JP2002262515A - 減速機構付き電動モータ - Google Patents

減速機構付き電動モータ

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JP2002262515A
JP2002262515A JP2001058464A JP2001058464A JP2002262515A JP 2002262515 A JP2002262515 A JP 2002262515A JP 2001058464 A JP2001058464 A JP 2001058464A JP 2001058464 A JP2001058464 A JP 2001058464A JP 2002262515 A JP2002262515 A JP 2002262515A
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reduction mechanism
electric motor
speed reduction
sensor
detecting
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Toshiyuki Amagasa
俊之 天笠
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速機構付き電動モータにより駆動される被
駆動部材の位置決め精度を向上することである。 【解決手段】 出力軸34の基準位置を検出する絶対位
置検出用のホールIC37を出力軸34が基準位置とな
ったときに駆動歯車35の側面の外周に取り付けられた
磁石41と対向するようにプリント基板36の面上に設
け、回転軸15の回転角度を検出する相対位置検出用の
ホールIC38,39を回転軸15の先端部15aに設
けられた多極着磁磁石42と対向するようにプリント基
板36の面上に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は減速機構を有する電
動モータに関し、特に、自動車用のワイパ装置の駆動に
適用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に用いられるワイパ装
置の駆動源には、車両に搭載されたバッテリなどの電源
により作動する電動モータが用いられている。このよう
な電動モータをワイパ装置に適応させるためには、モー
タの回転を所要の回転数に減速するための減速機構が必
要となる。そのため、このような電動モータには、例え
ば特許第2790987号公報に示すようなウォームギヤを有
する減速機構が取り付けられており、減速機構付き電動
モータとして一つのユニットとなっている。
【0003】このような減速機構付き電動モータを有す
る自動車用のワイパ装置には、車体に取り付けた2つの
減速機構付き電動モータの出力軸に、それぞれ運転席側
ワイパアームと助手席側のワイパアームとを別々に取り
付け、それぞれの出力軸を揺動運動させることによりワ
イパアームを上反転位置と下反転位置との間で揺動運動
させるものがある。
【0004】このような減速機構付き電動モータでは、
ワイパアームの揺動運動を行うために、出力軸の回転方
向を反転させる位置を検出する必要がある。そのため、
減速機構付き電動モータには、アマチュア軸つまり回転
軸の回転角度を検出するためのセンサが設けられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、回転軸の回転角度に出力軸の絶対位置が反映される
ことがなく、出力軸の回転方向を反転させる位置は回転
軸の回転角度から推測されることになるため、この減速
機構付き電動モータにより駆動されるワイパアームなど
の被駆動部材の位置決め精度が低下する場合がある。
【0006】本発明の目的は、減速機構付き電動モータ
により駆動される被駆動部材の位置決め精度を向上する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の減速機構付き電
動モータは、回転軸を有するモータ本体と、前記回転軸
の回転を減速して出力軸に伝達する減速機構とを有する
減速機構付き電動モータであって、前記出力軸に設けら
れた被検出部材と対向する位置に設けられ、前記出力軸
の基準位置を検出する第1のセンサと、前記回転軸に設
けられた被検出部材と対向する位置に設けられ、前記回
転軸の回転角度を検出する第2のセンサとを有し、前記
第2のセンサが前記出力軸が基準位置となった時を基点
として前記回転軸の回転角度の検出を開始することを特
徴とする。
【0008】本発明の減速機構付き電動モータは、前記
第1と前記第2のセンサとを同一の基板上に設けたこと
を特徴とする。
【0009】本発明の減速機構付き電動モータは、前記
第2のセンサの被検出部材を前記回転軸の先端部に設け
たことを特徴とする。
【0010】本発明の減速機構付き電動モータは、前記
被検出部材は磁石であり、前記第1と前記第2のセンサ
はホールICであることを特徴とする。
【0011】本発明の減速機構付き電動モータは、前記
第1のセンサは絶対位置検出用であり、前記第2のセン
サは相対位置検出用であることを特徴とする。
【0012】本発明にあっては、出力軸の基準位置を検
出する第1のセンサと回転軸の回転角度を検出する第2
のセンサとを設けて、出力軸の基準位置を基点として第
2のセンサが回転角度の検出を開始するようにしたの
で、回転軸の回転角度の検出には常に出力軸の基準位置
が反映されることになり、この減速機構付き電動モータ
により駆動される被駆動部材の位置決め精度を向上する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施の形態である減速機
構付き電動モータを有するワイパ装置の概略を示す説明
図であり、図2は図1に示す減速機構付き電動モータの
構造を示す断面図である。また、図3は図2に示すウォ
ームギヤの噛み合い状態を示す一部切欠断面図である。
【0015】図1に示すワイパ装置は、車体に揺動自在
に設けられた運転席側のワイパアーム1aと助手席側の
ワイパアーム1bとを有しており、それぞれのワイパア
ーム1a,1bには運転席側のワイパブレード2aと助
手席側のワイパブレード2bが取り付けられている。そ
れぞれのワイパブレード2a,2bはワイパアーム1
a,1b内に内装された図示しないばね部材等によりフ
ロントガラス3に弾圧的に接触するようになっている。
また、車体には2つのワイパ軸4a,4bが設けられて
おり、それぞれのワイパアーム1a,1bはその基端部
でワイパ軸4a,4bに取り付けられている。
【0016】これらのワイパブレード2a,2bが、下
反転位置Aと上反転位置Bとの間つまり図中一点鎖線で
示す払拭範囲5を揺動運動することにより、フロントガ
ラス3に付着した雨や雪などを払拭することができる。
また、これらのワイパブレード2a,2bは、ワイパ休
止時には下反転位置Aよりも下側に位置する格納位置C
へ移動して格納部6に格納されるようになっている。こ
の格納部6は図示しない車体のボンネットの内部に設け
られているため、ワイパブレード2a,2bを格納する
ことにより車両の前方視界を向上することができるよう
になっている。
【0017】それぞれのワイパアーム1a,1bを揺動
運動させるために、このワイパ装置には2つの減速機構
付き電動モータ7a,7bが設けられている。
【0018】図2に示すように、減速機構付き電動モー
タ7a,7bはモータ本体8と減速機構9とで構成され
ており、モータ本体8のモータハウジング10は底付き
円筒状に形成されており、減速機構9のケーシング11
はモータハウジング10とほぼ同寸法の円筒状に形成さ
れた軸受部11aと歯車室11bおよび通信部11cと
を有している。これらの部材は、モータハウジング10
の開口端10aとケーシング11の軸受部11aとを接
した状態で、図示しない締結部材により連結されてい
る。
【0019】モータハウジング10の内周面には、互い
に異なる磁極を向かい合わせて配置された2つの永久磁
石12,13が設けられており、モータハウジング10
の内部に磁界を形成するようになっている。また、モー
タハウジング10の内部には、この磁界内に位置してア
マチュア14が設けられており、このアマチュア14の
回転軸15はモータハウジング10の底部10bと軸受
部11aとに設けられた自動調心形の軸受16,17に
支持されて回転自在となっている。
【0020】アマチュア14は、複数のスロットが形成
されたアマチュアコア18を有しており、これらのスロ
ットにはそれぞれ銅線が巻き付けられてアマチュアコイ
ル19が形成されている。また、アマチュアコア18の
図中左側には、回転軸15に固定された樹脂製の胴部2
0aの外周に互いに絶縁された複数の整流子片20bが
放射状に配置されたコミュテータ20が軸着されてお
り、それぞれの整流子片20bはアマチュアコイル19
に接続されている。
【0021】軸受部11aの内部にはブラシホルダ21
が設けられており、このブラシホルダ21には整流子片
20bに向けて付勢された状態で接触する2つのブラシ
22,23が取り付けられている。また、通信部11c
には配線24によりそれぞれのブラシ22,23と接続
された電源端子25が設けられており、この電源端子2
5に図示しない制御部からの電流を供給することによ
り、ブラシ22,23にそれぞれ逆向きの電流が供給さ
れるようになっている。
【0022】アマチュアコイル19は磁界中に位置して
いるため、これらのアマチュアコイル19にコミュテー
タ20を介して整流された電流を流すことにより、フレ
ミングの左手の法則にしたがいアマチュア14に回転力
が発生することになる。したがって、アマチュアコイル
19に流れる電流を制御することにより、回転軸15の
回転角度や回転方向もしくは回転速度などを制御するこ
とができる。
【0023】歯車室11bの内部には回転軸15が突出
しており、この回転軸15の先端部15aはこの歯車室
11bのモータ本体8とは反対側に位置する壁面26の
近傍に位置するようになっている。
【0024】図3に示すように、回転軸15の歯車室1
1bの内部に位置する外周面には、それぞれねじ方向が
逆向きに形成された2つのウォーム27,28が形成さ
れており、これらのウォーム27,28と噛み合うよう
に歯車室11bの内部には2つのウォームホイル29,
30が設けられてウォームギヤ31が構成されている。
また、これらのウォームホイル29,30にはそれぞれ
ピニオンギヤ32,33が同軸に設けられており、これ
らのピニオンギヤ32,33には減速機構9の出力軸3
4と一体に形成された回転体としての駆動歯車35が噛
み合うようになっている。したがって、回転軸15の回
転は、ウォームギヤ31とそれぞれのピニオンギヤ3
2,33および駆動歯車35とにより減速されて出力軸
34へ伝達されることになる。
【0025】減速機構付き電動モータ7a,7bの出力
軸34は、それぞれワイパ軸4a,4bに機械的に連結
されており、ワイパ軸4a,4bは出力軸34と一体に
回転するようになっている。
【0026】回転軸15が回転するとウォーム27,2
8はウォームホイル29,30により回転軸15の軸方
向に働くスラスト力を受けることになるが、このときそ
れぞれのウォーム27,28のねじ方向が逆向きに形成
されていることから、このスラスト力は互いに逆方向に
働き、回転軸15のスラスト方向の移動を抑制する力と
して働くことになる。したがって、この回転軸15には
スラスト方向への移動を抑制するためのスラスト軸受等
を設ける必要がない。なお、本実施の形態では、減速機
構9としてウォームギヤ31とピニオンギヤ32,33
および駆動歯車35とによる2段減速機構を用いている
がこれに限らず、ウォームギヤのみを用いた1段減速の
ものや、遊星歯車機構やタウメル減速機構を用いたもの
でもよい。
【0027】ケーシング11の壁面26には、回転軸1
5に垂直にプリント基板36が取り付けられており、こ
のプリント基板36には、第1のセンサとしての絶対位
置検出用のホールIC37と第2のセンサとしての2つ
の相対位置検出用のホールIC38,39とが取り付け
られている。
【0028】プリント基板36には通信部11cに位置
する接続端子40が取り付けられており、図示しない制
御部からの電源供給や検出信号の伝達を行うことができ
るようになっている。なお、本実施の形態では、絶対位
置検出用センサおよび相対位置検出用センサとしてホー
ルICを用いているがこれに限らず、フォトダイオード
などを用いた光学式のエンコーダや赤外線センサなど、
他の方式のセンサを用いてもよい。
【0029】ホールICは磁界の変化を電流に変換する
ことによりパルス信号を発信するセンサであり、そのた
め、ホールICの被検出部材としては磁石が必要であ
る。
【0030】絶対位置検出用のホールIC37の被検出
部材として、駆動歯車35の側面の図中下側の外周部に
は磁石41が取り付けられており、この磁石41は駆動
歯車35と一体に回転するようになっている。絶対位置
検出用のホールIC37は、この磁石41が出力軸34
の基準位置つまりワイパ軸4a,4bに取り付けられた
ワイパアーム1a,1bが下反転位置Aにある時にこの
磁石41と対向するように位置してプリント基板36の
面上に取り付けられている。
【0031】したがって、ワイパアーム1a,1bが下
反転位置Aとなると、ホールIC37が接続端子40に
接続された図示しない制御部に向けてパルス信号を発信
することになり、ワイパアーム1a,1bが下反転位置
Aであることを検出することができるようになってい
る。なお、本実施の形態では、駆動歯車35に取り付け
られた磁石41はワイパアーム1a,1bが下反転位置
Aとなる位置に設けられているがこれに限らず、ワイパ
アーム1a,1bが上反転位置Bや格納位置Cとなる位
置に設けてもよく、また、これらの異なる複数の位置に
複数個設けるようにしてもよい。
【0032】相対位置検出用のホールIC38,39の
被検出部材として、回転軸15の先端部15aには、回
転方向に向けて6極に着磁された円柱状の多極着磁磁石
42が取り付けられている。相対位置検出用の2つのホ
ールIC38,39はプリント基板36の面上の、この
多極着磁磁石42と対向する位置に、それぞれ多極着磁
磁石42の回転方向に対して位相を90°ずらして取り
付けられている。
【0033】回転軸15が回転すると、それぞれのホー
ルIC38,39は、回転軸15が1回転するにつき6
周期分のパルスを接続端子40に接続された図示しない
制御部に向けて発信することになり、このパルスをカウ
ントすることにより回転軸15の回転角度を検出できる
ようになっている。このとき、それぞれのホールIC3
8,39の位相がずらされているため、それぞれのホー
ルIC38,39が発信するパルスの出現順序は回転軸
15の回転方向により相違することになる。したがっ
て、このパルスの出現順序により、回転軸15の回転方
向を検出することができる。また、ホールIC38,3
9により検出されるパルスの周期により回転軸15の回
転速度を検出することができる。
【0034】次に、この減速機構付き電動モータの作動
を説明する。
【0035】図示しないワイパスイッチをオンにする
と、制御部からブラシ22,23にそれぞれ逆向きの電
流が供給され、コミュテータ20により整流された電流
がアマチュアコイル19に流れることになる。この電流
によりアマチュアコイル19に回転力が発生して回転軸
15が回転し、この回転軸15の回転が減速機構9のウ
ォームギヤ31とピニオンギヤ32,33および駆動歯
車35とにより減速されて出力軸34に伝達され、ワイ
パ軸4a,4bに取り付けられたワイパアーム1a,1
bを作動させることになる。
【0036】ワイパアーム1a,1bが下反転位置Aと
なると、絶対位置検出用のホールIC37がパルスを発
信し、制御部がワイパアーム1a,1bが下反転位置A
となったことを検出する。
【0037】このパルスを基点として、制御部は回転軸
15の回転にともない連続的にパルスを発信している相
対位置検出用のホールIC38,39のパルスのカウン
トを開始することになり、カウントされたパルス数によ
り出力軸34の回転角度が検出されることになる。
【0038】ワイパアーム1a,1bが上反転位置Bに
向けて作動したとすると、それぞれ位相がずらされたホ
ールIC38,39が発信するパルスの出現順序によ
り、ワイパアーム1a,1bが上反転位置Bに向けて作
動していることつまりワイパアーム1a,1bの作動方
向が検出されることになる。これらの情報つまり出力軸
34の回転角度と回転方向とによりワイパアーム1a,
1bの絶対位置が検出されることになる。
【0039】ワイパアーム1a,1bが作動を続け、予
め定められた所定のパルス数がカウントされると、制御
部はワイパアーム1a,1bが上反転位置Bであること
を認識して、それぞれのブラシ22,23に供給する電
流の向きを変更することになる。
【0040】ブラシ22,23に逆向きの電流が供給さ
れることによりアマチュアコイル19に生じる回転力の
方向が逆向きとなり、ワイパアーム1a,1bは上反転
位置Bにおいて作動方向を逆向きに変更して下反転位置
Aに向けて作動することになる。そして、ワイパアーム
1a,1bが下反転位置Aとなると絶対位置検出用のホ
ールIC37がこれを検出することになる。以下同様に
これらの動作を繰り返すことにより、ワイパアーム1
a,1bを下反転位置Aと上反転位置Bとの間で揺動運
動させることができ、ワイパアーム1a,1bに取り付
けられたワイパブレード2a,2bによる払拭動作が行
われることになる。
【0041】また、図示しないワイパスイッチをオフの
位置として、ワイパアーム1a,1bがワイパスイッチ
をオフにしてから最初に下反転位置Aとなったことがホ
ールIC37により検出されると、制御部はワイパアー
ム1a,1bを下反転位置Aから格納部6に向けて作動
させると同時に、相対位置検出用のホールIC38,3
9のパルスのカウントを開始することになる。ワイパア
ーム1a,1bが格納部6に向けて作動して、所定のパ
ルス数がカウントされた時点で制御部はワイパアーム1
a,1bが格納位置Cに達したことを認識して、ブラシ
22,23に供給する電流を停止させる。
【0042】このように、ワイパスイッチをワイパアー
ム1a,1bの位置に拘わらず無作為にオフとした場合
にも、ワイパアーム1a,1bを確実に格納位置Cで停
止させることができる。したがって、たとえば実開平1-
174889号公報に示すようなオートパーク回路を形成する
リレープレートを減速機構9の駆動歯車35に設ける必
要がないため、この減速機構付き電動モータの構造を簡
素化できる。
【0043】このように、相対位置検出用のホールIC
38,39のパルスのカウントの基点を、出力軸34の
基準位置において絶対位置検出用のホールIC37によ
って発信されるパルスとしたことにより、回転軸15の
回転角度の検出には常に出力軸34の基準位置が反映さ
れることになるので、この減速機構付き電動モータによ
り駆動される被駆動部材つまりワイパアーム1a,1b
の位置決め精度を向上することができる。また、絶対位
置検出用のホールIC37と相対位置検出用のホールI
C38,39とを同一のプリント基板36に設けたこ
と、また、オートパーク回路を形成するリレープレート
が不要となることから、部品点数を削減することができ
るため、この減速機構付き電動モータの製造コストを低
下することができる。また、部品点数が低減されたこと
により配線等の作業が減少するため、この減速機構付き
電動モータの組み付け工数を低減することができる。
【0044】図4は図1に示す減速機構付き電動モータ
の変形例を示す断面図であって、プリント基板36を回
転軸15と平行に設けた場合を示すものである。
【0045】図1に示す減速機構付き電動モータではプ
リント基板36は回転軸15と垂直に、壁面26に設け
られていたが、図4に示す変形例ではプリント基板36
は回転軸15と駆動歯車35と間に回転軸15と平行に
設けられている。
【0046】絶対位置検出用のホールIC37の被検出
部材としての磁石41は駆動歯車35の側面の図中上側
の外周部に取り付けられており、この磁石41は駆動歯
車35と一体に回転するようになっている。また、絶対
位置検出用のホールIC37はこの磁石41が図中に示
す位置つまり出力軸34に取り付けられたワイパアーム
1a,1bが下反転位置Aにある時に、この磁石41と
対抗するように位置してプリント基板36の図中下側と
なる面上に取り付けられており、ワイパアーム1a,1
bが下反転位置Aとなったことを検出することができる
ようになっている。
【0047】相対位置検出用のホールIC38,39の
被検出部材としての多極着磁磁石42は、図1に示す場
合と同様に回転軸15の先端部15aに取り付けられて
おり、この多極着磁磁石42と対抗するように位置して
相対位置検出用のホールIC38,39が、それぞれ多
極着磁磁石42の回転方向に対して位相を90°ずらし
てホールIC37が取り付けられた面とは逆側のプリン
ト基板36の面上に取り付けられている。
【0048】図5は図1に示す減速機構付き電動モータ
の変形例を示す断面図である。
【0049】図5に示す減速機構付き電動モータは、プ
リント基板36をモータ本体8と減速機構9との間に回
転軸15に対して垂直に設けた場合を示している。この
場合、絶対位置検出用のホールIC37の被検出部材と
しての磁石41は、回転体としてのウォームホイル29
の側面の図中下側の外周部に取り付けられており、この
磁石41はウォームホイル29と一体に回転するように
なっている。また、絶対位置検出用のホールIC37は
この磁石41が図中に示す位置、つまり出力軸34に取
り付けられたワイパアーム1a,1bが下反転位置Aに
ある時に、この磁石41と対抗するように位置してプリ
ント基板36の図中左側となる面上に取り付けられてお
り、ワイパアーム1a,1bが下反転位置Aとなったこ
とを検出することができるようになっている。
【0050】相対位置検出用のホールIC38,39の
被検出部材としての多極着磁磁石42は、コミュテータ
20に隣接した回転軸15の外周に設けられており、こ
の多極着磁磁石42と対抗するように位置して相対位置
検出用のホールIC38,39が、それぞれ多極着磁磁
石42の回転方向に対して位相を90°ずらしてホール
IC37が取り付けられた面とは逆側のプリント基板3
6の面上に取り付けられている。また、このプリント基
板36は、配線43を介して通信部11cに設けられた
接続端子40と接続されており、図示しない制御部から
の電源供給や検出信号の伝達を行うことができるように
なっている。
【0051】本発明を1段減速機構に用いた場合には、
この1段減速機構を構成する歯車のバックラッシの影響
が少ないため、出力軸34は回転軸15の回転にほぼ比
例して回転することになり精度のよい制御が可能である
が、2段減速機構の場合には歯車のバックラッシの影響
が大きくなり、精度のよい制御が困難となる場合があ
る。しかし、図5に示すような構造とすることで、2段
減速機構を用いた場合であっても1段減速機構を用いた
場合と同等の精度を得ることができる。
【0052】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態に
おいては、この減速機構付き電動モータを自動車のワイ
パ装置に用いているがこれに限らず、パワーウインドな
ど他の装置の駆動源として用いてもよい。
【0053】また、本実施の形態では、両方のワイパア
ームを各々個別の減速機構付き電動モータ7a,7bで
駆動させたものとしているが、単一の減速機構付き電動
モータとリンク機構により両方のワイパアーム1a,1
bを作動させる形式のものにも適用できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、回転軸の回転角度を検
出する相対位置検出用センサと出力軸の基準位置を検出
する絶対位置検出用センサとを設けて、出力軸の基準位
置を基点として相対位置検出用センサが回転角度の検出
を開始するようにしたことにより、回転軸の回転角度の
検出には常に出力軸の基準位置が反映されることになる
ので、この減速機構付き電動モータにより駆動される被
駆動部材の位置決め精度を向上することができる。
【0055】また、それぞれのセンサを同一のプリント
基板上に設けたことにより、それぞれのセンサに供給す
る電流やそれぞれのセンサから出力される信号などを伝
達する配線が不要となるため、この減速機構付き電動モ
ータの部品点数を減らして製造コストを低減することが
できる。
【0056】さらに、オートパーク回路を形成するリレ
ープレートが不要となることから、この減速機構付き電
動モータの部品点数を減らして製造コストを低減するこ
とができる。
【0057】さらに、部品点数が低減されることにより
配線等の作業が減少するため、この減速機構付き電動モ
ータの組み付け工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である減速機構付き電動
モータを有するワイパ装置の概略を示す説明図である。
【図2】図1に示す減速機構付き電動モータの構造を示
す断面図である。
【図3】図2に示すウォームギヤの噛み合い状態を示す
一部切欠断面図である。
【図4】図1に示す減速機構付き電動モータの変形例を
示す断面図である。
【図5】図1に示す減速機構付き電動モータの変形例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1a 運転席側のワイパアーム 1b 助手席側のワイパアーム 2a 運転席側のワイパブレード 2b 助手席側のワイパブレード 3 フロントガラス 4a,4b ワイパ軸 5 払拭範囲 6 格納部 7a,7b 減速機構付き電動モータ 8 モータ本体 9 減速機構 10 モータハウジング 10a 開口端 10b 底部 11 ケーシング 11a 軸受部 11b 歯車室 11c 通信部 12,13 永久磁石 14 アマチュア 15 回転軸 15a 先端部 16,17 軸受 18 アマチュアコア 19 アマチュアコイル 20 コミュテータ 20a 胴部 20b 整流子片 21 ブラシホルダ 22,23 ブラシ 24 配線 25 電源端子 26 壁面 27,28 ウォーム 29,30 ウォームホイル 31 ウォームギヤ 32,33 ピニオンギヤ 34 出力軸 35 駆動歯車 36 プリント基板 37 絶対位置検出用のホールIC 38,39 相対位置検出用のホールIC 40 接続端子 41 磁石 42 多極着磁磁石 43 配線 A 下反転位置 B 上反転位置 C 格納位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を有するモータ本体と、前記回転
    軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速機構とを有す
    る減速機構付き電動モータであって、 前記出力軸または前記出力軸と連動する回転体に設けら
    れた被検出部材と対向する位置に設けられ、前記出力軸
    の基準位置を検出する第1のセンサと、 前記回転軸に設けられた被検出部材と対向する位置に設
    けられ、前記回転軸の回転角度を検出する第2のセンサ
    とを有し、 前記第2のセンサが前記出力軸が基準位置となった時を
    基点として前記回転軸の回転角度の検出を開始すること
    を特徴とする減速機構付き電動モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の減速機構付き電動モータ
    において、前記第1と前記第2のセンサとを同一の基板
    上に設けたことを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の減速機構付き電
    動モータにおいて、前記第2のセンサの被検出部材を前
    記回転軸の先端部に設けたことを特徴とする減速機構付
    き電動モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の減
    速機構付き電動モータにおいて、前記被検出部材は磁石
    であり、前記第1と前記第2のセンサはホールICであ
    ることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の減
    速機構付き電動モータにおいて、前記第1のセンサは絶
    対位置検出用であり、前記第2のセンサは相対位置検出
    用であることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
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