JPH06289686A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

Info

Publication number
JPH06289686A
JPH06289686A JP5077108A JP7710893A JPH06289686A JP H06289686 A JPH06289686 A JP H06289686A JP 5077108 A JP5077108 A JP 5077108A JP 7710893 A JP7710893 A JP 7710893A JP H06289686 A JPH06289686 A JP H06289686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
belt
transfer
toner
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5077108A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Ito
眞一 伊東
Shinji Hayakawa
慎司 早川
Tadayuki Taniguchi
匡之 谷口
Ryoko Shibuya
良子 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP5077108A priority Critical patent/JPH06289686A/ja
Publication of JPH06289686A publication Critical patent/JPH06289686A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】1色目のトナー像を転写する場合と、2色目以
降のトナー像を転写する場合の転写率をほぼ同じにす
る。 【構成】複数の画像形成ユニット10Y,10M,10
C,10Kを有しており、各画像形成担持体に沿ってベ
ルトが設けられ走行させられる。該ベルトを挟んで各画
像形成担持体に対向して転写手段が設けられ、前記ベル
トの走行方向における画像形成ユニット10Y,10
M,10C,10Kの下流側にベルトを挟んで加熱・加
圧手段17が設けられる。そして、各転写手段の抵抗値
を、前記ベルトの走行方向における下流側のものほど小
さくする。したがって、転写後に発生する放電などに伴
ってベルトがチャージアップすることがなくなり、画像
形成担持体とベルトの間の電位差を維持することがで
き、各色のトナー像を転写する場合に同じ転写率を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録方式を用
いてカラー画像を形成するカラープリンタや複写機など
のカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録方式を用いてカラー
画像を形成するカラープリンタや複写機においては、同
一の転写体に対して複数回転写を繰り返すことによって
カラー画像を形成するようにしている。図2は従来のカ
ラー画像形成装置の概略図である。
【0003】図において、51はレンズ、52は原稿の
反射光を色分解するための色分解フィルタ、53は画像
形成担持体としての感光体ドラムである。該感光体ドラ
ム53の周囲には帯電装置54、イエロー現像装置5
5、マゼンタ現像装置56、シアン現像装置57、ブラ
ック現像装置58、転写ドラム59及びクリーニング装
置61が配設される。
【0004】また、63は記録支持体カセットであり、
記録支持体として例えば記録紙を収納する。この場合、
記録支持体は転写体を構成し、前記感光体ドラム53に
形成された各色のトナー像が順次記録支持体に転写さ
れ、該記録支持体にカラーのトナー像が形成される。そ
のため、前記記録支持体は給紙ローラ64によって記録
支持体カセット63から給紙された後、送紙ローラ65
によって送紙され、前記転写ドラム59に巻き付けられ
る。
【0005】そして、前記転写ドラム59内には、転写
手段としてのコロナ放電器66が配設される。また、転
写ドラム59に沿って分離爪(つめ)67が配設され、
転写ドラム59の上の記録支持体に対しトナーの色の数
だけトナー像が転写されると、前記分離爪67が作動し
て記録支持体を転写ドラム59から分離する。トナーの
色の数だけトナー像が転写されて記録支持体にカラーの
トナー像が形成された後、記録支持体は転写ドラム59
から分離させられ、定着装置68に搬送され、そこでカ
ラーのトナー像が定着される。そして、記録支持体は排
出ローラ69によって図示しないスタッカに排出され
る。
【0006】前記構成のカラー画像形成装置において、
感光体ドラム53上に形成された各色のトナー像を順次
転写ドラム59に巻き付けられた記録支持体にコロナ放
電器66を使用して転写し、カラーのトナー像を形成す
るようにしている。ところが、1色目のトナー像を転写
する場合よりも、2色目及び3色目のトナー像を転写す
る場合の転写率が極端に低下し、濃度が低くなるととも
に画像品位が低下してしまう。これは、転写後に発生す
る放電などに伴って記録支持体がチャージアップするこ
とが原因である。これを避けるため、前記転写ドラム5
9の外側表面及び内側表面に対向してDC除電装置71
やAC除電装置72が配設され、転写が終了するごとに
記録支持体が除電される。
【0007】また、各色のトナー像ごとに転写手段に形
成される転写電位を異ならせ、転写後に発生する放電な
どに伴って記録支持体のチャージアップを補償するよう
にしたものが提供されている。この場合、例えば2色目
以降のトナー像を転写するための転写電位を1色目のト
ナー像を転写するための転写電位より高く設定し、記録
支持体と感光体ドラム53の間の電位差を適正化するよ
うになっている。
【0008】次に、タンデム型のカラー画像形成装置に
ついて説明する。図3は従来のタンデム型のカラー画像
形成装置の概略図である。図において、75は駆動ロー
ラ76及び引張ローラ77間に張設された転写体として
の記録紙搬送ベルトである。該記録紙搬送ベルト75に
対向してイエロー画像形成ユニット79、マゼンタ画像
形成ユニット80、シアン画像形成ユニット81及びブ
ラック画像形成ユニット82が配設される。各画像形成
ユニット79〜82は、画像形成担持体としての感光体
ドラム84、帯電装置85、現像装置86及びクリーニ
ング装置88から成り、帯電装置85、現像装置86及
びクリーニング装置88は前記感光体ドラム84の周囲
に配設される。
【0009】91〜94は各画像形成ユニット79〜8
2における感光体ドラム84の表面を照射する露光装置
であり、感光体ドラム84の回転方向における帯電装置
85と現像装置86の間に配設される。また、95〜9
8は前記記録紙搬送ベルト75を挟んで各感光体ドラム
84に対向して配設された転写手段としての転写装置で
ある。
【0010】また、99は記録支持体として例えば記録
紙を前記記録紙搬送ベルト75の上に給紙する給紙部、
100は記録支持体に転写された各色のトナー像を定着
する定着装置である。この場合も、1色目のトナー像を
転写する場合よりも、2色目及び3色目のトナー像を転
写する場合の転写率が低下し、濃度が低くなるとともに
画像品位が低下してしまう。そこで、前記記録紙搬送ベ
ルト75の走行方向における各転写装置95〜98の下
流側に図示しない除電装置を配設し、転写率を向上させ
るようにしている(特公昭62−52296号公報参
照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカラー画像形成装置においては、図2のカラー画像
形成装置の場合、一つの転写ドラム59に対してトナー
の色の数だけ転写を繰り返す必要があるため、カラー画
像を形成するまでの時間が長くなってしまう。また、図
3のタンデム型のカラー画像形成装置の場合、記録紙搬
送ベルト75の走行方向における各転写装置95〜98
の下流側に除電装置を配設する必要があるため、カラー
画像形成装置が大型化してしまうだけでなく、コストが
高くなってしまう。
【0012】また、図3のタンデム型のカラー画像形成
装置において、各転写電位の設定を適正化して転写率を
向上させることもできるが、この場合、各転写装置95
〜98にそれぞれ異なる転写電位を形成する必要がある
ため、転写用の図示しない電源が複数必要となり、カラ
ー画像形成装置が大型化してしまうだけでなく、コスト
が高くなってしまう。
【0013】本発明は、前記従来のカラー画像形成装置
の問題点を解決して、転写用の電源を複数設けることな
く、1色目のトナー像を転写する場合と、2色目以降の
トナー像を転写する場合の転写率をほぼ同じにすること
ができ、また、濃度を十分に高くすることができ、画像
品位を低下させることのないカラー画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のカ
ラー画像形成装置においては、画像形成担持体及び該画
像形成担持体にトナー像を形成する画像形成手段から成
る複数の画像形成ユニットを有しており、各画像形成担
持体に沿ってベルトが設けられ、かつ、一方向に走行さ
せられる。
【0015】該ベルトを挟んで各画像形成担持体に対向
して転写手段が設けられ、前記ベルトの走行方向におけ
る画像形成ユニットの下流側にベルトを挟んで加熱・加
圧手段が設けられる。そして、各転写手段の抵抗値を、
前記ベルトの走行方向における下流側のものほど小さく
する。
【0016】
【作用】本発明によれば、前記のようにカラー画像形成
装置においては、画像形成担持体及び該画像形成担持体
にトナー像を形成する画像形成手段から成る複数の画像
形成ユニットを有しており、各画像形成担持体に沿って
ベルトが設けられ、かつ、一方向に走行させられる。
【0017】該ベルトを挟んで各画像形成担持体に対向
して転写手段が設けられ、前記ベルトの走行方向におけ
る画像形成ユニットの下流側にベルトを挟んで加熱・加
圧手段が設けられる。したがって、各画像形成ユニット
において画像形成担持体に形成されたトナー像が前記ベ
ルトに転写され、ベルトにカラーのトナー像が形成され
る。次に、該ベルトと記録支持体が重ねられ、加熱・加
圧手段によって挟持され、加熱され加圧される。その結
果、ベルト上のトナー像は記録支持体に転写され、同時
に定着される。
【0018】そして、各転写手段の抵抗値を、前記ベル
トの走行方向における下流側のものほど小さくする。し
たがって、前の色のトナーの転写後に発生する放電など
に伴ってベルトがチャージアップすることがなくなり、
画像形成担持体とベルトの間の電位差を維持することが
できるため、各色のトナー像を転写する場合に同じ転写
率を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示すカ
ラー画像形成装置の概略図である。図において、8は中
間転写ベルトであり、該中間転写ベルト8は、後述する
ように加熱されて160〔℃〕前後に達するので耐熱性
が必要であり、基材としてポリエステル、ポリイミド、
ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリエ
ーテルエーテルケトン等のフィルムを使用することがで
きる。また、帯電を防止するために基材中にカーボンを
分散させた。
【0020】前記中間転写ベルト8の抵抗値が10
11〔Ω〕より大きいと、転写後に発生する放電が大きく
なるとともにトナー15の飛散、トナー像の乱れが多く
なる。また、抵抗値が104 〔Ω〕以下であると、充電
された電荷が接触している各種部材に逃げやすく、転写
電位が低下して転写率が低下してしまう。そこで、抵抗
値を105 〜1010〔Ω〕とするのがよく、特に107
〜109 〔Ω〕とするのが好ましい。また、厚さを10
0〔mm〕以下とし、かつ、引張強度と取扱性を考慮し
て5〔mm〕以上とするのが好ましい。本実施例におい
ては、ポリイミドの基材に離型性が良好なPFA、FE
P等のフッ素樹脂を被覆したものを使用した。
【0021】そして、前記中間転写ベルト8の周囲に
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のト
ナー像を形成するための画像形成ユニット10Y,10
M,10C,10Kがそれぞれ設けられる。各画像形成
ユニット10Y,10M,10C,10Kは、画像形成
担持体としての感光体ドラム11、該感光体ドラム11
の周囲に順に設けられた帯電装置12、露光装置13及
び現像装置14をそれぞれ有している。そして、各現像
装置14のトナー収容槽内にはそれぞれイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各色のトナー15が収容さ
れ、トナー担持体14aが回転自在に設けられる。
【0022】前記感光体ドラム11は導電性支持体の上
に光導電層を形成したものであり、セレン感光体、有機
系感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン感光
体等のいずれも使用することができる。そして、帯電装
置12が感光体ドラム11に対向して設けられ、感光体
ドラム11の表面を一様にかつ均一に帯電する。本実施
例においては、図に示すような接触型の帯電ブレードが
使用され、該帯電ブレードは例えば金属製の板金に導電
性のゴムを被覆して形成される。このほかに、導電性の
帯電ローラや非接触型のコロナ放電器なども使用するこ
とができる。
【0023】また、露光装置13は画像信号を光に変換
して感光体ドラム11に照射する。該露光装置13とし
てはレーザ、LEDアレイ等の光源と作像光学系を組み
合わせたものが使用される。本実施例においては、光源
としてLEDアレイを使用し、作像光学系としてロッド
アレイレンズを使用した。さらに、現像装置14は、ト
ナー担持体14aの表面にトナー15を吸着して矢印方
向に搬送し、感光体ドラム11上に形成された静電潜像
を現像する。該現像装置14としては二成分磁気ブラシ
現像器、一成分磁気ブラシ現像器、一成分非磁性現像器
等のいずれも使用することができる。
【0024】前記中間転写ベルト8を挟み、各感光体ド
ラム11に対向して転写手段としての転写装置16Y,
16M,16C,16Kがそれぞれ設けられる。該転写
装置16Y,16M,16C,16Kはトナー15を静
電的に中間転写ベルト8に転移させるものであり、非接
触型のコロナ放電器や、接触型の導電性ローラ又は導電
性ブレードを使用することができる。本実施例において
は導電性ローラを使用した。該導電性ローラは、金属製
の支持体にゴム又はスポンジなどの弾性の抵抗体層を被
覆して形成される。また、必要に応じて抵抗体層の表面
に保護層などを被覆してもよい。そして、転写時には、
これらの複数の導電性ローラの支持体に同じ転写電位形
成手段25によって同じ転写電位が形成される。
【0025】前記中間転写ベルト8の走行方向における
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの下
流側には加熱・加圧手段17が設けられる。該加熱・加
圧手段17は中間転写ベルト8を挟み、対向して設けら
れた一対のローラ18,19から成る。一方のローラ1
8は少なくとも加熱手段を備え、該ローラ18に他方の
ローラ19が一定の加圧力で圧接される。前記加熱手段
は、金属製の中空部材にハロゲンランプを内蔵したもの
で形成される。また、ガラス、セラミックス等の基材の
表面にNi−Pなどから成る発熱抵抗体層を形成し、更
にその上にTa 2 5 、フッ素樹脂等の保護層を形成し
たものも使用することができる。一対のローラ18,1
9のうち少なくとも一方は金属パイプにシリコーンゴム
などのゴムを被覆した弾性体で形成される。本実施例に
おいては、ローラ18に加熱手段を備え、ローラ19の
表面にシリコーンゴムを被覆した。
【0026】また、前記中間転写ベルト8の走行方向に
おける前記加熱・加圧手段17の下流側には中間転写ベ
ルト8を走行させるための駆動ローラ20が設けられて
おり、該駆動ローラ20に対して急な角度で屈曲するよ
うに中間転写ベルト8が掛けられている。したがって、
中間転写ベルト8と駆動ローラ20の間の摩擦係数を大
きくすることができ、記録支持体9は腰の強さによって
中間転写ベルト8から容易に分離される。そして、加熱
・加圧手段17と駆動ローラ20の間には、中間転写ベ
ルト8に沿って図示しないガイドプレートが設けられ
る。
【0027】また、中間転写ベルト8は、ガイドローラ
21、中間転写ベルト8に一定の張力を与えるための引
張ローラ22、中間転写ベルト8の横方向への斜行を矯
正するスキュー矯正ローラ23及びガイドローラ24に
掛けられる。前記画像形成ユニット10Y,10M,1
0C,10Kの上方には、記録支持体9を挿入するため
の挿入手段が設けられる。該挿入手段は記録支持体9を
積層して収納する記録支持体カセット28、収納された
記録支持体9を順に中間転写ベルト8の上に給紙するた
めの給紙ローラ29、記録支持体9を案内する一対の給
紙ガイド30、記録支持体9を送紙するための一対の送
紙ローラ34、及び記録支持体9を加熱・加圧手段17
まで案内する一対の給紙ガイド35から成る。
【0028】次に、本発明のカラー画像形成装置の動作
について説明する。まず、前記中間転写ベルト8を走行
させるための駆動ローラ20及び各感光体ドラム11
が、図示しない駆動手段によって矢印方向に一定の周速
度で回転させられる。そして、各画像形成ユニット10
Y,10M,10C,10Kにおいては、記録を開始す
るスタート信号に基づいて感光体ドラム11の表面が帯
電装置12によって一様にかつ均一に帯電される。次
に、露光装置13によって感光体ドラム11が画像信号
に対応して露光され、静電潜像が形成される。ここで
は、画像に対応する箇所に光が照射され、帯電した電荷
が消去される画像部と、帯電した電荷がそのまま残され
る非画像部が形成される。
【0029】続いて、感光体ドラム11に接触し又は近
接して設けられた現像装置14によって、前記静電潜像
は可視像化される。本実施例では反転現像が行われ、感
光体ドラム11の導電性支持体とトナー担持体14aの
間にバイアス電位が印加される。したがって、トナー担
持体14aの上の帯電したトナー15は静電気力によっ
て感光体ドラム11に付着し、現像されてトナー像が形
成される。以上のように、各画像形成ユニット10Y,
10M,10C,10Kにおいて、画像信号に基づいて
各色のトナー15が各感光体ドラム11に付着し、現像
されて各色のトナー像が形成される。
【0030】次に、感光体ドラム11上に形成されたト
ナー像は、感光体ドラム11と対向する各転写装置16
Y,16M,16C,16Kに形成された転写電位によ
って中間転写ベルト8の上の記録支持体9に静電的に転
写される。そのため、各転写装置16Y,16M,16
C,16Kの導電性ローラの支持体には、トナー15の
帯電極性とは逆の極性の転写電位が転写電位形成手段2
5によって形成される。
【0031】図4は本発明の実施例におけるカラー画像
形成装置の各色のトナーの転写シーケンスを示す図であ
る。中間転写ベルト8(図1)上の記録の先頭位置がイ
エローのトナー15で現像された感光体ドラム11の位
置に到達すると、感光体ドラム11上のイエローのトナ
ー像が中間転写ベルト8の移動に伴って転写される。さ
らに、中間転写ベルト8上の記録の先頭位置がマゼンタ
のトナー15で現像された感光体ドラム11の位置に到
達すると、同様にイエローのトナー像が転写された中間
転写ベルト8上にマゼンタのトナー像が転写される。同
様にシアン、ブラックのトナー像が転写され、各トナー
像の転写はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順
で終了する。この転写段階では各トナー像が同時に転写
される期間がある。
【0032】そのため、各転写装置16Y,16M,1
6C,16Kの抵抗値をすべて同じに設定した場合、後
の色のトナー像を転写する場合において、前の色のトナ
ー像の転写後の剥離(はくり)により発生する放電など
に伴って中間転写ベルト8がチャージアップし、感光体
ドラム11と中間転写ベルト8の間の電位差が減衰す
る。これにより、後方のトナー15ほど転写率が低下し
てしまう。
【0033】そこで、これを防止するため、各転写装置
16Y,16M,16C,16Kの抵抗値を下流側のも
のほど小さくすることによってチャージアップを補償す
るようにしている。こうすることにより、感光体ドラム
11と中間転写ベルト8の間の電位差を維持することが
でき、2色目以降のトナー15も1色目と同様な転写率
を得ることができる。
【0034】本実施例においては、転写装置16Yの抵
抗値を109 〔Ω〕に、転写装置16Mの抵抗値を2×
108 〔Ω〕に、転写装置16Cの抵抗値を5×106
〔Ω〕に、転写装置16Kの抵抗値を105 〔Ω〕に設
定し、また、転写電位を2.7〔kV〕に設定した。こ
の条件下において、各色のトナー15の中間転写ベルト
8への転写率はほとんど同じ程度になり、各色のトナー
像の濃度が均一になり、しかも、中間転写ベルト8上に
乱れのないカラーのトナー像が形成される。
【0035】その後、前記中間転写ベルト8上のカラー
のトナー像は加熱・加圧手段17まで搬送される。ここ
で、挿入手段の給紙ローラ29が記録支持体カセット2
8に収納された記録支持体9を給紙し、給紙ガイド30
によって案内し、送紙ローラ34によって送紙する。そ
して、記録支持体9は中間転写ベルト8の走行方向にお
ける加熱・加圧手段17の手前で中間転写ベルト8上の
トナー像と重ねられ、加熱・加圧手段17の両ローラ1
8,19によって挟持され、加熱され加圧される。その
結果、中間転写ベルト8のトナー像のトナー15にロー
ラ19の熱が伝達され、トナー15は加熱され溶融させ
られる。
【0036】その後、前記記録支持体9は、中間転写ベ
ルト8の走行方向における加熱・加圧手段17の下流側
に中間転写ベルト8と重ねられた状態で搬送される。そ
して、記録支持体9は駆動ローラ20によって中間転写
ベルト8が急な角度で屈曲させられる箇所まで搬送さ
れ、その箇所で記録支持体9は腰の強さによって中間転
写ベルト8から分離される。
【0037】この時点で、溶融させられていたトナー1
5は冷却され、固体状態になる。したがって、トナー1
5は凝集力が大きく一体となり、中間転写ベルト8上の
トナー像はトナー15との間の接着力が強い記録支持体
9に転写され、同時に定着される。この場合、記録支持
体9に転写されたトナー像のトナー15の表面は中間転
写ベルト8の表面にならって極めて平滑になり、光沢の
あるカラー画像が形成される。その後、記録支持体9は
カラー画像形成装置の外の図示しないスタッカに排出さ
れる。
【0038】前記中間転写ベルト8はその表面にフッ素
樹脂が被覆されていて離型性が良好であり、また、トナ
ー15は固体状態になって凝集力が大きく一体となるた
め、転写後の中間転写ベルト8にトナー15はほとんど
残留することがない。したがって、次の画像形成におい
て、記録支持体9に残像が発生することは全くない。図
5は本発明のカラー画像形成装置における転写装置の抵
抗値と中間転写ベルトへのトナーの転写率の関係図であ
る。
【0039】図に示すように、各転写装置16Y,16
M,16C,16K(図1)の抵抗値を変化させると、
転写率はほとんど同じ程度になり、各色のトナー像の濃
度を均一にすることができる。しかも、トナー像の乱れ
はなく、記録支持体9に転写されるカラーのトナー像の
画像品位が向上する。図6は転写装置の抵抗値を同じに
したときの抵抗値と中間転写ベルトへのトナーの転写率
の関係図である。
【0040】各転写装置16Y,16M,16C,16
K(図1)の抵抗値を同じにし、転写電位を2.7〔k
V〕に設定したときの中間転写ベルト8への転写率を示
している。図に示すように、2色目以降のトナー像を転
写する場合、1色目のトナー像を転写する場合に比較し
て転写率が大きく低下し、各色のトナー像の濃度が不均
一になる。また、2色目以降のトナー像を転写する場合
にトナー15が飛散したり、トナー像の乱れが発生し
た。
【0041】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればカラー画像形成装置においては、画像形成担持体及
び該画像形成担持体にトナー像を形成する画像形成手段
から成る複数の画像形成ユニットを有しており、各画像
形成担持体に沿ってベルトが設けられ、かつ、一方向に
走行させられる。
【0043】該ベルトを挟んで各画像形成担持体に対向
して転写手段が設けられ、前記ベルトの走行方向におけ
る画像形成ユニットの下流側にベルトを挟んで加熱・加
圧手段が設けられる。そして、各転写手段の抵抗値を、
前記ベルトの走行方向における下流側のものほど小さく
する。したがって、前の色のトナーの転写後に発生する
放電などに伴ってベルトがチャージアップすることがな
くなり、画像形成担持体とベルトの間の電位差を維持す
ることができるため、各色のトナー像を転写する場合に
同じ転写率を得ることができる。
【0044】その結果、記録支持体上のトナー像の濃度
を十分に高くすることができ、画像品位を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すカラー画像形成装置の概
略図である。
【図2】従来のカラー画像形成装置の概略図である。
【図3】従来のタンデム型のカラー画像形成装置の概略
図である。
【図4】本発明の実施例におけるカラー画像形成装置の
各色のトナーの転写シーケンスを示す図である。
【図5】本発明のカラー画像形成装置における転写装置
の抵抗値と中間転写ベルトへのトナーの転写率の関係図
である。
【図6】転写装置の抵抗値を同じにしたときの抵抗値と
中間転写ベルトへのトナーの転写率の関係図である。
【符号の説明】
8 中間転写ベルト 10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット 11 感光体ドラム 16Y,16M,16C,16K 転写装置 17 加熱・加圧手段
フロントページの続き (72)発明者 渋谷 良子 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)画像形成担持体及び該画像形成担
    持体にトナー像を形成する画像形成手段から成る複数の
    画像形成ユニットと、(b)各画像形成担持体に沿って
    設けられ、かつ、一方向に走行させられるベルトと、
    (c)該ベルトを挟んで各画像形成担持体に対向して設
    けられた転写手段と、(d)前記ベルトの走行方向にお
    ける画像形成ユニットの下流側にベルトを挟んで設けら
    れた加熱・加圧手段と、(e)各転写手段の抵抗値を、
    前記ベルトの走行方向における下流側のものほど小さく
    したことを特徴とするカラー画像形成装置。
JP5077108A 1993-04-02 1993-04-02 カラー画像形成装置 Withdrawn JPH06289686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5077108A JPH06289686A (ja) 1993-04-02 1993-04-02 カラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5077108A JPH06289686A (ja) 1993-04-02 1993-04-02 カラー画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06289686A true JPH06289686A (ja) 1994-10-18

Family

ID=13624594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5077108A Withdrawn JPH06289686A (ja) 1993-04-02 1993-04-02 カラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06289686A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6021286A (en) * 1997-11-27 2000-02-01 Fujitsu Limited Image forming apparatus
WO2002056119A1 (fr) * 2001-01-12 2002-07-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Dispositif de formation d'image
JP2005010759A (ja) * 2003-05-22 2005-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2006195143A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017134212A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6021286A (en) * 1997-11-27 2000-02-01 Fujitsu Limited Image forming apparatus
WO2002056119A1 (fr) * 2001-01-12 2002-07-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Dispositif de formation d'image
US6922542B2 (en) 2001-01-12 2005-07-26 Fuji 'xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2005010759A (ja) * 2003-05-22 2005-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2006195143A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017134212A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法
EP3200026B1 (en) * 2016-01-27 2019-03-06 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3946237B2 (ja) 無端ウェブを使用した、中間イメージ転写部材から受取部材へのマーキング粒子イメージの転写を容易とする方法および装置
JP2002318482A (ja) 画像形成装置
JPH1124443A (ja) 画像形成装置
US6205301B1 (en) Two-sided image forming apparatus
JPH11161055A (ja) 画像形成装置
US5905931A (en) Electrophotographic image forming apparatus
JPH06289686A (ja) カラー画像形成装置
JP2006251531A (ja) 画像形成装置
JP5213388B2 (ja) 画像形成装置
JP2003043783A (ja) 画像形成装置
JP2586239B2 (ja) 定着装置
JP2000137421A (ja) 画像形成装置
JPH09274398A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2003195574A (ja) 両面及び片面印刷プリンタ及び静電印刷装置
JP3265040B2 (ja) カラー画像形成装置
JP4680586B2 (ja) 画像形成装置
JP3273587B2 (ja) 画像形成装置
JPH11161054A (ja) 画像形成装置
JP5564993B2 (ja) 画像形成装置
JP4058844B2 (ja) 画像形成装置
JP3675151B2 (ja) 両面画像形成装置
JPH0743975A (ja) カラー画像形成装置
JPH11102125A (ja) 画像形成装置
JPH10207247A (ja) 画像形成装置
JP2004264646A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000704