JP7335033B2 - 商品販売データ処理システム、精算装置、及びプログラム - Google Patents
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[ショッピングシステムの構成例]
図1は、本実施形態のショッピングシステム(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図のショッピングシステムは、例えば、客が購入対象の商品を商品棚から取り出しながら、取りだした商品の登録を、客端末装置50を用いて行い、登録された商品の精算についても、同じ客が精算装置40を用いて行うようにされた会計(客端末対応会計)に対応する。ここでの会計は、商品の登録と、登録された商品の精算とを含み、一取引に対応して行われる手順をいう。
本実施形態のショッピングシステムは、管理装置10、取引管理装置60、精算装置40、客端末装置50、取引状況管理装置80、及びクレジットカード決済サーバ70を含む。
なお、図1において、4台の精算装置40を図示したが、1店舗内の精算装置40の数については、特に限定されない。
図2は、精算装置40の設置例を示す図である。図2(A)は、精算装置40等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、精算装置40等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見て精算装置40の右側にカウンタが置かれている。
図4は、精算装置40の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
客側スキャナ部406は、客用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているコード(例えばバーコード、2次元コード等のバーコード以外のコードあってもよい)をスキャンし、商品コードを読み取る。また、客側スキャナ部406は、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)をスキャンし、精算に必要な情報を読み取ってもよい。また、客側スキャナ部406は、客端末装置50の表示部に表示されるコード(2次元コード、バーコード等)をスキャンし、精算に必要な情報を読み取ってもよい。
キー操作部411は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部412は、店員用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。また、店員側スキャナ部412は、店員の名札に付されたバーコード等をスキャンし、店員コードを読み取る。
通信部415は、他装置(他の精算装置40や管理装置10)との通信を実行する。
第1会計モードは、店員が精算装置40に対して商品登録に対応する操作と精算とに対応する操作とを行うようにされる稼働モードである。第2会計モードは、店員が精算装置40に対して商品登録に対応する操作を行い、客が同じ精算装置40に対して精算に対応する操作を行うようにされる稼働モードである。第3会計モードは、客が商品登録に対応する操作と精算に対応する操作とを精算装置40に対して行うようにされる稼働モードである。
これにより、本実施形態のショッピングシステムを導入した店舗では、複数の精算装置40のうちの一部について、客端末対応精算モードを設定することにより、客端末対応精算に対応し、他の精算装置40については、例えば第1会計モードもしくは第2会計モードを設定することにより、店員が客と応対して会計を行うようにすることができる。なお、他の精算装置40において第3会計モードが設定されたものが含まれていてもよい。
このようなモードの切り替えは、例えば店舗の営業時間内における所定の時間帯に応じて行われるようにされてよい。
なお、本実施形態の精算装置40は、上記の客端末対応精算モードに特化された専用の装置として構成されてよい。
図5は、客端末装置50の構成例を示している。同図の客端末装置50は、CPU501、記憶部502、RAM503、表示部504、操作部505、撮像部506、及びネットワーク対応通信部507を備える。
CPU501は、中央演算処理装置であり、記憶部502に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、客端末装置50の動作を制御する。
記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM503は、CPU501の主記憶装置である。
表示部504は、CPU501の表示制御に応じて画像を表示する。表示部504は、画面に対する操作が可能なタッチパネルとして構成されてよい。
操作部505は、客端末装置50に備えられる各種操作子や客端末装置50に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
撮像部506は、CPU401の制御に応じて撮像を行う。また、本実施形態の撮像部506は、2次元コードを処理するコードリーダにおいて2次元コードを読み取る部位としても機能させることができる。
ネットワーク対応通信部507は、無線によりネットワーク経由で通信を行う部位である。ネットワーク対応通信部507により、客端末装置50は、取引管理装置60と通信可能となる。
図6は、取引管理装置60の構成例を示している。同図の取引管理装置60は、CPU601、記憶部602、RAM603、及びネットワーク対応通信部604を備える。
CPU601は、中央演算処理装置であり、記憶部602に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取引管理装置60の動作を制御する。
記憶部602は、CPU601の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM603は、CPU601の主記憶装置である。
ネットワーク対応通信部604は、ネットワーク経由で通信を行う部位である。
図7は、取引状況管理装置80の構成例を示している。同図の取引状況管理装置80は、CPU801、記憶部802、RAM803、店舗内対応通信部804、ネットワーク対応通信部805、表示部806、及び操作部807を備える。
CPU801は、中央演算処理装置であり、記憶部802に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取引状況管理装置80の動作を制御する。
記憶部602は、CPU801の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU801が利用する各種の情報を記憶する。
RAM803は、CPU801の主記憶装置である。
店舗内対応通信部804は、LAN19を経由して店舗内の精算装置40や管理装置10等の端末と通信を行う。
ネットワーク対応通信部805は、ネットワーク経由で外部と通信を行う部位である。取引状況管理装置80の場合、ネットワーク対応通信部805は、クラウド上の取引管理装置60と通信を行うことができる。
表示部806は、CPU801の制御に応じて画像を表示する。表示部806は、タッチパネルとして構成されてもよい。
操作部807は、取引状況管理装置80が備える操作子や取引状況管理装置80に接続された入力デバイスを一括して示すものである。
記憶部602が記憶する顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。取引管理装置60は、顧客登録時に顧客情報を生成する(ある顧客の顧客情報が記憶されることを以って当該顧客の顧客登録がなされたと解してもよい)。また、取引管理装置60は、カート情報等に基づいて、顧客情報を適宜更新する。取引管理装置60は、例えば毎日所定時刻にカート情報を参照し、顧客情報を更新してもよい。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。
なお、顧客識別情報は、例えば本実施形態のショッピングアプリケーションがインストールされる際に、インストールされたショッピングアプリケーションごとに固有に割り当てられるアプリケーション識別情報であってもよい。アプリケーション識別情報は、例えばインストールされたショッピングアプリケーションごとに固有に(例えば、シーケンシャルに)付される番号であってよい。あるいは、アプリケーション識別情報は、ショッピングアプリケーションがインストールされた客端末装置50に固有の端末識別情報であってもよい。端末識別情報は、例えば客端末装置50のユーザである客に割り当てられた電話番号や、MAC(Media Access Control)アドレス等のように客端末装置50のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。
顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、顧客登録した日時である。キャンセル情報は、登録後における登録商品のキャンセルに関する情報である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。なお、新規の顧客の顧客情報の生成時には、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(キャンセル情報等)は生成されない。
店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図8(B)に示した店舗識別情報は、店(屋号)もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。
店舗名は、店舗の名称である。図8(B)に示した店舗名は、店(屋号)もしくは企業と、支店名とから構成される。
店舗特定情報1は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための2次元コード(QRコード(登録商標)等)の情報である。
店舗特定情報2は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報(GPS情報)である。
なお、図8(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報1とは同一であってもよい。
同図のカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、カート内商品情報(登録商品情報、保留商品情報)、キャンセル情報等を含む。
取引開始日時は、取引の開始日時である。取引開始日時は、例えば、当該カート情報の生成日時であってよい。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図8(C)中の登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。カート情報の生成日時と1品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。
保留商品は、所定の要因により正常に登録されなかったことで、一時的に保留扱いの状態で登録された商品である。
保留商品情報(計)は、保留商品の品数(商品数)、保留商品のうちのNON-FILEの品数、保留商品のうちの読取NG(要不正操作確認)の品数等を含む。
例えば、パッケージのシワ等、バーコード印字のカスレや汚れ、透明フィルムにバーコードが印刷されていること等の原因で、顧客がバーコードを読み取らせる操作を行ったにもかかわらず、正しくバーコードを取得(認識)できない場合に読取NGと判断される。
分類番号1の保留商品の分類は、図8にて説明の「NON-FILE」である。
分類番号2の保留商品の分類は、図8にて説明の「読取NG」である。
また、「疑似スキャン投入」には、商品を撮像部506の撮像範囲に入れるようにはしたものの、コードの無い部分を撮像させたとの状況が該当する。
また、「疑似スキャン投入」には、コードの部分が指などにより隠された状態で、商品を撮像部506の撮像範囲に入れるようにしたとの状況が該当する。
また、「疑似スキャン投入」には、商品のコードを撮像部506に撮像させたものの、客端末装置50がコードを読み取ることができない速さで商品を撮像部506の撮像範囲に通したといったような状況が該当する。
この非スキャン投入は、例えば、客端末装置50がショッピングカートに固定的に取り付けられて、ショッピングカートに載せられた買い物カゴの中を撮像可能なようにされた態様である場合において生じ得る。例えば、客端末装置50は、撮像画像に基づいて、商品のコードスキャンが行われていないのにも関わらず、ショッピングカートに商品が入れられた状況となったことを判定すると、非スキャン投入が行われたと判定することができる。
取引管理装置60は、管理装置10から取得した商品マスタを記憶する。取引管理装置60は、記憶した商品マスタを、商品登録に関する処理等に利用する。
分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」の3つの分類のいずれかに該当する保留商品は、商品登録操作に応じたコードスキャンの結果として、商品コードの取得に失敗している。このため、分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」の3つの分類のいずれかに該当する保留商品は、商品マスタに登録された商品のうちのいずれであるのかが特定されていない。
未特定商品は、さらに、分類番号1の「NON-FILE」のように、商品登録操作により商品コードが取得されたコード取得商品と、分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」のように、商品登録操作により商品コードが取得されなかったコード未取得商品とに分けられる。
図10のシーケンス図は、客端末装置50、精算装置40、及び取引管理装置60が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順例を示している。具体的に、同図の処理は、客が、店舗に陳列されている商品のうちから購入対象とする商品を登録し、登録した商品についての精算が完了するまでにおける、客端末装置50、精算装置40、及び取引管理装置60の処理の一例を示したものである。
客は、買い物のために商品登録を開始させる場合には、起動画面において配置される取引開始指示ボタンBT10を操作する。
取引開始指示ボタンBT10が操作されたことに応じて、客端末装置50は、取得された店舗特定情報と顧客識別情報とを含む取引開始要求を取引管理装置60に送信する。取引開始要求は、上記のように客端末装置50に対する客の操作に応じて送信されてもよいし、特に操作を受け付けることなく、店舗特定情報が取得されたことに応じて送信が実行されるようにしてもよい。
顧客識別情報については、顧客登録の際(客端末装置50にショッピングアプリケーションをダウンロードまたはインストールする際)に、客端末装置50を用いて登録フォームの氏名欄に入力された情報が取引管理装置60の顧客情報に記憶されてよいが、取引管理装置60に加え、客端末装置50の記憶部にも記憶しておいてもよい。なお、店舗が特定された場合には(後述する商品登録初期画面を取得したときには)、当該店舗の店舗名や実施中のサービス(その日に配布されているチラシ情報)、利用可能なクーポン情報を画面(商品登録初期画面または商品登録初期画面とは別の画面)に表示してもよい。なお、サービスやクーポンの情報は、例えば画面情報として取引管理装置60から取得してもよい。
これにより、不適切な商品登録(例えば、他の店舗等において生成されたカートに対する商品登録等)を防止することができる。
これにより、不適切な精算(例えば、他の店舗等において商品登録された商品の精算等)を防止することができる。
図10では、ステップS5は、商品コードの読み取りが成功し、かつ、読み取られた商品コードに該当する商品が特定できた場合に対応した処理である。
しかしながら、ステップS5に対応して客端末装置50が商品コードの読み取り処理を行っている段階にて、商品登録結果として、図9の分類番号1~4のいずれかによる未特定商品としての登録が行われたとの結果(未特定結果)を生じる場合がある。
同図の案内画像WD2は、商品登録画面上に重畳するように表示された態様である。同図の案内画像WD2においては、確認ボタンBT3が配置されている。この場合、案内画像WD2は、確認ボタンBT3に対する操作が行われることに応じて消去される。あるいは、案内画像WD2は、表示の開始から一定時間経過したことに応じて消去されてもよい。案内画像WD2が消去された後は、例えば図11(B)または図11(C)の商品登録画面に戻るようにされてよい。
精算装置40は、精算情報を受信すると、受信された精算情報の内容が反映された精算画面を客側表示部405に表示させる。
同図の精算画面においては、登録商品リストエリアAR3が配置されている。登録商品リストエリアAR3は、客端末装置50により登録された商品のリストを提示するエリアである。
また、登録商品情報と、年齢確認商品(分類番号5)、医薬品(分類番号6)、防犯タグ商品(分類番号7)による分類に対応する保留商品情報とについては、商品が特定されていることから、商品特定レコードともいう。商品特定レコードのうち、登録商品情報については、保留商品としてではなく、正常に登録された商品に対応することから、正常登録レコードともいう。保留商品情報のうちで、未特定商品(分類番号1~4)に対応するものについては、未特定レコードともいう。
同図の例では、登録された商品のうちに5つの保留商品が含まれていたことに応じて、登録商品リストエリアAR3において、左上から5つの保留商品のリスト項目を含む保留商品リストエリアAR31が形成された例が示されている。保留商品リストエリアAR31のリスト項目は、例えば背景色等の態様が他の商品のリスト項目と異なるようにされている。
登録商品リストエリアAR3のリスト項目のうち、商品特定レコードに対応するリスト項目においては、特定された商品の商品名、登録数量、登録数量に応じた価格等が示されている。
具体的に、例えば年齢確認商品(分類番号5)、医薬品(分類番号6)、防犯タグ商品(分類番号7)、取消商品(分類番号8)については、それぞれ、保留解除宣言ボタンBT31において対応の分類を示す名称が表示される。また、未特定商品(分類番号1~4)については、一括して「保留商品」との名称が表示される。
同図では、保留解除宣言ボタンBT31における表示として、1行目のリスト項目は、年齢確認商品(分類番号5)であることに対応して、「年齢確認」と表示され、2行目のリスト項目は、防犯タグ商品(分類番号7)であることに対応して、「防犯タグ」と表示され、3行目のリスト項目は、医薬品(分類番号6)であることに対応して、「医薬品」と表示された例が示されている。また、4行目と5行目のリスト項目は、それぞれ、「保留商品」と表示された例が示されている。
4行目と5行目のリスト項目においては、サムネイル画像TNが配置されている。サムネイル画像TNは、対応の未特定商品について商品登録操作が行われているときに客端末装置50により撮像して得られた撮像画像である。サムネイル画像TNは、静止画であっても動画であってもよい。
店員は、サムネイル画像TNが配置されているか否かにより、保留商品のリスト項目について、未特定商品に対応するリスト項目と、商品が特定された保留商品に対応するリスト項目とを視覚的に区別できる。また、店員は、サムネイル画像TNにおいて表示される内容により、未特定商品として登録された商品が実際には何であったのかを把握できる。
なお、保留解除宣言ボタンBT31において対応の分類を示す表示としては、分類を示すアイコン等の絵柄であってもよい。
これに対して、未特定商品に対応するリスト項目においては、対応の保留商品の分類に応じた内容が表示される。具体的に、NON-FILE(分類番号1)としての未特定商品の場合には、同図の5行目のリスト項目のようにして、NON-FILEであることを示すとともに、読み取られた商品コードが示されてよい。また、読取NG(分類番号2)、疑似スキャン投入(分類番号3)、及び非スキャン投入(分類番号4)の未特定商品(コード未取得商品)の場合には、同図の4行目のリスト項目のようにして、商品コードの読み取りができなかったことを示すメッセージが表示されてよい。
また、同図のように、登録結果に保留商品が含まれていることで、保留商品リストエリアAR31が形成されている精算画面が表示されている状態では、精算装置40は、客による精算に関する操作を受け付けないようにされている。また、例えば、同図の精算画面における登録商品リストエリアAR3の上の領域においては、客に向けて、呼び出しを受けた店員が精算装置40にまで赴いてくることを報知するメッセージが表示されている。
店員によるログインが行われたことに応じて、客側表示部405における表示は、精算画面から保留商品処理画面に遷移する。
保留商品処理画面において、登録商品リストエリアAR3の内容は、精算画面(図13)から引き継がれた状態で表示される。このため、保留商品処理画面の初期表示では、登録商品リストエリアAR3における登録商品情報に対応のリスト項目は、価格順で配置されている。また、保留商品リストエリアAR31における保留商品ごとのリスト項目において配置される保留解除宣言ボタンBT31において表示される文字等の内容も、精算画面(図13)から引き継がれる。
ソートボタンBT32は、それぞれ対応のソート順により、登録商品リストエリアAR3における登録商品情報に対応のリスト項目をソートさせる操作が行われるボタンである。ソートボタンBT32のうち、価格順ボタンBT32-1は、登録商品情報に対応のリスト項目を価格順でソートさせる操作が行われるボタンである。登録順ボタンBT32-2は、登録商品情報に対応のリスト項目を、客が客端末装置50を利用して登録した順でソートさせる操作が行われるボタンである。部門順ボタンBT32-3は、登録商品情報に対応のリスト項目を、商品が対応する部門単位で区分するようにしてソートさせる操作が行われるボタンである。
保留解除の対象の商品が年齢確認商品である場合、店員は、応対作業として客が成人であることを確認し、対応のリスト項目に配置された保留解除宣言ボタンBT31を操作する。
また、保留解除の対象の商品が医薬品である場合、店員は、応対作業として、自分が薬剤師の資格を有しているのであれば自ら説明を行うか、薬剤師の資格を有する他の店員に説明を行ってもらったうえで、対応のリスト項目に配置された保留解除宣言ボタンBT31を操作する。
また、保留解除の対象の商品が防犯タグ商品である場合、店員は、応対作業として、対象の商品に取り付けられている防犯タグを外し、対応のリスト項目に配置された保留解除宣言ボタンBT31を操作する。
上記のように商品が特定できている分類の保留商品についての保留解除が行われた場合、操作された保留解除宣言ボタンBT31における表示は、図13に示したように該当の分類を示す状態から、例えば図14に示される「確認済み」(あるいは「保留解除」などであってもよい)のように、保留解除されたことを示す状態に変化する。
このように未特定商品に対応する保留解除宣言ボタンBT31が操作されたことに応じて、客側表示部405に状況確認画面が表示される。
同図の状況確認画面P10は、保留解除の処理対象の未特定商品が疑似スキャン投入(分類番号3)に分類される場合の例を挙げている。
また、同図の状況確認画面P10は、客端末装置50がカートに設けられたホルダ部にて保持されており、ホルダ部にて保持されている状態では、客端末装置50が買い物カゴの中を撮像可能なようにされている場合に対応する。客は、ホルダ部に保持されている状態の客端末装置50に商品コードをスキャンさせる。
まず、2番目(中央)の撮像画像G12は、処理対象の商品が商品登録操作に際して客端末装置50の撮像範囲に収まっているときに撮像された撮像画像である。
1番目の撮像画像G11は、2番目の撮像画像G12よりも過去に撮像されたものであり、処理対象の商品が撮像範囲に収まる前のタイミングで撮像された撮像画像である。
3番目の撮像画像G13は、2番目の撮像画像G12の後に撮像されたものであり、処理対象の商品が撮像範囲から外れたタイミングで撮像された撮像画像である。
具体的に、同図の例では、店員は、まず、撮像画像G11から撮像画像G12の遷移により、処理対象の商品は、商品登録操作が行われる前の段階では買い物カゴの中に入れられていなかったことを把握できる。
また、店員は、撮像画像G12により、商品における商品コードの部分が手によって隠れていたことから、疑似スキャン投入(分類番号3)としての未特定結果が生じたことを把握できる。
また、店員は、撮像画像G12により、処理対象とされた商品が何であるのかを把握できる。具体的に、同図の例では、店員は、処理対象とされた商品が、「焼き鳥の缶詰」であることを把握する。
また、店員は、撮像画像G12から撮像画像G13への遷移により、処理対象の商品は商品登録操作が行われた後に買い物カゴの中に入れられたことを把握できる。
また、店員は、状況確認画面P10が表示されている状態のもとで、買い物カゴに入れられていた処理対象の商品の商品コードを、精算装置40のスキャナ部(客側スキャナ部406、店員側スキャナ部412)により読み取らせる操作を行ってもよい。精算装置40が、商品コードの読み取りに成功したことに応じて、商品情報入力画面が表示される。
入力操作エリアAR42においては、数値入力に応じたキー配列のキーボードと、文字入力に応じたキー配列のキーボードとを、操作に応じて切り替え可能とされている。
店員は、例えば処理対象の未特定商品が、読取NG(分類番号2)、疑似スキャン投入(分類番号3)、非スキャン投入(分類番号4)のいずれかである場合において、処理対象の商品の商品名を把握している場合にはプリセットキー画面を表示させてよい。店員は、表示されたプリセットキー画面において配置されるプリセットキーのうちから、対応の商品のプリセットキーを操作することで、処理対象の商品の商品情報を、商品情報エリアAR41に入力させることができる。
店員は、商品コード入力宣言ボタンBT422を操作したうえで、例えば、入力操作エリアAR42にて配置されるキーボードに対し、処理対象の商品において印刷等によって示されている商品コードの数値を入力する操作を行う。これにより、商品情報エリアAR41に商品コードが入力される。
取消ボタンBT42は、対応の未特定商品について、登録の取り消しを指示する操作が行われるボタンである。
登録ボタンBT41が操作された後、商品情報入力画面P40は消去され、保留商品処理画面(図14)に戻る。保留商品処理画面に戻った段階では、保留商品リストエリアAR31において処理対象とされていた商品のリスト項目の保留解除宣言ボタンBT31は、例えば「確認済み」との表示により保留状態が解除されたことを示す。
取消ボタンBT42が操作された後も、商品情報入力画面P40は消去され、保留商品処理画面(図14)に戻る。保留商品処理画面に戻った段階では、保留商品リストエリアAR31において処理対象とされていた商品のリスト項目は、登録が取り消されたことを示す所定の態様に変化している。
撮像画像エリアAR43において次撮像画像エリアAR43-2は、次撮像画像が表示されるエリアである。次撮像画像は、今回の処理対象のコード未取得商品に対応する商品登録操作の次に行われた商品登録操作のときに撮像して得られた撮像画像である。つまり、次撮像画像は、今回の処理対象のコード未取得商品に対応する商品登録操作の後において、最初に商品コードの読み取りが成功し、商品が特定できた商品登録操作のときに対応する撮像画像である。
次撮像画像は、次の商品登録操作に対応して得られた撮像画像のうちで、商品としての物品が検出された撮像画像がある場合には、検出された商品を含む撮像画像が選択される。
このように二重登録が行われている場合、店員による保留解除の手順としては、コード未取得商品としての保留商品の登録については削除して、同じ商品についての正常登録を残すように処理すればよい。このような処理を円滑に行うようにするには、店員が、保留解除の対象のコード未取得商品について二重登録されているか否かを容易に把握できるようにすることが求められる。
対象撮像画像と次撮像画像とで同じ商品が撮像された状態が示されている場合、店員は、二重登録が行われていることを確認できる。そこで、この場合の店員は、例えば、商品情報入力画面P40において配置された取消ボタンBT42に対する操作を行う。これにより、処理対象のコード未取得商品は、登録された商品のリストから削除される。
数量表示部NMが配置されることで、店員は、保留解除の操作を行う段階にて、保留解除の対象の未特定商品と重複して正常登録された商品についての登録数量を把握して、保留解除に関する作業や操作を的確に行うことができる。
ただし、客によっては、例えばNON-FILEとしての未登録結果に応じた報知が行われたとしても、商品コードの読み取りが失敗したと勘違いし、再度、商品登録操作を行ってしまう可能性はある。このようなことから、処理対象の商品の登録結果がNON-FILEに該当する場合にも、撮像画像エリアAR43(処理対象画像、次撮像画像)が表示されてよい。撮像画像エリアAR43が表示されれば、店員は、同じ商品についてのNON-FILEの未登録結果が二重登録されていることを把握しやすくなる。
図17のフローチャートを参照して、本実施形態の客端末装置50と取引管理装置60とが、商品登録に関連して実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、図9との対応では、ステップS5~S11の処理過程を、未特定商品の登録結果に対応する処理を含むものとして、より具体的に示すものとなる。
ステップS101:客端末装置50は、商品登録画面を表示させた状態のもとで、商品コードの読み取りが成功したか否かについて判定している。
コード未取得結果は、商品登録結果として、コード未取得商品としての保留商品の登録が行われた場合が該当する。
商品登録情報には、ステップS101に対応して読み取った商品コードと、カート識別情報とが含まれる。そのうえで、ステップS103を経てステップS104に至った場合、客端末装置50は、ステップS103により取得した撮像画像をさらに含めた商品登録情報を送信する。また、ステップS102にてコード未取得結果ではなかったと判定された場合において、商品登録結果がNON-FILE(分類番号1)の未特定商品に該当する場合には、客端末装置50は、NON-FILE(分類番号1)としての商品登録結果であることを示す商品登録情報を送信する。
あるいは、客端末装置50は、撮像画像において商品のバーコードの一部しか認識できないためにバーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合にも、擬似的スキャンとしてのコード未取得結果が発生したと判定する。
あるいは、客端末装置50は、撮像画像において商品のバーコードは認識できたものの、商品の移動が速すぎるために、バーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合にも、擬似的スキャンとしてのコード未取得結果が発生したと判定する。
このような擬似的スキャンに分類されるコード未取得結果は、客が商品のバーコードを読み取らせる操作を行っているふりをしただけで商品を買い物カゴに入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
なお、例えば客が、買い物カゴの中身を整理するためにすでに登録された商品を買い物カゴ内で移動させる場合がある。客端末装置50は、撮像画像に基づいて、このような商品の移動と、非スキャン投入としてのコード未取得結果に対応する新規の商品の追加的投入とをそれぞれ識別できるようにされてよい。
このような非スキャン投入に分類されるコード未取得結果の発生は、客が、商品のバーコードを客端末装置50に読み取らせることなく、そのまま買い物カゴに入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
当該ステップS107により客端末装置50が取得する撮像画像は、今回の商品登録操作により登録されたコード未取得商品が保留解除の処理対象とされた場合の状況確認画面P10において表示される撮像画像G11、G12、G13として利用される。また、当該ステップS107により客端末装置50が取得する撮像画像は、今回の商品登録操作により登録されたコード未取得商品が保留解除の処理対象とされた場合の商品情報入力画面P40における対象撮像画像エリアAR43-1の対象撮像画像としても利用されてよい。
精算移行指示操作を受け付けていない場合、ステップS101に処理が戻される。
ステップS201:取引管理装置60は、ステップS104またはステップS108により客端末装置50から送信される商品登録情報が受信されたか否かを判定する。
また、取引管理装置60は、ステップS201にて受信された商品登録情報に撮像画像が含まれていた場合には、当該撮像画像を、カート情報に追加した登録商品情報または保留商品情報に対応付けて記憶する。
このように商品登録情報の一括送信を行う場合、客端末装置50は、例えば全ての商品についての商品登録が完了したとされるタイミングで、取引管理装置60に送信しない撮像画像(対象撮像画像、次撮像画像として利用されない撮像画像)を消去してよい。
ステップS301:精算装置40は、図13に例示するように保留商品のリスト項目を含む精算画面を客側表示部405に表示させている状態において、保留解除を行う店員によるログインが行われるのを待機する。
ステップS307:精算装置40は、商品情報入力画面P40が表示されている状態のもとで、店員により行われる商品登録情報(商品コード、商品名、価格、数量等)入力操作が行われたことに応じて、商品登録情報を入力する。
ステップS308:精算装置40は、登録ボタンBT41または取消ボタンBT42が操作されたことに応じて、登録商品情報または取消要求を取引管理装置60に送信する。登録商品情報は、登録ボタンBT41の操作に応じて送信され、商品情報エリアAR41に入力された情報が反映された内容を有する。取消要求は、取消ボタンBT42が操作されたことに応じて送信され、カート情報に格納される処理対象の保留商品情報を取消状態とすることを要求するコマンドである。
また、取引管理装置60は、取消要求を受信した場合には、対象商品の保留商品情報について取り消されたことが示されるように変更する。また、取引管理装置60は、ステップS310により精算装置40から送信された保留解除通知の受信に応じて、カート情報における対象商品の保留商品情報が登録商品情報として管理されるように商品情報種別を変更する。この場合、取引管理装置60は、例えば商品情報に含まれる保留解除フラグについて、保留解除されたことを示すように変更してよい。
取引管理装置60は、上記のようにしてカート情報を更新すると、更新後のカート情報に対応する精算情報を精算装置40に送信する。精算装置40は、送信された精算情報を受信する。
ステップS312からステップS302に処理が戻された場合、精算装置40は、ステップS311にて受信された精算情報の内容により更新された保留商品処理画面を表示させる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。以下に説明する変形例は、適宜、上記実施形態及び他の変形例と組み合わされてよい。
上記実施形態においては、客端末装置50により読み取った商品コードに基づいて取引管理装置60が商品の特定を行うようにされていた。商品の特定については、このような処理に限定されない。例えば、客端末装置50が商品を撮像した撮像画像を取引管理装置60に送信し、取引管理装置60が受信された撮像画像と商品画像のデータベースとを照合することにより、商品を特定するようにされてよい。
次撮像画像は、例えば状況確認画面P10においても表示されてよい。図19は、本変形例に対応する状況確認画面P10の一例を示している。同図の状況確認画面P10においては、未特定商品について商品登録操作を行っていたときの撮像画像G11、G12、G13に加えて、次撮像画像G21が配置されている。
この場合、店員は、商品情報入力画面P40が表示される前の状況確認画面P10が表示された段階で、二重登録が生じているか否かを判断可能になる。
なお、状況確認画面P10における撮像画像G11、G12、G13と、次撮像画像G21の配置態様は、同図の例に限定されない。例えば、撮像画像G11、G12、G13の配置された領域の上または下の領域にて次撮像画像G21が配置されてもよい。あるいは、撮像画像G11、G12、G13のいずれかの範囲に収まるようにして配置されてもよい。あるいは、例えば撮像画像G11、G12、G13が表示されているが、次撮像画像G21は表示されていない状態の状況確認画面P10に対して、例えば次撮像画像を表示させるためのボタンに対する操作等に応じて、次撮像画像が表示されるようにしてよい。
なお、図19に示される次撮像画像G21に対応させて、図16に例示したのと同様の数量表示部NMが配置されてもよい。
精算画面(図13)や保留商品処理画面(図14)において、例えば未特定商品としての保留商品のリスト項目(未特定レコード)は、ソート順にかかわらず、以降の商品登録操作により最初に正常登録された商品のリスト項目(正常登録レコード)と配置順が前後する関係で配置されるようにしてよい。
図20は、本変形例に対応する精算画面の一例を示している。同図においては、未特定商品のうち、コード未取得商品(読取NG(分類番号2)、疑似スキャン投入(分類番号3)、非スキャン投入(分類番号4)のいずれかに該当する保留商品)のリスト項目が、当該コード未取得商品の登録後において最初に正常登録された商品のリスト項目と配置順が前後して配置されている。
同図では、コード未取得商品のリスト項目が前で、当該コード未取得商品の登録後において最初に正常登録された商品のリスト項目が後となる配置順とした例が示されている。そのうえで、同図においては、コード未取得商品のリスト項目と正常登録された商品のリスト項目とが1つの枠FLで囲まれている。これにより、二重登録の可能性のあるコード未取得商品のリスト項目と正常登録された商品のリスト項目との組を視覚的に把握しやすくなる。
上記実施形態においては、保留商品の保留解除が行われることに応じて、保留商品処理画面の保留商品リストエリアAR31に表示された対応のリスト項目は、例えば保留解除宣言ボタンBT31における表示が変更されることで保留解除されたことを示すようにされていた。この場合、保留解除の対象とされた保留商品のリスト項目は、保留解除された後においても、保留商品リストエリアAR31内の同じ位置に配置されている。
しかしながら、保留商品のリスト項目は、保留解除されたことに応じて、保留商品リストエリアAR31外の登録商品リストエリアAR3に移動し、正常登録レコードとして、現在において設定されている配置順(ソート順)に従って配置されてよい。
上記実施形態においては、未特定商品が登録された後において最初に商品が特定できた商品登録操作のときに対応する撮像画像を、次撮像画像として表示させていた。
これに対して、本変形例では、例えば未特定商品が登録された後の次の商品登録操作により未特定商品であるとの登録結果が得られた場合にも、当該次の商品登録操作のときに対応する撮像画像を、次撮像画像として表示可能なようにされる。あるいは、未特定商品が登録された後の一定時間内に行われた商品登録操作により未特定商品であるとの登録結果が得られた場合にも、当該次の商品登録操作のときに対応する撮像画像を、次撮像画像として表示可能なようにされてもよい。
例えば、客が、或る商品について商品登録操作を行った結果、未特定商品として登録された場合において、再度、同じ商品について商品登録操作を行ったところ、同様に未特定商品として登録されてしまうような場合がある。つまり、商品登録に際しては、同じ商品についての未特定商品としての登録結果が重複するようにして二重登録される場合もある。本変形例の構成であれば、このような二重登録についても、店員が把握しやすくなり対応の措置を迅速に行える。
また、上記のように未特定商品が登録された後の次の商品登録操作により未特定商品であるとの登録結果が得られた場合、あるいは未特定商品が登録された後の一定時間内に行われた商品登録操作により未特定商品であるとの登録結果が得られた場合には、同じ商品が未特定商品として登録されたものとして、例えば取引管理装置60が、1つの未特定レコードとするように処理してよい。
なお、客端末装置50が撮像部506により得られた撮像画像を定常的に取引管理装置60に送信するようにしたうえで、取引管理装置60側で、コード未取得結果の発生した時刻、分類結果、画像解析結果等に応じて、コード未取得結果に対応する撮像画像を取得するようにされてもよい。
また、取引管理装置60は、客端末装置50により定常的に送信されてくる撮像画像を記憶するようにしたうえで、客端末装置50あるいは取引管理装置60が撮像画像に基づいてコード未取得結果が発生したと判定したことに応じて、該当の撮像画像について、例えばフラグや識別情報を付与するなどして、コード未取得結果に対応するものとして管理されるようにしてよい。
また、精算装置40にて表示される次撮像画像は、店員の検索により表示されるようにしてよい。例えば店員は、1の未特定商品を保留解除の対象とした場合において、当該未特定商品が登録された後において最初に正常登録された商品に対応する撮像画像の検索を指示する操作を精算装置40に対して行う。精算装置40は、指示された撮像画像の検索を取引管理装置60に要求する。取引管理装置60はから要求に応じて検索を実行し、検索された撮像画像を精算装置40に送信する。精算装置40は、受信された撮像画像を次撮像画像として表示する。
なお、客端末装置50が買い物カゴの中を撮像して得られた撮像画像の変化を解析した結果に基づいて、登録された商品が買い物カゴに投入されない状況や、例えば客の同行者などにより商品登録されることなく買い物カゴの中に商品が投入された状況等の発生を、客端末装置50または取引管理装置60等が検知できるようにしてよい。
また、上記のような状況の発生したことが検知された場合には、客端末装置50が、客に向けて、登録した商品を買い物カゴの中に入れてもらったり、登録されずに買い物カゴの中に入っている商品の商品登録を行ってもらったりするようにする案内を、例えば表示等により行うようにされてよい。
図16の商品情報入力画面P40において、対応の取引において登録された商品についての検索が可能なようにされてよい。また、本変形例で可能な検索は、入力したキーワードを「含む」商品を検索する、あいまい検索であってよい。
例えば、本変形例の商品情報入力画面P40において、あいまい検索を指示するボタンを配置する。当該ボタンが操作されると、入力操作エリアAR42においては、例えば50音(あるいはアルファベット)が配置された文字入力用のキーボードが表示される。店員は、文字入力用のキーボードに対して、検索したい商品の名称の一部でよいのでキーワードを入力する操作を行う。この際、キーワードとして入力されたひらがなの文字を単語に変換することが可能とされてよい。そのうえで、店員は、商品情報入力画面P40において配置される検索実行ボタンを操作する。
検索実行ボタンが操作されたことに応じて、取引状況管理装置80は、あいまい検索を実行し、検索結果を表示させる。検索結果は、例えばポップアップ画面として表示されてよい。また、検索結果においては、検索された商品ごとの商品名、価格、登録点数等が表示されてよい。
店員は、検索結果として提示された商品のうちから、今回の処理対象の未特定商品を特定し、特定した商品を選択する操作を行う。当該操作に応じて、例えば商品情報入力画面P40の表示に戻るようにされてよい。表示された入力操作エリアAR42においては、選択された商品の商品名、価格、登録個数、商品コード等が入力されている。店員は、入力操作エリアAR42に表示されている内容を確認したうえで、登録ボタンBT41を操作する。これにより、店員は、例えば商品コードとしての多数の桁数の数字を入力したり、商品分類から絞り込んでいくようなことをせずに、効率良く未特定商品の保留解除を行うことが可能となる。
例えば、図15(及び図19)の状況確認画面P10や図16の商品情報入力画面P40等の画面に対する操作によって、対象の未特定商品が登録された際の商品登録操作に対応する撮像画像の動画像(あるいはタイムラプス画像)が表示されるようにしてよい。動画像を表示させる操作は、例えば状況確認画面P10や商品情報入力画面P40等に配置させた動画表示ボタンに対する操作であってもよいし、例えば状況確認画面P10における撮像画像G12や商品情報入力画面P40における対象撮像画像エリアAR43-1または次撮像画像エリアAR43-2に対する操作であってよい。
例えば次撮像画像が表示されている場合には、対象の未特定商品が登録された際の商品登録操作が開始されてから、次撮像画像に対応する商品が撮像されるまでの動画像が表示されるようにしてよい。なお、動画像については、例えば精算が完了したことに応じて削除されてもよい。ただし、何らかの理由で精算が完了せずに取引が終了された場合には、店員が取引終了後においても確認可能なように、取引終了後において一定期間の間は動画像を削除せずに保存しておくようにされてよい。また、動画像については、日付、会員識別情報等に対応付けられて取引管理装置60あるいは取引状況管理装置80にて保存されてもよい。保存された動画像は、取引状況管理装置80等の端末で再生することができる。
なお、上記実施形態及び変形例等において、客端末装置50や取引状況管理装置80等が実行する処理の一部を、客端末装置50と通信経由で接続される取引管理装置60等の上位装置が実行するようにされてよい。また、上記実施形態及び変形例等において、精算装置40が実行する処理の一部を、精算装置40と通信経由で接続される取引管理装置60等の上位装置が実行するようにされてよい。
上記のような態様の1つとして、本実施形態のショッピングシステムにおいてシンクライアントシステムの構成が備えられてよい。
一例として、取引管理装置60がシンクライアント対応のサーバ(例えば、クラウドサーバ)として構成され、客端末装置50や取引状況管理装置80等は、シンクライアントとして機能するようにされてよい。この場合、客端末装置50や取引状況管理装置80等のシンクライアント端末は、撮像画像や、自己に対して行われる操作に応じたコマンド等の情報を取引状況管理装置80に送信する。取引状況管理装置80はシンクライアント端末から受信した情報に応答して処理を実行し、処理結果が反映された画面等としての画像データあるいはウェブページデータをシンクライアント端末に送信してよい。シンクライアント端末としての客端末装置50や取引状況管理装置80等は、画像ビューワあるいはウェブブラウザにより、送信された画像データやウェブページデータを表示する。
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理システム、精算装置、及びプログラムに関する。
[背景技術]
携帯端末を用いて顧客自ら商品を登録するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2020-067947号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
携帯端末を用いて顧客自らが商品の登録を行う商品販売データ処理システムにおいては、登録対象の商品について特定できない未特定状態の結果が生じる場合がある。未特定状態となった商品については、例えば店員の操作により未特定状態を解消することが行われる。このような未特定状態の解消は、効率良く行われることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、携帯端末を用いて顧客自らが商品の登録を行う商品販売データ処理システムにおいて、商品についての未特定状態の解消が効率良く行われるようにすることを目的とする。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、客が端末装置(例えば、客端末装置50)を利用して商品の登録を行うようにされた商品販売データ処理システムであって、登録対象の商品を撮像する撮像手段(例えば、撮像部506)と、前記撮像手段により撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定する商品特定手段と、前記商品特定手段により商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じたタイミングより後において最初に前記商品特定手段により特定された商品に対応する撮像画像を、当該未特定結果に対応する補助画像(例えば、次撮像画像)として記憶する記憶手段(ステップS203)とを備える商品販売データ処理システムである。
Claims (10)
- 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムであって、
登録対象の商品を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定する商品特定手段と、
前記商品特定手段により商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも前に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段と
を備えるシステム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムであって、
登録対象の商品を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定する商品特定手段と、
前記商品特定手段により商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも後に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段と
を備えるシステム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行った結果を示す登録結果情報として、前記商品特定手段により特定された商品についての特定登録情報と、前記未特定結果を示す未特定情報とが示される登録結果情報一覧を表示し、
前記登録結果情報一覧において示される登録結果情報のうちから未特定情報が指定されたことに応じて、指定された未特定情報に対応する未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも前に撮像された撮像画像とを表示させる表示制御手段を備える
請求項1に記載のシステム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行った結果を示す登録結果情報として、前記商品特定手段により特定された商品についての特定登録情報と、前記未特定結果を示す未特定情報とが示される登録結果情報一覧を表示し、
前記登録結果情報一覧において示される登録結果情報のうちから未特定情報が指定されたことに応じて、指定された未特定情報に対応する未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも後に撮像された撮像画像とを表示させる表示制御手段を備える
請求項2に記載のシステム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムにおける精算装置であって、
前記端末装置が撮像手段により登録対象の商品を撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定した結果、商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも前に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段
を備える精算装置。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムにおける精算装置であって、
前記端末装置が撮像手段により登録対象の商品を撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定した結果、商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも後に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段
を備える精算装置。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムにおける精算装置としてのコンピュータを、
前記端末装置が撮像手段により登録対象の商品を撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定した結果、商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも前に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段
として機能させるためのプログラム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムにおける精算装置としてのコンピュータを、
前記端末装置が撮像手段により登録対象の商品を撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定した結果、商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも後に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段
として機能させるためのプログラム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムが備える第1コンピュータに対応する第1プログラムと第2コンピュータに対応する第2プログラムとによるプログラムであって
前記第1プログラムは、登録対象の商品を撮像する撮像手段により撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定する商品特定手段として機能させるための第1プログラムとして機能させるためのものであり、
前記第2プログラムは、前記商品特定手段により商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも前に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段として機能させるためのものである
プログラム。 - 客が端末装置を利用して商品の登録を行うようにされたシステムが備える第1コンピュータに対応する第1プログラムと第2コンピュータに対応する第2プログラムとによるプログラムであって
前記第1プログラムは、登録対象の商品を撮像する撮像手段により撮像して得られた撮像画像に基づいて登録対象の商品を特定する商品特定手段として機能させるための第1プログラムとして機能させるためのものであり、
前記第2プログラムは、前記商品特定手段により商品を特定できない未特定結果が生じた場合に、当該未特定結果が生じた商品が撮像範囲に収まっているときの撮像画像と、該撮像画像よりも後に撮像された撮像画像とを記憶する記憶手段として機能させるためのものである
プログラム。
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