JP7403798B2 - 精算システム、精算装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、精算システム、精算装置及びプログラムに関する。
店舗にて、客が、携帯端末装置を操作して、自ら商品登録を行うことが可能な販売システムが導入されている(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムでは、先行して商品登録が行われるため、精算処理がスムーズに行われる。
特許第5056161号公報
しかしながら、客自ら精算処理も行う態様では、様々な状況を考慮して、好適に精算処理を実現することが必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、好適に精算処理を実行する技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である精算システムは、携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報に基づいて精算装置を利用して精算する精算システムであって、精算対象の取引情報を特定可能な第1特定手段と、精算対象の取引情報を特定可能な前記第1特定手段とは異なる第2特定手段と、前記第1特定手段又は前記第2特定手段により特定された取引情報に基づいて精算する精算手段とを備えることを特徴とする。
販売システムを説明するためのネットワークの概念図である。 精算装置について説明する説明図である。 顧客情報、店舗情報、カート情報の一例を示す図である。 携帯端末の表示部における表示例である。 携帯端末の表示部における表示例である。 精算装置の表示部における表示例である。 精算装置の表示部における表示例である。 処理進行情報について説明する説明図である。 商品購入の流れの概要を説明するシーケンス図である。 商品購入の流れを説明するシーケンス図である。 商品購入の流れを説明するシーケンス図である。 商品購入の流れを説明するシーケンス図である。 商品購入の流れを説明するシーケンス図である。 商品購入の流れを説明するシーケンス図である。 商品購入の流れを説明するシーケンス図である。
図1は、販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。図1に示す販売システム1は、管理装置(例えば、ストアコントローラ)10、クラウドサーバ20、登録精算装置30、精算装置40、監視装置50(例えば、パーソナルコンピュータ等)、携帯端末60(例えば、スマートフォン等)を含む。なお、図1において、1台の登録精算装置30を図示したが、1店舗内の登録精算装置30の数は2台以上であってもよい。また、図1において、2台の精算装置40を図示したが、1店舗内の精算装置40の数は1台であってもよいし3台以上であってもよい。また、図1において、1台の監視装置50を図示したが、1店舗内の監視装置50の数は2台以上であってもよい。また、管理装置10は、基本的には1店舗に1台であるが、2台以上であってもよい。販売システム1は、種々の店舗等(スーパーマーケット、コンビニストア、ドラックストア、ホームセンタ、家電量販店、その他の専門店等)に導入可能である。
図1に示した販売システム1は、店員が登録精算装置30を使用して商品を登録する態様に対応するサービス、顧客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する態様に対応するサービス(以下、サービスAと称する)など各種サービスを提供する。なお、販売システム1のうち、サービスAを提供する部分を特定販売システムと称する場合がある。換言すれば、特定販売システムは、販売システム1のサブシステムであり、サービスAを提供する。なお、以下の説明において、顧客のうち、サービスAを利用する顧客を特に会員と称する場合がある。
管理装置10、登録精算装置30、精算装置40、監視装置50は、店舗内に設置されるものであり、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続されている。管理装置10は、クラウドサーバ20と通信可能である。
管理装置10は、主にLAN19内の各種装置を管理する装置である。例えば、管理装置10は、外部の装置(例えば、本部のサーバ(非図示)、クラウドサーバ20等)との通信機能を有する。管理装置10は、外部の装置から、例えば、商品マスタ(商品ファイル)を受信し、登録精算装置30等に供給したり、精算装置40等から取引情報を受信し外部の装置に送信したりする。
商品マスタ(商品ファイル)は、例えば、個々の商品を識別する商品識別情報(商品コード)に対応付けて、商品名や販売価格等を記憶したファイルである。
クラウドサーバ20は、各種サービスを提供するサーバである。例えば、クラウドサーバ20は、サービスA(会員である顧客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する態様に対応するサービス)を提供する。例えば、クラウドサーバ20は、会員によるサービスAにおける取引情報(カート情報、又は、バスケット情報などとも称する)等を管理(記憶)する。また、クラウドサーバ20は、カート情報に加え、サービスAに係る各種情報(例えば、顧客情報を記憶する顧客マスタ(顧客ファイル)、店舗情報を記憶する店舗マスタ(店舗ファイル)、商品マスタ等)も管理(記憶)する。
登録精算装置30は、登録処理及び精算処理を実行する装置である。登録精算装置30は、店員によって使用される(店員の操作によって登録処理と精算処理とを実行する)。
精算装置40は、精算処理を実行する装置である。精算装置40は、基本的には、顧客によって使用される(顧客に操作によって精算処理を実行する)。精算装置40は、少なくとも、サービスAを利用する顧客(会員)に利用される。
監視装置50は、主にLAN19内の各種装置を監視する装置である。監視装置50は、他の装置(例えば、登録精算装置30、精算装置40等)の稼働状況等を監視し、他の装置における各種情報を表示したり、他の装置に対する各種命令を出力したりする。
携帯端末60は、会員である顧客によって操作される。携帯端末60は、サービスAを利用する際に用いられる。携帯端末60は、通信機能、撮像機能(カメラ)の他に、各種コード(バーコード、2次元コード等)を認識する認識機能を備える。例えば、携帯端末60は、商品に付されているバーコードを認識する。例えば、携帯端末60は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像として取得している画像)内の特徴点を抽出し、オブジェクト(各種コード)を認識してもよい。
なお、携帯端末60は、基本的には各会員の所有物であることを想定しているが、店舗側が貸与するものであってもよい。なお、携帯端末60の数(稼働中の数)は、来店者数等に応じて変化するものであり、図1では、複数台が可能である旨の例として2台の携帯端末60を図示している。
なお、携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示する。例えば、携帯端末60に、サービスAを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、特定アプリとも称する。)をインストールしておくことにより、携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示してもよい。
なお、販売システム1(又は特定販売システム)の一部又は全部を他の名称(例えば、商品登録システム、精算システム、商品販売データ処理システム等)などと称してもよい。
また、上記では、クラウドサーバ20、精算装置40、携帯端末60について、サービスAに利用されると説明したが、管理装置10についてもサービスAに利用される(例えば、精算装置40とクラウドサーバ20との情報の送受信に利用される)。なお、サービスAに他の装置(登録精算装置30、監視装置50、本部のサーバ(非図示)等)を利用してもよい。
図2は、精算装置40について説明する説明図である。図2(A)は、精算装置40の外観例(客側から見た斜視図)を示す図である。図2(B)は、精算装置40の構成例を示す図である。図2(A)及び図2(B)において、同一部分には同一符号を付している。なお、精算装置40は、基本的に客が操作するものである。
以下、図2(A)を参照しつつ、図2(B)に示した精算装置40の構成例を説明する。精算装置40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、表示部405と、スキャナ部406と、カード決済部408と、釣銭機409と、印刷部413と、音声出力部414と、通信部415とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、精算装置40は、キー操作部、撮像部(カメラ)、報知部(サインポール等のランプ)を更に設けていてもよい。
CPU401は、中央演算処理装置であり、ROM402に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置40の動作を制御する。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
RAM403は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM403は、ROM402やハードディスク404から読みだした情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶する。
ハードディスク404は、種々の情報を記憶する。ハードディスク404は、例えば、ROM402に代えて、CPU401が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM403に代えて、ROM402から読みだした情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶してもよい。
表示部405は、タッチディスプレイであり、種々の情報を表示するとともに、種々の入力を受け付ける。
スキャナ部406は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部406は、携帯端末60の表示部に表示されるコード(精算用の2次元コード。1次元のコード(バーコード)等であってもよい)をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取る。また、スキャナ部406は、他の装置(例えば、登録精算装置30が発行したお会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取ってもよい。また、スキャナ部406は、商品に付されているバーコードをスキャンし、商品コードを読み取ってもよい。また、スキャナ部406は、店員の名札に付されたバーコード等をスキャンし、店員コードを読み取ってもよい。
カード決済部408は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、デビット支払時におけるキャッシュカード、ポイント支払時におけるポイントカード等)による決済機構である。カード決済部408は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、カード認識部は、特典付与、割引等のために各種カード(例えば、ポイントカード、会員カード、株主カード等)を認識してもよい。
釣銭機409(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
印刷部413は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。
音声出力部414は、音声を出力する。例えば、音声出力部414は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部415は、他装置(管理装置10、登録精算装置30、他の精算装置40、監視装置50、携帯端末60等)との間において情報を送受信する。
また、図示は省略したが、精算装置40は、周囲(具体的には前面)に人間(客、店員等)がいるか否かを検出可能な近接センサ(人感センサ)を備える。
以上、精算装置40の外観やハードウェア構成を説明したが、登録精算装置30等の外観やハードウェア構成については説明を省略する。なお、図1において説明したように、登録精算装置30は、基本的に店員が使用する(店員の操作によって登録処理と精算処理とを実行する)。
なお、登録精算装置30は、両側(店員側、顧客側)の夫々に表示部やスキャナ部を備えるとともに、一方側(客側)に決済部(カード決済部、現金決済部)を備える構成としてもよい。当該構成の登録精算装置30は、例えば稼働状況等に応じて、複数の動作態様(店員の操作によって登録処理を実行して顧客の操作によって精算処理を実行する態様、顧客の操作によって登録処理と精算処理とを実行する態様、店員及び顧客の操作によって登録処理を実行して顧客の操作によって精算処理を実行する態様等)のうちの何れかの動作態様に切り替え可能な装置であってもよい。また、顧客の操作によって精算処理を実行する態様であれば、登録精算装置30をサービスAに利用可能である。すなわち、顧客は、登録処理を携帯端末60で実行し、登録精算装置30で精算処理を実行可能である。
図3は、顧客情報、店舗情報、カート情報の一例を示す図である。図3(A)は、クラウドサーバ20が記憶する顧客情報(顧客マスタ)の一例を示している。図3(B)は、クラウドサーバ20が記憶する店舗情報(店舗マスタ)の一例を示している。図3(C)は、クラウドサーバ20が記憶するカート情報の一例である。
(顧客情報)
図3(A)に例示した顧客情報は、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日、キャンセル情報、顧客ランク、ポイント数等を含む。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、顧客登録した日時である。キャンセル情報は、登録後における登録商品のキャンセルに関する情報(例えば、過去の来店毎のキャンセル回数)である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。
クラウドサーバ20は、例えば、顧客登録の際(例えば、携帯端末60が特定アプリをダウンロード又はインストールする際)に、顧客が入力フォームに入力した情報等に基づいて、当該顧客の顧客情報(顧客識別情報、顧客名、顧客登録日等)を新規に生成し、記憶してもよい。また、クラウドサーバ20は、適宜(例えば、毎日所定時刻に)、カート情報を参照し、顧客情報(キャンセル情報、顧客ランク、ポイント数等)を更新してもよい。
クラウドサーバ20は、外部(本部のサーバ(非図示)等)から顧客情報を取得し、記憶してもよい。また、クラウドサーバ20は、自装置内の記憶部に顧客情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(クラウドサーバ20がアクセス可能なファイルサーバ等)に顧客情報の一部または全部を記憶してもよい。
(店舗情報)
図3(B)に例示した店舗情報は、店舗識別情報、店舗名(支店名)、店舗特定情報1、店舗特定情報2を含む。
店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図3(B)に示した店舗識別情報は、店(屋号)もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。店舗名は、店舗の名称である。図3(B)に示した店舗名は、店(屋号)もしくは企業と、支店名とから構成される。
店舗特定情報1は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための2次元コード(QRコード(登録商標)等)の情報である。店舗特定情報2は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報(GPS情報)である。なお、図3(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報1とは同一であってもよい。
クラウドサーバ20は、外部(本部のサーバ(非図示)等)から店舗情報等を取得し、記憶してもよい。また、クラウドサーバ20は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(クラウドサーバ20がアクセス可能なファイルサーバ等)に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
(カート情報)
カート情報は、個々の取引を管理するための情報である。クラウドサーバ20は、取引の開始時にカート情報を生成する。また、クラウドサーバ20は、取引の進行にあわせて(例えば、商品が登録される度に)、カート情報を更新する。
図3(C)に例示したカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録商品情報、保留商品情報、キャンセル情報、処理進行情報等を含む。
カート識別情報は、カート情報を一意に識別する識別情報である。図3(C)に示したカート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とから構成される。
取引開始日時は、取引の開始日時である。取引開始日時は、例えば、当該カート情報の生成日時であってよい。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図3(C)中の登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。カート情報の生成日時と1品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。取引終了日時は、取引の終了日時である。例えば、取引開始日時は、精算日時であってよい。
顧客識別情報は、当該取引の顧客を識別する顧客識別情報である。なお、カート情報の生成時には、カート識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(取引終了日時等)は生成されない。精算日時は、精算開始日時であってもよいし、精算終了日時であってもよい。取引終了日時として、精算開始日時と精算終了日時とを別々に両方記憶してもよい。
登録商品情報(計)は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報(計)は、品数(商品数)、概算小計金額(例えば値引き等が反映される前の小計金額)、小計金額等を含む。
登録商品情報(N;Nは整数)は、N品目の商品の登録商品情報であり、1品目の商品の商品コード、品名(商品名)、価格等を含む。なお、図3(C)に示す例では、登録商品情報(3)~登録商品情報(5)の図示を省略している。
なお、登録商品情報(N)は、当該N品目の商品の登録日時を含むものであってもよい。つまり、クラウドサーバ20は、登録商品情報として、当該登録商品の登録日時を記憶してもよい。各商品の登録日時は、タイムサービス等のサービス適用の要否や適用後の効果の判断材料としても用いてもよい。
続いて、保留商品について説明する。保留商品とは、購入される商品であるが、正常に登録されずに、登録が保留された商品である。つまり、商品コードのスキャンに成功し、かつ、該商品コードに基づいて商品を特定できた場合には、登録商品情報として記憶されることになるが、商品コードのスキャンが成功しなかった場合や、商品コードのスキャンは成功したものの該商品コードに基づいて商品を特定できなかった場合には、保留商品情報として記憶されることになる。
保留商品には、保留商品(読取NG)と保留商品(問合NG)とがある。保留商品(読取NG)は、商品コードのスキャンに失敗した(スキャナによる読み取りがNGとなった)ことによって登録できなかった保留商品である。読取NGとなるのは、例えば、パッケージのシワ等やバーコード印字のカスレや汚れにより商品のバーコードを認識できなかった場合、商品のバーコードを読んだフリして該商品をカゴへ投入した場合などである。つまり、保留商品(読取NG)は、不正操作の可能性があるため、不正操作であるかの確認を要する要不正操作確認の保留商品であるとも言える。
なお、携帯端末60は、センサ(例えば、ジャイロセンサや加速度センサや距離センサ等)を備え、バーコードの読取動作(具体的には、バーコードの読み取りのため、当該携帯端末60が傾けられている状態であり、かつ、ある範囲内(例えば、数センチ~数十センチの距離)にオブジェクト(商品)が撮像されている状態)を検出可能である。携帯端末60は、所定時間内(例えば、バーコード読取動作の検出後から所定時間内)にバーコードを読み取れなかった場合は、タイムアウト処理として、読取NGと判断する。
保留商品(問合NG)は、商品コードのスキャンに成功したものの(読取NGとならなかったものの)、商品マスタに該商品コードの商品を問い合わせたが商品の特定に失敗した(商品の問い合わせがNGとなった)ことによって登録できなかった保留商品である。
保留商品情報(計)は、保留商品(読取NG、問合NG)の品数(商品数)、保留商品(読取NG)(要不正操作確認)の品数、保留商品(問合NG)の品数を含む。
保留商品情報(保留商品N;Nは整数)は、N品目の保留商品の情報であり、N品目の保留商品の保留商品種別を含む。保留商品種別は、当該保留商品が保留商品(読取NG)であるか保留商品(問合NG)であるかを示す情報である。本例では、保留商品種別「1」は読取NG、保留商品種別「2」は問合NGである。
また、保留商品(読取NG)の保留商品情報は、保留商品種別「1(読取NG)」に加え、当該保留商品(読取NG)の画像データ(読取NG時に撮像された画像データ)を含む。例えば、保留商品情報(3)は、保留商品種別「1(読取NG)」、画像データを含んでいる。
また、保留商品(問合NG)の保留商品情報は、保留商品種別「2(問合NG)」に加え、当該保留商品(問合NG)の商品コードを含む。例えば、保留商品情報(1)は、保留商品種別「2(問合NG)」、商品コードを含んでいる。
キャンセル情報(今回の合計)は、今回の来店におけるキャンセル回数である。キャンセル情報(キャンセルN;Nは整数)は、N品目のキャンセル商品の情報であり、N品目のキャンセル商品の商品コード、数量を含む。
処理進行情報(会計状況情報とも称する)は、個々の取引における現在の進行状況を管理するための情報である。処理進行情報は、処理(取引)の進行にあわせて更新される。処理進行情報の詳細は、後述する。
なお、クラウドサーバ20は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(クラウドサーバ20がアクセス可能なファイルサーバ等)にカート情報の一部または全部を記憶してもよい。
図4及び図5は、携帯端末60の表示部における表示例等である。図4(A)は、サービスAの開始画面の一例である。携帯端末60は、店舗を特定する情報(店舗特定情報)を取得し、開始画面を表示する。例えば、店舗特定情報等を2次元コード化した2次元コードを店舗の入口付近に表示(2次元コードを表示画面に出力、2次元コードを印刷した媒体を貼付等)しておき、来店した顧客(会員)が、携帯端末60で2次元コードをスキャンする(読み取る)ことにより、携帯端末60は店舗特定情報を取得してもよい。なお、来店した顧客が特定アプリを起動させると、2次元コードのスキャンを該顧客に指示する画面を表示するようにしてもよいし、来店した顧客が携帯端末60で2次元コードをスキャンすると、特定アプリが起動し、開始画面を表示してもよい。
開始画面には、図4(A)に示すように、種々のボタンが配置されている。例えば、買物開始ボタン600は、買い物を開始するためのボタンである。携帯端末60は、買物開始ボタン600が操作された場合、開始画面に代えて、図4(B)以降に示した登録画面を表示する。
図4(B)は、図4(A)に続く場面における表示である。具体的には、図4(B)は、図4(A)の開始画面において、買物開始ボタン600が操作された後に表示される登録画面(初期登録画面)である。登録画面の上側は、主に撮像画像を表示する撮像画像表示領域601である。登録画面の下側は、主に商品の登録情報を表示する登録情報表示領域602である。
図4(C)は、図4(B)に続く場面における表示である。具体的には、図4(C)は、図4(B)の登録画面(初期登録画面)において、1品目の商品として、「〇〇食パン」に付されているバーコードを撮像しているときの登録画面である。つまり、顧客は、所望の商品(購入する商品)の登録に際し、図4(C)に示すように、該商品に付されているバーコードを撮像する。
図4(D)は、図4(C)に続く場面における表示である。具体的には、図4(D)は、1品目の商品(〇〇食パン)の登録が完了した場面における表示である。なお、図4(D)は、商品を特定した直後(つまりバーコードを未だ撮像しているとき)における表示例である。従って、図4(D)の表示例では、撮像画像表示領域601に該商品のバーコードが表示されている。
携帯端末60は、バーコードを撮像することによって特定された商品の登録情報等を登録情報表示領域602に表示する。例えば、携帯端末60は、図4(D)に示すように、バーコードを撮像することによって特定された商品(〇〇食パン)の登録情報(商品名、数量、金額)を表示する(符号a)。なお、携帯端末60は、登録情報の一部(数量)について数量ボタン603として表示する。数量ボタン603は、数量を変更するためのボタンである。また、携帯端末60は、合計情報(合計点数、合計金額)を表示する(符号b)。また、携帯端末60は、精算(会計)に進む場合(商品の登録を終える場合)に操作する会計ボタン604を表示する。
図5(A)は、図4(D)に続く場面における表示である。具体的には、図5(A)は、図4(D)の登録画面において、会計ボタン604が操作された後に表示される2次元コード表示画面である。2次元コード表示画面には、精算用2次元コード605が表示されている。また、2次元コード表示画面には、概算合計の表示欄606、戻るボタン607、照会コードボタン608(後述)が配置されている。戻るボタン607は、買い物に戻る(買物を再度開始)するためのボタンである。携帯端末60は、戻るボタン607が操作された場合、2次元コード表示画面に代えて、登録画面(会計ボタン604の操作直前の登録画面)を表示する。図5(B)は、精算装置40における精算用2次元コード605の読み取りの様子を示している。図5(C)及び図5(D)については後述する。
図6及び図7は、精算装置40の表示部405における表示例である。図6(A)は、精算画面(初期精算画面)である。図6(B)は、図6(A)に続く場面における表示である。具体的には、図6(B)は、図6(A)の精算画面(初期精算画面)において、精算用の2次元コード605が読み取られた後に表示される精算画面(決済種別選択画面)である。つまり、精算装置40は、図6(A)に示した精算画面(初期精算画面)において、図5(B)に示すように携帯端末60が表示する精算用2次元コード605を読み取った場合、図6(A)に示した精算画面(初期精算画面)に代えて、図6(B)に示した精算画面(決済種別選択画面)を表示する。
図6(C)は、図6(B)に続く場面における表示である。具体的には、図6(C)は、図6(B)の精算画面(決済種別選択画面)において、「現金」ボタンが操作された後に表示される精算画面(現金投入画面)である。以下、現金が投入され、必要な釣り銭や、レシートが発行され、精算が完了することとなるが、現金投入後の精算画面については説明を省略する。
なお、精算装置40は、顧客の操作に基づいて精算画面(初期精算画面)を表示してもよい。例えば、精算装置40は、図6(D)に示したような初期画面を表示し、該初期画面の「精算スタート」ボタンが操作されると、図6(D)に示した初期画面に代えて図6(A)に示した登録画面(初期精算画面)を表示してもよい。つまり、図6(D)の初期画面→図6(A)の登録画面(初期精算画面)と遷移させてもよい。
また、精算装置40は、精算用2次元コード605を読み取った際に、該精算用2次元コード605によって特定される取引について店員の呼び出しが必要な取引の場合(例えば、該精算用2次元コード605によって特定されるカート情報が保留商品情報やキャンセル情報を含む場合)には、店員呼出処理(例えば、監視装置50、登録精算装置30、店員が使用する非図示の携帯端末等に店員の呼出があった旨を通知等)を実行するとともに、例えば、図6(E)に示すように店員呼出中である旨を顧客に報知してもよい。
図7(A)は、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に、精算装置40の表示部405に表示される精算画面(精算用入力画面)である。つまり、精算装置40は、図6(A)に示した精算画面(初期精算画面)において、精算用2次元コード605の読み取りができた場合は、図6(B)に示したような精算画面(決済種別選択画面)を表示するが、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合には、図7(A)に示したような精算画面(精算用入力画面)を表示する。なお、図7(A)の詳細、図7(B)~図7(F)については後述する。
図8は、処理進行情報について説明する説明図である。上述したように、カート情報内の処理進行情報は、処理(取引)の進行にあわせて更新される。
図8(A)は、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを入力させる第1の方法(実施例1:後述)、及び、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを選択させる第1の方法(実施例3:後述)における、処理進行情報について説明する説明図である。
図8(A)の処理進行情報は、5つ値(「0」、「10」、「20」、「40」、「50」)を取り得る。図8(A)の処理進行情報の値は、精算用2次元コード605の読み取りができた場合(OKの場合)も、読み取りができなかった場合(NGの場合)も、0→10→20→40→50と推移する。
図8(A)の処理進行情報の各値について説明する。
値「0」は、「カート情報生成」に対応する。現在の進行状況が、カート情報生成後であって1品目の商品登録前である場合には、処理進行情報の値は「0(カート情報生成)」となる。または、処理進行情報が値「0(カート情報生成)」である場合には、現在の進行状況は、カート情報生成後であって1品目の商品登録前である。
値「10」は、「買物中」に対応する。現在の進行状況が、1品目の商品登録後であって会計指示の受付前である場合には、処理進行情報の値は「10(買物中)」となる。または、処理進行情報が値「10(買物中)」である場合には、現在の進行状況は、1品目の商品登録後であって会計指示の受付前である。なお、会計指示とは、携帯端末60が顧客から会計ボタン604の操作を受け付けることである。
値「20」は、「会計指示受付」に対応する。現在の進行状況が、会計指示の受付後であって精算画面の表示前である場合には、処理進行情報の値は「20(会計指示受付)」となる。または、処理進行情報が値「20(会計指示受付)」である場合には、現在の進行状況は、会計指示の受付後であって精算画面の表示前である。
値「40」は、「精算画面表示」に対応する。現在の進行状況が、精算画面の表示後であって精算完了前である場合には、処理進行情報の値は「40(精算画面表示)」となる。または、処理進行情報が値「40(精算画面表示)」である場合には、現在の進行状況は、精算画面の表示後であって精算完了前である。
値「50」は、「精算完了」に対応する。
図8(B)は、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを入力させる第2の方法(実施例2:後述)、及び、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを選択させる第2の方法(実施例4:後述)における、処理進行情報について説明する説明図である。
図8(B)の処理進行情報は、6つ値(「0」、「10」、「20」、「30」、「40」、「50」)を取り得る。図8(A)の処理進行情報と図8(B)の処理進行情報とを比較すると、図8(B)の処理進行情報は、図8(A)の処理進行情報に対し、値「30」が追加されている点が異なる。図8(B)の処理進行情報の値は、精算用2次元コード605の読み取りができた場合(OKの場合)には、0→10→20→40→50と推移し、読み取りができなかった場合(NGの場合)には、0→10→20→30→40→50と推移する。
図8(B)の処理進行情報の各値について説明する。
図8(B)の処理進行情報の値「0」は、図8(A)の処理進行情報の値「0」と同様であり、「カート情報生成」に対応する。
図8(B)の処理進行情報の値「10」は、図8(A)の処理進行情報の値「10」と同様であり、「買物中」に対応する。
図8(B)の処理進行情報の値「20」は、図8(A)の処理進行情報の値「20」と同様であり、「会計指示受付」に対応する。但し、図8(B)の処理進行情報では、現在の進行状況が、会計指示の受付後であって精算画面の表示前又は照会コード表示指示の受付前である場合に、処理進行情報の値は「20(会計指示受付)」となる。または、処理進行情報が値「20(会計指示受付)」である場合には、現在の進行状況は、会計指示の受付後であって精算画面の表示前又は照会コード表示指示の受付前である。
図8(B)の処理進行情報の値「30」は、「照会コード表示指示受付」に対応する。現在の進行状況が、照会コード表示指示の受付後であって精算画面の表示前である場合には、処理進行情報の値は「30(照会コード表示指示受付)」となる。または、処理進行情報が値「30(照会コード表示指示受付)」である場合には、現在の進行状況は、照会コード表示指示の受付後であって精算画面の表示前である。
図8(B)の処理進行情報の値「40」は、図8(A)の処理進行情報の値「40」と同様であり、「精算画面表示」に対応する。
図8(B)の処理進行情報の値「50」は、図8(A)の処理進行情報の値「50」と同様であり、「精算完了」に対応する。
図9及び図10は、販売システム1(具体的には特定販売システムが提供するサービスA)による商品購入の流れを説明するシーケンス図である。具体的には、図9及び図10は、ある店舗(サービスAが稼働する店舗)に、ある顧客(特定アプリをインストール済みの携帯端末60を所持する会員)が来店し、当該携帯端末60を使用して当該店舗に陳列されている商品を登録し、登録した商品についての精算が完了する迄における、当該携帯端末60、当該店舗に設置された精算装置40、データセンタ等の外部に設置されたクラウドサーバ20の夫々における処理の流れの一例を示したものである。図6の左側が、携帯端末60の処理、中央が精算装置40の処理、右側がクラウドサーバ20の処理である。図10は、図9の続きである。
なお、図11(後述)等のシーケンス図は、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合の商品購入の流れを示しているが、図9及び図10のシーケンス図は、精算装置40が精算用2次元コード605を認識した場合の商品購入の流れを示している。
また、図9及び図10のシーケンス図は、精算装置40が認識できる場合(読み取りOKの場合)の流れを示すものであるため、図8(A)、図8(B)に示した何れの処理進行情報であっても、処理進行情報の値は、処理(取引)の進行にあわせて、0→10→20→40→50と推移することとなる。図9及び図10のシーケンス図の説明において、図8(A)、図8(B)の何れかの処理進行情報が適用されているものとする。
図10のステップS1:携帯端末60は、店舗特定情報を取得する。例えば、来店した顧客が、携帯端末60で、店舗の入口付近に表示されている2次元コードをスキャンすることにより、携帯端末60は店舗特定情報を取得する。
ステップS2:店舗特定情報を取得した携帯端末60は、当該店舗特定情報を顧客識別情報(ユーザID)とともにクラウドサーバ20に送信する。
(クラウドサーバ20のアドレス)
ステップS2の実行時において、クラウドサーバ20のアドレス(送信先情報)は、携帯端末60に記憶されている。具体的には、携帯端末60は、顧客登録の際(例えば、携帯端末60に特定アプリをインストールする際等)に、クラウドサーバ20のアドレスを記憶する。例えば、特定アプリ内にクラウドサーバ20のアドレスが保持されており、顧客登録の完了時に、クラウドサーバ20のアドレスが、携帯端末60の記憶部(特定アプリのユーザ記憶領域であってもよいし、アプリ共通の記憶領域であってもよい)に記憶されるようにしてもよい。
(顧客識別情報について)
ステップS2の実行時において、顧客識別情報は、携帯端末60に記憶されている。具体的には、携帯端末60は、顧客登録の際に、顧客識別情報を記憶する。顧客登録では、携帯端末60を用いて、登録フォームに入力された情報が、クラウドサーバ20に顧客情報として記憶されるが、登録フォームに顧客識別情報を入力する態様(顧客が顧客識別情報を指定する態様)の場合、登録フォームに入力した顧客識別情報が、当該携帯端末60の記憶部に記憶されるとともに、クラウドサーバ20に送信され、クラウドサーバ20に顧客情報として記憶される。一方、登録フォームに顧客識別情報を入力しない態様(クラウドサーバ20が顧客識別情報を生成する態様)の場合、クラウドサーバ20が生成した顧客識別情報が、クラウドサーバ20に顧客情報として記憶されるとともに、携帯端末60に送信され、携帯端末60の記憶部にも記憶される。
ステップS3:携帯端末60から顧客識別情報及び店舗特定情報を受信したクラウドサーバ20は、当該取引のカート情報を生成する。クラウドサーバ20は、カート情報内の処理進行情報の値として「0(カート情報生成)」を記憶する。
ステップS4:当該取引のカート情報を生成したクラウドサーバ20は、画面情報(開始画面の画面情報、初期登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
ステップS5:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、カート識別情報を記憶するとともに、図4(A)に示すように、開始画面を表示部に表示する。
ステップS6:買物開始ボタン600の操作に応じて、携帯端末60は、図4(B)に示すように、登録画面(初期登録画面)を表示部に表示する。
なお、図9のシーケンス図では、開始画面の画面情報とともに初期登録画面の画面情報を送受信しているが、開始画面の画面情報を送受信した後に、初期登録画面の画面情報を送受信してもよい。つまり、上記ステップS6は、例えば、下記(1)~(3)のように動作するものであってもよい。(1)携帯端末60は、買物開始ボタンが操作された旨の情報を顧客識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。(2)携帯端末60から買物開始ボタンが操作された旨の情報及び顧客識別情報を受信したクラウドサーバ20は、画面情報(初期登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報を携帯端末60に送信する。(3)クラウドサーバ20から画面情報を受信した携帯端末60は、初期登録画面を表示部に表示する。
ステップS7:顧客の読取操作に応じて、携帯端末60は、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。
ステップS8:携帯端末60は、読み取った商品コードをカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
ステップS9:携帯端末60からカート識別情報及び商品コードを受信したクラウドサーバ20は、当該カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。例えば、クラウドサーバ20は、N品目として商品コードを受信した場合には、当該商品コードを登録商品情報(登録商品N)の商品コードとして記憶し、当該商品コードに対応する品名及び価格を商品情報から取得し、登録商品情報(登録商品N)の商品及び価格として記憶する。また、クラウドサーバ20は、登録商品情報(計)を更新する。また、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値を「0(カート情報生成)」から「10(買物中)」に更新する。
ステップS10:カート情報を更新したクラウドサーバ20は、画面情報(更新後のカート情報に対応する登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
ステップS11:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、記憶しているカート識別情報(ステップS5において記憶したカート識別情報)と一致するかを確認した後、当該画面情報に基づく登録画面を表示部に表示する。つまり、携帯端末60の登録画面に商品が追加される。
なお、図9では説明の便宜上簡略化したが、ステップS7~ステップS11の処理は、下記ステップS12において会計指示を受け付ける迄の間において、ステップS7において商品コードを読み取る度に繰り返し実行される。つまり、ステップS11の後には、会計指示を受け付ける場合(下記ステップS12に進む場合)と、再度商品コードを読み取る場合(上記ステップS7に戻る場合)とがある。なお、再度商品コードを読み取る場合(上記ステップS7に戻る場合)には、再度実行されるステップS9において、処理進行情報の値は、「10(買物中)」のまま維持される(同じ値「10(買物中)」で上書きしてもよい)。
ステップS12:携帯端末60は、顧客の操作として会計指示を受け付ける。具体的には、携帯端末60は、会計ボタン604の操作を受け付ける。
ステップS13:会計指示を受け付けた携帯端末60は、会計指示受付通知をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
ステップS15:携帯端末60からカート識別情報及び会計指示受付通知を受信したクラウドサーバ20は、当該カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。具体的には、クラウドサーバ20は、カート情報内の処理進行情報の値を「10(買物中)」から「20(会計指示受付)」に更新する。
ステップS15:また、会計指示を受け付けた携帯端末60は、精算用2次元コード605を生成、表示する。つまり、携帯端末60は、当該携帯端末60による買上商品について精算処理を実行するために必要となる情報(例えば、当該カート情報のカート識別情報、当該カート情報を照会(識別)するための照会コード、当該カート情報にアクセスするためのURL等)を2次元コード化した精算用2次元コード605を生成し、表示する。例えば、携帯端末60は、カート識別情報を2次元コード化した精算用2次元コード605を生成し、生成した精算用2次元コード605を、例えば、図5(A)に示した2次元コード表示画面において表示する。
(照会コードについて)
図3(C)に示したように、カート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とから構成される。店舗識別情報、日付、及びシリアル番号のうち、少なくとも、店舗識別情報及び日付は、精算用2次元コード605を読み取る精算装置40にて認識可能である。つまり、精算装置40は、精算用2次元コード605からシリアル番号を取得すれば、カート識別情報を認識(生成)することができる。以上により、照会コードとして、カート識別情報の一部を構成するシリアル番号を用いてもよく、図9及び図10のシーケンス図(図11(後述)等の他のシーケンス図も同様)においては、照会コードとして、カート識別情報の一部を構成するシリアル番号を用いるものとする。
図10のステップS20:精算装置40は、近接センサ(人感センサ)により、顧客の存在を感知する。
ステップS21:精算装置40は、顧客による読取動作を検出したと判断する。例えば、精算装置40は、所定時間内(例えば、顧客の存在の感知後の所定時間内)に、オブジェクトとして2次元コードらしきもの(例えば、白地に細かな黒のドットが配置された正方形(又は略正方形)、あるいは、2次元コードの特徴点と同一又は類似する特徴点を有する図形等)を認識した場合に、顧客による読取動作を検出したと判断する。
つまり、図5(B)に示すように、顧客が、精算用2次元コード605を精算装置40(スキャナ部406)に読ませる動作を行うと、精算装置40は、実際に精算用2次元コード605を認識する前に、オブジェクトとして2次元コードらしきものを認識する。従って、精算装置40は、オブジェクトとして2次元コードらしきものを認識したことを以って、顧客による読取動作を検出したと判断する。なお、精算装置40は、所定時間内(例えば、顧客の存在の感知後の所定時間内)に、オブジェクトとして2次元コードらしきものを認識しなかった場合には、顧客による読取動作を検出しなかったと判断する。
ステップS23:精算装置40は、精算用2次元コード605を認識する(読み取る)。なお、精算装置40は、所定時間内(例えば、2次元コードらしきものを認識した後の所定時間内)に、精算用2次元コード605を認識しなかった場合には、2次元コードを認識しなかったと判断する。
ステップS50:2次元コードを読み取った精算装置40は、クラウドサーバ20に精算画面(例えば、決済種別選択画面)を要求する。例えば、精算装置40は、精算画面を要求する情報(精算画面要求情報)を2次元コードから取得したカート識別情報とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
ステップS55:精算装置40からカート識別情報及び精算画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。具体的には、クラウドサーバ20は、小計金額(各種の割引等を反映させた最終的な小計金額)を算出し、小計金額(算出後小計金額)として記憶する。また、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値を「20(会計指示受付)」から「40(精算画面表示)」に更新する。
ステップS57:カート情報を更新したクラウドサーバ20は、画面情報(小計金額を含む精算画面の画面情報。例えば、図6(B)に示すような精算画面(決済種別選択画面)の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに、管理装置10を介して、精算装置40に送信する。
ステップS58:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した精算装置40は、精算画面(例えば、図6(B)に示すような小計金額を表示した決済種別選択画面)を表示部405に表示する。
ステップS59:精算画面を表示した精算装置40は、支払い(精算)を実行する。具体的には、精算装置40は、決済種別の選択を受け付ける。現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣り銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出するとともに、レシートを発行する。
ステップS60:支払い(精算)が完了した精算装置40は、精算完了通知をカート識別情報とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
ステップS61:精算装置40からカート識別情報及び精算完了通知を受信したクラウドサーバ20は、当該カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。例えば、クラウドサーバ20は、取引終了日時(精算日時)を記憶する。また、クラウドサーバ20は、カート情報内の処理進行情報の値を「40(精算画面表示)」から「50(精算完了)」に更新する。
図11~図14は、販売システム1(具体的には特定販売システムが提供するサービスA)による商品購入の流れを説明するシーケンス図である。具体的には、図11のシーケンス図は、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合に、精算装置40上にて、顧客に照会コードを入力させる第1の態様(実施例1)の流れを説明するシーケンス図である。図12のシーケンス図は、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合に、精算装置40上にて、顧客に照会コードを入力させる第2の態様(実施例2)の流れを説明するシーケンス図である。図13のシーケンス図は、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合に、精算装置40上にて、顧客に照会コードを選択させる第1の態様(実施例3)の流れを説明するシーケンス図である。図14のシーケンス図は、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合に、精算装置40上にて、顧客に照会コードを選択させる第2の態様(実施例4)の流れを説明するシーケンス図である。
なお、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合に、店員が操作を行ってもよい。つまり、図11(実施例1)や図12(実施例2)において、顧客ではなく店員が照会コードを入力してもよい。図13(実施例3)や図14(実施例4)において、顧客ではなく店員が照会コードを選択してもよい。但し、以下の説明では、精算装置40が精算用2次元コード605を認識しなかった場合に、顧客が操作を行うものとして説明する。
(実施例1)
図11のシーケンス図を用いて、実施例1として、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを入力させる第1の方法について説明する。なお、本実施例1では、図8(A)の処理進行情報が適用される。
なお、携帯端末60が精算用2次元コード605を生成し、表示する迄の流れは、精算用2次元コード605の読み取りができた場合の流れ(図9)と同様であるため、省略する。なお、図9のステップS15において、携帯端末60は、図5(A)に示した2次元コード表示画面を表示しているものとする。
図11のステップS20:精算装置40は、図10のステップS20と同様、近接センサ(人感センサ)により、顧客の存在を感知する。
ステップS21:精算装置40は、図10のステップS21と同様、顧客による読取動作を検出したと判断する。つまり、精算装置40は、所定時間内(例えば、顧客の存在の感知後の所定時間内)に、オブジェクトとして2次元コードらしきものを認識した場合に、顧客による読取動作を検出したと判断する。
ステップS24:精算装置40は、精算用2次元コード605を認識しなかったと判断する。例えば、精算装置40は、所定時間内(例えば、2次元コードらしきものを認識した後の所定時間内)に、精算用2次元コード605を認識しなかった場合には、2次元コードを認識しなかったと判断する。つまり、精算装置40は、顧客による読取動作を検出したものの(ステップS21)、所定時間内に、精算用2次元コード605を認識しなかった場合には、タイムアウト処理として、精算用2次元コード605認識しなかったと判断する。
ステップS30:精算用2次元コード605の認識不可を検出した精算装置40は、照会コードの入力欄を含む精算用入力画面を表示する。例えば、精算装置40は、図7(A)に示すような精算用入力画面を表示する。図7(A)に示した精算用入力画面には、読み取りエラーとなった旨(符号a)と、顧客への指示(符号b)とが表示され、また、照会コードの入力欄(符号c)が設けられている。
ステップS32:携帯端末60は、顧客の操作として照会コード表示指示を受け付ける。具体的には、携帯端末60は、図9のステップS15において、図5(A)に示した2次元コード表示画面を表示しているが、図5(A)に示した2次元コード表示画面において、「照会コードを表示する」と表示された照会コードボタン608の操作(タッチ)を受け付ける。換言すれば、顧客は、精算装置40に表示された精算用入力画面(例えば、図7(A)の精算用入力画面の指示(符号b))に従って、携帯端末60を操作(例えば、図5(A)の2次元コード表示画面の照会コードボタン608を操作)する。
ステップS35:照会コード表示指示を受け付けた携帯端末60は、照会コードを表示する。例えば、携帯端末60は、記憶しているカート識別情報の一部を構成するシリアル番号を照会コードとして、図5(C)に示すように、2次元コード表示画面に表示する。
ステップS36:精算装置40は、精算用入力画面を介して照会コードの入力を受け付ける。つまり、顧客は、精算装置40の精算用入力画面の照会コードの入力欄に、ステップS35において携帯端末60に表示された照会コードを入力する。
ステップS51:照会コードの入力を受け付けた精算装置40は、クラウドサーバ20に精算画面(例えば、決済種別選択画面)を要求する。例えば、精算装置40は、精算画面を要求する情報(精算画面要求情報)をカート識別情報(店舗識別情報と、日付と、ステップS36において入力された照会コードと、から得られるカート識別情報)とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
ステップS53:精算装置40からカート識別情報及び精算画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、精算装置40から取得したカート識別情報は妥当であるか否か(つまり、顧客による照会コードの入力は妥当であるか否か)を判断する。具体的には、クラウドサーバ20は、精算装置40から取得したカート識別情報により識別されるカート情報内の処理進行情報の値が「20(会計指示受付)」であれば、精算装置40から取得したカート識別情報(照会コード)は妥当であると判断し、「20(会計指示受付)」でなければ、精算装置40から取得したカート識別情報(照会コード)は妥当でないと判断する。
なお、クラウドサーバ20は、精算装置40から取得したカート識別情報(照会コード)が妥当でないと判断した場合には、照会コードが入力エラーとなった旨、照会コードの再入力を要する旨等のメッセージを精算装置40(精算用入力画面)に表示させるようにしてもよい。クラウドサーバ20は、精算装置40に代えて又は加えて、上記メッセージを携帯端末60に表示させるようにしてもよい。
ステップS55:精算装置40から取得したカート識別情報により識別されるカート情報は妥当であると判断したクラウドサーバ20は、図10のステップS55と同様、当該カート情報を更新する。すなわち、クラウドサーバ20は、小計金額(各種の割引等を反映させた最終的な小計金額)を算出し、小計金額(算出後小計金額)として記憶する。また、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値を「20(会計指示受付)」から「40(精算画面表示)」に更新する。
以下の流れは、図10と同様であるため、説明を省略する。
なお、上記実施例1では、精算装置40において精算用入力画面が表示された後に、携帯端末60上の顧客の操作(照会コードボタン608の操作等)があった場合に、該携帯端末60が照会コードを表示する例を説明したが(ステップS30、S32、S35)、精算装置40において精算用入力画面が表示された後に、携帯端末60上の顧客の操作がない場合でも、該携帯端末60が照会コードを表示してもよい。例えば、携帯端末60は、図9のステップS15の段階から、照会コードを表示してもよい(例えば、図5(C)に示すような2次元コード表示画面を表示してもよい)。携帯端末60が、図9のステップS15の段階から照会コードを表示する態様では、精算装置40は、精算用2次元コード605の認識不可を検出した場合、図7(A)に示すような精算用入力画面に代えて、図7(B)に示すような精算用入力画面を表示する。図7(A)に示した精算用入力画面では、携帯端末60上の操作を顧客に指示しているが(図7(A)の符号b)、図7(B)に示した精算用入力画面では、携帯端末60上の操作を顧客に指示していない(図7(A)の符号d)。
(実施例2)
続いて、図12のシーケンス図を用いて、実施例2として、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを入力させる第2の方法について説明する。なお、本実施例2では、図8(B)の処理進行情報が適用される。
なお、図12のステップS20、S21、S24、S30、S32、S35、S36、S51は、図11のステップS20、S21、S24、S30、S32、S35、S36、S51と同様であるため、図12における説明を省略する。
図12のステップS33:照会コード表示指示を受け付けた携帯端末60は、照会コード表示指示受付通知をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
ステップS34:携帯端末60からカート識別情報及び照会コード表示指示受付通知を受信したクラウドサーバ20は、当該カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。具体的には、クラウドサーバ20は、カート情報内の処理進行情報の値を「20(会計指示受付)」から「30(照会コード表示指示受付)」に更新する。
ステップS54:精算装置40からカート識別情報及び精算画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、精算装置40から取得したカート識別情報は妥当であるか否か(つまり、顧客による照会コードの入力は妥当であるか否か)を判断する。具体的には、クラウドサーバ20は、精算装置40から取得したカート識別情報により識別されるカート情報内の処理進行情報の値が「30(照会コード表示指示受付)」であれば、精算装置40から取得したカート識別情報(照会コード)は妥当であると判断し、「30(照会コード表示指示受付)」でなければ、精算装置40から取得したカート識別情報(照会コード)は妥当でないと判断する。
なお、クラウドサーバ20は、精算装置40から取得したカート識別情報(照会コード)が妥当でないと判断した場合には、照会コードが入力エラーとなった旨、照会コードの再入力を要する旨等のメッセージを精算装置40(精算用入力画面)に表示させるようにしてもよい。クラウドサーバ20は、精算装置40に代えて又は加えて、上記メッセージを携帯端末60に表示させるようにしてもよい。
ステップS56:精算装置40から取得したカート識別情報により識別されるカート情報は妥当であると判断したクラウドサーバ20は、当該カート情報を更新する。具体的には、クラウドサーバ20は、小計金額(各種の割引等を反映させた最終的な小計金額)を算出し、小計金額(算出後小計金額)として記憶する。また、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値を「30(照会コード表示指示受付)」から「40(精算画面表示)」に更新する。
(実施例3)
続いて、図13のシーケンス図を用いて、実施例3として、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを選択させる第1の方法について説明する。なお、本実施例3では、図8(A)の処理進行情報が適用される。
なお、図13のステップS20、S21、S24、S55は、図11のステップS20、S21、S24、S55と同様であるため、図13における説明を省略する。
ステップS41:精算用2次元コード605の認識不可を検出した精算装置40は、クラウドサーバ20に、照会コードの候補を選択可能に表示する精算用選択画面を要求する。例えば、精算装置40は、精算用選択画面を要求する情報(精算用選択画面要求情報)を、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
ステップS42:精算装置40から精算用選択画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、該当するカート情報を抽出する。具体的には、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値が「20(会計指示受付)」であるカート情報を抽出する。
ステップS44:カート情報を抽出したクラウドサーバ20は、画面情報(抽出したカート情報に対応する照会コードの候補を選択可能に表示する精算用選択画面の画面情報。例えば、図7(C)に示すような、照会コードの候補を選択可能に表示する精算用選択画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報を、管理装置10を介して、精算装置40に送信する。
ステップS45:クラウドサーバ20から画面情報を受信した精算装置40は、精算画面(例えば、図7(C)に示すような、照会コードの候補を選択可能に表示する精算用選択画面)を表示部405に表示する。なお、図7(C)に示した精算用選択画面には、読み取りエラーとなった旨(符号a)と、顧客への指示(符号e)とが表示され、また、照会コードの選択ボタン(符号f)が設けられている。
ステップS46:精算装置40は、精算用選択画面を介して照会コードの選択を受け付ける。
ステップS52:照会コードの選択を受け付けた精算装置40は、クラウドサーバ20に精算画面(例えば、決済種別選択画面)を要求する。例えば、精算装置40は、精算画面を要求する情報(精算画面要求情報)をカート識別情報(店舗識別情報と、日付、ステップS46において選択された照会コードと、から得られるカート識別情報)とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
ステップS55:精算装置40からカート識別情報及び精算画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、図10のステップS55と同様、当該カート情報を更新する。すなわち、クラウドサーバ20は、小計金額(各種の割引等を反映させた最終的な小計金額)を算出し、小計金額(算出後小計金額)として記憶する。また、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値を「20(会計指示受付)」から「40(精算画面表示)」に更新する。
なお、上記実施例3では、携帯端末60に照会コードを表示しない例を説明したが、携帯端末60に照会コードを表示してもよい。例えば、携帯端末60は、図9のステップS15の段階から、照会コードを表示してもよい(例えば、図5(C)に示すような2次元コード表示画面を表示してもよい)。携帯端末60が、図9のステップS15の段階から照会コードを表示する態様では、精算装置40は、精算用2次元コード605の認識不可を検出した場合、図7(C)に示すような精算用入力画面に代えて、図7(D)に示すような精算用入力画面を表示する。図7(C)に示した精算用入力画面では、携帯端末60に照会コードが表示されている旨を報知していないが(図7(C)の符号e)、図7(D)に示した精算用入力画面では、携帯端末60に照会コードが表示されている旨を報知している(図7(D)の符号g)。
(実施例4)
続いて、図14のシーケンス図を用いて、実施例4として、精算用2次元コード605の読み取りができなかった場合に精算装置40上にて顧客に照会コードを選択させる第2の方法について説明する。なお、本実施例4では、図8(B)の処理進行情報が適用される。
なお、図14のステップS20、S21、S24は、図11のステップS20、S21、S24と同様であるため、図14における説明を省略する。また、図14のステップS32、S33、S34、S35は、図12のステップS32、S33、S34、S35と同様であるため、図14における説明を省略する。また、図14のステップS41、S44、S45、S46、S52は、図13のステップS41、S44、S45、S46、S52と同様であるため、図14における説明の一部又は全部を省略する。
ステップS31:精算用2次元コード605の認識不可を検出した精算装置40は、所定の操作を指示するメッセージを表示する。例えば、精算装置40は、図7(E)に示すような操作指示画面を表示する。図7(E)に示した操作指示画面には、読み取りエラーとなった旨(符号a)と、顧客への指示(符号h)とが表示され、また、抽出ボタン(符号i)が設けられている。
ステップS40:精算装置40は、操作指示画面を介して精算用選択画面の表示指示を受け付ける。例えば、精算装置40は、図7(E)に示した操作指示画面において、抽出ボタン(符号i)の操作(タッチ)を受け付ける。
ステップS43:精算装置40から精算用選択画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、該当するカート情報を抽出する。具体的には、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値が「30(照会コード表示指示受付)」であるカート情報を抽出する。
ステップS45:クラウドサーバ20から画面情報を受信した精算装置40は、精算画面(例えば、図7(D)に示すような、照会コードの候補を選択可能に表示する精算用選択画面)を表示部405に表示する。
以上、図11~図14の夫々を用いて実施例1~実施例4を説明したが、図11~図14の各シーケンス図は、何れも、精算装置40が、顧客による読取動作を検出したものの、精算用2次元コード605を認識しなかった場合の流れを説明したものである。精算装置40が、顧客による読取動作を検出したとしても、例えば、精算用2次元コード605を表示している携帯端末60の表示部(表示画面)の汚れやひび割れ、表示部に貼られたシート、表示部の暗さなどが影響し、精算用2次元コード605を認識できない場合があるが、図11~図14の各シーケンス図は、何れも、上述のこのような場面における、商品購入の流れを説明したものである。
携帯端末60側の問題(上述した携帯端末60の表示部の汚れやひび割れ等)の他、精算装置40側の問題(例えば、スキャナ部406の不具合等)により、精算装置40が精算用2次元コード605を認識できない場合も考えられる。
図15は、販売システム1(具体的には特定販売システムが提供するサービスA)による商品購入の流れを説明するシーケンス図である。
図15(A)のシーケンス図は、精算装置40が顧客による読取動作を検出しなかった場合における、各実施例(図11に示した実施例1、図12に示した実施例2、図13に示した実施例3、図14に示した実施例4)の商品購入の流れの一部を示したものである。具体的には、図15(A)のシーケンス図のステップS22、S25、S26は、図11~図14のシーケンス図のステップS21、S24に替わる部分である。
図15(A)のステップS20:精算装置40は、図10~図14のステップS20と同様、近接センサ(人感センサ)により、顧客の存在を感知する。
ステップS22:精算装置40は、顧客による読取動作を検出しなかったと判断する。例えば、精算装置40は、所定時間内(例えば、顧客の存在の感知後の所定時間内)に、オブジェクトとして2次元コードらしきものを認識しなかった場合には、顧客による読取動作を検出しなかったと判断する。
ステップS25:精算装置40は、店員呼出処理(例えば、店員呼出中である旨を顧客に報知、監視装置50、登録精算装置30、店員が使用する非図示の携帯端末等に店員の呼出があった旨を通知等)を実行する。
ステップS26:精算装置40は、店員の所定操作(例えば、ログイン、隠しボタンの操作等)を受け付ける。
以下の流れは、各実施形態と同様である。つまり、実施例1(図11)では、図15(A)のステップS26に続いて図11のステップS30に進む。実施例2(図12)では、図15(A)のステップS26に続いて図12のステップS30に進む。実施例3(図13)では、図15(A)のステップS26に続いて図13のステップS41に進む。実施例4(図14)では、図15(A)のステップS26に続いて図14のステップS31に進む。
以上、実施例1~4について説明したが、各実施例において説明した内容については適宜変更可能である。例えば、図7(C)や図7(D)の精算用選択画面上の選択ボタン(符号f)には照会コードが表示されているが、照会コードに加えて合計金額(概算合計)が表示されるようにしてもよい。例えば、精算装置40は、図7(C)に示したような精算用選択画面に代えて、図7(F)に示したような精算用選択画面を表示してもよい。あるいは、照会コードを表示する選択ボタン(符号f)の夫々に対応付けて、夫々の合計金額(概算合計)を表示するようにしてもよい。これにより、携帯端末60に表示されている概算合計(図5(A)、図5(C)参照)も確認しつつ、精算用選択画面において照会コードを選択することができる。
また、上記では、精算装置40において精算用2次元コード605を認識できなかった場合に、精算装置40において入力又は選択させる情報として、照会コード(カート識別情報の一部を構成するシリアル番号)を用いる例を説明したが、精算装置40において入力又は選択させる情報として、一のカート情報を特定できる情報であれば、照会コードに代えて又は加えて、他の情報(照会コードとは異なる情報)を用いるようにしてもよい。
例えば、顧客識別情報を用いてもよいし、照会コードや顧客識別情報等の既存の情報ではなく臨時(必要時)に採番される情報を用いてもよい。なお、実施例2(図12)において、臨時に採番される情報を用いる場合について、図15(B)を用いて説明する。
図15(B)のシーケンス図は、精算装置40が顧客による読取動作を検出しなかった場合における、実施例2(図12)の商品購入の流れの一部を示したものである。具体的には、図15(B)のシーケンス図のステップS30A~S54Aは、図12のシーケンス図のステップS30~S54に替わる部分である。
図15(B)のステップS30A:精算用2次元コード605の認識不可を検出した精算装置40は、整理番号の入力欄を含む精算用入力画面(非図示)を表示する。
(整理番号について)
図15(B)の整理番号は、カート情報を識別可能な番号である。整理番号は、整理番号表示指示(後述)を受信したクラウドサーバ20によって採番され、カート情報に対応付けて記憶される。図3(C)に示したカート識別情報に含まれるシリアル番号は、例えば店舗別日付別のシリアル番号であると説明したが、整理番号も、店舗別日付別のシリアル番号であってもよい。カート識別情報に含まれるシリアル番号は、カート情報が生成される毎に採番されるものであるのに対し、整理番号は、整理番号表示指示(後述)を受信する毎に採番されるものであるため、整理番号の方が数は少なくなる(つまり、入力する桁数が小さくなる可能性が高いため、精算用入力画面に正しく入力され易くなる)。なお、整理番号は、カート識別情報に含まれるシリアル番号と同様、カート情報の一部を構成する情報であってもよいし、カート情報とは別に、カート情報(例えばカート識別情報)に対応付けて記憶される情報であってもよい。
ステップS32A:携帯端末60は、顧客の操作として整理番号表示指示を受け付ける。例えば、携帯端末60は、2次元コード表示画面において「整理番号を表示する」と表示されたボタンを表示しておき、顧客が該ボタンにより、整理番号表示指示を受け付ける。
ステップS33A:整理番号表示指示を受け付けた携帯端末60は、整理番号表示指示受付通知をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
ステップS34:携帯端末60からカート識別情報及び照会コード表示指示受付通知を受信したクラウドサーバ20は、当該カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。
ステップS34A:クラウドサーバ20は、整理番号を採番し、採番した整理番号を当該カート情報に対応付けて記憶する。
ステップS34B:クラウドサーバ20は、ステップS34Aにおいて採番した整理番号を、カート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
ステップS35A:クラウドサーバ20からカート識別情報及び整理番号を受信した携帯端末60は、記憶しているカート識別情報と一致するかを確認した後、当該整理番号を表示部に表示する。
ステップS36A:精算装置40は、精算用入力画面を介して整理番号の入力を受け付ける。つまり、顧客は、精算装置40の精算用入力画面の整理番号の入力欄に、ステップS35Aにおいて携帯端末60に表示された整理番号を入力する。
ステップS51A:整理番号の入力を受け付けた精算装置40は、クラウドサーバ20に精算画面(例えば、決済種別選択画面)を要求する。例えば、精算装置40は、精算画面を要求する情報(精算画面要求情報)を整理番号とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
ステップS53A:精算装置40から整理番号及び精算画面要求情報を受信したクラウドサーバ20は、精算装置40から取得した整理番号は妥当であるか否か(つまり、顧客による整理番号の入力は妥当であるか否か)を判断する。具体的には、クラウドサーバ20は、精算装置40から取得した整理番号に対応するカート情報内の処理進行情報の値が「20(会計指示受付)」であれば、精算装置40から取得した整理番号は妥当であると判断し、「20(会計指示受付)」でなければ、精算装置40から取得した整理番号は妥当でないと判断する。
なお、クラウドサーバ20は、精算装置40から取得した整理番号が妥当でないと判断した場合には、整理番号が入力エラーとなった旨、整理番号の再入力を要する旨等のメッセージを精算装置40(精算用入力画面)に表示させるようにしてもよい。
以下の流れは、図11と同様である。なお、実施例4(図14)において、臨時に採番される情報(整理番号等)を用いる場合も同様である。
なお、上記では、精算装置40は、近接センサ(人感センサ)により、顧客の存在を感知しているが、顧客の操作によって、顧客の存在を感知してもよい。例えば、図6(D)の初期画面→図6(A)の登録画面(初期精算画面)と遷移させる場合には、図6(D)の初期画面の「精算スタート」ボタンが操作されることを以って、顧客が存在すると判断してもよい。つまり、精算装置40は、近接センサを備えていなくてもよい。
また、精算装置40は、精算用2次元コードの読取りに先立って顧客の存在を感知(検知)しているが(図10~図15(A)のステップS20)、顧客の存在を感知しなくてもよい。つまり、精算装置40は、近接センサを備える必要もなく、かつ、例えば、上述したように、画面の遷移に基づいて、顧客が存在すると判断しなくてもよい。換言すれば、精算装置40は、精算用2次元コードの読取りに先立って顧客の存在を感知する処理を行うことなく、単に、精算用2次元コードの読取りができなかった場合に、精算用入力画面(又は精算用選択画面)を表示してもよい。
また、上記では、携帯端末60上に表示されている精算用2次元コード605を精算装置40が認識できない場合に、精算装置40の画面上にて照会コード(又は整理番号)を入力、選択することにより、精算処理を完了させる例を説明したが、他の方法により、精算処理を完了させるようにしてもよい。
(精算装置40側に2次元コードを表示)
携帯端末60上に表示されている精算用2次元コード605を精算装置40が認識できない場合に、該携帯端末が、該精算装置40を特定可能な情報を2次元コード化した2次元コードを認識する(読み取る)により、精算処理を完了させるようにしてもよい。例えば、下記(1)~(5)のような流れであってもよい。(1)精算装置40は、2次元コードを認識しなかったと判断した場合(顧客による読取動作を検出しなかったと判断した場合も同様)、該精算装置40を識別可能な情報(精算装置識別情報)を2次元コード化した2次元コードを表示する。(2)携帯端末60は、精算装置40が表示している2次元コードを認識する。(3)携帯端末60は、2次元コードから精算装置識別情報を取得し、カート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。(4)携帯端末60からカート識別情報及び精算装置識別情報を受信したクラウドサーバ20は、当該カート識別情報により識別されるカート情報を更新する。具体的には、クラウドサーバ20は、小計金額(各種の割引等を反映させた最終的な小計金額)を算出し、小計金額(算出後小計金額)として記憶する。また、クラウドサーバ20は、処理進行情報の値を「20(会計指示受付)」から「40(精算画面表示)」に更新する。(5)カート情報を更新したクラウドサーバ20は、画面情報(決済種別選択画面)の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに、管理装置10を介して、精算装置40(精算装置識別情報によって識別される精算装置40)に送信する。
なお、上記(1)に関連し、精算装置40の近傍に、該精算装置40を識別可能な精算装置識別情報を2次元コード化した2次元コードを掲示しておいてもよい。2次元コードを掲示する態様では、精算装置40は、該精算装置40を識別可能な精算装置識別情報を2次元コード化した2次元コードに代えて、近傍に掲示している2次元コードを読み取るべき旨のメッセージを表示してもよい。
また、上記(5)に関連し、クラウドサーバ20は、精算装置40からの要求に基づいて、画面情報等を精算装置40に送信してもよい。例えば、精算装置40は、2次元コードを認識しなかったと判断した場合(顧客による読取動作を検出しなかったと判断した場合も同様)、該精算装置40を識別可能な情報(精算装置識別情報)を2次元コード化した2次元コードを表示(又は、近傍に掲示している2次元コードを読み取るべき旨のメッセージ)を表示するが、表示後、所定間隔(例えば3~10秒間隔)で、クラウドサーバ20に、精算画面を要求する。一方、携帯端末60からカート識別情報及び精算装置識別情報を受信したクラウドサーバ20は、画面情報の生成後に、精算装置40(精算装置識別情報によって識別される精算装置40)から精算画面が要求されたことに基づいて、又は、精算装置40(精算装置識別情報によって識別される精算装置40)からの精算画面の要求後に、画面情報を生成したことに基づいて、該精算装置40に画面情報等を送信してもよい。
(携帯端末60と精算装置40との間の通信)
携帯端末60上に表示されている精算用2次元コード605を精算装置40が認識できない場合に、携帯端末60と精算装置40との間の通信により、精算処理を完了させるようにしてもよい。例えば、両者の間で、近距離無線通信(Bluetooth(登録商標)、赤外線通信等)を可能とし、近距離無線通信により、携帯端末60から精算装置40に、カート情報を識別可能な情報(照会コード、整理番号)を送信し、精算処理を完了させるようにしてもよい。精算装置40側で携帯端末60に内蔵された非接触ICチップの認識を可能とし、非接触ICチップの認識により、携帯端末60から精算装置40に、カート情報を識別可能な情報(照会コード、整理番号)を送信し、精算処理を完了させるようにしてもよい。
一例として、携帯端末60の操作(例えば、照会コードボタン608(図5))の押下)により、近距離無線通信(Bluetooth通信等)が開始され、携帯端末60と精算装置40との間の通信が確立されるようにしてもよい。
なお、携帯端末60上に表示されている精算用2次元コード605を精算装置40が認識できない場合に、どのように対応(対処)するかを店員又は顧客が選択できるようにしてもよい。例えば、精算装置40は、2次元コードを認識しなかったと判断した場合(顧客による読取動作を検出しなかったと判断した場合も同様)、選択画面を表示し、該選択画面において、照会コード(整理番号)を入力(つまり精算用入力画面を表示)する方法と、照会コード(整理番号)を選択(つまり精算用選択画面を表示)する方法とを店員が選択できるようにしてもよい。また、該選択画面において、照会コード(整理番号)を入力(選択)する方法か、通信よる方法かを選択できるようにしてもよい。
また、上記では、精算装置40は、基本的には顧客に操作によって精算処理を実行する装置であると説明したが、携帯端末60によって登録された商品を精算する装置は、精算処理に加えて登録処理も実行可能な装置であってもよい。例えば、携帯端末60によって登録された商品を精算する装置は、店員によるモード切替操作や他装置からのモード切替指示に応じて動作モードが切り替わる装置(例えば、両側(店員側、客側)から操作が可能であり、動作モードとして、例えば、店員が登録処理を実行し客が精算処理を実行する動作モード、客が登録処理も精算処理も実行する動作モード、店員が登録処理を実行する動作モード(精算処理機能をオフしたモード)、客が精算処理を実行する動作モード(登録処理機能をオフしたモード)を有する装置等)であってもよい。
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、精算システムに関する。
[背景技術]
店舗にて、客が、携帯端末装置を操作して、自ら商品登録を行うことが可能な販売システムが導入されている(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムでは、先行して商品登録が行われるため、精算処理がスムーズに行われる。
[先行技術文献]
[特許文献1]特許第5056161号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、客自ら精算処理も行う態様では、様々な状況を考慮して、好適に精算処理を実現することが必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、好適に精算処理を実現する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である精算システムは、携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報(例えば、カート情報)に基づいて精算装置を利用して精算する精算システムであって、精算対象の取引情報を特定可能な第1特定手段と、精算対象の取引情報を特定可能な前記第1特定手段とは異なる第2特定手段と、前記第1特定手段又は前記第2特定手段により特定された取引情報に基づいて精算する精算手段とを備えることを特徴とする。
上記(1)の精算システムによれば、好適に精算処理を実行することができる。つまり、状況に応じて、第1特定手段により取引情報を特定して精算手段により精算することも、第2特定手段により取引情報を特定して精算手段により精算することも可能であるため、状況に応じて、好適に精算処理を実行することができる。
(2)上記(1)の精算システムにおいて、前記第1特定手段は、一の携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を識別可能なコード情報として当該携帯端末の表示部に表示されるコード情報(例えば、精算用2次元コード605等)を認識することにより、当該携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能な特定手段(例えば、図10のステップS23等)であり、前記第2特定手段は、一の取引情報を識別可能な情報の入力を受け付けることにより、当該入力を受け付けた情報によって識別される取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能な特定手段(例えば、図11のステップS36、図12のステップS36等)であることを特徴とする
上記(2)の精算システムによれば、好適に精算処理を実行することができる。
(3)上記(1)又は(2)の精算システムは、前記第1特定手段による取引情報の特定と、前記第2特定手段による取引情報の特定とを、切り替える切替手段をさらに備え、前記切替手段は、前記第1特定手段による取引情報の特定ができない場合に、前記第1特定手段による取引情報の特定から前記第2特定手段による取引情報の特定へ切り替えることを特徴とする。
上記(3)の精算システムによれば、好適に精算処理を実行することができる。つまり、第1特定手段による取引情報の特定ができない場合には、第2特定手段による取引情報の特定へ切り替わるため、精算対象の取引情報が特定されないといった状況が低減するため、簡便に、あるいは、安定的に、取引情報に基づいて精算することができる。
また、上記(2)及び(3)に関連し、前記切替手段は、所定時間内に前記コード情報を認識できなかった場合に(例えば、図11のステップS24、図12のステップS24、図15(A)のステップS22等)、前記第1特定手段による取引情報の特定から前記第2特定手段による取引情報の特定へ切り替えるものであってもよい。これにより、例えば、コード情報(例えば、精算用2次元コード605等)が読めない場合に、滞りなく(スムーズに)精算を行うことができる。
(4)上記(2)の精算システムは、個々の取引の進行状況を管理する管理手段と、入力エラーを報知するエラー報知手段とをさらに備え、前記エラー報知手段は、前記第2特定手段によって入力を受け付けた情報によって識別される取引情報が、前記進行状況に基づいて精算対象の取引情報でないと判断(参考;図11のステップS53、図12のステップS54、図15(B)のステップS54A等)した場合にエラーを報知することを特徴とする。
上記(4)の精算システムによれば、好適に精算処理を実行することができる。例えば、不適切な入力はエラーとなるため、入力ミス等によって不適切に処理されるような事態を防止することができる。
(5)上記(3)の精算システムにおいて、前記第1特定手段は、一の携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を識別可能なコード情報として当該携帯端末の表示部に表示されるコード情報を認識することにより、当該携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能な特定手段であり、前記第2特定手段は、一の取引情報を識別可能な情報の選択可能に表示し、選択された情報によって識別される取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能な特定手段であり、前記切替手段は、所定時間内に前記コード情報を認識できなかった場合に、前記第1特定手段による取引情報の特定から前記第2特定手段による取引情報の特定へ切り替えることを特徴とする。
上記(5)の精算システムによれば、好適に精算処理を実行することができる。例えば、コード情報(例えば、精算用2次元コード605等)が読めない場合であっても、滞りなく(スムーズに)精算を行うことができる。
(6)上記(5)の精算システムは、個々の取引の進行状況を管理するさらに管理手段を備え、前記第2特定手段は、前記進行状況に基づいて、精算対象の取引情報(処理進行情報=20、30のカート情報)を選択可能に表示することを特徴とする。
上記(6)の精算システムによれば、好適に精算処理を実行することができる。例えば、好適な候補のみが選択可能に表示されるため、効率的に選択することができる。
なお、以上に説明した販売システム1、管理装置10、クラウドサーバ20、登録精算装置30、精算装置40、携帯端末60等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…販売システム(特定販売システムを含む)
10…管理装置(ストアコントローラ等)
20…クラウドサーバ
30…登録精算装置
40…精算装置
60…携帯端末
401…CPU
402…ROM
403…RAM
404…ハードディスク
405…表示部
406…スキャナ部
408…カード決済部
409…釣銭機
413…印刷部
414…音声出力部
415…通信部

Claims (6)

  1. 携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報に基づいて精算装置を利用して精算する精算システムであって、
    精算対象の取引情報を特定可能な第1特定手段と、
    精算対象の取引情報を特定可能な前記第1特定手段とは異なる第2特定手段と、
    前記第1特定手段又は前記第2特定手段により特定された取引情報に基づいて精算する精算手段と
    個々の取引情報の進行状況を管理する管理手段と、
    エラーを報知するエラー報知手段と
    を備え
    前記第1特定手段は、
    一の携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を識別可能な情報として当該携帯端末の表示部に表示されるコード情報を認識することにより、当該携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記第2特定手段は、
    一の取引情報を識別可能な情報の入力を受け付けることにより、当該入力を受け付けた情報によって識別される取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記エラー報知手段は、
    前記第2特定手段によって入力を受け付けた情報によって識別される取引情報が、前記進行状況に基づいて精算対象の取引情報でないと判断した場合にエラーを報知する
    ことを特徴とする精算システム。
  2. 前記第1特定手段による取引情報の特定と、前記第2特定手段による取引情報の特定とを、切り替える切替手段をさらに備え
    ことを特徴とする請求項1に記載の精算システム。
  3. 携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報に基づいて精算する精算装置と、個々の取引情報の進行状況を管理する管理装置と、を含む精算システムにおける前記精算装置であって、
    精算対象の取引情報を特定可能な第1特定手段と、
    精算対象の取引情報を特定可能な前記第1特定手段とは異なる第2特定手段と、
    前記第1特定手段又は前記第2特定手段により特定された取引情報に基づいて精算する精算手段と
    エラーを報知するエラー報知手段と
    を備え、
    前記第1特定手段は、
    一の携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を識別可能な情報として当該携帯端末の表示部に表示されるコード情報を認識することにより、当該携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記第2特定手段は、
    一の取引情報を識別可能な情報の入力を受け付けることにより、当該入力を受け付けた情報によって識別される取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記エラー報知手段は、
    前記第2特定手段によって入力を受け付けた情報によって識別される取引情報が、精算対象の取引情報でない場合にエラーを報知する
    ことを特徴とする精算装置。
  4. 前記第1特定手段による取引情報の特定と、前記第2特定手段による取引情報の特定とを、切り替える切替手段をさらに備え
    ことを特徴とする請求項3に記載の精算装置
  5. 携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報に基づいて精算する精算装置として第1コンピュータを機能させ、個々の取引情報の進行状況を管理する管理装置として第2コンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記第1コンピュータを、
    精算対象の取引情報を特定可能な第1特定手段
    精算対象の取引情報を特定可能な前記第1特定手段とは異なる第2特定手段
    前記第1特定手段又は前記第2特定手段により特定された取引情報に基づいて精算する精算手段
    エラーを報知するエラー報知手段
    として機能させ、
    前記第2コンピュータを、
    個々の取引情報の進行状況を管理する管理手段
    として機能させ、
    前記第1特定手段は、
    一の携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を識別可能な情報として当該携帯端末の表示部に表示されるコード情報を認識することにより、当該携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記第2特定手段は、
    一の取引情報を識別可能な情報の入力を受け付けることにより、当該入力を受け付けた情報によって識別される取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記エラー報知手段は、
    前記第2特定手段によって入力を受け付けた情報によって識別される取引情報が、前記進行状況に基づいて精算対象の取引情報でないと判断した場合にエラーを報知する
    ことを特徴とするプログラム
  6. 携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報に基づいて精算する精算装置と個々の取引情報の進行状況を管理する管理装置とを含む精算システムにおける前記精算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    精算対象の取引情報を特定可能な第1特定手段、
    精算対象の取引情報を特定可能な前記第1特定手段とは異なる第2特定手段、
    前記第1特定手段又は前記第2特定手段により特定された取引情報に基づいて精算する精算手段
    エラーを報知するエラー報知手段
    として機能させ、
    前記第1特定手段は、
    一の携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を識別可能な情報として当該携帯端末の表示部に表示されるコード情報を認識することにより、当該携帯端末を利用して登録された商品に関する取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記第2特定手段は、
    一の取引情報を識別可能な情報の入力を受け付けることにより、当該入力を受け付けた情報によって識別される取引情報を、精算対象の取引情報として特定可能であり、
    前記エラー報知手段は、
    前記第2特定手段によって入力を受け付けた情報によって識別される取引情報が、精算対象の取引情報でない場合にエラーを報知することを特徴とするプログラム。
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