JP2022067430A - 商品販売データ処理システム、プログラム、監視装置、及びサーバ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[ショッピングシステムの構成例]
図1は、本実施形態のショッピングシステム(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図のショッピンシステムは、例えば、客が購入対象の商品を商品棚から取り出しながら、取りだした商品の登録を、客端末装置50を用いて行い、登録された商品の精算についても、同じ客が精算装置40を用いて行うようにされた会計(客端末対応会計)に対応する。ここでの会計は、商品の登録と、登録された商品の精算とを含み、一取引に対応して行われる手順をいう。
本実施形態のショッピングシステムは、管理装置10、取引管理装置60、精算装置40、客端末装置50、監視装置80、及びクレジットカード決済サーバ70を含む。
なお、図1において、4台の精算装置40を図示したが、1店舗内の精算装置40の数については、特に限定されない。
図2は、精算装置40の設置例を示す図である。図2(A)は、精算装置40等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、精算装置40等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見て精算装置40の右側にカウンタが置かれている。
図4は、精算装置40の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
客側スキャナ部406は、客用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているコード(例えばバーコード、2次元コード等のバーコード以外のコードあってもよい)をスキャンし、商品コードを読み取る。また、客側スキャナ部406は、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)をスキャンし、精算に必要な情報を読み取ってもよい。また、客側スキャナ部406は、客端末装置50の表示部に表示されるコード(2次元コード、バーコード等)をスキャンし、精算に必要な情報を読み取ってもよい。
キー操作部411は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部412は、店員用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。また、店員側スキャナ部412は、店員の名札に付されたバーコード等をスキャンし、店員コードを読み取る。
通信部415は、他装置(他の精算装置40や管理装置10)との通信を実行する。
第1会計モードは、店員が精算装置40に対して商品登録に対応する操作と精算とに対応する操作とを行うようにされる稼働モードである。第2会計モードは、店員が精算装置40に対して商品登録に対応する操作を行い、客が同じ精算装置40に対して精算に対応する操作を行うようにされる稼働モードである。第3会計モードは、客が商品登録に対応する操作と精算に対応する操作とを精算装置40に対して行うようにされる稼働モードである。
これにより、本実施形態のショッピングシステムを導入した店舗では、複数の精算装置40のうちの一部について、客端末対応精算モードを設定することにより、客端末対応精算に対応し、他の精算装置40については、例えば第1会計モードもしくは第2会計モードを設定することにより、店員が客と応対して会計を行うようにすることができる。なお、他の精算装置40において第3会計モードが設定されたものが含まれていてもよい。
図5は、客端末装置50の構成例を示している。同図の客端末装置50は、CPU501、記憶部502、RAM503、表示部504、操作部505、撮像部506、及びネットワーク対応通信部507を備える。
CPU501は、中央演算処理装置であり、記憶部502に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、客端末装置50の動作を制御する。
記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM503は、CPU501の主記憶装置である。
表示部504は、CPU501の表示制御に応じて画像を表示する。表示部504は、画面に対する操作が可能なタッチパネルとして構成されてよい。
操作部505は、客端末装置50に備えられる各種操作子や客端末装置50に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
撮像部506は、CPU401の制御に応じて撮像を行う。また、本実施形態の撮像部506は、2次元コードを処理するコードリーダにおいて2次元コードを読み取る部位としても機能させることができる。
ネットワーク対応通信部507は、無線によりネットワーク経由で通信を行う部位である。ネットワーク対応通信部507により、客端末装置50は、取引管理装置60と通信可能となる。
図6は、取引管理装置60の構成例を示している。同図の取引管理装置60は、CPU601、記憶部602、RAM603、及びネットワーク対応通信部604を備える。
CPU601は、中央演算処理装置であり、記憶部602に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取引管理装置60の動作を制御する。
記憶部602は、CPU601の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM603は、CPU601の主記憶装置である。
ネットワーク対応通信部604は、ネットワーク経由で通信を行う部位である。
図7は、監視装置80の構成例を示している。同図の監視装置80は、CPU801、記憶部802、RAM803、店舗内対応通信部804、ネットワーク対応通信部805、表示部806、及び操作部807を備える。
CPU801は、中央演算処理装置であり、記憶部802に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、監視装置80の動作を制御する。
記憶部602は、CPU801の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU801が利用する各種の情報を記憶する。
RAM803は、CPU801の主記憶装置である。
店舗内対応通信部804は、LAN19を経由して店舗内の精算装置40や管理装置10等の端末と通信を行う。
ネットワーク対応通信部805は、ネットワーク経由で外部と通信を行う部位である。監視装置80の場合、ネットワーク対応通信部805は、クラウド上の取引管理装置60と通信を行うことができる。
表示部806は、CPU801の制御に応じて画像を表示する。表示部806は、タッチパネルとして構成されてもよい。
操作部807は、監視装置80が備える操作子や監視装置80に接続された入力デバイスを一括して示すものである。
記憶部602が記憶する顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。取引管理装置60は、顧客登録時に顧客情報を生成する(ある顧客の顧客情報が記憶されることを以って当該顧客の顧客登録がなされたと解してもよい)。また、取引管理装置60は、カート情報等に基づいて、顧客情報を適宜更新する。取引管理装置60は、例えば毎日所定時刻にカート情報を参照し、顧客情報を更新してもよい。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。
なお、顧客識別情報は、例えば本実施形態のショッピングアプリケーションがインストールされる際に、インストールされたショッピングアプリケーションごとに固有に割り当てられるアプリケーション識別情報であってもよい。アプリケーション識別情報は、例えばインストールされたショッピングアプリケーションごとに固有に(例えば、シーケンシャルに)付される番号であってよい。あるいは、アプリケーション識別情報は、ショッピングアプリケーションがインストールされた客端末装置50に固有の端末識別情報であってもよい。端末識別情報は、例えば客端末装置50のユーザである客に割り当てられた電話番号や、MAC(Media Access Control)アドレス等のように客端末装置50のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。
顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、顧客登録した日時である。キャンセル情報は、登録後における登録商品のキャンセルに関する情報である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。なお、新規の顧客の顧客情報の生成時には、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(キャンセル情報等)は生成されない。
店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図8(B)に示した店舗識別情報は、店(屋号)もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。
店舗名は、店舗の名称である。図8(B)に示した店舗名は、店(屋号)もしくは企業と、支店名とから構成される。
店舗特定情報1は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための2次元コード(QRコード(登録商標)等)の情報である。
店舗特定情報2は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報(GPS情報)である。
なお、図8(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報1とは同一であってもよい。
同図のカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、カート内商品情報(登録商品情報、保留商品情報)、キャンセル情報等を含む。
取引開始日時は、取引の開始日時である。取引開始日時は、例えば、当該カート情報の生成日時であってよい。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図8(C)中の登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。カート情報の生成日時と1品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。
保留商品は、所定の要因により正常に登録されなかったことで、一時的に保留扱いの状態で登録された商品である。
保留商品情報(計)は、保留商品の品数(商品数)、保留商品のうちのNON-FILEの品数、保留商品のうちの読取NG(要不正操作確認)の品数等を含む。
例えば、パッケージのシワ等、バーコード印字のカスレや汚れ、透明フィルムにバーコードが印刷されていること等の原因で、顧客がバーコードを読み取らせる操作を行ったにもかかわらず、正しくバーコードを取得(認識)できない場合に読取NGと判断される。
分類番号1の保留商品の分類は、図8にて説明の「NON-FILE」である。
分類番号2の保留商品の分類は、図8にて説明の「読取NG」である。
また、「疑似スキャン投入」には、商品を撮像部506の撮像範囲に入れるようにはしたものの、コードの無い部分を撮像させたとの状況が該当する。
また、「疑似スキャン投入」には、コードの部分が指などにより隠された状態で、商品を撮像部506の撮像範囲に入れるようにしたとの状況が該当する。
また、「疑似スキャン投入」には、商品のコードを撮像部506に撮像させたものの、客端末装置50がコードを読み取ることができない速さで商品を撮像部506の撮像範囲に通したといったような状況が該当する。
この非スキャン投入は、例えば、客端末装置50がショッピングカートに固定的に取り付けられて、ショッピングカートに載せられた買い物カゴの中を撮像可能なようにされた態様である場合において生じ得る。例えば、客端末装置50は、撮像画像に基づいて、商品のコードスキャンが行われていないのにも関わらず、ショッピングカートに商品が入れられた状況となったことを判定すると、非スキャン投入が行われたと判定することができる。
取引管理装置60は、管理装置10から取得した商品マスタを記憶する。取引管理装置60は、記憶した商品マスタを、商品登録に関する処理等に利用する。
分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」の3つの分類のいずれかに該当する保留商品は、商品登録操作に応じたコードスキャンの結果として、商品コードの取得に失敗している。このため、分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」の3つの分類のいずれかに該当する保留商品は、商品マスタに登録された商品のうちのいずれであるのかが特定されていない。
このような未特定商品は、店員が、後述するようにして、監視装置80を操作することで、保留商品として扱われている状態(保留状態)を解除して、正常な登録とすることが可能な商品である。
図10のシーケンス図は、客端末装置50、精算装置40、及び取引管理装置60が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順例を示している。具体的に、同図の処理は、客が、店舗に陳列されている商品のうちから購入対象とする商品を登録し、登録した商品についての精算が完了するまでにおける、客端末装置50、精算装置40、及び取引管理装置60の処理の一例を示したものである。
客は、買い物のために商品登録を開始させる場合には、起動画面において配置される取引開始指示ボタンBT10を操作する。
取引開始指示ボタンBT10が操作されたことに応じて、客端末装置50は、取得された店舗特定情報と顧客識別情報とを含む取引開始要求を取引管理装置60に送信する。取引開始要求は、上記のように客端末装置50に対する客の操作に応じて送信されてもよいし、特に操作を受け付けることなく、店舗特定情報が取得されたことに応じて送信が実行されるようにしてもよい。
顧客識別情報については、顧客登録の際(客端末装置50にショッピングアプリケーションをダウンロードまたはインストールする際)に、客端末装置50を用いて登録フォームの氏名欄に入力された情報が取引管理装置60の顧客情報に記憶されてよいが、取引管理装置60に加え、客端末装置50の記憶部にも記憶しておいてもよい。なお、店舗が特定された場合には(後述する商品登録初期画面を取得したときには)、当該店舗の店舗名や実施中のサービス(その日に配布されているチラシ情報)、利用可能なクーポン情報を画面(商品登録初期画面または商品登録初期画面とは別の画面)に表示してもよい。なお、サービスやクーポンの情報は、例えば画面情報として取引管理装置60から取得してもよい。
これにより、不適切な商品登録(例えば、他の店舗等において生成されたカートに対する商品登録等)を防止することができる。
これにより、不適切な精算(例えば、他の店舗等において商品登録された商品の精算等)を防止することができる。
保留商品についての保留状態の解除(保留解除)は、図12(C)に示すようにして保留商品がある旨を報知する表示が行われた精算装置40を店員が操作することによって行われる。しかしながら、この場合には、保留商品がある旨を報知している精算装置40に店員が逐一赴く必要がある。
そこで、本実施形態のショッピングシステムでは、非正常取引において登録された保留商品のうちに含まれている未特定商品について、店員が監視装置80を操作して保留商品の保留解除を行うことが可能なようにされる。
つまり、本実施形態においては、店員が精算装置40に赴かなくとも、監視装置80を使用して、未特定商品の保留状態を解除する遠隔操作(保留解除遠隔操作)を行うことが可能とされる。
このような保留解除遠隔操作が可能とされることで、未特定商品に該当する保留商品については、保留解除を精算装置40にて行う必要がなくなる。これにより、保留商品の保留解除が精算装置40で精算を行うよりも以前の段階でも行えることになるので、保留商品の保留解除を効率良く行うことが可能となる。また、保留解除の操作を精算装置40と監視装置80とで分散させることが可能になるので、精算装置40での保留解除のための延べの待ち時間を短縮することが可能となり、精算装置40の利用効率を向上させることも可能となる。
同図の保留解除案内画面WD51においては、今回の商品登録操作の対象の商品について、保留商品における未特定商品として登録されたことを客に報知するとともに、保留解除遠隔操作の依頼が可能であることを案内するメッセージが表示される。
また、保留解除案内画面WD51においては、操作依頼ボタンBT51と操作不要宣言ボタンBT52とが配置されている。操作依頼ボタンBT51は、客がこの場で保留解除遠隔操作を依頼する場合に操作するボタンである。操作不要宣言ボタンBT52は、客がこの場での保留解除遠隔操作は依頼せずに、精算装置40にて精算を行う際に店員に保留解除をしてもらおうとする場合に操作するボタンである。
操作依頼情報には、カート識別情報と、保留商品参照情報とが含まれる。今回の商品登録操作の対象の商品が、分類番号1の「NON-FILE」としての未特定商品であるとされた場合、保留商品参照情報には、客端末装置50がコードのスキャンにより取得した商品コードと、コードのスキャンが行われているときに撮像部506により撮像された撮像画像とが含まれる。
今回の商品登録操作の対象の商品が、分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」のうちのいずれかの未特定商品であるとされた場合、保留商品参照情報には、コードのスキャンが行われているときに撮像部506により撮像された撮像画像が含まれるが、商品コードは含まれない。
図13(B)は、保留解除待機画面WD52の一例を示している。同図の保留解除待機画面WD52は、保留解除案内画面WD51と同様に、商品登録画面上に重畳して配置されるウィンドウ形式の例である。
同図の保留解除待機画面WD52においては、現在において保留解除操作が行われていることと、保留解除操作による未特定商品の保留解除が完了するまで待機してもらうことを客に案内する内容のメッセージが表示される。
店員が、保留解除操作確認画面に対して保留解除遠隔操作を行うことを宣言する操作を行った場合には、表示部806における表示が、商品情報入力画面に変更される。また、店員が、保留解除操作確認画面に対して保留解除遠隔操作を行わないことを宣言する操作を行った場合には、表示部806における表示は、保留解除操作確認画面が表示される前の所定画面に戻るようにされる。
検索ボタンBT31は、商品コード入力エリアAR30-1への商品コードの入力にあたり、商品マスタに登録されている商品を検索する場合に操作されるボタンである。
商品名入力エリアAR30-2は、商品名が入力される入力エリアである。
売価入力エリアAR30-3は、売価が入力される入力エリアである。
商品タイプ入力エリアAR30-4は、商品タイプが入力される入力エリアである。
警告タイプ入力エリアAR30-5は、警告タイプが入力される入力エリアである。
確認ボタンBT32は、保留解除の実行にあたり上記の各入力エリアAR30に入力された情報の内容を確認する入力情報確認画面の表示を指示する操作が行われるボタンである。
削除ボタンBT33は、保留解除として、保留解除の対象とされた未特定商品についての、保留商品としての登録を削除する場合に操作されるボタンである。
また、スキャン状況画像エリアAR31において、スキャン状況画像は、例えば撮像タイミングが異なる複数枚が表示されてよい。また、スキャン状況画像は、動画像あるいは一定時間おきに撮像された静止画によるタイムラプス画像であってもよい。
このため、商品情報入力画面の初期表示状態においては、商品コード入力エリアAR30-1には商品コードが入力済みとされているが、残る商品名入力エリアAR30-2、売価入力エリアAR30-3、商品タイプ入力エリアAR30-4、警告タイプ入力エリアAR30-5のそれぞれにおいては、情報が未入力の状態にある。
そして、店員は、商品名入力エリアAR30-2、売価入力エリアAR30-3、商品タイプ入力エリアAR30-4、警告タイプ入力エリアAR30-5のそれぞれに、特定した情報を入力する操作を行うようにされる。この結果、図14(A)に示されるように、商品コード入力エリアAR30-1、商品名入力エリアAR30-2、売価入力エリアAR30-3、商品タイプ入力エリアAR30-4、警告タイプ入力エリアAR30-5の全ての入力エリアにおいて、保留解除の対象とされた未特定商品についての情報が入力された状態が得られる。
店員は、商品情報入力画面において示される情報の内容を確認したうえで、実行ボタンを操作する。実行ボタンが操作されたことに応じて、監視装置80は、入力エリアAR30に入力された情報(簡易商品情報)を含む保留解除要求を、取引管理装置60に送信する。
図13(C)は、保留解除確認画面WD53の一例を示している。同図の保留解除確認画面WD53においては、保留解除遠隔操作が完了して保留解除の行われたことを客に報知するメッセージと、確認ボタンBT53が配置されている。
客は、表示された保留解除確認画面WD53を見ることで、今回の未特定商品としての保留商品の保留解除が完了したことを把握できる。客は、保留解除が完了したことの確認として、確認ボタンBT53を操作する。
そこで、客端末装置50は、保留解除案内画面WD51の操作依頼ボタンBT51(図13A))が操作されたことに応じて、保留解除待機画面WD52を表示することに代えて、以下のような表示に遷移させてよい。つまり、客端末装置50は、操作依頼ボタンBT51が操作されたことに応じて保留解除案内画面WD51を操作し、商品登録画面に戻すようにされてよい。そのうえで、商品登録画面において、保留解除遠隔操作の依頼の対象とされた保留商品のリスト項目においては、保留解除遠隔操作の完了待ちであることを示す所定の態様による表示が施されるようにする。そして、保留解除遠隔操作が完了したことに応じて、商品登録画面において、保留解除遠隔操作が完了して保留商品の保留解除が行われたことの通知が所定の態様により行われる。保留解除が行われたことの通知は、例えば図13(C)に準じて保留解除が行われたことを報知するメッセージが示されたポップアップウィンドウが表示されてよい。また、保留解除が行われたことの通知は、表示とともに音の出力やバイブレーション等が併用されてよい。
このように操作依頼ボタンBT51の操作後において商品登録画面が表示されるようにすることで、保留解除遠隔操作が行われている間においても、客が商品登録操作を行うことが可能になる。
操作不要宣言ボタンBT52が操作された場合、客端末装置50は、保留解除案内画面WD51を消去し、商品登録画面が表示された状態に戻す。この場合の客端末装置50は、取引管理装置60への操作依頼情報等の送信は行わない。また、この場合には、保留解除案内画面WD51の消去後に表示された商品登録画面における該当の保留商品のリスト項目は、操作不要宣言ボタンBT52が操作される前の保留商品であることを示す表示が維持される。
削除ボタンBT33が操作された場合、監視装置80は、保留商品としての登録の削除を指示する保留解除要求を取引管理装置60に送信する。この場合の取引管理装置60は、保留解除要求の受信に応じて、今回の保留解除対象の保留商品の保留商品情報をカート情報から削除する。これにより、未特定商品としての保留商品は、登録が削除されたものとして扱われることで保留解除が行われる。
この場合の取引管理装置60は、保留解除に応じて客端末装置50に送信する保留解除完了通知に、保留商品であることを示していた該当のリスト項目が削除された商品登録更新画面の情報を含めるようにされる。
そこで、未特定商品としての保留商品の登録の削除は、例えば客が保留解除遠隔操作の依頼の操作にあたって指定できるようにしてよい。この場合には、例えば、保留解除案内画面WD51において、保留解除として、正常な登録への変更と登録の削除とのいずれかを選択したうえで保留解除遠隔操作を依頼する操作が行えるようにされてよい。
この場合にも、客端末装置50は、図13(A)に示されるように保留解除案内画面WD51を表示する。ただし、この場合には、保留解除案内画面WD51の背景に表示される商品登録画面において、今回の商品登録操作の結果を示す最下段の商品のリスト項目は、例えば「保留商品:NON-FILE」の表示に代えて、「保留商品:コード読取不可」といったように、商品登録操作による商品コードの読み取りが失敗したことを示すような内容が表示される。
また、客は、この場合にも、保留解除案内画面WD51が表示された状態において、保留解除遠隔操作を依頼するか否かの自分の判断に応じて、操作依頼ボタンBT51と操作不要宣言ボタンBT52とのいずれかを操作する。操作依頼ボタンBT51が操作された場合には、監視装置80にて店員が行う保留解除遠隔操作に応じて、客端末装置50においては、図13(B)、図13(C)に示されるようにして、表示部504における表示が遷移する。そして、図13(C)のように表示された保留解除確認画面WD53の確認ボタンBT53を客が操作したことに応じて、図13(D)に示されるように、今回の保留解除が反映された商品登録画面が表示される。
未特定商品が、分類番号2~4の「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」のいずれかに該当するものである場合には、店員は、スキャン状況画像エリアAR31にて表示されるスキャン状況画像を見て把握した商品名等を検索キー(検索条件)として入力し、例えば検索ボタンBT31を操作して検索を実行させてよい。この場合、監視装置80は、例えば取引管理装置60または管理装置10が記憶する商品マスタにアクセスして、入力された検索キーに該当する商品を検索する。店員は、検索された商品のうちから該当の商品を特定する操作を行う。監視装置80は、特定された商品の商品情報を商品マスタから取得し、取得された商品情報を利用して各入力エリアAR30に情報を入力することができる。
ただし、未特定商品が「NON-FILE」に該当するとの判定結果は、取引管理装置60が記憶する商品マスタに対応の商品情報が存在していないことが理由である。このため、未特定商品が「NON-FILE」に該当するものであった場合には、「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」の未特定商品の場合のように、商品の検索のために取引管理装置60の商品マスタにアクセスすることの意味は無い。しかしながら、例えば、店舗のストアコントローラ(例えば、管理装置10でもよい)の商品マスタや例えば系列店舗(店舗チェーン)の本部等のように店舗外に設けられた商品マスタデータベースには対応の商品情報が登録されているが、この商品情報の登録が取引管理装置60の商品マスタに反映されていない可能性がある。
そこで、未特定商品が「NON-FILE」に該当するものであった場合、監視装置80は、検索ボタンBT31が操作されたことに応じて、ストアコントローラに記憶された商品マスタあるいは店舗外の商品マスタデータベースにアクセスし、入力された検索キーに該当する商品の商品情報を検索するようにされてよい。
同図の商品情報入力画面においては、入力エリアAR40(商品コード入力エリアAR40-1、商品タイプ入力エリアAR40-2、警告タイプ入力エリアAR40-3、商品名入力エリアAR40-4、売価(売値)入力エリアAR40-5、個数単位入力エリアAR40-6、免税フラグ入力エリアAR40-7、特売設定入力エリアAR40-8、税情報入力エリアAR40-9)、スキャン状況画像エリアAR41、検索ボタンBT41、確認ボタンBT42、削除ボタンBT43が配置されている。
このような商品情報入力画面においては、入力エリアAR40のそれぞれに、簡易商品情報として、商品コード、商品タイプ、警告タイプ、商品名、売価(売値)、個数単位、免税フラグ、特売設定、税情報を入力するようにされている。
図14(B)の商品情報入力画面においては、例えば免税、消費税、特売等に関する情報も簡易商品情報として入力可能とされていることから、未特定商品の保留解除を行って正常登録する段階で、免税、消費税、特売等の設定を行っておくことができる。
本実施形態においては、監視装置80での保留解除遠隔操作が可能となることで、精算装置40にて精算を行う前の段階であっても保留商品としての登録について解除することができる。また、例えば監視装置80と精算装置40とで保留商品の保留解除を分散して行うことも可能になる。これにより、保留商品の保留解除が効率良く行われるようになる。
商品マスタに含まれる情報項目としては、図14(A)の入力エリアAR30や図14(B)の入力エリアAR40ごとに対応する、商品コード、商品名、売価、商品タイプ、警告タイプ、個数単位、免税フラグ、特売設定、税情報のほかに、例えば、中分類、小分類、原価、標準小売価格、サイズ、重量、規格、内容量、登録日時、更新日時等が含まれる。例えば、中分類、小分類を例に挙げると、店舗での商品管理には必要となる場合があるが、取引においては必ずしも利用する必要がない情報である。つまり、商品マスタに含まれる情報項目のうちには、取引に際して特に利用しなくともよい情報が含まれている。
これにより、保留解除遠隔操作にあたって、店員は必要以上に多くの情報項目に対して入力を行う必要が無くなることから、未特定商品の保留解除の効率化が図られる。
図15のフローチャートを参照して、客端末装置50、取引管理装置60、監視装置80が未特定商品の保留解除に関連して実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、図9との対応では、ステップS5~S11の処理過程を、未特定商品に対応する処理を含むものとして、より具体的に示すものとなる。
ステップS101:客端末装置50は、商品登録画面を表示させた状態のもとで、商品登録操作に応じたコードスキャンが行われるのを待機し、商品登録操作が行われたことに応じて、コードスキャンによって商品コードの読み取り(商品コードの取得)が正常に完了したか否かを判定している。
今回の登録対象とされた商品が分類番号1の「NON-FILE」としての保留商品(未特定商品)であった場合、ステップS103による更新後の商品登録画面においては、「NON-FILE」としての保留商品であることを示す商品リストが追加されている。
分類番号1の「NON-FILE」の保留商品としての登録であると判定された場合には、ステップS108に処理が遷移する。分類番号1の「NON-FILE」の保留商品としての登録でないと判定された場合には、ステップS114に処理が遷移する。
まず、客端末装置50は、撮像画像において商品のバーコードの全体が撮像されていることが認識された状態でありながら、バーコードの読み取りが正常に完了(成功)せずに一定時間を経過したとの商品コード読取不全を検出した場合に、分類番号2の「読取NG」に分類されると判定する。
あるいは、客端末装置50は、撮像画像において商品のバーコードの一部しか認識できないためにバーコードの読み取りが正常に完了しなかったとの商品コード読取不全を検出した場合にも、分類番号3の「疑似スキャン投入」に分類されると判定する。
あるいは、客端末装置50は、撮像画像において商品のバーコードは認識できたものの、商品の移動が速すぎるために、バーコードの読み取りが正常に完了しなかったとの商品コード読取不全を検出した場合にも、分類番号3の「疑似スキャン投入」に分類されると判定する。
このような「非スキャン投入」に分類される商品コード読取不全が発生した場合は、客が、商品のバーコードを客端末装置50に読み取らせることなく、そのまま買い物カゴに入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
ステップS111:また、客端末装置50は、保留解除案内画面WD51に代えて保留解除待機画面WD52を表示させる。
保留解除として対象の商品の正常な登録が行われた場合、更新後の商品登録画面においては、保留商品であることが示されていた対象の商品の商品リストが正常登録されたことを示す状態に変化している。また、保留解除として保留状態とされていた対象の商品の登録が削除された場合、更新後の商品登録画面においては、保留商品であることが示されていた対象の商品の商品リストが削除された状態に変化している。
精算移行指示操作が行われない場合、ステップS101に処理が戻される。
ステップS201:取引管理装置60は、ステップS102により客端末装置50から送信される商品登録情報が受信されたか否かを判定する。
ステップS203:取引管理装置60は、ステップS202により特定されたカート情報を更新する。つまり、取引管理装置60は、ステップS201に対応して受信された商品登録情報に含まれる商品コードに基づくカート内商品情報(登録商品情報または保留商品情報)を、特定されたカート情報に追加する。これにより、カート情報にて商品が登録される。
ステップS207:取引管理装置60は、ステップS206により特定されたカート情報を更新する。この場合、取引管理装置60は、ステップS205に対応して受信された商品登録情報に含まれる分類番号を含む保留商品情報を、特定されたカート情報に追加する。これにより、カート情報にて分類番号2~4(「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」)のいずれかに対応する保留商品(未特定商品)に対応する1の保留商品が登録される。
ステップS208:取引管理装置60は、ステップS207の処理の後、登録完了通知を客端末装置50に送信する。
つまり、取引管理装置60は、保留解除要求が簡易商品情報を含んでいる場合には、簡易商品情報を利用して登録商品情報を生成する。取引管理装置60は、ステップS207によりカート情報を更新した際に追加した保留商品情報を、生成した登録商品情報により置換する。これにより、未特定商品としての保留商品は、正常登録されるようにして保留解除が行われる。
また、取引管理装置60は、保留解除要求が対応の保留商品の登録の削除を指示するものである場合には、ステップS207によりカート情報を更新した際に追加した保留商品情報を、カート情報から削除する。これにより、未特定商品としての保留商品は、登録が取り消されることにより保留解除される。
ステップS301:監視装置80は、ステップS210により取引管理装置60から送信される操作依頼情報が受信されるのを待機している。
正常登録操作は、入力エリアAR30(AR40)に情報を入力し、確認ボタンBT32(BT42)を操作して表示させた入力情報確認画面に対して保留解除実行を指示する操作である。登録削除操作は、削除ボタンBT33(BT43)に対する操作である。
監視装置80は、上記のようにして行われる保留解除遠隔操作を受け付ける。
以下、本実施形態の変形例について説明する。以下に説明する変形例は、適宜、上記実施形態及び他の変形例と組み合わされてよい。
上記実施形態においては、保留解除遠隔操作の対象となる保留商品は、未特定商品としての「NON-FILE」、「読取NG」、「疑似スキャン投入」、「非スキャン投入」の4つの分類に該当するものとされている。
本変形例としては、上記の4つの分類以外の分類に該当する所定の保留商品についても保留解除遠隔操作が行えるようにされてよい。一例として、「年齢確認商品」については、例えば客の会員情報や、客端末装置50から送信された客の顔画像などにより、店員が、商品を販売可能な年齢の客であることを確認できたことに応じて、保留解除して正常登録できるようにされてよい。
上記実施形態においては、客端末装置50から操作依頼情報が送信されたことに応じて監視装置80にて商品情報入力画面が表示され、店員が保留解除遠隔操作を行うようにされていた。しかしながら、例えばほぼ同時に複数の異なる客端末装置50から操作依頼情報が送信される場合もある。
そこで、監視装置80にて、操作依頼情報を送信してきた客端末装置50ごとに対応する客のリスト(操作依頼リスト)を表示可能なようにされてよい。店員は、操作依頼リストにて提示されるリスト項目のうちから1つのリスト項目を選択し、選択したリスト項目に対応する操作依頼情報に応じた保留解除遠隔操作を行うようにされてよい。
また、操作依頼リストにおけるリスト項目は、所定のソート基準に応じてソート可能なようにされてよい。例えば、操作依頼リストにおけるリスト項目は、操作依頼情報の受信順、登録された商品のうちの保留商品の登録数順等に基づいてソート可能とされてよい。
また、監視装置80において、保留商品が登録されている取引に対応する客のリスト(保留商品保有客リスト)が表示されるようにしてよい。この場合、例えば過去の取引履歴に基づいて、保留商品が登録される頻度の高い客のリスト項目については、そのことが把握可能なように他のリスト項目と異なる態様で表示されるようにしてよい。
また、保留商品保有客リストのリスト項目は、所定のソート基準に従ってソート可能なようにされてよい。例えば、保留商品保有客リストのリスト項目は、現時点での商品登録数の順に従ってソート可能なようにされてよい。
また、保留商品保有客リストのリスト項目は、リスト項目ごとに対応する客の現在位置と精算装置40との距離に従ってソートされてよい。客の現在位置は、客端末装置50の現在位置を取得することによって得られる。監視装置80は、例えば客端末装置50が自己の有するGPS等に対応する測位機能を利用して測位した位置情報を、例えば取引管理装置60経由で取得することができる。また、例えば客端末装置50と通信して端末識別情報を取得するビーコンを店舗の所定位ごとに設け、監視装置80が、ビーコンから受信した位置情報と、位置情報の送信元のビーコンの位置とを対応付けることによっても、客端末装置50の位置情報を取得できる。
また、保留商品保有客リストのリスト項目は、リスト項目ごとに対応する客の信用レベルの順に従ってソート可能なようにされてよい。例えば、取引管理装置60が、これまでの客の取引実績等に基づいて、客ごとに信用レベルを設定した信用レベル情報を記憶する。監視装置80は、取引管理装置60が記憶する信用レベル情報から、リスト項目ごとに対応する客の信用レベルを取得できる。
上記実施形態においては、客が、客端末装置50に対して保留解除遠隔操作を依頼する操作(操作依頼ボタンBT51に対する操作)を行うことで、監視装置80にて対象の保留商品の正常登録のための商品情報入力画面が表示されていた。つまり、上記実施形態においては、客が保留解除遠隔操作を依頼する操作を行ったことに応じて、店員が保留商品の保留解除のための保留解除遠隔操作を行えるようにされていた。
しかしながら、客が保留解除遠隔操作を依頼する操作を行わなくとも、店員が保留商品の保留解除のための保留解除遠隔操作を行えるようにされてよい。
例えば「NON-FILE」としての保留商品の登録結果は、商品マスタに該当の商品情報が登録されていなかったという、店舗側の不備により生じる。そこで、例えば客端末装置50は、「NON-FILE」としての保留商品が登録された場合には、客が保留解除遠隔操作を依頼する操作を行わなくとも、操作依頼情報を取引管理装置60に送信してよい。
取引管理装置60は、操作依頼情報の受信に応じて、「NON-FILE」に該当するとして登録された保留商品に対応する商品情報入力画面を表示できる。これにより、「NON-FILE」としての保留商品が登録された場合には、客が保留解除遠隔操作の依頼(正常登録の依頼)の操作を行わなくとも、店員が監視装置80を操作して正常登録を行えるようになる。この場合、店舗側の不備であるのに客がわざわざ正常登録を依頼するための操作をしなくともよくなるので、客が不満を覚えにくい。
ただし、この場合に、店員による保留解除遠隔操作により保留商品の保留解除が完了したことに応じて図13(C)に例示した態様の保留解除確認画面WD53を表示させたとすると、客にとっては保留解除の完了が唐突に報知されることになり、例えば戸惑いなども生じやすい。
そこで、この場合には、保留解除確認画面WD53において、例えば「先ほどの商品が正常登録されませんでしたので、店員が遠隔操作で対応いたしました。」といったように、客の依頼は求めなかったが店員により保留解除遠隔操作の行われたことを客が把握できるような内容のメッセージとすることが好ましい。
上記実施形態の監視装置80は、例えば店舗のバックヤードに設置された端末であってもよいし、店員が所持する携帯端末であってもよい。
上記実施形態では、監視装置80は、客端末装置50が送信した操作依頼情報を、取引管理装置60経由で受信することにより、操作依頼情報に含まれる商品情報を取得するようにされている。つまり、上記実施形態の監視装置80は、受動的に商品情報を取得するようにされている。しかしながら、監視装置80は、例えば一定時間ごとなどの所定のタイミングで、取引管理装置60に商品情報を問い合わせることで、能動的に商品情報を取得するようにされてよい。
この場合、取引管理装置60は、監視装置80からの問い合わせに応じて、自己が客端末装置50から受信して記憶している商品情報を監視装置に送信してもよい。あるいは、取引管理装置60は、監視装置80からの問い合わせに応じて、客端末装置50に商品情報を送信させ、受信された商品情報を監視装置に転送してもよい。
また、取引管理装置60が中継することなく、客端末装置50と監視装置80との間で商品情報の送受信が行われるようにされてもよい。
なお、上記実施形態において客端末装置50が実行する処理の一部を、例えば、取引管理装置60、監視装置80、精算装置40、管理装置10、その他の店舗内の上位装置やクラウド上のサーバ装置等が実行するようにされてよい。同様に、取引管理装置60、監視装置80、精算装置40、管理装置10等のそれぞれが実行する処理の一部も、他の装置が実行するようにされてよい。
上記のような態様の1つとして、本実施形態のショッピングシステムにおいてシンクライアントシステムの構成が備えられてよい。一例として、取引管理装置60あるいは他のサーバがシンクライアント対応のサーバ(例えば、クラウドサーバ)として構成され、客端末装置50、監視装置80等がシンクライアントとして機能するようにされてよい。
また、取引管理装置60、監視装置80、管理装置10等は、複数のコンピュータ装置やサーバに分散された構成であってもよい。
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理システムに関する。
[背景技術]
携帯端末を用いて顧客自ら商品を登録するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-147252号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
携帯端末を用いて顧客自らが商品の登録を行う商品販売データ処理システムにおいては、商品の登録結果が不全となる場合がある。登録結果が不全となった商品については、例えば店員の操作により登録結果が不全な状態を解消することが行われる。このような登録結果が不全な状態の解消は、効率良く行われることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、携帯端末を用いて顧客自らが商品の登録を行う商品販売データ処理システムにおいて、商品の登録結果が不全な状態の解消が効率良く行われるようにすることを目的とする。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、客が携帯端末装置(例えば、客端末装置50)を用いた商品登録操作に基づいて商品を登録する商品販売データ処理システムであって、前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合(例えば、保留商品として登録された場合)に、登録結果が不全であった登録不全商品(例えば、保留商品)に関する登録不全商品情報(例えば、操作依頼情報(カート識別情報と保留商品参照情報とを含む)、S210)を、店員が使用する監視装置(例えば、監視装置80)に取得させる取得制御手段と、前記取得制御手段によって取得された前記登録不全商品情報に基づく画面(例えば商品情報入力画面)を前記監視装置にて表示させる表示制御手段と、表示された前記画面に対して登録補完情報(例えば、入力エリアAR30(AR40)に入力される簡易商品情報)が入力されたことに応じて、前記登録不全商品について正常な商品として登録する正常登録を行う正常登録手段とを備える商品販売データ処理システムである。
Claims (10)
- 客が携帯端末装置を用いた商品登録操作に基づいて商品を登録する商品販売データ処理システムであって、
前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、登録結果が不全であった登録不全商品に関する登録不全商品情報を、店員が使用する監視装置に取得させる取得制御手段と、
前記取得制御手段によって取得された前記登録不全商品情報に基づく画面を前記監視装置にて表示させる表示制御手段と、
表示された前記画面に対して登録補完情報が入力されたことに応じて、前記登録不全商品について正常な商品として登録する正常登録を行う正常登録手段と
を備える商品販売データ処理システム。 - 前記登録不全商品は、前記商品登録操作に応じて前記携帯端末装置により取得された商品コードに対応付けられた商品情報が、店舗にて商品の管理に使用される商品情報データベースに存在しない商品であり、
前記表示制御手段は、前記商品情報に含まれる情報項目のうちの所定の一部の情報項目を前記登録補完情報の入力項目として提示する前記画面を表示し、
前記正常登録手段は、前記商品コードと、前記入力項目に入力された情報とに基づいて前記登録不全商品の正常登録を行う
請求項1に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記登録不全商品は、前記携帯端末装置により商品コードを撮像させる前記商品登録操作が行われた結果として、前記携帯端末装置が撮像画像から商品コードを取得できなかったときの商品コードの取得対象の商品であり、
前記表示制御手段は、正常登録の対象の商品をユーザに示す画像として前記撮像画像を提示するとともに、店舗にて商品の管理に使用される商品情報データベースに格納される商品情報に含まれる情報項目のうちの所定の一部の情報項目を前記登録補完情報の入力項目として提示する前記画面を表示し、
前記正常登録手段は、前記入力項目に入力された情報に基づいて前記登録不全商品の正常登録を行う
する請求項1または2に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記表示制御手段は、前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果のうちに前記登録不全商品が含まれる客についての一覧が前記監視装置にて表示されるように制御する
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、前記監視装置に対する店員の操作によって登録結果が不全な状態の解消が可能であることを客に報知する表示が前記携帯端末装置にて行われるように制御する報知制御手段を備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記取得制御手段は、前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、客による正常登録の依頼の操作を受け付けなくとも、前記登録不全商品情報を、店員が使用する監視装置に取得させる
請求項1から5のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 客が携帯端末装置を用いた商品登録操作に基づいて商品を登録する商品販売データ処理システムにおけるコンピュータを、
前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、登録結果が不全であった登録不全商品に関する登録不全商品情報を、店員が使用する監視装置に取得させる取得制御手段、
前記取得制御手段によって取得された前記登録不全商品情報に基づく画面を前記監視装置にて表示させる表示制御手段、
表示された前記画面に対して登録補完情報が入力されたことに応じて、前記登録不全商品について正常な商品として登録する正常登録を行う正常登録手段
として機能させるためのプログラム。 - 客が携帯端末装置を用いた商品登録操作に基づいて商品を登録する商品販売データ処理システムにおいて店員が使用する監視装置であって、
前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、登録結果が不全であった登録不全商品に関する登録不全商品情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記登録不全商品情報に基づく画面を表示する表示制御手段と、
表示された前記画面に対して登録補完情報が入力されたことに応じて、前記登録不全商品について正常な商品として登録する正常登録を行う正常登録手段と
を備える監視装置。 - 客が携帯端末装置を用いた商品登録操作に基づいて商品を登録する商品販売データ処理システムにおいて店員が使用する監視装置としてのコンピュータを、
前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、登録結果が不全であった登録不全商品に関する登録不全商品情報を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された前記登録不全商品情報に基づく画面を表示する表示制御手段、
表示された前記画面に対して登録補完情報が入力されたことに応じて、前記登録不全商品について正常な商品として登録する正常登録を行う正常登録手段
として機能させるためのプログラム。 - 客が携帯端末装置を用いた商品登録操作に基づいて商品を登録する商品販売データ処理システムにおいて備えられるサーバ装置であって、
前記商品登録操作に基づいた商品の登録結果が不全であった場合に、登録結果が不全であった登録不全商品に関する登録不全商品情報を、店員が使用する監視装置に取得させる取得制御手段と、
前記取得制御手段によって取得された前記登録不全商品情報に基づく画面を店員が操作する監視装置にて表示させる表示制御手段と、
前記監視装置にて表示された前記画面に対して登録補完情報が入力されたことに応じて、前記登録不全商品について正常な商品として登録する正常登録を行う正常登録手段と
を備えるサーバ装置。
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