JP2001106031A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2001106031A JP28544699A JP28544699A JP2001106031A JP 2001106031 A JP2001106031 A JP 2001106031A JP 28544699 A JP28544699 A JP 28544699A JP 28544699 A JP28544699 A JP 28544699A JP 2001106031 A JP2001106031 A JP 2001106031A
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    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/06Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive
    • B60S1/08Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive electrically driven
    • B60S1/0814Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive electrically driven using several drive motors; motor synchronisation circuits

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のエアボックスの容量に拘らず、レイア
ウト性に富むワイパ装置を提供するワイパ装置を提供す
る。 【解決手段】 第1のワイパモータ10により第1のワ
イパブレード15を払拭動作させる第1のワイパ2と、
第1のワイパ2とは独立して配置され、第2のワイパモ
ータ20により第2のワイパブレード25を払拭動作さ
せる第2のワイパ3と、第1、第2のワイパモータ1
0、20を同期制御する制御部4を備えたワイパ装置
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイパブレード
で払拭面を拭うワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパブレードで払拭面を拭うワイパ装
置のうち、オーバーラップ式のワイパ装置としては、ワ
イパモータの動力がリンク機構を介して2つのピボット
軸にそれぞれ伝わり、2つのピボット軸がそれぞれ回動
することによって、ピボット軸にそれぞれ結合されたワ
イパアームが払拭面上でそれぞれ揺動され、ワイパアー
ムに取付けられたワイパブレードが払拭面にそれぞれ押
し付けられて払拭面を拭うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のワイパ装置で
は、単一のワイパモータの動力をリンク機構を介して2
つのピボット軸に伝えているため、ワイパ装置が取付け
られる車体のエアボックス内に、2つのピボット軸に連
結されるリンク機構が配置されなければならず、近年、
ボデーデザインに応じてそのエアボックスが縮小化され
る傾向があるため、レイアウトが難しいという問題点が
あった。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるワイパ装置は、車両の
エアボックスの容量に拘らず、レイアウト性に富むワイ
パ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるワイパ装置では、第1の出力軸をもち、車体に固定
された第1のワイパモータと、第1のワイパモータの第
1の出力軸に基端部が結合された第1のモータアーム
と、車体に回動可能に配置された第1のピボットシャフ
トと、第1のピボットシャフトに基端部が結合された第
1のサブアームと、基端部に第1のモータアームの先端
部が回動可能に結合されているとともに、中間部に第1
のサブアームの先端部が回動可能に結合された第1のワ
イパアームと、第1のワイパアームに装着された第1の
ワイパブレードとからなる第1のワイパと、第2の出力
軸をもち、第1のワイパモータとは独立して車体に固定
された第2のワイパモータと、第2のワイパモータの第
2の出力軸に基端部が結合された第2のモータアーム
と、第1のピボットシャフトとは独立して車体に回動可
能に配置された第2のピボットシャフトと、第2のピボ
ットシャフトに基端部が結合された第2のサブアーム
と、基端部に第2のモータアームの先端部が回動可能に
結合されているとともに、中間部に第2のサブアームの
先端部が回動可能に結合された第2のワイパアームと、
第2のワイパアームに装着され、第1のワイパブレード
とオーバーラップ式に作動される第2のワイパブレード
とからなる第2のワイパと、第1、第2のワイパモータ
の動作を同期制御する制御部を備えている構成としたこ
とを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係わるワイパ装置で
は、第1の出力軸をもち、車体に固定された第1のワイ
パモータと、第1のワイパモータの第1の出力軸に基端
部が結合された第1のモータアームと、車体に回動可能
に配置された第1のピボットシャフトと、第1のピボッ
トシャフトに基端部が結合された第1のサブアームと、
基端部に第1のモータアームの先端部が回動可能に結合
されているとともに、中間部に第1のサブアームの先端
部が回動可能に結合された第1のワイパアームと、第1
のワイパアームに装着された第1のワイパブレードとか
らなる第1のワイパと、第1のワイパモータとは独立し
て車体に固定され、該第1のワイパモータの第1の出力
軸と平行な位置に第2の出力軸が配置された第2のワイ
パモータと、第2のワイパモータの第2の出力軸に基端
部が結合された第2のモータアームと、第1のピボット
シャフトとは独立して車体に回動可能に配置された第2
のピボットシャフトと、第2のピボットシャフトに基端
部が結合された第2のサブアームと、基端部に第2のモ
ータアームの先端部が回動可能に結合されているととも
に、中間部に第2のサブアームの先端部が回動可能に結
合された第2のワイパアームと、第2のワイパアームに
装着され、第1のワイパブレードとオーバーラップ式に
作動される第2のワイパブレードとからなる第2のワイ
パと、第1、第2のワイパモータの動作を同期制御する
制御部を備えている構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係わるワイパ装置で
は、第1、第2のワイパモータは、それぞれ第1、第2
のマグネットを有し、略同一構造に形成され、第1のワ
イパモータの第1のマグネットと、第2のワイパモータ
の第2のマグネットとは、同一の磁極に着磁され、第1
のワイパモータの第2のマグネットと、第2のワイパモ
ータの第1のマグネットとは、同一の磁極に着磁され、
第1のワイパモータの第1の出力軸は、第2のワイパモ
ータの第2の出力軸に対して反対方向に回転する構成と
したことを特徴としている。
【0009】この発明の請求項4に係わるワイパ装置で
は、第1のワイパアームの第1のモータアームの結合点
から第1のサブアームの結合点までの長さ寸法は、第2
のワイパアームの第2のモータアームの結合点から第2
のサブアームの結合点までの長さ寸法よりも大きい値が
選ばれており、第1のサブアームの第1のワイパアーム
の結合点から第1のピボットシャフトの中心までの長さ
寸法は、第2のサブアームの第2のワイパアームの結合
点から第2のピボットシャフトの中心までの長さ寸法よ
りも大きい値が選ばれている構成としたことを特徴とし
ている。
【0010】
【発明の作用】この発明の請求項1、2、3、4に係わ
るワイパ装置において、第1のワイパは、第1のモータ
アーム、第1のワイパアーム、第1のサブアームにより
四節リンク機構が形成されて第1のワイパブレードを払
拭動作させ、第2のワイパは、第1のワイパから独立し
た位置で、第2のモータアーム、第2のワイパアーム、
第2のサブアームにより四節リンク機構が形成されて、
第2のワイパブレードを第1のワイパブレードにオーバ
ーラップ式にして払拭動作させる。それ故、第1のワイ
パと第2のワイパとの間にリンク機構を配置する必要が
なくなり、例え、エアボックスが小さい車両であっても
レイアウトが難しくならない。
【0011】
【発明の実施の形態】
【0012】
【実施例】図1ないし図6には、この発明に係わるワイ
パ装置の一実施例が示されている。
【0013】図示するワイパ装置1は、第1のワイパモ
ータ10、第1のモータアーム11、第1のワイパアー
ム12、第1のピボットシャフト13、第1のサブアー
ム14、第1のワイパブレード15を備えた第1のワイ
パ2と、第2のワイパモータ20、第2のモータアーム
21、第2のワイパアーム22、第2のピボットシャフ
ト23、第2のサブアーム24、第2のワイパブレード
25を備えた第2のワイパ3と、制御部4とから構成さ
れている。
【0014】第1のワイパモータ10には、モータヨー
ク10aの内側に第1、第2のマグネット10b、10
cが取付けられており、第1のマグネット10bは、内
周部にN極が、外周部にS極が着磁されている。これに
対して、第2のマグネット10cは、内周部にS極が、
外周部にN極が着磁されている。モータヨーク10aの
開放側端部はギヤケース10dにねじ止めされている。
【0015】第1、第2のマグネット10b、10cの
内周部には、アーマチュア10eが配置されている。ア
ーマチュア10eに備えられたアーマチュアシャフト1
0fには、アーマチュアコア10g、コンミュテータ1
0hが固定されており、アーマチュアコイル10iがア
ーマチュアコア10gに巻回されていてコンミュテータ
10hに電気的に接続されている。コンミュテータ10
hには、図5に示される第1、第2、第3のブラシ10
j、10k、10mがそれぞれ電気的に接続可能にして
圧接されている。
【0016】アーマチュアシャフト10fは、モータヨ
ーク10aの端部に取付けられた第1の軸受10nと、
ギヤケース10d内に取付けられた図示しない第2、第
3の軸受とにより回転可能に支持されており、ギヤケー
ス10d内に形成された減速機構の一部を構成する図示
しないウオームが減速機構の他の一部を構成する減速ギ
ヤに噛合されている。そして、減速機構の最終段が第1
の出力軸10pに結合されている。第1の出力軸10p
は、ギヤケース10dから突出して配置されている。
【0017】第1のワイパモータ10には、アーマチュ
アシャフト10fのギヤケース10d内に固定された図
示しないマグネットと、このマグネットの外周に非接触
で配置されたホール素子等の図示しない回転検出用素子
とからなる第1の位置検出器(位置検出器)18が備え
られている。この第1の位置検出器18は、制御部4に
備えられた同期コントローラ30に電気的に接続されて
いるため、アーマチュアシャフト10fが回転すること
により発生した回転信号(パルス信号)を同期コントロ
ーラ30に与え、同期コントローラ30がその回転信号
により第1のワイパブレード15の現在位置を間接的に
検出するのに用いられる。
【0018】第1のワイパモータ10は、ギヤケース1
0dがインナパネルの運転席側にねじ固定され、第1、
第2、第3のブラシ10j、10k、10mが制御部4
に電気的に接続される。第1のワイパモータ10は、制
御部4より第1のブラシ10jから第2のブラシ10k
に電流が供給されることにより、第1の出力軸10pが
図2中時計方向に低速で回転し、これとは異なり、制御
部4より第1のブラシ10jから第3のブラシ10mに
電流が供給されることにより、第1の出力軸10pが図
2中時計方向に高速で回転する。
【0019】第1のワイパモータ10の第1の出力軸1
0pには、第1のモータアーム11に形成された出力軸
結合部11bが結合されている。第1のモータアーム1
1には、モータアーム本体11aの一端部に出力軸結合
部11bが配置され、モータアーム本体11aの他端部
にワイパアーム結合部11cが形成されている。第1の
モータアーム11は、出力軸結合部11bの中心からワ
イパアーム結合部11cの中心までが長さ寸法L1にさ
れている。
【0020】第1のモータアーム11のワイパアーム結
合部11cには、第1の枢軸16が固定されており、こ
の第1の枢軸16に第1のワイパアーム12のアームヘ
ッド12aに形成されたモータアーム結合部12a2が
回転可能に取付けられている。
【0021】第1のワイパアーム12には、アームヘッ
ド12a、リテーナ12b、アームピース12cが備え
られている。
【0022】アームヘッド12aには、角棒形にされた
アームヘッド本体12a1の基端部にモータアーム結合
部12a2が配置され、アームヘッド本体12a1の先
端部にリテーナ結合部12a3が形成され、アームヘッ
ド本体12a1のほぼ中央部にサブアーム結合部12a
4が形成されている。
【0023】リテーナ結合部12a3には、リテーナ1
2bの基端部が払拭面60から離れる方向および払拭面
60に近付く方向に回動可能に結合されている。リテー
ナ12bの先端部には、アームピース12cの基端部が
固定され、アームピース12cの先端部に第1のワイパ
ブレード15が装着されている。アームヘッド12aの
先端部とアームピース12cの基端部とには、図示しな
いアームスプリングがそれぞれ係止されている。
【0024】サブアーム結合部12a4には、第2の枢
軸17が固定されており、この第2の枢軸17に、第1
のサブアーム14の先端部に形成されたワイパアーム結
合部14cが回動可能に結合されている。第1のワイパ
アーム12では、第1の枢軸16の中心から第2の枢軸
17の中心までの長さ寸法L2が76mmにして形成され
ている。
【0025】第1のサブアーム14には、サブアーム本
体14aの基端部にピボットシャフト結合部14bが形
成され、サブアーム本体14aの先端部にワイパアーム
結合部14cが配置されている。
【0026】ピボットシャフト結合部14bには、第1
のピボットシャフト13がねじ固定されている。第1の
ピボットシャフト13は、運転席側のインナパネルに固
定された図示しないピボットホルダに挿通されて、この
ピボットホルダによりインナパネル上で回動可能に支持
されている。
【0027】第1のサブアーム14は、第2の枢軸17
の中心から第1のピボットシャフト13の中心までの長
さ寸法L3が110mmにして形成されている。
【0028】第1のワイパ2では、第1のワイパモータ
10の第1の出力軸10pの中心から第1のピボットシ
ャフト13の中心までが長さ寸法L4にされており、第
1のモータアーム11、第1のワイパアーム12、第1
のサブアーム14により、第1のワイパモータ10の第
1の出力軸10p、第1の枢軸16、第2の枢軸17、
第1のピボットシャフト13を支点とした四節リンク機
構が構成されている。
【0029】第1のワイパ2では、第1のワイパモータ
10の第1の出力軸10pが図2中時計方向に回転する
ことによって、第1のサブアーム14が第1のピボット
シャフト13を中心に往復で回動されながら四節リンク
機構が作動され、その結果、第1のワイパブレード15
が払拭面60の下部反転位置A1から上部反転位置B1
までを往復で拭う。
【0030】一方、第2のワイパ3には、図6に示され
る第2のワイパモータ20のモータヨーク20aの内側
に第3、第4のマグネット20b、20cが取付けられ
ており、第3のマグネット20bは、内周部にS極が、
外周部にN極が着磁され、第4のマグネット20cは、
内周部にN極が、外周部にS極が着磁されている。この
第2のワイパモータ20は、第1のワイパモータ10の
第1、第2のマグネット10b、10cの着磁を逆にし
ただけであって、他の部位が第1のワイパモータ10と
同一の構成にされているので、第1、第2のワイパモー
タ10、20は、単一仕様を作成するのとほとんど同じ
工数で作成される。
【0031】第2のワイパモータ20には、第1のワイ
パモータ10と同様にして、ギヤケース20d、アーマ
チュア20e、アーマチュアシャフト20f、アーマチ
ュアコア20g、コンミュテータ20h、アーマチュア
コイル20i、第1、第2、第3のブラシ20j、20
k、20m、第1の軸受10n、第2、第3の軸受、第
2の出力軸20p、第2の位置検出器(位置検出器)1
9がそれぞれ備えられている。
【0032】第2のワイパモータ20は、ギヤケース2
0dがインナパネルの助手席側にねじ固定され、第1、
第2、第3のブラシ20j、20k、20mが制御部4
に電気的に接続される。第2のワイパモータ20は、制
御部4より第1のブラシ20jから第2のブラシ20k
に電流が供給されることにより、第2の出力軸20pが
図3中反時計方向に低速で回転し、これとは異なり、制
御部4より第1のブラシ20jから第3のブラシ20m
に電流が供給されることにより、第2の出力軸20pが
図3中反時計方向に高速で回転する。このとき、第2の
ワイパモータ20の第2の出力軸20pと、第1のワイ
パモータ10の第1の出力軸10pとは、車体上での水
平線に平行にされたワイパ基準線a上にそれぞれ配置さ
れている。
【0033】第2のワイパモータ20の第2の出力軸2
0pには、第2のモータアーム21に形成された出力軸
結合部21bが結合されている。第2のモータアーム2
1には、モータアーム本体21aの一端部に出力軸結合
部21bが配置され、モータアーム本体21aの他端部
にワイパアーム結合部21cが形成されている。第2の
モータアーム21は、出力軸結合部21bの中心からワ
イパアーム結合部21cの中心までが第1のモータアー
ム11と同一の長さ寸法L5にされている。
【0034】第2のモータアーム21のワイパアーム結
合部21cには、第3の枢軸26が固定されており、こ
の第3の枢軸26に第2のワイパアーム22のアームヘ
ッド22aに形成されたモータアーム結合部22a2が
回転可能に取付けられている。
【0035】第2のワイパアーム22には、アームヘッ
ド22a、リテーナ22b、アームピース22cが備え
られている。
【0036】アームヘッド22aには、角棒形にされた
アームヘッド本体22a1の基端部にモータアーム結合
部22a2が配置され、アームヘッド本体22a1の先
端部にリテーナ結合部22a3が形成され、アームヘッ
ド本体22a1のほぼ中央部にサブアーム結合部22a
4が形成されている。
【0037】リテーナ結合部22a3には、リテーナ2
2bの基端部が払拭面60から離れる方向および払拭面
60に近付く方向に回動可能に結合されている。リテー
ナ22bの先端部には、アームピース22cの基端部が
固定され、アームピース22cの先端部に第2のワイパ
ブレード25が装着されている。アームヘッド22aの
先端部とアームピース22cの基端部とには、図示しな
いアームスプリングがそれぞれ係止されている。
【0038】サブアーム結合部22a4には、第4の枢
軸27が固定されており、この第4の枢軸27に、第2
のサブアーム24の先端部に形成されたワイパアーム結
合部24cが回動可能に結合されている。第2のワイパ
アーム22では、第3の枢軸26の中心から第4の枢軸
27の中心までの長さ寸法L6が74mmにして形成され
ている。第2のワイパアーム22での第3の枢軸26の
中心から第4の枢軸27の中心までの長さ寸法L6は、
第1のワイパアーム12での第1の枢軸16の中心から
第2の枢軸17までの長さ寸法L2よりもわずかに小さ
い。
【0039】第2のサブアーム24には、サブアーム本
体24aの基端部にピボットシャフト結合部24bが形
成され、サブアーム本体24aの先端部にワイパアーム
結合部24cが配置されている。
【0040】ピボットシャフト結合部24cは、第2の
ピボットシャフト23にねじ固定されている。第2のピ
ボットシャフト23は、助手席側のインナパネルに固定
された図示しないピボットホルダに挿通されて、このピ
ボットホルダによりインナパネル上で回動可能に支持さ
れている。
【0041】第2のサブアーム23は、第4の枢軸27
の中心から第2のピボットシャフト23の中心までの長
さ寸法L7が109mmにして形成されている。第2のサ
ブアーム23での第4の枢軸27の中心から第2のピボ
ットシャフト23の中心までの長さ寸法L7は、第1の
サブアーム14での第2の枢軸17の中心から第1のピ
ボットシャフト13の中心までの長さ寸法L3よりもわ
ずかに小さい。
【0042】第2のワイパ3では、第2のワイパモータ
20の第2の出力軸20pの中心から第2のピボットシ
ャフト23の中心までが長さ寸法L8にされており、第
2のモータアーム21、第2のワイパアーム22、第2
のサブアーム24により、第2のワイパモータ20の第
2の出力軸20p、第3の枢軸26、第4の枢軸27、
第2のピボットシャフト23を支点とした四節リンク機
構が構成されている。
【0043】第2のワイパ3では、第2のワイパモータ
20の第2の出力軸20pが図3中反時計方向に回転す
ることによって、第2のサブアーム23が第2のピボッ
トシャフト23を中心に往復で回動され、その結果、第
2のワイパブレード25が払拭面60の下部反転位置A
2から上部反転位置B2までを往復で拭う。このとき、
第2のワイパブレード25の下部反転位置A2は、払拭
面60上で第1のワイパブレード15の下部反転位置A
1よりも下方に配置されているおり、第2のワイパブレ
ード25の払拭範囲の方が第1のワイパブレード15の
払拭範囲よりも大きい。
【0044】制御部4には、同期コントローラ30が備
えられており、この同期コントローラ30は、第1の位
置検出器18から与えられた回転信号と、第2の位置検
出器19から与えられた回転信号とを比較したうえで、
第1のワイパモータ10の第1の出力軸10pと第2の
ワイパモータ20の第2の出力軸20pとが予め定めら
れた速度になるようにするための電流を第1のワイパモ
ータ10の第1、第2、第3のブラシ10j、10k、
10mおよび第2のワイパモータ20の第1、第2、第
3のブラシ20j、20k、20mにそれぞれ与える。
【0045】このようなワイパ装置1では、第1のワイ
パモータ10、第1のピボットシャフト13が車体のイ
ンナパネルの運転席側に取付けられるとともに、第2の
ワイパモータ20、第2のピボットシャフト23がイン
ナパネルの助手席側に取付けられることによって、第
1、第2のワイパ2、3がそれぞれ独立した位置で車体
に搭載され、第1、第2のワイパモータ10、20が制
御部4に電気的に接続される。
【0046】制御部4に備えられたワイパスイッチが低
速モードにオン切換えされると、第1のワイパモータ1
0の第1の出力軸10pが低速で図2中時計方向に回転
を始めるとともに、第2のワイパモータ20の第2の出
力軸20pが低速で図3中反時計方向に回転を始める。
【0047】第1のワイパモータ10の第1の出力軸1
0pが低速で図2中時計方向に回転を始めることによ
り、第1のモータアーム11、第1のワイパアーム1
2、第1のサブアーム14よりなる四節リンク機構によ
って、第1のワイパアーム12が低速で回動を始め、第
1のワイパブレード15が下部反転位置A1から離れ
る。
【0048】第2のワイパモータ20の第2の出力軸2
0pが低速で図2中反時計方向に回転を始めることによ
り、第2のモータアーム21、第2のワイパアーム2
2、第2のサブアーム24よりなる四節リンク機構によ
って、第2のワイパアーム22が低速で回動を始め、第
2のワイパブレード25が第1のワイパブレード15と
同時的に下部反転位置A2から離れる。
【0049】第1のワイパブレード15は上部反転位置
B1に向かい、第2のワイパブレード25は上部反転位
置B2に向かう。このとき、第1のワイパブレード15
は、出発点である下部反転位置A1が第2のワイパブレ
ード25の下部反転位置A2よりも払拭面60で上方に
あるので、第1のワイパブレード15が第2のワイパブ
レード25に先行して上部反転位置B1に向かう。
【0050】やがて、第1のワイパブレード15は、上
部反転位置B1に到達して反転されてから下部反転位置
A1に向かい、第2のワイパブレード25は、上部反転
位置B2に到達して反転されてから下部反転位置A2に
向かう。
【0051】このとき、第2のワイパブレード25は、
第1のワイパブレード15に先行して下部反転位置A2
に向かうため、第2のワイパブレード25が第1のワイ
パブレード15に重なり合う事なく下部反転位置A2に
向かい、第1、第2のワイパブレード15、25がオー
バーラップ式にして下部反転位置A1、A2にそれぞれ
戻る。
【0052】第1のワイパブレード15が下部反転位置
A1に戻り、第2のワイパブレード25が下部反転位置
A2に戻ってから、第1のワイパブレード15が下部反
転位置A1で反転されて上部反転位置A1に再び向か
い、第2のワイパブレード25が下部反転位置A2で反
転されて上部反転位置B2に再び向かい、ワイパスイッ
チが低速モードに切換えられている間、この動作が繰り
返し行われる。
【0053】そして、第1、第2のワイパブレード1
5、25が払拭動作を行っている途中で、ワイパスイッ
チが停止モードに切換えられると、第1、第2のワイパ
モータ10、20の電源回路に内蔵されたワイパ定位置
停止スイッチにより、第1、第2のワイパブレード1
5、25が下部反転位置A1、A2にそれぞれ到達する
までは第1、第2のワイパモータ10、20への電流供
給が続けられ、第1、第2のワイパブレード15、25
が下部反転位置A1、A2にそれぞれ到達したところで
第1、第2のワイパモータ10、20への電流供給がカ
ットオフされ、第1、第2のワイパブレード15、25
が下部反転位置A1、A2で停止する。
【0054】ワイパスイッチが高速モードに切換えられ
た際は、上述と同様にして第1、第2のワイパブレード
15、25が高速で動作が行われ、これとは異なり、ワ
イパスイッチが間欠モードに切換えられた際は、上述と
同様にして第1、第2のワイパブレード15、25が下
部反転位置A1、A2で所定時間停止する間欠的な動作
が行われる。
【0055】上述したように、ワイパ装置1では、運転
席側の第1のワイパ2と、助手席側の第2のワイパ3と
がそれぞれ独立して車体に搭載されるため、従来のもの
のように、2つのピボット軸に連結されるリンク機構を
エアボックス内に配置する必要がない。それ故、エアボ
ックスの容量に左右されることなくレイアウトが行われ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1、2、3、4に係わるワイパ装置によれば、第1
のワイパは、第1のモータアーム、第1のワイパアー
ム、第1のサブアームにより四節リンク機構が形成され
て第1のワイパブレードを払拭動作させ、第2のワイパ
は、第1のワイパから独立した位置で、第2のモータア
ーム、第2のワイパアーム、第2のサブアームにより四
節リンク機構が形成されて、第2のワイパブレードを第
1のワイパブレードにオーバーラップ式にして払拭動作
させる。それ故、第1のワイパと第2のワイパとの間に
リンク機構を配置する必要がなくなり、例え、エアボッ
クスが小さい車両であってもレイアウトが難しくならな
い。よって、車両のエアボックスの容量に拘らず、レイ
アウトを簡単に行うことができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパ装置の一実施例の回路
構成図を含む正面図である。
【図2】図1に示したワイパ装置においての第1のワイ
パの主要部の正面図である。
【図3】図1に示したワイパ装置においての第2のワイ
パの主要部の正面図である。
【図4】図1に示したワイパ装置に用いたワイパモータ
の一部破断正面図である。
【図5】図1に示したワイパ装置に用いた第1のワイパ
モータのマグネットまわりの構造説明図である。
【図6】図1に示したワイパ装置に用いた第2のワイパ
モータのマグネットまわりの構造説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパ装置 2 第1のワイパ 3 第2のワイパ 4 制御部 10 第1のワイパモータ 10b (第1のワイパモータの第1のマグネット)第
1のマグネット 10c (第1のワイパモータの第2のマグネット)第
2のマグネット 10p 第1の出力軸 11 第1のモータアーム 12 第1のワイパアーム 13 第1のピボットシャフト 14 第1のサブアーム 15 第1のワイパブレード 20 第2のワイパモータ 20b (第2のワイパモータの第1のマグネット)第
3のマグネット 20c (第2のワイパモータの第2のマグネット)第
4のマグネット 20p 第2の出力軸 21 第2のモータアーム 22 第2のワイパアーム 23 第2のピボットシャフト 24 第2のサブアーム 25 第2のワイパブレード a (基準線)ワイパ基準線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の出力軸をもち、車体に固定された
    第1のワイパモータと、 上記第1のワイパモータの第1の出力軸に基端部が結合
    された第1のモータアームと、 車体に回動可能に配置された第1のピボットシャフト
    と、 上記第1のピボットシャフトに基端部が結合された第1
    のサブアームと、 基端部に上記第1のモータアームの先端部が回動可能に
    結合されているとともに、中間部に上記第1のサブアー
    ムの先端部が回動可能に結合された第1のワイパアーム
    と、 上記第1のワイパアームに装着された第1のワイパブレ
    ードとからなる第1のワイパと、 第2の出力軸をもち、上記第1のワイパモータとは独立
    して車体に固定された第2のワイパモータと、 上記第2のワイパモータの第2の出力軸に基端部が結合
    された第2のモータアームと、 上記第1のピボットシャフトとは独立して車体に回動可
    能に配置された第2のピボットシャフトと、 上記第2のピボットシャフトに基端部が結合された第2
    のサブアームと、 基端部に上記第2のモータアームの先端部が回動可能に
    結合されているとともに、中間部に上記第2のサブアー
    ムの先端部が回動可能に結合された第2のワイパアーム
    と、 上記第2のワイパアームに装着され、上記第1のワイパ
    ブレードとオーバーラップ式に作動される第2のワイパ
    ブレードとからなる第2のワイパと、 上記第1、第2のワイパモータの動作を同期制御する制
    御部を備えていることを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 第1の出力軸をもち、車体に固定された
    第1のワイパモータと、 上記第1のワイパモータの第1の出力軸に基端部が結合
    された第1のモータアームと、 車体に回動可能に配置された第1のピボットシャフト
    と、 上記第1のピボットシャフトに基端部が結合された第1
    のサブアームと、 基端部に上記第1のモータアームの先端部が回動可能に
    結合されているとともに、中間部に上記第1のサブアー
    ムの先端部が回動可能に結合された第1のワイパアーム
    と、 上記第1のワイパアームに装着された第1のワイパブレ
    ードとからなる第1のワイパと、 上記第1のワイパモータとは独立して車体に固定され、
    該第1のワイパモータの第1の出力軸と平行な位置に第
    2の出力軸が配置された第2のワイパモータと、 上記第2のワイパモータの第2の出力軸に基端部が結合
    された第2のモータアームと、 上記第1のピボットシャフトとは独立して車体に回動可
    能に配置された第2のピボットシャフトと、 上記第2のピボットシャフトに基端部が結合された第2
    のサブアームと、 基端部に上記第2のモータアームの先端部が回動可能に
    結合されているとともに、中間部に上記第2のサブアー
    ムの先端部が回動可能に結合された第2のワイパアーム
    と、 上記第2のワイパアームに装着され、上記第1のワイパ
    ブレードとオーバーラップ式に作動される第2のワイパ
    ブレードとからなる第2のワイパと、 上記第1、第2のワイパモータの動作を同期制御する制
    御部を備えていることを特徴とするワイパ装置。
  3. 【請求項3】 第1、第2のワイパモータは、それぞれ
    第1、第2のマグネットを有し、略同一構造に形成さ
    れ、該第1のワイパモータの第1のマグネットと、該第
    2のワイパモータの第2のマグネットとは、同一の磁極
    に着磁され、該第1のワイパモータの第2のマグネット
    と、該第2のワイパモータの第1のマグネットとは、同
    一の磁極に着磁され、第1のワイパモータの第1の出力
    軸は、第2のワイパモータの第2の出力軸に対して反対
    方向に回転することを特徴とする請求項1または2に記
    載のワイパ装置。
  4. 【請求項4】 第1のワイパアームの第1のモータアー
    ムの結合点から第1のサブアームの結合点までの長さ寸
    法は、第2のワイパアームの第2のモータアームの結合
    点から第2のサブアームの結合点までの長さ寸法よりも
    大きい値が選ばれており、 第1のサブアームの第1のワイパアームの結合点から第
    1のピボットシャフトの中心までの長さ寸法は、第2の
    サブアームの第2のワイパアームの結合点から第2のピ
    ボットシャフトの中心までの長さ寸法よりも大きい値が
    選ばれていることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載のワイパ装置。
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