JP2022029133A - 取引情報出力装置、取引情報出力方法、取引情報出力システム、およびプログラム - Google Patents

取引情報出力装置、取引情報出力方法、取引情報出力システム、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】外国人の顧客が取引を行う際に当該顧客を好適に支援すること。【解決手段】取引情報出力装置は、通信手段と、取得手段と、出力制御手段とを備える。通信手段は、設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う。取得手段は、前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する。出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能である。【選択図】図19

Description

本発明は、取引情報出力装置、取引情報出力方法、取引情報出力システム、およびプログラムに関する。
近年、客が商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジシステムが普及している。例えば、客が所有する携帯端末などの登録端末を用いて、商品の登録および精算を行うセルフレジシステムが知られている。
セルフレジシステムにおいては、携帯端末、計量装置、および精算装置など複数の装置が用いられる。携帯端末には、取引に関する情報が表示される。取引に関する情報は、計量装置において計量された商品の計量結果や、登録した商品を示す登録情報などを含む。また、取引に関する情報は、携帯端末以外にも、計量装置や精算装置など、店舗において設置される他の装置にも表示される。
ここで、携帯端末は、顧客が設定した言語で各種情報を表示することが可能である。一方で、携帯端末以外の装置は、来店する多くの顧客が使用する言語(自国の言語)で各種情報を表示する。このため、外国人など、店舗で使用されている言語に精通していない顧客の場合、携帯端末以外の装置に表示された内容を容易に把握することができないことがある。
関連する技術として、店員が商品を登録して、顧客が精算をおこなうPOSシステムにおいて、登録用レジスタにおいて選択した言語で、精算用レジスタにおいて商品に関する情報を表示させるようにしたPOSシステムが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2014-142922号公報
しかしながら、従来技術では、セルフレジシステムが導入されている店舗における言語を把握できない外国人等の顧客にとっては、当該顧客が把握可能な言語を店員に口頭で伝えたり、当該顧客が把握可能な言語に切り替える操作を顧客自身で行ったりすることすら困難なことがある。このため、セルフレジシステムにおいて、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客が好適に取引を行うことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外国人等の顧客が取引を好適に行うことを支援することができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である取引情報出力装置は、設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段と、を備える、ことを特徴とする取引情報出力装置である。
実施形態1に係るショッピングシステム1のネットワーク構成を示す説明図である。 POS端末20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 計量装置30の外観の一例を示す説明図である。 計量装置30のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 メモリ304が記憶する言語関連テーブルの一例を示す説明図である。 メモリ304が記憶する対応言語テーブルの一例を示す説明図である。 携帯端末50のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 クラウドサーバSvが管理する、携帯端末50ごとの各種情報の一例を示す説明図である。 ショッピングシステム1における商品の登録および精算に係る処理の流れを示すシーケンス図である。 計量対象商品の登録処理の流れを示すシーケンス図である。 携帯端末50が行う計量対象商品の登録処理の一例を示すフローチャートである。 携帯端末50が行う計量装置30との接続中処理の一例を示すフローチャートである。 計量装置30が行う取引情報出力処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行う取引情報出力処理の一例を示すフローチャートである。 計量対象商品の登録手順の一例を示す説明図である。 計量装置30に表示される待機画面の一例を示す説明図である。 携帯端末50に表示されるペアリング中の画面の一例を示す説明図である。 計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の画面の一例を示す説明図である。 計量装置30が発行するラベルの一例を示す説明図である。 外国語で計量対象商品を登録する際の手順の一例を示す説明図である。 計量装置30に表示される外国語表示の待機画面の一例を示す説明図である。 携帯端末50に表示されるペアリング中の外国語表示の画面の一例を示す説明図である。 計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の外国語表示の画面の一例を示す説明図である。 計量装置30が外国語で発行するラベルの一例を示す説明図である。 携帯端末50のディスプレイ509に表示される画面の一例を示す説明図である。 精算時にPOS端末20の客側表示部205に表示される画面の遷移の一例を示す説明図である。 携帯端末50のディスプレイ509に中国語で表示される画面の一例を示す説明図である。 精算時にPOS端末20の客側表示部205に外国語で表示される画面の遷移の一例を示す説明図である。 実施形態2に係るショッピングシステム2500のネットワーク構成を示す説明図である。 券売機2510の外観の一例を示す説明図である。 券売機2510のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 呼出ディスプレイ2520のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 券売機2510が行う処理の一例を示すフローチャートである。 呼出ディスプレイ2520が行う取引情報出力処理の一例を示すフローチャートである。 券売機2510に日本語で表示されるメニュー画面の一例を示す説明図である。 日本語で発行した食券の一例を示す説明図である。 呼出ディスプレイ2520に日本語で表示される呼出画面の一例を示す説明図である。 券売機2510に中国語で表示されるメニュー画面の一例を示す説明図である。 中国語で発行した食券の一例を示す説明図である。 呼出ディスプレイ2520に中国語で表示される呼出画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明の取引情報出力装置、取引情報出力方法、取引情報出力システム、およびプログラムの実施形態1,2について説明する。
(実施形態1)
(ショッピングシステム1のネットワーク構成)
図1は、実施形態1に係るショッピングシステム1のネットワーク構成を示す説明図である。ショッピングシステム1は、取引情報出力システムの一例である。ショッピングシステム1は、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。なお、本明細書において、「客」、「顧客」、および「ユーザ」は、特に区別して説明しない限り、同義とする。
図1において、ショッピングシステム1は、クラウドサーバSvと、ストアコントローラ(管理装置、ストアコンピュータ)10と、監視端末11と、POS(Point Of Sales)端末20と、計量装置30と、携帯端末50と、を含む。POS端末20および計量装置30は、それぞれ取引情報出力装置の一例である。携帯端末50は、端末装置の一例である。
各装置および各端末は、それぞれ、ネットワークを介して、通信可能に接続されている。例えば、ストアコントローラ10と、監視端末11と、POS端末20と、計量装置30とは、それぞれ、LAN(Local Area Network)55を介して、通信可能に接続されている。各装置および各端末は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。
クラウドサーバSvは、顧客に関する情報や、店舗に関する情報、店舗ごとの商品に関する情報などの各種情報を管理するサーバ装置である。例えば、クラウドサーバSvは、携帯端末50によって読み取られた商品の情報に基づいて、顧客ごとに、仮想カートを示すカート情報を生成し、仮想カートに商品を登録する。クラウドサーバSvが管理(生成および記憶)する情報については、図6を用いて後述する。
ストアコントローラ10は、POS端末20や計量装置30を管理するとともに、商品マスタなどの取引に必要な各種情報を記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJAN(Japanese Article Number)コード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。また、商品マスタは、計量が必要な商品(以下「計量対象商品」と言う)の商品識別情報、商品名称、計量対象商品の単価などを含む。また、ストアコントローラ10は、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。また、ストアコントローラ10は、顧客の会員情報を記憶してもよい。
監視端末11は、POS端末20や計量装置30を監視する。具体的には、監視端末11は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりする。また、監視端末11は、計量装置30の処理状況等を表示したり、計量装置30を制御したりする。
POS端末20は、携帯端末50によって登録された商品の精算(決済)を行う精算処理を実行することが可能なコンピュータ装置である。また、本実施形態において、POS端末20は、精算処理のほかにも、購入する商品の登録(以下「商品登録」という場合がある。)を行う登録処理を実行することも可能である。また、POS端末20は、携帯端末50で登録された商品を精算することのほかにも、自端末または他のPOS端末20で登録された商品の精算を行うことも可能である。なお、図1において、POS端末20および計量装置30の台数は、それぞれ複数台を例示しているが、それぞれ1台であってもよい。
計量装置30は、計量対象商品の計量を行うコンピュータ装置である。計量装置30は、計量した重量(または個数)と、計量対象商品の単価とを用いて、計量対象商品の金額を算出する。計量対象商品は、通常の商品とは異なる商品である。ここで、通常の商品は、例えば、JANコードが付されている商品である。携帯端末50は、JANコードを読み取ると、読み取ったJANコードをクラウドサーバSvに問い合わせ、JANコードに対応付けられている価格データを取得する。
一方で、計量対象商品は、品物の重量や数量により価格が異なる商品である。計量対象商品は、例えば、野菜、果物、鮮魚、精肉などの生鮮食品や総菜などである。計量装置30は、計量対象商品の金額や重量等をコード化したラベルを印刷して出力する。当該ラベルには、価格が含まれている。すなわち、計量対象商品に付されるラベル(バーコード)は、NON-PLU(Price Look Up)の方式が用いられている。なお、図1において、計量装置30の台数は、複数台を例示しているが、1台であってもよい。
携帯端末50は、スマートフォン、タブレット装置、携帯電話などの可搬型のコンピュータ装置である。携帯端末50は、通信部、撮像部(カメラ)、タッチパネルなどを備え、顧客によって操作される。本実施形態において、携帯端末50は、ショッピングカートに対して着脱可能に取り付けられる。ただし、携帯端末50は、ショッピングカートに対して着脱不可能に据え付けられたものでもよい。すなわち、携帯端末50は、店舗が顧客に貸与する貸与品であってもよい。
携帯端末50は、商品に付されるバーコード(商品コード)をスキャンして(読み取り)、商品の登録を受け付ける。すなわち、携帯端末50は、商品に付されるバーコードを認識する認識機能を備える。
なお、携帯端末50が備える認識機能は、商品に付される商品コードを読み取ることができるものであればよく、読み取った商品コードから商品を特定できなくてもよい。つまり、携帯端末50は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像として取得している画像)内にオブジェクトとしてバーコードが存在する場合に、当該バーコードから商品コードを読み取ることができればよい。
また、携帯端末50は、画像認識技術を備えていてもよい。具体的には、携帯端末50は、画像(スルー画像、撮像画像)から特徴点を抽出し、撮像対象(オブジェクト等)を認識する画像認識技術を備えていてもよい。例えば、携帯端末50は、画像認識技術を用いて、撮像した商品を特定(推定)してもよい。このような画像認識技術を用いることにより、携帯端末50は、例えば、バーコードの付されていない野菜や果物などの生鮮食品を特定することも可能である。
また、携帯端末50には、ショッピングシステム1に係る商品の登録および精算を行うためのアプリケーションソフトウェア(以下、「本アプリ」という場合がある。)がインストールされている。携帯端末50は、本アプリを起動させることにより、商品に付されたバーコードを読み取って、読み取った情報をクラウドサーバSvに送信する。これにより、当該バーコードに対応する商品は、クラウドサーバSvの仮想カートに登録される。
また、携帯端末50は、精算を行う際に、登録した商品に対応する2次元コード(例えば、QRコード(登録商標))を表示する。POS端末20が当該2次元コードを読み取ると、クラウドサーバSvに対して、登録した商品の登録情報の送信要求を行う。そして、POS端末20がクラウドサーバSvから受信して、POS端末20において精算を行うことが可能になる。なお、以下において、当該2次元コードを「精算用コード」という場合がある。また、登録した商品を「登録商品」という場合がある。
なお、本実施形態において、精算を行う装置は、POS端末20としているが、これに限らない。例えば、精算を行う装置は、店舗に設置された精算専用の装置であってもよいし、ショッピングカートに対して着脱不可能に据え付けられた精算用のコンピュータ装置であってもよい。なお、このコンピュータ装置は、例えば、クレジットカードやプリペイドカードを用いたカードの精算のみを可能にするものであってもよい。
(POS端末20の構成例)
次に、POS端末20の構成例について説明する。
図2は、POS端末20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図2に示すように、POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215とを備える。これらは、バス220を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る情報出力プログラムを含む。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部(例えば、クラウドサーバSvやストアコントローラ10)から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶する。この情報は、例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)や、登録商品を精算する精算処理において生成した精算情報などである。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、計量装置30が記憶する言語関連テーブル420(図4B参照)や対応言語テーブル430(図4C参照)と同等のテーブルを記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、顧客用のタッチディスプレイである。客側表示部205は、顧客に種々の情報を表示するとともに、顧客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、顧客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、精算が行われる際に、携帯端末50に表示される精算用コードを光学的に読み取る。なお、本実施形態において、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取ることも可能である。また、客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ってもよい。なお、商品の登録は、客側スキャナ部206によるコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)を表示し、当該プリセットキーが顧客によって操作(押下)されることによって、商品の登録を行うことも可能である。
カード決済部208は、各種カードによる決済機構である。各種カードは、クレジットカード、電子マネーであるプリペイドカード、ポイントカードなどである。プリペイドカードには、金額(残額)が記憶(チャージ)されている。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、登録商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の登録商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の登録商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。
なお、本実施形態のカード決済部208は、カード認識部、表示部、および操作部を備えるが、これに限らず、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであるが、これに限らない。例えば、カード認識部は、接触型のカードに対応するものに代えて又は加えて、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。釣銭機209は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。釣銭機209は、客側に向けられており、顧客から各種操作や現金の投入を受け付ける。なお、釣銭機209は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有する。当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入された旨の検出や、金種別の枚数の検出などを行う。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイである。店員側表示部210は、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)を備える。キー操作部211は、店員から種々の入力を受け付ける。キー操作部211は、数字を入力するための数字キー、登録する商品に対応するキー、モードを切替えるためのキーなどを含む。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
なお、商品の登録は、店員側スキャナ部212によるコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)を配置し、当該キーが店員に操作(押下)されることによって、商品の登録が行われてもよい。また、POS端末20は、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットキーを表示し、当該プリセットキーが店員に操作されることによって、商品の登録を行うことも可能である。
印刷部213は、各種媒体(レシート、領収書、お会計券等)を印刷して出力する。印刷部213は、媒体発行口の方向を変更可能である。具体的には、印刷部213は、回転自在な機構を有し、媒体発行口が店員側から客側に向くように、また、客側から店員側に向くように構成されている。なお、媒体発行口の向きは、手動で変更可能であってもよいし、動作モードが切り替わることに応じて自動で変更可能であってもよい。なお、印刷部213は、印刷発行口の向きの正誤を検出するセンサを備えていてもよい。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンスや警告音などを出力する。音声ガイダンスや警告音は、例えば、商品の登録や精算に係るものである。
通信部215は、他の装置(クラウドサーバSv、ストアコントローラ10、監視端末11、他のPOS端末20、計量装置30、携帯端末50)と情報を送受信するインターフェースである。
(各動作モードの概要)
続いて、POS端末20の動作モードについて説明する。POS端末20は、複数の動作モードのうちいずれかの動作モードで動作する。複数の動作モードは、通常の業務中における動作モード(登録処理および精算処理に係る動作モード)である。具体的には、複数の動作モードは、通常モードと、会計専用モードと、フルセルフモードとである。以下、通常モード、会計専用モード、およびフルセルフモードの各モードについて簡単に説明する。
(通常モード)
通常モードは、店員側の商品登録を有効とし、客側の商品登録を無効とした動作モードである。すなわち、通常モードは、客側の登録処理を実行せずに、店員側の登録処理を実行する動作モードである。店員側の商品登録では、店員側スキャナ部212、店員側表示部210、およびキー操作部211を用いて、商品の登録が行われる。また、通常モードでは、貨幣(紙幣および硬貨)の投入や各種カードの読み取りなど、精算が可能である。なお、通常モードでは、商品の登録処理が行われている際も、精算を開始させること(例えば、貨幣の投入)が可能である。
また、通常モードでは、他のPOS端末20への登録情報の送信が可能である。他のPOS端末20への登録情報の送信とは、登録処理において生成された登録情報を、精算処理を実行可能な他のPOS端末20(会計専用モードのPOS端末20)に送信することである。また、通常モードでは、お会計券の発行が可能である。お会計券の発行とは、登録処理において生成した登録情報等をコード化し、印刷媒体(お会計券)に印刷して出力することである。お会計券が他のPOS端末20で読み取られることにより、他のPOS端末20において、精算処理を行うことが可能である。
(会計専用モード)
会計専用モードは、店員側および客側の商品登録を無効とした動作モードである。具体的には、会計専用モードは、クラウドサーバSvから登録情報を受信して、精算を行う動作モードである。また、会計専用モードは、他のPOS端末20(通常モードのPOS端末20)からの登録情報の受信、お会計券の読み取り、貨幣の投入を有効として、精算を行う動作モードである。なお、会計専用モードでは、他のPOS端末20への登録情報の送信や、お会計券の発行は無効とされる。ショッピングシステム1において、POS端末20は、会計専用モードで動作するものとする。
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、店員側の商品登録を無効とし、客側の商品登録を有効とした動作モードである。具体的には、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提とした動作モードである。客側の商品登録では、客側スキャナ部206、客側表示部205を用いて、商品の登録が行われる。また、フルセルフモードは、自端末における精算処理を行うことが可能な動作モードである。具体的には、フルセルフモードは、客側の商品登録および貨幣の投入を有効とした動作モードである。なお、フルセルフモードでは、他のPOS端末20への登録情報の送信や、お会計券の発行は無効とされる。また、フルセルフモードは、会計専用モードと同様に、クラウドサーバSvや他のPOS端末20からの登録情報の受信、お会計券の読み取りを有効として、精算を行うことも可能である。
(計量装置30の構成例)
以下、図3を参照しつつ、図4Aに示した計量装置30の構成例について説明する。
図3は、計量装置30の外観の一例を示す説明図である。
図4Aは、計量装置30のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図3または図4Aに示すように、計量装置30は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、メモリ304と、通信部305と、表示部306と、印刷部307と、スキャナ部308と、音声出力部309と、ロードセル310と、載台320と、を備える。これらは、バス330を介して相互に通信可能である。
CPU301は、中央演算処理装置であり、ROM302に記憶されている取引情報出力プログラム等の各種プログラムを読み出して実行することにより、計量装置30の動作を制御する。
ROM302は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、ROM302やメモリ304から読み出した情報や、外部から取得した情報や、処理において生成した情報等を記憶する。
メモリ304は、種々の情報を記憶する。メモリ304は、例えば、ストアコントローラ10から取得した計量対象商品の単価を記憶する。また、メモリ304は、計量対象商品を示す情報などの種々の情報を、設定された言語を用いて表示または音声で出力するための出力情報(図4Bを用いて後述する言語関連テーブル420)を記憶する。また、メモリ304は、図4Cを用いて後述する対応言語テーブル430を記憶する。なお、メモリ304に記憶されている各種情報は、外部の装置(例えば、ストアコントローラ10や外部のサーバ装置等)に記憶されていてもよい。この場合、計量装置30は、各種情報を用いる際に、当該外部の装置に問い合わせて、各種情報を取得するようにすればよい。
なお、メモリ304は、ROM302に代えて、CPU301が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、メモリ304は、RAM303に代えて、ROM302から読み出した情報や、外部から取得した情報や、処理において生成した情報等を記憶してもよい。
通信部305は、外部の装置との間で情報を送受信するインターフェースである。通信部305は、ストアコントローラ10から、計量対象商品の商品識別情報に対応する単価を受信する。計量装置30は、載台320に載置された商品の重量(または個数)と、単価とを用いて、計量対象商品の売価を算出する。
また、通信部305は、ネットワーク通信を介した通信のほかに、携帯端末50と近距離無線通信を行う。通信部305が近距離無線通信によって携帯端末50と通信接続可能な台数は、限られており、例えば、1台である。具体的に説明すると、携帯端末50と1対1で近距離無線通信を行う。1対1の近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)である。なお、1対1の近距離無線通信は、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)、光通信、4G(Generation)回線等などの通信プロトコルによる通信であってもよい。なお、通信部305が近距離無線通信によって携帯端末50と通信接続可能な台数は、1台に限らず、2台や3台であってもよい。
表示部306は、顧客に各種情報を表示するとともに、顧客から操作を受け付ける。表示部306に表示される各種情報は、計量中の計量対象商品の商品名や計量数などのほか、計量に関するガイダンスなどを含む。また、表示部306に表示される各種情報は、携帯端末50と1対1の通信を開始させるために、携帯端末50に読み取らせる2次元コード(以下「接続用コード」という場合がある。)を含む。
印刷部307は、計量対象商品に関する情報(計量対象商品の重量、売価、およびこれらを示すバーコードなど)が印刷された印刷物(以下「ラベル」ともいう)を出力するラベル発行部である。
スキャナ部308は、各種コード(バーコード、2次元コード等)を読み取る。
音声出力部309は、音声を出力する。例えば、音声出力部309は、計量に関する音声ガイダンス等を出力する。
ロードセル310は、重量を検出するセンサである。ロードセル310は、載台320に載置された計量対象商品の重量を計測する。
(メモリ304が記憶する言語関連テーブル)
図4Bは、メモリ304が記憶する言語関連テーブルの一例を示す説明図である。図4Bに示すように、言語関連テーブル420は、言語情報と、重量単位と、重量変換値と、通貨と、金額変換値とを含む。言語関連テーブル420において、言語情報は、計量装置30において出力可能な言語を示す。重量単位は、言語情報に対応して用いられる重量の単位であり、具体的には、言語情報が示す言語が用いられる国において使用される重量の単位である。重量変換値は、キログラムを基準にして、重量単位に変換する際に用いられる値である。通貨は、言語情報に対応して用いられる通貨の単位であり、具体的には、言語情報が示す言語が用いられる国において使用される通貨の単位である。また、金額変換値は、日本円を基準にして、言語情報に対応する通貨の単位に変換する際に用いられる値である。
図4Bにおいて、具体的に説明すると、言語情報は、日本語、英語、中国語、韓国語などを示す。すなわち、計量装置30は、これらの言語が示す言語情報で、取引に関する情報を出力可能であることを示している。重量単位は、各国で用いられる重量の単位を示す。例えば、日本語(日本)の場合「キログラム」であり、英語(米国)の場合「オンス」であり、中国語(中国)の場合「公斤」であり、韓国語(韓国)の場合「クン」である。
また、重量変換値に示すように、1オンスは「0.0283495kg」であり、1公斤は「1kg」であり、1クンは「0.6kg」である。通貨は、日本語(日本)の場合「円」であり、英語(米国)の場合「ドル」であり、中国語(中国)の場合「人民元」であり、韓国語(韓国)の場合「ウォン」である。また、金額変換値に示すように、1ドルは「107円」であり、1人民元は「15.09円」であり、1ウォンは「0.087円」である。
このような言語関連テーブル420を用いることにより、計量装置30は、キログラムおよび日本円で計量した計量結果を用いて、顧客の使用する言語(顧客の母国)に応じた通貨および重量単位で計量結果を表示することが可能である。
(メモリ304が記憶する対応言語テーブル)
図4Cは、メモリ304が記憶する対応言語テーブルの一例を示す説明図である。図4Cに示すように、対応言語テーブル430は、言語情報と、対応言語とを対応付けたテーブルである。言語情報は、携帯端末50に設定されている言語情報であり、且つ、計量装置30において出力不可能な言語情報を示す。
ここで、図4Bの言語関連テーブル420に記憶されている「言語」は、一般的な言語(来店が見込める外国人が使用する言語)に限られている。言い換えれば、言語関連テーブル420において、多くの来店が見込めない外国人(例えば、台湾人や北朝鮮人)が使用する言語(例えば、台湾語や朝鮮語)は、記憶されていない。このため、このような顧客の場合には、言語情報に近い言語(親和性のある言語)である対応言語を用いて、計量結果を表示することが可能になっている。
具体的に説明すると、携帯端末50に設定されている言語情報が台湾語の場合、対応言語は、中国語である。すなわち、この場合、中国語を用いて出力情報が出力されることを示している。また、携帯端末50に設定されている言語情報が朝鮮語の場合、対応言語は、韓国語である。すなわち、この場合、韓国語を用いて出力情報が出力されることを示している。なお、より来店が見込めない外国人(例えば、グリーンランドなど)が使用する特殊な言語(例えば、イヌイット語など)のように、言語関連テーブル420内の言語情報に記憶されていない場合、言語情報は「その他」となる。「その他」には、対応言語として、英語が対応付けられている。なお、「その他」には、対応言語として、日本語が対応付けられていてもよい。
(携帯端末50の構成例)
次に、携帯端末50の構成例について説明する。
図5は、携帯端末50のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図5において、携帯端末50は、CPU501、ROM502、RAM503、メモリ504、通信I/F(インターフェース)505、操作部506、カメラ507、マイク508、ディスプレイ509、スピーカ510を備えている。各構成部501~510は、バス520によってそれぞれ接続されている。
CPU501は、携帯端末50の全体の制御を司る。ROM502は、各種プログラムを記録している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU501は、RAM503をワークエリアとして使用しながら、ROM502に記録された各種プログラムを実行することによって、携帯端末50の全体の制御を司る。
メモリ504は、各種データを記憶する。メモリには、例えば、フラッシュROMが用いられる。メモリ504は、各種プログラムや、本アプリなどを記憶する。また、メモリ504は、使用可能な複数の言語情報を記憶する。また、メモリ504は、使用可能な複数の言語情報のうち、使用する一の言語情報を設定言語として記憶する。CPU501は、メモリ504に記憶されている設定言語で、各種データを出力する。
通信部505は、無線を介してネットワークに接続され、携帯端末50およびCPU501のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、インターネットや携帯電話網などがある。また、通信部505は、ネットワーク通信を介した通信のほかに、計量装置30と近距離無線通信を行う。
操作部506は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたハードキーである。
カメラ507は、商品に付されたバーコードや、各種の2次元コードを読み取る。
マイク508は、音声を入力する。
ディスプレイ509は、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、画像などの各種データを表示する。ディスプレイ509には、例えば、タッチパネルが用いられる。ディスプレイ509は、予め設定された言語で画面を表示する。
スピーカ510は、音声を含む音を出力する。スピーカ510は、予め設定された言語で音声を出力する。なお、携帯端末50は、不図示のGPSユニットを備えており、GPS衛星からの電波を受信し、携帯端末50の現在位置を示す情報を出力する機能も有する。
(携帯端末50と計量装置30との接続について)
ここで、一の携帯端末50と計量装置30との接続時間が長いと、その分、他の顧客の携帯端末50と計量装置30とが通信接続できない時間も長くなってしまう。例えば、一の携帯端末50と計量装置30とが通信接続した後に、当該客が計量対象商品を仮登録して計量装置30に当該計量対象商品を載置したりするなどの一連の計量操作が行われると、当該一の携帯端末50が長時間、計量装置30を占有してしまうことになる。これにより、他の顧客が計量装置30を使用することができなくなり、計量対象商品の登録に係る効率が低下してしまう。
このため、本実施形態では、計量装置30は、仮登録された計量対象商品の商品識別情報を携帯端末50から受信することを条件に、当該商品識別情報が示す仮登録商品(仮登録された商品)の計量を可能にする。言い換えれば、計量装置30は、携帯端末50において計量対象商品が仮登録されることを条件に、当該計量対象商品の計量を可能にする。以下に、携帯端末50が行う計量対象商品の仮登録および本登録について詳述する。
(携帯端末50が行う計量対象商品の仮登録および本登録について)
携帯端末50(CPU501)は、計量対象商品を仮登録する。仮登録は、Non-PLUコードや、計量対象商品に特別に設けられた番号などを用いて、計量対象商品を特定することができればよい。例えば、仮登録とは、例えば、商品識別情報、商品名、単価などが登録された状態であり、商品の重量や売価などが登録されていない状態である。また、仮登録された商品は、例えば、仮登録がキャンセルされたとしても、後述する保留商品として扱われない。なお、仮登録された商品は、メモリ504に記憶されている。
携帯端末50は、カメラ507によって計量対象商品を識別するバーコード(商品識別情報)が読み取られると、当該バーコードの読取結果から得られる計量対象商品を仮登録する。仮登録された計量対象商品は、ディスプレイ509に表示される。計量対象商品を識別するバーコードは、例えば、計量対象商品の近傍に表示されている。当該バーコードの表示の態様は、ディスプレイへの表示でよいし、紙面への表示でもよい。
通信部505は、計量装置30の通信部305と通信する。具体的には、通信部505は、例えば、Bluetoothを用いて、計量装置30の通信部305と1対1で近距離無線通信を行う。1対1の通信には、携帯端末50において、1対1の通信を行うための機能(以下「近距離無線通信機能」と言う)をONに設定しておくことを要する。また、携帯端末50は、計量装置30に対して、1対1の通信の接続要求を行う。計量装置30は、この接続要求に応じて携帯端末50との通信を開始して、携帯端末50において仮登録されている商品識別情報を受信することが可能になる。
ここで、携帯端末50と計量装置30との接続の手順について説明する。例えば、計量装置30は、携帯端末50と通信接続されていない状態では、1対1の通信接続を行うためのペアリング可能状態(待機状態)となっている。携帯端末50は、近距離無線通信がONになっている場合、1対1の通信が可能な周囲の機器を探索し、計量装置30を指定する。そして、携帯端末50と計量装置30との双方に、同一のパスキーが入力されると、1対1の通信が可能になる。
携帯端末50に、計量装置30との接続を行わせるための情報(周囲の機器の探索や、計量装置30の指定や、パスキーの入力等を行わせるための情報や、言語情報を計量装置30に送信する旨の情報など)は、接続用コードに含まれる。接続用コードは、例えば、待機状態中の計量装置30の表示部306に表示されている。このため、顧客が携帯端末50のカメラ507で当該接続用コードを読み取ると、周囲の機器の探索や、計量装置30の指定や、パスキーの入力などが自動で行われる。すなわち、顧客が携帯端末50のカメラ507で当該接続用コードを読み取ると、携帯端末50から計量装置30に対して接続要求が自動で行われ、自動で計量装置30との通信接続が行われる。
また、接続要求を行う際には、携帯端末50に設定されている言語情報が計量装置30に送信される。これにより、計量装置30は、携帯端末50に設定されている言語情報を取得することができる。
なお、接続用コードは、計量装置30に表示されることに限らず、紙面等に表示されて掲示されていてもよい。また、1対1の通信接続は、接続用コードが読み取られて行われることに限らず、顧客から、周囲の機器の探索、計量装置30の指定、パスキーの入力等のそれぞれを受け付けて行われてもよい。また、接続要求は、携帯端末50から計量装置30に対して行われることに限らず、計量装置30から携帯端末50に対して行われてもよい。
1対1の通信接続が完了すると、通信部505は、CPU501の制御に従って、仮登録された計量対象商品を識別する商品識別情報を計量装置30へ送信する。
計量装置30の通信部305は、携帯端末50の通信部505と1対1で通信する。計量装置30の通信部305は、携帯端末50の通信部505から送信された商品識別情報を受信する。計量装置30のCPU301は、通信部305が受信した商品識別情報によって識別される計量対象商品の計量を行う。通信部305は、近距離無線通信によって計量結果を携帯端末50に送信する。計量結果は、載台320に載置された商品の重量(または個数)のほか、当該重量(または個数)と単価とを用いて算出された売価や、当該商品の商品識別情報(商品コード)などを含む。すなわち、計量結果は、計量対象商品の商品情報に相当する。
携帯端末50のCPU501は、計量装置30の計量結果に基づいて、仮登録した計量対象商品を本登録する。本登録とは、精算を行うための全ての情報が登録されることである。具体的には、本登録は、例えば、仮登録した商品識別情報や商品名や単価に加えて、重量や売価などが登録されることである。また、本登録された商品は、例えば、本登録がキャンセルされると、後述する保留商品として扱われる点でも、仮登録された商品とは異なる。
本実施形態では、携帯端末50に計量対象商品が仮登録されていない場合には、計量装置30と携帯端末50との1対1の通信接続が禁止されるようになっている。1対1の通信接続を禁止する制御を行う主体は、例えば、携帯端末50である。具体的には、携帯端末50は、接続用コードを読み取ったとしても、計量対象商品を仮登録していない場合には、接続要求を行わないようにすればよい。
なお、1対1の通信接続を禁止する主体は、計量装置30であってもよい。この場合、携帯端末50は、1対1の通信接続後に直ぐに、仮登録した計量対象商品に関する情報を送信すればよい。仮登録した計量対象商品に関する情報は、仮登録した計量対象商品を示す情報でもよいし、計量対象商品の仮登録の有無を示す情報でもよい。計量装置30は、仮登録した計量対象商品に関する情報を用いて、計量対象商品が仮登録されているか否かを判別し、仮登録されていないと判別した場合には、当該携帯端末50との1対1に通信を解除(禁止)すればよい。
(仮登録を促す旨の報知について)
本実施形態では、携帯端末50において計量対象商品の仮登録が行われないと、計量装置30を使用することができないようになっている。このため、携帯端末50において計量対象商品の仮登録が行われていない場合には、その旨を報知するようにしている。これについて、具体的に説明する。携帯端末50は、計量対象商品を仮登録してない場合、計量対象商品の仮登録を促す旨の報知を行う。具体的に、計量装置30と携帯端末50との1対1の通信接続が禁止された場合、携帯端末50は、計量対象商品の仮登録を促す旨の報知を行う。仮登録を促す旨の報知の態様は、ディスプレイ509からの表示出力や、スピーカ510からの音声出力である。
(計量不可能商品の報知について)
また、計量装置30のCPU301は、計量装置30ごとに予め定められた計量可能な計量対象商品(以下「計量可能商品」と言う)を計量する。計量可能商品は、例えば、野菜売り場に配置された計量装置30であれば、野菜に該当する各種商品であり、鮮魚売り場に配置された計量装置30であれば、鮮魚に該当する各種商品である。計量可能商品を識別する商品識別情報は、例えば、メモリ304に記憶されている。なお、計量可能商品を識別する商品識別情報は、ストアコントローラ10から取得されてもよい。
携帯端末50は、仮登録されている計量対象商品が計量可能商品ではない場合(計量不可能商品である場合)、計量不可能な旨の報知を行う。仮登録されている計量対象商品が計量可能商品であるか否かを判断する判断主体は、例えば、計量装置30である。この場合、計量装置30は、携帯端末50から受信した商品識別情報が、メモリ304に記憶されている計量可能商品を示す商品識別情報に含まれるか否かを判断する。当該判断において、否定の判断結果が得られた場合、計量装置30は、その旨を示す情報を携帯端末50に送信する。携帯端末50(CPU501)は、当該情報を受信すると、計量不可能な旨の報知(計量不可能商品の報知)を行う。計量不可能商品の報知の態様は、ディスプレイ509からの表示出力や、スピーカ510からの音声出力である。
なお、仮登録されている計量対象商品が計量可能商品であるか否かを判断する判断主体は、携帯端末50であってもよい。この場合、例えば、接続用コードに計量可能商品を識別する商品識別情報が含まれていてもよい。携帯端末50は、接続用コードを読み取ると、仮登録している計量対象商品の商品識別情報が、接続用コードから得られる計量可能商品の商品識別情報に含まれるか否かを判断すればよい。携帯端末50は、当該判断において、否定の判断結果を得た場合、計量不可能な旨の報知を行うようにすればよい。
(計量装置30の機能的構成)
次に、計量装置30の機能的構成について説明する。計量装置30は、通信部305(図4A参照)と、取得部と、出力制御部と、計量部と、ラベル発行部とを備える。取得部と、出力制御部と、計量部とは、CPU301によって実現される。すなわち、CPU301がROM302に記憶されている取引情報出力プログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。ラベル発行部は、印刷部307によって実現される。
通信部305は、端末装置の一例である携帯端末50と通信を行う。通信部305は、例えば、携帯端末50と近距離無線通信によって1対1の通信を行う。携帯端末50には、予め一の言語情報が設定されている。具体的には、携帯端末50には、携帯端末50の購入時等に顧客等が設定した一の言語情報が設定されている。当該言語情報が示す言語は、例えば、顧客が日常的に使用する言語である。携帯端末50は、設定されている言語情報が示す言語で画面を表示する。また、携帯端末50は、顧客の操作を受け付ける。
取得部は、通信部305の通信によって、携帯端末50に設定されている一の言語情報を取得する。ここで、携帯端末50は、計量装置30と接続する際に、計量装置30に表示される接続用コードを読み取る。接続用コードには、計量装置30宛てに言語情報を送信する旨の情報が含まれている。このため、携帯端末50は、接続用コードを読み取ると、計量装置30に一の言語情報を送信する。このように、携帯端末50から一の言語情報が送信されることにより、取得部は、一の言語情報を取得する。
出力制御部は、取得部によって取得された一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力する。具体的には、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語を示す場合、日本語で取引に関する情報を出力する。一方で、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語(外国語)を示す場合、他の言語で取引に関する情報を出力する。なお、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語を示す場合、日本語と他の言語とを併記して取引に関する情報を出力してもよい。
取引に関する情報は、計量部の計量に関する計量情報を含む。計量情報は、計量対象商品を載台320に載せることを促す通知を行うための情報や、ラベルの発行を促す通知を行うための情報などを含む。出力制御部による取引に関する情報の出力態様は、音声や表示の出力態様である。
出力制御部は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語で取引に関する情報を出力する。具体的には、出力制御部は、言語関連テーブル420(図4B参照)に記憶されている言語情報を用いて、取引に関する情報を出力する。また、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語を出力できない場合がある。具体的には、言語関連テーブル420に、当該一の言語情報と同一の言語情報が記憶されていない場合がある。この場合、出力制御部は、当該一の言語情報に対応する他の言語で、取引に関する情報を出力する。具体的には、出力制御部は、対応言語テーブル430(図4C参照)を参照し、他の言語としての対応言語で、取引に関する情報を出力する。
また、計量情報は、計量部によって計量された商品の重量の情報を含む。計量部によって計量された商品の重量の単位は、例えば、kgである。出力制御部は、商品の重量の情報を、一の言語情報に応じた重量の単位に換算して出力する。具体的には、出力制御部は、計量部によって計量された重量の単位を、一の言語情報に応じた重量さの単位(例えば、オンス)に換算して、重量の情報を出力する。より具体的には、出力制御部は、言語関連テーブル420の「重量変換値」を参照して、計量によって得られた重量の情報を、言語情報に応じた単位に換算して出力する。例えば、出力制御部は、換算前の重量の単位(例えば、kg)と、換算した重量の単位(例えば、オンス)とを併記して表示部306に表示させる。
また、取引に関する情報は、商品の買上金額の情報を含む。買上金額は、顧客が商品に対して支払う金額であり、例えば、商品の単価と重量(または個数)との積によって得られる。買上金額の通信の単位は、例えば、日本円である。出力制御部は、買上金額の情報を、一の言語情報に応じた通貨(例えば、ドル)に換算して出力する。具体的には、出力制御部は、言語関連テーブル420の「金額変換値」を参照して、買上金額を言語情報に応じた通貨に換算して買上金額の情報を出力する。例えば、出力制御部は、換算前の通過の単位(例えば、日本円)と、換算した通貨の単位(例えば、ドル)とを併記して表示部306に表示させる。
また、ラベル発行部は、ラベルを発行する。出力制御部は、一の言語情報に応じた言語で、ラベル発行部にラベルを発行させる。ラベル発行部は、印刷部307を用いてラベルを発行する。ラベル発行部は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語でラベルを発行する。また、ラベル発行部は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語でラベルを出力できない場合は、対応言語でラベルを発行する。また、ラベル発行部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語を示す場合、日本語のみでラベルを発行する。一方で、ラベル発行部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語を示す場合、日本語に他の言語を併記したラベルを発行する。
(外国語の出力の終了タイミングについて)
出力制御部は、所定のタイミングで、外国語の出力を終了させる。所定のタイミングは、例えば、計量が完了したタイミングや、ラベルが発行されたタイミングや、顧客がラベルを受け取ったタイミングなどである。具体的には、計量が完了したタイミングは、例えば、ロードセル310によって重量の検出が完了したタイミングである。ラベルが発行されたタイミングは、ラベル発行部によるラベルの発行が完了したタイミングである。顧客がラベル受け取ったタイミングは、顧客によるラベルの取り出しを検出するセンサによって、当該取り出しが検出されたタイミングである。また、出力制御部は、上述した各タイミングから所定時間が経過したタイミングで、外国語の出力を終了させるようにしてもよい。
(POS端末20の機能的構成)
次に、POS端末20の機能的構成について説明する。POS端末20は、通信部215(図2参照)と、取得部と、出力制御部と、精算部と、印刷部213とを備える。取得部と、出力制御部と、精算部とは、CPU201によって実現される。すなわち、CPU201がROM202に記憶されている取引情報出力プログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
POS端末20は、計量装置30が記憶する言語関連テーブル420(図4B参照)と同等のテーブル(以下「POS端末20の言語関連テーブル」という。)を記憶する。また、POS端末20は、計量装置30が記憶する対応言語テーブル430(図4C参照)と同等のテーブル(以下、「POS端末20の対応言語テーブル」という。)を記憶する。
通信部215は、端末装置の一例である携帯端末50と通信を行う。通信部215は、携帯端末50と、クラウドサーバSvを介して間接的に通信を行う。ただし、通信部215は、携帯端末50と直接的に通信を行ってもよい。
取得部は、通信部215の通信によって、携帯端末50に設定されている一の言語情報を取得する。一の言語情報は、精算部による精算が開始される際に、クラウドサーバSvから登録情報とともに送信される。なお、登録情報は、クラウドサーバSvに登録されるカート情報に含まれる情報である。取得部は、通信部215によって受信された一の言語情報を取得する。
出力制御部は、取得部によって取得された一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力する。具体的には、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語を示す場合、日本語で取引に関する情報を出力する。一方で、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語(外国語)を示す場合、他の言語で取引に関する情報を出力する。なお、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語を示す場合、日本語と他の言語とを併記して取引に関する情報を出力してもよい。
取引に関する情報は、精算部による精算に用いられる登録情報を含む。出力制御部による取引に関する情報の出力態様は、音声や表示の出力態様である。
また、出力制御部は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語で登録情報を出力する。具体的には、出力制御部は、POS端末20の言語関連テーブルに記憶されている言語情報を用いて、登録情報を出力する。また、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語を出力できない場合がある。具体的には、POS端末20の言語関連テーブルに、当該一の言語情報と同一の言語情報が記憶されていない場合がある。この場合、出力制御部は、当該一の言語情報に対応する他の言語で、登録情報を出力する。具体的には、出力制御部は、POS端末20の対応言語テーブルを参照し、他の言語としての対応言語で、登録情報を出力する。
また、POS端末20の出力制御部が出力する取引に関する情報は、計量装置30によって計量された商品の重量の情報を含むようにしてもよい。この場合、出力制御部は、商品の重量の情報を、一の言語情報に応じた重量の単位に換算して出力する。具体的には、出力制御部は、計量装置30によって計量された重量の単位を、一の言語情報に応じた重量さの単位(例えば、オンス)に換算して、重量の情報を出力する。より具体的には、出力制御部は、POS端末20の言語関連テーブルの「重量変換値」を参照して、計量によって得られた重量の情報を、言語情報に応じた単位に換算して出力する。例えば、出力制御部は、換算前の重量の単位(例えば、kg)と、換算した重量の単位(例えば、オンス)とを併記して客側表示部205に表示させる。
また、POS端末20の出力制御部が出力する取引に関する情報は、商品の買上金額の情報を含むようにしてもよい。この場合、買上金額の通信の単位は、例えば、日本円である。出力制御部は、買上金額の情報を、一の言語情報に応じた通貨(例えば、ドル)に換算して出力する。具体的には、出力制御部は、POS端末20の言語関連テーブルの「金額変換値」を参照して、買上金額を言語情報に応じた通貨に換算して買上金額の情報を出力する。例えば、出力制御部は、換算前の通過の単位(例えば、日本円)と、換算した通貨の単位(例えば、ドル)とを併記して客側表示部205に表示させる。
また、印刷部213は、レシート等の各種媒体を発行してもよい。この場合、出力制御部は、一の言語情報に応じた言語で、印刷部213に各種媒体を発行させる。具体的には、印刷部213は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語で各種媒体を発行する。また、印刷部213は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語で各種媒体を出力できない場合は、対応言語で各種媒体を発行する。また、印刷部213は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語を示す場合、日本語のみで各種媒体を発行する。一方で、印刷部213は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語を示す場合、日本語に他の言語を併記した各種媒体を発行する。
(外国語の出力の終了タイミングについて)
出力制御部は、所定のタイミングで、外国語の出力を終了させる。所定のタイミングは、例えば、お釣りが払い出されたタイミング、レシートが発行されたタイミング、お釣りやレシートが取り除かれたタイミングなどである。具体的には、お釣りが払い出されたタイミングは、例えば、釣銭機209によって釣り銭が排出口から排出されたタイミングである。レシートが発行されたタイミングは、印刷部213によってレシートが出力されたタイミングである。お釣りが取り除かれたタイミングは、釣銭機209が備えるセンサによってお釣りが取り除かれたことが検出されたタイミングである。レシートが取り除かれたタイミングは、顧客によるレシートの取り出しを検出するセンサによって、当該取り出しが検出されたタイミングである。また、出力制御部は、上述した各タイミングから所定時間が経過したタイミングで、外国語の出力を終了させるようにしてもよい。
(クラウドサーバSvが管理する情報の一例)
図6は、クラウドサーバSvが管理する、携帯端末50ごとの各種情報の一例を示す説明図である。クラウドサーバSvは、(A)顧客情報と、(B)店舗情報と、(C)カート情報とを含む各種情報を記憶する。なお、クラウドサーバSvは、自装置内の記憶部に各種情報を記憶することに代えて又は加えて、クラウドサーバSvがアクセス可能なファイルサーバ等の他の装置に、各種情報の一部または全部を記憶してもよい。
(顧客情報)
図6(A)は、顧客情報の一例を示す。顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。顧客情報は、店舗ごとや系列店ごとの会員情報であってもよい。図6(A)に示すように、顧客情報は、顧客識別情報と、顧客名と、顧客登録日と、顧客ランクと、ポイント数とを含む。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客識別情報は、例えば、携帯端末50に本アプリがインストールされる際に、インストールされたアプリごとに固有に割り当てられるアプリケーション識別情報(以下「アプリ識別情報」という。)であってもよい。アプリ識別情報は、例えば、シーケンシャルに付される番号であってよい。あるいは、アプリ識別情報は、本アプリがインストールされた携帯端末50に固有に割り当てられた端末識別情報であってもよい。この端末識別情報は、例えば、携帯端末50のユーザである顧客に割り当てられた電話番号や、MAC(Media Access Control)アドレス等のように携帯端末50のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。
顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。
顧客登録日は、クラウドサーバSvに顧客情報を新規に登録した日時である。
顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。
ポイント数は、本アプリを使用して買い物を行ったことによって顧客に付与されるポイント数である。なお、ポイント数には、店舗ごとのポイント数を含めてもよい。
顧客識別情報、顧客名、および顧客登録日は、新規の顧客の顧客情報が生成される際に生成される。具体的には、顧客識別情報は、クラウドサーバSvや、アプリケーション全般を提供する所定のサーバから、携帯端末50に本アプリがダウンロードされる際に生成される。また、顧客名、例えば、顧客を新規に登録する際に、携帯端末50の登録フォーム(入力フォーム)の氏名欄に入力された情報に基づいて生成される。また、顧客登録日は、顧客を新規に登録の際の現在日時に基づいて生成される。
(店舗情報)
図6(B)は、店舗情報の一例を示す。店舗情報は、各店舗を管理するための情報である。図6(B)に示すように、店舗情報は、店舗識別情報と、店舗名と、店舗特定情報1(2次元コードの情報)と、店舗特定情報2(位置情報)とを含む。
店舗識別情報は、店(屋号)または企業のコードと、支店のコードとを含む。
店舗名は、店舗の名称であり、例えば、店名(屋号)または企業名と、支店名とから構成される。
店舗特定情報1,2は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための情報である。店舗特定情報1は、例えば、2次元コードの情報である。店舗特定情報2は、店舗の所在地を示す位置情報(GPS情報)である。なお、図6(B)に示した例では、店舗識別情報や店舗特定情報1、2が記憶されているが、いずれの情報も店舗を一意に特定できる情報であることから、少なくともいずれか一つの情報が記憶されていればよい。
(カート情報)
図6(C)は、カート情報の一例を示す。カート情報は、店舗において顧客が登録した商品に関する情報である。図6(C)に示すように、カート情報は、カート識別情報と、取引開始日時と、取引終了日時と、顧客識別情報と、言語情報と、登録商品情報とを含む。
カート識別情報は、カート情報を識別するための情報である。具体的には、カート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば、各店舗の日付別のシリアル番号)とを含む。
取引開始日時は、取引を開始した日時であり、例えば、当該カート情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時としてもよく、具体的には、図6(C)に示す登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時としてもよい。また、取引開始日時に代えて又は加えて、商品ごとの登録日時を別途記憶するようにしてもよい。
取引終了日時は、取引を終了した日時であり、具体的には、精算した日時である。例えば、取引終了日時は、精算を終了した日時であるが、精算を開始した日時であってもよい。
顧客識別情報は、当該取引を行う顧客を一意に識別する情報である。
言語情報は、顧客が日常的に使用する言語を示す情報であり、例えば、携帯端末50に設定されている言語を示す情報である。言語情報は、取引の開始時に携帯端末50から送信されることによりクラウドサーバSvが取得する。
登録商品情報(計)は、商品が登録されるごとに更新される累計情報である。登録商品情報(計)は、品数(商品数)、概算小計金額、小計金額等を含む。
登録商品情報(登録商品N:Nは整数)は、N品目に登録された商品を示す。登録商品情報Nは、商品コード、品名、価格、当該商品の登録日時などを含む。具体的には、登録商品情報(登録商品1)は、1品目の商品を示す。登録商品情報(登録商品2)は、2品目の商品を示す。なお、図6(C)に示す例では、3品目以降の登録商品情報については、図示を省略している。
次に、保留商品を示す保留商品情報について説明する。保留商品は、店員の確認を要する商品である。例えば、保留商品は、未スキャン商品、NONファイル商品、年齢確認が必要な商品、防犯タグの除去が必要な商品、医薬品などの種別がある。
未スキャン商品は、商品コードのスキャンに失敗したこと(スキャナによる読み取りがNGとなったこと)によって登録できなかった保留商品である。一例を挙げると、商品のパッケージにシワが存在する場合や、バーコードの印字にカスレや汚れが生じている場合に、タイムアウトによりバーコードの認識に至らないことがある。
ここで、タイムアウトによりバーコードの認識に至らないことについて詳述する。携帯端末50は、各種センサ(例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、距離センサなど)を備え、各種センサの検出結果やカメラ507の撮像結果を用いて、バーコードの読取中であることを判別可能である。具体的には、携帯端末50は、各種センサの検出結果を用いて、携帯端末50が傾けられている状況であり、かつ、当該携帯端末50から一定距離だけ離れた位置に商品が存在している状況を、バーコードの読取中であるとして判別可能である。そして、携帯端末50は、バーコードの読取中であると判別してから、所定時間内にバーコードを読み取れなかった場合に、タイムアウトとして、未スキャン商品として特定する。
また、未スキャン商品は、例えば、商品のバーコードを読んだフリして、カゴへ投入された商品を含む。言い換えれば、読取NGの保留商品は、不正操作が行われた可能性のある商品であり、不正操作が行われたか否かについて店員の確認を要する商品を含む。不正操作は、例えば、バーコードのスキャンの有無を示すスキャン結果や、買い物かごの中を撮像するカメラの撮像結果や、買い物かごの中の商品の総重量を検出する検出結果などを用いて検出される。
NONファイル商品は、商品コードのスキャンに成功し(未スキャン商品とはならず)、商品マスタに該商品コードの商品を問い合わせたものの、商品の特定に失敗した(商品の問い合わせがNGとなった)ことによって登録できなかった商品である。
年齢確認が必要な商品は、例えば、酒類、タバコなど未成年者が購入できない商品である。
防犯タグの除去が必要な商品は、例えば、一定金額以上の商品など、防犯タグが取り付けられている商品である。
医薬品は、例えば、薬剤師の説明を要する商品である。
図6(C)に示すように、保留商品情報(計)は、保留商品(未スキャン商品、NONファイル商品)の品数(商品数)を含む。なお、図示では、年齢確認が必要な商品、防犯タグの除去が必要な商品、医薬品を省略している。
保留商品情報(保留商品N:Nは整数)は、N品目の保留商品の情報であり、N品目の保留商品の保留商品種別を含む。保留商品種別は、保留商品の種別を示す情報である。本例では、保留商品種別の「1」は未スキャン商品を示し、保留商品種別の「2」はNONファイル商品を示す。また、保留商品情報は、当該商品の登録日時を含む。
また、未スキャン商品の保留商品情報は、保留商品種別「1」に加え、当該商品の画像データ(携帯端末50がバーコードの読み取り行った際に撮像した画像データ)を含む。例えば、保留商品情報(3)は、保留商品種別「1(未スキャン商品)」、画像データを含む。
また、NONファイル商品の保留商品情報は、保留商品種別「2(NONファイル商品)」に加え、携帯端末50が読み取った商品コードを含む。例えば、保留商品情報(1)は、保留商品種別「2(NONファイル商品)」に加え、商品コードを含んでいる。
(ショッピングシステム1における商品の登録および精算に係る処理の一例)
図7は、ショッピングシステム1における商品の登録および精算に係る処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図7では、ある顧客が、ある店舗に来店して、自身の携帯端末50を用いて購入対象の商品を登録し、POS端末20で当該商品の精算を完了する際の流れについて説明する。
ステップS601:まず、携帯端末50は、店舗を特定する情報(店舗特定情報)を取得する。ここで、店舗特定情報の取得態様の一例について説明する。例えば、店舗の入口付近には、店舗特定情報(店舗特定情報1)を示す2次元コードが表示されている。2次元コードは、所定の表示装置に表示出力されていてもよいし、媒体への印刷によって表示出力されていてもよい。携帯端末50は、来店した顧客の操作に応じて本アプリが起動することにより、カメラ507を起動させる。そして、カメラ507は、顧客の操作に応じて、当該2次元コードをスキャンする。これにより、携帯端末50は、店舗特定情報を取得する。なお、2次元コードには、店舗を識別するための店舗識別情報が含まれていてもよい。
なお、店舗特定情報の取得態様の他の一例としては、位置情報の取得が挙げられる。例えば、携帯端末50は、来店した顧客の操作に応じて、位置情報(GPS情報)を取得する。この位置情報は、店舗特定情報2との比較に用いられる情報であり、店舗特定情報1に代わる情報である。なお、携帯端末50は、来店した顧客の操作に応じて本アプリが起動することにより、位置情報を取得してクラウドサーバSvに接続し、初期画面としてクラウドサーバSvに接続中である旨を報知する画面を表示するようにしてもよい。
店舗特定情報を取得した携帯端末50は、クラウドサーバSvに取引開始の要求を行う。具体的には、携帯端末は、図7の送受信データD1に示すように、取得した店舗特定情報と、顧客識別情報と、携帯端末50に設定されている言語を示す言語情報とをクラウドサーバSvへ送信する。
ステップS602:クラウドサーバSvは、携帯端末50から取引の開始要求として、顧客識別情報と、店舗特定情報と、言語情報とを受信すると、当該取引のカート情報を生成する。具体的には、クラウドサーバSvは、図6(C)に示すように、カート識別情報と、取引開始日時と、顧客識別情報と、言語情報とを含むカート情報を生成する。より具体的に説明すると、クラウドサーバSvは、携帯端末50から取引の開始要求として店舗特定情報を受信すると、店舗情報(図6(B)参照)を参照し、店舗識別情報を特定する。なお、クラウドサーバSvは、携帯端末50から位置情報を受信した場合は、店舗情報の店舗特定情報2を参照して、位置情報に対応する店舗識別情報を特定する。なお、2次元コードに店舗識別情報を含ませるようにした場合には、クラウドサーバSvは、携帯端末50から受信した店舗識別情報を取得することも可能である。
また、クラウドサーバSvは、携帯端末50から取引の開始要求があると、現在日付を取得し、シリアル番号を発行(採番)する。さらに、クラウドサーバSvは、取得した店舗識別情報と、取得した現在日付と、発行したシリアル番号とを結合させて、カート識別情報として記憶する。また、クラウドサーバSvは、携帯端末50から取引の開始要求を受信すると、現在日時を、カート情報に取引開始日時(生成日時)を記憶させる。また、クラウドサーバSvは、携帯端末50から顧客識別情報を受信すると、受信した顧客識別情報をカート情報に記憶させる。また、クラウドサーバSvは、携帯端末50から取引の開始要求として言語情報を受信すると、受信した言語情報をカート情報に記憶させる。
ステップS603:クラウドサーバSvは、当該取引のカート情報を生成すると、初期画面である商品登録画面の画面情報(商品登録初期画面情報)を生成し、携帯端末50へ送信する。具体的には、クラウドサーバSvは、商品登録初期画面情報とともに、カート識別情報を携帯端末50へ送信する(図7の送受信データD2)。送信する商品登録初期画面情報は、言語情報に応じた画面情報としてもよい。
ステップS604:携帯端末50は、クラウドサーバSvからカート識別情報および商品登録初期画面情報を受信すると、カート識別情報を記憶するとともに、携帯端末50に設定されている言語で商品登録画面をディスプレイ509に表示する。
ステップS605:携帯端末50は、顧客の操作に応じて、商品(商品に付されたバーコード)をスキャンする。商品をスキャンすると、携帯端末50は、スキャンによって得られた商品コードを、カート識別情報とともにクラウドサーバSvへ送信する(図7の送受信データD3参照)。なお、読み取った商品コードが示す商品が、例えば、未スキャン商品等の保留商品である場合には、送受信データD3として、カート識別情報と、保留商品を示す情報とが送信される。
ステップS606:クラウドサーバSvは、携帯端末50から商品コードとカート識別情報とを受信すると、受信したカート識別情報が含まれるカート情報を特定する。
ステップS607:クラウドサーバSvは、特定したカート情報に含まれる登録商品情報を更新する。具体的には、クラウドサーバSvは、N品目の商品コードを受信した場合には、当該商品コードが示す登録商品情報(登録商品N)を記憶する。より具体的には、クラウドサーバSvは、商品コードと、品名と、価格とを対応付けて記憶する。また、クラウドサーバSvは、特定したカート情報のうち、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新する。
なお、商品に割引などがある場合は、ステップS607において、割引額を算出して、登録商品情報の価格や累計情報の小計金額を算出してもよい。また、商品毎に税率が異なる場合は、ステップS607において、各商品の税率を勘案して、登録商品情報の価格や累計情報の小計金額を算出してもよい。
ステップS608:クラウドサーバSvは、カート情報の登録商品情報を更新すると、登録した商品が追加される更新画面を示す画面情報(商品登録更新画面情報)を生成し、携帯端末50へ送信する。このとき、クラウドサーバSvは、商品登録更新画面情報とともに、カート識別情報も携帯端末50へ送信する(図7の送受信データD4)。
ステップS609:携帯端末50は、クラウドサーバSvからカート識別情報および商品登録更新画面情報を受信すると、登録画面に商品を追加した商品登録更新画面を表示する。なお、図7では、説明の便宜上、図示を省略しているが、ステップS605~ステップS609の処理は、商品に付されたバーコードをスキャンする毎に繰り返し実行される。すなわち、ステップS605~ステップS609の処理は、後述するステップS610の登録完了の指示を受け付けるまでループする。
ステップS610:携帯端末50は、顧客の操作によって登録完了の指示を受け付ける。例えば、携帯端末50は、ディスプレイ509に表示される登録を完了させるボタン(登録完了ボタン)が押下されることによって、登録完了の指示を受け付ける。
ステップS611:携帯端末50は、登録完了の指示を受け付けると、精算用コードを生成する。精算用コードには、カート識別情報や、POS端末20に精算を行わせるための送信要求情報が含まれる。送信要求情報は、クラウドサーバSvに対して、POS端末20宛てに登録情報の送信を催促する情報である。登録情報は、精算に必要な情報であり、例えば、登録商品情報のうち、品名、価格、小計金額などを含む。携帯端末50は、精算用コードを生成すると、生成した精算用コードをディスプレイ509に表示する。
ステップS612:商品の登録を完了した顧客は、POS端末20の客側スキャナ部206に、携帯端末50のディスプレイ509に表示されている精算用コードをスキャンさせる。これにより、POS端末20は、カート識別情報を取得することが可能である。なお、精算用コードをスキャンすることが可能なPOS端末20は、会計専用モードまたはフルセルフモードに制御されているPOS端末20である。
ステップS613:POS端末20は、携帯端末50のディスプレイ509に表示されている精算用コードを読み取ると、クラウドサーバSvに、登録情報や言語情報の送信要求(送信要求情報)を行う。具体的には、POS端末20は、精算用コードから復元したカート識別情報を含む送信要求をクラウドサーバSvへ送信する(図7の送受信データD5)。
ステップS614:クラウドサーバSvは、POS端末20からカート識別情報および送信要求情報を受信すると、受信したカート識別情報を含むカート情報を特定する。
ステップS615:クラウドサーバSvは、カート情報を特定すると、送受信データD6として、カート識別情報、登録情報(登録商品情報や小計金額を示す情報)、および言語情報を含む各種情報をPOS端末20へ送信する(図7の送受信データD6)。なお、特定したカート情報に保留商品がある場合には、保留商品の情報を含む登録情報がPOS端末20へ送信される。
ステップS616:POS端末20は、クラウドサーバSvから登録情報を受信すると、客側表示部205に、言語情報に応じた所定の言語(例えば、携帯端末50に設定されている言語と同一の言語)で登録情報を一覧表示する。所定の言語は、言語情報が日本語を示す場合には日本語のみであり、言語情報が日本語でない他の言語を示す場合には、日本語と他の言語との両方の言語である。
なお、一覧表示において、保留商品がある場合には、保留商品を除いた小計金額が表示されてもよいし、小計金額が表示されなくてもよい。また、保留商品がある場合には、店員の呼び出しが行われる。この場合、POS端末20は、例えば、監視端末11や、店員が所持する端末装置へ、保留商品が存在していることを示す情報や、当該POS端末20へ店員を赴かせるための報知情報を送信する。
ステップS617:POS端末20は、精算処理を実行する。精算処理において、POS端末20は、決済種別の選択を受け付ける。なお、決済種別は、本アプリに予め登録されていてもよい。予め決済種別が登録されている場合には、POS端末20は、決済種別の選択画面を表示しなくてもよい。なお、決済種別が登録されている場合でも、POS端末20は、決済種別を選択する画面を表示してもよい。
また、精算処理において、POS端末20は、例えば、現金の投入を受け付け、お釣りの払い出しを行い、レシートを発行する。そして、POS端末20は、精算した内容を示す情報や、カート情報をクラウドサーバSvに送信する。そして、クラウドサーバSvは、当該カート情報の取引終了日時(精算日時)を記憶する。このようにして、一連の処理が終了する。
なお、上述した処理では、携帯端末50で商品をスキャンする度に、送受信データD3(カート識別情報と商品コード)をクラウドサーバSvへ送信するようにした。ただし、送受信データD3の送信は、商品をスキャンする度に行うことに限らない。例えば、携帯端末50は、商品をスキャンする度に商品コードを記憶しておき、登録完了の指示を受け付けたタイミングで、カート識別情報ともに、商品コードを一括してクラウドサーバSvへ送信するようにしてもよい。このようにすることによって、携帯端末50と、クラウドサーバSvとの間の通信回数を抑えることができる。
(計量対象商品の登録処理の一例)
図8は、計量対象商品の登録処理の流れを示すシーケンス図である。
ステップS801:携帯端末50は、客の操作に応じて、計量対象商品のバーコードをスキャンする。
ステップS802:携帯端末50は、スキャンしたバーコードから特定される計量対象商品を仮登録し、仮登録画面を表示する。
ステップS803:計量装置30は、いずれの携帯端末50とも通信接続されていない待機状態において待機画面を表示する。待機画面には、接続用コードが表示されている。
ステップS804:携帯端末50は、計量対象商品を仮登録した後、顧客の操作に応じて計量装置30に表示されている接続用コードをスキャンする。接続用コードには、計量装置30宛てに言語情報を送信する旨の情報が含まれる。
ステップS805:携帯端末50は、接続用コードをスキャンすると、計量装置30に1対1の通信の接続要求を行う。接続要求には、携帯端末50に設定されている言語を示す言語情報が含まれる。
なお、ステップS805において、計量対象商品が仮登録されていない場合には、接続用コードをスキャンしたとしても、携帯端末50は、計量装置30に接続要求を行わない。これは、一の携帯端末50と計量装置30との接続時間が長いと、その分、当該携帯端末50を携帯する客が計量装置30を占有する時間も長くなってしまうことから、当該占有する時間の短縮化を図るためである。
ステップS806:計量装置30は、携帯端末50から接続要求があると、1対1の通信の認証や、仮登録されている商品が計量装置30における計量対象の商品であるか等の判定を含むペアリングの判定を行う。
ステップS807:ペアリングの判定においてペアリングに成功すると、計量装置30は、携帯端末50との1対1の通信を開始する。
ステップS808:また、ペアリングに成功すると、携帯端末50は、計量装置30との1対1の通信を開始する。
ステップS809:計量装置30は、仮登録されている商品の計量画面を、言語情報に応じた所定の言語(例えば、携帯端末50に設定されている言語と同一の言語)で表示する。所定の言語は、言語情報が日本語を示す場合には日本語のみであり、言語情報が日本語でない他の言語を示す場合には、日本語と他の言語との両方の言語である。
ステップS810:計量装置30は、客が載台320に置いた商品の計量を行う。
ステップS811:計量装置30は、計量を終えると、客の操作を受け付けて、計量結果を示すラベルを所定の言語(日本語のみ、または、日本語と外国語の併記)で出力する。計量装置30は、ラベルを出力する際に、計量結果を携帯端末50に送信する。
ステップS812:携帯端末50は、計量結果を受信すると、計量結果を表示する。なお、計量結果が携帯端末50に送信されるタイミングは、ラベルの出力タイミングに限らず、計量装置30において計量が完了したタイミングとしてもよい。この場合、携帯端末50において計量結果が表示されるタイミングは、当該計量が完了したタイミングとなる。
ステップS813:携帯端末50は、登録更新画面を表示し、計量対象商品を本登録する。
ステップS814:携帯端末50は、計量結果から得られる計量対象商品の商品情報と、カート識別情報とをクラウドサーバSvへ送信する。
ステップS815:クラウドサーバSvは、携帯端末50から商品情報とバスケット識別情報とを受信すると、受信したカート識別情報が含まれるカート情報を特定する。
ステップS816:クラウドサーバSvは、特定したカート情報が含まれる登録商品情報を更新する。具体的には、クラウドサーバSvは、N品目の商品情報を受信した場合には、当該商品情報に含まれる商品コードを登録商品情報(登録商品N)の商品コードとして記憶する。さらに、クラウドサーバSvは、商品コードと、品名と、価格とを対応付けて記憶する。また、クラウドサーバSvは、特定したカート情報のうち、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新する。
なお、図8では、説明の便宜上、図示を省略しているが、ステップS810~ステップS816の処理は、仮登録した計量対象商品の数だけ繰り返し実行される。
(携帯端末50が行う計量対象商品の登録処理の一例)
図9Aは、携帯端末50が行う計量対象商品の登録処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9Aのフローチャートに示す処理は、携帯端末50において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
図9Aにおいて、携帯端末50は、計量対象商品のバーコードをスキャンしたか否かを判断する(ステップS901)。携帯端末50は、計量対象商品のバーコードをスキャンしない場合(ステップS901:NO)、ステップS903に進む。携帯端末50は、計量対象商品のバーコードをスキャンした場合(ステップS901:YES)、計量対象商品を仮登録する(ステップS902)。なお、仮登録された計量対象商品は、ディスプレイ509に表示される。
そして、携帯端末50は、接続用コードをスキャンしたか否かを判断する(ステップS903)。接続用コードをスキャンしない場合(ステップS903:NO)、携帯端末50は、ステップS909に進む。接続用コードをスキャンした場合(ステップS903:YES)、携帯端末50は、仮登録中の計量対象商品があるか否かを判断する(ステップS904)。ステップS904では、具体的には、計量対象商品が仮登録中の商品としてメモリ504に記憶されているか否かを判断する。
仮登録中の計量対象商品がない場合(ステップS904:NO)、携帯端末50は、仮登録を促す旨を報知し(ステップS905)、一連の処理を終了する。なお、仮登録を促す旨の報知の終了条件は、ユーザから当該報知を終了する操作を受け付けたり、仮登録を行うための操作を受け付けたりすることなどである。
一方、仮登録中の計量対象商品がある場合(ステップS904:YES)、携帯端末50は、1対1の通信を行うための近距離無線通信機能がオンであるか否かを判断する(ステップS906)。近距離無線通信機能がオフである場合(ステップS906:NO)、携帯端末50は、機能オン報知を行う(ステップS907)。機能オン報知の終了条件は、ユーザから当該報知を終了する操作を受け付けたり、近距離無線通信機能をオンにするための操作を受け付けたりすることなどである。
近距離無線通信機能がオンである場合(ステップS906:YES)、携帯端末50は、計量装置30に1対1の通信の接続要求を行う(ステップS908)。接続要求には、携帯端末50に設定されている言語を示す言語情報が含まれる。なお、当該接続要求を行うと、携帯端末50は、接続中であることを示す画面を表示する。そして、携帯端末50は、ペアリングに成功したか否かを判断する(ステップS909)。ペアリングに成功した場合(ステップS909:YES)、計量装置30との1対1の通信(ペアリング)を開始する(ステップS910)。なお、携帯端末50は、ペアリングを開始すると、仮登録している商品の識別情報を計量装置30へ送信する。
そして、携帯端末50は、ペアリング成功後の所定時間内に、仮登録されている商品が計量装置30の計量対象外であることを示すエラー情報を受信したか否かを判断する(ステップS911)。計量対象外を示すエラー情報を受信しない場合(ステップS911:NO)、計量装置30との接続中に行う接続中処理(図9B参照)を行い(ステップS912)、一連の処理を終了する。一方、計量対象外を示すエラー情報を受信した場合(ステップS911:YES)、携帯端末50は、計量対象外であることを報知する(ステップS913)。そして、携帯端末50は、ペアリングを解除し(ステップS914)、一連の処理を終了する。
ステップS909において、ペアリングに成功しない場合(ステップS909:NO)、携帯端末50は、接続要求を行った後、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS915)。接続要求を行った後、所定時間が経過していない場合(ステップS915:NO)、携帯端末50は、ステップS909に戻る。接続要求を行った後、所定時間が経過した場合(ステップS915:YES)、携帯端末50は、通信接続に関する操作をユーザに再度促すために、接続要求のリトライを報知し(ステップS916)、一連の処理を終了する。
なお、接続要求のリトライの報知の終了条件は、ユーザから当該報知を終了する操作を受け付けたり、再度接続用コードをスキャンするための操作を受け付けたりすることなどである。
(携帯端末50が行う計量装置30との接続中処理)
図9Bは、携帯端末50が行う計量装置30との接続中処理の一例を示すフローチャートである。図9Bにおいて、携帯端末50は、近距離無線通信により、計量装置30から計量結果を受信したか否かを判断する(ステップS921)。携帯端末50は、計量装置30から計量結果を受信した場合(ステップS921:YES)、計量結果をディスプレイ509に表示する(ステップS922)。
そして、携帯端末50は、クラウドサーバSvから、バスケット識別情報および商品登録更新画面情報を受信すると、商品登録更新画面を表示し、計量対象商品の本登録が完了する(ステップS923)。次いで、携帯端末50は、計量結果から得られる計量対象商品の商品情報を取得し、取得した商品情報と、バスケット識別情報とをクラウドサーバSvへ送信する(ステップS924)。
この後、携帯端末50は、仮登録した全ての計量対象商品の計量が完了したか否かを判断する(ステップS925)。具体的には、携帯端末50は、仮登録した全ての計量対象商品の本登録が完了したか否かを判断する。仮登録した全ての計量対象商品の計量が完了した場合(ステップS925:YES)、携帯端末50は、ペアリングを解除し(ステップS926)、一連の処理を終了する。
仮登録した全ての計量対象商品の計量が完了していない場合(ステップS925:NO)、携帯端末50は、計量装置30との通信接続が切断されたか否かを判断する(ステップS927)。通信接続の切断は、例えば、計量装置30と携帯端末50との距離が近距離無線通信の可能な範囲を超えてしまう場合などに生じ得る。具体的には、通信接続の切断は、全ての計量対象商品の本登録が完了する前に、客が他の売場に行ってしまうような場合に生じ得る。
計量装置30との通信接続が切断されていない場合(ステップS927:NO)、携帯端末50は、ステップS921に戻る。計量装置30との通信接続が切断された場合(ステップS927:YES)、携帯端末50は、通信が切断した旨を報知する(ステップS928)。この報知の終了条件は、ユーザから当該報知を終了する操作を受け付けたり、通信が再接続されたりすることなどである。
そして、携帯端末50は、計量装置30との通信接続が終了したか否かを判断する(ステップS929)。通信接続の終了は、例えば、ユーザから接続を終了する操作を受け付けることや、切断した状態が所定時間以上継続することである。計量装置30との通信接続が終了した場合(ステップS929:YES)、携帯端末50は、一連の処理を終了する。計量装置30との通信接続が終了していない場合(ステップS929:NO)、携帯端末50は、ステップS921に戻る。
(計量装置30が行う取引情報出力処理の一例)
図9Cは、計量装置30が行う取引情報出力処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9Cのフローチャートに示す処理は、計量装置30において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
図9Cにおいて、計量装置30は、待機状態であるか否かを判断する(ステップS941)。待機状態ではない場合(ステップS941:NO)、計量装置30は、ステップS947に進む。待機状態である場合(ステップS941:YES)、計量装置30は、携帯端末50からの接続要求があるか否かを判断する(ステップS942)。
接続要求がない場合(ステップS942:NO)、計量装置30は、ステップS941に戻る。接続要求がある場合(ステップS942:YES)、計量装置30は、ペアリングに成功したか否かを判断する(ステップS943)。ペアリングに失敗した場合(ステップS943:NO)、計量装置30は、ステップS941に戻る。
ペアリングに成功した場合(ステップS943:NO)、計量装置30は、接続要求とともに送信された言語情報を参照し(ステップS944)、言語情報が示す言語で表示可能であるか否かを判断する(ステップS945)。具体的には、計量装置30は、言語関連テーブル420(図4B参照)を参照して、言語情報が示す言語で表示可能であるか否かを判断する。言語情報が示す言語で表示可能である場合(ステップS945:YES)、計量装置30は、表示用および音声用の言語として、言語情報が示す言語と同一の言語を設定する(ステップS946)。
一方で、言語情報が示す言語で表示可能ではない場合(ステップS945:NO)、すなわち、例えば、台湾語などのように、予め用意されていない言語である場合、計量装置30は、対応言語テーブル430(図4C参照)を参照し、対応言語を設定する(ステップS947)。なお、対応言語は、顧客の選択に応じて設定されてもよい。
計量装置30は、ステップS946またはステップS947において設定した言語で、表示内容を表示する。なお、計量装置30は、設定した言語が日本語の場合は日本語のみで表示内容を表示し、設定した言語が外国語の場合は日本語に外国語を併記して表示内容を表示する。
言語の設定を終えると、計量装置30は、携帯端末50との1対1の通信(ペアリング)を開始する(ステップS948)。そして、計量装置30は、携帯端末50に仮登録されている商品の計量が完了するまで待機する(ステップS949:NO)。計量装置30は、仮登録されている商品の計量が完了すると(ステップS949:YES)、ラベルを出力するためのプリントボタンを表示部306に表示する(ステップS950)。
次に、計量装置30は、プリントボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS951)。計量装置30は、プリントボタンが押下されるまで待機する(ステップS951:NO)。計量装置30は、プリントボタンが押下されると(ステップS951:YES)、ラベルを出力する(ステップS952)。そして、計量装置30は、近距離無線通信により計量結果を携帯端末50へ送信する(ステップS953)。なお、携帯端末50は、計量結果を受信すると、商品登録更新画面を表示し、計量対象商品の本登録を完了させる。
そして、計量装置30は、携帯端末50に仮登録されている全ての商品の計量が完了したか否かを判断する(ステップS954)。計量装置30は、仮登録されている全ての商品の計量が完了していない場合(ステップS954:NO)、ステップS949に戻る。仮登録されている全ての商品の計量が完了した場合(ステップS954:YES)、計量装置30は、携帯端末50とのペアリングを解除する(ステップS955)。そして、計量装置30は、待機状態に移行し(ステップS956)、一連の処理を終了する。
(POS端末20が行う取引情報出力処理の一例)
図10は、POS端末20が行う取引情報出力処理の一例を示すフローチャートである。図10において、POS端末20は、携帯端末50に表示される精算用コードを読み取ったか否かを判断する(ステップS1001)。POS端末20は、精算用コードを読み取るまで待機する(ステップS1001:NO)。精算用コードを読み取ると(ステップS1001:YES)、POS端末20は、クラウドサーバSvに対して、登録情報の送信要求を行う(ステップS1002)。
そして、POS端末20は、クラウドサーバSvから登録情報を受信する。次に、POS端末20は、登録情報に含まれる言語情報を参照し(ステップS1004)、言語情報が示す言語で表示可能であるか否かを判断する(ステップS1005)。具体的には、POS端末20は、POS端末20の言語関連テーブルを参照して、言語情報が示す言語で表示可能であるか否かを判断する。言語情報が示す言語で表示可能である場合(ステップS1005:YES)、計量装置30は、表示用および音声用の言語として、言語情報が示す言語と同一の言語を設定する(ステップS1006)。
一方で、言語情報が示す言語で表示可能ではない場合(ステップS1005:NO)、すなわち、例えば、台湾語などのように、予め用意されていない言語である場合、POS端末20は、POS端末20の対応言語テーブルを参照し、対応言語を設定する(ステップS1007)。なお、対応言語は、顧客の選択に応じて設定されてもよい。
POS端末20は、ステップS1006またはステップS1007において設定した言語で、表示内容を表示する。なお、POS端末20は、設定した言語が日本語の場合は日本語のみで表示内容を表示し、設定した言語が外国語の場合は日本語に外国語を併記して表示内容を表示する。
言語の設定を終えると、POS端末20は、設定した言語で登録情報を表示する(ステップS1008)。そして、顧客の精算を受け付けてレシートを発行する一連の精算処理を実行し(ステップS1009)、一連の処理を終了する。
(日本語を表示して計量対象商品を登録する際の手順について)
次に、図11~図15を用いて、日本語を表示して計量対象商品を登録する際の手順について説明する。
図11は、計量対象商品の登録手順の一例を示す説明図である。図11では、携帯端末50のカメラ507が、顧客が購入を希望する計量対象商品の識別情報を撮像する例について説明する。店舗内の果物が置かれているコーナー(売場)には、例えば、レモンの計量対象商品1101aと、リンゴの計量対象商品1101bと、オレンジの計量対象商品1101cとが陳列されているものとする。各計量対象商品1101(1101a~1101c)の背後には、それぞれ、ディスプレイを有する標識1102(1102a~1102c)が置かれている。なお、以下では、主にレモンの標識1102aを例に挙げて説明するが、他の標識1102b、1102cについても同様である。
標識1102aには、「レモン」の文字と、単価と、バーコード1103とが表示されている。単価は、1kgあたり、nn円であることを示している。バーコード1103は、計量対象商品1101aを識別する情報(商品識別情報)や、単価を含む。バーコード1103は、携帯端末50によって読み取られる。
なお、標識1102aは、ディスプレイに表示される。標識1102aは、時間に応じてバーコード1103の内容を変えることが可能である。例えば、タイムサービスにおける値引きを行ったり、過去に読み取ったバーコードを用いて取引を行うといった不正を防止したりすることができる。この不正は、具体的には、例えば、前日のタイムサービス中のバーコードをカメラで撮影しておき、翌日に当該バーコードを読み取らせることにより、前日のタイムサービス中の単価で、計量対象商品1101を登録するといったことである。なお、標識1102aは、紙などの印刷媒体に印刷されたものでもよい。
また、図11において、携帯端末50の表示画面は、レモンの計量対象商品1101aとリンゴの計量対象商品1101bとのバーコード1103が読み取られた後の仮登録の画面を示している。具体的には、携帯端末50の表示画面は、レモンおよびリンゴの商品名(商品識別情報)が表示され、各商品の計量がされていないことを示している。
より具体的に説明すると、携帯端末50のディスプレイ509には、小計欄550と、仮登録欄551(551a、551b)と、本登録欄552と、読取結果560とが表示されている。小計欄550には、本登録された商品の合計金額が表示される。仮登録欄551には、仮登録された計量対象商品1101が表示される。具体的には、仮登録欄551a、551bには、レモンおよびリンゴのそれぞれについて、計量が必要であることを示す「要計量」や、計量が完了していないために価格が未確定であることを示す「??円」が表示されている。
読取結果560は、バーコード1103の読取結果を示す。読取結果560は、計量対象商品1101の単価を含む。なお、図示では、先にリンゴのバーコード1103が読み取られ、その後に、レモンのバーコード1103を読み取った際の画面を示している。
また、仮登録欄551a、551bは、本登録欄552と異なる表示態様で表示されている。図示では、仮登録欄551a、551bは、網掛け表示の表示態様で表示されている。このような表示態様とすることにより、仮登録中であることを顧客に認識させやすくすることができ、顧客に計量を促すことができる。なお、仮登録欄551には、「??円」を表示しているが、これに限らず、単価を表示するようにしてもよい
本登録欄552は、本登録された商品および金額が表示されている。本登録欄552は、160円のヨーグルトが1点、登録されていることを示している。また、小計欄550の右側には、お会計ボタン554が表示されている。お会計ボタン554が押下されると、本登録されている商品について、精算を行うことが可能になる。
なお、計量対象商品1101を登録する画面は、計量対象商品1101ではない通常の商品を登録する画面とは異なる専用画面であってもよい。例えば、通常の商品を登録する画面が表示されているときに、計量対象商品1101のバーコード1103が読み取られた場合、計量対象商品1101のみが表示される専用画面を表示すればよい。この専用画面では、例えば、計量対象商品1101のみを登録可能とする。これにより、計量対象商品1101が仮登録されたことや、計量が必要であることを、より明確にすることができる。
ここで、専用画面において、通常の商品のバーコードが読み取られた場合に、通常の商品の登録を禁止する制御としてもよい。具体的には、専用画面において、通常の商品のバーコードが読み取られた場合に、「計量対象商品を先に計量してください」と表示してもよい。これにより、顧客が仮登録した計量対象商品1101の計量を忘れてしまうことを抑えることができる。また、当該登録の禁止を解除する条件は、計量対象商品1101の本登録の完了としてもよいし、計量対象商品1101の仮登録をキャンセルするボタンを表示しておき、当該ボタンの押下を受け付けることとしてもよい。
また、専用画面において、通常の商品のバーコードが読み取られた場合に、当該登録を許可する制御としてもよい。具体的には、専用画面において、通常の商品のバーコードが読み取られた場合に、通常の商品を登録する画面に戻るようにしてもよい。また、通常の商品を登録する画面に戻った後に、当該画面において、計量対象商品1101が仮登録中であることを示す通知(例えば「要計量商品あり」の表示など)を行うようにしてもよい。これにより、顧客が、仮登録中の計量対象商品1101の計量を忘れてしまうことを抑えることができる。
(計量装置30の待機画面について)
次に、図12を用いて、計量装置30に表示される待機画面の一例について説明する。
図12は、計量装置30に表示される待機画面の一例を示す説明図である。図12に示すように、計量装置30の表示部306には、待機状態中に表示される待機画面1200が表示されている。待機画面1200には、言語切替えボタン1201と、第1案内欄1210と、第2案内欄1220と、が表示されている。
言語切替えボタン1201は、第1案内欄1210および第2案内欄1220に表示される言語を切り替えるボタンであり、例えば、英語、中国語、および韓国語のいずれかに切り替えることを受け付けるボタンである。
第1案内欄1210は、携帯端末50を使用して計量対象商品の登録を行う場合の案内を示す。具体的には、第1案内欄1210には、接続用コード1211が表示され、接続用コード1211を携帯端末50に読み取らせる旨の案内が表示されている。
第2案内欄1220は、携帯端末50を使用せずに、計量対象商品の登録を行う場合の案内を示す。具体的には、第2案内欄1220には、計量対象商品を秤に載せて計量を促す旨の案内が表示されている。以下では、携帯端末50を使用する場合について説明する。
図11に示したように、携帯端末50がレモンとリンゴの仮登録を終えると、顧客は、携帯端末50に接続用コード1211を読み取らせる。仮登録を終えた後も、携帯端末50には、商品のバーコードを読み取るときと同様の画面が表示されている。このため、顧客は、画面を切り替える操作を行わなくても、携帯端末50に接続用コード1211を読み取らせることができる。
接続用コード1211を読み取った携帯端末50は、接続用コード1211が示す指示に基づいて、計量装置30に通信接続の要求を行う。これにより、携帯端末50と、計量装置30とは、1対1の通信を開始することが可能になる。通信が確立すると、携帯端末50は、計量装置30に仮登録した商品の情報を送信する。例えば、図11のようにレモンとリンゴを仮登録した場合には、携帯端末50は、レモンとリンゴとの識別情報を送信する。
商品の識別情報を受信した計量装置30は、識別情報に示される計量対象商品の計量を促す画面を表示部306に表示する。例えば、複数の計量対象商品が仮登録されている場合、計量装置30は、携帯端末50によってバーコードが読み取られた順番にしたがって、それぞれの計量対象商品の計量を促す画面を表示部306に表示する。
(携帯端末50に表示されるペアリング中の画面について)
次に、携帯端末50に表示されるペアリング中の画面について説明する。
図13は、携帯端末50に表示されるペアリング中の画面の一例を示す説明図である。図13(A)は、携帯端末50が計量装置30に接続要求を行った際の画面を示す。図13(A)に示すように、携帯端末50のディスプレイ509には、計量装置30との通信接続を試みている旨を示す状態表示1310が表示されている。ペアリングが完了すると、図13(B)に示す画面に遷移する。
図13(B)は、通信接続が確立した際の画面を示す。図13(B)に示すように、携帯端末50のディスプレイ509には、商品を秤に載せることを促す案内表示1320が表示されている。なお、携帯端末50は、レモンよりもリンゴを先に仮登録したため、リンゴの計量を促す案内表示1320を、レモンの計量を促す案内表示よりも先に表示する。
(計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の画面の一例)
次に、計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の画面について説明する。
図14は、計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の画面の一例を示す説明図である。
図14(A)は、携帯端末50が接続用コード1211(図12参照)を読み取り、計量装置30とリンゴの計量を開始する際に、計量装置30の表示部306に表示される操作案内画面1400を示す。操作案内画面1400は、案内表示S1と、商品名表示1401と、戻るボタン1402と、中止ボタン1403と、サーチボタン1404と、計量結果欄1405と、単価欄1406と、合計金額欄1407と、携帯端末情報1430とが表示されている。
案内表示S1は、載台320に商品を載せることを促す案内を示す。商品名表示1401は、計量対象商品の商品名を示す。戻るボタン1402は、1つ前の画面に戻すことを受け付けるボタンである。中止ボタン1403は、計量の中止を受け付けるボタンである。サーチボタン1404は、例えば、携帯端末50との通信接続が切断した場合に、当該携帯端末50と再接続するために周辺の携帯端末50の検索を受け付けるボタンである。
計量結果欄1405は、載台320に載置された計量対象商品の重量を示す。なお、計量結果欄1405には、重量が表示されることに限らず、例えば、1個当たりのおおよその重量がわかっている商品については、重量を基に換算された個数が表示されてもよい。単価欄1406は、単価(例えば1キログラムあたりの価格)を示す。合計金額欄1407は、計量結果と単価とから算出される合計金額を示す。
携帯端末情報1430は、どの携帯端末50と接続中であることを客に分かるようにするために表示する文字情報である。具体的には、携帯端末情報1430は、「○○さんと接続中」という文字情報を示す。なお、携帯端末情報1430に示す「○○」の表示部分は、例えば、客の氏名、ID、ニックネーム、会員名、会員番号、会員が選んだキャラクタやマーク、など会員を識別可能な情報であればよい。
また、携帯端末情報1430は、文字情報に限らない。例えば、携帯端末情報1430は、客ごと(携帯端末50ごと)に、背景画像や所定部分の色が異なる表示であってもよい。例えば、計量装置30の背景画像と、携帯端末50の背景画像とを関連する画像を表示させてもよい。具体的には、例えば、携帯端末50の背景画像と、計量装置30(表示部306)の背景画像とをそれぞれ同じ色(例えば黄色)に表示させてもよい。
また、携帯端末50と計量装置30とに同じ種類のマークを表示させるようにしてもよい。同じ種類のマークを表示させるとは、例えば、ライオンやシマウマなど動物のマークを表示可能とした場合、携帯端末50と計量装置30とにライオンのマークを表示させることである。なお、携帯端末50と計量装置30とにそれぞれに関連する画像や同一の画像を表示させる制御は、携帯端末50の指示に基づいて行われてもよいし、計量装置30の指示に基づいて行われてもよい。
また、携帯端末情報1430は、このほかにも、携帯端末50と接続中である場合と、接続中ではない場合とで、一見して区別がつく表示であればよい。例えば、携帯端末50と接続中である場合と、接続中ではない場合とで、計量装置30の背景色が異なる表示としてもよいし、フォントのサイズや種類が異なる表示としてもよい。
また、携帯端末50との接続中には、携帯端末50との接続中ではない場合に比べて、携帯端末50のイラストを大きく表示するようにしてもよい。また、例えば、携帯端末50と接続中である場合には「携帯端末接続モード」の文字を表示し、携帯端末50と接続中ではない場合には「通常登録モード」の文字を表示するようにしてもよい。
このように、携帯端末情報1430を表示することにより、携帯端末50との接続中であることを明示することができる。このため、当該携帯端末50を有する顧客とは異なる顧客が、自身の携帯端末50を用いて計量装置30との接続を試みることを防止することができる。
図14(B)は、顧客が載台320にリンゴを載置し、計量が完了した際に表示される計量完了画面1410を示す。計量完了画面1410は、図14(A)の操作案内画面1400と比較して、計量結果欄1405の表示内容と、合計金額欄1407の表示内容と、案内表示S2と、プリントボタン1408とが表示されている点で異なる。計量結果欄1405の表示内容は、計量結果のうちの重量(図では1.2006kg)を示している。合計金額欄1407の表示内容は、計量結果のうちの合計金額(図では¥432)が表示されている。合計金額欄1407に表示される合計金額は、例えば、重量と単価の積を示す。なお、当該合計金額は、1円未満が切り捨てられて表示される。
案内表示S2は、プリントボタン1408の押下を促す案内を示す。プリントボタン1408は、計量対象商品に関する情報を印刷したラベルの発行を受け付けるボタンである。プリントボタン1408は、例えば、計量対象商品を載置して計量値が安定したときに初めて表示される。また、プリントボタン1408は、計量値が安定するまではグレーアウトさせて受け付け不可能とし、計量値が安定したときにグレーアウトを解除して受け付け可能としてもよい。
図14(B)に示す計量完了画面1410において、プリントボタン1408が押下されると、印刷部307の排出口からラベル(図15参照)が排出され、図14(C)に示す画面が表示される。
図14(C)は、計量対象商品(リンゴ)を入れた袋にラベルを貼付することを促す案内画面1420を示す。また、図14(C)に示す画面を表示する際に、計量装置30は、携帯端末50にリンゴに関する計量結果(商品識別情報、計量されたこと、価格等)を近距離無線通信で送信する。この通信によって、携帯端末50が計量結果を受信すると、携帯端末50は、図14(D)に示す画面を表示する。
図14(D)は、リンゴの本登録が完了した際に携帯端末50に表示される画面を示す。図14(D)に示すように、携帯端末50には、計量装置30からリンゴの計量結果を受信したことにより、リンゴに対応する仮登録欄551b(図13参照)に代わり、リンゴに対応する本登録欄552aを表示した画面が表示されている。
本登録欄552aは、仮登録欄551bにおいて表示されていた網掛けが解除され、さらに価格(432円)も表示される。また、仮登録欄551bにおいて表示されていた「要計量」の文字は、図14(D)の本登録欄552aでは「計量」の文字に変更されている。これにより、リンゴの計量が完了したことを顧客に通知することができる。なお、本登録欄552aには、「計量」の文字に代えて、計量した重量(例えば、0.5kgなど)が表示されてもよいし、単価(例えば、¥1000/kg)が表示されてもよい。
また、計量装置30は、図14(C)に示す画面を表示してから、所定時間(例えば3秒)が経過すると、レモンの計量を促すための画面に遷移する。レモンを計量する際の計量装置30および携帯端末50の画面の遷移については、リンゴを計量と同様の遷移であるため、説明を省略する。なお、仮登録されたすべての計量対象商品(リンゴとレモン)の本登録が完了すると、計量装置30は、所定時間が経過後(例えば3秒)に、図12に示した待機画面1200を表示する。
(計量装置30が発行するラベルの一例)
図15は、計量装置30が発行するラベルの一例を示す説明図である。図15に示すラベル1500は、シートStに、規定のラベルサイズに応じた切れ目が設けられていないライナーレスのラベル(以下「ライナーレスラベル」という。)である。ライナーレスラベルを用いる場合、裏面に粘着材が施され、ロール状に捲かれたシートStが用いられる。計量装置30の印刷部307には、ロール状のシートStが収納される。そして、印刷部307は、ラベル1500を発行する際に、ロール状のシートStを繰り出し、繰り出したシートStに所定の印字を施す。そして、印刷部307は、印字したデータ量に応じた長さの分のシートStをカッター部で切断し、1枚のラベル1500を発行する。このように、ライナーレスラベルは、印字されるデータ量に応じて引き出し方向(発行方向)の長さが可変長になっている。
図15について、具体的に説明すると、ラベル1500は、商品名1501と、単価1502と、内容量1503と、売価1504と、バーコード1505との各表示を含む。商品名1501は、ラベル1500が付される商品の名称(リンゴ)である。単価1502は、リンゴの1kg当たりの売価である。内容量1503は、ラベル1500が付される商品の重量を示す。売価1504は、ラベル1500が付される商品の買上金額を示す。バーコード1505は、商品名1501と、単価1502と、内容量1503と、売価1504とに印字されている内容をコード化したものである。なお、バーコード1505は、1次元バーコードを示しているが、2次元コードなど他の表示形式のコードであってもよい。
なお、シートStは、ライナーレスではなく、例えばタックシートと呼ばれるラベルであってもよい。タックシートには、例えば、台紙に所定サイズのラベル用紙が仮着されて巻回された台紙付きのラベル用紙が用いられる。台紙付きのラベル用紙は、予め規定間隔で切れ目が入れられているものや、所定間隔(マージン)を空けて規定サイズが連続して仮着されているものであってもよい。タックシートは、縦横のサイズが固定となる。タックシートを用いる場合、印刷部307は、台紙付きのラベル用紙に印字した後、ラベル用紙の排出口の付近に設けられたディスペンサ(剥離部)を用いて、ラベル用紙を台紙から剥離して、1枚ずつラベルの発行を行うことになる。
(外国語を表示して計量対象商品を登録する際の手順について)
次に、図16~図19を用いて、外国語を表示して計量対象商品を登録する際の手順について説明する。なお、図16~図19は、図11~図15に示した内容を外国語(例えば中国語)で表示した場合を示す。以下、外国語で表示画面等を出力する各説明では、既に説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図16は、外国語で計量対象商品を登録する際の手順の一例を示す説明図である。図16に示す携帯端末50は、中国人の顧客が有する携帯端末50である。この携帯端末50は、使用する言語として中国語が設定されている。図16において、携帯端末50のディスプレイ509には、図11に示した携帯端末50のディスプレイ509に表示されている内容が中国語で表示されている。
小計欄550には、本登録された商品の合計金額のほかにも、中国語の通貨(中国人民元)に換算した金額も表示されている。これにより、外国人の顧客は、自国の通貨に換算した合計金額を把握することができる。なお、為替レートは随時変わるため、例えば、前月の平均値を用いて換算してもよいし、携帯端末50がリアルタイムのレートを取得して、換算してもよい。
また、読取結果560に示す計量対象商品1101の単価は、「kg」あたりの単価の他にも、中国での重さの単位「公斤」あたりの中国人民元での単価も併記している。なお、1公斤は1kgあるため、重さについては、換算を要さない。なお、例えば、単価をドルで表す場合には、金額および重さについても換算し、単価を「ドル/オンス」で併記すればよい。
(計量装置30に表示される外国語表示の待機画面について)
図17は、計量装置30に表示される外国語表示の待機画面の一例を示す説明図である。図17に示すように、表示部306には、待機状態中に表示される待機画面1200が中国語で表示されている。これは、言語切替えボタン1201のうち、中国語に切り替える中国語ボタン1201aが押下されたことによる。また、言語切替えボタン1201には、日本語ボタン1201bが含まれている。日本語ボタン1201bが押下されると、日本語の表記に戻る。
(携帯端末50に表示されるペアリング中の外国語表示の画面について)
図18は、携帯端末50に表示されるペアリング中の外国語表示の画面の一例を示す説明図である。図18(A)に示すように、携帯端末50のディスプレイ509には、計量装置30との通信接続を試みている旨を示す状態表示1310が中国語で表示されている。また、図18(B)に示すように、携帯端末50のディスプレイ509には、商品を秤に載せることを促す案内表示1320が中国語で表示されている。
(計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の外国語表示の画面の一例)
図19は、計量装置30および携帯端末50に表示される計量中の外国語表示の画面の一例を示す説明図である。
図19(A)~(C)に示すように、計量装置30の表示部306には、各表示が中国語で表示されている。単価欄1406に表示される単価は、日本円の単価のほかにも、中国人民元に換算した単価を示している。なお、重さの単位が「オンス」のように、「kg」から換算を要する場合には、単価欄1406には、重さについても換算した単価(例えば、「ドル/オンス」)が併記されるようにしてもよい。
これにより、外国人の顧客は、自国の通貨に換算した単価を把握することができる。また、図19(B)の合計金額欄1407には、日本円の合計金額のほかにも、中国人民元に換算した合計金額も表示されている。これにより、外国人の顧客は、自国の通貨に換算した合計金額を把握することができる。なお、為替レートは随時変わるため、例えば、前月の平均値を用いて換算してもよいし、計量装置30がリアルタイムのレートを取得して、換算してもよい。携帯端末50についても同様に、図19(D)に示すように、ディスプレイ509には、各表示が中国語で表示されている。
(計量装置30が外国語で発行するラベルの一例)
図20は、計量装置30が外国語で発行するラベルの一例を示す説明図である。図20に示すラベル2000は、ライナーレスラベルである。
図20のラベル2000において、商品名1501には、ラベル2000が付される商品の名称(リンゴ)が日本語および中国語で記載されている。単価1502には、リンゴの1kg当たりの売価が日本語および中国語で記載されている。内容量1503には、ラベル2000が付される商品の重量が日本語および中国語で記載されている。売価1504には、ラベル1500が付される商品の金額が日本円の金額および中国人民元の換算した金額で記載されている。
ラベル2000の大きさは、図15に示したラベル1500と比較して異なる。具体的には、ラベル2000は、日本語の文字の大きさをラベル1500と同程度としながら、中国語の文字を追加している。このため、ラベル2000の大きさは、ラベル1500よりも大きい。このように、外国語で発行されるラベル2000は、外国語を併記する分、表示領域が大きくなるため、ライナーレスラベルであることが望ましい。特に、ライナーレスラベルを用いることにより、日本語および外国語の文字を縮小しなくてもよいため、視認性が低下することを抑えることができる。
ただし、ラベル2000は、ライナーレスラベルに限らず、タックシートであってもよい。タックシートを用いる場合は、シートStのサイズが固定であることから、ラベル2000に記載する文字の大きさを小さくすればよい。
(日本語を表示して精算を行う際の画面の遷移について)
次に、図21および図22を用いて、日本語を表示して精算を行う際の画面の一例について説明する。
図21は、携帯端末50のディスプレイ509に表示される画面の一例を示す説明図である。
図21(A)は、携帯端末50に表示される商品を登録する際の画面を示す。図21(A)に示すように、携帯端末50のディスプレイ509には、小計欄550と、本登録欄552と、お会計ボタン554とが表示されている。図21(A)において、携帯端末50は、お会計ボタン554が押下されると、図21(B)に示す画面に移行する。
図21(B)は、携帯端末50に精算用コード2100が表示された際の画面を示す。図21(B)に示すように、携帯端末50のディスプレイ509には、精算用コード2100と、案内表示領域2101と、登録復帰ボタン2102とが表示されている。
精算用コード2100は、携帯端末50のカート識別情報や、クラウドサーバSvに対して精算開始の要求を行うための情報をコード化したものである。案内表示領域2101には、POS端末20に、精算用コード2100を読み取らせる旨の案内が表示されている。登録復帰ボタン2102は、商品をスキャンすることが可能な画面(図21(A)の画面)に復帰することを受け付けるボタンである。
POS端末20の客側スキャナ部206が精算用コード2100を読み取ると、POS端末20において精算処理が実行可能になる。
(精算時にPOS端末20の客側表示部205に表示される画面の遷移例)
図22は、精算時にPOS端末20の客側表示部205に表示される画面の遷移の一例を示す説明図である。図22(A)は、案内画面2200を示す。案内画面2200は、客側スキャナ部206に、精算用コード2100(図21(B)参照)を読み取らせることを促す画面である。案内画面2200には、言語切替えボタン2201が表示されている。言語切替えボタン2201は、案内画面2200に表示される言語を切り替えるボタンであり、例えば、英語、中国語、および韓国語のいずれかに切り替えることを受け付けるボタンである。
図22(A)に示す案内画面2200において、顧客が携帯端末50に表示された精算用コード2100を客側スキャナ部206に読み取らせると、図22(B)に示す一覧表示画面2210に遷移する。
図22(B)は、取引情報の一覧表示画面2210を示す。図22(B)に示す一覧表示画面2210は、取引情報表示2211と、精算開始ボタン2212と、店員呼出ボタン2213と、ソートボタン2214とを含む。取引情報表示2211は、登録した商品ごとの、商品名や購入点数(購入重量)や購入金額などを示すほか、登録した各種商品の合計点数や合計金額などを示す。
取引情報表示2211は、携帯端末50のディスプレイ509に表示される本登録欄552(図21(A)参照)と比較して、表示領域も大きく、顧客にとって見やすい表示である。このように視認性の良好な取引情報表示2211を表示するため、顧客は、自身で登録した商品を容易に確認することができる。取引情報表示2211は、例えば、購入金額の高い商品から順に表示されている。
精算開始ボタン2212は、顧客から精算処理の開始を受け付けるボタンである。店員呼出ボタン2213は、顧客から店員の呼び出しを受け付けるボタンである。ソートボタン2214は、取引情報表示2211に表示される商品の並び順を、登録順としたり、部門別としたりするための変更を受け付けるボタンである。
図22(B)の取引情報表示2211に表示される商品について具体的に説明する。取引情報表示2211には、3つの商品が登録されている。顧客が取引情報表示2211を確認し、登録した商品と、実際に購入する商品とに相違がなければ、精算開始ボタン2212を押下する。POS端末20は、精算開始ボタン2212が押下されると、精算処理が開始される。
(外国語を表示して精算を行う際の画面の遷移について)
次に、図23および図24を用いて、外国語を表示して精算を行う際の画面の一例について説明する。なお、図23および図24は、図21および図22に示した内容を外国語(例えば中国語)で表示した場合を示す。
図23は、携帯端末50のディスプレイ509に中国語で表示される画面の一例を示す説明図である。図23(A)、(B)において、携帯端末50のディスプレイ509には、図21(A)、(B)に示した内容が中国語で表示されている。図23(A)の小計欄550には、本登録された商品の合計金額のほかにも、中国語の通貨(中国人民元)に換算した金額も表示されている。
(精算時にPOS端末20の客側表示部205に外国語で表示される画面の遷移例)
図24は、精算時にPOS端末20の客側表示部205に外国語で表示される画面の遷移の一例を示す説明図である。図24(A)、(B)は、図22(A)、(B)に示した内容が中国語で表示されている。
図24(A)において、案内画面2200は、言語切替えボタン2201のうち、中国語に切り替える中国語ボタン2201aが押下されたことによって表示される。また、図24(A)の言語切替えボタン2201には、日本語ボタン2201bが含まれている。日本語ボタン2201bが押下されると、日本語の表記に戻る。
図24(B)の一覧表示画面2210は、POS端末20がクラウドサーバSvから、携帯端末50に設定されている言語情報を含む登録情報を受信することによって、中国語で表示される。なお、一覧表示画面2210は、言語情報を受信することによって表示されることに限らず、図24(A)の案内画面2200において中国語ボタン2201aが押下されたことによって表示されるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る計量装置30は、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力するようにした。したがって、計量装置30が使用する言語を、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。すなわち、ショッピングシステム1が導入されている店舗における言語を把握できない外国人の顧客でも、当該顧客が把握可能な言語を店員に口頭で伝えたり、顧客が把握可能な言語に切り替えるための操作を顧客自身で行ったりしなくても、当該顧客が使用する言語で取引に関する情報を出力することができる。したがって、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客でも、買い物を好適に行うことを支援することができる。
また、本実施形態に係る計量装置30は、計量を行う際に、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた言語で計量情報を出力するようにした。したがって、外国人の顧客が計量装置30を用いて計量対象商品を計量する際に、当該計量を好適に支援することができる。
また、本実施形態に係る計量装置30は、計量した商品の重量の情報を、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた重量の単位に換算して出力するようにした。これにより、外国人の顧客が母国で使用している重量の単位で、取引に関する情報を出力することができる。したがって、外国人の顧客が計量装置30を用いて計量対象商品を計量する際に、計量対象商品の重量を容易に把握することができる。
また、本実施形態に係る計量装置30は、商品の買上金額の情報を、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた通貨に換算して出力するようにした。これにより、外国人の顧客が母国で使用している通貨で、取引に関する情報を出力することができる。したがって、外国人の顧客が商品を購入する際の金銭的価値を容易に把握することができる。
また、本実施形態に係る計量装置30は、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた言語で、ラベルを発行するようにした。これにより、外国人の顧客は、ラベルに記載された内容を容易に把握することができる。
また、本実施形態に係るPOS端末20は、精算において、携帯端末50に設定されている一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報(登録情報)を出力するようにした。これにより、ショッピングシステム1が導入されている店舗における言語を把握できない外国人の顧客でも、顧客が把握できる言語を店員に口頭で伝えたり、顧客が把握可能な言語を切り替えるための操作を顧客自身で行ったりしなくても、当該顧客が使用する言語で精算を行うことができる。したがって、外国人の顧客が精算を行う際に、当該精算を好適に支援することができる。
(実施形態1の変形例)
次に、実施形態1の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述した実施形態1で説明した内容については、適宜説明を省略する。
(変形例1)
上述した実施形態1では、計量装置30が、携帯端末50から言語情報を直接取得する構成について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、変形例1では、計量装置30が、会員情報から言語情報を取得する構成について説明する。
変形例1において、クラウドサーバSvは、会員情報を記憶する。会員情報は、例えば、図6(A)に示した顧客情報に言語情報が含まれる情報である。言語情報は、顧客識別情報に対応付けられて記憶されている。言語情報は、会員登録の際に顧客が選択した言語である。なお、言語情報は、顧客の居住地や国籍から得られるようにしてもよい。
計量装置30は、計量対象商品の計量を開始する前に、会員カードに記載されている会員コードや、携帯端末50に表示される会員コードを読み取る。会員コードを読み取るタイミングは、携帯端末50とのペアリングが開始される前でもよいし、後でもよい。会員コードは、顧客識別情報(図6(A)参照)を含む情報をコード化したものである。
計量装置30は、会員コードを読み取ると、クラウドサーバSvに言語情報の問い合わせを行う。具体的には、計量装置30は、読み取った会員コードをクラウドサーバSvへ送信するとともに、クラウドサーバSvに当該会員に対応する言語情報の送信要求を行う。
クラウドサーバSvは、会員情報を参照し、計量装置30から受信した会員コード(顧客識別情報)に対応する言語情報を特定し、当該言語情報を計量装置30に送信する。これにより、計量装置30は、言語情報を取得することができる。会員情報から言語情報を取得するようにした場合、計量装置30が表示する接続用コードには、計量装置30宛てに言語情報を送信する旨の情報が含まれないようにしてもよい。
また、変形例1において、会員情報は、クラウドサーバSvに記憶されることとしたが、これに限らない。会員情報は、例えば、ストアコントローラ10など、他の装置に記憶されていてもよい。なお、この場合、計量装置30は、当該他の装置に言語情報の問い合わせを行えばよい。
変形例1によれば、計量装置30は、会員情報から特定される言語情報が示す言語で、取引に関する情報を出力することができる。つまり、計量装置30は、会員情報から得られる一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。したがって、使用する言語が異なる外国人の顧客が買い物を行う際に、当該顧客の買い物を好適に支援することができる。
(変形例2)
上述した実施形態1では、POS端末20は、携帯端末50がクラウドサーバSvへ送信した言語情報を取得する構成について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、変形例2では、POS端末20は、変形例1と同様に、会員情報から言語情報を取得する構成について説明する。
変形例2において、クラウドサーバSvは、変形例1と同様に、会員情報を記憶する。POS端末20は、精算を開始する前に、会員カードに記載されている会員コードや、携帯端末50に表示される会員コードを読み取る。会員コードを読み取るタイミングは、携帯端末50に表示される精算用コードを読み取る前でもよいし、後でもよい。
POS端末20は、会員コードを読み取ると、クラウドサーバSvに言語情報の問い合わせを行う。具体的には、計量装置30は、読み取った会員コードをクラウドサーバSvへ送信するとともに、クラウドサーバSvに当該会員に対応する言語情報の送信要求を行う。
クラウドサーバSvは、会員情報を参照し、POS端末20から受信した会員コード(顧客識別情報)に対応する言語情報を特定し、当該言語情報をPOS端末20に送信する。これにより、POS端末20は、言語情報を取得することができる。会員情報から言語情報を取得するようにした場合、POS端末20がクラウドサーバSvに送信する送信要求情報(図7の送受信データD5参照)には、言語情報の送信要求を示す情報が含まれないようにしてもよい。
変形例2によれば、POS端末20は、会員情報から特定される言語情報が示す言語で、取引に関する情報を出力することができる。つまり、POS端末20は、会員情報から得られる一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。したがって、使用する言語が異なる外国人の顧客が買い物を行う際に、当該顧客の買い物を好適に支援することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。上述した実施形態1では、POS端末20と、計量装置30と、携帯端末50とを含むショッピングシステム1に本発明を適用した構成について説明した。実施形態2では、券売機と、呼出ディスプレイとを含むショッピングシステムに本発明を適用した構成について説明する。なお、以下の各実施形態では、上述した実施形態1で説明した内容については、適宜説明を省略する。
(実施形態2に係るショッピングシステム2500のネットワーク構成)
図25は、実施形態2に係るショッピングシステム2500のネットワーク構成を示す説明図である。ショッピングシステム2500は、取引情報出力システムの一例である。ショッピングシステム2500は、例えば、顧客が食券を購入して、調理が完了すると、顧客が商品(料理)を受け取るセルフサービス式の飲食店に用いられる。セルフサービス式の飲食店は、例えば、フードコート、ラーメン店、カレー店、牛丼店などである。
図25において、ショッピングシステム2500は、券売機2510と、呼出ディスプレイ2520と、キッチンモニタ2530と、キッチンプリンタ2540とを含む。これらの各機器は、LAN2550を介して、通信可能に接続されている。また、これらの各機器は、それぞれ、CPU、ROM、RAM、通信部、表示部などを備えたコンピュータ装置である。券売機2510は、端末装置の一例である。呼出ディスプレイ2520は、取引情報出力装置の一例である。
券売機2510は、例えば、店舗の入口付近に設置され、飲食店において提供される商品(調理メニュー)に対応する食券を発行する。顧客は、店舗に入店すると、券売機2510に現金を投入したり、電子マネーを読み取らせたりすることにより、券売機2510で食券を購入する。券売機2510は、食券を発行すると、当該食券に対応する登録情報をキッチンモニタ2530やキッチンプリンタ2540へ送信する。これにより、厨房の店員は、当該食券に対応する商品(料理)の注文が入ったことを把握することができる。また、顧客は、食券を購入すると、調理が完了するまで待つ。食券には、注文番号が記載されている。
呼出ディスプレイ2520は、店舗内の顧客が視認できる位置に配置されている。例えば、呼出ディスプレイ2520は、商品を引き渡す窓口の上方に配置されている。呼出ディスプレイ2520は、食券に記載された注文番号を表示する。具体的には、呼出ディスプレイ2520は、注文番号に対応する商品が調理中である場合に、当該注文番号を、調理中であることを示す表示領域(以下「調理中領域」という。)に表示する。また、呼出ディスプレイ2520は、注文番号に対応する商品の調理が完了した場合に、当該注文番号を、調理が完了したことを示す表示領域(以下「調理完了領域」という。)に表示する。顧客は、食券に記載されている注文番号が、調理が完了したことを示す表示領域に表示されると、商品を引き取りに行き、取引が完了する。
キッチンモニタ2530は、厨房内に配置され、券売機2510が受け付けた注文内容を表示する。また、キッチンモニタ2530は、注文内容が示す料理の調理が完了すると、その旨を厨房内の店員から受け付ける。キッチンモニタ2530は、調理が完了する旨を示す情報を呼出ディスプレイ2520へ送信する。
キッチンプリンタ2540は、厨房内に配置され、券売機2510が受け付けた注文内容を印刷する。
(券売機2510の構成例)
次に、券売機2510の構成例について説明する。
図26は、券売機2510の外観の一例を示す説明図である。
図27は、券売機2510のハードウェア構成の一例を示す説明図である。以下、図26を参照しつつ、図27に示す構成について説明する。
券売機2510は、CPU2601と、ROM2602と、RAM2603と、表示部2604と、キー操作部2605と、カード決済部2606と、釣銭機2607と、印刷部2608と、通信部2609と、音声出力部2610とを備える。これらは、バス2620を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU2601は、中央演算処理装置であり、ROM2602に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、券売機2510の動作を制御する。
ROM2602は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU2601が利用する各種の情報を記憶する。
RAM2603は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM2603は、ROM2602から読み出した情報や、外部から取得した情報や、処理において生成した販売データや注文情報等を記憶する。また、RAM2603は、各種言語に対応した言語情報を記憶する。また、RAM2603は、言語関連テーブル420(図4B参照)と同等のテーブル(以下「券売機2510の言語関連テーブル」という。)を記憶する。
表示部2604は、各種情報を表示するとともに、各種操作を受け付けるタッチパネルである。表示部2604は、顧客が購入可能な各種商品を表示するとともに、例えば、テイクアウトであるか否かの指定や、表示する言語の指定や、商品サイズの指定や、数量の指定や、発券ボタンの指定などを顧客から受け付ける。表示部2604は、指定された言語で、各種情報を表示する。
カード決済部2606は、各種カードによる決済機構である。各種カードは、クレジットカード、電子マネーであるプリペイドカード、ポイントカードなどである。カード決済部2606は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、商品の精算に用いられる。
釣銭機2607(現金決済部)は、現金による決済機構である。具体的には、釣銭機2607は、図26に示すように、紙幣投入口2607aと、硬貨投入口2607bと、お釣り返却レバー2607cと、紙幣排出口2607dと、硬貨排出口2607eとを備える。釣銭機2607は、紙幣投入口2607aおよび硬貨投入口2607bへの投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、お釣り返却レバー2607cの操作を受け付けると、紙幣排出口2607dまたは硬貨排出口2607eから釣り銭を排出する。
印刷部2608は、各種媒体(食券、レシート、領収書など)を印刷して出力する。
通信部2609は、呼出ディスプレイ2520や、キッチンモニタ2530や、キッチンプリンタ2540などと情報を送受信するインターフェースである。通信部2609は、注文情報を、呼出ディスプレイ2520や、キッチンモニタ2530や、キッチンプリンタ2540へ送信する。注文情報は、登録した商品の名称、サイズ、数量、注文番号などのほか、表示部2604が指定の言語を受け付けた場合には、当該言語を示す言語情報も含む。
音声出力部2610は、音声を出力する。例えば、音声出力部2610は、音声ガイダンスや警告音などを出力する。音声ガイダンスや警告音は、例えば、商品の登録や精算に係るものである。音声出力部2610は、指定された言語で、音声ガイダンスを出力することが可能である。
(呼出ディスプレイ2520の構成例)
次に、呼出ディスプレイ2520の構成例について説明する。
図28は、呼出ディスプレイ2520のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図28に示すように、呼出ディスプレイ2520は、CPU2801と、メモリ2802と、通信部2803と、表示部2804と、音声出力部2805とを備える。これらは、バス2820を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU2801は、中央演算処理装置であり、メモリ2802に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、呼出ディスプレイ2520の動作を制御する。
メモリ2802は、プログラムをはじめとしてCPU2801が利用する各種の情報を記憶する。また、メモリ2802は、外部から取得した情報や、処理において生成した情報等を記憶する。また、メモリ2802は、各種言語に対応した言語情報を記憶する。また、メモリ2802は、言語関連テーブル420(図4B参照)と同等のテーブル(以下「呼出ディスプレイの言語関連テーブル」という。)を記憶する。
通信部2803は、券売機2510や、キッチンモニタ2530や、キッチンプリンタ2540などと情報を送受信するインターフェースである。例えば、通信部2803は、券売機2510から注文情報を受信するとともに、キッチンモニタ2530から調理が完了したことを示す情報(以下「調理完了情報」という。)を受信する。
表示部2804は、各種情報を表示する。具体的には、表示部2804は、調理中領域と、調理完了領域とを設け、各領域を示す情報と、注文番号とを表示する。各領域を示す情報は、調理中であることを示す文字情報(例えば、「調理中です」の文字情報)や、調理が完了したことを示す文字情報(例えば、「料理ができました」の文字情報)である。また、表示部2804は、券売機2510から受信した言語情報に応じた言語で、文字情報を表示することが可能である。
表示部2804は、食券に記載された注文番号に対応する商品が調理中である場合に、当該商品に対応する注文番号を、調理中領域に表示する。そして、食券に記載された注文番号に対応する商品の調理が完了すると、具体的には、キッチンモニタ2530から調理完了情報を受信すると、表示部2804は、当該商品に対応する注文番号を、調理中領域から消去して、調理完了領域に表示する(切り替える)。
なお、当該注文番号の調理中領域から調理完了領域への表示の切替えは、キッチンモニタ2530から調理完了情報を受信することによって行われることに限らない。例えば、呼出ディスプレイ2520が、店員の操作入力を受け付ける操作部を備える構成とすることも可能であり、このような構成とした場合には、当該表示の切替えは、当該操作部が調理の完了を示す操作を受け付けることによって行われてもよい。
音声出力部2805は、音声を出力する。例えば、音声出力部2805は、注文番号を音声で出力する。また、音声出力部2805は、券売機2510から受信した言語情報に応じた言語で、注文番号を音声で出力することが可能である。
(呼出ディスプレイ2520の機能的構成)
次に、呼出ディスプレイ2520の機能的構成について説明する。呼出ディスプレイ2520は、通信部2803と、取得部と、出力制御部と、表示部2804とを備える。取得部と、出力制御部とは、CPU2801によって実現される。すなわち、CPU2801がメモリ2802に記憶されている取引情報出力プログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
通信部2803は、端末装置の一例である券売機2510と通信を行う。券売機2510には、一の言語情報が設定されており、設定されている言語情報が示す言語で画面を表示する。具体的には、券売機2510は、顧客の操作に応じて、一の言語情報を設定する。また、券売機2510は、顧客の操作を受け付ける。
取得部は、通信部2803の通信によって、券売機2510に設定されている一の言語情報を取得する。ここで、券売機2510は、発券ボタンが押下されると、計量装置30に一の言語情報を送信する。このように、券売機2510から一の言語情報が送信されることにより、取得部は、一の言語情報を取得する。
出力制御部は、取得部によって取得された一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力する。具体的には、出力制御部は、券売機2510に設定された言語情報が日本語を示す場合、日本語で取引に関する情報を表示部2804に表示させる。一方で、出力制御部は、券売機2510に設定された言語情報が日本語以外の他の言語を示す場合、日本語と他の言語とを併記して取引に関する情報を表示部2804に表示させる。
取引に関する情報は、顧客に商品を引き渡すための引渡情報を含む。引渡し情報は、商品を顧客に引渡すことが可能であるか否かを示す情報であり、例えば、注文番号に対応する商品が調理中であるのか、調理が完了したのかを示す文字情報である。出力制御部による取引に関する情報の出力態様は、音声や表示の出力態様である。
出力制御部は、表示部2804に情報を表示する際に、券売機2510に設定されている一の言語情報に応じた言語で引渡情報を出力する。具体的には、出力制御部は、券売機2510に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語で取引に関する情報を出力する。実施形態2において、呼出ディスプレイ2520は、券売機2510で設定されている言語と同一の言語を設定することが可能である。言い換えれば、出力制御部は、券売機2510に設定された一の言語情報が示す言語と同一の言語を必ず出力できるものとする。
なお、呼出ディスプレイ2520は、券売機2510に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語を出力できない場合があってもよい。例えば、券売機2510が10種類の言語に対応しており、呼出ディスプレイ2520が3種類の言語に対応している場合があってもよい。言い換えれば、呼出ディスプレイ2520の言語関連テーブルに、当該一の言語情報と同一の言語情報が記憶されていない場合があってもよい。この場合、出力制御部は、当該一の言語情報に対応する他の言語で、取引に関する情報を出力すればよい。具体的には、呼出ディスプレイ2520は、対応言語テーブル430(図4C参照)と同等のテーブルを記憶しておき、当該テーブルを参照し、対応言語で、取引に関する情報を出力すればよい。
(券売機2510が行う処理の一例)
図29は、券売機2510が行う処理の一例を示すフローチャートである。図29において、券売機2510は、選択されている言語のメニュー画面を表示する(ステップS2901)。待機状態におけるメニュー画面の言語は、日本語である。そして、券売機2510は、言語の変更を受け付けたか否かを判断する(ステップS2902)。言語の変更を受け付けた場合(ステップS2902:YES)、券売機2510は、ステップS2901に戻り、メニュー画面の言語を受け付けた言語に切り替える。
言語の変更を受け付けない場合(ステップS2902:NO)、券売機2510は、商品が選択されたか否かを判断する(ステップS2903)。商品が選択されない場合(ステップS2903:NO)、券売機2510は、ステップS2910に戻る。商品が選択された場合(ステップS2903:YES)、券売機2510は、メニュー画面に選択された商品を表示する(ステップS2904)。
そして、券売機2510は、発券ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS2905)。発券ボタンが押下されない場合(ステップS2905:NO)、券売機2510は、ステップS2903に戻る。発券ボタンが押下された場合(ステップS2905:YES)、券売機2510、決済種別の選択や入金を受け付ける精算画面を表示する(ステップS2906)。
そして、券売機2510は、精算画面において受け付けた決済種別で精算処理を実行する(ステップS2907)。次いで、券売機2510は、メニュー画面の表示において言語変更があったか否かを判断する(ステップS2908)。言語変更がない場合(ステップS2908:NO)、券売機2510は、日本語の食券を発行し(ステップS2909)、ステップS2910に進む。また、言語変更があった場合(ステップS2908:YES)、券売機2510は、変更した言語である外国語を併記した食券を発行する(ステップS2910)。
そして、券売機2510は、お釣りを排出する(ステップS2911)。次いで、券売機2510は、食券および貨幣の取り出しを促す、取り忘れ報知画面を表示する(ステップS2912)。そして、券売機2510は、販売データを記憶するとともに(ステップS2913)、呼出ディスプレイ2520や、キッチンモニタ2530や、キッチンプリンタ2540へ注文情報を送信し(ステップS2914)、一連の処理を終了する。なお、券売機2510は、一連の処理を終了すると、待機状態に戻る。
(呼出ディスプレイ2520が行う取引情報出力処理の一例)
図30は、呼出ディスプレイ2520が行う取引情報出力処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、説明の便宜上、一の商品の注文情報を受信してから、当該商品の調理が完了するまでの処理を示すものとし、当該処理において、他の商品の注文情報を受信する場合については説明を省略する。
図30において、呼出ディスプレイ2520は、券売機2510から注文情報を受信したか否かを判断する(ステップS3001)。呼出ディスプレイ2520は、注文情報を受信するまで待機し(ステップS3001:NO)、注文情報を受信すると(ステップS3001:YES)、呼出ディスプレイ2520は、注文情報に含まれる注文番号を示す情報を用いて、調理中領域に注文番号を表示する(ステップS3002)。
そして、呼出ディスプレイ2520は、外国語で注文を受け付けた商品であるか否かを判断する(ステップS3003)。ステップS3003では、具体的には、注文情報に言語情報が含まれているか否かを判断する。外国語で注文を受け付けた商品ではない場合(ステップS3003:NO)、すなわち、日本語で注文を受け付けた商品である場合、呼出ディスプレイ2520は、ステップS3005に進む。
一方、外国語で注文を受け付けた商品である場合(ステップS3003:YES)、呼出ディスプレイ2520は、調理中であることを示す文字表示に、言語情報が示す外国語を併記して表示する(ステップS3004)。なお、呼出ディスプレイ2520は、言語情報が示す外国語を併記して表示することに限らず、例えば、調理中であることを示す文字表示を、所定時間おきに、日本語と、当該外国語とに切り替えて表示するようにしてもよい。また、呼出ディスプレイ2520は、外国語で注文を受け付けた商品に対応する注文番号のみを表示している場合には、当該外国語のみで、調理中であることを示す文字表示を行うようにしてもよい。
そして、呼出ディスプレイ2520は、キッチンモニタ2530から調理完了情報を受信したか否かを判断する(ステップS3005)。調理完了情報を受信しない場合(ステップS3005:NO)、呼出ディスプレイ2520は、ステップS3003に戻る。調理完了情報を受信した場合(ステップS3005:YES)、呼出ディスプレイ2520は、調理中領域から注文番号を消去する(ステップS3006)。
そして、呼出ディスプレイ2520は、調理完了領域に注文番号を表示する(ステップS3007)。次いで、呼出ディスプレイ2520は、外国語で注文を受け付けた商品であるか否かを判断する(ステップS3008)。外国語で注文を受け付けた商品ではない場合(ステップS3008:NO)、すなわち、日本語で注文を受け付けた商品である場合、呼出ディスプレイ2520は、ステップS3010に進む。
一方、外国語で注文を受け付けた商品である場合(ステップS3008:YES)、呼出ディスプレイ2520は、調理完了であることを示す文字表示に、言語情報が示す外国語を併記して表示する(ステップS3009)。この場合、呼出ディスプレイ2520は、調理が完了したことや、注文番号や、窓口に引き取りに来る旨を、当該外国語で音声出力する。
なお、呼出ディスプレイ2520は、言語情報が示す外国語を併記して表示することに限らず、例えば、調理完了を示す文字表示を、所定時間おきに、日本語と、当該外国語とに切り替えて表示するようにしてもよい。なお、呼出ディスプレイ2520は、外国語で注文を受け付けた商品に対応する注文番号のみを表示している場合には、常時、当該外国語のみで、調理完了を示す文字表示を行うようにしてもよい。
そして、呼出ディスプレイ2520は、商品を引き渡す窓口に顧客が訪れ、商品を顧客に引渡したか否かを判断する(ステップS3010)。なお、商品を顧客に引渡すと、店員は、キッチンモニタ2530に表示されている、商品を引渡したことを示すボタンを押下する。そして、キッチンモニタ2530は、当該ボタンが押下されると、その旨を示す引渡し完了情報を呼出ディスプレイ2520へ送信する。このため、ステップS3010に示す判断は、引渡し完了情報を受信したか否かの判断である。
商品を顧客に引渡していない場合(ステップS3010:NO)、呼出ディスプレイ2520は、ステップS3008に戻る。商品を顧客に引渡した場合(ステップS3010:YES)、呼出ディスプレイ2520は、調理完了領域から注文番号を消去し(ステップS3011)、一連の処理を終了する。
(日本語と、外国語とでそれぞれ注文を受け付けた場合に出力される情報について)
次に、図31~図36を用いて、日本語で注文を受け付けた場合と、外国語で注文を受け付けた場合に出力される情報について説明する。まず、日本語で注文を受け付けた場合に出力される情報について説明する。
(券売機2510に日本語で表示されるメニュー画面の一例について)
図31は、券売機2510に日本語で表示されるメニュー画面の一例を示す説明図である。図31に示すように、表示部2604には、メニュー画面3100が表示されている。メニュー画面3100は、商品指定ボタン3101(3101a~3101c)と、言語切替えボタン3102(3102a~3102c)と、預り金額領域3110と、合計金額領域3111と、領収書発行ボタン3120と、やり直しボタン3121と、発券ボタン3122とを含む。各ボタンおよび各領域は、日本語で表示されている。
商品指定ボタン3101は、表示される商品の購入を受け付けるボタンである。言語切替えボタン3102は、表示される言語の切り替えを受け付けるボタンである。預り金額領域3110は、顧客が釣銭機2607に投入した投入金額を表示する領域である。合計金額領域3111は、商品指定ボタン3101が受け付けた商品の合計金額を示す領域である。
領収書発行ボタン3120は、領収書の発行を受け付けるボタンである。やり直しボタン3121は、商品指定ボタン3101が受け付けた商品の登録等のキャンセルを受け付けるボタンである。発券ボタン3122は、食券の発行を受け付けるボタンである。
(日本語で発行した食券の一例)
図32は、日本語で発行した食券の一例を示す説明図である。図32に示すように、食券3200には、発券日時、注文番号、商品名、買上金額、店名などが日本語で表示されている。顧客は、食券3200に記載されている注文番号が呼出ディスプレイ2520の調理完了領域に表示されるまで待機する。
(呼出ディスプレイ2520に日本語で表示される呼出画面の一例について)
図33は、呼出ディスプレイ2520に日本語で表示される呼出画面の一例を示す説明図である。図33に示すように、呼出ディスプレイ2520の表示部2804には、調理中領域3301と、調理完了領域3302とが表示されている。調理中領域3301に表示されている番号は、調理中の商品に対応する注文番号を示している。調理完了領域3302に表示されている番号は、調理が完了した商品に対応する注文番号を示している。
顧客は、食券3200に表示されている注文番号を確認し、当該注文番号が調理完了領域3302に表示されると、窓口まで商品を取りに行き、取引が完了する。
(外国語で注文を受け付けた場合に出力される情報について)
次に、外国語で注文を受け付けた場合に出力される情報について説明する。なお、以下では、外国語として中国語を例に挙げて説明する。
(券売機2510に中国語で表示されるメニュー画面の一例について)
図34は、券売機2510に中国語で表示されるメニュー画面の一例を示す説明図である。図34に示すメニュー画面3400は、言語切替えボタン3102cが押下されることにより表示される。メニュー画面3400において、各ボタンおよび各領域は、中国語で表示されている。これにより、中国人の顧客は、メニュー画面3400に記載されている内容を容易に把握することができる。
(中国語で発行した食券の一例)
図35は、中国語で発行した食券の一例を示す説明図である。図35に示すように、食券3500には、注文番号、商品名、買上金額、店名が日本語および中国語で表示されている。これにより、中国人の顧客は、食券3500に記載されている内容を容易に把握することができる。
(呼出ディスプレイ2520に中国語で表示される呼出画面の一例について)
図36は、呼出ディスプレイ2520に中国語で表示される呼出画面の一例を示す説明図である。図36に示すように、調理中領域3301および調理完了領域3302に表示される文字表示には、中国語の訳文がカッコ書きで併記されている。これにより、中国人の顧客は、注文した商品が調理中であるのか、調理が完了したのかを容易に把握することができる。
以上説明したように、実施形態2に係る呼出ディスプレイ2520は、券売機2410に設定された一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力するようにした。したがって、呼出ディスプレイ2520が出力する言語を、券売機2410に設定された一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。すなわち、ショッピングシステム2500が導入されている店舗における言語を把握できない外国人の顧客でも、顧客が把握可能な言語を店員に口頭で伝えたり、当該顧客が把握可能な言語に切り替えるための操作を顧客自身で行ったりしなくても、当該顧客が使用する言語で取引に関する情報を出力することができる。したがって、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客でも、注文を好適に行うことを支援することができる。
また、実施形態2に係る呼出ディスプレイ2520は、表示部2804に情報を表示する際に一の言語情報に応じた言語で、顧客に商品を引き渡すための引渡情報を出力するようにした。したがって、外国人の顧客に商品を引き渡す際に、当該引き渡しを好適に支援することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明する。上述した実施形態1では、POS端末20と、計量装置30と、携帯端末50と、クラウドサーバSvとを含むショッピングシステム1に本発明を適用した構成について説明した。実施形態3では、商品ロッカーと、携帯端末50と、店舗注文管理装置と、注文管理サーバとを含む商品引き渡しシステムに本発明を適用した構成について説明する。なお、実施形態3において、商品ロッカーは、取引情報出力装置の一例である。
実施形態3に係る商品引き渡しシステムは、顧客が携帯端末50で注文し、注文した商品を店舗等に配置される商品ロッカーから受け取ることを可能なシステムである。ここで、実施形態3に係る商品は、店舗と顧客との間で引き渡すことが可能の商品であり、且つ、商品ロッカーに収納可能な商品であればよい。具体的には、商品は、例えば、飲食物、電子機器、日用品、雑貨、衣料品などの各種商品である。また、商品は、顧客が所有する商品であってもよく、例えば、クリーニングにおける衣料や、修理を依頼する商品(時計、靴など)などであってもよい。実施形態3に係る商品引き渡しシステムは、これらの商品を扱う各種店舗に適用することが可能である。
商品引き渡しシステムにおいて、商品ロッカーと、店舗注文管理装置と、携帯端末50と、注文管理サーバとは、それぞれ、ネットワークを介して通信可能に接続されている。商品ロッカーと、店舗注文管理装置とは、例えば、店舗に配置されている。商品ロッカーおよび店舗注文管理装置は、それぞれ、CPU、メモリ、通信部、ディスプレイ、スピーカ等を備えたコンピュータ装置である。
商品ロッカーは、複数の収納口を有し、それぞれ施錠可能な扉を有する。また、商品ロッカーは、ディスプレイや、後述する引取証明コードを読み取るコードリーダを備える。また、商品ロッカーのメモリには、取引情報出力プログラムが記憶されている。
携帯端末50は、顧客が所持する端末装置である。携帯端末50には、注文アプリケーションがインストールされている。注文管理サーバは、注文内容を管理するサーバ装置である。
(商品引き渡しシステムにおける商品の注文から受け取りまでに流れについて)
携帯端末50は、注文用の画面を表示し、顧客から注文を受け付ける。受け付ける内容は、例えば、飲食物であれば、商品のサイズ、トッピングの有無、支払方法、イートイン/テイクアウトの別、来店時刻などである。携帯端末50は、注文を受け付けると、注文内容とともに言語情報を注文管理サーバへ送信する。
注文管理サーバは、携帯端末50から注文内容および言語情報を受信すると、商品の受け取り時に用いる引取証明コード(注文識別情報)を生成し、引取証明コードを携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、注文管理サーバから引取証明コードを受信すると、引取証明コードをディスプレイ509に表示させる。
また、注文管理サーバは、引取証明コードを生成すると、携帯端末50から受信した注文内容とともに、言語情報および引取証明コードを店舗注文管理装置へ送信する。店舗注文管理装置は、言語情報と、引取証明コードが示す注文番号とを記憶するとともに、ディスプレイに注文内容を表示する。店員は、店舗注文管理装置のディスプレイに表示された注文内容を確認し、注文内容が示す商品を用意する。
店員は、顧客の来店時刻の前に、商品を商品ロッカーに収納する。店舗注文管理装置は、店員の操作に応じて(または自動で)、言語情報と、注文番号(引取証明コード)と、商品が収納される収納口とを対応付けて記憶する。また、店舗注文管理装置は、言語情報と来店時刻とを商品ロッカーに送信する。
商品ロッカーは、例えば、言語情報と来店時刻とを対応付けて記憶する。商品ロッカーは、待機画面において、ディスプレイに引取証明コードを読み取らせる旨を表示する。商品ロッカーのディスプレイに表示される言語は、主に、日本語である。ただし、外国語でオンライン注文を受け付けた場合、商品ロッカーは、来店時刻が近付くと、ディスプレイに表示する言語を、来店時刻に対応付けて記憶されている言語情報が示す言語に切り替える。
顧客は、商品を受け取るために、来店すると、携帯端末50に引取証明コードを表示させる。そして、顧客は、当該引取証明コードを、商品ロッカーのコードリーダに読み取らせる。商品ロッカーは、読み取られた引取証明コードが示す注文番号を、店舗注文管理装置へ送信する。店舗注文管理装置は、商品ロッカーから受信した注文番号に対応する商品が収納された収納口を特定する。さらに、店舗注文管理装置は、特定した収納口の解錠が行われるように、商品ロッカーへ解錠の指示を送信する。商品ロッカーは、店舗注文管理装置から解錠の指示を受信すると、収納口を解錠する。
なお、商品ロッカーにおいて、外国語に切り替わるタイミングは、来店時刻が近付いたときに限らない。例えば、商品ロッカーが引取証明コードを読み取ったタイミングで、外国語に切り替わるようにしてもよい。具体的には、商品ロッカーは、引取証明コードを読み取ると、引取証明コードに対応付けられている言語情報を店舗注文管理装置から取得し、取得した言語情報が示す言語に切り替えるようにしてもよい。なお、言語情報は、店舗注文管理装置から取得することに限らない。例えば、商品ロッカーは、予め、店舗注文管理装置から言語情報と注文番号(引取証明コード)とを受信しておき、これらを記憶しておいてもよい。また、引取証明コードに言語情報が含まれていてもよい。この場合、商品ロッカーは、引取証明コードを読み取ると、当該引取証明コードに含まれる言語情報が示す言語に切り替えるようにすればよい。
なお、引取証明コードを読み取ったタイミングで外国語に切り替わるようにしたとすると、来店時刻のタイミングでは、商品ロッカーのディスプレイに表示する言語が、外国語に切り替わってはいないことになる。このため、日本語を全く把握できない顧客にとっては、商品ロッカーのディスプレイに表示される待機画面の内容(引取証明コードを読み取らせることを促す内容など)を理解することができないことがある。このようなことに鑑み、引取証明コードを読み取ったタイミングで外国語に切り替わるようにする場合には、携帯端末50において、顧客が使用する言語で、待機画面が示す内容や、商品ロッカーの使用方法を通知しておくようにすればよい。
また、商品ロッカーは、各収納口に対応するランプ(インジケータ)を備える。商品ロッカーは、解錠した収納口に対応するランプを所定のパターンで点灯させる。これにより、引き取り対象の商品が収納されている収納口を顧客に報知することができる。顧客は、点灯しているランプに対応する収納口に収納されている商品を取り出す。このようにして、顧客は、オンライン注文により注文した商品を、商品ロッカーから引き取ることができる。
なお、商品ロッカーの扉は、ヒンジ部等に設けられた機構により、解錠時に自動で回動して開状態となる。このため、顧客は、収納口の扉に触れることなく、商品を取り出すことができる。したがって、不特定多数の人間が扉を触ることを抑えることができるため、良好な衛生状態を保つことができる。
(商品ロッカーの機能的構成)
次に、商品ロッカーの機能的構成について説明する。商品ロッカーは、通信部と、取得部と、出力制御部と、表示部とを備える。取得部と、出力制御部とは、商品ロッカーが備えるCPUによって実現される。すなわち、CPUがメモリに記憶されている取引情報出力プログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。メモリには、言語関連テーブル420(図4B参照)および対応言語テーブル430(図4C参照)に相当する各テーブルが記憶されている。なお、これらのテーブルは、商品ロッカーが記憶することに限らず、他の装置(例えば、店舗注文管理装置や注文管理サーバ)に記憶されていてもよい。
通信部は、端末装置の一例である携帯端末50と通信を行う。通信部は、携帯端末50と、注文管理サーバおよび店舗注文管理装置を介して間接的に通信を行う。ただし、通信部は、例えば、近距離無線通信を用いて、携帯端末50と直接的に通信を行ってもよい。
取得部は、通信部の通信によって、携帯端末50に設定されている一の言語情報を取得する。一の言語情報は、例えば、注文内容を受け付けた際に、店舗注文管理装置から注文内容(来店時刻)とともに送信される。取得部は、通信部によって受信された一の言語情報を取得する。
なお、携帯端末50に表示される引取証明コードに言語情報を含ませるようにした場合、引取証明コードを読み取ることによって、言語情報を取得してもよい。また、待機中の商品ロッカーのディスプレイに、携帯端末50に言語情報の送信を要求する接続用コードを表示しておき、携帯端末50によって当該接続用コードが読み取られることで、携帯端末50から直接の通信によって、言語情報を取得するようにしてもよい。
出力制御部は、取得部によって取得された一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力する。取引に関する情報は、例えば、引取証明コードを読み取らせる旨の情報や、注文内容を示す情報や、引き渡しの準備が完了しているか否かを示す情報や、引き渡しの手順を示す情報や、取引完了の挨拶文(例えば「ありがとうございました」)を示す情報などである。
外国語でオンライン注文を受け付けた場合、出力制御部は、当該注文内容に含まれる来店時刻の前に、待機画面に表示する言語を当該外国語に切り替える。例えば、この場合、出力制御部は、当該商品の引き取りが完了するまで、日本語と、当該外国語とを併記して表示させる。なお、これに限らず、当該商品の引き取りが完了するまで、出力制御部は、数秒間隔で、日本語と、当該外国語とを切り替えるようにしてもよい。
なお、通信部が携帯端末50と直接的に通信を行って携帯端末50の言語情報を受信するようにした場合、出力制御部は、携帯端末50から言語情報を直接取得すると、以降は当該言語情報が示す言語で出力すればよい。また、出力制御部は、当該商品の引き取りが完了したタイミングで、外国語での出力を終了させる。
出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語を示す場合、日本語で取引に関する情報をディスプレイに表示させる。一方で、出力制御部は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語(外国語)を示す場合、日本語と他の言語とを併記して取引に関する情報をディスプレイに表示させる。出力制御部による取引に関する情報の出力態様は、音声や表示の出力態様である。
また、出力制御部は、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語で取引に関する情報を出力する。具体的には、出力制御部は、商品ロッカーが記憶する言語関連テーブルに記憶されている言語情報を用いて、取引に関する情報を出力する。また、携帯端末50に設定されている一の言語情報が示す言語と同一の言語を出力できない場合がある。具体的には、言語関連テーブルに、当該一の言語情報と同一の言語情報が記憶されていない場合がある。この場合、出力制御部は、当該一の言語情報に対応する他の言語で、取引に関する情報を出力すればよい。具体的には、出力制御部は、対応言語テーブルを参照し、他の言語としての対応言語で、取引に関する情報を出力すればよい。
(クリーニングの場合について)
なお、クリーニングなどにおいて顧客が商品を預ける場合であれば、携帯端末50は、注文用の画面において、シャツやセーターなどの衣料種別、ドライや染み抜きなど洗濯種別、支払方法、来店時刻などを表示して、注文を受け付けるようにすればよい。また、クリーニングなどにおいて店舗から顧客へ商品を引き渡す場合であれば、店員の操作によって、引き渡しに関する情報が入力される。具体的には、例えば、店舗注文管理装置は、引き渡しに関する入力画面を表示して、店員から、引渡時刻の入力を受け付ける。店舗注文管理は、引渡時刻の入力を受け付けると、引渡時刻を示す情報とともに、先の注文内容から記憶していた言語情報を注文管理サーバへ送信する。
注文管理サーバは、引渡時刻を示す情報を受信すると、商品の引き渡し時に用いる引取証明コード(識別情報)を生成し、引取証明コードを携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、注文管理サーバから引取証明コードを受信すると、引取証明コードを表示させる。
また、注文管理サーバは、店舗注文管理装置に対しても、言語情報とともに、引取証明コードを送信する。店舗注文管理装置は、言語情報と、引取証明コードが示す注文番号とを記憶する。店員は、顧客の引渡時刻の前に、商品を商品ロッカーに収納する。店舗注文管理装置は、店員の操作に応じて(または自動で)、言語情報と、注文番号と、商品が収納される収納口とを対応付けて記憶する。また、店舗注文管理装置は、言語情報と引渡時刻とを商品ロッカーに送信する。
商品ロッカーは、例えば、言語情報と引渡時刻とを記憶する。外国語でオンライン注文を受け付けた場合、商品ロッカーは、引渡時刻が近付くと、ディスプレイに表示する言語を、引渡時刻に対応付けて記憶されている言語情報が示す言語に切り替える。なお、クリーニングの引き取りにおいて、顧客が引渡時刻に来るとは限らない。このため、常時外国語で表示させたとすると、他の顧客(日本人の顧客)にとっては、表示される内容を理解しにくくなってしまう。このため、商品ロッカーは、当該商品の引き取りが完了するまで、日本語と当該外国語とを併記して表示させたり、数秒間隔で日本語と当該外国語とを切り替えたりすればよい。
顧客は、商品を引き取るために、来店すると、携帯端末50に引取証明コードを表示させて、商品ロッカーのコードリーダに読み取らせる。これにより、収納口を解錠させて、商品(クリーニング後の衣料)を引き取ることができる。
以上説明したように、実施形態3に係る商品ロッカーは、携帯端末50に設定された一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力するようにした。したがって、商品ロッカーが出力する言語を、携帯端末50に設定された一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。すなわち、商品引き渡しシステムが導入されている店舗における言語を把握できない外国人の顧客でも、当該顧客が把握可能な言語を、店員に口頭で伝えたり、顧客が把握可能な言語に切り替えるための操作を顧客自身で行ったりしなくても、当該顧客が使用する言語で取引に関する情報を出力することができる。したがって、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客でも、商品の引き取りを好適に行うことを支援することができる。
(実施形態4)
次に、実施形態4について説明する。上述した実施形態1では、POS端末20と、計量装置30と、携帯端末50と、クラウドサーバSvとを含むショッピングシステム1に本発明を適用した構成について説明した。実施形態4では、電子棚札と、携帯端末50と、商品管理サーバとを含むショッピングシステムに本発明を適用した構成について説明する。なお、実施形態4において、電子棚札は、取引情報出力装置の一例である。
実施形態4に係るショッピングシステムにおいて、電子棚札と、携帯端末50と、商品管理サーバとは、それぞれ、ネットワークを介して通信可能に接続されている。電子棚札は、例えば、店舗の商品棚に配置されている。電子棚札は、通信部やディスプレイを備えた表示装置である。
実施形態4において、商品管理サーバは、店舗内の各商品の売上、在庫状況、値段などを管理する。電子棚札は、商品販売情報を表示する。商品販売情報は、商品名、単価、価格(税込価格および税抜価格)、セール品などの各種情報を含む。なお、商品販売情報は、取引に関する情報の一例である。
商品管理サーバは、電子棚札に表示させる内容を制御する。例えば、商品管理サーバは、タイムセールの商品がある場合には、タイムセールの時間になると当該商品に対応する電子棚札に表示される値段を下げるように制御し、タイムセールが終了すると、当該電子棚札に表示される値段を通常の価格になるように制御する。
また、電子棚札は、通信部と、取得部と、出力制御部と、表示部との各機能部を備える。電子棚札は、通信部の機能により、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を用いて、携帯端末50と通信することが可能である。電子棚札は、出力制御部および表示部の機能により、携帯端末50と接続するための接続用コード(2次元コード)を表示する。接続用コードには、言語情報を電子棚札に送信する旨の情報が含まれる。このため、顧客が携帯端末50のカメラ507で当該接続用コードを読み取ると、携帯端末50から電子棚札に対して、言語情報が送信される。
電子棚札は、携帯端末50から言語情報を受信(取得)すると、一の言語情報に応じた言語で、商品販売情報を表示(出力)する。具体的には、電子棚札は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語を示す場合、日本語で商品販売情報を表示する。一方で、電子棚札は、携帯端末50に設定されている言語情報が日本語以外の他の言語(外国語)を示す場合、他の言語で商品販売情報を表示する。また、電子棚札は、対応言語で商品販売情報を表示してもよい。なお、電子棚札は、携帯端末50に設定されている言語情報が外国語を示す場合、日本語と外国語とを併記して商品販売情報を表示してもよいし、数秒間隔で、日本語と外国語とを切り替えるようにしてもよい。
また、電子棚札は、一の言語情報に応じた重量の単位に換算して、商品販売情報を表示してもよい。また、電子棚札は、商品販売情報を、一の言語情報に応じた通貨に換算して表示してもよい。
以上説明したように、実施形態4に係る電子棚札は、携帯端末50に設定された一の言語情報に応じた言語で、商品販売情報を表示するようにした。したがって、電子棚札が表示する言語を、携帯端末50に設定された一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。すなわち、実施形態4に係るショッピングシステムが導入されている店舗における言語を把握できない外国人の顧客でも、当該顧客が把握可能な言語を、店員に口頭で伝えたり、顧客が把握可能な言語に切り替えるための操作を顧客自身で行ったりしなくても、電子棚札は、当該顧客が使用する言語で商品販売情報を表示することができる。したがって、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客でも、電子棚札に表示される商品販売情報を容易に把握することができる。
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、取引情報出力装置、取引情報出力方法、取引情報出力システム、およびプログラムに関する。
[背景技術]
近年、客が商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジシステムが普及している。例えば、客が所有する携帯端末などの登録端末を用いて、商品の登録および精算を行うセルフレジシステムが知られている。
セルフレジシステムにおいては、携帯端末、計量装置、および精算装置など複数の装置が用いられる。携帯端末には、取引に関する情報が表示される。取引に関する情報は、計量装置において計量された商品の計量結果や、登録した商品を示す登録情報などを含む。また、取引に関する情報は、携帯端末以外にも、計量装置や精算装置など、店舗において設置される他の装置にも表示される。
ここで、携帯端末は、顧客が設定した言語で各種情報を表示することが可能である。一方で、携帯端末以外の装置は、来店する多くの顧客が使用する言語(自国の言語)で各種情報を表示する。このため、外国人など、店舗で使用されている言語に精通していない顧客の場合、携帯端末以外の装置に表示された内容を容易に把握することができないことがある。
関連する技術として、店員が商品を登録して、顧客が精算をおこなうPOSシステムにおいて、登録用レジスタにおいて選択した言語で、精算用レジスタにおいて商品に関する情報を表示させるようにしたPOSシステムが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2014-142922号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、セルフレジシステムが導入されている店舗における言語を把握できない外国人等の顧客にとっては、顧客が把握可能な言語を店員に口頭で伝えたり、顧客が把握可能な言語に切り替える操作を顧客自身で行ったりすることすら困難なことがある。このため、セルフレジシステムにおいて、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客が好適に取引を行うことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外国人等の顧客が取引を好適に行うことを支援することができる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である取引情報出力装置は、設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段と、を備える、ことを特徴とする取引情報出力装置である。
上記構成によれば、取引情報出力装置が使用する言語を、端末装置に設定されている一の言語情報に応じた言語に自動で切り替えることができる。これにより、取引情報出力システムが導入されている店舗における言語を把握できない外国人の顧客でも、顧客が把握可能な言語を店員に口頭で伝えたり、顧客が把握可能な言語に切り替えるための操作を顧客自身で行ったりしなくても、当該顧客が使用する言語で取引に関する情報を出力することができる。したがって、店舗で使用される言語とは異なる言語を使用する外国人等の顧客が買い物を好適に行うことを支援することができる。
また、上記取引情報出力装置において、商品の計量を行う計量手段をさらに備え、前記取引に関する情報は、前記計量手段の計量に関する計量情報を含み、前記出力制御手段は、前記計量手段によって計量が行われる際に、前記一の言語情報に応じた言語で前記計量情報を出力してもよい。
上記構成によれば、外国人の顧客が取引情報出力装置を用いて計量対象商品を計量する際に、当該計量を好適に支援することができる。
また、上記取引情報出力装置において、前記計量情報は、前記計量手段によって計量された商品の重量の情報を含み、前記出力制御手段は、前記重量の情報を、前記一の言語情報に応じた重量の単位に換算して出力してもよい。
上記構成によれば、外国人の顧客が母国で使用している重量の単位で、取引に関する情報を出力することができる。したがって、外国人の顧客が取引情報出力装置を用いて計量対象商品を計量する際に、計量対象商品の重量を容易に把握することができる。
また、上記取引情報出力装置において、前記取引に関する情報は、商品の買上金額の情報を含み、前記出力制御手段は、前記買上金額の情報を、前記一の言語情報に応じた通貨に換算して出力してもよい。
上記構成によれば、外国人の顧客が母国で使用している通貨で、取引に関する情報を出力することができる。したがって、外国人の顧客が商品を購入する際の金銭的価値を容易に把握することができる。
また、上記取引情報出力装置において、ラベルを発行するラベル発行部をさらに備え、前記出力制御手段は、前記一の言語情報に応じた言語で、前記ラベル発行部にラベルを発行させるようにしてもよい。
上記構成によれば、外国人の顧客は、ラベルに記載された内容を容易に把握することができる。
また、上記取引情報出力装置において、情報を表示する表示手段をさらに備え、前記取引に関する情報は、顧客に商品を引き渡すための引渡情報を含み、前記出力制御手段は、前記表示手段に情報を表示する際に、前記一の言語情報に応じた言語で前記引渡情報を出力してもよい。
上記構成によれば、外国人の顧客に商品を引き渡す際に、当該引き渡しを好適に支援することができる。
また、上記取引情報出力装置において、顧客の操作によって精算を行う精算手段をさらに備え、前記取引に関する情報は、前記精算手段による精算に用いられる登録情報を含み、前記出力制御手段は、前記精算手段によって精算が行われる際に、前記一の言語情報に応じた言語で前記登録情報を出力してもよい。
上記構成によれば、外国人の顧客が精算を行う際に、当該精算を好適に支援することができる。
また、上記取引情報出力装置において、前記一の言語情報は、顧客を識別する顧客識別情報と対応付けられており、前記取得手段は、前記顧客識別情報を取得し、取得した前記顧客識別情報に対応付けられている前記一の言語情報を取得してもよい。
上記構成によれば、会員情報等から特定される言語情報が示す言語で、取引に関する情報を出力することができる。したがって、使用する言語が異なる外国人の顧客が買い物を行う際に、当該顧客の買い物を好適に支援することができる。
また、上記取引情報出力装置において、前記出力制御手段は、前記一の言語情報が示す言語と同一の言語で、または、前記一の言語情報に対応する他の言語で、取引に関する情報を出力してもよい。
上記構成によれば、一の言語情報が示す言語と同一の言語が用意されていない場合でも、顧客にとって理解できる可能性のある他の言語で取引に関する情報を出力することができる。これにより、外国人の顧客の買い物を支援することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である取引情報出力方法は、取引情報出力装置に用いられるコンピュータが、設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信ステップと、前記通信ステップの前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御ステップと、を含む処理を実行することを特徴とする取引情報出力方法である。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である取引情報出力システムは、設定されている一の言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と、前記端末装置と通信を行う取引情報出力装置とを含む取引情報出力システムにおいて、前記取引情報出力装置は、前記端末装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段と、を備える、ことを特徴とする取引情報出力システムである。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、取引情報出力装置に用いられるコンピュータを、設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段と、として機能させることを特徴とするプログラムである。
なお、上述した説明では、取得部と、出力制御部と、計量部と、精算部とは、POS端末20および計量装置30に具備される構成について説明した。これらの機能部は、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、これらの機能部は、ストアコントローラ10に具備されていてもよいし、監視端末11に具備されていてもよいし、これら以外のコンピュータ装置に具備されていてもよい。また、これらの機能部が具備されるコンピュータ装置は、1台であることに限らず、複数台であってもよい。例えば、これらの機能部の一部の機能部を一のコンピュータ装置が具備し、他の機能部を他のコンピュータ装置が具備していてもよい。同様に、呼出ディスプレイ2520が備える取得部や出力制御部についても、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。また、同様に、呼出ディスプレイ2520、商品ロッカー、および電子棚札に具備される各機能部についても、他の装置に具備されていてもよい。
なお、以上に説明したショッピングシステム1、ショッピングシステム2500、商品引き渡しシステム、実施形態4のショッピングシステム、POS端末20、計量装置30、呼出ディスプレイ2520、商品ロッカー、および電子棚札を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Sv…クラウドサーバ
1、2500…ショッピングシステム
10…ストアコントローラ
11…監視端末
20…POS端末
30…計量装置
50…携帯端末
201、301、2801…CPU
205…客側表示部
215、305、2803…通信部
306、2804…表示部
420…言語関連テーブル
430…対応言語テーブル
2510…券売機
2520…呼出ディスプレイ

Claims (12)

  1. 設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信手段と、
    前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする取引情報出力装置。
  2. 商品の計量を行う計量手段をさらに備え、
    前記取引に関する情報は、前記計量手段の計量に関する計量情報を含み、
    前記出力制御手段は、前記計量手段によって計量が行われる際に、前記一の言語情報に応じた言語で前記計量情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の取引情報出力装置。
  3. 前記計量情報は、前記計量手段によって計量された商品の重量の情報を含み、
    前記出力制御手段は、前記重量の情報を、前記一の言語情報に応じた重量の単位に換算して出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の取引情報出力装置。
  4. 前記取引に関する情報は、商品の買上金額の情報を含み、
    前記出力制御手段は、前記買上金額の情報を、前記一の言語情報に応じた通貨に換算して出力する、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の取引情報出力装置。
  5. ラベルを発行するラベル発行部をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記一の言語情報に応じた言語で、前記ラベル発行部にラベルを発行させる、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の取引情報出力装置。
  6. 情報を表示する表示手段をさらに備え、
    前記取引に関する情報は、顧客に商品を引き渡すための引渡情報を含み、
    前記出力制御手段は、前記表示手段に情報を表示する際に、前記一の言語情報に応じた言語で前記引渡情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の取引情報出力装置。
  7. 顧客の操作によって精算を行う精算手段をさらに備え、
    前記取引に関する情報は、前記精算手段による精算に用いられる登録情報を含み、
    前記出力制御手段は、前記精算手段によって精算が行われる際に、前記一の言語情報に応じた言語で前記登録情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の取引情報出力装置。
  8. 前記一の言語情報は、顧客を識別する顧客識別情報と予め対応付けられており、
    前記取得手段は、前記顧客識別情報を取得し、取得した前記顧客識別情報に対応付けられている前記一の言語情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の取引情報出力装置。
  9. 前記出力制御手段は、前記一の言語情報が示す言語と同一の言語で、または、前記一の言語情報に対応する他の言語で、取引に関する情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の取引情報出力装置。
  10. 取引情報出力装置に用いられるコンピュータが、
    設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信ステップと、
    前記通信ステップの前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御ステップと、
    を含む処理を実行することを特徴とする取引情報出力方法。
  11. 設定されている一の言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と、前記端末装置と通信を行う取引情報出力装置とを含む取引情報出力システムにおいて、
    前記取引情報出力装置は、
    前記端末装置と通信を行う通信手段と、
    前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする取引情報出力システム。
  12. 取引情報出力装置に用いられるコンピュータを、
    設定されている一の言語情報が示す言語で画面を表示して顧客の操作を受け付ける端末装置と通信を行う通信手段、
    前記通信手段の前記通信によって、前記一の言語情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記一の言語情報に応じた言語で、取引に関する情報を出力可能な出力制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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