JP2001099059A - ピストン式圧縮機 - Google Patents

ピストン式圧縮機

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JP2001099059A
JP2001099059A JP28253099A JP28253099A JP2001099059A JP 2001099059 A JP2001099059 A JP 2001099059A JP 28253099 A JP28253099 A JP 28253099A JP 28253099 A JP28253099 A JP 28253099A JP 2001099059 A JP2001099059 A JP 2001099059A
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Japan
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housing
mating surface
cylinder block
piston
compressor
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English (en)
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Shinya Yamamoto
真也 山本
Yoshiyuki Nakane
芳之 中根
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダブロック端面から圧縮機の外へ高圧冷
媒が漏れ出ることを抑制して、冷媒ガスの漏れに起因す
る圧縮機の性能低下を抑制する。 【解決手段】シリンダブロック1の前端面と前部ハウジ
ング2の後端面との間に構成される前部合わせ面F、及
びシリンダブロック1の後端面と後部ハウジング3の前
端面との間に構成される後部合わせ面Rの径外に、後部
ハウジング3に一体に設けられた筒部3aが位置し、こ
の筒部3aにより前部合わせ面F及び後部合わせ面Rが
隠蔽されている。筒部3aの前端面とモータハウジング
20の後端面20aとが接合されて、内部に密閉空間を
形成している。前部合わせ面F及び後部合わせ面Rにお
けるシール性が向上し、前部合わせ面F及び後部合わせ
面Rから高圧冷媒が圧縮機の外へ漏出することを抑制で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピストン式圧縮機に
関し、詳しくはシリンダブロック端面のシール性を向上
させたピストン式圧縮機に関する。本発明のピストン式
圧縮機は、車両空調用等の冷房装置に好適に利用するこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】従来、車両空調用の冷房装置に供される
ピストン式圧縮機(以下、単に「圧縮機」という。)と
して、内部にシリンダボアを形成するシリンダブロック
と、自己の後端面と該シリンダブロックの前端面との間
に構成される径方向に延在する前部合わせ面で該シリン
ダブロックの前部に接合され、駆動軸を回転可能に支承
する前部ハウジングと、自己の前端面と該シリンダブロ
ックの後端面との間に構成される径方向に延在する後部
合わせ面で該シリンダブロックの後部に接合され、内部
に吸入室及び吐出室を形成する後部ハウジングとを備え
たものが知られている。
【0003】この圧縮機では、シリンダボア内をピスト
ンが往復動することにより、外部から吸入室に帰還した
低圧冷媒がシリンダボア内に吸入されて圧縮された後、
高圧冷媒として吐出室に吐出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような圧縮機にお
いて、シリンダボア内で低圧冷媒が圧縮される際や圧縮
された高圧冷媒がシリンダボアから吐出室へ吐出される
際に、シリンダブロック端面から圧縮機の外へ高圧の冷
媒ガスが漏れ出ることがあると、漏れた分だけ圧縮され
る冷媒ガスの量が減るため、圧縮機の性能が低下すると
いう問題がある。
【0005】上記問題は、特に冷房装置を構成する閉回
路の高圧側圧力(圧縮機の吐出圧力)が冷媒の超臨界圧
力となるように作動する冷房装置(以下、適宜「超臨界
サイクルの冷房装置」という。)において顕著となる。
【0006】すなわち、超臨界サイクルの冷房装置にお
ける圧縮機では、冷媒ガスはその冷媒の臨界圧力を超え
る圧力まで圧縮される。例えば、臨界圧力が7.35M
Pa程度の二酸化炭素を冷媒として用いた場合、圧縮機
では10MPa程度の圧力まで冷媒ガスが圧縮される。
なお、冷媒としてフロン系冷媒を用いた場合、言い換え
れば吐出圧力及び吸入圧力ともに用いる冷媒の臨界圧力
未満の圧力で作動するような冷房装置(以下、適宜「亜
臨界サイクルの冷房装置」という。)においては、圧縮
機の吐出圧力は1〜3MPa程度であり、超臨界サイク
ルの冷房装置における圧縮機の吐出圧力は亜臨界サイク
ルの冷房装置のものと比べて極めて高い圧力となる。こ
のため、超臨界サイクルの冷房装置における圧縮機で
は、吐出圧力が高い分だけ、シリンダブロック端面から
高圧冷媒が漏れ易くなる。
【0007】特に、CO2 (二酸化炭素)冷媒を採用し
た場合、CO2 冷媒はゴムに対する透過性が高いという
特性を有することから、シリンダブロック端面をOリン
グでシールしても十分なシール性を確保することが困難
となる。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、シリンダブロック端面から圧縮機の外へ高圧冷媒
が漏れ出ることを抑制して、かかる冷媒ガスの漏れに起
因する圧縮機の性能低下を抑制することを解決すべき技
術課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載のピ
ストン式圧縮機は、内部にシリンダボアを形成するシリ
ンダブロックと、自己の後端面と該シリンダブロックの
前端面との間に構成される径方向に延在する前部合わせ
面で該シリンダブロックの前部に接合され、駆動軸を回
転可能に支承する前部ハウジングと、自己の前端面と該
シリンダブロックの後端面との間に構成される径方向に
延在する後部合わせ面で該シリンダブロックの後部に接
合され、少なくとも内部に吐出室を形成する後部ハウジ
ングとを備え、該駆動軸の駆動により該シリンダボア内
でピストンを往復動させることにより、冷媒の圧縮を行
った後に該吐出室へ高圧冷媒を吐出するピストン式圧縮
機において、前記前部ハウジング及び前記後部ハウジン
グの少なくとも一方は、前記前部合わせ面及び前記後部
合わせ面の径外に位置して該前部合わせ面及び該後部合
わせ面を隠蔽する筒部を有していることを特徴とするも
のである。
【0010】この圧縮機では、シリンダブロックの前端
面及び前部ハウジングの後端面間に構成される前部合わ
せ面と、シリンダブロックの後端面及び後部ハウジング
の前端面間に構成される後部合わせ面とが、これらの径
外に位置する筒部で隠蔽されることにより、外気と遮断
されている。このため、前部合わせ面及び後部合わせ面
におけるシール性が向上している。したがって、駆動軸
の駆動によりシリンダボア内をピストンが往復動して、
シリンダボア内で圧縮された高圧冷媒が吐出室に吐出さ
れる際に、シリンダボア内及び吐出室内の高圧冷媒が前
部合わせ面及び後部合わせ面を介して漏出することを抑
えることができる。よって、前部合わせ面及び後部合わ
せ面、言い換えればシリンダブロック端面から圧縮機の
外へ高圧冷媒が漏出することに起因する圧縮機の性能低
下を抑制することが可能となる。
【0011】しかも、上記筒部は、前部ハウジング及び
後部ハウジングの少なくとも一方に設けられているた
め、前部合わせ面及び後部合わせ面を隠蔽するための筒
部材等を別途設ける必要がなく、コスト面や構造の簡素
化の面で有利となる。
【0012】また、前部合わせ面及び後部合わせ面にお
けるシール性を確保するOリング等を省いたとしても、
高圧冷媒が圧縮機外へ漏出する問題はなく、これらの部
品の削減によってもコスト低減や構造の簡素化を図るこ
とができる。 (2)請求項2記載のピストン式圧縮機は、請求項1記
載のピストン式圧縮機において、前部ハウジングの前方
には駆動軸を駆動するモータ機構を有するモータハウジ
ングが位置し、該モータハウジング及び後部ハウジング
の少なくとも一方は、前部合わせ面及び後部合わせ面の
径外に位置して該前部合わせ面及び該後部合わせ面を隠
蔽する筒部を有し、該前部合わせ面及び該後部合わせ面
が該筒部で隠蔽された状態で該モータハウジングと該後
部ハウジングとが接合されていることを特徴とするもの
である。
【0013】この圧縮機では、前部ハウジングの前方に
位置して駆動軸駆動用のモータ機構を有するモータハウ
ジング及び後部ハウジングの少なくとも一方が前部合わ
せ面及び後部合わせ面を隠蔽する筒部を有し、該前部合
わせ面及び該後部合わせ面が該筒部で隠蔽された状態で
該モータハウジングと該後部ハウジングとが接合されて
いる。このため、後部ハウジングとモータハウジングと
により内部に密閉空間が形成され、たとえシリンダボア
内及び吐出室内の高圧冷媒が前部合わせ面及び後部合わ
せ面を介して漏出するようなことがあったとしても、漏
れ出た高圧冷媒は上記密閉空間内に留まり、圧縮機の外
へ漏出することはない。
【0014】また、後部ハウジングに設けられた筒部と
モータハウジングとの接合により内部に密閉空間が形成
されていることから、圧縮機内の密封性を高めるための
カバー部材等を別途設ける必要がなく、コスト面や構造
の簡素化の面で有利になるとともに、筒部及びモータハ
ウジング間の接合面におけるシール性を信頼性の高いも
のとすることにより、圧縮機内の密封信頼性を向上させ
ることができる。 (3)請求項3記載のピストン式圧縮機は、内部にシリ
ンダボアを形成するシリンダブロックと、自己の後端面
と該シリンダブロックの前端面との間に構成される径方
向に延在する前部合わせ面で該シリンダブロックの前部
に接合され、駆動軸を回転可能に支承する前部ハウジン
グと、自己の前端面と該シリンダブロックの後端面との
間に構成される径方向に延在する後部合わせ面で該シリ
ンダブロックの後部に接合され、少なくとも内部に吐出
室を形成する後部ハウジングと、前部ハウジングの前方
に位置し、内部に該駆動軸を駆動するモータ機構を有す
るモータハウジングとを備え、該駆動軸の駆動により該
シリンダボア内でピストンを往復動させることにより、
冷媒の圧縮を行った後に該吐出室へ高圧冷媒を吐出する
ピストン式圧縮機において、前記モータハウジングは、
前記前部合わせ面及び前記後部合わせ面の径外に位置し
て該前部合わせ面及び該後部合わせ面を隠蔽する筒部を
有し、該筒部の後端には、前記後部ハウジングの後方に
位置して自己の前端面が該後部ハウジングの後端面に当
接するカバー部材が接合されていることを特徴とするも
のである。
【0015】この圧縮機では、前部合わせ面及び後部合
わせ面がモータハウジングの筒部で隠蔽されることによ
り外気と遮断されて、前部合わせ面及び後部合わせ面に
おけるシール性が向上しており、またモータハウジング
の筒部とカバー部材とが接合されて内部に密閉空間が形
成されている。このため、モータ機構による駆動軸の駆
動によりシリンダボア内をピストンが往復動して、シリ
ンダボア内で圧縮された高圧冷媒が吐出室に吐出される
際に、シリンダボア内及び吐出室内の高圧冷媒が前部合
わせ面及び後部合わせ面を介して漏出することを抑える
ことができるとともに、たとえ高圧冷媒が前部合わせ面
及び後部合わせ面から漏出するようなことがあったとし
ても、漏れ出た高圧冷媒は筒部とカバー部材とで形成さ
れる密閉空間内に留まり、圧縮機の外へ漏出することは
ない。したがって、前部合わせ面及び後部合わせ面から
圧縮機の外へ高圧冷媒が漏出することに起因する圧縮機
の性能低下を抑制することができる。
【0016】しかも、上記筒部はモータハウジングに設
けられているため、前部合わせ面及び後部合わせ面を隠
蔽するための筒部材等を別途設ける必要がなく、コスト
面や構造の簡素化の面で有利になる。
【0017】また、モータハウジングの筒部とカバー部
材との接合により内部に密閉空間が形成されていること
から、筒部及びカバー部材間の接合面におけるシール性
を信頼性の高いものとすることにより、圧縮機内の密封
信頼性を向上させることができる。
【0018】さらに、前部合わせ面及び後部合わせ面に
おけるシール性を確保するOリング等を省いたとして
も、高圧冷媒が圧縮機外へ漏出する問題はなく、これら
の部品の削減によってもコスト低減や構造の簡素化を図
ることができる。
【0019】加えて、カバー部材の前端面は後部ハウジ
ングの後端面に面で当接しているため、吐出室内の高圧
力によりシリンダブロックに対して後部ハウジングが離
隔しようとするのをカバー部材で確実に受け止めること
ができる。したがって、カバー部材の前端面が後部ハウ
ジングの後端面に当接していない場合と比較して、後部
合わせ面において、高い密接性を維持して高いシール性
を維持することが可能となる。 (4)請求項4記載のピストン式圧縮機は、請求項2又
は3記載のピストン式圧縮機において、前部ハウジン
グ、シリンダブロック及び後部ハウジングは、モータハ
ウジング内で該前部ハウジング側に頭部を有するボルト
により共締めされていることを特徴とするものである。
【0020】この圧縮機では、モータハウジング内で前
部ハウジング側にボルトの頭部があることから、前部合
わせ面及び後部合わせ面からボルト及びボルト穴間を介
して高圧冷媒が漏出したとしても、その高圧冷媒はモー
タハウジングと後部ハウジングとで形成される密閉空間
内に留まり、圧縮機外へ漏出することはない。したがっ
て、ボルト及びボルト穴間におけるシール性を確保する
ためのワッシャを省いたとしても、高圧冷媒が圧縮機外
へ漏出する問題はなく、シールワッシャの省略によるコ
スト低減を図ることができる。 (5)請求項5記載のピストン式圧縮機は、請求項1、
2、3又は4記載のピストン式圧縮機において、ピスト
ンは単頭のものであり、該ピストンは駆動軸に対して所
定の傾角の下で同期回転可能に支承された斜板により従
動させられることを特徴とするものである。 (6)請求項6記載のピストン式圧縮機は、請求項5記
載のピストン式圧縮機において、斜板とピストンとの間
には前後一対のシューが設けられていることを特徴とす
るものである。 (7)請求項7記載のピストン式圧縮機は、請求項1、
2、3、4、5又は6記載のピストン式圧縮機におい
て、吐出ガスを冷媒の超臨界圧力で吐出することを特徴
とするものである。
【0021】圧縮機が吐出ガスを冷媒の超臨界圧力で吐
出する場合、前述したようにシリンダブロック端面(前
部合わせ面及び後部合わせ面)から高圧冷媒が漏れ易く
なるという問題がある。この点、この圧縮機では上述の
とおり、前部合わせ面及び後部合わせ面が筒部で隠蔽さ
れることによりシール性が向上しており、前部合わせ面
及び後部合わせ面からの高圧冷媒の漏出を抑制すること
ができる。したがって、圧縮機が吐出ガスを冷媒の超臨
界圧力で吐出する場合であっても、高圧冷媒の漏出に起
因する圧縮機の性能低下を抑制することが可能となる。 (8)請求項8記載のピストン式圧縮機は、請求項7記
載のピストン式圧縮機において、冷媒は二酸化炭素であ
ることを特徴とするものである。
【0022】CO2 冷媒を採用した場合、前述したよう
にシリンダブロック端面(前部合わせ面及び後部合わせ
面)をOリングでシールしても十分なシール性を確保す
ることが困難となるが、この圧縮機では上述のとおり、
前部合わせ面及び後部合わせ面からの高圧冷媒の漏出を
筒部で抑制することができる。したがって、CO2 冷媒
を採用する場合であっても、高圧冷媒の漏出に起因する
圧縮機の性能低下を抑制することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照しつつ説明する。
【0024】(実施形態1)本実施形態1は、請求項
1、2、4、5、6、7又は8に係る発明を具現化した
ものである。
【0025】図1に示す圧縮機1は、車両空調用の冷房
装置であって、超臨界サイクルの冷房装置に供するもの
である。すなわち、かかる冷房装置は、圧縮機、図示し
ない放熱用熱交換器としてのガスクーラ、絞り手段とし
ての膨張弁、吸熱用熱交換器としての蒸発器及び気液分
離器としてのアキュムレータが直列接続された閉回路か
らなり、圧縮機の吐出圧力(該回路の高圧側圧力)が該
回路を循環する冷媒の超臨界圧力となるように作動す
る。そして、冷媒として、二酸化炭素(CO2 )が用い
られている。なお、冷媒としては、二酸化炭素(C
2 )の他に、エチレン(C2 4 )、デイボラン(B
2 6 )、エタン(C2 6 )や酸化窒素等を採用する
こともできる。
【0026】この圧縮機は、後方側に圧縮機構部Cを備
え、前方側にモータ機構部Mを備えている。
【0027】圧縮機構部Cでは、シリンダブロック1の
前端側に前部ハウジング2が接合され、シリンダブロッ
ク1の後端側に弁板(図示せず)を挟持してリアハウジ
ング3が接合されている。シリンダブロック1と前部ハ
ウジング2とによって形成されるクランク室4内には、
前端が前部ハウジング2からモータ機構部M側に延出さ
れた駆動軸5が収容され、駆動軸5の後端はシリンダブ
ロック1との間に設けられたラジアル軸受6によって回
転可能に支持されている。また、シリンダブロック1に
は駆動軸5を取り囲む位置に複数個のシリンダボア7が
穿設されており、各シリンダボア7には後端側に首部8
aをもつ単頭形のピストン8がそれぞれ往復動可能に収
容されている。
【0028】クランク室4内において、駆動軸5には斜
板9が同期回転可能に固着されており、斜板9と前部ハ
ウジング2との間にスラスト軸受10が介在されてい
る。斜板9とピストン8の首部8aとの間には前後一対
のシュー11、11が介在されている。こうして駆動軸
5に対して一定の傾角の下で同期回転可能に支承された
斜板8の回転運動は、シュー11、11を介してピスト
ン8の前後往復運動に変換され、ピストン8がシリンダ
ボア7内を往復動する。
【0029】また、リアハウジング3内には、中央側に
吐出室12が形成され、この吐出室12の外側に吸入室
13が形成されている。そして、各ピストン8の端面が
各シリンダボア7との間で形成する各圧縮室と吐出室1
2とは、弁板に形成された各吐出孔(図示せず)により
連通されており、各吐出孔は吐出室12側において吐出
弁(図示せず)によって開閉可能になされている。ま
た、各圧縮室と吸入室13とは、弁板に形成された各吸
入孔(図示せず)により連通されており、各吸入孔は各
圧縮室側において吸入弁(図示せず)によって開閉可能
になされている。なお、吸入室13は冷房装置の冷凍回
路を構成するアキュムレータに配管を介して接続され、
吐出室12は冷房装置の冷凍回路を構成するガスクーラ
に配管を介して接続されている。
【0030】そして、この圧縮機構部Cにおいては、後
部ハウジング3は、前部ハウジング2の後端面とシリン
ダブロック1の前端面との間に構成される径方向に延在
する前部合わせ面F、及び後部ハウジング3の前端面と
シリンダブロック1の後端面との間に構成される径方向
に延在する後部合わせ面Rの径外に位置して該前部合わ
せ面F及び該後部合わせ面Rを隠蔽する筒部3aを一体
に有している。筒部3aは後部ハウジング1から前部ハ
ウジング2の前端面まで延びており、この筒部3aの内
周面にシリンダブロック1及び前部ハウジング2が嵌合
固定されている。
【0031】また、この圧縮機構部Cにおいては、前部
ハウジング2、シリンダブロック1及び後部ハウジング
3は、後述するモータハウジング20内で前部ハウジン
グ2側に頭部14aを有するボルト14により共締めさ
れている。
【0032】さらに、この圧縮機構部Cにおいては、前
部合わせ面F及び該後部合わせ面Rには、シール部材と
してのOリングが介在されていない。
【0033】一方、駆動軸5を駆動するモータ機構を有
するモータ機構部Mにおいては、リヤ側(圧縮機構部C
側)を開口したモータハウジング20が前部ハウジング
2の前方に位置している。このモータハウジング20の
開口端(後端面)20aは、上記前部合わせ面F及び上
記後部合わせ面Rを隠蔽する筒部3aの前端面に、該前
部合わせ面F及び該後部合わせ面Rの径の外周付近を避
けた位置で、溶接により接合されている。こうして、後
部ハウジング3とモータハウジング20とにより内部に
密閉空間が形成されている。
【0034】圧縮機構部Cからモータハウジング20内
に延びる駆動軸5の前端は、モータハウジング20の前
端壁の内側中央部に一体形成された軸受筒部20bの内
周面にラジアル軸受21を介して回転可能に支持されて
いる。また、駆動軸5には、モータハウジング20内に
おいて、ロータ22が嵌合固定されている。そして、こ
のロータ22と対応してモータハウジング20の内周面
には巻線23が所定位置に固定されている。なお、巻線
23は、リード線(図示せず)により外部の直流電源
(図示せず)と接続されており、この直流電源によりモ
ータ機構部Mは駆動されるようになっている。
【0035】以上のように構成されたこの圧縮機では、
直流電源からの給電によりモータ機構部Mが駆動されれ
ば、ロータ22が回転し、駆動軸5を回転させる。かか
る駆動軸5の回転により駆動軸5と同期して斜板9が所
定の一定傾角の下で回転され、一対のシュー11、11
を介してピストン8がシリンダボア7内を往復動する。
これにより、アキュムレータから吸入室13内に帰還し
た低圧冷媒がシリンダボア7の圧縮室内に吸入されて圧
縮された後、高圧冷媒として吐出室12に吐出される。
なお、吐出室12に吐出された高圧冷媒は、ガスクーラ
に送出される。
【0036】この際、冷媒としてCO2 を使用する本実
施形態に係る冷房装置では、圧縮機が吐出ガスを冷媒の
超臨界圧力(10MPa程度の圧力)で吐出する。かか
る場合、吐出圧力が特に高いことから、前部合わせ面F
及び後部合わせ面Rから高圧冷媒が漏れ易くなる。ま
た、CO2 冷媒はゴムに対する透過性が高いことから、
Oリングでシールしても十分なシール性を確保すること
が困難となる。
【0037】この点、本実施形態の圧縮機の圧縮機構部
Cでは、前部合わせ面F及び後部合わせ面Rが、これら
の径外に位置するように後部ハウジング3に一体に設け
られた筒部3aで隠蔽されることにより、外気と遮断さ
れていることから、前部合わせ面F及び後部合わせ面R
におけるシール性が向上している。また、前部合わせ面
F及び後部合わせ面Rが筒部3aで隠蔽された状態で筒
部3aの前端面とモータハウジング20の後端面20a
とが接合されることにより、内部に密閉空間が形成され
ているので、たとえシリンダボア7の圧縮室内及び吐出
室12内の高圧冷媒が前部合わせ面F及び後部合わせ面
Rを介して漏出するようなことがあったとしても、漏れ
出た高圧冷媒は上記密閉空間内に留まり、圧縮機の外へ
漏出することはない。したがって、シリンダボア7の圧
縮室内で圧縮された高圧冷媒が吐出室12に吐出される
際に、圧縮室内及び吐出室12内の高圧冷媒が前部合わ
せ面F及び後部合わせ面Rを介して圧縮機の外へ漏出す
ることを抑えることができる。よって、この圧縮機は、
冷媒としてCO2 を採用する場合であっても、前部合わ
せ面F及び後部合わせ面R、言い換えればシリンダブロ
ック1の端面から圧縮機の外へ高圧冷媒が漏出すること
に起因する圧縮機の性能低下を抑制することが可能とな
る。
【0038】しかも、上記筒部3aは、後部ハウジング
3に一体に設けられているため、前部合わせ面F及び後
部合わせ面Rを隠蔽するための筒部材等を別途設ける必
要がなく、また後部ハウジング3に一体に設けられた筒
部3aとモータハウジング20との接合により内部に密
閉空間が形成されているため、圧縮機内の密封性を高め
るためのカバー部材等を別途設ける必要がない。したが
って、コスト面や構造の簡素化の面で有利になるととも
に、筒部3a及びモータハウジング20間の接合面にお
けるシール性を信頼性の高いものとすることにより、圧
縮機内の密封信頼性を向上させることができる。
【0039】また、前部合わせ面F及び後部合わせ面R
におけるシール性を確保するためのOリング等を省くこ
とができ、これらの部品の削減によってもコスト低減や
構造の簡素化を図ることができる。
【0040】さらに、前部ハウジング2、シリンダブロ
ック1及び後部ハウジング3は、モータハウジング20
内で前部ハウジング2側に頭部14aを有するボルト1
4により共締めされていることから、前部合わせ面F及
び後部合わせ面Rからボルト14及びボルト穴間を介し
て高圧冷媒が漏出したとしても、その高圧冷媒はモータ
ハウジング20と後部ハウジング3とで形成される密閉
空間内に留まり、圧縮機外へ漏出することはない。した
がって、ボルト14及びボルト穴間におけるシール性を
確保するためのワッシャを省いたとしても、高圧冷媒が
圧縮機外へ漏出する問題はなく、シールワッシャの省略
によるコスト低減を図ることができる。
【0041】(実施形態2)図2に示す本実施形態2
は、請求項1、2、4、5、6、7又は8に係る発明を
具現化したものである。
【0042】この圧縮機では、後部ハウジング3が、後
部合わせ面Rの径外に位置して該後部合わせ面Rを隠蔽
するようにシリンダブロック1の略中央部分まで延びる
筒部3aを一体に有するとともに、モータハウジング2
0が、前部合わせ面Fの径外に位置して該前部合わせ面
Fを隠蔽するようにシリンダブロック1の略中央部分ま
で延びる筒部20cを一体に有している。そして、後部
ハウジング3の筒部3aが後部合わせ面Rを隠蔽すると
ともに、モータハウジング20の筒部20cが前部合わ
せ面Fを隠蔽した状態で、後部ハウジング3の筒部3a
の前端面とモータハウジング20の筒部20cの後端面
とが溶接により接合されて、内部に密閉空間を形成して
いる。
【0043】その他の構成は、前記実施形態1と同様で
ある。
【0044】したがって、この圧縮機も前記実施形態1
と同様の作用効果を奏する。
【0045】(実施形態3)図3に示す本実施形態3
は、請求項1、2、4、5、6、7又は8に係る発明を
具現化したものである。
【0046】この圧縮機では、モータハウジング20
が、前部合わせ面F及び後部合わせ面Rの径外に位置し
て該前部合わせ面F及び該後部合わせ面Rを隠蔽するよ
うに後部ハウジング3まで延びる筒部20cを一体に有
している。そして、モータハウジング20の筒部20c
が前部合わせ面F及び後部合わせ面Rを隠蔽した状態
で、モータハウジング20の筒部20cの後端面と後部
ハウジング3の前面とが溶接により接合されて、内部に
密閉空間を形成している。
【0047】その他の構成は、前記実施形態1と同様で
ある。
【0048】したがって、この圧縮機も前記実施形態1
と同様の作用効果を奏する。
【0049】なお、本実施形態3では、モータハウジン
グ20の筒部20cの後端面と後部ハウジング3の前面
とを接合する例について示したが、筒部20cの後端の
内周面と後部ハウジング3の外周面とを接合するように
してもよい。
【0050】(実施形態4)図4に示す本実施形態4
は、請求項1、2、4、5、6、7又は8に係る発明を
具現化したものである。
【0051】この圧縮機では、モータハウジング20が
略板状とされ、後部ハウジング3が、前部合わせ面F及
び後部合わせ面Rの径外に位置して該前部合わせ面F及
び該後部合わせ面Rを隠蔽するようにモータハウジング
20まで延びる筒部3aを一体に有している。そして、
後部ハウジング3の筒部3aが前部合わせ面F及び後部
合わせ面Rを隠蔽した状態で、後部ハウジング3の筒部
3aの前端面とモータハウジング20の後面とが溶接に
より接合されて、内部に密閉空間を形成している。な
お、モータ機構部Mを構成する巻線23は筒部3aの内
周面に固定されている。
【0052】その他の構成は、前記実施形態1と同様で
ある。
【0053】したがって、この圧縮機も前記実施形態1
と同様の作用効果を奏する。
【0054】なお、本実施形態4では、後部ハウジング
3の筒部3aの前端面とモータハウジング20の後面と
を接合する例について示したが、筒部3aの前端の内周
面とモータハウジング20の外周面とを接合するように
してもよい。
【0055】(実施形態5)図5に示す本実施形態5
は、請求項1、3、4、5、6、7又は8に係る発明を
具現化したものである。
【0056】この圧縮機では、モータハウジング20
が、前部合わせ面F及び後部合わせ面Rの径外に位置し
て該前部合わせ面F及び該後部合わせ面Rを隠蔽するよ
うに後部ハウジング3の後方まで延びる筒部20cを一
体に有している。そして、この筒部20cの後端の内周
面には、後部ハウジング3の後方に位置して自己の前端
面が後部ハウジング3の後端面に全面で当接し、剛体よ
りなるカバー部材30の外周面が溶接により接合されて
いる。なお、前部ハウジング2、シリンダブロック1及
び後部ハウジング3は、モータハウジング20の筒部2
0cの内周面に嵌合固定されている。
【0057】その他の構成は、前記実施形態1と同様で
ある。
【0058】この圧縮機では、前部合わせ面F及び後部
合わせ面Rがモータハウジング20の筒部20cで隠蔽
されることにより外気と遮断されて、前部合わせ面F及
び後部合わせ面Rにおけるシール性が向上しており、ま
たモータハウジング20の筒部20cとカバー部材30
とが接合されて内部に密閉空間が形成されている。この
ため、モータ機構部Mによる駆動軸5の駆動によりシリ
ンダボア7内をピストン8が往復動して、シリンダボア
7の圧縮室内で圧縮された高圧冷媒が吐出室12に吐出
される際に、シリンダボア7の圧縮室内及び吐出室12
内の高圧冷媒が前部合わせ面F及び後部合わせ面Rを介
して漏出することを抑えることができるとともに、たと
え高圧冷媒が前部合わせ面F及び後部合わせ面Rから漏
出するようなことがあったとしても、漏れ出た高圧冷媒
はモータハウジング20の筒部20cとカバー部材30
とで形成される密閉空間内に留まり、圧縮機の外へ漏出
することはない。したがって、前部合わせ面F及び後部
合わせ面Rから圧縮機の外へ高圧冷媒が漏出することに
起因する圧縮機の性能低下を抑制することができる。
【0059】しかも、上記筒部20cはモータハウジン
グ20に一体に設けられているため、前部合わせ面F及
び後部合わせ面Rを隠蔽するための筒部材等を別途設け
る必要がなく、コスト面や構造の簡素化の面で有利にな
る。
【0060】また、モータハウジング20の筒部20c
とカバー部材30との接合により内部に密閉空間が形成
されていることから、筒部20c及びカバー部材30間
の接合面におけるシール性を信頼性の高いものとするこ
とにより、圧縮機内の密封信頼性を向上させることがで
きる。
【0061】さらに、前部合わせ面F及び後部合わせ面
Rにおけるシール性を確保するためのOリング等を省く
ことができ、これらの部品の削減によってもコスト低減
や構造の簡素化を図ることができる。
【0062】加えて、カバー部材30の前端面は後部ハ
ウジング3の後端面に全面で当接しているため、吐出室
12内の高圧力によりシリンダブロック1に対して後部
ハウジング3が離隔しようとするのをカバー部材3の全
体で確実に受け止めることができる。しかも、カバー部
材30は筒部20c内に接合されており、筒部20cに
対してカバー部材30を剥離させようとする力(剥離
力)が筒部20cの内周面とカバー部材30の外周面と
の間でせん断で働くことから、筒部20cの後端面とカ
バー部材30の前端面とが接合されて上記剥離力が当該
両面間で引張りで働く場合と比較して、接合強度が高く
なる。また、カバー部材30が剛体よりなるため、カバ
ー部材30自身の変形も防止されている。したがって、
吐出室12内の高圧力によりシリンダブロック1に対し
て後部ハウジング3が離隔しようとするのをカバー部材
3の全体でより確実に受け止めることができる。よっ
て、後部合わせ面Rにおいて、高い密接性を維持して高
いシール性を維持することが可能となる。
【0063】なお、本実施形態5では、モータハウジン
グ20の筒部20cの内周面とカバー部材30の外周面
とを接合する例について示したが、筒部20cの後端面
とカバー部材30の前端面とを接合するようにしてもよ
い。
【0064】(実施形態6)本実施形態6は、請求項
1、5、6、7又は8に係る発明を具現化したものであ
る。
【0065】この圧縮機では、後部ハウジング3が、後
部合わせ面Rの径外に位置して該後部合わせ面Rを隠蔽
するようにシリンダブロック1の略中央部分まで延びる
筒部3aを一体に有するとともに、前部ハウジング2
が、前部合わせ面Fの径外に位置して該前部合わせ面F
を隠蔽するようにシリンダブロック1の略中央部分まで
延びる筒部2aを一体に有している。そして、後部ハウ
ジング3の筒部3aが後部合わせ面Rを隠蔽するととも
に、前部ハウジング2の筒部2aが前部合わせ面Fを隠
蔽した状態で、後部ハウジング3の筒部3aの前端面と
前部ハウジング2の筒部2aの後端面とが溶接により接
合されて、内部に密閉空間を形成している。
【0066】また、前部ハウジング2は前端壁の中央に
ボス部2bを有しており、駆動軸5の前端側がボス部2
bとの間に設けられたラジアル軸受2cによって回転可
能に支持されている。
【0067】この圧縮機では、モータ機構部Mの代わり
にエンジンの動力を駆動源とし、駆動軸5の前端に結合
された電磁クラッチ(図示せず)を介して、エンジンの
動力が駆動軸5に伝達される。
【0068】その他の構成は、前記実施形態1と同様で
ある。
【0069】したがって、この圧縮機も前記実施形態1
と同様の作用効果を奏する。
【0070】なお、本実施形態6では、後部ハウジング
3の筒部3aで後部合わせ面Rを隠蔽するとともに前部
ハウジング2の筒部2aで前部合わせ面Fを隠蔽する例
について示したが、後部ハウジング3の筒部3aのみで
前部合わせ面F及び後部合わせ面Rの双方を隠蔽し、こ
の筒部3aの前端と前部ハウジング2とを接合したり、
あるいは前部ハウジング2の筒部2aのみで前部合わせ
面F及び後部合わせ面Rの双方を隠蔽し、この筒部2a
の後端と後部ハウジング3とを接合したりしてもよい。
【0071】また、前述の実施形態1〜6では、冷媒と
して二酸化炭素を用いた超臨界サイクルの冷房装置に適
用する例について説明したが、本発明の圧縮機は冷媒と
してフロン系冷媒等を用いる亜臨界サイクルの冷房装置
に適用しうることは勿論である。
【0072】さらに、前述の実施形態1〜6では、単頭
形のピストンを前後一対のシューで斜板に係留した固定
容量型の圧縮機を示したが、両頭形のピストンとした
り、ロッドを介して単頭形のピストンを斜板と係留した
り、あるいは可変容量型の圧縮機としたりすることも勿
論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施形態2の圧縮機の縦断面図である。
【図3】実施形態3の圧縮機の縦断面図である。
【図4】実施形態4の圧縮機の縦断面図である。
【図5】実施形態5の圧縮機の縦断面図である。
【図6】実施形態6の圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…前部ハウジング 2a
…筒部 3…後部ハウジング 3a…筒部 5
…駆動軸 7…シリンダボア 8…ピストン 9
…斜板 11…シュー 12…吐出室 1
3…吸入室 14…ボルト 20…モータハウジング 20c…筒部 30…カバー部材 C…圧縮機構部 M…モータ機構部 F…前部合わせ面 R…後部合わせ面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にシリンダボアを形成するシリンダブ
    ロックと、自己の後端面と該シリンダブロックの前端面
    との間に構成される径方向に延在する前部合わせ面で該
    シリンダブロックの前部に接合され、駆動軸を回転可能
    に支承する前部ハウジングと、自己の前端面と該シリン
    ダブロックの後端面との間に構成される径方向に延在す
    る後部合わせ面で該シリンダブロックの後部に接合さ
    れ、少なくとも内部に吐出室を形成する後部ハウジング
    とを備え、該駆動軸の駆動により該シリンダボア内でピ
    ストンを往復動させることにより、冷媒の圧縮を行った
    後に該吐出室へ高圧冷媒を吐出するピストン式圧縮機に
    おいて、 前記前部ハウジング及び前記後部ハウジングの少なくと
    も一方は、前記前部合わせ面及び前記後部合わせ面の径
    外に位置して該前部合わせ面及び該後部合わせ面を隠蔽
    する筒部を有していることを特徴とするピストン式圧縮
    機。
  2. 【請求項2】前部ハウジングの前方には駆動軸を駆動す
    るモータ機構を有するモータハウジングが位置し、該モ
    ータハウジング及び後部ハウジングの少なくとも一方
    は、前部合わせ面及び後部合わせ面の径外に位置して該
    前部合わせ面及び該後部合わせ面を隠蔽する筒部を有
    し、該前部合わせ面及び該後部合わせ面が該筒部で隠蔽
    された状態で該モータハウジングと該後部ハウジングと
    が接合されていることを特徴とする請求項1記載のピス
    トン式圧縮機。
  3. 【請求項3】内部にシリンダボアを形成するシリンダブ
    ロックと、自己の後端面と該シリンダブロックの前端面
    との間に構成される径方向に延在する前部合わせ面で該
    シリンダブロックの前部に接合され、駆動軸を回転可能
    に支承する前部ハウジングと、自己の前端面と該シリン
    ダブロックの後端面との間に構成される径方向に延在す
    る後部合わせ面で該シリンダブロックの後部に接合さ
    れ、少なくとも内部に吐出室を形成する後部ハウジング
    と、前部ハウジングの前方に位置し、内部に該駆動軸を
    駆動するモータ機構を有するモータハウジングとを備
    え、該駆動軸の駆動により該シリンダボア内でピストン
    を往復動させることにより、冷媒の圧縮を行った後に該
    吐出室へ高圧冷媒を吐出するピストン式圧縮機におい
    て、 前記モータハウジングは、前記前部合わせ面及び前記後
    部合わせ面の径外に位置して該前部合わせ面及び該後部
    合わせ面を隠蔽する筒部を有し、該筒部の後端には、前
    記後部ハウジングの後方に位置して自己の前端面が該後
    部ハウジングの後端面に当接するカバー部材が接合され
    ていることを特徴とするピストン式圧縮機。
  4. 【請求項4】前部ハウジング、シリンダブロック及び後
    部ハウジングは、モータハウジング内で該前部ハウジン
    グ側に頭部を有するボルトにより共締めされていること
    を特徴とする請求項2又は3記載のピストン式圧縮機。
  5. 【請求項5】ピストンは単頭のものであり、該ピストン
    は駆動軸に対して所定の傾角の下で同期回転可能に支承
    された斜板により従動させられることを特徴とする請求
    項1、2、3又は4記載のピストン式圧縮機。
  6. 【請求項6】斜板とピストンとの間には前後一対のシュ
    ーが設けられていることを特徴とする請求項5記載のピ
    ストン式圧縮機。
  7. 【請求項7】吐出ガスを冷媒の超臨界圧力で吐出するこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    ピストン式圧縮機。
  8. 【請求項8】冷媒は二酸化炭素であることを特徴とする
    請求項7記載のピストン式圧縮機。
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