JP2003316566A - パイプラインプロセッサ - Google Patents

パイプラインプロセッサ

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JP2003316566A
JP2003316566A JP2002122136A JP2002122136A JP2003316566A JP 2003316566 A JP2003316566 A JP 2003316566A JP 2002122136 A JP2002122136 A JP 2002122136A JP 2002122136 A JP2002122136 A JP 2002122136A JP 2003316566 A JP2003316566 A JP 2003316566A
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data holding
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JP2002122136A
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English (en)
Inventor
Akira Miyoshi
明 三好
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプラインプロセッサにおいて、回路規模
および消費電力の低減を可能にする。 【解決手段】 第1データ処理部102と第2データ処
理部103との間には、ラッチ105が設けられてい
る。プロセッサが高いクロック周波数で動作する場合に
は、ラッチ105にはクロックに同期したラッチパルス
が入力され、第1データ処理部102の出力が保持され
ることにより、データ処理部102・103が順次並列
に動作するパイプライン処理が行われ、高速な命令コー
ドの実行処理が行われる。一方、プロセッサが低いクロ
ック周波数で動作する場合には、ラッチ105に連続的
なHレベルの制御信号が入力され、バイパス回路やセレ
クタを用いたりすることなく、データ処理部102・1
03で1段の処理ステージとして動作させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、命令コードに基づ
く処理が複数のステージに分けられて並行して行われる
パイプラインプロセッサに関し、特に、動作周波数に応
じてパイプライン構造を変えることのできるパイプライ
ンプロセッサに関する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プロセッサの処理速度を高速
化する技術として、パイプライン処理を適用する技術が
知られている。これは、命令コードの処理を複数のステ
ージに分け、各ステージの処理を並行して行わせること
により、実質的な処理時間の短縮を図るものである。よ
り具体的には、例えば、命令コードの処理を命令コード
のデコードと命令コードの実行との2つのステージに分
けて、先行する命令コードの実行をするのと同時に次の
命令コードのデコードを行うことにより、処理効率を向
上させるとともに、各ステージの処理に要する時間が短
くなることにより動作クロック周波数を高くすることが
容易に可能となる。
【0003】上記のようなパイプライン処理を行う場
合、各ステージに入力されるデータは、そのステージの
処理が行われる間、変化しないように保たれる必要があ
る。そこで、従来のパイプラインプロセッサでは、各ス
テージ間に、複数のフリップフロップから成るレジスタ
が設けられ、クロック信号によって、各ステージの処理
結果の保持タイミングが制御されるようになっている。
【0004】一方、近年、例えばラップトップ型のパー
ソナルコンピュータや携帯情報端末などにおいて消費電
力を低減するために、機器の使用状況に応じてプロセッ
サの動作周波数を低下させる手法が多く用いられてい
る。すなわち、CMOS論理回路の場合には信号レベル
が反転するときに多くの電流が流れて電力が消費される
ので、動作周波数を低下させて信号レベルの反転頻度を
少なく抑えることにより消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0005】また、より消費電力を低減するために、例
えば特開平8−147163号公報に開示されているよ
うに、パイプラインプロセッサにおける各ステージ間の
レジスタをバイパスするバイパス路を設け、動作周波数
を低下させたときに上記レジスタの動作を停止させる技
術が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにレジスタのバイパス路を設ける場合、レジスタを
バイパスさせるかどうかを選択するためのセレクタやそ
の制御回路を必要とし、これらのバイパス路やセレク
タ、および制御回路の分だけ回路面積が増大するうえ、
セレクタ等の消費する電力が生じることになる。したが
って、消費電力を大幅に低減し、かつ、回路規模(回路
面積)を小さく抑えることは困難であった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑み、パイプライン
プロセッサの消費電力の大幅な低減を可能にし、また、
回路規模の低減を可能にすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、命令コード
に基づく第1ステージの処理と第2ステージの処理とが
並行して行われるように構成されたパイプラインプロセ
ッサにおいて、上記第1ステージの処理を行う第1の処
理手段と、上記第2ステージの処理を行う第2の処理手
段と、上記第1の処理手段と第2の処理手段との間に設
けられたステージ間データ保持手段と、上記ステージ間
データ保持手段を制御する制御信号を出力する制御手段
とを備え、上記ステージ間データ保持手段は、上記制御
信号が第1のレベルに変化する際に上記第1の処理手段
から出力されたデータを、上記制御信号が上記第1のレ
ベルである間保持して上記第2の処理手段に出力する一
方、上記制御信号が第2のレベルである間、上記第1の
処理手段から出力されたデータをそのまま上記第2の処
理手段に出力するラッチ回路を用いて構成されているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項1の発明によると、上記ラッチ回路
を、制御信号に応じて、入力されたデータを保持する状
態と透過させる状態とに切り替えることができるので、
レジスタとバイパス回路やセレクタとを用いたりするこ
となく、第1、第2の処理手段を並列に動作させたり連
続的に動作させたりして、パイプライン構成を柔軟に変
更することができる。ここで、上記第1の処理手段から
出力されたデータをそのまま上記第2の処理手段に出力
するというのは、ラッチ回路の絶対的な入出力信号レベ
ルが同じであることを意味するのではなく、例えば入力
側の回路が正論理で出力側の回路が負論理である場合に
Hレベルの入力信号に対してLレベルの信号を出力する
など、論理的に入出力が対応していることを意味する。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1のパイ
プラインプロセッサであって、上記パイプラインプロセ
ッサが所定の第1の周波数のクロック信号に応じて動作
する場合に、上記ステージ間データ保持手段が、上記第
1の処理手段から出力されたデータを保持して上記第2
の処理手段に出力することにより、上記第1ステージの
処理と上記第2ステージの処理とが並行して行われる一
方、上記パイプラインプロセッサが上記第1の周波数よ
りも低い第2の周波数のクロック信号に応じて動作する
場合に、上記ステージ間データ保持手段が、上記第1の
処理手段から出力されたデータをそのまま上記第2の処
理手段に出力することにより、上記第1ステージの処理
と上記第2ステージの処理とが連続的に行われるように
構成されたことを特徴とする。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項2のパイ
プラインプロセッサであって、上記制御手段は、上記ク
ロック信号が上記第1の周波数のときに、上記クロック
信号のエッジタイミングに同期して上記制御信号を上記
第2のレベルから上記第1のレベルに変化させる一方、
上記クロック信号が上記第2の周波数のときに、上記ク
ロック信号に係らず、上記制御信号を上記第2のレベル
に保つことを特徴とする。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3のパイ
プラインプロセッサであって、上記制御手段は、上記ク
ロック信号が上記第1の周波数のときに、上記クロック
信号のエッジタイミングに同期して、上記第2のレベル
の所定のパルス幅を有するパルスを上記制御信号として
出力することを特徴とする。
【0013】これらの発明によると、前記のようにレジ
スタとバイパス回路やセレクタとを用いたりすることな
く、クロック信号の周波数に応じてパイプライン構成を
容易に変更することができるので、ハードウェア規模を
小さく抑えつつ、高速な動作と低消費電力な動作とを行
わせることができる。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項1のパイ
プラインプロセッサであって、さらに、入力されたデー
タを保持し、上記第1の処理手段に出力する第1のデー
タ保持手段と、上記第1のデータ保持手段から出力され
たデータと、上記第2の処理手段から出力されたデータ
とを選択的に出力する選択手段と、上記選択手段から出
力されたデータを保持する第2のデータ保持手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0015】請求項5の発明によると、回路動作をテス
トする際に、ステージ間データ保持手段を構成するラッ
チ回路を透過状態にさせることによって、そのラッチ回
路を動作テスト用のテストデータを保持させるためのス
キャンパスから除外することができるので、動作テスト
の簡素化を容易に図ることができる。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1のパイ
プラインプロセッサであって、入力されたデータを保持
し、上記第1の処理手段に出力する第1のデータ保持手
段と、上記第1のデータ保持手段から出力されたデータ
と、上記第1の処理手段から出力されたデータとを選択
的に上記ステージ間データ保持手段に出力する第1の選
択手段と、上記ステージ間データ保持手段から出力され
たデータと、上記第2の処理手段から出力されたデータ
とを選択的に出力する第2の選択手段と、上記第2の選
択手段から出力されたデータを保持する第2のデータ保
持手段と、を備えるとともに、上記第1のデータ保持手
段および上記第2のデータ保持手段に動作テスト用のテ
ストデータを保持させるスキャンシフト動作時に、上記
第1の選択手段に上記第1のデータ保持手段から出力さ
れたデータを選択させ、上記制御信号を上記第2のレベ
ルにして上記ステージ間データ保持手段に入力されたデ
ータをそのまま出力させ、上記第2の選択手段に上記ス
テージ間データ保持手段から出力されたデータを選択さ
せるように構成されたことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明によると、前記請求項5の
発明と同様に、回路動作をテストする際にステージ間デ
ータ保持手段を構成するラッチ回路を透過状態にさせる
ことによって、そのラッチ回路を動作テスト用のテスト
データを保持させるためのスキャンパスから除外し、動
作テストの簡素化を容易に図ることができるとともに、
第2のデータ保持手段にテストデータを保持させる際に
ステージ間データ保持手段を経由させることによって、
スキャンパスの遅延を大きくして第2のデータ保持手段
にテストデータを確実に保持させることができる。
【0018】また、請求項7の発明は、請求項6のパイ
プラインプロセッサであって、上記第2のデータ保持手
段は、上記ステージ間データ保持手段を構成する上記ス
テージ間データ保持手段の上記ラッチ回路と実質的に同
一の構成を有するラッチ回路を用いて構成されるととも
に、上記第2のデータ保持手段を制御する制御信号が、
所定のクロック信号と、上記クロック信号を上記ステー
ジ間データ保持手段の上記ラッチ回路、および上記第2
のデータ保持手段の上記ラッチ回路と実質的に同一の素
子を用いて構成されたラッチ回路により遅延させた信号
とに基づいて生成されることを特徴とする。
【0019】また、請求項8の発明は、請求項6のパイ
プラインプロセッサであって、上記第1のデータ保持手
段、および上記第2のデータ保持手段は、互いに実質的
に同一の構成を有するラッチ回路を用いて構成されると
ともに、上記第1のデータ保持手段、および上記第2の
データ保持手段を制御する制御信号が、所定のクロック
信号と、上記クロック信号を上記第1のデータ保持手段
の上記ラッチ回路、および上記第2のデータ保持手段の
上記ラッチ回路と実質的に同一の素子を用いて構成され
たラッチ回路により遅延させた信号とに基づいて生成さ
れることを特徴とする。
【0020】これらの発明によると、例えば製造プロセ
スにおけるばらつきや、使用時における温度変動、電源
電圧変動などがある場合でも、各ラッチ回路の遅延時間
を互いにほぼ等しくするなどの遅延時間の管理が容易に
できるので、より確実に第2のデータ保持手段にテスト
データを保持させることができる。すなわち、各ラッチ
回路が、例えば同一の製造プロセスにより同様の回路構
成が形成されて成ることにより、各部の絶対的な遅延時
間がばらついていたり温度変化や電源電圧変動によって
変化したりする場合でも、相対的な遅延時間の差がほと
んど生じないようにすることなどができ、上記のような
確実な動作をさせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係るパイプラインプロセッサの要部の構成を示す
ブロック図である。同図において、パイプライン処理部
101は、図示しないプロセッサ本体のメモリアクセス
制御部等から供給される命令コードをパイプライン化し
て処理するものである。このパイプライン処理部101
は、より詳しくは、例えば命令コードのデコードを行う
第1データ処理部102と、デコードされた命令の処理
を実行する第2データ処理部103と、これらのデータ
処理部102・103の前後に設けられたラッチ104
〜106とを備えている。
【0023】また、パルス生成回路107〜109は、
上記ラッチ104〜106を制御するラッチ制御信号を
出力するものである。より詳しくは、Hレベルのパルス
信号(ラッチパルス)、またはこれをマスクした連続的
なHレベルの信号を出力することにより、上記ラッチ1
04〜106に、入力されたデータを保持させるか、ま
たはそのまま出力する透過状態にさせるかを制御するよ
うになっている。
【0024】クロック生成回路110は、上記パルス生
成回路107〜109が出力するラッチパルスの基準等
となるクロック信号を生成するものである。このクロッ
ク生成回路110は、後述するクロック制御回路112
の制御に応じて、プロセッサを高速に動作させるための
高い周波数のクロック信号と、消費電力を低減するため
の低い周波数のクロック信号とを出力するようになって
いる。
【0025】マスク信号生成回路111は、上記パルス
生成回路107〜109に連続的なHレベルの信号を出
力させるためのマスク信号を出力するものである。
【0026】クロック制御回路112は、上記クロック
生成回路110が生成するクロック信号の周波数や、マ
スク信号生成回路111から出力されるマスク信号を制
御するものである。より詳しくは、高速に命令コードを
実行する高速動作モードの場合には、クロック生成回路
110に高い周波数のクロック信号を生成させるととも
に、マスク信号生成回路111にLレベルのマスク信号
を出力させる一方、小さな消費電力で命令コードを実行
する低速動作モードの場合には、クロック生成回路11
0に低い周波数のクロック信号を生成させるとともに、
マスク信号生成回路111に、パルス生成回路108に
対してだけ、Hレベルのマスク信号を出力させるように
なっている。
【0027】上記ラッチ104〜106は、具体的に
は、例えば図2に示すように、トランジスタ201と、
NOT回路202〜204とから構成されるラッチ回路
200が複数設けられて構成されている。上記トランジ
スタ201は、ゲート端子Gに入力されるラッチ制御信
号に応じて、データ端子Dに入力された信号を導通、遮
断するようになっている。また、NOT回路202・2
03は、データ端子Dに入力された信号を保持するよう
になっている。すなわち、パルス生成回路107〜10
9からゲート端子Gに入力されるラッチ制御信号がHレ
ベルである場合には、データ端子Dに入力された信号が
そのまま出力端子Qから出力される一方、ラッチ制御信
号がLレベルである場合には、そのラッチ制御信号がH
レベルからLレベルに遷移するときにデータ端子Dに入
力されていた信号が保持されて出力されるようになって
いる。なお、ラッチ回路200としては、上記に限らず
種々の構成のものを用いるようにしてもよい。
【0028】また、上記パルス生成回路107〜109
は、具体的には、例えば図3に示すように、NOT回路
301と、AND回路302と、OR回路303とが設
けられて構成されている。このパルス生成回路107〜
109は、図4に示すように、マスク信号生成回路11
1から入力されるマスク信号がLレベルの場合には、ク
ロック生成回路110から出力されるクロック信号の立
ち上がりエッジに同期して、NOT回路301の遅延量
に応じたパルス幅のラッチパルスをラッチ制御信号とし
て出力する一方、マスク信号がHレベルの場合には、連
続的にHレベルのラッチ制御信号を出力するようになっ
ている。
【0029】次に、クロック周波数と各部の遅延時間と
の関係等について説明する。ここで、説明の簡単化のた
めに、配線の遅延時間も含めて各データ処理部102・
103の遅延時間を共にT1とし、各ラッチ104〜1
06の遅延時間を共にT2とすると、クロック生成回路
110によって生成されるクロック信号における高い周
波数FHは、少なくとも、FH ≦ 1/(T1+T
2) となるように設定されている。また、低い周波数
FLは、少なくとも、FL ≦ 1/2(T1+T2)
となるように設定されている。さらに、パルス生成回
路107〜109におけるNOT回路301の遅延時
間、すなわちパルス生成回路107〜109から出力さ
れるラッチパルスのパルス幅をtとすると、このパルス
幅tは、少なくとも、ラッチ104〜106のセットア
ップタイム ≦ t ≦ T1+T2 となるように設
定されている。
【0030】上記のように構成されたパイプラインプロ
セッサについて、高速動作モード(クロック周波数F
H)での動作、および低速動作モード(クロック周波数
FL)での動作について説明する。
【0031】(高速動作モード)この場合には、クロッ
ク生成回路110からは高い周波数(FH)のクロック
信号が出力されるとともに、マスク信号生成回路111
からは、パルス生成回路107〜109の何れに対して
もLレベルのマスク信号が出力される。上記クロック信
号およびマスク信号に応じて、パルス生成回路107〜
109からは、上記クロック信号の立ち上がりエッジに
同期したラッチパルスがラッチ制御信号として出力され
る。
【0032】そこで、例えばラッチ104・105は、
上記ラッチ制御信号におけるラッチパルスのタイミング
で入力されたデータを、続くラッチ制御信号がLレベル
の間保持し、データ処理部102・103は、それぞれ
上記ラッチ104・105に保持されたデータに基づく
処理を行う。各データ処理部102・103の処理結果
は、次のラッチパルスのタイミングでラッチ105・1
06に保持される。ここで、ラッチ105から出力され
るデータ(すなわち第1データ処理部102の処理結
果)に基づいて第2データ処理部103による処理が行
われる際には、第1データ処理部102では、次にラッ
チ104から出力されるデータに基づく処理が行われ
る。すなわち、データ処理部102・103が順次並列
に動作するパイプライン処理が行われることにより、高
速な命令コードの実行処理が行われる。
【0033】(低速動作モード)この場合には、クロッ
ク生成回路110からは低い周波数(FL)のクロック
信号が出力されるとともに、マスク信号生成回路111
からは、パルス生成回路107・109に対しては上記
高速動作モードの場合と同様にLレベルのマスク信号が
出力される一方、パルス生成回路108に対してはHレ
ベルのマスク信号が出力される。上記クロック信号およ
びマスク信号に応じて、パルス生成回路107・109
からは、高速動作モードと同様のラッチパルスがラッチ
104・106に出力される一方、パルス生成回路10
8からは、クロック信号に係らず連続的にHレベルのラ
ッチ制御信号がパルス生成回路108に出力される。
【0034】そこで、例えばラッチ104は、上記ラッ
チ制御信号におけるラッチパルスのタイミングで入力さ
れたデータを保持し、続くラッチ制御信号がLレベルの
間に、第1データ処理部102が上記ラッチ104から
出力されるデータに基づいた処理を行う。また、ラッチ
105は、上記のようにパルス生成回路108からのH
レベルのラッチ制御信号が出力されているので、上記第
1データ処理部102から出力される処理結果をそのま
ま第2データ処理部103に出力し、第2データ処理部
103はこれに基づく処理を行う。第2データ処理部1
03の処理結果は、次のラッチパルスのタイミングでラ
ッチ105に保持され、以下、同様に、パルス生成回路
107・109からラッチパルスが出力されるごとに、
データ処理部102・103による処理が連続して行わ
れる。すなわち、データ処理部102・103によっ
て、1段のパイプライン処理ステージとしての動作が行
われる。
【0035】上記のように、データ処理部102・10
3の間にラッチ105を設け、ラッチ制御信号としてラ
ッチパルスまたは連続的にHレベルの信号を入力し得る
ようにすることにより、クロックの立ち上がりエッジで
データを取り込むフリップフロップと等価な動作と入力
を透過させる動作とをさせることができるので、レジス
タとバイパス回路やセレクタとを用いたりすることな
く、データ処理部102・103を、それぞれ1段のパ
イプライン処理ステージとして動作させたり、両者で1
段の処理ステージとして動作させたりすることができ
る。したがって、回路規模を小さく抑えつつ、高速な動
作と低消費電力な動作とを行わせることができる。しか
も、セレクタによる遅延が生じない分、より高速化を図
ることもできるとともに、一般にフリップフロップより
も回路規模や消費電力が小さいラッチを用いることによ
る回路規模の低減や消費電力の低減効果も得られる。
【0036】なお、上記の例では、各ラッチ104〜1
06に対応してパルス生成回路107〜109が設けら
れる例を示したが、これに限らず、同じラッチ制御信号
が入力されるラッチに対しては、パルス生成回路を兼用
するようにしてもよい。
【0037】また、上記のようにラッチ104・106
が常に保持動作を行う場合には、これらのラッチ104
・106には、パルス生成回路107・109として、
マスク信号が入力されず(OR回路303を設けず)常
にラッチパルスを出力するものを用いてもよいし、ラッ
チ105用のパルス生成回路108等におけるAND回
路302(図3)の出力を用いるなどしてもよい。
【0038】また、上記のように常に保持動作を行うラ
ッチ104・106に関しては必ずしもラッチを用い
ず、例えば図5に示すように、レジスタ122・123
(および必要に応じてバッファ124・125)を用い
てパイプライン処理部121を構成するなどしてもよ
い。
【0039】また、クロック周波数が低いときに、ラッ
チ105だけが、入力されたデータをそのまま透過させ
る状態になる例を示したが、これに限らず、例えばラッ
チ106も透過状態になるようにして、さらに後段の処
理も含めて1段の処理ステージが構成されるようにして
もよく、また、3種類以上のクロック周波数などに対し
て、種々の組み合わせで処理段部を結合するようにして
もよい。
【0040】(実施の形態2)本発明の実施の形態2と
して、上記実施の形態1と同じく回路規模を小さく抑え
つつ、高速な動作と低消費電力な動作とを行わせること
ができるとともに、さらに、回路動作(トランジスタの
故障等)をテストするスキャンテストの簡素化を図り得
るパイプラインプロセッサの例について説明する。な
お、以下の実施の形態において、前記実施の形態1等と
同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0041】まず、上記スキャンテストについて簡単に
説明する。このスキャンテストは、大別して、第1のス
キャンシフト動作と、スキャンキャプチャ動作と、第2
のスキャンシフト動作とにより行われる。上記第1のス
キャンシフト動作は、プロセッサ内の各保持回路(フリ
ップフロップやラッチ)にテストデータを設定する動作
である。スキャンキャプチャ動作は、上記設定したテス
トデータによりプロセッサの各処理部を実際に1サイク
ル分だけ動作(演算を実行)させて、その処理結果デー
タを保持回路に格納させる動作である。また、第2のス
キャンシフト動作は、各保持回路に格納された処理結果
データの読み出しを行う動作である。(なお、上記第
1、第2のスキャンシフト動作は、実際には同一の動作
である。)上記スキャンシフト動作は、より詳しくは、
各保持回路を互いに接続してスキャンパスを形成し、テ
ストデータや処理結果を順次シフト(転送)させること
によって、上記スキャンパスの両端の保持回路にアクセ
スするだけで、各保持回路に対するテストデータの設定
や処理結果の読み出しを行えるようにするものである。
すなわち、プロセッサの外部から各保持回路にアクセス
すための配線や端子などを設けたりしなくてもよいよう
にすることができる。
【0042】以下、本実施の形態2のパイプラインプロ
セッサの具体的な構成について説明する。
【0043】図6に示すように、パイプライン処理部4
01には、実施の形態1のパイプライン処理部101に
加えて、ラッチ104・106の入力側に、セレクタ4
02・403が設けられている。上記セレクタ402
は、スキャンパス切り替え信号に応じて、プロセッサ本
体の前段から入力されるデータ、または外部から与えら
れるテストデータを選択する一方、セレクタ403は、
ラッチ104、または第2データ処理部103から出力
されるデータを選択するようになっている。すなわち、
セレクタ402・403に、前段からの出力および第2
データ処理部103からの出力を選択させることによ
り、パイプラインプロセッサに通常の動作やスキャンキ
ャプチャ動作を行わせる通常パスが形成される。一方、
ラッチ104・106にテストデータおよびラッチ10
4からの出力を選択させることにより、スキャンシフト
動作を行わせるスキャンパスが形成される。
【0044】また、マスク信号生成回路111には、ク
ロック制御回路112からの制御信号に加えてスキャン
テストモード信号が入力され、スキャンテスト時には、
クロック周波数が低いときと同様にラッチ105だけを
透過状態にさせるようになっている。
【0045】上記のように構成されたパイプラインプロ
セッサにおける通常の動作は、スキャンパス切り換え信
号に応じて、セレクタ402・403がそれぞれ前段か
らの出力または第2データ処理部103からの出力を選
択することにより通常パスが形成され、前記実施の形態
1と同様に行われる。また、スキャンテストは、前記の
ような第1スキャンシフト動作、スキャンキャプチャ動
作、および第2スキャンシフト動作が以下のようになさ
れることによって行われる。
【0046】(第1スキャンシフト動作)第1スキャン
シフト動作時には、スキャンパス切り換え信号に応じ
て、セレクタ402・403がそれぞれテストデータお
よびラッチ104からの出力を選択することにより、ス
キャンパスが形成される。そこで、セレクタ402に一
連のテストデータ列(テストデータパターン)が入力さ
れると、パルス生成回路107・109からラッチパル
スが出力されるごとに、ラッチ104・106に保持さ
れる値が順次シフトされ、各ラッチ104・106に所
定のテストデータが保持される。なお、このとき、第2
データ処理部103からの出力はセレクタ403によっ
て選択されていないので、ラッチ105には、スキャン
テストモード信号に応じたHレベルのラッチ制御信号が
入力されるようにしてもよいし、ラッチ104・106
と同様にラッチパルスが入力されるようにしてもよい。
【0047】(スキャンキャプチャ動作)スキャンキャ
プチャ動作時には、スキャンパス切り換え信号に応じ
て、セレクタ402・403がそれぞれ前段からの出力
または第2データ処理部103からの出力を選択するこ
とにより、通常パスが形成される。また、マスク信号生
成回路111は、スキャンテストモード信号に応じてパ
ルス生成回路108だけにHレベルのマスク信号を出力
し、パルス生成回路108は、連続的なHレベルのラッ
チ制御信号をラッチ105に出力する。これにより、ラ
ッチ105は、第1データ処理部102から出力される
処理結果をそのまま第2データ処理部103に出力する
透過状態になる。
【0048】そこで、第1データ処理部102によっ
て、ラッチ104に保持されたテストデータに基づく処
理が行われると、その処理結果がラッチ105を介して
第2データ処理部103に入力され、第2データ処理部
103による処理が行われる。第2データ処理部103
の処理結果は、パルス生成回路109から1回だけラッ
チパルスが出力されることにより、ラッチ106に保持
される。
【0049】(第2スキャンシフト動作)上記のように
して、透過状態になっていたラッチ105以外のラッチ
104・106に保持された処理結果は、第1スキャン
シフト動作と同様にスキャンパス切り換え信号に応じて
スキャンパスが形成されるとともに、パルス生成回路1
07・109からラッチパルスが出力されることにより
順次シフトされて、パイプラインプロセッサの外部に出
力される。この出力された処理結果を検証することによ
り、第1データ処理部102、ラッチ105、および第
2データ処理部103が所望のテストデータに対して適
切に動作しているかどうかを検出することができる。
【0050】上記のように、データ処理部102・10
3の間で第1データ処理部102の処理結果を保持する
回路としてラッチ105を設け、スキャンテストにおけ
るスキャンキャプチャ動作時に上記ラッチ105を透過
状態にすることにより、第1データ処理部102から第
2データ処理部103までの一連の動作を検証すること
ができるので、スキャンシフト時にラッチ105にテス
トデータや処理結果を保持させる必要がない。それゆ
え、スキャンパスからラッチ105を除外することがで
き、スキャンパスを形成するための選択回路の数を低減
できるとともに、テストデータパターンのパターン長を
短くしてテストコストを低減することもできる。
【0051】(実施の形態3)上記実施の形態2で説明
したようなスキャンテストにおけるスキャンシフト時
に、各ラッチにテストデータを確実に保持させるための
遅延時間の設定を容易に行うことのできるパイプライン
プロセッサの例を説明する。
【0052】本実施の形態3のパイプラインプロセッサ
には、図7に示すように、前記実施の形態2のと同様の
構成に加えて、パイプライン処理部501におけるラッ
チ105の入力側に、セレクタ504が設けられてい
る。上記セレクタ504は、スキャンパス切り替え信号
に応じて、ラッチ104、または第1データ処理部10
2から出力されるデータを選択するようになっている。
また、セレクタ403は、ラッチ105、または第2デ
ータ処理部103から出力されるデータを選択するよう
になっている。すなわち、セレクタ402・504・4
03が、それぞれテストデータ、ラッチ104の出力、
またはラッチ105の出力を選択することによって、ラ
ッチ104から、セレクタ504、ラッチ105、およ
びセレクタ403を介してラッチ106に至る経路によ
りスキャンパスが形成され、ラッチ104に保持された
テストデータがラッチ106に転送(スキャンシフト)
されるようになっている。一方、通常パスは、セレクタ
402・504・403が、それぞれ前段からの入力、
第1データ処理部102の出力、または第2データ処理
部103の出力を選択することによって形成されるよう
になっている。ここで、上記ラッチ104〜106は、
実質的に同一の素子を用いて構成されている。すなわ
ち、例えば製造プロセスにおけるばらつきや、使用時に
おける温度変動、電源電圧変動などがある場合でも、ラ
ッチ104〜106の遅延時間は互いにほぼ等しくなる
ようになっている。
【0053】また、パルス生成回路507〜509は、
前記実施の形態1、2のパルス生成回路107〜109
(図3)と同じ機能を有するものであるが、図8に示す
ように、NOT回路301に代えて、ラッチ104〜1
06に用いられているラッチ回路200(図2)と実質
的に同一の素子を用いたものが用いられている。すなわ
ち、ラッチ回路200が、ゲート端子Gに電源VDDが
接続されて常に透過状態にされるとともに、反転出力n
QがAND回路302に入力されることにより、クロッ
ク信号を遅延、反転させるNOT回路として働くように
なっている(なお、上記のようにAND回路302に入
力されるのは反転出力nQなので、図2におけるNOT
回路204は必ずしも設けなくてもよい。)。
【0054】上記の構成において、スキャンシフト動作
が行われる際には、まず、スキャンパス切り換え信号に
よって、セレクタ402・504・403が、それぞれ
テストデータ、ラッチ104の出力、またはラッチ10
5の出力を選択するように切り替えられてスキャンパス
が形成される。また、ラッチ105には、パルス生成回
路508からHレベルのラッチ制御信号が入力され、ラ
ッチ105はセレクタ504からの入力をそのまま出力
する透過状態となる。一方、ラッチ104・106に
は、パルス生成回路507・509からLレベルのラッ
チ制御信号が入力され、ラッチ104・106はその時
点で保持しているデータを出力し続ける。(この初期状
態の時点で保持されているデータには特に意味はな
い。)その後、セレクタ402にテストデータ(先のテ
ストデータ)が入力されるとともに、ラッチ104にラ
ッチパルスが入力されると、上記先のテストデータは、
上記ラッチパルスに続くラッチ制御信号がLレベルの
間、保持されて出力される。このラッチ104から出力
される先のテストデータは、スキャンパスを介してラッ
チ106に入力されるが、ラッチ106の出力は、ラッ
チ106に入力されるラッチ制御信号がLレベルの間は
変化しない。
【0055】次に、ラッチ104に新たなテストデータ
が入力されるとともにラッチパルスが入力されると、こ
のラッチ104に上記新たなテストデータが保持され
る。また、ラッチ106には前記のように最初にラッチ
104に保持されていた先のテストデータが入力されて
いるので、ラッチパルスが入力されると、上記先のテス
トデータが保持される。すなわち、セレクタ402にラ
ッチパルスに同期してテストデータを順次入力すること
により、各ラッチ104・106に所望のテストデータ
を順次シフトさせながら保持させることができる。
【0056】ここで、上記ラッチ106にデータが保持
されるタイミングについてより詳しく説明すると、この
ラッチ106に保持されるデータは、ラッチパルスの立
ち下がり時点で入力されているデータである。一方、ラ
ッチ104に入力される上記新たなテストデータは、ラ
ッチパルスが立ち上がった後、ラッチ104からセレク
タ403までの各回路の遅延時間だけ経過した後にラッ
チ106に入力される。このため、ラッチパルス幅が長
いと(Hレベルである時間が長いと)、ラッチ106に
は、ラッチパルスが入力される前に入力されていた先の
テストデータが保持されないうちに、ラッチ104から
出力された次のテストデータが入力されて、保持されて
しまうことになる。それゆえ、ラッチパルス幅は、ラッ
チ104からセレクタ403までの遅延時間の合計より
も必ず短くなるようにする必要がある。ただし、ラッチ
106に確実にデータを保持させるためには、ラッチパ
ルス幅をセットアップタイム以上に設定する必要があ
る。
【0057】そこで、本実施の形態のパイプラインプロ
セッサでは、前記のようにラッチ104〜106、およ
びパルス生成回路507〜509を構成するラッチ回路
200を実質的に同一の素子を用いて構成することによ
り、確実にテストデータのスキャンシフト動作が行われ
るようになっている。すなわち、パルス生成回路507
〜509において生成されるラッチパルスの幅は、この
パルス生成回路507〜509を構成するラッチ回路2
00(図8)の遅延時間によって決まるので、各ラッチ
104〜106の遅延時間とほぼ等しくなる。したがっ
て、ラッチ104からセレクタ403までのスキャンパ
スの遅延時間はラッチパルス幅よりも長くなり、また、
上記ラッチパルス幅はラッチ104〜106のセットア
ップタイムよりも長くなるので、ラッチ106には、ラ
ッチ104から出力された次のテストデータが入力され
る前に、先のテストデータが保持され、スキャンシフト
動作が確実に行われる。
【0058】なお、スキャンシフト動作を確実に行わせ
るためには、必ずしもラッチ104〜106およびパル
ス生成回路507〜509を構成するラッチ回路200
が全て同一の素子を用いて構成される必要はない。すな
わち、スキャンパスの遅延時間をラッチパルス幅よりも
長くするためにはラッチ104・105の少なくとも何
れか一方がパルス生成回路509と同一の素子を用いて
構成されていればよく(したがってラッチ104に代え
て図5のようなレジスタ122を用いることもでき
る)、また、ラッチ106としてセットアップタイムが
ラッチパルス幅よりも短いものが用いられるのであれ
ば、ラッチ106がパルス生成回路509と同一の素子
を用いて構成されていなくてもよい。
【0059】また、同様の手法は、前記実施の形態2の
パイプラインプロセッサ(図6)においても適用するこ
とができる。すなわち、ラッチ104がパルス生成回路
109と同一の素子を用いて構成されていれば、ラッチ
104からセレクタ403に至るスキャンパスの遅延時
間は上記の例よりは短くなるが、ラッチパルス幅よりは
長くすることができるので、やはり、確実にスキャンシ
フト動作させることが容易にできる。また、ラッチ10
4からセレクタ403までのスキャンパス中にラッチ1
05と同様のラッチを設けるなどしてもよい。
【0060】また、各実施の形態で説明した構成や変形
例は、上記で特に示した以外にも種々組み合わせるよう
にしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によると、パイプラ
イン処理ステージ間にラッチを設けることによって、レ
ジスタとバイパス回路やセレクタとを用いたりすること
なく、各処理ステージを、それぞれ1段の処理ステージ
として動作させたり、両者で1段の処理ステージとして
動作させたりすることができるので、回路規模を小さく
抑えつつ、高速な動作と低消費電力な動作とを行わせる
ことができる。
【0062】また、上記ラッチを透過状態にさせること
によって、回路動作をテストするスキャンテストの対象
から上記ラッチを除外することができるので、回路規模
の低減やスキャンテストの簡素化を図ることもできる。
【0063】さらに、上記ラッチと同一の素子を用いて
ラッチパルスを生成することにより、スキャンテストに
おけるスキャンシフト時に、各ラッチにテストデータを
確実に保持させるための遅延時間の設定を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のパイプラインプロセッサの要部
の構成を示すブロック図である。
【図2】同、ラッチ104〜106の具体的な構成を示
す回路図である。
【図3】同、パルス生成回路107〜109の具体的な
構成を示す回路図である。
【図4】同、パルス生成回路107〜109の動作を示
すタイミングチャートである。
【図5】実施の形態1の変形例を示すブロック図であ
る。
【図6】実施の形態2のパイプラインプロセッサの要部
の構成を示すブロック図である。
【図7】実施の形態3のパイプラインプロセッサの要部
の構成を示すブロック図である。
【図8】同、パルス生成回路507〜509の具体的な
構成を示す回路図である。
【符号の説明】
101 パイプライン処理部 102 第1データ処理部 103 第2データ処理部 104〜106 ラッチ 107〜109 パルス生成回路 110 クロック生成回路 111 マスク信号生成回路 112 クロック制御回路 121 パイプライン処理部 122・123 レジスタ 124・125 バッファ 200 ラッチ回路 201 トランジスタ 202〜204 NOT回路 301 NOT回路 302 AND回路 303 OR回路 401 パイプライン処理部 402・403 セレクタ 501 パイプライン処理部 504 セレクタ 507〜509 パルス生成回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】命令コードに基づく第1ステージの処理と
    第2ステージの処理とが並行して行われるように構成さ
    れたパイプラインプロセッサにおいて、 上記第1ステージの処理を行う第1の処理手段と、 上記第2ステージの処理を行う第2の処理手段と、 上記第1の処理手段と第2の処理手段との間に設けられ
    たステージ間データ保持手段と、 上記ステージ間データ保持手段を制御する制御信号を出
    力する制御手段とを備え、 上記ステージ間データ保持手段は、上記制御信号が第1
    のレベルに変化する際に上記第1の処理手段から出力さ
    れたデータを、上記制御信号が上記第1のレベルである
    間保持して上記第2の処理手段に出力する一方、上記制
    御信号が第2のレベルである間、上記第1の処理手段か
    ら出力されたデータをそのまま上記第2の処理手段に出
    力するラッチ回路を用いて構成されていることを特徴と
    するパイプラインプロセッサ。
  2. 【請求項2】請求項1のパイプラインプロセッサであっ
    て、 上記パイプラインプロセッサが所定の第1の周波数のク
    ロック信号に応じて動作する場合に、上記ステージ間デ
    ータ保持手段が、上記第1の処理手段から出力されたデ
    ータを保持して上記第2の処理手段に出力することによ
    り、上記第1ステージの処理と上記第2ステージの処理
    とが並行して行われる一方、 上記パイプラインプロセッサが上記第1の周波数よりも
    低い第2の周波数のクロック信号に応じて動作する場合
    に、上記ステージ間データ保持手段が、上記第1の処理
    手段から出力されたデータをそのまま上記第2の処理手
    段に出力することにより、上記第1ステージの処理と上
    記第2ステージの処理とが連続的に行われるように構成
    されたことを特徴とするパイプラインプロセッサ。
  3. 【請求項3】請求項2のパイプラインプロセッサであっ
    て、 上記制御手段は、 上記クロック信号が上記第1の周波数のときに、上記ク
    ロック信号のエッジタイミングに同期して上記制御信号
    を上記第2のレベルから上記第1のレベルに変化させる
    一方、 上記クロック信号が上記第2の周波数のときに、上記ク
    ロック信号に係らず、上記制御信号を上記第2のレベル
    に保つことを特徴とするパイプラインプロセッサ。
  4. 【請求項4】請求項3のパイプラインプロセッサであっ
    て、 上記制御手段は、 上記クロック信号が上記第1の周波数のときに、上記ク
    ロック信号のエッジタイミングに同期して、上記第2の
    レベルの所定のパルス幅を有するパルスを上記制御信号
    として出力することを特徴とするパイプラインプロセッ
    サ。
  5. 【請求項5】請求項1のパイプラインプロセッサであっ
    て、さらに、 入力されたデータを保持し、上記第1の処理手段に出力
    する第1のデータ保持手段と、 上記第1のデータ保持手段から出力されたデータと、上
    記第2の処理手段から出力されたデータとを選択的に出
    力する選択手段と、 上記選択手段から出力されたデータを保持する第2のデ
    ータ保持手段と、 を備えたことを特徴とするパイプラインプロセッサ。
  6. 【請求項6】請求項1のパイプラインプロセッサであっ
    て、 入力されたデータを保持し、上記第1の処理手段に出力
    する第1のデータ保持手段と、 上記第1のデータ保持手段から出力されたデータと、上
    記第1の処理手段から出力されたデータとを選択的に上
    記ステージ間データ保持手段に出力する第1の選択手段
    と、 上記ステージ間データ保持手段から出力されたデータ
    と、上記第2の処理手段から出力されたデータとを選択
    的に出力する第2の選択手段と、 上記第2の選択手段から出力されたデータを保持する第
    2のデータ保持手段と、 を備えるとともに、 上記第1のデータ保持手段および上記第2のデータ保持
    手段に動作テスト用のテストデータを保持させるスキャ
    ンシフト動作時に、 上記第1の選択手段に上記第1のデータ保持手段から出
    力されたデータを選択させ、 上記制御信号を上記第2のレベルにして上記ステージ間
    データ保持手段に入力されたデータをそのまま出力さ
    せ、 上記第2の選択手段に上記ステージ間データ保持手段か
    ら出力されたデータを選択させるように構成されたこと
    を特徴とするパイプラインプロセッサ。
  7. 【請求項7】請求項6のパイプラインプロセッサであっ
    て、 上記第2のデータ保持手段は、上記ステージ間データ保
    持手段を構成する上記ステージ間データ保持手段の上記
    ラッチ回路と実質的に同一の構成を有するラッチ回路を
    用いて構成されるとともに、 上記第2のデータ保持手段を制御する制御信号が、所定
    のクロック信号と、上記クロック信号を上記ステージ間
    データ保持手段の上記ラッチ回路、および上記第2のデ
    ータ保持手段の上記ラッチ回路と実質的に同一の素子を
    用いて構成されたラッチ回路により遅延させた信号とに
    基づいて生成されることを特徴とするパイプラインプロ
    セッサ。
  8. 【請求項8】請求項6のパイプラインプロセッサであっ
    て、 上記第1のデータ保持手段、および上記第2のデータ保
    持手段は、互いに実質的に同一の構成を有するラッチ回
    路を用いて構成されるとともに、 上記第1のデータ保持手段、および上記第2のデータ保
    持手段を制御する制御信号が、所定のクロック信号と、
    上記クロック信号を上記第1のデータ保持手段の上記ラ
    ッチ回路、および上記第2のデータ保持手段の上記ラッ
    チ回路と実質的に同一の素子を用いて構成されたラッチ
    回路により遅延させた信号とに基づいて生成されること
    を特徴とするパイプラインプロセッサ。
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