JP3273587B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP3273587B2 JP3273587B2 JP35279295A JP35279295A JP3273587B2 JP 3273587 B2 JP3273587 B2 JP 3273587B2 JP 35279295 A JP35279295 A JP 35279295A JP 35279295 A JP35279295 A JP 35279295A JP 3273587 B2 JP3273587 B2 JP 3273587B2
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- roller
- transfer belt
- intermediate transfer
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- belt
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ドラム表面
に形成した各色毎のトナー像を順次中間転写ベルトに転
写した後、転写紙に転写してカラー画像を得る画像形成
装置に係わり、特に中間転写ベルトから転写紙を分離す
る転写紙分離装置を用いた画像形成装置の改良に関す
る。
に形成した各色毎のトナー像を順次中間転写ベルトに転
写した後、転写紙に転写してカラー画像を得る画像形成
装置に係わり、特に中間転写ベルトから転写紙を分離す
る転写紙分離装置を用いた画像形成装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりシアン、マゼンタ、イエロー等
の各色のトナー像を重ね合わせながらカラー画像を形成
する電子写真方式において、転写紙にトナー像を直接重
ねるのでなく中間転写ベルトである円筒状ないしベルト
状に形成されたエンドレス転写シートに各色のトナー像
の重ね合わせを行なった後、該重ね合わせカラー画像を
再度記録媒体に転写させる中間転写方式がある。
の各色のトナー像を重ね合わせながらカラー画像を形成
する電子写真方式において、転写紙にトナー像を直接重
ねるのでなく中間転写ベルトである円筒状ないしベルト
状に形成されたエンドレス転写シートに各色のトナー像
の重ね合わせを行なった後、該重ね合わせカラー画像を
再度記録媒体に転写させる中間転写方式がある。
【0003】かかる中間転写方式として、例えば特開平
5−265331号公報に示すように感光体に形成され
た各色のトナー像を内部にバックアップローラで保持し
た円筒状の中間転写ベルトに一旦転写して、種々の色重
ねを行った後中間転写ベルトと転写ローラとで形成され
るニップ部に転写紙を搬送させて、転写紙表面に転写し
てカラー画像を形成するように構成されている。
5−265331号公報に示すように感光体に形成され
た各色のトナー像を内部にバックアップローラで保持し
た円筒状の中間転写ベルトに一旦転写して、種々の色重
ねを行った後中間転写ベルトと転写ローラとで形成され
るニップ部に転写紙を搬送させて、転写紙表面に転写し
てカラー画像を形成するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる技術は、中間転
写ベルトと転写ローラで形成されるニップ部において、
中間転写ベルトの曲率が大きくて、転写ローラの曲率が
小で構成されていることが一般的で、用紙にトナー像を
転写するときに両者のニップ部を通過する転写紙は大き
な曲率の中間転写ベルトのほうに引かれて巻きつくよう
になる。このため、コシの強い特別の厚紙しか使用でき
ないか又は転写紙のジャム等が発生するため、分離爪を
用いて剥離させる構成が取られている。しかしながら、
このような構成はコストアップとなるばかりか、特に色
重ねによりカラー画像を形成するにあたっては振動等で
画像の乱れ等が発生する可能性がある。又分離爪を用い
ることは未定着トナー像に前記分離爪が接触し、縦筋等
が発生しやすい。
写ベルトと転写ローラで形成されるニップ部において、
中間転写ベルトの曲率が大きくて、転写ローラの曲率が
小で構成されていることが一般的で、用紙にトナー像を
転写するときに両者のニップ部を通過する転写紙は大き
な曲率の中間転写ベルトのほうに引かれて巻きつくよう
になる。このため、コシの強い特別の厚紙しか使用でき
ないか又は転写紙のジャム等が発生するため、分離爪を
用いて剥離させる構成が取られている。しかしながら、
このような構成はコストアップとなるばかりか、特に色
重ねによりカラー画像を形成するにあたっては振動等で
画像の乱れ等が発生する可能性がある。又分離爪を用い
ることは未定着トナー像に前記分離爪が接触し、縦筋等
が発生しやすい。
【0005】本発明は上述の欠点に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は簡単な構成で、画像乱れが無く転写
紙の剥離を可能にした画像形成装置を提供することにあ
る。
で、本発明の目的は簡単な構成で、画像乱れが無く転写
紙の剥離を可能にした画像形成装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために本発明は中間転写ベルトの曲率や材質、又バック
アップローラと転写ローラの材質等を規定して前記目的
を達成するものである。即ち請求項1記載の発明は、内
周側にバックアップローラを当接させ円筒ベルト状に配
設した中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの表面に
当接し、かつ、前記バックアップローラと前記中間転写
ベルトを介して対向して配置した転写ローラとを備え、
前記中間転写ベルト表面にトナーを担持可能に構成する
とともに、前記中間転写ベルトと転写ローラとで形成さ
れるニップ部に転写紙を搬送させて静電的に前記トナー
を前記転写紙表面に転写可能に構成した画像形成装置に
おいて、前記バックアップローラと転写ローラとの位置
関係を規定する事により前記目的を円滑に達成するもの
で、前記バックアップローラを転写ローラより軟質な材
料で形成し、該転写ローラをバックアップローラ周面側
に食込ますように配置するとともに、中間転写ベルトと
バックアップローラの回転中心を結んだ直線よりも、前
記転写ローラの回転中心が転写紙搬送方向上流側に成る
ように配置させたことを特徴とするものである。
ために本発明は中間転写ベルトの曲率や材質、又バック
アップローラと転写ローラの材質等を規定して前記目的
を達成するものである。即ち請求項1記載の発明は、内
周側にバックアップローラを当接させ円筒ベルト状に配
設した中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの表面に
当接し、かつ、前記バックアップローラと前記中間転写
ベルトを介して対向して配置した転写ローラとを備え、
前記中間転写ベルト表面にトナーを担持可能に構成する
とともに、前記中間転写ベルトと転写ローラとで形成さ
れるニップ部に転写紙を搬送させて静電的に前記トナー
を前記転写紙表面に転写可能に構成した画像形成装置に
おいて、前記バックアップローラと転写ローラとの位置
関係を規定する事により前記目的を円滑に達成するもの
で、前記バックアップローラを転写ローラより軟質な材
料で形成し、該転写ローラをバックアップローラ周面側
に食込ますように配置するとともに、中間転写ベルトと
バックアップローラの回転中心を結んだ直線よりも、前
記転写ローラの回転中心が転写紙搬送方向上流側に成る
ように配置させたことを特徴とするものである。
【0007】この場合前記中間転写ベルトとバックアッ
プローラの回転中心を結んだ直線と、前記中間転写ベル
トと転写ローラの回転中心を結んだ直線とのなす角を1
〜9°の範囲に設定するのがよい。
プローラの回転中心を結んだ直線と、前記中間転写ベル
トと転写ローラの回転中心を結んだ直線とのなす角を1
〜9°の範囲に設定するのがよい。
【0008】尚、前記転写ベルトにポリカーボネートを
用いた場合は、転写ローラの回転中心が転写紙搬送方向
上流側に成るように配置する必要があるが、前記中間転
写ベルトをPEEK材で形成した場合は後記に記載のよ
うに前記バックアップローラを転写ローラより軟質な材
料で形成し、該転写ローラをバックアップローラ周面側
に食込ますように配置し、前記ニップ部出口側に形成さ
れる中間転写ベルトのR部(R 1 )を中間転写ベルトの
曲率半径より小に設定するだけでよい。 一方、前記中間
転写ベルトをポリイミドで形成した場合には、ニップ部
出口側に分離電極を配するのがよい。
用いた場合は、転写ローラの回転中心が転写紙搬送方向
上流側に成るように配置する必要があるが、前記中間転
写ベルトをPEEK材で形成した場合は後記に記載のよ
うに前記バックアップローラを転写ローラより軟質な材
料で形成し、該転写ローラをバックアップローラ周面側
に食込ますように配置し、前記ニップ部出口側に形成さ
れる中間転写ベルトのR部(R 1 )を中間転写ベルトの
曲率半径より小に設定するだけでよい。 一方、前記中間
転写ベルトをポリイミドで形成した場合には、ニップ部
出口側に分離電極を配するのがよい。
【0009】従って前記発明はいずれも、中間転写ベル
トの曲率が大きくても中間転写ベルトの回転する方向に
用紙が追従して排出することはなく、中間転写ベルトか
ら離れる方向に転写紙が排出されるために中間転写ベル
トに巻きつくことはない。
トの曲率が大きくても中間転写ベルトの回転する方向に
用紙が追従して排出することはなく、中間転写ベルトか
ら離れる方向に転写紙が排出されるために中間転写ベル
トに巻きつくことはない。
【0010】又本発明は内周側にバックアップローラが
当接した中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの表面
に当接し、かつ、前記バックアップローラと前記中間転
写ベルトを介して対向して配置した転写ローラとを備
え、前記中間転写ベルト表面にトナーを担持可能に構成
するとともに、前記中間転写ベルトと転写ローラとで形
成されるニップ部に転写紙を搬送させて静電的に前記ト
ナーを前記転写紙表面に転写可能に構成した画像形成装
置において、前記ニップ部出口側に形成される中間転写
ベルトのR部(曲率部)を中間転写ベルトの曲率半径よ
り小、好ましくはニップ部入口側に形成される中間転写
ベルトのR部より小になるように構成しても良い。 かか
る改良技術によれば、中間転写ベルトの曲率が大きくて
も転写紙が分離するところで中間転写ベルトの曲率半径
が小さくなっているために、該曲率半径を利用して中間
転写ベルトの周面から転写紙を分離し、中間転写ベルト
から離れる方向に転写紙が排出されるために中間転写ベ
ルトに巻きつくことはない。
当接した中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの表面
に当接し、かつ、前記バックアップローラと前記中間転
写ベルトを介して対向して配置した転写ローラとを備
え、前記中間転写ベルト表面にトナーを担持可能に構成
するとともに、前記中間転写ベルトと転写ローラとで形
成されるニップ部に転写紙を搬送させて静電的に前記ト
ナーを前記転写紙表面に転写可能に構成した画像形成装
置において、前記ニップ部出口側に形成される中間転写
ベルトのR部(曲率部)を中間転写ベルトの曲率半径よ
り小、好ましくはニップ部入口側に形成される中間転写
ベルトのR部より小になるように構成しても良い。 かか
る改良技術によれば、中間転写ベルトの曲率が大きくて
も転写紙が分離するところで中間転写ベルトの曲率半径
が小さくなっているために、該曲率半径を利用して中間
転写ベルトの周面から転写紙を分離し、中間転写ベルト
から離れる方向に転写紙が排出されるために中間転写ベ
ルトに巻きつくことはない。
【0011】更に前記改良技術を具体化して、前記バッ
クアップローラを転写ローラより軟質な材料、具体的に
は弾性材料で形成し、該転写ローラをバックアップロー
ラ周面側に食込ますように配置するとともに、前記食込
みによりニップ部出口側に形成される中間転写ベルトの
R部(R 1 )が、ニップ部入口側に形成される中間転写
ベルトのR部より小になるように前記転写ローラを配置
してもよい。 ここで転写ローラをバックアップローラ周
面側に食込ますとは、具体的にはバックアップローラの
半径をL 2 、中間転写ベルトの回転中心からバックアッ
プローラ中心を通るニップ部までの距離をL、中間転写
ベルトの回転中心からバックアップローラ中心までの距
離をL 1 とした場合に、 L<L 1 +L 2 となるように前記転写ローラを配設すればよく、その食
込み量(L 1 +L 2 −L)はバックアップローラ直径の1
〜15%程度が適当である。
クアップローラを転写ローラより軟質な材料、具体的に
は弾性材料で形成し、該転写ローラをバックアップロー
ラ周面側に食込ますように配置するとともに、前記食込
みによりニップ部出口側に形成される中間転写ベルトの
R部(R 1 )が、ニップ部入口側に形成される中間転写
ベルトのR部より小になるように前記転写ローラを配置
してもよい。 ここで転写ローラをバックアップローラ周
面側に食込ますとは、具体的にはバックアップローラの
半径をL 2 、中間転写ベルトの回転中心からバックアッ
プローラ中心を通るニップ部までの距離をL、中間転写
ベルトの回転中心からバックアップローラ中心までの距
離をL 1 とした場合に、 L<L 1 +L 2 となるように前記転写ローラを配設すればよく、その食
込み量(L 1 +L 2 −L)はバックアップローラ直径の1
〜15%程度が適当である。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。図1は、本発
明が適用される画像形成装置の概略図、図2は、本発明
の特徴部である転写部付近を説明する説明図である。
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。図1は、本発
明が適用される画像形成装置の概略図、図2は、本発明
の特徴部である転写部付近を説明する説明図である。
【0015】本発明の実施例に係る画像形成装置は、図
1に示すように、図示しない光源からの光線をポリゴン
ミラー2、レンズ系3等で構成される光走査系1により
ミラー4、5、6及び7、8を介して、感光体ドラム9
A及び9Bに照射して静電潜像を形成する。なお、87
A、87Bは前記静電潜像の形成に先立って感光体9A
及び9B表面を均一に帯電させる帯電器である。そし
て、感光体ドラム9Aには、黒色トナーの現像器10
A、及びマゼンタ色トナーの現像器10Bが付設され、
感光体ドラム9Bには、シアン色トナーの現像器10
C、イエロー色トナーの現像器10Dが付設されてい
る。
1に示すように、図示しない光源からの光線をポリゴン
ミラー2、レンズ系3等で構成される光走査系1により
ミラー4、5、6及び7、8を介して、感光体ドラム9
A及び9Bに照射して静電潜像を形成する。なお、87
A、87Bは前記静電潜像の形成に先立って感光体9A
及び9B表面を均一に帯電させる帯電器である。そし
て、感光体ドラム9Aには、黒色トナーの現像器10
A、及びマゼンタ色トナーの現像器10Bが付設され、
感光体ドラム9Bには、シアン色トナーの現像器10
C、イエロー色トナーの現像器10Dが付設されてい
る。
【0016】感光体ドラム9A、9Bの表面は、無端状
のベルトを円筒状に形成した中間転写ベルト11に当接
する。中間転写ベルト11は体積抵抗率が1010〜10
14Ω・cmの中抵抗領域にある抵抗体であり、厚さ15
0μm程度で、可撓性で伸縮性がほとんどない例えばポ
リカーボネイト、ポリイミド、ポリエーテル(PEE
K)等で成形されている。この円筒状に形成した中間転
写ベルト11の両端は不図示であるがフランジが配置さ
れており、フランジに中間転写ベルト11両端を貼着し
て、フランジが駆動源に接続されて中間転写ベルト11
を回転可能に構成している。
のベルトを円筒状に形成した中間転写ベルト11に当接
する。中間転写ベルト11は体積抵抗率が1010〜10
14Ω・cmの中抵抗領域にある抵抗体であり、厚さ15
0μm程度で、可撓性で伸縮性がほとんどない例えばポ
リカーボネイト、ポリイミド、ポリエーテル(PEE
K)等で成形されている。この円筒状に形成した中間転
写ベルト11の両端は不図示であるがフランジが配置さ
れており、フランジに中間転写ベルト11両端を貼着し
て、フランジが駆動源に接続されて中間転写ベルト11
を回転可能に構成している。
【0017】感光体ドラム9A、9B表面の潜像は、該
ドラムが1回転ごとに前記現像器10A〜10Dにより
順次一色ずつ現像され、中間転写ベルト11に静電気力
により一次転写される。一色の転写が終わると、感光体
ドラム9A、9Bはクリーナー機構88A、88Bで残
留トナーを取り除いた後に、再度帯電器87A、87B
が働いて光走査系1による潜像形成を経て他の色が感光
体ドラム9A、9Bに現像される。具体的には、感光体
ドラム9Aから中間転写ベルト11に黒色が転写され、
その後感光体ドラム9Bの位置に回転した中間転写ベル
ト11は、感光体ドラム9Bからシアン色を転写され
る。
ドラムが1回転ごとに前記現像器10A〜10Dにより
順次一色ずつ現像され、中間転写ベルト11に静電気力
により一次転写される。一色の転写が終わると、感光体
ドラム9A、9Bはクリーナー機構88A、88Bで残
留トナーを取り除いた後に、再度帯電器87A、87B
が働いて光走査系1による潜像形成を経て他の色が感光
体ドラム9A、9Bに現像される。具体的には、感光体
ドラム9Aから中間転写ベルト11に黒色が転写され、
その後感光体ドラム9Bの位置に回転した中間転写ベル
ト11は、感光体ドラム9Bからシアン色を転写され
る。
【0018】一方、感光体ドラム9Aは中間転写ベルト
11に黒色を転写後は残留トナーをクリーナー機構88
Aで取り除き、マゼンタ色を現像し、該マゼンタ色を中
間転写ベルト11に転写する。同じように、感光体ドラ
ム9Bにおいてもシアン色を転写後、残留トナーをクリ
ーナー機構88Bで取り除き、イエロー色を現像した後
に転写が行われる。
11に黒色を転写後は残留トナーをクリーナー機構88
Aで取り除き、マゼンタ色を現像し、該マゼンタ色を中
間転写ベルト11に転写する。同じように、感光体ドラ
ム9Bにおいてもシアン色を転写後、残留トナーをクリ
ーナー機構88Bで取り除き、イエロー色を現像した後
に転写が行われる。
【0019】4色のトナーが中間転写ベルト11に転写
されると、用紙カセット14に収納されている転写紙2
6がローラ15等によって反転通路16、通路17を通
り、レジストローラ18を介して本発明の特徴部である
中間転写ベルト11と転写ローラ19(ローラ部材)で
形成されるニップ部30に搬送され、転写紙26に各画
像を形成するトナーが転写され、転写された転写紙26
は、以下に示す作用で転写紙26が分離され搬送装置2
0の排出された後、搬送ベルト21により定着部22に
搬送される。定着部22においては、定着ローラ23及
び加圧ローラ24により定着され、送り出しローラ25
によって外部に排出される。
されると、用紙カセット14に収納されている転写紙2
6がローラ15等によって反転通路16、通路17を通
り、レジストローラ18を介して本発明の特徴部である
中間転写ベルト11と転写ローラ19(ローラ部材)で
形成されるニップ部30に搬送され、転写紙26に各画
像を形成するトナーが転写され、転写された転写紙26
は、以下に示す作用で転写紙26が分離され搬送装置2
0の排出された後、搬送ベルト21により定着部22に
搬送される。定着部22においては、定着ローラ23及
び加圧ローラ24により定着され、送り出しローラ25
によって外部に排出される。
【0020】13は中間転写ベルト11表面にある未転
写トナーをクリーニングするクリーニング装置である。
12aは中間転写ベルト11に直接当接したブレード
で、12bは摺擦ローラである。このブレード12aと
摺擦ローラ12bで、未転写トナーをかき取り、軸方向
にトナー搬送装置12cで送られて不図示の回収容器に
回収される。
写トナーをクリーニングするクリーニング装置である。
12aは中間転写ベルト11に直接当接したブレード
で、12bは摺擦ローラである。このブレード12aと
摺擦ローラ12bで、未転写トナーをかき取り、軸方向
にトナー搬送装置12cで送られて不図示の回収容器に
回収される。
【0021】また、中間転写ベルト11の内部にはスポ
ンジゴム若しくは軟質ゴムローラで構成されたバックア
ップローラ57A〜57Dが、また、硬度が高いゴムロ
ーラで構成されたバックアップ補助ローラ58A、58
Bが、さらに硬度が高い導電性ゴムローラで構成され転
写バイアスが印加可能に構成した転写用バックアップロ
ーラ59A、59Bが設けられ、これらにより中間転写
ベルト11に所定の押圧力で付勢され、中間転写ベルト
11軸53を中心に回転可能に構成されている。
ンジゴム若しくは軟質ゴムローラで構成されたバックア
ップローラ57A〜57Dが、また、硬度が高いゴムロ
ーラで構成されたバックアップ補助ローラ58A、58
Bが、さらに硬度が高い導電性ゴムローラで構成され転
写バイアスが印加可能に構成した転写用バックアップロ
ーラ59A、59Bが設けられ、これらにより中間転写
ベルト11に所定の押圧力で付勢され、中間転写ベルト
11軸53を中心に回転可能に構成されている。
【0022】次に本発明の要部構成である転写位置付近
の構成を図2に基づいて構成する。前記したように、中
間転写ベルト11は体積抵抗率が3.6×1012のポリ
カーボネイト、体積抵抗率が11.2×1012のポリイ
ミド、体積抵抗率が1.3×1014又は、3.5×10
10のPEEK材からなる可撓性薄膜円筒ベルトを用いて
いる。バックアップローラ57Aはスポンジゴム若しく
は軟質ゴムからなるゴムローラで形成するとともに、好
ましくは中間転写ベルト11より体積抵抗率が高い高抵
抗ゴムローラで形成する。
の構成を図2に基づいて構成する。前記したように、中
間転写ベルト11は体積抵抗率が3.6×1012のポリ
カーボネイト、体積抵抗率が11.2×1012のポリイ
ミド、体積抵抗率が1.3×1014又は、3.5×10
10のPEEK材からなる可撓性薄膜円筒ベルトを用いて
いる。バックアップローラ57Aはスポンジゴム若しく
は軟質ゴムからなるゴムローラで形成するとともに、好
ましくは中間転写ベルト11より体積抵抗率が高い高抵
抗ゴムローラで形成する。
【0023】転写ローラ19は前記バックアップローラ
57Aより硬質な、具体的にはその周面が前記バックロ
ーラの周面を凹曲可能な硬質導電性ゴムローラで形成
し、前記ゴムローラに帯電トナーと逆極性の直流転写バ
イアスを印加している。そして前記転写ローラ19の配
設位置は、バックアップローラ57Aの半径をL2、中
間転写ベルト11の回転中心からバックアップローラ5
7A中心を通るニップ部30までの距離をL、中間転写
ベルト1の回転中心からバックアップローラ57A中心
までの距離をL1とした場合に、 L<L1+L2 となるように前記転写ローラ19を配設する。この場合
その食込み量(L1+L2−L)はバックアップローラ直
径の1〜10%程度が適当である。
57Aより硬質な、具体的にはその周面が前記バックロ
ーラの周面を凹曲可能な硬質導電性ゴムローラで形成
し、前記ゴムローラに帯電トナーと逆極性の直流転写バ
イアスを印加している。そして前記転写ローラ19の配
設位置は、バックアップローラ57Aの半径をL2、中
間転写ベルト11の回転中心からバックアップローラ5
7A中心を通るニップ部30までの距離をL、中間転写
ベルト1の回転中心からバックアップローラ57A中心
までの距離をL1とした場合に、 L<L1+L2 となるように前記転写ローラ19を配設する。この場合
その食込み量(L1+L2−L)はバックアップローラ直
径の1〜10%程度が適当である。
【0024】この結果前記転写ローラ19をバックアッ
プローラ57A周面側に食込ますことが出来るととも
に、前記食込みによりニップ部30出口側に形成される
中間転写ベルト11のR部(R1)が、ニップ部30入
口側に形成される中間転写ベルト11のR部(R2)よ
り小になるよう前記ニップ部30出口側に形成される中
間転写ベルト11のR部(R1)を中間転写ベルト11
の曲率半径より小に設定する事が出来る。そして更に、
中間転写ベルト11とバックアップローラ57Aの回転
中心を結んだ直線よりも、前記転写ローラ19の回転中
心が転写紙26搬送方向上流側に成るように配置させる
のがよい。
プローラ57A周面側に食込ますことが出来るととも
に、前記食込みによりニップ部30出口側に形成される
中間転写ベルト11のR部(R1)が、ニップ部30入
口側に形成される中間転写ベルト11のR部(R2)よ
り小になるよう前記ニップ部30出口側に形成される中
間転写ベルト11のR部(R1)を中間転写ベルト11
の曲率半径より小に設定する事が出来る。そして更に、
中間転写ベルト11とバックアップローラ57Aの回転
中心を結んだ直線よりも、前記転写ローラ19の回転中
心が転写紙26搬送方向上流側に成るように配置させる
のがよい。
【0025】これによりニップ部30出口側に形成され
る中間転写ベルト11のR部(R1)が、ニップ部30
入口側に形成される中間転写ベルト11のR部より小に
形成できる。尚、本実施例においては前記2つの直線の
なす角θを0から10°の間に任意に設定できる。
る中間転写ベルト11のR部(R1)が、ニップ部30
入口側に形成される中間転写ベルト11のR部より小に
形成できる。尚、本実施例においては前記2つの直線の
なす角θを0から10°の間に任意に設定できる。
【0026】又図中28は転写位置に転写紙26を導く
給紙ガイド、29は転写後の転写紙26を搬送板に導く
搬送ガイドで、後記するようにニップ部30出口側と搬
送ガイド間に必要に応じて分離電極27を配置する。
給紙ガイド、29は転写後の転写紙26を搬送板に導く
搬送ガイドで、後記するようにニップ部30出口側と搬
送ガイド間に必要に応じて分離電極27を配置する。
【0027】
【実施例】次に前記実施形態において、転写ベルトの材
質、前記直線間角度θ、分離電極の有無に基づく転写紙
26の分離状態を確認する。先ず、膜厚が150μm、
体積抵抗率が3.6×1012のポリカーボネイトからな
る中間転写ベルト11を用い、中間転写ベルト11の回
転半径67.5mm、バックアップローラ57Aの半径
20mm、転写ローラ19の半径20mm、及び食込み
量(L1+L2−L)を10mmに夫々設定し、且つ転写
ローラ19に印加する直流転写バイアスを2.5kv、
印字密度5%に夫々設定し、薄紙の普通紙(肉厚0.0
6mm)を用いて、前記直線間角度θを0,1,2,
5,10に振分けて夫々10枚づつ転写を行ったとこ
ろ、前記直線間角度θが10°の場合は給紙できず、又
0°の場合は半数以上が転写紙26が転写ベルトに巻付
き分離できなかったが,1〜5°の場合ではいずれも1
00%の確立で分離が出来た。
質、前記直線間角度θ、分離電極の有無に基づく転写紙
26の分離状態を確認する。先ず、膜厚が150μm、
体積抵抗率が3.6×1012のポリカーボネイトからな
る中間転写ベルト11を用い、中間転写ベルト11の回
転半径67.5mm、バックアップローラ57Aの半径
20mm、転写ローラ19の半径20mm、及び食込み
量(L1+L2−L)を10mmに夫々設定し、且つ転写
ローラ19に印加する直流転写バイアスを2.5kv、
印字密度5%に夫々設定し、薄紙の普通紙(肉厚0.0
6mm)を用いて、前記直線間角度θを0,1,2,
5,10に振分けて夫々10枚づつ転写を行ったとこ
ろ、前記直線間角度θが10°の場合は給紙できず、又
0°の場合は半数以上が転写紙26が転写ベルトに巻付
き分離できなかったが,1〜5°の場合ではいずれも1
00%の確立で分離が出来た。
【0028】次に体積抵抗率が1.3×1014のPEE
K材からなる中間転写ベルト11を用いて、他は前記と
同様な条件で実験を行ったところ、前記直線間角度θが
10°の場合は給紙できなかったが、0°の場合は前記
実施例と異なり、転写紙26が転写ベルトに巻付くこと
なくいずれも分離できた。又1〜5°の場合でも100
%の確率で分離が出来た。尚、PEEK材の効果を確認
するために、体積抵抗率が1.3×1014のPEEK材
からなる中間転写ベルト11を用いても同様な結果が得
られた。
K材からなる中間転写ベルト11を用いて、他は前記と
同様な条件で実験を行ったところ、前記直線間角度θが
10°の場合は給紙できなかったが、0°の場合は前記
実施例と異なり、転写紙26が転写ベルトに巻付くこと
なくいずれも分離できた。又1〜5°の場合でも100
%の確率で分離が出来た。尚、PEEK材の効果を確認
するために、体積抵抗率が1.3×1014のPEEK材
からなる中間転写ベルト11を用いても同様な結果が得
られた。
【0029】次に体積抵抗率が11.2×1012のポリ
イミドからなる中間転写ベルト11を用いて、他は前記
と同様な条件で実験を行ったところ、前記直線間角度θ
が10°の場合は給紙できず、0°〜1°の場合では全
数、2〜5°の場合でも半数程度が分離が出来なかっ
た。そこで、前記転写ベルトにポリイミドを用いた場合
は、ニップ部30出口側に分離電極を配して再度前記直
線間角度θを2〜5°に設定した場合はほぼ100%分
離が出来た。
イミドからなる中間転写ベルト11を用いて、他は前記
と同様な条件で実験を行ったところ、前記直線間角度θ
が10°の場合は給紙できず、0°〜1°の場合では全
数、2〜5°の場合でも半数程度が分離が出来なかっ
た。そこで、前記転写ベルトにポリイミドを用いた場合
は、ニップ部30出口側に分離電極を配して再度前記直
線間角度θを2〜5°に設定した場合はほぼ100%分
離が出来た。
【0030】
【発明の効果】かかる発明によれば、中間転写ベルトの
曲率が大きくても転写紙が分離させる中間転写ベルトの
曲率半径が小さいために、該曲率半径を利用して中間転
写ベルトの周面から転写紙を分離し、中間転写ベルトか
ら離れる方向に転写紙が排出されるために中間転写ベル
トに巻きつくことはなく、簡単な構成で、画像乱れが無
く転写紙の剥離を可能することが出来る。
曲率が大きくても転写紙が分離させる中間転写ベルトの
曲率半径が小さいために、該曲率半径を利用して中間転
写ベルトの周面から転写紙を分離し、中間転写ベルトか
ら離れる方向に転写紙が排出されるために中間転写ベル
トに巻きつくことはなく、簡単な構成で、画像乱れが無
く転写紙の剥離を可能することが出来る。
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の全体構成
図である。
図である。
【図2】本発明の要部構成である転写位置付近の構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
11 中間転写ベルト R1 中間転写ベルトの出口側R部 R2 中間転写ベルトの入口側R部 19 転写ローラ 26 転写紙 27 分離電極 30 ニップ部 57A バックアップローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−161292(JP,A) 特開 平7−152263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/14 101
Claims (4)
- 【請求項1】 内周側にバックアップローラを当接さ
せ円筒ベルト状に配設した中間転写ベルトと、前記中間
転写ベルトの表面に当接し、かつ、前記バックアップロ
ーラと前記中間転写ベルトを介して対向して配置した転
写ローラとを備え、前記中間転写ベルト表面にトナーを
担持可能に構成するとともに、前記中間転写ベルトと転
写ローラとで形成されるニップ部に転写紙を搬送させて
静電的に前記トナーを前記転写紙表面に転写可能に構成
した画像形成装置において、前記バックアップローラを転写ローラより軟質な材料で
形成し、該転写ローラをバックアップローラ周面側に食
込ますように配置するとともに、 中間転写ベルトとバックアップローラの回転中心を結ん
だ直線よりも、前記転写ローラの回転中心が転写紙搬送
方向上流側に成るように配置させた ことを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項2】 前記中間転写ベルトとバックアップロ
ーラの回転中心を結んだ直線と、前記中間転写ベルトと
転写ローラの回転中心を結んだ直線とのなす角が1〜9
°の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の画像形
成装置。 - 【請求項3】 前記中間転写ベルトをPEEK材若し
くはポリカーボネートで形成したことを特徴とする請求
項1記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記中間転写ベルトをポリイミドで形
成した場合に、ニップ部出口側に分離電極を配したこと
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35279295A JP3273587B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35279295A JP3273587B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09185267A JPH09185267A (ja) | 1997-07-15 |
JP3273587B2 true JP3273587B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=18426476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35279295A Expired - Fee Related JP3273587B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3273587B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5556145B2 (ja) * | 2009-11-27 | 2014-07-23 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35279295A patent/JP3273587B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09185267A (ja) | 1997-07-15 |
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