JP2002005026A - ピストン式圧縮機 - Google Patents

ピストン式圧縮機

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JP2002005026A
JP2002005026A JP2000181465A JP2000181465A JP2002005026A JP 2002005026 A JP2002005026 A JP 2002005026A JP 2000181465 A JP2000181465 A JP 2000181465A JP 2000181465 A JP2000181465 A JP 2000181465A JP 2002005026 A JP2002005026 A JP 2002005026A
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cylinder block
housing
chamber
piston
drive shaft
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Application number
JP2000181465A
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Hisaya Yokomachi
尚也 横町
Tatsuya Koide
達也 小出
Junya Suzuki
潤也 鈴木
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1081Casings, housings

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの密閉性を向上させるとともに、
生産性を向上させることができるピストン式圧縮機を提
供する。 【解決手段】 フロントハウジング12とリヤハウジン
グ13とで形成した内部空間に外気から遮断された状態
でシリンダブロック15を配置する。両ハウジング1
2,13は、シリンダブロック15が固定ボルト15B
によってフロントハウジング12に収容固定された状態
で接合されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストン式圧縮機
に係り、詳しくはシリンダブロックがハウジング内に配
置されるとともにピストンが駆動軸の軸方向へ往復動さ
れるピストン式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピストン式圧縮機には、冷媒を
圧縮するピストンが収容されるシリンダボアが形成され
たシリンダブロックと、該シリンダブロックを前後から
挟み込むように隣接配置される二つのハウジング部材と
が備えられている。前記二つのハウジング部材の一方に
は、冷媒が通過する吸入及び吐出室が形成され、他方に
は、駆動軸の回転に基づき前記ピストンを往復動させる
クランク機構が配置されるクランク室が形成されてい
る。この構成においては、前記シリンダブロック及び二
つのハウジング部材が外気にさらされた状態で接合され
ていることが多く、前記シリンダブロックと前記二つの
ハウジング部材との接合部の全てが外気にさらされるこ
とが多かった。前記接合部は前記圧縮機のハウジング内
の冷媒などの流体が外部に漏れ出す可能性が比較的高い
箇所であり、外気にさらされる前記接合部が複数存在す
ることは、前記流体の外部への漏出の可能性が大きくな
ることを意味している。
【0003】この流体漏出の可能性を低減させるための
対策の一つとして、外気にさらされる前記接合部の数を
減らすことが考えられる。この例としては、特開平10
−306773公報に開示された構成があげられる。こ
の構成では、前記シリンダブロックを前記二つのハウジ
ングで形成した内部空間に配置している。前記公報に開
示された構成では、例えば、図4に示すように、シリン
ダブロック101を、前記二つのハウジング部材として
のフロントハウジング102及びリヤハウジング103
で形成した内部空間に配置するようにしている。この構
成によれば、外気にさらされる前記両ハウジングの接合
部104を一箇所に減らすことが可能になり、前記内部
空間側の流体が外部に漏出する可能性を小さくすること
が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した構成では、シリンダブロック101を両ハウジン
グ102,103の何れか一方に予め固定しておくとい
った配慮がなされているとは言えない状態である。この
場合、シリンダブロック101は、両ハウジング10
2,103が互いに接合された状態でのみ前記内部空間
において固定されることになる。これは、組立時におい
て、両ハウジング102,103を互いに接合する際
に、シリンダブロック101をはじめ前記クランク機構
や前記ピストンあるいは前記駆動軸などの互いに相対移
動可能な状態にある内部機構部品を正常稼動可能に配置
維持しながら前記接合作業を行う必要があることを意味
している。この状態で行われる前記組立作業は非常に困
難なものであり、生産性を著しく悪化させるものとな
る。
【0005】また、前記公報には、図4に示した構成と
は別に、シリンダブロックの全部をクランク室側に収容
した構成が開示されている。しかし、この構成では、ハ
ウジングを構成する2つのハウジング部材の接合部が、
前記吸入室及び吐出室の近傍に配置されるようになって
おり、各室の密閉性が低下する虞がある。
【0006】本発明の目的は、ハウジングの密閉性を向
上させるとともに、生産性を向上させることができるピ
ストン式圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、フロントハウジング
と、リヤハウジングと、両ハウジングによって形成され
た内部空間に外気から遮断された状態で配置されたシリ
ンダブロックと、該シリンダブロックに形成されたシリ
ンダボアに往復動可能に収容されたピストンと、該ピス
トンに作動連結された駆動軸とを備え、該駆動軸の回転
に基づく前記ピストンの前記駆動軸方向への往復動によ
り冷媒の吸入、圧縮及び吐出を行うピストン式圧縮機に
おいて、前記シリンダブロックを吐出室及び吸入室が形
成されたハウジングに収容固定した状態で、両ハウジン
グを接合したことを要旨とする。
【0008】フロントハウジングとリヤハウジングとに
よって構成されたハウジングの内部空間にシリンダブロ
ックを配置することで、ハウジング内の冷媒などの流体
が外部に漏れ出す可能性の比較的高い両ハウジングどう
しの接合部を減らすことができる。したがって、ハウジ
ングの密閉性が向上する。また、シリンダブロックを一
方のハウジングに収容固定した状態で、両ハウジングを
接合するようにした。このため、両ハウジングの接合作
業時などに、該ハウジングを傾けたり振動を与えたりし
た場合にも、シリンダブロックが前記ハウジング内でず
れたり、同ハウジングから外れたりすることがなくな
る。つまり、作業時における前記ハウジングの姿勢の自
由度が大きくなる。両ハウジング内には様々な可動部品
を収容する必要があり、両ハウジングを接合する際に
は、各可動部品が正常稼動可能な配置状態を維持しなが
らの慎重な組み付け作業が強いられるため、このような
状況下では、前記ハウジングの姿勢の自由度の増大によ
り、前記接合作業の作業性は飛躍的に向上する。つま
り、圧縮機の生産性を大幅に向上させることが可能にな
る。また、シリンダブロックを吐出室及び吸入室が形成
されたハウジングに収容固定したため、両ハウジングの
接合部を前記吐出室及び前記吸入室から離間させること
が容易になる。したがって、前記吐出室及び前記吸入室
の密閉性を高く保持することが容易になる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記シリンダブロックが、該シリンダ
ブロックの前記吐出室及び前記吸入室と対向する側と反
対側の端部が両ハウジングの接合部とほぼ同位置になる
ように配置されていることを要旨とする。
【0010】この発明によれば、シリンダブロックは、
吐出室及び吸入室が形成されたハウジングに、その全て
の部分または大部分が収容されるようになる。つまり、
前記吐出室及び前記吸入室と、両ハウジングの接合部と
の間隔を大きくとることができるため、ハウジングの密
閉性を向上させることが容易になる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記吐出室が、前記駆動軸の
径方向において前記吸入室の外側に配置されていること
を要旨とする。
【0012】この発明によれば、吸入室の容積を大きく
形成することが容易になる。吸入室の容積を大きく形成
することで、吸入室からシリンダボアに冷媒が吸入され
る際に発生する脈動の影響を小さくすることが可能な
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
うちいずれか一項に記載の発明において、前記シリンダ
ブロックが、前記吐出室及び吸入室が形成されたハウジ
ングにボルトにより締結固定され、該ボルトが前記内部
空間に収まるように配置されていることを要旨とする。
【0014】これにより、ハウジングの内外を連通する
ようなボルト挿通孔を形成する必要がなくなる。したが
って、ボルトがハウジングの外部に露出する構成に比較
して、ハウジングの密閉性を向上させることができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
うちいずれか一項に記載の発明において、前記シリンダ
ブロックが、前記吐出室及び吸入室が形成されたハウジ
ングに圧入固定されていることを要旨とする。
【0016】これにより、ボルトなどの固定用部材を特
段に用いることなくシリンダブロックをハウジングに固
定することができる。したがって、前記固定用部材を用
いてシリンダブロックを固定する構成に比較して、部品
点数を削減することが可能になる。また、シリンダブロ
ックとハウジングとの圧入による圧接部分では両部材
(シリンダブロック及びハウジング)が密着しているた
め冷媒などの流体が前記圧接部分を通過しにくい状態に
なっている。つまり、ハウジング内の流体が、前記圧接
部分を通過して両ハウジングの接合部に到達することが
困難な状態になる。したがって、ハウジングの密閉性を
向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態を図1に従って説明する。
【0018】図1に示すように、圧縮機10のハウジン
グ11はフロントハウジング12及びリヤハウジング1
3によって構成され、図示しない複数の通しボルトによ
って相互に接合固定されている。フロントハウジング1
2とリヤハウジング13との接合部14には図示しない
シール部材が配置され、両ハウジング12,13によっ
て形成された内部空間の密閉性を向上させるようになっ
ている。
【0019】前記内部空間には、シリンダブロック15
がフロントハウジング12側に挿入された状態で配置さ
れている。シリンダブロック15は、そのリヤ側の端部
15Cが接合部14とほぼ同位置になるように配置さ
れ、その大部分がフロントハウジング12に収容される
ようになっている。シリンダブロック15には貫通孔1
5Aが複数(図面には一つのみ示す)形成され、各貫通
孔15Aには、フロントハウジング12とシリンダブロ
ック15の前側(図1の左側)との間に介装された弁・
ポート形成体16を貫通するようにボルトとしての固定
ボルト15Bがシリンダブロック15の後側から貫挿さ
れている。固定ボルト15Bのネジ先端部分はフロント
ハウジング12のネジ穴(雌ネジ部)に螺合されてい
る。つまり、シリンダブロック15及び弁・ポート形成
体16は、固定ボルト15Bによってフロントハウジン
グ12に固定されるようになっている。なお、このネジ
止め状態において固定ボルト15Bは前記内部空間に収
まるように配置されており、ハウジング11の外部側に
は露出しないようになっている。
【0020】シリンダブロック15とリヤハウジング1
3とで囲まれた領域には、クランク室17が区画されて
いる。駆動軸18は、第1端部(図1の左側の端部)が
フロントハウジング12から突出し、第2端部がクラン
ク室17内に配置された状態でハウジング11に回転可
能に支承されている。フロントハウジング12には駆動
軸18の第1端部寄りと対応する位置に吸入室19が形
成され、吸入室19の駆動軸18の径方向外側には、吸
入室19を取り囲むようにほぼ環状の吐出室20が区画
形成されている。フロントハウジング12には吸入室1
9側の弁・ポート形成体16と対向する側に収容凹部2
1が形成されている。シリンダブロック15にはクラン
ク室17と吸入室19とを連通するように軸孔22が形
成されている。リヤハウジング13にはクランク室17
側に収容凹部23が形成されている。
【0021】駆動軸18は軸孔22、吸入室19、収容
凹部21及びフロントハウジング12に形成された挿通
孔を貫通した状態で、第2端部が収容凹部23内に配設
されたラジアルベアリング24を介して、中間部が軸孔
22内に配設されたラジアルベアリング25を介してシ
リンダブロック15及びリヤハウジング13に回転可能
に支持されている。なお、収容凹部21内には軸封装置
26が配設され、駆動軸18と収容凹部21との隙間を
封鎖するようになっている。
【0022】複数(図面には一つのみ示す)のシリンダ
ボア33は、駆動軸18を等角度間隔にて取り囲むよう
に並列にシリンダブロック15に形成されている。片頭
型のピストン34は、各シリンダボア33に往復動可能
に収容されている。シリンダボア33の前後開口は、弁
・ポート形成体16及びピストン34によって閉塞され
ており、シリンダボア33内にはピストン34の往復動
に応じて体積変化する圧縮室35が区画されている。
【0023】回転支持体としてのラグプレート36は、
クランク室17において駆動軸18の第2端部側に一体
回転可能に固定されている。ラグプレート36は第1の
スラストベアリング37を介してリヤハウジング13の
内壁面13Aに当接している。
【0024】カムプレートとしての斜板38は、貫通孔
38aに駆動軸18が貫通された状態でクランク室17
内に配設されている。ヒンジ機構39は、ラグプレート
36と斜板38との間に介在されている。ヒンジ機構3
9は、ラグプレート36から突設された2本の支持アー
ム40(1本のみ図示)と、各支持アーム40に形成さ
れたガイド孔41と、斜板38に固定された2本のガイ
ドピン(一本のみ図示)42とから構成されている。各
ガイドピン42は先端にガイド孔41と係合する球状部
42aを備えている。そして、斜板38は、ヒンジ機構
39を介したラグプレート36との間でのヒンジ連結及
び駆動軸18の支持により、ラグプレート36及び駆動
軸18と同期回転可能で、かつ駆動軸18の軸線方向へ
のスライド移動を伴いながら駆動軸18に対し傾動可能
となっている。ラグプレート36及びヒンジ機構39は
傾角制御手段を構成する。なお、斜板38には、駆動軸
18を挟んでヒンジ機構39と反対側にカウンタウェイ
ト部38bが一体に形成されている。
【0025】駆動軸18には軸孔22のクランク室17
寄りの大径部22aと対応する位置に係止リング(例え
ばサークリップ)43が固着されている。大径部22a
内には第2のスラストベアリング44が駆動軸18に挿
通された状態で収容され、係止リング43と第2のスラ
ストベアリング44との間の駆動軸18上には第1コイ
ルバネ45が巻装されている。このコイルバネ45は少
なくとも圧縮機10の運転停止時に駆動軸18を、内壁
面13Aに向けて付勢する。
【0026】軸孔22内において駆動軸18外周面とシ
リンダブロック15内面との間には、シールリング46
が設けられている。シールリング46は、軸孔22を介
してクランク室17内の圧力が吸入室19に漏れるのを
防止する。
【0027】ラグプレート36と斜板38との間におい
て駆動軸18上には、傾角減少バネとしての第2コイル
バネ47が巻装されている。このコイルバネ47は斜板
38をシリンダブロック15に接近する方向(即ち傾角
減少方向)に付勢する。
【0028】また、斜板38と係止リング43との間に
おいて駆動軸18上には、復帰バネとしての第3コイル
バネ48が設けられている。斜板38が大傾角状態にあ
るとき(例えば図1に実線で示す位置にあるとき)に
は、第3コイルバネ48は、自然長のまま駆動軸18の
周囲に単に存在するのみで斜板38やその他の部材に対
していかなる付勢作用も及ぼさない。他方、図1に鎖線
で示すように斜板38が小傾角状態に移行すると、第3
コイルバネ48は斜板38と係止リング43との間に挟
まれて収縮されると共に、係止リング43を支座として
コイルの収縮の程度に応じて斜板38をシリンダブロッ
ク15から離間する方向(即ち傾角増大方向)に付勢す
る。
【0029】ピストン34はシュー49を介して斜板3
8の周縁部に係留されている。従って、駆動軸18の回
転に伴う斜板38の回転運動が、シュー49を介してピ
ストン34の往復運動に変換される。
【0030】駆動軸18は、動力伝達機構50を介して
駆動源としてのエンジン51に作動連結されている。動
力伝達機構50は、外部からの電気制御によって動力の
伝達/遮断を選択可能なクラッチ機構(例えば電磁クラ
ッチ)であってもよく、又は、そのようなクラッチ機構
を持たない常時伝達型のクラッチレス機構(例えばベル
ト/プーリの組合せ)であってもよい。なお、本実施形
態では、クラッチレスタイプの動力伝達機構50が採用
されている。
【0031】弁・ポート形成体16には各圧縮室35に
対応して、吸入ポート52、同ポート52を開閉する吸
入弁53、吐出ポート54、及び同ポート54を開閉す
る吐出弁55が形成されている。また、弁・ポート形成
体16の吐出弁55よりも外側には、吐出弁55の最大
開度を規制するリテーナ56が設けられている。リテー
ナ56は吐出室20側に湾曲するように形成されてい
る。吸入ポート52を介して吸入室19と各圧縮室35
とが連通され、吐出ポート54を介して各圧縮室35と
吐出室20とが連通される。そして、吸入室19の冷媒
ガスは、各ピストン34の上死点位置から下死点位置へ
の往動により吸入ポート52及び吸入弁53を介して圧
縮室35に吸入される。圧縮室35に吸入された冷媒ガ
スは、ピストン34の下死点位置から上死点位置への復
動により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート54及
び吐出弁55を介して吐出室20に吐出される。
【0032】フロントハウジング12及びリヤハウジン
グ13にはクランク室17と吐出室20とを連通する給
気通路58が設けられ、給気通路58の途中には、該給
気通路58の開度を変更する制御弁59が設けられてい
る。
【0033】シリンダブロック15及び弁・ポート形成
体16には、クランク室17と吸入室19とを連通した
抽気通路60が設けられている。吸入室19と吐出室2
0とは、外部冷媒回路71で接続されている。外部冷媒
回路71は、凝縮器72、膨張弁73及び蒸発器74を
備えている。外部冷媒回路71と圧縮機10とで、車両
空調装置の冷凍回路が構成されている。この実施の形態
では冷媒として二酸化炭素が使用されている。
【0034】制御弁59は、例えば、図示しない外部制
御コンピュータからの信号に基づき給気通路58の開度
を変更し、吐出室20からクランク室17に供給される
高圧冷媒の流量を調節するようになっている。
【0035】圧縮機10の組立時においては、シリンダ
ブロック15が弁・ポート形成体16とともに固定ボル
ト15Bによってフロントハウジング12側に固定され
た状態で両ハウジング12,13が接合されるようにな
っている。なお、シリンダブロック15及び弁・ポート
形成体16と、フロントハウジング12との隙間を介し
た吐出室20側からクランク室17への冷媒などの流体
の漏出は、弁・ポート形成体16の前面側とフロントハ
ウジング12との間に設けられた図示しないシール部材
によって抑制されている。また、貫通孔15Aと固定ボ
ルト15Bとの隙間を介したクランク室17から吸入室
19への前記流体の漏出についても、貫通孔15Aと固
定ボルト15Bとの間に設けられた図示しないシール部
材によって抑制されるようになっている。
【0036】次に、前記のように構成された圧縮機の作
用を説明する。駆動軸18の回転に伴いラグプレート3
6及びヒンジ機構39を介して斜板38が一体回転さ
れ、斜板38の回転運動がシュー49を介して各ピスト
ン34の往復運動に変換される。この駆動の継続によっ
て圧縮室35では、冷媒の吸入、圧縮及び吐出が順次繰
り返される。外部冷媒回路71から吸入室19に供給さ
れた冷媒は、吸入ポート52を介して圧縮室35に吸入
され、ピストン34の移動による圧縮作用を受けた後、
吐出ポート54を介して吐出室20に吐出されて外部冷
媒回路71に送り出される。
【0037】そして、制御弁59の開度が冷房負荷に応
じて調整され、吐出室20とクランク室17との連通状
態が変更される。この変更によってクランク室17に供
給される冷媒ガスの流量が減少すると、抽気通路60を
介した吸入室19への冷媒ガスの逃がしにより、クラン
ク室17の圧力が次第に低下する。その結果、クランク
室17の圧力とシリンダボア33の圧力とのピストン3
4を介した差が小さくなるため、斜板38が最大傾斜角
側に変位される。従って、ピストン34のストローク量
が増大し、吐出容量が増大される。
【0038】逆に、前記変更によって吐出室20からク
ランク室17に供給される冷媒ガスの流量が増大し、抽
気通路60を介した吸入室19への冷媒ガスの逃がし量
を上回ると、クランク室17の圧力が次第に上昇してい
く。その結果、クランク室17の圧力とシリンダボア3
3の圧力とのピストン34を介した差が大きくなるた
め、斜板38が最小傾斜角側に変位される。従って、ピ
ストン34のストローク量が減少し、吐出容量が減少さ
れる。
【0039】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) シリンダブロック15を、フロントハウジング
12とリヤハウジング13とで形成された内部空間に外
気から遮断した状態で配置し、ハウジング11を構成す
る部材の接合部を、両ハウジング12,13の接合部1
4のみとした。これにより、ハウジング11内の冷媒な
どの流体が外部に漏れ出す可能性の比較的高い前記接合
部が減るため、ハウジング11の密閉性が向上する。ま
た、前記接合部の減少は、該接合部に設けられるシール
部材の削減をも可能にするため、コストダウンを図るこ
とができる。本実施形態において冷媒として使用されて
いる二酸化炭素は、フロン系の冷媒に比較してかなりの
高圧状態で使用されるため、この構成によって得られる
効果は大きなものとなる。
【0040】(2) シリンダブロック15をフロント
ハウジング12に固定した状態で両ハウジング12,1
3を接合するようにした。これにより、組立時にフロン
トハウジング12を傾けたり振動を与えたりした場合に
も、シリンダブロック15がフロントハウジング12内
でずれたり、フロントハウジング12から外れたりする
ことがなくなる。つまり、前述のシリンダブロック15
のフロントハウジング12への固定によりフロントハウ
ジング12の姿勢の自由度が大きくなる。ハウジング1
1内には様々な可動部品を収容する必要があり、両ハウ
ジング12,13を接合する際には、各可動部品が正常
稼動可能な配置状態を維持しながらの慎重な組み付け作
業が強いられる。そのため、このような状況下では、前
記フロントハウジング12の姿勢の自由度の増大によ
り、前記接合作業の作業性が飛躍的に向上する。つま
り、圧縮機10の生産性を大幅に向上させることが可能
になる。
【0041】また、シリンダブロック15をフロントハ
ウジング12に収容固定したため、両ハウジング12,
13の接合部14を高圧な吐出室20から離間させるこ
とができる。これにより、接合部14が、シリンダブロ
ック15のクランク室17寄りに配置される。クランク
室17は吐出室20に比較して低圧な領域であるため、
接合部14を吐出室20寄りに設けた場合に比較して、
接合部14に作用する冷媒などの流体の圧力を低減する
ことができる。したがって、前記流体が接合部14を通
過してハウジング11の外部に漏出しにくくなり、ハウ
ジング11の密閉性が向上する。
【0042】また、接合部14に作用する前記流体の圧
力が低減されれば、接合部14に設けるシール部材をよ
り低圧用に設定することが可能になるため、コストダウ
ンを図ることができる。
【0043】また、接合部14がクランク室17側に配
置されることで、同接合部14が吸入室19及び吐出室
20寄りに配置された場合に比較して、リヤハウジング
13の前記内部空間を区画する周壁部分の前後方向(駆
動軸18の軸方向)についての大きさが小さくなる。し
たがって、リヤハウジング13を製造する際の型を小さ
くすることができるとともに、前記周壁部分の内周側の
仕上げ機械加工などの負担を小さくすることができ、コ
ストダウンを図ることが可能になる。
【0044】(3) シリンダブロック15を、その端
部15Cが両ハウジング12,13の接合部14とほぼ
同位置になるように配置した。つまり、シリンダブロッ
ク15が、フロントハウジング12に、そのほぼ全部が
収容されるようになる。したがって、ハウジング11の
密閉性をさらに高く保持することができる。
【0045】(4) 吐出室20を、吸入室19に対し
て駆動軸18の径方向外側に配置した。これにより、吸
入室19の容積を大きく形成することが容易になる。吸
入室19の容積を大きく形成することで、吸入室19か
ら圧縮室35に冷媒が吸入される際に発生する脈動の、
外部冷媒回路71から吸入室19への冷媒吸入に対する
影響を小さくすることが可能なる。
【0046】(5) 例えば、フロントハウジング12
に固定ボルト15Bを外部から挿通可能なボルト挿通孔
を貫設し、シリンダブロック15に固定ボルト15Bを
ネジ止めするための雌ネジ部を形成して、シリンダブロ
ック15をフロントハウジング12にネジ止め固定する
ようにしたとする。この場合、前記貫通孔と、これに挿
通される固定ボルト15Bとの隙間は、ハウジング11
内の冷媒などの流体が外部に漏れ出ないようにするため
に何らかのシール手段を講じる必要が生じる。本実施形
態では、シリンダブロック15をフロントハウジング1
2側に固定する固定ボルト15Bを、ハウジング11の
内部空間に収まるように配置した。これにより、ハウジ
ング11の内外を連通するような前記ボルト挿通孔を形
成する必要がなくなる。したがって、固定ボルト15B
がハウジング11の外部に露出する構成に比較して、ハ
ウジング11の密閉性を向上させることができるととも
に、前記シール手段を設ける必要がなくなることからコ
ストダウンを図ることが可能になる。
【0047】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図2に従って説明する。この第2の実施形態
の圧縮機80は、前記第1の実施形態においてシリンダ
ブロック15の配設箇所や固定のしかたを変更したもの
であり、その他の点では第1の実施形態の圧縮機10と
同一の構成になっている。従って、第1の実施形態と共
通する構成部分については図面上に同一符号を付して重
複した説明を省略する。
【0048】シリンダブロック15は、フロントハウジ
ング12及びリヤハウジング13に跨るように配置され
ている。シリンダブロック15は両ハウジング12,1
3内に圧入されて固定されている。このとき、シリンダ
ブロック15の外周面と両ハウジング12,13の内周
面とは密着しており、冷媒などの流体が通過しにくくな
っている。第1の実施形態において設けられていた貫通
孔15A及び固定ボルト15Bは設けられていない。ま
た、第1の実施形態と同様に、接合部14には図示しな
いシール部材が配設されており、両ハウジング12,1
3によって形成された内部空間の密閉性を向上させるよ
うになっている。
【0049】弁・ポート形成体16は、シリンダブロッ
ク15の後側とリヤハウジング13との間に介装されて
いる。クランク室17は、シリンダブロック15とフロ
ントハウジング12とで囲まれた領域に区画されてい
る。
【0050】シリンダブロック15に形成された軸孔2
2には、駆動軸18の第2端部が配置されている。収容
凹部21は、クランク室17と連通した状態でフロント
ハウジング12に形成されている。吸入室19は、弁・
ポート形成体16を挟んで軸孔22のと対向しており、
軸孔22と圧力的に隔絶された状態で配設されている。
この第2の実施形態では、駆動軸18が吸入室19内に
配置されないようになっている。したがって、第1の実
施形態において設けられていたシールリング46は設け
られていない。駆動軸18は、収容凹部21及びフロン
トハウジング12に形成された挿通孔を貫通した状態
で、第2端部が軸孔22内に配設されたラジアルベアリ
ング24を介して、中間部が収容凹部21内に配設され
たラジアルベアリング25を介してフロントハウジング
12及びシリンダブロック15に回転可能に支持されて
いる。
【0051】ラグプレート36は、クランク室17にお
いて駆動軸18の中間部に一体回転可能に固定されてい
る。ラグプレート36は第1のスラストベアリング37
を介してフロントハウジング12の内壁面12Aに当接
している。
【0052】第2のスラストベアリング44を介して駆
動軸18を内壁面12Aに向けて付勢する第1コイルバ
ネ45に係合する係止リング43は、大径部22aの周
面側に固定されている。
【0053】第3コイルバネ48は、ラジアルベアリン
グ24の前側において駆動軸18上に設けられた係止リ
ング81と斜板38との間に設けられている。係止リン
グ81は、斜板38が大傾角状態にあるとき(例えば図
1に鎖線で示す位置にあるとき)には、斜板38やその
他の部材に対して付勢作用を及ぼさない。他方、小傾角
状態にあるとき(例えば図1に実線で示す位置にあると
き)には、係止リング81を支座として斜板38を傾角
増大方向に付勢する。
【0054】また、クランク室17と吐出室20とを連
通する給気通路58は、リヤハウジング13から、シリ
ンダブロック15及び弁・ポート形成体16を貫通する
ように形成されている。
【0055】圧縮機80の組立時において、フロントハ
ウジング12とリヤハウジング13との接合は、シリン
ダブロック15が両ハウジング12,13の一方に圧入
された状態で行われる。例えば、弁・ポート形成体16
をシリンダブロック15とリヤハウジング13とで挟み
込むようにしてシリンダブロック15をリヤハウジング
13に圧入し、該シリンダブロック15及び弁・ポート
形成体16をリヤハウジング13側に固定する。この固
定状態において、フロントハウジング12とリヤハウジ
ング13とを接合させる。この接合時には、シリンダブ
ロック15の一部がフロントハウジング12内に圧入さ
れる。
【0056】本実施形態では、第1の実施形態の
(1)、(2)及び(4)の効果と同様の効果の他に、
以下のような効果を得ることができる。 (6) シリンダブロック15をハウジング11に対し
て圧入して固定するようにした。これにより、ボルトな
どの固定用部材を特段に用いることなくシリンダブロッ
ク15をハウジング11に固定することができる。した
がって、前記固定用部材を用いてシリンダブロック15
を固定する構成に比較して、部品点数を削減することが
可能になる。また、シリンダブロック15とハウジング
11との圧入による圧接部分では両部材(シリンダブロ
ック15及びハウジング11)が密着しているため冷媒
などの流体が前記圧接部分を通過しにくい状態になって
いる。つまり、ハウジング11内の流体が、前記圧接部
分を通過して接合部14周辺に到達することが困難な状
態になる。したがって、ハウジング11の密閉性を向上
させることができる。また、これに伴い、接合部14の
シール部材をより低圧用に設定することができるため、
コストダウンを図ることが可能になる。
【0057】(7) シリンダブロック15を両ハウジ
ング12,13に圧入することで、接合部14を、この
圧入による圧接部分に配置するようにした。これによ
り、接合部14がクランク室17及び吐出室20の何れ
にも配置されなくなる。したがって、クランク室17及
び吐出室20の内圧が接合部14に直接的に作用するこ
とがなくなるため、ハウジング11の密閉性を更に向上
させることが可能になる。また、接合部14のシール部
材を更に低圧用に設定することができ、更なるコストダ
ウンを図ることが可能になる。
【0058】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 圧縮機を、クランク機構を挟んで前後にシリンダブ
ロックを備え、両頭型のピストンを往復動させる両頭式
としてもよい。
【0059】○ 圧縮機を、ピストン34のストローク
が変更不能な(ストロークが固定された)容量固定型と
してもよい。 ○ カムプレート(斜板38)が駆動軸18と一体回転
する構成に代えて、カムプレートが駆動軸に対して相対
回転可能に支持されて揺動するタイプ、例えば、揺動
(ワッブル)式としてもよい。
【0060】○ 冷媒は、二酸化炭素でなくてもよい。
例えば、フロン系のものでもよい。 ○ シリンダブロック15を、そのクランク機構側の端
部が接合部14とほぼ同位置になるように配置しなくて
もよい。
【0061】○ 吸入室19を、駆動軸18の径方向に
おける吐出室20の外側に配置してもよい。 ○ シリンダブロック15の、吐出室及び吸入室が形成
されたハウジング(第1の実施形態ではフロントハウジ
ング12、第2の実施形態ではリヤハウジング13)に
対する固定は、ボルト締めや圧入によるものでなくても
よい。例えば、接着や溶接によるものでもよい。また、
前記ハウジング側に爪部を形成して、シリンダブロック
15を前記ハウジングに挿入した状態で前記爪部を変形
させてシリンダブロック15を前記ハウジングにカシメ
固定するようにしてもよい。
【0062】○ 第1の実施形態において、フロントハ
ウジング12の外部側から固定ボルト15Bを挿入する
ようにしてシリンダブロック15をフロントハウジング
12に固定してもよい。例えば、図3に示すように、フ
ロントハウジング12の前壁側にボルト挿通孔12Bを
貫設する。シリンダブロック15には固定ボルト15B
をネジ止めするための雌ネジ部15Dを設ける。固定ボ
ルト15Bをハウジング11の外側からボルト挿通孔1
2Bに挿通し、弁・ポート形成体16を貫通するように
して雌ネジ部15Dにねじ込み、弁・ポート形成体16
とともにシリンダブロック15をフロントハウジング1
2に固定する。
【0063】○ 第1の実施形態において、固定ボルト
15Bのネジ先端部分がフロントハウジング12の外部
側に露出してもよい。例えば、フロントハウジング12
に固定ボルト15Bを挿通可能な貫通孔を形成し、固定
ボルト15Bのネジ先端部分がフロントハウジング12
の外部側に露出するように該固定ボルト15Bをフロン
トハウジング12の内部空間側から貫通孔15A及び前
記フロントハウジング12の貫通孔に挿通させる。フロ
ントハウジング12の外部側に露出した固定ボルト15
Bのネジ先端部分に、ナットなどを螺合させてシリンダ
ブロック15をフロントハウジング12に固定する。こ
れにより、フロントハウジング12に雌ネジ部を形成す
る必要がなくなる。
【0064】○ 第1の実施形態において、シリンダブ
ロック15が両ハウジング12,13にボルト固定され
ていてもよい。例えば、予めシリンダブロック15に雌
ネジ部を、リヤハウジング13にボルト挿通孔を形成し
ておく。第1の実施形態(または前述の別例(図3参
照))のように固定ボルト15Bによってシリンダブロ
ック15をフロントハウジング12に固定した状態で、
リヤハウジング13の外部側から前記ボルト挿通孔を貫
挿させたボルトを前記雌ネジ部にねじ込む。このように
すれば、シリンダブロック15を両ハウジング12,1
3にボルト固定した状態でフロントハウジング12とリ
ヤハウジング13とを接合固定することができる。この
場合、第1の実施形態において使用されていたフロント
ハウジング12とリヤハウジング13とを接合固定する
ための通しボルトを省略することができる。
【0065】○ 第1の実施形態において、シリンダブ
ロック15の一部がリヤハウジング13内に収容される
ようにし、前記一部がリヤハウジング13に圧入される
ようにしてもよい。この場合、クランク室17側の冷媒
などの流体が接合部14に到達しにくくなる。
【0066】○ 第2の実施形態において、接合部14
は、シリンダブロック15とハウジング11との圧入に
よる圧接部分に配置されていなくてもよい。つまり、シ
リンダブロック15は、フロントハウジング12とリヤ
ハウジング13との両方に圧入された状態でなくてもよ
い。リヤハウジング13のみに圧入されている状態でも
よい。
【0067】次に、前記実施形態から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想について、その効果と
ともに以下に記載する。 (1) 前記吸入室及び吐出室の前記シリンダブロック
を挟んだ反対側に、前記駆動軸と前記ピストンとを作動
連結するクランク機構が配置されたクランク室が設けら
れ、前記フロントハウジングとリヤハウジングとの接合
部が、前記シリンダブロックから前記クランク室に亘る
領域に設けられている請求項1に記載のピストン式圧縮
機。
【0068】この場合、両ハウジングの接合部を吐出室
及び吸入室から離間させて配置することで、密閉性の向
上が可能になる。 (2) 前記シリンダブロックが前記両ハウジングに圧
入固定され、前記接合部が、前記シリンダブロックと両
ハウジングとの圧入による圧接部分に設けられている技
術的思想(1)に記載のピストン式圧縮機。
【0069】この場合、ハウジングとシリンダブロック
との圧入による圧接部分が前記接合部へのハウジング内
圧の作用を弱めるため、前記ハウジングの密閉性の向上
が可能になる。
【0070】(3) ピストンが片頭タイプである請求
項1〜5のうちいずれか一項に記載のピストン式圧縮
機。この場合、ハウジング内に可動部品が配置されてい
ない状態でシリンダブロック及び弁・ポート形成体を前
記ハウジング内に配置することができる。前記シリンダ
ブロックに形成されたシリンダボアと前記弁・ポート形
成体に形成された弁やポートなどとの位置あわせが容易
になるため、生産性を向上させることが可能になる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、ピストン式圧縮機において、ハウジ
ングの密閉性を向上させるとともに、生産性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の圧縮機の全体を示す断面図。
【図2】第2の実施形態の圧縮機の全体を示す断面図。
【図3】別例の圧縮機の要部を示す一部破断断面図。
【図4】従来技術における圧縮機の要部を示す一部破断
断面図。
【符号の説明】
10,80…ピストン式圧縮機としての圧縮機、12…
フロントハウジング、13…リヤハウジング、14…接
合部、15…シリンダブロック、15B…ボルトとして
の固定ボルト、15C…端部、17…クランク室、18
…駆動軸、19…吸入室、20…吐出室、33…シリン
ダボア、34…ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 潤也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 藤井 俊郎 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AC03 BC00 CD01 CD03 CD05 CE02 CE05 3H076 AA06 BB40 BB41 CC12 CC16 CC17 CC20 CC28 CC46 CC91

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントハウジングと、リヤハウジング
    と、両ハウジングによって形成された内部空間に外気か
    ら遮断された状態で配置されたシリンダブロックと、該
    シリンダブロックに形成されたシリンダボアに往復動可
    能に収容されたピストンと、該ピストンに作動連結され
    た駆動軸とを備え、該駆動軸の回転に基づく前記ピスト
    ンの前記駆動軸方向への往復動により冷媒の吸入、圧縮
    及び吐出を行うピストン式圧縮機において、 前記シリンダブロックを吐出室及び吸入室が形成された
    ハウジングに収容固定した状態で、両ハウジングを接合
    したことを特徴とするピストン式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シリンダブロックが、該シリンダブ
    ロックの前記吐出室及び前記吸入室と対向する側と反対
    側の端部が両ハウジングの接合部とほぼ同位置になるよ
    うに配置されている請求項1に記載のピストン式圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 前記吐出室が、前記駆動軸の径方向にお
    いて前記吸入室の外側に配置されている請求項1または
    2に記載のピストン式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記シリンダブロックが、前記吐出室及
    び吸入室が形成されたハウジングにボルトにより締結固
    定され、該ボルトが前記内部空間に収まるように配置さ
    れている請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のピス
    トン式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記シリンダブロックが、前記吐出室及
    び吸入室が形成されたハウジングに圧入固定されている
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のピストン式圧
    縮機。
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