JP2001139713A - ポリエチレン系樹脂架橋発泡体 - Google Patents

ポリエチレン系樹脂架橋発泡体

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JP2001139713A JP32567499A JP32567499A JP2001139713A JP 2001139713 A JP2001139713 A JP 2001139713A JP 32567499 A JP32567499 A JP 32567499A JP 32567499 A JP32567499 A JP 32567499A JP 2001139713 A JP2001139713 A JP 2001139713A
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Keisuke Takeshima
恵介 竹島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量性、柔軟性に優れ、更に優れた形状回復
性を備え、特に車両内装用のクッション材として好適に
使用できるポリエチレン系樹脂架橋発泡体を提供する。 【解決手段】 重合触媒として四価の遷移金属を含むメ
タロセン化合物を用いて得られたポリエチレン系樹脂1
00重量部と、圧縮永久歪み値が60%以下であるゴム
性材料5〜200重量部とからなるポリエチレン系樹脂
架橋発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量性、柔軟性、
形状回復性に優れ、車両内装用のクッション材として好
適に使用することのできるポリエチレン系樹脂架橋発泡
体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン系樹脂架橋発泡体は断熱性
やクッション性に優れ、且つ、軽量であるため、自動車
等の車両の内装材、建築材料、各種包装材料等の広い分
野で利用されている。しかしながら、ポリエチレン系樹
脂架橋発泡体は長期間使用していると重量等の応力を受
ける部分に凹みが生じ、厚みが回復し難くなり、その結
果クッション性が損なわれるという問題があった。
【0003】そこで低倍率の架橋発泡体を使用すること
も考えられるが、形状回復性は維持されるものの、クッ
ション性、軽量性に欠けるという問題がある。また、ク
ッション性に優れたポリエチレン系樹脂架橋発泡体とし
て、特開平10−139910号公報には、四価の遷移
金属を中心金属とするメタロセン化合物からなる重合触
媒の存在下において重合して得られた、密度が0.89
0g/cm3 以下のポリエチレン系樹脂(A)5〜95
重量%及び密度が0.890g/cm3 よりも大きいポ
リエチレン系樹脂(B)95〜5重量%からなるポリエ
チレン系樹脂架橋発泡体が開示されている。しかし上記
公報に記載の架橋発泡体においても、荷重を長期間受け
たあとの形状回復性は不充分であり、車両内装用などの
クッション材として長期間使用するには満足できるもの
ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量性、柔
軟性に優れ、更に優れた形状回復性を備え、特に車両内
層用のクッション材として好適に使用できるポリエチレ
ン系樹脂架橋発泡体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエチレン系
樹脂架橋発泡体(以下、「架橋発泡体」と記す)は、重
合触媒として四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を
用いて得られたポリエチレン系樹脂100重量部と、圧
縮永久歪み値が60%以下であるゴム性材料5〜200
重量部とからなることを特徴とするものである。
【0006】本発明で使用するポリエチレン系樹脂とし
ては、エチレンの単独重合体、エチレンを主成分とした
エチレンとα−オレフィンとの共重合体などである。こ
のようなα−オレフィンとして、例えば、プロピレン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘプテン等が挙げ
られる。上記単独重合体及び共重合体は四価の遷移金属
を含むメタロセン化合物からなる重合触媒の存在下にお
いて重合されたものである。
【0007】上記四価の遷移金属としては、チタン、ジ
ルコニウム、ニッケル、パラジウム、ハフニウム、白金
等が挙げられ、該四価の遷移金属に1つ以上のシクロペ
ンタジエニル環およびその類縁体がリガンドとして配位
しメタロセン化合物が構成される。
【0008】上記シクロペンタジエニル環およびその類
縁体としては、例えば、シクロペンタジエニル環;炭化
水素基、置換炭化水素基または炭化水素−置換メタロイ
ド基により置換されたシクロペンタジエニル環;シクロ
ペンタジエニルオリゴマー環;インデニル環;炭化水素
基、置換炭化水素基または炭化水素−置換メタロイド基
により置換されたインデニル環等が挙げられる。
【0009】これら以外のリガンドとして、塩素、臭素
等の1価のアニオンリガンド又は2価のアニオンキレー
トリガンド、アルコキシド基、アリールアルコキシド
基、アリールオキシド基、アミド基、アリールアミド
基、ホスフィド基、アリールホスフィド基、炭化水素基
等が例示される。炭化水素基のうち代表的なものは、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、
イソアミル基、ヘキシル基、イソブチル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、セチル基、2−
エチルヘキシル基、フェニル基等である。
【0010】上記リガンドが配位したメタロセン化合物
として、例えば、シクロペンタジエニルチタニウムトリ
ス(ジメチルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチ
タニウムトリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペン
タジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテ
トラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミド
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチル
シクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウム
ジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタ
ジエニル−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウム
クロリド、メチルフェニルシリルテトラメチルシクロペ
ンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリ
ド、インデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、
インデニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、イン
デニルチタニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、
インデニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)
(ジ−n−プロピルアミド)等が挙げられる。
【0011】上記原料モノマーは、上記メタロセン化合
物の存在下、メチルアルミノキサン(MAO)やホウ素
系化合物等の共触媒を加えた触媒系で重合される。該共
触媒の添加量はメタロセン化合物1モルに対して10〜
1000000モルが好ましく、50〜5000モルが
更に好ましい。
【0012】又、重合方法は特に限定されず、例えば、
不活性媒体を用いる溶液重合法、実質的に不活性媒体が
存在しない塊状重合法、気相重合法等のいずれでもよ
く、その重合条件も一般に採用される圧力(0.1〜1
0MPa)、温度(−100〜300℃)条件下で行わ
れ、重合条件を調整することで所望密度を有するポリエ
チレン系樹脂が製造される。
【0013】上記の如くして得られたポリエチレン系樹
脂は、分子量分布が狭く、共重合体の場合にはどの分子
量成分にも共重合体成分が略等しい割合で導入されてい
る。このようなポリエチレン系樹脂としては、ダウ・ケ
ミカル社の商品名「CGCT」、「アフィニティー」、
「エンゲージ」、エクソン・ケミカル社の商品名「EX
ACT」などが市販されている。
【0014】本発明で使用するポリエチレン系樹脂の密
度は特に限定されないが、0.840〜0.950g/
cm3 が好ましく、0.860〜0.920g/cm3
がより好ましい。密度が0.840g/cm3 未満では
該樹脂の結晶性が低下し、架橋発泡体の圧縮硬さ等の機
械的物性が劣り、0.950g/cm3 を超えると発泡
性が悪くなり、高発泡倍率で美麗な架橋発泡体が得られ
難くなる。
【0015】本発明で使用するゴム性材料は、圧縮永久
歪み値が60%以下であり、好ましくは50%以下のも
のである。圧縮永久歪み値が60%を超えると架橋発泡
体を長時間圧縮した後に、その形状が十分に回復せず、
形状回復性に劣ったものとなる。尚、本発明でいう圧縮
永久歪み値は、JIS K 6301に準じて測定した
値である。
【0016】ゴム性材料としては、ポリエチレン系樹脂
との混合が容易であり、優れた形状回復性を有する架橋
発泡体が得られ易く、取り扱いが楽でコスト的に有利で
あるという観点から、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可
塑性エラストマー、スチレン−ブタジエン共重合体(ス
チレンゴム)、エチレン−プロピレンゴム、スチレン−
エチレン−ブチレン−スチレンゴム(SEBS)、スチ
レン−イソプレン−スチレンゴム(SIS)、ブタジエ
ンゴム、ニトリルゴム等が好ましい。中でも特に、スチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレンゴム(SEB
S)、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系
熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマ
ーが好ましい。
【0017】ゴム性材料の添加量は、ポリエチレン系樹
脂100重量部に対して5〜200重量部であり、好ま
しくは10〜150重量部であり、より好ましくは10
〜100重量部である。5重量部に満たない場合、架橋
発泡体を長時間圧縮した後に、その形状が十分に回復せ
ず、形状回復性に劣ったものとなる。また、200重量
部を超える場合には、ポリエチレン系樹脂と十分均一に
混合することが難しく、高発泡倍率で、美麗な架橋発泡
体が得られない。
【0018】架橋発泡体の見掛け密度は0.02〜0.
20g/cm3 の範囲が好ましく、より好ましくは0.
025〜0.10g/cm3 である。見掛け密度が0.
02g/cm3 よりも小さいと形状回復性が悪くなり、
0.20g/cm3 よりも大きいとクッション性が低下
する。
【0019】上記ポリエチレン系樹脂及びゴム性材料
(以下、「樹脂成分」と記す)から本発明の架橋発泡体
を得る方法としては、従来公知の任意の方法が採用され
てよく、例えば、樹脂成分に熱分解型発泡剤を添加し、
熱分解型発泡剤の分解温度未満で溶融混練してシートに
押出し、該シートに電離性放射線を照射して架橋した
後、加熱発泡する方法、樹脂成分に熱分解型発泡剤及び
過酸化物を添加し、熱分解型発泡剤及び過酸化物の分解
温度未満で溶融混練してシートに押出した後、該シート
を加熱して架橋発泡する方法等が挙げられる。また、樹
脂成分には、必要に応じて発泡助剤、架橋助剤等をさら
に添加してもよい。
【0020】上記熱分解型発泡剤としては、例えば、ア
ゾジカルボンアミド、ヒドラドジカルボンアミド、アゾ
ジカルボン酸バリウム塩、ニトロソグアニジン、p,p
−オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジド、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、N,N−ジニトロソペンタ
メチレンテトラミン、トルエンスルホニルヒドラジド、
4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられる。こ
れらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
【0021】熱分解型発泡剤の添加量は、少なくなると
樹脂成分の発泡性が低下し、多くなると破泡して得られ
る架橋発泡体の機械的強度が低下するため、ポリエチレ
ン系樹脂100重量部に対して1〜50重量部が好まし
く、より好ましくは5〜20重量部である。
【0022】上記過酸化物としては、従来公知の任意の
ものが使用でき、例えば、イソブチルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、1,3−ビ
ス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t
−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、シクロ
ヘキサンパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−
ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ベルレ
ート、ベンゾイルパーオキサイド、クミルパーオキシネ
オデカネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルオパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシアリル
カーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、ジ−t−ブ
チルパーオキシイソフタレート、t−ブチルパーオキシ
マレイン酸等が挙げられる。
【0023】過酸化物の添加量は、特には限定されない
が、少ないと樹脂成分の架橋密度が不足し発泡に必要な
伸張粘度が得られず、又、多いと樹脂成分の架橋密度が
高くなりすぎて発泡しないことがあるので、ポリエチレ
ン系樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部が好
ましく、得られる架橋発泡体の所望のゲル分率に応じて
調整される。
【0024】上記発泡助剤としては、従来公知の任意の
ものが使用でき、例えば、酸化亜鉛などの金属酸化物が
挙げられる。
【0025】上記架橋助剤としては、従来公知の任意の
ものが使用でき、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート、1,9−ノナンジ
オールジメタクリレート、1,10−デカンジオールジ
メタクリレート、トリメリット酸トリアリルエステル、
トリアリルイソシアヌレート、エチルビニルベンゼン、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,2,4
−ベンゼントリカルボン酸トリアリルエステル、1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート等が挙げられる。
【0026】上記電離性放射線としては、例えば、電子
線、X線、α線、β線、γ線等が挙げられ、その照射量
は少ないと樹脂成分の架橋密度が不足し発泡に必要な伸
張粘度が得られず、又、多いと樹脂成分の架橋密度が高
くなりすぎて発泡しないことがあるので、1〜50Mr
adが好ましい。
【0027】又、上記加熱方法は特に限定されず、従来
公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、熱風ヒー
ターによる方法、塩浴に浸す方法、メタルバスに浸す方
法等が挙げられる。
【0028】本発明の架橋発泡体は以上の通りであり、
抗張力等の機械的強度に優れているとともに、軽量性、
柔軟性にも優れ、かつ、優れた形状回復性を兼ね備えて
いるので、特に車両内装用のクッション材として好適に
用いることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)重合触媒としてメタロセン化合物を用いて
得られたポリエチレン系樹脂(エクソン・ケミカル社
製,商品名「EXAT3027」,密度0.900g/
cm3,重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(M
n)=2.0)100重量部、スチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレン共重合体(JSR社製,商品名「ラバ
ロンSE5400N,圧縮永久歪み値42%)20重量
部、アゾジカルボンアミド10重量部及び酸化亜鉛2重
量部を溶融混練して押出機によりシート状に成形し、こ
れに3.2Mradの電子線を照射して架橋を行い、発
泡性架橋シートを得た。得られた発泡性架橋シートを2
40℃のオーブンに連続的に通して加熱発泡させ、シー
ト状の架橋発泡体を得た。架橋発泡体の厚みは約3mm
であった。
【0030】(実施例2)ポリエチレン系樹脂に、重合
触媒としてメタロセン化合物を用いて得られたポリエチ
レン系樹脂(エクソン・ケミカル社製,商品名「EXA
T4011」,密度0.885g/cm3 ,Mw/Mn
=2.1)を使用したこと以外は実施例1と同様にし
て、シート状の架橋発泡体を得た。架橋発泡体の厚みは
約3mmであった。
【0031】(比較例1)スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレン共重合体を添加しなかったこと以外は実施
例1と同様にして、シート状の架橋発泡体を得た。架橋
発泡体の厚みは約3mmであった。
【0032】(比較例2)スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレン共重合体を添加しなかったこと以外は実施
例2と同様にして、シート状の架橋発泡体を得た。架橋
発泡体の厚みは約3mmであった。
【0033】(比較例3)重合触媒としてメタロセン化
合物を使用せずに製造されたポリエチレン系樹脂(三井
石油化学社製,商品名「ミラソン3530」,密度0.
924g/cm3,MI=0.3g/10分)100重
量部、アゾジカルボンアミド10重量部及び酸化亜鉛2
重量部を溶融混練して押出機によりシート状に成形し、
これに3.2Mradの電子線を照射して架橋を行い、
発泡性架橋シートを得た。得られた発泡性架橋シートを
実施例1と同様にして加熱発泡させ、シート状の架橋発
泡体を得た。架橋発泡体の厚みは約3mmであった。
【0034】以上実施例1、2及び比較例1〜3で得ら
れた架橋発泡体の見掛け密度は表1に示した通りであっ
た。尚、見掛け密度は電子比重計(ミラージュ社製,商
品名「ED120T」)を用いて測定した値である。ま
た、架橋発泡体の物性を以下の方法により測定し、その
結果を表1に示した。
【0035】(1)圧縮硬さ:JIS K 6767に
準じて測定した。 (2)引張強さ:架橋発泡シートのMD方向及びTD方
向について、JIS K6767に準じて測定した。 (3)圧縮永久ひずみ:JIS K 6767に準じて
測定した。
【0036】
【表1】
【0037】表1により、比較例1〜3のものは、圧縮
永久ひずみ値が3.7%以上と大きく、長期間クッショ
ン材として使用した場合、形状回復性が減少して柔軟性
が失われるものであり、一方、実施例1、2のものは圧
縮永久歪み値が2%以下と小さく、長期間の使用に耐え
られるものであることが判る。
【0038】
【発明の効果】本発明のポリエチレン系樹脂架橋発泡体
は、重合触媒として四価の遷移金属を含むメタロセン化
合物を用いて得られたポリエチレン系樹脂100重量部
と、圧縮永久歪み値が60%以下であるゴム性材料5〜
200重量部とからなるので、軽量性、柔軟性、機械的
強度に優れるだけでなく、優れた形状回復性を備えたも
のであり、特に車両内装用のクッション材として特に好
適に使用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合触媒として四価の遷移金属を含むメ
    タロセン化合物を用いて得られたポリエチレン系樹脂1
    00重量部と、圧縮永久歪み値が60%以下であるゴム
    性材料5〜200重量部とからなることを特徴とするポ
    リエチレン系樹脂架橋発泡体。
  2. 【請求項2】 ゴム性材料がスチレン−エチレン−ブチ
    レン−スチレン共重合体である請求項1記載のポリエチ
    レン系樹脂架橋発泡体。
  3. 【請求項3】 車両内装用のクッション材であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のポリエチレン系樹脂架
    橋発泡体。
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