JP4184919B2 - 会計処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顧客に販売した商品に関する会計処理を行い、感熱性のシートに印刷出力するPOS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置等の会計処理装置に係り、特に貼付可能なレシートやラベルを発行可能なプリンタ装置を内蔵するものに関する。
コンビニエンスストアをはじめとする小売店や、スーパー,デパート等の大規模店あるいはクリーニング店などの各種サービス業の店舗において、会計処理装置としてPOS(Point Of Sales)端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置の導入が進んでいる。
POS端末装置は、金額表示用の表示装置、商品に貼付されたバーコードから商品種別や価格等の情報を読み取るバーコードリーダ、会計結果をレシートおよび業務用の控え(ジャーナル)に印刷する印刷手段、金額や数量等を入力するキーボード等を備えて構成され、さらにネットワークを介してホストコンピュータに接続できるように構成されている。
このようなPOS端末装置では、顧客が購入希望の商品をレジに持参すると、店員は、商品に添付されたタグに印刷されているバーコードをバーコードリーダで読み取る。これにより、内蔵コンピュータが読み取られたコードから内蔵メモリに記憶されている価格データを参照して販売した全商品の合計金額の計算や釣銭額の計算処理を行い、会計結果が液晶ディスプレイ等の表示装置に表示されると共に、購入商品名、商品の価格、個数や釣銭額等がレシートおよびジャーナルに印刷されて出力される。
さらに、POS端末装置がホストコンピュータに接続されている場合には、ホストコンピュータから商品や単価等の登録を行うことができ、また、各商品毎の月別販売数量の集計や仕入れ金額の集計等を行うことができ、店舗における商品管理を効率良く行うことが可能になる。
なお、電子式キャッシュレジスタ装置は、上記POS端末装置から商品管理機能(POS機能)を省略したものと捉えることができる。
上記のPOS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置の印刷手段としては、感熱式プリンタ装置(サーマルプリンタ装置)が採用されることが多い。
サーマルプリンタ装置は、インクジェット式やレーザー式のプリンタに比べて、小型化が可能なためPOS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置の小型化に有利であり、またインクの補充が不要でメンテナンスが容易である等のメリットを有している。
このようなサーマルプリンタ装置を搭載したPOS端末装置としては、下記特許文献に掲げるものなどがある
特開平10−162249号公報
ところで、昨今の電子機器の多機能化に対応して、POS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置にも会計処理機能やレシートおよびジャーナルの印刷出力機能以外の付加機能の追加が望まれている。
このようなPOS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置への付加機能の一つとして、例えば商品等に簡単に貼付することのできるラベルを適時に印刷して発行することのできるラベル発行機能がある。
しかしながら、従来におけるラベル発行装置は、内蔵すると装置全体が大型化したり或いは取り扱いが煩雑となることが想定され、そのままPOS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置等に適用することが難しいという問題があった。
即ち、従来のラベル発行装置は、剥離シート(ライナー)を有する専用のラベル紙を用いる構成となっているため通常のレシートやジャーナル発行用のプリンタを適用することができず、別途ラベル発行専用のプリンタを実装する必要があり、POS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置が大型化してしまう難点があった。
また、レシートやジャーナル発行用のプリンタ装置の印刷機構や搬送機構を改造して、剥離シートを有するラベル紙を使用可能とした場合であっても、レシートやジャーナルを発行する場合と、ラベルを発行する場合とで、印刷用紙を入れ換える必要があり、交換作業が煩雑で実用性に欠けるという問題もあった。
さらに、ラベルの種類や用途によっては、裏面(印刷面の反対側の面)の所定位置のみに粘着性を持たせたレシート等を発行したいという要望もあるが、上述のような構成では、たとえ剥離シートを有する通常のラベル紙を用いてレシートを発行したとしても、裏側の全体が粘着面となるものしか発行できず、所定位置のみに粘着性を持たせたレシートを任意に発行することはできないという問題もあった。
この発明は、上記問題点を解決すべく案出されたものであり、装置全体を大型化せずにラベル発行機能を搭載することができると共に、印刷用紙を入れ換える手間を省くことができ、しかも所定位置のみに粘着性を持たせたレシート等を任意に発行することができるPOS端末装置や電子式キャッシュレジスタ装置などの会計処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、顧客に販売した商品に関する会計処理を行い、その会計結果を印刷手段により印刷したレシートを発行し、出力する会計処理装置に、印刷手段として、印刷媒体を構成するシート状基材の一方の面に感熱性発色剤層から成る感熱印刷面が、他方の面に感熱性粘着剤層から成る感熱粘着面がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シート(L)の前記感熱印刷面に当接、加熱して印刷を行う印刷用サーマルヘッド(301)と、前記感熱粘着面に当接、加熱して熱活性粘着化させるための熱活性用サーマルヘッド(501)と、前記感熱性粘着シートを切断するカッター装置(カッターユニット400)と、前記感熱性粘着シートを搬送する搬送手段(シート搬送モータM1,M2等)と、前記印刷用サーマルヘッド,前記熱活性用サーマルヘッドおよび前記カッター装置を制御する制御手段(CPU1000、データ格納メモリ1003等)とを少なくとも備えるサーマルプリンタ装置(P1)と、印刷モードを選択するモード選択手段(例えば、キーボード3に配列)とを設け、印刷モードを選択するためにモード選択手段を操作すると、該操作にともなって、選択された印刷モードに対応する発行処理を選択的に開始し、その印刷モードに基づいて、感熱印刷面に会計結果を印刷したレシート、または、感熱印刷面に会計結果を印刷し感熱粘着面に粘着力を発現させたラベル式レシート、または、文言等を感熱印刷面に印刷し、しかも感熱粘着面に粘着力を発現させたラベルの発行を可能とし発行可能にしたものである。
また、前記サーマルプリンタ装置の前記制御手段は、前記印刷用サーマルヘッドの作動タイミングを制御する1または2以上の印刷フォーマットと、前記熱活性用サーマルヘッドの作動タイミングを制御する1または2以上の熱活性フォーマットの中から所望のフォーマットを選択して印刷処理および熱活性化処理を行うようにするとよい。
また、前記選択手段によって指定された前記印刷フォーマットおよび前記熱活性フォーマットに基づいた印刷レイアウトおよび熱活性レイアウトを表示する表示手段をさらに備えるようにすることが望ましい。
また、前記表示手段は、前記会計処理の結果を表示させる表示手段と兼用するとよい。
本発明によれば、表面に会計結果が印刷され、裏面に粘着力が発現されたレシートは勿論、表面に広告が印刷され、裏面に粘着力を有する広告用ラベル等として発行することが可能となる。
また、感熱性粘着シートと熱活性用サーマルヘッドを備えたサーマルプリンタ装置は、通常の感熱式のプリンタ装置と殆ど体積が変わらないので、会計処理装置を大型化することなく粘着性を有するレシートやラベル発行することができる。
また、本発明によれば、印刷フォーマットおよび熱活性フォーマットを選択して組み合わせるだけで、上記通常のレシートや粘着力を発現させたレシートあるいは広告用ラベル等を簡便に発行することができる。
また、粘着性のない通常のレシートを発行する際と、粘着力を発現させたレシートや広告用ラベル等を発行する際とで印刷用紙を入れ換える必要がなく、1種類の感熱性粘着シートを兼用することができるので、各種店舗における従業員の作業負担を軽減して利便性を高めることができる。
また、本発明によれば、発行しようとする通常のレシートや粘着力を発現させたレシートあるいは広告用ラベル等の仕様(レイアウト)を視覚的に確認することができ、必要とするラベルを確実に発行することができる。
また、本発明によれば、前記表示手段は、前記会計処理の結果を表示させる表示手段と兼用するようにしたので、会計処理装置を大型化、高コスト化させることなく、レイアウトを確認するための表示機能を付加することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態に係るPOS端末装置の外観を示す斜視図、図2はPOS端末装置に搭載されるサーマルプリンタ装置の概略構成を示す構成図、図3はそのサーマルプリンタ装置の制御ブロック図である。
図1において、POS端末装置Aは、筐体1内に、金銭等をトレーに収納した引き出し可能なドロア(金銭格納部)2が設けられている。
筐体1の上面側には、金額等を入力する数値キーや商品の選択キー、その他のモード選択キー等を配列したキーボード3が配設され、その上方には店舗の販売員に対して商品金額や数、会計結果等を表示させる表示装置4が配設されている。
また、キーボード3に隣接して、通常のレシートや裏側の全面または一部に粘着力を生じさせた特殊用途のレシート100あるいは広告用ラベル等を発行するサーマルプリンタ装置P1およびジャーナル(図示せず)を印刷出力するジャーナル出力用サーマルプリンタP2が配設されている。サーマルプリンタ装置P1,P2の後方側上部には顧客に対して商品金額や数、会計結果等を表示させる表示装置5が配設されている。なお、表示装置4,5としては、液晶表示装置等を適用することができる。
また、筐体1には、商品に添付のバーコードを読み取って商品の種別や価格等の情報を取り込むバーコードリーダ6が接続されている。さらに、筐体1内には、各装置の制御を司る制御部や、各装置に電源を供給する電源回路等が収納されている。
なお、図示は省略するが、POS端末装置Aは、ネットワーク回線を介して店内あるいは外部に設置されるホストコンピュータと接続され、各種データの送受信を行うように構成されている。また、図中、符号1a,1bは、筐体1のプリンタ装置収納部の蓋部材を示す。
次に、図2を参照して、サーマルプリンタ装置P1の構成について説明する。
サーマルプリンタ装置P1は、感熱性粘着シートLの搬送方向(図上は左方向)に、印刷ユニット300、カッターユニット400、熱活性粘着化装置としての熱活性ユニット500がそれぞれ配設されて構成されている。印刷ユニット300の近傍には、長尺の感熱性粘着シートLを巻回した感熱性粘着シートのロールRが配設されている。
印刷ユニット300は、印刷用サーマルヘッド301と、該印刷用サーマルヘッド301に圧接されるプラテンローラ302と、プラテンローラ302を回転させる図示しない駆動系(例えばシート搬送モータM1とギア列等)を備えている。そして、図2においてプラテンローラ302を時計回りに回動させることにより、ロールRから感熱性粘着シートLを引き出し、引き出された感熱性粘着シートLに感熱方式の印刷を行ってから、左側方向へ搬出するようになっている。
また、印刷用サーマルヘッド301は、図示しない加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ等)を備え、その弾撥力により印刷用サーマルヘッド301の表面がプラテンローラ302に圧接されるようになっている。
印刷用サーマルヘッド301の発熱素子(図示せず)は、ドット印刷が可能なようにヘッドの幅方向に並設された複数の比較的小さな抵抗体で構成されている。一方、後述する熱活性用サーマルヘッド501の電気的発熱源としての発熱素子は、印刷用のようにドット単位で分割されている必要はなく、レーザープリンタ等に用いられる熱バーのように連続した抵抗体としてもよい。また、サーマルヘッドや熱バーに代えて、レーザープリンタ等に用いられる円柱状の抵抗体を回動させる熱ロールを採用することも可能である。
なお、印刷用サーマルヘッド301と熱活性用サーマルヘッド501とに同じ構成のものを用いることにより部品を共通化してコストの低廉化を図ることもできる。
ここで、本実施形態で用いた感熱性粘着シートLは特に制限されないが、例えばラベル状基材の表面側に断熱層および感熱性発色剤層(印刷が可能な層)が形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されてなる感熱性粘着剤層が形成された構造を有している。なお、感熱性粘着剤層は、熱可塑性樹脂、固体可塑性樹脂等を主成分とする感熱性粘着剤からなる。また、感熱性粘着シートLは、前記断熱層を有しないものや、感熱性発色剤層の表面に保護層または有色印刷層(予め印刷されている層)が設けられているものでもよい。
そして、後述する制御装置Cからの印刷信号に基づいて、印刷用サーマルヘッド301および印刷用プラテンローラ302(シート搬送モータM1)が駆動されることにより感熱性粘着シートLの感熱性発色剤層(感熱印刷面)に対して所望の印刷を行うことができる。
カッターユニット400は、印刷ユニット300によって印刷処理が行われた感熱性粘着シートLを適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ(カッター駆動モータM3)等の駆動源によって作動される可動刃401、固定刃402等から構成されている。なお、可動刃401のカッター駆動部は後述する制御装置Cの制御により所定のタイミングで作動されるようになっている。カッターユニット400の後段には搬送されてきた感熱性粘着シートLの排出用ローラ601が配設されている。
熱活性ユニット500は、例えば図示しない駆動源(シート搬送モータM2)によって回動され、印刷ユニット300から搬送されてきた感熱性粘着シートLの挿入、排出を行う挿入用ローラ602と排出用ローラ603を備え、その挿入用ローラ602と排出用ローラ603の間に、熱活性用サーマルヘッド501と、この熱活性用サーマルヘッド501に圧接される熱活性用プラテンローラ502が配設されている。
熱活性用プラテンローラ502は、駆動系(例えばシート搬送モータM2とギア列等)を備えており、熱活性用プラテンローラ502を反時計回りに回動させ、挿入用ローラ602および排出用ローラ603によって感熱性粘着シートLを左側方向へ搬送するようになっている。なお、熱活性用プラテンローラ502は、例えば硬質ゴム等で構成される。
また、感熱性粘着シートLの有無を検出するセンサS1〜S3が、感熱性粘着シートのロールRと印刷ユニット300との間、挿入用ローラ602と熱活性用プラテンローラ502との間、排出用ローラ603の後段にそれぞれ配設されている。
ここで、サーマルプリンタ装置P1の制御装置Cは、図3に示すように、制御部を統括するCPU1000と、CPU1000によって実行される制御プログラム等を格納するROM1001と、制御実行上のデータ等を格納するRAM1002とから構成されている。制御装置Cは、インタフェース1004を介して各種の装置と接続されている。
インタフェース1004には、サーマルプリンタ装置P1、ジャーナル出力用サーマルプリンタP2、印刷用サーマルヘッド301の作動タイミングを制御する1または2以上の印刷フォーマットと、熱活性用サーマルヘッド501の作動タイミングを制御する1または2以上の熱活性フォーマットとを格納した発行用フォーマット格納手段としてのデータ格納メモリ1003、金銭格納部2、キーボード3、表示装置4,5、バーコードリーダ6等が接続されている。
サーマルプリンタ装置P1の印刷ユニット300は、印刷用サーマルヘッド駆動回路1005および搬送モータ駆動回路1006を介してインタフェース1004に接続されている。サーマルプリンタ装置P1のカッターユニット400は、カッター駆動回路1009を介してインタフェース1004に接続されている。
また、サーマルプリンタ装置P1の熱活性ユニット500は、熱活性用サーマルヘッド駆動回路1007および搬送モータ駆動回路1008を介してインタフェース1004に接続されている。シート検知センサS1,S2およびシート排出検知センサS3は、センサ入力回路1010を介してインタフェース1004に接続されている。
ここで、上記構成のサーマルプリンタ装置P1で実行される発行処理の処理手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。
発行処理が開始されると、まずステップS1で発行モードの選択が行われる。ここで、本実施形態における印刷モードとしては、例えば「通常のレシート発行モード」、「ラベル式レシート発行モード」、「広告用ラベル発行モード」の3種類が用意される。この印刷モードの選択は、キーボード3に配列されるモード選択キー等の操作によって行われる。
次いで、ステップS2に移行して、「広告用ラベル発行モード」であるか否かが判定される。判定結果が”No”である場合には、ステップS3に移行して、レジに持ち込まれた商品の会計入力を行う。なお、この会計入力は、商品に添付されているバーコードをバーコードリーダ6で読み込むか、あるいはキーボード3上から手入力される。
次に、ステップS4で入力された商品の小計計算が行われ、ステップS5で顧客から受け取った預り金の金額の入力を行う。次いで、ステップS6で預り金と小計との差を求める会計処理を行い、ステップS7で金銭格納部2の開放を行う。
次に、ステップS8に移行して、「通常のレシート発行モード」であるか否かの判定が行われ、”Yes”の場合にはステップS9に進んで、熱活性粘着化処理を行わない通常のレシート印刷処理が実行されてリターンする。
これにより、図5の(A)に示すように、感熱性粘着シートLの表面にロゴマークや店名、店舗の電話番号、会計結果等が印刷され、裏面の全体が非粘着状態の通常のレシートが発行される。
また、上記ステップS8で、”No”と判定された場合にはステップS10に移行して、データ格納メモリ1003から所定の熱活性フォーマットを読み出して、ステップS11に移行し、レシートの印刷処理および熱活性フォーマットに従った熱活性粘着化処理が実行される。
これにより、図5の(B)に示すように、感熱性粘着シートLの表面に店舗のロゴマークや店名、店舗の電話番号、会計結果等が印刷されると共に、裏面の一部(本実施形態では、店舗のロゴマークに対応する位置)が熱活性粘着化されて粘着力を生じた状態のレシートが発行される。
この粘着力を有するレシートの利用方法としては、家計簿等に貼付して保管性を高めたり、或いは店舗のロゴマークの近傍位置に切り取り線を入れて、ロゴマークの部分L1を切り離して購入済み商品に貼付することにより、従来の購入済みを示すシールの代替品とすることが考えられる。
一方、上記ステップS2で、「広告用ラベル発行モード」であると判定された場合には、ステップS19に移行して、データ格納メモリ1003から所定の印刷フォーマットおよび熱活性フォーマットを読み出して、ステップS20に移行する。ステップS20では、読み出した印刷フォーマットおよび熱活性フォーマットに基づいたレイアウトを表示装置4に表示させる。
次のステップS21では、印刷する文言等をキーボード3から入力してからステップS22に移行し、レイアウト表示を確認して印刷範囲および熱活性粘着化範囲を適宜編集してステップS23に移行する。ステップS23では、ラベルの印刷処理および熱活性粘着化処理を実行してリターンする。
これにより、例えば図6の(A)に示すように、表面に商品の特価セールを示す内容を印刷し、裏面の全面が熱活性粘着化されて粘着力を生じた状態のラベルを発行することができる。このラベルは、該当する商品に貼付して使用する。
また、図6の(B)に示すように、表面に商品の宣伝文を印刷し、裏面の全面が熱活性粘着化されて粘着力を生じた状態のラベルを発行することもでき、このラベルを店舗の壁やウィンドウ等に貼付して使用することもできる。
また、図7に示すように、広告内容に代えて従業員向けの業務説明文を表面に印刷し、裏面の一部を熱活性粘着化させて粘着力を生じさせたラベルを発行することもでき、このラベルを従業員が見やすい位置に貼付して使用することができる。
このように、本実施形態に係るPOS端末装置Aによれば、通常のレシートの発行に加えて、裏面の全面または一部に粘着力を生じさせて貼付可能なレシートや各種広告文等を表面に印刷し、裏面の全面または一部を熱活性粘着化させて粘着力を生じさせたラベルを容易に発行することができる。特に、通常のレシート発行時と、各種ラベルの発行時とにおいて、印刷用紙を入れ換える必要がなく、感熱性粘着シートのロールRを併用することができるので、従業員の作業負担を増加させることなく、ラベル発行機能を付加することができる。
また、POS端末装置Aに搭載されるラベルを発行可能なサーマルプリンタ装置P1は、通常の感熱式のプリンタ装置と殆ど体積が変わらないので、装置全体を大型化させることなくラベル発行機能を付加することができる。
なお、ジャーナル発行用のサーマルプリンタ装置P2としては、サーマルプリンタ装置P1と同等のものを採用してもよいし、ラベル発行機能が不要な場合には、通常の感熱式のプリンタ装置を搭載してもよい。
また、本実施形態に係るPOS端末装置Aからホストコンピュータとの接続機能などのPOS機能を省略して、ラベル発行機能を備えた電子式キャッシュレジスタ装置として実施することもできる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記実施形態に係るPOS端末装置Aに、乱数発生手段を付加すると共に、その乱数に対応したバーコード生成手段および抽選手段を付加するようにしてもよい。これにより、例えば図8に示すように、表面に「プレゼントが当たる」などの広告文と共に上記乱数に対応したバーコードを印刷し、裏面の一部に粘着力を生じさせたラベルを発行することができる。そして、このラベルを所定の商品に貼付し、顧客がその商品を買い上げた際に、バーコードリーダ6で上記バーコードを読み取り、所定の当り確率に設定された抽選手段によって「当り」が抽選された場合に所定の賞品を顧客に進呈するようなサービスに利用することができる。
また、上記実施形態に係るPOS端末装置Aに、顧客情報(氏名,住所,郵便番号,電話番号等)を記憶させるデータベース手段を付加するようにしてもよい。これにより、例えば図9に示すように、表面に所定の顧客の郵便番号、住所、氏名を印刷し、裏面の全面を熱活性粘着化により粘着力を生じさせたラベルを発行することができる。このラベルは、ダイレクトメール用の封筒に貼付して使用することができる。
また、上記実施形態に係るPOS端末装置Aに顧客情報(氏名,住所,郵便番号,電話番号等)や管理番号を記憶させるデータベース手段を付加すると共に、例えば図10の(A)に示すように預り引換票L2として店名、管理番号、顧客情報等を、商品貼付票L3として管理番号、顧客情報、料金等を一連に印刷可能な印刷フォーマットと、図10の(B)に示すように、預り引換票L2に相当する部位の裏面の全体は非粘着とし、商品貼付票L3に相当する部位の一部(図10(B)では略半分の領域)を粘着化させる熱活性フォーマットを用意してデータ格納メモリ1003に格納して、図10に示すようなラベルを発行させることもできる。
このようなラベルは、例えばクリーニング店や各種修理店などの商品の一時預かりを行う店舗において、預り引換票L2と商品貼付票L3を一連に発行し、切取線Kで預り引換票L2と商品貼付票L3を切り離し、預り引換票L2を顧客に渡すと共に、裏面の一部に粘着力を生じている商品貼付票L3を該当商品に貼付して利用することができ、一連の預り作業を効率良く行うことが可能となる。
実施形態に係るPOS端末装置の外観を示す斜視図である。 実施形態に係るPOS端末装置に搭載されるサーマルプリンタ装置の概略構成を示す構成図である。 サーマルプリンタ装置の制御ブロック図である。 実施形態に係るPOS端末装置によって実行される発行処理の処理手順を示すフローチャートである。 レシートの発行例を示す説明図である。 ラベルの発行例を示す説明図である。 その他のラベルの発行例を示す説明図である。 その他のラベルの発行例を示す説明図である。 その他のラベルの発行例を示す説明図である。 預り引換票と商品貼付票の発行例を示す説明図である。
符号の説明
A POS端末装置(会計処理装置)
P1 サーマルプリンタ装置
P2 ジャーナル印刷用サーマルプリンタ装置
R ロール状の感熱性粘着シート
L 感熱性粘着シート
1 筐体
2 ドロア(金銭格納部)
3 キーボード
4,5 表示装置
6 バーコードリーダ
300 印刷ユニット
301 印刷用サーマルヘッド
302 印刷用プラテンローラ
400 カッターユニット
401 可動刃
402 固定刃
500 熱活性ユニット
501 熱活性用サーマルヘッド
502 熱活性用プラテンローラ
S1,S2,S3 感熱性粘着シートの検出センサ
C 制御装置
1000 CPU
1001 ROM
1002 RAM
1003 データ格納メモリ
1004 インタフェース
M1,M2 シート搬送モータ

Claims (2)

  1. 一方の面に感熱性発色剤層から成る感熱印刷面が、他方の面に感熱性粘着剤層から成る感熱粘着面がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記感熱印刷面に当接、加熱して印刷を行う印刷用サーマルヘッドと、前記感熱粘着面に当接、加熱して熱活性粘着化させるための熱活性用サーマルヘッドと、前記感熱性粘着シートを切断するカッター装置と、前記感熱性粘着シートを搬送する搬送手段と、前記印刷用サーマルヘッド前記熱活性用サーマルヘッドおよび前記カッター装置を制御する制御手段と、を少なくとも備えるサーマルプリンタ装置と、印刷モードを選択するモード選択手段と、文言を入力する入力手段と、前記印刷用サーマルヘッドの作動タイミングを制御する1または2以上の印刷フォーマットと前記熱活性用サーマルヘッドの作動タイミングを制御する1または2以上の熱活性フォーマットが格納された発行用フォーマット格納手段と、前記印刷フォーマットおよび前記熱活性フォーマットに基づいた印刷レイアウトおよび熱活性レイアウトを表示する表示手段と、を備え
    前記モード選択手段により選択された前記印刷モードに基づいて、顧客に販売した商品に関する会計処理を行い、その会計結果を前記感熱性粘着シートの感熱印刷面に印刷したレシート、または、前記会計結果を前記感熱性粘着シートの感熱印刷面に印刷し、且つ前記感熱粘着面を熱活性粘着化させたラベル式レシート、または、前記入力手段から入力された文言を前記感熱性粘着シートの感熱印刷面に印刷し、且つ前記感熱粘着面を熱活性粘着化させたラベル、を前記サーマルプリンタ装置により発行する会計処理装置であって、
    前記制御手段は、前記印刷モードを選択するために前記モード選択手段を操作すると、該操作にともなって、選択された印刷モードに対応する発行処理を選択的に開始し、
    その際、選択された前記印刷モードが前記ラベルを発行させるための印刷モードである場合は、前記発行処理が開始されて前記ラベルが前記サーマルプリンタ装置から発行されるまでの間に、前記発行用フォーマット格納手段から所定の前記印刷フォーマット及び前記熱活性フォーマットを読み出し、読み出した前記印刷フォーマット及び前記熱活性フォーマットに基づいた印刷レイアウトおよび熱活性レイアウトを前記表示手段に表示ながら、前記入力手段から印刷する文言を入力して編集を行うように前記発行処理の処理手順を制御することを特徴とする会計処理装置。
  2. 前記表示手段は、前記会計処理の結果を表示させる表示手段と兼用することを特徴とする請求項に記載の会計処理装置。
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