JPH1144352A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH1144352A
JPH1144352A JP20143297A JP20143297A JPH1144352A JP H1144352 A JPH1144352 A JP H1144352A JP 20143297 A JP20143297 A JP 20143297A JP 20143297 A JP20143297 A JP 20143297A JP H1144352 A JPH1144352 A JP H1144352A
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disk
displacement
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axial direction
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Takashi Imanishi
尚 今西
Shinji Miyata
慎司 宮田
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成各部材の弾性変形に基づくパワーローラ
8A、8Bの変位量の相違に拘らず、第一キャビティ5
7部分での変速比と第二キャビティ58部分での変速比
とを一致させる。 【解決手段】 駆動押圧装置9に近い第一キャビティ5
7部分に設ける変位軸7A、7Aの偏心量を、上記駆動
押圧装置9から遠い第二キャビティ58部分に設ける変
位軸7B、7Bの偏心量よりも大きくする。運転時に上
記第一キャビティ57部分のパワーローラ8A、8Aが
軸方向と直角方向に変位する量と、上記第二キャビティ
58部分のパワーローラ8B、8Bが同方向に変位する
量とが一致し、上記変速比を一致させる事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機は、例えば自動車用の変速機として、或は各
種産業機械用の変速機として、それぞれ利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図6〜7に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク4を
固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシ
ングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対して
捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラ
ニオン6、6を設けている。
【0003】これら各トラニオン6、6は、それぞれの
両端部外面に上記枢軸5、5を設けている。又、これら
各トラニオン6、6の中間部には変位軸7、7の基端部
を支持し、上記枢軸5、5を中心としてこれら各トラニ
オン6、6を揺動させる事により、上記各変位軸7、7
の傾斜角度の調節を自在としている。上記各トラニオン
6、6に支持した変位軸7、7の周囲には、それぞれパ
ワーローラ8、8を回転自在に支持している。そして、
これら各パワーローラ8、8を、上記入力側、出力側両
ディスク2、4の、互いに対向する内側面2a、4a同
士の間に挟持している。これら各内側面2a、4aは、
それぞれ断面が、上記枢軸5を中心とする円弧を回転さ
せて得られる凹面をなしている。そして、球状凸面に形
成した上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aを、
上記内側面2a、4aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の駆動押圧装置9を設け、この
駆動押圧装置9によって、上記入力側ディスク2を出力
側ディスク4に向け、弾性的に押圧自在としている。こ
の駆動押圧装置9は、入力軸1と共に回転するカム板1
0と、保持器11により転動自在に保持した複数個(例
えば4個)のローラ12、12とから構成する。上記カ
ム板10の片側面(図6〜7の左側面)には、円周方向
に亙る凹凸面であるカム面13を形成し、上記入力側デ
ィスク2の外側面(図6〜7の右側面)にも、同様のカ
ム面14を形成している。そして、上記複数個のローラ
12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸
を中心とする回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入
力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧す
る。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記1対のカ
ム面13、14と複数個のローラ12、12との押し付
け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。
そして、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパ
ワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達さ
れ、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転す
る。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図6
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図7に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。これら各変位軸7、7の傾斜角
度を図6と図7との中間にすれば、入力軸1と出力軸3
との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図8〜9は、実願昭63−69293
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して回転自在に支持している。
又、カム板10は上記入力軸15の端部(図8の左端
部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により上記
入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止してい
る。そして、このカム板10とローラ12、12とによ
り、駆動押圧装置9を構成している。上記出力側ディス
ク4には出力歯車18を、キー19、19により結合
し、これら出力側ディスク4と出力歯車18とが同期し
て回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに軸方向(図8の表裏方
向、図9の左右方向)に亙る変位自在に支持している。
そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円
孔23、23部分に、変位軸7、7を支持している。こ
れら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持
軸部21、21と枢支軸部22、22とを、それぞれ有
する。このうちの各支持軸部21、21を上記各円孔2
3、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、24を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
22、22の周囲にパワーローラ8、8を、ラジアルニ
ードル軸受25、25を介して、回転自在に支持してい
る。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図9で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力
軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。
この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる大き
な荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起因し
て、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方
向(図8の左右方向、図9の表裏方向)に変位する傾向
となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える
事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26と、次述する外輪30、30に加わるスラ
スト荷重を支承するスラストニードル軸受27、27と
を設けている。このうちのスラスト玉軸受26、26
は、上記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の
荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転
を許容するもので、複数個ずつの玉29、29と、これ
ら各玉29、29を転動自在に保持する円環状の保持器
28、28と、円環状の外輪30、30とから構成して
いる。
【0011】又、上記各スラストニードル軸受27、2
7は、レース31と保持器32とニードル33、33と
から構成する。この様なスラストニードル軸受27、2
7は、上記各レース31、31を上記各トラニオン6、
6の内側面に当接させた状態で、この内側面と上記外輪
30、30の外側面との間に挟持している。この様なス
ラストニードル軸受27、27は、上記各パワーローラ
8、8から上記各外輪30、30に加わるスラスト荷重
を支承しつつ、前記各枢支軸部22、22及び上記外輪
30、30が、前記支持軸部21、21を中心に揺動す
る事を許容する。
【0012】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図9の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド36、36を
結合し、これら各駆動ロッド36、36の中間部外周面
に駆動ピストン37、37を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン37、37を、それぞれ駆動シリン
ダ38、38内に油密に嵌装している。
【0013】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は、駆動押圧装置9
を介して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力
側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介
して出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディス
ク4の回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸
15と出力歯車18との間の回転速度比を変える場合に
は、上記1対の駆動ピストン37、37を互いに逆方向
に変位させる。これら各駆動ピストン37、37の変位
に伴って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方
向に変位し、例えば図9の下側のパワーローラ8が同図
の右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側
に、それぞれ変位する。この結果、これら各パワーロー
ラ8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び
出力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用
する、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力
の向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持
板20、20に枢支された枢軸5、5を中心として、互
いに逆方向に揺動する。この結果、前述の図6〜7に示
した様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8a
と上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記
入力軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化す
る。
【0014】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が前記各支持
軸部21、21を中心として僅かに回動する。この回動
の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪30、
30の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面とが相
対変位する。
【0015】
【本発明の前提となる構造】更に、伝達可能なトルクを
増大すべく、入力軸の周囲に入力側ディスクと出力側デ
ィスクとを2個ずつ設け、これら2個ずつの入力側ディ
スクと出力側ディスクとを動力の伝達方向に関して互い
に並列に配置する、所謂ダブルキャビティ型のトロイダ
ル型無段変速機の構造も、従来から広く知られている。
この様なダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機
の一種として、本発明の実施の形態を表した図1に示す
様な構造が考えられている(例えば、特願平9−388
3号)。この図1に示した、先発明に係るダブルキャビ
ティ型のトロイダル型無段変速機は、回転軸39を有す
る。この回転軸39の一端(図1の左端)側には入力軸
40を、この回転軸39と同心に配置している。この入
力軸40は、ケーシングに設けた支持壁41に形成した
貫通孔42の内側に、軸受43により回転自在に支持し
ている。上記入力軸40の先端部(図1の右端部)に形
成した小径突部44は、上記回転軸39の一端部内側に
挿入しており、この小径突部44の外周面と回転軸39
の一端部内周面との間に軸受45を設けて、上記小径突
部44の周囲に上記回転軸39の一端部を回転自在に支
持している。従って、上記回転軸39の一端部は、上記
両軸受43、45及び入力軸40を介して、上記支持壁
41に回転自在に支持している。一方、上記回転軸39
の他端部(図1の右端部)は、上記ケーシングに設けた
別の支持壁46に固設した軸受箱47の内側に、深溝型
玉軸受等の、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承する
軸受48により、回転自在に支持している。
【0016】又、上記回転軸39の中間部周囲には円管
状のスリーブ56を、軸方向に亙る変位及び上記回転軸
39に対する相対回転自在に支持している。そして、第
一内側ディスクである出力側ディスク4Aを上記スリー
ブ56の一端部(図1の左端部)に、第二内側ディスク
である出力側ディスク4Bを上記スリーブ56の他端部
(図1の右端部)に、それぞれの内側面4a、4aを互
いに反対側に向けた状態で、それぞれ焼嵌め、スプライ
ン係合等により外嵌して、これら両出力側ディスク4
A、4Bと上記スリーブ56とを、互いに同期して回転
自在としている。尚、上記両出力側ディスク4A、4B
の一部で上記スリーブ56の両端縁から突出した部分の
内径側には、ラジアルニードル軸受等、ラジアル荷重の
みを支承する(スラスト荷重を支承しない)ラジアル軸
受59を設けて、上記回転軸39に対する上記スリーブ
56及び出力側ディスク4A、4Bの回転及び軸方向に
亙る変位を自在としている。尚、上記スリーブ56の中
間部外周面には、トロイダル型無段変速機の出力を取り
出す為の出力歯車18aを固設している。
【0017】又、上記回転軸39の一端部外周面には、
第一外側ディスクである入力側ディスク2Aを、ボール
スプライン49を介して係合させている。従ってこの入
力側ディスク2Aは、上記回転軸39の軸方向に亙る変
位のみ自在に支持され、この回転軸39と共に回転す
る。又、上記入力側ディスク2Aの内側面2aは、上記
出力側ディスク4Aの内側面4aに対向させている。一
方、上記回転軸39の他端部外周面には、第二外側ディ
スクである入力側ディスク2Bを固定している。即ち、
この入力側ディスク2Bの内周面と上記回転軸39の他
端部外周面とをスプライン係合させ、更にローディング
ナット50により、上記入力側ディスク2Bの外側面を
抑え付けている。又、この入力側ディスク2Bの内側面
2aは、上記出力側ディスク4Bの内側面4aに対向さ
せている。
【0018】上記回転軸39の一端部と上記入力側ディ
スク2Aとの間には、この入力側ディスク2Aを上記入
力側ディスク2Bに向け押圧しつつこれら入力側ディス
ク2A、2B及び回転軸39を回転させる駆動押圧装置
9を設けている。この駆動押圧装置9は、前述の図6〜
8に示したシングルキャビティ型のトロイダル型無段変
速機に組み込んだ駆動押圧装置と同様に、カム板10の
片面(図1の右側面)に形成したカム面13と、上記入
力側ディスク2Aの外側面(図1の左側面)に形成した
カム面14との間に、保持器11により転動自在に保持
された複数個のローラ12、12を挟持して成る。上記
回転軸39の一端部に形成した外向フランジ状の鍔部5
1の片面(図1の右側面)と上記カム板10の他面(図
1の左側面)内径寄り部分との間には、スラスト玉軸受
等のスラスト軸受52と、皿ばね等の弾性部材53とを
設けて、上記回転軸39に対する上記カム板10の相対
回転を自在にすると共に、上記各ローラ12、12への
予圧付与を行なっている。又、前記入力軸40の先端部
外周に設けた腕片54、54の先端部と、上記カム板1
0の他面中間部に形成した突片55、55とを係合させ
る事により、上記入力軸40の回転を上記カム板10に
伝達自在としている。
【0019】更に、上記回転軸39の軸方向に関して入
力側ディスク2Aと前記出力側ディスク4Aとの間部分
である、第一キャビティ57には、それぞれが第一トラ
ニオンである複数個(図示の例では2個)のトラニオン
6A、6Aを配置している。これら各トラニオン6A、
6Aは、それぞれが第一枢軸である、上記回転軸39に
対し捻れの位置にある枢軸5A、5A(後述する図2参
照)を中心として揺動すると共に、駆動シリンダ38、
38(図2参照)への圧油の給排に伴って、これら各枢
軸5A、5Aの軸方向に亙って変位自在である。これら
各トラニオン6A、6Aの中間部には、それぞれが第一
変位軸である変位軸7A、7Aを、揺動変位自在に支持
している。これら各変位軸7A、7Aはそれぞれ、互い
に偏心した第一支持軸部である支持軸部21A(図2参
照)と、第一枢支軸部である枢支軸部22Aとから成
る。この様な上記各変位軸7A、7Aは、それぞれの支
持軸部21Aを上記各トラニオン6A、6Aの中間部内
側に形成した円孔23の内側に、ラジアルニードル軸受
24(図2参照)により回転自在に支持し、枢支軸部2
2Aを上記各トラニオン6A、6Aの内側面から突出さ
せている。又、上記各変位軸7A、7Aの枢支軸部22
Aの周囲には、それぞれが第一パワーローラであるパワ
ーローラ8A、8Aを、ラジアルニードル軸受25によ
り、回転自在に支持している。そして、これら各パワー
ローラ8A、8Aを、前記入力側ディスク2Aの内側面
2aと前記出力側ディスク4Aの内側面4aとの間に挟
持している。尚、上記各パワーローラ8A、8Aと上記
各トラニオン6A、6Aの中間部内側面との間には、前
述したシングルキャビティ型のトロイダル型無段変速機
の場合と同様に、それぞれスラスト玉軸受26とスラス
トニードル軸受27(図2参照)とを設けている。
【0020】更に、上記回転軸39の軸方向に関して前
記入力側ディスク2Bと出力側ディスク4Bとの間部分
である、第二キャビティ58には、それぞれが第二トラ
ニオンである複数個のトラニオン6B、6Bと、互いに
偏心した第二支持軸部及び第二枢支軸部に相当する支持
軸部21B(後述する図3参照)及び枢支軸部22Bか
ら成る、第二変位軸に相当する複数本の変位軸7B、7
Bと、それぞれが第二パワーローラに相当する複数個の
パワーローラ8B、8Bと、スラスト玉軸受26と、ス
ラストニードル軸受27(図3参照)とを設けている。
これら各部材の配置状態は、上述した第一キャビティ5
7と同様である。
【0021】上述した様に構成するダブルキャビティ型
のトロイダル型無段変速機の運転時には、前記入力軸4
0の回転がカム板10に伝わり、更にこのカム板10の
回転が前記ローラ12、12を介して入力側ディスク2
Aに伝わる。この結果、前記回転軸39の両端部に支持
した1対の入力側ディスク2A、2Bが、互いに同期し
て回転する。同時に、駆動押圧装置9の働きにより、上
記入力側ディスク2Aが別の入力側ディスク2Bに向け
押圧され、各ディスク2A、2B、4A、4Bの内側面
2a、4aと上記各パワーローラ8A、8Bの周面8
a、8aとの当接圧が高まる。上記各入力側ディスク2
A、2Bの回転は、上記各パワーローラ8A、8Bを介
して前記各出力側ディスク4A、4Bに伝達され、これ
ら両出力側ディスク4A、4B及び前記スリーブ56を
回転させる。このスリーブ56の回転は、前記出力歯車
18aにより取り出す。上記入力軸40とこの出力歯車
18aとの間での変速比を変える場合には、前述の図9
に示した従来構造の場合と同様に、図2〜3に示した各
駆動シリンダ38、38内の駆動ピストン37、37を
互いに同期して変位させて、駆動ロッド36、36によ
り、前記各トラニオン6A、6Bを、これら各トラニオ
ン6A、6Bを枢支した枢軸5A、5Bの軸方向に変位
させる。
【0022】トロイダル型無段変速機の運転時には、上
記駆動押圧装置9が発生する大きなスラスト荷重に基づ
き、上記各ディスク2A、2B、4A、4B、回転軸3
9等が弾性変形する。そして、この弾性変形に基づき、
上記回転軸39の軸方向に関する上記各ディスク2A、
2B、4A、4Bの位置がずれる。一方、支持板20、
20(図2〜3)に支持されたトラニオン6A、6Bの
位置が、上記回転軸39の軸方向に関してずれる事はな
い。そこで、この様な場合には、前記各変位軸7A、7
Bがそれぞれの支持軸部21A、21Bを中心に揺動
し、それぞれの枢支軸部22A、22Bの周囲に支持し
た上記各パワーローラ8A、8Bを、上記回転軸39の
軸方向に変位させる。より具体的には、第一、第二両キ
ャビティ57、58を構成する各入力側ディスク2A、
2Bが、上記駆動押圧装置9に押されて図1の右方に変
位する結果、上記各変位軸7A、7Bが揺動して、上記
両キャビティ57、58内に設置した上記各パワーロー
ラ8A、8Bが図1の右方に変位する。この変位の結
果、上記各ディスク2A、2B、4A、4Bの位置がず
れても、上記各パワーローラ8A、8Bの周面8a、8
aと上記各ディスク2A、2B、4A、4Bの内側面2
a、4aとの当接圧を、各当接部で均一にできる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図1に示したダブルキ
ャビティ型のトロイダル型無段変速機は、1対の出力側
ディスク4A、4B及びこれら両出力側ディスク4A、
4Bを固定したスリーブ56をハウジングの隔壁等に支
持する必要がなく、構造が簡単で小型・軽量化を図れる
反面、伝達効率を確保する上からは、次の様な問題があ
る。即ち、従来から考えられていたダブルキャビティ型
のトロイダル型無段変速機の場合、第一キャビティ57
部分に設置する変位軸7Aと第二キャビティ58部分に
設置する変位軸7Bとに、互いに同じ形状及び寸法を有
するものを使用していた。より具体的には、変位軸7A
を構成する支持軸部21Aと枢支軸部22Aとの偏心量
δ1(図2参照)と、変位軸7Bを構成する支持軸部2
1Bと枢支軸部22Bとの偏心量δ2 (図3参照)とを
互いに同じ(δ1 =δ2 。但し、図2〜3は、本発明の
実施の形態を示しているので、これら両偏心量δ1 、δ
2 同士を互いに異ならせている。)にしている。
【0024】一方、トロイダル型無段変速機の運転時に
第一キャビティ57部分に設けたパワーローラ8Aが回
転軸39の軸方向に変位する変位量L1 (次述する図5
参照)は、第二キャビティ58部分に設けたパワーロー
ラ8Bが回転軸39の軸方向に変位する変位量L2 (同
じく図5参照)よりも大きく(L1 >L2 )なる。この
理由は、上記第一キャビティ57を構成する入力側ディ
スク2Aが、ほぼ駆動押圧装置9に基づく図1の右方へ
の変位量分変位するのに対して、上記第二キャビティ5
8を構成する入力側ディスク2Bの変位量は、この入力
側ディスク2B自身並びに上記第一キャビティ57を構
成する出力側ディスク4Aの弾性変形量分小さくなる為
である。
【0025】一方、上記各パワーローラ8A、8Bを枢
支した枢支軸部22A、22Bは、図5に矢印α、βで
示す様に、上記各支持軸部21A、21Bを中心とする
円弧運動を行なう。従って、運転時に於ける構成各部の
弾性変形に対応して上記各パワーローラ8A、8Bは、
上記回転軸39の軸方向(図5の左右方向)に変位する
と共に、この軸方向と直角な方向(図1の表裏方向、図
2〜3の左右方向、図5の上下方向)にも変位する。こ
の様な軸方向と直角な方向の変位量△L1 、△L2 は、
上記軸方向に亙る変位量L1 、L2 が大きくなる程大き
くなるが、これら軸方向に亙る変位量L1 、L2 は、上
述した様に互いに異なる。従って、上記軸方向と直角な
方向の変位量△L1 、△L2 も互いに異なる。この様に
上記各パワーローラ8A、8Bが上記軸方向と直角な方
向に変位する変位量△L1 、△L2 が互いに異なると、
第一、第二両キャビティ57、58部分に設置した上記
各パワーローラ8A、8Bの周面8a、8aに作用す
る、上記各ディスク2A、2B、4A、4Bの接線方向
の力の向きが互いに異なってしまう。この結果、各トラ
ニオン6A、6B及びこれら各トラニオン6A、6Bの
内側面に支持した上記各パワーローラ8A、8Bの傾斜
角度が互いに異なって、第一キャビティ57部分での変
速比と第二キャビティ58部分での変速比とが異なって
しまう。
【0026】上述の様な原因に基づく、第一、第二両キ
ャビティ57、58部分での変速比の相違は僅かではあ
るが、上記各パワーローラ8A、8Bの周面8a、8a
と各ディスク2A、2B、4A、4Bの内側面2a、4
aとの当接部で滑りが発生する原因となる。そして、こ
の様な滑りの発生は、トロイダル型無段変速機の伝達効
率を悪化させると共に、上記各周面8a、8a及び内側
面2a、4aの転がり疲れ寿命を低下させる為、改良が
望まれている。本発明のトロイダル型無段変速機は、上
述の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0027】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機は、回転軸と、この回転軸の中間部周囲に、軸方
向に亙る変位及び上記回転軸に対する相対回転自在に支
持されたスリーブと、それぞれの内側面を互いに反対側
に向けた状態で上記スリーブの両端部に固定され、この
スリーブと共に上記回転軸に対して相対的に回転及び軸
方向に亙り変位する第一、第二両内側ディスクと、この
うちの第一内側ディスクの内側面にその内側面を対向さ
せた状態で上記回転軸の一端部に、この回転軸の軸方向
に亙る変位のみ自在に支持され、この回転軸と共に回転
する第一外側ディスクと、上記第二内側ディスクの内側
面にその内側面を対向させた状態で上記回転軸の他端部
に支持され、この回転軸と共に回転する第二外側ディス
クと、上記第一外側ディスクを上記第二外側ディスクに
向け押圧しつつこれら第一、第二両外側ディスク及び上
記回転軸を回転させる駆動押圧装置と、上記回転軸の軸
方向に関して第一外側ディスクと上記第一内側ディスク
との間部分に配置され、上記回転軸に対し捻れの位置に
ある第一枢軸を中心として揺動する、複数個の第一トラ
ニオンと、互いに偏心した第一支持軸部及び第一枢支軸
部から成り、このうちの第一支持軸部を上記各第一トラ
ニオンに回転自在に支持し、第一枢支軸部を上記各第一
トラニオンの内側面から突出させた、複数本の第一変位
軸と、上記第一枢支軸部の周囲に回転自在に支持された
状態で、上記第一外側ディスクの内側面と上記第一内側
ディスクの内側面との間に挟持された、複数個の第一パ
ワーローラと、上記回転軸の軸方向に関して第二外側デ
ィスクと上記第二内側ディスクとの間部分に配置され、
上記回転軸に対し捻れの位置にある第二枢軸を中心とし
て揺動する、複数個の第二トラニオンと、互いに偏心し
た第二支持軸部及び第二枢支軸部から成り、このうちの
第二支持軸部を上記各第二トラニオンに回転自在に支持
し、第二枢支軸部を上記各第二トラニオンの内側面から
突出させた、複数本の第二変位軸と、上記第二枢支軸部
の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第二外側デ
ィスクの内側面と上記第二内側ディスクの内側面との間
に挟持された、複数個の第二パワーローラとを備える。
更に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、上
記各第一変位軸を構成する第一支持軸部と第一枢支軸部
との偏心量を、上記各第二変位軸を構成する第二支持軸
部と第二枢支軸部との偏心量よりも大きくしている。
【0028】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機が第一、第二外側ディスクと第一、第二内側ディ
スクとの間で回転力の伝達を行なう際の作用、並びにこ
れら第一、第二外側ディスクと第一、第二内側ディスク
との間の変速比を変える際の作用は、前述の先発明に係
るトロイダル型無段変速機の場合と同様である。特に、
本発明のトロイダル型無段変速機の場合には、運転時に
第一、第二両パワーローラが回転軸の軸方向に変位した
場合に、この軸方向に関する変位量の相違に拘らず、軸
方向と直角な方向に関する変位量に差が生じる事を防止
できる。この為、簡単で小型・軽量化を図れる構造にも
拘らず、伝達効率並びに耐久性を十分に確保できる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、第一キャビ
ティ57部分に設置したパワーローラ8A、8Aの傾斜
角度と第二キャビティ58部分に設置したパワーローラ
8B、8Bの傾斜角度とを一致させるべく、これら各パ
ワーローラ8A、8Bを支承した変位軸7A、7Bの形
状を工夫した点にある。その他の部分の構成及び作用に
就いては、前述した通りであるから、重複する説明を省
略し、以下、本発明の特徴部分に就いて説明する。
【0030】本発明のトロイダル型無段変速機の場合に
は、それぞれが第一変位軸である変位軸7A、7Aを構
成する支持軸部21Aと枢支軸部22Aとの偏心量δ1
を、それぞれが第二変位軸である変位軸7B、7Bを構
成する支持軸部21Bと枢支軸部22Bとの偏心量δ2
と異ならせている。即ち、駆動押圧装置9に近い第一キ
ャビティ57部分に設置した変位軸7A、7Aを構成す
る支持軸部21Aと枢支軸部22Aとの偏心量δ1 を、
上記駆動押圧装置9から離れた第二キャビティ58部分
に設置した変位軸7B、7Bを構成する支持軸部21B
と枢支軸部22Bとの偏心量δ2 よりも大きく(δ1
δ2 )している。
【0031】上述の様に、支持軸部21A、21Bと枢
支軸部22A、22Bとの偏心量δ1 、δ2 を互いに異
ならせた変位軸7A、7Bを組み込んで成る本発明のト
ロイダル型無段変速機の場合には、運転時に第一、第二
のパワーローラであるパワーローラ8A、8Bが回転軸
39の軸方向に変位した場合に、この軸方向に関する変
位量の相違に拘らず、軸方向と直角な方向に関する変位
量に差が生じる事を防止できる。
【0032】即ち、トロイダル型無段変速機の運転時に
上記各パワーローラ8A、8Bを枢支した枢支軸部22
A、22Bは、前述の様に構成各部材の弾性変形に基づ
き、図4に矢印α′、β′で示す様に、上記各支持軸部
21A、21Bを中心とする円弧運動を行なう。この円
弧運動に基づいて上記各パワーローラ8A、8Bは、上
記回転軸39の軸方向(図4の左右方向)に変位すると
共に、この軸方向と直角な方向(図4の上下方向)にも
変位する。この様な軸方向と直角な方向の変位量△L1
´、△L2 ´は、上記軸方向に亙る変位量L1 、L2
大きくなる程、又、円弧運動の曲率半径である上記偏心
量δ1 、δ2 が小さくなる程、それぞれ大きくなる。
【0033】ところで、上記軸方向に亙る変位量L1
2 は、前述した様に互いに異なり、第一キャビティ5
7部分の変位量L1 が第二キャビティ58部分の変位量
2よりも大きくなる。従って、軸方向に亙る変位量の
みを考えた場合に、上記軸方向と直角な方向の変位量△
1 ´、△L2 ´は、第一キャビティ57部分の変位量
△L1 ´が第二キャビティ58部分の変位量△L2 ´よ
りも大きくなる傾向になる。これに対して、上記円弧運
動の曲率半径である上記偏心量δ1 、δ2 を考えた場合
には、大きな偏心量δ1 を持たせた第一キャビティ57
部分の変位量△L1 ´が、小さな偏心量δ2 を持たせた
第二キャビティ58部分の変位量△L2´よりも小さく
なる傾向になる。
【0034】この様に、軸方向に亙る変位量L1 が大き
くなる第一キャビティ57部分の偏心量δ1 を大きく
し、軸方向に亙る変位量L2 が小さくなる第二キャビテ
ィ58部分の偏心量δ2 を小さくしている為、上記軸方
向に亙る変位量L1 、L2 の相違に拘らず、上記軸方向
と直角な方向の変位量△L1 ´、△L2 ´を、ほぼ一致
させる事ができる。即ち、上記軸方向に亙る変位量L
1 、L2 に基づく上記軸方向と直角な方向の変位量△L
1 ´、△L2 ´の大小関係と、上記偏心量δ1 、δ2
相違に基づく上記軸方向と直角な方向の変位量△L1
´、△L2 ´の大小関係とを互いに逆にして相殺させ、
上記軸方向と直角な方向の変位量△L1 ´、△L2 ´を
ほぼ一致させている。この様にして、前記各パワーロー
ラ8A、8Bが上記軸方向と直角な方向に変位する変位
量△L1 ´、△L2 ´を互いに一致させる為、第一、第
二両キャビティ57、58部分に設置した上記各パワー
ローラ8A、8Bの周面8a、8aに作用する、上記各
ディスク2A、2B、4A、4Bの接線方向の力の向き
が互いに一致する。この結果、各トラニオン6A、6B
及びこれら各トラニオン6A、6Bの内側面に支持した
上記各パワーローラ8A、8Bの傾斜角度が互いに一致
して、第一キャビティ57部分での変速比と第二キャビ
ティ58部分での変速比とが同じになる。この為、簡単
で小型・軽量化を図れる構造にも拘らず、伝達効率並び
に耐久性を十分に確保できる。尚、上記偏心量δ1 、δ
2 の相違量は、トロイダル型無段変速機の通常運転時に
生じる上記変位量L1 、L2 の相違を勘案しつつ、設計
的に定める。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用する為、小型且つ軽量で、しかも優れた伝達効率並び
に耐久性を有するトロイダル型無段変速機の実現に寄与
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す部分断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同B−B断面図。
【図4】本発明を実施したトロイダル型無段変速機の運
転時に各パワーローラの回転中心がずれる状態を、図1
の上方から見た状態で示す模式図。
【図5】本発明を実施していないトロイダル型無段変速
機の運転時に各パワーローラの回転中心がずれる状態を
示す、図4と同様の図。
【図6】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図7】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図8】従来の具体的構造の1例を示す断面図。
【図9】図8のC−C断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4、4A、4B 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6、6A、6B トラニオン 7、7A、7B 変位軸 8、8A、8B パワーローラ 8a 周面 9 駆動押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18、18a 出力歯車 19 キー 20 支持板 21、21A、21B 支持軸部 22、22A、22B 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 保持器 29 玉 30 外輪 31 レース 32 保持器 33 ニードル 36 駆動ロッド 37 駆動ピストン 38 駆動シリンダ 39 回転軸 40 入力軸 41 支持壁 42 貫通孔 43 軸受 44 小径突部 45 軸受 46 支持壁 47 軸受箱 48 玉軸 49 ボールスプライン 50 ローディングナット 51 鍔部 52 スラスト軸受 53 弾性部材 54 腕片 55 突片 56 スリーブ 57 第一キャビティ 58 第二キャビティ 59 ラジアル軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸の中間部周囲に、
    軸方向に亙る変位及び上記回転軸に対する相対回転自在
    に支持されたスリーブと、それぞれの内側面を互いに反
    対側に向けた状態で上記スリーブの両端部に固定され、
    このスリーブと共に上記回転軸に対して相対的に回転及
    び軸方向に亙り変位する第一、第二両内側ディスクと、
    このうちの第一内側ディスクの内側面にその内側面を対
    向させた状態で上記回転軸の一端部に、この回転軸の軸
    方向に亙る変位のみ自在に支持され、この回転軸と共に
    回転する第一外側ディスクと、上記第二内側ディスクの
    内側面にその内側面を対向させた状態で上記回転軸の他
    端部に支持され、この回転軸と共に回転する第二外側デ
    ィスクと、上記第一外側ディスクを上記第二外側ディス
    クに向け押圧しつつこれら第一、第二両外側ディスク及
    び上記回転軸を回転させる駆動押圧装置と、上記回転軸
    の軸方向に関して第一外側ディスクと上記第一内側ディ
    スクとの間部分に配置され、上記回転軸に対し捻れの位
    置にある第一枢軸を中心として揺動する、複数個の第一
    トラニオンと、互いに偏心した第一支持軸部及び第一枢
    支軸部から成り、このうちの第一支持軸部を上記各第一
    トラニオンに回転自在に支持し、第一枢支軸部を上記各
    第一トラニオンの内側面から突出させた、複数本の第一
    変位軸と、上記第一枢支軸部の周囲に回転自在に支持さ
    れた状態で、上記第一外側ディスクの内側面と上記第一
    内側ディスクの内側面との間に挟持された、複数個の第
    一パワーローラと、上記回転軸の軸方向に関して第二外
    側ディスクと上記第二内側ディスクとの間部分に配置さ
    れ、上記回転軸に対し捻れの位置にある第二枢軸を中心
    として揺動する、複数個の第二トラニオンと、互いに偏
    心した第二支持軸部及び第二枢支軸部から成り、このう
    ちの第二支持軸部を上記各第二トラニオンに回転自在に
    支持し、第二枢支軸部を上記各第二トラニオンの内側面
    から突出させた、複数本の第二変位軸と、上記第二枢支
    軸部の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第二外
    側ディスクの内側面と上記第二内側ディスクの内側面と
    の間に挟持された、複数個の第二パワーローラとを備
    え、上記各第一変位軸を構成する第一支持軸部と第一枢
    支軸部との偏心量を、上記各第二変位軸を構成する第二
    支持軸部と第二枢支軸部との偏心量よりも大きくした事
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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