JP6217121B2 - Posシステム - Google Patents

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Description

本発明は、会計後に客が手持ちで持ち帰る商品が代金支払い済みであることを明確にできるPOSシステムに関するものである。
従来、レジ袋削減のため、小売店において、客がマイバッグを持参し、このマイバッグに代金を支払った商品を客が詰めて帰るという方式が普及している。この方式を用いた場合、マイバック内の商品が代金支払い済みなのか否かが一見して不明であるという問題があった。
上記問題を解決する方法として、POSレジスタからレシートと共に会計済みシール(買い上げシール)を発行し、代金支払い済みの商品を入れたマイバッグの表面にこの会計済みシールを貼り付け、マイバッグ内の商品が外から見て代金支払い済み(会計済み)であることを確認できるようにする方法がある。
しかしながらこの方法の場合、マイバッグに入らない大きな箱物やマイバッグに入らない商品(例えば、ティッシュBOXやトイレットペーパーなど)は、これを会計する商品に含めずに会計して退店しても、店員は、マイバッグの会計済みシールを見ただけでは前記大きな商品が代金支払い済み(会計済み)であるか否かを判断できないという問題があった。
そこで、店側としては、客が購入した大きな箱物やマイバッグに入らない商品に、そのお店のセロハンテープ(店のロゴマークが印刷された粘着テープ)を貼り付け、会計済みの商品であることを識別する方法を採用している。なお、前記シールは通常、主にレジ作業をしない時に不正使用されることが無いように人目に触れない場所に保管管理される。
特開2011−018221号公報
しかしながら、セルフレジなどの場合において、前記シールを事前に前記セルフレジ近傍等に用意しておくと、不正に使用することが容易になり、会計済みでない商品であるにも係わらず一見すると会計済みのように見えてしまうため、店員にはその確認が困難であるという問題があった。一方この問題を防止するため、店員を呼んで前記シールを商品に貼付する方式を用いると、客にも店員にも手間と時間の無駄が生じる。また前記シールの場合、剥がして再利用することが容易なので不正が行い易く、またその不正を見つけることが困難であった。
さらに上記問題を解決するため、マイバッグに入らない商品については1枚ずつ会計済みシールを発行し、前記テープの代りにそれぞれの商品に会計済みシールを貼り付ける方法も提案されている。しかしながら、マイバッグに入らない商品の中でも大きい商品に対してこの方法を用いた場合には、商品の大きさに対して貼り付ける会計済みシールが相対的に小さく、貼る場所によっては見づらい場合が想定され、このような場合においても会計済みであることの確認が困難であることが想定される。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、会計後に客が手持ちで持ち帰る商品が代金支払い済みであることを容易且つ明確に確認でき、また会計済みシールが不正使用されることを抑制できるPOSシステムを提供することにある。
本発明は、客が購入する商品の会計処理を行うPOSシステムにおいて、商品個別に会計済みシールの発行要否及び会計済みシールの長さを記憶する記憶部と、前記会計処理を行った商品を前記記憶部の情報に基づいて、前記会計済みシールの発行要否を判定する判定部と、前記判定部により、前記会計処理を行った商品の会計済みシールの発行が必要と判定された場合、前記記憶部の情報から該商品の会計済みシールの長さを特定する制御部と、前記商品に貼付する会計済みシールを可変長に発行するプリンタと、を有することで大きい商品や長い商品には長い会計済みシールを発行することを特徴としている。このように構成すれば、客が手持ちで持ち帰る商品の大きさや形状などに応じて、商品個別に記憶しておいた長さの会計済みシールを発行できるので、何れの商品に貼付した会計済みシールも容易に店員が確認でき、商品が代金支払い済みであることを店員が容易に判断できる。これによって不正な会計や、不正に商品が持ち出されることが効果的に抑制できる。
また本発明は、前記商品の識別情報を読み取る事で、前記商品に個別に貼付する会計済みシールを前記記憶部に記憶した会計済みシールの発行要否及び会計済みシールの長さと関連付けて商品登録を行うことを特徴としている。
また、前記会計済みシールには、商品の購入日時、商品名称、購入店舗名称が印字されていることを特徴としている。
また、前記会計済みシールは、台紙レスシールであることを特徴としている。
また、前記POSシステムは、前記商品の登録を行う登録装置と、前記商品を購入する客が操作を行う会計装置と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、会計後に客が手持ちで持ち帰る商品が代金支払い済みであることを容易且つ明確に確認でき、また会計済みシールが不正使用されることを抑制できる。
商品管理システム1の概略構成図である。 POSシステム10の1例の概略外観図である。 POSレジスタ200の機能ブロック図である。 ラベルプリンタ300の機能ブロック図である。 ラベルプリンタ300の内部機構の概略構成図である。 商品データファイル400のデータ構成の1例を示す概念図である。 印字フォーマット500の1例を示す図である。 POSレジスタ200の動作フロー図である。 ラベルプリンタ300の動作フロー図である。 会計済みシール21A,21Bの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を用いて構成される商品管理システム1の概略構成図である。同図に示すように、商品管理システム1は、管理装置(ストアコントローラ)100と、N台(Nは1以上の整数)のPOSシステム10とを、LAN110を介して接続し、各装置間でデータ通信を行うように構成されている。各POSシステム10は、POSレジスタ200とラベルプリンタ300とを具備している。LAN110は、有線、無線の何れであっても良い。
管理装置100は、商品管理システム1を制御するコンピュータであって、POSレジスタ200で用いられる各種データを管理しており、商品データなどを記憶し、適宜POSレジスタ200に配信する。また管理装置100は、POSレジスタ200で会計処理された会計済みデータを会計後に受信し、受信した会計済みデータを記憶し実績集計などを行いレポートを発行する。
POSレジスタ200としては、客が商品の登録と会計を行うセルフPOSレジスタ、店員が商品の登録と会計を行うPOSレジスタ、または商品の登録装置は店員が操作し、商品の会計装置はその商品を購入する客が操作するPOSシステムなどがあるが、いずれの構成であってもよい。
図2は上記POSシステム10(POSレジスタ200とラベルプリンタ300)の1例の概略外観図である。このPOSレジスタ200は、客が商品の登録と会計を行うセルフPOSレジスタであり、その上部に液晶タッチパネル207と液晶パネル209を設置し、これらの下部にレシート発行口223と、スキャナA,B217,219を設置し、その手前に紙幣挿入口225と硬貨投入口227と紙幣排出口229と硬貨排出口231とを設置し、さらにこれらの左右両側に計量部A221と計量部B222を設置し、計量部B222の下側に大型レジ袋収容部233と中型レジ袋収容部235と小型レジ袋収容部237を設置して構成されている。
ラベルプリンタ300は、POSレジスタ200の液晶パネル209の側方に設置されている。ラベルプリンタ300は、表示部307と操作部309とラベル発行部311とを具備し、下記する会計済みシール21を印刷、発行する。このラベルプリンタ300は台紙レスラベルプリンタであり、POSレジスタ200に無線通信(例えばブルートゥース)によって接続されている。
図3はPOSレジスタ200の機能ブロック図である。同図に示すようにPOSレジスタ200は、CPU(中央処理装置)201と、ROM203と、RAM205と、液晶タッチパネル(操作部)207と、液晶パネル(表示部)209と、スピーカ211と、入出金部213と、レシートプリンタ215と、スキャナA217と、スキャナB219と、計量部A221と、計量部B222と、通信部239とを具備している。各構成要素は互いにバス202を介して接続されており、相互に通信可能である。
CPU201は、ROM203に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POSレジスタ200の動作を制御する。ROM203は、上記プログラムなどを記憶している読み出し専用メモリである。RAM205は、種々のデータを記憶する随時書き込みメモリであり、例えば下記する商品データファイル400(図6参照)等が記憶されている。
液晶タッチパネル207は、操作者が各種入力(例えばバーコードで読み取れない商品の指定など)を行う入力装置である。液晶パネル209は、種々の情報(例えば装置の操作方法、読み込んだ商品の金額など)を表示する表示装置である。スピーカ211は、操作方法や商品の価格などを音声で知らせる装置である。入出金部213は、紙幣や硬貨の入金や出金を行う装置である。レシートプリンタ215は、清算後の金額・商品名などを印刷したレシートを排出する装置である。スキャナA217とスキャナB219は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る装置である。スキャナA217とスキャナB219によって読み取られたバーコードデータは、RAM205に記憶される。計量部A221と計量部B222は、清算前と清算後の商品の重さを計量する装置である。通信部239はラベルプリンタ300の通信部313と無線通信を行う。
図4はラベルプリンタ300の機能ブロック図である。同図に示すようにラベルプリンタ300は、CPU(中央処理装置)301と、ROM303と、RAM305と、表示部307と、操作部309と、通信部313と、インターフェース315と、サーマルヘッド駆動部317と、ステッピングモータ駆動部319と、カッター駆動部321とを具備している。各構成要素は互いにバス302を介して接続されており、相互に通信可能である。
CPU301は、ROM303上のプログラムを実行することにより、ラベルプリンタ300の動作を制御する。ROM303は、ラベルプリンタ300の制御プログラムなどを記憶している読み出し専用メモリである。RAM305は、種々のデータを記憶する随時書き込みメモリであり、例えば下記する印字フォーマット500(図7参照)等が記憶されている。
表示部307は、種々の情報(印刷する商品名称や日時など)を表示する液晶ディスプレイである。操作部309は、操作者が各種入力を行う入力装置である。通信部313は、前記POSレジスタ200の通信部239と無線通信を行う。サーマルヘッド駆動部317はCPU301の指令に基づいて下記するサーマルヘッド15を駆動し、下記する用紙11を発熱する。ステッピングモータ駆動部319は、CPU301の指令に基づいてステッピングモータを駆動し、下記するラベルローラ13やプラテンローラ17を回転駆動する。カッター駆動部321は、CPU301の指令に基づいて下記するカッター19を駆動して印刷後の用紙11をカットする。
図5はラベルプリンタ300の内部機構の概略構成図である。同図に示すようにラベルプリンタ300は、表面が感熱発色面、裏面が感熱粘着面である用紙(台紙レスラベル用紙)11をラベルローラ13から引き出し、サーマルヘッド15とステッピングモータ駆動されるプラテンローラ17との間で挟んで用紙11を搬送するとともに、加熱して印字を行う。印字後の用紙11は所定長さでカッター19によってカットされ、その後図示しない加熱手段で感熱粘着面を加熱して活性化した後、会計済みシール(ラベル)21として発行される。会計済みシール21のカットされる長さは、下記するように会計済みシール21毎に異なる。つまりこのラベルプリンタ300は、会計済みシール21を可変長に発行できるラベルプリンタである。発行された会計済みシール21は前記図2に示すラベルプリンタ300のラベル発行部311から排出される。
図6は商品データファイル400のデータ構成の1例を示す概念図である。この商品データファイル400には、商品コード、商品名称、価格、フラグ、ラベル長、サイズ寸法などの項目が商品毎に設定されている。この商品データファイル400は、前記管理装置100で管理されており、POSレジスタ200は適宜商品データファイル400を受信しRAM205において更新を行う。なおこの商品データファイル400はラベルプリンタ300にも受信しRAM305において更新させるように構成しても良い。商品データファイル400中のフラグは、会計済みシール21を発行する商品であるか否かを区別するためのフラグであり、「1」は発行する、「0」は発行しない、ことを意味する。またラベル長は、会計済みシール21の長さを示すものであり、その数値をn(n:0以上の整数)とすると、最小単位のn倍の長さを意味する。図6に具体的に記載されている「1」は最小単位の1倍の長さ、「3」は最小単位の3倍の長さ、「0」は長さ(倍数)が設定されていないことを意味する。またサイズ寸法は、商品の大きさ又は長さを示す情報の1つである。
図7は前記ラベルプリンタ300のRAM305に記憶された印字フォーマット500の1例を示す図である。この印字(印刷)フォーマット500のデータは、管理装置100やPOSレジスタ200などから送信されたものを記憶させてもよいし、ラベルプリンタ300自体で作成して記憶させても良い。同図に示すようにこの印字フォーマット500では、上部に店のロゴマークを、次の段に購入日時を、次の段に購入商品の商品名称を、次の段に店舗名称と連絡先電話番号を表示するフォーマットとなっている。このフォーマットに様々な変更が可能であることは言うまでもない。このフォーマットが上記ラベル長の最小単位となる。
図8はPOSレジスタ200の動作フロー図、図9はラベルプリンタ300の動作フロー図である。以下両動作フロー図を用いて本実施形態に係るPOSシステム10の動作を説明する。
まず図8において、CPU201は、POSレジスタ200のスキャナA217(スキャナB219)によって、商品に付されているバーコードを読み取る(ステップS1−1)。
次にCPU201は、前記読み込んだ商品(商品コード)のデータをRAM205に記憶している商品データファイル400中から読み出し、登録する(ステップS1−2)。次にCPU201は次に読み込む商品がある場合は、ステップS1−1,S1−2を繰り返し、全ての商品の登録を行う(ステップS1−3)。
全ての商品の登録が完了すると、次のステップS1−4に移行し、前記登録した全ての商品のデータを用いて会計処理を行う(ステップS1−4)。その際、商品の合計金額を液晶パネル209に表示したり、音声で客に知らせたりすることで、客が図2に示すPOSレジスタ200の紙幣挿入口225や硬貨投入口227から紙幣や硬貨を投入すると、紙幣排出口229や硬貨排出口231から釣銭が排出され、レシート発行口223からレシートが発行される。
次にCPU201は前記会計した商品の中に、ラベル印字対象商品(即ち客が手持ちで持ち帰る商品)があるか否かを図6の商品データファイル400中のフラグが「1」か「0」かによって判断する(ステップS1−5)。そしてラベル印字対象商品が無いと判断した場合は、この動作フローによる処理を終了する。一方ラベル印字対象商品があると判断した場合は、ラベル印字対象商品の商品データをラベルプリンタ300に送信して(ステップS1−6)、ラベルプリンタ300のRAM305に記憶させ、この動作フローによる処理を終了する。なおラベルプリンタ300のRAM305に予め商品データファイル400が記憶されている場合は、送信するデータはラベル印字対象商品のデータの内の例えば商品コードのデータだけでも良い。
次に図9において、ラベルプリンタ300がラベル印字対象商品の商品データを受信した場合(ステップS2−1)、CPU301は、RAM305から前記商品データ中の1件目のラベル印字対象商品に関する必要なデータ(この例の場合は、商品名称とラベル長のデータ)を読み出し(ステップS2−2)、そのラベル印字対象商品に対して1枚の会計済みシール21を発行する(ステップS2−3)。次に、2件目のラベル印字対象商品がある場合は、ステップS2−4からステップS2−2に戻って、2件目のラベル印字対象商品に関する必要なデータを読み出し(ステップS2−2)、そのラベル印字対象商品用の会計済みシール21を発行する(ステップS2−3)。そしてこのデータの読み出しと会計済みシール21の発行が、全てのラベル印字対象商品について行われたと判断した場合(ステップS2−4)は、この動作フローによる処理を終了する。
図10(a),(b)は発行する会計済みシール21A,21Bの例を示す図である。即ち図10(a)は商品「トイレットペーパー12ロール」に貼付する会計済みシール21Aであり、ラベル長が「3」のものである。一方図10(b)は商品「ティッシュペーパーBOX6箱」に貼付する会計済みシール21Bであり、ラベル長が「1」のものである。このように、商品の大きさ、長さによって、発行される会計済みシール21の長さが異なる。そして清算が終わった客は、客が手持ちで持ち帰る商品それぞれに、対応する会計済みシール21を貼り付け、マイバッグやレジ袋に入れた商品と共に退出する。
以上説明したように、このPOSシステム10によれば、客が手持ちで持ち帰る商品の大きさや形状や長さなどに応じて、会計済みシール21の長さを変更するようにしている。つまり客が手持ちで持ち帰る商品の中でも大きい商品や長い商品の場合、これに貼付する会計済みシール21が商品の大きさに比べて相対的に小さくなる。このような場合、会計済みシール21の貼付位置が即座には判別しにくく、店員による確認が困難になる。これに対してこのPOSシステム10のように大きい商品や長い商品には長い会計済みシール21を発行して貼付させるようにすれば、会計済みシール21が貼付されていることを店員が容易に即座に確認でき、それに記載されている内容も即座に読み取れ、これによってその商品が代金支払い済みであることを店員が容易に判断できる。これによって不正な会計や、不正に商品が持ち出されることがより効果的に抑制できる。
またこの会計済みシール21には、不正使用防止表示として、購入日時、商品名称、購入店舗名称が記載されているので、商品が代金支払い済みであることを店員が容易に判断でき、またこの会計済みシール21の再利用などによる不正使用を防止することができ、仮に再利用されたとしても容易に不正使用であることを判断することができる。
また会計済シール21には、商品の大きさ又は長さに応じて、不正使用防止表示が1又は複数回繰り返し印刷されるので、不正使用防止表示の内容の確認がより行い易くなる。
またこのPOSシステム10においては、ラベルプリンタ300として台紙レスラベルプリンタを用いているので、商品の大きさに応じた可変長の会計済みシール21を紙の無駄なく発行でき、経済的である。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
例えば上記POSシステム10においては、POSレジスタ200とラベルプリンタ300とを無線通信によって接続したが、両者間を有線で接続しても良い。またPOSレジスタ200とラベルプリンタ300をそれぞれ図1に示すLAN110に接続しても良い。この場合、ラベルプリンタ300を管理装置100からの指示で直接制御するようにしても良い。
またPOSレジスタ200にラベルプリンタ300を内蔵し、図3に示すバス202を介してこのラベルプリンタ300を駆動制御するように構成しても良い。この場合、ラベルプリンタ300とレシートプリンタ215を1台のプリンタとし、レシート発行時は台紙レスプリンタの感熱粘着面を活性化させず、一方前記会計済みシール発行時は台紙レスプリンタの感熱粘着面を活性化させるように構成しても良い。このように1台のプリンタで会計済みシールとレシートの両者を発行できるようにすれば、装置構造の簡略化が図れる。
また上記POSシステム10においては、予め商品データファイル400中に会計済みシール21を発行する商品であるか否かを区別するためのフラグを設定したが、その代りに、会計処理するPOSレジスタ200にCCDカメラ等の撮像手段を備え、撮像手段が客が購入する商品を撮像し、撮像した画像より客が手持ちで持ち帰る商品(買物袋やレジ袋に収納できない大きさの商品)の特定を行うと共に、会計済みシールの長さを決定し、その商品を含めて会計処理がなされると、その商品の大きさなどに応じた長さの会計済みシールを発行させるように構成しても良い。
また客が手持ちで持ち帰る商品にICチップなどを貼付しておき、会計処理を行うPOSレジスタがこれを読み取り、その商品を含めて会計処理がなされると、その商品の大きさなどに応じた長さの会計済みシールを発行するように構成しても良い。また店員や客がPOSレジスタの操作部を直接操作すること(例えば操作部に設置した会計済みシ−ル発行釦を押すこと)によって会計済みシール21を発行するように構成しても良い。
さらに商品データファイル400中のラベル長として、会計済みシール21の長さ寸法を直接設定(例えば「…cm」など)しても良い。また会計済みシール21の長さに応じて、印刷する文字などの大きさを変えても良い。文字の大きさを大きくすれば、遠方からでも文字がより読み取り易くなる。また上記例では、同一印字フォーマット500を繰り返すことでラベル長を変更したが、異なる複数の印字フォーマットを用いてラベル長を変更しても良い。さらに印字フォーマットは最初の1回だけ印刷し、2回目以降は印字せず、白紙のままなどとしても良い。
また、POSレジスタとして、上記図2に示す例では、客自身が商品の登録と会計を行うセルフPOSレジスタを示したが、本発明が適用できるPOSレジスタは、これに限られず、店員が商品の登録と会計を行う構造のPOSレジスタ、または商品の登録装置は店員が操作し、商品の会計装置はその商品を購入する客が操作する構造のPOSシステムなどにも同様に適用できる。
登録装置と会計装置が分かれたPOSシステムの場合は、客が購入する商品を店員が登録装置に登録し、登録された商品のデータは、会計装置に配信される。登録装置側は、登録された商品のデータを配信した会計装置を識別する情報を登録装置の客側表示部またはレシート印字により客に報知する。なお、会計装置側にサインポールや表示板を設けている場合は、客がどの会計装置に行けば良いかをサインポールや表示板に示し客を誘導しても良い。また管理装置が前記登録された商品のデータを会計装置に配信するようにしても良い。そして前記会計済みシールの発行は、会計装置側又は登録装置側又はそれら以外の場所の何れにおいて行っても良い。
また店員が商品の登録と会計を行う構造のPOSシステムの場合は、前記会計済みシールの発行は、このPOSシステムにおいて行っても良いし、別の場所に設置したラベルプリンタにおいて行っても良い。
また上記例では、ラベルプリンタとして台紙レスラベルプリンタを用いたが、台紙のあるシールを発行するラベルプリンタを用いてもよい。要は商品に貼付する会計済みシールを可変長に発行するプリンタであればどのような構造のプリンタであっても良い。
また上記例では、会計済みシールに印刷する不正使用防止表示として、店のロゴマーク、購入日時、商品名称、購入店舗名称を記載したが、これら以外にも、店舗毎にシートの色彩を変えたり、商品名称の代りに商品をイラストで表示するなどしても良い。要は確認し易い、また会計済みシール21の再利用などによる不正使用を防止することができる表示であればよい。
以上の説明に関し、さらに以下の項を開示する。
(付記1)
請求項1に記載のPOSシステムであって、前記会計済シールには、不正使用防止表示が印刷されることを特徴とするPOSシステム。不正使用防止表示としては、例えば購買日時の表示、商品名称の表示、店舗名称の表示などがある。このように構成すれば、商品が代金支払い済みであることを店員が容易に判断できる。また再利用などによる不正使用を防止することができ、仮に再利用されたとしても不正使用であることを容易に判断することができる。
(付記2)
請求項3に記載のPOSシステムであって、前記会計済シールには、前記商品の大きさ又は長さに応じて、不正使用防止表示が1又は複数回繰り返し印刷されることを特徴とするPOSシステム。外形寸法の大きい商品又は長い商品に対して、その外形寸法に応じた長い会計済シールを貼るので、会計済シールが貼ってあることを容易に目視確認できるばかりか、同じ内容が繰り返し表示されているので、その内容も、より確認し易くなる。
(付記3)
請求項1に記載のPOSシステムであって、前記プリンタは、台紙レスラベルプリンタであることを特徴とするPOSシステム。商品の大きさに応じた可変長の会計済みシールを無駄なく発行でき、経済的である。
1…商品管理システム 10…POSシステム
11…用紙 13…ラベルローラ
15…サーマルヘッド 17…プラテンローラ
19…カッター
21(21A,21B)…会計済みシール(ラベル)
100…管理装置(ストアコントローラ) 110…LAN
200…POSレジスタ 201…CPU
203…ROM 205…RAM
207…液晶タッチパネル(操作部) 209…液晶パネル(表示部)
211…スピーカ 213…入出金部
215…レシートプリンタ 217…スキャナA
219…スキャナB 221…計量部A
222…計量部B 223…レシート発行口
225…紙幣挿入口 227…硬貨投入口
229…紙幣排出口 231…硬貨排出口
233…大型レジ袋収容部 235…中型レジ袋収容部
237…小型レジ袋収容部 239…通信部
300…ラベルプリンタ 301…CPU
303…ROM 305…RAM
307…表示部 309…操作部
311…ラベル発行部 313…通信部
315…インターフェース 317…サーマルヘッド駆動部
319…ステッピングモータ駆動部 321…カッター駆動部
400…商品データファイル 500…印字フォーマット

Claims (5)

  1. 客が購入する商品の会計処理を行うPOSシステムにおいて、
    商品個別に会計済みシールの発行要否及び会計済みシールの長さを記憶する記憶部と、
    前記会計処理を行った商品を前記記憶部の情報に基づいて、前記会計済みシールの発行要否を判定する判定部と、
    前記判定部により、前記会計処理を行った商品の会計済みシールの発行が必要と判定された場合、前記記憶部の情報から該商品の会計済みシールの長さを特定する制御部と、
    前記商品に貼付する会計済みシールを可変長に発行するプリンタと、を有することで
    大きい商品や長い商品には長い会計済みシールを発行することを特徴とするPOSシステム。
  2. 前記商品の識別情報を読み取る事で、前記商品に個別に貼付する会計済みシールを前記記憶部に記憶した会計済みシールの発行要否及び会計済みシールの長さと関連付けて商品登録を行うことを特徴とする請求項1に記載のPOSシステム。
  3. 前記会計済みシールには、商品の購入日時、商品名称、購入店舗名称が印字されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のPOSシステム。
  4. 前記会計済みシールは、台紙レスシールであることを特徴とする請求項1乃至3の内の何れかに記載のPOSシステム。
  5. 前記POSシステムは、
    前記商品の登録を行う登録装置と、
    前記商品を購入する客が操作を行う会計装置と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至4の内の何れかに記載のPOSシステム。


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