JP2017191401A - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents
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しかしながら、この場合において、登録モードのもとで発行される媒体と訓練モードのもとで発行される媒体とは、同じ様式を有している。このため、訓練モードのもとで発行された媒体であっても、登録モードのもとで発行された媒体と区別することが困難であった。
訓練モードのもとで発行された媒体は、あくまでも練習の過程で発行されるもので、使用されるべきものではない。このため、媒体としては、例えば訓練モードのもとで発行された媒体の不正使用の防止なども考慮して、登録モードと訓練モードとのいずれの設定のもとで発行されたものであるのかを区別できるようにすることが求められる。このような課題は、領収書についても同様に生じ得る。
<第1実施形態>
図1及び図2は、本実施形態におけるPOS(Point Of Sales)レジスタ1の外観例を示している。図1(a)はPOSレジスタ1を操作する店員(オペレータ)側(前方)から本実施形態のPOSレジスタ1を見た正面図であり、図1(b)はPOSレジスタ1の側面図である。また、図2は、POSレジスタ1を右前方からみた斜視図である。
自動釣銭機17は、顧客に支払うべき釣銭のうち、少なくとも貨幣を釣銭排出口17aに排出するための釣銭機であり、顧客から預かった預金のうち少なくとも貨幣を投入するための預金投入口17bを備える。
なお、スキャナ部18は、バーコードのみならず、例えば二次元コードを読み取るようにされていてもよい。
同図に示すように、POSレジスタ1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30を備える。これらの部位は、内部バス及び通信線を介してそれぞれ接続されている。
記憶部12は、CPU11に実行させるプログラムやタッチパネル付表示部14に表示させる画像データ等を記憶する。
そして、ポイント加算処理の結果、累積されたポイントの数値が一定値に到達した場合、POSレジスタ1は、サービス券を発行する。サービス券の発行は、レシートの発行と同様に例えば印字部19によりサービス券の内容を印字した用紙を排出させることによって行われる。サービス券の発行タイミングは、レシートの発行の後でもよいし、レシートの発行の前でもよい。
しかしながら、登録モードで発行されるサービス券と訓練モードで発行されるサービス券とが同じ様式で印字されていると、登録モードで発行されるサービス券と訓練モードで発行されるサービス券とを区別することが難しくなる。この場合、例えば訓練モードで発行されたサービス券が何らかの経路で客の手にわたってしまうと、実際の買い物で誤って使用されてしまう可能性がある。
なお、以降の説明にあたり、登録モードで発行されるサービス券については「正規サービス券」、訓練モードで発行されるサービス券については「訓練モード対応サービス券」とも呼ぶことにして両者を区別する。
同図の正規サービス券100は、所定の事項が印字される領域として、ヘッダ領域101、発行日領域102、有効期限領域103、会員番号領域104、扱者領域105、客用情報領域106及びバーコード領域107を有する。
発行日領域102は、正規サービス券100が発行された日付が印字される領域である。
扱者領域105は、正規サービス券100が発行された際のPOSレジスタ1のオペレータ(扱者)が印字される領域である。
同図の訓練モード対応サービス券100Aは、有効期限領域103を除くヘッダ領域101、発行日領域102、会員番号領域104、扱者領域105及び客用情報領域106については、図4と同じ様式となっている。
そのうえで、訓練モード対応サービス券100Aは、図4の正規サービス券100の場合には、有効期限領域103において有効期限の日付が印字されていた領域が、登録モードのもとで発行されたものではないことを示す非正規標示MKに置き換えられている。具体的には、図4の正規サービス券100の場合には「YYYY年MM月末日迄」と印字されていた内容が、同図においては「訓練モード」との文字に置き換えられている。つまり、本実施形態においては、サービス券を使用するにあたり確認が必要となる重要な情報が印字される領域を非正規標示MKで置き換えている。
このように印字された訓練モード対応サービス券100Aを見た者は、店員あるいは客にかかわらず、このサービス券が正規のものではないことを明確に把握できることになる。これにより、本実施形態によっては、サービス券について、登録モードと、登録モード以外のモードとのいずれのモードのもとで発行されたものであるのかを明確に区別可能になる。
また、本実施形態においては、有効期限領域103の全体を非正規標示MKで置き換えるのではなく、「YYYY年MM月末日迄」という、日付に関する一部分を置き換えている。これにより、サービス券が正規のものではないことがより明確に把握され、不正もさらに難しくなる。
なお、非正規標示MKの位置が訓練モード対応サービス券100Aの用紙における縁側であると、例えば非正規標示MKの印字された部分を切り取って不正使用しやすくなる。このため、訓練モード対応サービス券100Aの用紙において非正規標示MKの印字される位置は縁部よりも内側であることが好ましい。
しかし、訓練モード対応サービス券100Aにもバーコードを印字してよい。訓練モード対応サービス券100Aにバーコードを印字すれば、店員が、スキャナ部18によるバーコードの読み取りによる割引額の設定の操作などを訓練できる。
そこで、本実施形態のPOSレジスタ1は、正規サービス券について再発行を行うにあたっては、再発行される正規サービス券(再発行正規サービス券)について、以下のように再発行されたものであることが示されるようにする。
再発行標示領域の文字列は例えば縦方向として、他の領域において標示される横方向の文字列と方向が異なるようにされてもよい。このように再発行標示領域の方向を、他の標示の方向と異ならせるように印字することで、例え再発行の標示としての文字が小さくとも、再発行標示領域が目立つことになる。つまり、用紙において少ないスペースを利用しながらも再発行されたものであることを明確に示すことができる。
つまり、図示は省略するが、訓練モードのもとで再発行されるサービス券は、図5に示した訓練モード対応サービス券100Aに対して、前述の再発行正規サービス券と同様の内容と位置とによって再発行標示領域が配置された印字内容を有する。このような印字内容の訓練モード対応サービス券によっては、再発行が行われた訓練モード対応サービス券であることを明確に示すことができる。
ステップS101:POSレジスタ1は、1取引に応じた会計処理が終了するのを待機している。ここでの会計処理とは、例えば、一取引に応じた商品登録処理と、商品登録処理の完了後(小計操作後)における支払い金額の入金から釣銭の排出までの金銭授受に関する処理とによる一連の処理である。
なお、サービス券発行条件は、上記のように累積されたポイントが一定数に到達することに限定されない。例えば、会員である顧客の来店回数を管理しておくようにしたうえで、来店回数が一定数に到達することをサービス券発行条件としてもよい。また、ポイントの累積数と来店回数などのように複数の条件要素を組み合わせたサービス券発行条件としてもよい。
ステップS105:サービス券発行条件が満たされた場合、POSレジスタ1は、図4に例示した印字内容の正規サービス券100を発行する。
ステップS108:次に、POSレジスタ1は、今回の会計処理の結果、サービス券発行条件が満たされたか否かについて判定する。
ステップS109:サービス券発行条件が満たされた場合、POSレジスタ1は、図5に例示した印字内容の訓練モード対応サービス券100Aを発行する。
ステップS108においてサービス券発行条件が満たされていないことが判定された場合、あるいはステップS109の処理が終了した後は、ステップS106により会計情報を会計実績として計上することなく、同図の処理が終了される。
図7は、訓練モード対応サービス券100Aにおける非正規標示MKの態様の変形例としての第一例を示している。同図において、図4、図5と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
同図においては、先ず、ヘッダ領域101、発行日領域102、有効期限領域103、会員番号領域104、扱者領域105及び客用情報領域106について、図4の正規サービス券100と同様の印字が行われている。
そのうえで、同図の場合には、有効期限領域103を矩形の枠で囲むようにされたうえで、矩形の枠に1本の対角線が引かれた態様の非正規標示MKが印字される。このような態様によっては、訓練モード対応サービス券100Aにおいて有効期限が無効であることが示される。これにより、同図の訓練モード対応サービス券100Aが登録モードのもとで発行された正規サービス券100ではないことが明確に示される。
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態における特典券は、例えば客が保有するポイントが一定数に達したことに応じて、予め定められた固定の金額の値引きに使用するサービス券であった。
これに対して、第2実施形態における特典券は、1回の買い物に対応する会計処理が行われるごとに発行される割引(値引)券であり、割引額は、今回の会計処理における小計金額に基づいて設定される。つまり、この場合の割引額は小計金額に応じて異なる。
ここでは、小計割引率について10%が設定されている場合について説明する。図8(a)のレシートの場合には小計金額が500円であることから、小計割引による割引額としては、500円の10%の50円となる。このため、図8(b)の小計割引券300においては、割引額が50円であることが印字されている。
また、図8(b)の小計割引券300においても、バーコードが印字されている。小計割引券300のバーコードは、例えば本券が小計割引券であることを示す券種情報、発行日、小計割引券ごとに付与される小計割引券番号、値引き額、有効期限などの情報が含まれる。小計割引券300のバーコードは、例えば精算時に小計割引を適用するにあたり、スキャナ部18により読み取ることで、小計割引券としての正当性、有効性の判定や割引額の設定などに使用される。
図9は、訓練モードのもとで発行された訓練モード対応小計割引券300Aの一例を示している。同図の訓練モード対応小計割引券300Aは、図8(b)に示した正規の小計割引券300において割引額が印字されていた領域が「訓練モード」との文字による非正規標示MKに置き換えられている。この場合にも、非正規標示MKは、割引額の領域のように小計割引券を使用する場合において確認が必要となる重要な情報の領域を置き換えるようにされている。
このような態様により印字が行われることで、例えばこの訓練モード対応小計割引券300Aを見た者は、これが正規の小計割引券ではないことを明確に把握することができ、図8(b)の正規の小計割引券300とも明確に区別することができる。
また、訓練モード対応小計割引券300Aにおいて、例えば図8(b)の「50円」と印字された領域に対して、斜め線としての非正規標示MKを配置してもよい。
また、訓練モード対応小計割引券300Aにおいて、図8(b)と同様の印字が行われた用紙全体に対して、斜め線としての非正規標示MKを配置してもよい。
しかし、訓練モード対応小計割引券300Aにもバーコードを印字してよい。訓練モード対応小計割引券300Aにバーコードを印字すれば、スキャナ部18によるバーコードの読み取りによる小計割引の操作を訓練できる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
上記各実施形態におけるPOSレジスタ1は、商品登録の操作から精算に関する操作までを店員が行うようにされている。これに対して、店員が商品の登録操作を行う登録装置と、客が登録装置にて登録された商品についての精算を行う精算装置とが分離されたPOSシステムが知られている。このようなPOSシステムにおいても、本実施形態における特典券の発行の構成を適用できる。
つまり、登録装置と精算装置とが分離された構成のPOSシステムについても、精算装置にて精算処理が完了したことに応じて、特典券が発行可能なように構成し、登録モードと訓練モードとで切り替えが可能なように構成する。
そのうえで、訓練モードのもとで特典券を発行させる際には、精算装置は、登録モード以外のモードで発行されたものであることが示される態様が付与されるように印字を行って発行する。例えば精算装置は、訓練モードのもとで特典券を発行する場合には、訓練モード対応の特典券のバーコードにも、訓練モード対応であることを示す情報を含めてよい。
そして、精算装置は、登録モードが設定された状態で特典券から読み取ったバーコードが訓練モード対応であることを判定した場合には、訓練モードに切り替えたうえで、特典券に対応した精算処理を実行するように構成してもよい。このように構成すれば、訓練モード対応の特典券の使用を練習しようとしていた店員が精算装置を訓練モードに切り替えることを忘れていたとしても、訓練モード対応の特典券のバーコードを精算装置に読み込ませた段階で自動的に訓練モードに切り替わる。これにより、店員は円滑に練習を続けることができる。
そこで、登録装置と精算装置とが分離された構成のPOSシステムにおいては、精算装置について、レシートの発行よりも前のタイミングで特典券を発行するように構成するとよい。具体的には、精算装置は、釣銭が排出されるのと同じタイミング、または、釣銭の排出の後のタイミングで特典券を発行し、釣銭と特典券とが客により取り出されたことがセンサにより検出された後にレシートを発行すればよい。
POSレジスタ1にて会計処理が終了されることに応じて、POSレジスタ1は会員IDと対応付けた会計情報をサーバに送信し、サーバは会員IDと対応付けて特典券情報を登録する。そして、客は、特典券を使用する際には、自分のユーザ端末で動作するアプリケーションまたはウェブブラウザなどを操作して、自分の会員IDと対応付けられた特典券情報をサーバからユーザ端末にダウンロードし、ダウンロードした特典券情報をユーザ端末により表示させる。
そして、このような電子チケットについても、訓練モードのもとで出力されたものである場合には、ユーザ端末での表示に際して、登録モードのもとで出力されたものでないことを示す態様が与えられるようにする。
以上説明したように、本実施形態は、登録された商品についての会計処理を行う会計手段と、会計処理の結果が実績として計上される登録モード(計上モードの一例)と、会計処理の結果が実績として計上されない訓練モード(非計上モード)とを切り替えて設定するモード切替手段と、会計手段による会計処理結果に応じて客に所定の特典を付与する特典券または領収書としての媒体(例えば、用紙、データ)を出力するにあたり、訓練モードが設定されている場合には、媒体において所定の事項を示すよう定められた領域において、登録モードの設定のもとで出力されたものでないことが所定の態様により示されるようにする媒体出力手段とを備えるPOSレジスタ1(商品販売データ処理装置の一例)である。
上記構成によれば、訓練モードのもとで特典券または領収書が発行される場合には、登録モードのもとで発行されたものでないことが特典券または領収書において示される。これにより、特典券または領収書について、登録モードと登録モード以外のモードとのいずれのモードで発行されたものであるのかを区別できるようになる。
上記構成により、媒体において示される日付が媒体における重要項目である場合には、重要項目に対して登録モードの設定のもとで出力されたものでないことを示す態様が与えられるので、登録モード以外のモードのもとで発行されたものであることが明確に区別できるようになる。
上記構成により、媒体において示される金額(額面)が媒体における重要項目である場合には、重要項目に対して登録モードの設定のもとで出力されたものでないことを示す態様が与えられるので、登録モード以外のモードのもとで発行されたものであることが明確に区別できるようになる。
上記構成により、媒体において置き換えの対象とする所定の事項を、媒体における重要事項とすることで、重要事項が所定の態様による標示で置き換えられることになるので、登録モード以外のモードのもとで発行されたものであることが明確に区別できるようになる。
上記構成により。再発行であることを示す標示は、他の標示に対して異なる方向で配置されることから、再発行された媒体であることが明確に区別できる。
Claims (5)
- 登録された商品についての会計処理を行う会計手段と、
前記会計処理の結果に応じて客に所定の特典を付与する特典券または領収書としての媒体を出力するにあたり、会計処理の結果が実績として計上されない非計上モードの場合には、前記媒体において所定の事項を示すよう定められた領域において、会計処理の結果が実績として計上される計上モードのもとで出力されたものでないことが所定の態様により示されるように前記媒体を出力する媒体出力手段と
を備える商品販売データ処理装置。 - 前記領域は、前記所定の事項として前記媒体に関連する日付が示される領域である
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記領域は、前記所定の事項として前記媒体に関連する金額が示される領域である
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記媒体出力手段は、
前記非計上モードが設定されている場合には、前記領域において示されることが定められた所定の事項を所定の態様による標示で置き換えることで、前記計上モードの設定のもとで出力されたものでないことが示されるようにする
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。 - コンピュータを、
登録された商品についての会計処理を行う会計手段、
前記会計処理の結果に応じて客に所定の特典を付与する特典券または領収書としての媒体を出力するにあたり、会計処理の結果が実績として計上されない非計上モードの場合には、前記媒体において所定の事項を示すよう定められた領域において、会計処理の結果が実績として計上される計上モードのもとで出力されたものでないことが所定の態様により示されるように前記媒体を出力する媒体出力手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016079500A JP6781999B2 (ja) | 2016-04-12 | 2016-04-12 | 商品販売データ処理装置及びプログラム |
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JP2016079500A JP6781999B2 (ja) | 2016-04-12 | 2016-04-12 | 商品販売データ処理装置及びプログラム |
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JP6781999B2 JP6781999B2 (ja) | 2020-11-11 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020213439A1 (ja) * | 2019-04-19 | 2020-10-22 | グローリー株式会社 | 情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法 |
-
2016
- 2016-04-12 JP JP2016079500A patent/JP6781999B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020213439A1 (ja) * | 2019-04-19 | 2020-10-22 | グローリー株式会社 | 情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法 |
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