ値が「1」の場合はS6へ移行し、「0」の
場合はS7へ移行する。尚、以上の動作は、各データバ
スDB1〜DB4に関連する各リードライトアンプ毎に
独立して行われる。
【0097】S6において、ビット線プリチャージが行
われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス
回路14において、基準電圧生成回路22はローカル制
御回路13の制御に従って4Vを生成し、電流センスア
ンプ21は各データバスDB1〜DB4の内、上位ビッ
トが「1」であったデータバスの電位を4Vにする。そ
の結果、そのデータバスと接続されたビット線は4Vに
プリチャージされる。すると、浮遊ゲートFGの電位V
fgはドレインD(ビット線BLm〜BLp)からのカ
ップリングにより、(4V−2.5V=1.5V)だけ
持ち上げられる。その結果、浮遊ゲート電位Vfgの上
昇分だけ、図4に示すVfg−Id特性曲線は実質的に
プラス側へシフトする。そして、S8へ移行する。
【0098】S8において、ワード線WLmおよび各ビ
ット線BLm〜BLpに接続されている4個のメモリセ
ル101の内、上位ビットが「1」であったメモリセル
からリードデータの下位1ビットが読み出される。すな
わち、S4と同様に、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14は、各ビット線からデータバスを介して流れ
る電流(セル電流値Id)の有無に従い、リードデータ
の下位1ビットのデータ値を判別する。具体的には、セ
ル電流値Idが零を越える場合はリードデータの下位1
ビットのデータ値を「0」と判別し、セル電流値Idが
零の場合はリードデータの下位1ビットのデータ値を
「1」と判別する。従って、リードデータの下位1ビッ
トのデータ値は、浮遊ゲート電位Vfgが閾値電圧Vt
h(=0.5V)未満の場合は「1」、以上の場合は
「0」となる。そのリードデータの下位1ビットは、下
位出力バッファ16bを介して入出力パッド3bへ転送
される。そして、読み出しモードが終了される。
【0099】S7において、ビット線プリチャージが行
われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス
回路14において、基準電圧生成回路22はローカル制
御回路13の制御に従って1Vを生成し、電流センスア
ンプ21は各データバスDB1〜DB4の内、上位ビッ
トが「0」であったデータバスの電位を1Vにする。そ
の結果、そのデータバスと接続されたビット線は1Vに
プリチャージされる。すると、浮遊ゲートFGの電位V
fgはドレインD(ビット線BLm〜BLp)からのカ
ップリングにより、(2.5V−1V=1.5V)だけ
引き下げられる。その結果、浮遊ゲート電位Vfgの下
降分だけ、図4に示すVfg−Id特性曲線は実質的に
マイナス側へシフトする。そして、S9へ移行する。
【0100】S9において、S8と同様に、ワード線W
Lmおよび各ビット線BLm〜BLpに接続されている
4個のメモリセル101の内、上位ビットが「0」であ
ったメモリセルからリードデータの下位1ビットが読み
出され、下位出力バッファ16bを介して入出力パッド
3bへ転送される。そして、読み出しモードが終了され
る。
【0101】このように、読み出しモードでは、まず、
ビット線BLm〜BLpの電位を2.5Vにしてリード
データの上位1ビットを読み出す。次に、その上位1ビ
ットのデータ値に応じ、データ値が「1」の場合はその
ビット線の電位を4Vにし、データ値が「0」の場合は
そのビット線の電位を1Vにしてリードデータの下位1
ビットを読み出す。
【0102】リードデータの下位1ビットを読み出す際
にビット線BLm〜BLpの電位を上昇させると、浮遊
ゲートFGの電位はドレインD(ビット線BLm〜BL
p)からのカップリングにより1.5Vだけ持ち上げら
れる。すると、図4に示すように、本来はセル電流値I
dが零であった領域(浮遊ゲート電位Vfgがメモリセ
ル101の閾値電圧Vth(=0.5V)以下の領域)
が、1.5Vだけプラス側にシフトする。その結果、V
fg−Id特性曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが本来は
−1Vの点Aもプラス側にシフトし、本来は閾値電圧V
thと同電位の点Bに合致する。そのため、セル電流値
Idの有無に従って、浮遊ゲート電位Vfgが点Aを挟
んで低い領域と高い領域とを区別することができる。つ
まり、浮遊ゲート電位Vfgが−1V未満の領域をデー
タ値「11」、−1V以上0.5V未満の領域をデータ
値「10」に、それぞれ対応づけることができる。
【0103】リードデータの下位1ビットを読み出す際
にビット線BLm〜BLpの電位を下降させると、浮遊
ゲートFGの電位はドレインD(ビット線BLm〜BL
p)からのカップリングにより1.5Vだけ引き下げら
れる。すると、図4に示すように、本来はセル電流値I
dが右肩上がりであった領域(浮遊ゲート電位Vfgが
閾値電圧Vth(=0.5V)以上で3.5V以下の領
域)が、1.5Vだけマイナス側にシフトする。その結
果、Vfg−Id特性曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが
本来は2Vの点Cもマイナス側にシフトし、本来は閾値
電圧Vthと同電位の点Bに合致する。そのため、セル
電流値Idの有無に従って、浮遊ゲート電位Vfgが点
Cを挟んで低い領域と高い領域とを区別することができ
る。つまり、浮遊ゲート電位Vfgが0.5V以上2V
未満の領域をデータ値「01」、2V以上の領域をデー
タ値「00」に、それぞれ対応づけることができる。
【0104】尚、図5において、S6とS7、S8とS
9はそれぞれ同期して行っても良い。
【0105】図6に、書き込みモードのフローチャート
を示す。尚、図6において、図5に示した読み出しモー
ドのフローチャートと同じ処理についてはステップ番号
を等しくしてその説明を省略する。
【0106】まず、書き込みモードに入る前に消去モー
ドに入り、メモリセルアレイ122を構成する全てのメ
モリセル101に対して消去動作が行われる。但し、ブ
ロック消去を行う場合は、書き込み動作の対象となる各
メモリセル101を含むブロックを構成するメモリセル
101に対してだけ消去動作が行われる。消去状態にあ
るメモリセル101の浮遊ゲートFG中からは電子が引
き抜かれているため、データ値「00」を記憶している
のと同じ状態になる。
【0107】そして、書き込みモードに入り、S1に続
いてS2の処理を行った後に、S11へ移行する。但
し、S2において、ロウデコーダ123は、ロウアドレ
スに対応した1本のワード線WLa〜WLz(例えば、
WLm)を選択し、そのワード線WLmに1Vを供給
し、それ以外のワード線WLa〜WLl,WLn〜WL
zの電位をグランドレベルにする。
【0108】S11において、データ入力が行われる。
すなわち、フラッシュEEPROM1の外部から指定さ
れた1バイトの入力データは、最上位ビットから1ビッ
トずつ、各リードライトアンプ2a〜2dに接続される
各入出力パッド3a,3bに入力される。入出力パッド
3aに入力された入力データの上位1ビットは、上位入
力バッファ11aを介して上位入力ラッチ12aへ転送
される。入出力パッド3bに入力された入力データの下
位1ビットは、下位入力バッファ11bを介して下位入
力ラッチ12bへ転送される。各入力ラッチ12a,1
2bでラッチされた入力データは、ローカル制御回路1
3へ転送される。そして、S12へ移行する。
【0109】S12において、ローカル制御回路13
は、入力データのデータ値を判別し、その判別結果に基
づいて各リードアンプ・ビット線バイアス回路14の各
基準電圧生成回路22を制御する。そして、データ値が
「00」でない場合はS13へ移行し、「00」の場合
は書き込みモードが終了される。すなわち、書き込みモ
ードに入る前に全てのメモリセル101は消去状態にさ
れ、そのデータ値は「00」になっているため、入力デ
ータが「00」の場合は、あえて書き込み動作を行う必
要はなく、そのまま書き込みモードを終了させればよ
い。
【0110】S13において、ローカル制御回路13は
入力データのデータ値を判別する。そして、入力データ
のデータ値が「10」の場合はS14へ移行し、「1
0」でない場合はS15へ移行する。
【0111】S14において、書き込み動作が行われ
る。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス回路
14において、書き込み電圧生成回路23はローカル制
御回路13の制御に従って12Vを生成し、各データバ
スDB1〜DB4の内、入力データが「10」であった
データバスの電位を12Vにする。その結果、そのデー
タバスと接続されたビット線は12Vにプリチャージさ
れる。すると、浮遊ゲートFGの電位Vfgはドレイン
D(ビット線BLm〜BLp)からのカップリングによ
り持ち上げられる。そのため、制御ゲートCGと浮遊ゲ
ートFGの間には高電界が生じる。従って、チャネルC
H中の電子は加速され、ホットエレクトロンとなって浮
遊ゲートFGへ注入されて蓄積される。尚、この書き込
み動作は一定時間(数百nsec〜数μsec )だけ行われ
る。そして、S16へ移行する。
【0112】S16において、ビット線プリチャージが
行われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14において、基準電圧生成回路22はローカル
制御回路13の制御に従って3.25Vを生成し、電流
センスアンプ21は各データバスDB1〜DB4の内、
入力データが「10」であったデータバスの電位を3.
25Vにする。その結果、そのデータバスと接続された
ビット線は3.25Vにプリチャージされる。ここで、
各ビット線BLm〜BLpのプリチャージ電圧(=3.
25V)は、読み出しモードのS6におけるプリチャー
ジ電圧(=4V)とS3におけるプリチャージ電圧(=
2.5V)との中間値に設定される。そして、S17へ
移行する。
【0113】S17において、検証のための読み出し動
作(ベリファイ読み出し動作)が行われる。すなわち、
ワード線WLmおよび各ビット線BLm〜BLpに接続
されている4個のメモリセル101の内、入力データが
「10」であったメモリセルからリードデータが読み出
される。そして、S18へ移行する。
【0114】S18において、各リードアンプ・ビット
線バイアス回路14は、各ビット線からデータバスを介
して流れる電流(セル電流値Id)を検出する。そし
て、セル電流値Idが零の場合は、メモリセル101に
データ値「10」の入力データが書き込まれたとして、
書き込みモードが終了される。また、セル電流値Idが
零でない場合はS14へ戻り、セル電流値Idが零にな
るまでS14,S16〜S18の処理が繰り返される。
【0115】S15において、ローカル制御回路13は
入力データのデータ値を判別する。そして、入力データ
のデータ値が「01」の場合はS19へ移行し、「1
1」の場合はS20へ移行する。
【0116】S19において、S14と同様に書き込み
動作が行われる。そして、S21へ移行する。S21に
おいて、ビット線プリチャージが行われる。すなわち、
各リードアンプ・ビット線バイアス回路14において、
基準電圧生成回路22はローカル制御回路13の制御に
従って1.75Vを生成し、電流センスアンプ21は各
データバスDB1〜DB4の内、入力データが「01」
であったデータバスの電位を1.75Vにする。その結
果、そのデータバスと接続されたビット線は1.75V
にプリチャージされる。ここで、ビット線のプリチャー
ジ電圧(=1.75V)は、読み出しモードのS3にお
けるプリチャージ電圧(=2.5V)とS7におけるプ
リチャージ電圧(=1V)との中間値に設定される。そ
して、S22へ移行する。
【0117】S22において、S17と同様にベリファ
イ読み出し動作が行われる。そして、S23へ移行す
る。S23において、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14は、各ビット線からデータバスを介して流れ
る電流(セル電流値Id)を検出する。そして、セル電
流値Idが零の場合は、メモリセル101にデータ値
「01」の入力データが書き込まれたとして、書き込み
モードが終了される。また、セル電流値Idが零でない
場合はS19へ戻り、セル電流値Idが零になるまでS
19,S21〜S23の処理が繰り返される。
【0118】S20において、S14と同様に書き込み
動作が行われる。但し、S20における書き込み動作
は、メモリセル101にデータ値「11」の入力データ
が書き込まれるのに十分な時間だけ行われる。尚、その
書き込み動作を行う時間は、後記するように予め定めら
れている。そして、書き込みモードが終了される。
【0119】このように、書き込みモードでは、まず、
入力データのデータ値を判別し、データ値が「00」の
場合は書き込み動作を行わない。次に、入力データのデ
ータ値が「10」の場合は、従来の形態と同様の書き込
み動作を一定時間だけ行った後に、ビット線の電位を
3.25Vにしてベリファイ読み出し動作を行い、セル
電流値Idが零になるまで書き込み動作とベリファイ読
み出し動作とを繰り返し行う。また、入力データのデー
タ値が「01」の場合は、従来の形態と同様の書き込み
動作を一定時間だけ行った後に、ビット線の電位を1.
75Vにしてベリファイ読み出し動作を行い、セル電流
値Idが零になるまで書き込み動作とベリファイ読み出
し動作とを繰り返し行う。また、入力データのデータ値
が「11」の場合は、従来の形態と同様の書き込み動作
を予め定められた時間だけ行い、ベリファイ読み出し動
作を行うことなく書き込みモードを終了する。
【0120】尚、図6において、S14とS19とS2
0、S16とS21、S17とS22、S18とS23
はそれぞれ同期して行うこともできる。すなわち、各デ
ータバスDB1〜DB4とそれぞれ接続された各ビット
線BLm〜BLpを、それぞれの入力データに対応する
電位にプリチャージすればよい。このように、書き込み
動作の各ステージを同期化することにより、4つのセル
に同時に書き込みを行うことができ、書き込み動作の高
速化を実現できる。
【0121】消去状態にあるメモリセル101の浮遊ゲ
ートFG中からは電子が引き抜かれており、浮遊ゲート
電位Vfgは2V以上になっている。そして、書き込み
動作が行われ、浮遊ゲートFGに電荷が蓄積されるにつ
れて、浮遊ゲート電位Vfgは低下していく。そのた
め、浮遊ゲート電位Vfgが0.5V以上2V未満にな
った時点で書き込み動作を停止すれば、メモリセル10
1にデータ値「01」の入力データが書き込まれたこと
になる。また、浮遊ゲート電位Vfgが−1V以上0.
5V未満になった時点で書き込み動作を停止すれば、メ
モリセル101にデータ値「10」の入力データが書き
込まれたことになる。また、浮遊ゲート電位Vfgが−
1V未満になった時点で書き込み動作を停止すれば、メ
モリセル101にデータ値「11」の入力データが書き
込まれたことになる。
【0122】但し、メモリセル101毎の構造上のバラ
ツキにより、Vfg−Id特性曲線にもメモリセル10
1毎にバラツキが生じる。しかし、Vfg−Id特性曲
線のバラツキは正規分布をとる。そのため、メモリセル
101にデータ値「01」の入力データを書き込む場合
は、浮遊ゲート電位Vfgが0.5Vと2Vの中間値で
ある1.25Vになった時点で書き込み動作を停止すれ
ば、どのメモリセル101に対してもデータ値「01」
の入力データを書き込むことができる。また、メモリセ
ル101にデータ値「10」の入力データを書き込む場
合は、浮遊ゲート電位Vfgが−1Vと0.5Vの中間
値である−0.25Vになった時点で書き込み動作を停
止すれば、どのメモリセル101に対してもデータ値
「10」の入力データを書き込むことができる。
【0123】そこで、ベリファイ読み出し動作の際にビ
ット線BLm〜BLpの電位を3.25Vにすると、
2.5Vにした場合に比べて、浮遊ゲートFGの電位は
ドレインD(ビット線BLm〜BLp)からのカップリ
ングにより0.75Vだけ持ち上げられる。すると、図
4に示すように、本来はセル電流値Idが零であった領
域(浮遊ゲート電位Vfgがメモリセル101の閾値電
圧Vth(=0.5V)以下の領域)が、0.75Vだ
けプラス側にシフトする。その結果、Vfg−Id特性
曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが本来は−1Vの点Aも
プラス側にシフトして−0.25Vの点Dに合致し、本
来は閾値電圧Vthと同電位の点Bもプラス側にシフト
して1.25Vの点Eに合致し、本来は−0.25Vの
点Dもプラス側にシフトして閾値電圧Vthと同電位の
点Bに合致する。そのため、セル電流値Idの有無に従
って、浮遊ゲート電位Vfgが点Aと点Bとの中間値で
ある点Dになったかどうかを判別することができる。つ
まり、メモリセル101にデータ値「10」の入力デー
タが書き込まれたかどうかを判別することができる。
【0124】また、ベリファイ読み出し動作の際にビッ
ト線BLm〜BLpの電位を1.75Vにすると、2.
5Vにした場合に比べて、浮遊ゲートFGの電位はドレ
インD(ビット線BLm〜BLp)からのカップリング
により0.75Vだけ引き下げられる。すると、図4に
示すように、本来はセル電流値Idが右肩上がりであっ
た領域(浮遊ゲート電位Vfgが閾値電圧Vth(=
0.5V)以上で3.5V以下の領域)が、1.5Vだ
けマイナス側にシフトする。その結果、Vfg−Id特
性曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが本来は閾値電圧Vt
hと同電位の点Bもマイナス側にシフトして−0.25
Vの点Dに合致し、本来は2Vの点Cもマイナス側にシ
フトして1.25Vの点Eに合致し、本来は1.25V
の点Eもマイナス側にシフトして閾値電圧Vthと同電
位の点Bに合致する。そのため、セル電流値Idの有無
に従って、浮遊ゲート電位Vfgが点Bと点Cとの中間
値である点Eになったかどうかを判別することができ
る。つまり、メモリセル101にデータ値「01」の入
力データが書き込まれたかどうかを判別することができ
る。
【0125】ところで、浮遊ゲート電位Vfgが−1V
未満になった時点で書き込み動作を停止すれば、メモリ
セル101にデータ値「11」の入力データが書き込ま
れたことになる。但し、Vfg−Id特性曲線のバラツ
キを考慮すると、浮遊ゲート電位Vfgが−1Vより十
分に低い電圧になった時点で書き込み動作を停止すれば
よい。従って、Vfg−Id特性曲線のバラツキを考慮
した実験により、S20における書き込み動作の最適な
時間を定めることができる。
【0126】このように、本実施形態によれば以下の作
用および効果を得ることができる。 (1)浮遊ゲート電位Vfgの変化に対してセル電流値
Idが変化しない領域(浮遊ゲート電位Vfgが閾値電
圧Vth以下の領域)についても、複数のデータ値
(「11」「10」)を対応させることができる。つま
り、多値化に際して、浮遊ゲート電位Vfgの変化に対
してセル電流値Idが変化しない領域についても利用す
ることができる。そして、各データ値に対応する浮遊ゲ
ート電位Vfgの範囲を1.5Vと、従来の形態に比べ
て広くすることができる。
【0127】(2)上記(1)により、書き込み動作に
おいて、浮遊ゲート電位Vfgを正確に設定するのに十
分なマージンをとることが可能になる。その結果、誤書
き込みを確実に防止することができる。
【0128】(3)読み出しモードにおいて、リードデ
ータの下位1ビットを読み出す際に、上位1ビットのデ
ータ値に応じてビット線BLm〜BLpの電位を上昇ま
たは下降させる。それにより、Vfg−Id特性曲線を
プラス側またはマイナス側にシフトさせ、リードデータ
の下位1ビットのデータ値が切り替わる点を、閾値電圧
Vthと同電位の点Bに合致させる。つまり、浮遊ゲー
ト電位Vfgを閾値電圧Vthの近傍に移動させる。そ
のため、セル電流値Idの有無に従って、リードデータ
の下位1ビットのデータ値を判別することができる。
【0129】(4)書き込みモードのベリファイ読み出
し動作において、入力データのデータ値に応じてビット
線BLm〜BLpの電位を上昇または下降させる。それ
により、Vfg−Id特性曲線をプラス側またはマイナ
ス側にシフトさせ、入力データのデータ値に対応する浮
遊ゲート電位Vfgの範囲の中間値を、閾値電圧Vth
と同電位の点Bに合致させる。つまり、浮遊ゲート電位
Vfgを閾値電圧Vthの近傍に移動させる。そのた
め、セル電流値Idの有無に従って、リードデータのデ
ータ値を判別することができる。
【0130】(5)上記(3)(4)により、読み出し
動作(読み出しモード時の上位下位の各ビットの読み出
し動作、書き込みモード時のベリファイ読み出し動作)
において、セル電流値Idを正確に読み出すのに十分な
マージンをとることが可能になる。その結果、誤読み出
しを確実に防止することができる。
【0131】(6)リードアンプ・ビット線バイアス回
路14は、セル電流値Idの有無だけを検出することに
より、リードデータの各ビットのデータ値を判別する。
それに対して、従来の形態では、セル電流値Idのレベ
ル範囲を検出することにより、リードデータの各ビット
のデータ値を判別する。ここで、電流値の有無だけを検
出するのは、電流値がどのレベル範囲にあるのか検出す
るのに比べてはるかに容易である。
【0132】そのため、リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14におけるリードデータの検出精度は、従来の
形態に比べて低くてもよい。従って、リードアンプ・ビ
ット線バイアス回路14の設計が容易になる上に、回路
構成を簡略化でき、チップ面積の縮小、消費電力の低減
を実現できる。
【0133】(第2実施形態)以下、本発明をスプリッ
トゲート型のフラッシュEEPROMに具体化した第2
実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態の構
成において、第1実施形態と異なるのは、リードライト
アンプ2a〜2d内のリードアンプ・ビット線バイアス
回路14の内部構成だけである。
【0134】図7に、リードアンプ・ビット線バイアス
回路14の内部構成を示す。リードアンプ・ビット線バ
イアス回路14は、2つの電流センスアンプ21(以
下、21a,21bと符号を変えて区別する)、各電圧
生成回路22,23、コンパレータ31、基準セルブロ
ック回路32、信号線SIGから構成されている。
【0135】本実施形態のリードアンプ・ビット線バイ
アス回路14において、第1実施形態のそれと異なるの
は以下の点である。 (1)電流センスアンプ21aを構成するオペアンプ2
6の反転入力端子には基準電圧生成回路22の生成した
各基準電圧が印加され、その非反転入力端子はいずれか
のデータバスDB1〜DB4に接続されている。
【0136】(2)電流センスアンプ21bを構成する
オペアンプ26の反転入力端子には基準電圧生成回路2
2の生成した各基準電圧が印加され、その非反転入力端
子は信号線SIGを介して基準セルブロック回路32に
接続されている。
【0137】(3)電流センスアンプ21aを構成する
オペアンプ26の出力端子はコンパレータ31の反転入
力端子に接続され、電流センスアンプ21bを構成する
オペアンプ26の出力端子はコンパレータ31の非反転
入力端子に接続されている。コンパレータ31の出力端
子は、上位出力ラッチ15およびローカル制御回路13
に接続されている。
【0138】(4)基準セルブロック回路32は、基準
電圧生成回路41、基準セルロウデコーダ42、基準セ
ルカラムデコーダ43、基準セル44から構成されてい
る。複数の基準セル44はそれぞれ、メモリセル101
と同じ寸法構造で形成されている。尚、全ての基準セル
44のソースSは接地されている。
【0139】基準電圧生成回路41は、読み出しモード
時および書き込みモードにおけるベリファイ読み出し動
作時に複数の基準電圧を生成し、その各基準電圧をそれ
ぞれ各基準セル44の浮遊ゲートFGに印加する。
【0140】基準セルロウデコーダ42は、ロウデコー
ダ123と同期して動作し、ロウデコーダ123がいず
れかのワード線WLa〜WLzを選択するのと同時に、
全ての基準セル44の制御ゲートCGの電位をロウデコ
ーダ123と同様に制御する。
【0141】基準セルカラムデコーダ42は、カラムデ
コーダ124と同期して動作し、読み出しモードまたは
書き込みモードにおいて、いずれか1つの基準セル44
を選択し、そのドレインDと信号線SIGとを接続す
る。
【0142】従って、本実施形態のリードアンプ・ビッ
ト線バイアス回路14は、以下の作用および動作を行
う。 (1)電流センスアンプ21aの動作については、第1
実施形態の電流センスアンプ21と同じである。つま
り、電流センスアンプ21aは、ビット線BLa〜BL
zからカラムデコーダ124およびデータバスDB1〜
DB4を介して流れる電流(セル電流値Id)を検出す
る。
【0143】(2)読み出しモードおよび書き込みモー
ドにおけるベリファイ読み出し動作において、各基準セ
ル44の浮遊ゲートFGには基準電圧生成回路41が生
成した各基準電圧が印加される。そのため、各基準セル
44の浮遊ゲート電位Vfgは、基準電圧生成回路41
が生成した各基準電圧と等しくなる。
【0144】(3)電流センスアンプ21bは、信号線
SIGに流れる電流に対応したレベルの信号をオペアン
プ26の出力端子から出力する。つまり、電流センスア
ンプ21bは、基準セル44から基準セルカラムデコー
ダ43および信号線SIGを介して流れる電流のレベル
を検出する。
【0145】(4)コンパレータ31は、電流センスア
ンプ21bの出力信号から電流センスアンプ21aの出
力信号を差し引き、その差し引いた結果に対応したレベ
ルの信号を出力端子から出力する。具体的には、データ
バスDB1〜DB4に流れる電流が信号線SIGに流れ
る電流より多い場合はコンパレータ31からLレベルの
信号が出力され、少ない場合はコンパレータ31からH
レベルの信号が出力される。
【0146】つまり、リードアンプ・ビット線バイアス
回路14は、セル電流値Idのレベルと信号線SIGに
流れる電流のレベルとを比較することによってセル電流
値Idのレベルを判別し、そのセル電流値Idのレベル
に従ってリードデータのデータ値を判別する。具体的に
は、セル電流値Idが信号線SIGに流れる電流より多
い場合はリードデータのデータ値を「0」と判別し、少
ない場合はリードデータのデータ値を「1」と判別す
る。
【0147】このように、本実施形態によれば、第1実
施形態における前記(1)〜(5)の作用および効果に
加えて、以下の作用および効果を得ることができる。 (1)読み出しモードにおいて、セル電流値Idの有無
だけでなく、セル電流値Idのレベルに従って、リード
データの下位1ビットのデータ値を判別することができ
る。
【0148】(2)書き込みモードのベリファイ読み出
し動作において、セル電流値Idの有無だけでなく、セ
ル電流値Idのレベルに従って、リードデータのデータ
値を判別することができる。 (3)上記(1)(2)により、多値化に際して、第1
実施形態の各データ値(「11」「10」「01」「0
0」)を分割して利用することができる。例えば、デー
タ値「01」において、セル電流値Idが60μA未満
の領域をデータ値「011」、セル電流値Idが60μ
A以上の領域をデータ値「010」に、それぞれ対応づ
ければ、データ値「01」を2分割して利用することが
できる。この場合には、書き込み動作において、基準セ
ル44の浮遊ゲート電位Vfgがセル電流値Id=60
μAに対応した値になるようにする。これにより、例え
ば、各データ値をそれぞれ2分割した場合は、1個のメ
モリセル101に8値(=3ビット)のデータを記憶さ
れることができる。また、各データ値をそれぞれ4分割
した場合は、1個のメモリセル101に16値(=4ビ
ット)のデータを記憶されることができる。つまり、本
実施形態は、第1実施形態と従来の形態とを併用してい
るわけである。尚、各データ値の分割数を同じにする必
要はなく、例えば、データ値「11」を2分割、データ
値「10」を3分割、データ値「01」を4分割、デー
タ値「00」を0分割(つまり、分割しない)などとし
てもよい。
【0149】(第3実施形態)以下、本発明をスタック
トゲート型のフラッシュEEPROMに具体化した第3
実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態にお
いて、第1実施形態および図17〜図20に示した従来
の形態と同じ構成部材については符号を等しくしてその
詳細な説明を省略する。
【0150】図8に、本実施形態のスタックトゲート型
メモリセル201を用いたフラッシュEEPROM61
の全体構成を示す。本実施形態においては、1個のメモ
リセル201に4値(=2ビット)のデータを記憶させ
ることができる。
【0151】図8において、図1に示す第1実施形態の
フラッシュEEPROM1と異なるのは以下の点であ
る。 (1)メモリセルアレイ122は、複数のメモリセル2
01がマトリックス状に配置されて構成されている。
【0152】(2)列方向に配列された各メモリセル2
01のソースSは、共通のビット線BLa〜BLzに接
続されている。 (3)全てのメモリセル201のドレインDは、共通ド
レイン線DLに接続されている。共通ドレイン線DLは
共通ドレイン線バイアス回路222に接続されている。
共通ドレイン線バイアス回路222は、共通ドレイン線
DLの電位を図19に示す各動作モードに対応して制御
する。共通ドレイン線バイアス回路222の動作はグロ
ーバル制御回路4によって制御される。
【0153】また、本実施形態において、リードライト
アンプ2a〜2dを構成するリードアンプ・ビット線バ
イアス回路14内の各基準電圧生成回路22は、ローカ
ル制御回路13の制御に基づいて、後記する読み出し動
作時に各基準電圧(3V、1.5V、0V、−1.5
V、−3V)を生成する。また、書き込み電圧生成回路
23は、ローカル制御回路13の制御に基づいて、後記
する書き込み動作時に書き込み電圧(5V)を生成し、
その書き込み電圧をいずれかのデータバスDB1〜DB
4に印加する。
【0154】次に、本実施形態の各動作モード(読み出
しモード、書き込みモード)について、図9〜図11に
従って説明する。図9に、本実施形態の各動作モードに
おける以下の特性および関係を示す。
【0155】(1)スタックトゲート型メモリセル20
1の浮遊ゲートFGの電位Vfgとセル電流値Idの特
性。この特性については、図20に示す従来の形態と同
じである。
【0156】(2)各動作モードにおいて選択されたビ
ット線(例えば、BLm〜BLp)の電位と、リードデ
ータおよび入力データと、浮遊ゲート電位Vfgおよび
セル電流値Idとの関係。本実施形態では、浮遊ゲート
電位Vfgが−2V未満の領域をデータ値「11」、−
2V以上1V未満の領域をデータ値「10」、1V以上
4V未満の領域をデータ値「01」、4V以上の領域を
データ値「00」に、それぞれ対応づける。
【0157】図10に、読み出しモードのフローチャー
トを示す。尚、図10において、図5に示した第1実施
形態の読み出しモードのフローチャートと同じ処理につ
いてはステップ番号を等しくしてその説明を省略する。
【0158】まず、S1に続いてS2の処理を行った後
に、S31へ移行する。S31において、共通ドレイン
線バイアスが行われる。すなわち、共通ドレイン線バイ
アス回路222は、共通ドレイン線DLを介して、全て
のメモリセル201のドレインDに5Vを印加する。そ
して、S32へ移行する。
【0159】S32において、ビット線プリチャージが
行われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14において、基準電圧生成回路22はローカル
制御回路13の制御に従って0Vを生成し、電流センス
アンプ21は各データバスDB1〜DB4の電位を0V
にする。その結果、各データバスDB1〜DB4と接続
された各ビット線BLm〜BLpは0Vにプリチャージ
される。そして、S33へ移行する。
【0160】S33において、ワード線WLmおよび各
ビット線BLm〜BLpに接続されている4個のメモリ
セル201からリードデータの上位1ビットが読み出さ
れる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス回
路14は、各ビット線BLm〜BLpからデータバスD
B1〜DB4を介して流れる電流(セル電流値Id)の
有無に従い、リードデータの上位1ビットのデータ値を
判別する。具体的には、セル電流値Idが零を越える場
合はリードデータの上位1ビットのデータ値を「0」と
判別し、セル電流値Idが零の場合はリードデータの上
位1ビットのデータ値を「1」と判別する。従って、リ
ードデータの上位1ビットのデータ値は、浮遊ゲート電
位Vfgがメモリセル201の閾値電圧Vth(=1
V)未満の場合は「1」、以上の場合は「0」となる。
そのリードデータの上位1ビットは、上位出力ラッチ1
5およびローカル制御回路13へ転送される。上位出力
ラッチ15でラッチされたリードデータは、上位出力バ
ッファ16aを介して入出力パッド3aへ転送される。
そして、S5へ移行する。
【0161】S5の処理を行い、データ値が「1」の場
合はS34へ移行し、「0」の場合はS35へ移行す
る。S34において、ビット線プリチャージが行われ
る。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス回路
14において、基準電圧生成回路22はローカル制御回
路13の制御に従って−3Vを生成し、電流センスアン
プ21は各データバスDB1〜DB4の内、上位ビット
が「1」であったデータバスの電位を−3Vにする。そ
の結果、そのデータバスと接続されたビット線は−3V
にプリチャージされる。すると、浮遊ゲートFGの電位
VfgはソースS(ビット線BLm〜BLp)が下がる
ため、(0V−(−3V)=3V)だけ増加する。その
結果、浮遊ゲート電位Vfgの上昇分だけ、図9に示す
Vfg−Id特性曲線は実質的にプラス側へシフトす
る。そして、S36へ移行する。
【0162】S36において、ワード線WLmおよび各
ビット線BLm〜BLpに接続されている4個のメモリ
セル201からリードデータの下位1ビットが読み出さ
れる。すなわち、S33と同様に、各リードアンプ・ビ
ット線バイアス回路14は、各ビット線からデータバス
を介して流れる電流(セル電流値Id)の有無に従い、
リードデータの下位1ビットのデータ値を判別する。具
体的には、セル電流値Idが零を越える場合はリードデ
ータの下位1ビットのデータ値を「0」と判別し、セル
電流値Idが零の場合はリードデータの下位1ビットの
データ値を「1」と判別する。従って、リードデータの
下位1ビットのデータ値は、浮遊ゲート電位Vfgが閾
値電圧Vth(=1V)未満の場合は「1」、以上の場
合は「0」となる。そのリードデータの下位1ビット
は、下位出力バッファ16bを介して入出力パッド3b
へ転送される。そして、読み出しモードが終了される。
【0163】S35において、ビット線プリチャージが
行われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14において、基準電圧生成回路22はローカル
制御回路13の制御に従って3Vを生成し、電流センス
アンプ21は各データバスDB1〜DB4の内、上位ビ
ットが「0」であったデータバスの電位を3Vにする。
その結果、そのデータバスと接続されたビット線は3V
にプリチャージされる。すると、浮遊ゲートFGの電位
VfgはソースS(ビット線BLm〜BLp)が上がる
ため、(−3V−0V=−3V)だけ減少する。その結
果、浮遊ゲート電位Vfgの下降分だけ、図9に示すV
fg−Id特性曲線は実質的にマイナス側へシフトす
る。そして、S37へ移行する。
【0164】S37において、S36と同様に、ワード
線WLmおよび各ビット線BLm〜BLpに接続されて
いる4個のメモリセル201の内、上位ビットが「0」
であったメモリセルからリードデータの下位1ビットが
読み出され、下位出力バッファ16bを介して入出力パ
ッド3bへ転送される。そして、読み出しモードが終了
される。
【0165】このように、読み出しモードでは、まず、
ビット線BLm〜BLpの電位を0Vにしてリードデー
タの上位1ビットを読み出す。次に、その上位1ビット
のデータ値に応じ、データ値が「1」の場合はビット線
BLm〜BLpの電位を−3Vにし、データ値が「0」
の場合はビット線BLm〜BLpの電位を3Vにしてリ
ードデータの下位1ビットを読み出す。
【0166】リードデータの下位1ビットを読み出す際
にビット線BLm〜BLpの電位を3Vだけ下降させる
と、ソースSが下がるため浮遊ゲートFGの電位は3V
だけ増加する。すると、図9に示すように、本来はセル
電流値Idが零であった領域(浮遊ゲート電位Vfgが
メモリセル201の閾値電圧Vth(=1V)以下の領
域)が、3Vだけプラス側にシフトする。その結果、V
fg−Id特性曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが本来は
−2Vの点Aもプラス側にシフトし、本来は閾値電圧V
thと同電位の点Bに合致する。そのため、セル電流値
Idの有無に従って、浮遊ゲート電位Vfgが点Aを挟
んで低い領域と高い領域とを区別することができる。つ
まり、浮遊ゲート電位Vfgが−2V未満の領域をデー
タ値「11」、−2V以上1V未満の領域をデータ値
「10」に、それぞれ対応づけることができる。
【0167】リードデータの下位1ビットを読み出す際
にビット線BLm〜BLpの電位を3Vだけ上昇させる
と、ソースSが上がるため浮遊ゲートFGの電位は3V
だけ減少する。すると、図9に示すように、本来はセル
電流値Idが右肩上がりであった領域(浮遊ゲート電位
Vfgが閾値電圧Vth(=1V)以上の領域)が、3
Vだけマイナス側にシフトする。その結果、Vfg−I
d特性曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが本来は4Vの点
Cもマイナス側にシフトし、本来は閾値電圧Vthと同
電位の点Bに合致する。そのため、セル電流値Idの有
無に従って、浮遊ゲート電位Vfgが点Cを挟んで低い
領域と高い領域とを区別することができる。つまり、浮
遊ゲート電位Vfgが1V以上4V未満の領域をデータ
値「01」、4V以上の領域をデータ値「00」に、そ
れぞれ対応づけることができる。
【0168】尚、図10において、S34とS35、S
36とS37はそれぞれ同期して行っても良い。
【0169】図11に、書き込みモードのフローチャー
トを示す。尚、図11において、図6に示した第1実施
形態の書き込みモードのフローチャートと同じ処理につ
いてはステップ番号を等しくしてその説明を省略する。
【0170】まず、書き込みモードに入る前に消去モー
ドに入り、メモリセルアレイ122を構成する全てのメ
モリセル201に対して消去動作が行われる。但し、ブ
ロック消去を行う場合は、書き込み動作の対象となる各
メモリセル201を含むブロックを構成するメモリセル
201に対してだけ消去動作が行われる。消去状態にあ
るメモリセル201の浮遊ゲートFG中からは電子が引
き抜かれているため、データ値「00」を記憶している
のと同じ状態になる。
【0171】そして、書き込みモードに入り、S1に続
いてS2の処理を行った後に、S41へ移行する。但
し、S2において、ロウデコーダ123は、ロウアドレ
スに対応した1本のワード線WLa〜WLz(例えば、
WLm)を選択し、そのワード線WLmに12Vを供給
し、それ以外のワード線WLa〜WLl,WLn〜WL
zの電位をグランドレベルにする。
【0172】S41において、共通ドレイン線バイアス
が行われる。すなわち、共通ドレイン線バイアス回路2
22は、共通ドレイン線DLを介して、全てのメモリセ
ル201のドレインD(書き込みモードでは、ソースと
呼ばれる)をグランドレベルにする。そして、S11へ
移行する。
【0173】S11の処理を行った後に、S12へ移行
する。S12の処理を行い、データ値が「00」でない
場合はS13へ移行し、「00」の場合は書き込みモー
ドが終了される。すなわち、書き込みモードに入る前に
全てのメモリセル201は消去状態にされ、そのデータ
値は「00」になっているため、入力データが「00」
の場合は、あえて書き込み動作を行う必要はなく、その
まま書き込みモードを終了させればよい。
【0174】S13の処理を行い、データ値が「10」
の場合はS42へ移行し、「10」でない場合はS15
へ移行する。S42において、書き込み動作が行われ
る。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイアス回路
14において、書き込み電圧生成回路23はローカル制
御回路13の制御に従って5Vを生成し、各データバス
DB1〜DB4の内、入力データが「10」であったデ
ータバスの電位を5Vにする。その結果、そのデータバ
スと接続されたビット線は5Vにプリチャージされる。
すると、浮遊ゲートFGの電位Vfgは制御ゲートCG
からのカップリングにより持ち上げられる。そのため、
ソースS(書き込みモードでは、ドレインと呼ばれる)
の近傍で発生したホットエレクトロンが浮遊ゲートFG
へ注入されて蓄積される。尚、この書き込み動作は一定
時間(数百nsec〜数μsec )だけ行われる。そして、S
43へ移行する。
【0175】S43において、ビット線プリチャージが
行われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14において、基準電圧生成回路22はローカル
制御回路13の制御に従って−1.5Vを生成し、電流
センスアンプ21は各データバスDB1〜DB4の内、
入力データが「10」であったデータバスの電位を−
1.5Vにする。その結果、そのデータバスと接続され
たビット線は−1.5Vにプリチャージされる。ここ
で、ビット線のプリチャージ電圧(=−1.5V)は、
読み出しモードのS34におけるプリチャージ電圧(=
−3V)とS32におけるプリチャージ電圧(=0V)
との中間値に設定される。そして、S44へ移行する。
【0176】S44において、ベリファイ読み出し動作
が行われる。すなわち、ワード線WLmおよび各ビット
線BLm〜BLpに接続されている4個のメモリセル2
01の内、入力データが「10」であったメモリセルか
らリードデータが読み出される。そして、S45へ移行
する。
【0177】S45において、各リードアンプ・ビット
線バイアス回路14は、各ビット線からデータバスを介
して流れる電流(セル電流値Id)を検出する。そし
て、セル電流値Idが零の場合は、メモリセル201に
データ値「10」の入力データが書き込まれたとして、
書き込みモードが終了される。また、セル電流値Idが
零でない場合はS42へ戻り、セル電流値Idが零にな
るまでS42〜S45の処理が繰り返される。
【0178】S15の処理を行い、データ値が「01」
の場合はS46へ移行し、「11」の場合はS47へ移
行する。S46において、S42と同様に書き込み動作
が行われる。そして、S48へ移行する。
【0179】S48において、ビット線プリチャージが
行われる。すなわち、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14において、基準電圧生成回路22はローカル
制御回路13の制御に従って1.5Vを生成し、電流セ
ンスアンプ21は各データバスDB1〜DB4の内、入
力データが「01」であったデータバスの電位を1.5
Vにする。その結果、そのデータバスと接続されたビッ
ト線は1.5Vにプリチャージされる。ここで、ビット
線のプリチャージ電圧(=1.5V)は、読み出しモー
ドのS35におけるプリチャージ電圧(=3V)とS3
2におけるプリチャージ電圧(=0V)との中間値に設
定される。そして、S49へ移行する。
【0180】S49において、S44と同様にベリファ
イ読み出し動作が行われる。そして、S50へ移行す
る。S50において、各リードアンプ・ビット線バイア
ス回路14は、各ビット線からデータバスを介して流れ
る電流(セル電流値Id)を検出する。そして、セル電
流値Idが零の場合は、メモリセル201にデータ値
「01」の入力データが書き込まれたとして、書き込み
モードが終了される。また、セル電流値Idが零でない
場合はS46へ戻り、セル電流値Idが零になるまでS
46,S48〜S50の処理が繰り返される。
【0181】S50において、S42と同様に書き込み
動作が行われる。但し、S50における書き込み動作
は、メモリセル201にデータ値「11」の入力データ
が書き込まれるのに十分な時間だけ行われる。尚、その
書き込み動作を行う時間は、後記するように予め定めら
れている。そして、書き込みモードが終了される。
【0182】このように、書き込みモードでは、まず、
入力データのデータ値を判別し、データ値が「00」の
場合は書き込み動作を行わない。次に、入力データのデ
ータ値が「10」の場合は、従来の形態と同様の書き込
み動作を一定時間だけ行った後に、ビット線の電位を−
1.5Vにしてベリファイ読み出し動作を行い、セル電
流値Idが零になるまで書き込み動作とベリファイ読み
出し動作とを繰り返し行う。また、入力データのデータ
値が「01」の場合は、従来の形態と同様の書き込み動
作を一定時間だけ行った後に、ビット線の電位を1.5
Vにしてベリファイ読み出し動作を行い、セル電流値I
dが零になるまで書き込み動作とベリファイ読み出し動
作とを繰り返し行う。また、入力データのデータ値が
「11」の場合は、従来の形態と同様の書き込み動作を
予め定められた時間だけ行い、ベリファイ読み出し動作
を行うことなく書き込みモードを終了する。
【0183】消去状態にあるメモリセル201の浮遊ゲ
ートFG中からは電子が引き抜かれており、浮遊ゲート
電位Vfgは4V以上になっている。そして、書き込み
動作が行われ、浮遊ゲートFGに電荷が蓄積されるにつ
れて、浮遊ゲート電位Vfgは低下していく。そのた
め、浮遊ゲート電位Vfgが1V以上4V未満になった
時点で書き込み動作を停止すれば、メモリセル201に
データ値「01」の入力データが書き込まれたことにな
る。また、浮遊ゲート電位Vfgが−2V以上1V未満
になった時点で書き込み動作を停止すれば、メモリセル
201にデータ値「10」の入力データが書き込まれた
ことになる。また、浮遊ゲート電位Vfgが−2V未満
になった時点で書き込み動作を停止すれば、メモリセル
201にデータ値「11」の入力データが書き込まれた
ことになる。
【0184】但し、メモリセル201毎の構造上のバラ
ツキにより、Vfg−Id特性曲線にもメモリセル20
1毎にバラツキが生じる。しかし、Vfg−Id特性曲
線のバラツキは正規分布をとる。そのため、メモリセル
201にデータ値「01」の入力データを書き込む場合
は、浮遊ゲート電位Vfgが1Vと4Vの中間値である
2.5Vになった時点で書き込み動作を停止すれば、ど
のメモリセル201に対してもデータ値「01」の入力
データを書き込むことができる。また、メモリセル20
1にデータ値「10」の入力データを書き込む場合は、
浮遊ゲート電位Vfgが−2Vと1Vの中間値である−
0.5Vになった時点で書き込み動作を停止すれば、ど
のメモリセル201に対してもデータ値「10」の入力
データを書き込むことができる。
【0185】そこで、ベリファイ読み出し動作の際にビ
ット線の電位を−1.5Vにすると、0Vにした場合に
比べて、浮遊ゲートFGの電位は1.5Vだけ増加す
る。すると、図9に示すように、本来はセル電流値Id
が零であった領域(浮遊ゲート電位Vfgがメモリセル
201の閾値電圧Vth(=1V)以下の領域)が、
1.5Vだけプラス側にシフトする。その結果、Vfg
−Id特性曲線上で浮遊ゲート電位Vfgが本来は−1
Vの点Aもプラス側にシフトして−0.5Vの点Dに合
致し、本来は閾値電圧Vthと同電位の点Bもプラス側
にシフトして2.5Vの点Eに合致し、本来は−0.5
Vの点Dもプラス側にシフトして閾値電圧Vthと同電
位の点Bに合致する。そのため、セル電流値Idの有無
に従って、浮遊ゲート電位Vfgが点Aと点Bとの中間
値である点Dになったかどうかを判別することができ
る。つまり、メモリセル201にデータ値「10」の入
力データが書き込まれたかどうかを判別することができ
る。
【0186】また、ベリファイ読み出し動作の際にビッ
ト線の電位を1.5Vにすると、0Vにした場合に比べ
て、浮遊ゲートFGの電位は1.5Vだけ減少する。す
ると、図9に示すように、本来はセル電流値Idが右肩
上がりであった領域(浮遊ゲート電位Vfgが閾値電圧
Vth(=1V)以上の領域)が、1.5Vだけマイナ
ス側にシフトする。その結果、Vfg−Id特性曲線上
で浮遊ゲート電位Vfgが本来は閾値電圧Vthと同電
位の点Bもマイナス側にシフトして−0.5Vの点Dに
合致し、本来は4Vの点Cもマイナス側にシフトして
2.5Vの点Eに合致し、本来は2.5Vの点Eもマイ
ナス側にシフトして閾値電圧Vthと同電位の点Bに合
致する。そのため、セル電流値Idの有無に従って、浮
遊ゲート電位Vfgが点Bと点Cとの中間値である点E
になったかどうかを判別することができる。つまり、メ
モリセル201にデータ値「01」の入力データが書き
込まれたかどうかを判別することができる。
【0187】ところで、浮遊ゲート電位Vfgが−2V
未満になった時点で書き込み動作を停止すれば、メモリ
セル201にデータ値「11」の入力データが書き込ま
れたことになる。但し、Vfg−Id特性曲線のバラツ
キを考慮すると、浮遊ゲート電位Vfgが−2Vより十
分に低い電圧になった時点で書き込み動作を停止すれば
よい。従って、Vfg−Id特性曲線のバラツキを考慮
した実験により、S47における書き込み動作の最適な
時間を定めることができる。
【0188】尚、図6の例と同様に、図11において
も、S42とS46とS47、S43とS48、S44
とS49、S45とS50は、それぞれ同期的に行って
も良い。
【0189】このように、本実施形態によれば,第1実
施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
尚、上記各実施形態は以下のように変更してもよく、そ
の場合でも同様の作用および効果を得ることができる。
【0190】(1)第3実施形態と第2実施形態とを併
用する。この場合、第3実施形態においても第2実施形
態の作用および効果を得ることができる。 (2)第1〜第3実施形態において、1個のメモリセル
101,52,201に3ビット以上のデータを記憶さ
せる。多値化が進むと、多値の各データ値に対応する浮
遊ゲート電位Vfgの範囲およびセル電流値Idの範囲
が狭くなる分だけ、マージンの確保が難しくなる。従っ
て、上記各実施形態において1個のメモリセルに3ビッ
ト以上のデータを記憶させた場合、2ビットのデータを
記憶させる場合に比べて、本発明の効果がさらに如実に
あらわれることになる。
【0191】(3)第1〜第3実施形態では、1バイト
のデータに対して読み出し動作または書き込み動作を行
う。しかし、読み出し動作または書き込み動作を行うデ
ータのビット数は1バイトに限らず、どのようなビット
数にしてもよい。
【0192】(4)第1実施形態または第2実施形態に
おいて、スプリットゲート型メモリセル101のソース
Sをドレインとし、ドレインDをソースとする。以上、
各実施形態について説明したが、各実施形態から把握で
きる請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの
効果と共に記載する。
【0193】(イ)請求項1〜9のいずれか1項に記載
の不揮発性半導体メモリにおいて、前記読み出し及び書
き込み手段は、複数のリードライトアンプ(2a〜2
d)と、各リードライトアンプに接続され、データが伝
送されるデータバス(DB1〜DB4)と、メモリセル
のドレインと接続されるビット線(BLm〜BLp)
と、各データバスとの接続を切り換えるカラムデコーダ
(124)と、リードライトアンプおよびカラムデコー
ダの動作を制御するグローバル制御回路(4)とを備え
た不揮発性半導体メモリ。
【0194】このようにすれば、読み出し及び書き込み
手段を簡単に構成することができる。 (ロ)上記(イ)において、リードライトアンプは、デ
ータバスに印加する基準電圧を生成するための基準電圧
生成回路(22)と、データバスの電位が基準電圧生成
回路の生成した基準電位と等しくなるように制御すると
共に、データバスに流れるセル電流値に対応したレベル
の出力信号を生成することでデータ値を判別する電流セ
ンスアンプ(21)とを備えた不揮発性半導体メモリ。
【0195】このようにすれば、リードライトアンプを
簡単に構成することができる。ところで、特開平7−2
9383号公報(G11C 16/04,G11C 11/56,H01L 21/824
6)には、多値レベルのデータを記憶するROMの読み
出しに際して、読み出し余裕を広げる発明が開示されて
いる。同公報には、ワード線に印加される電圧を変えな
がらデータを読み出し、その読み出し動作を数回に分け
て行うことが記載されている。
【0196】ところが、同公報には、本発明のようにビ
ット線に印加される電圧を変えながらデータを読み出す
ことについては一切記載されていない。同公報のよう
に、ワード線に印加される電圧を変えながらデータを読
み出す場合、1本のワード線に接続される各メモリセル
に対して、異なる多値レベルの読み出し動作を1回で済
ませることはできない。従って、読み出し動作を多値レ
ベルの数だけ分けて行う必要がある。それに対して、本
発明では、ビット線に印加される電圧を変えながらデー
タを読み出すため、1本のワード線に接続される各メモ
リセルに対して、各メモリセル毎に異なる多値レベルの
読み出し動作を1回で済ませることができる。
【0197】従って、同公報の発明は本発明とは全く異
なるものであり、本発明の作用および効果を得ることは
できない。しかも、同公報には、ROMの読み出しに関
する記載しかなされておらず、フラッシュEEPROM
の読み出し及び書き込みに適用可能であるかどうかにつ
いては一切記載されていない。
【0198】よって、同公報の発明に基づいて本発明を
想到することは、例え同業者といえども困難であり、ま
た、本発明の作用および効果をも予測しえるものではな
い。
【0199】
【発明の効果】請求項1〜9のいずれか1項に記載の発
明によれば、メモリセルに多値のデータを記憶させ、そ
の多値データの書き込み動作および読み出し動作におい
て十分なマージンを確保することが可能な不揮発性半導
体メモリを提供することができる。
【0200】請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明
によれば、浮遊ゲート電位の範囲が最適化され、書き込
み動作におけるマージンをさらに増大させることができ
る。請求項4〜6のいずれか1項に記載の発明によれ
ば、セル電流値を正確に読み出すことが容易になり、読
み出し動作におけるマージンをさらに増大させることが
できる。
【0201】請求項7に記載の発明によれば、データ値
を分割することで多値化をさらに進めることができる。
請求項8または請求項9に記載の発明によれば、浮遊ゲ
ート電位の制御を簡単かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のブロック回路図。
【図2】第1〜第3実施形態の要部ブロック回路図。
【図3】第1,第3実施形態の要部ブロック回路図。
【図4】第1実施形態の動作を説明するための説明図。
【図5】第1実施形態の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図6】第1実施形態の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図7】第2実施形態の要部ブロック回路図。
【図8】第3実施形態のブロック回路図。
【図9】第3実施形態の動作を説明するための説明図。
【図10】第3実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図11】第3実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図12】第1,第2実施形態と従来の形態で用いられ
るメモリセルの断面図。
【図13】従来の形態のブロック回路図。
【図14】第1,第2実施形態と従来の形態の動作を説
明するための説明図。
【図15】従来の形態の動作を説明するための説明図。
【図16】従来の形態の特性図。
【図17】第3実施形態と従来の形態で用いられるメモ
リセルの断面図。
【図18】従来の形態のブロック回路図。
【図19】従来の形態の動作を説明するための説明図。
【図20】従来の形態の特性図。
【符号の説明】
2a〜2d…読み出し及び書き込み手段を構成するリー
ドライトアンプ 4…読み出し及び書き込み手段を構成するグローバル制
御回路 124…読み出し及び書き込み手段を構成するカラムデ
コーダ DB1〜DB4…読み出し及び書き込み手段を構成する
データバス 52,101,201…メモリセル S…ソース D…ドレイン FG…浮遊ゲート CG…制御ゲート BLm〜BLp…ビット線 Vfg…浮遊ゲート電位 Id…セル電流値

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮遊ゲートと制御ゲートとソースとドレ
    インとチャネルとから成る各メモリセルがマトリックス
    状に配置され、行方向に配列された各メモリセルの制御
    ゲートが共通のワード線に接続され、列方向に配列され
    た各メモリセルのドレインが共通のビット線に接続さ
    れ、各メモリセルの浮遊ゲートに蓄積される電荷の量を
    制御することで、各メモリセルに多値のデータを記憶さ
    せ、データの読み出し時に浮遊ゲートの電位をメモリセ
    ル毎に制御することで、読み出し可能な浮遊ゲート電位
    の範囲を広げる読み出し及び書き込み手段を備えた不揮
    発性半導体メモリであって、 前記浮遊ゲート電位の制御は、メモリセルに記憶された
    データを読み出して外部へ出力する読み出しモードと、
    外部から入力されたデータをメモリセルに記憶させる書
    き込みモードにおける検証のための読み出し動作とで異
    なり、 読み出しモードにおいて、ビット線に所定の電圧を供給
    してメモリセルに記憶されたデータの上位ビットを判別
    し、この上位ビットのデータ値に応じて、ビット線の電
    圧を前記所定の電圧に対して上昇または下降させること
    により、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプラ
    ス側またはマイナス側にシフトさせることで、読み出し
    可能な浮遊ゲート電位の範囲を所望の領域へ移動させ、 書き込みモードにおける検証のための読み出し動作にお
    いて、ビット線に所定の電圧を供給してメモリセルに記
    憶されたデータの上位ビットを判別し、この上位ビット
    のデータ値に応じて、ビット線の電圧を前記所定の電圧
    に対して上昇または下降させることにより、浮遊ゲート
    電位とセル電流値の特性曲線をプラス側またはマイナス
    側にシフトさせることで、読み出し可能な浮遊ゲート電
    位の範囲を所望の領域へ移動させる不揮発性半導体メモ
    リ。
  2. 【請求項2】 浮遊ゲートと制御ゲートとソースとドレ
    インとチャネルとから成る各メモリセルがマトリックス
    状に配置され、行方向に配列された各メモリセルの制御
    ゲートが共通のワード線に接続され、列方向に配列され
    た各メモリセルのドレインが共通のビット線に接続さ
    れ、各メモリセルの浮遊ゲートに蓄積される電荷の量を
    制御することで、各メモリセルに多値のデータを記憶さ
    せ、データの読み出し時に浮遊ゲートの電位をメモリセ
    ル毎に制御することで、読み出し 可能な浮遊ゲート電位
    の範囲を広げる読み出し及び書き込み手段を備えた不揮
    発性半導体メモリであって、 前記浮遊ゲート電位の制御は、メモリセルに記憶された
    データを読み出して外部へ出力する読み出しモードにお
    いて、ビット線に所定の電圧を供給してメモリセルに記
    憶されたデータの上位ビットを判別し、この上位ビット
    のデータ値に応じて、ビット線の電圧を前記所定の電圧
    に対して上昇または下降させることにより、浮遊ゲート
    電位とセル電流値の特性曲線をプラス側またはマイナス
    側にシフトさせることで、読み出し可能な浮遊ゲート電
    位の範囲を所望の領域へ移動させる不揮発性半導体メモ
    リ。
  3. 【請求項3】 浮遊ゲートと制御ゲートとソースとドレ
    インとチャネルとから成る各メモリセルがマトリックス
    状に配置され、行方向に配列された各メモリセルの制御
    ゲートが共通のワード線に接続され、列方向に配列され
    た各メモリセルのドレインが共通のビット線に接続さ
    れ、各メモリセルの浮遊ゲートに蓄積される電荷の量を
    制御することで、各メモリセルに多値のデータを記憶さ
    せ、データの読み出し時に浮遊ゲートの電位をメモリセ
    ル毎に制御することで、読み出し可能な浮遊ゲート電位
    の範囲を広げる読み出し及び書き込み手段を備えた不揮
    発性半導体メモリであって、 前記浮遊ゲート電位の制御は、外部から入力されたデー
    タをメモリセルに記憶させる書き込みモードにおける検
    証のための読み出し動作において、ビット線に所定の電
    圧を供給してメモリセルに記憶されたデータの上位ビッ
    トを判別し、この上位ビットのデータ値に応じて、ビッ
    ト線の電圧を前記所定の電圧に対して上昇または下降さ
    せることにより、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲
    線をプラス側またはマイナス側にシフトさせることで、
    読み出し可能な浮遊ゲート電位の範囲を所望の領域へ移
    動させる不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    において、 前記読み出しモードにおいて、浮遊ゲート電位とセル電
    流値の特性曲線をプラス側またはマイナス側にシフトさ
    せ、下位ビットのデータ値が切り替わる点を、メモリセ
    ルの閾値電圧と同電位の点に合致させることで、セル電
    流値の有無に従って下位ビットのデータ値を判別可能に
    し、 前記書き込みモードにおける検証のための読み出し動作
    において、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプ
    ラス側またはマイナス側にシフトさせ、データ値に対応
    する浮遊ゲート電位の範囲の中間値を、閾値電圧と同電
    位の点に合致させることで、セル電流値の有無に従って
    データ値を判別可能にする不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の不揮発性半導体メモリ
    において、 前記読み出しモードにおいて、浮遊ゲート電位とセル電
    流値の特性曲線をプラス側またはマイナス側にシフトさ
    せ、下位ビットのデータ値が切り替わる点を、メモリセ
    ルの閾値電圧と同電位の点に合致させることで、セル電
    流値の有無に従って下位ビットのデータ値を判別可能に
    する不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の不揮発性半導体メモリ
    において、 前記書き込みモードにおける検証のための読み出し動作
    において、浮遊ゲート電位とセル電流値の特性曲線をプ
    ラス側またはマイナス側にシフトさせ、データ値に対応
    する浮遊ゲート電位の範囲の中間値を、閾値電圧と同電
    位の点に合致させることで、セル電流値の有無に従って
    データ値を判別可能にする不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の不
    揮発性半導体メモリにおいて、セル電流値の有無に加
    え、セル電流値のレベル範囲に従ってデータ値を判別す
    る不揮発性半導体メモリ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の不
    揮発性半導体メモリにおいて、 前記メモリセルはスプリットゲート型であり、ドレイン
    またはソースと浮遊ゲートとの間の容量を介したカップ
    リングによって前記浮遊ゲート電位の制御を行う不揮発
    性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の不
    揮発性半導体メモリにおいて、 前記メモリセルはスタックトゲート型であり、ソースま
    たはドレインの電位を制御することによってメモリセル
    毎に前記浮遊ゲート電位の制御を行う不揮発性半導体メ
    モリ。
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