JP6928361B2 - 取引情報処理システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明はPOS(Point Of Sales)端末等の金銭登録機(キャッシュレジスター)間における情報の伝達に関する。
一般に、現在のPOS端末は機種によって異なる機能を有する。大別すると、商品の登録機能のみを備え、精算機能を備えない機種と、登録機能に加えて何らかの精算機能を備える機種とがある。
精算機能を備える機種は、更に、そのPOS端末が対応する精算方法に応じた機能を備える。現金による精算に対応する機種は例えば自動釣銭機のように、硬貨、紙幣を出し入れするための機能を備える。クレジットカードによる精算に対応する機種は、インターネット等のデータ通信ネットワークを介して、クレジットカード会社の決済サーバとデータ通信を行う機能を備える。同様に、金融機関が発行するデビットカード、楽天Edy、Suica等の電子マネー、ビットコイン等の仮想通貨による精算に対応する機種は、それぞれ、対応するサーバとデータ通信を行う機能を備える。
互いに異なる機能を有する複数のPOS端末が設置された売り場を考える。この売り場にある一台のPOS端末において、一人の購買者が購入しようとしている商品の登録を完了後、精算方法の選択を行うタイミングで、購買者が希望する精算方法に対応する機能を、そのPOS端末が備えていないことが判明する場合がある。
また、複数の同機種のPOS端末が設置された売り場を考える。このような売り場であっても、例えば、あるPOS端末において商品登録が完了した後、そのPOS端末に釣銭が不足していた場合や、そのPOS端末の精算機能に障害が発生していた場合等が考えられる。
これらの場合、所望の精算方法に対応する機能を備える他のPOS端末や、正常に動作する他のPOS端末に移動して、商品の登録をやり直す対応が考えられる。この対応によれば、その購買者のための精算に要する時間が長くなり、効率が低下する。
効率の低下を防ぐため、別の対応として、POS端末間をデータ通信回線で接続したシステムを用いることが考えられる。このようなシステムでは、商品登録が完了したPOS端末にて取引情報を生成し、所望の精算方法に対応する機能を備える他POS端末や、正常に動作する他POS端末に、その取引情報をデータ通信で伝送する。このシステムでは商品登録を再度行う必要がないので、精算時間の延長をある程度抑えることができる。
ここで、屋外の展示会場や、広場等で催物を行い、売り場を設置する状況を考える。この種の催物は一時的に開催されることが多く、売り場の設置も一時的であることが多い。このような催物会場に、上述のように、同種または異種のPOS端末を互いにデータ通信回線で接続したシステムを設置するものとする。
データ通信回線として有線回線を用いる場合、ケーブルの敷設作業が発生する。また、催物会場を撤去する際には、ケーブルの撤去作業が発生する。このため、有線回線を用いる場合には、これら作業に要する時間、費用等が発生する。
データ通信回線として無線回線を用いる場合、ケーブルの敷設、撤去を行う必要はない。しかし、電波環境によって通信状態が悪化する恐れがある。例えば、電子レンジ等の機器が発生する電波によって、通信障害が発生する恐れがある。また、狭い範囲に多くのPOS端末を集めて無線通信を行うと、通信チャネルの干渉による通信障害が頻発する恐れがある。更に、催物会場が屋外の場合には法令の制限を受ける。
本発明に関連した発明が特許文献1に開示されている。
特開2012−98953号公報
特許文献1には、通信状態の判定結果が良の場合、取引コードを第1コードに変換して、伝票に第1コード(バーコード)を印刷することが記載されている。また、通信状態の判定結果が否の場合、取引データを第2コード(二次元コード)に変換して、第2コードを伝票に印刷することが記載されている。
特許文献1によれば、通信状態の判定結果に応じて伝票を印刷する。このため、特許文献1によれば、伝票を発行する前に、通信状態の良否を判定するための時間を要する。通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を採用する場合、通信状態を否と判定するためには、最短でもTCP/IPのタイムアウト時間を要する。一般にタイムアウト時間は30秒に設定されることが多い。従って、伝票を発行するための所要時間は、登録する商品の点数がたとえひとつであっても、必ず30秒を越えることになる。
本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、少なくとも金銭登録機として動作する複数の情報処理装置の間で、情報処理装置の間に通信ケーブルを敷設する必要がなく、かつ、精算に要する時間が電波環境による影響を受けることなく、情報の伝達を行うことが可能な情報処理システム及び方法を提供することである。
上述の課題を解決するため、本発明は、その一態様として、少なくとも金銭登録機として動作する第1及び第2の情報処理装置を備え、前記第1及び第2の情報処理装置のうち、少なくとも前記第1の情報処理装置は、取引情報をバーコードに符号化するための符号化器と、前記バーコードを印刷するためのプリンタとを備え、前記第1及び第2の情報処理装置のうち、少なくとも前記第2の情報処理装置は、前記バーコードを読み取るためのバーコードリーダーと、前記バーコードから前記取引情報を復号化するための復号化器とを備え、前記第1及び第2の情報処理装置は、互いとデータ通信を行うことなく、前記バーコードの印刷と読み取りを介して、前記取引情報の伝達を行い、前記バーコードは、前記取引情報の開始を示す開始バーコード、購買者が購入する商品の商品情報のバーコード、前記取引情報の終了を示す終了バーコードを含む、取引情報処理システムを提供する。
また、本発明は、他の一態様として、第1の情報処理装置にて、取引情報をバーコードに符号化する段階と、第1の情報処理装置にて、前記バーコードを紙片に印刷する段階と、第2の情報処理装置にて、バーコードリーダーを用いて前記紙片から前記バーコードを読み取る段階と、前記読み取ったバーコードから前記取引情報を復号化する段階とを含み、前記第1及び第2の情報処理装置の間でデータ通信を行うことなく、前記バーコードの印刷と読み取りを介して前記取引情報を伝達し、前記バーコードは、前記取引情報の開始を示す開始バーコード、購買者が購入する商品の商品情報のバーコード、前記取引情報の終了を示す終了バーコードを含む、取引情報処理方法を提供する。
本発明によれば、情報処理装置の間にデータ通信回線を確立することなく、取引情報をやりとりすることができる。無線通信を行う場合と比較すると、無線通信路の通信状態を確認する必要がないので、電波環境による影響を受けることなく、取引情報を伝達することができる。
本発明の一実施の形態である取引情報処理システムについて説明するためのブロック図である。 取引情報処理システムで用いる印刷紙片について説明するための模式図である。 取引情報処理システムの動作を説明するためのフローチャートである。 取引情報処理システムの実施例1について説明するためのブロック図である。 取引情報処理システムの実施例2について説明するためのブロック図である。 取引情報処理システムの実施例3について説明するためのブロック図である。
図1を参照して、本発明の一実施の形態である取引情報処理システム1について説明する。催物を開催するために、屋外の展示会場や広場等に売り場を設置することがある。取引情報処理システム1は、こうした売り場で商品を登録し、精算するためのシステムである。取引情報処理システム1は、情報処理装置A、Bを備える。以下、売り場において商品を販売する者として情報処理装置A、Bを操作する者をオペレータと呼ぶ。また、商品を買う者を購買者と呼ぶ。
売り場にある商品には、それぞれ、タグが添付されている。或いは、各商品にはシールが貼付されている。タグには添付された商品の商品情報が記載されている。シールには貼付された商品の商品情報が記載されている。タグ/シールに商品情報を記載して、商品に添付/貼付する代わりに、商品情報を記載した紙片(例えば、ビラ、ちらし等)を、商品とは分離した状態で購買希望者に配布することとしてもよい。以下、商品情報を記載した紙片、プラスチック片等を、その材質に関わらず単に紙片と呼ぶものとする。
情報処理装置A、Bは、金銭登録機、キャッシュレジスターとして動作する装置である。具体的には例えばPOS端末である。また、情報処理装置A、Bは、金銭登録処理を行うコンピュータプログラムに従って動作するデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットに、後述するプリンタやバーコードリーダーを接続したものであってもよい。
情報処理装置Aは、情報処理装置Bを相手としてデータ通信を行うための通信インタフェースを備えていない。同様に、情報処理装置Bは、情報処理装置Aを相手としてデータ通信を行うための通信インタフェースを備えていない。このため、情報処理装置A、Bの間でのデータ通信は、回線が有線、無線かを問わず、実行されない。特に、商品の登録から精算の直前までの過程では、他のどの装置ともデータ通信を行うことなく処理を行う。
情報処理装置Aは、オペレータが主に商品の登録を行うための装置である。情報処理装置Aは、入力部2A、情報処理部3A、符号化器4A、プリンタ5Aを備える。
入力部2Aは、登録する商品の商品情報を入力するための入力装置である。商品情報は、商品の識別情報を含む。識別情報は、例えば、商品名、商品に予め付与されたバーコード等である。
情報処理部3Aは、情報処理装置Aの本体部分であり、CPU (Central Processing Unit)、メモリ、ストレージを備える。情報処理部3Aは、一または複数の商品の商品情報に基づいて、取引情報を生成する。取引情報は、購買者が今回オペレータに渡した商品情報からなる。例えば、購買者が3つの商品C1、C2、C3を購入しようとしているものとする。C1、C2、C3はそれぞれの商品の商品情報である。このとき、情報処理部3Aは、C1、C2、C3を含む取引情報を生成する。
符号化器4Aは、取引情報に基づいて、取引情報バーコード11を生成する。符号化器4Aは、情報処理部3Aの一部として構成されてもよい。
プリンタ5Aは、取引情報バーコード11を紙片に印刷する。印刷した紙片を印刷紙片10と呼ぶ。
図2を参照して印刷紙片10について説明する。ここでは、購買者が3つの商品を購入する取引を行おうとしていて、入力部2Aから3つの商品の商品情報C1、C2、C3が入力されているものとする。このとき、符号化器4Aは、商品情報C1、C2、C3のバーコード13、14、15に、取引情報の開始を示す開始バーコード12、取引情報の終了を示す終了バーコード16を追加したものを、取引情報バーコード11として出力する。
図1に戻り、情報処理装置Bについて説明する。情報処理装置Bは、バーコードリーダー6B、復号化器7B、情報処理部8Bを備える。
バーコードリーダー6Bは、印刷紙片10から取引情報バーコード11を読み取る。
復号化器7Bは取引情報バーコード11から取引情報を復号する。復号化器7Bは次に説明する情報処理部8Bの一部として構成されてもよい。復号化器7Bは、開始バーコード12と終了バーコード16の間に読み取ったバーコードを、取引情報に含まれる商品情報のバーコードとして抽出して出力する。
情報処理部8Bは、情報処理装置Bの本体部分であり、CPU (Central Processing Unit)、メモリ、ストレージを備える。情報処理部8Bは、取引情報に基づいて精算処理、その他の処理を実行する。
図3を参照して、購買者が行うある取引に関する取引情報処理システム1の動作について説明する。
購買者は情報処理装置Aのオペレータに対し、購買しようとする商品の商品情報が記載された紙片を提示する。例えば、購買者は、タグが添付された商品を買物カゴに入れてオペレータに渡す。オペレータは入力部2Aを用いて紙片の商品情報を情報処理装置Aに入力する(ステップS1)。ここでは、購買者は、商品C1、C2、C3の商品情報C1、C2、C3をオペレータに提示したものとする。説明を簡単にするため、各商品の個数を1つずつとする。
ここで、何らかの理由により、取引に関する以後の処理を情報処理装置Aで実行することができなくなったものとする。
その理由としては、情報処理装置Aの不図示の機能に障害が発生し、今回の取引に関する以後の処理を継続することができなくなった場合が考えられる。例えば、情報処理装置Aで釣銭切れが発生した場合、自動釣銭装置で障害が発生した場合等がこれに相当する。
また、他の理由としては、情報処理装置Aの機能に障害が発生していないものの、今回の取引に関して実行しようとしている処理が、情報処理装置Aのハードウェア或いはソフトウェア上の制約により、実行できない場合が考えられる。例えば、精算処理を実行するために外部装置とのデータ通信を行う必要がある精算方法を購買者が希望する場合がある。こうした精算方法には、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、仮想通貨等がある。この種の精算方法を実行するためには、外部装置とデータ通信を行うためのデータ通信インタフェースをはじめとする、必要なハードウェア、ソフトウェアが必要であるが、これら必要な手段が情報処理装置Aにはなく、情報処理装置Bにはある場合がある。
このように、取引に関する処理を情報処理装置Aで継続することができなくなったとき、情報処理部3Aは、入力部2Aから入力された商品情報に基づいて、取引情報を生成する(ステップS2)。ここでは、情報処理部3Aは、商品情報C1、C2、C3に基づく取引情報を生成する。
次に、符号化器4Aは、情報処理部3Aが生成した取引情報に基づいて、取引情報バーコード11を生成する(ステップS3)。ここでは、開始バーコード12、商品情報バーコード13−15、終了バーコード16が生成される。
次に、プリンタ5Aは、符号化器4Aが生成した取引情報バーコード11を印刷した印刷紙片10を出力する(ステップS4)。ここでは、図2のような印刷紙片10が印刷される。開始バーコード12が紙片の最上段に印刷され、以下、商品情報バーコード13−15の順に一段ずつ印刷され、最下段に終了バーコード16が印刷される。オペレータ或いは購買者は、印刷紙片10を持って情報処理装置Bに移動する。
次に、情報処理装置Bのオペレータは、バーコードリーダー6Bを使って印刷紙片10から取引情報バーコード11を読み取る(ステップS5)。ここでは、図2の印刷紙片10の最上段から最下段に向かって一段ずつ、開始バーコード12、商品情報バーコード13−15、終了バーコード16の順に読み出す。
次に、復号化器7Bは、バーコードリーダー6Bが読み取った取引情報バーコード11を復号して、取引情報を生成する(ステップS6)。ここでは、復号化器7Bは、取引情報バーコード11から、開始バーコード12と終了バーコード16を除外して、商品情報バーコード13−15が示す商品情報C1、C2、C3を取引情報として出力する。
次に、情報処理部8Bは、復号化器7Bが生成した取引情報に基づいて、精算処理を含む所定の処理を実行する(ステップS7)。ここでは、商品情報C1、C2、C3に基づく処理を実行する。精算処理として、商品情報に基づいて商品の合計金額を算出し、情報処理装置Bが対応可能な精算方法の中から購買者が指定する精算方法で精算を行う。精算処理以外の処理としては、例えば、情報処理装置Aで障害が発生し、継続することができなかった処理の続きを行う。なお、ステップS1で障害が発生することなく精算まで完了すれば、ステップS2には移行しない。
本実施の形態によれば、情報処理装置A、Bは、有線、無線を問わずデータ通信を行うことなく、印刷紙片10を介して取引情報をやりとりする。このため、情報処理装置A、Bの間にデータ通信回線を確立することなく、取引情報をやりとりすることができる。有線データ通信を行う場合と比較すると、ケーブルを敷設する必要がないという利点がある。また、無線データ通信を行う場合と比較すると、無線通信路の通信状態を確認する必要がなく、電波環境に一切影響を受けずに処理を行うことができるという利点がある。
尚、上述の説明では、取引情報処理システム1は2台の情報処理装置A、Bからなるものとして説明したが、情報処理装置の台数は2台以上であればよい。また、それら2台以上の情報処理装置の中に、情報処理装置A、Bがそれぞれ1台以上あればよい。
(実施例1)
図4を参照して、上述の実施形態の一実施例である実施例1について説明する。実施例1の取引情報処理システム20では、情報処理装置Aで商品の登録を行い、情報処理装置Bで現金による精算を行う。
取引情報処理システム20では、情報処理装置Bは現金取扱部21Bを備える。現金取扱部21は、例えば以下を備える。
・購買者が支払った紙幣、貨幣や、釣銭を収納するための金庫
・購買者が支払った紙幣、貨幣を計数する計数機
・取引情報と購買者の支払い金額とから釣銭を計算する計算機
・予め金庫に用意した紙幣、貨幣から釣銭を払い出す、紙幣払出装置、硬貨払出装置
現金取扱部21B以外の機能ブロックについては実施形態の取引情報処理システム1の説明を参照されたい。
図3を参照して、取引情報処理システム20の動作について説明する。ステップS1−S6までは取引情報処理システム1と同様である。なお、前述した本発明の一実施の形態である取引情報処理システム1についての説明では、取引に関する処理を情報処理装置Aで継続することができなくなったとき、ステップS2以降の処理を実行するが、実施例1では、ステップS1の処理後、ステップS2に移行する。ステップS7において、情報処理部8Bは、取引情報に基づいて商品の合計金額を求める。また、現金取扱部21Bは、例えば次のように動作する。まず、購買者が支払った紙幣、貨幣を計数機で計数する。次に、計数機の計数結果と、情報処理部8Bで求めた合計金額に基づいて、釣銭の金額を算出する。次に、算出した釣銭に応じた紙幣、貨幣を、紙幣払出装置、貨幣払出装置によって金庫から出す。オペレータはこの釣銭を購買者に渡す。
本実施例によれば、実施形態の取引情報処理システム1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例によれば、取引情報処理システム20を構成する情報処理装置のうち、大半を情報処理装置Aで構成し、一部を情報処理装置Bで構成することにより、同一の情報処理装置のみで取引情報システムを構成する場合と比較して、登録処理、精算処理のスループットが同程度のシステムをより低コストで実現することができる。これは、情報処理装置Aを多数揃えることにより、時間を要する商品の登録処理を多数の情報処理装置Aで分散して行う一方、比較的短時間に終了するものの、実行に必要な機器にコストを要する精算処理を少数の情報処理装置Bで担うことにより、登録処理から精算処理までの全体としてのスループットを大きく損なうことなく、システム全体のコストを抑えることができるからである。
(実施例2)
上述の実施の形態の一実施例である実施例2について説明する。実施例2の取引情報処理システム30では、情報処理装置Aで商品の登録を行い、情報処理装置Bで外部装置とのデータ通信を必要とする精算処理を行う。こうした精算方法には、クレジットカード、デビットカード等による精算がある。
図5を参照すると、取引情報処理システム30は情報処理装置Bの構成が取引情報処理システム1と異なる。取引情報処理システム30の情報処理装置Bでは、バーコードリーダー6B、復号化器7B、情報処理部8Bに加えて、カードリーダー31B、通信インタフェース(I/F)部32Bを備える。情報処理装置Bはデータ通信ネットワーク33を介してサーバ34に接続されている。
カードリーダー31Bは、購買者が精算に用いるクレジットカード、デビットカード等を読み取るための装置である。カードリーダー31Bは、読み取ろうとするカードの記録方式に対応したものとする。例えば、磁気カードの場合、カードリーダー31Bは磁気カードリーダーである。また、IC (Integrated Circuit)カードの場合、カードリーダー31BはICカードリーダーである。
通信I/F部32Bは、データ通信ネットワーク33を介してデータ通信を行うためのインタフェース装置である。通信方式は有線であっても無線であってもよい。
データ通信ネットワーク33は例えばインターネットである。LAN (Local Area Network)、WAN (Wide Area Network)であってもよい。
サーバ34はクレジットカード会社、金融機関が管理する精算のための決済サーバである。
図3を参照して取引情報処理システム30の動作について説明する。ステップS1−S6については取引情報処理システム1と同様である。なお、前述した本発明の一実施の形態である取引情報処理システム1についての説明では、取引に関する処理を情報処理装置Aで継続することができなくなったとき、ステップS2以降の処理を実行するが、実施例2では、ステップS1の処理後、ステップS2に移行する。ステップS7において、情報処理部8Bは、取引情報に基づいて商品の合計金額を算出する。また、購買者のクレジットカード或いはデビットカードをカードリーダー31Bで受け取って、通信I/F部32B、データ通信ネットワーク33を介して、サーバ34とデータ通信を行って、先に算出した合計金額についての精算処理を行う。
本実施例によれば、実施形態の取引情報処理システム1と同様の効果を得ることができる。また、実施例1と同様に、登録処理から精算処理までのスループットの効率が良好な取引情報処理システムを得ることができる。これは、取引情報処理システム20における現金取扱部21Bと同様に、コストを要するカードリーダー31B、通信I/F部32Bを、取引情報システムを構成する一部の情報処理装置のみに用意すればよいからである。
(実施例3)
上述の取引情報処理システム1、20、30では、取引情報を情報処理装置Aから情報処理装置Bに伝達した。本実施例の取引情報処理システム40は、情報処理装置A、Bの間で双方向に取引情報を伝達する。
図6に示すように、取引情報処理システム40では、情報処理装置Bに取引情報を送付するため、情報処理装置Aは、入力部2A、符号化器4A、プリンタ5Aを備える。逆に、情報処理装置Bから取引情報を受け取るため、情報処理装置Aは、バーコードリーダー6A、復号化器7Aを備える。バーコードリーダー6A、復号化器7Aは、それぞれ、既に説明したバーコードリーダー6B、復号化器7Bに相当する。
同様に、情報処理装置Aに取引情報を送付するため、情報処理装置Bは、入力部2B、符号化器4B、プリンタ5Bを備える。逆に、情報処理装置Aから取引情報を受け取るため、情報処理装置Bは、バーコードリーダー6B、復号化器7Bを備える。入力部2B、符号化器4B、プリンタ5Bは、それぞれ、既に説明した入力部2A、符号化器4A、プリンタ5Aに相当する。
情報処理部42Aは、実施形態、実施例1、2における情報処理部3A、8Bの両方を兼ねる。情報処理部42Bについても同様である。
情報処理装置Aから情報処理装置Bに取引情報を伝達する場合には、上述の実施形態、実施例1、2と同様に、プリンタ5Aで印刷した印刷紙片10の取引情報バーコードをバーコードリーダー6Bで読み取る。逆に、情報処理装置Bから情報処理装置Aに取引情報を伝達する場合には、プリンタ5Bで印刷した印刷紙片41の取引情報バーコードをバーコードリーダー6Aで読み取る。
また、取引情報処理システム40では、情報処理装置A、Bの両方で、現金による精算処理を行う。このため、情報処理装置A、Bはそれぞれ現金取扱部21A、21Bを備える。現金取扱部21A、21Bはどちらも実施例1の現金取扱部21Bに相当する。情報処理装置A、Bのいずれかで登録処理を行い、他方で現金による精算処理を行う場合の動作の説明については、実施例1を参照されたい。
更に、取引情報処理システム40では、情報処理装置A、Bの両方で、クレジットカードまたはデビットカードによる精算処理を行う。このため、情報処理装置Aは、カードリーダー31A、通信I/F部32Aを備える。情報処理装置Bは、カードリーダー31B、通信I/F部32Bを備える。これらは実施例2のカードリーダー31B、通信I/F部32Bに相当する。情報処理装置A、Bのいずれかで登録処理を行い、他方でカードによる精算処理を行う場合の動作の説明については、実施例2を参照されたい。
本実施例によれば、精算処理に関する機能ブロックのいずれかで障害が発生したとき、他の情報処理装置で精算処理を続けることができる。取引情報処理システム40のどの機能ブロックでも障害が発生していない場合、情報処理装置A、Bは、それぞれ、商品の登録処理から精算処理までを行う。しかし、例えば情報処理装置Bの現金取扱部21Bで障害が発生し、現金による精算が一時的にできなくなったときに、購買者が情報処理装置Bの元に来て精算しようとしたとする。このとき、情報処理装置Bのオペレータは、印刷紙片41を印刷して、情報処理装置Aで精算処理を続けることとすればよい。
本実施例によれば、実施形態の取引情報処理システム1と同様の効果を得ることができる。また、いずれかの情報処理装置で障害が発生した場合であっても、その情報処理装置で登録処理を済ませた後、他の情報処理装置で以後の処理を続けることができるため、登録処理以後に行う、精算処理その他の処理が完了するまでの所要時間への影響を抑えることができる。
1、20、30、40 取引情報処理システム
2A、2B 入力部
3A、8B、42A、42B 情報処理部
4A、4B 符号化器
5A、5B プリンタ
6A、6B バーコードリーダー
7A、7B 復号化器
10、41 印刷紙片
11 取引情報バーコード
12 開始バーコード
13 商品情報バーコード(C1のバーコード)
14 商品情報バーコード(C2のバーコード)
15 商品情報バーコード(C3のバーコード)
16 終了バーコード
21A、21B 現金取扱部
31A、31B カードリーダー
32A、32B 通信I/F部
33 データ通信ネットワーク
34 サーバ

Claims (8)

  1. 少なくとも金銭登録機として動作する第1及び第2の情報処理装置を備え、
    前記第1及び第2の情報処理装置のうち、少なくとも前記第1の情報処理装置は、取引情報をバーコードに符号化するための符号化器と、前記バーコードを印刷するためのプリンタとを備え、
    前記第1及び第2の情報処理装置のうち、少なくとも前記第2の情報処理装置は、前記バーコードを読み取るためのバーコードリーダーと、前記バーコードから前記取引情報を復号化するための復号化器とを備え、
    前記第1及び第2の情報処理装置は、互いとデータ通信を行うことなく、前記バーコードの印刷と読み取りを介して、前記取引情報の伝達を行い、
    前記バーコードは、前記取引情報の開始を示す開始バーコード、購買者が購入する商品の商品情報のバーコード、前記取引情報の終了を示す終了バーコードを含む、
    取引情報処理システム。
  2. 少なくとも前記第2の情報処理装置は現金を取り扱う手段を備える、請求項1に記載の取引情報処理システム。
  3. 少なくとも前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置以外の情報処理装置とデータ通信回線を介してデータ通信を行うための通信手段を備える、請求項1または請求項2に記載の取引情報処理システム。
  4. 前記第1の情報処理装置以外の情報処理装置は決済サーバである、請求項3に記載の取引情報処理システム。
  5. 第1の情報処理装置にて、取引情報をバーコードに符号化する段階と、
    第1の情報処理装置にて、前記バーコードを紙片に印刷する段階と、
    第2の情報処理装置にて、バーコードリーダーを用いて前記紙片から前記バーコードを読み取る段階と、
    前記読み取ったバーコードから前記取引情報を復号化する段階とを含み、
    前記第1及び第2の情報処理装置の間でデータ通信を行うことなく、前記バーコードの印刷と読み取りを介して前記取引情報を伝達し、
    前記バーコードは、前記取引情報の開始を示す開始バーコード、購買者が購入する商品の商品情報のバーコード、前記取引情報の終了を示す終了バーコードを含む、
    取引情報処理方法。
  6. 前記第2の情報処理装置にて、現金による精算処理を行う段階を更に含む、請求項5に記載の取引情報処理方法。
  7. 前記第2の情報処理装置にて、前記第1の情報処理装置以外の情報処理装置とデータ通信回線を介してデータ通信を行う段階を更に含む、請求項5に記載の取引情報処理方法。
  8. 前記第1の情報処理装置以外の情報処理装置は決済サーバである、請求項7に記載の取引情報処理方法。
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