JP5188930B2 - 電動モータ - Google Patents

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本発明は、自動車のワイパ装置等の駆動源として用いられる電動モータに関する。
従来から、アーマチュアにコンミテータ(整流子)を設けるとともにコンミテータに複数のブラシを摺接させ、これらのブラシを介してアーマチュアに電流を供給して当該アーマチュアを回転させるようにしたブラシ付きの電動モータが知られている。
ブラシ付きの電動モータとしては、コンミテータに共通ブラシ(コモンブラシ)と低速作動用ブラシに加えて高速作動用ブラシを摺接させ、共通ブラシと対となってアーマチュアに給電するブラシを低速作動用ブラシと高速作動用ブラシとに切り替えて、その作動速度を2段階に切り替えるようにした速度切替え式の電動モータがある。このようなモータは自動車等の車両に設けられるワイパ装置の駆動源(ワイパモータ)として多く用いられている。
例えば特許文献1には、一対のネジ(締結部材)によりモータハウジング(ケース)にブラシホルダプレート(ブラシステー)を固定し、このブラシホルダプレートに3つのブラシホルダを固定し、これらのブラシホルダにより保持される3つのブラシをコンミテータに摺接させ、通電されるブラシを切り替えてモータの作動速度を切り替えるようにした電動モータが記載されている。
特開平9−107651号公報
しかしながら、特許文献1に記載される電動モータでは、ブラシホルダプレートは3つのブラシが設けられているにも拘わらず、一対のネジによりモータハウジングに固定されているので、各ブラシに対してネジが偏った配置となり、モータ作動時にブラシとコンミテータとの摺接部分から発生する振動によりブラシホルダプレートとモータハウジングとの間にがたつきが生じ、また、このがたつきにより騒音が生じるおそれがあった。
本発明の目的は、複数のブラシが設けられたブラシステーを確実にホルダ収容部に固定し得る電動モータを提供することにある。
本発明の電動モータは、有底筒状のヨークと、前記ヨークにアーマチュア軸を介して回転自在に収容されるアーマチュアと、前記アーマチュア軸に固定され、かつ、前記アーマチュアに接続されたコンミュテータと、有底筒状のホルダ収容部を備え、前記ヨークの開口部に固定されるケースと、前記ホルダ収容部に収容され、内側にブラシステーが装着されるホルダ本体と、前記ブラシステーに形成され、かつ、前記コンミュテータが挿通される貫通孔と、それぞれ前記ブラシステーに固定される複数のブラシ保持器と、それぞれ対応する前記ブラシ保持器に進退移動自在に保持されるとともに前記コンミュテータに向けて付勢され、該コンミュテータに摺接する複数のブラシと、それぞれ前記ホルダ本体に設けられ、対応する前記ブラシを前記コンミュテータから離れた位置に仮止め可能な複数のストッパ部と、それぞれ隣り合う前記ブラシ保持器の間に配置され、前記ブラシステーを前記ホルダ収容部の底部に固定する複数の締結部材と、前記ホルダ本体に前記アーマチュア軸の軸方向で異なる位置に設けた第1の規制爪及び第2の規制爪とを有し、前記ホルダ本体は、前記ブラシステーに対して前記軸方向に移動することが規制された仮止め位置と、前記ブラシステーに対して前記軸方向に移動することの可能な開放位置との間で前記軸方向に移動自在であり、前記ホルダ本体が前記ホルダ収容部に収容される前に前記第1の規制爪と前記ホルダ本体の底部との間に前記ブラシステーを挟み、前記ホルダ本体は前記仮止め位置に保持され、前記ホルダ本体が前記ホルダ収容部に収容され、かつ、前記ブラシステーが前記ホルダ収容部に固定された後に、前記ホルダ本体が前記ヨークに押されて前記軸方向に移動して、前記ブラシステーが前記第1の規制爪を乗り越えて前記第1の規制爪と前記第2の規制爪との間に配置されて前記ホルダ本体は前記開放位置に保持され、前記ホルダ本体が前記仮止め位置にあるときには、前記複数のブラシは前記複数のストッパ部により前記複数のブラシ保持器の内部に向けて後退した位置に仮止めされ、前記ホルダ本体が前記仮止め位置から前記開放位置にまで移動したときに前記ストッパ部による前記ブラシの仮止めが解除されることを特徴とする。
本発明の電動モータは、前記複数のブラシ保持器は、前記アーマチュアを中心とする周方向に沿って配置されており、前記複数の締結部材は、前記周方向で均等に配置されていることを特徴とする。
本発明の電動モータは、前記ホルダ本体の外面に前記ホルダ収容部の内面に当接する突起部を形成し、前記ホルダ本体であって前記突起部の両脇にスリットを形成したことを特徴とする。
本発明の電動モータは、前記ホルダ本体に前記ホルダ収容部の内面に当接する接地端子を設け、前記突起部を前記接地端子に対して前記アーマチュアの軸心を中心とした点対称の位置に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、ブラシステーをホルダ収容部の底部に固定した後に、コンミュテータが固定されたアーマチュア軸を収容したヨークによりホルダ本体を押して、ホルダ本体を軸方向に移動させることにより、ブラシを仮止め状態から開放状態に容易に切り替えることができる。したがって、複数のブラシ保持器に保持された複数のブラシが、貫通孔に挿通されるコンミュテータに干渉することを抑制でき、電動モータの組み付け作業を容易にすることができる。
また、本発明によれば、複数のブラシが設けられるブラシステーを、それぞれ隣り合うブラシ保持器の間に配置される複数の締結部材によりホルダ収容部の底部に固定するようにしたので、ブラシに対して締結部材を均等に配置して、ブラシステーを確実にホルダ収容部に固定することができる。
さらに、本発明によれば、ホルダ本体の外面にホルダ収容部の内面に当接する突起部を設けるようにしたので、ホルダ収容部に固定されるブラシステーに対してホルダ本体を移動自在の構造としても、当該突起部によりホルダ本体をホルダ収容部に支持させて、ホルダ本体のホルダ収容部の内部におけるがたつきを低減することができる。
さらに、本発明によれば、ホルダ本体にホルダ収容部の内面に当接する接地端子を設けるとともに、突起部を接地端子に対してアーマチュアの軸心を中心とした点対称の位置に配置するようにしたので、接地端子と突起部とによりバランスよくホルダ本体をホルダ収容部に支持させて、当該ホルダ本体のホルダ収容部におけるがたつきを低減することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す側面図、図2は同ワイパモータの平面図、図3は同ワイパモータの断面図、図4は同ワイパモータのギヤケースの正面図、図5は同ギヤケースに連結されたヨークの要部の断面図、図6は同ギヤケースの開口部に収納されるブラシホルダとブラシ及び磁極の関係を示す説明図である。
図1〜図5に示すように、ワイパモータ(電動モータ)10は、アーマチュア20を収容した有底で略円筒状のヨーク11と、このヨーク11の開口部11aの周りのフランジ部11bがホルダ収容部としての開口部15aのフランジ部15bにビス19Aを介して締結固定され、内部にアーマチュア20のアーマチュア軸21の回転を減速させる減速機構26を収納したギヤケース(ケース)15と、このギヤケース15の減速機構収納部15cの開口部15dを覆うようにビス19Bを介して締結固定されたギヤケースカバー18とを備えている。
図3、図5に示すように、ヨーク11の内周面11cには円筒状に形成されたマグネット収容部11dが設けられ、このマグネット収容部11dにはN極に着磁されたマグネット12nとS極に着磁されたマグネット12sが交互に計4つ接着剤等を介してそれぞれ固着されている。そして、図3に示すように、ヨーク11の有底筒部11eに嵌合された軸受13とギヤケース15の筒部15eに嵌合された軸受16等でアーマチュア軸21を回転自在に支持してある。図2、図3に示すように、アーマチュア軸21の先端部側にはネジの捩れ方向を互いに逆向きにした一対のウォーム22,22′を形成してある。
アーマチュア軸21の4極のマグネット12n,12sに対向する位置にはアーマチュア20を取り付けてある。このアーマチュア20は、アーマチュア軸21の基端部側に固定され、回転方向に並ぶ18のコイル巻回部(スロット)を持つアーマチュアコア20aと、このアーマチュアコア20aのコイル巻回部に巻き回されたアーマチュアコイル(巻線)20bとで構成されている。
また、図3、図4に示すように、アーマチュア軸21のヨーク11の開口部11aとギヤケース15の開口部15aに対向する位置には、コンミュテータ(整流子)23を固定してある。このコンミュテータ23はアーマチュアコア20aのコイル巻回部と同数のコンミュテータ片(整流子片)23aを備えていて、回転方向に並ぶ各コンミュテータ片23aとアーマチュアコイル20bとは電気的にそれぞれ接続されている。さらに、複数のコンミュテータ片23aのうち、同電位となるコンミュテータ片23a同士を接続部材としての均圧線23bによって電気的に接続している。
図1〜図5に示すように、ギヤケース15の天井壁部の略中央には、出力軸17の上部17aが外へ突出している。この出力軸17の下部17bには出力ギヤ24を結合してある。この出力ギヤ24は一対のウォームホイール25,25の各小径ギヤ25aに噛合している。また、一対のウォームホイール25,25の各大径ギヤ25bはアーマチュア軸21の一対のウォーム22,22′に噛合している。これら一対のウォーム22,22′と出力ギヤ24及び一対のウォームホイール25,25はギヤケース15の減速機構収納部15c内に収納され、減速機構26を構成している。尚、出力軸17の上部17aは、リンク機構を介してワイパアームのワイパ軸(いずれも図示省略)に連結されており、ワイパモータ10が作動すると、ワイパアームが所定の角度範囲で揺動してウインドシールドガラスを払拭するようになっている。
図1、図2および図5に示すように、ヨーク11の開口部11aは、対向する一対の平坦部11f,11fと、一対の平坦部11f,11fを連結する一対の円弧部11g,11gとからなる小判型形状に形成してあり、ヨーク11は、小判型形状を有する開口部11aと円筒形状を有するマグネット収容部11dとを連続的に接続する開口連結部11hと有底筒部11eとが一体的に形成されている。一方のギヤケース15の開口部15aは図4に示すように、横長の一対の平坦部15f,15fと一対の円弧部15g,15gと図3に示す底部15hとからなる断面小判型形状の有底筒状に形成してある。ヨーク11の開口部11aとマグネット収容部11dの間に開口連結部11hを設けることにより4極のマグネットが配置された円筒状のマグネット収容部11dを径小のまま、マグネット収容部11dよりも形状が大きいギヤケース15の開口部15aとヨーク11の開口部11aとを連結させることができる。これによりヨーク11の小型化・軽量化を図れるだけでなく、モータ10も小型、軽量化を図ることができる。
図3、図4に示すように、ギヤケース15の開口部15a内のコンミュテータ23に対向する位置にはブラシホルダユニット30が収容されている。ブラシホルダユニット30はホルダ本体31とブラシステー32とを備えており、ホルダ本体31は一対の平坦部31a,31aと該一対の平坦部31a,31a同士を連結する一対の円弧部31b,31bとからなる断面小判型形状に形成され、ブラシステー32は小判型の板状に形成されてホルダ本体31の内側に装着されている。
ブラシステー32の中央には貫通孔33が形成してあり、アーマチュア軸21のコンミュテータ23がこの貫通孔33を貫通している。また、このブラシステー32には貫通孔33を囲むように3つのブラシボックス(ブラシ保持器)34a,34b,34cが固定されており、これらのブラシボックス34a,34b,34cにはそれぞれブラシ35a,35b,35cが進退移動自在に保持されている。各ブラシ35a,35b,35cは対応するブラシボックス34a,34b,34cに装着された図示しないスプリングにより前進方向つまりコンミュテータ23に向けて付勢され、当該コンミュテータ23の外周面つまりコンミュテータ片23aに弾性的に摺接している。
図4,図6に示すように、小判型形状のブラシステー32上の四隅の一方の側の両隅部つまりホルダ本体31の一対の円弧部31b,31bの一方側に第1のブラシボックス34aと第2のブラシボックス34bをそれぞれ配置すると共に、該小判型形状のブラシステー32の四隅の他方の側の両隅部の間つまりホルダ本体31の一対の円弧部31b,31bの他方側に第3のブラシボックス34cを配置してある。即ち、第1のブラシボックス34aを第2のブラシボックス34bに対して直角の位置(アーマチュア軸21を中心にして回転方向に90度ずれた位置)に配置すると共に、これら第1のブラシボックス34aと第2のブラシボックス34bとで形成される挟角θ(θ=90°)に対して相対向する挟角θ′(θ′=90°)内に第3のブラシボックス34cを配置してある。
そして、図4,図6に示すように、第1のブラシボックス34a内に極性が正極(プラス極)とされた低速駆動用のブラシ35aを、第2のブラシボックス34b内に極性が負極(マイナス極)とされた共通のブラシ35bを、第3のブラシボックス34c内に極性が正極(プラス極)とされた高速駆動用のブラシ35cを、それぞれ摺動自在に設けてある。これら各ブラシ35a,35b,35cは図示しないモータ制御回路にそれぞれ電気的に接続されており、低速運転と高速運転の2段の作動速度に切り替えできるようになっている。
このように、4極モータにおいて同電位となるべきコンミュテータ片23a同士を均圧線23bにより電気的に接続し、共通のブラシ35bと低速駆動用のブラシ35aをブラシステー32の一対の円弧部31b,31bの一方側に相互に90度ずれた位置に配置するようにしたので、3つのブラシ35a,35b,35cが設けられるブラシホルダユニット30を小判型形状に形成して小型化することができ、その分、ワイパモータ10全体の小型化及び薄型軽量化を図ることができる。
即ち、図4、図6に示すように、ブラシホルダユニット30つまりこれを構成するホルダ本体31やブラシステー32を小判型形状に形成し、この小判型形状のブラシホルダユニット30の四隅の一方側の両隅部に共通のブラシ35bと低速駆動用のブラシ35aをそれぞれ配置するようにしたことにより、ブラシホルダユニット30を収納するギヤケース15の開口部15aを横長の小判型形状に形成して可及的に小型化することができ、その分、ワイパモータ10全体をより一段と小型化及び薄型軽量化することができる。
また、共通のブラシ35bと低速駆動用のブラシ35aとで形成される挟角90度に対して相対向する挟角90度内、つまり小判型形状のブラシホルダユニット30の一対の円弧部31b,31bの他方側に高速駆動用のブラシ35cを配置したので、小判型形状に形成して小型化されたブラシホルダユニット30に高速駆動用のブラシ35cを配置することができ、回転速度を低速駆動と高速駆動とに切り換えるようにしたワイパモータ10全体の小型化及び薄型軽量化を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、高速駆動用のブラシ35cを小判型形状のブラシホルダユニット30の一対の円弧部31b,31bの他方側に配置するようにしたが、これに限定されず、高速駆動用のブラシ35cを小判型形状のブラシホルダユニット30の一対の円弧部31b,31bの一方側つまり共通のブラシ35bと低速駆動用のブラシ35aとで形成される挟角90度内に配置するようにしても良い。
また、共通のブラシ35bと低速駆動用のブラシ35a及び高速駆動用のブラシ35cを用いる小型化及び薄型軽量化したワイパモータ10で、多極化を図ってもその回転速度を低速駆動と高速駆動とに確実に切り替えることができる。
図7はブラシホルダユニットの開口部への取り付け構造を概略で示す説明図、図8は同正面図である。また、図9(a)〜(c)はそれぞれブラシホルダユニットの開口部への取り付け手順を示す説明図、図10(a)はストッパ部によりブラシが仮止めされた状態を示す斜視図、図10(b)はストッパ部によるブラシの仮止めが解除された状態を示す斜視図である。
図7、図8に示すように、ホルダ本体31の外周面には5つの突起部41a〜41eが設けられている。これらの突起部41a〜41eは樹脂材料によりホルダ本体31と一体に形成されており、一方の平坦部31aには2つの突起部41a,41bが並べて設けられ、他方の平坦部31aには1つの突起部41cが設けられ、各円弧部31bにはそれぞれ1つの突起部41d,41eが設けられている。ホルダ本体31がギヤケース15の開口部15aに挿入されると、各突起部41a〜41eはそれぞれ開口部15aの内面に当接する。これにより、ホルダ本体31はこれらの突起部41a〜41eにより開口部15aに支持されて、開口部15aの内部にがたつきなく収容される。なお、他方の平坦部31aに設けられる突起部41cと一方の円弧部31bに設けられる突起部41dの両脇にはそれぞれスリット42が形成され、これらの突起部41c,41dは当該スリット42により弾性的に開口部15aの内面に当接する。したがって、当該弾性変形により各突起部41a〜41eやホルダ本体31等の寸法誤差を吸収して、各突起部41a〜41eを開口部15aの内面に確実に当接させることができる。
また、ホルダ本体31には各ブラシ35a,35b,35cの給電回路をギヤケース15に接地するための接地端子43が設けられている。この接地端子43は銅板等により弾性変形自在に形成されており、他方の平坦部31aに当該平坦部31aの外面から開口部15aの内面に向けて突出するように配置されている。そして、ホルダ本体31がギヤケース15の開口部15aに挿入されると、接地端子43は、弾性変形した状態で開口部15aの内面に当接するようになっている。
ここで、接地端子43は他方の平坦部31aに突起部41cと並べて配置されるとともに、一方の平坦部31aに配置される突起部41aに対してアーマチュア20つまりアーマチュア軸21の軸心を中心とした点対称の位置に配置されている。また、突起部41cは突起部41bに対してアーマチュア軸21の軸心を中心とした点対称の位置に配置され、突起部41dは突起部41eに対してアーマチュア軸21の軸心を中心とした点対称の位置に配置されている。つまり、各突起部41a〜41eと接地端子43はホルダ本体31の外面に均等に配置されている。これにより、接地端子43と突起部41a〜41eとによりホルダ本体31をバランスよく開口部15aの内面に支持させて、当該ホルダ本体31の開口部15aに対するがたつきを低減させることができる。なお、接地端子43に近い突起部41c,41dにスリット42を設けることで、組付け時にスリット42付近に設けられた突起部41c,41dはそのほかの突起部に対して撓みやすくなるため、ブラシホルダユニット30を開口部15aに組み込みやすく、がたつきを低減させることができる。
図7、図8に示すように、ブラシステー32は3つのビス(締結部材)44a,44b,44cにより開口部15aの底部15hに固定される。一方、ホルダ本体31はブラシステー32に対して後述する仮止め位置と開放位置との間でアーマチュア軸21の軸方向に移動自在に装着される。ホルダ本体31には一対の規制爪45a,45bが設けられ、ホルダ本体31は底部31cを有する。ブラシホルダユニット30が開口部15aに収容される前には、図9(a)に示すように、ブラシステー32は、アーマチュア軸21の軸方向で底部31cと規制爪45aとの間に挟まれている。つまり、ホルダ本体31は、底部31c及び一方の規制爪45aにより、アーマチュア軸21の軸方向でブラシステー32に対して移動することが規制された仮止め位置に保持される。そして、図9(b)に示すように、ブラシホルダユニット30が開口部15aに収容されブラシステー32が3つのビス44a,44b,44cにより底部15hに固定される次いで、開口部15aにヨーク11を固定するためにヨーク11をケース15に近づけると、当該ヨーク11に押されてホルダ本体31は開口部15aの底部15hに向けて軸方向に移動する。すると、ブラシステー32は規制爪45aを乗り越える。そして、図9(c)に示すように、ブラシステー32が一対の規制爪45a,45bの間に配置する位置にまでホルダ本体31が軸方向に移動すると、ホルダ本体31はブラシステー32に対して開口部15aの内部で一対の規制爪45a,45bの間の範囲で僅かに軸方向に移動可能な状態となる。つまり、ホルダ本体31とブラシステー32は、ブラシホルダユニット30が開口部15aに装着されたときには、分離される構造となっている。これにより、モータ作動時に、ブラシ35a,35b,35cとコンミュテータ23との摺接部分から生じる振動がブラシステー32を介してホルダ本体31つまりギヤケース15に伝達されることが防止され、当該振動による騒音が低減される。
図10に示すように、ホルダ本体31には3つのストッパ部46が設けられ、これらのストッパ部46により各ブラシ35a,35b,35cをコンミュテータ23から離れた位置つまりブラシボックス34a,34b,34cの内部に向けて後退した位置に仮止めすることができる。これらのストッパ部46はそれぞれホルダ本体31の底部31cと一体に棒状に形成されている。図9(a)に示すように、ブラシホルダユニット30が開口部15aに装着される前であって、ホルダ本体31がブラシステー32に対して仮止め位置にあるときには、図10(a)に示すように、各ストッパ部46はそれぞれ貫通孔33を介して対応するブラシボックス34a,34b,34cの前方側に突出する。これにより、各ブラシ35a,35b,35cはストッパ部46に当接してブラシボックス34a,34b,34cの内部に向けて後退した仮止め位置つまり貫通孔33に挿通されるコンミュテータ23に干渉しない位置に仮止めされる。
この状態から、図9(b)に示すように、ブラシステー32を開口部15aの底部15hに固定し、図9(c)に示すように、ホルダ本体31が仮止め位置からブラシステー32が一対の規制爪45a,45bの間に配置される開放位置にまで軸方向に移動すると、図10(b)に示すように、各ストッパ部46が対応するブラシボックス34a,34b,34cの前方側から外れる位置にまで移動し、各ブラシ35a,35b,35cのストッパ部46による仮止めが解除される。
このように、各ブラシ35a,35b,35cをストッパ部46により仮止めすることにより、コンミュテータ23をブラシ35a,35b,35cに干渉させることなく、アーマチュア20やコンミュテータ23が組まれたヨーク11をギヤケース15に固定することができる。また、ヨーク11をギヤケース15に固定するときに、ホルダ本体31がヨーク11に押されて仮止め位置から開放位置に移動してストッパ部46によるブラシ35a,35b,35cの仮止めを解除されるので、ヨーク11をギヤケース15に固定する作業により各ブラシ35a,35b,35cの仮止めを解除してコンミュテータ23に摺接させることができる。つまり、ブラシステー32を開口部15aの底部15hに固定した後にホルダ本体31を軸方向に移動させることにより、ブラシ35a,35b,35cを仮止め状態から開放状態に容易に切り替えることができるので、このワイパモータ10の組み付け作業を容易にすることができる。
図8に示すように、ブラシステー32は3つのビス44a,44b,44cによりギヤケース15の開口部15aの底部15hに締結固定してある。ここで、各ビス44a,44b,44cは、アーマチュア20を中心とした周方向に隣り合うブラシボックス34a,34b,34cの間に配置されている。つまり、ブラシボックス34aとブラシボックス34bとの間にビス44aが配置され、ブラシボックス34bとブラシボックス34cとの間にビス44bが配置され、ブラシボックス34cとブラシボックス34aとの間にビス44cが配置されている。これにより、ブラシステー32に3つのブラシ35a,35b,35cを設けるようにした場合であっても、各ブラシ35a、35b、35cに対してビス44a,44b,44cを均等に配置して、ブラシステー32を確実に開口部15aつまりギヤケース15に固定することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、ワイパモータ10に本発明を適用したが、他の用途の電動モータに本発明を適用するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す側面図である。 上記ワイパモータの平面図である。 上記ワイパモータの断面図である。 上記ワイパモータのギヤケースの正面図である。 上記ギヤケースに連結されたヨークの要部の断面図である。 上記ギヤケースの開口部に収納されるブラシホルダとブラシ及び磁極の関係を示す説明図である。 ブラシホルダユニットの開口部への取り付け構造を概略で示す説明図である。 ブラシホルダユニットの開口部への取り付け構造を概略で示す正面図である。 (a)〜(c)はそれぞれブラシホルダユニットの開口部への取り付け手順を示す説明図である。 (a)はストッパ部によりブラシが仮止めされた状態を示す斜視図、(b)はストッパ部によるブラシの仮止めが解除された状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 ワイパモータ(電動モータ)
11 ヨーク
11a 開口部
11b フランジ部
11c 内周面
11d マグネット収容部
11e 有底筒部
11f 平坦部
11g 円弧部
11h 開口連結部
12n,12s マグネット
13 軸受
15 ギヤケース(ケース)
15a 開口部(ホルダ収容部)
15b フランジ部
15c 減速機構収納部
15d 開口部
15e 筒部
15f 平坦部
15g 円弧部
15h 底部
16 軸受
17 出力軸
17a 上部
17b 下部
18 ギヤケースカバー
19A,19B ビス
20 アーマチュア
20a アーマチュアコア
20b アーマチュアコイル
21 アーマチュア軸
22,22′ ウォーム
23 コンミュテータ
23a コンミュテータ片
23b 均圧線(接続部材)
24 出力ギヤ
25 ウォームホイール
25a 小径ギヤ
25b 大径ギヤ
26 減速機構
30 ブラシホルダユニット
31 ホルダ本体
31a 平坦部
31b 円弧部
31c 底部
32 ブラシステー
33 貫通孔
34a,34b,34c ブラシボックス(ブラシ保持器)
35a,35b,35c ブラシ
41a〜41e 突起部
42 スリット
43 接地端子
44a,44b,44c ビス(締結部材)
45a,45b 規制爪
46 ストッパ部
θ 挟角
θ′ 相対向する挟角

Claims (4)

  1. 有底筒状のヨークと、
    前記ヨークにアーマチュア軸を介して回転自在に収容されるアーマチュアと、
    前記アーマチュア軸に固定され、かつ、前記アーマチュアに接続されたコンミュテータと、
    有底筒状のホルダ収容部を備え、前記ヨークの開口部に固定されるケースと、
    前記ホルダ収容部に収容され、内側にブラシステーが装着されるホルダ本体と、
    前記ブラシステーに形成され、かつ、前記コンミュテータが挿通される貫通孔と、
    それぞれ前記ブラシステーに固定される複数のブラシ保持器と、
    それぞれ対応する前記ブラシ保持器に進退移動自在に保持されるとともに、前記コンミュテータに向けて付勢され、該コンミュテータに摺接する複数のブラシと、
    それぞれ前記ホルダ本体に設けられ、対応する前記ブラシを前記コンミュテータから離れた位置に仮止め可能な複数のストッパ部と、
    それぞれ隣り合う前記ブラシ保持器の間に配置され、前記ブラシステーを前記ホルダ収容部の底部に固定する複数の締結部材と
    前記ホルダ本体に前記アーマチュア軸の軸方向で異なる位置に設けた第1の規制爪及び第2の規制爪とを有し、
    前記ホルダ本体は、前記ブラシステーに対して前記軸方向に移動することが規制された仮止め位置と、前記ブラシステーに対して前記軸方向に移動することの可能な開放位置との間で前記軸方向に移動自在であり、
    前記ホルダ本体が前記ホルダ収容部に収容される前に前記第1の規制爪と前記ホルダ本体の底部との間に前記ブラシステーを挟み、前記ホルダ本体は前記仮止め位置に保持され、
    前記ホルダ本体が前記ホルダ収容部に収容され、かつ、前記ブラシステーが前記ホルダ収容部に固定された後に、前記ホルダ本体が前記ヨークに押されて前記軸方向に移動して、前記ブラシステーが前記第1の規制爪を乗り越えて前記第1の規制爪と前記第2の規制爪との間に配置されて前記ホルダ本体は前記開放位置に保持され、
    前記ホルダ本体が前記仮止め位置にあるときには、前記複数のブラシは前記複数のストッパ部により前記複数のブラシ保持器の内部に向けて後退した位置に仮止めされ、前記ホルダ本体が前記仮止め位置から前記開放位置にまで移動したときに前記ストッパ部による前記ブラシの仮止めが解除されることを特徴とする電動モータ。
  2. 請求項1記載の電動モータにおいて、前記複数のブラシ保持器は、前記アーマチュアを中心とする周方向に沿って配置されており、前記複数の締結部材は、前記周方向で均等に配置されていることを特徴とする電動モータ。
  3. 請求項1または2記載の電動モータにおいて、前記ホルダ本体の外面に前記ホルダ収容部の内面に当接する突起部を形成し、前記ホルダ本体であって前記突起部の両脇にスリットを形成したことを特徴とする電動モータ。
  4. 請求項3記載の電動モータにおいて、前記ホルダ本体に前記ホルダ収容部の内面に当接する接地端子を設け、前記突起部を前記接地端子に対して前記アーマチュアの軸心を中心とした点対称の位置に配置したことを特徴とする電動モータ。
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