JPH10268664A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH10268664A
JPH10268664A JP9077275A JP7727597A JPH10268664A JP H10268664 A JPH10268664 A JP H10268664A JP 9077275 A JP9077275 A JP 9077275A JP 7727597 A JP7727597 A JP 7727597A JP H10268664 A JPH10268664 A JP H10268664A
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JP
Japan
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image
toner image
toner
transfer
transfer material
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Pending
Application number
JP9077275A
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English (en)
Inventor
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Kunio Shigeta
邦男 重田
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面画像形成時のプリント速度を上げ、ま
た、定着能力に相応した片面或いは両面の画像形成が図
られた画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 転写材の片面にトナー像を形成するプロ
セス速度v1に対し、転写材の両面にトナー像を形成す
るプロセスス速度v2を早く設定することを特徴とする
画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、画像書込手段及び現像手段を配置して像担持
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関し、更に詳しくは、第1及び第2の像担持手段を有
し、第1の像担持手段上に形成したトナー像を一旦第2
の像担持手段に転写し、再び第1の像担持手段に形成し
たトナー像及び第2の像担持手段上に転写されているト
ナー像を転写材の両面に転写、定着して両面画像を得る
両面画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成した画像とタイミングを合わせて両面反転給
紙装置より転写材を給送し、転写材の他方の面に画像を
転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、同54−28740号公
報、特開平1−44457号公報、同4−214576
号公報等により転写材の両面にトナー像を形成後、1回
で定着を行うものが提案され、特に、特開平1−444
57号公報や同4−214576号公報等には像担持
体、帯電手段、画像書込手段、現像手段等よりなる像形
成手段を複数組トナー像受像体上に並列に配置し、カラ
ー画像の両面プリントを形成する方法が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−44457号公報や同4−214576号公
報等により提案される両面カラー画像形成は、転写材の
搬送性は向上するが、トナー像受像体上に1色ずつカラ
ートナー像を重ねて行くので、色ズレやトナーの散りや
こすれ等の画像劣化が起き易い。
【0005】これに対し本願発明者らは、特願平8−7
0322号、特願平8−70323号等にて提案するよ
うに、第1の像担持手段(感光体ドラム)に形成したト
ナー像を一旦ベルト状の第2の像担持手段(トナー像受
像体)に転写し、再度感光体ドラム上にトナー像を形成
し、トナー像受像体上を搬送される転写材の両面に、ト
ナー像受像体上のトナー像を裏面画像として、また再度
感光体ドラム上に形成したトナー像を表面画像としてそ
れぞれ転写材に転写した後、トナー像受像体から転写材
を分離し、定着手段により転写材の両面のトナー像を定
着して両面画像を形成する画像形成装置を検討している
が、該定着手段の定着能力は連続してプリントが行われ
る表面の片面画像形成プロセスに合わせて設定されてい
るので、一旦裏面画像を形成した後表面画像を形成し転
写材に転写し、定着する工程を繰返す両面画像形成プロ
セスにおいては、転写材の定着手段の通過が間欠的に行
われ、プリント速度が1/2となり見かけ上プリント速
度が落ちること、また、定着能力がオーバースペックと
なっていることが見いだされた。
【0006】本発明は上記の点を捕らえて改良し、両面
画像形成時のプリント速度を上げ、また、定着能力に相
応した片面或いは両面の画像形成が図られた画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第1の像担
持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像
が転写され、転写された該トナー像を表面に担持するベ
ルト状の第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に
担持されているトナー像を転写材の表面に転写する第1
の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されている
トナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写手段
と、前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材
の片面にトナー像を形成するプロセス速度v1に対し、
前記転写材の両面にトナー像を形成するプロセスス速度
v2を早く設定することを特徴とする画像形成装置によ
って達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。また、以下の実施形態の説明にお
いて、カラートナー像の転写材への転写の際に、転写域
において第1の像担持手段に対向する側の転写材の面
(転写材の表面という)に転写する画像を表面画像、転
写材の他方の側の面(転写材の裏面という)に転写する
画像を裏面画像という。
【0009】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセス、各機構について、図1〜図4を用いて説
明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2は、
図1の第1の像担持手段の側断面図であり、図3は、本
発明にかかわる画像形成装置の両面のトナー像形成状態
を示す図であり、図3(A)は、第1の像担持手段に形
成したトナー像を第2の像担持手段上に転写し裏面画像
を形成する図であり、図3(B)は、第2の像担持手段
上の裏面画像と同期して第1の像担持手段に表面画像を
形成する図であり、図3(C)は、転写材上への両面画
像形成を示す図であり、図4は、定着手段における転写
材の通過タイミングを示す図である。
【0010】図1において、10は第1の像担持手段で
ある感光体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露
光光学系、13は各色毎の現像手段である現像器、14
aは第2の像担持手段であるトナー像受像体、14cは
第1の転写手段である転写器、14gは第2の転写手段
である裏面転写器、150は転写材帯電手段である紙帯
電器、14hは転写材分離手段である紙分離AC除電
器、160は搬送部、17は定着手段である定着装置、
140は第2の像担持手段クリーニング手段であるトナ
ー像受像体クリーニング装置である。
【0011】第1の像担持手段である感光体ドラム10
は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材
によって形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電
層、a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層
を形成したものであり、導電層を接地した状態で図1の
矢印で示す時計方向に回転される。
【0012】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両面端のフランジ部材10a及び1
0bが装置本体に架設固定されるドラム軸30に対し両
面端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベア
リングB1,B2により軸受けされて回転自在に支持さ
れ、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装置本体
側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動されることにより
所定の方向に定速で回転される。12Aは後述する像露
光手段の発光素子(LED)よりのリード線である。
【0013】本実施形態においては、各色毎の帯電手段
であるスコロトロン帯電器11、各色毎の画像書込手段
である露光光学系12及び各色毎の現像手段である現像
器13は、これらを1組として、イエロー(Y),マゼ
ンタ(M),シアン(C)及び黒色(K)の各色の画像
形成プロセス用として4組設けられ、図1の矢印にて示
す感光体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、
Kの順に配置される。
【0014】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0015】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。それぞれの露光光学系12
は、感光体ドラム10の軸と平行に主走査方向に配列さ
れた像露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオー
ド)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12a
と、結像素子としての光集束性光伝送体(商品名:セル
フォックレンズアレイ)12bとが、レンズホルダ12
cに取付けられた露光用ユニットとして構成され、保持
部材20に取付けられる。保持部材20には各色毎の露
光光学系12の他に一様露光器12e及び転写同時露光
器12dが取付けられ、一体となって感光体ドラム10
の基体内部に収容される。各色毎の露光光学系12は、
別体の画像読み取り装置によって読み取られメモリに記
憶された各色の画像データに従って感光体ドラム10の
感光層を裏面から像露光し、感光体ドラム10上に静電
潜像を形成する。露光素子12aとしては、その他FL
(蛍光体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),
PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に
並べたものを用いることも可能である。なお、像露光光
発光素子の発光波長は、通常Y,M,Cのトナーに対し
て透過性の高い780〜900nmの範囲のものが用い
られるが、本実施形態においては裏面から像露光を行う
方式であるためカラートナーに対して透過性を有しない
これより短い400〜780nmの波長でもよい。
【0016】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレス或いはアルミ材で形成された現像スリーブ
131と、現像ケーシング138を有し、内部にイエロ
ー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒色
(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容している。そ
れぞれの現像器13は不図示の突き当てコロにより感光
体ドラム10と所定の間隙、例えば100〜500μm
をあけて非接触に保たれており、現像スリーブ131に
対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印
加することにより、非接触の反転現像を行い、感光体ド
ラム10上にトナー像を形成する。
【0017】第2の像担持手段であるトナー像受像体1
4aは、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エ
チレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビ
ニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラス
チックに導電材料を分散した、厚さ0.1〜1.0m
m、表面抵抗率106〜1013Ω、体積抵抗率108〜1
14Ω・cmの半導電性基体のフィルムの外側に、トナ
ーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素
コーティングを行った、2層構成のシームレスベルトで
ある。ベルトの基体としては、この他に、シリコンゴム
或いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5
〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもで
きる。トナー像受像体14aは、駆動ローラ14dと従
動ローラ14eとガイドローラ14fとテンションロー
ラ14iとに内接して張架され、図1の矢印で示す反時
計方向に回転される。トナー像受像体14aの回転方向
に従い従動ローラ14e、駆動ローラ14d、テンショ
ンローラ14i、ガイドローラ14fの順に設けられ、
従動ローラ14e、駆動ローラ14d及びガイドローラ
14fは固定して回転され、テンションローラ14iは
トナー像受像体14aの弾力により回転中に移動可能で
ある。不図示の駆動モータよりの駆動をうけて駆動ロー
ラ14dが回転され、トナー像受像体14aが駆動回転
される。トナー像受像体14aの回転により従動ローラ
14e、ガイドローラ14f及びテンションローラ14
iが従動回転される。回転中のトナー像受像体14aの
ベルト弛みがテンションローラ14iにより緊張され
る。
【0018】第1の転写手段である転写器14cは、ト
ナー像受像体14aを挟んで感光体ドラム10に対向し
て設けられ、トナー像受像体14aと感光体ドラム10
との間に転写域14bを形成する。転写器14cにはト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
直流電圧を印加し、転写域14bに転写電界を形成する
ことにより、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像
受像体14a上又は転写材の表面に転写する。
【0019】第2の転写手段である裏面転写器14gは
トナー像受像体14aを挟んで駆動ローラ14dに対向
して設けられ、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の直流電圧が印加され、トナー像受像体
14a上のトナー像を転写材の裏面に転写する。
【0020】転写材帯電手段である紙帯電器150はト
ナー像受像体14aを挟んで従動ローラ14eと対向し
て設けられ、支軸152を回転支点としてトナー像受像
体14aに当接及び当接解除であり、転写材を帯電して
トナー像受像体14aに吸着させる。
【0021】転写材分離手段である紙分離AC除電器1
4hはトナー像受像体14aの定着装置17側端部に設
けられ、必要に応じてトナーと同極性又は逆極性の直流
電圧を重畳した交流電圧が印加され、トナー像受像体1
4aにより搬送される転写材を分離する。
【0022】搬送部160はトナー像受像体14aと定
着装置17との間に設けられ、搬送部160の上面に拍
車162が設けられる。拍車162によりトナー像受像
体14aにより搬送される転写材の裏面トナー像の乱れ
を防止して転写材が定着装置17へと搬送する。
【0023】定着手段である定着装置17は、両方のロ
ーラの内部にヒータを有する定着ローラ17aと圧着ロ
ーラ17bとの2本のローラで構成され、定着ローラ1
7aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えられ
ることにより転写材上のトナー像を定着する。
【0024】第2の像担持手段クリーニング手段である
トナー像受像体クリーニング装置140はトナー像受像
体14aを挟んでガイドローラ14fに対向してガイド
ローラ14fの下部に設けられ、支軸142を回転支点
としてトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能な
第2の像担持手段クリーニングブレードであるトナー像
受像体クリーニングブレード141によりトナー像受像
体14aをクリーニングする。また、トナー像受像体ク
リーニング装置140にはトナー像受像体クリーニング
ブレード141と同じタイミングでトナー像受像体14
aに当接及び当接解除可能なクリーニングローラ144
及び回収スクリュウ143が設けられる。クリーニング
ローラ144は当接時にトナー像受像体14aにより従
動回転される。クリーニングローラ144によりトナー
像受像体クリーニングブレード141によりクリーニン
グされたトナーのトナー像受像体クリーニング装置14
0よりの吹出しが防止される。また、トナー像受像体ク
リーニング装置140が従動ローラ14eの下部に配置
されることによりトナー像受像体クリーニングブレード
141よりのトナーが外部に飛散ることなくトナー像受
像体クリーニング装置140の内部に回収される。
【0025】次に画像形成プロセスを説明する。
【0026】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時に感光体ドラム10の
左方に配置されたイエロー(Y)のスコロトロン帯電器
11の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が
開始される。
【0027】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号即ちYの
画像データに対応する電気信号による画像書込が開始さ
れ、感光体ドラム10の回転によってその表面の感光層
に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0028】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され感光体ドラム10の回転に応じイ
エロー(Y)のトナー像が形成される。
【0029】次いで感光体ドラム10は、Yの現像器1
3の上方に配置されたマゼンタ(M)のスコロトロン帯
電器11の帯電作用によりYのトナー像の上に電位が付
与され、Mの露光光学系12によって第2の色信号即ち
Mの画像データに対応する電気信号による画像書込が行
われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって
前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)
のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0030】同様のプロセスにより、感光体ドラム10
の右方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電器
11、Cの露光光学系12及びCの現像器13によって
更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が
重ね合わせて形成され、更にその上に黒色(K)のスコ
ロトロン帯電器11、Kの露光光学系12及びKの現像
器13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のト
ナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10
の一回転以内にその周面上にイエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C)及び黒色(K)の4色の重ね合わ
せカラートナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0031】これらY,M,C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透明の基体を通して行われる。
従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の書
込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受ける
ことなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の
静電潜像を形成することが可能となる。
【0032】上記の画像形成プロセスによって第1の像
担持手段である感光体ドラム10上に形成された裏面画
像となる重ね合わせカラートナー像は転写域14bにお
いて、第1の転写手段である転写器14cとによって形
成される転写電界によって、感光体ドラム10に近接或
いは接触して設けられた第2の像担持手段であるトナー
像受像体14a上に一括して転写される(図3
(A))。この際、良好な転写がなされるように、感光
体ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dによ
る一様露光が行われる。
【0033】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、感光体ドラムクリーニング手段としてのクリー
ニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接した
ゴム材から成るクリーニングブレード19aによってク
リーニングされ、更に、先の画像形成における感光体の
履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用いた帯
電前の一様露光器12eによる露光によって感光体周面
の除電がなされ、引続き表面画像となる重ね合わせカラ
ートナー像が上記のカラー画像形成プロセスと同様にし
て形成される(図3(B))。この際、感光体ドラム1
0上に形成される表面画像は、前記感光体ドラム10上
に形成した裏面画像に対して鏡像となるように画像デー
タが変更される。
【0034】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に担持された表面画像のカラー
トナー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏
面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域14
bへ給送される。
【0035】この際、記録紙Pに当接状態とされトナー
と同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流
電圧が印加された先端がブラシ状の紙帯電器150によ
り、記録紙Pがトナーと同極性に紙帯電され、トナー像
受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送される。
トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受
像体14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー
像と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止し
ている。記録紙Pの通過と同時に紙帯電器150はトナ
ー像受像体14aより離間され、当接が解除の状態とな
る。
【0036】紙帯電器150は記録紙Pの後端の通過の
直前或いは通過と同時にトナー像受像体14aより当接
解除され記録紙Pと離間される。また、紙帯電器150
への電圧の印加は記録紙Pの送られているときのみであ
り、記録紙Pとの離間と同時に紙帯電器150へ印加さ
れている電圧が切断される。
【0037】また、転写材帯電手段として、トナー像受
像体14aに当接及び当接の解除可能でトナーと同極性
の直流電圧が印加される導電性ローラや半導電性のフィ
ルム部材又はブレード部材を用いることも可能である。
【0038】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加された第1
の転写手段としての転写器14cによって感光体ドラム
10上の表面画像が一括して記録紙Pの上面側(表面
側)に転写される。このとき、トナー像受像体14a上
の裏面画像は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体
14a上に存在する。転写器14cによる転写の際、良
好な転写がなされるように、転写域14bと対向して感
光体ドラム10の内部に設けられた、例えば発光ダイオ
ードを用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行
われるようにしてもよい。
【0039】次に、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段と
しての裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの
周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面
側)に転写する(図3(C))。
【0040】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。
【0041】感光体ドラム10上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0042】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0043】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、転写材分離手段としての紙分離AC除電器14h
により除電されて、トナー像受像体14aから分離さ
れ、拍車162が設けられた搬送部160を経て、定着
装置17へと搬送され、定着ローラ17aと圧着ローラ
17bとの間で熱と圧力とを加えられることにより記録
紙P上のトナー像が定着され、両面画像記録がなされた
記録紙Pが表裏の画像を反転されて送られ、排紙ローラ
18により装置外部のトレイへ排出される。
【0044】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体クリーニング装置14
0に設けられたトナー像受像体クリーニングブレード1
41とクリーニングローラ144とによりクリーニング
される。
【0045】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19にいたり、クリ
ーニングブレード19aによってクリーニング装置19
内に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ
排トナー容器に回収される。クリーニング装置19によ
り残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコ
ロトロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像
形成サイクルにはいる。
【0046】上記両面画像形成プロセスにおいて、図3
に示すように、感光体ドラム10上に形成されていた裏
面画像がトナー像受像体14aへと転写されている間は
当接されていた(図3(A))トナー像受像体クリーニ
ングブレード141とクリーニングローラ144とはト
ナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像がクリーニ
ングローラ144の位置を通過する前に当接解除を行い
(図3(B))通過した直後にトナー像受像体14aに
当接し(図3(C))、先のプリントに相当する裏面画
像の転写残トナー像がトナー像受像体クリーニングブレ
ード141とクリーニングローラ144とによりクリー
ニングされ(図3(A))、この裏面画像の転写残トナ
ー像の後端がトナー像受像体クリーニングブレード14
1の位置を通過した直後で次の裏面画像のトナー像の先
端がクリーニングローラ144の位置にくる前にトナー
像受像体14aよりの当接解除がなされる(図3
(B))。
【0047】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、トナー像受像体
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0048】上記の画像形成装置において、第1の像担
持手段或いは第2の像担持手段による片面のみのコピー
もなされ得ることは勿論であり、片面コピーとしては感
光体ドラム10による表面のみの片面コピー(片面画像
形成)が多く用いられるが、図4に示すように、感光体
ドラム10による表面のみの片面画像形成時の定着装置
17を通過する記録紙Pは連続的に行われるが、両面画
像形成時の定着装置17を通過する記録紙Pは、一旦ト
ナー像受像体14aに裏面画像を形成した後感光体ドラ
ム10に表面画像を形成する工程を繰返すので間欠的に
行われる。従って、両面画像形成時のプリント速度は表
面のみの片面画像形成時の1/2となる。一方、定着能
力としては連続的に記録紙Pが通過される表面のみの片
面画像形成時に合わせて記録紙Pのトナー像の定着が可
能なように設定されているため、間欠的に給送される両
面画像形成時には定着能力がオーバースペックとなって
おり、両面画像形成時のプロセス速度を表面のみの片面
画像形成時のプロセス速度より早く設定することが可能
となる。なお、裏面のみの片面画像形成時の定着装置1
7を通過する記録紙Pは両面画像形成時と同様に間欠的
に行われる。
【0049】表面のみの片面画像形成時のプロセス速度
をv1とし、両面画像形成時のプロセス速度をv2する
と、両面画像形成時のプロセス速度v2を表面のみの片
面画像形成時のプロセス速度v1に対して、1.3〜
2.0倍に設定すること、即ちv2=(1.3〜2.
0)×v1に設定することが好ましい。1.3倍未満に
設定した場合は、定着装置17でのエネルギー消費(消
費電力)のムダが生じる。また、2.0倍を越えて設定
すると、定着装置17でのエネルギーが足りず定着不足
(定着アンダー)となる。また、プロセス速度の増加に
伴い、画像データの書込速度や帯電手段、現像手段、第
1の転写手段等の条件を変更することが行われるが、速
度の増加には限界がある。
【0050】両面画像形成時のプロセス速度v2を表面
のみの片面画像形成時のプロセス速度v1に対して、
1.3〜2.0倍に設定することに応じて、転写材の通
過時間は短くなるので、即ち定着速度が早くなる分、定
着ローラ17aと圧着ローラ17bとのローラ圧力を上
げるようにしたり、また、これに付随して定着温度を上
げることにより定着性能を向上させることが可能であ
る。但しこの場合、定着装置17でのトータルの消費電
力は表面のみの片面画像形成時に比べ両面画像形成時は
単位時間当たりの転写材の通過速度が増えてはいないの
で大差なく設定することができる。
【0051】上記の如く、転写材の片面にトナー像を形
成するプロセス速度v1に対し、転写材の両面にトナー
像を形成するプロセスス速度v2を早く設定することに
より、定着能力に相応した片面或いは両面の画像形成が
図られ、特に、両面画像形成の高速化が図られる。
【0052】更に、両面画像形成時のプロセス速度v2
を表面のみの片面画像形成時のプロセス速度v1に対し
て、1.3〜2.0倍に設定することに比例して、帯電
手段、第1の転写手段、第2の転写手段、転写材帯電手
段、転写材分離手段等の電圧或いは電流値をアップした
り、画像書込手段のLEDの点灯クロックと光量値とを
アップしたり、また、現像手段の回転部材、例えば現像
スリーブ131の回転速度をアップする等、帯電手段、
第1の転写手段、第2の転写手段、転写材帯電手段、転
写材分離手段、画像書込手段、現像手段等の画像形成プ
ロセス部材の設定値を高速対応へと変更する。画像形成
プロセス部材の設定値をプロセス速度の変更に伴い各々
の最適条件へと変更することにより良好な両面画像が得
られる。
【0053】
【発明の効果】請求項1又は2によれば、定着能力に相
応した片面或いは両面の画像形成が図られ、特に、両面
画像形成の高速化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示すカラ
ー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の第1の像担持手段の側断面図である。
【図3】本発明にかかわる画像形成装置の両面のトナー
像形成状態を示す図である。
【図4】定着手段における転写材の通過タイミングを示
す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 17 定着装置 150 紙帯電器 P 記録紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持するベルト状の
    第2の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写
    材の表面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
    手段とを有する画像形成装置において、 前記転写材の片面にトナー像を形成するプロセス速度v
    1に対し、前記転写材の両面にトナー像を形成するプロ
    セスス速度v2を早く設定することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 v2=(1.3〜2.0)×v1である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP9077275A 1997-03-28 1997-03-28 画像形成装置 Pending JPH10268664A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002123098A (ja) * 2000-08-10 2002-04-26 Ricoh Co Ltd 耐熱転写ベルト及びこれを装着した画像形成装置
CN1113757C (zh) * 1998-10-27 2003-07-09 富士通株式会社 双面打印机

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CN1113757C (zh) * 1998-10-27 2003-07-09 富士通株式会社 双面打印机
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