JP2001124165A - トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置

Info

Publication number
JP2001124165A
JP2001124165A JP30693199A JP30693199A JP2001124165A JP 2001124165 A JP2001124165 A JP 2001124165A JP 30693199 A JP30693199 A JP 30693199A JP 30693199 A JP30693199 A JP 30693199A JP 2001124165 A JP2001124165 A JP 2001124165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balls
ball
ball spline
diameter side
spline grooves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30693199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4152543B2 (ja
JP2001124165A5 (ja
Inventor
Mitsuo Kumagai
光男 熊谷
Ryuta Iwahashi
龍太 岩橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP30693199A priority Critical patent/JP4152543B2/ja
Priority to US09/697,649 priority patent/US6408518B1/en
Publication of JP2001124165A publication Critical patent/JP2001124165A/ja
Publication of JP2001124165A5 publication Critical patent/JP2001124165A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4152543B2 publication Critical patent/JP4152543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49636Process for making bearing or component thereof
    • Y10T29/49641Linear bearing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49764Method of mechanical manufacture with testing or indicating
    • Y10T29/49778Method of mechanical manufacture with testing or indicating with aligning, guiding, or instruction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールスプライン40を構成する各ボールの
組み付け作業の容易化と確実化とを図る。 【解決手段】 位相合わせ装置59により、外径側、内
径側両ボールスプライン溝46、47同士の位相を一致
させ、そのまま一致させた状態を保持する。ボール供給
装置64により、上記両ボールスプライン溝46、47
同士の間に、この間部分の上端開口部から所定個のボー
ルを供給する。昇降台54及びセンターピン56と揺動
装置72とにより、入力軸15と入力側ディスク2Bと
を、軸方向及び円周方向に相対的に往復変位させる。こ
の動作により上記各ボールに作用する重力の影響に基づ
き、これら各ボールを上記両ボールスプライン溝46、
47同士の間の下方に送り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み
付ける方法及び装置は、例えば自動車用の変速機用の変
速ユニットとして、或は各種産業機械用の変速機とし
て、それぞれ利用するトロイダル型無段変速機の組立作
業を容易にする為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機用の変速ユニットとし
て、図12〜13に略示する様なトロイダル型無段変速
機を使用する事が研究されている。このトロイダル型無
段変速機は、例えば実開昭62−71465号公報に開
示されている様に、入力軸1(回転軸)と同心に入力側
ディスク(動力伝達ディスク)2を支持し、この入力軸
1と同心に配置した出力軸3(回転軸)の端部に出力側
ディスク(動力伝達ディスク)4を固定している。トロ
イダル型無段変速機を納めたケーシングの内側には、上
記入力軸1並びに出力軸3に対し捻れの位置にある枢軸
5、5を中心として揺動するトラニオン6、6を設けて
いる。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を設けている。又、
これら各トラニオン6、6の中間部には変位軸7、7の
基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心として上記各ト
ラニオン6、6を揺動させる事により、上記各変位軸
7、7の傾斜角度の調節を自在としている。上記各変位
軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回
転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ
8、8を、上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互
いに対向する内側面2a、4a同士の間に挟持してい
る。これら各内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上
記枢軸5を中心とする円弧を回転させて得られる凹面を
なしている。そして、球状凸面に形成した上記各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aを、上記内側面2a、4
aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧自在としている。この押圧装
置9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器
11により転動自在に保持した複数個(例えば4個)の
ローラ12、12とから構成している。上記カム板10
の片側面(図12〜13の左側面)には、円周方向に亙
る凹凸面であるカム面13を形成し、上記入力側ディス
ク2の外側面(図12〜13の右側面)にも、同様のカ
ム面14を形成している。そして、上記複数個のローラ
12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸
を中心とする回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入
力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧す
る。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記1対のカ
ム面13、14と複数個のローラ12、12との押し付
け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。
そして、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパ
ワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達さ
れ、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転す
る。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図1
2に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄
り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分
とにそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜
させる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、
5を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺
動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図13に示す様に、入力側ディスク2の内側
面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4a
の中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記これ
ら各変位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜
角度を図12と図13との中間にすれば、入力軸1と出
力軸3との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図14〜15は、実願昭63−692
93号(実開平1−173552号)のマイクロフィル
ムに記載された、より具体化されたトロイダル型無段変
速機の1例を示している。入力側ディスク2と出力側デ
ィスク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニ
ードル軸受16、16を介して回転且つ軸方向の変位自
在に支持している。又、カム板10は上記入力軸15の
端部(図14の左端部)外周面にスプライン係合させ、
鍔部17により上記入力側ディスク2から離れる方向へ
の移動を阻止している。そして、このカム板10とロー
ラ12、12とにより、上記入力軸15の回転に基づい
て上記入力側ディスク2を、上記出力側ディスク4に向
け押圧しつつ回転させる、ローディングカム式の押圧装
置9を構成している。上記出力側ディスク4には出力歯
車18を、キー19、19により結合し、これら出力側
ディスク4と出力歯車18とが同期して回転する様にし
ている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに軸方向(図14の表裏
方向、図15の左右方向)の変位自在に支持している。
そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円
孔23、23部分に、変位軸7、7を支持している。こ
れら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持
軸部21、21と枢支軸部22、22とを、それぞれ有
する。このうちの各支持軸部21、21を上記各円孔2
3、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、24を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
22、22の周囲にパワーローラ8、8を、別のラジア
ルニードル軸受25、25を介して、回転自在に支持し
ている。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図15で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、
上記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向とし
ている。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入
力軸15の配設方向に関して若干の変位自在に支持され
る。この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる
大きな荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起
因して、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の
軸方向(図14の左右方向、図15の表裏方向)に変位
する傾向となった場合でも、上記構成各部品に無理な力
を加える事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受26、26は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受2
7、27は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受26、26を構成する各外輪30、30に加
わるスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部22、
22及び上記外輪30、30が、前記支持軸部21、2
1を中心に揺動する事を許容するものである。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図15の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド36、36
の端部を結合し、これら各駆動ロッド36、36の中間
部外周面に駆動ピストン37、37を固設している。そ
して、これら各駆動ピストン37、37を、それぞれ駆
動シリンダ38、38内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介
して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側デ
ィスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して
出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4
の回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸15
と出力歯車18との間の回転速度比を変える場合には、
上記1対の駆動ピストン37、37を互いに逆方向に変
位させる。これら各駆動ピストン37、37の変位に伴
って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に
変位し、例えば図15の下側のパワーローラ8が同図の
右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、
それぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ
8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出
力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用す
る、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の
向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板
20、20に枢支された枢軸5、5を中心として、互い
に逆方向に揺動する。この結果、前述の図12〜13に
示した様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8
aと上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上
記入力軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化
する。
【0013】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が前記各支持
軸部21、21を中心として僅かに回動する。この回動
の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪30、
30の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面とが相
対変位する。これら外側面と内側面との間には、前記各
スラストニードル軸受27、27が存在する為、この相
対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各変位
軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて済
む。
【0014】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
16〜17に示す様に、回転軸である入力軸15の周囲
に、それぞれが動力伝達ディスクである入力側ディスク
2A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設け、
これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力側デ
ィスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並列に
配置する構造も、従来から知られている。これら図16
〜17に示した構造は何れも、上記入力軸15の中間部
周囲に出力歯車18aを、この入力軸15に対する回転
を自在として支持し、この出力歯車18の中心部に設け
た円筒部の両端部に上記各出力側ディスク4、4を、ス
プライン係合させている。そして、これら各出力側ディ
スク4、4の内周面と上記入力軸15の外周面との間に
ニードル軸受16、16を設け、これら各出力側ディス
ク4、4を上記入力軸15の周囲に、この入力軸15に
対する回転、並びにこの入力軸15の軸方向に亙る変位
を自在に支持している。又、上記各入力側ディスク2
A、2Bは、上記入力軸15の両端部に、この入力軸1
5と共に回転自在に支持している。
【0015】但し、一方(図16〜17の左方)の入力
側ディスク2Aは、背面(図16〜17の左面)をロー
ディングナット39に、直接(図17に示した構造の場
合)又は大きな弾力を有する皿板ばね45を介し(図1
6に示した構造の場合)突き当てて、上記入力軸15に
対する軸方向(図16〜17の左右方向)の変位を実質
的に阻止している。これに対して、カム板10に対向す
る入力側ディスク2Bは、ボールスプライン40により
上記入力軸15に、軸方向の変位自在に支持している。
そして、この入力側ディスク2Bの背面(図16〜17
の右面)とカム板10の前面(図16〜17の左面)と
の間に皿板ばね41とスラストニードル軸受42とを、
互いに直列に設けている。このうちの皿板ばね41は、
上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4aとパ
ワーローラ8、8の周面8a、8aとの当接部に予圧を
付与する役目を果たす。又、スラストニードル軸受42
は、押圧装置9の作動時に、上記入力側ディスク2Bと
カム板10との相対回転を許容する役目を果たす。
【0016】又、図16に示した構造例の場合、前記出
力側歯車18aはハウジングの内側に設けた仕切壁44
に、1対のアンギュラ型玉軸受43、43により、軸方
向の変位を阻止した状態で、回転自在に支持している。
これに対して図17に示した構造例の場合、出力歯車1
8aの軸方向の変位は自在である。尚、上述した図16
〜17に示した様に、2個ずつの入力側ディスク2A、
2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関し
て互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビティ型のト
ロイダル型無段変速機が、カム板10に対向する一方又
は双方の入力側ディスク2A、2Bをボールスプライン
40、40aにより上記入力軸15に、軸方向に亙る変
位自在に支持している理由は、次のである。 これら両ディスク2A、2Bの回転を完全に同期さ
せる。 上記の機能を持たせつつ、上記押圧装置9の作動
に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記両ディスク
2A、2Bが上記入力軸15に対して軸方向に変位する
事を許容する。
【0017】上述の様な目的で設置するボールスプライ
ン40、40aは、上記入力軸15の中間部外周面の円
周方向複数個所に、それぞれ軸方向に形成した外径側ボ
ールスプライン溝46、46と、上記入力側ディスク2
A、2Bの内周面でこれら各外径側ボールスプライン溝
46、46と対向する位置に、それぞれ軸方向に形成し
た内径側ボールスプライン溝47、47と、これら両ボ
ールスプライン溝46、47同士の間に転動自在に設け
られた複数個のボール48、48とを備える。又、上記
押圧装置9側の入力側ディスク2Bを支持する為のボー
ルスプライン40に関しては、上記入力側ディスク2B
の内周面の内側面2a寄り部分に形成した係止溝49に
係止環50を係止して、上記複数個のボール48、48
が上記入力側ディスク2Bの内側面2a側に変位するの
を制限している。そして、上記各ボール48、48が上
記内径側、外径側両ボールスプライン溝46、47同士
の間から抜け出る事を防止している。尚、図16の構造
で、上記押圧装置9から離れた側の入力側ディスク2A
を支持する為のボールスプライン40aに関しては、前
記入力軸15の中間部外周面に形成した係止溝49aに
係止環50aを係止して、複数個のボール48、48が
上記入力側ディスク2Aの内側面2a側に変位するのを
制限している。
【0018】又、特開平11−51135号公報には、
上記各係止溝49、49に係止環50a、50aを係止
する際の面倒をなくす事により、製造コストの低減を図
れる構造が開示されている。図18〜22は、この公報
に記載されたトロイダル型無段変速機の要部を示してい
る。入力軸15の中間部外周面で、入力側ディスク2B
とこの入力側ディスク2Bが対向する出力側ディスク4
との間部分に小径部51を、全周に亙って形成してい
る。上記小径部51の外周面と、上記入力軸15の外周
面でこの小径部51から外れた部分との段差h(図19
参照)は、係止環50の直径方向に関する幅W50よりも
大きく(h>W50)している。尚、この係止環50は、
ステンレスのばね鋼、耐油性及び耐熱性を有する合成樹
脂等の弾性材により、欠円環状に形成し、自由状態で直
径を広げる方向の弾力を付与している。
【0019】一方、上記入力側ディスク2Bの内周面で
この入力側ディスク2Bの内側面2a寄り(図18〜2
2左寄り)部分には係止溝49を、上記入力側ディスク
2Bの内周面に形成した内径側ボールスプライン溝4
6、46を直角方向に横切る状態で、全周に亙って形成
している。上記係止環50は、上記係止溝49の内径側
開口部と上記小径部51とを整合させた状態で、この小
径部51を通じて上記係止溝49に装着している。又、
図示の例では、上記入力軸15の中間部外周面で上記小
径部51に対して外径側ボールスプライン溝46、46
の反対側端部に、係止溝49aを形成し、この係止溝4
9aに係止環50aを装着している。この係止環50a
は、上記係止環50とは逆に、自由状態で外径を縮める
方向の弾力を有する。そして、この係止環50aは、複
数のボール48、48が上記入力側ディスク2Bの外側
面(図18〜22の右側面)側に抜け出る事を防止する
役目を有する。
【0020】上述の様な構成を有するトロイダル型無段
変速機の場合には、上記入力側ディスク2Bを入力軸1
5に外嵌してから、ボールスプライン40を構成する上
記複数個のボール48、48を外径側、内径側両ボール
スプライン溝46、47同士の間に挿入する作業、並び
に上記入力側ディスク2Bの内周面に係止環50を装着
する作業を行なえる。即ち、上述の様な構造を組み立て
る作業は、次の様にして行なう。尚、この組立作業は、
上記入力側ディスク2Bの内側面2aを上にして行なう
事が、重力が各部材を落ち着かせる方向に作用する為、
好ましい。
【0021】上記入力軸15の中間部外周面に設けた係
止溝49aには、予め係止環50aを装着しておく。こ
の状態でこの係止環50aの外周縁は、上記入力軸15
の外周面から突出する事はない。そこで、上記入力軸1
5に、前記押圧装置9の構成各部材と上記入力側ディス
ク2Bとを外嵌する。この際、この入力側ディスク2B
には未だ上記係止環50は装着していない。そして、上
記入力軸15に上記入力側ディスク2Bを外嵌し、上記
外径側、内径側両ボールスプライン溝46、47同士を
整合させた状態で、これら両ボールスプライン溝46、
47同士の間に上記複数個のボール48、48を挿入す
る。
【0022】次いで、図20に示す様に、上記入力側デ
ィスク2Bを上記入力軸15の軸方向に移動させ、前記
係止溝49の内径側開口を前記小径部51に開口させ
る。そして、この小径部51を通じて上記係止環50
を、上記入力側ディスク2Bの内周面内側面2a寄り部
分に内嵌し、上記係止環50と前記係止溝49とを整合
させる。そして、この係止環50自身の弾性により、図
21に示す様に、この係止環50と上記係止溝49とを
係合させる。尚、この様にして係止溝49に係止環50
を装着する際、上記係止環50aに当接したボール4
8、48は、上記入力側ディスク2Bの外側面から露出
しないか、仮に露出しても、直径の半分未満しか露出し
ない様にする。この理由は、上記係止環50の装着作業
時に、上記ボール48、48が上記入力側ディスク2B
の外側面から脱落する事を防止する為である。
【0023】上述の様にして係止溝49に係止環50を
装着したならば、次いで、図22に示す様に、上記入力
側ディスク2Bを上記入力軸15の軸方向反対側に戻
す。これにより、上記係止溝49が上記小径部51から
外れ、上記係止環50がこの係止溝49から抜け出る事
がなくなる。上述の様に構成し作用するトロイダル型無
段変速機の場合には、前記外径側ボールスプライン溝4
7、47に上記複数個のボール48、48を接着する
等、余分な作業が不要になり、組立作業の容易化を図れ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な特開平1
1−51135号公報に記載された構造の場合には、上
記ボール48、48の組み付け作業の容易化を図れる
が、この組み付け作業の自動化までは考慮していない。
一方、実際に上記公報に記載された構造を、自動装置に
より組み立てるべく、上記各ボール48、48を上記両
ボールスプライン溝46、47同士の間に組み付ける事
を考えた場合には、次の様な点を留意しなければならな
い。即ち、上記各ボール48、48を、上記両ボールス
プライン溝46、47同士の間に組み付けるには、これ
ら両ボールスプライン溝46、47同士の間に形成され
た円柱状空間内に上記各ボール48、48を、これら各
円柱状空間の一端開口部から挿入する。ところが、これ
ら各円柱状空間の直径は、上記ボール48の直径とほぼ
同じか、或は僅かに大きい程度である為、上述の様に挿
入した各ボール48、48の転動面と上記各ボールスプ
ライン溝46、47とが摩擦係合し易い。従って、この
様な摩擦係合に基づいて、上記各ボール48、48が上
記円柱状空間の奥部にまで送り込まれない可能性があ
り、この様な場合には、これら各ボール48、48及び
係止環50の装着作業を行なえなくなる。この為、上述
の様な摩擦係合が生じ易いと言った状況に拘らず、上記
各ボール48、48を上記各円柱状空間の奥部まで確実
に送り込める様にする手段の提供が望まれる。
【0025】一方、特開平7−164264号公報に
は、ボールスプラインを自動的に組み立てる装置に関す
る発明が記載されている。但し、この公報に記載された
組立装置の場合には、内周面に内径側ボールスプライン
溝を形成した外側部材を、外周面に外径側ボールスプラ
イン溝を形成した軸部材に外嵌するのに先立って、予
め、この外径側ボールスプライン溝に複数個のボールを
仮止めする様にしている。この為、組立装置の機構が複
雑となり、実際に稼働させる(実施する)事が困難であ
る。本発明のトロイダル型無段変速機のボールスプライ
ンを構成するボールを組み付ける方法及び装置は、上述
の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0026】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付け
る方法及び装置は、トロイダル型無段変速機を構成する
回転軸の中間部周囲に動力伝達ディスクを、ボールスプ
ラインを介してこの回転軸に対する軸方向の相対変位の
み自在に支持する為、このボールスプラインを組み立て
るべく、上記回転軸の中間部外周面の円周方向複数個所
に、それぞれ軸方向に形成した外径側ボールスプライン
溝と、上記動力伝達ディスクの内周面でこれら各外径側
ボールスプライン溝と対向する円周方向複数個所に、そ
れぞれ軸方向に形成した内径側ボールスプライン溝との
間に、複数個ずつのボールを組み付ける方法及びこの方
法を実施する為の装置である。
【0027】この様な本発明のトロイダル型無段変速機
のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法
及び装置のうち、請求項1に記載した方法は、上記回転
軸を鉛直方向に配置した状態で、この回転軸の中間部周
囲に上記動力伝達ディスクを、上記各外径側ボールスプ
ライン溝と上記各内径側ボールスプライン溝との位相を
一致させる。又、これら各外径側、内径側両ボールスプ
ライン溝同士の間にそれぞれ形成された複数の円柱状空
間の下端開口部から上記各ボールが抜け出るのを防止す
る為の部材を組み付けておく。そして、この状態で、こ
れら各円柱状空間内に、これら各円柱状空間の上端開口
部から上記ボールを所定個ずつ供給した後、上記回転軸
と上記動力伝達ディスクとを、円周方向と軸方向との少
なくとも一方の方向に関して相対的に往復変位させる事
により、上記各ボールを上記各円柱状空間内の下方に送
り込む。
【0028】又、請求項2に記載した装置は、上記回転
軸を鉛直方向に配置した状態でこの回転軸を支持する第
一の支持部材と、この第一の支持部材により支持した上
記回転軸の中間部周囲に上記動力伝達ディスクを配置し
た状態で、この動力伝達ディスクを支持する第二の支持
部材と、これら第一の支持部材と第二の支持部材とのう
ちの一方の支持部材を鉛直方向に変位させる鉛直変位手
段と、上記内径側、外径側両ボールスプライン溝同士の
位相を一致させてこの一致させた状態を保持する位相合
わせ手段と、上記各外径側、内径側両ボールスプライン
溝同士の間にそれぞれ形成された複数の円柱状空間内
に、これら各円柱状空間の上端開口部から上記ボールを
所定個ずつ供給するボール供給手段と、上記回転軸と上
記動力伝達ディスクとのうちの少なくとも一方の部材を
円周方向に亙り往復変位させる揺動手段とを備える。
【0029】
【作用】上述の様に、本発明のトロイダル型無段変速機
のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法
及び装置の場合、ボールの組み付け作業を行なう際に、
回転軸及び動力伝達ディスクを鉛直方向に配置した状態
で、上記各ボールを外径側、内径側両ボールスプライン
溝同士の間に形成された各円柱状空間内に、これら各円
柱状空間の上端開口部から供給した後、上記回転軸と上
記動力伝達ディスクとを円周方向と軸方向との少なくと
も一方の方向に関して相対的に往復変位させる。この様
な動作に基づき、上記各ボールの表面と上記両ボールス
プライン溝の内面との間に、これら各ボールの下降を妨
げる程の摩擦力が作用したままとなる事を防止する。こ
の結果、これら各ボールに作用する重力に基づき、これ
ら各ボールが上記各円柱状空間内の下方(奥部)に送り
込まれる。この様に本発明の場合には、上記各ボールの
表面と上記両ボールスプライン溝の内面とが摩擦係合し
易い状況に拘らず、これら各ボールが上記各円柱状空間
の途中で止まる(奥部にまで送り込まれない)と言った
不具合が生じる事を防止できる。この為、上記各ボール
を上記各円柱状空間内に確実に組み付ける事ができる。
更に、本発明のうち、請求項2に記載した組み付け装置
によれば、この様なボールの組み付け作業を自動で行な
える。この為、複数個のボールを上記各円柱状空間の上
端開口部から供給する作業が面倒になる事はない。又、
装置の機構が複雑にならず、小型化を図れる為、トロイ
ダル型無段変速機の製造ライン内に組み込む事が容易と
なる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1〜11は、本発明の実施の形
態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、ボールス
プライン40を構成するボール48、48の組み付け方
法及び装置にある。このボールスプライン40を含んで
構成するトロイダル型無段変速機の構造及び作用は、前
述の図16〜17並びに図18〜22に示した従来構造
と同様である為、重複する図示及び説明は省略若しくは
簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0031】本発明のボール組付装置は、図1に示す様
な全体構成を有する。工場の床面上に固定される支持フ
レーム52の中間部には、図2に詳示する様な、第二の
支持部材である回転台53と、この回転台53上部中央
に昇降自在に支持した、第一の支持部材である昇降台5
4とを設けている。この昇降台54の下方には、鉛直変
位手段である、エアシリンダ等の下側アクチュエータ5
5を設けている。そして、このアクチュエータ55によ
り、上記昇降台54を昇降自在としている。又、この昇
降台54の上方には、この昇降台54と中心軸を一致さ
せた状態で、やはり第一の支持部材であるセンターピン
56を設けている。このセンターピン56も、やはり鉛
直変位手段である、エアシリンダ等の上側アクチュエー
タ57により昇降自在としている。
【0032】又、上記昇降台54の上面には、回転軸で
ある入力軸15を鉛直方向に配置した状態で、この入力
軸15の一端部(押圧装置9を設ける側の端部で、図1
〜6、8の下端部。)をがたつきなく支持自在な支持凹
部58を設けている。即ち、この支持凹部58は、上記
入力軸15の一端部とがたつきなく、且つこの入力軸1
5の回転を阻止した状態で係合自在な形状(例えば、六
角形等の多角形状)及び大きさを有する。そして、この
支持凹部58に上記入力軸15の一端部を係合させた状
態で、この入力軸15の中間部外周面に形成した複数本
(本例の場合、6本)の外径側ボールスプライン溝4
6、46の円周方向に関する位相と、後述する位相合わ
せピン63、ボール供給管66、66の先端部、及び触
針83、83の位相とを一致させられる様に、これら各
部材63、66、83の設置位置を、上記外径側ボール
スプライン溝46、46の円周方向に関する形成位置と
の関係で規制している。又、上記センターピン56の先
端部は、上述の様に鉛直方向に配置した入力軸15の他
端面(図1〜6、8の上端面)に形成した受孔(図示せ
ず)に、がたつきなく係合自在としている。
【0033】又、後述するボール48、48の組み付け
作業の際、上記複数本の外径側ボールスプライン溝4
6、46と、動力伝達ディスクである入力側ディスク2
Bの内周面に形成した複数本(本例の場合、6本)の内
径側ボールスプライン溝47、47との間に形成され
る、複数(本例の場合には、6つ)の円柱状空間90、
90のうち、何れか1つの円柱状空間90の上端開口部
と対向する部分に、位相合わせ装置(位相合わせ手段)
59を設けている。この位相合わせ装置59は、図3に
詳示する様に、前記支持フレーム52の中間部に設けた
支持板60に固定したエアシリンダ等のアクチュエータ
61と、このアクチュエータ61を構成する出力ロッド
62の先端部に固定した位相合わせピン63とから成
る。この位相合わせピン63の先端部は、上記ロッド6
2をシリンダ部から出し入れする事に基づき、上記何れ
か1つの円柱状空間90の上端開口部にがたつきなく挿
入自在としている。そして、この様に位相合わせピン6
3の先端部を上記1つの円柱状空間90の上端開口部に
がたつきなく挿入した状態では、上記外径側、内径側両
ボールスプライン溝46、47同士の円周方向の位相が
完全に一致し、更に、この一致した状態が保持される。
【0034】又、上記支持フレーム52の上端部には、
図4〜5に詳示する様なボール供給装置(ボール供給手
段)64を構成する、ボール貯蔵容器65を支持固定し
ている。このボール貯蔵容器65の内側には、前記ボー
ルスプライン40を構成する為のボール48、48を多
数貯蔵している。このボール貯蔵容器65の下端部に
は、複数本(図示の例では、3本)のボール供給管6
6、66の基端部を接続する事により、これら各ボール
供給管66、66内に、上記ボール貯蔵容器65内のボ
ール48、48を送り込み自在としている。又、これら
各ボール供給管66、66の中間部には、ボール定配装
置67を設けている。このボール定配装置67は、上記
各ボール供給管66、66の基端側から送られてきたボ
ール48、48を、一旦、所定個保持した後、これら所
定個のボール48、48を、上記各ボール供給管66、
66の先端側に向け順次送り出すものである。尚、上記
ボール定配装置67から送り出されるボール48、48
の数量は、後述する光電センサ71から図示しない制御
器に送られる検出信号に基づいて規制される。
【0035】又、上記各ボール供給管66、66の先端
部は、ボール供給マガジン68の内側に支持している。
このボール供給マガジン68は、前記支持フレーム52
の中間部に縦軸69により揺動自在に支持した揺動腕7
0(図5)の先端部に結合固定している。そして、この
揺動腕70を上記縦軸69を中心に揺動させる事に基づ
き、前記各円柱状空間90、90の上端開口部のうち、
円周方向に関し前記位相合わせピン63を挿入する部分
から外れた部分に対して、水平方向に遠近動自在として
いる。
【0036】又、この様なボール供給マガジン68の内
側に支持した上記各ボール供給管66、66の先端開口
部は、それぞれこのボール供給マガジン68の前面(上
記各円柱状空間90、90の上端開口部と対向する側の
面で、図1、4の左面、図5の背面)に露出させてい
る。そして、上記揺動腕70を揺動させる事に基づい
て、上記各ボール供給管66、66の先端開口部を、そ
れぞれ上記各円柱状空間90、90{円周方向に亙り連
続して設けられた複数個(本例の場合、3個)の円柱状
空間90、90}の上端開口部に近接対向自在としてい
る。そして、この様に両開口部同士を近接対向させた状
態で、上記各ボール供給管66、66の先端部に送られ
てきたボール48、48を、上記各円柱状空間90、9
0内に供給自在としている。
【0037】尚、本例の場合には、上記各ボール供給管
66、66のうち、上記ボール定配装置67よりも先端
側部分を、十分な可撓性及び光透過性を有する合成樹脂
等の材料により造っている。そして、上記ボール供給マ
ガジン68の内部で上記各ボール供給管66、66の先
端部と隣接する部分に、光電センサ71を保持してい
る。この光電センサ71は、上記各ボール供給管66、
66の先端部の内側を通過するボール48、48の数量
を計測自在とするものである。この光電センサ71が計
測したボール48、48の個数は、電気信号として前記
制御器に送られる。この制御器は、上記光電センサ71
が計測したボール48、48の個数が所定個(上記各円
柱状空間90、90内に供給すべき個数で、本例の場合
には3個)に達するまで、前記ボール定配装置67に上
記ボール48、48を上記各ボール供給管66、66の
先端側に送り出す旨の指令信号を送る。
【0038】又、前記支持フレーム52の中間部で、後
述するボール48、48の組み付け作業の際、前記入力
軸15の一端部外周面に配置した前記入力側ディスク2
Bの外周面と対向する部分には、この入力側ディスク2
Bを円周方向に亙り往復揺動自在とする、揺動装置(揺
動手段)72を設けている。この揺動装置72は、図6
〜7に詳示する様に、第一のアクチュエータ73と第二
のアクチュエータ75とを組み合わせて成る。このうち
の第一のアクチュエータ73は、水平方向に配置した状
態で、上記支持フレーム52の中間部に支持している。
又、上記第二のアクチュエータ75は、やはり水平方向
に配置した状態で、上記第一のアクチュエータ73の出
力軸である第一のロッド74の先端部に、この第一のロ
ッド74と直角に結合固定している。これにより、この
第二のアクチュエータ75を構成する第二のロッド76
の出し入れ方向を、上記入力側ディスク2Bの外周面の
接線方向と一致させている。又、上記第二のロッド76
の先端部で上記入力側ディスク2Bの外周面と対向する
部分には、この外周面と摩擦係合自在なパッド77を固
定している。
【0039】この様な揺動装置72により上記入力側デ
ィスク2Bを円周方向に亙り往復揺動させる場合には、
上記第一のロッド74を図6〜7の左方に押し出す事に
より、上記第二のロッド76の先端部に固定したパッド
77を、上記入力側ディスク2Bの外周面に押し付け
る。そして、この状態で、上記第二のロッド76を図7
の上下方向に出し入れする事により、上記入力側ディス
ク2Bを円周方向に亙り往復揺動させる。一方、この入
力側ディスク2Bを揺動させない場合には、上記第一の
ロッド74を図6〜7の右方に引っ込める事により、上
記パッド77をこの入力側ディスク2Bの外周面から退
避させる。
【0040】又、前記支持フレーム52の中間部で、前
記昇降台54及びセンターピン56の中心軸を中心とす
る円周方向に関し、前記ボール供給マガジン68から外
れた部分(本例の場合、上記ボール供給マガジン68と
180度反対側部分)には、ボール員数検査装置78を
設けている。このボール員数検査装置78は、前記ボー
ル供給装置64により前記各円柱状空間90、90内に
所定個数のボール48、48が供給されたか否かを検査
する為の装置である。図8〜9に詳示する様に、このボ
ール員数検査装置78は、水平移動部79と、鉛直移動
部80と、支持部81と、検査部82とから成る。
【0041】このうちの水平移動部79は、上記支持フ
レーム52の中間部に支持しており、上記昇降台54及
びセンターピン56の中心軸を中心とする放射方向に往
復移動自在としている。又、上記鉛直移動部80は、上
記水平移動部79の前面(図1、8、9の右面)に支持
しており、この水平移動部79に対して鉛直方向に亙り
往復移動自在としている。又、上記支持部81は、上記
鉛直移動部80の下端部に、この鉛直移動部80の前面
よりも前方(図1、8、9の右方)に向け延出する状態
で支持している。又、上記検査部82は、上記支持部8
1の前端部に支持しており、それぞれが前方に向け延出
する状態で設けた複数本(本例の場合には3本)の触針
83、83と、これら各触針83、83の基端部に設け
たセンサ84、84とから成る。又、上記各触針83、
83の先端部は、鉛直方向下方に向けほぼ直角に折れ曲
がっており、この様に折れ曲がった先端部を、それぞれ
前記各円柱状空間90、90{円周方向に亙り連続して
設けられた複数個(本例の場合、3個)の円柱状空間9
0、90}内に、これら各円柱状空間90、90の上端
開口部から挿入自在としている。
【0042】後述するボール48、48の組み付け作業
の際、上記ボール員数検査装置78により上記各円柱状
空間90、90内に所定個数のボール48、48が組み
付けられているか否かを検査する場合には、先ず、上記
水平移動部79を前方に移動させる事により、上記各触
針83、83の先端部を上記各円柱状空間90、90の
上端開口部の上方に位置させる。次いで、上記鉛直移動
部80を下方に移動させる事により、上記各触針83、
83の先端部を、上記各円柱状空間90、90の上端開
口部から、これら各円柱状空間90、90内に挿入す
る。そして、上記各触針83、83の先端縁を、上記各
円柱状空間90、90内に組み付けられた複数個のボー
ル48、48のうち、最上部に存在するボール48の上
面に接触させる。この様に触針83、83の先端縁と上
記ボール48、48の上面とが接触すると、上記各セン
サ84、84がこれを感知する。そして、この様に感知
した位置(高さ位置)に基づき、上記各円柱状空間9
0、90内に所定個数のボール48、48が組み付けら
れているか否かを判定する。尚、上記各円柱状空間9
0、90内に組み付けられたボール48、48の数量が
所定個数よりも多い場合には、これら各触針83、83
の先端部が上記ボール48の上面に接触した直後に上記
垂直移動部80を上方に戻す事により、上記触針83、
83の破損防止を図る。
【0043】上述の様に構成する本発明のボール組付装
置により、前記外径側、内径側両ボールスプライン溝4
6、47同士の間に所定個ずつのボール48、48を組
み付ける作業は、次の様にして行なう。先ず、それぞれ
が上記外径側、内径側各ボールスプライン溝46、47
を形成した部材である、入力軸15及び入力側ディスク
2Bを、本発明のボール組み付け装置にセットする。こ
の為に先ず、上記入力軸15の一端部周囲に上記入力側
ディスク2Bを、押圧装置9を構成する各部材と共に配
置する。この際、上記外径側ボールスプライン溝46、
46の一端寄り部に形成した係止溝49aには、係止環
50a(図11)を装着しておくが、上記内径側ボール
スプライン溝47、47の他端寄り部に形成した係止溝
49には、未だ係止環50(図10〜11)を装着しな
い。
【0044】そして、上記入力軸15を鉛直方向に立て
た状態で、この入力軸15の一端部を前記昇降台54の
上面に設けた支持凹部58に嵌合支持すると共に、上記
入力側ディスク2B及び上記押圧装置9を構成する各部
材を、前記回転台53の上面に支持する。
【0045】尚、この際に上記昇降台54は、上昇可能
な最上位置まで上昇させておく。この状態で、トロイダ
ル型無段変速機の完成時と同様、上記入力軸15の一端
部に形成した、六角形等の非円形の外周形状を有する外
向フランジ状の鍔部87と、上記押圧装置9を構成する
カム板10の内径側部分との間に設けたスラスト玉軸受
88が、上記鍔部87とカム板10とにより挟持され
る。そして、上記外径側、内径側両ボールスプライン溝
46、47同士が軸方向に関して互いに整合する。又、
前述した様に、上記入力軸15の一端部と上記支持凹部
58との係合に基づいて、上記外径側ボールスプライン
溝46、46の円周方向に亙る位相が、前記位相合わせ
ピン63、ボール供給管66、66の先端部、及び触針
83、83の位相と一致する。
【0046】上述の様に入力軸15の一端部を昇降台5
4に、入力側ディスク2B及び押圧装置9を構成する各
部材を回転台53の上面に、それぞれ支持したならば、
次いで、上記入力側ディスク2Bを手作業で調節する
(回転させる)事により、上記外径側、内径側両ボール
スプライン溝46、47同士の円周方向に亙る位相を互
いにほぼ一致させる。次いで、本発明のボール組付装置
の起動スイッチを入れる。これにより、前記センターピ
ン56が下降し、このセンターピン56の先端部が上記
入力軸15の他端面に形成した受孔と係合する。これに
より、上記入力軸15及び入力側ディスク2Bのセット
が完了する。
【0047】上述の様に入力軸15及び入力側ディスク
2Bのセットが完了すると、次いで、前記位相合わせ装
置59を構成する位相合わせピン63の先端部が、上記
外径側、内径側両ボールスプライン溝46、47同士の
間に形成された各円柱状空間90、90のうち、この位
相合せピン63と対向する1つの円柱状空間90内に、
がたつきなく挿入される。これにより、上記外径側、内
径側両ボールスプライン溝46、47同士の円周方向に
亙る位相が完全に一致し、更に、この一致した状態が保
持される。次いで、前記ボール供給マガジン68が上記
各円柱状空間90、90の上端開口部に向け変位し、前
記各ボール供給管66、66の先端開口部が、これら各
円柱状空間90、90(本例の場合には、全6つの円柱
状空間90、90のうち、上記位相合わせピン63を挿
入した円柱状空間90及びこれに隣接する円柱状空間9
0、90以外の円周方向片側3つの円柱状空間90、9
0)の上端開口部と近接対向する。そして、これら各上
端開口部から上記各円柱状空間90、90内に、それぞ
れ所定個ずつのボール48、48が供給される。
【0048】次いで、上記位相合わせピン63が上記円
柱状空間90、90の内側から退避し、前記昇降台54
及びセンターピン56が上記入力軸15を、(上記入力
側ディスク2Bと相対的に)軸方向(上下方向)に亙り
往復変位させる。次いで、上記入力側ディスク2Bの外
周面に前記揺動装置72を構成するパッド77が押し付
けられる。そして、この揺動装置72が上記入力側ディ
スク2Bを、(上記入力軸15と相対的に)円周方向に
亙り往復揺動させる。この結果、上記各ボール48、4
8の表面と前記両スプライン溝46、47の内面に微小
隙間が介在する瞬間が生じる。言い換えれば、上記各ボ
ール48、48の表面と上記両ボールスプライン溝4
6、47の内面との間に、これら各ボール48、48の
下降を妨げる程の摩擦力が作用したままとはならない。
この為、上記各ボール48、48に作用する重力に基づ
き、これら各ボール48、48が上記各円柱状空間9
0、90内の下方に送り込まれる(落下する)。即ち、
本発明の場合には、上記各ボール48、48の表面が上
記各ボールスプライン溝46、47の内面と摩擦係合
し、これら各ボール48、48が上記各円柱状空間9
0、90の上端部付近で詰まっている場合にも、これら
各ボール48、48をこれら各円柱状空間90、90の
下部に送り込める。尚、上述の様な入力軸15の軸方向
に亙る往復変位の終了時、上記昇降台54は、再び前述
した最上位置に戻される。
【0049】次いで、上記ボール供給マガジン68が上
記各円柱状空間90、90の上端開口部から退避した
後、前記回転台53を割り出し装置91により所定角度
(本例の場合には180度)回転する事により、上記各
ボール48、48が供給された各円柱状空間90、90
の上端開口部が、前記ボール員数検査装置78を構成す
る各触針83、83の先端部と整合し得る位置に配置さ
れる。次いで、上記各ボール48、48が供給された各
円柱状空間90、90内に、上記各触針83、83の先
端部が挿入される事に基づき、これら各円柱状空間9
0、90内に所定個数のボール48、48が供給されて
いるか否かの検査が行なわれる。そして、検査後、上記
各触針83、83の先端部が上記各円柱状空間90、9
0内から退避する。尚、本例の場合には、上記触針8
3、83の数を3本とする事により、同時に3つの円柱
状空間90、90に就いて上記検査を行なえる様にして
いる。但し、この触針83の数を少なく(例えば1本)
として、上記各円柱状空間90、90に就いて上記検査
を順番に行なう事もできる。
【0050】上述の様に一部(本例の場合には、円周方
向片側3つ)の円柱状空間90、90内のボール48、
48の数量の検査が終了したならば、次いで、残り(本
例の場合には、円周方向反対側の3つ)の円柱状空間9
0、90に就いても、上述した手順でボール48、48
の組み付け、並びにこの様に供給されたボール48、4
8の数量の検査が行なわれる。
【0051】上記ボール員数検査装置78により、上記
各円柱状空間90、90の総てに就いて所定個数のボー
ル48、48が組み付けられている事が確認された場合
には、次いで、前記昇降台54及びセンターピン56が
少しだけ下降する。そして、図11に示す様に、前記内
径側ボールスプライン溝47、47の他端寄り部(図1
1の上端寄り部)に形成した係止溝49の内径側開口
が、前記入力軸15の中間部外周面で前記外径側ボール
スプライン溝46、46の他端縁と隣接する部分に設け
た小径部51に開口する。この状態で、本発明のボール
組付装置は待機状態となる。
【0052】この様にボール組付装置が待機状態になっ
たならば、次いで、図10〜11に示す様に、前述した
特開平11−51135号公報に記載された構造の場合
(図20〜22参照)と同様にして、前記入力側ディス
ク2Bの内周面に形成した係止溝49に係止環50を、
手作業で組み付ける。即ち、ステンレスのばね鋼、耐油
性及び耐熱性を有する合成樹脂等の弾性材により、欠円
環状に形成した上記係止環50を、上記センターピン5
6の外径の最も小さな部分を通じて上記入力軸15の周
囲に外嵌する。そして、図10〜11に矢印で示す様
に、この入力軸15の一部に形成した小径部51を通じ
て上記係止環50を、上記係止溝49内に係合させる。
尚、本例の場合も、上記係止環50には自由状態で直径
を広げる方向の弾力を付与している。この為、上述の場
合に係止環50は、上記係止溝49内に、この係止環5
0自身の弾性により係合する。
【0053】次いで、この状態で、再び本発明のボール
組付装置の起動スイッチを入れると、上記昇降台54及
びセンターピン56により上記入力軸15が少しだけ
(前記係止溝49aに係止した係止環50aにより上方
に持ち上げられる前記各ボール48、48が、上記係止
環50に当たらない程度に)上下動する。この状態で、
上記係止環50が上記係止溝49に完全に装着されてい
る場合には、この係止環50の内径が、上記入力軸15
のうちで上記小径部51から外れた部分の外径よりも大
きくなる。この為、上記入力軸15の上昇に拘らず、上
記入力側ディスク2Bが上昇しない。これに対して、上
記係止溝49に対する上記係止環50の装着状態が不完
全の場合には、この係止環50の内径が、上記入力軸1
5のうちで上記小径部51から外れた部分の外径よりも
小さくなる。この為、上記入力側ディスク2Bが上記入
力軸15と共に上昇する。そこで、この入力軸15が上
昇する際、上記入力側ディスク2Bの動きを、前記支持
フレーム52の中間部に支持したセンサ89により感知
して、上記係止環50が上記係止溝49に確実に装着さ
れているか否かを確認する。そして、この様に係止環5
0の装着を確認した後、上記入力軸15及び入力側ディ
スク2B等から成る組み立てユニットを本発明のボール
組付装置から手作業で取り出す事により、上記ボール4
8、48の組み付け作業が完了する。
【0054】上述の様に本発明のボール組付装置によれ
ば、外径側、内径側両ボールスプライン溝46、47同
士の間に形成された複数の円柱状空間90、90内に、
ボール48、48を所定個ずつ確実に組み付ける事がで
きる。又、この様なボール48、48の組み付け作業を
自動で行なえる為、複数個のボール48、48を上記各
円柱状空間90、90の上端開口部から供給する作業が
面倒になる事はない。更に、前述した従来構造と比べて
装置の機構が複雑にならず、小型化を図れる。この為、
トロイダル型無段変速機の製造ライン内に配置する事が
容易となる。
【0055】尚、上述した例では、ダブルキャビティ型
のトロイダル型無段変速機のうち、押圧装置9側のボー
ルスプライン40を組み立てる場合に就いて説明した。
但し、本発明は、上記押圧装置9と反対側(図16の左
端側)のボールスプライン40aを組み立てる場合に
も、更には、他の構造を有するトロイダル型無段変速機
を構成するボールスプラインを組み立てる場合にも、そ
れぞれ適用できる。
【0056】
【発明の効果】本発明のトロイダル型無段変速機のボー
ルスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装
置は、以上に述べた通り構成され作用する為、入力軸等
の回転軸と入力側ディスク等の動力伝達ディスクとを、
ボールスプラインを介して組み合わせる作業が容易にな
る。この為、ボールスプラインを組み込んだトロイダル
型無段変速機の組立作業の能率化を図れて、このトロイ
ダル型無段変速機の低廉化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、ボール組付
装置の全体構成を示す部分縦断正面図。
【図2】入力軸及び入力側ディスクの支持部を拡大して
示す部分切断正面図。
【図3】入力軸及び入力側ディスクと位相合わせ手段と
を拡大して示す部分切断正面図。
【図4】入力軸及び入力側ディスクとボール供給装置と
を拡大して示す部分切断正面図。
【図5】一部を取り出して拡大して示す、図4の右側か
ら見た図。
【図6】入力軸及び入力側ディスクと揺動装置とを拡大
して示す部分切断正面図。
【図7】図6の右半部を上方から見た拡大図。
【図8】入力軸及び入力側ディスクとボール員数検査装
置とを拡大して示す部分切断正面図。
【図9】ボール員数検査装置を示しており、(A)は図
8の上方から見た状態を、(B)は図8と同方向から見
た状態を、それぞれ示す模式図。
【図10】入力軸の外周面と入力側ディスクの内周面と
の間に係止環を挿入する状態を示す斜視図。
【図11】図10のA−A断面図。
【図12】従来から知られているトロイダル型無段変速
機の基本的構成を、最大減速時状態で示す側面図。
【図13】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図14】従来の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図15】図14のB−B断面図。
【図16】従来の具体的構造の第2例を示す部分断面
図。
【図17】同第3例を示す部分断面図。
【図18】同第4例を、入力軸と入力側ディスクとをボ
ールスプラインを介して組み合わせた状態で示す要部断
面図。
【図19】図18の中央部拡大断面図。
【図20】従来構造の第4例を、入力軸と入力側ディス
クとをボールスプラインを介して組み合わせる途中の状
態で示す要部断面図。
【図21】図20の状態に続く状態を示す要部断面図。
【図22】図21の状態に続く状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18、18a 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 支持軸部 22 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 保持器 30 外輪 36 駆動ロッド 37 駆動ピストン 38 駆動シリンダ 39 ローディングナット 40、40a ボールスプライン 41 皿板ばね 42 スラストニードル軸受 43 アンギュラ型玉軸受 44 仕切壁 45 皿板ばね 46 外径側ボールスプライン溝 47 内径側ボールスプライン溝 48 ボール 49、49a 係止溝 50、50a 係止環 51 小径部 52 支持フレーム 53 回転台 54 昇降台 55 下側アクチュエータ 56 センターピン 57 上側アクチュエータ 58 支持凹部 59 位相合わせ装置 60 支持板 61 アクチュエータ 62 ロッド 63 位相合わせピン 64 ボール供給装置 65 ボール貯蔵容器 66 ボール供給管 67 ボール定配装置 68 ボール供給マガジン 69 縦軸 70 揺動腕 71 光電センサ 72 揺動装置 73 第一のアクチュエータ 74 第一のロッド 75 第二のアクチュエータ 76 第二のロッド 77 パッド 78 ボール員数検査装置 79 水平移動部 80 鉛直移動部 81 支持部 82 検査部 83 触針 84 センサ 87 鍔部 88 スラスト玉軸受 89 センサ 90 円柱状空間 91 割り出し装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C030 AA03 AA06 AA11 AA22 BC21 BC34 CA12 CC01 3J051 AA03 BA03 BD02 BE09 CA05 CB07 DA01 ED14 FA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロイダル型無段変速機を構成する回転
    軸の中間部周囲に動力伝達ディスクを、ボールスプライ
    ンを介してこの回転軸に対する軸方向の相対変位のみ自
    在に支持する為、このボールスプラインを組み立てるべ
    く、上記回転軸の中間部外周面の円周方向複数個所に、
    それぞれ軸方向に形成した外径側ボールスプライン溝
    と、上記動力伝達ディスクの内周面でこれら各外径側ボ
    ールスプライン溝と対向する円周方向複数個所に、それ
    ぞれ軸方向に形成した内径側ボールスプライン溝との間
    に、複数個ずつのボールを組み付ける方法であって、上
    記回転軸を鉛直方向に配置した状態で、この回転軸の中
    間部周囲に上記動力伝達ディスクを、上記各外径側ボー
    ルスプライン溝と上記各内径側ボールスプライン溝との
    位相を一致させ、更にこれら各外径側、内径側両ボール
    スプライン溝同士の間にそれぞれ形成された複数の円柱
    状空間の下端開口部から上記各ボールが抜け出るのを防
    止する為の部材を組み付けた状態で、これら各円柱状空
    間内に、これら各円柱状空間の上端開口部から上記ボー
    ルを所定個ずつ供給した後、上記回転軸と上記動力伝達
    ディスクとを、円周方向と軸方向との少なくとも一方の
    方向に関して相対的に往復変位させる事により、上記各
    ボールを上記各円柱状空間内の下方に送り込む、トロイ
    ダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボール
    を組み付ける方法。
  2. 【請求項2】 トロイダル型無段変速機を構成する回転
    軸の中間部周囲に動力伝達ディスクを、ボールスプライ
    ンを介してこの回転軸に対する軸方向の相対変位のみ自
    在に支持する為、このボールスプラインを組み立てるべ
    く、上記回転軸の中間部外周面の円周方向複数個所に、
    それぞれ軸方向に形成した外径側ボールスプライン溝
    と、上記動力伝達ディスクの内周面でこれら各外径側ボ
    ールスプライン溝と対向する円周方向複数個所に、それ
    ぞれ軸方向に形成した内径側ボールスプライン溝との間
    に、複数個ずつのボールを組み付ける装置であって、上
    記回転軸を鉛直方向に配置した状態でこの回転軸を支持
    する第一の支持部材と、この第一の支持部材により支持
    した上記回転軸の中間部周囲に上記動力伝達ディスクを
    配置した状態で、この動力伝達ディスクを支持する第二
    の支持部材と、これら第一の支持部材と第二の支持部材
    とのうちの一方の支持部材を鉛直方向に変位させる鉛直
    変位手段と、上記内径側、外径側両ボールスプライン溝
    同士の位相を一致させてこの一致させた状態を保持する
    位相合わせ手段と、上記各外径側、内径側両ボールスプ
    ライン溝同士の間にそれぞれ形成された複数の円柱状空
    間内に、これら各円柱状空間の上端開口部から上記ボー
    ルを所定個ずつ供給するボール供給手段と、上記回転軸
    と上記動力伝達ディスクとを円周方向に亙り相対的に往
    復変位させる揺動手段とを備えたトロイダル型無段変速
    機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける装
    置。
JP30693199A 1999-10-28 1999-10-28 トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置 Expired - Fee Related JP4152543B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30693199A JP4152543B2 (ja) 1999-10-28 1999-10-28 トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置
US09/697,649 US6408518B1 (en) 1999-10-28 2000-10-27 Method and apparatus for assembling balls forming ball spline of toroidal-type continuously variable transmission

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30693199A JP4152543B2 (ja) 1999-10-28 1999-10-28 トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001124165A true JP2001124165A (ja) 2001-05-08
JP2001124165A5 JP2001124165A5 (ja) 2005-10-06
JP4152543B2 JP4152543B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=17963013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30693199A Expired - Fee Related JP4152543B2 (ja) 1999-10-28 1999-10-28 トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6408518B1 (ja)
JP (1) JP4152543B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6991579B2 (en) 2001-10-19 2006-01-31 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
JP2008168408A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Honda Motor Co Ltd ギヤ装置組立て方法
JP2008168405A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Honda Motor Co Ltd ギヤ装置組立て方法および位相合わせ冶具

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2575628B2 (ja) 1985-09-25 1997-01-29 松下電工株式会社 無刷子電動機
JPH01173552A (ja) 1987-12-25 1989-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平面型画像表示装置の線陰極駆動方法
JPH07164264A (ja) 1993-12-15 1995-06-27 Nissan Motor Co Ltd ボール抜止めスペーサならびに軸部材と軸嵌装部材との組立て装置
JP2858086B2 (ja) * 1994-09-30 1999-02-17 本田技研工業株式会社 可変プーリにおけるボール組付方法
US5794339A (en) * 1994-12-27 1998-08-18 Ford Global Technologies, Inc. Automated assembly of transmission components
JP3314614B2 (ja) * 1996-04-26 2002-08-12 日産自動車株式会社 トロイダル型無段変速機のローディングカム
US6206801B1 (en) * 1997-08-04 2001-03-27 Nsk Ltd. Continuously variable transmission
JP3750294B2 (ja) 1997-08-04 2006-03-01 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機及びその組立方法
JP3903574B2 (ja) 1998-03-02 2007-04-11 日本精工株式会社 トロイダル形無段変速装置のボールスプライン係合部の組立治具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6991579B2 (en) 2001-10-19 2006-01-31 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
JP2008168408A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Honda Motor Co Ltd ギヤ装置組立て方法
JP2008168405A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Honda Motor Co Ltd ギヤ装置組立て方法および位相合わせ冶具
JP4685804B2 (ja) * 2007-01-12 2011-05-18 本田技研工業株式会社 ギヤ装置組立て方法および位相合わせ冶具
JP4685805B2 (ja) * 2007-01-12 2011-05-18 本田技研工業株式会社 ギヤ装置組立て方法、及び位相合わせ冶具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4152543B2 (ja) 2008-09-17
US6408518B1 (en) 2002-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105980168B (zh) 车轮用轮毂单元的组装装置
JP2001124165A (ja) トロイダル型無段変速機のボールスプラインを構成するボールを組み付ける方法及び装置
JP3435851B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617267B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3750294B2 (ja) トロイダル型無段変速機及びその組立方法
JP4069573B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH08135746A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3503348B2 (ja) トロイダル型無段変速機の組立方法
JP3864646B2 (ja) トロイダル型無段変速機用入力側ディスクユニットの基準長さ測定装置
JP4078752B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3982104B2 (ja) トロイダル型無段変速機用ローディングカム装置の推力測定方法
JP3829512B2 (ja) トロイダル型無段変速機用入力側ディスクユニット
JP2001141014A (ja) トロイダル型無段変速機用パワーローラユニットの測定装置
JPH08145136A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2001050360A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3480034B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4032549B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH08109952A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0814350A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH1144352A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH07259947A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH1151137A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH10196751A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2004092748A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH094689A (ja) トロイダル型無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees