JP2001117393A - 多層定着ベルト - Google Patents

多層定着ベルト

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JP2001117393A
JP2001117393A JP2000288311A JP2000288311A JP2001117393A JP 2001117393 A JP2001117393 A JP 2001117393A JP 2000288311 A JP2000288311 A JP 2000288311A JP 2000288311 A JP2000288311 A JP 2000288311A JP 2001117393 A JP2001117393 A JP 2001117393A
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belt
toner
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image area
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JP2000288311A
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L Schrater Edward Jr
エル シュレーター ジュニア エドワード
David Battat
バタット ディヴィッド
Jr Edward F Bowler
エフ ボウラー ジュニア エドワード
J Robert Blaszak
ロバート ブラスザック ジェイ
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Original Assignee
Xerox Corp
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • G03G15/2057Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating relating to the chemical composition of the heat element and layers thereof
    • GPHYSICS
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1676Simultaneous toner image transfer and fixing
    • G03G2215/1695Simultaneous toner image transfer and fixing at the second or higher order transfer point

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱圧力定着ニップにおいて融着されたトナ
ーが定着ベルトに粘着する問題を解決する。 【解決手段】本発明は、改善された剥離特性をもつ定着
ベルト112を提供する。本発明の定着ベルト112
は、織地層142と、高い順応性と低い表面エネルギー
をもつ弾性層140を有する。織地層142は、ベルト
の外周に対し鋭角に織り合わされた高弾性率の耐熱性繊
維146、148から作られる。織地層142は、定着
ベルト112の外周に沿って優先伸張する基層を形成し
ている。弾性層140は織地層142に接着されてお
り、低い表面張力をもつ高い順応性をもつ低デュロメー
タ硬度の材料から作られる。定着ベルト112を被駆動
ローラ114に部分的に巻きつけて、圧力ローラ122
と共にニップ120を形成すると、定着ベルト112
は、ベルトの動く方向113に伸張する。定着ベルト1
12がニップ120を通過すると、定着ベルトが緩み、
その結果定着ベルト112と融着されたトナー126間
の粘着力が低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置のベルト
に関する。
【従来の技術】
【0002】
【従来の技術】電子写真式マーキング(像形成)は周知
であり、原稿書類を複写または印刷する方法において広
く使われている。電子写真式マーキングは要求された原
稿書類の光像をほぼ一様に帯電した感光体の上にさらす
ことによって行われる。その光像に対応して、感光体が
放電し、その表面に要求された原稿書類の静電潜像が生
成される。次に、その静電潜像の上にトナー粒子を堆積
させて、トナー像が形成される。トナー像は、次に感光
体から像受容支持体たとえばコピー用紙へ転写される。
転写されたトナー像は、次に像受容支持体へ融着すなわ
ち定着される。そのあと、感光体の表面は、別の像の生
成に備えて、残留現像剤が清掃され、再び帯電される。
【0003】上に述べた種々の電子写真式印刷工程のう
ち、本発明はトナーを受容支持体へ最も一般的に加熱定
着すなわち融着させることに関するものである。融着は
幾つかの方法で行われているが、最も一般的な方法はト
ナーが付着している受容支持体を加熱された圧力ニップ
に通すことである。熱と圧力の組合せによって、トナー
は受容支持体に融着される。加熱された圧力ニップは、
加熱された定着ローラと、圧力ローラと、定着ローラと
部分的に重なり且つ定着ローラと圧力ローラの間に配置
された順応性のある定着ベルトを使用して作られること
が多い。トナーが付着している受容支持体が定着ベルト
と圧力ローラの間を通過すると、トナーが定着ベルトに
接触するので、トナーが受容支持体へ融着すなわち定着
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】加熱された圧力ニップ
はうまくいくが、問題がある。1つの共通する問題は、
融着したトナーと受容支持体が定着ベルトに粘着する傾
向があることである。この粘着問題を解決するための従
来の手法は、小さい直径の定着ローラ、または定着ベル
トの急旋回、またはその両方を用いる方法である。得ら
れた急旋回は融着したトナーと受容支持体を定着装置か
ら分離する傾向がある。もう1つの手法は、定着ベルト
の表面を剥離剤で被覆し、それによって定着ベルトの表
面張力を低下させ、粘着作用を弱める方法である。粘着
問題を解決するさらに別の方法は、弾性ベルトを使用す
る方法である。都合の悪いことに、これらの方法はある
種の用途においては不適当である。したがって、この粘
着問題を解決する新規なやり方は有益であろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の原理は、改善さ
れた剥離特性を定着ベルトに提供する。本発明の原理に
係る定着ベルトは、少なくとも2つの層、すなわち定着
ベルトの外周に沿って優先的に伸張する織地から成る基
層と弾性層とを有している。この織地は、電気的に、熱
的に、および磁気的に伝導性にすることができる耐熱材
料で構成することができる。好ましい材料は商標名 Nom
exとして知られている。基層は、ベルトの外周に対し鋭
角に織り合わされた高弾性率の耐熱性繊維から成るもの
が好ましい。弾性層は、低い表面張力を有し、高順応性
の低デュロメータ硬度の材料たとえばシリコンから成る
ものが好ましい。弾性層材料は高い融着温度に耐えなけ
ればならない。使用に適した弾性層材料としては、シリ
コン、フルオロポリマー、またはシリコンとフルオロポ
リマーのハイブリッドがある。
【0006】本発明の原理は、そのほかに、印刷装置に
改善された剥離特性をもつ定着ベルトを提供する。本発
明の原理に係る印刷装置は、光導電性表面をもつ感光
体、感光体の表面を所定の電位に帯電させる帯電部、光
導電性表面を露光してその上に静電潜像を生成する少な
くとも1個の露光部、潜像の上にトナー層を堆積させる
少なくとも1個の現像部、およびトナー層を受容支持体
の上に融着させる定着装置を備えている。定着装置は、
少なくとも2つの層、すなわち定着ベルトの外周に沿っ
て優先伸張する織地から成る基層と弾性接触層とから成
る定着ベルトを有している。基層は、ベルトの外周に対
し鋭角に織り合わされた高弾性率の耐熱性繊維から成る
ものが好ましい。弾性接触層は低い表面張力を有し、高
順応性の低デュロメータ硬度の材料たとえばシリコンか
ら成るものが好ましい。弾性層材料は高い融着温度に耐
えなければならない。
【0007】本発明のその他の特徴は、添付図面を参照
し、以下の詳細な説明を読み進むにつれて明かになるで
あろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、原稿書類を複製する電子
写真式印刷装置8を示す。本発明の原理はそのような印
刷装置に使用するのに十分適しているが、他のマーキン
グ装置に使用するのにも十分適している。したがって、
本発明は図1に示した特定の実施例、すなわち図示した
特定の用途に限定されないことを理解すべきである。
【0009】電子写真式プリンタ8は、カラー電子写
真、マルチパス、再帯電・露光・現像、イメージオンイ
メージ方式のプリンタである。プリンタ8は、矢印12
の方向に動くアクティブ・マトリックス感光体ベルト1
0を有している。ベルトの移動は、感光体ベルトを被駆
動ローラ14とテンションローラ16、18のまわりに
取り付け、モータ20で被駆動ローラ14を駆動するこ
とによって生じる。
【0010】感光体ベルトが移動すると、ベルトの各部
分が次に説明する各処理部を通過する。便宜上、「像区
域」と呼ばれる感光体ベルトの単一部分を取り上げて説
明する。像区域は、種々の作用を受け、最終的な複合カ
ラー像を生成するトナー層を受け取る感光体ベルトの部
分である。感光体ベルトは多数の像区域をもつかもしれ
ないが、各像区域は同じやり方で処理されるので、プリ
ンタ8の動作を明らかにするには、1像区域の処理を説
明すれば十分である。
【0011】像形成処理は、像区域が「帯電前」消去ラ
ンプ21を通過することによって始まる。消去ランプ2
1は像区域を照明して像区域に存在するすべての残留電
荷を放電させる。そのような消去ランプは高品質システ
ムにおいては普通であり、初期電荷消去のために消去ラ
ンプを使用することは周知である。
【0012】感光体ベルトが移動を続けると、像区域は
DCコロトロン22から成る帯電部を通過する。DCコ
ロトロンは、ブラックトナーのための潜像を生成する露
光に備えて、像区域を帯電させる。たとえば、DCコロ
トロンは像区域を約−500ボルトのほぼ一様な電位に
帯電させることができる。感光体の上に置かれる実際の
電荷は、多くの変数、たとえば現像しなければならない
ブラックトナーの質量や、ブラック現像部(以下参照)
のセッティングによって決まることを理解すべきであ
る。
【0013】帯電部を通過した後、像区域は露光部24
Aへ進む。露光部では、帯電した像区域が、ラスタ出力
スキャナ27Aからの変調レーザービーム26Aにさら
される。スキャナ27Aは像区域をラスタ走査してブラ
ック像の静電潜像表現を生成する。
【0014】露光部24Aを通過した後、ブラック静電
潜像をもつ像区域はブラック現像部32を通過する。現
像部32はブラックトナー34を像区域の上に運んで、
ブラックトナー像を現像する。バイアスの印加は、像区
域上の2つの電圧レベルのより低い(より小さい負の)
電圧レベルの放電区域現像(DAD; discharged area
development )をもたらすように行われる。帯電したブ
ラックトナー34は像区域の露光された区域に付着す
る。それにより像区域の照明された部分の電圧は約−2
00ボルトになる。像区域の照明されなかった部分は約
−500ボルトのままである。
【0015】ブラック現像部32を通過した後、像区域
はDCコロトロン38とACスコロトロン40から成る
再帯電部36へ進む。再帯電部36は「スプリット再帯
電」として知られる技法を用いて像区域とブラックトナ
ー層を再帯電させる。簡単に述べると、DCコロトロン
38は、像区域を再帯電させるとき、要求電圧レベルよ
り大きな電圧レベルに過帯電させるが、ACスコロトロ
ン40は前記電圧レベルを要求電圧レベルまで減少させ
る。スプリット再帯電は、トナー付着区域とトナー非付
着区域間の電圧差を実質上除去し、トナー付着区域に残
っている残留電荷のレベルを減少させる作用をする。
【0016】ブラックトナー層をもつ再帯電された像区
域は、次に露光部24Bへ進む。そこで、ラスタ出力ス
キャナ27Bからのレーザービーム26Bが像区域を露
光させて、イエロー像の静電潜像表現を生成する。再露
光された像区域は、そのあとイエロー現像部46へ進
み、そこで像区域の上にイエロートナー48が堆積され
る。イエロー現像部46を通過した後、像区域は再帯電
部50へ進み、そこで、DCスコロトロン52とACス
コロトロン54が像区域をスプリット再帯電させる。
【0017】次に、露光部24Cが再帯電された像区域
を露光させる。ラスタ出力スキャナ27Cからの変調レ
ーザービーム26Cは像区域を露光させ、マゼンタ像の
静電潜像表現を生成する。マゼンタ露光部を通過した
後、再露光された像区域はマゼンタ現像部56へ進み、
そこで像区域の上にマゼンタトナー58が堆積される。
マゼンタ現像部を通過後、像区域はもう1つの再帯電部
60へ進み、そこでDCコロトロン62とACスコロト
ロン64が像区域をスプリット再帯電させる。
【0018】再帯電された像区域とトナー層は、そのあ
と露光部24Dへ進む。そこで、ラスタ出力スキャナ2
7Dからのレーザービーム26Dが像区域を露光させ
て、シアン像の静電潜像表現を生成する。シアン露光部
24Dを通過した後、再露光された像区域はシアン現像
部66へ進み、そこで像区域の上にシアントナー68が
堆積される。この時点で、像区域の上には4色のトナー
があるので、複合カラートナー像が生じる。しかし、複
合カラートナー像は大きく異なる電荷電位をもつ個別ト
ナー粒子から成っている。そのような複合トナー像をそ
のまま受容支持体の上に転写すれば、質の悪い最終画像
が生じるであろう。したがって、転写のため複合カラー
トナー像を調整することが好ましい。
【0019】転写のため複合カラートナー像を調整する
ために、転写前消去ランプ72は像区域を放電させて、
像区域上に比較的低い電荷レベルを生成する。そのあ
と、像区域は転写前帯電作用を行う転写前DCスコロト
ロン80を通過する。像区域は矢印12の方向に動き続
けて、被駆動ローラ14を通過する。そのとき、給紙装
置(図示せず)によって像区域の上に受容支持体82す
なわちコピー用紙が置かれる。像区域と受容支持体は動
き続けて、転写用スコロトロン84を通過する。転写用
スコロトロン84は受容支持体82の背面に正イオンを
塗布する。それらの正イオンは負に帯電したトナー粒子
を受容支持体へ引き付ける。受容支持体82は動き続け
て、分離用コロトロン86を通過する。このコロトロン
86は、受容支持体上の電荷の一部を中和することによ
って、感光体10からの受容支持体の分離を助ける。受
容支持体82の縁がテンションローラ18を回ると、縁
は感光体から離れる。
【0020】そのあと、受容支持体は定着装置90に送
り込まれる。そこでは加熱された定着ローラと定着ベル
トと圧力ローラがニップを形成しており、受容支持体8
2はそのニップを通過する。ニップにおける圧力と熱の
組合せによって、複合カラートナー像は受容支持体82
に融着される。定着後、受容支持体はシュート(図示せ
ず)によって受トレー(図示せず)へ案内され、そこか
らオペレータによって取り出される。本発明の動作原理
は定着装置90と密接に関連しているので、定着装置と
その定着ベルトは、あとでより詳細に説明する。
【0021】受容支持体82が感光体ベルト10から離
れた後、像区域は動き続けて、清掃前消去ランプ98を
通過する。このランプは感光体ベルト上に残っているほ
とんどの電荷を中和する。清掃前消去ランプ98を通過
した後、感光体上の残留トナーおよび/または塵は清掃
部99において除去される。そのあと、像区域はもう一
度帯電前消去ランプ21を通過し、別の印刷サイクルが
スタートする。
【0022】上に説明した諸要素のほかに、プリンタ8
はその全体的な動作を制御し、かつビデオ情報を露光部
へ提供するシステム・コントローラ101(図1では4
箇所に示してある)を備えている。
【0023】図2に、定着装置90をより詳細に示す。
定着装置90は、被駆動ローラ114とアイドラローラ
116によって外周に沿って支持された、少し伸張可能
な2層定着ベルト112を有している。モータ118が
被駆動ローラ114を回転させると、定着ベルトは矢印
113の方向に移動する。定着ベルト112は被駆動ロ
ーラ114のまわりを通るとき、圧力ローラ122と共
に定着ニップ120を形成する。受容支持体82がトナ
ー126と共に矢印128の方向に定着ニップを通過す
ると、トナー126がベルト112の外面130と接触
する。ベルト112の被駆動ローラ114と接触する部
分はベルトの圧力ローラ122と接触する反対側部分と
同じ広がりをもつので、定着ニップ120は単一ニップ
から成ることが好ましい。単一ニップはニップ全体を通
じて1つのニップ速度を保証する。図2に示すように、
被駆動ローラ114は内部の石英ランプ144によって
加熱される。被駆動ローラ114は高熱伝導性材料たと
えばアルミニウムから成ることが好ましい。したがっ
て、受容支持体82が定着ニップ120を通過すると
き、トナーが加熱され、受容支持体に押し付けられる結
果、トナーは受容支持体に融着される。
【0024】前述のように、定着ベルト112は2層ベ
ルトである。図3に定着ベルト112の破断図を示す。
図示のように、定着ベルトは弾性層140と織地層14
2を有している。弾性層140はシリコンゴム、フルオ
ロポリマー、または定着ベルトに慣用される形式の他の
材料から成ることが好ましい。弾性層自体は、トナー1
26(図2参照)が容易にベルトの外面130に粘着し
ないように、低い表面張力を有している。そのほかに、
弾性層140は順応性(conformability)を有するの
で、張力の下で少し変形する(伸張する)。弾性層14
0の厚さは0.006〜0.125インチ程度である。
【0025】図4は、織地層142の略平面図である。
織地層142は、定着ベルトの移動方向113に対し鋭
角で織られた高弾性率の耐熱性繊維146と148とか
ら成る。繊維、繊維密度、および織り角は、織地層が矢
印113の方向に少し伸張できるように選定される。普
通は、決められた定着ベルト張力に対し矢印113の方
向に1〜10%の伸張が適当である。図3に戻って、弾
性層140は強力耐熱性接着剤を使用して織地層142
に接着されている。弾性層が液体エラストマーから作ら
れ、その液体エラストマーが織地組織の中に十分に浸透
している場合には、接着剤は不要であるかもしれない。
いずれにせよ、弾性層を構成するエラストマーを織地層
に埋め込むことによって、複合ベルトの密着性が改善さ
れる。これにより、ベルトは、急激な方向変化を受けて
も、離層することはない。ある種の用途においては、ト
ナーの剥離すなわち転写を容易にするために、織地層を
熱的に、電気的に、または磁気的に伝導性にすることが
できる。
【0026】この弾性層と織地層の組合せはトナーの剥
離を改善するためニップの動力学を大きく変える。動作
中、定着ベルト112がアイドラローラ116のまわり
を回っているとき、被駆動ローラ114が定着ベルト1
12を引張るので、定着ベルトは少し伸張する。この伸
張は弾性層140と織地層142の両方が伸縮可能であ
るためである。その結果は定着ベルトの外面130の歪
エネルギーである。定着ベルトがニップ120を通過し
た後は、定着ベルトにかかる引張力が減少するので、歪
んだ織地層142が緩む。これにより、定着ベルトが収
縮し、その結果定着ベルトの外面30と融着トナー間の
付着力が減少する。
【0027】図3に2層ベルトを示したが、本発明の原
理はより多くの層を持つベルトにも使用できる。たとえ
ば、図5に3層定着ベルト158の破断図を示す。図示
のように、定着ベルト158は、弾性層140と硬質基
層142のほかに、下部弾性層160を有している。弾
性層140と同様に、下部弾性層160は高温下で繰返
し動作させても強度と寿命を維持するであろう弾性材料
から成ることが好ましい。しかし、下部弾性層160
は、被駆動ローラと接触するので、比較的高い摩擦面を
有していなければならない。
【0028】以上、一形式の定着ベルトについて本発明
を説明したが、本発明の原理は、他の形式の定着ベル
ト、たとえばトランスフィックス(転写定着)型ベルト
にも使用することができる。トランスフックス型ベルト
の場合は、最初に感光体上のトナーがトランスフィック
ス型ベルトへ転写され、その転写されたトナーの上に受
容支持体が置かれる。そのあと、トランスフィックス型
ベルトがトナーを受容支持体に融着させる。図6は、ト
ランスフィックス型ベルト202を使用しているプリン
タ200の単純化した略図を示す。感光体206は、被
駆動ローラ208とアイドラローラ210、212と転
写ローラ214とによって所定の位置に保持されてい
る。感光体は、被駆動ローラ208によって矢印213
の方向に回転する。トランスフィックス型ベルト202
は、アイドラローラ216及び218と、加熱ローラ2
20とによって転写ローラ214の隣に保持されてい
る。加熱されたローラ220の反対側に圧力ローラ22
2がある。トランスフィックス型ベルトは、感光体の移
動によって矢印226の方向に駆動される。トナー像が
トランスフィックス型ベルトに接触すると、感光体上の
トナー像がトランスフィックス型ベルトへ転写される
(転写には、電源(図示せず)によって生成された静電
気力を使用してもよい)。転写された像は、次に、加熱
されたローラ220と圧力ローラ222間のニップに送
り込まれた受容支持体230へ転写される。受容支持体
がニップを通過するとき、トナーは受容支持体へ同時に
転写され、融着される。
【0029】明確にするため図面には示してないが、一
般に、定着ベルト112の外面130に剥離液を塗布す
ることが行われている。この剥離液は、通例、隔離制御
装置によって塗布される。剥離液はそのほかに粘着力を
減少させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を組み入れた電子写真式プリンタ
の略図である。
【図2】図1のプリンタに使用されている定着装置の略
図である。
【図3】図2の定着装置に使用されている定着ベルトの
破断図である。
【図4】定着ベルトの基層の平面図である。
【図5】3つの層をもつ代替定着ベルトの破断図であ
る。
【図6】トランスフィックス型ベルトをもつプリンタの
単純化した略図である。
【符号の説明】
8 カラー電子写真式プリンタ 10 感光体ベルト、 12 移動方向 14 被駆動ローラ 16、18 テンション・ローラ 20 モータ 21 帯電前消去ランプ 22 DCコロトロン 24A、24B、24C、24D 露光部 26A、26B、26C、26D 変調されたレーザー
ビーム 27A、27B、27C、27D ラスタ出力スキャナ 32 ブラック現像部 34 ブラックトナー 36 再帯電部 38 DCコロトロン 40 ACスコロトロン 46 イエロー現像部 48 イエロートナー 50 再帯電部 52 DCスコロトロン 54 ACスコロトロン 56 マゼンタ現像部 58 マゼンタトナー 60 再帯電部 62 DCコロトロン 64 ACスコロトロン 66 シアン現像部 68 シアントナー 72 転写前消去ランプ 80 転写前DCスコロトロン 82 受容支持体(コピー用紙) 84 転写用コロトロン 86 分離用コロトロン 90 定着装置 98 清掃前消去ランプ 99 清掃部 101 システム・コントローラ 112 定着ベルト 113 移動方向 114 被駆動ローラ 116 アイドラローラ 118 モータ 120 定着ニップ 122 圧力ローラ 126 トナー 128 用紙の移動方向 130 定着ベルトの外面 140 弾性層 142 織地層 144 内部石英ランプ 146、148 高弾性率の耐熱性繊維 158 3層定着ベルト 160 下部弾性層 200 プリンタ 202 トランスフィックス型定着ベルト 206 感光体 208 被駆動ローラ 210、212 アイドラローラ 213 ベルトの回転方向 214 転写ローラ 216、218 アイドラローラ 220 加熱ローラ 222 圧力ローラ 226 駆動方向 230 受容支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディヴィッド バタット アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14618 ロチェスター パーマーストーン ロー ド 85 (72)発明者 エドワード エフ ボウラー ジュニア アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14450 フェアポート ファイルドストン グロ ーヴ 5 (72)発明者 ジェイ ロバート ブラスザック アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14526 ペンフィールド オールド プレストウ ィック ウェイ 1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周をもつ多層定着ベルトであって、 第1面と第2面をもつ織地層と、前記第1面上の弾性層
    とから成り、 前記織地層は繊維で前記外周に対し鋭角に織られてお
    り、前記弾性層は低い表面張力をもつ順応性材料から成
    ることを特徴とする定着ベルト。
JP2000288311A 1999-10-04 2000-09-22 多層定着ベルト Pending JP2001117393A (ja)

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