JP2001130170A - 伝票用紙、伝票発行装置、精算装置、データ記憶媒体およびデータ記憶媒体を使用した精算方法 - Google Patents

伝票用紙、伝票発行装置、精算装置、データ記憶媒体およびデータ記憶媒体を使用した精算方法

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JP2001130170A
JP2001130170A JP31782599A JP31782599A JP2001130170A JP 2001130170 A JP2001130170 A JP 2001130170A JP 31782599 A JP31782599 A JP 31782599A JP 31782599 A JP31782599 A JP 31782599A JP 2001130170 A JP2001130170 A JP 2001130170A
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Japan
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data
storage medium
data storage
slip
sheet
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JP31782599A
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English (en)
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Shigeru Okuno
茂 奥野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速・確実に精算業務を遂行することがで
き、かつ、自然保護に寄与することができるデータ記憶
媒体を使用した精算方法を提供する。 【解決手段】 温度変化により可逆的に変色する感熱発
色体9が成膜されたシート10を有するデータ記憶媒体
8に注文データを記憶させ、注文データに応じた温度変
化を与えて感熱発色体9を変色させることでデータ印字
がなされたシート10を伝票として発行させ、発行され
たシート10のデータ記憶媒体8に記憶された注文デー
タを読み取って精算業務を行う。これにより、例えば飲
食店での飲食に伴う注文データをデータ記憶媒体8に記
憶している場合、精算時にはそのデータ記憶媒体8に記
憶された注文データを読み取るだけで良く、二重請求や
請求漏れといった人為的ミスを生じることはないため、
迅速・確実に精算業務を遂行することができ、かつ、伝
票の再利用ができ、自然保護に寄与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝票用紙、伝票発
行装置、精算装置、データ記憶媒体およびデータ記憶媒
体を使用した精算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、飲食店で客が飲食物を注文し
た場合の処理の一つとして、その注文に応じて店員が手
書きで伝票に品名・数量等を直接記入する手法がある。
【0003】このようにして手書きで記入された伝票
は、飲食を終えた客によって商品販売登録データ処理装
置(ECR(Electric Cash Register)等)が設置され
ているチェックアウトカウンターまで持って行かれる。
そして、店員がその伝票をチェックしながら数量等を商
品販売登録データ処理装置に手入力することにより精算
業務を行い、その精算業務において算出された代金を客
が支払うことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな手法によって精算業務を行った場合、数量等が商品
販売登録データ処理装置において手入力されることによ
り、入力に時間がかかってしまって迅速性に欠けるとと
もに、二重請求や請求漏れといった人為的ミスを生じ易
くなるので、信頼性に欠けるという問題があった。
【0005】加えて、通常、伝票は木材を主原料とする
紙であり、この伝票はその後に破棄されてしまうもので
あるため、森林保護等の地球環境の保護が叫ばれている
今日の時代の流れに逆行するものである。
【0006】本発明の目的は、迅速・確実に精算業務を
遂行することができる伝票用紙、伝票発行装置、精算装
置、データ記憶媒体およびデータ記憶媒体を使用した精
算方法を提供することである。
【0007】本発明の目的は、自然保護に寄与すること
ができる伝票用紙、伝票発行装置、精算装置、データ記
憶媒体およびデータ記憶媒体を使用した精算方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の伝
票用紙は、注文データを書き換え自在に記憶するデータ
記憶媒体と、温度変化により可逆的に変色する感熱発色
体が成膜され、温度変化によりデータ印字の書き換えが
自在でその書き換えられた前記注文データを保持するシ
ート状のデータ印字領域と、を備える。
【0009】したがって、データ記憶媒体に例えば飲食
店での飲食に伴う注文データが書き換え自在に記憶さ
れ、かつ、その飲食に伴う注文データがシート状のデー
タ印字領域に書き換え自在に印字される。これにより、
精算時にはそのデータ記憶媒体に記憶された飲食に伴う
注文データを読み取るだけで良くなり、二重請求や請求
漏れといった人為的ミスは生じないため、迅速・確実な
精算業務の遂行が可能になり、かつ、書き換え自在な伝
票用紙が得られるので、伝票の再利用が可能になり、自
然保護に寄与することが可能になる。
【0010】請求項2記載の発明の伝票発行装置は、請
求項1記載の伝票用紙のデータ記憶媒体に対して注文デ
ータを読み書きするデータリードライト部と、このデー
タリードライト部により書き込まれた前記注文データに
基づいて発熱素子を選択的に駆動し、前記伝票用紙に成
膜されている感熱発色体を変色させて書き換え自在にデ
ータ印字するサーマルプリンタ部と、を備える。
【0011】したがって、伝票用紙のデータ記憶媒体に
例えば飲食店での飲食に伴う注文データを書き換え自在
に記憶することが可能になるとともに、その飲食に伴う
注文データを伝票用紙のシート状のデータ印字領域に書
き換え自在に印字することが可能になる。これにより、
迅速・確実な精算業務の遂行が可能になり、かつ、伝票
の再利用が可能になり、自然保護に寄与することが可能
になる。
【0012】請求項3記載の発明の精算装置は、請求項
1記載の伝票用紙のデータ記憶媒体に記憶されている注
文データを読み取るデータリード部と、このデータリー
ド部により読み取られた前記注文データに基づいて精算
処理を実行する精算手段と、を備える。
【0013】したがって、精算時には、伝票用紙のデー
タ記憶媒体に記憶されている例えば飲食店での飲食に伴
う注文データがデータリード部によって読み取られ、そ
の読み取られた飲食に伴う注文データが精算手段による
精算処理に供される。これにより、二重請求や請求漏れ
といった人為的ミスは生じないため、迅速・確実な精算
業務の遂行が可能になる。
【0014】請求項4記載の発明のデータ記憶媒体は、
温度変化により可逆的に変色する感熱発色体が成膜され
たシートを有する。
【0015】したがって、例えばデータ記憶媒体に記憶
されている注文データがシートの感熱発色体を温度変化
させることで印字され、かつ、そのシートの感熱発色体
が温度変化によって可逆的に変色させられることで書き
換え自在とされる。これにより、例えば飲食店での飲食
に伴う注文データをデータ記憶媒体に記憶させるととも
にその飲食に伴う注文データをシートに印字して伝票と
して発行することで、精算時にはそのデータ記憶媒体に
記憶された飲食に伴う注文データを読み取るだけで良く
なり、二重請求や請求漏れといった人為的ミスは生じな
いため、迅速・確実な精算業務の遂行が可能になり、か
つ、書き換え自在な伝票が得られるので、伝票の再利用
が可能になり、自然保護に寄与することが可能になる。
【0016】請求項5記載の発明のデータ記憶媒体を使
用した精算方法は、温度変化により可逆的に変色する感
熱発色体が成膜されたシートを有したデータ記憶媒体に
注文データを書き換え自在に記憶する過程と、前記注文
データに応じた温度変化を前記シートに与え、前記感熱
発色体を変色させることで前記注文データを書き換え自
在に印字して伝票として発行する過程と、発行された伝
票の前記データ記憶媒体に記憶されている前記注文デー
タを読み取って精算業務を行う過程と、を含んでなる。
【0017】したがって、注文データがデータ記憶媒体
に書き換え自在に記憶させられるとともにその注文デー
タが感熱発色体に温度変化を与えることでシートに書き
換え自在に印字されて伝票として発行される。また、発
行された伝票のデータ記憶媒体に記憶された注文データ
を読み取ることで、精算処理が実行される。これによ
り、例えば飲食店での飲食に伴う注文データがデータ記
憶媒体に記憶されている場合、精算時にはそのデータ記
憶媒体に記憶された注文データを読み取るだけで良く、
二重請求や請求漏れといった人為的ミスは生じないた
め、迅速・確実な精算業務の遂行が可能になり、かつ、
伝票の再利用が可能になり、自然保護に寄与することが
可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図8に基づいて説明する。本実施の形態は、例え
ば、レストラン等に適用されるもので、システム全体は
図1に示すように構成されている。このシステムは、オ
ーダリングシステム1と、チェックアウトカウンターに
設置される精算装置であるECR2とにより構成されて
いる。オーダリングシステム1は、店員が個々に携帯す
る複数のハンディターミナル3と、天井裏などに設置さ
れた無線通信ユニット4と、カスタマチェックプリンタ
5と、厨房内に設置されたキッチンプリンタ6、パーソ
ナルコンピュータ等のサーバSとを備えており、無線通
信ユニット4とカスタマチェックプリンタ5とキッチン
プリンタ6とサーバSとを通信回線7によってインライ
ン接続することにより構成されている。なお、無線通信
ユニット4とカスタマチェックプリンタ5とキッチンプ
リンタ6との台数はいずれも任意である。これにより、
基本的には、ハンディターミナル3から無線送信された
各種情報を無線通信ユニット4が受信して通信回線7を
通じてサーバSやカスタマチェックプリンタ5やキッチ
ンプリンタ6に送信するように構成されている。なお、
カスタマチェックプリンタ5は、伝票発行装置として機
能するものであって、注文メニューを顧客に確認させる
ための伝票用紙である客用伝票R(図2参照)を印字発
行するものである。また、キッチンプリンタ6は、注文
メニューを厨房の調理人に指示するための調理指示伝票
(図示せず)を印字発行するものである。
【0019】このようなシステムでは、例えば、客の注
文に応じた注文メニューと数量とのデータが店員のハン
ディターミナル3上のキーの操作により入力され、その
入力されたデータが無線通信ユニット4に対して無線送
信される。無線通信ユニット4に送信されたデータは、
サーバSとカスタマチェックプリンタ5とキッチンプリ
ンタ6とに送信される。カスタマチェックプリンタ5と
キッチンプリンタ6とでは、送信されたデータおよびサ
ーバSで算出されたデータに従って伝票がそれぞれ発行
される。キッチンプリンタ6で発行された調理指示伝票
により、注文された料理が調理人に伝達される。
【0020】次に、カスタマチェックプリンタ5から発
行される客用伝票Rについて説明する。ここで、図2は
客用伝票Rを示す外観斜視図、図3はその縦断面図であ
る。客用伝票Rは、データ記憶領域であるデータ記憶エ
リアR1と、データ印字領域であるデータ印字エリアR
2とに区分されており、データ記憶エリアR1にはデー
タ記憶媒体として機能するデータキャリアの一種である
無線タグ8が備えられ、データ印字エリアR2には感熱
発色体であるリライタブル材9が成膜されている。これ
らの無線タグ8とリライタブル材9とは、紙やPET(P
olyethylene Terephthalate)等の基板10上にそれぞれ
位置している。つまり、客用伝票Rの基板10がシート
となる。
【0021】無線タグ8は、コイルアンテナ11と各種
データを記憶するICチップ12とを備えており、この
コイルアンテナ11に誘導起電力を発生させることによ
りICチップ12でのデータの送受信が可能な構成にな
っている。なお、図3においては無線タグ8が基板10
から突出して図示されているが、これは説明のためであ
り、実際には、非常に薄く形成されており、客用伝票R
は薄紙状である。また、図3においては説明のためにコ
イルアンテナ11とICチップ12とを図示している
が、実際には無線タグ8の基板等によって覆われてお
り、外部からは見えない構造になっている。
【0022】続いて、リライタブル材9について説明す
る。ここで、図4はリライタブル材9の組織構造の模式
図、図5は客用伝票Rのリライタブル材9が成膜されて
いる付近を示す縦断側面図である。本実施の形態のリラ
イタブル材9は、呈色性化合物13と、顕色材14と、
消色材15とを組み合わせてバインダ16で支持させ、
印刷後に消去可能とする構造を備えている。ここで、顕
色材14は、所定温度への昇温によって呈色性化合物1
3に作用し、この呈色性化合物13を発色させる。ま
た、消色材15は、所定の溶剤の作用、あるいは、前述
の所定温度よりも高温である所定の温度への昇温によっ
て、呈色性化合物13と顕色材14との少なくとも一方
に作用し、呈色性化合物13を消色する。
【0023】リライタブル材9を構成する基本的な成分
の作用について概略説明する。呈色性化合物13という
のは、文字や図形等の着色情報を形成する色素の前駆体
化合物であり、顕色材14というのは、呈色性化合物1
3との相互作用(主に電子又はプロトンの授受)により
呈色性化合物13を着色させる化合物である。消色材1
5は、溶融時に呈色性化合物13と顕色材14とのいず
れか一方を優先的に溶融する性質を有する化合物であ
る。
【0024】これらの三成分は、固化したときに、次に
示す二つの状態をとりうる。 (1)消色材15が平衡溶融度に相当するだけの量の呈
色性化合物13及び顕色材14と混合し、消色材15へ
の平衡溶融度を超える余剰の呈色性化合物13及び顕色
材14が消色材15と相分離し、呈色性化合物13と顕
色材14とが相互作用により発色した状態。 (2)消色材15が顕色材14又は呈色性化合物13の
平衡溶解度を超えて多量に取り込まれ、呈色性化合物1
3と顕色材14との相互作用が減少して消色した状態。
【0025】このような発色状態と消色状態との間の状
態変化は、以下のような原理でなされる。ここでは、上
記した三成分が溶融状態であるときに消色材15が顕色
材14を優先的に溶融すると想定して説明する。室温に
おいては、呈色性化合物13及び顕色材14の相と消色
材15の相とが相分離した状態が平衡状態に近い。この
場合、呈色性化合物13と顕色材14とが相互作用をし
て発色状態となる。この状態から、三成分系を融点以上
に加熱すると、顕色材14が流動状態の消色材15に優
先的に溶融し、呈色性化合物13との相互作用を失うた
めに消色状態になる。溶融状態にある三成分系を急冷す
ることによって強制的に固化すると、消色材15は平衡
溶融度を超えた量の顕色材14を取り込んで非晶質化
し、室温で無色となる。非晶質の三成分系は、相対的に
は非平衡状態にあるが、ガラス転移点Tg以下の温度で
は十分に長寿命であり、Tgが室温以上であるならば、
非晶質状態から容易に平衡状態に移ることはない。
【0026】本発明で用いることのできる呈色性化合物
13としては、ロイコオーラミン類、ジアリールフタリ
ド類、ポリアリールカルビノール類、アシルオーラミン
類、アリールオーラミン類、ローダミンBラクタム類、
インドリン類、スピロピラン類、フルオラン類等の電子
供与性有機物が挙げられる。具体的には、クリスタルバ
イオレットラクトン(CVL)、マラカイトグリーンラ
クトン、2-アニリノ-6-(N-シクロヘキシル-N- メチルア
ミノ)-3-メチルフルオラン、2-アニリノ-3- メチル-6-
(N-メチル-N- プロピルアミノ)フルオラン、3-[4-(4-
フェニルアミノフェニル)アミノフェニル]アミノ-6-
メチル-7- クロロフルオラン、2-アニリノ-6-(N-メチル
-N- イソブチルアミノ)-3-メチルフルオラン、2-アニリ
ノ-6-(ジブチルアミノ)-3-メチルフルオラン、3-クロロ
-6-(シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2-クロロ-6-
(ジエチルアミノ)フルオラン、7-(N,N- ジベンジルア
ミノ)-3-(N,N-ジエチルアミノ)フルオラン、3,6-Bis
(ジエチルアミノ)フルオラン−γ-(4'-ニトロ)アニリ
ノラクタム、3-ジエチルアミノベンゾ[a]-フルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アミノフルオラン、3-ジ
エチルアミノ-7- キシリジノフルオラン、3-(4-ジエチ
ルアミノ-2-エソキシフェニル)-3-(1-エチル-2-メチル
インドール-3-イル)-4-アザフタライド、3-(4-ジエチル
アミノフェニル)-3-(1-エチル-2-メチルインドール-3-
イル)フタライド、3-ジエチルアミノ-7-クロロアニリ
ノフルオラン、3-ジエチルアミノ-7,8-ベンゾフルオラ
ン、3,3-Bis(1-n-ブチル-2-メチルインドール-3-イル)
フタライド、3,6-ジメチルエソキシフルオラン、3-ジエ
チルアミノ-6-メソキシ-7-アミノフルオラン、DEP
M、ATP,ETAC、2-(2-クロロアニリノ)-6-ジブ
チルアミノフルオラン、クリスタルバイオレットカルビ
ノール、マラカイトグリーンカルビノール、N-(2、3-
ジクロロフェニル)ロイコオーラミン、N-ベンゾイルオ
ーラミン、ローダミンBラクタム、N-アセチルオーラミ
ン、N-フェニルオーラミン、2-(フェニルイミノエタン
ジリデン)-3,3-ジメチルインドリン、N-3,3-トリメチル
インドリノベンゾスピロピラン、8’- メトキシ-N-3,3
- トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、3-ジエチ
ルアミノ-6- メチル-7- クロロフルオラン、3-ジエチル
アミノ-7- メトキシフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-
ベンジルオキシフルオラン、1,2-ベンツ-6- ジエチル
アミノフルオラン、3,6-ジーp- トルイジノ-4,5- ジメ
チルフルオラン- フェニルヒドラジド−γ- ラクタム、
3-アミノ-5- メチルフルオラン等が例示される。これら
は1種又は2種以上を混合して用いることが可能であ
る。呈色性化合物13を適宜選択すれば多様な色の発色
状態が得られることからカラー対応も容易で、かつ呈色
性化合物13以外に着色染料等を組み合わせて用いれば
結晶質及び非晶質のいずれの場合においても所望の着色
状態を得ることができる。
【0027】また、顕色材14としては、フェノール
類、フェノール金属塩類、カルボン酸金属塩類、ベンゾ
フェノン類、スルホン酸、スルホン酸塩、リン酸類、リ
ン酸金属塩類、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステ
ル金属塩類、亜リン酸類、亜リン酸金属塩類等が挙げら
れ、これらを1種又は2種以上混合して用いる。
【0028】単独で消色材15として機能しうる化合物
は、ステロイド骨格のように球状に近く嵩高い分子骨格
を有したアルコール基を含有する化合物などであり、逆
に分子量が100未満の低分子化合物や分子量が100
以上であっても直鎖状長鎖アルキル誘導体や平面状芳香
族化合物は適さない。具体的にはステロイド系アルコー
ル、より具体的にはコレステロール、ステグマステロー
ル、プレグネノロン、メチルアンドロステンジオール、
エストラジオールベンゾエート、エピアンドロステン、
ステノロン、β−シトステロール、プレグネノロンアセ
テート、β−コレスタロール、5,16−プレグナディエン
-3β−オール-20-ワン、5α−プレグネン-3β−オール
-20-ワン、5-プレグネン-3β,17- ジオール-20-ワン 2
1-アセテート、5-プレグネン-3β,17- ジオール-20-ワ
ン 17-アセテート、5-プレグネン-3β,21- ジオール-2
0-ワン 21-アセテート、5-プレグネン-3β,17- ジオー
ルジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミラゲ
ニン、ヘコゲニン、ジオスゲニン及びそれらの誘導体、
及びそれらを含む混合物などが挙げられる。もちろん、
これらを複数混合して用いても構わない。
【0029】単独では消色材15として機能しえない
が、ある種の相分離抑制材と複合して用いると良好な消
色能を示す化合物群としては、例えばシクロドデカノー
ル、ヘキサヒドロサリチル酸、メントール、イソメント
ール、ネオメントール、ネオイソメントール、カルボメ
ントール、α−カルボメントール、ピペリトール、α−
テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオ
ール、1−p―メンテン―4−オール、イソプレゴー
ル、ジヒドロカルベオール、カルベオール、ベツリンな
どを代表とする脂環族1価アルコール及びそれらの誘導
体、あるいは1,4−シクロヘキサンジオール、t1,
12−シクロヘキサンジオール、フロログルシトール、
クエルシトール、イノシトール、1,2−シクロドデカ
ンジオール,キナ酸、1,4−テルピン、1,8−テル
ピン、ピノールヒドラー画像形成材料などを代表とする
脂環族多価アルコール及びそれらの誘導体、ボルネオー
ル、イソボルネオール、アダマンタノール,ノルボルネ
ノール、フェンコール、ショウノウ、を代表とする多環
族アルコール及びそれらの誘導体、1,2,5,6−D
i−イソプロピリデン−D−マンニトールを代表とする
糖類及びその誘導体などが挙げられる。それらの化合物
と複合して用いた時に良好な消色能を示すようになる相
分離抑制材としては、D−グルコース、D−マンノー
ス、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ソルボ
ース、L−ラムノース、L−フコース、D−リボデソー
ス、α−D−グルコース=ペンタアセテート、アセトグ
ルコース、ジアセトン−D−グルコース、D−グルクロ
ン酸、D−ガラクツロン酸、D−グルコサミン、D−フ
ルクトサミン、d−イソ糖酸、ビタミンC、エルトルビ
ン酸、トレハロース、サッカロース、マルトース、セロ
ビオース、ケンチオビオース、ラクトース、メリビオー
ス、ラフィノース、ゲンチアノース、メレチトース、ス
タキオース、メチル=α−グルコピラシド、サリシン、
アミグダリン、オイキサンチン酸、1,2,5,6−D
i−イソプロピリデン−D−マンニトールを代表とする
糖類及びその誘導体が挙げられる。もちろん、ここで挙
げた特定の有極性有機低分子材料も相分離抑制材も単一
の化合物である必要はなく、これらの材料を含む複数の
混合物であっても構わない。
【0030】さらに、顕色材14をそのマトリクスに取
り込むことのできるポリマー類が消色材15として使用
可能で、これらはバインダ樹脂と兼用することもでき
る。例えば以下のバインダ樹脂から選択することが可能
である。
【0031】また、顕色材14を加工して、バインダ樹
脂に取り込まれやすい、あるいは結合しやすい構造にし
て用いることもできる。
【0032】バインダ16として用いるバインダ樹脂と
しては、電子写真現像剤用のバインダ樹脂として使用し
得るスチレン及びその置換体の共重合体や、アクリル系
樹脂を用いることができる。上記のスチレン及びその置
換体の共重合体としては、例えば、ポリスチレンホモポ
リマー、水素添加スチレン樹脂、スチレン−イソブチレ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、アクリ
ロニトリル−スチレン−アクリル酸エステル三元共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニ
トリル−アクリルゴム−スチレン三元共重合体、アクリ
ロニトリル−塩素化ポリスチレン−スチレン三元共重合
体、アクリロニトリル−EVA−スチレン三元共重合
体、スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン
−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ス
チレン−マレイン酸エステル共重合体、スチレン−イソ
ブチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体
等が例示される。また、アクリル系樹脂としては、例え
ば、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リエチルメタクリレート、ポリ−n−ブチルメタクリレ
ート、ポリグリシジルメタクリレート、ポリ含フッソア
クリレート、スチレン−メタクリレート共重合体、スチ
レン−ブチルメタクリレート共重合体、スチレン−アク
リル酸エチル共重合体などが例示される。その他、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エ
ポキシ樹脂、尿素樹脂、ポリビニルブチラール、ポリア
クリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂
肪酸又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族石油樹脂、塩素化
パラフィン、パラフィンワックスなどを単独で、あるい
は混合して使用することもできる。
【0033】このような構成のリライタブル材9を紙や
プラスチックシート等の基板10に従来の感熱紙と同様
のコーティング方法にてコーティングすることにより消
去再利用可能な客用伝票Rを得ることができる。
【0034】次に、前述した客用伝票Rを発行するカス
タマチェックプリンタ5の内部構造について図6を参照
して説明する。図6に示すように、カスタマチェックプ
リンタ5には、客用伝票Rを収納する伝票収納部(図示
せず)と、この伝票収納部から搬送ローラ17等によっ
て客用伝票Rを排出方向に搬送する伝票搬送経路18と
が設けられている。また、伝票搬送経路18上には、多
数の発熱素子を有するサーマルプリンタヘッド19が配
設されている。サーマルプリンタヘッド19は客用伝票
Rのデータ印字エリアR2に印字可能な位置に備えら
れ、このサーマルプリンタヘッド19に対向してプラテ
ンローラ20が備えられている。すなわち、これらサー
マルプリンタヘッド19とプラテンローラ20とによっ
て、サーマルプリンタ部21が形成されている。また、
プラテンローラ20は、モータ(図示せず)を駆動源と
して回転することにより用紙搬送部材としても機能す
る。
【0035】加えて、カスタマチェックプリンタ5の伝
票搬送経路18のサーマルプリンタ部21よりも上流位
置には、客用伝票Rに備えられる無線タグ8のICチッ
プ12に記録されているデータの書込及び読取を電磁誘
導により行う無線タグリーダライタ22が配設されてい
る。この無線タグリーダライタ22は、データリードラ
イト部として機能するものであって、コイル状の無線タ
グ用リーダライタアンテナ(図示せず)を備えており、
通電により磁界を発生させる構成とされている。そし
て、この無線タグ用リーダライタアンテナが発生する磁
界へと客用伝票Rの無線タグ8が接近した場合には、無
線タグ8のコイルアンテナ11に誘導起電力が発生して
無線タグ8のICチップ12に記憶されたデータが無線
タグ用リーダアンテナに対して送信されて読み取られ、
または、無線タグ用リーダライタアンテナから無線タグ
8のICチップ12に対してデータが送信されて書き込
まれることになる。
【0036】つまり、ハンディターミナル3により入力
されて無線通信ユニット4を経由してカスタマチェック
プリンタ5に送信されたテーブルNo.や注文メニュ
ー、およびサーバSで算出されたメニュー毎の金額、合
計金額等のデータが、まず、無線タグリーダライタ22
によって客用伝票Rに備えられる無線タグ8のICチッ
プ12に書き込まれて記憶される。この無線タグ8のI
Cチップ12に書き込まれたデータは、そのデータの再
確認のため、無線タグリーダライタ22によって読み取
られ、搬送方向下流に位置するサーマルプリンタヘッド
19に対して出力される。
【0037】サーマルプリンタヘッド19に対して出力
されたデータは、そのサーマルプリンタヘッド19によ
って客用伝票Rのデータ印字エリアR2に印字される。
より詳細には、データに基づいてサーマルプリンタヘッ
ド19の発熱素子に選択的にエネルギーを印加してリラ
イタブル材9を加熱すると、加熱によって顕色材14が
呈色性化合物13に作用し、呈色性化合物13が発色す
ることで所定のデータが印字される。なお、客用伝票R
が既に使用されていて印字がされている場合には、印字
前に印字画像形成時よりも高温でリライタブル材9を加
熱することにより、あるいは、溶剤をかけることによ
り、消色材15が呈色性化合物13と顕色材14とのい
ずれか一方に作用し、呈色性化合物13が消色された
後、印字に供される。これにより、客用伝票Rの再利用
が可能となり、省資源化が図られる。
【0038】なお、ここではデータの再確認のために、
無線タグ8のICチップ12に書き込まれたデータを無
線タグリーダライタ22によって読み取ってサーマルプ
リンタヘッド19に対して出力するようにしたが、各種
データを無線タグ8を経由せずにサーマルプリンタヘッ
ド19に対して直接出力するようにしても良い。
【0039】ここで、図7は印字された客用伝票Rを示
す平面図である。図7に示すように、客用伝票Rのデー
タ印字エリアR2には、“注文メニュー”a、“メニュ
ー毎の金額”b、“合計金額”c、“テーブルNo.”
d等のデータが印字される。このような客の注文に応じ
て作成された客用伝票Rは、データ印字エリアR2に
“注文メニュー”a等が印字されているので、店員及び
客は注文内容を容易に確認することができる。また、デ
ータ印字エリアR2に印字されている“注文メニュー”
a等のデータは、無線タグ8のICチップ12に書き込
まれたデータに基づいているので、双方のデータは一致
しており、客用伝票Rの信頼度は非常に高くなってい
る。
【0040】このようにして印字発行された客用伝票R
により、出来上がった料理が伝票に印字された“テーブ
ルNo.”dに従って配膳されるとともに、注文内容が
“注文メニュー”aに従って客によって確認される。さ
らに、食事の終了後に客は、この客用伝票RをECR2
が設置されているチェックアウトカウンターに持参して
精算処理を受けることになる。
【0041】次に、ECR2について説明する。ここ
で、図8はECR2を概略的に示す外観斜視図である。
図8に示すように、ECR2には、周知のように、各種
のキーが集合しており所定のデータを入力するためのキ
ーボード23、図示しない鍵によって動作モードを切り
換えるためのコントロールキー24、レシートを印字発
行するためのレシート/ジャーナルプリンタ(図示せ
ず)を内蔵するプリンタ部25、操作者側に位置して所
定事項を表示するディスプレイ26、客側に位置して所
定事項を表示する客側ディスプレイ27、売上商品に係
るデータ入力に基づく売上登録処理に関連して金銭の出
し入れをするためのドロワ装置28等が設けられてい
る。これらの各部は、ECR2に内蔵されているマイク
ロコンピュータ(図示せず)により駆動制御される。
【0042】また、ECR2には、客用伝票Rに備えら
れる無線タグ8のICチップ12に記録されているデー
タの読取を電磁誘導により行う無線タグリーダ29が設
けられていて、この無線タグリーダ29もマイクロコン
ピュータ(図示せず)により駆動制御される。この無線
タグリーダ29は、データリード部として機能するもの
であって、コイル状の無線タグ用リーダアンテナ(図示
せず)を備えており、通電により磁界を発生させる構成
とされている。そして、この無線タグ用リーダアンテナ
が発生する磁界へと客用伝票Rの無線タグ8が接近した
場合には、無線タグ8のコイルアンテナ11に誘導起電
力が発生して無線タグ8のICチップ12に記憶された
データが無線タグ用リーダアンテナに対して送信されて
読み取られることになる。
【0043】したがって、食事を終えた客が客用伝票R
をECR2が設置されているチェックアウトカウンター
に持参した場合、店員は、無線タグリーダ29を客用伝
票Rのデータ記憶エリアR1に対向させる。すると、無
線タグリーダ29の無線タグ用リーダアンテナからの磁
界によってデータ記憶エリアR1の無線タグ8のコイル
アンテナ11に誘導起電力が発生し、この無線タグ8の
ICチップ12に記憶されたデータをコイルアンテナ1
1に対して送信させることにより、この無線タグリーダ
29は無線タグ8のICチップ12に記憶されたデータ
を読み取ることができる。このようにして無線タグリー
ダ29によって読み取られた注文メニュー、メニュー毎
の金額、合計金額、テーブルNo.等のデータは、EC
R2のマイクロコンピュータが有する周知の機能によっ
て実現される精算処理に供され、料金の決済等の精算処
理が実行される。ここに、精算手段の機能が実行され
る。したがって、店員が伝票をチェックしながら数量等
をECR2のキーボード23等を介して手入力すること
がないので、二重請求や請求漏れといった人為的ミスは
生じない。また、無線タグリーダ29で無線タグ8のI
Cチップ12に記憶されたデータを読み取るだけで良い
ので、精算業務を迅速に行うことができる。
【0044】このようにして精算処理に供された客用伝
票Rは、その後カスタマチェックプリンタ5の伝票収納
部に再度収納されて再利用される。
【0045】次に、本発明の第二の実施の形態を図9に
基づいて説明する。本実施の形態は、前述した第一の実
施の形態と比較して、リライタブル材9の組織構造が異
なるものである。本実施の形態のリライタブル材9は、
後述する温度変化に従って白濁状態と透明状態とに可逆
的に変色するサーモクロミック層である。
【0046】ここで、このように可逆的に変色するリラ
イタブル材9の温度特性を図9に基づいて説明する。ま
ず、このリライタブル材9は、常温から約60(℃)の消
色温度T1まで温度が上昇すると透過率が最も高い透明
状態となり、この状態から温度が低下しても透過率は変
化しない。しかし、このリライタブル材9は、約100
(℃)の発色開始温度T2まで温度が上昇すると透過率は
低下し、この状態から温度が低下すると透過率も順次低
下して約30(℃)の発色終了温度Tc以下で白濁状態と
なる。そして、このリライタブル材9は、このような発
色終了温度Tcの白濁状態から温度が上昇すると消色温
度T1で透明状態に復帰するようになっている。
【0047】したがって、サーマルプリンタヘッド19
によって客用伝票Rのデータ印字エリアR2にデータを
印字する際には、まず、サーマルプリンタヘッド19が
消色温度T1に達するまでサーマルプリンタヘッド19
の発熱素子に一様にエネルギーを印加してリライタブル
材9を加熱し、客用伝票Rのデータ印字エリアR2を透
明状態にする。つまり、客用伝票Rが既に使用されてい
て印字がされている場合であってもその印字が全て消去
されることになる。引き続いて、サーマルプリンタヘッ
ド19の発熱素子に対してデータに基づいて選択的にエ
ネルギーを印加することにより、発色開始温度T2まで
サーマルプリンタヘッド19の温度を上昇させて透過率
を低下させた後、発色終了温度Tcまで冷却して白濁状
態とすることで、客用伝票Rのデータ印字エリアR2に
所定のデータが印字される。
【0048】したがって、本実施の形態のリライタブル
材9をデータ印字エリアR2に成膜した客用伝票Rを用
いる場合には、一つのサーマルプリンタヘッド19で消
去と印字とを行うことが可能になる。
【0049】次に、客用伝票Rの変形例を図10ないし
図12に基づいて説明する。図10に示す第一の変形例
の客用伝票r1は、客用伝票Rとは異なり、無線タグ8
とリライタブル材9とをそれぞれ基板10の異なる面に
配設している。また、図11に示す第二の変形例の客用
伝票r2は、客用伝票Rとは異なり、無線タグ8の基板
30上にリライタブル材9を成膜している。この場合に
は、客用伝票r2の基板30がシートとなる。さらに、
図12に示す第三の変形例の客用伝票r3は、無線タグ
8のコイルアンテナ11を客用伝票r3の周囲に配設
し、そのコイルアンテナ11の内側にリライタブル材9
の成膜面積を客用伝票Rに比べて大きくしたものであ
る。
【0050】なお、いずれの客用伝票においても、無線
タグ8のICチップ12に記憶された全てのデータをデ
ータ印字エリアに印字できない場合には、複数枚の客用
伝票を印字発行するものとする。この場合には、一枚の
客用伝票の無線タグ8のICチップ12にのみ全てのデ
ータを記憶しておけば良い。また、カスタマチェックプ
リンタ5の伝票搬送経路18を挟んだサーマルプリンタ
ヘッド19の反対側にもう一つのサーマルプリンタヘッ
ドを備えることを条件として、基板10等の両面にリラ
イタブル材9を成膜するようにすれば、データ印字エリ
アを拡大することも可能である。
【0051】また、各実施の形態においては、データ記
憶媒体としてデータキャリアの一種である無線タグ8を
用い、無線タグリーダライタ22の電磁誘導によってデ
ータの書込及び読取を行う電磁誘導方式を採用したが、
これに限るものではなく、電磁結合方式、マイクロ波方
式、静電結合方式、光伝送方式等でその他のデータキャ
リアに対するデータの書込及び読取を行うようにしても
良い。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明の伝票用紙によれ
ば、注文データを書き換え自在に記憶するデータ記憶媒
体と、温度変化により可逆的に変色する感熱発色体が成
膜され、温度変化によりデータ印字の書き換えが自在で
その書き換えられた前記注文データを保持するシート状
のデータ印字領域と、を備え、例えば飲食店での飲食に
伴う注文データをデータ記憶媒体に書き換え自在に記憶
し、かつ、その飲食に伴う注文データをシート状のデー
タ印字領域に書き換え自在に印字することにより、精算
時にはそのデータ記憶媒体に記憶された飲食に伴う注文
データを読み取るだけで良く、二重請求や請求漏れとい
った人為的ミスを生じることはないため、迅速・確実に
精算業務を遂行することができ、かつ、書き換え自在な
伝票用紙を得ることができるので、伝票の再利用がで
き、自然保護に寄与することができる。
【0053】請求項2記載の発明の伝票発行装置によれ
ば、請求項1記載の伝票用紙のデータ記憶媒体に対して
注文データを読み書きするデータリードライト部と、こ
のデータリードライト部により書き込まれた前記注文デ
ータに基づいて発熱素子を選択的に駆動し、前記伝票用
紙に成膜されている感熱発色体を変色させて書き換え自
在にデータ印字するサーマルプリンタ部と、を備え、例
えば飲食店での飲食に伴う注文データを伝票用紙のデー
タ記憶媒体に書き換え自在に記憶することができるとと
もに、その飲食に伴う注文データを伝票用紙のシート状
のデータ印字領域に書き換え自在に印字することができ
ることにより、迅速・確実に精算業務を遂行することが
でき、かつ、伝票の再利用ができ、自然保護に寄与する
ことができる。
【0054】請求項3記載の発明の精算装置によれば、
請求項1記載の伝票用紙のデータ記憶媒体に記憶されて
いる注文データを読み取るデータリード部と、このデー
タリード部により読み取られた前記注文データに基づい
て精算処理を実行する精算手段と、を備え、精算時に
は、伝票用紙のデータ記憶媒体に記憶されている例えば
飲食店での飲食に伴う注文データをデータリード部によ
って読み取り、その読み取った飲食に伴う注文データを
精算手段による精算処理に供することにより、二重請求
や請求漏れといった人為的ミスを生じることはないた
め、迅速・確実に精算業務を遂行することができる。
【0055】請求項4記載の発明のデータ記憶媒体は、
温度変化により可逆的に変色する感熱発色体が成膜され
たシートを有し、例えばデータ記憶媒体に記憶されてい
る注文データをシートの感熱発色体を温度変化させるこ
とで印字し、かつ、そのシートの感熱発色体を温度変化
によって可逆的に変色させることで書き換え自在とする
ことにより、例えば飲食店での飲食に伴う注文データを
データ記憶媒体に記憶させるとともにその飲食に伴う注
文データをシートに印字して伝票として発行すること
で、精算時にはそのデータ記憶媒体に記憶された飲食に
伴う注文データを読み取るだけで良く、二重請求や請求
漏れといった人為的ミスを生じることはないため、迅速
・確実に精算業務を遂行することができ、かつ、書き換
え自在な伝票を得ることができるので、伝票の再利用が
でき、自然保護に寄与することができる。
【0056】請求項5記載の発明のデータ記憶媒体を使
用した精算方法によれば、温度変化により可逆的に変色
する感熱発色体が成膜されたシートを有したデータ記憶
媒体に注文データを書き換え自在に記憶する過程と、前
記注文データに応じた温度変化を前記シートに与え、前
記感熱発色体を変色させることで前記注文データを書き
換え自在に印字して伝票として発行する過程と、発行さ
れた伝票の前記データ記憶媒体に記憶されている前記注
文データを読み取って精算業務を行う過程と、を含んで
なることにより、注文データをデータ記憶媒体に書き換
え自在に記憶するともに売上データに応じて感熱発色体
に温度変化を与えることでその注文データをシートに書
き換え自在に印字して伝票として発行し、また、発行さ
れた伝票のデータ記憶媒体に記憶された注文データを読
み取って精算処理を実行するので、例えば飲食店での飲
食に伴う注文データをデータ記憶媒体に記憶している場
合、精算時にはそのデータ記憶媒体に記憶された注文デ
ータを読み取るだけで良く、二重請求や請求漏れといっ
た人為的ミスを生じることはないため、迅速・確実に精
算業務を遂行することができ、かつ、伝票の再利用がで
き、自然保護に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のシステム構成を例
示的に示す模式図である。
【図2】客用伝票を示す外観斜視図である。
【図3】その縦断面図である。
【図4】リライタブル材の組織構造の模式図である。
【図5】客用伝票のリライタブル材が成膜されている付
近を示す縦断側面図である。
【図6】カスタマチェックプリンタの内部構造を示す断
面図である。
【図7】印字された客用伝票を示す平面図である。
【図8】ECRを概略的に示す外観斜視図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態のリライタブル材の
発色と消色との温度特性を示す特性図である。
【図10】客用伝票の第一の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図11】客用伝票の第二の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図12】(a)は客用伝票の第三の変形例を示す外観
斜視図、(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
2 精算装置 5 伝票発行装置 8 データ記憶媒体 9 感熱発色体 10,30 シート 21 サーマルプリンタ部 22 データリードライト部 29 データリード部 R 伝票用紙 R2 データ印字領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 521 G07G 1/06 E 5B058 G06K 17/00 1/12 321H 19/00 321R G07G 1/06 B41J 3/20 109E 1/12 321 B41M 5/18 101A G06K 19/00 Q Fターム(参考) 2C005 HA22 HB20 JA26 JC02 KA25 LB08 LB25 MB10 NA09 TA22 2C061 AP10 AQ04 AS15 GG02 GG17 GG26 2H026 AA09 AA28 BB01 BB21 3E042 AA04 BA07 CC09 CE01 EA01 5B035 AA00 BA05 BB04 BB09 BB11 BC00 CA23 5B058 CA15 KA02 KA05 KA06 YA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注文データを書き換え自在に記憶するデ
    ータ記憶媒体と、 温度変化により可逆的に変色する感熱発色体が成膜さ
    れ、温度変化によりデータ印字の書き換えが自在でその
    書き換えられた前記注文データを保持するシート状のデ
    ータ印字領域と、を備える伝票用紙。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝票用紙のデータ記憶媒
    体に対して注文データを読み書きするデータリードライ
    ト部と、 このデータリードライト部により書き込まれた前記注文
    データに基づいて発熱素子を選択的に駆動し、前記伝票
    用紙に成膜されている感熱発色体を変色させて書き換え
    自在にデータ印字するサーマルプリンタ部と、を備える
    伝票発行装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の伝票用紙のデータ記憶媒
    体に記憶されている注文データを読み取るデータリード
    部と、 このデータリード部により読み取られた前記注文データ
    に基づいて精算処理を実行する精算手段と、を備える精
    算装置。
  4. 【請求項4】 温度変化により可逆的に変色する感熱発
    色体が成膜されたシートを有するデータ記憶媒体。
  5. 【請求項5】 温度変化により可逆的に変色する感熱発
    色体が成膜されたシートを有したデータ記憶媒体に注文
    データを書き換え自在に記憶する過程と、 前記注文データに応じた温度変化を前記シートに与え、
    前記感熱発色体を変色させることで前記注文データを書
    き換え自在に印字して伝票として発行する過程と、 発行された伝票の前記データ記憶媒体に記憶されている
    前記注文データを読み取って精算業務を行う過程と、 を含んでなるデータ記憶媒体を使用した精算方法。
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