JP3758363B2 - 両面画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体の周辺に帯電手段、画像書込手段と現像手段を配置して像担持体に形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の両面画像形成装置で、さらに詳しくは、第1及び第2の像担持手段を有し、第1の像担持手段上に形成したトナー像を一旦ベルト状の第2の像担持手段に転写し、再び第1の像担持手段に形成したトナー像及び第2の像担持手段上に転写されているトナー像を転写材の両面に転写、定着して両面画像を得る両面画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両面画像形成においては、像担持体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像担持体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】
この両面画像形成装置では、上記の如く、両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因となっていた。
【0004】
これに対し、特公昭49−37538号公報、特公昭54−28740号公報、特開平1−44457号公報や特開平4−214576号公報等により、第1の像担持手段と第2の像担持手段とを用いて転写材の両面にトナー像を形成後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0005】
また、本願発明者らは、感光体ドラム(第1の像担持手段)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦第1の転写手段によりベルト状のトナー像受像体(第2の像担持手段)に一括して転写(第1の転写工程)した後、再度感光体ドラム上に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラム上のトナー像及びトナー像受像体上のトナー像とタイミングを合わせて給送される転写材を転写材帯電手段により帯電してトナー像受像体に吸着させ、トナー像受像体上を搬送される転写材の表面に感光体ドラム上のトナー像を表面画像として第1の転写手段により転写(第2の転写工程)し、さらにトナー像受像体上のトナー像を裏面画像として転写材の裏面に第2の転写手段により転写(第3の転写工程)した後、転写材分離手段の除電によりトナー像受像体から転写材を分離し、転写材上の両面のトナー像を定着手段(定着装置)により定着して両面カラー画像を形成する両面画像形成装置を検討している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の画像形成装置において、トナー像受像体の体積抵抗率が低いと、第1の転写手段によりベルト状のトナー像受像体上に形成された裏面画像のトナー像をトナー像受像体に移動させる際や、感光体ドラム上に形成された表面画像のトナー像をトナー像受像体を挟んで転写材の表面に転写させる際に、トナー像受像体と感光体ドラムとの吸引力が大きく、トナー像受像体と感光体ドラムとの分離時の表面画像のトナー像の乱れが生じ、画像不良が発生するという問題が起こる。
【0007】
また高い転写電圧を必要とする第2の転写手段による第3の転写工程でのトナー像受像体上の裏面画像のトナー像を転写材の裏面に転写する際に、トナー像受像体上で転写材が搬送されている両端の転写材のない無い部分へ落雷が起き、落雷によるトナー像受像体の破損が生じるという問題が起こる。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決し、第1の像担持手段上に形成された裏面画像のトナー像が第2の像担持手段に移動される際の裏面画像のトナー像の乱れや、第1の像担持手段上に形成された表面画像のトナー像が第2の像担持手段を挟んで転写材の表面に転写される際の表面画像のトナー像の乱れを防止するとともに、第3の転写工程での第2の像担持手段上の裏面画像のトナー像が転写材の裏面に転写される際の落雷の防止や裏面画像のトナー像の転写を良好に行う両面画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、第1の像担持手段上に形成された裏面画像のトナー像をベルト状の第2の像担持手段に移動させる第1の転写工程と、前記第1の像担持手段上に形成された表面画像のトナー像を前記第2の像担持手段を挟んで転写材の表面に転写させる第2の転写工程と、前記第1の転写工程での前記第2の像担持手段上の前記裏面画像のトナー像を前記転写材の裏面に転写させる第3の転写工程とからなる両面画像形成装置において、前記第2の像担持手段の体積抵抗率は1010〜1016Ω・cmであり、前記第1及び第2の転写工程は、前記第1の像担持手段上に形成された裏面画像のトナー像を前記第2の像担持手段に移動、または前記第1の像担持手段上に形成された表面画像のトナー像を前記転写材の表面に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段を除電する第2の像担持手段除電手段とにより行われ、前記第1の像担持手段上に形成されたトナー像を前記第2の像担持手段に移動させる第1の転写工程における前記第1の転写手段の転写電流より、前記第1の像担持手段上に形成されたトナー像を前記転写材の表面に転写する第2の転写工程における前記第1の転写手段の転写電流を大きくすることを特徴とする両面画像形成装置によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を説明する。本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではなく、以下における断定的な説明はベストモードを示すものであって、本発明の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。なお以下の実施形態の説明において、転写域において第1の像担持手段に対向する側の転写材の面を表面、転写材の他方の面すなわち第2の像担持手段に対向する側の転写材の面を裏面といい、転写材の表面に転写される画像を表面画像、転写材の裏面に転写される画像を裏面画像という。
【0011】
本発明にかかわる両面画像形成装置の一実施形態の画像形成プロセスと、第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第1の例を含む各機構とについて、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる両面画像形成装置の一実施形態と、第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第1の例とを示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2は、図1の第1の像担持手段の側断面図であり、図3は、本発明にかかわる両面画像形成装置におけるトナー像形成状態を示す図であり、図3(A)は、第1の像担持手段に形成した裏面画像を第2の像担持手段上に転写するときのトナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、第2の像担持手段上の裏面画像と同期して第1の像担持手段に表面画像を形成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図3(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図であり、図4は、第2の像担持手段と定着手段との間に設けられる搬送部を示す図である。
【0012】
図1及び図4において、10は第1の像担持手段である感光体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、13は各色毎の現像手段である現像器、14aは第2の像担持手段であるトナー像受像体、14cは第1の転写手段である1次転写器、14jは第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電器、14gは第2の転写手段である2次転写器、150は転写材帯電手段である紙帯電器、14hは転写材分離手段である紙分離AC除電器、14kは除電針、160は爪部材である分離爪210と拍車部材である拍車162とを有する搬送部、320は遮蔽部材である圧着ローラ遮蔽板、17は定着手段である定着装置である。
【0013】
第1の像担持手段である感光体ドラム10は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0014】
感光体ドラム10は、図2に示すように、それを係合固定する両端部のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本体に架設固定されるドラム軸30に対し軸受けされて回転自在に支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所定の方向に定速で回転される。
【0015】
各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組として、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセス用として4組設けられ、図1の矢印にて示す感光体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0016】
各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能である。
【0017】
各色毎の画像書込手段である露光光学系12は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれの露光光学系12は、ドラム軸30と平行に主走査方向に配列された像露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12bと、レンズホルダ12cとで構成される露光用ユニットであり、保持部材20に取付けられる。保持部材20には各色毎の露光光学系12の他に転写同時露光器12d及び一様露光器12eが取付けられ、一体となって感光体ドラム10の透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学系12は、別体の画像読み取り装置によって読み取られメモリに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム10の感光層を裏面から像露光し、感光体ドラム10上に静電潜像を形成する。露光素子12aとしては、その他FL(蛍光体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。像露光光発光素子の発光波長は、通常Y,M,Cのトナーに対して透過性の高い780〜900nmの範囲のものが用いられるが、本実施形態においては裏面から像露光を行う方式であるため、カラートナーに対して透過性を十分に有しない、これより短い400〜780nmの波長でもよい。なお図2において、WAは像露光光の発光素子(LED)よりのリード線である。
【0018】
各色毎の現像手段である現像器13は、感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131と、現像ケーシング138を有し、内部にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒色(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13は不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定の間隙、例えば100〜500μmをあけて非接触に保たれており、現像スリーブ131に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印加することにより、非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー像を形成する。
【0019】
第2の像担持手段であるトナー像受像体14aは体積抵抗率が1010〜1016Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構成のシームレスベルトである。ベルトの基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.3〜2.0mmの高抵抗ゴムベルトを使用することもできる。トナー像受像体14aの体積抵抗率を1010〜1016Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cmの高抵抗とすることが好ましい。この抵抗より低いと、後述する第1或いは第2の転写工程での1次転写器14cによる転写時の電荷が不均一にトナー像受像体14aへ流入し、感光体ドラム10上に形成された裏面画像のトナー像がトナー像受像体14aに移動される際の裏面画像のトナー像の乱れや、感光体ドラム10上に形成された表面画像のトナー像がトナー像受像体14aを挟んで記録紙Pの表面に転写される際の表面画像のトナー像の乱れによる画像不良が生じ易い。また2次転写器14gによる転写(後述する第3の転写工程)の際に高圧を印加しても、2次転写器14gの落雷によるトナー像受像体14aの破損が起こる。またこの抵抗が高いとトナー像受像体14aの電荷が放置してもリークしないので記録紙Pの分離性が低下し、トナー像受像体14aの除電も困難となり、またトナーの付着力が大きくトナー像受像体14aのクリーニングも問題となる。これ故、転写条件や分離条件を満たす抵抗値の範囲は1010〜1016Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cmとなる。
【0020】
トナー像受像体14aは、駆動ローラ14dと従動ローラ14eとガイドローラ14fとテンションローラ14iとに内接して張架され、図1の矢印で示す反時計方向に回転される。トナー像受像体14aの回転方向に従い、従動ローラ14e、駆動ローラ14d、テンションローラ14i、ガイドローラ14fの順に設けられ、従動ローラ14e、駆動ローラ14d及びガイドローラ14fは固定して回転され、テンションローラ14iは不図示のバネ等の弾力により移動可能に支持され、トナー像受像体14aを張架して回転される。またトナー像受像体14aの定着装置17側の端部には、ローラ部材である駆動ローラ14dの曲率により曲率部KTが形成される。不図示の駆動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ14dが回転され、トナー像受像体14aが駆動回転される。トナー像受像体14aの回転により従動ローラ14e、ガイドローラ14f及びテンションローラ14iが従動回転される。回転中のトナー像受像体14aのベルト弛みがテンションローラ14iにより緊張される。駆動ローラ14dに張架されるトナー像受像体14aの定着装置17側の端部には曲率部KTが設けられ、曲率部KTにおいてトナー像受像体14aにより搬送される転写材である記録紙Pが分離される。
【0021】
第1の転写手段である1次転写器14cは、トナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向して設けられるコロナ放電器であり、トナー像受像体14aと感光体ドラム10との間に転写域14bを形成する。1次転写器14cにはトナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体14a上または転写材である記録紙Pの表面に転写する。
【0022】
第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電器14jは、トナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向し、1次転写器14cと並列してトナー像受像体14aの回転方向下流側に設けられるコロナ放電器であり、交流電圧を印加してトナー像受像体14aを除電することが必要であることが判明した。トナー像受像体除電器14jの除電作用がないと、トナー像受像体14aの体積抵抗率を1010〜1016Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cmと高抵抗とすることによって生じる、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体14aまたは記録紙Pに転写する際の1次転写器14cへの高圧印加によるにトナー像受像体14a上に蓄積される電荷(本実施形態においてはプラス極性の電荷)が分離時に放電を起こし、トナー像に乱れが生じる。またこの放電による不均一な蓄積電荷は後工程の2次転写器14gによる記録紙Pへの裏面画像の転写時にも悪い影響を及ぼす。本発明である除電作用により、余分な蓄積電荷が除電されるので2次転写器14gによる転写(第3の転写工程)でのトナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像の記録紙Pへの転写が良好に行われる。
【0023】
第2の転写手段である2次転写器14gは好ましくはコロナ放電器により構成され、トナー像受像体14aを挟んで接地された導電性の駆動ローラ14dに対向して設けられ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、トナー像受像体14aには不要な蓄積電荷がないことからトナー像受像体14a上のトナー像を記録紙Pの裏面に安定して転写することが行われる。
【0024】
転写材帯電手段である紙帯電器150は好ましくはコロナ放電器により構成され、トナー像受像体14aを挟んで接地された導電性の従動ローラ14eと対向して設けられ、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電してトナー像受像体14aに吸着させる。
【0025】
転写材分離手段である紙分離AC除電器14hは好ましくはコロナ放電器により構成され、トナー像受像体14aの定着装置17側端部にトナー像受像体14aを挟んで接地された導電性の駆動ローラ14dに対向して必要に応じて設けられ、トナーと同極性または逆極性の直流電圧を重畳した交流電圧が印加され、トナー像受像体14aにより搬送される記録紙Pを除電してトナー像受像体14aから記録紙Pを分離する。
【0026】
除電針14kはトナー像受像体14aの定着装置17側の端部と搬送部160との間で曲率部KTに近接して設けられ、記録紙P上の裏面画像のトナー像の電荷を逃がし、記録紙Pのトナー像受像体14aからの分離を補助するとともに、分離爪210や拍車162や不図示の転写材ガイド部材への記録紙Pの付着を防止する。
【0027】
搬送部160は爪部材である分離爪210と拍車部材である拍車162とを有し、トナー像受像体14aの曲率部KTと定着装置17との間に設けられる。トナー像受像体14aと定着装置17との間に搬送部160を設けることにより、定着装置17の熱により、トナー像受像体14aが変形したり、トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像が融着気味になって転写しにくくなったり、トナー像受像体14a上にトナーが固着したりするという問題を回避することができる。
【0028】
爪部材である分離爪210はトナー像受像体14aの曲率部KTに近接して設けられ、搬送部160の記録紙Pの搬送方向上流側に設けられた爪部材支持部材である分離爪ホルダ213に固定される。分離爪210は、記録紙Pがトナー像受像体14aから分離される際に、トナー像受像体14aの曲率部KTに沿って曲がって搬送されようとする記録紙Pの先端部を当接させて、記録紙Pを曲率部KTからすくい上げ、記録紙Pのトナー像受像体14aからの分離を補助する。
【0029】
分離爪210は搬送部160の底板161の所定位置に取付けられる分離爪ホルダ213に、分離爪210と一体に設けられる支持軸215が取付けられ、例えば接着剤にて位置出しされて固定される。分離爪210は、底板161の所定の位置に、記録紙Pの搬送方向に直交する方向、すなわち定着装置17の長手方向に複数個並列に、トナー像受像体14aの曲率部KTと、例えば0.1〜2.0mmの所定の間隔をあけて設けられる。
【0030】
拍車部材である拍車162は搬送部160の底板161に取付けられる拍車部材支持部材である拍車ホルダ163に、拍車162と一体に設けられる回転支持軸165を中心として回転自在に取付けられる。拍車162がトナー像受像体14aから分離された記録紙Pの先端部を分離爪210からすくい上げ、周面に設けられた複数の突起部162aにより記録紙Pの裏面側をガイドして裏面トナー像の乱れを防止しながら記録紙Pを定着装置17へと搬送する。
【0031】
拍車162は搬送部160の底板161の所定位置に取付けられる拍車ホルダ163に拍車162と一体に設けられる回転支持軸165が取付けられ、回転支持軸165の先端部をEリングEで止められる。拍車162が回転自在に設けられる回転支持軸165が拍車ホルダ163に取付けられる。拍車162は、底板161の所定の位置に、記録紙Pの搬送方向に直交する方向、すなわち定着装置17の長手方向に複数個並列に設けられ、記録紙Pの搬送方向と直交する方向に複数個の拍車162が拍車の組H1,H2として設けられる。拍車の組は少なくとも1組以上設けられる。
【0032】
分離爪210や分離爪ホルダ213や拍車162や拍車ホルダ163には、例えばテフロン、ポリイミド、ポリカーボネート樹脂等を使用した体積抵抗率が1013Ω・cm以上の高抵抗或いは絶縁性の樹脂成型部材が用いられるか或いはこれらの部材の記録紙Pの裏面側に接触或いは近接する部分、すなわち分離爪210の先端部及び上面部や分離爪ホルダ213や拍車162の突起部162aや拍車ホルダ163には、例えばフッ素樹脂等を用いた体積抵抗率が1013Ω・cm以上の高抵抗或いは絶縁性の樹脂コートによる被覆が設けられる。分離爪210や分離爪ホルダ213や拍車162や拍車ホルダ163を半導電性または絶縁性の部材で被覆あるいは構成することにより、これらの部材への裏面トナー像の静電付着によるトナー汚れや、分離爪210や分離爪ホルダ213や拍車162や拍車ホルダ163を接地する場合に、裏面トナーに静電誘導されて電荷が誘起され(裏面トナーと逆極性で極性変換後の表面トナーとは同極性)、この電荷によって表面トナーがはじき飛ばされて画像欠陥となるのではないかと考えられる表面画像のリング模様の画像欠陥の発生が防止される。
【0033】
圧着ローラ遮蔽板320は例えばくの字状の長方形の板材よりなり、記録紙Pの搬送方向に直交する方向、すなわち定着装置17の長手方向で、案内部320aを記録紙Pの搬送側として装置本体或いは定着装置17の所定位置に取付けられ、定着装置17、特に裏面側の圧着ローラ17bからの熱を遮蔽する。
【0034】
圧着ローラ遮蔽板320には、例えばテフロン、ポリイミド、ポリカーボネート樹脂等を使用した体積抵抗率が1013Ω・cm以上の高抵抗或いは絶縁性の樹脂成型部材が用いられるか或いは、例えばフッ素樹脂等を用いた体積抵抗率が1013Ω・cm以上の高抵抗或いは絶縁性の樹脂コートによる被覆が設けられる。圧着ローラ遮蔽板320を半導電性または絶縁性の部材で被覆あるいは構成することにより、圧着ローラ遮蔽板320への電荷の誘起が起こらず、圧着ローラ遮蔽板320への裏面トナー像の静電付着によるトナー汚れや、圧着ローラ遮蔽板320を接地する場合に、裏面トナーに静電誘導されて電荷が誘起され(裏面トナーと逆極性で極性変換後の表面トナーとは同極性)、この電荷によって表面トナーがはじき飛ばされて画像欠陥となるのではないかと考えられる表面画像のリング模様の画像欠陥の発生が防止される。
【0035】
定着手段である定着装置17は、内部にヒータを有する表面側(上方)の定着部材である定着ローラ17aと裏面側(下方)の定着部材である圧着ローラ17bとの対となって回動する定着部材で構成され、定着ローラ17aと圧着ローラ17bとの間の圧接部(ニップ部)Tで記録紙Pを挟持し、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のトナー像を定着する。
【0036】
次に画像形成プロセスを説明する。
【0037】
画像記録のスタートにより不図示の感光体駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0038】
感光体ドラム10は電位を付与されたあと、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号による画像書込が開始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0039】
前記の潜像はYの現像器13により非接触の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0040】
次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0041】
同様のプロセスにより、シアン(C)のスコロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0042】
これらY,M,C及びKの露光光学系12による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はドラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われる。従って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0043】
上記の画像形成プロセスによって第1の像担持手段である感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、第1の転写工程として、感光体ドラム10上に形成された裏面画像となるトナー像が転写域14bにおいて、第1の転写手段である1次転写器14cによって、ベルト状の第2の像担持手段であるトナー像受像体14a上に一括して移動(転写)され、またトナー像受像体14aが第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電器14jにより除電される(図3(A))。この際、良好な転写がなされるように、感光体ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dによる一様露光が行われるようにしてもよい。
【0044】
転写後の感光体ドラム10の周面上に残ったトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受けた後、第1の像担持手段クリーニング手段であるクリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによってクリーニングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラム10の履歴が解消される。
【0045】
以上のようにしてトナー像受像体14a上に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成された後、感光体ドラム10上には上記のカラー画像形成プロセスと同様にして、引続き表面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成される(図3(B))。この際、感光体ドラム10上に形成される表面画像は、前記感光体ドラム10上に形成した裏面画像に対して鏡像となるように画像データが変更される。
【0046】
感光体ドラム10上への表面画像形成にともなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ15bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によって、感光体ドラム10上に形成される表面画像のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域14bへ給送される。この際、給送される記録紙Pは、記録紙Pの表面側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電器150によりトナーと同極性に帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受像体14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。転写材帯電手段である紙帯電器150への電圧の印加は、記録紙Pの送られているときのみであり、記録紙Pの通過と同時に紙帯電器150へ印加されている電圧が切断される。紙帯電器150としてはコロナ放電器の他に、紙帯電ブラシや紙帯電ローラ等を用いることも可能である。
【0047】
転写域14bでは第2の転写工程として、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段としての1次転写器14cによって感光体ドラム10上の表面画像のトナー像が一括して記録紙Pの表面に転写され、またトナー像受像体14aが第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電器14jにより除電される。このとき、トナー像受像体14a上の裏面画像は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14a上に存在する。1次転写器14cによる転写の際、良好な転写がなされるように、転写域14bと対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行われるようにしてもよい。
【0048】
上記において、感光体ドラム10上に形成されたトナー像をトナー像受像体14aに移動させる第1の転写工程における1次転写器14cの転写電流より、感光体ドラム10上に形成されたトナー像を、記録紙Pを介在して記録紙Pの表面に転写する第2の転写工程における1次転写器14cの転写電流の方を大きくすることが好ましい。通常第1の転写工程における1次転写器14cの転写電流としては感光体ドラム10の線速度に応じて、10〜200μA(本実施形態においてはトナーと反対極性のプラス極性)の転写電流が用いられるが、第2の転写工程における1次転写器14cの転写電流は絶対値(マイナス極性の転写電流が用いられる場合もあり)で、第1の転写工程における1次転写器14cの転写電流の1.2〜1.7倍の転写電流を用いることが好ましい。1.2倍未満であると第2の転写工程での表面画像のトナー像の記録紙Pへの転写が良好に行われず、また1.7倍以上であると電流が大きすぎ、表面画像のトナー像に乱れを生じる。また上記の転写電流の増加に応じて、蓄積電荷も増加することから、第1の転写工程後のトナー像受像体除電器14jの除電電流より第2の転写工程後のトナー像受像体除電器14jの除電電流を増加させることが行われる。
【0049】
表面にカラートナー像が転写された記録紙Pは第2の転写手段としての2次転写器14gへと搬送され、第3の転写工程として、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される2次転写器14gにより、第1の転写工程によりトナー像受像体14aの周面上に形成されている裏面画像のトナー像が一括して記録紙Pの裏面に転写される(図3(C))。
【0050】
両面にカラートナー像が形成された記録紙Pは、トナー像受像体14aの曲率部KTの曲率と、除電針14kの除電作用と、トナー像受像体14aの端部に必要に応じて設けられる転写材分離手段としての紙分離AC除電器14hの除電作用と、トナー像受像体14aと所定の間隔を空けて設けられる分離爪210とにより、トナー像受像体14aから分離され、さらに除電針14kの除電作用により分離爪210や拍車162への付着が防止されて、拍車162を通して定着手段としての定着装置17へと搬送され、対となって回動される表裏の定着部材である定着ローラ17aと圧着ローラ17bとの間のニップ部Tで熱と圧力とを加えられることにより記録紙P上のトナー像が定着される。両面画像記録がなされた記録紙Pは表裏を反転されて送られ、排紙ローラ18により装置外部のトレイへ排出される。また図1の一点鎖線で示すように、定着装置17の出口に不図示の切替部材を設け、表裏を反転させずに装置外部のトレイへ排出するようにしてもよい。
【0051】
転写後のトナー像受像体14aの周面上に残ったトナーは、トナー像受像体14aを挟んでガイドローラ14fに対向して設けられ、支軸142を回転支点としてトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なトナー像受像体クリーニングブレード141を有する第2の像担持手段クリーニング手段であるトナー像受像体クリーニング装置140によりクリーニングされる。
【0052】
また、転写後の感光体ドラム10は、感光体ドラムAC除電器16により除電を受けた後、クリーニング装置19により周面上に残ったトナーをクリーニングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の画像形成サイクルにはいる。
【0053】
上記の方法を用いることにより、重ね合わせカラートナー像を一括転写するので、トナー像受像体14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像形成がなされる。
【0054】
また、上記両面画像形成装置の実施形態としてカラー画像形成装置にて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものでなく、図1にて説明したと同様のプロセスによるモノクロの両面画像形成装置にも適用されるものである。
【0055】
さらに、本発明の両面画像形成装置では、上述の実施形態で説明したような転写材の両面に画像を形成する両面画像形成のほかに、転写材の表面または裏面の片面のみに画像を形成する片面画像形成もなされ得ることは勿論である。
【0056】
第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の他の例について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第2の例を示す図であり、図6は、第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第3の例を示す図である。
【0057】
図5に示す第2の例は、前記第1の例における第1の転写手段としてのコロナ放電器を用いた1次転写器14cに代えてブラシ状の転写ブラシ114cを用い、また第2の像担持手段除電手段としてのコロナ放電器を用いたトナー像受像体除電器14jに代えてブラシ状のトナー像受像体除電ブラシ114jを用いたものである。
【0058】
第1の転写手段である転写ブラシ114cは、トナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向して設けられ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体14a上または転写材である記録紙Pの表面に転写する。
【0059】
第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電ブラシ114jは、トナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向し、転写ブラシ114cと並列してトナー像受像体14aの回転方向下流側に設けられ、交流電圧が印加されてトナー像受像体14aを除電する。トナー像受像体除電ブラシ114jの除電作用により、トナー像受像体14aの体積抵抗率を1010〜1016Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cmと高抵抗とすることによって生じる、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体14aまたは記録紙Pに転写する際の転写ブラシ114cへの高圧印加によるにトナー像受像体14a上に蓄積される電荷(本実施形態においてはプラス極性の電荷)が除電され、2次転写器14gによる転写(第3の転写工程)でのトナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像の記録紙Pへの転写が良好に行われる。
【0060】
前記の画像形成プロセスによって第1の像担持手段である感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、第1の転写工程として、感光体ドラム10上に形成された裏面画像となるトナー像が転写ブラシ114cの接触部において、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段である転写ブラシ114cによってベルト状の第2の像担持手段であるトナー像受像体14a上に一括して移動(転写)され、またトナー像受像体14aが第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電ブラシ114jにより除電される。
【0061】
また第2の転写工程として、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段としての転写ブラシ114cによって感光体ドラム10上の表面画像のトナー像が一括して記録紙Pの表面に転写され、またトナー像受像体14aが第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電ブラシ114jにより除電される。
【0062】
上記において、感光体ドラム10上に形成されたトナー像をトナー像受像体14aに移動させる第1の転写工程における転写ブラシ114cの転写電流より、感光体ドラム10上に形成されたトナー像を、記録紙Pを介在して記録紙Pの表面に転写する第2の転写工程における転写ブラシ114cの転写電流の方を大きくすることが好ましい。通常第1の転写工程における転写ブラシ114cの転写電流としては感光体ドラム10の線速度に応じて、10〜200μA(本実施形態においてはトナーと反対極性のプラス極性)の転写電流が用いられるが、第2の転写工程における転写ブラシ114cの転写電流は絶対値(プラス極性のトナーが用いられ、マイナス極性の転写電流が用いられる場合もあり)で、第1の転写工程における転写ブラシ114cの転写電流の1.2〜1.7倍の転写電流を用いることが好ましい。1.2倍未満であると第2の転写工程での表面画像のトナー像の記録紙Pへの転写が良好に行われず、また1.7倍以上であると電流が大きすぎ、表面画像のトナー像に乱れを生じる。また上記の転写電流の増加に応じて、蓄積電荷も増加することから、第1の転写工程後のトナー像受像体除電器14jの除電電流より第2の転写工程後のトナー像受像体除電器14jの除電電流を増加させることが行われる。
【0063】
表面にカラートナー像が転写された記録紙Pは第2の転写手段としての2次転写器14gへと搬送され、第3の転写工程として、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される2次転写器14gにより、第1の転写工程によりトナー像受像体14aの周面上に形成されている裏面画像のトナー像が一括して記録紙Pの裏面に転写され両面画像が形成される。
【0064】
上記の説明においてトナー像受像体除電ブラシ114jに交流電圧を印加しトナー像受像体14aを除電したが、トナー像受像体除電ブラシ114jを接地してトナー像受像体14aを除電してもよい。
【0065】
図6に示す第3の例では、前記第1の例における第1の転写手段としてのコロナ放電器を用いた1次転写器14cに代えてローラ状の転写ローラ214cを用い、また第2の像担持手段除電手段としてのコロナ放電器を用いたトナー像受像体除電器14jに代えてローラ状のトナー像受像体除電ローラ214jを用いたものである。
【0066】
第1の転写手段である転写ローラ214cは、トナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向して設けられ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体14a上または転写材である記録紙Pの表面に転写する。
【0067】
第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電ローラ214jは、トナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向し、転写ローラ214cと並列してトナー像受像体14aの回転方向下流側に設けられ、交流電圧が印加されてトナー像受像体14aを除電する。トナー像受像体除電ローラ214jの除電作用により、トナー像受像体14aの体積抵抗率を1010〜1016Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cmと高抵抗とすることによって生じる、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体14aまたは記録紙Pに転写する際の転写ローラ214cへの高圧印加によるにトナー像受像体14a上に蓄積される電荷(本実施形態においてはプラス極性の電荷)が除電され、2次転写器14gによる転写(第3の転写工程)でのトナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像の記録紙Pへの転写が良好に行われる。
【0068】
前記の画像形成プロセスによって第1の像担持手段である感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、第1の転写工程として、感光体ドラム10上に形成された裏面画像となるトナー像が転写ローラ214cの圧接部において、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段である転写ローラ214cによって、ベルト状の第2の像担持手段であるトナー像受像体14a上に一括して移動(転写)され、またトナー像受像体14aが第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電ローラ214jにより除電される。
【0069】
また第2の転写工程として、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段としての転写ローラ214cによって感光体ドラム10上の表面画像のトナー像が一括して記録紙Pの表面に転写され、またトナー像受像体14aが第2の像担持手段除電手段であるトナー像受像体除電ローラ214jにより除電される。
【0070】
上記において、感光体ドラム10上に形成されたトナー像をトナー像受像体14aに移動させる第1の転写工程における転写ローラ214cの転写電流より、感光体ドラム10上に形成されたトナー像を、記録紙Pを介在して記録紙Pの表面に転写する第2の転写工程における転写ローラ214cの転写電流の方を大きくすることが好ましい。通常第1の転写工程における転写ローラ214cの転写電流としては感光体ドラム10の線速度に応じて、10〜200μA(本実施形態においてはトナーと反対極性のプラス極性)の転写電流が用いられるが、第2の転写工程における転写ローラ214cの転写電流は絶対値(プラス極性のトナーが用いられ、マイナス極性の転写電流が用いられる場合もあり)で、第1の転写工程における転写ローラ214cの転写電流の1.2〜1.7倍の転写電流を用いることが好ましい。1.2倍未満であると第2の転写工程での表面画像のトナー像の記録紙Pへの転写が良好に行われず、また1.7倍以上であると電流が大きすぎ、表面画像のトナー像に乱れを生じる。また上記の転写電流の増加に応じて、蓄積電荷も増加することから、第1の転写工程後のトナー像受像体除電器14jの除電電流より第2の転写工程後のトナー像受像体除電器14jの除電電流を増加させることが行われる。
【0071】
表面にカラートナー像が転写された記録紙Pは第2の転写手段としての2次転写器14gへと搬送され、第3の転写工程として、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される2次転写器14gにより、第1の転写工程によりトナー像受像体14aの周面上に形成されている裏面画像のトナー像が一括して記録紙Pの裏面に転写され両面画像が形成される。
【0072】
上記の説明においてトナー像受像体除電ローラ214jに交流電圧を印加しトナー像受像体14aを除電したが、トナー像受像体除電ローラ214jを接地してトナー像受像体14aを除電してもよい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1によれば、第1の像担持手段上に形成された裏面画像のトナー像が第2の像担持手段に移動される際の裏面画像のトナー像の乱れや、第1の像担持手段上に形成された表面画像のトナー像が第2の像担持手段を挟んで転写材の表面に転写される際の表面画像のトナー像の乱れによる画像不良が防止されるとともに、第3の転写工程での第2の像担持手段上の裏面画像のトナー像が転写材の裏面に転写される際の落雷による第2の像担持手段の破損が防止され、且つ裏面画像のトナー像の転写が良好に行われる。また、第1の像担持手段上に形成されたトナー像の転写材の表面への転写及び除電が良好に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる両面画像形成装置の一実施形態と、第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第1の例とを示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の第1の像担持手段の側断面図である。
【図3】本発明にかかわる両面画像形成装置におけるトナー像形成状態を示す図である。
【図4】第2の像担持手段と定着手段との間に設けられる搬送部を示す図である。
【図5】第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第2の例を示す図である。
【図6】第1の転写手段及び第2の像担持手段除電手段の第3の例を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム
11 スコロトロン帯電器
12 露光光学系
13 現像器
14a トナー像受像体
14c 1次転写器
14d 駆動ローラ
14g 2次転写器
14j トナー像受像体除電器
17 定着装置
114c 転写ブラシ
114j トナー像受像体除電ブラシ
214c 転写ローラ
214j トナー像受像体除電ローラ
P 記録紙

Claims (2)

  1. 第1の像担持手段上に形成された裏面画像のトナー像をベルト状の第2の像担持手段に移動させる第1の転写工程と、
    前記第1の像担持手段上に形成された表面画像のトナー像を前記第2の像担持手段を挟んで転写材の表面に転写させる第2の転写工程と、
    前記第1の転写工程での前記第2の像担持手段上の前記裏面画像のトナー像を前記転写材の裏面に転写させる第3の転写工程とからなる両面画像形成装置において、
    前記第2の像担持手段の体積抵抗率は1010〜1016Ω・cmであり、
    前記第1及び第2の転写工程は、前記第1の像担持手段上に形成された裏面画像のトナー像を前記第2の像担持手段に移動、または前記第1の像担持手段上に形成された表面画像のトナー像を前記転写材の表面に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段を除電する第2の像担持手段除電手段とにより行われ
    前記第1の像担持手段上に形成されたトナー像を前記第2の像担持手段に移動させる第1の転写工程における前記第1の転写手段の転写電流より、前記第1の像担持手段上に形成されたトナー像を前記転写材の表面に転写する第2の転写工程における前記第1の転写手段の転写電流を大きくすることを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 前記第1の転写工程後の前記第2の像担持手段除電手段の除電電流より、前記第2の転写工程後の前記第2の像担持手段除電手段の除電電流を大きくすること特徴とする請求項1に記載の両面画像形成装置。
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