JP7272476B2 - 精算装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、精算装置及び制御方法に関する。
特許文献1には、店員のみならず、客自身が操作できるセルフレジモードに切替え可能なレジ端末を含むセルフレジシステムが記載されている。特許文献1に記載のセルフレジシステムでは、店員が対応できないレジ端末がある場合、店員が必要に応じてセルフレジ設定手段を操作し、そのレジ端末をセルフレジ端末として切り替えている。
特開2001-076261号公報
特許文献1に記載のセルフレジシステムは、顧客がセルフレジ端末としてレジ端末を利用するためには、店員によるセルフレジ端末への切替えを行う必要がある。このため、特許文献1に記載のセルフレジシステムでは、状況に応じて適切に有人レジとセルフレジとを切り替えることが困難であるため、状況に応じて顧客に対する精算処理を円滑に実行することが困難である。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、状況に応じて顧客に対する精算処理を円滑に実行することができる精算装置及び制御方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、顧客が購入する商品について店員が商品登録を行う第1のモード、又は、前記顧客が商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替える制御部と、前記稼働モードに基づいて、情報を出力する出力部と、を備え、前記制御部は、前記店員、及び、前記顧客又は前記商品の存在に関する状況に基づいて、前記稼働モードを切り替える、情報処理装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、顧客が購入する商品について店員が商品登録を行う第1のモード、又は、前記顧客が商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替え、前記稼働モードに基づいて、情報を出力し、前記店員、及び、前記顧客又は前記商品の存在に関する状況に基づいて、前記稼働モードを切り替える、情報処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、顧客が購入する商品について店員が商品登録を行う第1のモード、又は、前記顧客が商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替え、前記稼働モードに基づいて、情報を出力し、前記店員、及び、前記顧客又は前記商品の存在に関する状況に基づいて、前記稼働モードを切り替えることを実行させるプログラムが提供される。
本発明によれば、状況に応じて顧客に対する精算処理を円滑に実行することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による精算装置を用いたPOSシステムを示す概略図である。 図2は、本発明の第1実施形態による精算装置の構成を示す概略図である。 図3は、本発明の第1実施形態による精算装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1実施形態による精算装置の第2ディスプレイの表示画面の例を示す概略図である。 図5は、本発明の第1実施形態による精算装置における稼働モードの切替え動作を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第2実施形態による精算装置における読取り部の切替え動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第3実施形態による精算装置のセルレジモードにおける中断動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第4実施形態による精算装置における稼働モードの切替え動作を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第4実施形態による精算装置における稼働モードの切替え動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の他の実施形態による精算装置の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明のさらに他の実施形態による精算装置の構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法について図1乃至図5を用いて説明する。
まず、本実施形態による精算装置の構成について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による精算装置を用いたPOSシステムを示す概略図である。図2は、本実施形態による精算装置の構成を示す概略図である。図3は、本実施形態による精算装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態による精算装置は、商品を販売する店舗に導入されたPOS(Point Of Sales)システムにおけるPOS装置として用いられる。図1に示すように、店舗1には、POSシステム2が構築されて導入されている。POSシステム2は、本実施形態による精算装置10と、店舗サーバ20と、監視カメラ30とを含んでいる。精算装置10、店舗サーバ20及び監視カメラ30は、例えばLAN(Local Area Network)であるネットワーク40に接続されている。なお、精算装置10は、その設置台数が限定されるものではないが、店舗1の規模等に応じて、1台又は複数台設置することができる。また、監視カメラ30も、その設置台数が限定されるものではないが、例えば、精算装置10ごとに設置することができる。
POS装置として機能する精算装置10は、図2に示すように、店舗1のレジカウンタ12上に設置されている。店舗1は、特に限定されるものではなく、あらゆる業種の店舗でありうるが、例えば、コンビニエンスストア、衣料品販売店、スーパーマーケット等の店舗である。また、精算装置10の設置場所は、必ずしもレジカウンタ12上である必要はなく、店舗1における様々な場所に設置することができる。
精算装置10は、商品の売り上げ登録機能、会計精算機能、商品情報登録機能、在庫管理機能等を有するPOSアプリケーションプログラムがインストールされている。精算装置10は、後述するように、第1のモードである有人レジモード又は第2のモードであるセルフレジモードにその稼働モードを切り替え可能なPOS装置である。有人レジモードは、顧客が購入する商品について店員により商品登録が行われ、店員の操作により商品の会計精算処理を実行するモードである。セルフレジモードは、顧客が購入する商品について顧客自身により商品登録が行われ、顧客自身の操作により商品の会計精算処理を実行するモードである。
精算装置10は、例えば、第1ディスプレイ110と、第2ディスプレイ112とを有する2画面のPOS装置として構成されている。第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112は、それぞれ表示する画面に対するタッチ入力が可能なタッチパネルディスプレイにより構成されている。第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112は、少なくとも異なる方向を向くように設けられている。
第1ディスプレイ110は、店員が業務を行うレジカウンタ12の内側を向くように配置され、レジカウンタ12内の店員に向けて画面を表示する。第1ディスプレイ110は、店員に対して操作画面等の各種画面を表示し、店員による画面に対するタッチ入力を受け付けるオペレータディスプレイとして機能する。すなわち、第1ディスプレイ110は、店員の側となる第1の方向を向くように設けられ、店員に対して画面を表示し、店員からのタッチ入力による会計精算処理等に関する入力を受け付ける第1の入出力部として機能する。第1ディスプレイ110に対する会計精算処理に関する入力は、例えば、店員による有人レジモードでの会計精算処理を開始する入力、店員による商品登録が完了して精算を開始する入力等である。
第2ディスプレイ112は、商品の会計精算処理を受ける顧客が所在するレジカウンタ12の前を向くように配置され、レジカウンタ12の前の顧客の側に向けて画面を表示する。第2ディスプレイ112は、有人レジモードにおいて顧客に対して会計精算画面、広告画面等を表示し、セルフレジモードにおいて顧客に対して操作画面等の各種画面を表示し、顧客による画面に対するタッチ入力を受け付けるカスタマディスプレイとして機能する。すなわち、第2ディスプレイ112は、第1の方向とは異なる顧客の側となる第2の方向を向くように設けられ、顧客に対して画面を表示し、顧客からのタッチ入力による会計精算処理等に関する入力を受け付ける第2の入出力部として機能する。第2ディスプレイ112に対する会計精算処理に関する入力は、例えば、顧客によるセルフレジモードでの会計精算処理を開始する入力、顧客による商品登録が完了して精算を開始する入力等である。
精算装置10には、POS装置を構成する周辺機器として、例えば、後述のコードスキャナ124、RFID(Radio Frequency Identification)リーダ126、非接触IC(Integrated Circuit)リーダライタ128、レシートプリンタ134等が接続されている。レジカウンタ12上には、コードスキャナ124、RFIDリーダ126のシートアンテナ126a、非接触ICリーダライタ128、レシートプリンタ134が設置されている。レシートプリンタ134は、例えば、精算装置10の稼働モードが有人レジモードであるかセルフレジモードであるかに応じて、印字するレシートの排紙方向を手動又は自動で変更可能なように設置されている。また、シートアンテナ126aは、レジカウンタ12上に常時設置されていてもよいし、有人レジモード及びセルフレジモードのうちのセルフレジモードの場合にのみ店員が設置するようにしてもよい。
店舗サーバ20は、例えば、店舗1で販売される商品情報の管理、販売データの集計、売り上げの管理、在庫の管理等を行い、POSシステム2の運用を管理するPOSサーバである。店舗サーバ20は、例えば、店舗1のバックヤード等に設置されている。店舗サーバ20は、POS装置として用いられる精算装置10で用いられる商品情報等のデータをデータベース等で管理する。
監視カメラ30は、精算装置10が設置されたレジカウンタ12及びその周辺を動画で撮影して、撮影場所に関する映像情報を取得する。監視カメラ30は、取得した映像情報をネットワーク40を介して精算装置10、店舗サーバ20に送信することができる。監視カメラ30は、撮影して取得した映像情報を一定期間ローカル又は録画サーバ上のストレージに記録しておくことができる。
例えば、監視カメラ30は、セルフレジモードで稼働する精算装置10を操作する顧客の行動を撮影して監視することができる。この場合、監視カメラ30は、例えば、後述する精算装置10の稼働モードの切替えと連動して、稼働モードがセルフレジモードである場合にのみ動作して顧客の行動を撮影して監視するように構成することができる。また、例えば、監視カメラ30は、精算装置10の稼働モードがいずれかであるかを問わず動作して、店員及び顧客の行動を撮影して監視することもできる。
図3は、精算装置10のハードウェア構成の一例を示している。なお、精算装置10のハードウェア構成は、図3に示す構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。
図2に示すように、精算装置10は、情報処理装置であり、CPU(Central Processing Unit)102と、RAM(Random Access Memory)104と、ストレージ106とを有している。また、精算装置10は、通信部108と、第1ディスプレイ110と、第2ディスプレイ112と、ディスプレイコントローラ114と、カメラ116と、マイクロホン118と、外部I/F(Interface)部120とを有している。CPU102、RAM104、ストレージ106、通信部108、ディスプレイコントローラ114、カメラ116、マイクロホン118及び外部I/F部120は、バスライン122に接続されている。さらに、精算装置10は、外部I/F部120に接続された各種周辺機器及びセンサを有している。
外部I/F部120には、コードスキャナ124、RFIDリーダ126、非接触ICリーダライタ128、キャッシュドロア130、自動釣銭機132、レシートプリンタ134、キーボード136等のPOS装置を構成する周辺機器が接続されている。
また、外部I/F部120には、精算装置10の周辺又は近傍であるレジカウンタ12の周辺又は近傍の人を検出する人検出部138が接続されている。人検出部138は、例えば、重量センサ140、LiDAR(Light Detection and Ranging)センサ142等のセンサである。なお、人検出部138は、1種のセンサであってもよいし、複数種のセンサであってもよい。
また、外部I/F部120には、精算装置10の周辺又は近傍であるレジカウンタ12上の商品を検出する商品検出部144が接続されている。商品検出部144は、人検出部138と同様に、例えば、重量センサ、LiDARセンサ等のセンサである。なお、商品検出部144も、1種のセンサであってもよいし、複数種のセンサであってもよい。
CPU102は、ストレージ106に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、精算装置10全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU102は、ストレージ106に記憶されたPOSアプリケーションプログラムを実行して、有人レジモード又はセルフレジモードのPOS装置としての各種処理を実行する。これにより、CPU102は、店舗1において顧客の会計精算を処理する会計精算処理部等として機能する。RAM104は、CPU102の動作に必要なメモリ領域を提供する。
CPU102は、その精算装置10の状況及び時間の少なくとも1つに関する所定の条件が満たされた場合にPOS装置としての精算装置10の稼働モードをセルフレジモード又は有人レジモードに切り替える制御部として機能する。具体的には、CPU102は、稼働モードが有人レジモードである場合において、有人レジモードからセルフレジモードに切り替える所定の第1の条件であるセルフ切替え条件が満たされたときに、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える。また、CPU102は、稼働モードがセルフレジモードである場合において、セルフレジモードから有人レジモードに切り替える所定の第2の条件である有人切替え条件が満たされたときに、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える。セルフ切替え条件及び有人切替え条件については後述する。また、CPU102は、現在の稼働モードに関する情報である稼働モード情報を例えばRAM104、ストレージ106等に確保された稼働モード記憶領域に記憶することができる。
また、CPU102は、稼働モードの切替えに応じて、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部であるタッチパネルディスプレイを、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から選択する。すなわち、CPU102は、その精算装置10の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から選択する。
また、CPU102は、稼働モードが有人レジモードである場合においてセルフ切替え条件が満たされたか否かを判定し、稼働モードがセルフレジモードである場合において有人切替え条件が満たされたか否かを判定する判定部として機能する。
ストレージ106は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。ストレージ106は、CPU102により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU102により参照されるデータ等を記憶する。
通信部108は、ネットワーク40に接続され、CPU102による制御に従って、ネットワーク40を介して店舗サーバ20、他の精算装置10、監視カメラ30等の外部機器との間のデータの送受信を行う。
第1ディスプレイ110は、店員に対して情報を表示する店員用表示部としてのオペレータディスプレイである。第1ディスプレイ110は、第1の入出力部として機能するタッチパネルディスプレイであり、表示画面を有する表示部として機能するとともに、表示画面に対するタッチ入力を受け付ける入力部として機能する。第1ディスプレイ110の表示は、表示制御部として機能するCPU102により制御される。
第1ディスプレイ110は、精算装置10において起動されたPOSアプリケーションプログラムの画面を表示して、店員に対して種々の情報を表示する。店員は、第1ディスプレイ110の表示画面に対するタッチ入力により、POSアプリケーションプログラムを操作することができる。
第1ディスプレイ110は、精算装置10の稼働モードが有人レジモードである場合において、店員に対して、会計精算処理を実行するための操作画面を表示する。店員は、第1ディスプレイ110に対するタッチ入力、キーボード136による入力等により、有人レジモードの精算装置10に対して会計精算処理を実行させることができる。第1ディスプレイ110は、例えば、店員による有人レジモードでの会計精算処理を開始する入力、店員による商品登録が完了して精算を開始する入力等の各種の会計精算処理に関する入力を受け付けることができる。
第2ディスプレイ112は、顧客に対して情報を表示する顧客用表示部としてのカスタマディスプレイである。第2ディスプレイ112は、第2の入出力部として機能するタッチパネルディスプレイであり、表示画面を有する表示部として機能するとともに、表示画面に対するタッチ入力を受け付ける入力部として機能する。第2ディスプレイ112の表示は、表示制御部として機能するCPU102により制御される。
第2ディスプレイ112は、精算装置10の稼働モードが有人レジモードである場合において、顧客に対して会計精算情報等の各種の情報を表示画面に表示する。第2ディスプレイ112に表示される会計精算情報は、例えば、会計精算処理を行う商品の名称、商品の数量、販売金額、値引き金額、合計金額、税額、受領金額、釣銭金額等である。第2ディスプレイ112は、顧客に対して広告、宣伝、イベント等に関する情報を表示することもできる。
また、第2ディスプレイ112は、精算装置10の稼働モードがセルフレジモードである場合において、顧客に対して、セルフレジによる会計精算処理を実行するためのガイダンス画面及び操作画面を表示する。顧客は、第2ディスプレイ112の操作画面に対するタッチ入力により、セルフレジモードの精算装置10に対して会計精算処理を実行させることができる。第2ディスプレイ112は、例えば、顧客によるセルフレジモードでの会計精算処理を開始する入力、顧客による商品登録が完了して精算を開始する入力等の各種の会計精算処理に関する入力を受け付けることができる。
第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112は、それぞれ特に限定されるものではなく、種々のディスプレイにより構成することができる。例えば、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112は、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、VFD(Vacuum Fluorescent Display)等により構成されている。
ディスプレイコントローラ114は、CPU102による制御に従って、第1ディスプレイ110の表示画面に対する表示を制御するとともに、第1ディスプレイ110の表示画面に対するタッチ入力を監視して、タッチ入力による入力データを取得する。また、ディスプレイコントローラ114は、CPU102による制御に従って、第2ディスプレイ112の表示画面に対する表示を制御するとともに、第2ディスプレイ112の表示画面に対するタッチ入力を監視して、タッチ入力による入力データを取得する。CPU102は、ディスプレイコントローラ114を介して、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112の表示を制御する表示制御部として機能する。
カメラ116は、レジカウンタ12の前に所在する顧客を動画又は静止画で撮影可能なように設置されている。カメラ116は、例えば、レジカウンタ12の前を向いた第2ディスプレイ112に内蔵された内蔵カメラである。なお、カメラ116は、外部I/F部120等を介して精算装置10に接続された外部カメラであってもよい。CPU102は、カメラ116により撮影された画像に対する画像認識処理を実行して、レジカウンタ12の前の顧客の存在の有無を検出することができる。なお、精算装置10は、カメラ116とともに又はカメラ116とは別個に、店員が業務を行うレジカウンタ12の内側を動画又は静止画で撮影可能なカメラを有することができる。
マイクロホン118は、レジカウンタ12の前に所在する顧客の発話を取得可能なように設置されている。マイクロホン118は、例えば、レジカウンタ12の前を向いた第2ディスプレイ112に内蔵された内蔵マイクロホンである。なお、マイクロホン118は、外部I/F部120等を介して精算装置10に接続された外部マイクロホンであってもよい。
精算装置10は、カメラ116及びマイクロホン118によりビデオ対話又は音声対話を顧客が実行可能な対話装置としても機能するように構成されている。顧客は、対話装置として機能する精算装置10により、後述するように、バックヤード等に待機する店員、遠隔地のオペレータ等とビデオ対話又は音声対話を実行することができる。これにより、顧客は、例えば、セルフレジモードで稼働する精算装置10において、ビデオ対話又は音声対話により店員又はオペレータの説明、指示等を受けながら会計精算処理を実行することができる。
外部I/F部120は、CPU102による制御に従って、POS装置を構成する周辺機器との間のデータの送受信を制御する。具体的には、外部I/F部120は、コードスキャナ124、RFIDリーダ126、非接触ICリーダライタ128、キャッシュドロア130、自動釣銭機132、レシートプリンタ134及びキーボード136との間のデータの送受信を制御する。CPU102は、外部I/F部120に接続されたコードスキャナ124、RFIDリーダ126、非接触ICリーダライタ128、キャッシュドロア130、自動釣銭機132、レシートプリンタ134及びキーボード136を制御することができる。
また、外部I/F部120は、CPU102による制御に従って、人検出部138の重量センサ140、LiDARセンサ142等との間のデータの送受信を制御する。CPU102は、外部I/F部120に接続された人検出部138の重量センサ140、LiDARセンサ142等を制御することができる。
また、外部I/F部120は、CPU102による制御に従って、商品検出部144との間のデータの送受信を制御する。CPU102は、外部I/F部120に接続された商品検出部144を制御することができる。
コードスキャナ124は、CPU102による制御に従って動作し、会計精算処理を実行すべき商品等に付されたコードシンボルを読み取る読取り部として機能する。コードシンボルは、商品コード、事業者コード等の商品情報を含んでいる。なお、商品の価格情報は、コードシンボルに含まれる商品コード等の識別情報に基づき精算装置10が店舗サーバ20のデータベースを参照して取得するように構成することもできるし、コードシンボル自体に含まれていてもよい。コードシンボルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、バーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等の二次元コード等が挙げられる。CPU102は、コードスキャナ124により読み取られた商品の商品情報を、会計精算処理を実行すべき商品の商品情報として登録する。コードスキャナ124は、店員又は顧客が手に持って読取りを行うハンディ型のものであってもよいし、所定の場所に設置された定置型のものであってもよい。
RFIDリーダ126は、CPU102による制御に従って動作し、会計精算処理を実行すべき商品等に付されたRFIDタグを読み取る読取り部として機能する。RFIDタグは、商品コード、事業者コード等の商品情報を含んでいる。なお、商品の価格情報は、RFIDタグに含まれる商品コード等の識別情報に基づき精算装置10が店舗サーバ20のデータベースを参照して取得するように構成することもできるし、RFIDタグ自体に含まれていてもよい。また、RFIDタグは、後述する賞味期限又は消費期限に関する期限情報その他の商品管理に必要な情報を含むことができる。RFIDリーダ126は、レジカウンタ12上に設置されたシートアンテナ126aを有している。RFIDリーダ126は、例えば、店員又は顧客によりシートアンテナ126a上で商品の袋詰めが行われる間に商品に付されたRFIDタグを読み取る。RFIDリーダ126は、複数の商品に付されたRFIDタグを一括して読み取ることができ、コードスキャナ124と比較して短時間で読取り処理を完了することができる。CPU102は、RFIDリーダ126により読み取られた商品の商品情報を、会計精算処理を実行すべき商品の商品情報として登録する。
店舗1において販売される商品には、コードシンボル及びRFIDタグのうちのいずれか一方が付されていてもよいし、両方が付されていてもよい。精算装置10の稼働モードが有人レジモードである場合において、店員は、コードスキャナ124又はRFIDリーダ126を用いて顧客が購入する商品の商品情報を読み取って商品登録を行うことができる。また、精算装置10の稼働モードがセルフレジモードである場合において、顧客は、コードスキャナ124又はRFIDリーダ126を用いて自身が購入する商品の商品情報を読み取って商品登録を行うことができる。
なお、読取り部としては、互いに異なる読取り方式で商品情報を読み取る読取り部であるコードスキャナ124及びRFIDリーダ126の両方が設置されている必要は必ずしもなく、いずれか一方が設置されていればよい。また、読取り部としては、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126に限定されるものではなく、他の読取り方式の読取り部であってもよい。また、読取り部として、互いに異なる読取り方式の商品情報を読み取る複数の読取り部が設置されていてもよい。
なお、CPU102は、精算装置10の稼働モードに応じて、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126のいずれか一方による商品情報の読取りが可能なように、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126を制御することができる。この場合、店舗1において販売される商品には、コードシンボル及びRFIDタグの両方が付されている。具体的には、CPU102は、稼働モードが有人レジモードである場合、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126のうちのコードスキャナ124による商品情報の読取りのみが可能なように、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126を制御する。一方、CPU102は、稼働モードがセルフレジモードである場合、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126のうちのRFIDリーダ126による商品情報の読取りのみが可能なように、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126を制御する。精算装置10の稼働モードに応じたコードスキャナ124及びRFIDリーダ126の制御については、第2実施形態において説明する。
なお、コードスキャナ124による商品情報の読取り及びRFIDリーダ126による商品情報の読取りは、稼働モードが有人レジモード及びセルフレジモードいずれの場合であっても実行可能に構成することもできる。
また、CPU102は、レジカウンタ12上を撮影するカメラにより撮影された画像に対して画像認識処理を実行して画像から商品を検出し、検出された商品の商品情報を、会計精算処理を実行すべき商品の商品情報として登録することもできる。レジカウンタ12上を撮影するカメラは、例えば、監視カメラ30であってもよいし、精算装置10に設けられたカメラであってもよいし、店員が所持する携帯端末のカメラであってもよい。画像認識処理による商品登録は、コードスキャナ124又はRFIDリーダ126による商品登録に代えて、又はコードスキャナ124及びRFIDリーダ126による商品登録のうちの少なくともいずれかとともに行うことができる。
非接触ICリーダライタ128は、CPU102による制御に従って動作し、顧客のスマートフォン等の機器又はカード等の媒体が有する非接触ICチップから、支払のための電子マネーカード情報、クレジットカード情報を取得する。
キャッシュドロア130は、CPU102による動作に従って動作し、現金決済のための現金の授受の際に、硬貨、紙幣等を保管するドロアを開放する。キャッシュドロア130は、有人レジモードの場合において店員のみが操作可能に構成されている。すなわち、キャッシュドロア130は、セルフレジモードの場合において顧客が操作することはできないように構成されている。
自動釣銭機132は、CPU102による動作に従って動作し、支払いのために入金口に投入された現金の入金処理及び払い戻すべき釣銭の出金口からの出金を自動的に行う。例えば、自動釣銭機132は、有人レジモードにおいて店員が使用する1台及びセルフレジモードにおいて顧客が使用する1台の計2台が設置されていてもよい。また、例えば、1台の自動釣銭機132を店員と顧客とが共用可能なように、1台の自動釣銭機132に、店員用の入金口及び出金口と、顧客用の入金口及び出金口とが設けられていてもよい。また、例えば、顧客が使用する1台の自動釣銭機132のみが設置されてもよい。
レシートプリンタ134は、CPU102による制御に従って動作し、紙レシートを印字して出力する。レシートプリンタ134は、精算装置10の稼働モードが有人レジモード及びセルフレジモードのいずれの場合であっても利用可能なように、稼働モードに応じてレシートの排紙方向を手動又は自動で変更できるように構成されている。
キーボード136は、店員による入力を受け付ける入力装置であり、例えばプログラマブルキーボードである。店員は、第1ディスプレイ110に対するタッチ入力のほか、キーボード136を介して精算装置10に対する入力を行うことができる。
なお、精算装置10には、必要に応じて、上記コードスキャナ124等以外の周辺機器を接続して動作させることができる。また、精算装置10は、上記コードスキャナ124等の周辺機器のすべてを有する必要は必ずしもない。
例えば、電子マネー決済のみ利用可能な端末として精算装置10を構成する場合、キャッシュドロア130及び自動釣銭機132は必要ない。この場合、例えば、商品の決済に際して、非接触ICリーダライタ128により顧客の電子マネー媒体から電子マネー情報が読み取られる。電子マネー決済のみ利用可能な端末として構成することにより、現金授受のための周辺機器が不要となるため、有人レジモード及びセルフレジモードの両モードで稼働可能な精算装置10の設置スペースをさらに低減することができる。
また、例えば、紙レシートの発行に代えて電子レシートを発行するように精算装置10を構成する場合、レシートプリンタ134は必要ない。精算装置10又は店舗サーバ20は、例えば、会計精算処理に際して顧客の会員カード等から読み取られた会員情報に関連付けられたメールアドレス宛に電子レシートを送信して発行することができる。また、精算装置10又は店舗サーバ20は、例えば、会計精算処理に際して顧客の会員カード等から読み取られた会員情報に関連付けられたサーバ上のアカウントに電子レシート情報を記録することがきる。この場合、顧客は、例えば、携帯端末のアプリケーションによりサーバにアクセスして電子レシート情報を取得することができる。
人検出部138は、例えば、重量センサ140、LiDARセンサ142であり、精算装置10の周辺又は近傍の人の存在の有無を検出し、人の存在の有無に応じた出力信号を出力する。具体的には、人検出部138は、精算装置10の周辺又は近傍の人であるレジカウンタ12内の店員の存在の有無を検出し、店員の存在の有無に応じた出力信号を出力する。また、人検出部138は、精算装置10の周辺又は近傍の人であるレジカウンタ12の前の顧客の存在の有無を検出し、顧客の存在の有無に応じた出力信号を出力する。
重量センサ140は、レジカウンタ12内の床上の重量の変化に基づき店員の存在の有無を検出する。また、重量センサ140は、レジカウンタ12の前の床上の重量の変化に基づき顧客の存在の有無を検出する。
LiDARセンサ142は、例えば、レジカウンタ12の上方の天井に設置される。LiDARセンサ142は、レジカウンタ12の上方からレジカウンタ12内の床に向けたレーザパルスの照射に対する散乱光の測定結果に基づき店員の存在の有無を検出する。また、LiDARセンサ142は、レジカウンタ12の上方からレジカウンタ12の前の床に向けたレーザパルスの照射に対する散乱光の測定結果に基づき顧客の存在の有無を検出する。
商品検出部144は、例えば、人検出部138と同様に、重量センサ、LiDARセンサである。商品検出部144は、精算装置10の周辺又は近傍であるレジカウンタ12上に置かれた商品、すなわち顧客が購入する商品の存在の有無を検出し、商品の存在の有無に応じた出力信号を出力する。
こうして、店舗1に設置された精算装置10が構成されている。
本実施形態による精算装置10は、有人レジモード及びセルフレジモードのいずれかの稼働モードで稼働可能なPOS装置であり、所定の条件が満たされた場合に両モード間の切替えを実行する。以下、本実施形態による精算装置10における稼働モードの切替え動作及びその動作を実現する制御方法についてさらに図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施形態による精算装置10の第2ディスプレイ112の表示画面の例を示す概略図である。図5は、本実施形態による精算装置10における稼働モードの切替え動作を示すフローチャートである。
精算装置10は、有人レジモード又はセルフレジモードの稼働モードで稼働し、いずれかの稼働モードで顧客が購入する商品の会計精算処理が実行可能になっている。有人レジモードでは、顧客が購入する商品について店員により商品登録が行われる。セルフレジモードでは、顧客が購入する商品について顧客自身により商品登録が行われる。CPU102は、精算装置10の稼働モードに応じて、以下のように第2ディスプレイ112の表示画面を制御することができる。
図4(a)は、有人レジモードで稼働する精算装置10の第2ディスプレイ112の表示画面112Aの例を示している。有人レジモードにおいて、第2ディスプレイ112の表示画面112Aには、例えば「店員がお会計をいたします」等の稼働モードが有人レジモードであることを示す表示である稼働モード表示112A1が表示されている。この稼働モード表示112A1により、レジカウンタ12に来た顧客は、有人レジモードで店員の操作により会計精算処理が実行されることを認識することができる。こうして、第2ディスプレイ112の稼働モード表示112A1により顧客に対してその稼働モードを明示して通知することにより、顧客が迷うことなく円滑に会計精算処理を実行することができる。なお、稼働モード表示112A1は、図4(a)に示す表示に限定されるものではなく、有人レジモードで店員の操作により会計処理精算が実行されることを顧客が認識しうる表示であればよい。
また、表示画面112Aには、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える切替え指示をタッチ入力するための切り替えボタン112A2が表示されている。顧客は、例えばレジカウンタ12に店員が不在である場合に、切り替えボタン112A2をタッチすることにより、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える切替え指示を精算装置10に入力することができる。
一方、図4(b)は、セルフレジモードで稼働する精算装置10の第2ディスプレイ112の表示画面112Bの例を示している。セルフレジモードにおいて、第2ディスプレイ112の表示画面112Bには、例えば「お客様ご自身でお会計いただけます」等の稼働モードがセルフレジモードであることを示す表示である稼働モード表示112B1が表示されている。この稼働モード表示112B1により、レジカウンタ12に来た顧客は、セルフレジモードで自身の操作により会計精算処理を実行すべきことを認識することができる。こうして、第2ディスプレイ112の稼働モード表示112B1により顧客に対してその稼働モードを明示して通知することにより、顧客が迷うことなく円滑に会計精算処理を実行することができる。なお、稼働モード表示112B1は、図4(b)に示す表示に限定されるものではなく、セルフレジモードで自身の操作により会計精算処理を実行すべきことを顧客が認識しうる表示であればよい。
また、表示画面112Bには、セルフレジモードでの会計精算処理の実行を開始するための開始指示をタッチ入力するための開始ボタン112B2が表示されている。開始ボタン112B2には、例えば「セルフレジ開始」等の表示が付されている。顧客は、開始ボタン112B2をタッチすることにより、セルフレジモードで稼働する精算装置10による会計精算処理を開始することができる。セルフレジモードにおける第2ディスプレイ112には、商品の読取りから商品代金の支払いまでの一連の操作方法を顧客に対して説明するガイダンス画面が表示される。なお、開始ボタン112B2は、稼働モード表示112B1を兼ねることもできる。
また、表示画面112Bには、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える切替え指示をタッチ入力するための切り替えボタン112B3が表示されている。セルフレジモードでの会計精算処理を希望しない顧客は、切り替えボタン112B3をタッチすることにより、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える切替え指示を精算装置10に入力することができる。切り替えボタン112B3がタッチされると、CPU102は、例えば、店員の所持する端末、店員が待機するバックヤード等に設置された端末に対して、店員を呼び出す通知をネットワーク40を介して送信する。
さらに、表示画面112Bには、バックヤード等に待機する店員又は遠隔地のオペレータとの対話の実行を指示する対話ボタン112B4が表示されている。顧客は、対話ボタン112B4をタッチすることにより、カメラ116及びマイクロホン118を用いた映像及び音声によるビデオ対話、又はマイクロホン118を用いた音声による音声対話を、店員又はオペレータとの間で実行することができる。これにより、顧客は、レジカウンタ12に店員が不在であっても、店員又はオペレータに対して不明点等の問合せを行うことができる。また、顧客は、店員又はオペレータとのビデオ対話又は音声対話により店員又はオペレータによる説明を受けながら、セルフレジモードで稼働する精算装置10で会計精算処理を受けることができる。
図5に示すように、精算装置10のCPU102は、精算装置10の稼働モードを検出する(ステップS102)。CPU102は、稼働モードに関する情報である稼働モード情報を参照することにより稼働モードを検出することができる。稼働モード設定情報は、例えばRAM104、ストレージ106等の稼働モード記憶領域に記憶されている。
次いで、CPU102は、稼働モードの検出結果に基づき、稼働モードが有人レジモードであるか否かを判定する(ステップS104)。
稼働モードが有人レジモードであると判定した場合(ステップS104、YES)、CPU102は、セルフ切替え条件が満たされたか否かを判定し(ステップS106)、セルフ切替え条件が満たされるのを待機する(ステップS106、NO)。セルフ切替え条件は、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える条件であり、人である店員又は顧客に関する条件、時間に関する条件等である。セルフ切替え条件は、例えば、当該精算装置10の周囲に店員がいるか否か、当該精算装置10の周囲に顧客がいるか否か、当該精算装置10の周囲に商品があるか否か等の当該精算装置10の状況等に関する条件である。
CPU102は、セルフ切替え条件が満たされたと判定すると(ステップS106、YES)、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える(ステップS108)。CPU102は、以下に述べるように、種々のセルフ切替え条件のいずれかが満たされた場合に有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替えることができる。なお、CPU102は、以下に述べる複数のセルフ切替え条件のうちのいずれか1つのみが満たされたか否かを判定してもよいし、複数のセルフ切替え条件の全部又は一部のそれぞれが満たされたか否かを判定してもよい。
例えば、CPU102は、セルフ切替え条件が満たされた場合として、店員により有人レジモードからセルフレジモードに切り替える切替え指示が精算装置10に入力された場合に、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える。店員は、例えば、第1ディスプレイ110に対するタッチ入力、キーボード136に対するキー入力等により、セルフレジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、店員は、例えば、別個に設けられた不図示の物理ボタンを押すことにより、セルフレジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、店員は、例えば、マイクロホン118を介した音声入力により、セルフレジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。この場合、CPU102は、マイクロホン118を介した店員からの音声入力に対する音声認識処理を実行することにより、セルフレジモードへの切替え指示を検出することができる。
また、例えば、CPU102は、セルフ切替え条件が満たされた場合として、顧客により有人レジモードからセルフレジモードに切り替える切替え指示が精算装置10に入力された場合に、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える。顧客は、例えば、上述のように、第2ディスプレイ112の表示画面112Aに表示された切り替えボタン112A2をタッチすることにより、セルフレジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、顧客は、例えば、別個に設けられた不図示の物理ボタンを押すことにより、セルフレジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、顧客は、例えば、マイクロホン118を介した音声入力により、セルフレジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。この場合、CPU102は、マイクロホン118を介した顧客からの音声入力に対する音声認識処理を実行することにより、セルフレジモードへの切替え指示を検出することができる。
また、例えば、CPU102は、予め設定された時間に基づき、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替えることができる。具体的には、例えば、CPU102は、セルフ切替え条件が満たされた場合として、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える切替えスケジュールが到来した場合に、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを自動的に切り替える。切替えスケジュールは、例えば、時刻の指定、曜日及び時刻の指定、日付の指定、又は日付及び時刻の指定を行って設定することができる。店員は、予め切替えスケジュールを精算装置10に設定しておくことができる。例えば、店員は、精算装置10の状況の1つである深夜等の勤務する店員が一定数未満に減少する時間を、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える切替えスケジュールに予め設定しておくことができる。
また、CPU102は、切替えスケジュールを、店員のシフト表と連動させて自動的に設定することもできる。この場合、CPU102は、シフト表に基づき、例えば深夜等の勤務する店員が一定数未満に減少する時間又は店員が不在となる時間を、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替える切替えスケジュールに設定することができる。
また、例えば、CPU102は、人検出部138による精算装置10の周辺又は近傍の人である店員及び顧客の存在の有無の検出結果に基づき、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替えることができる。ここで、検出対象となる精算装置10の周辺又は近傍の店員は、レジカウンタ12において有人レジモードで商品登録を行いうる店員である。検出対象となる精算装置10の周辺又は近傍の顧客は、レジカウンタ12において商品の購入を希望する顧客である。具体的には、例えば、CPU102は、セルフ切替え条件が満たされた場合として、人検出部138により、店員の不在が検出され、かつ顧客の存在が検出された場合に、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを自動的に切り替える。
また、例えば、CPU102は、人検出部138による精算装置10の周辺又は近傍の店員の存在の有無、及び商品検出部144による商品の存在の有無の検出結果に基づき、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを切り替えることができる。ここで、検出対象となる精算装置10の周辺又は近傍の店員は、レジカウンタ12において有人レジモードで商品登録を行いうる店員である。検出対象となる商品は、レジカウンタ12に置かれた商品である。具体的には、例えば、CPU102は、セルフ切替え条件が満たされた場合として、人検出部138により店員の不在が検出され、商品検出部144により商品の存在が検出された場合に、有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを自動的に切り替える。
なお、CPU102は、例えば、顧客の存在の有無又は商品の存在の有無にかかわらず、人検出部138により店員の不在が検出された場合に一律に有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードを自動的に切り替えることもできる。
また、CPU102は、監視カメラ30、カメラ116の映像に対する画像認識処理を実行して、精算装置10の周辺又は近傍の店員及び顧客の存在の有無を検出することができる。CPU102は、これらの画像認識処理による検出結果を、上記の人検出部138による検出結果に代えて用いることができる。CPU102は、画像認識処理において、例えば、予め登録された店員の顔、店員の制服等を検出することにより、店員と顧客とを高い精度で判別しつつ、店員及び顧客の存在の有無を検出することができる。
また、CPU102は、監視カメラ30の映像に対する画像認識処理を実行して、レジカウンタ12上の商品の存在の有無を検出することができる。CPU102は、この画像認識処理による検出結果を、上記の商品検出部144による検出結果に代えて用いることができる。
また、CPU102は、レジカウンタ12の前を撮影する監視カメラ30又はカメラ116により撮影された画像に対して顔検出を行って、検出された顔画像に基づき顧客に関する顔認証を行うことができる。この場合、CPU102は、検出された顔画像である検出顔画像と、顧客データベース等に予め登録された複数の顧客の顔画像である複数の登録顧客顔画像とを1:Nで照合する。顔画像の照合は、顔画像の特徴量を用いて行うことができ、登録顧客顔画像に代えて顧客の顔画像の特徴量が登録されていてもよい。照合の結果、検出顔画像が登録顧客顔画像と一致した場合、CPU102は、当該顧客が購入した商品に関する商品情報を含む購入情報を、当該顧客の購入履歴を示すログとして顧客データベース等に記録することができる。購入情報は、商品情報のほか、例えば、購入日時、購入価格、購入点数、支払い方法等の情報を含むことができる。
さらに、CPU102は、監視カメラ30又はカメラ116により撮影された画像において、例えば、不審又は不自然な行動パターンの検出、特定の人物の顔検出、陳列棚の差分検出等を行う画像解析により、万引き等の顧客の不審な行動を検出することができる。CPU102は、万引き等の顧客の不審な行動を検出した場合、登録顧客顔画像と一致しない場合であっても、検出された顔画像とその一連の動作を対応付けて記憶させるようにしてもよい。
CPU102は、上記の検出顔画像と登録顧客顔画像との照合及び照合結果に基づく商品情報の記録を、セルフレジモード及び有人レジモードのいずれの稼働モードの場合であっても実行することができる。
また、CPU102は、上述のようにセルフレジモードへ稼働モードを切り替えるとともに、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部として、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から第2ディスプレイ112を選択する。なお、CPU102は、セルフレジモードへの稼働モードの切替えと同時に第2ディスプレイ112を選択してもよいし、セルフレジモードへの稼働モードの切替えと先後して第2ディスプレイ112を選択してもよい。こうして、CPU102は、その精算装置10の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から選択する。
上述のようにして有人レジモードからセルフレジモードに稼働モードが切り替えられた精算装置10は、セルフレジモードで顧客が購入する商品の会計精算処理を実行する(ステップS110)。
一方、稼働モードがセルフレジモードであると判定した場合(ステップS104、NO)、CPU102は、有人切替え条件が満たされたか否かを判定し(ステップS112)、有人切替え条件が満たされるのを待機する(ステップS112、NO)。有人切替え条件は、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える条件であり、人である店員又は顧客に関する条件、時間に関する条件等である。有人切替え条件は、例えば、当該精算装置10の周囲に店員がいるか否か、当該精算装置10の周囲に顧客がいるか否か、当該精算装置10の周囲に商品があるか否か等の当該精算装置10の状況等に関する条件である。
CPU102は、有人切替え条件が満たされたと判定すると(ステップS112、YES)、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える(ステップS114)。CPU102は、以下に述べるように、種々の有人切替え条件のいずれかが満たされた場合にセルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替えることができる。なお、CPU102は、以下に述べる複数の有人切替え条件のうちのいずれか1つのみが満たされたか否かを判定してもよいし、複数の有人切替え条件の全部又は一部のそれぞれが満たされたか否かを判定してもよい。
例えば、CPU102は、有人切替え条件が満たされた場合として、店員によりセルフレジモードから有人レジモードに切り替える切替え指示が精算装置10に入力された場合に、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える。店員は、例えば、第1ディスプレイ110に対するタッチ入力、キーボード136に対するキー入力等により、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、店員は、例えば、別個に設けられた不図示の物理ボタンを押すことにより、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、店員は、例えば、マイクロホン118を介した音声入力により、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。この場合、CPU102は、マイクロホン118を介した店員からの音声入力に対する音声認識処理を実行することにより、有人レジモードへの切替え指示を検出することができる。
また、例えば、CPU102は、有人切替え条件が満たされた場合として、顧客によりセルフレジモードから有人レジモードに切り替える切替え指示が精算装置10に入力された場合に、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える。顧客は、例えば、上述のように、第2ディスプレイ112の表示画面112Bに表示された切り替えボタン112B3をタッチすることにより、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、顧客は、例えば、別個に設けられた不図示の物理ボタンを押すことにより、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。また、顧客は、例えば、マイクロホン118を介した音声入力により、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10に入力することができる。この場合、CPU102は、マイクロホン118を介した顧客からの音声入力に対する音声認識処理を実行することにより、有人レジモードへの切替え指示を検出することができる。
なお、顧客によりセルフレジモードから有人レジモードへの切替え指示が入力された場合、CPU102は、有人レジモードでの会計精算処理のため、店員を呼び出す処理を実行する。CPU102は、店員を呼び出す処理として、例えば、店員の所持する端末、店員が待機するバックヤード等に設置された端末に対して、店員を呼び出す通知をネットワーク40を介して送信することができる。また、CPU102は、店員を呼び出す処理として、例えば、店員を呼び出す呼び出し音を鳴らすことができる。なお、CPU102は、有人レジモードでの会計精算処理が実行できないと判定した場合には、第2ディスプレイ112への表示等により、有人レジモードでの会計精算処理が実行できない旨を顧客に通知する。CPU102は、例えば、店員を呼び出す通知に対して店員からの応答がない場合、有人レジモードにおける店員の操作が一定時間経過しても開始されない場合等に、有人レジモードでの会計精算処理が実行できないと判定することができる。
また、例えば、CPU102は、予め設定された時間に基づき、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替えることができる。具体的には、例えば、CPU102は、有人切替え条件が満たされた場合として、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える切替えスケジュールが到来した場合に、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを自動的に切り替える。切替えスケジュールは、例えば、時刻の指定、曜日及び時刻の指定、日付の指定、又は日付及び時刻の指定を行って設定することができる。店員は、予め切替えスケジュールを精算装置10に設定しておくことができる。例えば、店員は、精算装置10の状況の1つである勤務する店員が一定数以上に増加する時間を、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える切替えスケジュールに予め設定しておくことができる。
また、CPU102は、切替えスケジュールを、店員のシフト表と連動させて自動的に設定することもできる。この場合、CPU102は、勤務する店員が一定数以上に増加する時間を、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替える切替えスケジュールに設定することができる。
また、例えば、CPU102は、人検出部138による精算装置10の周辺又は近傍の店員の存在の有無の検出結果に基づき、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替えることができる。ここで、検出対象となる精算装置10の周辺又は近傍の店員は、レジカウンタ12において有人レジモードで商品登録を行いうる店員である。具体的には、例えば、CPU102は、有人切替え条件が満たされた場合として、人検出部138により店員の存在が検出された場合に、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを自動的に切り替える。
なお、CPU102は、監視カメラ30の映像に対する画像認識処理を実行して、精算装置10の周辺又は近傍の店員の存在の有無を検出することができる。CPU102は、この画像認識処理による検出結果を、上記の人検出部138による検出結果に代えて用いることができる。
また、CPU102は、レジカウンタ12の内側を撮影する監視カメラ30又は精算装置10に設けられたカメラにより撮影された画像に対して顔検出を行って、検出された顔画像に基づき店員に関する顔認証を行うことができる。この場合、CPU102は、検出された顔画像である検出顔画像と、店員データベース等に予め登録された店員の顔画像である登録店員顔画像とを照合する。店員が複数人である場合には顔画像の照合は1:Nの照合であり、店員が1人である場合には顔照合は1:1の照合である。顔画像の照合は、顔画像の特徴量を用いて行うことができ、登録店員顔画像に代えて店員の顔画像の特徴量が登録されていてもよい。照合の結果、検出顔画像が登録店員顔画像の一致した場合、CPU102は、レジカウンタ12の内側に店員がいるものとして、セルフレジモードから有人レジモードに稼働モードを切り替えることができる。
一方、上記照合の結果、検出顔画像が登録店員顔画像と一致しなかった場合、CPU102は、稼働モードとしてセルフレジモードを維持することができる。この場合、レジカウンタ12の内側に店員以外の者がいる可能性があるため、CPU102は、レジカウンタ12内に店員以外の者がいる可能性がある旨のアラートを所定の端末に対してネットワーク40を介して送信することができる。アラートの送信先となる端末は、例えば、レジカウンタ12以外の場所で業務を行う店員の所持する端末、店員が待機するバックヤード等に設置された端末等である。
また、CPU102は、上述のように有人レジモードへ稼働モードを切り替えるとともに、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部として、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から第1ディスプレイ110を選択する。なお、CPU102は、有人レジモードへの稼働モードの切替えと同時に第1ディスプレイ110を選択してもよいし、有人レジモードへの稼働モードの切替えと先後して第1ディスプレイ110を選択してもよい。こうして、CPU102は、その精算装置10の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から選択する。
上述のようにしてセルフレジモードから有人レジモードに稼働モードが切り替えられた精算装置10は、有人レジモードで顧客が購入する商品の会計精算処理を実行する(ステップS116)。
上述のようにして、精算装置10のCPU102は、状況に応じて、有人レジモード又はセルフレジモードに稼働モードを切り替える。CPU102は、精算装置10が稼働している間、上記図5に示す稼働モードの切替え動作を繰り返す。
なお、精算装置10は、店員が操作可能な位置に自動釣銭機132が設けられ、顧客が操作可能な位置に非接触ICリーダライタ128が設けられた構成を採ることもできる。この場合、CPU102は、有人レジモード又はセルフレジモードへの稼働モードの切替えに応じて、自動釣銭機132及び非接触ICリーダライタ128を制御するように構成することも可能である。
例えば、有人レジモードである場合、CPU102は、自動釣銭機132及び非接触ICリーダライタ128を使用可能となるように制御する。そして、有人レジモードからセルフレジモードに切り替えた場合、CPU102は、自動釣銭機132の使用を制限し、非接触ICリーダライタ128のみ使用できるように制御する。これにより、セルフレジモードの場合に、自動釣銭機132の使用を防止することができ、セキュリティを向上することができる。
このように、本実施形態によれば、精算装置10の稼働モードをセルフレジモード又は有人レジモードに状況に応じて適切に切り替える。また、本実施形態によれば、会計精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112から状況に応じて適切に選択する。したがって、本実施形態によれば、状況に応じて顧客に対する会計精算処理を円滑に実行することができる。
本実施形態によれば、例えば、店員の不在時には、顧客を待たせることなく、セルフレジモードで稼働する精算装置10により会計精算処理を実行することができるため、店舗1を利用する顧客の顧客満足度を向上することができる。また、本実施形態によれば、例えば、店員を確保することが困難な深夜等の時間帯や年末年始等の時期には、セルフレジモードで稼働する精算装置10により会計精算処理を実行することができる。したがって、本実施形態によれば、店員の確保が困難な時間帯又は時期にまで店舗1を開店して営業することができ、ひいては店舗1の売上げ向上を見込むことができる。また、本実施形態によれば、店員が不要なセルフレジモードで精算装置10を適宜稼働させることにより、少ない人数の店員で店舗1を運営することができ、店舗1を運営するための人件費を削減することができる。
また、本実施形態によれば、単一の精算装置10を有人レジモード及びセルフレジモードのいずれの稼働モードでも稼働させることができるため、セルフレジのための精算装置の設置スペースを店舗1内に別個に確保する必要がない。したがって、本実施形態によれば、限られた店舗スペースであっても、有人レジ及びセルフレジによる会計精算処理を実現することができる。特に、都市部、駅構内等のコンビニエンスストア等の店舗のようにスペースの限られた店舗であっても、有人レジ及びセルフレジによる会計精算処理を実現することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法について図6を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態によるPOSシステム2及び精算装置10の構成は、第1実施形態によるPOSシステム2及び精算装置10の構成と同様である。本実施形態では、精算装置10の稼働モードに応じたコードスキャナ124及びRFIDリーダ126の切替え動作及びその動作を実現する制御方法について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態による精算装置10における読取り部の切替え動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、店舗1で販売される商品にコードシンボル及びRFIDタグの両方が付されている。
図6に示すように、精算装置10のCPU102は、第1実施形態のようにして精算装置10の稼働モードの切替えが実行されたか否かを判定し(ステップS202)、稼働モードの切替えが実行されるのを待機する(ステップS202、NO)。
稼働モードの切替えが実行されたと判定すると(ステップS202、YES)、CPU102は、その稼働モードの切替えが、有人レジモードからセルフレジモードへの切替えか否かを判定する(ステップS204)。CPU102は、稼働モードの切替えの判定結果に基づき、以下のようにコードスキャナ124及びRFIDリーダ126を制御する読取り制御部として機能する。
稼働モードの切替えが有人レジモードからセルフレジモードへの切替えであると判定すると(ステップS204、YES)、読取り制御部としてのCPU102は、RFIDリーダ126のみを、商品情報を読み取り可能に動作させる(ステップS206)。すなわち、CPU102は、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126を制御して、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126のうちのRFIDリーダ126のみを、商品情報を読み取り可能に設定して動作させる。この場合、CPU102は、例えば、コードスキャナ124の動作を停止し又はコードスキャナ124を休止状態とすることにより、コードスキャナ124を、商品情報を読み取ることができないように設定することができる。
こうして、顧客は、精算装置10がセルフレジモードで稼働する場合において、商品情報を読み取り可能に動作するRFIDリーダ126を用いて、自身が購入する商品の商品情報を読み取って登録することができる。顧客は、RFIDリーダ126のシートアンテナ126a上に商品を置くだけでその商品の商品情報をRFIDリーダ126に読み取らせることができるため、商品情報の読取りを円滑に短時間で行うことができる。
なお、店舗1で販売される商品のすべてにRFIDタグが付されていなくてもよい。例えば、後述する販売に際して店員による年齢確認等の確認措置が要求される特定商品については、RFIDタグを付さないようにすることができる。これにより、RFIDタグが付されていない特定商品は、有人レジモードでのみ販売可能な商品とすることができる。
一方、稼働モードの切替えがセルフレジモードから有人レジモードへの切替えであると判定すると(ステップS204、NO)、読取り制御部としてのCPU102は、コードスキャナ124のみを、商品情報を読み取り可能に動作させる(ステップS208)。すなわち、CPU102は、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126を制御して、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126のうちのコードスキャナ124のみを、商品情報を読み取り可能に設定して動作させる。この場合、CPU102は、例えば、RFIDリーダ126の動作を停止し又はRFIDリーダ126を休止状態とすることにより、RFIDリーダ126を、商品情報を読み取ることができないように設定することができる。また、例えば、CPU102は、RFIDリーダ126のシートアンテナ126aからの電波の出力を停止して、RFIDリーダ126を、商品情報を読み取ることができないように設定することができる。
こうして、店員は、精算装置10が有人レジモードで稼働する場合において、商品情報を読み取り可能に動作するコードスキャナ124を用いて、顧客が購入する商品の商品情報を読み取って登録することができる。店員は、顧客が購入する商品を手に取って商品ごとにコードスキャナ124による商品情報の読取りを行うため、販売する商品を確実に確認することができる。これにより、例えば、不良品の販売、消費期限又は賞味期限を経過した食品の販売等の販売をより確実に防止することができる。
上述のようにして、精算装置10のCPU102は、稼働モードに応じて、読取り部であるコードスキャナ124及びRFIDリーダ126のいずれかを、商品情報を読取り可能に動作させる。精算装置10は、稼働している間、上記図6に示す読取り部の切替え動作を繰り返す。
このように、本実施形態によれば、精算装置10の稼働モードに応じて、商品情報を読み取り可能な読取り部をコードスキャナ124又はRFIDリーダ126に切り替えるので、稼働モードに応じてより適切な読取り部を選択することができる。したがって、本実施形態によれば、状況に応じて顧客に対する会計精算処理を円滑に実行することができる。
なお、上記では、精算装置10の稼働モードに応じて、コードスキャナ124及びRFIDリーダ126のいずれかを、商品情報を読取り可能に動作させる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、CPU102は、有人レジモードではコードスキャナ124及びRFIDリーダ126のいずれも商品情報を読取り可能に動作させる一方、セルフレジモードではRFIDリーダ126のみを商品情報を読取り可能に動作させることもできる。このように構成することで、有人レジモード及びセルフレジモードのいずれにおいてもRFIDリーダ126で効率的に商品情報を読み取って登録することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法について図7を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態によるPOSシステム2及び精算装置10の構成は、第1及び第2実施形態によるPOSシステム2及び精算装置10の構成と同様である。本実施形態では、精算装置10のセルフレジモードにおける、店員による確認措置等を必要とする特定の商品の商品情報が読み取られた場合の中断動作及びその動作を実現する制御方法について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による精算装置10のセルフレジモードにおける中断動作を示すフローチャートである。
セルフレジモードで稼働する精算装置10のCPU102は、コードスキャナ124又はRFIDリーダ126により読み取られた商品の商品情報を取得する(ステップS302)。CPU102は、コードスキャナ124又はRFIDリーダ126により読み取られた商品情報に含まれる商品コード等の識別情報に基づき、店舗サーバ20のデータベースを参照して、さらに詳細な商品情報を取得することもできる。
次いで、CPU102は、商品情報を取得した商品が、販売に際して店員による確認措置が要求される商品である特定商品であるか否かを判定する(ステップS304)。特定商品は、特に限定されるものではないが、例えば、未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法により、販売に際して店員により顧客の年齢を確認する年齢確認措置が要求される酒類、たばこ類が挙げられる。なお、店員による確認措置は、未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法等の法律により要求されるもののほか、業界団体による自主規制、店舗1を運営する事業者の販売ルール等により要求されるものであってもよい。CPU102は、例えば、コードスキャナ124又はRFIDリーダ126により読み取られた商品の商品情報、店舗サーバ20のデータベースを参照して取得した商品情報等に基づき、当該商品が特定商品であるか否かを判定することができる。また、CPU102は、例えば、監視カメラ30により撮影されたレジカウンタ12上の商品の画像に対する画像認識処理により、当該商品が特定商品であるか否かを判定することもできる。
特定商品であると判定すると(ステップS304、YES)、CPU102は、中断部として機能し、セルフレジモードでの精算装置10の稼働を中断する(ステップS306)。すなわち、CPU102は、セルフレジモードでの商品情報の読取りを中断する。
次いで、CPU102は、特定商品に関する店員による確認措置のため、店員を呼び出す対応処理を実行する(ステップS308)。CPU102は、対応処理として、例えば、店員の所持する端末、店員が待機するバックヤード等に設置された端末に対して、店員を呼び出す通知をネットワーク40を介して送信する。また、CPU102は、対応処理として、例えば、店員を呼び出す呼び出し音を鳴らすこともできる。
また、CPU102は、店員を呼び出す対応処理とあわせて、顧客に対して店員を呼び出している旨を通知する通知処理を実行することができる。CPU102は、例えば、第2ディスプレイ112への表示、音声案内等により、顧客に対して店員を呼び出している旨を通知することができる。
一方、特定商品でないと判定すると(ステップS304、NO)、CPU102は、その商品の商品情報を登録する(ステップS310)。
次いで、CPU102は、顧客による会計精算処理の実行の指示が精算装置10に入力されたか否かを判定する(ステップS312)。顧客は、第2ディスプレイ112に対するタッチ入力により、会計精算処理の実施指示を精算装置10に入力することができる。
会計精算処理の実施指示の入力がないと判定すると(ステップS312、NO)、CPU102は、ステップS302に移行して他の商品について商品情報の取得を継続する。
一方、会計精算処理の実施指示の入力があったと判定すると(ステップS312、YES)、CPU102は、顧客が購入する商品の会計精算処理を実行する(ステップS314)。
このように、本実施形態では、精算装置10がセルフレジモードで稼働する場合において、顧客が購入する商品に、店員による確認措置を要する特定商品が含まれるときに、セルフレジモードでの精算装置10の稼働を中断する。したがって、本実施形態によれば、精算装置10がセルフレジモードで稼働する場合において、店員による確認措置が行われることなく特定商品が販売されることを確実に防止することができる。
なお、特定商品は、販売に際して店員による確認措置を要する商品のみならず、本来販売されるべきでない商品であってもよい。本来販売されるべきでない商品は、例えば、賞味期限又は消費期限が経過した食品である。
食品に付されたRFIDタグには、賞味期限又は消費期限に関する期限情報を含むことができる。精算装置10のCPU102は、上記ステップS304の特定商品であるか否かの判定として、RFIDタグから取得された期限情報に基づき、賞味期限又は消費期限が経過した食品であるか否かを判定することができる。賞味期限又は消費期限が経過した食品であると判定すると(ステップS304、YES)、CPU102は、上記と同様にセルフレジモードでの稼働を中断し(ステップS306)、次いで、店員を呼び出す対応処理を実行する(ステップS308)。呼び出された店員は、賞味期限又は消費期限が経過した食品を顧客から販売することなく回収することができる。こうして、セルフレジモードにおける会計精算の時点において賞味期限又は消費期限を管理することができ、本来販売されるべきでない商品である賞味期限又は消費期限が経過した食品の販売を未然に防止することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法について図8及び図9を用いて説明する。なお、上記第1乃至第3実施形態による精算装置及び精算装置の制御方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態によるPOSシステム2及び精算装置10の構成は、第1乃至第3実施形態によるPOSシステム2及び精算装置10の構成と同様である。本実施形態では、複数の精算装置10が設置されている場合において、一の精算装置10による稼働モードの切替え指示により、他の精算装置10の稼働モードが切り替えられる場合について図8及び図9を用いて説明する。図8及び図9は、本実施形態による精算装置における稼働モードの切替え動作を示すフローチャートである。
なお、以下の説明では、他の精算装置10に対して稼働モードの切替え指示を行うマスタとなる一の精算装置10を「精算装置10M」と適宜表記する。また、一の精算装置10による稼働モードの切替え指示により稼働モードを切り替えるスレーブとなる他の精算装置10を「精算装置10S」と適宜表記する。なお、図8及び図9では、精算装置10M、10Sがそれぞれ1台である場合を例に示しているが、これに限定されるものではない。精算装置10Sは、複数台であってもよい。
まず、精算装置10Mが精算装置10Sの稼働モードをセルフレジモードに切り替える場合について図8を用いて説明する。図8は、精算装置10Mが精算装置10Sの稼働モードをセルフレジモードに切り替える場合のフローチャートである。
図8に示すように、精算装置10Mは、稼働モードのセルフレジモードへの切替えを指示する切替え指示をネットワーク40を介して精算装置10Sに送信する(ステップS402)。精算装置10Mの稼働モードは、有人レジモードであってもセルフレジモードであってもよい。例えば、店員は、自身が操作する有人レジモードの精算装置10Mから、操作する店員が不在の精算装置10Sに対して、セルフレジモードへの切替え指示を送信することができる。
精算装置10Mからの切替え指示を受信した精算装置10Sは、第1実施形態と同様にその稼働モードを検出する(ステップS404)。
次いで、精算装置10Sは、稼働モードの検出結果に基づき、稼働モードが有人レジモードであるか否かを判定する(ステップS406)。
稼働モードが有人レジモードであると判定した場合(ステップS406、YES)、精算装置10Sは、その稼働モードを有人レジモードからセルフレジモードに切り替える(ステップS408)。
一方、稼働モードがセルフレジモードであると判定した場合(ステップS406、NO)、精算装置10Sは、その稼働モードをセルフレジモードのまま維持する。
こうして、精算装置10Mからの切替え指示により、精算装置10Sの稼働モードをセルフレジモードに切り替えることができる。すなわち、精算装置10Sは、精算装置10Mからの切替え指示によりセルフレジモードに切り替えなければならない状況というその精算装置10Sの状況に基づいて、その稼働モードをセルフレジモードに切り替えることができる。
次に、精算装置10Mが精算装置10Sの稼働モードを有人レジモードに切り替える場合について図9を用いて説明する。図9は、精算装置10Mが精算装置10Sの稼働モードを有人レジモードに切り替える場合のフローチャートである。
図9に示すように、精算装置10Mは、稼働モードの有人レジモードへの切替えを指示する切替え指示をネットワーク40を介して精算装置10Sに送信する(ステップS502)。精算装置10Mの稼働モードは、有人レジモードであってもセルフレジモードであってもよい。例えば、退勤する店員は、自身が操作する有人レジモードの精算装置10Mの稼働モードをセルフレジモードに切り替えることができる。さらに、退勤する店員は、精算装置10Mから、他の店員が操作予定の精算装置10Sに対して、有人レジモードへの切替え指示を精算装置10Mから送信することができる。
精算装置10Mからの切替え指示を受信した精算装置10Sは、第1実施形態と同様にその稼働モードを検出する(ステップS504)。
次いで、精算装置10Sは、稼働モードの検出結果に基づき、稼働モードがセルフレジモードであるか否かを判定する(ステップS506)。
稼働モードがセルフレジモードであると判定した場合(ステップS506、YES)、精算装置10Sは、その稼働モードをセルフレジモードから有人レジモードに切り替える(ステップS508)。
一方、稼働モードが有人レジモードであると判定した場合(ステップS506、NO)、精算装置10Sは、その稼働モードを有人レジモードのまま維持する。
こうして、精算装置10Mからの切替え指示により、精算装置10Sの稼働モードを有人レジモードに切り替えることができる。すなわち、精算装置10Sは、精算装置10Mからの切替え指示により有人レジモードに切り替えなければならない状況というその精算装置10Sの状況に基づいて、その稼働モードを有人レジモードに切り替えることができる。
本実施形態のように、一の精算装置10による稼働モードの切り替え指示により、他の精算装置10の稼働モードを切り替えることができる。これにより、店舗1内の店員の勤務人数、店舗1内の混雑具合等の店舗1の状況を認識した店員により一の精算装置10から他の精算装置10の稼働モードを容易に変更することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した精算装置は、他の実施形態によれば、図10に示すように構成することもできる。図10は、他の実施形態による精算装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、他の実施形態による精算装置1000は、第1の入出力部1002と、第1の入出力部1002と異なる方向を向くように設けられる第2の入出力部1004とを有する。また、精算装置10は、自装置の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を第1の入出力部1002及び第2の入出力部1004から選択する制御部1006を有する。
他の実施形態による精算装置1000によれば、精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を第1の入出力部及び第2の入出力部から状況に応じて適切に選択するので、状況に応じて顧客に対する精算処理を円滑に実行することができる。
また、上記実施形態において説明した精算装置は、さらに他の実施形態によれば、図11に示すように構成することもできる。図11は、さらに他の実施形態による精算装置の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、さらに他の実施形態による精算装置2000は、顧客が購入する商品について店員により商品登録が行われる第1のモード又は顧客により商品登録が行われる第2のモードに稼働モードを切り替え可能な精算装置である。精算装置2000は、商品の商品情報を読み取る第1の読取り部2002と、商品の商品情報を読み取る第2の読取り部2004と、稼働モードに応じて、第1の読取り部2002及び第2の読取り部2004を制御する読取り制御部2006とを有する。第2の読取り部2004は、第1の読取り部2002とは異なる方式で商品の商品情報を読み取る。
さらに他の実施形態による精算装置2000によれば、精算装置1000の稼働モードに応じて、商品情報を読み取り可能な読取り部を第1の読取り部2002又は第2の読取り部2004に切り替える。このため、さらに他の実施形態による精算装置2000によれば、稼働モードに応じてより適切な読取り部を選択することができ、よって、状況に応じて顧客に対する会計精算処理を円滑に実行することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、商品を販売する店舗において使用されるPOS装置として精算装置10を用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。精算装置10は、サービスを提供する店舗において使用されるPOS装置として用いることもできる。この場合、POS装置は、商品に付されたコードシンボル、RFIDタグ等を読み取ることに代えて、例えば、提供されたサービスに応じて店舗において発行されるコードシンボル、RFIDタグ等を読み取るように構成することができる。
また、上記実施形態では、精算装置10が、第1ディスプレイ110と第2ディスプレイ112とを有する2画面のPOS装置である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。精算装置10は、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112として単一のディスプレイを有することもできる。この場合、両ディスプレイとして機能する単一のディスプレイは、精算装置10の稼働モードに応じてその向き及び表示内容を手動又は自動で変更可能に構成することができる。また、精算装置10は、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ112に加えて、一又は複数のディスプレイを有することもできる。
また、上記実施形態では、POS装置として機能する精算装置10がレジカウンタ12上に設置された場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。精算装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯情報機器により構成されたものであってもよい。この場合、精算装置10は、例えば、有人レジモードでの操作者である店員、セルフレジモードでの操作者である顧客が携帯して利用するように構成することができる。また、携帯情報機器により構成された精算装置10は、例えば、店舗1において顧客が購入を希望する商品を入れておくショッピングカート、ショッピングバスケットに搭載可能に構成することもできる。
また、上記第1乃至第4実施形態は、いかなる態様で組み合わせて実施することもできるし、それぞれ単独で実施することもできる。
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1の入出力部と、
前記第1の入出力部と異なる方向を向くように設けられる第2の入出力部と、
自装置の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を前記第1の入出力部及び前記第2の入出力部から選択する制御部と、
を有する精算装置。
(付記2)
前記制御部は、前記自装置の状況及び前記時間の少なくとも1つに基づいて、顧客が購入する商品について店員により商品登録を行う第1のモード又は前記顧客により商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替える付記1に記載の精算装置。
(付記3)
前記制御部は、前記自装置の状況及び前記時間の少なくとも1つに関する所定の条件が満たされた場合に前記稼働モードを切り替える付記2に記載の精算装置。
(付記4)
前記制御部は、前記所定の条件が満たされた場合として、前記稼働モードを切り替えるスケジュールが到来した場合に前記稼働モードを切り替える付記3に記載の精算装置。
(付記5)
前記制御部は、前記所定の条件が満たされた場合として、前記店員の不在が検出された場合に前記稼働モードを切り替える付記3又は4に記載の精算装置。
(付記6)
前記制御部は、前記所定の条件が満たされた場合として、前記店員の不在が検出され、かつ前記顧客又は商品の存在が検出された場合に前記稼働モードを前記第2のモードに切り替える付記5に記載の精算装置。
(付記7)
前記制御部は、前記所定の条件が満たされた場合として、前記顧客から前記第2の入出力部に前記稼働モードを切り替える切替え指示が入力された場合に前記稼働モードを切り替える付記3乃至6のいずれかに記載の精算装置。
(付記8)
前記第2の入出力部は、前記顧客の側に向けて画面を表示し、前記画面に対するタッチ入力が可能な表示部であって、前記タッチ入力により前記顧客から前記切替え指示を受け付ける表示部を有する
ことを特徴とする付記7に記載の精算装置。
(付記9)
前記第2のモードで稼働する場合において、前記商品に特定の商品が含まれるときに前記第2のモードでの稼働を中断する中断部を有する付記2乃至8のいずれかに記載の精算装置。
(付記10)
前記商品の商品情報を読み取る第1の読取り部と、
前記第1の読取り部とは異なる方式で前記商品の商品情報を読み取る第2の読取り部と、
前記稼働モードに応じて、前記第1の読取り部及び前記第2の読取り部を制御する読取り制御部と、
を有する付記2乃至9のいずれかに記載の精算装置。
(付記11)
顧客が購入する商品について店員により商品登録が行われる第1のモード又は前記顧客により商品登録が行われる第2のモードに稼働モードを切り替え可能な精算装置であって、
前記商品の商品情報を読み取る第1の読取り部と、
前記第1の読取り部とは異なる方式で前記商品の商品情報を読み取る第2の読取り部と、
前記稼働モードに応じて、前記第1の読取り部及び前記第2の読取り部を制御する読取り制御部と、
を有する精算装置。
(付記12)
第1の入出力部と、前記第1の入出力部と異なる方向を向くように設けられる第2の入出力部と、を有する精算装置の制御方法であって、
前記精算装置の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を前記第1の入出力部及び前記第2の入出力部から選択する制御方法。
(付記13)
第1の入出力部と、前記第1の入出力部と異なる方向を向くように設けられる第2の入出力部と、を有する精算装置に、
前記精算装置の状況及び時間の少なくとも1つに基づいて、精算処理に関する入力を受け付ける入出力部を前記第1の入出力部及び前記第2の入出力部から選択する
ことを実行させるプログラム。
1…店舗
2…POSシステム
10…精算装置
12…レジカウンタ
20…店舗サーバ
30…監視カメラ
40…ネットワーク
102…CPU
104…RAM
106…ストレージ
108…通信部
110…第1ディスプレイ
112…第2ディスプレイ
114…ディスプレイコントローラ
116…カメラ
118…マイクロホン
120…外部I/F部
122…バスライン
124…コードスキャナ
126…RFIDリーダ
128…非接触ICリーダライタ
130…キャッシュドロア
132…自動釣銭機
134…レシートプリンタ
136…キーボード
138…人検出部
140…重量センサ
142…LiDARセンサ
144…商品検出部
1000…精算装置
1002…判定部
1004…制御部
2000…精算装置
2002…第1の読取り部
2004…第2の読取り部
2006…読取り制御部

Claims (9)

  1. 顧客が購入する商品について店員が商品登録を行う第1のモード、又は、前記顧客が商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替える制御部と、
    前記稼働モードに基づいて、情報を出力する出力部と、を備え、
    前記制御部は、前記稼働モードが前記第1のモードであり、前記店員の不在が検出され、かつ前記顧客又は前記商品の存在が検出された場合に、前記稼働モードを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、情報処理装置。
  2. 前記制御部は、店舗内の画像から検出された、前記店員の不在、及び、前記顧客又は前記商品の存在に基づき、前記稼働モードを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、請求項の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記画像から検出された顔画像と登録された顔画像との照合結果に基づき、前記顧客の購入履歴を記録する、請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、重量の変化又は散乱光の測定結果により人の存在の有無を検出する人検出部により検出された前記店員の不在及び前記顧客の存在に基づき前記稼働モードを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記店員のシフト表に基づいて前記店員の不在を検出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、前記稼働モードが前記第2のモードであり、前記顧客の入力があった場合に、前記稼働モードを前記第2のモードから前記第1のモードに切り替える、請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力部は、前記顧客に対して表示する前記情報を出力する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が
    顧客が購入する商品について店員が商品登録を行う第1のモード、又は、前記顧客が商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替え、
    前記稼働モードに基づいて、情報を出力し、
    前記稼働モードが前記第1のモードであり、前記店員の不在が検出され、かつ前記顧客又は前記商品が検出された場合に、前記稼働モードを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、情報処理方法。
  9. コンピュータに、
    顧客が購入する商品について店員が商品登録を行う第1のモード、又は、前記顧客が商品登録を行う第2のモードに稼働モードを切り替え、
    前記稼働モードに基づいて、情報を出力し、
    前記稼働モードが前記第1のモードであり、前記店員の不在が検出され、かつ前記顧客又は前記商品が検出された場合に、前記稼働モードを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える
    ことを実行させるプログラム。
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