JP2005078148A - 注文管理システム及び厨房用印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】料理品の調理完了を自動的に検知できるようにする。
【解決手段】調理を完了した料理品17が置かれるカウンタ16に、当該カウンタ16に料理品17とともにその料理品17に対する調理指示票8が置かれるとその調理指示票8に設けられた無線タグのデータを非接触で読取る無線タグリーダ15を設ける。注文管理装置は、無線タグリーダ15により読取られた調理指示票8のデータに基づいて、当該調理指示票8により調理指示がなされた料理品の調理完了を検知する。
【選択図】 図5
【解決手段】調理を完了した料理品17が置かれるカウンタ16に、当該カウンタ16に料理品17とともにその料理品17に対する調理指示票8が置かれるとその調理指示票8に設けられた無線タグのデータを非接触で読取る無線タグリーダ15を設ける。注文管理装置は、無線タグリーダ15により読取られた調理指示票8のデータに基づいて、当該調理指示票8により調理指示がなされた料理品の調理完了を検知する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、注文を受けた料理品毎にその料理品の調理指示票を発行する飲食店向けの注文管理システム及びこのシステムで用いる厨房用印刷装置に関する。
飲食店向けの注文管理システムにおいては、厨房内の調理人に対して注文を受けた料理品の調理指示を行なう装置として厨房用印刷装置(キッチンプリンタ)や厨房用表示装置(キッチンディスプレイ)がある。
厨房用印刷装置は、顧客から注文を受けた料理品毎にその料理品の品目や顧客が着いている客席の食卓番号等を印刷した札を調理指示票として発行するもので、調理人は、この調理指示票に印字された品目に従い料理品を調理する。この厨房用印刷装置を用いた注文管理システムにおいて、調理指示票にバーコードを印刷するとともに厨房内にバーコードスキャナを設け、このバーコードスキャナによって調理指示票のバーコードがスキャニング操作されると、その調理指示票によって調理指示がなされた料理品の調理完了を検知するようにしたものは知られていた(例えば、特許文献1参照)。
厨房用表示装置は、例えば客席の食卓番号別にその客席に着いた客が注文した料理品の品目やイメージ画像(アイコン)を一覧表示するもので、料理人は、画面の内容に従い料理品を調理する。この厨房用表示装置を用いた注文管理システムにおいて、画面に表示されている料理品の品目やイメージ画像が消し込み操作されると、その料理品の調理完了を検知するようにしたものも知られていた(例えば、特許文献2参照)。
このように、料理品の調理完了を検知することによって、料理品毎の調理所要時間の実績管理や、注文を受けてから顧客に提供されるまでの注文後待ち時間の実績管理等を実現することができる。
特開2000−268082公報
特開平10−134251号公報
しかしながら、従来の飲食店向け注文管理システムにおいて、料理品の調理完了を検知するためには、料理品の調理完了時にバーコードスキャナを用いて調理指示票に印刷されたバーコードをスキャニング操作したり、画面に表示された品目やイメージ画像を一々消し込み操作したりしなければならず、調理担当者の負担増となっていた。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、料理品の調理完了を自動的に検知することができ、したがって、調理担当者が料理品の調理完了を知らせるための格別な作業が不要で、調理担当者の負担を軽減できる注文管理システム及びこのシステムに用いる厨房用印刷装置を提供しようとするものである。
本発明の注文管理システムは、注文を受けた料理品の調理指示票を発行する飲食店向けの注文管理システムであって、調理を完了した料理品が置かれる所定の場所、例えばカウンタに、当該場所に料理品とともにその料理品に対する調理指示票が置かれるとその調理指示票に記録されたデータを非接触で読取るデータ読取り手段を設ける。そして、このデータ読取り手段により読取られた調理指示票のデータに基づいて、当該調理指示票により調理指示がなされた料理品の調理完了を検知するようにしたものである。
また、本発明の厨房用印刷装置は、無線タグを設けた単票に注文を受けた料理品の品目を可視印刷する印刷手段と、単票に設けられた無線タグにその単票に可視印刷される品目の料理品識別データを記録する無線タグ記録手段とを備え、印刷手段によって料理品の品目が可視印刷されるとともに、無線タグ記録手段によってその品目の料理品識別データが無線タグに記録された単票を調理指示票として発行するものである。
本発明の注文管理システムによれば、料理品の調理完了を自動的に検知することができる。したがって、調理担当者が料理品の調理完了を知らせるための格別な作業が不要となるので、調理担当者の負担を軽減できる効果を奏する。
また、本発明の厨房用印刷装置によれば、料理品の調理完了を自動的に検知可能な調理指示票を発行することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
なお、この実施の形態は、顧客が注文した料理品のデータ入力装置としてハンディターミナルを使用するとともに、注文を受けた料理品の調理指示装置として厨房用印刷装置(キッチンプリンタ)を使用した飲食店向けの注文管理システムに本発明を適用した場合である。
なお、この実施の形態は、顧客が注文した料理品のデータ入力装置としてハンディターミナルを使用するとともに、注文を受けた料理品の調理指示装置として厨房用印刷装置(キッチンプリンタ)を使用した飲食店向けの注文管理システムに本発明を適用した場合である。
図1は本実施の形態における注文管理システムの全体構成図である。複数のハンディターミナル1は、ウェイターやウェイトレスと呼ばれる接客担当者がそれぞれ携帯し、顧客から受けた料理品の注文データを入力するために用いるものである。各ハンディターミナル1には、各料理品毎にそれぞれ識別データとして設定された料理品固有のメニューコードや、食卓番号,客数,接客担当者ID等を入力するためのキーボードや、キー入力されたデータを表示するための表示器等が設けられている。また、各ハンディターミナル1には無線回路が内蔵されており、客席内の天井部等に取り付けられている無線部2との間で無線によるデータの送受信ができるようになっている。無線部2には、注文管理装置3が接続されている。
注文管理装置3は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション等のコンピュータ機器からなり、当該飲食店が顧客に提供する各種料理品の注文,会計等を一元的に管理するもので、飲食店の管理事務室等に設置されている。注文管理装置3には、LAN(Local Area Network)4を介して、会計処理を行なうPOS(Point Of Sales)端末5や、注文伝票6を発行する伝票発行機7や、調理指示票8をそれぞれ発行する複数の厨房用印刷装置9等が接続されている。各厨房用印刷装置9は、洋食コーナー,和食コーナー,中華コーナー,喫茶コーナーというように厨房のコーナー毎に設置されている。
注文管理装置3には、特にメニューファイル10と、オーダファイル11と、実績ファイル12が設けられている。
メニューファイル10は、図2に示すように、当該飲食店で提供可能な各種料理品のメニューコードにそれぞれ対応して、その料理品の品目,単価,厨房ID,平均調理時間,同時調理可能数等の料理品データを記憶するものである。厨房IDは、当該料理品を調理する厨房のコーナーを識別するコードである。平均調理時間は、当該料理品を1品調理するのに要する平均時間である。同時調理可能数は、当該料理品を同時に調理可能な最大数である。
メニューファイル10は、図2に示すように、当該飲食店で提供可能な各種料理品のメニューコードにそれぞれ対応して、その料理品の品目,単価,厨房ID,平均調理時間,同時調理可能数等の料理品データを記憶するものである。厨房IDは、当該料理品を調理する厨房のコーナーを識別するコードである。平均調理時間は、当該料理品を1品調理するのに要する平均時間である。同時調理可能数は、当該料理品を同時に調理可能な最大数である。
オーダファイル11は、図3に示すように、客席に置かれた各食卓をそれぞれ識別する食卓番号に対応して、その食卓に着いている顧客の人数,接客者ID,合計金額,滞在時間,座席状態フラグ及び注文明細情報を記憶するものである。接客者IDは、その食卓に着いた顧客から注文を受けた接客担当者を識別するコードである。合計金額は、その食卓に着いた顧客が注文した料理品等の合計金額である。滞在時間は、その食卓に着いている顧客の注文受付時からの経過時間である。座席状態は、その食卓の状態を表わす情報であり、食卓の状態としては、空席,注文待ち,配膳待ち,飲食中,会計中等である。注文明細情報は、その食卓に着いた顧客が注文した料理品の明細(メニューコード,注文数,金額(単価×注文数),メニュー状態,時間等)である。この注文明細情報において、メニュー状態は、対応する料理品が調理中なのか、調理完了なのか、配膳完了なのかを区別する情報である。時間は、対応する料理品が調理中の場合には調理時間であり、調理完了の場合には配膳待ち時間である。
実績ファイル12は、図4に示すように、日付,時刻,メニューコード,メニュー状態,時間等の項目からなる料理品実績データを記憶するものである。
注文管理装置3には、タッチパネル付のモニタ装置13が接続されている。モニタ装置13には、オーダファイル11に記憶されたデータに基づいて各食卓の状態等が表示される。
注文管理装置3には、アンテナ14を介して無線タグに記憶された情報を無線通信により読み出すことが可能な無線タグリーダ15が接続されている。アンテナ14は、例えば漏洩伝送ケーブルが使用されており、図5に示すように、厨房にて調理された料理品17を載せるためのカウンタ16に、その上面略全域を無線タグの感度エリアとするようにジグザグ状に敷設されている。これにより、カウンタ16のどの部位でもその上に載せられた無線タグの情報を無線タグリーダ15で一斉に読取れるようになっている(データ読取り手段:無線タグ読取り手段)。
さて、本実施の形態では、注文を受けた料理品毎に発行される調理指示票8として、図6に示すように、単票であるカード本体20の表面に表示情報の書き込みと消し込みとが繰り返し可能なリライト表示層からなる情報表示部21を設けるとともに、当該カード本体20内に無線タグ22を1つずつ埋設したリライトカードを使用する。そして、注文を受けた料理品の品目等を情報表示部21に可視表示させるとともに、その品目の料理品識別データを無線タグ22に記録して、調理指示票8として発行するようになっている。
無線タグ22は、図7に示すように、基板の外周に沿って形成されたアンテナ31と、当該基板に形成されたLSIチップ32とからなる。LSIチップ32は、アンテナ31で受信した変調電波の整流と安定化を行なうことによりLSIチップ32の各部に電源を供給する電源生成部33、上記変調電波を復調して制御部36へ送出する復調部34、制御部36から送出されたデータを変調してアンテナ31に送出する変調部35、復調部34で復調されたデータのメモリ37への書き込みや、メモリ37から送信データを読み出して変調部35へ送出する制御部36及び不揮発性のメモリ37で構成されている。メモリ37には、当該無線タグ22の製造段階で製造業者により割当て設定された固有の無線ID(RFID)を記憶する無線IDエリアと、ユーザが任意のデータを書込むことができるユーザエリアとが形成されており、このユーザエリアに、料理品識別データとして料理品を注文した顧客が着いている食卓の食卓番号や、その料理品の識別コードであるメニューコードや、注文点数等が書き込まれる。
図8は上記調理指示票8を発行可能な厨房用印刷装置9の要部構成を示すブロック図であり、この厨房用印刷装置9は、カードストッカ41にストックされたリライトカード本体20を1枚ずつ搬送路42に沿って搬送するリライトカード搬送機構43と、搬送路42を搬送されるリライトカード本体20の情報表示部21に情報を可視表示させる印刷手段としてのリライト印字部44と、上記リライトカード本体20に埋設された無線タグ22に情報を書込む無線タグ記録手段としての無線タグライタ45と、これらリライトカード搬送機構43,リライト印字部44及び無線タグライタ45を制御して、リライトカードからなる調理指示票8を発行させるメインコントローラ46とから構成されている。メインコントローラ46には、LAN4に接続されたLANインターフェイス47と、操作パネル48と、搬送路42を搬送されるリライトカード本体20がリライト印字部44による印字位置に到達したことを検知する印字位置センサ49等が接続されている。
しかして、メインコントローラ46は、LAN4を経由して注文管理装置3から料理品の調理指示データを受信すると、図9の流れ図に示す処理を実行するものとなっている。すなわちメインコントローラ46は、ST(ステップ)1としてLANインターフェイス47を介して受信したデータが調理指示データであることを確認すると、ST2としてリライトカード搬送機構43を動作させて、カードストッカ41からリライトカード本体20を1枚取り出し、搬送路42に沿って搬送させる。そして、ST3として印字位置センサ49からの信号により搬送中のリライトカード本体20がリライト印字部44の印字位置に到達したと判断すると、ST4としてリライト印字部44を動作させて、当該リライトカード本体20の情報表示部21に、受信した調理指示データに基づき厨房コーナー名,食卓番号,接客者氏名,料理品の品目,点数等の調理指示に関する料理品情報を可視表示させる。
その後、メインコントローラ46は、ST5として無線タグライタ45からの質問電波に対する無線タグの応答有無を監視する。そして、応答有りを判断すると、搬送中のリライトカード本体20に埋設された無線タグ22が無線タグライタ45の通信感度エリア内に入ったので、メインコントローラ46は、ST6として無線タグライタ45を制御して、当該無線タグ22のメモリ37に受信した調理指示データに基づき食卓番号,メニューコード,注文点数等の料理品情報を書込ませる。
その後、メインコントローラ46は、ST7として次の調理指示データを受信しているか否かを判断する。そして、次の調理指示データを受信している場合には、ST2〜ST6の処理を繰返し実行する。
次の調理指示データを受信していない場合には、メインコントローラ46は、ST8として搬送中のリライトカード本体20が排出されるのまでに要する充分な一定時間が経過するのを待機する。そして、一定時間が経過したならば、ST9としてリライトカード搬送機構43を停止させて、今回の制御を終了する。
図10は注文管理装置3の要部構成を示すブロック図である。注文管理装置3は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)51、プログラム等の固定的データが予め格納されたROM(Read Only Memory)52、可変的なデータを記憶するための各種メモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memory)53、現在の日付及び時刻を計時する時計部54、LAN4に接続されるLANインターフェイス55、HDD(Hard Disk Drive)装置56を制御するHDDコントローラ57、前記タッチパネル付モニタ装置13の表示及びタッチパネル入力を制御するタッチパネルコントローラ58、前記無線タグリーダ15からの信号を入力するI/Oポート59、前記無線部2が接続される無線部インターフェイス60等で構成されている。そしてCPU51と、ROM52,RAM53,時計部54,LANインターフェイス55,HDDコントローラ57,タッチパネルコントローラ58,I/Oポート59及び無線部インターフェイス60とは、アドレスバス,データバス等のバスライン61で接続されている。
かかる構成の注文管理装置3においては、HDD装置56に前記メニューファイル10,オーダファイル11,実績ファイル12等が形成されている。なお、HDD装置56は、注文管理装置3に内蔵されていてもよいし、外付されていてもよい。
また、RAM53には、特に図11に示すように、無線タグリーダ15によって一斉に読取った無線タグ22のRFIDとユーザエリアのデータとを一時的に記憶する今回無線タグデータエリア71と、直前の今回無線タグデータエリア71のデータを一時的に保存する前回無線タグデータエリア72が形成されている。
しかしてCPU51は、時計部54にて計時される時刻が所定時間(X秒とする)を計時する毎に、図12の流れ図に示す割込処理を実行するようにプログラムされている。
すなわちCPU51は、この割込処理を開始すると、先ず、ST11として前回無線タグデータエリア72のデータをクリアした後、今回無線タグデータエリア71にて記憶している無線タグデータを前回無線タグデータエリア72にシフトし、今回無線タグデータエリア71をクリアする。次に、ST12として無線タグリーダ15を制御して無線タグ質問電波をアンテナ14より発信させる。そして、ST13として無線タグ22からの応答データ(RFID,ユーザエリアデータ)を一定時間待機する。
すなわちCPU51は、この割込処理を開始すると、先ず、ST11として前回無線タグデータエリア72のデータをクリアした後、今回無線タグデータエリア71にて記憶している無線タグデータを前回無線タグデータエリア72にシフトし、今回無線タグデータエリア71をクリアする。次に、ST12として無線タグリーダ15を制御して無線タグ質問電波をアンテナ14より発信させる。そして、ST13として無線タグ22からの応答データ(RFID,ユーザエリアデータ)を一定時間待機する。
ここで、無線タグリーダ15を介して無線タグ22からの応答データを受信したならば、CPU51は、ST14としてそのタグ応答データを今回無線タグデータエリアに格納する。また、ST15としてこのタグ応答データのRFIDで前回無線タグデータエリア72を検索する。そして、ST16として同一RFIDが前回無線タグデータエリア72に格納されているか否かを判断する。ここで、前回無線タグデータエリア72に同一RFIDが格納されている場合には、CPU51は、ST20の処理に進み、次の無線タグ22からの応答データ有無を判断する。
これに対し、前回無線タグデータエリア72に同一RFIDが格納されていない場合には、ST14の処理で今回無線タグデータエリア71に格納したタグ応答データは、無線タグリーダ15で初めて読取った無線タグ22のデータなので、CPU51は、ST17としてそのタグ応答データのユーザエリアデータに含まれる食卓番号とメニューコードを取得する。そして、オーダファイル11を検索して、当該食卓番号に対応する注文明細情報のなかから当該メニューコードの注文明細情報を抽出し、この注文明細情報のメニュー状態を調理完了とする(調理完了検知手段)。また、ST18としてこの注文明細情報のメニューコード,メニュー状態(調理完了)及び時間を時計部54にて計時されている現在日時とともに実績ファイル12に追加する。すなわち、当該料理品の調理に要した時間の実績データを実績ファイル12に格納する。しかる後、CPU51は、ST19としてこの注文明細情報の時間データを“0”としたならば、ST20の処理に進み、次の無線タグ22からの応答データ有無を判断する。
次の無線タグ22からの応答データがある場合には、CPU51は、そのタグ応答データに対して前記ST14〜ST19の各処理を実行する。すなわち、そのタグ応答データを今回無線タグデータエリアに格納する。また、そのタグ応答データのRFIDと同一のRFIDが前回無線タグデータエリア72に格納されていない場合には、そのタグ応答データのユーザエリアデータに含まれる食卓番号とメニューコードを取得し、オーダファイル11の該当する注文明細情報のメニュー状態を調理完了とするとともに、この注文明細情報のメニューコード,メニュー状態(調理完了)及び時間を現在日時とともに実績ファイル12に追加する。
ST20にて次の無線タグ22からの応答データがないことを確認した場合には、CPU51は、ST21として今回無線タグデータエリア71に格納されているRFIDと前回無線タグデータエリア72に格納されているRFIDとを照合し、前回無線タグデータエリア72には存在するが今回無線タグデータエリア71には存在しないRFIDを検索する。
そして、ST22として該当するRFIDが存在することを確認した場合には、そのRFIDが設定された無線タグ22が無線タグリーダ15の読取り範囲(アンテナ14の通信感度範囲)から外れたので、CPU51は、ST23としてそのRFIDを含むタグ応答データのユーザエリアデータに含まれる食卓番号とメニューコードを取得する。そして、オーダファイル11を検索して、当該食卓番号に対応する注文明細情報のなかから当該メニューコードの注文明細情報を抽出し、この注文明細情報のメニュー状態を配膳完了とする(配膳検知手段)。また、ST24としてこの注文明細情報のメニューコード,メニュー状態(配膳完了)及び時間を時計部54にて計時されている現在日時とともに実績ファイル12に追加する。すなわち、当該料理品の調理完了から配膳までに要した時間の実績データを実績ファイル12に格納する。しかる後、CPU51は、ST25としてこの注文明細情報の時間データを“0”としたならば、ST22の処理に戻り、他に該当するRFIDが存在するか否かを判断する。そして、該当するRFIDが存在する場合には、ST23〜ST25の処理を再び実行する。すなわち、そのタグ応答データのユーザエリアデータに含まれる食卓番号とメニューコードを取得し、オーダファイル11の該当する注文明細情報のメニュー状態を配膳完了とするとともに、この注文明細情報のメニューコード,メニュー状態(配膳完了)及び時間を現在日時とともに実績ファイル12に追加する。
ST22にて該当するRFIDが他に存在しないことを確認した場合、またはST13にて無線タグ22からの応答データがなかった場合には、CPU51は、ST26としてオーダファイル11に記憶されている全ての注文明細情報の時間データを当該割込処理の時間間隔に相当するX秒だけ一斉に加算する。
以上で、CPU51は、今回の割込処理を終了する。
以上で、CPU51は、今回の割込処理を終了する。
このように構成された本実施の形態の注文管理システムを導入した飲食店においては、接客担当者は、客席にて顧客から飲食メニューの注文を受けると、ハンディターミナル1を操作してその顧客が着いている客席の食卓番号や人数等とともに当該顧客から注文を受けた料理品のメニューコード,注文点数等を入力する。そうすると、これらの注文データが無線送信され、無線部2を介して注文管理装置3に送り込まれる。
これにより、注文管理装置3においては、オーダファイル11の該当食卓番号に対応するデータが更新される。具体的には、人数,接客者ID及び注文を受けた料理品の合計金額が記憶される。また、滞在時間のカウントが開始される。また、座席状態が配膳待ちになる。さらに、注文を受けた料理品毎の注文明細情報が格納される。ここで、注文明細情報のメニュー状態は調理中となり、調理時間がカウントされる。
また、注文管理装置3においては、受信した注文データに基づいて料理品毎にメニューコード,品目,注文点数,食卓番号,接客者氏名等からなる調理指示データが作成され、この調理指示データが該当する厨房コーナーの厨房用印刷装置9に送信される。これにより、厨房用印刷装置9からはリライトカード本体20の情報表示部21に当該調理指示データの品目等が可視表示された調理指示票8が発行される。
そこで厨房の調理担当者は、調理指示票8に可視表示された品目の調理を開始する。そして調理を完了すると、図5に示すように、その料理品17をカウンタ16に載せる。このとき、この料理品17に対する調理指示票8もカウンタ16に載せる。一方、カウンタ16に料理品17が載せられたことを確認した接客担当者は、その料理品17を調理指示票8とともにカウンタ16から取り上げる。そして、調理指示票8の情報表示部21に可視表示されている食卓番号の客席まで料理品17を運び、配膳する。
ところで、カウンタ16には無線タグリーダ15のアンテナ14が敷設されており、このアンテナからはX秒間隔(例えば1秒間隔)の周期で無線タグ22に対する質問電波が発信されている。そして質問電波が発信される毎に、オーダファイル11に記憶されている全ての注文明細情報の時間データがX秒ずつ加算される。
また、上記質問電波が発信されたとき、カウンタ16上に調理指示票8が置かれていると、その調理指示票8に埋設されている無線タグ22から質問電波に対する応答データが返される。このタグ応答データは、無線タグリーダ15によって取込まれる。このとき、複数の調理指示票8がカウンタ16上に置かれていた場合には、その全ての調理指示票8にそれぞれ埋設されている無線タグ22からの応答データが無線タグリーダ15によって一斉に取込まれる。これにより、注文管理装置3においては、この無線タグ22からの応答データが今回無線タグデータエリア71に格納される。なお、今回無線タグデータエリア71に格納されていた1周期前のデータは、前回無線タグデータエリア72に移されて一時的に保存される。
したがって、1周期前の質問電波発信時に既にカウンタ16に置かれていた調理指示票8の無線タグ22のRFIDは今回無線タグデータエリア71と前回無線タグデータエリア72の両方に存在するが、置かれていなかった調理指示票8の無線タグ22のRFIDは今回無線タグデータエリア71にしか存在しない。逆に、1周期前の質問電波発信時にはカウンタ16に置かれていたが、今回の質問電波発信時にはカウンタ16から取り除かれていた調理指示票8の無線タグ22のRFIDは、前回無線タグデータエリア72のみに存在し、今回無線タグデータエリア71には存在しない。
そこで本実施の形態においては、注文管理装置3が、前回無線タグデータエリア72に存在しないRFIDが今回無線タグデータエリア71に格納されると、そのRFIDの無線タグ22を設けた調理指示票8によって調理指示がなされた料理品の調理完了を自動的に検知する。そして、オーダファイル11の当該料理品に該当する注文明細情報のメニュー状態を調理完了に変更する。また、同注文明細情報のメニューコード,メニュー状態及び時間データを実績ファイル12に格納した後、時間データを一旦“0”に戻す。
また、注文管理装置3は、前回無線タグデータエリア72に存在するRFIDが今回無線タグデータエリア71に格納されなかった場合には、そのRFIDの無線タグ22を設けた調理指示票8によって調理指示がなされた料理品の配膳を自動的に検知する。そして、オーダファイル11の当該料理品に該当する注文明細情報のメニュー状態を配膳完了に変更する。また、同注文明細情報のメニューコード,メニュー状態及び時間データを実績ファイル12に格納した後、時間データを一旦“0”に戻す。
このように本実施の形態によれば、調理担当者が調理を完了した料理品17をその料理品17に対する調理指示票8とともにカウンタ16に置くだけで、注文管理装置3によって当該料理品17の調理完了が自動的に検知される。また、接客担当者がカウンタ16に置かれていた料理品17を客席に配膳するために調理指示票8とともに取り上げるだけで、注文管理装置3によって当該料理品17の配膳が自動的に検知される。
したがって、料理品17の調理完了や配膳を注文管理装置3に検知させるための格別な操作が不要となるので、調理担当者や配膳担当者(接客担当者)の負担軽減を図ることができる。
また本実施の形態では、調理指示票8として無線タグ22を埋め込んだリライトカードを使用したので、1枚の調理指示票8を何度でも繰り返し使用することができ、コストを節約できる利点がある。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。
例えば前記実施の形態では、調理指示票8として無線タグ22が埋め込まれたリライトカードを使用したが、無線タグが埋め込まれたものでかつ料理品の品目を可視印刷可能な単票(紙,プラスチック等)であれば、調理指示票8として適用できるものである。
例えば前記実施の形態では、調理指示票8として無線タグ22が埋め込まれたリライトカードを使用したが、無線タグが埋め込まれたものでかつ料理品の品目を可視印刷可能な単票(紙,プラスチック等)であれば、調理指示票8として適用できるものである。
また本発明は、無線タグ22を使用しなくても実現できるものである。そこで次に、図13及び図14を用いてその一例である他の実施の形態について説明する。
図13は、この他の実施の形態における調理指示票80を示しており、この調理指示票80には、注文を受けた料理品の品目等が可視印刷されるとともに、この料理品の識別データであるメニューコード等を二次元データコード化した二次元データコードシンボル81が印刷されている。
図14は、この他の実施の形態における注文管理装置3の要部構成を示しており、図10と同一部分には同一符号を付している。すなわち、この他の実施の形態における注文管理装置3は、無線タグリーダ15の代わりに撮像カメラ91を接続しており、この撮像カメラ91の動作を制御するカメラコントローラ92をバスライン61に接続している。
撮像カメラ91は、調理が完成した料理品17が置かれるカウンタ16の上方に取り付けられており、このカウンタ16の上面部全域を撮像可能となっている。
しかして、注文管理装置3のCPU51は、所定周期で撮像カメラ91を撮像動作させて撮像画像を取込み、画像処理を施して二次元データコードシンボル81の有無を判断する。そして、料理品17とともにカウンタ16に置かれた調理指示票80の二次元データコードシンボル81を検出すると、その二次元データコードシンボル81を解析して料理品のメニューコード等を取込み、そのメニューコードによって特定される料理品の調理完了を検知する。また、これまでカウンタ16に置かれていた二次元データコードシンボル81が取り除かれたことを検出すると、その二次元データコードシンボル81のメニューコードによって特定される料理品の配膳を検知する。
このような構成を採用しても、前記実施の形態と同様に、調理完了や配膳を注文管理装置3に検知させるための格別な操作が不要となるので、調理担当者や配膳担当者(接客担当者)の負担軽減を図ることができる。
この場合、調理指示票80として単票を用いる必要はなく、ロール紙等の連続用紙に二次元データコードシンボル81などのデータを印刷してカットし調理指示票80として発行することが可能な厨房用印刷装置を有する注文管理システムにも本発明を適用することができる。
また、上記他の実施の形態では、撮像カメラ91によって撮影した画像から二次元データコードシンボル81を認識し、この二次元データコードシンボル81を解析して調理を完了した料理品のデータを取得したが、撮影画像を解析して料理品の品名や食卓番号等を認識することで、調理を完了した料理品のデータを取得することも可能である。このような技術を採用することによって、二次元データコードシンボル81が印刷されていない従来の調理指示票をそのまま使用することが可能となる。
また、前記実施の形態では、注文を受けた料理品の調理指示票8を料理品毎に発行したが、複数の料理品を一括して調理する運用であれば、注文単位毎に調理指示票8を発行するようにしても本発明を適用できるものである。
また、調理を完了した料理品が置かれる所定の場所を厨房と客席と間に設けたカウンタ16としたが、カウンタ16以外の場所であってもよい。
この他、前記実施の形態では、顧客が注文した料理品のデータ入力装置としてハンディターミナル1を使用したが、ハンディターミナル以外の入力端末を使用して顧客が注文した料理品のデータを入力し、オーダを管理する注文管理システム等にも本発明を適用できるのは言うまでもないことである。
この他、前記実施の形態では、顧客が注文した料理品のデータ入力装置としてハンディターミナル1を使用したが、ハンディターミナル以外の入力端末を使用して顧客が注文した料理品のデータを入力し、オーダを管理する注文管理システム等にも本発明を適用できるのは言うまでもないことである。
3…注文管理装置、8,80…調理指示票、9…厨房用印刷装置、10…メニューファイル、11…オーダファイル、12…実績ファイル、14…アンテナ、15…無線タグリーダ、16…カウンタ、20…リライトカード本体、21…情報表示部、22…無線タグ。
Claims (6)
- 注文を受けた料理品の調理指示票を発行する飲食店向けの注文管理システムにおいて、
調理を完了した料理品が置かれる所定の場所に設けられ、当該場所に料理品とともにその料理品に対する前記調理指示票が置かれるとその調理指示票に記録されたデータを非接触で読取るデータ読取り手段と、
このデータ読取り手段により読取られた前記調理指示票のデータに基づいて当該調理指示票により調理指示がなされた料理品の調理完了を検知する調理完了検知手段と、
を具備したことを特徴とする注文管理システム。 - 注文を受けた料理品の調理指示票を発行する飲食店向けの注文管理システムにおいて、
無線タグを設けた単票に注文を受けた料理品の品目を可視印刷する印刷手段、及び前記単票に設けられた無線タグに前記料理品の識別データを記録する無線タグ記録手段を備え、料理品の品目が可視印刷されるとともにその品目の料理品識別データが無線タグに記録された単票を前記調理指示票として発行する厨房用印刷装置と、
調理を完了した料理品が置かれる所定の場所に設けられ、当該場所に料理品とともにその料理品に対する前記調理指示票が置かれるとその調理指示票に設けられた無線タグに記録された料理品識別データを非接触で読取る無線タグ読取り手段と、
この無線タグ読取り手段により前記無線タグから読取られた料理品識別データに基づいてその無線タグが設けられた調理指示票により調理指示がなされた料理品の調理完了を検知する調理完了検知手段と、
を具備したことを特徴とする注文管理システム。 - 前記無線タグリーダにより前記調理指示票の無線タグから読取られていた料理品識別データが読取られなくなると、その無線タグが設けられた調理指示票によって調理指示がなされた料理品の配膳を検知する配膳検知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載の注文管理システム。
- 前記無線タグを設けた単票は、表示情報の書き込みと消し込みとが繰り返し可能なリライト表示層からなる情報表示部を有するリライトカードであり、
前記厨房用印刷装置の印刷手段は、注文を受けた料理品の品目を前記情報表示部に可視表示させる手段であることを特徴とする請求項2または3記載の注文管理システム。 - 無線タグを設けた単票に注文を受けた料理品の品目を可視印刷する印刷手段と、前記単票に設けられた無線タグにその単票に可視印刷される品目の料理品識別データを記録する無線タグ記録手段とを具備し、
前記印刷手段によって料理品の品目が可視印刷されるとともに、前記無線タグ記録手段によってその品目の料理品識別データが無線タグに記録された単票を調理指示票として発行することを特徴とする厨房用印刷装置。 - 前記無線タグを設けた単票は、表示情報の書き込みと消し込みとが繰り返し可能なリライト表示層からなる情報表示部を有するリライトカードであり、
前記印刷手段は、注文を受けた料理品の品目を前記情報表示部に可視表示させる手段であることを特徴とする請求項5記載の厨房用印刷装置。
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