JPH1115298A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1115298A
JPH1115298A JP18075297A JP18075297A JPH1115298A JP H1115298 A JPH1115298 A JP H1115298A JP 18075297 A JP18075297 A JP 18075297A JP 18075297 A JP18075297 A JP 18075297A JP H1115298 A JPH1115298 A JP H1115298A
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transfer belt
belt
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image carrier
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JP18075297A
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English (en)
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Hiroshi Ono
博司 小野
英雄 ▲ゆう▼
Hideo Yuu
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Shinichi Namekata
伸一 行方
Toshiaki Motohashi
俊昭 本橋
Katsuya Kawagoe
克哉 川越
Satoshi Uchida
智 内田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトと2次転写ベルトを共通ロー
ラに巻き付けて転写電界を形成する接触領域を形成し、
該接触領域のベルト移動方向上流側及び下流側における
プレ転写及び再転写による転写チリなどの異常画像の発
生を防止できるカラー複写機を提供する。 【解決手段】 一方向に移動するように駆動される中間
転写ベルト501と2次転写ベルト601とを接触さ
せ、その接触領域に転写電界を形成することにより、中
間転写ベルト501に担持された重ね合わせトナー像を
2次転写ベルトで搬送される転写紙に転写する画像形成
装置において、上記接触領域を、中間転写ベルト501
及び2次転写ベルト601を共通の2次転写対向ローラ
510に巻き付けて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
ベルト状の像担持体に担持されたトナー像を該転写ベル
トあるいは該転写ベルトで搬送される転写材に転写する
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
例えば、感光体上に形成したトナー像を、ベルト状の像
担持体としての中間転写ベルトに一旦転写した後に、該
中間転写ベルトから転写ベルトあるいは該転写ベルトで
搬送される最終的な転写材である転写紙に転写するもの
が知られている。また例えば、ベルト状の像担持体とし
ての感光体ベルトから転写ベルトあるいは該転写ベルト
で搬送される転写紙に転写するものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
画像形成装置において、中間転写ベルト等の像担持体か
ら転写材等への転写の際に、転写チリや部分的な画像抜
けなどの異常画像が発生するおそれがあった。このよう
な異常画像は、中間転写ベルト等の像担持体上に重ね合
わせた複数のトナー像を転写材等へ転写する場合に、特
に発生しやすかった。
【0004】そこで、本発明者らが上記異常画像の発生
原因について調べたところ、像担持体移動方向における
像担持体と転写ベルトとの接触領域の上流側で生じる像
担持体から転写ベルトへのプレ転写、及び該接触領域の
下流側で生じる転写ベルトから像担持体への再転写が、
上記転写チリなどの異常画像の発生原因の一つであるこ
とがわかった。なお、このようなプレ転写や再転写は、
像担持体から転写ベルトにトナー像を直接転写する場合
にも生じると考えられる。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、像担持体と転写ベルトとの接触領
域の像担持体移動方向上流側及び下流側におけるプレ転
写及び再転写による転写チリなどの異常画像の発生を防
止することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、一方向に移動するように駆動さ
れるベルト状の像担持体と転写ベルトとを接触させ、そ
の接触領域に転写電界を形成することにより、該像担持
体に担持されたトナー像を該転写ベルトあるいは該転写
ベルトで搬送される転写材に転写する画像形成装置にお
いて、上記接触領域を、上記像担持体及び上記転写ベル
トを共通のローラに巻き付けて形成したことを特徴とす
るものである。
【0007】この画像形成装置においては、転写電界が
形成されるベルト状の像担持体と転写ベルトとの接触領
域を、像担持体及び転写ベルトを共通のローラに巻き付
けて安定して接触するように形成することにより、像担
持体移動方向における該接触領域の上流側及び下流側で
像担持体及び転写ベルトのぶれを小さくする。この上流
側及び下流側における像担持体及び転写ベルトのぶれの
小さい安定した接触領域内に、転写電界を形成すること
により、上記接触領域の像担持体移動方向上流側におけ
る像担持体から転写ベルト又は転写材へのプレ転写と、
該接触領域の下流側における転写ベルト又は転写材から
像担持体への再転写との発生を抑制することができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記像担持体が上記ローラに巻き付いて接
触している領域内で、上記転写ベルトを該像担持体に接
触させ、該ローラへの巻き付き入口側における該像担持
体と該転写ベルトとの間の開き角を、該像担持体から該
転写ベルトあるいは上記転写材へのプレ転写が生じない
程度に設定したことを特徴とするものである。
【0009】この画像形成装置においては、像担持体が
ローラに巻き付いて接触している領域内で転写ベルトを
像担持体に接触させ、該ローラへの巻き付き入口側にお
ける像担持体と転写ベルトとの間の開き角を所定角度に
設定することにより、異常画像の原因となるような像担
持体から転写ベルトあるいは転写材へのプレ転写が生じ
ないようにする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記像担持体が上記ローラに巻き付いて接
触している領域内で、上記転写ベルトを該像担持体に接
触させ、該ローラへの巻き付き出口側における該像担持
体と該転写ベルトとの間の開き角を、該転写ベルトある
いは上記転写材から該像担持体への再転写が生じない程
度に設定したことを特徴とするものである。
【0011】この画像形成装置においては、像担持体が
ローラに巻き付いて接触している領域内で転写ベルトを
像担持体に接触させ、該ローラへの巻き付き出口側にお
ける像担持体と転写ベルトとの間の開き角を所定角度に
設定することにより、異常画像の原因となるような転写
ベルトあるいは転写材から像担持体への再転写が生じな
いようにする。
【0012】請求項4の発明は、上記ローラとの間に上
記像担持体及び上記転写ベルトを挟持する転写ニップ部
を形成し且つ転写電界形成用の電荷を該転写ベルトに付
与する転写対向部材を備えた請求項1、2又は3の画像
形成装置であって、上記像担持体の移動方向における上
記像担持体と上記転写ベルトとの間の接触領域の幅を、
同移動方向における上記転写ニップ部の上流側及び下流
側に上記転写電界形成用の電荷が回り込む部分の幅を加
えた実効転写ニップ部の幅以上に設定したことを特徴と
するものである。
【0013】この画像形成装置においては、転写対向部
材とローラとの間に像担持体及び転写ベルトを挟持して
転写ニップ部を形成するとともに、該転写対向部材によ
り転写電界形成用の電荷を転写ベルトに付与している。
そして、像担持体の移動方向における像担持体と転写ベ
ルトとの間の接触領域の幅を、同移動方向における上記
転写ニップ部の上流側及び下流側に転写電界形成用の電
荷が回り込む部分の幅を加えた実効転写ニップ部の幅以
上に設定し、該電荷の回り込みによる上記プレ転写及び
上記再転写が生じないようにする。
【0014】請求項5の発明は、請求項1、2又は3の
画像形成装置において、上記接触領域における上記像担
持体と上記転写ベルトとの間に生じる線速差を、該転写
ベルト上の転写材あるいは該転写ベルトに転写される画
像について許容される転写位置ずれに対応して予め決め
られた許容限界線速差以下になるように、上記ローラの
直径を設定したことを特徴とするものである。
【0015】この画像形成装置においては、上記ローラ
の直径を上記所定の値に設定し、上記接触領域における
像担持体と転写ベルトとの間に生じる線速差が許容限界
線速差以下になるようにすることにより、転写ベルト上
の転写材あるいは該転写ベルトに転写される画像の転写
位置ずれが許容範囲内に入るようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真式カラー複写機(以下、「カラー複写機」と
いう)に適用した実施形態について説明する。
【0017】まず、図1を用いて、上記カラー複写機の
主要部である画像形成部の概略構成及びその動作につい
て説明する。このカラー複写機は、図1に示す画像形成
部のほか、図示しないカラー画像読取部(以下、カラー
スキャナという)、給紙部及び制御部等で構成されてい
る。上記画像形成部は、感光体ドラム100、帯電チャ
ージャ200、クリーニングブレード及びファーブラシ
からなる感光体クリーニング装置300、図示しない書
き込み光学ユニット、リボルバ現像ユニット400、中
間転写装置としての中間転写ユニット500、紙転写ユ
ニット600、及び定着ローラ対701を用いた定着ユ
ニット等で構成されている。
【0018】上記感光体ドラム100は図示しない駆動
モータで矢印の反時計方向に回転され、その周りには、
帯電チャージャ200、感光体クリーニング装置30
0、リボルバ現像ユニット400の選択された現像器、
中間転写ユニット500の像担持体としての中間転写ベ
ルト501等が配置されている。
【0019】上記リボルバ現像ユニット400は、Bk
(Black)トナーを用いるBk現像器401、C
(Cyan)トナーを用いるC現像器402、M(Ma
zennta)トナーを用いるM現像器403、Y(Y
ellow)トナーを用いるY現像器404、及びユニ
ット全体を反時計回りに回転させる図示しない現像リボ
ルバ駆動部などで構成されている。各現像器内のトナー
はキャリアとの撹拌によって所望の極性に帯電され、ま
た、各現像スリーブには図示しない現像バイアス電源に
よって現像バイアス電圧が印加され、現像スリーブが感
光体ドラム100の金属基体層に対して所定電位にバイ
アスされる。
【0020】上記中間転写ユニット500は、複数のロ
ーラに張架された像担持体としての中間転写ベルト50
1等で構成され、この中間転写ベルト501の周りに、
転写前帯電手段としてのプレ転写チャージャ(以下、
「PTC」という)502、紙転写ユニット600の転
写材担持体としての2次転写ベルト601、2次転写電
荷付与手段としての2次転写バイアスローラ605、中
間転写体除電手段及び中間転写体クリーニング手段を兼
用した導電性ブラシ部材としてのブラシローラ514、
潤滑剤塗布手段としての潤滑剤塗布ブラシ505等が対
向するように配設されている。
【0021】上記中間転写ベルト501は、上記複数の
ローラ、具体的には、1次転写電荷付与手段としての1
次転写バイアスローラ507、ベルト駆動ローラ50
8、ベルトテンションローラ509、2次転写対向ロー
ラ510、クリーニング対向ローラ511、及び1次転
写前除電手段としてのベルト除電ローラ512に張架さ
れている。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写
バイアスローラ507以外の各ローラは接地されてい
る。1次転写バイアスローラ507には、定電流又は定
電圧方式で制御された1次転写電源801により、トナ
ー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電
圧の転写バイアスが印加される。また、中間転写ベルト
501は、図示しない駆動モータで回転駆動されたベル
ト駆動ローラ508により、矢印時計方向に駆動され
る。
【0022】また、図2の断面図に示すように、上記中
間転写ベルト501は、表層501a、中間層501
b、ベース層501cからなる多層構造のベルト材で構
成している。感光体ドラム100に接触する外周面側が
表層501aであり、内周面側がベース層501cであ
る。また、中間層501bとベース層501cとの間に
は、両層を接着するための接着層501dが介在してい
る。
【0023】感光体ドラム100上のトナー像を中間転
写ベルト501に転写する転写部(以下、「1次転写
部」という)では、1次転写バイアスローラ507及び
1次転写前除電手段としてのベルト除電ローラ512で
中間転写ベルト501を感光体ドラム100側に押し当
てるように張架することにより、感光体ドラム100と
中間転写ベルト501との間に所定幅のニップ部を形成
している。また、このニップ部の中間転写ベルト501
の内周面には、1次転写部除電手段としての接地したベ
ルト除電ブラシ513が当接されている。
【0024】また、図3に示すように上記1次転写部の
ニップ幅Wn及び上記ニップ部のベルト移動方向下流端
からベルト除電ブラシ513の当接位置までの距離L
は、所定の転写条件が得られるように設定する。
【0025】上記PTC502は、上記1次転写部で感
光体ドラム100から転写された中間転写ベルト501
上のトナー像を転写材としての転写紙に転写する前に、
該トナー像を均一に帯電するものである。
【0026】上記導電性ブラシローラ514は、2次転
写が行った後の中間転写ベルト501の除電及びクリー
ニングを行うものであり、2次転写後の中間転写ベルト
501の表面電位と同極性の直流電圧が除電用電源80
4により印加されている。この直流電圧には、除電効率
を上げるために交流電圧を重畳させてもよい。また、上
記導電性ブラシローラ514は、図示しない離接機構に
より中間転写ベルト501に対する接触及び該ベルトか
らの離間を切り換えることができるようになっている。
【0027】上記ブラシローラ514は、次のようにO
N/OFF制御される。例えば、フルカラー画像を1枚
形成する場合には、2次転写終了後、少なくとも中間転
写ベルト501が1周するまで、ブラシローラ514を
接触させる。また、フルカラー画像のリピート形成の場
合には、2次転写終了後、次のトナー像の先端が除電位
置及びクリーニング位置にそれぞれ到達するまで、ブラ
シローラ514を接触させる。また、モノカラー画像を
1枚形成する場合には、1次転写終了後、少なくとも中
間転写ベルト501が1周するまで、ブラシローラ51
4を接触させる。また、モノカラー画像のリピート形成
の場合には、1次転写終了後、次のトナー像の先端が除
電位置及びクリーニング位置にそれぞれ到達するまで、
ブラシローラ514を接触させる。
【0028】上記潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に成
型された潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨
し、この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗
布するものである。この潤滑剤塗布ブラシ505も、中
間転写ベルト501に対して離接可能に構成され、所定
のタイミングで中間転写ベルト501に接触するように
制御される。
【0029】上記紙転写ユニット600は、3つの支持
ローラ602〜604に張架された2次転写ベルト60
1等で構成され、中間転写ベルト501の支持ローラ6
02、603間の張架部が上記2次転写対向ローラ51
0に対して圧接可能となっている。3つの支持ローラ6
02〜604の一つは、図示しない駆動手段で回転駆動
された駆動ローラであり、この駆動ローラにより2次転
写ベルト601が図中矢印方向に駆動される。上記2次
転写バイアスローラ605は、上記2次転写対向ローラ
510との間に中間転写ベルト501、転写紙及び2次
転写ベルト601を挾持するように配設され、定電流制
御された2次転写電源802により所定電流の転写バイ
アスが印加されている。また、上記2次転写ベルト60
1及び2次転写バイアスローラ605が、上記2次転写
対向ローラ510に対して圧接する位置と離間する位置
とを取り得るように、支持ローラ602及び2次転写バ
イアスローラ605を駆動する図示しない離接機構が設
けられている。上記離間位置にある2次転写ベルト60
1を、図1中に2点鎖線で示している。
【0030】上記2次転写ベルト601の定着ローラ対
側の支持ローラ603に巻き付いている部分には、転写
材除電手段としての転写紙除電チャージャ606と、転
写材担持体除電手段としてのベルト除電チャージャ60
7が対向している。また、2次転写ベルト601の図中
下側の支持ローラ604に巻き付いている部分には、転
写材担持体クリーニング手段としてのクリーニングブレ
ード608が当接している。
【0031】上記転写紙除電チャージャ606は、転写
紙に保持されている電荷を除電することにより、転写紙
自体のこしの強さで転写紙を2次転写ベルト601から
良好に分離できるようにするものである。上記ベルト除
電チャージャ607は、2次転写バイアスローラ605
で付与され2次転写ベルト601上に残留する電荷を除
電するものである。また、上記クリーニングブレード6
08は、2次転写ベルト601の表面に付着した付着物
を除去してクリーニングするものである。
【0032】以上の構成のカラー複写機において、例え
ば4色フルカラーコピー動作が開始されると、感光体ド
ラム100が帯電チャージャ200で負極性に一様帯電
され、書き込み光学ユニットで露光され、所定のタイミ
ングに現像位置に移動された現像器で静電潜像が現像さ
れることにより、感光体ドラム100上にBkトナー
像、Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像が順番に形成
される。この感光体ドラム100上の各トナー像は、1
次転写部において、中間転写ベルト501の同一面に重
ね合わせて転写される。なお、トナー像を転写した後の
感光体ドラム100の表面に残留している若干の未転写
残留トナーは、上記感光体クリーニング装置300で清
掃される。
【0033】上記中間転写ベルト501上の4色重ねト
ナー像は、PTC502で均一に帯電された後、2次転
写対向ローラ510及び2次転写バイアスローラ605
により転写ニップ部が形成された2次転写部において、
図示しない給紙部から給送されてきた転写材としての転
写紙に一括転写される。そして、この4色重ねトナー像
が転写された転写紙は、2次転写ベルト601から分離
され、定着ローラ対701で定着された後、図示しない
排紙部に排出される。
【0034】一方、転写紙にトナー像を転写した後の中
間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示し
ない接離機構で中間転写ベルト501に当接されたブラ
シローラ514によってクリーニングされる。
【0035】以上は、4色フルカラーコピーの場合であ
るが、3色カラーコピー、2色カラーコピーの場合は、
指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行
うことになる。また、モノカラーコピーの場合は、所定
枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット400
の所定色の現像器のみを現像作動状態にして、ベルトク
リーニングブレード504を中間転写ベルト501に押
圧させた状態のまま連続してコピー動作を行う。
【0036】次に、図4を用いて、本実施形態に係るカ
ラー複写機における2次転写部について説明する。本カ
ラー複写機では、2次転写ベルト601が2次転写可能
な位置(図1の実線の位置)にあるときに中間転写ベル
ト501及び2次転写ベルト601上を共通の2次転写
対向ローラ510に巻き付けることにより、中間転写ベ
ルト501と2次転写ベルト601が安定して接触する
接触領域を形成している。この接触領域は、中間転写ベ
ルト501が2次転写対向ローラ巻き付いて接触してい
る領域のベルト移動方向における内側に形成されてい
る。
【0037】そして、上記接触領域において中間転写ベ
ルト501及び2次転写ベルト601を挾持するように
2次転写対向ローラ510に2次転写バイアスローラ6
05を対向させることにより、上記接触領域内に転写ニ
ップ部を形成している。この転写ニップ部に転写電界が
主に形成される。
【0038】また、上記2次転写対向ローラ510への
巻き付き入口側における中間転写ベルト501と2次転
写ベルト601との間の開き角θfは、転写ちり等の異
常画像の原因となるような中間転写ベルト501から2
次転写ベルト601上の転写紙へのプレ転写が生じない
程度に設定している。更に、上記2次転写対向ローラ5
10への巻き付き出口側における中間転写ベルト501
と2次転写ベルト601との間の開き角θrは、異常画
像の原因となるような2次転写ベルト601上の転写紙
から中間転写ベルト501への再転写が生じない程度に
設定している。
【0039】図5は上記開き角θ(θf,θr)の設定
例を示す説明図である。2次転写対向ローラ510の半
径をr[mm]、中間転写ベルト501と2次転写ベル
ト601との接触領域開始位置から2次転写ベルト60
1上の任意の位置Pまでの距離をL[mm]とすると、
この2次転写ベルト601上の任意の位置Pにおける中
間転写ベルト501と2次転写ベルト601との間隙を
h[mm]は、次の数式1で表すことができる。
【数1】h=L・sinθ−r+r・cosθ
【0040】本発明者らが鋭意研究を行ったところ、2
次転写ベルト601として樹脂製(例えばPET、PV
DF)のベルト材を用いた場合、上記距離Lがある特定
の距離Laである2次転写ベルト601上の位置Paで
2次転写ベルト601の波打ち量(ベルト走行方向に垂
直な方向の変位量)が最大になり、この波打ち量が最大
の位置Paにおける上記数1で示す間隙hが、ある許容
限界値ha以下になったときに、上記プレ転写及び再転
写による転写ちり等の異常画像が生じることがわかっ
た。そこで、次の数式2を満足するように上記開き角θ
を設定すれば、転写ちり等の異常画像の発生を抑制する
ことができる。
【数2】h=La・sinθ−r+r・cosθ>ha
【0041】この数式2は、sinθ<θ及びcosθ<1の
関係を用いると、次の数式3のようになる。
【数3】θ>ha/La
【0042】ここで、上記2次転写ベルト601として
厚さ100μmのPVDF樹脂からなる2次転写ベルト
601を用いた場合に、2次転写ベルト601の波打ち
量が最大になる上記距離Laとその位置Paでの両ベル
トの上記間隙haを調べたところ、Laが16〜20m
mであり、haが3mm程度であった。但し、上記間隙
haの値は、2次転写ベルト601の帯電量に左右され
やすい。
【0043】上記数式3にLa=16mm及びha=3
mmを代入すると、本具体例の2次転写部において転写
チリ等の異常画像の発生を抑制するためには、上記開き
角θ(θf,θr)を10.7度以上に設定する必要が
あることがわかる。
【0044】以上、本実施形態によれば、2次転写部に
おけるベルト移動方向上流側及び下流側での中間転写ベ
ルト501および2次転写ベルト601のぶれが小さい
両ベルトの安定した接触領域内に、転写電界を形成する
ことにより、該接触領域の上流側における中間転写ベル
ト501から2次転写ベルト上の転写紙へのプレ転写
と、該接触領域の下流側における転写ベルト601上の
転写紙から中間転写ベルト501への再転写との発生を
抑え、転写チリなどの異常画像の発生を防止することが
できる。
【0045】また、本実施形態によれば、中間転写ベル
ト501が2次転写対向ローラ510に巻き付いて接触
している領域内で2次転写ベルト601を中間転写ベル
ト501に接触させ、2次転写対向ローラ510への巻
き付き入口側及び巻き付き出口側における中間転写ベル
ト501と2次転写ベルト601との間の開き角θ(θ
f,θr)を所定角度に設定することにより、プレ転写
及び再転写の発生を抑え、転写チリなどの異常画像の発
生をより確実に防止できる。
【0046】なお、上記実施形態のカラー複写機におい
て、図6に示すように2次転写部のベルト移動方向にお
ける中間転写ベルト501と2次転写ベルト601との
間の接触領域の幅(ベルトニップ幅)Wbnを、同移動方
向における上記転写ニップ部の幅Wtnの上流側及び下流
側に2次転写バイアスローラ605から供給された転写
電界形成用の電荷が回り込む部分の幅(余裕幅)Wtoを
加えた実効転写ニップ部の幅Wtn’以上に設定するのが
好ましい。すなわち、上記転写ニップ部における転写電
界形成用の電荷の回り込み等を考慮し、上記両ベルトの
接触領域の幅(ベルトニップ幅)Wbnが、上記転写電界
が主に形成される転写ニップ部の幅Wtnの上流側及び下
流側に余裕幅Wtoを持つように構成にするのが好まし
い。このように構成することにより、転写電界形成用の
電荷の回り込みによる上記プレ転写及び上記再転写が生
じないようになるので、転写チリなどの異常画像の発生
をより確実に防止することができる。
【0047】上記転写ニップ部の幅Wtnの上流側及び下
流側に余裕幅Wtoを、より具体的な構成(転写バイア
ス:3.5kV,20μA、2次転写ベルト:PVDF
ベルト)について評価したところ、1mm以上が好まし
いことが分かった。
【0048】また、上記実施形態に係るカラー複写機に
おいて、中間転写ベルト501と2次転写ベルト601
との間の接触領域における中間転写ベルト501と2次
転写ベルトとの間に生じる線速差が許容限界値以下にな
るように、上記2次転写対向ローラ510の直径を設定
するのが好ましい。このように2次転写対向ローラ51
0の直径を設定することにより、中間転写ベルト501
と2次転写ベルト601との間に生じる線速差による倍
率誤差や画像ずれ等の画像異常の発生を防止することが
できる。
【0049】図7は、上記2次転写対向ローラ510の
直径の設定例を示す説明図である。図7の2次転写部に
おいて、ベルト移動方向における中間転写ベルト501
と転写紙900との接触幅はr・θbnとなり、2次転写
ベルト601と転写紙900との接触幅は(r+t)・
θbnとなる。2次転写部における中間転写ベルト501
と2次転写ベルト601の線速は、倍率誤差や画像ずれ
等を考慮し、ある値に設定されているが、転写紙900
の厚さtに起因して(t・θbn)/(r・θbn)=t
/r[×100%]の線速差を生じることになる。この
線速差は、前記設定値の余裕分に含まれなくてはならな
い。ここで、上記線速差の許容限界値を従来機と同様に
1.6%に設定し、転写紙900の厚さtの最大値を
0.3mmとした場合、上記2次転写対向ローラ510
の直径は37.5mm(半径で18.75mm以上)以
上が好ましい。
【0050】また、上記実施形態では、上記1次転写部
のニップ部における1次転写部除電手段として除電ブラ
シを用いた例について説明したが、本発明は、上記1次
転写部除電手段としてブレード、ローラ等の他の形状の
部材を用いたものにも適用することができる。
【0051】また、上記実施形態では、1次転写電荷付
与手段として1次転写バイアスローラを用いた例につい
て説明したが、本発明は、他の形状の1次転写電荷付与
手段を採用したものにも適用することができる。
【0052】また、上記実施形態では、1次転写前除電
手段としてベルト除電ローラ512を用いた例について
説明したが、本発明は、このローラに代えてブレード、
ブラシなどの他の形状の部材を用いたものにも適用する
ことができる。
【0053】また、上記実施形態では、2次転写電荷付
与手段として2次転写バイアスローラを用いた例につい
て説明したが、本発明は、このローラに代えてブレー
ド、ブラシなどの他の形状の部材を用いたものにも適用
することができる。
【0054】また、上記実施形態では、感光体ドラム1
00の帯電電位が負極性であり、2成分系現像剤を用い
た反転現像方式を採用する現像器を備えた場合について
説明したが、本発明は、感光体ドラム100の帯電電位
が負極性であるものに限定されることなく、また、1成
分系現像剤を用いたものや正規現像方式を採用したもの
にも同様に適用できるものである。
【0055】また、上記実施形態は、中間転写ユニット
を備えた画像形成装置に適用した例であるが、例えば、
中間転写装置を備えておらず、像担持体としてのベルト
状の感光体から転写ベルトで搬送される転写材としての
例えば用紙に直接転写を行う構成の画像形成装置にも同
様に適用できるものである。
【0056】
【発明の効果】請求項1乃至5の発明によれば、像担持
体と転写ベルトとの間の接触領域の像担持体移動方向上
流側における像担持体から転写ベルト又は転写材へのプ
レ転写と、該接触領域の下流側における転写ベルト又は
転写材から像担持体への再転写の発生を抑え、転写チリ
などの異常画像の発生を防止することができるという効
果がある。
【0057】特に、請求項2の発明によれば、像担持体
から転写ベルトあるいは転写材へのプレ転写の発生をよ
り確実に抑え、転写チリなどの異常画像の発生を防止す
ることができるという効果がある。
【0058】また特に、請求項3の発明によれば、転写
ベルトあるいは転写材から像担持体への再転写の発生を
より確実に抑え、転写チリなどの異常画像の発生を防止
することができるという効果がある。
【0059】また特に、請求項4の発明によれば、転写
ベルトにおける転写電界形成用の電荷の回り込みによる
上記プレ転写及び上記再転写が生じないようになるの
で、転写チリなどの異常画像の発生をより確実に防止す
ることができるという効果がある。
【0060】また特に、請求項5の発明によれば、転写
ベルト上の転写材あるいは該転写ベルトに転写される画
像の転写位置ずれが許容範囲内に入るようにし、像担持
体と転写ベルトとの接触領域に生じる線速差による倍率
誤差や画像ずれ等の画像異常の発生を防止することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー複写機の概略構成図。
【図2】同カラー複写機に用いた中間転写ベルトの断面
図。
【図3】同カラー複写機の1次転写部の拡大図。
【図4】同カラー複写機の2次転写部の拡大図。
【図5】2次転写部における中間転写ベルトと2次転写
ベルトとの間の開き角θ(θf,θr)の設定例を示す
説明図。
【図6】変形例に係る2次転写部の説明図。
【図7】他の変形例に係る2次転写部の説明図。
【符号の説明】
100 感光体ドラム 200 帯電チャージャ 300 感光体クリーニング装置 400 リボルバ現像ユニット 500 中間転写ユニット 501 中間転写ベルト 510 2次転写対向ローラ 600 紙転写ユニット 601 2次転写ベルト 605 2次転写バイアスローラ 802 2次転写電源 900 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 行方 伸一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 本橋 俊昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 川越 克哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 内田 智 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に移動するように駆動されるベルト
    状の像担持体と転写ベルトとを接触させ、その接触領域
    に転写電界を形成することにより、該像担持体に担持さ
    れたトナー像を該転写ベルトあるいは該転写ベルトで搬
    送される転写材に転写する画像形成装置において、 上記接触領域を、上記像担持体及び上記転写ベルトを共
    通のローラに巻き付けて形成したことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】上記像担持体が上記ローラに巻き付いて接
    触している領域内で、上記転写ベルトを該像担持体に接
    触させ、 該ローラへの巻き付き入口側における該像担持体と該転
    写ベルトとの間の開き角を、該像担持体から該転写ベル
    トあるいは上記転写材へのプレ転写が生じない程度に設
    定したことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記像担持体が上記ローラに巻き付いて接
    触している領域内で、上記転写ベルトを該像担持体に接
    触させ、 該ローラへの巻き付き出口側における該像担持体と該転
    写ベルトとの間の開き角を、該転写ベルトあるいは上記
    転写材から該像担持体への再転写が生じない程度に設定
    したことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記ローラとの間に上記像担持体及び上記
    転写ベルトを挟持する転写ニップ部を形成し且つ転写電
    界形成用の電荷を該転写ベルトに付与する転写対向部材
    を備えた請求項1、2又は3の画像形成装置であって、 上記像担持体の移動方向における上記像担持体と上記転
    写ベルトとの間の接触領域の幅を、同移動方向における
    上記転写ニップ部の上流側及び下流側に上記転写電界形
    成用の電荷が回り込む部分の幅を加えた実効転写ニップ
    部の幅以上に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記接触領域における上記像担持体と上記
    転写ベルトとの間に生じる線速差を、該転写ベルト上の
    転写材あるいは該転写ベルトに転写される画像について
    許容される転写位置ずれに対応して予め決められた許容
    限界線速差以下になるように、上記ローラの直径を設定
    したことを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116006A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Sharp Corp 画像形成装置
JP2011242521A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Sharp Corp 転写装置
JP2013125099A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Canon Inc 画像形成装置

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