JP2001099895A - Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法 - Google Patents

Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法

Info

Publication number
JP2001099895A
JP2001099895A JP27748599A JP27748599A JP2001099895A JP 2001099895 A JP2001099895 A JP 2001099895A JP 27748599 A JP27748599 A JP 27748599A JP 27748599 A JP27748599 A JP 27748599A JP 2001099895 A JP2001099895 A JP 2001099895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
logic circuit
speed
setting
operation logic
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27748599A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kamogawa
忠司 鴨川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP27748599A priority Critical patent/JP2001099895A/ja
Publication of JP2001099895A publication Critical patent/JP2001099895A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速動作論理回路と高速動作論理回路が混在
するLSIにおけるシミュレーション用入力テストパタ
ーンの入力時間の短縮を図る。 【解決手段】 速度変換部(1)は、通常動作時には、
低速CLKに同期したレジスタ設定用入力データ(6)
を高速CLKに乗せ替えて設定用レジスタ部(7)に設
定する。低速動作論理回路検証時には、レジスタ設定用
入力データ(6)として低速テストパターンを入力し低
速動作論理回路の速度変換部(1)から出力されたテス
トパターンを、セレクタ部(2)にて選択し後段の回路
へ出力する。一方、高速動作論理回路検証時には、レジ
スタ設定用入力データ(6)としての高速テストパター
ンをバイパス信号(5)からセレクタ部(2)へ直接に
入力する。セレクタ部(2)は、セレクタ部制御信号
(3)によって、速度変換部(1)の出力、またはバイ
パス信号(5)を選択し後段の回路へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIシミュレー
ションに関し、特に、低速動作論理回路と高速動作論理
回路が混在するLSIのシミュレーション用テストパタ
ーンの短縮に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの診断性を向上させるために、L
SIに含まれる論理回路を所定の基準でバイパスするこ
とによって分割し、部分回路単位に診断を行なえるよう
にした技法が知られている。たとえば、特開昭58−1
45233号公報に記載された「診断用回路つき論理回
路」は、内部論理回路から出力されたテストパターンを
バイパスして外部端子に出力しモニタすることによっ
て、各論理回路の検証を行う。
【0003】図6は、この論理回路のテスト用バイパス
回路の一例を示すブロック図である。図6において、レ
ジスタ(501)は制御ピン(506)より入力された
制御パターンをセットし、デコーダ(502)はレジス
タ(501)にセットされた制御パターンの値をデコー
ドして、デコードの結果をLSI1(503),LSI
2(504)およびLSI3(505)に供給する。
【0004】LSI1(503)は、入力ピン2(50
8)から入力されたデータを基に動作し、動作の結果を
LSI2(504)およびLSI3(505)に出力す
る。しかし、デコーダ(502)より入力された値(5
12)が“0”の場合は内部論理回路をバイパスして、
入力ピン2(508)から入力されたデータ(テストパ
ターン)をそのままLSI2(504)およびLSI3
(505)に出力する。
【0005】LSI2(504)は、LSI1(50
3)からのデータおよび入力ピン1(507)から入力
されたデータを基に動作し、動作の結果をLSI3(5
05)および出力ピン1(509)に出力する。しか
し、デコーダ(502)より入力された値(513)が
“0”の場合は内部論理回路をバイパスして、LSI1
(503)からのデータおよび入力ピン1(507)か
ら入力されたデータをLSI3(505)および出力ピ
ン1(509)に出力する。
【0006】LSI3(505)は、LSI1(50
3)からのデータおよびLSI2(504)からのデー
タを基に動作し、動作の結果を出力ピン2(510)お
よび出力ピン3(511)に出力する。しかし、デコー
ダ(502)より入力された値(514)が“0”の場
合は内部論理回路をバイパスして、LSI1(503)
からのデータおよびLSI2(504)からのデータを
出力ピン2(510)および出力ピン3(511)にパ
ターンを出力する。
【0007】次に、この論理回路の診断時における動作
を説明する。先ず、制御ピン(506)に“00”のテ
ストパターンを挿入する。デコーダ(502)は、レジ
スタ(501)にセットされている“00”の値をデコ
ードしデコーダ出力0(512)に“1”を出力し、デ
コーダ出力1(513)、デコーダ出力2(514)へ
は“0”を出力する。これにより、LSI2(504)
およびLSI3(505)はそれぞれの内部論理回路を
バイパスし、入力データをスルーして出力データとする
ことになる。
【0008】次に、入力ピン2(508)よりテストパ
ターンを入力する。すると、LSI1(503)の論理
回路が動作し、入力されたテストパターンを処理したパ
ターンを出力する。この出力テストパターンはLSI2
(504)、LSI3(505)の論理回路をバイパス
して出力ピン2(510)および出力ピン3(511)
に出力される。この一連の動作によりLSI1(50
3)の内部論理の検証を行うことが可能になる。
【0009】次に、制御ピン(506)にテストパター
ン“01”を挿入すると、デコーダ(502)の出力1
(513)が“1”になりデコーダ(502)からの出
力0(512)およびデコーダ出力2(514)は
“0”になる。これにより、LSI1(503)および
LSI3(505)は内部論理回路をバイパスし、入力
テストパターンをスルーして出力する。LSI2(50
4)では、入力ピン1(507)から入力された入力テ
ストパターンとLSI1(503)から出力されたテス
トパターンを基に動作し、動作結果の一つは出力ピン1
(509)へ出力する。動作結果の他の一つはLSI3
(505)へ出力され、そこでバイパスされて出力ピン
2(510)および出力ピン3(511)へ出力され
る。これらの動作によりLSI2(504)の内部論理
の検証を行うことが可能になる。
【0010】さらに、上記と同様な手段により、制御ピ
ン(506)にテストパターン“10”を挿入すること
によって、LSI1(503)およびLSI2(50
4)の内部論理回路をバイパスして、LSI3(50
5)の検証を行うことが可能になる。
【0011】また、前段ロジックと後段ロジックの間に
位置するRAMをセレクタ部でバイパスする構成とした
従来技術の他の例が、特開平6−162131号公報に
「大規模集積回路の故障シミュレーション方式」として
記載されている。このシミュレーション方式は、前段ロ
ジックの試験をする場合、前段ロジックにて模擬的に発
生させた故障が、RAMを経由して後段ロジックへと伝
搬するために、後段ロジックから出力された結果から前
段ロジックの動作結果を解析することが困難になること
を回避する。そこで、上述のバイパスによって、前段ロ
ジックの出力を直接に後段ロジックへ入力し、後段ロジ
ックから出力された結果を解析することにより、前段ロ
ジックの故障動作解析を容易にするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSI内
に、高速クロックにて動作する論理回路ブロック(以
下、高速動作論理回路と記す。)と、低速クロックにて
動作する論理回路ブロック(以下、低速動作論理回路と
記す。)が混在するLSIがある。例えば、LSI内に
内部論理回路に対する動作モードおよび動作に必要なパ
ラメータ等の設定用のレジスタが存在し、その設定をF
/W(ファームウエア)から行うようにしたLSIが該
当する。一般的にF/Wの動作速度よりもH/W(ハー
ドウエア)の動作速度の方が高速であるため、上述のよ
うなLSIでは、F/Wから受信した信号をLSI内の
論理回路のインタフェースに合うように速度変換を行う
ことが必要になる。そこで、上述のLSIでは、高速動
作論理回路の前段に速度変換機能を有する低速動作論理
回路を設けている。
【0013】このような構成のLSIの論理回路をシミ
ュレーションする場合、上述した従来のLSIシュミレ
ーション回路(特開昭58−145233号公報)で
は、入力するテストパターンは動作速度の遅いF/Wイ
ンタフェースに合った低速とする必要がある。しかしな
がら、この方法でLSI内のレジスタにテストパターン
を設定し論理回路のシミュレーションを行うと、初期設
定に多くのテストパターンが必要になる。そして、LS
I1の規模が大きくなるにつれて、モードおよびパラメ
ータを設定するためのレジスタの数が増えるため、膨大
な長さのテストパターンになり、テスト時間が長くなる
という問題点がある。
【0014】また、上述した従来の大規模集積回路の故
障シュミレーション方式(特開平6−162131号公
報)は、低速動作論理回路と高速動作論理回路とが混在
し、パラメータ等の設定を短時間に行おうとするもので
はない。また、前段ロジックの後にバイパスとセレクタ
を設けているため、前段ロジックの出力信号とRAMの
出力信号が増えると、バイパスとセレクタの数も増える
という問題点がある。
【0015】本発明の目的は、このような問題点を解消
するためになされたものであって、低速動作論理回路と
高速動作論理回路とが混在するLSIにおいて、低速動
作論理回路をバイパスし高速動作論理回路に直接に高速
テストパターンを入力することにより、テストパターン
を極力短くし、テスト時間を短縮できるシンプルなLS
Iシュミレーション回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のLSIシミュレ
ーション回路は、動作モードおよび動作に必要なパラメ
ータが予め設定され高速クロックで動作する高速動作論
理回路と、外部からの入力によって前記動作モードおよ
び前記パラメータを前記高速動作論理回路に設定する低
速クロックで動作する低速動作論理回路と、該低速動作
論理回路への入力データを直接に出力する前記低速動作
論理回路のバイパスと、外部制御信号に応答して前記低
速動作論理回路からの出力と前記バイパスからの出力と
の内のいずれかを前記高速動作論理回路に選択出力する
セレクタ部とを含むことを特徴とする。
【0017】また、本発明のLSIシミュレーション回
路では、前記低速動作論理回路は、前記入力データを前
記低速クロックから前記高速クロックに乗せ替える速度
変換部から成り、速度変換部は、ファームウェアから受
信した前記入力データを速度変換すことを特徴とする。
【0018】また、本発明のLSIシミュレーション回
路では、前記高速動作論理回路は、前記入力データのう
ちのアドレスを解読するデコーダと、前記入力データの
内の前記動作モードおよび前記パラメータを保持するフ
リップフロップと、前記解読されたアドレスによって指
定され前記フリップフロップが保持する前記動作モード
および前記パラメータが設定される少なくとも一つのレ
ジスタとから成る設定用レジスタ部を備えることを特徴
とする。
【0019】本発明のLSIシミュレーション方法は、
高速クロックで動作する高速動作論理回路の前段に低速
クロックで動作する低速動作論理回路が位置するLSI
におけるLSIシミュレーション方法において、前記高
速動作論理回路をシミュレーションするときに、外部か
らの入力によって、前記低速動作論理回路をバイパス
し、動作モードおよび動作に必要なパラメータを前記高
速動作論理回路に直接に設定することを特徴とする。
【0020】また、本発明のLSIシミュレーション方
法では、前記動作モードおよび前記パラメータを設定す
るための複数のレジスタが設られた前記高速動作論理回
路をシミュレーションするときに、外部からの入力によ
って、前記レジスタを順次に連続して指定することによ
り、複数の前記動作モードや前記パラメータを設定する
ことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明のLSIシュミレーション
回路を内蔵したLSIを示し、速度変換部1を含む低速
動作論理回路と、セレクタ部2と、設定用レジスタ部7
および内部論理回路8を含む高速動作論理回路とから構
成される。
【0023】このLSIは、前述の低速動作論理回路と
高速動作論理回路が混在する論理回路であり、かつ、こ
れらの論理回路をシミュレーションする機能を有する。
レジスタ設定用入力データは、内部論理回路(8)を動
作させるためのデータであり、モードおよびパラメータ
等を設定用レジスタ部7に設定される。内部論理回路用
入力データ(9)は、内部論理回路(8)に直接入力さ
れ、処理の対象となる入力データである。これらのレジ
スタ設定用入力データ(6)および内部論理回路用入力
データ(9)は、シュミレーション時にはテストパター
ンとして与えられる。
【0024】また、このLSIでは、レジスタ設定用入
力データ(6)は速度変換部(1)に入力するととも
に、バイパス信号(5)として速度変換部(1)をバイ
パスし、セレクタ部(2)に入力する。速度変換部
(1)は、入力テストパターンを高速動作論理回路の設
定用レジスタ部(7)に設定が行えるようにするため
に、レジスタ設定用入力データを速度変換(高速信号に
変換)し、セレクタ部(2)に入力する。セレクタ部
(2)は、通常動作時および低速動作論理回路のシュミ
レーション時には、セレクタ部制御信号(3)に応答し
て、速度変換部(1)から入力された速度変換後のレジ
スタ設定用入力データを高速動作論理回路の設定用レジ
スタ部(7)へ出力する。一方、高速動作論理回路のシ
ミュレーション時にはセレクタ部制御信号(3)に応答
して、レジスタ設定用入力データ(6)を直接に高速動
作論理回路の設定用レジスタ部(7)に入力する。これ
により、高速動作論理回路の論理回路検証を行うとき
に、テストパターンの入力・設定を高速化することが可
能となる。
【0025】次に、図1を詳細化し、入力信号をテスト
時の信号名に書き替えた図2を参照すると、速度変換部
(103)は、本来は上位F/W(ファームウエア)等
により設定用レジスタ部(114)にモードおよびパラ
メータ等の設定を行う時に、低速で入力された信号を内
部の高速クロックに乗せ換えるための回路である。すな
わち、入力されるテストパターン(101)の低速CL
K(クロック)に同期した、ADR(アドレス),DA
TA(データ),CS(チップセレクト)およびWE
(ライトイネーブル)の低速信号を高速動作論理回路内
の設定用レジスタ部(114)の書き込んで位相に合う
ように変換し、テストパターン高速CLK(113)に
乗せ換えてテストパターンとし次段のセレクタ部(10
4)に出力する。
【0026】バイパス信号(102)は、入力されたテ
ストパターン(101)の内の低速CLK以外のパター
ンを、そのままセレクタ部(104)に入力するための
ものであり、このバイパス信号(102)は入力テスト
パターン(101)をセレクタ部(104)を介して直
接に高速動作論理回路に入力するためのルートとなる。
【0027】セレクタ部(104)は、入力されるテス
トパターンSEL(105)の値が“0”の時は、速度
変換部(103)から入力されたテストパターン(12
1)、すなわちADR,DATA,CSおよびWEを次
段の高速動作論理回路に出力する。一方、テストパター
ンSEL(105)の値が“1”の時は、バイパス信号
(102)として入力されたADR,DATA,CSお
よびWEを次段の高速動作論理回路に出力する。
【0028】デコーダ(106)は、セレクタ部(10
4)から入力されたテストパターン(122)の内のA
DR,CSおよびWEをデコードし、次段のレジスタ1
(108),レジスタ2(109)およびレジスタ3
(110)の設定用イネーブルを生成する。デコーダ
(106)は、設定用イネーブルを生成後、DATAと
位相を合わせるため、テストパターン高速CLK(11
3)にて1クロックシフトして、レジスタ1(10
8),レジスタ2(109),レジスタ3(110)へ
設定EN(イネーブル)1(115),設定EN2およ
び設定EN3(117)を出力する。デコーダ(10
6)は、CSおよびWEが“0”でADR=“0”のと
き、レジスタ1(108)へ出力する設定EN1(11
5)を“0”にする(他の設定ENは“1”)。また、
CS、WEが“0”でADR=“1”のとき、レジスタ
2(109)へ出力する設定EN2(116)を“0”
にする(他の設定ENは“1”)。また、CS、WEが
“0”でADR=“2”のとき、レジスタ3(110)
へ出力する設定EN3(117)を“0”にする(他の
設定ENは“1”)。
【0029】F/F(107)は、セレクタ部(10
4)から入力されたDATA(123)をテストパター
ン高速CLK(113)でリタイミングし、レジスタ1
(108),レジスタ2(109),レジスタ3(11
0)へ設定DATA1(118),DATA2(11
9),DATA3(120)として出力する。
【0030】レジスタ1(108)は、デコーダ(10
6)から入力された設定EN1(115)が“0”のと
き、F/F(107)から入力された設定DATA1
(118)の値をテストパターン高速CLK(113)
にて書き込み、内部論理回路(111)へ出力する。こ
の書込みは、高速CLKの1クロック幅で行うため、設
定EN1(115)は高速CLKの1クロック幅である
とともに、設定DATA1(118)は高速CLKの1
クロックに+αした幅を必要とする。
【0031】レジスタ2(109)は、デコーダ(10
6)から入力された設定EN2(116)が“0”のと
き、F/F(107)から入力された設定DATA2
(119)の値をテストパターン高速CLK(113)
にて書き込み、内部論理回路(111)へ出力する。こ
の書込みについては、上述のレジスタ1(108)への
書込みと同じ条件が必要である。
【0032】レジスタ3(110)は、デコーダ(10
6)から入力された設定EN3(117)が“0”のと
き、F/F(107)から入力された設定DATA3
(120)の値をテストパターン高速CLK(113)
にて書き込み、内部論理回路(111)へ出力する。こ
の書込みについても、上述のレジスタ1(108)と同
じ条件が必要である。
【0033】内部論理回路(111)は、シミュレーシ
ョン対象論理回路の中心的回路であて、大規模な論理回
路が高速クロックにて動作する。そのために、論理検証
用のシミュレーションパターンを多くする(または、パ
ターン長を長くする)必要がある。内部論理回路(11
1)は、設定用レジスタ部(114)のレジスタ1(1
08),レジスタ2(109)およびレジスタ3(11
0)から入力されたモードおよびパラメータ等と、内部
論理回路試験用パターン(112)として入力された高
速テストパターンを基に、テストパターン高速CLK
(112)で動作する。
【0034】次に、図2の回路の動作について、図3お
よび図4のタイムチャートを参照して説明する。通常動
作時と、低速動作論理回路シュミレーション時とでは、
レジスタ設定用入力データ(6)および内部論理回路用
入力データ(9)の内容が異なるだけであり、動作姿態
は同じであるから、ここでは、図3のタイムチャートに
沿って、低速動作論理回路シュミレーションについて説
明する。
【0035】この場合には、バイパス信号(102)を
使用しない。そのために、テストパターンSEL(10
5)の値を“0”にして、セレクタ部(104)は速度
変換部(103)からのテストパターン(121)を選
択し出力するように設定する。
【0036】次に、テストパターン低速CLK,AD
R,DATA,CSおよびWE(101)を図3のタイ
ムチャート(201)のように入力する。低速CLKの
周波数を5MHz、低速ADRの値を“0”(5MHz
×5CLK分)、低速DATAの値を“5”(5MHz
×4CLK分)、低速CSの値を“0”(5MHz×3
CLK分)、低速WEの値を“0”(5MHz×1CL
K分)、として速度変換部(103)へ入力するのであ
る。
【0037】速度変換部(103)では、低速CLKに
同期していたADR,DATA,CSおよびWE(10
1)をテストパターン高速CLK(113)にて微分
し、図3のタイムチャート(202)に示すようにAD
Rを10MHz×3クロック分に、DATAを10MH
z×3クロック分に、CSを10MHz×1クロック分
に、WEを10MHz×1クロック分にそれぞれ変換
し、セレクタ部(104)へ出力する。
【0038】セレクタ部(104)では、先の設定にて
速度変換されたテストパターン(121)を選択するよ
うに設定してあるため、上記10MHzのクロックに同
期したADR,CSおよびWE(121)を設定用レジ
スタ部(114)のデコーダ(106)へ出力し、DA
TA(123)をF/F(107)へ出力する。なお、
この部分は位相に変化がないため、図3のタイムチャー
トには示されていない。
【0039】デコーダ(106)では、セレクタ部(1
04)から出力されたADR,CSおよびWE(12
2)をデコードする。そのデコード結果により、ADR
値=“0”であるため設定EN1(115)を“0”、
設定EN2(116)および設定EN3(117)を
“1”にしてレジスタ1(108)のみを書込み有効状
態にする。また、出力時にF/F(107)から出力さ
れる設定DATA1(118),設定DATA2(11
9)および設定DATA3(120)と位相を合わせる
ために、図3のタイムチャート上、(203)に示すよ
うに10MHzクロックにてシフトして出力する。
【0040】F/F(107)では、セレクタ部(10
4)から出力されたDATA値=“5”を10MHzク
ロックにて取り込み、レジスタ1(108),レジスタ
2(109),レジスタ3(110)へ設定DATA1
(118),設定DATA2(119),設定DATA
3(120)として出力する。この時の位相は図3のタ
イミングチャート上、(204)で示されている。
【0041】レジスタ1(108)では、設定EN1
(115)がイネーブル状態(“0”)であるため10
MHzクロックの立上りエッジにて設定DATA1(1
18)の“5”を書き込み、次に、設定EN1(11
5)が“0”になるまで“5”の値を保持して内部論理
回路(111)へ出力し続ける。図3のタイムチャート
上、(205)で示されるDATAの位置より内部論理
回路(111)にパラメータの設定が行えることにな
る。また、レジスタ2(図2の109),レジスタ3
(110)は設定EN2(116),(117)がディ
セーブル状態(“1”)であるため書込みは行われな
い。
【0042】上記の動作をまとめると、通常動作時と同
様の手順で内部論理回路(111)に、パラメータを設
定するための低速テストパターンを入力すると、図3の
T1の位置から入力しはじめて、T11の位置でパラメ
ータの設定が可能になる。
【0043】次に、高速動作論理回路をシュミレーショ
ンする場合について図2と図4を参照して説明する。こ
の場合には、バイパス信号を使用するため、図2のテス
トパターンSEL(105)の値を“1”にして、セレ
クタ部(104)はバイパス信号(102)のパターン
を選択し出力するように設定する。
【0044】次に、テストパターン低速CLK以外のA
DR,DATA,CSおよびWE(101)と、テスト
パターン高速CLK(113)を図4のタイムチャート
(301および302)で示すように入力する。高速C
LKの周波数を10MHz、ADRの値を“0”(10
MHz×3CLK分)、DATAの値を“5”(10M
Hz×3CLK分)、CSの値を“0”(10MHz×
1CLK分)、WEの値を“0”(10MHz×1CL
K分)、としてバイパス信号(102)を経由してセレ
クタ部(104)へ入力するのである。
【0045】セレクタ部(104)では、先の設定にて
バイパスされたパターン(102)を選択するように設
定してあるため、上記入力された10MHzのクロック
に同期したADR,CSおよびWE(122)を設定用
レジスタ部(114)のデコーダ部(106)へ出力
し、DATA(123)をF/F(107)へ出力す
る。なお、この部分は、位相に変化がないため、図4の
タイムチャートには示されていない。
【0046】デコーダ(106)では、セレクタ部(1
04)から入力されたADR,CSおよびWE(12
2)をデコードする。そのデコード結果により、ADR
値=“00”であるため設定EN1(115)を
“0”、設定EN2(116)および設定EN3(11
7)を“1”にしてレジスタ1(108)のみを書込み
有効状態にする。また、出力時にF/F(図2の10
7)から出力される設定DATA1(118),設定D
ATA2(119)および設定DATA3(120)と
位相を合わせるために、図4のタイムチャート上、(3
03)に示すように10MHzクロックにてシフトして
出力する。
【0047】F/F(107)では、セレクタ部(10
4)から入力されたDATA(123)値=“5”を1
0MHzクロックにて取込み、レジスタ1(108),
レジスタ2(109),レジスタ3(110)へ設定D
ATA1(118),DATA2(119),DATA
3(120)として出力する。この時の位相は図4のタ
イミングチャート上、(304)で示されている。
【0048】レジスタ1(108)では、設定EN1
(115)がイネーブル状態(“0”)であるため10
MHzクロックの立ち上がりエッジにて設定DATA1
(118)の“5”を書き込み、次に設定EN1(11
5)が“0”になるまで“5”の値を保持して内部論理
回路(111)へ出力しつづける。図4のタイムチャー
ト上、(305)のDATAの位置より内部論理回路
(111)にパラメータの設定が行えることになる。ま
た、レジスタ2(109),レジスタ3(110)は設
定EN2(116)設定EN3(117)がディセーブ
ル状態(“1”)であるため書き込みは行われない。
【0049】上記の動作をまとめると、バイパス信号
(102)を使用した手順で内部論理回路(111)
に、パラメータを設定するための高速テストパターンを
入力すると、図2のT1の位置から入力しはじめてT3
の位置でパラメータの設定が可能になる。
【0050】以上二つの動作をまとめると、通常の手順
で設定用の低速テストパターンを入力するとT11の位
置で設定が行われ、バイパス信号にて高速テストパター
ンを入力するとT3の位置で設定が行われる。つまり、
バイパス信号を使用すると通常の手順より高速クロック
で8クロック早く設定が可能になる。
【0051】次に、図2のLSIにおいて、バイパス信
号(102)使用時に内部論理回路(111)に連続し
てテストパターン設定を行った場合の動作を図5のタイ
ムチャートを参照し説明する。本説明においては、先に
説明した内容と比較して、改めて説明する必要がないと
思われる動作については説明を省略する。
【0052】図5に示す場合においては、入力するテス
トパターン(401)の値について、T1〜T3でAD
Rを“0”、DATAを“5”、T4〜T6でADRを
“1”、DATAを“A”、T7〜T9でADRを
“2”、DATAを“F”とし連続して入力する。この
値をデコードすると設定ENが(403)のようにな
り、設定EN1をT3の位置に出力し、設定EN2をT
6の位置に出力、設定EN3をT9の位置に出力する。
F/F(107)にてリタイミングされたDATAは
(404)で示されるように、T1〜T4の位置に
“5”を出力、T4〜T7の位置に“A”を出力、T7
〜T10の位置に“F”を出力する。
【0053】レジスタ1(108)の設定EN1が
“0”のときは、10MHzクロックの立上がりエッジ
(T3の位置)にてDATA“5”がレジスタ1(10
8)に書き込まれ、内部論理回路(111)へ出力され
る。レジスタ2(109)の設定EN2が“0のとき
は、10MHzクロックの立上がりエッジ(T6の位
置)にてDATA“A”がレジスタ2(109)に書き
込まれ、内部論理回路(111)へ出力される。レジス
タ3(110)の設定EN3が“0”のときは、10M
Hzクロックの立上がりエッジ(T9の位置)にてDA
TA“F”がレジスタ3(110)に書き込まれ、内部
論理回路(111)へ出力される。
【0054】以上の結果、通常の手順で内部論理回路
(111)に設定を行うと、T1の位置からテストパタ
ーンを入力開始してT11の位置で設定が行える。しか
し、バイパスを使用した手順で行った場合には、T1の
位置からテストパターンを入力開始してT9の位置まで
に3つのレジスタに連続して設定することが可能となる
ことがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、低速クロックにて動作
する論理回路の後に配置された、高速クロックにて動作
する論理回路をシミュレーションするときに、テストパ
ターンを入力する時間を短くすることが可能になる。そ
の理由は、低速クロックにて動作する論理回路をバイパ
スすることにより、入力端子から直接に高速クロックに
て動作する論理回路へテストパターンを入力する構成と
したためである。
【0056】この結果、短時間で複数のレジスタへモー
ドおよびパラメータ等の設定を行うことが容易になると
いう波及効果も得ることができる。その理由は、一設定
に必要とする時間が短くなることにより、低速クロック
に同期したテストパターンを入力するときに必要とする
時間内に複数の設定パターンを挿入することができるよ
うになるためである。この効果は、低速で動作する回路
の動作クロックと高速で動作する動作クロックのスピー
ド差が、大きければ大きいほど顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の概略ブロック図
【図2】図1に示した実施の形態の詳細ブロック図
【図3】通常動作時および低速動作論理回路シュミレー
ション時のタイミングチャート
【図4】高速動作論理回路シュミレーション時のタイミ
ングチャート
【図5】高速動作論理回路シュミレーション時の他のタ
イミングチャート
【図6】従来のバイパス回路を装備した論理回路のブロ
ック図
【符号の説明】
1 速度変換部 2 セレクタ部 3 セレクタ部制御信号 4 速度変換部出力信号 5 バイパス信号 6 レジスタ設定用入力データ 7 設定用レジスタ部 8 内部論理回路 9 内部論理回路試験用入力信号 101 テストパターン 102 バイパス信号 103 速度変換部 104 セレクタ部 105 テストパターンSEL 106 デコーダ 107 F/F(フリップフロップ) 108 レジスタ1 109 レジスタ2 110 レジスタ3 111 内部論理回路 112 内部論理回路試験用パターン 113 テストパターン高速CLK 114 設定用レジスタ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作モードおよび動作に必要なパラメー
    タが予め設定され高速クロックで動作する高速動作論理
    回路と、 外部からの入力によって前記動作モードおよび前記パラ
    メータを前記高速動作論理回路に設定する低速クロック
    で動作する低速動作論理回路と、 該低速動作論理回路への入力データを直接に出力する該
    低速動作論理回路のバイパスと、 外部制御信号に応答して前記低速動作論理回路からの出
    力と前記バイパスからの出力との内のいずれかを前記高
    速動作論理回路に選択出力するセレクタ部とを含むこと
    を特徴とするLSIシミュレーション回路。
  2. 【請求項2】 前記低速動作論理回路は、前記入力デー
    タを前記低速クロックから前記高速クロックに乗せ替え
    る速度変換部から成ることを特徴とする請求項1記載の
    LSIシミュレーション回路。
  3. 【請求項3】 前記速度変換部は、ファームウェアから
    受信した前記入力データを速度変換すことを特徴とする
    請求項2記載のLSIシミュレーション回路。
  4. 【請求項4】 前記高速動作論理回路は、 前記入力データのうちのアドレスを解読するデコーダ
    と、 前記入力データの内の前記動作モードおよび前記パラメ
    ータを保持するフリップフロップと、 前記解読されたアドレスによって指定され前記フリップ
    フロップが保持する前記動作モードおよび前記パラメー
    タが設定される少なくとも一つのレジスタとから成る設
    定用レジスタ部を備えることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載のLSIシミュレーション
    回路。
  5. 【請求項5】 高速クロックで動作する高速動作論理回
    路の前段に低速クロックで動作する低速動作論理回路が
    位置するLSIにおけるLSIシミュレーション方法に
    おいて、 前記高速動作論理回路をシミュレーションするときに、
    外部からの入力によって、前記低速動作論理回路をバイ
    パスし、動作モードおよび動作に必要なパラメータを前
    記高速動作論理回路に直接に設定することを特徴とする
    LSIシミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 前記動作モードおよび前記パラメータを
    設定するための複数のレジスタが設られた前記高速動作
    論理回路をシミュレーションするときに、外部からの入
    力によって、前記レジスタを順次に連続して指定するこ
    とにより、複数の前記動作モードや前記パラメータを設
    定することを特徴とする請求項5記載のLSIシミュレ
    ーション方法。
JP27748599A 1999-09-29 1999-09-29 Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法 Pending JP2001099895A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27748599A JP2001099895A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27748599A JP2001099895A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001099895A true JP2001099895A (ja) 2001-04-13

Family

ID=17584260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27748599A Pending JP2001099895A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001099895A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536659A (ja) * 2004-05-07 2007-12-13 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 自動化システムのシミュレーションのための方法及び装置
CN107271882A (zh) * 2017-06-19 2017-10-20 中国科学院上海高等研究院 一种基于asic验证的旁路验证系统及验证方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536659A (ja) * 2004-05-07 2007-12-13 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 自動化システムのシミュレーションのための方法及び装置
JP4733695B2 (ja) * 2004-05-07 2011-07-27 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 自動化システムのシミュレーションのための方法及び装置
CN107271882A (zh) * 2017-06-19 2017-10-20 中国科学院上海高等研究院 一种基于asic验证的旁路验证系统及验证方法
CN107271882B (zh) * 2017-06-19 2019-07-26 中国科学院上海高等研究院 一种基于asic验证的旁路验证系统及验证方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2550837B2 (ja) スキャンパスのテスト制御回路
JPH10111346A (ja) 半導体集積回路のスキャン試験方法
JPH11329000A (ja) 内蔵メモリテスト方法、およびそれに用いるバスインタフェースユニット、コマンドデコーダ
JP2001099895A (ja) Lsiシミュレーション回路およびlsiシュミレーション方法
JP2003316566A (ja) パイプラインプロセッサ
JP3363691B2 (ja) 半導体論理集積回路
JP2001085620A (ja) 集積回路の試験装置
JP2010038733A (ja) 半導体集積回路
JP2004279266A (ja) ロジック回路およびその設計方法並びにテスト方法
US7089472B2 (en) Method and circuit for testing a chip
JP4416469B2 (ja) 半導体集積回路およびその設計方法
JP2005156183A (ja) スキャンテスト回路
JP3275952B2 (ja) ディジタル論理回路のテスト回路
JP2508427B2 (ja) Ic回路
JP2672408B2 (ja) 半導体集積回路
JP3147057B2 (ja) 半導体集積回路およびその使用方法
JPH11264854A (ja) 半導体集積回路および半導体集積回路の試験方法
JP2003076576A (ja) 半導体装置
US20050278675A1 (en) General purpose delay logic
JP2000338188A (ja) 半導体集積回路の試験回路
JP2000321331A (ja) スキャンテスト回路及びこれを用いた半導体集積回路
JP4351786B2 (ja) 集積回路
JP3540247B2 (ja) 半導体装置のテスト回路および同テスト回路を用いたテスト方法
JPH07169910A (ja) 半導体集積回路
JP2000321335A (ja) スキャンテスト回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term