JP2022185301A - 商品販売データ処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】円滑な取引を行うこと。【解決手段】商品販売データ処理装置の検出手段は、商品に付された識別子が読取可能な読取領域に存在する商品を検出する。商品登録手段は、読取領域において読み取られた識別子に基づいて商品情報を登録する。撮像情報取得手段は、読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する。表示制御手段は、商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる。表示制御手段は、検出手段によって商品が検出された際に、商品登録手段によって商品情報が登録された場合、リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示を行う。【選択図】図7
Description
本発明は、商品販売データ処理装置およびプログラムに関する。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの各種店舗では、POS端末装置(Point Of Sales)を用いて取引が行われる。POS端末装置は、商品の登録処理や精算処理を行う。POS端末装置には、店員が商品の登録をして精算を行うものの他にも、顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジがある(例えば、特許文献1参照。)。セルフレジでは、各セルフレジの動作状況等が表示される監視端末が設けられるとともに、当該監視端末に店員が配置されて、当該店員による監視が行われる。
しかしながら、従来技術では、監視端末に配置される店員が、顧客の操作支援、復旧作業、不正監視など、様々な業務を行うため、店員の負担が増大してしまうことがある。また、複数のセルフレジで同時に操作支援が生じた場合に、一方の顧客を待たせてしまうことになる。このため、従来技術では、取引を円滑に行うことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、セルフレジにおいて、取引を円滑に行うことができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、識別子の読取領域に存在する商品を検出する検出手段と、前記読取領域において読み取られた識別子 に基づいて商品情報を登録する商品登録手段と、前記読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段と、前記商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、前記撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記検出手段によって商品が検出された際に、前記商品登録手段によって商品情報が登録された場合、商品リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、前記検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、前記商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、該商品リスト画像に該撮像画像を重ねた重畳表示を行う、ことを特徴とする商品販売データ処理装置である。
(実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。POSシステム1は、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。図1に示すように、POSシステム1は、ストアコントローラ10と、取引状況管理装置11と、3台のPOS端末装置20-1、20-2、20-3とを備える。以下、POS端末装置20-1、20-2、20-3について特に区別しない場合には、POS端末装置20と総称する。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。POSシステム1は、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。図1に示すように、POSシステム1は、ストアコントローラ10と、取引状況管理装置11と、3台のPOS端末装置20-1、20-2、20-3とを備える。以下、POS端末装置20-1、20-2、20-3について特に区別しない場合には、POS端末装置20と総称する。
各装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。各装置は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの通信回線55を介して、有線または無線により接続されている。
ストアコントローラ10は、商品マスタなどの取引に必要な各種情報を記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJAN(Japanese Article Number)コード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。また、商品マスタは、計量が必要な商品(計量対象商品)の商品識別情報、商品名、計量対象商品の単価などを含む。また、ストアコントローラ10は、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。また、ストアコントローラ10は、顧客の会員情報を記憶してもよい。
取引状況管理装置11は、POS端末装置20の状況(処理状況等)を表示したり、POS端末装置20を制御したりする。POSシステム1では、取引状況管理装置11に店員を配置し、店員による監視を行うことが可能である。ここで、店舗には、顧客が登録操作や精算操作を行う様々なタイプのセルフレジが普及している。例えば、セルフレジには、店員が登録操作を行って顧客が精算操作を行うセミセルフレジや、顧客が登録操作と精算操作とを行うフルセルフレジや、顧客が携帯端末を用いて登録操作を行うとともに精算装置で精算操作を行う携帯端末を用いたセルフレジなどがある。取引状況管理装置11は、このようなセルフレジにおける精算を監視することが可能である。なお、取引状況管理装置11は、店員が介在する(登録操作する)POS端末装置20の場合、登録側を監視しないようにしてもよい。また、この場合、精算側のみを監視するようにしてもよいし、精算側についても監視しないようにしてもよい。
POS端末装置20は、商品販売データ処理装置の一例である。POS端末装置20は、商品を登録する商品登録処理と、精算を行う精算処理とを実行するキャッシュレジスタ装置である。商品登録処理では、顧客の買上対象の商品(以下「買上商品」という場合がある。)を示す登録情報が生成される。精算処理では、商品登録処理において生成された登録情報に基づいて、買上商品の合計金額(以下「買上金額」という場合がある。)で精算が行われる。POS端末装置20は、顧客の操作によって商品登録処理と精算処理とを行うことが可能なセルフレジである。なお、図1において、POS端末装置20の台数は、複数台を示しているが、1台であってもよい。
なお、POSシステム1は、サービスカウンタ端末を備えてもよい。サービスカウンタ端末は、顧客が購入した商品の発送、返品、商品の取り寄せ、商品券の販売などを受け付ける。例えば、サービスカウンタ端末は、各POS端末装置20における取引ごとの商品や金額を示す取引情報を、各POS端末装置20から受信して管理する。また、サービスカウンタ端末は、各POS端末装置20の取引状況を管理してもよい。
また、POSシステム1は、携帯端末を含んでいてもよい。携帯端末は、例えば、店員が所持する携帯電話、スマートフォン、タブレット装置などの端末装置である。携帯端末は、各店員に貸与されるものでもよいし、各店員が所有するものでもよい。携帯端末は、POS端末装置20(サービスカウンタ端末を含む)からの呼出要求に応じて、その旨を通知したり、着呼したりする。
(POS端末装置20の設置例)
図2は、POS端末装置20の設置例を示す説明図である。図2に示すように、操作者から見て、POS端末装置20の右側にカウンタが置かれている。なお、図示では、省略しているが、図2において、POS端末装置20の左側にもカウンタが置かれていてもよい。すなわち、カウンタは、POS端末装置20の両側に置かれてもよい。カウンタは、買い物かごを載置することが可能である。
図2は、POS端末装置20の設置例を示す説明図である。図2に示すように、操作者から見て、POS端末装置20の右側にカウンタが置かれている。なお、図示では、省略しているが、図2において、POS端末装置20の左側にもカウンタが置かれていてもよい。すなわち、カウンタは、POS端末装置20の両側に置かれてもよい。カウンタは、買い物かごを載置することが可能である。
また、POS端末装置20は、サインポール220を備える。サインポール220は、上方に向けて設けられており、所定の点灯態様で発行することにより、POS端末装置20の近くにいない店員にも点灯態様を認識させることが可能である。具体的には、サインポール220は、ランプやLED(light emitting diode)などの発光部を備える。当該発光部が所定の点灯態様で点灯可能である。サインポール220の点灯態様により、POS端末装置20が使用中であることを示したり、店員の呼び出しを示したりする。
(POS端末装置20の構成例)
次に、図2および図3を用いて、POS端末装置20の構成について説明する。
図3は、POS端末装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図2および図3において、同一部分には同一符号を付している。
次に、図2および図3を用いて、POS端末装置20の構成について説明する。
図3は、POS端末装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図2および図3において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図2を参照しつつ、図3に示したPOS端末装置20の構成例を説明する。POS端末装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、操作表示部205と、スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、カメラ216とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末装置20の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る商品販売データ処理プログラムを含む。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、各種プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、各種プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報を記憶する。また、この情報は、この他にも、登録した商品(買上商品)を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報などを含む。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク204は、カメラ216によって撮像された撮像結果(例えば、動画)を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行する商品販売データ処理プログラム等の各種のプログラムを記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
操作表示部205は、タッチディスプレイ(タッチパネル)である。操作表示部205は、顧客に種々の情報を表示するとともに、顧客から種々の操作入力を受け付ける。
スキャナ部206は、所定の読取領域(図4参照)内の物品(例えば商品)を検出すると、読取機能がオンになり、各種コードを光学的に読み取る。読取機能は、読取領域内に物品が検出されなくなると、オフになる。スキャナ部206が読み取る各種コードは、例えば、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)である。また、各種コードは、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を含む。また、各種コードは、店員の名札に付された店員コードを含む。
なお、商品の登録は、商品に付されているバーコードの読み取りによる登録の他にも、プリセットキーを用いた登録も含む。プリセットキーは、商品に対応するボタン(商品を注文するボタン)であり、操作表示部205に表示される。当該プリセットキーが操作(押下)されることによって、商品の登録が行われる。
カード決済部208は、各種カード(クレジットカード、交通系ICカード等のプリペイドカード、ポイントカード等)による決済機構である。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の買上商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の買上商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。カード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)や、非接触型のカード(ICカード)を認識することが可能である。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。釣銭機209は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有する。当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入された旨の検出や、金種別の枚数の検出などを行う。釣銭機209は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。釣銭機209は、操作者側に向けられており、顧客から各種操作や現金の投入を受け付ける。
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を発行する。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンスや警告音などを出力する。音声ガイダンスや警告音は、商品の登録や精算に係るものである。
通信部215は、他の装置(ストアコントローラ10、取引状況管理装置11、および他のPOS端末装置20)と情報を送受信するインターフェースである。
カメラ216は、操作表示部205の右上に取り付けられている。カメラ216は、動画、または静止画を連続的に撮像するカメラである。カメラ216には、CCD(charge coupled device)カメラや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを用いることが可能である。カメラ216は、顧客による商品の登録操作や精算操作の他、当該登録操作における商品を撮像する。
(スキャナ部206の読取領域400について)
図4は、スキャナ部206の読取領域400の一例を示す説明図である。図4において、読取領域400は、商品の識別子を読み取ることが可能な領域である。識別子は、例えば、バーコードであるが、2次元コードであってもよい。スキャナ部206は、読取領域400内に存在する商品のバーコードを読み取る。バーコードの読取方式は、例えば、レーザ方式である。ただし、読取方式は、レーザ方式に限らず、CCD方式やペン方式とすることも可能である。
図4は、スキャナ部206の読取領域400の一例を示す説明図である。図4において、読取領域400は、商品の識別子を読み取ることが可能な領域である。識別子は、例えば、バーコードであるが、2次元コードであってもよい。スキャナ部206は、読取領域400内に存在する商品のバーコードを読み取る。バーコードの読取方式は、例えば、レーザ方式である。ただし、読取方式は、レーザ方式に限らず、CCD方式やペン方式とすることも可能である。
スキャナ部206は、読取領域400内に商品が存在すると、読取機能がオンになる。読取機能がオンになると、例えば、レーザ光をバーコードのラベル面に当てて、その反射光をセンサで読み取る。一方で、読取領域400内に商品が存在しなくなると、読取機能がオフになる。読取機能がオフになると、レーザ光の照射やセンサの読み取りが行われなくなる。
(POS端末装置20の機能的構成)
ここで、POSシステム1においては、例えば、取引状況管理装置11に店員が配置され、当該店員による監視が行われる。取引状況管理装置11に配置される店員は、顧客の操作支援、復旧作業、不正監視など、様々の業務を行う。このため、店員の負担が増大してしまうことがあり、また、複数のPOS端末装置20で同時に操作支援が生じた場合には、一方の顧客を待たせてしまうことがある。このため、取引を円滑に行うことができないことがあった。
ここで、POSシステム1においては、例えば、取引状況管理装置11に店員が配置され、当該店員による監視が行われる。取引状況管理装置11に配置される店員は、顧客の操作支援、復旧作業、不正監視など、様々の業務を行う。このため、店員の負担が増大してしまうことがあり、また、複数のPOS端末装置20で同時に操作支援が生じた場合には、一方の顧客を待たせてしまうことがある。このため、取引を円滑に行うことができないことがあった。
そこで、本実施形態に係るPOS端末装置20は、読取領域400において、顧客の商品登録に係る操作を撮像し、撮像した撮像画像の表示を制御することにより、顧客に適切な商品登録を促すことを可能にしている。以下、本実施形態に係るPOS端末装置20の機能的構成について説明する。
以下、POS端末装置20の機能的構成について説明する。POS端末装置20は、商品登録部と、撮像情報取得部と、表示制御部とを備える。各部は、CPU201によって実現される。すなわち、CPU201がROM202に記憶されている商品販売データ処理プログラムを実行することにより、各部の機能が実現される。また、POS端末装置20は、検出部を備える。検出部は、スキャナ部206によって実現される。
検出部は、読取領域400に存在する物品(商品)を検出する。検出部は、例えば、スキャナ部206によって実現されるが、カメラ216によって実現されてもよい。すなわち、カメラ216が読取領域400に存在する物品を検出してもよい。また、検出部は、読取領域400に存在する物品(商品)を検出する専用の装置(例えば、近接センサ)であってもよい。
商品登録部は、読取領域400においてスキャナ部206によって読み取られたバーコードに基づいて商品情報を登録する。なお、以下では、スキャナ部206による読み取りを、スキャンという場合がある。撮像情報取得部は、読取領域400において顧客によるバーコードの読取操作(スキャン操作)を撮像した撮像情報を取得する。
表示制御部は、商品リスト画像と、撮像画像とを表示部に表示させる。商品リスト画像は、商品登録部によって登録された商品情報に基づく画像である。具体的には、商品リスト画像は、商品がリスト状に列挙された画像であり、商品名や金額が含まれる。商品リスト画像は、登録明細を示す表示領域に表示される画像としてもよいし、登録明細とは異なる画像として別途生成されて、登録明細を示す表示領域とは異なる表示領域に表示される画像としてもよい。商品登録部によって商品が登録されると、商品リスト画像は、登録された商品情報が示す商品が追加される。
撮像画像は、撮像情報取得部によって取得された撮像情報に基づく画像である。撮像画像は、具体的には、スキャン操作を示すリアルタイムの画像である。表示手段は、例えば、操作表示部205である。また、撮像画像は、動画であるが、静止画であってもよい。
表示制御部は、商品リスト画像と、撮像画像とを操作表示部205に同時に表示させる。具体的には、表示制御部は、商品リスト画像をある領域に表示し、撮像画像を当該領域とは別の領域に表示させる。これにより、商品登録時に撮像されていることを顧客にアピールすることができる。
ただし、表示制御部は、商品リスト画像と、撮像画像とを表示部に同時に表示させなくてもよい。例えば、撮像画像は、設定に応じて表示されるようにしてもよい。撮像画像の設定の切り替えは、権限のある操作者(店員)の操作によって行われてもよいし、商品登録画面に切り替えボタンを表示しておき、権限のない操作者(顧客)の操作によって行われてもよい。また、撮像画像を表示させないようにする場合、表示制御部は、「録画中」の文字画像を表示するようにしてもよい。
カメラ216は、検出部によって商品が検出されないときでも、オンであり、読取領域400を含む領域を撮像する。表示制御部は、検出部によって商品が検出されないときでも、カメラ216によって撮像されるリアルタイムの画像を表示する。ただし、表示制御部は、検出部によって商品が検出されたときに、カメラ216によって撮像されるリアルタイムの画像を表示するようにしてもよい。また、この場合、カメラ216は、検出部によって商品が検出されたときに、オンになるようにしてもよい。
(重畳表示について)
表示制御部は、検出部によって商品が検出されたにもかかわらず、商品登録部によって商品情報が登録されない場合、すなわち、スキャン操作に失敗した場合、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示を行う。重畳表示では、商品リスト画像の上に撮像画像が表示されるため、商品リスト画像の一部または全部が視認できなくなる。
表示制御部は、検出部によって商品が検出されたにもかかわらず、商品登録部によって商品情報が登録されない場合、すなわち、スキャン操作に失敗した場合、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示を行う。重畳表示では、商品リスト画像の上に撮像画像が表示されるため、商品リスト画像の一部または全部が視認できなくなる。
また、表示制御部は、重畳表示において、撮像画像を拡大表示させる。拡大表示は、重畳表示を行う前よりも大きく表示させることであり、具体的には、例えば、操作表示部205の半分以上の表示領域を用いて表示させることである。撮像画像が拡大表示されると、商品リスト画像は、より視認しにくくなる。
また、表示制御部は、商品情報が登録されなかったときに撮像された撮像画像を、重畳表示において再度表示させる。すなわち、重畳表示において表示される撮像画像は、スキャン操作に失敗したときの録画である。なお、上述したように、重畳表示されないときに表示される撮像画像は、リアルタイムの画像である。
(重畳表示の解除について)
表示制御部は、重畳表示を行った後、再度のスキャン操作が行われることによって商品情報が登録された場合、重畳表示を解除する。具体的に説明すると、スキャナ部206は、重畳表示が行われている場合でも、バーコードをスキャンすることが可能である。具体的には、スキャナ部206は、重畳表示が行われている場合でも、読取領域400に存在する物品(商品)を検出可能であり、かつ、バーコードをスキャン可能である。再度のスキャン操作によって商品登録部が商品情報を登録した場合、表示制御部は、重畳表示を解除し、元の表示領域に商品リスト画像と、撮像画像とをそれぞれ表示させる。
表示制御部は、重畳表示を行った後、再度のスキャン操作が行われることによって商品情報が登録された場合、重畳表示を解除する。具体的に説明すると、スキャナ部206は、重畳表示が行われている場合でも、バーコードをスキャンすることが可能である。具体的には、スキャナ部206は、重畳表示が行われている場合でも、読取領域400に存在する物品(商品)を検出可能であり、かつ、バーコードをスキャン可能である。再度のスキャン操作によって商品登録部が商品情報を登録した場合、表示制御部は、重畳表示を解除し、元の表示領域に商品リスト画像と、撮像画像とをそれぞれ表示させる。
また、スキャン操作に失敗した場合、報知部は、報知を行う。当該報知は、スキャン操作に失敗したことを示す報知や、再度のスキャン操作を促す報知である。また、当該報知の報知態様は、操作表示部205を用いた表示による態様や、音声出力部214を用いた音声による態様である。
(POS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理の一例について)
次に、図5を用いて、本実施形態においてPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理について説明する。図5は、POS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図5において、POS端末装置20は、商品登録の開始となったか否かを判断する(ステップS501)。POS端末装置20は、商品登録の開始になるまで待機する(ステップS501:NO)。商品登録の開始になると(ステップS501:YES)、POS端末装置20は、商品リスト画像と、撮像画像とを別領域に表示する(ステップS502)。
次に、図5を用いて、本実施形態においてPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理について説明する。図5は、POS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図5において、POS端末装置20は、商品登録の開始となったか否かを判断する(ステップS501)。POS端末装置20は、商品登録の開始になるまで待機する(ステップS501:NO)。商品登録の開始になると(ステップS501:YES)、POS端末装置20は、商品リスト画像と、撮像画像とを別領域に表示する(ステップS502)。
そして、POS端末装置20は、スキャナ部206が読取領域400内に商品(物品)を検出したか否かを判断する(ステップS503)。POS端末装置20は、読取領域400内に商品を検出するまで待機する(ステップS503:NO)。読取領域400内に商品を検出すると(ステップS503:YES)、POS端末装置20は、スキャナ部206によるバーコードのスキャンを開始する(ステップS504)。
そして、POS端末装置20は、バーコードのスキャンに成功したか否かを判断する(ステップS505)。バーコードのスキャンに成功しない場合(ステップS505:NO)、POS端末装置20は、読取領域400内の商品が非検出となったか否かを判断する(ステップS506)。
読取領域400内の商品が非検出とならない場合(ステップS506:NO)、すなわち、スキャナ部206が読取領域400内の商品を検出している場合、POS端末装置20は、ステップS505に戻る。読取領域400内の商品が非検出となった場合(ステップS506:YES)、POS端末装置20は、スキャンを終了する(ステップS507)。そして、POS端末装置20は、カメラ216によって撮像されたスキャン操作失敗時の撮像情報を取得する(ステップS508)。スキャン操作失敗時の撮像情報は、具体的には、ステップS504のスキャン開始から、ステップS506のスキャン終了までに撮像された撮像情報である。
そして、POS端末装置20は、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示を行う(ステップS509)。次に、POS端末装置20は、再度のスキャン操作を促す報知を行い(ステップS510)、ステップS503に戻る。
ステップS505において、バーコードのスキャンに成功した場合(ステップS505:YES)、POS端末装置20は、スキャンを終了する(ステップS511)。そして、POS端末装置20は、バーコードから特定される商品を登録する(ステップS512)。そして、POS端末装置20は、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示中であるか否かを判断する(ステップS513)。
重畳表示中ではない場合(ステップS513:NO)、POS端末装置20は、ステップS515に進む。重畳表示中である場合(ステップS513:YES)、POS端末装置20は、重畳表示を解除し(ステップS514)、すなわち、商品リスト画像と、撮像画像とを別領域に表示する。そして、POS端末装置20は、精算開始ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS515)。
精算開始ボタンが押下されない場合(ステップS515:NO)、POS端末装置20は、ステップS503に戻る。精算開始ボタンが押下された場合(ステップS515:YES)、POS端末装置20は、精算処理を実行し(ステップS516)、一連の処理を終了する。
(撮像画像の表示制御に係る画面遷移について)
次に、図6および図7は、操作表示部205に表示される撮像画像の表示制御に係る画面遷移の一例を示す説明図である。図6(A)は、操作表示部205に表示される商品登録画面600を示す。商品登録画面600は、商品リスト画像610と、撮像画像620とを含む。商品リスト画像610と、撮像画像620とは、異なる表示領域に表示されている。また、商品登録画面600において、商品リスト画像610の表示領域は、撮像画像620よりも大きい表示領域となっている。なお、商品登録画面は、プリセットキー630と、精算開始ボタン640と、店員呼出ボタン650とを含む。
次に、図6および図7は、操作表示部205に表示される撮像画像の表示制御に係る画面遷移の一例を示す説明図である。図6(A)は、操作表示部205に表示される商品登録画面600を示す。商品登録画面600は、商品リスト画像610と、撮像画像620とを含む。商品リスト画像610と、撮像画像620とは、異なる表示領域に表示されている。また、商品登録画面600において、商品リスト画像610の表示領域は、撮像画像620よりも大きい表示領域となっている。なお、商品登録画面は、プリセットキー630と、精算開始ボタン640と、店員呼出ボタン650とを含む。
商品リスト画像610は、登録した商品のリストを示す。商品リスト画像610は、各商品の商品名および価格を示す。図示においては、2点の商品(お茶、大福餅)が登録されていることを示している。撮像画像620は、カメラ216によって撮像されたリアルタイムの動画である。図示において、撮像画像は、顧客が牛乳を登録するスキャン操作を示している。牛乳に付されたバーコードのスキャンに成功し、牛乳の登録が完了すると、図6(B)に示す商品登録画面660に遷移する。
図6(B)に示す商品登録画面660において、商品登録通知670は、牛乳が登録されたことを示している。また、商品リスト画像610には、牛乳が追加されて、3点の商品が登録されていることを示している。このように、顧客によるスキャン操作が撮像画像620に常時表示されるとともに、登録された商品が商品リスト画像610に表示される。
ここで、図6(A)の商品登録画面600において、牛乳に付されたバーコードのスキャンに失敗すると、図7(A)に示す重畳画面700に遷移する。図7(A)に示す重畳画面700は、撮像画像620が商品リスト画像610に重ねて表示された画面を示す。重畳画面700において、撮像画像620は、スキャン操作に失敗したときの画像(録画)である。具体的には、撮像画像620は、牛乳の登録のスキャン操作に失敗した際の撮像情報を示している。撮像画像620では、同じ画像が繰り返し表示される。また、重畳画面700において、商品リスト画像610の表示領域は、ほぼ隠れており、撮像画像620よりも小さい表示領域となっている。
また、重畳画面700は、再度のスキャン操作を促す催促報知710が表示されている。再度のスキャン操作で、牛乳に付されたバーコードのスキャンに成功すると、重畳画面700を終了し、図7(B)に示す商品登録画面660に遷移する。なお、図7(B)に示す商品登録画面660は、図6(B)に示す商品登録画面660と同様の画面である。また、再度のスキャン操作によって、牛乳以外の商品のバーコードがスキャンされたとしても、重畳画面700を終了し、図7(B)に示す商品登録画面660に遷移する。
なお、図7(A)の重畳画面700において、終了ボタン720が押下された場合も、重畳画面を終了する。ただし、この場合、図6(A)の商品登録画面600に戻る。なお、重畳画面700において、終了ボタン720を表示させないようにしてもよい。すなわち、顧客の操作に応じて重畳画面700を終了させることができないようにしてもよい。言い換えれば、重畳画面700の解除条件として、顧客の操作に応じて再度のスキャン操作によって商品情報が登録されることのみを条件としてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るPOS端末装置20は、読取領域400に商品が検出されたにもかかわらず、商品情報が登録されない場合、商品リスト画像610に撮像画像620を重ねた重畳表示(重畳画面700)を行うようにした。これにより、スキャン操作の失敗時に、顧客に撮像画像620を注目させることができる。したがって、バーコードのスキャンに失敗したときに、再スキャンを促すことができる。また、意図的にバーコードのスキャンを失敗させる不正行為を行う顧客に対しては、監視していることをアピールすることができるため、不正の抑止効果を得ることができる。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員の、顧客に対する操作支援や不正監視に係る負担を軽減させることができる。したがって、セルフレジにおいて、店員は顧客の支援を効率よく行うことができるため、取引を円滑に行うことができる。
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、重畳表示において、撮像画像620を拡大表示させるようにした。これにより、顧客に撮像画像620をより注目させることができる。
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、重畳表示を行った後、顧客のスキャン操作が行われることによって商品情報が登録された場合、重畳表示を解除するようにした。これにより、バーコードのスキャンに成功した場合、元の画面に戻して、再び商品の登録を行うことができる。
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、商品情報が登録されなかったときに表示させた撮像画像を、重畳表示において再度表示させるようにした。これにより、バーコードのスキャンに失敗した際のスキャン操作の録画が表示されるため、録画していることを顧客にアピールできる。したがって、不正の抑止効果を向上させることができる。
(実施形態の変形例)
次に、実施形態の変形例について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、以下の各変形例、および上述した実施形態は、それぞれ組み合わせることも可能である。
次に、実施形態の変形例について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、以下の各変形例、および上述した実施形態は、それぞれ組み合わせることも可能である。
(変形例1)
まず、実施形態の変形例1について説明する。上述した実施形態では、重畳表示の解除の条件として、再度のスキャン操作によって商品情報が登録されることを条件とする構成について説明した。変形例1では、このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、重畳表示の解除の条件として、再度のスキャン操作によって登録された商品と、スキャン操作に失敗したときに撮像された商品とが一致することを条件とする構成について説明する。
まず、実施形態の変形例1について説明する。上述した実施形態では、重畳表示の解除の条件として、再度のスキャン操作によって商品情報が登録されることを条件とする構成について説明した。変形例1では、このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、重畳表示の解除の条件として、再度のスキャン操作によって登録された商品と、スキャン操作に失敗したときに撮像された商品とが一致することを条件とする構成について説明する。
変形例1において、撮像情報取得部は、第1撮像情報と第2撮像情報とを取得する。第1撮像情報は、商品情報が登録されなかったときに撮像された撮像情報であり、すなわち、スキャン操作に失敗したときの撮像情報である。第2撮像情報は、再度のスキャン操作において撮像された撮像情報であり、すなわち、再度のスキャン操作によって、スキャン操作に成功したときの撮像情報である。
表示制御部は、第1撮像情報と第2撮像情報とに基づく類似度に応じて、重畳表示を解除する。類似度は、例えば、第1撮像情報の画像と、第2撮像情報の画像とを画像解析することによって得られる。ここで、変形例1に係るPOS端末装置20は、一致判定部を備える。一致判定部は、第1撮像情報および第2撮像情報から、それぞれ商品を示す画像を抽出する。さらに、一致判定部は、抽出した各画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を比較して、両者の類似度を算出する。特徴量は、形状、模様、色を含む。
一致判定部は、算出した類似度が所定の閾値以上である場合には、商品が一致するものと判定する。一方で、一致判定部は、算出した類似度が所定の閾値未満の場合には、商品が一致しないものと(不一致と)判定する。
表示制御部は、一致判定部による一致判定において一致を示す場合に、重畳表示を解除し、一致判定において不一致の場合には、重畳表示を継続させる。また、一致判定において不一致の場合には、報知部は、その旨を報知する。
また、商品登録部は、一致判定において一致を示す場合に、再度のスキャンによって得られた商品情報をそのまま登録する。一方で、商品登録部は、一致判定において不一致を示す場合に、再度のスキャンによって得られた商品情報を登録するか否かの指示を顧客から受け付けるようにし、受け付けた結果に応じて登録する。
なお、商品の一致判定は、厳密に行われる必要はなく、おおよそ一致する否かを判定できればよい。例えば、特徴量を色のみとしたとしても、おおよそ一致するか否かを判定することが可能である。具体的には、例えば、スキャン操作に失敗した際の商品の画像から最も多く得られた色と、スキャン操作に成功した際の商品の画像から最も多く得られた色とを比較して、一致判定を行うことが可能である。このように、特徴量を色のみとして一致判定を行うようにすれば、一致判定を簡素化して行うことができる。
(変形例1に係るPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理の一例について)
次に、図8を用いて、変形例1に係るPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理について説明する。図8は、変形例1に係るPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
次に、図8を用いて、変形例1に係るPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理について説明する。図8は、変形例1に係るPOS端末装置20が行う撮像画像の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
図8において、POS端末装置20は、商品登録の開始となったか否かを判断する(ステップS801)。POS端末装置20は、商品登録の開始になるまで待機する(ステップS801:NO)。商品登録の開始になると(ステップS801:YES)、POS端末装置20は、商品リスト画像と、撮像画像とを別領域に表示する(ステップS802)。
そして、POS端末装置20は、スキャナ部206が読取領域400内に商品(物品)を検出したか否かを判断する(ステップS803)。POS端末装置20は、読取領域400内に商品を検出するまで待機する(ステップS803:NO)。読取領域400内に商品を検出すると(ステップS803:YES)、POS端末装置20は、スキャナ部206によるバーコードのスキャンを開始する(ステップS804)。
そして、POS端末装置20は、バーコードのスキャンに成功したか否かを判断する(ステップS805)。バーコードのスキャンに成功しない場合(ステップS805:NO)、POS端末装置20は、読取領域400内の商品が非検出となったか否かを判断する(ステップS806)。
読取領域400内の商品が非検出とならない場合(ステップS806:NO)、すなわち、スキャナ部206が読取領域400内の商品を検出している場合、POS端末装置20は、ステップS805に戻る。読取領域400内の商品が非検出となった場合(ステップS806:YES)、POS端末装置20は、スキャンを終了する(ステップS807)。そして、POS端末装置20は、カメラ216によって撮像されたスキャン操作失敗時の撮像情報(第1撮像情報)を取得する(ステップS808)。第1撮像情報は、具体的には、ステップS804のスキャン開始から、ステップS806のスキャン終了までに撮像された撮像情報である。
そして、POS端末装置20は、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示を行う(ステップS809)。次に、POS端末装置20は、再度のスキャン操作を促す報知を行い(ステップS810)、ステップS803に戻る。
ステップS805において、バーコードのスキャンに成功した場合(ステップS805:YES)、POS端末装置20は、スキャンを終了する(ステップS811)。そして、POS端末装置20は、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示中であるか否かを判断する(ステップS812)。
重畳表示中ではない場合(ステップS812:NO)、POS端末装置20は、ステップS819に進む。重畳表示中である場合(ステップS812:YES)、POS端末装置20は、カメラ216によって撮像されたスキャン操作の成功時の撮像情報(第2撮像情報)を取得する(ステップS813)。第2撮像情報は、具体的には、ステップS804のスキャン開始から、ステップS805:YESを経由して、ステップS811のスキャン終了までに撮像された撮像情報である。
そして、POS端末装置20は、ステップS813において取得した第2撮像情報と、ステップS808において取得した第1撮像情報とに基づいて、類似度を判定する(ステップS814)。そして、POS端末装置20は、第1撮像情報および第2撮像情報から抽出した各商品の画像を用いて、商品が一致するか否かを判定する(ステップS815)。
商品が一致しない場合(ステップS815:NO)、POS端末装置20は、確認画面を表示して、顧客の指示に応じて商品を登録する(ステップS816)。なお、顧客の指示によっては、POS端末装置20は、商品を登録しない。商品が一致する場合(ステップS815:YES)、POS端末装置20は、バーコードから特定される商品を登録する(ステップS817)。
そして、POS端末装置20は、重畳表示を解除し(ステップS818)、すなわち、商品リスト画像と、撮像画像とを別領域に表示する。そして、POS端末装置20は、精算開始ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS819)。精算開始ボタンが押下されない場合(ステップS819:NO)、POS端末装置20は、ステップS803に戻る。精算開始ボタンが押下された場合(ステップS819:YES)、POS端末装置20は、精算処理を実行し(ステップS820)、一連の処理を終了する。
(変形例1に係る画面遷移について)
次に、図9は、操作表示部205に表示される変形例1に係る画面遷移の一例を示す説明図である。図9(A)は、図7(A)に示した重畳画面700と同様の画面を示す。図9(A)の重畳画面700は、商品「牛乳」のスキャン操作に失敗した際の撮像情報を示している。再度のスキャン操作によって、商品「コーヒー」に付されたバーコードのスキャンに成功したとすると、図9(B)に示す確認画面900に遷移する。
次に、図9は、操作表示部205に表示される変形例1に係る画面遷移の一例を示す説明図である。図9(A)は、図7(A)に示した重畳画面700と同様の画面を示す。図9(A)の重畳画面700は、商品「牛乳」のスキャン操作に失敗した際の撮像情報を示している。再度のスキャン操作によって、商品「コーヒー」に付されたバーコードのスキャンに成功したとすると、図9(B)に示す確認画面900に遷移する。
確認画面900には、報知表示910が表示されている。報知表示910は、スキャン操作に失敗した際の商品「牛乳」と、スキャン操作に成功した際の商品「コーヒー」とが異なる旨を示している。また、報知表示910は、商品を登録する旨を受け付ける「はい」ボタンと、商品を登録しない旨を受け付ける「いいえ」ボタンとを含む。「はい」ボタンが押下されると、コーヒーの商品登録が完了し、商品登録画面に戻る。「いいえ」ボタンが押下されると、コーヒーの商品登録が行われずに、商品登録画面に戻る。なお、図9(A)の重畳画面700において、再度のスキャン操作によって、商品「牛乳」に付されたバーコードのスキャンに成功したとすると、図7(B)に示した商品登録画面660に遷移する。
変形例1によれば、スキャン操作に失敗した際の撮像情報と、再度のスキャン操作において成功した際の撮像情報とに基づく類似度に応じて重畳表示(重畳画面700)を解除するようにした。これにより、直前にスキャン操作された商品と、再度スキャン操作された商品とが同一ではない場合に、すなわち、スキャン操作の失敗後に、別の商品がスキャンされた場合に、重畳表示を解除しないようにすることができる。このため、スキャン操作に失敗した商品が登録されずに、取引が完了してしまうことを抑えることができる。したがって、不正行為の抑止効果をより向上させることができる。
(変形例1の他の態様)
以下に、変形例1の他の態様について説明する。変形例1において、一致判定の判定結果にかかわらず、顧客に両商品が一致するか否かを受け付けるようにし、受け付けた結果に応じて登録してもよい。例えば、POS端末装置20は、一致判定の判定結果にかかわらず、「先ほどと同じ商品ですか?」を報知し、「はい」または「いいえ」を受け付けるようにしてもよい。POS端末装置20は、「はい」を受け付けた場合に商品情報を登録し、「いいえ」を受け付けた場合に商品情報を登録しないようにする。また、POS端末装置20は、「はい」または「いいえ」を受け付けた後に、重畳画面700を解除してもよい。
以下に、変形例1の他の態様について説明する。変形例1において、一致判定の判定結果にかかわらず、顧客に両商品が一致するか否かを受け付けるようにし、受け付けた結果に応じて登録してもよい。例えば、POS端末装置20は、一致判定の判定結果にかかわらず、「先ほどと同じ商品ですか?」を報知し、「はい」または「いいえ」を受け付けるようにしてもよい。POS端末装置20は、「はい」を受け付けた場合に商品情報を登録し、「いいえ」を受け付けた場合に商品情報を登録しないようにする。また、POS端末装置20は、「はい」または「いいえ」を受け付けた後に、重畳画面700を解除してもよい。
また、商品登録部は、一致判定の判定結果にかかわらず、再度のスキャンによって得られた商品情報をそのまま登録してもよい。
また、一致判定において不一致を示す場合、重畳画面700の解除を行えないようにしてもよい。当該解除には、店員の確認を要するようにすればよい。店員の確認とは、具体的には、店員の解除操作である。例えば、一致判定において不一致を示す場合、店員を呼び出すようにし、店員による解除操作を受け付けるまで、顧客の操作を行えないようにする。なお、顧客の操作を行えないようにした場合、重畳画面700に、スキャン操作に失敗した際の画像を表示させ続けるとともに、店員を呼び出し中である旨を表示するようにしてもよい。
店員の呼び出しは、サインポール220の点灯や、報知音などによって行われてもよい。また、取引状況管理装置11が呼び出しを報知してもよい。さらに、店員による解除操作は、取引状況管理装置11から行えるようにしてもよい。すなわち、店員による解除操作は、遠隔で行われるようにしてもよい。
(変形例2)
次に、実施形態の変形例2について説明する。上述した実施形態では、バーコードが付された商品を登録する場合について説明した。変形例2では、このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、バーコードが付されていない商品を登録する場合について説明する。図10は、操作表示部205に表示される変形例2に係る画面遷移の一例を示す説明図である。
次に、実施形態の変形例2について説明する。上述した実施形態では、バーコードが付された商品を登録する場合について説明した。変形例2では、このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、バーコードが付されていない商品を登録する場合について説明する。図10は、操作表示部205に表示される変形例2に係る画面遷移の一例を示す説明図である。
バーコードが付されていない商品は、例えば、野菜、果物、惣菜、鮮魚などであり、プリセットキー630(図6(A)参照)を用いて登録される。ここで、操作者(例えば顧客)が、バーコードが付されていない商品を手に取り、読取領域400に入れたとする。この場合、スキャナ部206によって商品(例えば、にんじん)の存在が検出されてしまう。当該商品にはバーコードが付されていないため、当該商品が読取領域400から外れると、POS端末装置20は、スキャン操作に失敗したと判断する。このため、図10(A)に示すように、重畳画面1000に示す撮像画像620には、スキャン操作に失敗したときの画像(にんじんの録画)が表示されることになる。
変形例2では、図10(A)に示すように、重畳画面1000において、プリセットキー1010を表示するようにしている。プリセットキー1010は、例えば、野菜、果物、惣菜、鮮魚などに対応するボタンを備える。例えば、野菜を示すプリセットキー1010が押下されると、図10(B)に示す画面に遷移する。
図10(B)は、野菜のプリセットキー1010に対応する商品選択画面1020を示す。商品選択画面1020は、複数の商品選択ボタンを含む。商品選択ボタンのうち、「にんじん」を示すボタンが選択されると、商品の登録が完了し、重畳画面1000が解除されて、商品登録画面に戻る。
変形例2によれば、バーコードが付されていない商品がスキャン操作に失敗したと判断されたとしても、プリセットキー1010を用いて、当該商品を簡単に登録することができる。また、撮像画像620には、スキャン操作に失敗したときの画像が表示されるため、バーコードが付されていない商品に対して不正が行われることについての抑止効果を得ることができる。
(変形例3)
次に、実施形態の変形例3について説明する。上述した実施形態では、重畳表示において表示される撮像画像に、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)を用いるようにした。変形例3では、このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、重畳表示において表示される撮像画像に、リアルタイムの撮像画像を用いる構成について説明する。
次に、実施形態の変形例3について説明する。上述した実施形態では、重畳表示において表示される撮像画像に、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)を用いるようにした。変形例3では、このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、重畳表示において表示される撮像画像に、リアルタイムの撮像画像を用いる構成について説明する。
変形例3では、重畳画面700において、単にリアルタイムの画像を表示する。このようにしたとしても、撮像画像620が商品リスト画像610に重畳して表示されることから、不正の抑止効果を得ることができる。また、重畳画面700において、撮像画像620がリアルタイムの画像であっても、拡大表示することにより、監視していることをより強調することができる。さらに、変形例3では、録画しなくてもよいため、記憶装置等を設けなくてもよい。このため、簡単な構成で、円滑な取引を行うことを可能にすることができる。
(変形例4)
次に、実施形態の変形例4について説明する。上述した実施形態では、重畳表示において表示される撮像画像に、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)のみを用いるようにした。変形例4では、重畳表示において表示される撮像画像に、当該録画と、リアルタイムの撮像画像とを用いる構成について説明する。
次に、実施形態の変形例4について説明する。上述した実施形態では、重畳表示において表示される撮像画像に、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)のみを用いるようにした。変形例4では、重畳表示において表示される撮像画像に、当該録画と、リアルタイムの撮像画像とを用いる構成について説明する。
変形例4では、重畳画面700において、リアルタイムの画像(再度のスキャン操作時の画像)と、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)とを並べて表示する。なお、これらの画像は、商品リスト画像上に重畳表示される。
(変形例4に係る画面の一例)
図11は、操作表示部205に表示される変形例4に係る画面の一例を示す説明図である。図11において、重畳並列画面1100は、撮像画像620が商品リスト画像610に重ねて表示された画面を示す。撮像画像620は、第1撮像画像620aと、第2撮像画像620bとを含む。第1撮像画像620aは、スキャン操作に失敗したときの画像(録画)であり、すなわち、1回目のスキャン操作時の画像である。第2撮像画像620bは、再度のスキャン操作(リアルタイムのスキャン操作)の画像であり、すなわち、2回目のスキャン操作時の画像である。
図11は、操作表示部205に表示される変形例4に係る画面の一例を示す説明図である。図11において、重畳並列画面1100は、撮像画像620が商品リスト画像610に重ねて表示された画面を示す。撮像画像620は、第1撮像画像620aと、第2撮像画像620bとを含む。第1撮像画像620aは、スキャン操作に失敗したときの画像(録画)であり、すなわち、1回目のスキャン操作時の画像である。第2撮像画像620bは、再度のスキャン操作(リアルタイムのスキャン操作)の画像であり、すなわち、2回目のスキャン操作時の画像である。
また、重畳並列画面1100の解除の条件は、再度のスキャン操作によって商品情報が登録されることである。すなわち、同じ商品がスキャン操作されなくても、重畳並列画面1100を解除することが可能である。また、重畳並列画面1100においても終了ボタン720(図7(A)参照)を表示しておき、当該ボタンが押下されることに応じて、重畳並列画面1100を解除することを可能にしてもよい。
上述したように、変形例4では、第1撮像画像620aおよび第2撮像画像620bを並べて表示するようにした。これにより、1回目のスキャン操作と、2回目のスキャン操作とで、スキャン操作の対象となる商品が異なる場合には、商品が異なることを顧客に容易に認識させることができる。これにより、顧客に同じ商品の再スキャンを促すことができる。
また、POS端末装置20のみならず、取引状況管理装置11にも、重畳並列画面1100と同様の画面が表示される。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員は、1回目のスキャン操作と、2回目のスキャン操作とで、スキャン操作の対象となる商品が異なることを容易に把握することができる。
ここで、店員は、様々な業務(例えば、小分け用の袋を顧客が使いやすいように広げて重ねて小分け用袋の束を作る作業や、レジ袋の購入により呼び出されることや、操作支援などのため複数の顧客の周囲を移動したりすることなど)を行う。このため、取引状況管理装置11を凝視することができないことが多い。
変形例4によれば、取引状況管理装置11に重畳並列画面1100を表示することにより、再度のスキャン操作において、同じものがスキャンされるか、違うものがスキャンされるかを商品の形態(大きさ、色、形など)から把握することができる。また、第1撮像画像620aおよび第2撮像画像620bが並べて表示されるため、取引状況管理装置11の近くに店員がおらず、遠くから操作表示部205を眺めた場合でも、再度のスキャン操作が行われていることを容易に把握することができる。したがって、店員は、迅速に不正防止の対応に当たることができる。
(変形例5)
次に、実施形態の変形例5について説明する。上述した変形例4では、重畳表示において表示される、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)と、リアルタイムの撮像画像とについて、一致判定を行わない構成について説明にした。変形例5では、重畳表示において表示される、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)と、リアルタイムの撮像画像とについて、一致判定を行う構成について説明する。
次に、実施形態の変形例5について説明する。上述した変形例4では、重畳表示において表示される、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)と、リアルタイムの撮像画像とについて、一致判定を行わない構成について説明にした。変形例5では、重畳表示において表示される、スキャン操作に失敗したときの撮像画像(録画)と、リアルタイムの撮像画像とについて、一致判定を行う構成について説明する。
変形例5において、POS端末装置20は、一致判定部を備える。なお、一致判定部は、上述したように、スキャン操作に失敗したときの撮像情報と、再度のスキャン操作において撮像された撮像情報とに基づいて、各スキャン操作の対象となった商品が一致するか否かを判定する。
(変形例5に係る画面の一例)
図12は、操作表示部205に表示される変形例5に係る画面の一例を示す説明図である。図12において、重畳並列画面1200は、撮像画像620(第1撮像画像620aおよび第2撮像画像620b)が商品リスト画像610に重ねて表示された画面を示す。また、重畳並列画面1200は、相違報知1210を含む。相違報知1210は、一致判定部による一致判定において不一致となる結果が得られた場合に表示される。
図12は、操作表示部205に表示される変形例5に係る画面の一例を示す説明図である。図12において、重畳並列画面1200は、撮像画像620(第1撮像画像620aおよび第2撮像画像620b)が商品リスト画像610に重ねて表示された画面を示す。また、重畳並列画面1200は、相違報知1210を含む。相違報知1210は、一致判定部による一致判定において不一致となる結果が得られた場合に表示される。
相違報知1210は、一致判定部による一致判定において不一致となる結果が得られた旨と、店員を呼び出す旨とを示す報知である。また、相違報知1210の背景画像は、通常の背景画像(例えば、図11の重畳並列画面1100参照)とは異なる色の表示態様である。これにより、顧客に同じ商品を再スキャンさせて、当該商品の登録を促すことができる。
一方で、一致判定部による一致判定において一致となる結果が得られた場合、重畳並列画面1200が解除される。すなわち、重畳並列画面1200の解除の条件は、再度のスキャン操作によって登録された商品と、スキャン操作に失敗したときに撮像された商品とが一致することを条件とする。
変形例5によれば、スキャン操作の失敗後に、別の商品がスキャンされた場合に、重畳表示を解除しないようにすることができる。このため、スキャン操作に失敗した商品が登録されずに、取引が完了してしまうことを抑えることができる。したがって、不正行為の抑止効果をより向上させることができる。
また、重畳並列画面1200は、取引状況管理装置11にも表示される。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員は、1回目のスキャン操作と、2回目のスキャン操作とで、スキャン操作の対象となる商品が異なることを容易に把握することができる。特に、第1撮像画像620aおよび第2撮像画像620bを並べて表示され、さらに、相違報知1210の背景画像が通常の背景画像とは異なる表示態様で表示されるため、取引状況管理装置11の近くに店員がおらず、遠くから操作表示部205を眺める場合でも、再度のスキャン操作が行われていることを容易に把握することができる。したがって、店員は、迅速に不正防止の対応に当たることができる。
以下、実施形態の総括を記載する。
[発明の名称] 商品販売データ処理装置およびプログラム
[技術分野] 本発明は、商品販売データ処理装置およびプログラムに関する。
[背景技術]
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの各種店舗では、POS端末装置(Point Of Sales)を用いて取引が行われる。POS端末装置は、商品の登録処理や精算処理を行う。POS端末装置には、店員が商品の登録をして精算を行うものの他にも、顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジがある(例えば、特許文献1参照。)。セルフレジでは、各セルフレジの動作状況等が表示される監視端末が設けられるとともに、当該監視端末に店員が配置されて、当該店員による監視が行われる。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平10-069574号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、監視端末に配置される店員が、顧客の操作支援、復旧作業、不正監視など、様々な業務を行うため、店員の負担が増大してしまうことがある。また、複数のセルフレジで同時に操作支援が生じた場合に、一方の顧客を待たせてしまうことになる。このため、従来技術では、取引を円滑に行うことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、セルフレジにおいて、取引を円滑に行うことができる技術を提供することにある。
[発明の名称] 商品販売データ処理装置およびプログラム
[技術分野] 本発明は、商品販売データ処理装置およびプログラムに関する。
[背景技術]
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの各種店舗では、POS端末装置(Point Of Sales)を用いて取引が行われる。POS端末装置は、商品の登録処理や精算処理を行う。POS端末装置には、店員が商品の登録をして精算を行うものの他にも、顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジがある(例えば、特許文献1参照。)。セルフレジでは、各セルフレジの動作状況等が表示される監視端末が設けられるとともに、当該監視端末に店員が配置されて、当該店員による監視が行われる。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平10-069574号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、監視端末に配置される店員が、顧客の操作支援、復旧作業、不正監視など、様々な業務を行うため、店員の負担が増大してしまうことがある。また、複数のセルフレジで同時に操作支援が生じた場合に、一方の顧客を待たせてしまうことになる。このため、従来技術では、取引を円滑に行うことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、セルフレジにおいて、取引を円滑に行うことができる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、識別子の読取領域に存在する商品を検出する検出手段と、前記読取領域において読み取られた識別子 に基づいて商品情報を登録する商品登録手段と、前記読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段と、前記商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、前記撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記検出手段によって商品が検出された際に、前記商品登録手段によって商品情報が登録された場合、商品リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、前記検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、前記商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、該商品リスト画像に該撮像画像を重ねた重畳表示を行う、ことを特徴とする商品販売データ処理装置である。
上記構成によれば、スキャン操作の失敗時に、顧客に撮像画像620を注目させることができる。したがって、バーコードのスキャンに失敗したときに、再スキャンを促すことができる。また、意図的にバーコードのスキャンを失敗させる不正行為を行う顧客に対しては、監視していることをアピールすることができるため、不正の抑止効果を得ることができる。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員の、顧客に対する操作支援や不正監視に係る負担を軽減させることができる。したがって、セルフレジにおいて、店員は顧客の支援を効率よく行うことができるため、取引を円滑に行うことができる。
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、識別子の読取領域に存在する商品を検出する検出手段と、前記読取領域において読み取られた識別子 に基づいて商品情報を登録する商品登録手段と、前記読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段と、前記商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、前記撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記検出手段によって商品が検出された際に、前記商品登録手段によって商品情報が登録された場合、商品リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、前記検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、前記商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、該商品リスト画像に該撮像画像を重ねた重畳表示を行う、ことを特徴とする商品販売データ処理装置である。
上記構成によれば、スキャン操作の失敗時に、顧客に撮像画像620を注目させることができる。したがって、バーコードのスキャンに失敗したときに、再スキャンを促すことができる。また、意図的にバーコードのスキャンを失敗させる不正行為を行う顧客に対しては、監視していることをアピールすることができるため、不正の抑止効果を得ることができる。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員の、顧客に対する操作支援や不正監視に係る負担を軽減させることができる。したがって、セルフレジにおいて、店員は顧客の支援を効率よく行うことができるため、取引を円滑に行うことができる。
(2)上記(1)の構成において、前記表示制御手段は、前記重畳表示における撮像画像を、商品リスト画像と該撮像画像とを別々の表示領域に表示した場合の該撮像画像より拡大 表示させるようにしてもよい。
上記構成によれば、顧客に撮像画像620をより注目させることができる。
上記構成によれば、顧客に撮像画像620をより注目させることができる。
(3)上記(1)または(2)の構成において、前記表示制御手段は、前記重畳表示を行った後、読取操作が行われることによって商品情報が登録された場合、前記重畳表示を解除するようにしてもよい。
上記構成によれば、バーコードのスキャンに成功した場合、元の画面に戻して、再び商品の登録を行うことができる。
上記構成によれば、バーコードのスキャンに成功した場合、元の画面に戻して、再び商品の登録を行うことができる。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかの構成において、前記撮像情報取得手段は、商品情報が登録されなかったときに撮像された第1撮像情報と、前記重畳表示を行った後の読取操作において撮像された第2撮像情報とを取得し、前記表示制御手段は、該第1撮像情報と該第2撮像情報とに基づく類似度に応じて、前記重畳表示を解除するようにしてもよい。
上記構成によれば、直前にスキャン操作された商品と、再度スキャン操作された商品とが同一ではない場合に、すなわち、スキャン操作の失敗後に、別の商品がスキャンされた場合に、重畳表示を解除しないようにすることができる。このため、スキャン操作に失敗した商品が登録されないまま取引が完了してしまうことを抑えることができる。したがって、不正行為の抑止効果をより向上させることができる。
上記構成によれば、直前にスキャン操作された商品と、再度スキャン操作された商品とが同一ではない場合に、すなわち、スキャン操作の失敗後に、別の商品がスキャンされた場合に、重畳表示を解除しないようにすることができる。このため、スキャン操作に失敗した商品が登録されないまま取引が完了してしまうことを抑えることができる。したがって、不正行為の抑止効果をより向上させることができる。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかの構成において、前記表示制御手段は、前記重畳表示において、商品情報が登録されなかったときに撮像された第1撮像情報と、前記重畳表示を行った後の読取操作において撮像された第2撮像情報とを並べて表示させるようにしてもよい。
上記構成によれば、1回目のスキャン操作と、2回目のスキャン操作とで、スキャン操作の対象となる商品が異なる場合には、商品が異なることを顧客に容易に認識させることができる。これにより、顧客に同じ商品の再スキャンを促すことができる。また、第1撮像情報および第2撮像情報を並べて表示されるため、取引状況管理装置11の近くに店員がおらず、遠くから操作表示部205を眺めた場合でも、再度のスキャン操作が行われていることを容易に把握することができる。したがって、店員は、迅速に不正防止の対応に当たることができる。
上記構成によれば、1回目のスキャン操作と、2回目のスキャン操作とで、スキャン操作の対象となる商品が異なる場合には、商品が異なることを顧客に容易に認識させることができる。これにより、顧客に同じ商品の再スキャンを促すことができる。また、第1撮像情報および第2撮像情報を並べて表示されるため、取引状況管理装置11の近くに店員がおらず、遠くから操作表示部205を眺めた場合でも、再度のスキャン操作が行われていることを容易に把握することができる。したがって、店員は、迅速に不正防止の対応に当たることができる。
なお、(6)を付け加える。(6)上記(1)乃至(5)のいずれかの構成において、前記表示制御手段は、前記商品情報が登録されなかったときに表示させた前記撮像画像を、前記重畳表示において再度表示させるようにしてもよい。
上記構成によれば、バーコードのスキャンに失敗した際のスキャン操作の録画が表示されるため、録画していることを顧客にアピールできるため、不正の抑止効果を向上させることができる。
上記構成によれば、バーコードのスキャンに失敗した際のスキャン操作の録画が表示されるため、録画していることを顧客にアピールできるため、不正の抑止効果を向上させることができる。
(7)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、識別子の読取領域に存在する商品を検出する検出手段、前記読取領域において読み取られた識別子に基づいて商品情報を登録する商品登録手段、前記読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段、前記商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、前記撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させ、前記表示制御手段は、前記検出手段によって商品が検出された際に、前記商品登録手段によって商品情報が登録された場合、商品リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、前記検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、前記商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、該商品リスト画像に該撮像画像を重ねた重畳表示を行う、ことを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、スキャン操作の失敗時に、顧客に撮像画像620を注目させることができる。したがって、バーコードのスキャンに失敗したときに、再スキャンを促すことができる。また、意図的にバーコードのスキャンを失敗させる不正行為を行う顧客に対しては、監視していることをアピールすることができるため、不正を防止の抑止効果を得ることができる。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員の、顧客に対する操作支援や不正監視に係る負担を軽減させることができる。したがって、セルフレジにおいて、店員は顧客の支援を効率よく行うことができるため、円滑な取引を行うことができる。
上記構成によれば、スキャン操作の失敗時に、顧客に撮像画像620を注目させることができる。したがって、バーコードのスキャンに失敗したときに、再スキャンを促すことができる。また、意図的にバーコードのスキャンを失敗させる不正行為を行う顧客に対しては、監視していることをアピールすることができるため、不正を防止の抑止効果を得ることができる。これにより、取引状況管理装置11に配置される店員の、顧客に対する操作支援や不正監視に係る負担を軽減させることができる。したがって、セルフレジにおいて、店員は顧客の支援を効率よく行うことができるため、円滑な取引を行うことができる。
なお、上記において説明したPOS端末装置20における各機能(入出力、記憶、処理(判断を含む))の全部または一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。
具体的には、上述した説明では、POS端末装置20が、商品登録部と、撮像情報取得部と、表示制御部とを備える構成について説明した。これらの機能部の全部または一部が、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、これらの機能部のうち全部または一部が、ストアコントローラ10に具備されていてもよいし、取引状況管理装置11に具備されていてもよいし、これら以外のコンピュータ装置に具備されていてもよい。また、これらの機能部が具備されるコンピュータ装置は、複数台であることに限らず、1台であってもよい。例えば、これらの機能部の全てを一のコンピュータ装置が具備していてもよい。
具体的には、例えば、POS端末装置20に代えて、ストアコントローラ10や取引状況管理装置11が、商品リスト画像に撮像画像を重ねた重畳表示を行う表示制御処理を行うようにしてもよい。
上記に関連し、POS端末装置20は、商品の登録や精算に関しては、入出力のインターフェース部分に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。つまり、POS端末装置20は、各種の入力(操作者の操作、スキャナ等のデバイスによる検出)を受け付け、入力情報(操作情報、スキャン情報等)をクラウドサーバに送信し、当該入力情報に基づくクラウドサーバの処理結果(更新画面情報、デバイスの制御情報等)を受信し、各種の出力(表示部への表示、デバイスの制御)を行ってもよい。
なお、以上に説明したPOS端末装置20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…POSシステム、10…ストアコントローラ、11…取引状況管理装置、20…POS端末装置、201…CPU、202…ROM、203…RAM、204…ハードディスク、205…操作表示部、206…スキャナ部、208…カード決済部、209…釣銭機、215…通信部、216…カメラ
Claims (6)
- 識別子の読取領域に存在する商品を検出する検出手段と、
前記読取領域において読み取られた識別子に基づいて商品情報を登録する商品登録手段と、
前記読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段と、
前記商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、前記撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
前記検出手段によって商品が検出された際に、前記商品登録手段によって商品情報が登録された場合、商品リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、
前記検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、前記商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、該商品リスト画像に該撮像画像を重ねた重畳表示を行う、
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記重畳表示における撮像画像を、商品リスト画像と該撮像画像とを別々の表示領域に表示した場合の該撮像画像より拡大表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記重畳表示を行った後、読取操作が行われることによって商品情報が登録された場合、前記重畳表示を解除する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記撮像情報取得手段は、商品情報が登録されなかったときに撮像された第1撮像情報と、前記重畳表示を行った後の読取操作において撮像された第2撮像情報とを取得し、
前記表示制御手段は、該第1撮像情報と該第2撮像情報とに基づく類似度に応じて、前記重畳表示を解除する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記重畳表示において、商品情報が登録されなかったときに撮像された第1撮像情報と、前記重畳表示を行った後の読取操作において撮像された第2撮像情報とを並べて表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。 - 商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、
識別子の読取領域に存在する商品を検出する検出手段、
前記読取領域において読み取られた識別子に基づいて商品情報を登録する商品登録手段、
前記読取領域において顧客による識別子の読取操作を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段、
前記商品登録手段によって登録された商品情報に基づく商品リスト画像と、前記撮像情報取得手段によって取得された撮像情報に基づく撮像画像とを表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記検出手段によって商品が検出された際に、前記商品登録手段によって商品情報が登録された場合、商品リスト画像と撮像画像とを別々の表示領域に表示させ、
前記検出手段によって商品が検出されたにもかかわらず、前記商品登録手段によって商品情報が登録されない場合、該商品リスト画像に該撮像画像を重ねた重畳表示を行う、
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2021092889A Pending JP2022185301A (ja) | 2021-06-02 | 2021-06-02 | 商品販売データ処理装置およびプログラム |
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