JP2004007931A - 減速機構付き電動モータ - Google Patents

減速機構付き電動モータ Download PDF

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Takashi Hoshino
星野 孝
Toshiyuki Amagasa
天笠 俊之
Masahiro Matsui
松井 雅広
Kenichi Miyashita
宮下 賢一
Hiroki Tokunaka
徳中 博樹
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Abstract

【課題】減速機構付き電動モータに対する被駆動部材の接続を容易にすることと、減速機構付き電動モータに駆動される被駆動部材の基準位置を正確に検出することである。
【解決手段】ワイパモータ20は電動モータ21の回転を減速機構23により減速して出力軸53から出力する。減速機構23のケーシング33には、ホールIC66と制御基板とを有する基準位置検出部60が設けられている。一方、出力軸53にはクランクアーム16がナット54によって固定されており、クランクアーム16にはホールIC66と対向する磁石67が取り付けられている。そして、ホールIC66は、クランクアーム16が基準位置つまり駆動ロッド12a,12b、駆動レバーおよびワイパ軸を介してワイパブレードを下反転位置とさせる位置となったときに、磁石67と対向するように配置されている。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は減速機構が取り付けられた電動モータに関し、特に、車両用ワイパ装置に用いられるワイパモータに適用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両には、主にウインドシールドガラスに付着した雨、霧、雪、前車の飛沫などの付着物を払拭して運転者の視界を確保するために車両用ワイパ装置が設けられている。このような車両用ワイパ装置の駆動源としては車両に搭載されたバッテリなどの電源により作動する電動モータが用いられている。電動モータをワイパ装置に適応させるためには、モータの回転を所要の回転数に減速するための減速機構が必要となる。そのため、このような電動モータには、たとえばウォームギヤ機構により構成されるような減速機構が取り付けられており、減速機構付き電動モータとして一つのユニットとされている。この場合、減速機構付き電動モータは、ワイパ装置に用いられていることからワイパモータとも呼ばれている。
【0003】
このようなワイパモータが用いられた車両用ワイパ装置は、ガラスに直接接触するワイパブレードとワイパブレードが取り付けられるワイパアームとを有しており、ワイパアームは車体に回転自在に支持されたワイパ軸に固定されている。そして、ワイパ軸はリンク機構を介してワイパモータの出力軸に連結され、ワイパモータにより揺動運動されるようになっている。つまり、リンク機構はワイパモータの出力軸に固定されたクランクアーム、ワイパ軸に固定された駆動レバーおよびクランクアームと駆動レバーとを連結する駆動ロッドを有しており、出力軸と一体に回転するクランクアームの回転運動を駆動ロッドを介して駆動レバーの揺動運動に変換するようになっている。したがって、ワイパモータが作動するとワイパ軸が揺動運動され、ワイパブレードによる払拭動作が行われることになる。このようなワイパ装置では、ワイパモータの出力軸つまりクランクアームが一回転するとワイパ軸が一往復、つまり、ワイパブレードが下反転位置と上反転位置との間で一往復することになり、また、ワイパブレードの位置はクランクアームの回転位置に応じて決まることになる。
【0004】
このようなワイパ装置では、ワイパ停止時における運転者の視界を確保するために、ワイパ作動時にワイパスイッチがオフされたときには、そのオフされるタイミングに拘わらず、常にワイパブレードが下反転位置にて停止することが必要である。そのため、ワイパスイッチがオフされたときには、ワイパモータは常にその出力軸がワイパブレードを下反転位置とするオートストップ位置となって停止するようになっている。
【0005】
そのため、たとえば実開昭57−163450号公報に示されるワイパモータでは、出力軸と一体に回転するウォームホイルに固定されたマグネットと、このマグネットと対向するように減速機構のケーシング内に固定されたコイルとが設けられており、コイルはワイパモータの制御を行う制御装置に接続されている。コイルは出力軸がオートストップ位置となったときにマグネットと対向するように配置されており、このときコイルが出力するパルス信号により制御装置は出力軸がオートストップ位置となったことを認識することができるようになっている。また、たとえば、コイルに変えてホールICを設けた場合には、ホールICが出力するパルス信号により制御装置は出力軸がオートストップ位置となったことを認識することになる。そして、制御装置は、このパルス信号に基づいてワイパ作動時にワイパスイッチが無造作にオフされた場合であっても、常に出力軸がオートストップ位置となったときに電動モータを停止させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなワイパモータを用いたワイパ装置では、ワイパブレードと連動するクランクアームは出力軸に固定されるようになっているため、ワイパモータがその出力軸の回転位置を正確にオートストップ位置として停止した場合であっても、クランクアームの出力軸に対する固定位置が正規の位置からずれていると、ワイパブレードの停止位置も下反転位置からずれることになる。そのため、クランクアームを出力軸に固定する際には、事前にワイパモータの出力軸を正確にオートストップ位置に合わせ、また、クランクアームをワイパブレードが下反転位置となる位置に合わせた状態とするようにしている。しかし、この作業は煩雑なものであり、ワイパモータに対するクランクアームの取付け工数を増大させることになっていた。
【0007】
また、前述の方法であっても、クランクアームを出力軸に対して、オートストップ位置とワイパブレードの下反転位置とを正確に一致させるように固定することは困難であり、そのため、ワイパモータに駆動されるワイパブレードの停止位置にはばらつきが生じることになっていた。
【0008】
本発明の目的は、減速機構付き電動モータに対する被駆動部材の接続を容易にすることにある。
【0009】
本発明の他の目的は、減速機構付き電動モータに駆動される被駆動部材の基準位置を正確に検出することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の減速機構付き電動モータは、支持部材に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とを有し、前記出力軸に接続された被駆動部材を駆動する減速機構付き電動モータであって、前記被駆動部材または前記支持部材のいずれか一方に設けられた被検出部と、前記被駆動部材または前記支持部材のいずれか他方に設けられ、前記被駆動部材が基準位置となったときに前記被検出部に反応して前記被駆動部材の基準位置を検出する基準位置検出手段と、基準位置検出手段により検出される前記基準位置に基づいて前記電動モータを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の減速機構付き電動モータは、前記電動モータの作動をオンオフするスイッチ部材が設けられ、前記スイッチ部材がオフされた際には、前記基準位置検出手段により前記被駆動部材が前記基準位置となったと検出されたときに前記制御手段によって前記電動モータが停止されることを特徴とする。
【0012】
本発明の減速機構付き電動モータは、前記基準位置検出手段を前記減速機構のケーシングに固定したことを特徴とする。
【0013】
本発明の減速機構付き電動モータは、前記被検出部は磁石であり、前記基準位置検出手段は前記磁石と対向するホールICであることを特徴とする。
【0014】
本発明の減速機構付き電動モータは、前記基準位置検出手段は前記被検出部と接触して作動するリミットスイッチであることを特徴とする。
【0015】
本発明の減速機構付き電動モータは、前記被駆動部材は前記出力軸に固定された回転部材であることを特徴とする。
【0016】
本発明の減速機構付き電動モータは、前記回転部材は、車両のウインドシールドガラスを払拭する車両用ワイパ装置に設けられたワイパ軸に連結された駆動ロッドを往復動させるクランクアームであることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、基準位置検出手段は、直接、被駆動部材が基準位置となったことを検出するので、出力軸に対する被駆動部材の取付け位置を考慮する必要がなく、この減速機構付き電動モータに対する被駆動部材の接続を容易にすることができる。
【0018】
また、本発明にあっては、基準位置検出手段は、直接、被駆動部材が基準位置となったことを検出するので、出力軸に対する被駆動部材の取付け位置に拘わらず、この減速機構付き電動モータに駆動される被駆動部材の基準位置を正確に検出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態であるワイパモータを有する車両用ワイパ装置の概略を示す説明図であり、図2は図1に示す車両用ワイパ装置の詳細を示す正面図である。また、図3は図2に示すワイパモータの側面図であり、図4は図2に示すワイパモータの平面図である。さらに、図5は図4に示すA−A線に沿う断面図であり、図6(a)、(b)は、それぞれ図5に示す基準位置検出部の変形例を示す断面図および平面図である。
【0021】
図1に示すように、車両1のウインドシールドガラスとしてのフロントガラス2の下端部側には車両用ワイパ装置3が設けられている。この車両用ワイパ装置3は、フロントガラス2に直接接触する運転席側つまりDR側のワイパブレード4aと助手席側つまりAS側のワイパブレード4bとを有している。DR側のワイパブレード4aは運転席側つまりDR側のワイパアーム5aに取り付けられ、AS側のワイパブレード4bは助手席側つまりAS側のワイパアーム5bに取り付けられている。そして、これらのワイパブレード4a,4bは、それぞれワイパアーム5a,5b内に内装された図示しないばね部材等によりフロントガラス2に弾圧的に接触するようになっている。
【0022】
DR側のワイパアーム5aはその基端部においてDR側のワイパ軸6aに固定されており、AS側のワイパアーム5bはその基端部においてAS側のワイパ軸6bに固定されている。これにより、DR側のワイパ軸6aを揺動させると、DR側のワイパブレード4aは、図1中に一点鎖線で示すフロントガラス2上の上反転位置とフロントガラス2の下端に位置する下反転位置との間の払拭範囲2aを揺動運動することになり、同様に、AS側のワイパ軸6bを揺動させると、AS側のワイパブレード4bは、図1中に一点鎖線で示すフロントガラス2上の上反転位置とフロントガラス2の下端に位置する下反転位置との間の払拭範囲2bを揺動運動することになる。
【0023】
図2に示すように、DR側のワイパ軸6aは運転席側つまりDR側のピボットホルダ7aに回転自在に支持されており、AS側のワイパ軸6bは助手席側つまりAS側のピボットホルダ7bに回転自在に支持されている。DR側のピボットホルダ7aは固定部8において図示しない締結部材により車両1に固定されており、同様に、AS側のピボットホルダ7bは固定部9において図示しない締結部材により車両1に固定されている。また、DR側のピボットホルダ7aはパイプフレーム10の一端に固定されており、また、AS側のピボットホルダ7bはパイプフレーム10の他端に固定されている。これにより、それぞれのピボットホルダ7a,7bはパイプフレーム10を介して連結され、互いの位置関係が保持されるようになっている。
【0024】
DR側のワイパ軸6aの一端には所定のレバー比を有する駆動レバー11aが設けられており、この駆動レバー11aには駆動ロッド12aの一端がボールジョイント13により連結されている。これにより、駆動ロッド12aをその長手方向に往復動させると、DR側のワイパ軸6aが揺動運動することになる。同様に、AS側のワイパ軸6bの一端には所定のレバー比を有する駆動レバー11bが設けられており、この駆動レバー11bには駆動ロッド12bの一端がボールジョイント14により連結されている。これにより、駆動ロッド12bをその長手方向に往復動させると、AS側のワイパ軸6bが揺動運動することになる。
【0025】
駆動ロッド12aは、その他端に設けられたボールジョイント15によりクランクアーム16に連結されている。また、このボールジョイント15には駆動ロッド12bの他端も連結されている。つまり、駆動ロッド12a,12bはクランクアーム16の一端にボールジョイント15を回転中心として回動自在に連結されている。そして、このクランクアーム16を回転させることにより、それぞれの駆動ロッド12a,12bはその略長手方向に往復動するようになっている。
【0026】
車両用ワイパ装置3には、クランクアーム16を回転駆動するために、減速機構付き電動モータとしてのワイパモータ20が設けられている。
【0027】
図3〜図5に示すように、ワイパモータ20は、電動モータ21と電動モータ21に締結部材22により固定された減速機構23とを有している。
【0028】
電動モータ21は底付き円筒状に形成されたモータハウジング24を有している。モータハウジング24の内周面には互いに異なる磁極を向かい合わせて配置された2つの永久磁石25,26が設けられており、モータハウジング24の内部に磁界を形成するようになっている。また、モータハウジング24の内部には、この磁界内に位置してアマチュア27が設けられている。アマチュア27は回転軸28を有しており、この回転軸28はモータハウジング24の底部24aに設けられた自動調心形の軸受29を介して支持部材としてのモータハウジング24に回転自在に支持されるようになっている。これにより、アマチュア27はモータハウジング24の内部で回転自在となっている。
【0029】
アマチュア27はアマチュアコア30を有しており、このアマチュアコア30には複数のスロット30aが形成されている。これらのスロット30aにはそれぞれ銅線が巻き付けられてアマチュアコイル31が形成されている。また、回転軸28にはアマチュアコア30の図中左側に位置してコミュテータ32が軸着されており、このコミュテータ32のそれぞれの整流子片32aはアマチュアコイル31に接続されている。
【0030】
一方、減速機構23のケーシング33には、モータハウジング24と略同径に形成された円筒部33aと、この円筒部33aと一体に形成された歯車室33bとが設けられている。そして、減速機構23は円筒部33aをモータハウジング24の開口端と突き合わせた状態とされている。
【0031】
円筒部33aの内部にはブラシホルダ34が設けられており、このブラシホルダ34には整流子片32aに向けてそれぞればね部材35,36により付勢された状態で接触する2つのブラシ37,38が取り付けられている。それぞれのブラシ37,38は、カプラ39を介して後述する制御基板40と接続されている。制御基板40には車室内に設けられた図示しないワイパスイッチと車両1に搭載された図示しないバッテリとが接続されており、制御基板40はワイパスイッチがオンされたときにはバッテリからの電流を制御してブラシ37,38に供給するようになっている。そして、ブラシ37,38に供給された電流は、コミュテータ32により整流されてアマチュアコイル31に供給されることになる。アマチュアコイル31は磁界中に位置しているため、これらのアマチュアコイル31にコミュテータ32を介して整流された電流が流れると、フレミングの左手の法則にしたがいアマチュア27に回転力が発生することになる。つまり、この電動モータ21は制御基板40により、その回転軸28の回転を制御されるようになっている。
【0032】
回転軸28にはコミュテータ32に隣接して回転センサ41が設けられている。この回転センサ41は、回転軸28に固定された多極着磁磁石42とケーシング33の円筒部33aに固定された2つのホールIC43,44とを有している。多極着磁磁石42は円柱形状に形成されており、回転軸28の周方向に向けて多数の磁極が着磁されている。また、ホールIC43,44は、多極着磁磁石42に対して互いに位相を90度ずらして対向するように配置されている。そして、これらのホールIC43,44は、多極着磁磁石42と対向することにより生じる磁界の変化を電流に変換することで、回転軸28の回転に応じた検出信号を出力するようになっている。これらのホールIC43,44は制御基板40に接続されており、これらのホールIC43,44の検出信号はこの制御基板40に入力されるようになっている。この場合、2つのホールIC43,44は互いに多極着磁磁石42の周方向に90度位相をずらした配置されているので、それぞれのホールIC43,44の出力する検出信号の出現順序は回転軸28の回転方向により相違することになる。これにより、制御基板40は回転軸28の回転方向を検出することができるようになっている。また、制御基板40は、これらのホールIC43,44から出力される検出信号を積算することにより、回転軸28の回転位置を検出することができるようになっている。
【0033】
歯車室33bの内部には回転軸28が突出しており、この回転軸28の歯車室33bの内部に位置する外周面にはウォーム50が形成されている。また、歯車室33bの内部にはウォームホイル51が回転自在に設けられており、このウォームホイル51はウォーム50と噛み合うようになっている。つまり、ウォーム50とウォームホイル51とにより、歯車室33bの内部にはウォームギヤ機構52が構成されている。
【0034】
ケーシング33にはボス部33cが形成されており、このボス部33cの内周面には出力軸53が回転自在に支持されている。また、出力軸53はその基端部53aにおいて樹脂製のウォームホイル51にインサート成型されており、ウォームホイル51と一体に回転するようになっている。これにより、回転軸28の回転は、ウォームギヤ機構52により減速されて出力軸53から出力されることになる。なお、本実施の形態においては、減速機構としてウォーム50とウォームホイル51とを有するウォームギヤ機構52を用いているが、これに限らず、遊星歯車機構やタウメル減速機構など、他の形式の減速機構を用いてもよい。
【0035】
出力軸53の先端部53bはボス部33cから外部に向けて突出しており、回転部材としてのクランクアーム16はこの出力軸53の先端部53bにナット54により接続つまり固定されている。これにより、電動モータ21が作動すると、出力軸53はクランクアーム16を回転駆動することになる。そして、クランクアーム16の回転運動が駆動ロッド12a,12bを介してそれぞれの駆動レバー11a,11bを揺動運動させ、それぞれのワイパブレード4a,4bによる払拭動作が行われることになる。
【0036】
このワイパモータ20には、それぞれのワイパブレード4a,4bが下反転位置となったことを検出するために、基準位置検出部60が設けられている。なお、この車両用ワイパ装置3にあっては、それぞれのピボットホルダ7a,7bつまりワイパ軸6a,6bの位置関係がパイプフレーム10により保持されており、また、それぞれのワイパブレード4a,4bは、ワイパアーム5a,5b、ワイパ軸6a,6b、駆動レバー11a,11bおよび駆動ロッド12a,12bを介してクランクアーム16と連結されているので、それぞれのワイパブレード4a,4bの位置は、クランクアーム16の位置により決定されることになる。したがって、この基準位置検出部60は、ワイパブレード4a,4bが下反転位置となったときのクランクアーム16の位置つまり、クランクアーム16の基準位置を検出することにより、間接的にワイパブレード4a,4bが下反転位置となったことを検出するようにしている。
【0037】
減速機構23のケーシング33には締結部材61によりこのケーシング33に固定されて取付けプレート62が設けられており、基準位置検出部60はこの取付けプレート62上に設けられている。なお、取付けプレート62は、パイプフレーム10に固定された取付けブラケット63に締結部材64により固定されており、つまり、このワイパモータ20は、取付けプレート62と取付けブラケット63とを介してパイプフレーム10に固定されている。取付けプレート62と取付けブラケット63との間には隔壁65が形成されており、この隔壁65により基準位置検出部60は外部と隔離されている。
【0038】
基準位置検出部60は、複数の電子部品等により制御回路が形成された制御基板40を有しており、この制御基板40は取付けプレート62上つまり取付けプレート62を介してケーシング33に固定されている。また、この基準位置検出部60はホールIC66を有している。ホールIC66は制御基板40上に固定されており、その検出信号を制御基板40の制御回路に出力できるようになっている。つまり、基準位置検出手段としてのホールIC66は、制御基板40と取付けプレート62とを介してケーシング33に固定されており、また、ケーシング33を介して支持部材としてのモータハウジング24に固定されている。
【0039】
ホールIC66は磁界の変化を電流に変換することにより検出信号を出力するセンサであり、そのため、ホールIC66の被検出部としては磁石が必要である。そのため、この基準位置検出部60は被検出部としての磁石67を有している。磁石67は被駆動部材としてのクランクアーム16の略中央部において基準位置検出部60側に向けて固定されており、クランクアーム16と一体に出力軸53により回転駆動されるようになっている。つまり、磁石67はクランクアーム16と一体に出力軸53の一回転毎にホールIC66と対向するように回転するようになっている。そして、ホールIC66は、クランクアーム16の回転位置が基準位置つまりワイパブレード4a,4bを下反転位置とする位置となったときに、磁石67と対向するようにに配置されている。したがって、、それぞれのワイパブレード4a,4bが下反転位置となったときには、ホールIC66は磁石67と対向して反応し、クランクアーム16が基準位置となったことを検出することになる。そして、制御基板40上の制御回路にはホールIC66からの検出信号が入力されることになる。
【0040】
制御基板40は、ホールIC66から入力される検出信号つまりホールIC66により検出されるクランクアーム16の基準位置に基づいて電動モータ21を制御することになる。たとえば、制御基板40は、電動モータ21つまりワイパモータ20の作動をオンオフするスイッチ部材としての図示しないワイパスイッチがオフされたときには、そのオフされるタイミングに拘わらず、それぞれのワイパブレード4a,4bが常に下反転位置となるように電動モータ21を停止させる。つまり、制御基板40は、ワイパスイッチがオフされた場合であっても、ワイパブレード4a,4bが下反転位置となるまでは電動モータ21の回転を維持し、ホールIC66からの検出信号によりクランクアーム16が基準位置となったことを検出したときに電動モータ21を停止させることになる。これにより、ワイパスイッチが無造作にオフされた場合であっても、電動モータ21つまりワイパモータ20は常にクランクアーム16を基準位置として停止することになり、これにより、ワイパブレード4a,4bは常に下反転位置で停止することになる。
【0041】
このように、本発明のワイパモータ20では、ホールIC66の被検出部となる磁石67を出力軸53に固定されたクランクアーム16に設けるようにしたので、ホールIC66は出力軸53に対するクランクアーム16の取付け位置とは無関係に、直接クランクアーム16が基準位置となったことを検出することになる。したがって、出力軸53にクランクアーム16を固定する際にこれらの位置関係を考慮する必要がなく、このワイパモータ20に対するクランクアーム16の固定作業を容易にすることができる。
【0042】
また、本発明のワイパモータ20では、ホールIC66は出力軸53に対するクランクアーム16の取付け位置とは無関係に直接クランクアーム16が基準位置となったことを検出することになるので、クランクアーム16の基準位置を正確に検出することができる。
【0043】
さらに、本発明のワイパモータ20では、電動モータ21はホールIC66により直接検出されたクランクアーム16の基準位置に基づいて制御基板40により制御されるので、クランクアーム16つまりはワイパブレード4a,4bはより精度よくワイパモータ20に駆動されることになる。
【0044】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、この減速機構付き電動モータは車両用ワイパ装置に用いられているが、これに限らず、パワーウインドやサンルーフなど他の装置の駆動源として用いてもよい。
【0045】
また、前記実施の形態においては、被検出部としての磁石67を被駆動部材つまりクランクアーム16に設け、基準位置検出手段としてのホールIC66をケーシング33つまり支持部材に設けているが、これに限らず、磁石67をケーシング33に設け、ホールIC66をクランクアーム16に設けるようにしてもよい。
【0046】
さらに、前記実施の形態においては、基準位置検出手段としてホールIC66が設けられ、被検出部として磁石67が設けられているが、これに限らず、図6(a)、(b)に示すように、基準位置検出手段としてリミットスイッチ68と、クランクアーム16に形成された被検出部としての被接触部69とを設けるようにしてもよい。この場合、リミットスイッチ68は制御基板40と接続されており、このリミットスイッチ68のスイッチ部68aがクランクアーム16とともに回転する被接触部69と接触することによりリミットスイッチ68が作動つまりオンされ、制御基板40がクランクアーム16が基準位置となったことを検出するようになっている。
【0047】
さらに、前記実施の形態においては、基準位置検出手段は出力軸53に固定されたクランクアーム16の基準位置を検出するようにしているが、これに限らず、たとえばクランクアーム16と連結された駆動ロッド12a,12bのいずれか一方に固定された磁石と、駆動ロッドがワイパブレードを下反転位置とする位置つまり基準位置となったときに磁石と対向するように車体等に固定されたホールICとを設け、駆動ロッドの基準位置を検出するなど、出力軸53に接続された被駆動部材であればいずれの被駆動部材の基準位置を検出するようにしてもよい。
【0048】
さらに、前記実施の形態においては、制御基板40はホールIC66によりクランクアーム16が基準位置となったことが検出されたときには、電動モータ21を停止させるようにしているが、これに限らず、電動モータ21の回転方向を逆向きとするなど、クランクアーム16が基準位置となったことに基づいていれば他の制御を行うようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、基準位置検出手段は、直接、被駆動部材が基準位置となったことを検出するので、出力軸に対する被駆動部材の取付け位置を考慮する必要がなく、この減速機構付き電動モータに対する被駆動部材の接続を容易にすることができる。
【0050】
また、本発明によれば、基準位置検出手段は、直接、被駆動部材が基準位置となったことを検出するので、出力軸に対する被駆動部材の取付け位置に拘わらず、この減速機構付き電動モータに駆動される被駆動部材の基準位置を正確に検出することができる。
【0051】
さらに、本発明によれば、電動モータは基準位置検出手段が直接検出した被駆動部材の基準位置に基づいて制御されることになるので、被駆動部材はこの減速機構付き電動モータによって精度よく駆動されることになる。
【0052】
さらに、本発明によれば、減速機構等を介さずに出力軸により近い位置で被駆動部材の基準位置が検出されるので、位置検出の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるワイパモータを有する車両用ワイパ装置の概略を示す説明図である。
【図2】図1に示す車両用ワイパ装置の詳細を示す正面図である。
【図3】図2に示すワイパモータの側面図である。
【図4】図2に示すワイパモータの平面図である。
【図5】図4に示すA−A線に沿う断面図である。
【図6】(a)、(b)は、それぞれ図5に示す基準位置検出部の変形例を示す断面図および平面図である。
【符号の説明】
1 車両
2 フロントガラス
2a,2b 払拭範囲
3 車両用ワイパ装置
4a DR席側のワイパブレード
4b AS側のワイパブレード
5a DR側のワイパアーム
5b AS側のワイパアーム
6a DR側のワイパ軸
6b AS側のワイパ軸
7a DR側のピボットホルダ
7b AS側のピボットホルダ
8,9 固定部
10 パイプフレーム
11a,11b 駆動レバー
12a,12b 駆動ロッド
13,14 ボールジョイント
15 ボールジョイント
16 クランクアーム
20 ワイパモータ
21 電動モータ
22 締結部材
23 減速機構
24 モータハウジング
24a 底部
25,26 永久磁石
27 アマチュア
28 回転軸
29 軸受
30 アマチュアコア
30a スロット
31 アマチュアコイル
32 コミュテータ
32a 整流子片
33 ケーシング
33a 円筒部
33b 歯車室
33c ボス部
34 ブラシホルダ
35,36 ばね部材
37,38 ブラシ
39 カプラ
40 制御基板
41 回転センサ
42 多極着磁磁石
43,44 ホールIC
50 ウォーム
51 ウォームホイル
52 ウォームギヤ機構
53 出力軸
53a 基端部
53b 先端部
54 ナット
60 基準位置検出部
61 締結部材
62 取付けプレート
63 取付けブラケット
64 締結部材
65 隔壁
66 ホールIC
67 磁石
68 リミットスイッチ
68a スイッチ部
69 被接触部

Claims (7)

  1. 支持部材に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とを有し、前記出力軸に接続された被駆動部材を駆動する減速機構付き電動モータであって、
    前記被駆動部材または前記支持部材のいずれか一方に設けられた被検出部と、前記被駆動部材または前記支持部材のいずれか他方に設けられ、前記被駆動部材が基準位置となったときに前記被検出部に反応して前記被駆動部材の基準位置を検出する基準位置検出手段と、
    基準位置検出手段により検出される前記基準位置に基づいて前記電動モータを制御する制御手段とを有することを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記電動モータの作動をオンオフするスイッチ部材が設けられ、前記スイッチ部材がオフされた際には、前記基準位置検出手段により前記被駆動部材が前記基準位置となったと検出されたときに前記制御手段によって前記電動モータが停止されることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  3. 請求項1または2記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記基準位置検出手段を前記減速機構のケーシングに固定したことを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  4. 請求項1、2、3のいずれか1項に記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記被検出部は磁石であり、前記基準位置検出手段は前記磁石と対向するホールICであることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  5. 請求項1、2、3のいずれか1項に記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記基準位置検出手段は前記被検出部と接触して作動するリミットスイッチであることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記被駆動部材は前記出力軸に固定された回転部材であることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  7. 請求項6記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記回転部材は、車両のウインドシールドガラスを払拭する車両用ワイパ装置に設けられたワイパ軸に連結された駆動ロッドを往復動させるクランクアームであることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103812264A (zh) * 2014-01-27 2014-05-21 洛阳理工学院 一种直线极限缓冲水平推拉机构
JP2016150636A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 株式会社ミツバ モータ装置及びワイパ装置

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