JPH11161054A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11161054A
JPH11161054A JP10166808A JP16680898A JPH11161054A JP H11161054 A JPH11161054 A JP H11161054A JP 10166808 A JP10166808 A JP 10166808A JP 16680898 A JP16680898 A JP 16680898A JP H11161054 A JPH11161054 A JP H11161054A
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roller
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charging
image forming
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Application number
JP10166808A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
Shunei Miura
俊英 三浦
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端ベルト状の中間転写体を有する画像形成
装置において、ベルト寄り現象を防止する。 【解決手段】 中間転写体にベルトの寄りを防止する寄
り防止用突条を設けるとともに、中間転写体が張架され
るローラに該寄り防止用突条に対応する段差部を設け、
さらに、中間転写体を帯電して、中間転写体をローラに
静電的に吸引させる。寄り防止用突条がローラの段差部
に乗り上げる等のベルトの寄りを防止するために中間転
写体の帯電の他に、クリーニングブレード、ローラの段
差部の形状等を最適にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置、特に
電子写真法により転写材の両面に画像を形成するのに適
した画像形成装置に関する。本発明による画像形成装置
は複写機、プリンタ及びファクシミリ等に使用すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像形成
体上に形成された転写材の一方の面の画像を転写材上に
転写、定着し、これを一旦反転給送装置に収納し、引き
続き像形成体上に形成する転写材の他方の面の画像とタ
イミングを合わせて前記反転給送装置より転写材を給送
し、転写材の他方の面に画像を転写、定着する方法がと
られている。
【0003】この両面画像形成装置は、上記の如く、定
着を終えた転写材の前記反転給送装置への給送や定着装
置を2度通す等の転写材の搬送が行われるので、画像形
成速度が遅い上に、転写材搬送の信頼性が低く、ジャム
を引き起こす原因となっていた。
【0004】このような欠点を改良するものとして、古
くは特公昭49−37538号公報等で、感光体上に第
1の画像を形成した後、一旦この画像を中間転写体上に
転写する一方、第2の画像を感光体上に形成し、中間転
写体上の第1の画像と感光体上の第2の画像をそれぞれ
転写材の両面に転写し、第1、第2の画像を同時に転写
材に定着して、転写材の両面に画像を形成する両面画像
形成装置が提案されている。本発明者は、この両面画像
形成方式の実用化研究を行い、特開平9−258518
号を始めとして多数の特許出願をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような両面画像
形成装置では、中間転写体には、ベルトタイプのものが
適している。しかしながら、ベルトタイプの中間転写体
を使用する場合には、ベルト寄りという望ましくない現
象の対策が必要である。ベルト寄り現象はベルトを用い
た機械系において生ずる現象でこれを防止するための様
々な技術が従来開発され、実用に供されている。しかし
ながら、従来のベルト寄り防止技術をそのまま上記両面
画像形成装置における中間転写体ベルトに適用すると、
ベルト寄りを十分に防止することができない、装置が大
型になる、画像形成プロセス上問題が生ずる、コストア
ップになる等様々の問題あった。従って、本発明の目的
は、ベルトタイプの中間転写体を有する画像形成装置に
適した中間転写体のベルト寄り防止技術を提供すること
にある。本発明の他の目的は、優れた画像形成性能を有
し、小型でしかもベルトタイプの中間転写体のベルト寄
りが効果的に防止された画像形成装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は、
無端ベルト状の中間転写体と、形成されたトナー像を前
記中間転写体に転写する第1の転写手段と、形成された
トナー像を転写材の表面に転写する第2の転写手段と、
前記中間転写体に転写されたトナー像を前記転写材の裏
面に転写する第3の転写手段と、前記転写材に転写され
たトナー像を定着する定着手段と、を有する画像形成装
置において、前記中間転写体の内周面の両端部に、ベル
トの寄りを防止する寄り防止用突条を設けるとともに、
前記中間転写体を張架する接地されたローラの両端部
に、前記寄り防止部材に対応する段差部を設け、さら
に、該ローラに対向して、前記中間転写体の外周面を帯
電する中間転写体外周面帯電手段を設けることを特徴と
する画像形成装置、によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】〈実施の形態1〉図1によって実
施の形態1を説明する。図1は本発明の実施の形態1に
かかる画像形成装置の構成を示す図である。
【0008】表面にトナー像を形成するトナー像形成体
の具体例として実施の形態において使用される感光体ド
ラム10は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂製
の透明物質で構成された円筒基体の外周に導電性層及び
アモルファスシリコン、有機光導電層等の感光層を順次
形成したものであり、前記導電層が接地された状態で矢
印で示す時計方向に回転される。
【0009】中間転写体14aは厚さ0.5〜2.0m
mの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム、或いはウレ
タンゴムの1010〜1015Ωcmの抵抗を持つ半導電性
のゴム基体と基体の外側にトナーフィルミング防止層と
して厚さ5〜50μmのフッ素樹脂コーティングを行っ
た2層構成のものが好ましい。
【0010】なお、コーティング層も半導電性のものが
好ましい。ゴム基体の代わりに厚さ0.1〜0.5mm
の半導電性のポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、エチレンテトラフルオ
ロエチレン等の樹脂基体を使用することができる。
【0011】無端ベルト状の中間転写体14aは、不図
示の駆動源に連結された駆動ローラ14dと,従動ロー
ラ14e,14f及び14iとに張設される。
【0012】感光体ドラム10の周囲には、感光体ドラ
ム10に対して、帯電、露光及び現像を行って、該感光
体ドラム10上にトナー像を形成する、以下に説明する
像形成手段が配置される。
【0013】帯電器11Y,11M,11C,11Kは
帯電極とグリッドを備えたスコロトロン帯電器、露光器
12Y,12M,12C,12Kは発光素子であるLE
D及び結像素子であるセルフォックレンズの感光体ドラ
ム回転軸方向に配列されたアレイで構成される。現像器
13Y,13M,13C,13Kはそのスリーブ131
に直流が重畳された交流バイアスが印加されて、非接触
反転現像を行う現像器である。現像剤としては、2成分
現像剤が用いられるが、1成分現像剤を使用することも
できる。
【0014】符号中のY,M,C,Kは各段階で形成さ
れるトナー像の色を表しており、例えば、12Yはイエ
ロートナー像を形成するための露光手段であり、イエロ
ー像を形成する画像信号によって駆動されて発光する。
【0015】画像形成スタートによって、感光体ドラム
10は矢印で示す時計方向に回転するが、先ず、感光体
ドラム10はスコロトロン帯電器11Yによって一様帯
電され、露光器12Yにより、イエロー画像の像様露光
が行われ、感光体ドラム10上には、静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像は現像器13Yにより現像されてイ
エロートナー像が形成される。続く感光体ドラム10の
回転で、スコロトロン帯電器11Mによる帯電、露光器
12Mによる露光、現像器13Mによる現像によって、
マゼンタトナー像が形成され、スコロトロン帯電器11
Cによる帯電、露光器12Cによる露光、現像器13C
による現像によってシアントナー像が形成され、スコロ
トロン帯電器11Kによる帯電、露光器12Kによる露
光、現像器13Kによる現像によって黒トナー像が形成
される。これら原色トナー像の重ね合わせで、感光体ド
ラム10上には裏面カラートナー像が形成される。
【0016】感光体ドラム10の続く回転で、転写域1
4bにおいて、感光体ドラム10は中間転写体14aと
接触して、1次転写器14cによる転写作用で感光体ド
ラム上10の裏面カラートナー像は中間転写体14aに
転写される。1次転写器14cは中間転写体14aの感
光体ドラム10と対向する面と反対側の面にトナーと反
対極性の帯電を行って転写域14bに転写電界を形成す
るが、転写同時露光器12dによって転写率は高められ
る。1次転写器14cは、像形成体である感光体ドラム
10上のトナー像を中間転写体14aに転写するもので
あり第1転写手段として機能する。
【0017】転写後、感光体ドラムクリーニング装置1
9及び一様露光器12eが作動して、感光体ドラム10
の表面がクリーニングされて、次のカラートナー像を形
成するプロセスに入る。
【0018】裏面カラートナー像の形成後、感光体ドラ
ム10は更に回転し、前記と同様な作像プロセスによっ
て感光体ドラム10上にはイエロー、マゼンタ、シア
ン、及び黒の原色トナー像が重ね合わせられた表面カラ
ートナー像が形成される。この表面カラートナー像は原
画像に対して鏡像処理、即ち、左右反転処理した像とし
て感光体ドラム10上に形成される。というのは、後に
説明するように裏面カラートナー像は2回の転写で転写
材上に形成される結果、像は2回左右反転されて結果と
して元の像と正像の関係になるが、表面カラートナー像
は1回の転写で転写材上に形成されるので、元の像と左
右反転した鏡像の関係になるからである。
【0019】表面カラートナー像の形成と同期して、転
写材Pが給紙カセット15より送り出しローラ15aに
より送り出され、タイミングローラ15bへ搬送され
る。タイミングローラ15bは表面カラートナー像形成
と同期して作動し、転写材Pを転写域14bに搬送す
る。転写材Pは転写材帯電器170によりトナーと同極
性に帯電されて中間転写体14aに吸着される。このよ
うに、転写材Pをトナーと同極性に帯電するのは、帯電
によってトナーが引きつけられて像が乱れることがない
ようにするためである。
【0020】感光体ドラム10上の表面カラートナー像
は転写域14bにおいて、1次転写器14cによる転写
作用で転写材Pの表面に転写される。感光体ドラム10
から転写材Pの表面にトナー像を形成するこの転写工程
においては転写器14cは第2の転写手段として機能す
る。
【0021】転写に際しては、転写同時露光器12dに
よって転写率は高められる。
【0022】表面カラートナー像の転写材Pへの転写の
後に、転写材P及び中間転写体14aは転写器14gに
至り、転写器14gによるトナーと反対極性の帯電によ
り、中間転写体14a上の裏面カラートナー像が転写材
Pの下面(第2面)に転写される。転写器14gは、中
間転写体10上のトナー像を転写材Pの裏面に転写する
ものであり、第3の転写手段として機能する。
【0023】このようにして両面にカラートナー像が形
成された転写材Pは転写材の分離を行うAC除電器14
h及び駆動ローラ14dによる曲率分離作用によって中
間転写体14aから分離され、両面に未定着のトナー像
を担持する転写材Pは転写材案内手段である拍車160
によって案内されて定着装置17に搬送される。定着装
置17では、それぞれの中に熱源を有する上加熱体であ
る上ローラ17a及び下加熱体である下ローラ17b間
で熱と圧力がかけられてカラートナー像が定着される。
【0024】カラートナー像の定着後、中間転写体14
a上に残ったトナーは中間転写体クリーニング装置20
のクリーニングブレード21を中間転写体14aに接触
させることによってクリーニングされる。また、転写後
に感光体ドラム10上に残ったトナーは感光体ドラムA
C除電器16により除電された後、感光体ドラムクリー
ニング装置19のクリーニングブレード19aによって
感光体ドラムクリーニング装置19内に掻き落とされ、
スクリュウ19bによって図示せぬトナー容器に回収さ
れる。
【0025】本実施の形態においては、以下に説明する
ように、中間転写体14aが循環移動を行う際に生ずる
ベルト寄り現象を防止する寄り防止手段が取られる。な
お、以下に説明する寄り防止手段は、その少なくともい
ずれか一つを用いることによってベルトの寄り現象は有
効に防止され、任意の複数を組み合わせることによっ
て、寄り現象は更に徹底して防止される。
【0026】(1)中間転写体14aの帯電によるベル
トの寄り防止 ベルトを使用した機械においては、ベルト寄りが生じな
いように様々な工夫が施されている。ベルト寄り防止用
突条を設けるとともに、ベルトを支持或いは駆動するロ
ーラに寄り防止用突条に対応した段差部を設けることが
ベルト寄り防止のために行われている。しかしながら、
ベルトの寄りは寄り防止用突条によっても完全には防止
しきれない。寄り防止用突条が段差部からローラ本体部
に乗り上げることが起こるからである。特に、ベルトを
駆動する駆動ローラ14dの部分では、乗り上げ現象が
起こりやすい。
【0027】かかるベルト寄り現象に対して本実施の形
態においては、中間転写体14aの外周面を帯電するこ
とによって、中間転写体14aと、該中間転写体が張架
された接地されたローラとの間に静電引力を働かせて、
中間転写体14aを静電的にローラに吸引させる。これ
によって、前記のような乗り上げ現象を防止している。
【0028】中間転写体14aの外周面を帯電する中間
転写体外周面帯電手段は、中間転写体14aが張架され
ている接地されたローラに対向して、或いは該ローラの
近傍に設けることが望ましく、本実施の形態において
は、中間転写体14a上のトナー像を転写材Pの裏面に
転写する第3の転写手段である転写器14g及び転写材
Pを帯電する転写材帯電器170の双方又はいずれか一
方にかかる中間転写体帯電の機能を持たせている。
【0029】以下に転写器14gを例に、中間転写体1
4aの帯電によるベルト寄りの防止について説明する。
【0030】中間転写体14a上に転写材Pが乗ってい
る状態、或いは乗っていない状態いずれの場合でも、中
間転写体14aの外周面を転写器14gにより帯電する
ことによって、中間転写体14aは接地された駆動ロー
ラ14dに静電的に引きつけられる。この静電引力によ
って、ベルトの寄り現象が防止される。中間転写体14
aの寄りを防止するための転写器14gによる前記の帯
電は、中間転写体14aに転写材Pが乗っている状態で
は、トナー像と逆の極性に、乗っていない状態では、ト
ナー像と同じ極性の帯電によって行う。
【0031】この静電引力による吸引によって、ベルト
状の中間転写体14aの寄りは防止されるが、特に、次
の条件を満足する帯電を行うことによって、寄り現象は
極めて効果的に防止される。
【0032】中間転写体14aは図2に示すように、ト
ナー像を担持し、転写材Pを支持、搬送するベルト部分
141とその内周面の幅方向の両端に設けられたベルト
寄り防止用突条142で構成される。また、このベルト
に設けられた突条142に対応して駆動ローラ14dに
はベルトを支持するローラ本体部143及び段差部14
4が設けられる。このようなベルト/ローラ機構に対し
て、トナー像を中間転写体14aから転写材Pに転写す
る転写器14gは図2に示すように構成される。
【0033】本実施の形態においては、中間転写体外周
面帯電手段としての転写器14gの帯電幅Cが中間転写
体のベルトの両端に設けられたベルト寄り防止用突条間
の距離A(ベルト寄り防止用突条142の内側側壁間の
距離)に対して、A<Cの関係になるように転写器14
gを構成した。かかる構成によって、中間転写体14a
は、その両端のベルト寄り防止用突条142の間で全幅
に亘って電荷を付与され、この電荷による静電力で駆動
ローラ14dにその全面が吸着される。このような静電
引力の利用によって、ベルトより防止用突条142がロ
ーラ本体部143に乗り上げることが防止された。
【0034】転写器14gは、図2に示すように、放電
ワイヤ145,放電ワイヤ145を支持する両端の絶縁
ブロック177、バックプレート176及び左右両端に
設けられた絶縁性の落雷防止板178で構成される。転
写器14gの帯電幅Cは両端の落雷防止板178間の距
離cによって設定される。前記の帯電幅がベルト寄り防
止用突条142間の距離より大きくする典型的な例は図
2に示すように、落雷防止板間の距離cをベルト寄り防
止用突条間の距離Aより大きくすることである。しかし
ながら、コロナ放電の性質として放電電流はある程度拡
散するので、帯電幅Bは落雷防止板間の距離cよりも大
きくなる。従って、C>Aという関係は中間転写体14
a上の帯電量を測定して実質的に決められる。中間転写
体14aの両端において、各部分の帯電電位が最高帯電
電位に対して50%以上の領域の巾を前記の帯電幅Cと
し、C>Aとするのが望ましい。
【0035】なお、従動ローラ14e,14f,14i
に対しても前記と同様に、中間転写体14aを帯電して
従動ローラにも帯電手段を付設してベルト寄り防止をよ
り確実にすることができる。例えば、図1における中間
転写体外周面帯電手段としての転写材帯電器170の帯
電幅Cも中間転写体のベルト寄り防止用突条142間の
距離Aより大にすることによってベルト寄り防止用突条
142の従動ローラ上での乗り上げは防止される。
【0036】また、帯電幅Cは寄り防止用突条142の
外側端部間の距離Bよりも短いことが望ましい。不要な
帯電は避けた方がよいからである。
【0037】なお、寄り防止用突条142に対応して、
中間転写体を支持、駆動する駆動ローラ14dの両端部
に設けた段差部144、144間の距離(段差部144
の内側端部間の距離)Dと寄り防止用突条142間の距
離Aとは、寄り防止用突条142が段差部144に収ま
るためには、A>Dという条件を満足することが必要で
ある。
【0038】(2)ローラの段差部(図3参照) 寄り防止用突条142に対応して、駆動ローラ14d、
従動ローラ14e、14f、14i、14jには段差部
が設けられるが、駆動ローラ14dに設けた段差部と従
動ローラ14e、14f、14i、14jに設けた段差
部の関係について、図3により説明する。
【0039】駆動ローラ14dは、中間転写体14aに
対して従動ローラ14e、14fよりも大きな摩擦係数
を持つように構成されている。そして、中間転写体14
aが循環移動する際の寄り、或いは、蛇行は駆動ローラ
14dの寄り防止作用によって、基本的には規制されて
いる。従動ローラ14e、14fの寄り防止作用は補助
的なものにするのが好ましい。従動ローラ14iは中間
転写体14aに所望の張力を付与する従動ローラであ
り、また、従動ローラ14jは転写器14gに対向して
設けられた設定されたローラであって、これらの従動ロ
ーラも従動ローラ14e、14fと同様に補助的な寄り
防止作用を有する。
【0040】駆動ローラ14dと従動ローラ14e、1
4f、14i、14jの前記の様な機能分担から、図3
に示す駆動ローラ14dの段差部間の距離D1と、従動
ローラ14e、14f、14i、14jの段差部間の距
離D2とは、次の様な関係にあることが好ましい。
【0041】D1>D2 更に、次の関係にあることが好ましい。
【0042】1mm≦D1−D2≦5mm D1−D2<1mmであるときは、従動ローラ14e、1
4f、14i、14jの段差部と寄り防止用突条142
との間の間隔が狭くなって、該段差部において寄り防止
用突条142が擦れて回転ムラが起こりやすくなる。
【0043】D1−D2>5mmであるときは、中間転写
体14aが損傷を受けやすくなる。
【0044】なお、従動ローラ14iのように、中間転
写体14aとの接触角度が小さいローラでは、段差部を
設けなくともよい場合がある。即ち、ローラの長さを中
間転写体14aの寄り防止用突条142の内側に相当す
るようにし、図3における段差部150をなくする構成
とすることもできる。
【0045】(3)寄り防止用突条間の距離とローラの
段差部(図4参照) 中間転写体14aに設けた寄り防止用突条間の距離と中
間転写体14aが張架されている駆動ローラ14dに設
けられた段差部との関係を図4により説明する。
【0046】図4において、300を駆動ローラ14d
とすると、両端の寄り防止用突条142、142間の距
離、即ち、寄り防止用突条142内側端部142a、1
42a間の距離Aとローラ300の段差部301、30
1の内側端部間301a、301aの距離Dは、次の関
係にあることが好ましい。
【0047】0.5mm≦A−D≦2.0mm A−D<0.5mmであるときは、寄り防止用突条14
2が削れやすい。
【0048】A−D>2.0mmであるときは、寄り防
止用突条142の寄り防止効果が弱くなり、中間転写体
14aの蛇行が起こりやすい。
【0049】(4)寄り防止用突条間の距離とクリーニ
ングブレードのクリーニング幅(図2参照) 中間転写体14aをクリーニングするクリーニング装置
20のクリーニングブレード21のクリーニング幅Eを
中間転写体14aの両端部に設けた寄り防止用突条14
2、142間の距離Aよりも大きくする。即ち、A<E
とする。更に次の条件が好ましい。
【0050】2mm≦E−A≦15mm クリーニングブレード21のクリーニング幅、即ち、ク
リーニングブレード21のエッジは中間転写体14aに
圧接する長さをこのように設定することによって、中間
転写体14aは従動ローラ14f(図1に示す)に押し
つけられてベルトの寄りが防止される。
【0051】E−A<2mmでは、クリーニングブレー
ド21による押圧力が弱くなって、寄り防止用突条14
2が乗り上げる危険がある。
【0052】E−A>15mmが望ましいには、クリー
ニングブレード21の長さが寄り防止用突条142の外
側端部142bから若干外側に出る程度の長さまでが望
ましいからでる。
【0053】(5)寄り防止用突条の高さ(図4参照) ここでの図4の符号300は、駆動ローラ14d、従動
ローラ14e、14f、のいずれか一つを示し、以下に
説明する望ましい条件はこれら諸ローラのいずれにも適
用される条件とする。
【0054】図4に示す寄り防止用突条142の高さH
は次の範囲内にあることが好ましい。
【0055】0.8mm≦H≦1.5mm H<0.8mmでは、寄り防止用突条142の寄り防止
効果が弱くなって、寄り防止用突条142がロ−ラ30
0の中間転写体支持面に乗り上げる傾向が出やすい。H
>1.5mmでは、寄り防止用突条142が中間転写体
14aを張架しているローラ300等のローラを通過す
る位置で、ローラの曲率に追従して十分に屈曲しないよ
うになりやすく、画像に影響が出る傾向がある。
【0056】(6)寄り防止用突条高さと段差部の高さ
(図4参照) ここでの図4の符号300は、駆動ローラ14d、従動
ローラ14e、14f、のいずれか一つを示し、以下に
説明する望ましい条件はこれら諸ローラのいずれにも適
用される条件とする。
【0057】寄り防止用突条142の高さHとローラ3
00に設けた段差301の高さKは次の関係にあること
が好ましい。
【0058】K>H H+0.1mm≦K≦H+0.5mm K<H+0.1mmであるときは、中間転写体14aが
ローラ300により張架されている位置において、寄り
防止用突条142に対応する中間転写体14aの部分が
盛り上がって、平面性が悪くなり、中間転写体14aに
しわが発生し易くなる。K>H+0.5mmであるとき
は、中間転写体14aが、これを張架するローラ300
の部分において、両端部で落ち込み、屈曲して損傷を受
けやすくなり、中間転写体14aの耐久性を損ねる傾向
がある。
【0059】(7)中間転写体の帯電(図1参照) 本実施の形態にかかる画像形成装置は、中間転写体14
aや転写材Pを帯電する帯電器14c、14g、170
を有するが、これらの帯電器は、その本来の機能の他に
中間転写体14aの寄りを防止するために使用すること
ができる。
【0060】感光体ドラム10から中間転写体14aに
トナー像を転写する時間及び感光体ドラム10から転写
材Pの表面にトナー像を転写する時間以外の時間におい
て、転写器14cを作動させて、中間転写体14aを帯
電し、これが張架される諸ローラ14d、14e、14
f、14i、14jに静電的に吸着させることによっ
て、中間転写体14aの寄りを防止することができる。
【0061】転写器14gも同様に、トナー像を中間転
写体14aから転写材Pに転写する時間以外の時間に作
動させて、中間転写体14aを帯電し、その寄りを防止
することができる。ただし、転写器gの作動について
は、裏面トナー像が中間転写体14a上に存在し、転写
材Pが中間転写体14aに供給されない状態で、トナー
像が転写器14gを通過する時間においては、転写器1
4gの作動は停止される。
【0062】転写材帯電器170についても同様に転写
材Pを帯電する時間以外の時間において作動させて、中
間転写体14aを帯電することが望ましい。なお、転写
材帯電器170の作動に関しては、転写器14gにおけ
るような作動時間の制限はなく、常時オンにしておいて
も良い。
【0063】このように、帯電器をその本来の作用では
なく、中間転写体14aを静電的に前記諸ローラに吸着
させて、その寄りを防止する目的で作動させる場合に
は、本来の作動時の印加電流よりも、印加電流を少なく
することが望ましく、本来の作動時の印加電流の10〜
40%程度にすることが特に望ましい。
【0064】(8)寄り防止用突条の幅(図4参照) 図4に示す寄り防止用突条142の幅、即ち、内側端部
142aと外側端部142bとの間の長さ、Nは次の範
囲にあることが好ましい。
【0065】3mm≦N≦10mm 寄り防止用突条142は中間転写体14aの蛇行を防止
するのみでなく、中間転写体14aの強度を増す補強の
機能をも有している。N<3mmであるときは、この補
強機能が弱くなって、寄り防止用突条142がローラ3
00等のローラの支持面に乗り上げ易くなる。N>10
mmであるときは、中間転写体14aがローラ300等
のローラの部分でローラ面に追従して屈曲し難くなっ
て、中間転写体14aの平面性が低下する。
【0066】(9)ローラの両端の段差間の距離(図4
参照) ここでの図4の符号300は、駆動ローラ14d、従動
ローラ14e、14f、のいずれか一つを示し、以下に
説明する望ましい条件はこれら諸ローラのいずれにも適
用される条件とする。
【0067】ローラ300の両端の段差301、301
間の間隔Dは次の範囲内にあることが好ましい。
【0068】最大サイズの転写材Pの幅+15≦D≦最
大サイズの転写材Pの幅+40mmD<最大サイズの転
写材Pの幅+15mmであるときは、画像形成領域の両
端部近傍において、中間転写体14aの平面性が保たれ
ず、画像不良が出る傾向にある。
【0069】D>最大サイズの転写材Pの幅+40mm
であるときは、画像形成装置が大型になる。
【0070】〈実施の形態2〉中間転写体14aの寄り
現象を防止するには、ベルト状の中間転写体14aのベ
ルト幅方向両端部において、ローラに中間転写体14a
を押しつけることが特に有効である。即ち、中間転写体
14aの両端部のみを帯電する帯電手段を設けて中間転
写体14aの両端部を帯電し、該両端部をローラに静電
的に押しつけることによって、中間転写体14aの寄り
現象は効果的に防止される。
【0071】図5及び図6に示す実施の形態2は、中間
転写体14aの両端部を帯電する帯電器を設けたもので
ある。
【0072】図5に示す実施の形態はコロナ放電により
中間転写体14aを帯電する帯電器171を中間転写体
14aの移動路中の転写器14gと除電器14hの間に
設けるとともに、転写器14gに対向する接地されたロ
ーラ14jを設けた他は図1に示す実施の形態と同じで
ある。
【0073】帯電器171は望ましくは、転写器14g
と同一極性の帯電を行う帯電器である。該帯電器171
は図6に示すように、帯電器171の放電開口がその中
央部CDにおいて、絶縁板179によってふさがれた構
成となっており、中間転写体14aの両側端部、特に、
寄り防止用突条142a、142aを含む領域CEのみ
において、中間転写体14aを帯電するように構成され
ている。
【0074】このように、中間転写体14aの両端部の
みを帯電する帯電手段としては、前記のコロナ帯電器の
他に、電圧を印加した導電性のローラ、導電性の板状の
部材或いは導電性のブラシ部材を中間転写体の両端部に
接触させてもよい。ローラや板状の部材は中間転写体1
4aを該中間転写体が張架されるローラに押圧する作用
もあって、中間転写体14aは静電的及び機械的に押圧
される。
【0075】〈実施の形態3〉図7は本発明の実施の形
態3にかかる両面画像形成装置を示す。本実施の形態
は、二つの像形成体上にトナー像を形成して、それぞれ
のトナー像を転写材の表面と裏面に転写して、転写材の
両面に画像を形成するものである。
【0076】中間転写体30は実施の形態1におけると
同様に半導電性の無端ベルトで構成される。該中間転写
体30は駆動ローラ31Aと、従動ローラ31Bと、さ
らに上部に設置された案内ローラ32A、32B、32
Cと、下部中央に設置されたテンションローラ33に張
架され、矢印で示すように循環移動する。
【0077】中間転写体30の上方、且つ、その移動方
向上流側に第1のプロセスユニット40Aが、中間転写
体30の上方、且つ、その移動方向下流側に第2のプロ
セスユニット40Bがそれぞれ設けられる。
【0078】第1のプロセスユニット40Aには、像形
成体である感光体ドラム41Aと、その周囲にトナー像
形成手段を構成する帯電器42A、露光器45A、現像
器43A及びクリーニング装置44Aが設けられる。感
光体ドラム41Aは円筒状のアルミニウム基体の外周に
導電層及び光導電性a−Si或いは光導電性有機物質を
含有する感光層を形成したもので、帯電、露光によって
表面に静電潜像を形成する。帯電器42Aは、鋸歯状の
或いはワイヤ状のコロナ放電電極と一定電位に保持され
た制御グリッドで構成されるスコロトロン帯電器が用い
られる。露光器45Aは、感光体ドラム41Aの回転軸
方向に配列され多数のLED(発光ダイオード)素子の
線状アレイと等倍結像光学素子であるセルフォックレン
ズの線状アレイで構成される。
【0079】現像器43Aは、トナーの極性と同極性の
バイアス電圧が印加された現像スリーブにより感光体ド
ラム41A上の静電潜像を反転現像する現像器である。
クリーニング装置44Aは、クリーニングブレードを有
し、感光体ドラム40A上に転写後に残留しているトナ
ーをクリーニングする。
【0080】第2のプロセスユニット40Bも前記の第
1のプロセスユニット40Aと同様に、像形成体である
感光体ドラム41Bとその周囲に配置された、トナー像
形成手段を構成する帯電器42B、露光器45B、現像
器43B及びクリーニング装置44Bを有し、これらの
ものはそれぞれ、前記の帯電器42A、露光器45A、
現像器43A、クリーニング装置44Aと同様な構成及
び作用を有する。
【0081】転写材Pは、給紙カセット35に収納され
ており、一枚づつ分離して搬送する分離ローラ35A、
から第1のプロセユニット40Aを迂回する湾曲した給
紙経路36を経てタイミングローラ36Aに搬送され
る。タイミングローラ36Aは第1のプロセスユニット
40A及び第2のプロセスユニット40Bにおけるトナ
ー像形成とタイミングを合わせて、転写材Pを中間転写
体30上に供給する。
【0082】なお、画像形成装置の上面には、手差用の
ガイド板46が設けられおり、該手差し用のガイド板4
6からもタイミングローラ36Aに転写材Pが供給され
る。
【0083】中間転写体30の移動路に沿って、第1プ
ロセスユニット40Aの感光体ドラム41Aに対向し
て、第1の転写手段である転写器34A、第2のプロセ
スユニット40Bの感光体ドラム41Bに対向して第2
の転写手段である転写器34Bが、駆動ローラ31Aに
対向して第3の転写手段である転写器34Dがそれぞれ
配置されている。
【0084】転写器34Aは中間転写体30の内周面を
感光体ドラム41A上のトナーと逆極性に帯電して、感
光体ドラム41A上のトナー像を中間転写体30に転写
する。転写器34Aは第1の転写手段として機能する。
【0085】転写器34Bは中間転写体30の内周面を
感光体ドラム41B上のトナーと逆極性に帯電して、感
光体ドラム41B上のトナー像を中間転写体30に支持
された転写材Pの表面に転写する。転写器34Bは第2
の転写手段として機能する。
【0086】転写器34Dは、中間転写体30に支持さ
れた転写材Pの表面を中間転写体30上のトナー像と逆
極性に帯電して、中間転写体30上のトナー像を転写材
Pの裏面に転写する。転写器34Dは第3の転写手段と
して機能する。
【0087】34Cは、転写材Pが中間転写体30上に
供給される位置に配置された転写材帯電器で、転写材P
が供給されるのと同期して、非接触位置から図示の接触
位置に移動して、転写材Pの裏面をトナーと同極性に帯
電して、転写材Pを中間転写体30に静電的に密着させ
る。転写材帯電器34Cとしては、ブラシ帯電器が用い
られるが、コロナ帯電器を使用することもできる。
【0088】50は中間転写体30をクリーニングする
クリーニング装置であり、クリーニングブレード51を
有し、クリーニングブレード51により、中間転写体3
0上の残留トナーを掻き取り、中間転写体30の外周面
をクリーニングする。
【0089】37は拍車であり、未定着のトナー像を乱
すことなく、転写材Pを案内する。
【0090】38は、それぞれに加熱源が設けられた上
下ローラ38A、38Bで転写材Pの表裏面上のトナー
像を定着する定着器であり、定着後の転写材Pを両面画
像形成装置の上面に設けられた排紙トレイ39に排紙す
る。
【0091】以上説明した両面画像形成装置は、次のよ
うな画像形成プロセスを経て転写材Pの表裏面にトナー
像を形成する。
【0092】先ず、第1プロセスユニット40Aの感光
体ドラム41A上に裏面トナー像が形成される。即ち、
帯電器42Aによる一様帯電の後、露光器45Aによ
る、スキャナ或いはコンピュータからの画像データに基
づいた露光が行われて、感光体ドラム41A上に静電潜
像が形成される。この静電潜像は現像器43Aにより反
転現像されて、感光体ドラム41A上にトナー像が形成
される。感光体ドラム41A上のトナー像は転写器14
Aによって、中間転写体30の外周面に転写される。
【0093】第2プロセスユニットの感光体ドラム41
B上には、感光体ドラム41A上のトナー像形成に対し
て、所定時間遅れて、感光体ドラム41A上のトナー像
形成プロセスと同様のプロセスで、帯電器42B、露光
器45B及び現像器43Bにより表面トナー像が形成さ
れる。なお、露光器45Aに入力される画像データと露
光器45Bに入力される画像データとの間で像の左右が
互いに反転されるように露光器45Bへの画像データに
鏡像処理が施される。
【0094】転写材Pの中間転写体30への供給と、第
1プロセスユニット40Aにおけるトナー像の形成と、
第2プロセスユニット40Bにおけるトナー像の形成
は、転写材の表裏面の正しい位置にトナー像が形成され
るようなタイミング制御の元に実行される。
【0095】次に実施の形態3におけるベルト寄り防止
について説明する。
【0096】本実施の形態においても、実施の形態1に
おけると同様のベルト寄り防止手段が採られる。
【0097】即ち、中間転写体30のベルト幅方向両端
部には、実施の形態1におけると同様に図2、3及び4
に示す寄り防止用突条142がその内周面の両端部に設
けられ、中間転写体30が張架さた駆動ローラ31A、
並びに、従動ローラ31B、32A、32B及び32
C、更には、テンションローラ33の両端部には中間転
写体30の寄り防止用突条に対応した段差部144、1
50、300が設けられる。
【0098】そして、これら寄り防止用突条と、該寄り
防止用突条に対応するローラの段差部と、クリーニング
ブレード51と、転写材Pを帯電する転写材帯電器34
Cとの間には、実施の形態1及び2において、説明した
次の条件が設定されるのが望ましい。なお、以下の条件
については、特に説明のない限り、実施の形態1におい
てした説明、並びに、記号及び用語の定義が適用され
る。
【0099】(1)中間転写体30の帯電によるベルト
の寄り防止 転写器34Dによる中間転写体30の帯電によって、中
間転写体30を駆動ローラ31A及び従動ローラ32B
に静電的に吸引させてこれらローラにおけるベルトの寄
りを防止する。また、転写材帯電器34Cの帯電によっ
て、中間転写体30を従動ローラ32Cに静電的に吸引
させてベルトの寄りを防止する。このようなベルト寄り
防止のための帯電において、次の条件が望ましい。
【0100】D<A<C (2)ローラの段差部 中間転写体30のベルト寄りを防止するために、駆動ロ
ーラ31Aの段差部144と従動ローラ31B、32
A、32B、32Cとテンションローラ33の段差部1
50の間には次の関係が設定されることが望ましい。
【0101】D1<D2 1mm≦D1−D2≦5mm ただし、D1は駆動ローラ31Aの段差部間144の距
離であり、D2は従動ローラ31B、32A、32B、
32C又はテンションローラ33の段差部150間の距
離である。
【0102】(3)寄り防止用突条間の距離とローラの
段差部間の距離 中間転写体30の両端部に設けた寄り防止用突条142
間の距離Aと駆動ローラ31A両端部に設けた段差部3
00間の距離Dとには、次の関係があることが望まし
い。
【0103】A−D 0.5mm≦A−D≦2.0mm (4)寄り防止用突条間の距離とクリーニングブレード
のクリーニング幅 中間転写体30の両端部に設けた寄り防止用突条142
間の距離とクリーニングブレード51のクリーニング幅
Eとには、次の関係があることが望ましい。
【0104】2mm≦E−A≦15mm (5)寄り防止用突条の高さ 中間転写体30の両端部に設けた寄り防止用突条142
の高さHは次の範囲が望ましい。
【0105】0.8mm≦H≦1.5mm (6)寄り防止用突条の高さと段差部の高さ 中間転写体30の寄り防止用突条142の高さHと、駆
動ローラ31A、従動ローラ31B、32B、32C及
びテンションローラ33に設けた段差部301の高さに
は、次の関係があることが望ましい。なお、駆動ローラ
31A、従動ローラ31B、32B、32C、テンショ
ンローラ33を代表して300で示す。
【0106】H+0.1mm≦K≦H+0.5mm (7)中間転写体の帯電 転写器34A、34B、34D及び転写材帯電器34C
を、これら帯電器の本来の機能でなく、中間転写体30
のベルト寄りを防止する目的で作動させて、中間転写体
30のベルト寄りを防止する。
【0107】即ち、転写器34A、34B、34D及び
転写材帯電器34Cをトナー像が通過する期間のみでな
く、常時作動させることによって、中間転写体30を各
ローラで静電的に吸引させて中間転写体30のベルト寄
り現象が防止される。
【0108】ベルト寄り防止のための、これらの帯電器
への印加電流はトナー像の転写や転写材の帯電を行う本
来の作動時の10〜40%にすることが好ましい。
【0109】(8)寄り防止用突条の幅 中間転写体30に設けた寄り防止用突条の幅Nは次の範
囲内にあることが望ましい。
【0110】3mm≦N≦10mm (9)段差部間の距離 駆動ローラ31A、従動ローラ31B、32A、32
B、32C、テンションローラ33のいずれかを示すロ
ーラ300の両端部に設けた段差部301間の距離Dは
次の範囲内にあることが望ましい。
【0111】ローラ300最大サイズの転写材15mm
+Pの幅≦D≦最大サイズの転写材Pの幅+40mm (10)中間転写体の両端部の帯電 図示しないが、実施の形態2の帯電器171を本実施の
形態においても適用することがが望ましい。
【0112】
【発明の効果】無端ベルト状の中間転写体を有する画像
形成装置において、該中間転写体にベルトの寄りを防止
する寄り防止用突条を設けるとともに、前記中間転写体
を支持或いは駆動するローラに対応の段差部を設けて中
間転写体が循環移動する際の寄りを防止する際に、前記
中間転写体を帯電することによって、前記中間転写体を
静電的にローラに吸引させて、ベルトの寄り、寄り防止
用突条の乗り上げを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる画像形成装置の構成を示
す図である。
【図2】実施の形態1にかかる画像形成装置における中
間転写体の寄り防止用突条に対する駆動ローラの段差
部、転写器の帯電幅、及びクリーニングブレードのクリ
ーニング幅の関係を示す図である。
【図3】駆動ローラの段差部と従動ローラの段差部の関
係を説明するための図である。
【図4】中間転写体に設けた寄り防止用突条とローラに
設けた段差部との関係を説明するための図である。
【図5】実施の形態2にかかる画像形成装置の構成を示
す図である。
【図6】中間転写体の端部を帯電する帯電器を示す図で
ある。
【図7】実施の形態3にかかる画像形成装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
10 41A、41B 感光体ドラム 14a、30 中間転写体 14d、31A 駆動ローラ 14e、14f、14i、31B、32A、32B 従
動ローラ 33 テンションローラ 142 寄り防止用突条 144、150、301 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 三浦 俊英 東京都小金井市緑町5丁目14番14号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルト状の中間転写体と、 形成されたトナー像を前記中間転写体に転写する第1の
    転写手段と、 形成されたトナー像を転写材の表面に転写する第2の転
    写手段と、 前記中間転写体に転写されたトナー像を前記転写材の裏
    面に転写する第3の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段
    と、 を有する画像形成装置において、 前記中間転写体の内周面の両端部に、ベルトの寄りを防
    止する寄り防止用突条を設けるとともに、 前記中間転写体を張架する接地されたローラの両端部
    に、前記寄り防止部材に対応する段差部を設け、 さらに、該ローラに対向して、前記中間転写体の外周面
    を帯電する中間転写体外周面帯電手段を設けることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体の内周面の両端部に設け
    た前記寄り防止用突条間の距離をA、前記ローラの両端
    部に設ける段差部間の距離をD、前記中間転写体外周面
    帯電手段による前記中間転写体の帯電幅をCとすると
    き、 D < A < C とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体外周面帯電手段は、前記
    第3の転写手段を含むことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体外周面帯電手段は、転写
    材を前記中間転写体に供給する位置において、前記転写
    材を帯電し、該転写材を静電的に前記中間転写体に密着
    させる転写材帯電手段を含むことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体外周面帯電手段は、前記
    中間転写体の外周面の両端部のみを帯電する帯電手段を
    含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記段差部を、前記中間転写体を張架す
    る駆動ローラと従動ローラとにそれぞれ設けるととも
    に、 前記駆動ローラに設ける前記段差部間の距離をD1、前
    記従動ローラに設ける前記段差部間の距離をD2とする
    とき、 D2 < D1 とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の画像形成装置。
JP10166808A 1997-09-24 1998-06-15 画像形成装置 Pending JPH11161054A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125342A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Toshiba Tec Corp 帯電装置、およびこの帯電装置を用いた画像形成装置
JP2006154330A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010134327A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置

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