JP7262715B2 - レジシステム、ゲートシステム、及び装置 - Google Patents
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Description
画像取得処理は、カメラ60から画像を取得する処理であって、カメラ60に対して画像の送信をリクエストし、カメラ60から送信された画像を受信する。
差分処理は、予めメモリ51に記憶させた背景モデルと画像取得処理において取得した画像の差分を抽出する処理である。背景モデルとしては、会計エリアEに客がいない状態の画像が用いられる。当該差分処理によって、客が抽出された差分画像が得られることとなる。
座標取得処理は、差分画像における客の座標を取得する処理である。
判定処理は、取得した座標が適切であるか否かを判定する処理である。例えば、座標取得処理において座標が取得できなかった場合や、取得した座標がレジカウンター11正面付近の座標範囲内でない場合には、レジカウンター11正面における客Cを認識できなかったものとして、再度、上記画像取得処理から順に実行される。一方、適切に座標が取得されている場合には、当該取得された座標をレジカウンター11正面における客Cの位置情報として認識し、次の特定処理(s30)が実行される。
このように、サーバ50のCPU53は、登録装置10において会計情報が提示されている客Cを認識する認識部54として機能している。また、サーバ50のメモリ51は背景モデル、及びレジカウンター11正面付近の座標範囲を記憶する記憶部として機能している。
追跡処理は、会計エリアEにおける客Cの移動を追跡する処理であり、当該フレームにおける座標取得処理において新たに取得した新座標と前回フレームにおいて取得した前座標の差分を求め、当該差分が一定範囲にある新座標を客の位置としてメモリ51に記憶する。
判定処理は、客Cがいずれかの精算装置30a,30bの前に移動したか否かを判定する処理であって、各精算装置30a,30bの正面エリアに対応する座標範囲内に新座標があるか否かを判定する。具体的には、新座標が、精算装置30aの正面エリアに対応する座標範囲内にある場合には、客Cが精算装置30aを選択したものと判定する。又は、新座標が、精算装置30bの正面エリアに対応する座標範囲内にある場合には、客Cが精算装置30bを選択したものとして判定する。このように判定された場合には次の送信処理(s40)を実行する。一方、このように判定さなかった場合、すなわち、どちらの座標範囲内にない場合には、客Cが移動中であるとして、再度、上記画像取得処理から順に実行する。
このように、サーバ50のCPU53は、客Cが位置する精算装置30を特定する特定部55として機能している。また、サーバ50のメモリ51は、会計エリアEにおける客の位置座標、及び各精算装置30の正面エリアに対応する座標範囲を記憶する記憶部として機能している。
判定処理は、ゲートのドア70を開閉させるか否かを判定する処理であって、退店しようとする客を検出したことをゲート70から受信した場合に、座標取得処理において取得した客の新座標を参照し、当該客の新座標がゲート70の内側エリアに対応する座標範囲に位置するか否かを判定する。座標範囲に位置する場合には当該新座標に対応する会計情報を参照し、当該会計情報に対応する支払フラグがセットされているか否かを確認する。当該支払フラグがセットされている場合には、ゲート70に対して、ドアを開ける許可を出力する。ゲート70は、当該許可を受信すると、ドアを開放する。一方で、支払フラグがセットされていない場合には、ゲート70に対してドアを開ける許可を出力しないので、ドアが開かず、未払い客の退店を防止することができる。このように、サーバ50のCPU53は、ゲート70の開閉を制御する開閉制御部56として機能している。
照合処理は、登録装置10における顔の特徴と、精算装置30における顔の特徴が一致するか否かを照合する処理、すなわち、認識処理(s20)において抽出した特徴と、特定処理(s30)において抽出した特徴を照合する処理である。当該特徴が一致する場合には、当該精算装置30に対して客Cが移動したものであると判定し、当該精算装置30に対して会計情報を送信する。
確認処理は、退店する客Cが既に会計を済ませたか否かを確認する処理であり、上記抽出した顔の特徴に対応する会計情報の支払フラグがセットされているか否かを確認する。フラグがセットされている場合にはゲート70に対してドアを開けることを許可することを送信する。
上記実施形態では、単独客Cが会計を行う場合を例に説明したが、例えば家族単位などグループ単位で会計を行っても構わない。例えば、グループ単位で会計を行う場合には、認証処理(s20)の判定処理において、レジカウンター11正面における複数の客の新座標を位置情報として認識する。そして、特定処理(s30)の判定処理において、複数の客のいずれかの新座標がいずれかの精算装置30の正面エリアに対応する座標範囲内にあるか否かを判定する。具体的には、いずれかの客の新座標が、精算装置30aの正面エリアに対応する座標範囲内にある場合には、当該客がグループにおける精算者であり、精算装置30aを選択したものと判定する。一方、グループ内の全ての客の新座標が、いずれの座標範囲内にない場合には、グループが移動中であるとして、再度、画像取得処理から順に実行する。
上記の実施形態のカメラ60は、赤外線カメラであっても構わない。また、サーモグラフィであっても構わない。赤外線カメラやサーモーグラフィを用いた場合には、暗い店内においても客を認識し、当該客を追跡することが可能となる。
第1実施形態では、差分画像に基づいて客を認識しているが、当該態様に限定されず、カメラ60から取得した画像に含まれる人の特徴に基づいて客を認識しても構わない。たとえば、サーバ50は機械学習部を備え、サーバ50は機械学習部に対してカメラ60から取得した画像を入力し、当該機械学習部から人物の座標を取得しても構わない。なお、当該機械学習部は、教師データとして、多数の人物の画像データが入力されており、当該教師データに基づいて学習することにより得られた人物の特徴に基づいて、カメラ60の画像から人物を検出することとしている。
上記実施形態では、会計エリアを撮像する一つのカメラ60を用いたが、複数のカメラ60を設けても構わない。当該態様においては、サーバ50は、複数のカメラ60から受信した画像を繋げて一つの画像を生成した上で、当該画像に基づいて認識処理、特定処理及び開閉処理を実行する。
上記の実施形態のカメラ60の位置は店の天井に限定されず、店の壁に設けられても構わない。また、カメラ60は店の天井や壁など複数箇所に設けても構わない。
上記の実施形態の登録装置10は、据置形のレジカウンター11上に設置される態様であったが、店内の混雑状況に応じて店内に設置される可動形のレジカウンター上にも設置される態様であっても構わない。
登録装置10は、買い物カゴに設けられても良い。すなわち、登録装置は、買い物カゴに取り付けられるバーコードリーダと小型のタブレット端末を備え、小型のタブレット端末は、バーコードリーダから取得した識別情報に対応する商品の情報を表示するものであっても構わない。また、同様に、登録装置は店内のショッピングカートに設けられても構わない。
上記の実施形態の登録装置10が設置されたレジカウンター11は、商品を搬送するコンベアを備えても構わない。このような態様において、登録装置10のバーコードリーダ13(読取部15)は、当該コンベアの搬送経路に設けられ、コンベアによって搬送される商品のバーコードを読み取るように設置される。当該バーコードリーダ13は、コンベアの上方、両側、下方のいずれか又は全部に設けることができる。客は、コンベアの上流に商品を置き、コンベアの下流にて商品を回収する。コンベアの下流には登録装置10の液晶ディスプレイ23(提示部20)が設けられており、客は、液晶ディスプレイ23で会計情報を確認したうえで、精算装置30を選択して支払いを行う。
上記の実施形態の登録装置10は、読取部15として、商品に付されたバーコードから情報を読み取るバーコードリーダ13を用いているが、読取部15はバーコードリーダ13に限定されず、商品に付されたRFタグから情報を読み取るRFIDリーダであっても構わない。このようなRFIDリーダとしては、上記実施形態のレジカウンター11に埋め込まれる板状のRFIDリーダや、上記変形例のコンベアの側方に設けられるRFIDリーダを用いることができる。また、買い物カゴを収容する読取空間を備えるRFIDリーダであっても構わない。
上記の実施形態のレジシステム1は、一台の登録装置10と、2台(複数)の精算装置30と、を備えているが、複数の登録装置10と、複数の精算装置30と、を備えるレジシステムであってもよい。また、複数の登録装置10と、当該登録装置10よりも多い台数の精算装置30を備えるレジシステムであってもよい。
精算装置30のディスプレイ34はタッチパネルを備え、タッチパネルを操作して支払操作を行っても構わない。また、タッチパネルに代えてカメラを備え、客Cのモーションを検出することで支払操作が行われても構わない。
上記実施形態では、支払部である精算装置30として現金精算機を例にして説明したが、精算装置30は、現金で支払いを行う現金支払部と、クレジットカードで支払いを行うカード支払部と、電子マネーで支払いを行う電子マネー支払部と、を有する装置であっても構わない。また、現金での支払いのみを行うことのできる現金精算装置30と、クレジットカードでの支払いのみを行うことのできるカード精算装置30と、電子マネーでの支払いを行うことのできる電子マネー精算装置30と、を併設しても構わない。
上記実施形態では、レジカウンター11(登録装置10)から離れた位置に支払部である精算装置30を設置しているが、このような態様に限定されない。例えば、実施形態の精算装置30に加えて、レジカウンター11の近傍に他の支払部である精算装置30を設置しても構わない。このような態様においてはレジカウンター11での支払いをスムーズに行うために、クレジットカードでの支払いや電子マネーでの支払いが可能な精算装置30をレジカウンター11の近傍に設置するのが好ましい。
上記実施形態においてゲート70は、サーバ50からの許可に基づいて開閉しているが、当該態様に限定されず、サーバ50からの警報命令に基づいて警報を発するものであっても構わない。すなわち、サーバ50は、退店する客Cの位置座標に対応する支払フラグがセットされていないときに、警報を発する旨の命令をゲート70に送信し、ゲート70は、スピーカーを備え、サーバ50からの警報命令に従って警報をスピーカーから出力する態様であっても構わない。
上記実施形態では、認識部および特定部はサーバ50に設けられているが、当該認識部および特定部を登録装置10または精算装置30に設けても構わない。また、サーバ50は単一の装置に限られず、決定部を備える一のサーバと、販売管理テーブルを記憶する記憶部を備える他のサーバと、を備え、一のサーバと他のサーバが協働するものであっても構わない。
上記実施形態のレジシステムおよびゲートシステムは、レジカウンター11で読み取られ登録された商品の一部または全部の買い上げをキャンセルする機能を備えても構わない。例えば、精算装置30の近くにサービスカウンターを設け、当該サービスカウンター上にキャンセル用の装置を設置する。当該キャンセル用の装置の構成は登録装置10と同じ構成であり、商品のバーコードを読み取るバーコードリーダと、バーコードリーダが接続されたタブレット端末と、を備え、当該タブレット端末はバーコードリーダから取得した識別情報に対応する商品情報をキャンセル対象の商品情報としてサーバ50に送信する。サーバ50は、キャンセル対象の商品情報を取得した場合に、当該サービスカウンターのエリア内に含まれる客の位置座標に対応づけられた会計情報からキャンセル対象の商品を削除して会計情報を更新する。なお、当該キャンセル用の装置は登録装置10と同じ構成であるため、登録装置10に当該キャンセル機能を含めても構わない。
上記実施形態のレジシステムおよびゲートシステムは、支払いを一時的に保留する機能を備えても構わない。具体的には、精算装置30の近くにサービスカウンターを設け、当該サービスカウンター上に発券装置を備える。当該発券装置は、保留IDがバーコード等で印刷されたレシートを発券する装置である。例えば、客は財布を車や自宅に忘れた際に、支払いを一時的に保留にするために当該発券装置からレシートを取得する。発券装置は、レシートに印刷された保留IDをサーバ50へと送信する。サーバ50は保留IDを受信すると、サービスカウンターのエリア内に含まれる客の位置座標に対応する会計情報に保留IDを対応づけて記憶し、当該位置座標の追跡をストップする。当該客はサーバ50によって追跡されていないので、自由にゲートの出入りが可能となる。サービスカウンターには読取装置が設置されており、客が支払の保留を解除する場合には当該読取装置にレシートの保留IDを読み取らせる。読取装置はサーバ50と通信可能に接続されており、読み取った保留IDをサーバ50に送信する。サーバ50は読取装置から保留IDを受信すると、サービスカウンター前にいる客の座標を取得し、保留IDに対応する会計情報を当該客の座標に対応づけて客の移動を監視する。なお、保留IDは、バーコードだけではなく、RFタグやビーコンなどの通信機器を用いてもよい。また、発券装置による保留IDの発行に変えて、カメラによって撮像した画像に基づく顔認証により取得した特徴点を会計情報に対応付けて記憶しても構わない。
上記実施形態では、スーパーマーケット等の商店におけるレジシステム1を例に説明したが、飲食店におけるレジシステムとして採用しても構わない。飲食店におけるレジシステムとして用いる場合には、各テーブルに設置されたオーダを行うためのタブレット端末14が、オーダしたメニューとその料金を客に提示する提示部20として機能する。そして、飲食店の出入口付近に精算装置30が設置される。カメラは、飲食店の天井に設置される。サーバ50のメモリには、背景データとして客がいない状態の店内画像が記憶されており、認識処理および特定処理の差分処理において、当該背景データとカメラから受信した画像の差分画像が生成される。そして、認識処理および特定処理の座標取得処理において、差分画像に基づいて客の位置座標が取得されることとなる。認識処理の判定処理では、会計情報を提示するタブレット付近の客の位置座標が認識され、特定処理の判定処理では当該客の位置座標が追跡されることで精算装置30が特定されることとなる。
上記実施形態は、中古品等の買取システムに用いても構わない。すなわち、持ち込まれた中古品等の買取に関する会計情報を客に提示する提示部として機能する登録装置と、中古品等の買取に関する支払いを行う支払部として機能する支払機と、サーバと、を備え、当該サーバは、買取に関する会計情報が提示されている客を認識する認識部と、前記認識された客が位置する前記支払機を特定する前記特定部と、を有し、提示した会計情報を前記特定された支払機に転送するシステムであっても構わない。
20 提示部
33 支払部
34 ディスプレイ(表示部)
50 サーバ(装置)
51 メモリ(記憶部)
54 認識部
55 特定部
60 カメラ
100 ゲートシステム
Claims (11)
- 会計に関する会計情報を客に提示する登録装置と、
前記会計の支払いを行う複数の精算装置と、
前記登録装置と前記複数の精算装置を含む会計エリアを撮像するカメラと、
前記カメラから取得した画像に基づいて、前記会計情報が提示されている前記客を認識する認識部と、
前記カメラから取得した画像に基づいて、前記認識された客の位置情報を算出し、当該位置情報に基づいて当該客が位置する前記精算装置を特定する特定部と、
を備え、
前記提示した会計情報を前記特定した精算装置に転送することを特徴とする、レジシステム。 - 前記登録装置を複数備える請求項1に記載のレジシステム。
- 前記登録装置が可動形であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジシステム。
- 前記カメラは赤外線カメラであることを特徴とする請求項1に記載のレジシステム。
- 前記精算装置は、前記客が前記会計の支払いを行う際に、前記会計情報を表示する表示部を備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレジシステム。
- 前記認識部は、複数の前記客を認識し、
前記特定部は、前記複数の客のいずれかが位置する前記精算装置を特定する、ことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレジシステム。 - 前記会計情報を記憶する記憶部を備え、
前記記憶部は、前記精算装置において支払いが行われたことを前記会計情報に対応づけて記憶することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレジシステム。 - 前記精算装置は、
前記登録装置から離れた位置に設けられた第1精算装置と、
前記登録装置と同じ位置に設けられた第2精算装置と、
を備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレジシステム。 - 前記カメラを複数備える、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のレジシステム。
- 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の前記認識部および前記特定部を有し、前記会計情報を前記特定された精算装置へと転送することを特徴とする、装置。
- 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のレジシステムと、
前記レジシステムと連携するゲートと、
を備え、
前記ゲートは、前記精算装置において支払いが行われたことを条件として、前記追跡された客を通過させることを特徴とする、ゲートシステム。
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