JP2004153943A - ワイパモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低速駆動時に有効コイルを短絡することがなく、騒音や振動の低減が図れるワイパモータを提供する。
【解決手段】ワイパモータは、ロータの巻線に電流を供給する第1、第2のブラシ23、24を有し、第1のブラシ23は固定ブラシホルダ21に支持され、第2のブラシ24は低速駆動用の第1のブラシ位置と高速駆動用の第2のブラシ位置との間で移動可能な可動ブラシホルダ22に支持されている。ロータはA方向に回転したとき、可動ブラシホルダ22を低速駆動用のブラシ位置に移動させ、反対にB方向に回転したとき、可動ブラシホルダ22を高速駆動用のブラシ位置に移動させる。モータ駆動回路は、ロータをA方向へ回転させる電流とB方向へ回転させる電流とを選択的に切り替えて第1、第2のブラシに供給する電流切換手段としてのリレーを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に自動車のウインドウガラスを払拭するワイパモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ワイパブレードの作動速度は、高低(ハイ・ロー)2段の切替えができるようになっている。高低2段の切替えを行うため、図11に示すように、ワイパモータ100には、低速駆動用ブラシ101とコモンブラシ102の他に、第3のブラシとして高速駆動用ブラシ103が装備されている。そして、ロータに対する通電回路を、低速駆動用ブラシ101を使用するものから高速駆動用ブラシ103を使用するものに切替えることにより、モータの回転を低速から高速に変更できるようになっている。この場合、低速駆動用ブラシ101とコモンブラシ102は通常180度対向する位置に配置され、高速駆動用ブラシ103は、低速駆動用ブラシ101に対して所定角度ずれた位置に配置されている。
【0003】
ところで、このように第3のブラシとして高速駆動用ブラシを設けた構造のワイパモータの場合、低速駆動時にも高速駆動用ブラシが常時整流子に接触しているため、悪い影響が出ることが指摘されている。具体的には、低速駆動時に高速駆動用ブラシが整流子の複数の整流子片(セグメント)に同時接触することにより有効コイルが短絡されるため、ブレーキ力が発生して出力が落ちたり、電磁ノイズや振動が発生したりするという問題である。
【0004】
そこで、これらの影響を軽減するため、特開2001−231219号公報等の技術では、高速駆動用ブラシの比抵抗を大きくする等の対策を講じている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−231219号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、それでも高速駆動用ブラシを設けている限り、ある程度の出力の低下は避けられず、所期の効果を十分には得ることができないという問題がある。
【0007】
この発明は、上記事情を考慮し、低速駆動時に有効コイルを短絡することがなくなり、騒音や振動の低減が図れるようにしたワイパモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、自動車のワイパ装置を駆動するワイパモータと、このワイパモータを駆動するモータ駆動回路とからなり、前記ワイパモータは、このワイパモータの整流子に摺接して前記ワイパモータのロータの巻線に電流を供給する一対の第1、第2のブラシを有し、前記第1のブラシは予め定められた位置に固定された第1のブラシホルダに支持され、前記第2のブラシは低速駆動用の第1のブラシ位置と、高速駆動用の第2のブラシ位置との間で移動可能な第2のブラシホルダに支持され、前記ロータは第1の回転方向に回転すると、前記第2のブラシホルダを第1のブラシ位置に移動させ、前記ロータは第1の回転方向と逆の第2の回転方向に回転すると、前記第2のブラシホルダを第2のブラシ位置に移動させ、前記モータ駆動回路は、前記ロータを第1の回転方向へ回転させる電流と前記ロータを第2の回転方向へ回転させる電流とを選択的に切り替えて前記第1、第2のブラシに供給する電流切換手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明のワイパモータ駆動装置においては、第1の回転方向にロータを回転させると、第2のブラシホルダが低速駆動用の第1のブラシ位置まで回動する。従って、第1の回転方向にロータを回転させるように電流切換手段を操作することによって、ロータを低速で回転駆動することができる。また、第2の回転方向にロータを回転させると、第2のブラシホルダが高速駆動用の第2のブラシ位置まで回動する。従って、第2の回転方向にロータを回転させるように電流切換手段を操作することによって、ロータを高速で回転駆動することができる。つまり、低速作動時と高速作動時とで、ワイパモータの回転方向を変えるだけで、ロータの回転速度を切り替えることができる。しかも、ブラシは、駆動に必要な一対を設けているだけで、第3のブラシは設けていないから、低速駆動時に第3のブラシによって有効コイルが短絡され、それによって出力が落ちたり、騒音や振動が発生したりすることがなくなる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、前記第2のブラシホルダを、前記ロータのアーマチュア軸上に回転自在に装備したことを特徴とする。
【0011】
本発明のワイパモータ駆動装置では、第2のブラシホルダをアーマチュア軸上に設けているので、モータの回転方向が変更されたとき、ブラシと整流子の間の摩擦、及び第2のブラシホルダとアーマチュア軸の間の摩擦によって、第2のブラシホルダがモータの回転方向に追従回転し、所定の位置である低速駆動用の第1のブラシ位置または高速駆動用の第2のブラシ位置にセットされる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記第2のブラシホルダに、前記第2のブラシに接続するピッグテールの、前記第2のブラシホルダの回動に伴う伸縮を吸収するためのピッグテール収容部を設けたことを特徴とする。
【0013】
本発明のワイパモータ駆動装置では、第2のブラシホルダにピッグテール収容部を設けたので、第2のブラシからのピッグテールの安定引き出しが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
実施形態のワイパモータ駆動装置は、自動車のワイパ装置を駆動するワイパモータと、このワイパモータを駆動するモータ駆動回路とからなるものであり、図1はワイパモータ1の全体構成を示す断面図である。このワイパモータ1は、モータ部2とギヤ部3とからなる。モータ部2は、ヨークの機能を発揮するモータケース11と、モータケース11の内周に固定された複数のマグネット12と、マグネット12の内周側に配されたロータ13とを有する。ロータ13は、ロータ13の中心に配したアーマチュア軸14の両端を、モータケース11の後端部及びモータ部前壁を兼ねるギヤケースフランジ4にそれぞれ嵌合固定した2つの軸受5、6によって支持することにより、マグネット12の内周側において回転自在に支持されている。
【0016】
モータ部2は、更にロータ13の巻線13aへの通電機構として、ブラシ装置20と整流子16とを有している。このワイパモータ1のモータ部2は、1個の固定ブラシ(コモンブラシと呼ばれる第1のブラシ)と1個の可動ブラシ(ローブラシとハイブラシを兼用する第2のブラシ)を備えた2スピードの直流モータとして構成されており、前記ブラシ装置20は、ギヤケースフランジ4の予め定められた位置に固定された固定ブラシホルダ(第1のブラシホルダ)21と、アーマチュア軸14の外周に回動自在に装備された可動ブラシホルダ(第2のブラシホルダ)22とを有している。
【0017】
図2は図1のX−X矢視方向から見たブラシ装置20の正面図、図3は同じ方向から見たブラシ装置の斜視図、図4は図3の反対側から見たブラシ装置の斜視図である。
【0018】
図2及び図3に示すように、固定ブラシホルダ21及び可動ブラシホルダ22の各保持筒21a、22a内には、それぞれ整流子16(図1参照)に摺接するブラシ23、24が、整流子16に対する押圧方向(ロータ13の半径方向)にスライド自在に保持されており、モータ部2は、これら一対のブラシ23、24を用いてロータ13に駆動電流を供給するようになっている。なお、各ブラシ23、24は、ブラシホルダ21、22に装備したスプリング28によって常時整流子16に圧接している。
【0019】
固定ブラシホルダ21に保持されたブラシ23はコモンブラシ、可動ブラシホルダ22に保持されたブラシ24は、ローブラシ(低速駆動用ブラシ)とハイブラシ(高速駆動用ブラシ)を兼用する可動ブラシであり、可動ブラシ24は、図2(a)に示す低速駆動用の第1のブラシ位置と、図2(b)に示す高速駆動用の第2のブラシ位置との間で移動できるようになっている。即ち、可動ブラシ24を保持する可動ブラシホルダ22は、ロータ13が第1の回転方向(図中矢印A方向)に回転したとき、ロータ13の回転に引きづられて低速駆動用の第1のブラシ位置まで回動し、ロータ13が第1の回転方向と逆の第1の回転方向(図中矢印B方向)に回転したとき、ロータ13の回転に引きづられて高速駆動用の第2のブラシ位置まで回動するようになっている。そのため、可動ブラシホルダ22のボス部22bが、アーマチュア軸14の外周に直接嵌合し、ボス部22bとアーマチュア軸14との摩擦により、アーマチュア軸14の回転力が可動ブラシホルダ22に直接伝わるようになっている。
【0020】
低速駆動用の第1のブラシ位置は、コモンブラシ23に対して180度対向する位置であり、高速駆動用の第2のブラシ位置は、低速駆動用の第1のブラシ位置に対して所定角度(例えば70度)だけずれた位置である。これらの位置に確実に可動ブラシホルダ22を選択的に位置決め固定することができるように、図2に示すように、モータケース11またはギヤケースフランジ4には、可動ブラシホルダ22の回動限を定めるストッパ31、32が設けられている。
【0021】
各ブラシ23、24にはピッグテール25、26が接続されており、特に可動ブラシ24に接続されたピッグテール26は、可動ブラシホルダ22の回動に伴う伸縮を吸収するために同ブラシホルダ22上に設けられたリール状のピッグテール収容部27に一旦巻き付けられた上で固定側に安定的に引き出されている。これにより、可動ブラシホルダ22が回動した際にも、ピッグテール26に無理な応力が作用しなくなる。
【0022】
このように構成されたモータ部2では、図5に示すように、ロータ13が回転するときに、可動ブラシホルダ22とアーマチュア軸14との接触部、及び、可動ブラシ24と整流子16との圧接部に摩擦力(図中小さい矢印で示す)が生じる。従って、それらの摩擦力の作用で、ロータ13の回転が可動ブラシホルダ22に伝わる。その結果、図2(a)に示すように、ロータ13及びアーマチュア軸14が図中左回転すると、可動ブラシホルダ22が低速駆動用の第1のブラシ位置にセットされ、反対に、図2(b)に示すように、ロータ13及びアーマチュア軸14が図中右回転すると、可動ブラシホルダ22及び可動ブラシ24が高速駆動用の第2のブラシ位置にセットされる。
【0023】
次に図6を用いて、ワイパモータ1を駆動するためのモータ駆動回路80について説明する。このモータ駆動回路80には、OFF(オフ)−LOW(低速)−HIGH(高速)の3つの操作位置を有するワイパスイッチ50と、ワイパブレードを定位置に停止させるためのオートストップ機構60とが含まれている。オートストップ機構60は、通常はワイパモータ1に組み込まれている。また、このモータ駆動回路80には、B端子、H端子、E端子、L端子、P端子、及びワイパモータ1の回転方向を切り替えるための電流切換手段としての第1リレー71、第2リレー72が設けられている。B端子はバッテリのプラス極に固定接続され、E端子はアースに固定接続される。
【0024】
オートストップ機構60は、周方向の一部に切欠部61aを有する固定ターミナルプレート61と、ワイパモータ1の出力軸に同期回転することで固定ターミナルプレート61上を摺動する可動端子62とを有し、固定ターミナルプレート61はアースに接続され、可動端子62はP端子に接続されている。
【0025】
ワイパスイッチ50は、OFF位置でL端子とP端子を接続し、LOW位置でL端子とE端子を接続し、HIGH位置でH端子とE端子を接続する機能を持っている。第1リレー71は、励磁コイル71a、可動接点71b、常閉固定接点71c、常開固定接点71dを有し、励磁コイル71aが非励磁のとき可動接点71bが常閉固定接点71cに接触導通し、励磁コイル71aが励磁されたとき可動接点71bが常閉固定接点71cに接触導通する構造になっている。同様に第2リレー72は、励磁コイル72a、可動接点72b、常閉固定接点72c、常開固定接点72dを有し、励磁コイル72aが非励磁のとき可動接点72bが常閉固定接点72cに接触導通し、励磁コイル72aが励磁されたとき可動接点72bが常閉固定接点72dに接触導通する構造になっている。
【0026】
第1リレー71の励磁コイル71aはB端子とL端子に接続され、第2リレー72の励磁コイル72aはB端子とH端子に接続されている。また、第1リレー71の常閉固定接点71cと第2リレー72の常閉固定接点72cはB端子に接続され、第1リレー71の常開固定接点71dと第2リレー72の常開固定接点72dはE端子に接続されている。また、第1リレー71の可動接点71bはコモンブラシ23に接続され、第2リレー72の可動接点72bは可動ブラシ24に接続されている。
【0027】
次に動作を説明する。図6においては、ワイパスイッチ50がOFFの位置にあり、ワイパモータ1が所定の停止位置で停止している状態を示している。
【0028】
(1)この状態で、ワイパスイッチ50をOFFからLOWに操作すると、図7に太線で示す経路で電流が流れる。即ち、L端子がE(アース)端子に接続されるので、第1リレー71の励磁コイル71aが励磁され、可動接点71bが常閉固定接点71cから常開固定接点71dに切替接触する。従って、ワイパモータ1の通電回路が閉成されて、B端子、可動ブラシ24、整流子及びロータ、コモンブラシ23、E端子の順番に電流が流れて、ワイパモータ1が正回転(図中左回転)する。このとき、可動ブラシ24はロータの回転に引きづられて低速駆動用のブラシ位置にセットされるので、ワイパモータ1は低速で正回転する。
【0029】
(2)また、ワイパスイッチ50をOFFからHIGHに操作すると、図8に太線で示す経路で電流が流れる。即ち、H端子がE(アース)端子に接続されるので、第2リレー72の励磁コイル72aが励磁され、可動接点72bが常閉固定接点72cから常開固定接点72dに切替接触する。従って、ワイパモータ1の通電回路が閉成されて、B端子、コモンブラシ23、整流子及びロータ、可動ブラシ24、E端子の順番に電流が流れて、ワイパモータ1が逆回転(図中右回転)する。このとき、可動ブラシ24はロータの回転に引きづられて高速駆動用のブラシ位置にセットされるので、ワイパモータ1は高速で逆回転する。
【0030】
(3)また、LOW作動中にワイパスイッチ50をOFFに操作すると、ワイパブレードが所定の停止位置にない段階(つまり、オートストップ機構60の可動端子62が固定ターミナルプレート61上にある段階)は、図9に太線で示す経路で電流が流れる。即ち、L端子が、オートストップ機構60によりアースされたP端子に接続されるので、第1リレー71の励磁コイル71aの励磁が保持される。従って、LOW時の回路が維持されて、B端子、可動ブラシ24、整流子及びロータ、コモンブラシ23、E端子の順番に電流が流れて、ワイパモータ1が低速の正回転を維持する。
【0031】
(4)やがて、ワイパブレードが所定の停止位置にくると、図10に太線で示すアーマチュアショートの経路が形成される。即ち、オートストップ機構60の可動端子62が固定ターミナルプレート61の切欠部61aに位置し、可動端子62と固定ターミナルプレート61の導通が解除されて、P端子がアースから離れ、その結果、第1リレー71の励磁コイル71aが非励磁となる。従って、可動接点71bが常開固定接点71dから常閉固定接点71c側に復帰し、コモンブラシ23と可動ブラシ24を短絡させるアーマチュアショートが形成されて、ワイパモータ1が急停止する。
【0032】
(5)また、HIGH作動中にワイパスイッチ50をOFFに操作すると、第2リレー72の励磁コイル72aが非励磁となり、可動接点72bが常開固定接点72dから常閉固定接点72c側に復帰する。しかし、ワイパブレードが所定の停止位置にない段階では、オートストップ機構60によりアースされた状態にあるP端子とL端子が接続されているので、第1リレー71の励磁コイル71aが励磁され、ワイパモータ1は低速で正回転する。その後の作動は、(4)と同じである。即ち、やがてワイパブレードが所定の停止位置にくると、P端子はアースから離れるので、第1リレー71の励磁コイル71aが非励磁となり、可動接点71bが常開固定接点71c側に復帰し、アーマチュアショートが形成されて、ワイパモータ1が急停止する。
【0033】
このようにワイパスイッチ50をLOWにすると、ワイパモータ1を低速で正回転させることができ、HIGHにすると、ワイパモータ1を高速で逆回転させることができる。つまり、回転方向を切り替えるだけで、ワイパモータ1の速度を切り替えることができる。しかも、ブラシ23、24は、駆動に必要な一対を設けているだけで、第3のブラシは設けていないから、低速駆動時に第3のブラシによって有効コイルが短絡され、それによって出力が落ちたり、騒音や振動が発生したりすることがなくなる。
【0034】
なお、ワイパモータ1が正逆回転しても、その運動はワイパ装置のリンク機構によってピボットシャフトの往復回動運動に変換されるだけであるから、ワイパブレードの払拭動作にワイパモータ1の回転方向による影響は出ない。例えば、ワイパモータ1が正回転した場合は、リンク機構の働きにより、ピボットシャフトが正逆往復回動し、それによりワイパブレードが上下反転位置間で低速で往復する。また、ワイパモータ1が逆回転した場合は、リンク機構の働きにより、ピボットシャフトが正逆往復回動し、それによりワイパブレードが上下反転位置間で高速で往復する。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のワイパモータ駆動装置によれば、低速作動時と高速作動時とでロータの回転方向を変えるだけで、ロータの回転速度を切り替えることができる。しかも、ロータに通電するブラシは、駆動に必要な一対を設けているだけで、第3のブラシは設けていないから、低速駆動時に第3のブラシによって有効コイルが短絡され、それによって出力が落ちたり、騒音や振動が発生したりすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のワイパモータ駆動装置を構成するワイパモータの全体構成を示す断面図である。
【図2】図1のX−X矢視方向から見たブラシ装置の正面図である。
【図3】図2と同じ方向から見たブラシ装置の斜視図である。
【図4】図3と反対方向から見たブラシ装置の斜視図である。
【図5】前記ブラシ装置の可動ブラシホルダの回転に寄与する摩擦力についての説明図である。
【図6】本発明の実施形態のワイパモータ駆動装置を構成するモータ駆動回路を示す図である。
【図7】ワイパスイッチをLOWに操作したときに電流が流れる経路を太線で示す図である。
【図8】ワイパスイッチをHIGHに操作したときに電流が流れる経路を太線で示す図である。
【図9】ワイパスイッチをOFFに操作したときに、ワイパブレードが所定の停止位置にない段階で電流が流れる経路を太線で示す図である。
【図10】図9の次の段階でブレーキ力が発生する際のアーマチュアショートの経路を太線で示す図である。
【図11】従来のワイパモータの駆動回路を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイパモータ
13 ロータ
13a 巻線
14 アーマチュア軸
16 整流子
21 固定ブラシホルダ(第1のブラシホルダ)
22 可動ブラシホルダ(第2のブラシホルダ)
23 コモンブラシ(第1のブラシ)
24 可動ブラシ(第2のブラシ)
26 ピッグテール
27 ピッグテール収容部
71 第1リレー(電流切換手段)
72 第2リレー(電流切換手段)
80 モータ駆動回路

Claims (3)

  1. 自動車のワイパ装置を駆動するワイパモータと、このワイパモータを駆動するモータ駆動回路とからなり、
    前記ワイパモータは、このワイパモータの整流子に摺接して前記ワイパモータのロータの巻線に電流を供給する一対の第1、第2のブラシを有し、
    前記第1のブラシは予め定められた位置に固定された第1のブラシホルダに支持され、
    前記第2のブラシは低速駆動用の第1のブラシ位置と、高速駆動用の第2のブラシ位置との間で移動可能な第2のブラシホルダに支持され、
    前記ロータは第1の回転方向に回転すると、前記第2のブラシホルダを第1のブラシ位置に移動させ、
    前記ロータは第1の回転方向と逆の第2の回転方向に回転すると、前記第2のブラシホルダを第2のブラシ位置に移動させ、
    前記モータ駆動回路は、前記ロータを第1の回転方向へ回転させる電流と前記ロータを第2の回転方向へ回転させる電流とを選択的に切り替えて前記第1、第2のブラシに供給する電流切換手段を備えている
    ことを特徴とするワイパモータ駆動装置。
  2. 前記第2のブラシホルダを、前記ロータのアーマチュア軸上に回転自在に装備したことを特徴とする請求項1記載のワイパモータ駆動装置。
  3. 前記第2のブラシホルダに、前記第2のブラシに接続するピッグテールの、前記第2のブラシホルダの回動に伴う伸縮を吸収するためのピッグテール収容部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のワイパモータ駆動装置。
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