JP2022140494A - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
前捌きでは、商品登録用の端末装置を使用して事前に顧客の買上商品の登録が行われ、商品登録結果を示す商品登録情報とコード情報とが対応付けられて上位装置に転送される。また、商品登録に応じて、コード情報を示すラベルやカードなどの媒体が顧客側に渡される。POSレジスタを操作する店員は、媒体からコード情報を読み取らせる操作を行って、POSレジスタに上位装置から読み取ったコード情報に対応付けられた商品登録情報を取得させ、取得された商品登録情報に基づく精算処理を実行させる。
このような前捌きの導入により、事前に顧客ごとの商品登録を済ませておくことができる。これにより、POSレジスタにより取引ごとに商品登録と精算処理とを行う場合と比較して、単位時間あたりに会計を済ませることのできる顧客の数を増やして会計を効率よく進めていくことができる。
上記のようなエラーが発生した場合、代金算出の対象とすべき本来の登録情報に応じた代金が算出されるべきであるのに、さらに不要な商品の登録情報に対応する価格が含まれた誤った代金が算出されてしまう。
図1は、本実施形態におけるPOS(Point Of Sales)システムの構成例を示している。同図のPOSシステムは、店舗において設置される2台のPOSレジスタ100(商品販売データ処理装置の一例)と1台のストアコントローラ200と、2台のハンディターミナル300と、商品登録情報管理装置400と、中継装置500とを備える。
同図のPOSレジスタ100と、ストアコントローラ200と、ハンディターミナル300と、中継装置500とは、例えば有線または無線によるLAN(Local Area Network)を経由して通信可能に接続される。
ストアコントローラ200は、商品マスタなどの種々の情報を管理する。ストアコントローラ200は、POSレジスタ100に、最新の商品マスタを適宜送信する。商品マスタとは、各商品の商品識別情報(例えば、JANコード)、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引き情報などの商品情報を格納したファイルである。
ストアコントローラ200は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、CD-ROM等の媒体)から取得し、POSレジスタ100に適宜送信する。
自動釣銭機107は、顧客に支払うべき釣銭のうち、少なくとも貨幣を釣銭排出口107aに排出するための釣銭機であり、顧客から預かった預金のうち少なくとも貨幣を投入するための預金投入口107bを備える。
なお、スキャナ部108は、バーコードのほか、例えば二次元コードを読み取るようにされてもよい。
本実施形態のカードリーダ110が読み取り(及び書き込み)対象とするカード(ICカードあるいは磁気カード)は、プリペイドカードである。プリペイドカードは、予め電子マネーのチャージ(入金)が行われたうえで、プリペイドカードに入金された金額(チャージ残高:有価額の一例)から支払いのための代金が差し引かれるようにして使用される。
なお、カードリーダ110は、プリペイドカードの他に、会員カードやクレジットカードなどに対応して情報の読み取りが可能なようにされてよい。
また、同図のカードリーダ110は、POSレジスタ100の本体に取り付けられて店員が操作するようにされている。しかしながら、カードリーダ110は、例えばPOSレジスタ100とは別体とされて、POSレジスタ100と有線または無線により通信が可能なように接続されてもよい。この場合、カードリーダ110によりプリペイドカードを読み取らせる操作を顧客に行ってもらうようにすることができる。
同図に示すように、POSレジスタ100は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶部102、RAM(Random Access Memory)113、タッチパネル付表示部104、キー操作部105、顧客用表示部106、自動釣銭機107、スキャナ部108、印字部109、カードリーダ110、通信部111及びドロア120を備える。これらの各部位は、内部バス及び通信線を介してそれぞれ接続されている。
図5は、精算カードの一例を示している。同図の精算カードには、精算カードごとに一意となるように1つのカード番号(識別情報)が割り当てられている。精算カードには、割り当てられたカード番号を数字により示すカード番号数列NMが示されている。また、精算カードには、カード番号数列NMにより示されるカード番号の数列をコード化したバーコードBCが示されている。
ハンディターミナル300は、商品に貼り付けられたバーコードを読み取り可能なスキャナと、置数の操作による数値の入力などが可能な操作部を備えている。ハンディターミナル300は、バーコードを読み取ると、読み取ったバーコードに対応する商品情報をストアコントローラ200が記憶する商品マスタから取得し、取得した商品情報を利用して商品登録処理を行うことができる。なお、ハンディターミナル300がストアコントローラ200から取得した商品マスタを記憶しておき、記憶された商品マスタを商品登録処理に用いるようにしてよい。また、1の種別の商品を複数登録する際には、店員は、商品数を置数の操作により入力する。ハンディターミナル300は、この場合、入力された商品数の商品を登録する。
精算カードを受け取った店員は、精算カードにて示されているバーコードをスキャナ部108に読み取らせる操作を行う。POSレジスタ100は、精算カードのバーコードがスキャナ部108により読み取られたことに応じて、商品登録情報管理装置400に対して商品登録情報要求を送信することができる。商品登録情報要求は、スキャナ部108により読み取られた精算カードのバーコードが示すカード番号を指定して商品登録情報を要求するコマンドである。
同図の商品登録画面はタブTAB1に対応するシートとして表示されている。この場合のタブTAB1は、現在において会計処理の対象となっている1つの取引(現取引)に対応する。
ボタンエリアAR1は、商品の品目ごとに対応付けられたボタンや、所定の操作モードを指定するボタンなどが配置される領域である。
また、本実施形態のボタンエリアAR1においては、精算カード読取ボタンBT1が配置されている。店員は、顧客から受け取った精算カードのバーコードを読み取る際には、まず、精算カード読取ボタンBT1を操作して、精算カードのバーコードの読み取りを行うことの宣言を行ったうえで、スキャナ部108により精算カードのバーコードを読み取らせるように操作を行う。
この場合の登録項目エリアAR2には、精算カードのバーコードの読み取りに応じて取得された商品登録情報を商品登録処理結果として取り込んだ結果が反映される。つまり、同図の登録項目エリアAR2においては、「商品1」との商品名であって税抜価格が100円の商品が1つと、「商品2」との商品名であって税抜価格が600円の商品が3つとの計4つの商品が登録された例が示されている。この登録項目エリアAR2の表示は、精算カードのバーコードの読み取りに応じて取得された商品登録情報が、1つの「商品1」と、3つの「商品2」との4つが登録された内容をであったことを反映している。このように、精算カードのバーコードの読み取りに応じて取得された商品登録情報は、現取引における商品登録処理の結果として反映されるようになっている。
同図の場合には、商品種別単位による商品の登録操作ではなく、精算カードのバーコードの読み取りに応じて商品登録情報管理装置400から商品登録情報を取得したことにより商品登録が行われていることから、登録確認エリアAR3は特に表示が行われていない状態となっている。
具体的に、同図の例では、4つの商品が登録されており、その税抜の合計金額が700円であることが示されている。なお、小計エリアAR4において税込の合計金額が示されるようにしてもよい。
POSレジスタ100は、確定されたカード番号を指定して商品登録情報を要求する商品登録情報要求を商品登録情報管理装置400に送信して、商品登録情報を取得する。POSレジスタ100は、図7と同様に、取得された商品登録情報の内容が現取引の商品登録処理の結果として反映された商品登録画面を表示させることができる。
一方、顧客から追加の商品の登録の申し出があった場合には、店員は、図7の表示の状態から、さらに追加の商品を登録する操作を行うことができる。そして、店員は、追加の商品の登録が完了したことに応じて小計操作を行うようにすればよい。この場合には、精算カードの読み込みに応じて得られた商品登録情報が示す商品と、追加で登録された商品とを含む代金が算出される。店員は、この代金についての精算処理をPOSレジスタ100に実行させる。
同図においては、1つのPOSレジスタ100に対応して行われている会計の様子の一例を、平面方向から見た状態が示されている。同図に示されるように、POSレジスタ100は、テーブルTBLの中間あたりに配置されている。
しかしながら、例えば顧客C1の前に精算を済ませた先客が手間取っていたために、カゴKG1の商品の登録を行っているときに、テーブルTBLの左側にまだ先客のカゴが置かれたままとなっていた。この場合、店員T1は、顧客C1に対応させて空きのカゴをテーブルTBLの左側に置けない。そこで、店員T1は、カゴKG1に容れられている商品を取り出して登録しながら、登録の済んだ商品をもう一度カゴKG1に戻すように商品登録の操作を進めた。
しかし、このように移動させた際に、カゴKG1がPOSレジスタ100の前を通過する際、カゴKG1に入っていた或る1つの商品に貼り付けられたバーコードがスキャナ部108により読み込まれてしまった。この場合、POSレジスタ100は、カゴKG1に入っていた商品のバーコードの読み取りに応じて、顧客C1の次に対応する取引についての会計処理を開始することになる。
精算カードCDを受け取った店員T1は、前述のように商品登録画面にて配置される精算カード読取ボタンBT1を操作して、精算カードのバーコードの読み取りを行うことの宣言を行ったうえで、スキャナ部108により精算カードのバーコードを読み取らせる操作を行う。
ステップS101:POSレジスタ100は、一取引に対応する商品登録処理にあたり、精算カード情報入力が行われるのを待機している。精算カード情報入力は、前述のように、精算カードのバーコードの読み取りがスキャナ部108により行われたことに応じたカード番号の入力、あるいは置数の操作に応じた精算カードのカード番号の入力である。
ステップS103:精算カード情報入力に先立って既に商品種別単位での商品登録処理が行われていれば、ステップS102にて、今回の精算カード情報入力が現取引での最初の商品登録処理のもとで行われたものでないと判定される。この場合、POSレジスタ100は、図10あるいは図11での説明のように、エラー報知を行う。この場合、精算カード情報入力に基づく商品登録情報管理装置400からの商品登録情報の取得は禁止となって実行されない。
そこで、この場合のPOSレジスタ100は、今回の精算カード情報入力により得られたカード番号に対応付けられた商品登録情報を商品登録情報管理装置400から取得する。この場合のPOSレジスタ100は、商品登録情報管理装置400から取得された商品登録情報を商品登録処理の結果として反映させる。
これにより、図7に示したように、商品登録情報管理装置400から取得された商品登録情報に含まれる商品が登録済みとされた商品登録画面がタッチパネル付表示部104にて表示される。この場合には、追加の商品の登録も可能とされたうえで、以降の会計処理が継続される。
続いて、第2実施形態について説明する。先の第1実施形態においては、精算カード情報入力に基づく商品登録情報の取得についてエラーが発生した場合、以降の現取引に対応する処理は、先に商品種別単位で登録された商品についての締め処理、あるいは現取引の取り消し処理のいずれかとされていた。つまり、精算カード情報入力に基づく商品登録情報の取得については禁止されたままである。
しかしながら、精算カード情報入力に基づく商品登録情報の取得についてエラーが発生した場合、エラーの発生した態様によっては、精算カード情報入力に基づく商品登録情報の取得の禁止を解除し、取得された商品登録情報を取引における商品登録処理の結果として反映したほうがよい場合がある。
なお、以降の説明において、このような商品登録処理結果の統合について「登録商品統合」ともいう。
つまり、POSレジスタ100は、この場合にも、一旦禁止された精算カード情報入力に基づく商品登録情報の取得の禁止を解除し、商品登録情報管理装置400から商品登録情報を取得する。そして、POSレジスタ100は、取得された商品登録情報が反映された新たな取引を生成する。
この場合、POSレジスタ100は、例えば先に商品種別単位で登録された商品に対応する会計処理を実行させているときには、取得された商品登録情報が反映された新たな取引を保留にしておく。そして、POSレジスタ100は、店員の操作に応じて、保留されていた新たな取引を現取引として呼び出せばよい。これにより、精算カード情報入力を再び行うことなく、一旦は無効とされた精算カード情報入力により入力されたカード番号に応じた商品登録情報に対応する会計処理に移行することができる。
なお、以降の説明において、このような精算カード情報入力に基づいて取得された商品登録情報に対応する新規取引の生成について、「新規取引生成」ともいう。
なお、以降の説明において、このような精算カード情報入力に基づく商品登録情報を反映させずに現取引を継続させることについて、「現取引継続」ともいう。
POSレジスタ100は、登録商品統合が選択されれば商品登録情報の取得の禁止を解除したうえで、登録商品統合に対応する処理を実行する。POSレジスタ100は、新規取引生成が選択されれば、商品登録情報の取得の禁止を解除したうえで、新規取引生成に対応する処理を実行する。POSレジスタ100は、現取引継続が選択されれば、商品登録情報の取得の禁止を解除することなく、現取引を継続させて会計処理を実行する。
つまり、図14に示すように、商品登録画面において、現取引に対応する同図のタブTAB1に加えて、さらに、もう1つのタブTAB2が新たに配置される。タブTAB2は、精算カードのバーコードの読み取りに応じて取得された商品登録情報が反映された新たな取引に対応する。
また、同図においては、タブTAB2をタッチする操作を行って、新たに生成された取引の商品登録画面をアクティブとした状態が示されている。同図の商品登録画面によれば、精算カードのバーコードの読み取りに応じて取得された商品登録情報には、「商品2」と「商品3」とが各1つずつ、計2つの商品が登録されていたことが示されている。
POSレジスタ100は、ステップS103Aによりエラー報知ウィンドウWD3を表示させた状態のもと、登録商品統合と、新規取引生成と、現取引継続とのいずれの処理が指示されたのかを判定する。つまり、POSレジスタ100は、統合ボタンBT11、新規取引生成BT12、及び現取引継続ボタンBT13のうちのいずれが操作されたのかについて判定する。エラー報知ウィンドウWD3は、統合ボタンBT11、新規取引生成BT12、及び現取引継続ボタンBT13のうちのいずれかが操作されることに応じて消去される。
ステップS107:POSレジスタ100は、今回の精算カード情報入力が行われる前において既に行われた商品種別単位での商品登録処理により登録された商品と、ステップS106により取得された商品登録情報が示す商品とを、現取引の商品登録処理の結果として統合する。
ステップS109:POSレジスタ100は、ステップS108により取得された商品登録情報の内容が商品登録処理の結果として反映された取引を新規に生成する。
POSレジスタ100は、現取引処置選択画面に対して現取引を取り消さないことを選択する操作が行われた場合には、精算カード情報入力前の状態の現取引をそのまま残したうえで、新規取引を生成する。一方、POSレジスタ100は、現取引処置選択画面に対して現取引を取り消すことを選択する操作が行われた場合には、現取引を取り消したうえで、新規取引を生成する。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
POSレジスタ100にて商品登録を受けていた顧客が、商品登録が完了する前に、例えば買い忘れた商品のあることを思い出したなどの理由で、取引の中止を申し出る場合がある。このような場合に対応して、POSレジスタ100は、これまでの商品の登録を取り消すのではなく、保留してもよい。
商品の登録の保留にあたっては、これまでの商品登録処理の結果を示す商品登録情報を、例えば取引番号と対応付けて商品登録情報管理装置400に記憶させておけばよい。そのうえで、POSレジスタ100は、図16に示す取引中断レシート(媒体の一例)を発行する。同図の取引中断レシートには、中断された取引の取引番号(媒体に記録された情報の一例)をコード化したバーコードBC1が印刷されている。店員は、発行された取引中断レシートを、取引の中止を申し出た顧客に渡す。
そこで、POSレジスタ100は、取引中断レシートのバーコードの読み取りを行った際にも、その前に商品種別単位での商品の登録が行われたか否かについて判定してよい。POSレジスタ100は、商品種別単位での商品の登録が行われていたことが判定された場合に、取引中断レシートのバーコードの読み取りにより取得された商品登録情報を利用した取引の再開を禁止してよい。この際、POSレジスタ100は、店員に向けて、図10、図11などの態様に準じて、取引の再開がエラーとなった旨の報知を行ってよい。
これまでの説明において、精算カードは、図5のように、予めカード番号が割り当てられており、割り当てられたカード番号及びカード番号のバーコードが示されていた。しかしながら、本実施形態において使用される精算カードの態様は図5の例に限定されない。
そこで、本変形例としての精算カードの一態様例を図17に示す。同図の精算カードには、二次元コードDCが印刷されている。二次元コードDCは、1の顧客に対応してハンディターミナル300により商品登録処理を行った結果である商品登録情報をコード化したものである。
このような精算カードを使用する場合、精算カードには予めカード番号を割り当てる必要はない。また、POSシステムにおける上位にてハンディターミナル300の商品登録処理の結果得られた商品登録情報を記憶しておく必要がないことから、商品登録情報管理装置400を設置する必要はない。
本実施形態のPOSシステムにおけるPOSレジスタ100の設置数は特に限定されるものではなく、1つであってもよい。POSレジスタ100の設置数が1つである場合、ハンディターミナル300により事前に商品登録を受けた顧客が会計を受けるPOSレジスタ100は1つに特定される。そこで、このようにPOSレジスタ100の設置数が1つである場合には、POSレジスタ100がハンディターミナル300から送信されるカード番号対応商品登録情報を記憶してもよい。この場合、POSレジスタ100は、精算カードのカード番号を取得すると、自己が記憶するカード番号対応商品登録情報から、取得されたカード番号に対応付けられた商品登録情報を取得する。この場合、商品登録情報管理装置400は省略することができる。
続いて、第4変形例について説明する。本変形例は、先に図9にて説明した事例と同様の商品登録のエラーに対応可能なPOSレジスタ100としての他の構成である。
図18(a)は、本実施形態のPOSレジスタ100を示している。同図は、図9のようにテーブルTBLの上に設置されたPOSレジスタ100を側面方向から見た図である。同図のテーブルTBLの左側に店員(T1)が位置する。また、同図は、図9に示したカゴKG1が矢印J2に示す方向に沿って移動している途中で、ちょうどPOSレジスタ100の前に位置しているときの状態を示している。
同図に示される本変形例のPOSレジスタ100は、物体センサ130(検出手段の一例)をさらに備える。物体センサ130は、同図から理解されるように、店員が位置する側から見て、POSレジスタ100の手前のテーブルTBL上に位置する物体を検出するように設けられる。物体センサ130は、例えば光電センサや、超音波センサなどであればよい。同図のように、例えばカゴKG1がPOSレジスタ100の手前に位置している場合、物体センサ130は、物体のあることを検出する。
つまり、POSレジスタ100は、商品登録処理において、1つ目の商品に対応してバーコードの読み取りがスキャナ部108によって行われた(即ち、1つ目の登録情報として、商品種別単位での商品の情報が得られた)タイミングに対応して、物体センサ130により物体が検出された状態となったか否かについて判定する。
本変形例では、上記の状態となった場合には、図9の事例に該当する状況が生じたものとして扱う。つまり、図18(a)にも示されるように、店員がカゴKG1をテーブルTBL上で右から左に移動させている途中に、ちょうどカゴKG1がPOSレジスタ100の手前に位置したときに、カゴKG1に容れられている商品Aに貼り付けられたバーコードの読み取りが行われた状況であるとして扱われる。
一方、図18(b)には、店員がカゴから1つ目の商品を取り出し、商品種別単位での登録のために店員が商品Aを持ってスキャナ部108にバーコードの読み取りを行わせている状況が示されている。このような状況では、1つ目の商品に対応してバーコードの読み取りがスキャナ部108によって行われたタイミングに対応して、物体センサ130により物体は検出されない。
まず、POSレジスタ100は、図18(a)のような状況となったことを判定した場合において、次に2番目の登録情報として、精算カードのカード番号に基づいて得られた商品登録情報が取得された場合、例えば図10のようにエラー報知を行うようにすることができる。即ち、このような本変形例の構成によっても、図9の事例によるエラーを店員が看過してしまうことが防止される。
また、POSレジスタ100は、図18(a)のような状況となったことを判定した場合において、次に2番目の登録情報として、商品種別単位での商品登録処理により商品の情報が取得された場合にも、エラー報知を行うようにすることもできる。また、エラー報知の後に、例えば店員による操作に応じて、1番目の登録情報と2番目の登録情報とのうちのいずれか一方を取り消す処理、あるいは1番目の登録情報と2番目の登録情報とを一取引に統合する処理が行われるようにされてよい。
即ち、このような本変形例の構成によっても、図9の事例によるエラーを店員が看過してしまうことが防止される。また、エラーが発生した場合に、1番目の登録情報と2番目の登録情報とを適切に処理することもできる。
このようにカメラによって得られる撮像画像を利用する場合、POSレジスタ100は、画像解析によって特定した撮像画像の内容に基づいて、商品登録に関してエラーとなる状況となったか否かについて判定できる。具体的には、POSレジスタ100は、例えば撮像画像からバーコードが抽出された際に、撮像画像において商品を持つ店員の手を認識できなかった場合、抽出されたバーコードに応じた商品の登録については不用意に行われたものであってエラーであるとして処理できる。また、撮像画像からバーコードが抽出された際に、撮像画像においてカゴが認識された場合、図9のエラーに対応する状況が発生したと判定できる。
このように、本変形例では、物体センサ130やカメラなどにより登録にエラーが生じたとの状況に該当する状況の判定に用いられる対象を検出し、検出結果に基づいて登録エラーの発生に対応して報知などの処理を実行できる。
(1)以上説明したように、本実施形態としての一態様は、商品の登録に関連する商品登録関連処理(1つの商品ごとに対応する商品登録処理、または精算カードのバーコードの読み取りに応じた商品登録情報の取得)を行う商品登録関連処理手段と、商品登録関連処理が行われている際に所定の状況となったことに応じて、商品登録関連処理により得られた1つ目の登録情報(例えば、一取引に対応する商品登録情報、または1商品に対応する商品登録情報)と2つ目の登録情報とを、同じ取引に含めないようにする取引制御手段とを備える商品販売データ処理装置。
上記構成によれば、商品販売データ処理装置での商品登録に際して取得された1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とを同じ取引に含めるべきでない状況となったことに応じて、これらの登録情報を同じ取引に含めないようにできる。
上記構成によれば、検出手段の検出結果に基づいて所定の状況となったことが判定可能となり、検出結果が所定の状況に該当すると判定されたことに応じて、1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とを同じ取引に含めないようにすることができる。
上記構成により、商品販売データ処理装置での商品登録に際して、例えば媒体に記録された情報の入力に基づく商品登録情報の取得のほかに不要な商品の登録内容が含められるとのエラーが看過されたまま精算処理が行われてしまうことの防止が図られる。
上記構成によれば、1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とについて同じ取引にまとめてよいことが確認された場合には、例えば現取引を取り消したりすることなく、1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とを現取引のもとでの商品登録処理結果として統合し、効率的に会計を進めていくことができる。
上記構成によれば、1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とを同じ取引にまとめるべきでない場合に、それぞれを個別の取引として設定できる。これにより、2つ目の登録情報を破棄することなく、2つ目の登録情報を含む取引についての会計を行っていくことが可能となり、効率的に会計を進めていくことができる。
上記構成によれば、1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とを同じ取引にまとめるべきでなく、かつ、いずれか一方の登録情報は不要である場合に、不要である登録情報を取り消すことができる。
上記構成によれば、報知によって、1つ目の登録情報と2つ目の登録情報とを同じ取引に含めるべきでない可能性が生じたことを店員に即座に気付かせることができ、店員は迅速に対応を図ることができる。
Claims (5)
- 商品情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された商品情報に応じた取引を保留する保留手段と、
前記保留手段により保留された取引を識別する識別情報を媒体に印刷する印刷手段と、
前記媒体に印刷された識別情報が読取手段により読み取られたことに応じて、読み取られた識別情報により示される取引を再開させる再開手段と、
前記識別情報が読み取られた際に、前記保留手段により保留された取引とは異なる取引が既に生成されていた場合には、前記再開手段による前記保留された取引の再開を禁止させる禁止手段と
を備える商品販売データ処理装置。 - 前記印刷手段は、前記保留手段により保留された取引に関する金額の情報を媒体に印刷する
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。 - 所定の位置範囲における物体を検出する検出手段を備え、
前記禁止手段は、
前記取得手段が読み取りによって商品情報を取得した際に、前記検出手段が物体を検出していなければ、前記取得手段が読み取りによって取得した商品情報と、以降において取得される商品情報に応じた取引に含め、前記検出手段が物体を検出していれば、前記取得手段が読み取りによって取得した商品情報を、以降において取得される商品情報に応じた取引に含めないようにする
請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。 - 商品販売データ処理装置としてのコンピュータを、
商品情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された商品情報に応じた取引を保留する保留手段、
前記保留手段により保留された取引を識別する識別情報を媒体に印刷する印刷手段、
前記媒体に印刷された識別情報が読取手段により読み取られたことに応じて、読み取られた識別情報により示される取引を再開させる再開手段、
前記識別情報が読み取られた際に、前記保留手段により保留された取引とは異なる取引が既に生成されていた場合には、前記再開手段による前記保留された取引の再開を禁止させる禁止手段
として機能させるためのプログラム。 - 商品販売データ処理装置における商品販売データ処理方法であって、
商品情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された商品情報に応じた取引を保留する保留ステップと、
前記保留ステップにより保留された取引を識別する識別情報を媒体に印刷する印刷ステップと、
前記媒体に印刷された識別情報が読取手段により読み取られたことに応じて、読み取られた識別情報により示される取引を再開させる再開ステップと、
前記識別情報が読み取られた際に、前記保留ステップにより保留された取引とは異なる取引が既に生成されていた場合には、前記再開ステップによる前記保留された取引の再開を禁止させる禁止ステップと
を備える商品販売データ処理方法。
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