JP2001136157A - クロック識別再生回路及びクロック識別再生方法 - Google Patents

クロック識別再生回路及びクロック識別再生方法

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JP2001136157A
JP2001136157A JP31594199A JP31594199A JP2001136157A JP 2001136157 A JP2001136157 A JP 2001136157A JP 31594199 A JP31594199 A JP 31594199A JP 31594199 A JP31594199 A JP 31594199A JP 2001136157 A JP2001136157 A JP 2001136157A
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    • H04L7/0338Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals the correction of the phase error being performed by a feed forward loop
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力データ信号が入力されてから短時間で同
期が確立でき、ジッタを持った入力データ信号に対応し
て、適切なクロック識別再生を行うクロック識別再生回
路及びクロック識別再生方法を提供する。 【解決手段】 本発明によるクロック識別再生回路は、
第1の信号を標本化し、1と0の2値に量子化して生成
したサンプルデータを出力するサンプル回路と、前記サ
ンプルデータのデータ値が2値間を遷移する位置がエッ
ジ位置であると認知し、エッジ位置を離散データの形式
で検出する検出回路と、前記エッジ位置に応じて、位相
が互いに異なるn個(nは3以上の自然数)のクロック
信号から一を選択し、選択された選択クロック信号を出
力する選択回路とを具備する。本発明によるクロック識
別再生回路は、更に過去の前記エッジ位置を記憶する記
憶回路を具備する。前記エッジ位置は前記記憶回路に記
憶された過去のエッジ位置を参照しながら決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロックデータ識
別回路に関し、特に、入力データに対して高速にデータ
の識別再生を行うクロックデータ識別回路に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信には、クロック識別再生回路
が必要である。クロック識別再生回路は、受信した受信
データに対して同期したクロック信号を発生し、そのク
ロック信号を用いてデータを識別再生する。
【0003】そのようなクロック識別再生回路が、公開
特許公報の特開平9−149018に知られている。公
知のそのクロック識別再生回路は、図9に示されるよう
に、タイミング判定回路101と、セレクタ制御回路1
02と、セレクタ103と、リセット電圧制御発振回路
(以下、「リセットVCO回路」という。)104と、
電圧制御発振回路を用いた逓倍PLL(Phase L
ock Loop:PLL)回路105とからなる。
【0004】タイミング判定回路101は、出力するク
ロック信号と入力信号との間で位相が進んでいるか遅れ
ているかを判断し、セレクタ制御回路102に判断結果
を出力する。セレクタ制御回路102は、セレクタ10
3を通じて位相制御信号をリセットVCO回路104に
フィードバックしてリセットVCO回路104の位相を
制御する。
【0005】リセットVCO回路104は、逓倍PLL
回路105からの周波数制御信号に対応した周波数と、
セレクタ103の位相制御信号とに対応した位相を有す
るクロック信号を発生する。リセットVCO回路104
が発生したクロック信号がデータ通信などにおいて利用
される。
【0006】このようなクロック識別再生回路は、位相
が進んでいるか遅れているかを検知してフィードバック
制御をかける。このような制御によれば、リセットVC
O回路104が応答するのには、一定の時間を要する。
従って、入力データが入力されてからの同期確立に時間
がかかり、また、確実に何ビット目で同期が確立される
という予測が困難である。
【0007】入力データ信号が入力されてから短時間で
同期が確立でき、加えて一定のビット数以内で確実に同
期が確立できるクロック識別再生回路の実現が望まれ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、入力
データ信号が入力されてからより短い時間で同期が確立
できるクロック識別再生回路及びクロック識別再生方法
を提供することにある。本発明の他の目的は、入力デー
タ信号が入力されてから、一定のビット数以内で確実に
同期が確立できるクロック識別再生回路及びクロック識
別再生方法を提供することにある。本発明の更に他の目
的は、ジッタやノイズを持った入力データ信号に対応し
て、適切なクロック識別再生を行うクロック識別再生回
路及びクロック識別再生方法を提供することにある。本
発明の更に他の目的は、入力データ信号のパルスのデュ
ーティー比に対応して、適切なクロック識別再生を行う
クロック識別再生回路及びクロック識別再生方法を提供
することにある。本発明の更に他の目的は、高速クロッ
クを用いずにクロック識別再生を行うクロック識別再生
回路及びクロック識別再生方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段は、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実
施の形態のうちの、少なくとも1つの実施の形態を構成
する技術的事項、特に、その実施の形態に対応する図面
に表現されている技術的事項に付せられている参照番
号、参照記号等に一致している。このような参照番号、
参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態の技
術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよう
な対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形
態の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しな
い。
【0010】本発明によるクロック識別再生回路は、第
1の信号(a)を標本化し、1と0の2値に量子化して
生成したサンプルデータ(b)を出力するサンプル回路
(1)と、サンプルデータ(b)のデータ値が2値間を
遷移する位置がエッジ位置であると認知し、エッジ位置
(c−1、c−2、f−1、f−2)を離散データの形
式で検出する検出回路(2、3、4)と、エッジ位置
(c−1、c−2、f−1、f−2)に応じて、位相が
互いに異なるn個(nは3以上の自然数)のクロック信
号(CLK)から一を選択し、選択された選択クロッ
ク信号(k)を出力する選択回路(5)とを具備する。
本発明によるクロック識別再生回路は、第1の信号の一
周期のような短時間で第1の信号との同期を実現する。
【0011】また、過去の前記エッジ位置を記憶する記
憶回路を更に具備し、エッジ位置(f−1、f−2)
は、記憶回路(3,4)に記憶された過去のエッジ位置
(c−1、c−2、f−1、f−2)を参照しながら決
定されることが望ましい。過去の一定時間のエッジ位置
を参照しながら選択クロック信号(g)を出力すること
が可能になり、ジッタやノイズの影響を受けにくい。
【0012】また、検出回路(2)は、サンプルデータ
(b)のデータ値が1から0へ遷移する立ち下がりエッ
ジ位置(c−1)を検出する立ち下がりエッジ検出回路
(3−1)と、サンプルデータ(b)のデータ値が0か
ら1へ遷移する立ち上がりエッジ位置を検出する立ち上
がりエッジ検出回路(3−2)とを含むことが望まし
い。更に、エッジ位置(c−1、c−2、f−1、f−
2)は、立ち下がりエッジ位置(c−1)と、立ち上が
りエッジ位置(c−2)とを含むことが望ましい。立ち
下がりエッジ位置(c−1)と立ち上がりエッジ位置
(c−2)の両者を検出する事により適切に選択クロッ
ク信号(k)を選択する。
【0013】エッジ位置(c−1、c−2、f−1、f
−2)は、過去の立ち下がりエッジ位置(c−1)を参
照して決められた調整立ち下がりエッジ位置(f−1)
と、過去の立ち上がりエッジ位置(c−2)を参照して
決められた調整立ち上がりエッジ位置(f−2)とを含
むことがある。この時、調整立ち下がりエッジ位置(f
−1)を記憶する立ち下がりエッジ位置記憶回路(4−
1)と、調整立ち上がりエッジ位置(f−2)を記憶す
る立ち上がりエッジ位置記憶回路(4−2)とを更に具
備することが望ましい。更に、立ち下がりエッジ位置
(c−1)と、調整立ち下がりエッジ位置(f−1)と
を比較し、比較の結果から立ち下がりエッジ位置記憶回
路(4−1)に記憶された調整立ち下がりエッジ位置
(f−1)を調整する立ち下がりエッジ比較回路(3−
1)を具備する事が望ましい。また、立ち上がりエッジ
位置(c−2)と、調整立ち上がりエッジ位置(f−
2)とを比較し、比較の結果から立ち上がりエッジ位置
記憶回路(4−2)に記憶された調整立ち上がりエッジ
位置(f−2)を調整する立ち上がりエッジ比較回路
(4−2)とを更に具備することが望ましい。立ち下が
りエッジ位置(c−1)と立ち上がりエッジ位置(c−
2)の両者を検出する事により、適切に選択クロック信
号(k)を選択できる。加えて、過去の一定時間のエッ
ジ位置を参照しながら選択クロック信号(k)を出力す
ることが可能になり、ジッタやノイズの影響を受けにく
【0014】更に、立ち下がりエッジ位置記憶回路(4
−1)は、立ち下がりエッジ位置(c−1)を調整立ち
下がりエッジ位置(f−1)の初期値として設定し、立
ち上がりエッジ位置記憶回路(4−2)は、立ち上がり
エッジ位置(c−2)を調整立ち上がりエッジ位置(f
−2)の初期値として設定することもある。この構成で
は、調整立ち下がりエッジ位置(f−1)及び調整立ち
上がりエッジ位置(f−2)の初期値が、入力データ信
号(a)の立ち下がりエッジ位置(c−1)及び立ち上
がりエッジ位置(c−2)の近辺に設定されるので、ジ
ッタやノイズの影響が減少される上に、早期にクロック
の同期が確立される。
【0015】また、エッジ位置(c−1、c−2、f−
1、f−2)は、所定の期間中は、立ち下がりエッジ位
置(c−1)と立ち上がりエッジ位置(c−2)からな
り、他の期間中は、調整立ち下がりエッジ位置(f−
1)と調整立ち上がりエッジ位置(f−2)からなる場
合もある。第1の信号(a)の入力の開始直後は、立ち
下がりエッジ位置(c−1)と立ち上がりエッジ位置
(c−2)に応じて、選択クロック信号(k)を選択す
る。調整立ち下がりエッジ位置(f−1)と、調整立ち
上がりエッジ位置(f−2)との値が確定した後は、調
整立ち下がりエッジ位置(f−1)と、調整立ち上がり
エッジ位置(f−2)に応じて選択クロック信号(k)
を選択する。この構成により、第1の信号の一周期のよ
うな短時間で第1の信号との同期を実現し、更に、ジッ
タやノイズの影響が減少される。
【0016】また、サンプルデータ(b)のデータ値が
1である期間と、0である期間のいずれが長いかを示す
デューティー比を算出するデューティー比検出回路
(6)を更に具備することもある。この時、選択回路
(5)は、デューティー比を基にして複数のクロック信
号(CLK)の中から選択クロック信号(k)を選択
する。この構成では、デューティー比に応じて最適な選
択クロック信号が選択される。
【0017】また、サンプル回路(1)は、n個のフリ
ップフロップ(F/F)を有しているのが望ましい。
この時、n個のフリップフロップ(F/F)のそれぞ
れには、n個のクロック信号(CLK)のうちの一の
クロック信号が、それぞれ位相が異なるように入力され
ている。n個のフリップフロップ(F/F)のそれぞ
れは、前記一のクロック信号のパルスが立ち上がる時
に、前記第1の信号(a)を標本化する。サンプル回路
(1)は、フリップフロップ(F/F)の保持するデ
ータをサンプルデータ(b)として出力する。この構成
では、高い周波数のクロック信号を用いることなく、標
本化を行うことができる。
【0018】また、選択回路(5)は、第1の信号
(a)を選択クロック信号(e)により標本化した信号
を出力することが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】図面に一致対応して、本発明によ
る第1の実施の形態のクロック識別再生回路は、サンプ
ル回路を備えている。サンプル回路1には、図1に示さ
れているように、入力データ信号aと、n個のクロック
信号CLK(iは0からn−1の整数)が入力され
る。
【0020】入力データ信号aは、図2に示されている
ように、プリアンブル部11とデータ部12とを有す
る。入力データ信号aの入力の際には、まず、プリアン
ブル部11が入力される。続いて、データ部12が入力
される。
【0021】プリアンブル部11は、時間T毎に1と0
とを繰り返して構成されている。プリアンブル部11
は、クロック識別再生回路のクロックを同期させるため
に使用される。プリアンブル部11の位相を検出するこ
とにより、入力データ信号aのサンプリングを行うのに
最も適切なクロック信号が決定される。データ部12は
一般的な情報を含むデータを保持する。
【0022】n個のクロック信号CLK、CLK
…、CLKn−1は、図3に示されているように、Tを
同一の周期としているが、位相は互いに異なる。具体的
には、クロック信号CLK(iは0からn−1までの
整数)は、クロック信号CLKを基準として2πi/
nだけずれた位相を有する信号である。サンプル回路1
は、n個のクロック信号CLK、CLK、…、CL
n−1が立ち上がる毎に入力データ信号aを標本化
し、1と0の2値に量子化する。クロック信号CL
、CLK、…、CLKn−1により標本化された
データ値はそれぞれQ 、Q、…、Qn−1と表現さ
れる。サンプルデータbは、データ値Q、Q 、…、
n−1により構成される。サンプル回路1は、サンプ
ルデータbを検出回路2に出力する。加えて、サンプル
データbを選択回路5に出力する。
【0023】サンプル回路1の構成が、図4に示されて
いる。サンプル回路1はクロックの数と同数のn個のD
フリップフロップF/F、F/F、…、F/F
n−1を有する。それぞれのDフリップフロップF/F
、F/F、…、F/Fn−1には、クロック信号C
LK、CLK、…、CLKn−1がそれぞれ入力さ
れている。
【0024】DフリップフロップF/Fは、それぞれ
クロック信号CLKのパルスが立ち上がる時刻、すな
わち、クロック信号CLKが立ち上がる時刻からi×
T/nだけ遅れた時刻に入力データ信号aを標本化し、
1もしくは0の2値のいずれかに量子化した形で保持す
る。
【0025】DフリップフロップF/F、F/F
…、F/Fn−1のそれぞれが保持するデータがデータ
値Q、Q、…、Qn−1である。Dフリップフロッ
プF/Fに保持されるデータ値Q、Q、…、Q
n−1は、サンプルデータbとして検出回路2に出力さ
れる。
【0026】検出回路2は、立ち下がりエッジ検出回路
2−1と、立ち上がりエッジ検出回路2−2とを有す
る。立ち下がりエッジ検出回路2−1は、サンプルデー
タbのデータ値が1から0に遷移する時刻を立ち下がり
エッジ位置であるとして、離散データの形式で検出す
る。立ち上がりエッジ検出回路2−2は、サンプルデー
タbのデータ値が0から1に遷移する時刻を立ち上がり
エッジ位置であるとして、離散データの形式で検出す
る。
【0027】離散データの形式とは、0からn−1まで
の番号である。クロック信号CLK が立ち上がる時刻
から(i―1)×T/n後のサンプルデータbのデータ
値が1であり、i×T/n後は0に遷移する場合、iを
立ち下がりエッジ位置と表す。また、クロック信号CL
が立ち上がる時刻から(i―1)×T/n後のサン
プルデータbのデータ値が0であり、i×T/n後は1
に遷移する場合、iを立ち下がりエッジ位置と表す。
【0028】立ち下がりエッジ検出回路2−1は、図5
に示されている回路構成を有する。立ち下がりエッジ検
出回路2−1は、n個のANDゲート21−i(iは0
からn−1の整数)、ANDゲート21−0には、Q
n−1と、Qの負論理と、CLKの負論理とが入力
されている。以下、ANDゲート21−iには、Qi−
と、Qの負論理と、CLKの負論理が入力されて
いる。ANDゲート21−0、21−1、…、21−
(n−1)の出力は、それぞれSRフリップフロップ2
2−0、22−1、…、22−(n−1)のセット端子
に入力される。
【0029】SRフリップフロップ22−iの出力は、
それぞれ、Dフリップフロップ(D−F/F)23−i
に入力される。また、SRフリップフロップ22−iの
全ての出力は、ORゲート24に入力される。ORゲー
ト24の出力は、全てのSRフリップフロップ22−i
のリセット端子及び全てのDフリップフロップ23−i
のクロック端子に入力される。Dフリップフロップ23
−iの出力が検出した立ち下がりエッジ位置c−1にな
る。また、ORゲート24の出力は、立ち下がりエッジ
位置c−1を検出したことを示す立ち下がりエッジ検出
パルスd−1になる。
【0030】立ち上がりエッジ位置検出回路2−2は、
立ち下がりエッジ位置検出回路2−1と同じ回路構成を
有する。ただし、入力される信号と、出力される信号と
が異なる。ANDゲート21−0には、Qn−1の負論
理と、Qと、CLKの負論理とが入力される。同様
に、ANDゲート21−iには、Qi−1の負論理と、
と、CLKの負論理が入力されている。立ち上が
りエッジ位置検出回路2−2は、立ち上がりエッジ位置
c−2と、立ち上がりエッジ位置c−2を検出したこと
を示す立ち上がりエッジ検出パルスd−2を生成する。
【0031】立ち下がりエッジ検出回路2−1と、立ち
上がりエッジ検出回路2−2とは、それぞれ検出した立
ち下がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ位置c−
2とを比較回路3、記憶回路4、選択回路5に出力す
る。更に立ち下がりエッジ検出パルスd−1と、立ち上
がりエッジ検出パルスd−2とを比較回路3に出力す
る。
【0032】検出された立ち下がりエッジ位置c−1
と、立ち上がりエッジ位置c−2とは、ジッタやノイズ
などの影響を受けており、バラツキを含むことがある。
そこで、比較回路3と、記憶回路4とは、検出された立
ち下がりエッジ位置c−1と、立ち上がりエッジ位置c
−2とを過去にさかのぼって参照し、入力データ信号a
をより反映する調整立ち下がりエッジ位置f−1と、調
整立ち上がりエッジ位置f−2とを生成する。調整立ち
下がりエッジ位置f−1と調整立ち上がりエッジ位置f
−2とは、前述の離散データの形式を有する。調整立ち
下がりエッジ位置f−1と、調整立ち上がりエッジ位置
f−2とは、記憶回路4に記憶されている。その役割は
後述される。
【0033】比較回路3は、立ち下がりエッジ比較回路
3−1と、立ち上がりエッジ比較回路3−2とを有す
る。立ち下がりエッジ比較回路3−1は、検出回路2か
ら立ち下がりエッジ位置c−1を読み込み、記憶回路4
から調整立ち下がりエッジ位置f−1とを読み込む。立
ち上がりエッジ比較回路3−2は、検出回路2から立ち
上がりエッジ位置c−2を読み込み、記憶回路4から調
整立ち下がりエッジ位置f−2を読み込む。
【0034】立ち下がりエッジ比較回路3−1は、立ち
下がりエッジ位置c−1と調整立ち下がりエッジ位置f
−1とを比較する。立ち下がりエッジ比較回路3−1
は、比較した結果に基いて、調整立ち下がりエッジ位置
f−1を立ち下がりエッジ位置c−1に近づけるように
調整する立ち下がりエッジ調整パルスe−1を記憶回路
4に出力する。
【0035】立ち上がりエッジ比較回路3−2は、立ち
上がりエッジ位置c−2と調整立ち上がりエッジ位置f
−2とを比較する。立ち上がりエッジ比較回路3−2
は、比較した結果に基いて、調整立ち上がりエッジ位置
f−2を立ち上がりエッジ位置c−2に近づけるように
調整する立ち上がりエッジ調整パルスe−2を記憶回路
4に出力する。
【0036】立ち下がりエッジ比較回路3−1の回路構
成が図6に示されている。立ち下がりエッジ比較回路3
−1は、比較器31、加算器32、レジスタ33、レジ
スタ値比較器34とを有する。レジスタ33はカウント
値Cを保持する。カウント値Cは、過去に検出された立
ち下がりエッジ位置c−1と調整立ち下がりエッジ位置
f−1との比較結果の情報を保持している。
【0037】比較器31には、立ち下がりエッジ位置c
−1と調整立ち下がりエッジ位置f−1とが入力され
る。比較器31は、立ち下がりエッジ位置c−1と調整
立ち下がりエッジ位置f−1とを比較する。
【0038】比較器31は比較の結果に応じて比較出力
値Aを出力する。具体的には、調整立ち下がりエッジ位
置f−1の番号が立ち下がりエッジ位置c−1の番号よ
り小さい場合には、比較器31は、比較出力値Aとして
+1を出力する。調整立ち下がりエッジ位置f−1の番
号と立ち下がりエッジ位置c−1の番号が同じ場合に
は、比較器31は比較出力値Aとして0を出力する。調
整立ち下がりエッジ位置f−1の番号が、立ち下がりエ
ッジ位置c−1の番号より大きい場合には、比較器31
は比較出力値Aとして−1を出力する。
【0039】加算器32は、比較出力値Aと、レジスタ
33の保持するカウント値Cとを加算し、レジスタ33
に加算値Bを出力する。レジスタ33は、立ち下がりエ
ッジ位置検出回路3−1からのパルス検出パルスd−1
に同期して加算器32からの加算値Bを取り込み、カウ
ント値Cとする。レジスタ33は、保持する値を加算器
32及びレジスタ値比較器34に出力する。
【0040】レジスタ値比較器34は、レジスタ33の
出力するカウント値Cが、設定された上限値に到達した
場合には、記憶回路4に調整立ち下がりエッジ位置f−
1を増加することを指示する信号を立ち下がりエッジ調
整パルスe−1として出力する。また、カウント値C
が、設定された下限値に到達した場合には、記憶回路4
に調整立ち下がりエッジ位置f−1を減少することを指
示する信号を立ち下がりエッジ調整パルスe−1として
出力する。レジスタ値比較器34は、カウント値Cが設
定された上限値又は下限値に到達して調整立ち下がりエ
ッジ位置f−1を増加又は減少させた後、リセット信号
Dによりレジスタ33をリセットする。
【0041】立ち上がりエッジ比較回路3−2は、立ち
下がりエッジ比較回路3−1と同じ回路構成を有する。
ただし、入力される信号と、出力される信号が異なる。
立ち下がりエッジ位置c−1と、調整立ち下がりエッジ
位置f−1とが入力される代わりに、立ち上がりエッジ
位置c−2と、調整立ち上がりエッジ位置f−2とが入
力される。出力として立ち下がりエッジ調整パルスe−
1の代わりに立ち上がり調整パルスe−2が出力され
る。立ち上がりエッジ比較回路3−2は、過去に検出さ
れた立ち上がりエッジ位置c−2と調整立ち上がりエッ
ジ位置f−2との比較結果の情報をカウント値Cとして
保持する。カウント値Cを参照しながら、調整立ち上が
りエッジ位置f−1を調整する指示を出す立ち上がり調
整パルスe−2を出力する。
【0042】カウント値Cが一定の値に到達して初めて
調整立ち下がりエッジ位置f−1と、調整立ち上がりエ
ッジ位置f−2とを調整することにより、立ち下がりエ
ッジ位置c−1又は立ち上がりエッジ位置c−2に含ま
れるジッタやノイズによる影響を除去する。立ち下がり
エッジ調整パルスe−1と、立ち上がりエッジ調整パル
スe−2とは、記憶回路4に出力される。
【0043】記憶回路4は、立ち下がりエッジ位置記憶
回路4−1と、立ち上がりエッジ位置記憶回路4−2と
を有する。立ち下がりエッジ位置記憶回路4−1と、立
ち上がりエッジ位置記憶回路4−2とは、0からn−1
の値を保持するリングカウンタである。
【0044】立ち下がりエッジ位置記憶回路4−1は、
調整立ち下がりエッジ位置f−1を記憶する。また、入
力データ信号aの入力が開始された直後に立ち下がりエ
ッジ検出回路2−1から立ち下がりエッジ位置c−1を
読み込み、調整立ち下がりエッジ位置f−1の初期値と
する。立ち下がりエッジ位置記憶回路4−1は、立ち下
がりエッジ調整パルスe−1に応じ、調整立ち下がりエ
ッジ位置f−1を、入力データ信号aを最も適切に反映
した値に設定する。
【0045】立ち上がりエッジ位置記憶回路4−2は、
調整立ち上がりエッジ位置f−2を記憶する。また、入
力データ信号aの入力が開始された直後に立ち上がりエ
ッジ検出回路2−2から立ち上がりエッジ位置c−2を
読み込み、調整立ち上がりエッジ位置f−2の初期値と
する。立ち上がりエッジ位置記憶回路4−2は、立ち上
がりエッジ調整パルスe−2に応じ、調整立ち上がりエ
ッジ位置f−2を、入力データ信号aを最も適切に反映
した値に設定する。立ち下がりエッジ位置記憶回路4−
1及び立ち上がりエッジ位置記憶回路4−2は、それぞ
れ調整立ち下がりエッジ位置f−1と調整立ち上がりエ
ッジ位置f−2を選択回路5に伝達する。
【0046】選択回路5はクロック決定回路5−1と、
初期クロック決定回路5−2と、セレクタ5−3と、選
択出力回路5−4を有している。クロック決定回路5−
1は、調整立ち下がりエッジ位置f−1と、調整立ち上
がりエッジ位置f−2とに基づき、それぞれ位相が異な
るn個のクロック信号CLKから識別誤りが小さい位
置にあるクロック信号を選択する。選択したクロック信
号の番号を第1選択番号g−1としてセレクタ5−3に
出力する。
【0047】初期クロック決定回路5−2は、立ち上が
りエッジ位置c−1と立ち下がりエッジ位置c−2とに
基づき、n個のクロック信号CLKから識別誤りが小
さい位置にあるクロック信号を選択する。選択したクロ
ック信号の番号を第2選択番号g−2としてセレクタ5
−3に出力する。初期クロック決定回路5−2の役割は
次に述べられるとおりである。
【0048】調整立ち下がりエッジ位置f−1と、調整
立ち上がりエッジ位置f−2とは、過去の立ち上がりエ
ッジ位置c−1と立ち下がりエッジ位置c−2を参照し
ながら定められる。しかし、入力データ信号aの入力が
開始された直後においては、参照すべき立ち上がりエッ
ジ位置c−1と立ち下がりエッジ位置c−2の蓄積情報
がない。初期クロック決定回路5−2は、このような場
合に比較回路3と記憶回路4によって過去の情報を参照
すること無くn個のクロック信号CLKから識別誤り
が小さい位置にあるクロック信号を選択する回路であ
る。
【0049】セレクタ5−3は、第1選択番号g−1
と、第2選択番号g−2のいずれか一つを選択し、選択
信号hとして選択出力回路5−4に出力する。
【0050】選択出力回路5−4は、選択信号hに応じ
てn個のクロック信号CLKから選ばれた一のクロッ
ク信号を選択クロック信号kとして出力する。加えて、
サンプルデータbから、入力データ信号aを選択クロッ
ク信号iによりサンプリングしたデータを選択し、選択
データlとして出力する。
【0051】選択クロック信号kの選択の態様の例が、
図3に示されているタイミングチャートを用いて具体的
に述べられる。ここで、全てのDフリップフロップF/
の初期値は0であるとする。入力データ信号aの入
力はt=0において開始される。また、n=8である。
【0052】入力データ信号aは、n個のそれぞれ位相
が異なるクロック信号CLK(iは0からn−1まで
の整数)のパルスが立ち上がる時に、標本化される。ク
ロック信号CLK、CLK、…、CLKn−1によ
りサンプリングされた入力データ信号aは、1/0に量
子化され、それぞれDフリップフロップF/F、F/
、…、F/Fn−1に保持される。保持されたデー
タQ、Q、…、Q n−1は、サンプルデータbとし
て立ち下がりエッジ検出回路2−1と立ち上がりエッジ
検出回路2−2とに出力される。
【0053】立ち下がりエッジ検出回路2−1において
は、立ち下がりエッジ位置c−1が番号の形式で検出さ
れる。具体的には、F/Fj−1の値が1、かつ、F/
の値が0である場合にパルスが立ち下がったものと
認識され、立ち上がりエッジ位置c−1は番号jである
と検出される。(ただし、j=0の場合には、j−1は
n−1に置き換えて考えられる。)
【0054】立ち上がりエッジ検出回路2−2において
は、立ち上がりエッジ位置が番号の形式で検出される。
検出にはサンプルデータbが用いられる。具体的には、
F/Fj−1の値が0、かつ、F/Fの値が1である
場合にパルスが立ち上がったものと認識され、立ち下が
りエッジ位置は番号jであると検出される(ただし、j
=0の場合は、j−1はn−1に置き換えて考えられ
る)。
【0055】図3に示されている場合については、時刻
においてサンプルデータbは1から0に遷移する。
すなわち、時刻tにおいてF/Fには1、F/F
には0が保持される。立ち下がりエッジ位置c−1は1
であることが検出される。また、時刻tにおいて、サ
ンプルデータbは、0から1に遷移する。すなわち、時
刻tにおいてF/Fには0、F/Fには1が保持
される。立ち上がりエッジ位置c−2は1であることが
検出される。検出された立ち下がりエッジ位置c−1及
び立ち上がりエッジ位置c−2は、比較回路3、記憶回
路4、選択回路5に伝達される。
【0056】比較回路3、記憶回路4、選択回路5によ
り、クロック信号CLKから一のクロック信号が選択
される。選択されたクロック信号は、選択クロック信号
kとして選択出力回路5−4から出力される。
【0057】選択クロック信号kの選択には2つの方法
のいずれかが切り替えて使用される。第1の方法におい
ては、検出された立ち下がりエッジ位置c−1と、立ち
上がりエッジ位置c−2から直接選択クロック信号kが
決定される。従って、第2の方法では、入力データ信号
aの一周期程度の短時間で選択クロック信号kを選択で
きる。
【0058】第2の方法においては、調整立ち下がりエ
ッジ記憶回路4−1に記憶された調整立ち下がりエッジ
位置f−1と、調整立ち上がりエッジ記憶回路4−2に
記憶された調整立ち上がりエッジ位置f−2に基いて選
択クロック信号kが決定される。調整立ち下がりエッジ
位置f−1と、調整立ち上がりエッジ位置f−2とは、
過去の立ち下がりエッジ位置c−1と、過去の立ち上が
りエッジ位置c−2を参照しながら決められる。従っ
て、第2の方法では、ジッタやノイズの影響を低減しな
がら選択クロック信号kが選択される。
【0059】入力データ信号aの入力が開始された直後
については、第1の方法が使用される。調整立ち下がり
エッジ位置f−1と、調整立ち上がりエッジ位置f−2
とが確定された後に、第2の方法に切り替えられる。第
1の方法と第2の方法とを切り替えて使用することによ
り、短時間で、かつ、ジッタやノイズの影響を低減しな
がら選択クロック信号kを選択する事ができる。第1の
方法と、第2の方法によって、選択クロック信号kが選
択される態様が以下に述べられる。
【0060】第1の方法においては、選択クロック信号
kは、選択クロック信号kの立ち上がり位置が立ち下が
りエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ位置c−2との
中間の位置に最も近くなるように決定される。決定は、
初期クロック決定回路5−2が行う。
【0061】具体的には次のようにして決められる。立
ち下がりエッジ位置c−1の番号が、立ち上がりエッジ
位置c−2の番号よりも大きいときは、それらの平均を
とった番号のクロック信号が選択される。例えば、立ち
下がりエッジ位置c−1の番号が6、立ち上がりエッジ
位置c−2の番号が0のときは、クロック信号CLK
が選択クロック信号kとして選択される。
【0062】平均した場合に端数が出る場合には端数は
切り捨てられる。例えば、立ち下がりエッジ位置c−1
の番号が7、立ち上がりエッジ位置c−2の番号が0の
ときにはクロック信号CLKが選択クロック信号kと
して選択される。端数は切り上げられることも可能であ
る。
【0063】立ち下がりエッジ位置c−1の番号が立ち
上がりエッジ位置c−2の番号と同じである、もしくは
小さい場合には、立ち下がりエッジ位置c−1の番号に
nを加えた番号と、立ち上がりエッジ位置c−2の番号
の平均をとった番号のクロックが選択される。
【0064】例えば、図4に示されているタイミングチ
ャートにおける場合のように、立ち上がりエッジ位置c
−1の番号、立ち下がりエッジ番号c−2が共に1であ
る場合には、n=8であるから、((1+8)+1)/
2=5より、クロック信号CLKが選択される。平均
した場合に端数が出る場合には端数を切り捨てられる。
端数は切り上げられることも可能である。初期クロック
決定回路5−2は、選択したクロック信号の番号を第2
選択番号g−2としてセレクタ5−3に出力する。
【0065】第2の方法においては、以下のようにし
て、選択クロック信号kの決定が行われる。まず、入力
データ信号aの入力が開始された後、立ち下がりエッジ
位置c−1と立ち上がりエッジ位置c−2が検出され
る。初めて検出された立ち下がりエッジ位置c−1及び
立ち上がりエッジ位置c−2とは、調整立ち下がりエッ
ジ位置f−1と、調整立ち上がりエッジ位置f−2の初
期値となる。
【0066】その後、立ち下がりエッジ位置c−1に応
じて調整立ち下がりエッジ位置f−1が調整される。立
ち上がりエッジ位置c−2に応じて調整立ち上がりエッ
ジ位置f−2が調整される。
【0067】立ち下がりエッジ位置記憶回路4−1と立
ち上がり記憶エッジ位置記憶回路4−2に記憶されてい
る調整立ち下がりエッジ位置f−1と調整立ち上がりエ
ッジ位置f−2とは、クロック決定回路5−1に出力さ
れる。クロック決定回路5−1は、選択クロック信号k
のパルスの立ち上がり位置が、立ち下がりエッジ位置と
立ち上がりエッジ位置との中心位置に最も近くなるよう
に選択クロック信号kを決定する。
【0068】選択クロック信号kの決定は、第1の方法
において立ち下がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッ
ジ位置c−2とを、それぞれ調整立ち下がりエッジ位置
f−1と調整立ち上がりエッジ位置f−2に置き換えた
場合と同様にして行われる。クロック決定回路5−1
は、選択したクロック信号kの番号を第1選択番号g−
1としてセレクタ5−3に出力する。
【0069】セレクタ5−3は、クロック決定回路5−
1により決定された第1選択番号と、初期クロック決定
回路5−2により決定された第2選択番号g−2のいず
れかを選択する。
【0070】セレクタ5−3による選択は次のようにし
て行われる。入力データ信号aの入力が開始された直後
には、初期クロック決定回路5−2により決定された第
2選択番号g−2が選択される。ある程度の時間が経過
し、クロック決定回路5−1の出力が確定した後には、
クロック決定回路5−1により決定された第1選択番号
g−1が選択される。セレクタ5−3は、選択した結果
を選択信号hとして選択出力回路5−4に出力する。
【0071】選択出力回路5−4は、選択信号hに応じ
てクロック信号CLKの内の一のクロック信号を選択
クロック信号kとして出力する。同時に、サンプルデー
タbから、入力データ信号aを選択クロック信号kによ
り標本化して量子化したデータを選び、選択データ信号
lとして出力する。
【0072】第1の実施の形態によるクロック識別再生
回路は、動作速度の遅いアナログ回路を使用しない。デ
ジタル回路によりクロックの選択を行う。そのため、ク
ロック信号を選択が高速である。
【0073】また、ノイズやジッタの影響が含まれる立
ち下がりエッジ位置c−1と、立ち上がりエッジ位置c
−2とを、過去にわたって参照しながら、入力データ信
号aをより適切に反映する調整立ち下がりエッジ位置f
−1と、調整立ち上がりエッジ位置f−2とを決める。
調整立ち下がりエッジ位置f−1と調整立ち上がりエッ
ジ位置f−2とを媒介してクロックの選択を行う。この
ような構成では、クロックの選択において短期的な変動
の影響を取り除くことができる。従って、ジッタやノイ
ズによる影響を受けにくい。
【0074】また、立ち下がりエッジ位置c−1と立ち
上がりエッジ位置c−2とから直接クロックの選択を行
う方法と、調整立ち下がりエッジ位置f−1及び調整立
ち上がりエッジ位置f−2を媒介してクロックの選択を
行う方法の切り替えを行う。そのため、クロック信号の
選択の高速化と、ジッタやノイズによる影響の低減とが
両立される。
【0075】なお、第1の実施の形態において、過去の
立ち下がりエッジ位置c−1又は立ち上がりエッジ位置
c−2を参照する態様は第1の実施の形態に記述された
ものに限定されない。たとえば、立ち下がりエッジ位置
c−1又は立ち上がりエッジ位置c−2の平均値を算出
することも可能である。
【0076】また、初期クロック決定回路5−2及びセ
レクタ5−3を有さない構成も可能である。この場合
は、立ち下がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ位
置c−2とから直接クロックの選択を行う方法と、記憶
回路4に記憶された調整立ち下がりエッジ位置f−1と
調整立ち上がりエッジ位置f−2とを媒介してクロック
の選択を行う方法の切り替えは行われない。
【0077】更に、立ち下がりエッジ位置記憶回路4−
1及び立ち上がりエッジ位置記憶回路4−2に、立ち下
がりエッジ位置及び立ち上がりエッジ位置が出力されな
い構成も可能である。この場合は、立ち下がりエッジ位
置記憶回路4−1及び立ち上がりエッジ位置記憶回路4
−2の初期値には、所定の値が設定される。
【0078】更に、比較回路3、及び記憶回路4を有し
ない構成も可能である。この場合には、立ち下がりエッ
ジ位置及び立ち上がりエッジ位置から直接クロックの選
択が行われる。この場合は、ジッタやノイズによる影響
を受けるが、高速なクロックの選択は可能であり、ま
た、装置構成が簡略化される。
【0079】続いて、本発明による第2の実施の形態の
クロック識別再生回路が以下に説明される。第2の実施
の形態のクロック識別再生回路の構成は、図7に示され
ているように、第1の実施の形態のそれとほぼ同様であ
る。相違点は、下記のとおりである。
【0080】第1に、第2の実施の形態によるクロック
識別再生回路はデューティー比検出回路6を更に有して
いる点で相違する。デューティー比検出回路6は、入力
データ信号aのプリアンブル部分が入力された時に、立
ち下がりエッジ検出回路2−1及び立ち上がりエッジ検
出回路2−2が検出した立ち下がりエッジ位置c−1と
立ち上がりエッジ位置c−2をもとにデューティー比を
検出する。
【0081】デューティー比検出回路6は、デューティ
ー比検出信号mによりデューティー比が50%より大き
いか否かを、クロック決定回路5−1と初期クロック決
定回路5−2とに伝達する。
【0082】第2に、クロック決定回路5−1及び初期
クロック決定回路5−2には、デューティー比検出信号
mが入力され、デューティー比検出信号mに応じて、ク
ロック信号CLKの内の一のクロック信号を選択クロ
ック信号kとして決定する点で相違する。
【0083】第2の実施の形態のクロック識別再生回路
の動作が、以下に述べられる。入力データ信号aの入力
はt=0において開始される。また、n=8である。入
力データ信号aが、図8(a)〜(d)に記載されたタ
イミングチャートに示されている波形を有する場合のそ
れぞれについて考える。
【0084】サンプル回路1において、入力データ信号
aは標本化及び量子化され、サンプルデータbとして出
力される。サンプルデータbに基づき、立ち下がりエッ
ジ位置c−1及び立ち上がりエッジ位置c−2が検出さ
れる。ここまでの動作は、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0085】図8(a)及び(c)のタイミングチャー
トに示されている入力データ信号aについては、立ち下
がりエッジ位置は5、立ち上がりエッジ位置は1と検出
される。図8(b)及び(d)のタイミングチャートに
示されている入力データ信号aについては、立ち下がり
エッジ位置は7、立ち上がりエッジ位置は2と検出され
る。
【0086】その後、デューティー比検出回路6では、
立ち下がりエッジ位置c−1および立ち上がりエッジ位
置c−2から、デューティー比が検出される。
【0087】図8(a)及び(b)のタイミングチャー
トに示されている入力データ信号aについては、デュー
ティー比は50%より大きいと判断される。図8(c)
及び(d)のタイミングチャートに示されている入力デ
ータ信号aについては、デューティー比は50%より小
さいと判断される。デューティー比の判断は、デューテ
ィー比検出信号mによりクロック決定回路5−1と初期
クロック決定回路5−2とに伝達される。
【0088】デューティー比検出信号mを参照しなが
ら、クロック信号CLKから一のクロック信号が選択
される。選択においては、第1の実施の形態と同様、2
つの方法が併用される。第1の方法においては、検出さ
れた立ち下がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ位
置c−2とから直接選択クロック信号kが決定される。
第2の方法においては、調整立ち下がりエッジ位置f−
1と調整立ち上がりエッジ位置f−2を媒介して選択ク
ロック信号kが決定される。第1の実施の形態と同様
に、入力データ信号aの入力の開始直後には、第1の方
法が使用される。その後、調整立ち下がりエッジ位置f
−1と調整立ち上がりエッジ位置f−2とが確定した
後、第2の方法に切り替えられる。
【0089】第1の方法においては、初期クロック決定
回路5−2により、以下のようにして選択クロック信号
kが決定される。デューティー比検出信号mを参照しな
がら、立ち下がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ
位置c−2に基いてクロック信号CLKから一のクロ
ック信号が選択される。
【0090】デューティー比が50%より大きいと判断
される場合(図8(a)、(b))には、データ値が’
0’である期間中の中間時点で標本化するようにクロッ
クが選択される。具体的には、次のようにしてクロック
が選択される。
【0091】立ち下がりエッジ位置c−1の番号が立ち
上がりエッジ位置c−2の番号よりも大きい場合(図8
(a))、立ち下がりエッジ位置c−1の番号と、立ち
上がりエッジ位置c−2の番号にnを加えた番号との平
均の番号を、選択クロック信号kの番号とする。図8
(a)においては、立ち下がりエッジ位置c−1の番号
は5であり、立ち上がりエッジ位置c−2の番号は1で
ある。従って、(1+8+5)/2=7より選択クロッ
ク信号CLKが選択される。
【0092】立ち下がりエッジ位置c−1の番号が、立
ち上がりエッジ位置c−2の番号よりも小さい又は同じ
場合(図8(b))は、立ち下がりエッジ位置c−1の
番号と、立ち上がりエッジ位置c−2の番号との平均を
とった番号を選択クロック信号の番号とする。
【0093】図8(b)において、立ち下がりエッジ位
置c−1の番号は2であり、立ち上がりエッジ位置c−
2の番号は7である。従って、(7+2)/2=4.5
より選択クロック信号CLKが選択される。端数は切
り捨てられる。端数は切り上げられることもあり得る。
【0094】デューティー比が50%以下であると判断
される場合(図8(c)、(d))には、データ値が’
1’である期間中の中間時点で標本化するようにクロッ
クが選択される。具体的には、以下のようにしてクロッ
クが選択する。立ち下がりエッジ位置c−1の番号が、
立ち上がりエッジ位置c−2の番号がよりも大きい場合
(図8(c))、立ち下がりエッジ位置c−1の番号
と、立ち上がりエッジ位置c−2の番号との平均をとっ
た番号を選択クロック信号kの番号とする。図8(c)
において、立ち下がりエッジ位置c−1の番号は5であ
り、立ち上がりエッジ位置c−2の番号は1である。従
って、(1+5)/2=3より選択クロック信号CLK
が選択される。
【0095】立ち下がりエッジ位置c−1の番号が、立
ち上がりエッジ位置c−2の番号よりも小さいまたは同
じ場合(図8(d))は、立ち下がりエッジ位置c−1
の番号にnを加えた番号と、立ち上がりエッジ位置c−
2の番号との平均をとった番号を選択クロック信号kの
番号とする。
【0096】図8(d)において、立ち上がりエッジ位
置の番号は7であり、立ち下がりエッジ位置の番号は2
である。従って、(7+2+8)/2=8.5より選択
クロック信号CLKが選択される(クロック信号の番
号が8を超える場合には、8だけ減算される)。選択さ
れた選択クロック信号の番号は第2選択番号g−2とし
てセレクタ5−3に出力される。
【0097】第2の方法においては、以下のようにして
選択クロック信号kが決定される。過去に検出した立ち
下がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ位置c−2
とを参照して、調整立ち下がりエッジ位置f−1と調整
立ち上がりエッジ位置f−2との設定及び調整が行われ
る。設定及び調整は、第1の実施の形態と同様にして行
われる。
【0098】調整立ち下がりエッジ位置f−1と調整立
ち上がりエッジ位置f−2に基づいてクロック信号CL
から一のクロック信号が選択される。選択の際に
は、デューティー比検出信号mが参照される。選択は、
クロック決定回路5−1が行う。
【0099】クロック決定回路5−1による選択クロッ
ク信号eの決定は、立ち下がりエッジ位置c−1と、立
ち上がりエッジ位置c−2との代わりに、調整立ち下が
りエッジ位置f−1と、調整立ち上がりエッジ位置f−
2とを使用し、第1の方法と同様にして行われる。選択
された選択クロック信号の番号は第1選択番号g−1と
してセレクタ5−3に出力される。
【0100】セレクタ5−3により、第1選択番号g−
1と、第2選択番号g−2のいずれかが選択される。入
力データ信号aの入力の開始直後は、第2選択番号g−
2が選択される。調整立ち下がりエッジ位置f−1と調
整立ち上がりエッジ位置f−2とが確定した後は、第1
選択番号g−1とが選択される。選択の結果に応じて選
択信号hが選択出力回路5−4に出力される。
【0101】選択出力回路5−4は、選択信号hに応じ
てクロック信号CLKの内の一のクロック信号を選択
クロック信号kとして出力する。同時に、サンプルデー
タbから、入力データ信号aを選択クロック信号kによ
り標本化して量子化したデータを選び、選択データ信号
lとして出力する。
【0102】第2の実施の形態のクロック識別再生回路
は、第1の実施の形態のクロック識別再生回路と同様
に、クロック信号の選択が高速であり、かつ、ジッタや
ノイズの影響を減少することができる。加えて、入力さ
れるデータ信号のデューティー比に応じて適切なクロッ
ク信号の選択を行うことができる。
【0103】図8の(a)と(c)に示されている2つ
の入力信号では、入力信号の波形が異なるにもかかわら
ず、立ち下がりエッジ位置c−1と、立ち上がりエッジ
位置c−2(もしくは、調整立ち下がりエッジ位置f−
1と調整立ち上がりエッジ位置f−2)とは互いに同一
であると検出される。
【0104】同様に、図8の(b)と(d)とに示され
ている2つの入力信号では、立ち下がりエッジ位置c−
1と、立ち上がりエッジ位置c−2(もしくは、調整立
ち下がりエッジ位置f−1と調整立ち上がりエッジ位置
f−2)とは互いに同一であると検出される。しかし、
これらの場合においても、第2の実施の形態のクロック
識別再生回路は、適切なクロック信号の選択を行うこと
ができる。
【0105】なお、第2の実施の形態において、初期ク
ロック決定回路5−2及びセレクタ5−3を有さない構
成も可能である。この場合は、立ち下がりエッジ位置c
−1と立ち上がりエッジ位置c−2とから直接クロック
の選択を行う方法と、調整立ち下がりエッジ位置f−1
と調整立ち上がりエッジ位置f−2とを媒介してクロッ
クの選択を行う方法の切り替えは行われない。
【0106】更に、立ち下がりエッジ位置記憶回路4−
1及び立ち上がりエッジ位置記憶回路4−2に、立ち下
がりエッジ位置c−1と立ち上がりエッジ位置c−2と
が出力されない構成も可能である。この場合は、立ち下
がりエッジ位置記憶回路4−1及び立ち上がりエッジ位
置記憶回路4−2の初期値には、所定の値が設定され
る。
【0107】更に、比較回路3、及び記憶回路4を有し
ない構成も可能である。この場合には、立ち下がりエッ
ジ位置c−1及び立ち上がりエッジ位置c−2とから直
接クロックの選択が行われる。この場合は、ジッタやノ
イズによる影響を受けるが、装置構成が簡略化される。
【0108】
【発明の効果】本発明によるクロック識別再生回路及び
クロック識別再生方法は、入力データ信号が入力されて
から短時間で同期が確立できる。また、入力データ信号
が入力されてから、一定のビット数以内で確実に同期が
確立できる。更に、ジッタやノイズを持ったデータ信号
が入力されても、ジッタやノイズの影響を減少し、適切
なクロック識別再生を行うことができる。加えて、入力
データ信号のパルスのデューティー比に対応して、適切
なクロック識別再生を行うことができる。また、高速ク
ロックを用いずにクロック識別再生を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるクロック識別
再生回路の構成を示す図である。
【図2】入力データ信号aの内容を示す図である。
【図3】クロック信号により入力データ信号が標本化、
量子化される態様を示す図である。
【図4】サンプル回路の構成を示す図である。
【図5】立ち下がりエッジ検出回路及び立ち上がりエッ
ジ検出回路の構成を示す図である。
【図6】立ち下がりエッジ比較回路及び立ち上がりエッ
ジ比較回路の構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるクロック識別
再生回路の構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるクロック識別
再生回路に入力される入力データ信号の例を示す図であ
る。
【図9】従来のクロック識別再生回路の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1:サンプル回路 2:検出回路 2−1:立ち下がりエッジ検出回路 2−2:立ち上がりエッジ検出回路 3:比較回路 3−1:立ち下がりエッジ比較回路 3−2:立ち上がりエッジ比較回路 4:記憶回路 4−1:調整立ち下がりエッジ位置記憶回路 4−2:調整立ち上がりエッジ位置記憶回路 5:選択回路 5−1:クロック決定回路 5−2:初期クロック決定回路 5−3:セレクタ 5−4:選択出力回路 6:デューティー比検出回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号を標本化して1と0の2値に
    量子化することによりサンプルデータを生成するサンプ
    ル回路と、 前記サンプルデータのデータ値が2値間を遷移するエッ
    ジ位置を離散データの形式で検出する検出回路と、 前記エッジ位置を記憶する記憶回路と、 前記エッジ位置に応じて、位相が互いに異なるn個(n
    は3以上の自然数)のクロック信号から一を選択し、選
    択された選択クロック信号を出力する選択回路とを具備
    し、 前記エッジ位置は、 前記記憶回路に記憶された過去の前記エッジ位置を参照
    しながら決定されるクロック識別再生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記検出回路は、 前記サンプルデータのデータ値が1から0に遷移する立
    ち下がりエッジ位置を検出する立ち下がりエッジ検出回
    路と、 前記サンプルデータのデータ値が0から1に遷移する立
    ち上がりエッジ位置を検出する立ち上がりエッジ検出回
    路とを含み、 前記エッジ位置は、 前記立ち下がりエッジ位置と、 前記立ち上がりエッジ位置とを含むクロック識別再生回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記エッジ位置は、 過去の前記立ち下がりエッジ位置を参照して決められた
    調整立ち下がりエッジ位置と、 過去の前記立ち上がりエッジ位置を参照して決められた
    調整立ち上がりエッジ位置とを含み、 前記調整立ち下がりエッジ位置を記憶する立ち下がりエ
    ッジ位置記憶回路と、 前記調整立ち上がりエッジ位置を記憶する立ち上がりエ
    ッジ位置記憶回路と、 前記立ち下がりエッジ位置と、前記調整立ち下がりエッ
    ジ位置とを比較し、比較の結果から前記立ち下がりエッ
    ジ位置記憶回路に記憶された前記調整立ち下がりエッジ
    位置を調整する立ち下がりエッジ比較回路と、 前記立ち上がりエッジ位置と、前記調整立ち上がりエッ
    ジ位置とを比較し、比較の結果から、前記立ち上がりエ
    ッジ位置記憶回路に記憶された調整立ち上がりエッジ位
    置を調整する立ち上がりエッジ比較回路とを更に具備す
    るクロック識別再生回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記立ち下がりエッジ位置記憶回路は、 前記調整立ち下がりエッジ位置の初期値として前記立ち
    下がりエッジ位置を設定し、 前記立ち上がりエッジ位置記憶回路は、 前記調整立ち上がりエッジ位置の初期値として前記立ち
    上がりエッジ位置を設定するクロック識別再生回路。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、 前記エッジ位置は、 所定の期間中は、前記立ち下がりエッジ位置と前記立ち
    上がりエッジ位置からなり、 他の期間中は、前記調整立ち下がりエッジ位置と前記調
    整立ち上がりエッジ位置からなるクロック識別再生回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のいずれか1つの
    請求項において、 前記サンプルデータのデータ値が1である期間と、0で
    ある期間のいずれが長いかを示すデューティー比を算出
    するデューティー比検出回路を更に具備し、 前記選択回路は、 前記デューティー比に応じて前記複数のクロックの中か
    ら前記選択クロック信号を選択するクロック識別再生回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1つの
    請求項において、 前記サンプル回路は、 n個のフリップフロップを含み、 前記n個のフリップフロップのそれぞれは、 前記n個のクロック信号のうちの一のクロック信号が、
    それぞれ位相が異なるように入力され、 前記一のクロック信号のパルスが立ち上がる時に前記第
    1の信号を標本化し、前記サンプル回路は、 前記フリップフロップの保持するデータを前記サンプル
    データとして出力するクロック識別再生回路。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか1つの
    請求項において、 前記選択回路は、 前記第1の信号を前記選択クロック信号により標本化し
    た信号を更に出力するクロック識別再生回路。
  9. 【請求項9】 第1の信号を標本化することと、 標本化された前記第1の信号を1と0の2値に量子化し
    てサンプルデータを生成することと、 前記サンプルデータのデータ値が2値間を遷移するエッ
    ジ位置を離散データの形式で検出することと、 前記エッジ位置に応じて、位相が互いに異なるn個(n
    は3以上の自然数)のクロック信号の一を選択して出力
    することとを具備し、 前記サンプルデータのデータ値が2値間を遷移するエッ
    ジ位置を離散データの形式で検出することは、 過去のエッジ位置を参照しながらエッジ位置を検出する
    クロック識別再生方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記エッジ位置は、 前記デジタルデータのデータ値が1から0に遷移する位
    置である立ち下がりエッジ位置と、 前記デジタルデータのデータ値が0から1に遷移する位
    置である立ち上がりエッジ位置とを含み、 前記エッジ位置を検出することは、前記立ち下がりエッ
    ジ位置を検出することと、前記立ち上がりエッジ位置を
    検出することとを含むクロック識別再生方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記エッジ位置は、 過去の前記立ち下がりエッジ位置を参照して決められ
    た、離散データの形式を有する調整立ち下がりエッジ位
    置と、 過去の前記立ち上がりエッジ位置を参照して決められ
    た、離散データの形式を有する調整立ち上がりエッジ位
    置とを含み、 前記調整立ち下がりエッジ位置を記憶することと、 前記調整立ち上がりエッジ位置を記憶することと、 前記立ち下がりエッジ位置と前記調整立ち下がりエッジ
    位置とを比較し、比較の結果から前記調整立ち下がりエ
    ッジ位置を調整することと、 前記立ち上がりエッジ位置と前記調整立ち上がりエッジ
    位置とを比較し、比較の結果から前記調整立ち上がりエ
    ッジ位置を調整することとを更に具備するクロック識別
    再生方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記離散データの形式で前記調整立ち下がりエッジ位置
    を記憶することは、 前記調整立ち下がりエッジ位置の初期値として、前記立
    ち下がりエッジ位置を設定することを含み、 前記離散データの形式で調整立ち上がりエッジ位置を記
    憶することは、 前記調整立ち上がりエッジ位置の初期値として、前記立
    ち上がりエッジ位置を設定することを含むクロック識別
    再生方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12において、 前記エッジ位置は、 所定の期間中は、前記立ち下がりエッジ位置と前記立ち
    上がりエッジ位置からなり、 他の期間中は、前記調整立ち下がりエッジ位置と前記調
    整立ち上がりエッジ位置からなるクロック識別再生方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項10から請求項13のいずれか
    1つの請求項において、 前記サンプルデータのデータ値が1である期間と、0で
    ある期間のいずれが長いかを示すデューティー比を算出
    することを更に具備し、 前記立ち下がりエッジ位置及び前記立ち上がりエッジ位
    置に応じて位相が互いに異なるn個(nは3以上の自然
    数)のクロック信号の一を選択して出力することは、 前記デューティー比に応じて位相が互いに異なるn個の
    クロック信号の一を選択して出力するクロック識別再生
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項9から請求項14のいずれか1
    つの請求項において、 位相が互いに異なるn個(nは3以上の自然数)のクロ
    ック信号から前記エッジ位置に応じて選択された一のク
    ロック信号により前記第1の信号を標本化した信号を出
    力することを更に具備するクロック識別再生方法。
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