JP3981516B2 - 回転コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等のステアリングシャフトに取り付けられ、ステアリングホイール及び車体に備えられた電気装置間のそれぞれ電気的接続を行う回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ステアリングホイールに備えられた電気装置と、車体に備えられた電気装置とを電気的に接続する回転コネクタが提案されている。
【0003】
この回転コネクタは、回転体であるステアリングホイールに備えられた電気装置と、固定体である車体に備えられた電気装置との間の電気的接続を可能にするものであって、ステアリングホイールによって回転駆動されるロータ部とステータ部を構成するケースとの間に巻回された可撓性の電気ケーブル又は光ファイバケーブル(以下、これらを総称して「可撓性ケーブル」という。)を収納し、その一端を前記ロータ部に、他端を前記ステータ部に固定し、可撓性ケーブルの巻き締め、及び巻き戻しを利用して各電気装置間の電気的接続を可能にするものがある。
【0004】
従来の回転コネクタについて図面を用いて説明する。
図4は、従来の回転コネクタを示す断面図、図5は、図4のB部の拡大断面図である。
図4に示すように、この回転コネクタ100は、同心円状に回動自在に連結された一組の上部側の第1ロータ部材11と下部側の第2ロータ部材12と、ケーブル収納部13と、ローラ14と、ローラホルダー15と、下側のカバー16と、これら第1・第2ロータ部材11、12とケーブル収納部13とカバー16との間の空間内に収納・巻き回された可撓性ケーブル17とで概略構成されている。
【0005】
そして、第1ロータ部材11と第2ロータ部材12とを一体化したものを可動ハウジングとし、ケーブル収納部13とカバー16とを一体化したものを固定ハウジングとして用い、可動側のハウジングを時計あるいは反時計方向に回転すると、可撓性ケーブル17が空間内で巻き締め、あるいは巻き戻されるようになっている。
【0006】
このように概略構成された回転コネクタ100は、固定側のハウジングを車体(図示せず)に、可動側のハウジングをステアリングシャフトのハブ(図示せず)に固定すると共に、可撓性ケーブル17の両端をそれぞれコネクタ(図示せず)を介して車体やハンドル側のそれぞれの電気装置に接続することにより、車載用エアーバックシステムやホーン回路等の電気的接続手段として使用される。
【0007】
また、第1ロータ部材11は、略円筒状の筒部11aと、筒部11aの一方の端部の外周部に形成された円環状の切り欠き部11bとを有している。
第2ロータ部材12は、略円筒状の大径筒部12aと、大径筒部12aに連設された中径筒部12bと、中径筒部12bに連設された小径筒部12cと、大径筒部12aと中径筒部12bとの結合部から径方向に垂直に形成された円環状の保持部12dとを有している。
【0008】
この第2ロータ部材12の大径筒部12aは、第1ロータ部材11の筒部11a内に挿通され、例えば、スナップイン結合など適宜手段によって、第2ロータ部材12が第1ロータ部材11に係止されている。そして、第2ロータ部材12の保持部12dの上面と第1ロータ部材11の切り欠き部11bとが接して配設されることで、溝状の空間部11cが形成されている。
【0009】
ケーブル収納部13は、円環状の側壁13aを有し、両端部が開放されている。
【0010】
ローラホルダー15は、平板状で円環状の基部15aと、基部15aから垂直に外方に突出する複数個のローラ支持部15bとを有している。このローラホルダー15は、ケーブル収納部13内に配設され、また、ローラホルダー15の基部15aの内周縁側の一部は、前記空間部11c内に配設されている。
【0011】
カバー16は、略平板で円環状の壁部16aと、壁部16aの外周縁部から垂直に設けられた側壁16bと、壁部16aの内周縁部から内方に断面L字状に突出する段部16cとを有している。また、カバー16の側壁16bには、ケーブル収納部13の側壁13aが例えば、スナップイン結合など適宜手段によって係止され、ケーブル収納部13とカバー16とは一体化され、固定ハウジングが形成されている。
【0012】
また、カバー16の段部16cの内周縁側の一部は、前記空間部11c内に配設され、前記ローラホルダー15の前記基部15aの内周縁側の一部とカバー16の段部16cとは積層され、ガタツキを持って緩い状態にて配設されている。
【0013】
また、このとき、第1ロータ部材11の切り欠き部11bと対向して、前記基部15aの内周縁側の一部と、前記段部16cと、前記保持部12dとが配置され、切り欠き部11b内に基部15aの内周縁側の一部と、段部16cとが配置されている。このことから、基部15aの内周縁側の一部と、段部16cと、保持部12dとは三層に積層されて配設されている。そして、保持部12dの外表面と前記カバー16の壁部16aの外表面とは、ほぼ同一平面となるように配設されている。この状態のとき、保持部12dによって、基部15aと段部16cとが切り欠き部11b内から外れないように形成されている。
【0014】
このとき、保持部12dの外表面からローラホルダー15の基部15aの内表面までの厚さ寸法を寸法L2(図5参照)とすると、この寸法L2は、三層に積層されていることから比較的大きな厚さ寸法となる。
【0015】
可撓性ケーブル17は、例えば、絶縁性テープから成るベースフィルムの片面に銅(Cu)等から成る複数本の導体を延設した帯状体である。この帯状体の導体の本数は、接続する電気装置の回路数によって所定の本数に定められる。
この可撓性ケーブル17の両端部は、可動側、及び固定側のハウジングの外部にそれぞれ電気的に導出されている。また、可撓性ケーブル17は、ローラホルダー15の基部15a上に巻き締め、及び巻き戻し可能に載置されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く従来の回転コネクタは、第1ロータ部材11の切り欠き部11bと対向して、基部15aの内周縁側の一部と、段部16cと、保持部12dとは三層に順次積層されて配設されていることによって、この部位の厚さ寸法が厚くなることで、回転コネクタの軸心方向の厚さが大きく、このことから回転コネクタの薄型化が出来ないという問題があった。
【0017】
また、最近は、回転コネクタ100を介して接続される電気装置の回路数が増加する傾向があり、この回路数の増加に伴って、可撓性ケーブル17の幅方向の寸法が物理的に大きくなる傾向がある。この幅方向の寸法の大きな可撓性ケーブル17を収納する回転コネクタ100は、軸心方向の厚さが大きくなる傾向にあるが、その一方で、回転コネクタ100の薄型化の要望がある。
【0018】
本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するものであって、その目的は、回転コネクタの高さを大きくすることなく、可撓性ケーブルを収納する空間の高さを大きく設定することが出来る回転コネクタを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転コネクタは、外筒体と該外筒体の下端から内向きに突設された底板とを有する固定ハウジングと、該固定ハウジングに回転自在に係合され、且つ該固定ハウジングとの間に収納空間を形成する内筒体を有する可動ハウジングと、該可動ハウジングが固定ハウジングに対し、下方へ移動するのを抑止するように、これらハウジングの少なくとも一方に形成された天板と、収納空間にて収納され、巻回されて固定・可動ハウジングの外部へ電気的に導出される可撓性ケーブルと、収納空間内にて回転自在に配置されると共に、可撓性ケーブルの回転方向を反転させるためのローラを設ける平板で円環状の基部を有するローラホルダーとを備え、
内筒体の下方には、内筒体外径よりも小さな径をもつ支持筒体が内筒体と段部をなすように内筒体に一体的に連結され、段部における内筒体の下面周縁部には、円環状の基部に回転可能に係合する係止部が円環状の基部の厚さ寸法とほぼ等しい高さ寸法で下方へ突出され、固定ハウジングの底板の内周縁部が係止部よりも内方にて内筒体の底面に向けて折曲され、且つ内筒体の底面に沿って内径方向に延びるように屈曲部が形成されてなると共に、固定ハウジングの底板の内周縁部を内筒体の底面との間で回転可能に挟持する支持底板が支持筒体の下端の外周縁部から外方に突出されてなることである。
かかる構成によって、従来のように三層に重なり合うように形成されたものと比較して、回転コネクタの高さを大きくすることなく、可撓性ケーブルを収納する空間の高さを大きく設定することが出来る回転コネクタを提供することが出来るという効果を奏する。
【0020】
また、本発明の回転コネクタは、係止部が、ローラホルダーの円環状の基部の厚さ寸法にほぼ等しい高さ寸法を有することである。
かかる構成によって、ローラホルダーのガタツキを簡単な構成で容易に少なくすることができる。
【0021】
また、本発明の回転コネクタは、固定ハウジングの底板の内周縁部と、前記可動ハウジングの内筒体の下面との間、及び、前記固定ハウジングの底板の内周縁部と、前記支持筒体の前記支持底板との間には、前記可動ハウジングが前記固定ハウジングに対して回転可能にするだけの隙間が形成されてなることである。
かかる構成によって、可動ハウジングが安定した状態で回転することが出来る。
また、円環状の基部は、前記外筒体の内側と前記内筒体の外側とに巻回される前記可撓性ケーブルを載置することである。
また、支持筒体は、前記内筒体の中心孔に挿通されて該内筒体と一体的に連結されることである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の回転コネクタについて、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の回転コネクタの実施の形態を示す分解斜視図、図2は、本発明の回転コネクタの実施の形態を示す断面図、図3は、図2のA部の拡大断面図である。
【0027】
図1に示すように、この回転コネクタ10は、同心円状に回動自在に連結された一組の第1ロータ部材1と第2ロータ部材2と、ケーブル収納部3と、ローラ4と、制御部材としてのローラホルダー5と、カバー6と、これら第1、第2ロータ部材1、2とケーブル収納部3とカバー6との間に形成される収納部9内に収納・巻き回され、ローラホルダー5上に当接される可撓性ケーブル7とで概略構成されている。
【0028】
そして、第1ロータ部材1と第2ロータ部材2とを一体化したものを可動ハウジングとし、ケーブル収納部3とカバー6とを一体化したものを固定ハウジングとして用い、可動側のハウジングを時計あるいは反時計方向に回転すると、可撓性ケーブル7が収納部9内で巻き締め、あるいは巻き戻されるようになっている。
【0029】
この回転コネクタ10の可動ハウジングとしての第1、第2ロータ部材1、2と、固定ハウジングとしてのケーブル収納部3とカバー6とは、比較的に緩く係合しており、その係合部分には、比較的大きなクリアランスが形成されている。この係合部分のクリアランスによる可動ハウジングと固定ハウジングとのガタによって、回転コネクタ10の回動の安定が保持されている。
【0030】
このように概略構成された回転コネクタ10は、ケーブル収納部3とカバー6とからなる固定側のハウジングを車体(図示せず)に、第1ロータ部材1と第2ロータ部材2とからなる可動側のハウジングをステアリングシャフトのハブ(図示せず)に固定すると共に、可撓性ケーブル7の両端をそれぞれコネクタ8a、8bを介して車体やハンドル側のそれぞれの電気装置に接続することにより、車載用エアーバックシステムやホーン回路等の電気的接続手段として使用される。
【0031】
図2に示すように、第1ロータ部材(内筒体)1は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工にて形成され、中心孔1gを有し、第1ロータ部材(内筒体)1の先端部から周囲外方に突出する円環状の鍔部(天板)1cとが形成されている。また、鍔部(天板)1cの下面の外周縁部には、天板段部1hが形成されている。第1ロータ部材(内筒体)1の下方には、第1ロータ部材1よりも小さな径をなす第2ロータ部材(支持筒体)2が第1ロータ部材1と段部を成すように第1ロータ部材1に一体的に連結されている。
【0032】
第2ロータ部材(支持筒体)2は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工にて形成され、第2ロータ部材(支持筒体)2に連設された中径筒部2aと、中径筒部2aに連設された小径筒部2bと、第2ロータ部材2の下端、すなわち第2ロータ部材2と中径筒部2aとの結合部から径方向に垂直に延びて形成された円環状の保持部(支持底板)2cとを有している。そして、第1ロータ部材1と第2ロータ部材2との連結により形成される段部において、第1ロータ部材1の下面周縁部に円環状の仕切壁(係止部)1fが下方に突出され、形成されている。ここで、保持部2cの先端部は、これらロータ部材の半径方向において、仕切壁(係止部)1fの内側に位置している。
【0033】
この第2ロータ部材2は、第1ロータ部材1の中心孔1gに挿通され、例えば、スナップイン結合など適宜手段によって、第2ロータ部材2が第1ロータ部材1に係止され、第2ロータ部材2と第1ロータ部材1とが一体化され、可動ハウジングが形成されている。そして、第2ロータ部材2の保持部2cは、その保持部2cの上面によって、第1ロータ部材1の内周切り欠き部1eの一部を塞ぐよう配設されている。
【0034】
ケーブル収納部(外筒体)3は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工にて形成され、円環状の側壁3aと、側壁3aの略中段部から内方に突出し、円環状の中段保持壁(掛止部)3bとを有し、両端部が開放されている。このケーブル収納部3の中段保持壁(掛止部)3bの外面上には、前記第1ロータ部材(内筒体)1の鍔部(天板)1cの外周端部の天板段部1hが載置されている。
【0035】
ローラ4は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工にて形成され、略円形の上壁4aと、上壁4aの外周部から垂直に延設された筒状の側壁4bとを有している。
【0036】
制御部材(円板状移動体)としてのローラホルダー5は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工にて形成され、平板で略円環状の基部5aと、基部5aから垂直に外方に突出する複数個のローラ支持部5bとを有している。このローラホルダー5は、ケーブル収納部3内であって、前記可動ハウジングと前記固定ハウジングとによって形成される収納部9(図1参照)内に収納され、また、ローラホルダー5の基部5aの内周縁側の一部は、前記第1ロータ部材1と第2ロータ部材2との連結部に形成される段部において、仕切壁1fに回転自在に係合され、ローラホルダー5が第1ロータ部材1の上方、すなわち鍔部1c側の方に移動することのないように配設されている。
【0037】
このローラホルダー5のローラ支持部5bには、ローラ4が例えばスナップイン結合など適宜手段にて回転可能に配設されている。この状態のとき、ローラ4付きの制御部材(ローラホルダー5)が構成されている。
また、このローラ4付きのローラホルダー5は、前記可撓性ケーブル7の動きを制御すると共に、前記可動ハウジングの回転と回転動作を異にするように構成されている。
なお、ここでは、ローラ4付きの制御部材(ローラホルダー5)について説明したが、制御部材(円板状移動体)は、ローラを備えていなくても良い。
【0038】
カバー(底板)6は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工にて形成され、円環状で平板状の壁部6aと、壁部6aの外周縁部から垂直に設けられた側壁6bと、壁部6aの内周縁部から内方に断面L字状に突出し、折り曲げられた円環状の段部(屈曲部)6cとを有している。また、カバー6の側壁6bには、ケーブル収納部3の側壁3aが例えば、スナップイン結合など適宜手段によって係止され、ケーブル収納部3とカバー6とは一体化され、固定ハウジングが形成されている。
【0039】
また、カバー6の段部6cは、仕切壁1fに対し、これらロータ部材の半径方向内側に位置するとともに、前記第1ロータ部材1と、第2ロータ部材2との連結部に形成される段部における内周切り欠き部1e内において、段部6cの先端部が第1ロータ部材1の底面に沿って延びて、配設され、段部6cの先端部が第1ロータ部材1の底面と、第2ロータ部材2の保持部2cとの間に挟持されるように配置される。
【0040】
したがって、この段部6cと保持部2cとのみが重なり合い積層され、内周切り欠き部1eと対向し、前記内周切り欠き部1e内に前記段部6cの内周端が配設されている。これによって、固定ハウジングは、前記可動ハウジングで掛け止めされるように配設されている。
【0041】
即ち、前記段部6cと前記保持部2cとの重なり部と、前記壁部6aと前記基部5aとの重なり部とが前記可動ハウジングの径方向にずれて配設されている。そして、段部6cの内表面と前記ローラホルダー5の基部5aの内表面とは、ほぼ同一平面となるように配設されている。この基部5aの内表面には、可撓性ケーブル7が当接されている。
また、壁部6aの外表面と第2ロータ部材2の保持部2cの外表面とは、ほぼ同一平面となるように配設されている。
【0042】
このとき、カバー6の壁部6aの外表面からローラホルダー5の基部5aの内表面までの厚さ寸法を寸法L1とすると、この寸法L1は、従来の回転コネクタでの寸法L2に比較して、薄く、L1<L2であるように形成されている。
したがって、回転コネクタの高さ方向の寸法を大きくすることなく、収納部9の高さ方向の寸法を大きく設定でき、可撓性ケーブル7の幅を大きくすることができる。
【0043】
可撓性ケーブル7は、例えば、絶縁性テープから成るベースフィルムの片面に銅(Cu)等から成る複数本の導体を延設した帯状体である。この帯状体の導体の本数は、接続する電気装置の回路数によって所定の本数に定められる。即ち、電気装置の回路数が増加すれば、導体の本数が増加し、よって帯状体の幅寸法が増加する。
この可撓性ケーブル7の両端部は、可動側、及び固定側のハウジングの外部にそれぞれ電気的に導出されている。また、この可撓性ケーブル7は、ローラホルダー5の基部5aの内表面上に載置され、前記可動ハウジングの回転によって巻き締め、又は巻き戻される。すなわち、可撓性ケーブル7は、固定ハウジングと可動ハウジングとの間に設けられた収納部9内に収納されている。
【0044】
なお、上述の実施の形態では、第1ロータ部材(内筒体)1に鍔部(天板)1cを一体的に設けたが、これに限定されず、ケーブル収納部(外筒体)3に鍔部(天板)を設けても良い。
【0045】
【発明の効果】
本発明の回転コネクタは、内筒体の下方には内筒体外径よりも小さな径をもつ支持筒体が記内筒体と段部をなすように内筒体に一体的に係合され、段部における内筒体の下面周縁部には円板状移動体に回転可能に係合する係止部が下方へ突出され、固定ハウジングの底板の内周縁部が係止部よりも内方にて内筒体の底面へ向けて折曲され、且つ内筒体の底面に沿って延びるように屈曲部が形成されてなると共に、固定ハウジングの底板の内周縁部を内筒体の底面との間で回転可能に挟持する支持底板が支持筒体の下端の外周縁部から外方に突出されてなることによって、従来に形成されたものと比較して回転コネクタの高さを大きくすることなく、可撓性ケーブルを収納する空間の高さを大きく設定することが出来る回転コネクタを提供することが出来るという効果を奏する。
【0046】
また、本発明の回転コネクタは、係止部が、円板状移動体の厚さ寸法にほぼ等しい高さ寸法を有することによって、円板状移動体のガタツキを簡単な構成で容易に少なくすることができる。
【0047】
また、本発明の回転コネクタは、天板が内筒体に一体的に形成されてなるとともに、天板の下面の外周縁部には、天板段部が形成され、固定ハウジングの外筒体には、天板段部に係合する掛止部が外筒体の内方に突出されてなることによって、内筒体と外筒体との係合が確実に成される。
【0048】
また、本発明の回転コネクタは、段部の外側に保持部を配置して、段部と保持部とを軸方向に重ね合わせた状態で、固定ハウジングを可動ハウジングで掛け止めすると共に、壁部の内側に配置された基部の内周端部は、段部と軸方向に重ならない状態で径方向にずらした位置に配設されたことによって、各重なり部がそれぞれ二層であるように形成されていることから、従来のように下部ロータ部材と下カバーとローラホルダーとが三層に重なり合うように形成されたものと比較して薄型化された回転コネクタを提供することが出来るという効果を奏する。
【0049】
また、本発明の回転コネクタは、筒部に設けられた内周切り欠き部内にカバーの段部が配設され、且つ、外周切り欠き部内に制御部材の基部の内周端が配設されていることによって、段部と、基部との位置が一層確実に定まるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転コネクタの実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の回転コネクタの実施の形態を示す断面図である。
【図3】図2のA部の拡大断面図である。
【図4】従来の回転コネクタを示す断面図である。
【図5】図4のB部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1ロータ部材(内筒体)
1c 鍔部(天板)
1e 内周切り欠き部(底面)
1h 天板段部
1f 仕切壁
2 第2ロータ部材(支持筒体)
2a 中径筒部
2c 保持部(支持底板)
3 ケーブル収納部(外筒体)
3a 側壁
3b 中段保持壁(掛止部)
5 ローラホルダー(制御部材:円板状移動体)
5a 基部
6 カバー(底板)
6a 壁部
6b 側壁
6c 段部(屈曲部)
7 可撓性ケーブル
9 収納部
Claims (4)
- 外筒体と該外筒体の下端から内向きに突設された底板とを有する固定ハウジングと、該固定ハウジングに回転自在に係合され、且つ該固定ハウジングとの間に収納空間を形成する内筒体を有する可動ハウジングと、該可動ハウジングが前記固定ハウジングに対し、下方へ移動するのを抑止するように、これらハウジングの少なくとも一方に形成された天板と、前記収納空間にて収納され、巻回されて前記固定・可動ハウジングの外部へ電気的に導出される可撓性ケーブルと、前記収納空間内にて回転自在に配置されると共に、前記可撓性ケーブルの回転方向を反転させるためのローラを設ける平板で円環状の基部を有するローラホルダとを備え、
前記内筒体の下方には、前記内筒体外径よりも小さな径をもつ支持筒体が前記内筒体と段部をなすように前記内筒体に一体的に連結され、前記段部における前記内筒体の下面周縁部には、前記円環状の基部に回転可能に係合する係止部が前記円環状の基部の厚さ寸法とほぼ等しい高さ寸法で下方へ突出され、前記固定ハウジングの前記底板の内周縁部が前記係止部よりも内方にて前記内筒体の底面に向けて折曲され、且つ前記内筒体の底面に沿って内径方向に延びるように屈曲部が形成されてなると共に、前記固定ハウジングの底板の内周縁部を前記内筒体の底面との間で回転可能に挟持する支持底板が前記支持筒体の下端の外周縁部から外方に突出されてなることを特徴とする回転コネクタ。 - 前記固定ハウジングの底板の内周縁部と、前記可動ハウジングの内筒体の下面との間、及び、前記固定ハウジングの底板の内周縁部と、前記支持筒体の前記支持底板との間には、前記可動ハウジングが前記固定ハウジングに対して回転可能にするだけの隙間が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の回転コネクタ。
- 前記円環状の基部は、前記外筒体の内側と前記内筒体の外側とに巻回される前記可撓性ケーブルを載置することを特徴とする請求項1、又は2記載の回転コネクタ。
- 前記支持筒体は、前記内筒体の中心孔に挿通されて該内筒体と一体的に連結されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の回転コネクタ。
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