JP2001126836A - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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JP2001126836A
JP2001126836A JP30118199A JP30118199A JP2001126836A JP 2001126836 A JP2001126836 A JP 2001126836A JP 30118199 A JP30118199 A JP 30118199A JP 30118199 A JP30118199 A JP 30118199A JP 2001126836 A JP2001126836 A JP 2001126836A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R35/02Flexible line connectors without frictional contact members
    • H01R35/025Flexible line connectors without frictional contact members having a flexible conductor wound around a rotation axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング部材を備えていても騒音の発生を低い
レベルに抑えることが可能な回転コネクタを提供する。 【解決手段】 互いに相対回転自在に組み合わされ、内
部に環状の空間Sが形成される第1及び第2のケース
2,5、環状の空間Sに収容され、周方向に沿って配置
される複数のローラを有し、環状の空間内を周方向に移
動自在なリング部材10及び何れか1つのローラで巻回方
向を反転させた反転部が中間に形成され、渦巻き状に巻
回した一端が第1のケース2に、他端が第2のケース5
に、それぞれ取り付けられる帯状伝送線15を備えた回転
コネクタ1。第2のケース5は、底板7を有し、リング
部材10は、複数のローラ中に、底板7に当接する当接軸
11aを有する規制ローラ11を有し、当接軸11aにより底
板7に対向する面と底板との接触が規制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に回転する
二部材間で電気信号,光信号あるいはこれら双方の信号
等を電送する回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】相対的に回転する二部材間で電力,電気
信号,光信号あるいはこれら双方の信号等を伝送する回
転コネクタとして、例えば、自動車のステアリング装置
に設けて車体側とエアバッグとを電気的に接続し、エア
バッグの起動に使用する回転コネクタが知られている。
【0003】特に、互いに相対回転自在に組み合わさ
れ、内部に環状の空間が形成される回転ケースと固定ケ
ースとを備え、前記環状の空間内に、複数のローラを有
するリング部材を周方向に移動自在に収容すると共に、
渦巻き状に巻回され、一端を固定ケースに、他端を回転
ケースに、それぞれ接続したフラットケーブルを収容し
た回転コネクタが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リング
部材を備えた回転コネクタは、環状の空間に収容された
リング部材が、自動車の走行に伴う振動等により、前記
環状の空間において回転軸方向の上下内面に衝突し、い
わゆる踊り音と呼ばれる騒音を発生する。このため、自
動車、特に車室内の静粛性が要求される高級志向の自動
車においては、上記騒音の低減が求められている。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、リング部材を備えていても騒音の発生を低いレベル
に抑えることが可能な回転コネクタを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては上記目
的を達成するため、互いに相対回転自在に組み合わさ
れ、内部に環状の空間が形成される第1及び第2のケー
ス、前記環状の空間に収容され、周方向に沿って配置さ
れる複数のローラを有し、前記環状の空間内を周方向に
移動自在なリング部材及び前記何れか1つのローラで巻
回方向を反転させた反転部が中間に形成され、渦巻き状
に巻回した一端が前記第1のケースに、他端が前記第2
のケースに、それぞれ取り付けられる帯状伝送線を備え
た回転コネクタにおいて、前記第2のケースは、底板を
有し、前記リング部材は、前記複数のローラ中に、前記
底板に当接する当接軸を有する規制ローラを有し、当該
当接軸により前記底板に対向する面と前記底板との接触
が規制されている構成としたのである。
【0007】好ましくは、前記リング部材は、前記複数
のローラを弾性的に支持する構成とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回転コネクタに係
る一実施形態を図1乃至図6に基づいて詳細に説明す
る。回転コネクタ1は、図1に示すように、回転ケース
2、固定ケース5、リング部材10及びフラットケーブ
ル15を備え、回転ケース2、固定ケース5及びリング
部材10はポリアセタール(POM),ポリブチレンテ
レフタレート(PBT),ポリプロピレン(PP),ア
クリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等の合成
樹脂から成形されている。
【0009】回転ケース2は、回転コネクタ1の第1の
ケースで、図1に示すように、ロテータ3とスリーブ4
とを有し、固定ケース5と相対回転自在に組み合わされ
て内部に環状の空間S(図2参照)が形成される。ロテ
ータ3は、内筒軸部3aと上フランジ3bとを有し、上
フランジ3bには接続ポスト3cと突起3dが設けら
れ、取り扱い上の注意等が記載されたコーションラベル
16が上面に貼付される。また、内筒軸部3aは、下部
外周に段部3e(図2参照)が形成されている。接続ポ
スト3cには、一端にコネクタ20aが取り付けられ、
導体20bを露出させたハーネス20の他端が接続さ
れ、ポストカバー3fが取り付けられる。
【0010】スリーブ4は、リング状に成形され、後述
するステータ7の下方から挿着して、図2に示すよう
に、ロテータ3の内筒軸部3aに取り付けられる。固定
ケース5は、回転コネクタ1の第2のケースで、サブス
テータ6とステータ7を有している。サブステータ6
は、外筒6aの上部に上フランジ6bが半径方向内方へ
僅かに張り出している。また、サブステータ6は、図1
に示すように、外筒6aの外壁に固定ピン17が着脱自
在に取り付けられる。固定ピン17は、製造された回転
コネクタ1をフラットケーブル15の中立位置に保持す
るピンで、外筒6aの外壁に取り付けられる主軸部17
aとアーム17bとを有し、アーム17bには係合孔1
7cが形成されている。固定ピン17は、アーム17b
に形成した係合孔17cをロテータ3の突起3dに係合
させることで、ロテータ3とサブステータ6との回転を
規制する。
【0011】ステータ7は、サブステータ6の下部に配
置され、中央に開口7aが形成されたる円板状の部材
で、図1に示すように、取付部7bが外縁に設けられて
いる。取付部7bには、ロック部材7c、ロックスプリ
ング7d及びショートばね7eが取り付けられる。リン
グ部材10は、環状の空間S(図2参照)に周方向へ移
動自在に収容され、図1に示すように、リング状の本体
10aの上面に周方向に沿ってそれぞれ3個ずつの取付
円筒10b,10cが交互に設けられている。取付円筒
10bは、図2に示すように、内部に係止突起10dが
形成されている。そして、リング部材10は、図1及び
図4に示すように、取付円筒10bに規制ローラ11
が、取付円筒10cにローラ12が取り付けられる。ま
た、リング部材10は、本体10aの内側に筒軸部3a
に形成された段部3eの下面に弾性的に当接する内周縁
10fが形成されている。
【0012】ここで、各ローラ11,12は、それぞれ
後述するフラットケーブル15を案内するローラで、規
制ローラ11の1つは、フラットケーブル15の巻回方
向を反転させて後述する反転部15dを形成するのに使
用される。特に、規制ローラ11は、図2に示すよう
に、当接軸11a、内筒11b及び外筒11cを有し、
内筒11bにはテーパ面11dを有する弾性係止片11
eが形成されている。このため、規制ローラ11は、取
付円筒10bに取り付けると、弾性係止片11eが係止
突起10dに弾性的に係止され、取付円筒10bに弾性
的に支持される。
【0013】フラットケーブル15は、電力や電気信号
を伝送する可撓性を有する帯状伝送線で、電気電導性に
優れ、並行に配置される複数の偏平な導体が電気絶縁性
の合成樹脂で被覆され、図1に示すように、一端(内
端)に第1モールド部15a、他端(外端)に第2モー
ルド部15bが形成されている。各モールド部15a,
15bは、各導体と接続された端子15cが突出してい
る。フラットケーブル15は、渦巻き状に巻回されると
共に、図1及び図4に示すように、中間の反転部15d
で巻回方向が反転され、環状の空間S(図2参照)に収
容される。このとき、フラットケーブル15は、ロテー
タ3が左右方向へ同じ回数回転するように、巻き締りと
巻き緩みの中立状態に調整して環状の空間S(図2参
照)に収容される。ここで、フラットケーブル15は、
電力や電気信号を伝送ものの他、光信号あるいはこれら
双方を伝送するものであってもよいことは言うまでもな
い。
【0014】回転コネクタ1は、上記のように構成さ
れ、以下のようにして組み立てられる。先ず、ロテータ
3に関しては、予め接続ポスト3cにハーネス20の他
端を接続し、ポストカバー3fを取り付ける。また、上
フランジ3bにコーションラベル16を貼付しておく。
一方、リング部材10に関しては、取付円筒10bに規
制ローラ11を、取付円筒10cにローラ12を、それ
ぞれ取り付けておく。
【0015】また、中間の反転部15dを規制ローラ1
1の1つに係止させて図1に示す状態のフラットケーブ
ル15をリング部材10に取り付けておく。そして、図
1に示すように、リング部材10をステータ7に載置す
ると共に、上方からロテータ3とサブステータ6とを被
せてロテータ3,サブステータ6及びステータ7を組み
合わせる。次に、これらの下方からスリーブ4をロテー
タ3に取り付ける。
【0016】次いで、ロテータ3を時計方向あるいは反
時計方向に回転させて、フラットケーブル15を巻き締
りと巻き緩みの中立状態に調整し、取付部7bにロック
部材7c、ロックスプリング7d及びショートばね7e
を取り付ける。更に、固定ピン17をサブステータ6に
取り付け、係合孔17cをロテータ3の突起3dに係合
させることで、ロテータ3とサブステータ6との回転を
規制して回転コネクタ1が組み立てられる。
【0017】このとき、回転コネクタ1は、使用の際に
サブステータ6から固定ピン17を外し、取付部7bか
らロック部材7cをロックスプリング7d及びショート
ばね7eと共に外せば、簡単に使用することができる。
そして、回転コネクタ1は、回転ケース2がフラットケ
ーブル15の長さに対応する回数だけ、固定ケース5に
対して時計方向あるいは反時計方向に回転することがで
きる。この回転の際、規制ローラ11に係止されたフラ
ットケーブル15の反転部15dにより、リング部材1
0が回転ケース2と固定ケース5とによって形成された
環状の空間S(図2参照)内を周方向へ移動し、フラッ
トケーブル15の巻き締りや巻き緩みが一層円滑に行わ
れる。
【0018】そして、組み立てられた回転コネクタ1に
おいては、リング部材10は、図2に示すように、内周
縁10fの先端が内筒軸部3aの下部外周に形成された
段部3eの下面に弾性的に当接すると共に、規制ローラ
11の当接軸11aがステータ7の上面に当接する。こ
のため、リング部材10は、図示のように、下面がステ
ータ7の上面との接触が規制され、ステータ7の上面に
接触することなく環状の空間S(図2参照)内を周方向
へ移動する。
【0019】従って、リング部材10は、自動車の走行
に伴う振動等によって回転コネクタ1が回転軸方向に振
動しても、ロテータ3やステータ7と衝突することが規
制され、いわゆる踊り音と呼ばれる騒音の発生が抑制さ
れる。ここで、リング部材10は、規制ローラ11を取
付円筒10bに弾性的に支持することができれば、上記
実施形態に限定されるものないことは言うまでもなく、
以下のように構成しても良い。
【0020】ここで、以下の説明で使用する図面におい
ては、上記実施形態と構成が同一の部分には同一の符号
を用いることにより、重複した説明を省略する。リング
部材10は、図3に示すように、取付円筒10bの内部
に形成する係止突起10eを上部に設け、規制ローラ1
1の内筒11bに設ける弾性係止片11fをフック状に
形成する。そして、リング部材10は、図示のように、
取付円筒10bと内筒11bとの間に押しばね18を配
置し、係止突起10eと弾性係止片11fとで押しばね
18を弾性的に支持させても良い。このとき、リング部
材10は、図5に示すように、取付円筒10bと内筒1
1bとの間に、押しばね18に代えてアクリロニトリル
−ブタジエンゴム(NBR),シリコーンゴム,エラス
トマー系樹脂等の合成樹脂からなる弾性部材19を配置
し、係止突起10eと弾性係止片11fとで弾性部材1
9を弾性的に支持させても良い。
【0021】また、リング部材10は、図6に示すよう
に、取付円筒10bの内部に形成する係止突起10eを
上部に設ける。一方、規制ローラ11は、内筒11bの
下部に、当接軸11aを僅かに突出させて取付円筒10
bの内壁に密着するシールフランジ11gを形成する。
そして、リング部材10は、図示のように、取付円筒1
0bとシールフランジ11gとの間に形成される密閉空
間にオイルあるいはグリース等の流体Lqを充填するこ
とによって、規制ローラ11を取付円筒10bに弾性的
に支持させても良い。
【0022】
【発明の効果】請求項1,2の発明によれば、リング部
材を備えていても騒音の発生を低いレベルに抑えること
が可能な回転コネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転コネクタの組立手順を示す分解斜
視図である。
【図2】組み立てた図1の回転コネクタを、直径上で切
断した左半側を示す断面正面図である。
【図3】リング部材の他の実施形態を示す回転コネクタ
の左半側を示す断面正面図である。
【図4】組み立てた図1の回転コネクタを、回転軸に垂
直な平面で切断した断面平面図である。
【図5】リング部材の更に他の実施形態を示す回転コネ
クタの左半側を示す断面正面図である。
【図6】リング部材の他の実施形態を示す回転コネクタ
の左半側を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1 回転コネクタ 2 回転ケース 3 ロテータ 4 スリーブ 5 固定ケース 6 サブステータ 7 ステータ 10 リング部材 11 規制ローラ 12 ローラ 15 フラットケーブル 16 コーションラベル 17 固定ピン 18 押しばね 19 弾性部材 20 ハーネス Lq 流体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相対回転自在に組み合わされ、内
    部に環状の空間が形成される第1及び第2のケース、前
    記環状の空間に収容され、周方向に沿って配置される複
    数のローラを有し、前記環状の空間内を周方向に移動自
    在なリング部材及び前記何れか1つのローラで巻回方向
    を反転させた反転部が中間に形成され、渦巻き状に巻回
    した一端が前記第1のケースに、他端が前記第2のケー
    スに、それぞれ取り付けられる帯状伝送線を備えた回転
    コネクタにおいて、 前記第2のケースは、底板を有し、前記リング部材は、
    前記複数のローラ中に、前記底板に当接する当接軸を有
    する規制ローラを有し、当該当接軸により前記底板に対
    向する面と前記底板との接触が規制されていることを特
    徴とする回転コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記リング部材は、前記複数のローラが
    弾性的に支持されている、請求項1の回転コネクタ。
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