JP3296094B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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Description
変速機は、例えば自動車用の変速機として、或は各種産
業機械用の変速機として、それぞれ利用する。
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置された出力軸3の端部に出力側ディスク4
を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケー
シングの内側には、前記入力軸1並びに出力軸3に対し
て捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するト
ラニオン6、6が設けられている。
記枢軸5、5を設けている。又、各トラニオン6、6の
中心部には変位軸7、7の基端部を支持し、前記枢軸
5、5を中心として各トラニオン6、6を揺動させる事
により、各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在として
いる。各トラニオン6、6に支持された変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、各パワーローラ8、8を、前記入
力側、出力側両ディスク2、4の間に挟持している。こ
れら入力側、出力側両ディスク2、4の互いに対向する
内側面2a、4aはそれぞれ、断面が上記枢軸5を中心
とする円弧であり、全体がこの円弧を回転させて得られ
る凹面である。そして、球状凸面に形成された各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aを、前記内側面2a、4
aに当接させている。
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、前記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧している。この押圧装置9
は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器11
により保持された複数個(例えば4個)のローラ12、
12とから構成されている。前記カム板10の片側面
(図8〜9の右側面)には、円周方向に亙る凹凸面であ
るカム面13を形成し、前記入力側ディスク2の外側面
(図8〜9の左側面)にも、同様のカム面14を形成し
ている。そして、前記複数個のローラ12、12を、前
記入力軸1の中心に対して放射方向の軸を中心とする回
転自在に支持している。
速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回
転すると、カム面13によって複数個のローラ12、1
2が、入力側ディスク2外側面のカム面14に押圧され
る。この結果、前記入力側ディスク2が、前記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、前記1対のカ
ム面13、14と複数個のローラ12、12との噛合に
基づいて、前記入力側ディスク2が回転する。そして、
この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパワーロー
ラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達され、この出
力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう
場合には、枢軸5、5を中心として各トラニオン6、6
を、図8の様に揺動させる。そして、各パワーローラ
8、8の周面8a、8aを同図に示す様に、入力側ディ
スク2の内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4
の内側面4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接する様
に、各変位軸7、7を傾斜させる。
ニオン6、6を図9に示す様に揺動させる。そして、各
パワーローラ8、8の周面8a、8aを同図に示す様
に、入力側ディスク2の内側面2aの外周寄り部分と出
力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分とに、それ
ぞれ当接する様に、各変位軸7、7を傾斜させる。各変
位軸7、7の傾斜角度を図8と図9との中間にすれば、
入力軸1と出力軸3との間で、中間の変速比を得られ
る。
293号(実開平1−173552号)のマイクロフィ
ルムに記載された、より具体化されたトロイダル型無段
変速機を示している。第一のディスクである入力側ディ
スク2と第二のディスクである出力側ディスク4とは、
回転軸である円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニ
ードル軸受16、16を介して回転自在に支持してい
る。又、カム板10は前記入力軸15の端部(図10の
左端部)外周面にスプライン係合し、鍔部17によって
前記入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止さ
れている。そして、このカム板10とローラ12、12
とにより、前記入力軸15の回転に基づいて前記入力側
ディスク2を、出力側ディスク4に向けて押圧しつつ回
転させる、ローディングカム式の押圧装置9を構成して
いる。前記出力側ディスク4には出力歯車18を、キー
19、19により結合し、これら出力側ディスク4と出
力歯車18とが同期して回転する様にしている。
ぞれが支持部材である1対の支持板20、20に、揺動
並びに軸方向(図10の表裏方向、図11の左右方向)
の変位自在に支持している。そして、前記各トラニオン
6、6の中間部に形成した円孔23、23部分に、変位
軸7、7を支持している。各変位軸7、7は、互いに平
行で且つ偏心した支持軸部21、21と枢支軸部22、
22とを、それぞれ有する。このうちの各支持軸部2
1、21を前記各円孔23、23の内側に、ラジアルニ
ードル軸受24、24を介して、回転自在に支持してい
る。又、前記各枢支軸部22、22の周囲にパワーロー
ラ8、8を、ラジアルニードル軸受25、25を介して
回転自在に支持している。
軸15に対して円周方向等間隔位置(図10〜11の例
では180度反対側位置)に設けている。又、これら各
変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持軸部2
1、21に対し偏心している方向は、前記入力側、出力
側両ディスク2、4の回転方向に関して同方向(図11
で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、前記入力
軸15の配設方向に対してほぼ直交する方向としてい
る。従って前記各パワーローラ8、8は、前記入力軸1
5の配設方向に関する若干の変位自在に支持される。こ
の結果、構成部品の形状精度や寸法精度等に起因して前
記各パワーローラ8、8が前記入力軸15の軸方向に変
位する傾向となった場合でも、構成各部品に無理な力を
加える事なく、この変位を吸収できる。
前記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受26、26は、前
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。この様なスラスト玉軸受26、26は
それぞれ、複数個ずつの玉29、29と、各玉29、2
9を転動自在に保持する円環状の保持器28、28と、
円環状の外輪30、30とから構成されている。各スラ
スト玉軸受26、26の内輪軌道は前記各パワーローラ
8、8の外側面に、外輪軌道は前記各外輪30、30の
内側面に、それぞれ形成している。
は、レース31と保持器32とニードル33、33とか
ら構成される。このスラストニードル軸受27、27
は、前記レース31、31を前記各トラニオン6、6の
内側面に当接させた状態で、この内側面と前記外輪3
0、30の外側面との間に挟持している。そして、この
スラストニードル軸受27、27は、前記各パワーロー
ラ8、8から前記各外輪30、30に加わるスラスト荷
重を支承しつつ、前記枢支軸部22、22及び前記外輪
30、30が前記支持軸部21、21を中心として揺動
する事を許容する。
(図11の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド36、36
を結合し、各駆動ロッド36、36の中間部外周面に駆
動ピストン37、37を固設している。そして、これら
各駆動ピストン37、37を、それぞれ駆動用の油圧シ
リンダ38、38内に油密に嵌装している。
速機の使用時には、入力軸15の回転が押圧装置9を介
して入力側ディスク2に伝えられる。そして、この入力
側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介
して出力側ディスク4に伝えられ、更にこの出力側ディ
スク4の回転が、出力歯車18より取り出される。
度比を変える場合には、前記1対の駆動ピストン37、
37を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピスト
ン37、37の変位に伴って前記1対のトラニオン6、
6が、それぞれ逆方向に変位し、例えば図11の下側の
パワーローラ8が同図の右側に、同図の上側のパワーロ
ーラ8が同図の左側に、それぞれ変位する。この結果、
これら各パワーローラ8、8の周面8a、8aと前記入
力側ディスク2及び出力側ディスク4の内側面2a、4
aとの当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化す
る。そして、この力の向きの変化に伴って前記各トラニ
オン6、6が、支持板20、20に枢支された枢軸5、
5を中心として、互いに逆方向に揺動する。この結果、
前述の図8〜9に示した様に、前記各パワーローラ8、
8の周面8a、8aと前記各内側面2a、4aとの当接
位置が変化し、前記入力軸15と出力歯車18との間の
回転速度比が変化する。
能な動力を大きくする為、パワーローラ8、8の数を増
やす事も、従来から考えられている。例えば特開平3−
74667号公報には、入力側ディスク2と出力側ディ
スク4との間に3個のパワーローラ8、8を、前記両デ
ィスク2、4の円周方向に関して等間隔に設けた構造が
記載されている。図12は、この公報に記載されたトロ
イダル型無段変速機を示している。このトロイダル型無
段変速機の場合には、固定のフレーム39の円周方向等
間隔の3個所位置に、それぞれが120度に折れ曲がっ
たヨーク40、40の中間部を、支持軸72、72によ
り枢支している。そして、隣り合うヨーク40、40同
士の間にそれぞれトラニオン6、6を、揺動並びに軸方
向の変位自在に支持している。
ロッド36、36の一端を連結しており、これら各駆動
ロッド36、36の他端を、変位手段である油圧シリン
ダ38、38の駆動ピストン37、37に連結してい
る。これら各油圧シリンダ38、38は、それぞれが軸
方向(図12の左右方向)に変位自在なスリーブ41と
スプール42とを備えた制御弁43を介して、油圧源で
あるポンプ44の吐出口に通じている。
位軸7、7により枢支されたパワーローラ8、8の傾斜
角度を変える場合には、制御モータ45により前記スリ
ーブ41を軸方向(図12の左右方向)に変位させる。
この結果、前記ポンプ44から吐出された圧油が、油圧
配管を通じて前記各油圧シリンダ38、38に送り込ま
れる。この結果、これら各油圧シリンダ38、38に嵌
装された駆動ピストン37、37が、入力側ディスク2
及び出力側ディスク4(図8〜11参照)の回転方向に
関して同方向に変位する。又、前記各駆動ピストン3
7、37の変位に伴って前記各油圧シリンダ38、38
から押し出された作動油は、やはり前記制御弁43を含
む油圧配管を通じて、油溜46に戻される。
トン37の変位は、カム47とリンク48とを介して前
記スプール42に伝達され、このスプール42を軸方向
に変位させる。この結果、前記駆動ピストン37が所定
量変位した状態で前記制御弁43の流路が閉じられ、前
記各油圧シリンダ38、38への圧油の給排が停止され
る。従って、前記各トラニオン6、6の軸方向に関する
変位量、延ては前記各パワーローラ8、8の傾斜角度
は、前記モータ45によるスリーブ41の変位量に応じ
ただけのものとなる。
構成され作用する従来のトロイダル型無段変速機の場
合、構成各部材の寸法誤差が積算され易い。そして、積
算された寸法誤差が大きくなると、各パワーローラ8、
8の周面8a、8aと入力側、出力側両ディスク2、4
の内側面2a、4aとの当接状態が不均一になる可能性
があった。
10参照)同士の間に3個以上のパワーローラ8、8を
挟持する、図12に示した従来構造の場合には、フレー
ム39をハウジングの内側に設けた取付フランジに固定
し、各ヨーク40、40をこのフレーム39に枢支し、
3個のパワーローラ8、8を枢支したトラニオン6、6
を隣り合うヨーク40、40同士の間に支持している。
従って、これら3個のパワーローラ8、8が前記ハウジ
ングに対し、互いにほぼ独立した状態で支持される。何
れかのパワーローラ8の支持部分に寸法誤差や形状誤差
等による歪みが存在しても、他のパワーローラ8の支持
部分がこの歪みを補償すべく、変位する事はない。
度を高くしないと、前記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aと前記両ディスク2、4の内側面2a、4aと
の当接状態が不均一になる可能性がある。この様に不均
一な当接状態となった場合には、前記両ディスク2、4
の間で動力の伝達を十分に行えなかったり(部分的に当
接圧が低くなり過ぎた場合)、或は前記周面8a、8a
や内側面2a、4aが早期に転がり疲れ寿命に達する
(部分的に当接圧が高くなり過ぎた場合)為、好ましく
ない。又、構成各部の寸法精度並びに形状精度を高くす
る事は、その分、部品の加工費が高くなり、トロイダル
型無段変速機のコストを高くする為、やはり好ましくな
い。
は、上述の問題の他、入力側、出力側両ディスク2、4
の内側面2a、4aから各パワーローラ8、8の周面8
aに加わる力によって、変速操作が円滑に行われなくな
る可能性があると言った問題もあった。即ち、トロイダ
ル型無段変速機の使用時に前記各パワーローラ8、8の
周面8a、8aは、押圧装置9の作動に基づいて、前記
各内側面2a、4a同士の間で強く挟持される。そし
て、これら周面8a、8aと各内側面2a、4aとの係
合により、前記各パワーローラ8、8を前記両ディスク
2、4の間から押し出す方向の力が、各パワーローラ
8、8を枢支した変位軸7、7の軸方向に作用する。
記入力側ディスク2と出力側ディスク4との間の変速比
に応じて変化する。従って、前記各面8a、2a、4a
の係合により前記各パワーローラ8、8に加わる力の方
向も、変速比により変化する。例えば、前記入力側ディ
スク2と出力側ディスク4との間で減速する場合には、
上記力が図13の矢印方向に加わり、前記各パワーロー
ラ8、8を支承したトラニオン6、6が、前記両ディス
ク2、4の直径方向外方に変位しつつ入力側ディスク2
側に変位する傾向となる。反対に、前記入力側ディスク
2と出力側ディスク4との間で増速する場合には、上記
力が図14の矢印方向に加わり、前記各パワーローラ
8、8を支承したトラニオン6、6が、前記両ディスク
2、4の直径方向外方に変位しつつ出力側ディスク4側
に変位する傾向となる。
ク4との間の変速比を変える場合に、減速状態から増速
状態に変わる瞬間、或は増速状態から減速状態に変わる
瞬間(入力側ディスク2と出力側ディスク4との回転速
度比が1を越えて変化する瞬間)に、前記トラニオン
6、6に加わる力のうち、前記両ディスク2、4の回転
軸方向(図13〜14の左右方向)の分力の方向が変化
する。
ーローラ8、8を3個以上設けたトロイダル型無段変速
機の場合、トラニオン6、6の両端を枢支したヨーク4
0、40の変位防止を特に考慮していなかった。より具
体的には、これら各ヨーク40、40はそれぞれの中間
部をフレーム39に、支持軸72、72により枢支して
いるが、これら各ヨーク40、40が支持軸72、72
の軸方向(図12の表裏方向)に変位する事を積極的に
防止する考慮はなされていなかった。この為、図12に
示した従来構造の場合には、入力側ディスク2と出力側
ディスク4との回転速度比が1を越えて変化する瞬間
に、パワーローラ8、8及びトラニオン6、6を支持し
ているヨーク40、40が上記支持軸72、72の軸方
向に、僅かとは言え変位する可能性があった。
トラニオン6、6を介してこのヨーク40、40に支持
されたパワーローラ8、8の位置も、前記両ディスク
2、4の中心軸方向に微妙に変化する。この結果、これ
ら両ディスク2、4間の変速比の調節を円滑に行えなく
なる可能性がある。本発明のトロイダル型無段変速機
は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
変速機は前述した従来のトロイダル型無段変速機と同様
に、ハウジングと、このハウジングの内側に回転自在に
支持された回転軸と、断面が円弧状の凹面である内側面
を有し、この回転軸と同心に配置されてこの回転軸と共
に回転する第一のディスクと、断面が円弧状の凹面であ
る内側面を有し、この内側面と前記第一のディスクの内
側面とを対向させた状態で前記回転軸と同心に、且つこ
の回転軸に対する相対回転を自在に配置された第二のデ
ィスクと、前記回転軸を挿通自在な中心孔を有する環状
の結合部及びこの結合部の外周縁から放射方向に突出し
た3本以上の支持腕から成り、前記中心孔に前記回転軸
を挿通し、これら各支持腕の先端部をハウジングの一部
に結合する事により、前記第一のディスクと第二のディ
スクとの間位置で前記ハウジングの内側に固定されたフ
レームと、前記各支持腕の中間部にそれぞれの中間部を
支持された3個以上のヨークと、これら各ヨークの両端
部に、前記回転軸に対し捩れの位置関係で形成された円
孔と、円周方向に隣り合うヨークの円孔にそれぞれの両
端部に設けた枢軸を、回転並びに軸方向の変位自在に支
持する事により、前記第一、第二のディスクの間に揺動
並びに前記枢軸の軸方向に関する若干の変位自在に支持
された、前記支持腕と同数のトラニオンと、これら各ト
ラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる為の変位手段
と、前記各トラニオンの内側面で前記回転軸に対向する
部分に、この内側面から突出する状態で支持された変位
軸と、断面が円弧状の凸面である周面を有し、これら各
変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で前記第一、
第二の両ディスクの間に挟持されたパワーローラとを備
えている。
於いては、前記3個以上のヨークは少なくとも1個の第
一ヨーク及び少なくとも1個の第二ヨークを含み、前記
3本以上の支持腕は第一ヨークと同数の第一支持腕及び
第二ヨークと同数の第二支持腕を含む。このうちの第一
支持腕の中間部には、前記回転軸と平行な支持軸が挿通
されており、前記第一ヨークの中間部には、この支持軸
を挿通自在な円筒部が形成されている。そして、前記第
一ヨークは、前記支持軸を前記円筒部に挿通する事によ
り前記第一支持腕の中間部に揺動自在に支持されてお
り、前記円筒部は第一支持腕の中間部に、前記支持軸の
軸方向の変位を不能に支持されている。又、前記第二腕
の中間部には、前記回転軸と平行で少なくとも前記回転
軸と対向する部分を円弧凸面とした支持ピンが挿通され
ており、前記第二ヨークの外側面でこの円弧凸面と対向
する部分は円弧凹面とされている。そして、この第二ヨ
ークの中間部は、これら円弧凸面と円弧凹面とを互いに
当接させた状態で、前記第二支持腕の中間部に前記支持
ピンの軸方向の変位を不能に支持されている。
段変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と
同様の作用に基づき、第一のディスクと第二のディスク
との間で回転力の伝達を行ない、更にトラニオンの傾斜
角度を変える事で、これら両ディスクの回転速度比を変
える。
場合には、第一ヨークはハウジングに対する位置関係が
一元的に決まるが、第二ヨークのハウジングに対する位
置は、支持軸及び支持ピンに対し直角方向に関しては、
若干の調節自在である。この結果、構成各部材の寸法精
度並びに形状精度が多少悪くて、一部のパワーローラの
周面と第一、第二の両ディスクの内側面との当接状態が
不均一になる傾向となっても、前記第二ヨークが前記支
持ピンに対し直角方向に変位する事でこれを補償し、前
記当接状態が不均一になる事を防止する。
合には、第一、第二両ヨークが第一、第二支持腕に対
し、支持軸或は支持ピンの軸方向に亙る変位を不能に支
持されている為、第一、第二両ディスク間の変速比が1
を越えて変化する瞬間にも、前記第一、第二両ヨークが
支持軸或は支持ピンの軸方向に変位しない。この結果、
第一、第二両ディスクとパワーローラとの位置関係が、
正規位置に対して微妙にずれる事がなくなり、変速比の
調節を円滑に行える様になる。
明の第一実施例を示している。尚、本発明の特徴は、構
成各部品の寸法誤差及び形状誤差に基づくパワーローラ
8、8の位置ずれを調節すべく、第一ヨーク49をフレ
ーム39aに枢支し、第二ヨーク50、50をこのフレ
ーム39aに変位自在に支持する点、及び変速比の調節
を円滑に行わせるべく、フレーム39aに対しこれら第
一、第二両ヨーク49、50を、支持軸51及び支持ピ
ン52の軸方向(図1の表裏方向、図2〜3の左右方
向)に変位しない様に支持する部分の構造にある。その
他の部分の構造及び作用は、前述した従来構造と同様で
ある。よって、従来構造と同等部分に関する説明は省略
若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説
明する。
合部53を設けている。この結合部53は、回転軸であ
る入力軸15を挿通自在な中心孔54を有する。この結
合部53の外周縁には1本の第一支持腕55と2本の第
二支持腕56、56との基端部を、それぞれ連続させて
いる。これら合計3本の第一、第二両支持腕55、56
は、円周方向に関し等間隔に(120度のピッチで)設
けられて、前記結合部53の外周縁から放射方向に突出
している。これら第一、第二両支持腕55、56の先半
部は、図2〜3に示す様に二又状に形成されている。即
ち、第一支持腕55の先半部には図2に示す様に、互い
に平行な1対の第一支持板部57、57を、第二支持腕
56の先半部には図3に示す様に、互いに平行な1対ず
つの第二支持板部58、58を、それぞれ設けている。
れぞれ対となって設けられた第一、第二支持板部57、
58の先端部は、取付フランジ59に外嵌している。そ
して、一方(図2〜3の右方)の第一、第二支持板部5
7、58の先端部及び取付フランジ59に形成した円孔
60、61を挿通したボルト62の先端部を、他方(図
2〜3の左方)の第一、第二支持板部57、58の先端
部に形成したねじ孔63に螺合し更に緊締している。前
記取付フランジ59は、トロイダル型無段変速機を納め
るハウジング73(図11参照)の内側に設けられてい
る。従って前記フレーム39aはこのハウジング73の
内側に、前記第一、第二両支持腕55、56の先端部の
3個所位置で固定されている。
れた1対の第一支持板部57、57の基端寄り部分に
は、図1〜2に示す様に、前記支持軸51が掛け渡され
ている。この支持軸51は、前記入力軸15と平行であ
る。一方、この支持軸51により前記フレーム39aに
枢支される、前記第一ヨーク49は図4に示す様に、1
20度に折れ曲がったく字形である。この第一ヨーク4
9の中間部には、円筒部64を形成している。前記支持
軸51は、この円筒部64の内側を挿通されている。
又、前記支持軸51の外周面と前記円筒部64の内周面
との間には軸受65を設けている。この軸受65として
は、メタル等の滑り軸受、或はニードル軸受等の転がり
軸受を使用できる。何れにしても前記円筒部64はこの
軸受65によって、前記支持軸51の周囲に、ラジアル
方向に関して、がたつきなく支持されている。そしてこ
れにより前記第一ヨーク49の中間部は前記第一支持腕
55の中間部に、揺動自在に支持されている。
の左右方向である軸方向寸法)は、前記1対の第一支持
板部57、57同士の間隔寸法Dに可及的に近い寸法と
している。尚、この間隔寸法Dは、前記ボルト62の緊
締に伴うこれら1対の第一支持板部57、57の弾性変
形に基づいて僅かに変化する。この為に前記長さ寸法L
は、前記取付フランジ59の厚さ寸法Tと可及的に同じ
寸法としている。この様に長さ寸法Lと厚さ寸法Tとを
ほぼ同じにする結果、図2に示す様に各部を組み立てた
状態で前記ボルト62を緊締すると、前記円筒部64の
両端面が前記1対の第一支持板部57、57の内側面に
軽く当接(長さ寸法Lが厚さ寸法Tよりも僅かに大きい
場合)するか、或は(好ましくは)前記円筒部64の両
端面と前記1対の第一支持板部57、57の内側面との
間に極く微小な隙間が存在するだけの状態となる(長さ
寸法Lが厚さ寸法Tよりも僅かに小さい場合)。この結
果前記円筒部64は前記1対の第一支持板部57、57
の間に、前記支持軸51の軸方向の変位を不能に支持さ
れる。
小さい場合は勿論、長さ寸法Lが厚さ寸法Tよりも僅か
に大きい場合でも、前記支持軸51を中心とする第一ヨ
ーク49の揺動が妨げられる事はない。即ち、長さ寸法
Lが厚さ寸法Tよりも僅かに大きい場合でも、その差
(L−T)が僅かであれば、前記1対の第一支持板部5
7、57の弾性変形により、前記円筒部64の両端面と
前記1対の第一支持板部57、57の内側面との当接圧
は極く軽いものとなる。従って、前記揺動は実用上問題
ない程度に行える。
先半部にそれぞれ1対ずつ設けられた、第二支持板部5
8、58の基端寄り部分には、図1、3に示す様に、前
記支持ピン52が掛け渡されている。この支持ピン52
は、前記入力軸15と平行である。一方、この支持ピン
52により前記フレーム39aに支持される、前記第二
ヨーク50、50の中間部は、図5に詳示する様に、く
字形に折れ曲がって、中心角120度の円弧凹面66を
形成している。前記支持ピン52の外周面は円筒面とし
て、外周面全体を円弧凸面としている。そして、この支
持ピン52の外周面と前記円弧凹面66とを当接させて
いる。これにより前記第二ヨーク50の中間部は前記第
二支持腕56の中間部に、揺動並びに第二ヨーク50の
面方向に亙る若干の変位自在に支持されている。
法Wは、前記1対の第二支持板部58、58同士の間隔
寸法D´に可及的に近い寸法としている。この理由は、
前記円筒部64の長さ寸法Lを前記第一支持板部57、
57同士の間隔寸法Dに近くする理由と同じである。従
って、図3に示す様に各部を組み立てた状態で前記ボル
ト62を緊締すると、前記第二ヨーク50の中間部両側
縁が前記1対の第二支持板部58、58の内側面に軽く
当接するか、或は(好ましくは)この中間部両側縁と前
記1対の第二支持板部58、58の内側面との間に極く
微小な隙間が存在するだけの状態となる。この結果、前
記第二ヨーク50は前記1対の第二支持板部58、58
の間に、前記支持ピン52の軸方向に亙る変位を不能に
支持される。
ム39aを構成する第一、第二両支持腕55、56の中
間部に、支持軸51、支持ピン52を中心とする揺動或
は面方向に亙る変位を自在に支持された第一、第二両ヨ
ーク49、50の両端部には、それぞれ円孔67、67
を形成している。これら各円孔67、67の中心は、前
記入力軸15に対し捩れの位置関係にある。そして、こ
れら各円孔67、67の内側にトラニオン6、6の両端
部に突設した枢軸5、5を、それぞれ調心リング68、
68と軸受69、69とを介して枢支している。このう
ちの調心リング68、68は、外周面を球状凸面とした
もので、前記各円孔67、67に揺動自在に内嵌されて
いる。又、前記各軸受69、69は、メタル等の滑り軸
受、或はニードル軸受等の転がり軸受で、前記各調心リ
ング68、68の内周面と前記各枢軸5、5の外周面と
の間に設けられている。何れにしても、これら各軸受6
9、69は前記各枢軸5、5を、前記調心リング68、
68に対する回転及び軸方向の変位自在に支持する。
枢軸5、5は、円周方向に隣り合う第一、第二ヨーク4
9、50、或は円周方向に隣り合う第二ヨーク50、5
0に形成され、互いにほぼ同心に配置された円孔67、
67内に、前記調心リング68、68と軸受69、69
とを介して枢支されている。各部材をこの様に組み合わ
せる結果、前記各トラニオン6、6は前記入力軸15の
周囲に、この入力軸15に対して捩れの位置関係にある
枢軸5、5により、揺動並びに軸方向の若干の変位自在
に支持される。そして、これら各枢軸5、5の中心と前
記各円孔67、67の中心とが不一致になった場合(両
中心同士が交差した場合)でも、前記各調心リング6
8、68の揺動により、この不一致が補償される。
設けられた枢軸5、5のうち、何れか一方の枢軸5、5
の外端面には、それぞれロッド70、70の先端部を結
合している。そしてこれら各ロッド70、70の基端部
を、油圧アクチュエータ71、71により押し引き自在
として、これら各トラニオン6、6を前記各枢軸5、5
の軸方向に変位させる為の変位手段を構成している。前
記入力側ディスク2と出力側ディスク4との間の変速比
を変える場合、前記各油圧アクチュエータ71、71に
圧油を給排して前記各トラニオン6、6を、これら両デ
ィスク2、4の円周方向に関して同方向に変位させる。
型無段変速機の場合、第一ヨーク49のハウジングに対
する位置関係は支持軸51の位置により決まるが、第二
ヨーク50、50のハウジングに対する位置は、支持軸
51及び支持ピン52に対して直角な方向(図1の面方
向)に関しては、若干の調節自在である。即ち、前記第
二ヨーク50、50は、前記円弧凹面66、66と前記
支持ピン52、52の外周面との当接により、前記入力
軸15から離れる方向に変位する事を阻止されてはいる
が、第二ヨーク50、50自身の配置方向(図1の面方
向)に関する変位は可能とされている。
度が多少悪くて、一部のパワーローラ8、8の周面8
a、8aと入力側、出力側両ディスク2、4の内側面2
a、4aとの当接状態が不均一になる傾向となっても、
前記第二ヨーク50、50が、前記円弧凹面66、66
と前記支持ピン52、52の外周面とを摺接させつつ、
前記支持軸51及び支持ピン52に対し直角方向に変位
する事でこれを補償し、前記当接状態が不均一になる事
を防止する。尚、この様な補償を円滑に行わせる為に
は、前記円弧凹面66、66の曲率半径を、前記支持ピ
ン52、52の外周面の曲率半径よりも少し大きくして
おく事が好ましい。
場合には、前記1対ずつの第一、第二支持板部57、5
8の内側面と、前記円筒部64の両端面或は第二ヨーク
50の中間部両側縁との係合に基づき、第一、第二両ヨ
ーク49、50が前記支持軸51或は支持ピン52に対
し、この支持軸51或は支持ピン52の軸方向の変位を
不能に支持されている。この為、前記入力側ディスク2
と出力側ディスク4との間の変速比が1を越えて変化す
る瞬間にも、前記第一、第二ヨーク49、50が支持軸
51或は支持ピン50の軸方向に変位しない。
4との間で減速を行う際には前記第一、第二ヨーク4
9、50に、図2〜3で左方向の力が加わり、前記円筒
部64の左端面(図2)及び第二ヨーク50の中間部左
端縁(図3)が図2〜3で左側の第一、第二支持板部5
7、58の内側面に押し付けられる傾向となる。これに
対して、前記入力側ディスク2と出力側ディスク4との
間で増速を行う際には前記第一、第二ヨーク49、50
に、図2〜3で右方向の力が加わり、前記円筒部64の
右端面及び第二ヨーク50の中間部右端縁が図2〜3で
右側の第一、第二支持板部57、58の内側面に押し付
けられる傾向となる。従って、変速比が1を越えて変化
する瞬間には前記円筒部64を含む第一ヨーク49及び
第二ヨーク50が、前記支持軸51及び支持ピン52の
軸方向(図2〜3の左右方向)に変位する傾向となる。
速機の場合、前記円筒部64の両端面及び前記第二ヨー
ク50の中間部両側縁が、前記1対ずつの第一、第二支
持板部57、58の内側面に当接若しくは極く僅かな隙
間を介して対向している。従って、変速比が1を越えて
変化する瞬間にも前記円筒部64及び第二ヨーク50
は、軸方向に関しては全く或は殆ど変位しない。この結
果、入力側ディスク2及び出力側ディスク4とパワーロ
ーラ8との位置関係が、正規位置に対して微妙にずれる
事がなくなり、変速比の調節を円滑に行える様になる。
出力側ディスク4との間に3個のパワーローラ8、8を
設けた場合に就いて説明したが、4個以上のパワーロー
ラ8、8を設ける場合にも、ほぼ同様に構成できる。例
えば4個のパワーローラ8、8を設ける場合には、第
一、第二支持腕55、56を円周方向に90度ずつ位相
をずらせて合計4本設け、各支持腕55、56の中間部
に、それぞれ直角に折れ曲がったヨークを支持する。
又、第一支持腕55及び第一ヨーク49を2組ずつ設
け、第二支持腕56及び第二ヨーク50を1組設けた場
合でも、寸法精度や形状精度が悪くても、ある程度当接
状態を均一にできる。又、円筒部64は、円筒状の内周
面を有するものであれば良く、外周面の形状は特に問わ
ない事は勿論である。
1対ずつの第一、第二支持板部57、58の間で第一ヨ
ーク49中間の円筒部64、或は第二ヨーク50の中間
部を挟み付ける事により、これら第一、第二ヨーク4
9、50が支持軸51或は支持ピン52の軸方向に変位
する事を防止していたが、これら第一、第二ヨーク4
9、50の変位を防止する為の構造は、この様な構造に
限定されるものではない。例えば、第一ヨーク49に関
しては、図6に示した第二実施例の様に、円筒部64の
軸方向(図6の左右方向)中間部に通孔74を形成し、
この通孔74内にフレーム39bを構成する平坦な第一
支持腕55aの中間部を挿通する事によっても、前記第
一ヨーク49が支持軸51の軸方向に変位する事を防止
できる。前記通孔74の長さ寸法(図6の表裏方向の寸
法)を、前記支持軸51を中心とする前記第一ヨーク4
9の揺動を可能にする為に十分なものとする事は勿論で
ある。又、前記変位を防止すべく、前記通孔74の幅寸
法(図6の左右方向の寸法)を前記第一支持腕55aの
厚さ寸法とほぼ同等にする事は、前述した実施例の場合
と同様である。
した第二実施例の様に、この第二ヨーク50の幅方向
(図7の左右方向)中間部に通孔75を形成し、この通
孔75内にフレーム39bを構成する平坦な第二支持腕
56aの中間部を挿通する事によっても、前記第二ヨー
ク50が支持ピン52の軸方向に変位する事を防止でき
る。前記通孔75の長さ寸法並びに幅寸法に関する考慮
は、上述した第一ヨーク51(図6)の場合と同様であ
る。
応じて、前記第一、第二ヨーク49、50と第一、第二
支持腕55、55a、56、56aとの互いに対向する
面同士の間に、スラスト滑り軸受、スラストニードル軸
受の様な、適宜の摩擦低減部材を設ける事もできる。
上に述べた通り構成され作用するが、構成各部材の寸法
誤差や形状誤差に拘らず、第一、第二の両ディスクとパ
ワーローラとの当接状態を均一にできるので、安価で高
性能且つ耐久性の優れたトロイダル型無段変速機を得ら
れる。又、パワーローラを支承するトラニオンが無駄
な、若しくは予期しない動きをする事を防止できる。こ
の結果、変速比を変える操作の円滑化、並びに構成各部
材に無駄な力が加わらない様にする事での耐久性向上を
図れる。
図11と同方向から見た部分切断正面図。
する図。
本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
す要部正面図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングの内側に
回転自在に支持された回転軸と、断面が円弧状の凹面で
ある内側面を有し、この回転軸と同心に配置されてこの
回転軸と共に回転する第一のディスクと、断面が円弧状
の凹面である内側面を有し、この内側面と前記第一のデ
ィスクの内側面とを対向させた状態で前記回転軸と同心
に、且つこの回転軸に対する相対回転を自在に配置され
た第二のディスクと、前記回転軸を挿通自在な中心孔を
有する環状の結合部及びこの結合部の外周縁から放射方
向に突出した3本以上の支持腕から成り、前記中心孔に
前記回転軸を挿通し、これら各支持腕の先端部をハウジ
ングの一部に結合する事により、前記第一のディスクと
第二のディスクとの間位置で前記ハウジングの内側に固
定されたフレームと、前記各支持腕の中間部にそれぞれ
の中間部を支持された3個以上のヨークと、これら各ヨ
ークの両端部に、前記回転軸に対し捩れの位置関係で形
成された円孔と、円周方向に隣り合うヨークの円孔にそ
れぞれの両端部に設けた枢軸を、回転並びに軸方向の変
位自在に支持する事により、前記第一、第二のディスク
の間に揺動並びに前記枢軸の軸方向に関する若干の変位
自在に支持された、前記支持腕と同数のトラニオンと、
これら各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる為
の変位手段と、前記各トラニオンの内側面で前記回転軸
に対向する部分に、この内側面から突出する状態で支持
された変位軸と、断面が円弧状の凸面である周面を有
し、これら各変位軸の周囲に回転自在に支持された状態
で前記第一、第二の両ディスクの間に挟持されたパワー
ローラとを備えたトロイダル型無段変速機に於いて、前
記3個以上のヨークは少なくとも1個の第一ヨーク及び
少なくとも1個の第二ヨークを含み、前記3本以上の支
持腕は第一ヨークと同数の第一支持腕及び第二ヨークと
同数の第二支持腕を含み、このうちの第一支持腕の中間
部には、前記回転軸と平行な支持軸が挿通されており、
前記第一ヨークの中間部には、この支持軸を挿通自在な
円筒部が形成されており、前記第一ヨークは、前記支持
軸を前記円筒部に挿通する事により前記第一支持腕の中
間部に揺動自在に支持されており、前記円筒部は第一支
持腕の中間部に、前記支持軸の軸方向の変位を不能に支
持されており、前記第二支持腕の中間部には、前記回転
軸と平行で少なくとも前記回転軸と対向する部分を円弧
凸面とした支持ピンが挿通されており、前記第二ヨーク
の外側面でこの円弧凸面と対向する部分は円弧凹面とさ
れており、この第二ヨークの中間部は、これら円弧凸面
と円弧凹面とを互いに当接させた状態で、前記第二支持
腕の中間部に前記支持ピンの軸方向の変位を不能に支持
されている事を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 【請求項2】 第一支持腕及び第二支持腕は、それぞれ
互いに平行な1対ずつの支持板部を備えたものであり、
第一ヨーク及び第二ヨークは、それぞれ1対の支持板部
同士の間に挟持されている、請求項1に記載したトロイ
ダル型無段変速機。 - 【請求項3】 第一ヨーク及び第二ヨークの中間部に通
孔を形成し、これら各ヨークの通孔に平坦な第一支持腕
又は第二支持腕を挿通している、請求項1に記載したト
ロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14471194A JP3296094B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | トロイダル型無段変速機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14471194A JP3296094B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | トロイダル型無段変速機 |
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Family
ID=15368518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14471194A Expired - Fee Related JP3296094B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | トロイダル型無段変速機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4244512B2 (ja) | 2000-09-14 | 2009-03-25 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
JP3879913B2 (ja) | 2002-05-23 | 2007-02-14 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP14471194A patent/JP3296094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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