JP2013125099A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多様な記録材への対応を強化するために、中間転写ベルトと搬送ベルトとを設けた構成において、記録材の先端に下向きの巻きつきぐせがついていても搬送ベルトからの分離不良を引き起こすのを抑制することができない。
【解決手段】 下流側張架部材が、中間転写ベルトの移動方向において挟持部より下流側に搬送ベルトが中間転写ベルトを介して張架部材に巻き付く巻き付き領域が形成されるように、搬送ベルトを張架する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機やレーザプリンタ等の電子写真の技術を用いて像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する画像形成装置に関する。詳しくは、記録材の転写、搬送を行う転写搬送ベルトを有する画像形成装置において、剛度の低い記録材の転写搬送ベルトからの搬送性を高める技術に関する。
多様な記録材に対応するために、トナー像を担持する中間転写ベルトと、記録材を搬送する搬送ベルトとを設けて、中間転写ベルト上のトナー像を搬送ベルト上の記録材に転写する構成がある。特許文献1には、中間転写ベルトと搬送ベルトとを備えた構成において、搬送ベルトから記録材を分離するために、搬送ベルトを張架する分離ローラの曲率を利用する構成が記載されている。
特開2011−95368
しかし記録材収容部に長く記録材が放置されると、装置の構成によって、記録材の吸湿状態によっては記録材の先端に上向きか下向きの巻きぐせが付いている場合がある。下向きの巻きぐせが付いた記録材が搬送ベルトに搬送された場合、記録材の先端が分離ローラの位置に到達するときに、記録材の先端が下を向いて、下流側のガイドの下側にいくおそれがある。すなわち下流のガイドへの搬送不良が生じるおそれがある。
上記課題を解決するための本発明は、トナー像を担持する像担持体と、移動可能であって、前記像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架する張架部材と、移動可能であって、記録材を担持して搬送する搬送ベルトと、前記中間転写ベルトと前記搬送ベルトとを介して前記張架部材を押圧部で押圧して、前記中間転写ベルトからトナー像を前記搬送ベルトに担持された記録材上に転写する転写部材と、前記搬送ベルトの移動方向において、前記転写部材より下流側で前記転写部材の隣りに配置されて、前記幅方向に均一な形状であって、前記搬送ベルトを張架する下流側張架部材と、前記搬送ベルトの移動方向において、前記前記搬送ベルトを張架して記録材を分離する分離張架部材とを、備える画像形成装置において、前記分離張架部材は、前記搬送ベルトが移動する方向において、前記押圧部の下流側端部を通り前記分離張架部材に接する接線に対して、前記搬送ベルトが前記中間転写ベルト側に位置するように配置されることを特徴とする。
多様な記録材への対応を強化するために、中間転写ベルトと搬送ベルトとを設けた構成において、先端に下向きの巻きつきぐせがついた記録材が搬送ベルトに搬送されても搬送ベルトからガイドへの搬送不良を引き起こすのを抑制することができる。
画像形成装置の構成を説明する図である。 二次転写位置の構成を説明する図である。 実施形態2の下流側張架ローラの動作を示す図である。 下流側張架ローラの制御のブロック図である。 下流側張架ローラの制御のフローチャートである。
<実施形態1>
(画像形成装置)
図1を用いて実施形態1の画像形成装置の構成及び動作について説明する。
符号1Y、1M、1C、1kはそれぞれトナー像を担持する像担持体としての感光ドラムであり、矢線A方向へ回転する。感光ドラム1Y、1M、1C、1kの表面は、対応する感光ドラムを帯電する帯電装置2Y、2M、2C、2kにより一様に帯電される。符号3Y、3M、3C、3kは画像情報に基づいて対応する感光ドラム1Y、1M、1C、1kを露光する露光装置である。このように周知の電子写真プロセスによって画像情報に応じた静電潜像が感光ドラム1Y、1M、1C、1kに形成される。
現像装置4Y、4M、4C、4kはそれぞれ有彩色トナーのイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)とブラック(k)トナーを内包する。感光ドラム1Y、1M、1C、1k上に形成された静電潜像は対応する現像装置4Y、4M、4C、4kにより現像される。すなわち感光ドラム1Y、1M、1C、1k上に対応する色のトナー像が形成される。なお静電潜像の露光部にトナーを付着させて現像する反転現像方式が用いられる。
符号6は感光ドラム1Y、1M、1C、1kから転写されるトナー像を搬送する中間転写ベルトである。中間転写ベルト6は、感光体ドラム1Y、1M、1C、1kの表面に当接されるよう配設される。さらに中間転写ベルト6は複数の張架ローラ20、21、22、23によって張架されており、矢印Gの方向へ250〜300mm/secで移動可能になっている。なお張架ローラ20は中間転写ベルト6の張力を一定に制御するテンションローラであり、張架ローラ22は中間転写ベルト6の移動を駆動する駆動ローラである。また張架ローラ21は中間転写ベルト6からトナー像を記録材に転写する二次転写ローラに対向する二次転写対向ローラである。
符号24は記録材Pを担持して搬送する転写搬送ベルトである。転写搬送ベルト24は複数の張架ローラ25、26、27によって張架されており、矢印Bの方向へ250〜300mm/secで移動可能になっている。なお張架ローラ26は転写搬送ベルト24から記録材Pを分離するための分離張架部材として機能する。
なお中間転写ベルト6はポリイミド、ポリカーボネートなどの樹脂または各種ゴム等が帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有するように構成される。本実施形態では中間転写ベルト6の体積抵抗率は1E+9〜1E+14[Ω・cm]であって、厚みが0.07〜0.1[mm]である。
また転写搬送ベルト24も中間転写ベルト6と同様にポリイミド、ポリカーボネートなどの樹脂または各種ゴム等が帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有するように構成される。本実施形態では転写搬送ベルト24の体積抵抗率は1E+9〜1E+14[Ω・cm]であって、厚みは0.07〜0.1[mm]である。転写搬送ベルト24は、引っ張り試験法(JIS K 6301)で測定したヤング率の値が10MPa以下となるようなものであってもよい。
符号8は記録材を転写搬送ベルト24へ供給するタイミングを調整するレジストレーションローラである。レジストレーションローラ8は記録材を一旦停止して転写搬送ベルト24に供給する。符号28は記録材Pを転写搬送ベルトに吸着させる吸着手段としての吸着ローラ対である。吸着ローラ対28は、転写搬送ベルト24の内側に配置されたローラと外側に配置されたローラの一対で構成される。記録材Pが吸着ローラ対28を通過する際に、転写搬送ベルトの内側に配置されたローラに吸着バイアス印加手段30により定電流制御された吸着バイアスで−15〜−30μAの電流を流す。その結果記録材Pを転写ベルト24に静電吸着させる。
吸着ローラ対28から記録材搬送方向において下流側には、中間転写ベルト6からトナー像を転写搬送ベルト24に担持された記録材に転写する二次転写部材として二次転写ローラ9が配置される。二次転写ローラ9は転写搬送ベルトの内側に配置されて、二次転写対向ローラ21を転写搬送ベルト24と中間転写ベルト6とを介して圧する。すなわち二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ21とが、中間転写ベルト6と転写搬送ベルト24とを介して押圧部Nで互いに押圧する。記録材が二次転写部に搬送されると、2次転写ローラ9にトナーと逆極性の2次転写電流が印加されることによって、中間転写ベルト6上のトナー像が記録材上へ一括して静電的に転写される。本実施例では、+30〜60μAの電流を流している。2次転写電流が変化するのは、記録材の乾燥状態、環境、転写するトナーの量等の要因によって、必要な電流量が変化するためである。
なお二次転写ローラ9はイオン導電系発泡ゴム(NBRゴム等)の弾性層と芯金からなり、外径が24mm,ローラ表面粗さRz=6.0〜12.0(μm)、抵抗値がN/N(23℃、50%RH)測定、2kV印加で1E+5〜1E+7Ωのローラを使用している。2次転写ローラ9には、供給バイアスが可変となっている2次転写高圧電源13が取り付けられている。
トナー像が転写された記録材Pは、分離張架ローラ26の位置に到達すると転写搬送ベルト24から分離する。その後記録材Pは分離後ガイド70に支持されてから、トナー像を記録材に定着する定着装置53に運ばれる。トナー像が記録材に定着された後、記録材は画像形成装置の外へ排出される。
(二次転写位置での構成)
記録材を収容する記録材収容部に記録材が放置されて、搬送される記録材の先端に巻きぐせが付いている場合がある。下向きの巻きぐせが付いた記録材が搬送ベルトに搬送された場合、記録材の先端が分離ローラの位置に到達するときに、記録材の先端が下を向いて、下流側のガイドの下側にいくおそれがある。すなわち下流のガイドへの搬送不良が生じるおそれがある。
そこで本実施形態では、中間転写ベルト24の移動方向において、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ21とが押圧する押圧部より下流側で、転写搬送ベルト24が中間転写ベルト6を介して二次転写ローラ21側に巻き付く領域を形成するように、下流側張架ローラ29が配置される。
すなわち、転写搬送ベルト24が移動する方向において、押圧部の下流側端部を通り分離張架ローラ26に接する接線に対して、前記転写搬送ベルトのベルト面が前記中間転写ベルト側に突出する。
巻き付き領域では記録材が二次転写対向ローラの外形に沿うので、記録材に上向きの巻き癖を形成する力が生じる。搬送される記録材に強い下向きの巻きぐせがついているような場合には、記録材が巻き付き領域を通過すると、記録材の下向きの巻きぐせが弱まるか、記録材に上向きの巻きぐせが形成される。その結果搬送される記録材の先端に下向きの巻きつきぐせがついていても、下向きの巻きぐせが矯正されて、搬送ベルトから分離後ガイド29への搬送不良を引き起こすのを抑制することができる。
なお本実施形態で巻き付き領域を押圧部の下流側に形成する理由について説明する。巻き付き領域を押圧部の上流側に形成することによっても、下向きの巻きぐせを押圧部の上流側で矯正することはできる。しかし押圧部の下流側の形状によっては下向きの巻き癖を矯正する効果が低減するおそれがある。そのため巻き癖を矯正する効果を確実にするためには、巻き付き領域を押圧部の下流側に形成するのが望ましい。
巻き付き領域を形成するための本実施形態の構成の詳細について図2を用いて説明する。図2は中間転写ベルト6からトナー像を転写搬送ベルト24に搬送される記録材に転写する二次転写位置を示す。
25は、転写搬送ベルトが移動する方向において二次転写ローラ9より上流側で隣り合う上流側ローラ25であり、29は、二次転写ローラ9より下流側で二次転写ローラ9の隣りで転写搬送ベルトを張架する下流側張架ローラ29(下流側張架部材)である。上流側ローラ25と下流側張架ローラ29とは、記録材を搬送する搬送方向に垂直な幅方向において均一な形状となっている。本実施形態では下流側張架ローラ29は、幅方向において全域において、半径が同じであるストレートな形状である。E1は、転写搬送ベルト24の回転方向において、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ21とが、転写搬送ベルト24と中間転写ベルト6とを介して互いに押圧する押圧部Nの上流側端部を示す。E2は、転写搬送ベルト24の回転方向において、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ21とが互いに押圧する押圧部Nの下流側端部を示す。LはE1とE2とを通過する直線を示す。Sは、転写搬送ベルト24の回転方向において押圧部Nと下流側張架ローラ29との間の転写搬送ベルト24のベルト面を示す。本実施形態ではベルト面Sが線Lよりも中間転写ベルト6側に位置するように、下流側張架ローラ29が配置される。
さらに下流側張架ローラ29は、転写搬送ベルトの回転方向において押圧部Nの下流側に、転写搬送ベルト24が中間転写ベルト6を介して二次転写対向ローラ21に所定の巻き付き角度αで巻き付く巻き付き領域Cが形成されるように配置される。記録材が巻き付き領域Cを通過するときに、記録材は上向きに巻く姿勢になる。そうすると記録材の先端に下向き(G方向)の巻き癖がついていても、記録材の下向きの巻きぐせが軽減されるので、分離後ガイド70への搬送不良が生じるが抑制される。
なおE3は、記録材搬送方向における巻き付き領域の下流側端部である。すなわち巻き付き領域Cは、記録材搬送方向においてE2からE3までの二次転写対向ローラ21に沿った範囲で示される。
なお角度αの必要量に関しては、記録材の巻きぐせの強さや、二次転写対向ローラの直径によって変化するので、各機種の断面構成から最適化することが望ましい。
なお本実施形態では、巻き付き領域を押圧部の下流側のみに形成する構成となっている。しかしこの構成に限定する意図ではない。カール矯正効果を高めるために、巻き付き領域を押圧部の下流側と上流側との両方に形成するように、下流側張架ローラ29と上流側ローラ25とが配置される構成であってもよい。この構成でカール矯正効果をさらに高めるためには、上流側ローラ25の巻き付き領域での巻き付き角度より下流側ローラの巻き付き領域での巻き付き角度が大きいのが有効である。というのはカールの巻きぐせ矯正効果は、転写搬送ベルト24と中間転写ベルト6とによって挟まれる最後の姿勢に依存する傾向があるからである。
なお本実施形態では下流側張架ローラ29としてストレート形状のローラを用いたがこれに限定する意図ではない。下流側張架ローラ29としてクラウン形状のローラを用いてもよい。
<実施形態2>
実施形態1と重複する点については説明を省略する。実施形態1と相違する点について説明する。
本実施形態では、転写搬送ベルト24の移動方向において二次転写ローラ9より下流側で隣り合う下流側張架ローラ29が、転写搬送ベルト24を張架して巻き付き領域を形成する位置(張架位置)と、張架位置から退避した位置(退避位置)とに移動可能に構成される。ここで張架位置とは、巻き付き領域を形成するための位置であり実施形態1と同じ位置である。また退避位置とは、転写搬送ベルトから離間した位置である。
下流側張架ローラ29が張架位置と退避位置との間を移動するための詳細な構成について図3を用いて説明する。
下流側張架ローラ29を回転可能に支持するローラフレーム42と、下流側張架ローラ29の揺動中心となるローラ揺動中心軸43を有する。さらに、ローラ揺動中心軸43を中心にして下流側張架ローラ29を揺動するためのローラ駆動ギア44と、ローラ駆動ギア44に駆動力を伝達するためのモーター駆動伝達ギア45と、駆動源であるモーター46を有する。モーター46の回転運動がモーター駆動伝達ギア45によって、ローラ駆動ギア44に伝達される。ここで、ローラ駆動ギア44とコロ揺動中心軸43の間にはベアリングを設けているため、ローラ揺動中心軸43は、モーター46による回転駆動の影響は受けず位置が動かないようになっている。
下流側張架ローラ29、ローラフレーム42はローラ揺動中心軸43を中心にモーター46の所定量の正回転により、図3(a)で示されるローラ収納位置から、Y1方向へ図3(b)で示される下流側張架ローラ29が転写搬送ベルト24の内面に当接して転写搬送ベルト24を均一に押し上げる張架位置まで動く。さらに、モーター46の所定量の逆回転により、下流側張架ローラ29は、図3(b)の張架位置からY2方向へ移動して、図3(a)で示される下流側張架ローラ29が転写ベルト24から離間した位置へ動くことができる。すなわち、下流側張架ローラ29は、正逆回転により、このような揺動運動を行うようになっている。
下流側張架ローラ29の動作位置は、制御部50によって制御される。この制御の関係を示しているのが図4である。下流側張架ローラ29の動作位置信号の制御は、ユーザーにユーザー操作部102で指定された記録材の坪量情報、ユーザーに指定された印刷モード情報、レジストローラ対8の記録材送りタイミングと記録材の搬送速度に基づいて得られる記録材先端位置情報に基づく。制御部50はCPU,ROM、RAMを含む。制御部50は下流側張架ローラ29のモーターの動作を制御する。なお坪量とは、単位面積辺りの重さ(g/m)を示す単位で、記録材の厚みを示す値として一般的に用いられる。
本実施形態では、以下のパターンがROMに予め記憶されている。
・記録材が坪量60g/mより大きい場合には、下流側張架ローラ29が退避位置に位置する。退避位置において分離補助コロ41は転写ベルト24から離間している。
・記録材が坪量60g/m以下の場合には、両面印刷モードでの第一面印刷及び片面印刷モードの場合には、下流側張架ローラ29は張架位置(第1の張架位置)に位置する。転写搬送ベルト24は所定の巻き付き角度(第1の巻き付き角度)で二次転写対向ローラに巻きつく巻き付き領域Cを形成する
・記録材が坪量60g/m以下の場合には、両面印刷モードでの第二面印刷の場合には、下流側張架ローラ29は第2の張架位置に位置する。転写搬送ベルト24は第1の巻き付き角度より大きい巻き付き角度(第2の巻き付き角度)で二次転写対向ローラに巻きつく巻き付き領域C´を形成する。
このような制御を行う理由について以下で説明する。
まず搬送される記録材が厚紙である場合には、厚紙の剛度は強い。そのため下流側張架ローラ29が転写搬送ベルト24を押し上げていると、分離張架ローラ26に到達する前に下流側張架ローラ29の曲率を利用して、厚紙が転写搬送ベルト24から分離するおそれがある。その結果厚紙が飛び出すおそれがある。
そこで本実施形態では、厚紙が転写搬送ベルト24から下流側張架ローラ29の位置で飛び出さないように、厚紙が搬送される場合には下流側張架ローラ29は転写搬送ベルト24から離間する。その結果巻き付き領域は形成されない。なお厚紙の剛度は強いので、厚紙に巻きぐせはつきにくい。そのため厚紙が搬送される場合に下向きの巻きぐせに起因する分離後ガイド70への搬送不良は生じない。
ところで両面印刷モードでは第一面の定着後の記録材を搬送する搬送路において、記録材に下向きの巻きぐせが強く形成される傾向があるとわかった。すなわち両面印刷モードでの第二面に二次転写する場合に巻き付き領域が狭いと、記録材の下向きの巻きぐせを十分に軽減することができない。すなわち両面印刷モードの第二面印刷時には、巻き付き領域を広くするのが望ましい。そこで本実施形態では、両面印刷モードでの第一面印刷時や片面印刷モード時には第1の巻き付き角度の巻き付き領域を形成して、両面印刷モードでの第二面印刷時には第1の巻き付き角度より大きな巻き付き角度(第2の巻き付き角度)で巻き付き領域を形成する。
図5は本実施形態における制御フローを説明するフローチャートである。
まず、ユーザーによって、画像形成装置の操作部で紙種/紙サイズの選択が行われる(S101)。同様に操作部にてユーザーによるプリント枚数と面数(片面モードか両面モードか?)の指定が行われる(S102)。画像形成装置のコピースタートボタンが押され(S103)、画像形成がスタートする。S101によって選択された紙種が60gsm以下かどうかが判断される(S104)。60gsm以上である場合にはトナー像を記録材に形成する二次転写を実行する(S105)。その後S106で記録材は転写搬送ベルト24から分離する。
一方でS104で搬送される記録材の坪量が60gsm以下であった場合には、転写搬送ベルト24から記録材を分離後ガイドへ搬送するのを補助するために巻き付き領域を形成する必要がある。この場合にはS102での入力情報に基づいて両面印刷モードの第2面目かどうかが判断される(S107)。両面印刷モードの第2面ではない場合には、両面印刷モードの第1面か片面印刷モードであるので、記録材は定着位置から二次転写位置へ搬送する搬送パスを経由していない。そのため記録材に強い下向きの巻きぐせはついていないので、巻き付き領域は小さくてよい。そこでS108で下流側張架ローラ109は転写搬送ベルト24を所定量(第1の押し上げ量)押し上げる第1の張架位置へ配置される。第1の張架位置は実施形態1と同じ位置であり、巻き付き角度α(第1の巻き付き角度)で巻き付き領域Cを形成する。ここで押し上げる量は転写搬送ベルト24が退避位置に配置されるときの転写搬送ベルト24の位置を基準とするベルト面に垂直な方向の量とする。その後S109で二次転写を実行する。
二次転写後に、S110で記録材搬送方向において記録材の先端が巻き付き領域Cの下流側端部から下流側にさらに所定距離離れた位置(Jmm)に到達する。その後S111で下流側張架ローラが退避位置へ移動する退避動作を行う。Jは記録材搬送方向における分離張架ローラから下流側ガイドの上流側端までの間隔の長さと同じ長さに設定される。
ここで記録材の先端が、巻き付き領域Cの下流側端部から下流側にさらにJmm離れた位置を通過してから、S111で下流側張架ローラは退避位置へ移動する理由について説明する。記録材の先端に上向きの巻き癖を形成することで、記録材の先端が転写搬送ベルトから分離後ガイド70へ搬送される。しかし記録材に上向きの巻き癖が不十分に形成されていれば、記録材の先端が下流側ガイドまで安定的に搬送されないおそれがある。すなわち転写搬送ベルトと下流側ガイドとの間で記録材の搬送を安定化させるためには、記録材搬送方向において、記録材に上向きの巻き癖が形成される範囲が、転写搬送ベルトと下流側ガイドとの間隔の長さ以上であるのが望ましい。そうすると下流側張架ローラが巻き癖形成領域から退避位置へ移動するタイミングを遅らせるのが望ましい。一方で巻き付き領域を形成すると、搬送ベルトと中間転写ベルトとが接触する面積が大きくなる。その結果速度差が発生した場合などに互いのベルト表面を摩耗する度合いが大きくなるおそれがある。すなわち巻き付き領域を形成する期間が長くなるのは好ましくない。
すなわち、転写搬送ベルトと下流側との間での記録材の搬送を安定するために下流側張架ローラが退避するタイミングを遅らせても、巻き癖形成領域を形成する期間が過剰に長くなるのを抑制する構成が望まれている。そこで本実施形態では、記録材の先端が、巻き付き領域Cの下流側端部からさらに下流側にJmmの位置に到達すると、下流側張架ローラを退避位置へ移動させる。
S107で両面印刷モードの第二面と判断された場合には定着後の記録材を二次転写位置へ搬送する搬送パスを経由するので、記録材に下向きの巻きぐせが強く形成されると判断される。そこで広い巻き付き領域を形成する必要がある。そこでS112で下流側張架ローラ29は第1の押し上げ量より大きな押し上げ量で転写搬送ベルト24押し上げる第2の張架位置に配置される。第2の張架位置は、第1の巻き付き角度αより大きい巻き付き角度(α´)で巻き付きく巻き付き領域C´を形成する。その後S113で二次転写を実行する。
S113で二次転写が完了すると、S114で記録材搬送方向において、記録材の先端が、巻き付き領域C´の下流側端部から下流側にさらにJmm離れた位置に到達すると、S111で下流側張架ローラは退避位置へ移動する。本実施形態では、Jは記録材搬送方向における分離張架ローラから下流側ガイドの上流側端までの間隔の長さと同じ長さに設定される。
S111で下流側張架ローラが退避位置へ配置されると、S106で記録材は転写搬送ベルト24から分離する。S106で記録材が搬送ベルト24から分離すると、S115でユーザーによって指定された枚数Nの画像形成が完了したかどうかが判断される。指定枚数の画像形成が完了している場合には終了する(S116)。S115で指定枚数Nの画像形成が完了していなければS104に戻る。
1 感光ドラム
2 一次帯電器
3 露光装置
4 現像器
5 一次転写ローラ
6 中間転写ベルト
8 レジストレーションローラ
9 二次転写ローラ
11 ドラムクリーニング装置
12 ベルトクリーニング装置
13 二次転写高圧電源
17 パッチ検知用のパッチセンサー
18 中間転写ベルト張架ローラ
19 中間転写ベルト張架ローラ
20 中間転写ベルト張架ローラ(テンションローラ)
21 中間転写ベルト張架ローラ(二次転写ローラの対向ローラ)
22 中間転写ベルト張架ローラ(駆動ローラ)
24 転写搬送ベルト
25 転写ベルト張架ローラ(吸着対向ローラ)
26 転写ベルト張架ローラ(分離張架ローラ)
27 転写ベルト張架ローラ(テンションローラ)
28 吸着ローラ
29 分離ガイド
30 吸着バイアス印加手段
31 押し上げローラ
54 吸着前紙位置センサー
P 転写材・用紙・紙

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    移動可能であって、前記像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを張架する張架部材と、
    移動可能であって、記録材を担持して搬送する搬送ベルトと、
    前記中間転写ベルトと前記搬送ベルトとを介して前記張架部材を押圧部で押圧して、前記中間転写ベルトからトナー像を前記搬送ベルトに担持された記録材上に転写する転写部材と、
    前記搬送ベルトの移動方向において、前記転写部材より下流側で前記転写部材の隣りに配置されて、前記幅方向に均一な形状であって、前記搬送ベルトを張架する下流側張架部材と、
    前記搬送ベルトの移動方向において、前記前記搬送ベルトを張架して記録材を分離する分離張架部材とを、備える画像形成装置において、
    前記分離張架部材は、前記搬送ベルトが移動する方向において、前記押圧部の下流側端部を通り前記分離張架部材に接する接線に対して、前記搬送ベルトが前記中間転写ベルト側に位置するように配置されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記下流側張架部材は、前記中間転写ベルトの移動方向において前記押圧部より下流側に前記搬送ベルトが前記中間転写ベルトを介して前記張架部材に巻き付く巻き付き領域が形成されるように、前記搬送ベルトを張架することを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 請求項2に記載された画像形成装置であって、
    前記下流側張架部材は、前記搬送ベルトを張架する位置から退避する退避動作が可能であって、
    記録材へのトナー像の転写後に退避動作を行う場合には、前記退避動作は、記録材搬送方向において記録材の先端が前記巻き付き領域の下流側端部からさらに下流側に所定距離離れた位置に到達した後で、前記下流側張架部材に到達する前に行われることを特徴とする画像形成装置。
  4. 記録材の両面に印刷するモードにおける第1面にトナー像を転写するときに前記下流側張架部材は第1の巻き付き角度で前記巻き付き領域を形成するように前記搬送ベルトを第1の張架位置で張架して、記録材の両面に印刷するモードにおける第2面にトナー像を転写するときに前記下流側張架部材は前記第1の巻き付き角度より大きな角度で前記巻き付き領域を形成するように前記搬送ベルトを第2の張架位置で張架することを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載された画像形成装置。
  5. 第1の厚みの記録材が搬送されるときには前記下流側張架部材は前記搬送ベルトを張架して、前記第1の厚みより厚い記録材が搬送されるときには前記下流側張架部材は前記搬送ベルトから離間する位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置。
  6. 請求項1又は2に記載された画像形成装置であって、
    前記搬送ベルトの移動方向において前記転写部材より上流側で前記転写部材の隣りに配置されて、前記幅方向に均一な形状であって、前記搬送ベルトを張架する上流側張架部材を備えて、
    前記上流側張架部材は、前記中間転写ベルトの移動方向において前記押圧部より上流側に前記搬送ベルトが前記中間転写ベルトを介して前記張架部材に巻き付く巻き付き領域が形成されるように、前記搬送ベルトを張架することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載された画像形成装置であって、
    前記下流側張架部材によって形成される前記巻き付き領域は、前記上流側張架部材によって形成される前記巻き付き領域よりも広いことを特徴とする画像形成装置。
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