JPH102284A - 可変容量圧縮機及びその制御方法 - Google Patents

可変容量圧縮機及びその制御方法

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JPH102284A
JPH102284A JP8155562A JP15556296A JPH102284A JP H102284 A JPH102284 A JP H102284A JP 8155562 A JP8155562 A JP 8155562A JP 15556296 A JP15556296 A JP 15556296A JP H102284 A JPH102284 A JP H102284A
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pressure
chamber
passage
valve
control
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JP8155562A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Masanori Sonobe
正法 園部
Yuji Kubo
裕司 久保
Tetsuhiko Fukanuma
哲彦 深沼
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Priority to CA002207960A priority patent/CA2207960C/en
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    • F04B27/18Control of pumps with stationary cylinders by varying the relative positions of a swash plate and a cylinder block
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    • F04B2027/184Valve controlling parameter
    • F04B2027/1859Suction pressure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな動力で容量制御弁の開度制御を確実か
つ正確に行うことのできる可変容量圧縮機及びその制御
方法を提供する。 【解決手段】 クランク室15と吐出室38との間の給
気通路48の途中に、その開度を調節するための容量制
御弁49を設ける。容量制御弁49には吸入通路32に
連通された感圧室71を設け、その感圧室71には吸入
圧の変動を前記給気通路48を開閉する弁体67に伝達
するためのベローズ73を収容する。車両の環境に応じ
た目標電流値に対応する所定のデューティ比の電流を、
ソレノイド87に入力して前記弁体67への付与荷重を
変化させて設定吸入圧を変更する。ソレノイド87への
入力電流値をフィードバックして、その入力電流値と目
標電流値とを次第に一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両空調装
置に使用される可変容量圧縮機及びその制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の可変容量圧縮機としては、ハウ
ジングの内部に制御圧室及びクランク室を形成されてい
るとともに、駆動シャフトを回転可能に支持されてい
る。前記ハウジングの一部を構成するシリンダブロック
には複数のシリンダボアが形成され、そのシリンダボア
内にはピストンを往復動可能に収容されている。また、
前記駆動シャフトにはカムプレートを一体回転可能かつ
揺動可能に挿着されている。そして、前記制御圧室と吐
出圧領域及び吸入圧領域のいずれか一方との間の通路の
途中には容量制御弁が設けられている。その容量制御弁
には、吸入圧の変動を弁体に伝達するための感圧機構
と、入力電流に応じて弁体への付与荷重を変化させて設
定吸入圧を変更するためのソレノイドとが備えられてい
る。この従来の圧縮機では、前記容量制御弁の開度調整
に基づいて制御圧室の圧力が変更されて、これにより前
記カムプレートを収容するクランク室の圧力とシリンダ
ボア内の圧力との前記ピストンを介した差が変更され
る。そして、その差に応じてカムプレートの傾角が変更
されて、吐出容量が制御される。
【0003】さて、この従来の可変容量圧縮機では、ソ
レノイドに各設定吸入圧に応じて一定の平流によりなる
目標電流値が入力されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の従来
の可変容量圧縮機では、ソレノイドに入力される電流が
平流となっているため、固定鉄心と可動鉄心との間の吸
引力も目標電流値ごとにほとんど一定となっている。こ
のため、例えば冷凍回路及び車両の各部の温度、作動情
報等に基づいて前記通路の開度を変更すべく、ソレノイ
ドへの入力電流が変更されると、可動鉄心がほとんど静
止した状態から移動されることとなる。つまり、可動鉄
心は、その対向する摺接面に対して摩擦係数の大きい静
摩擦の状態から相対移動されることとなる。このため、
可動鉄心を移動させるためには、固定鉄心と可動鉄心と
の吸引力を大きく変更するか、あるいは、ソレノイドを
大型化する必要があって、消費電力が増大するという問
題があった。
【0005】また、大型のソレノイドを採用した場合に
は、オルタネータ等の他の補機の負担が増大し、圧縮機
及びこれらの補機における消費動力が増大するという問
題があった。しかも、車両のエンジンルーム内の圧縮機
の搭載スペースは限られており、圧縮機の小型化要求に
対応できないという問題があった。
【0006】特に、駆動シャフトが外部駆動源に常時作
動連結されたクラッチレス圧縮機においては、冷房負荷
のない状態でも最小吐出容量運転されるため、省動力が
大きな課題となる。このため、電磁クラッチの省略によ
る消費電力の低減効果をいかすため、容量制御弁のソレ
ノイドへの入力電流を小さく設定することが要求され
る。従って、設定吸入圧を変更するためのソレノイドへ
の入力電流値の変更幅も小さいものとなる。ここで、前
記のように、可動鉄心が静摩擦状態から移動される場合
には、入力電流の小幅な変更では可動鉄心が移動され
ず、微妙かつ正確な容量制御ができなくなるおそれがあ
った。
【0007】さらに、ソレノイドは通電状態で発熱する
ためその抵抗が変化して、目標電流値と実際にソレノイ
ド内を流れる電流値との間にずれが生じるおそれがあ
る。このため、固定鉄心と可動鉄心との間の吸引力が変
化して、正確な容量制御ができなくなるおそれがあっ
た。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
しては、可動鉄心と対向する摺接面との間の摩擦力の影
響を少なくして、容量制御弁の開度制御を確実かつ正確
に行うことのできる可変容量圧縮機及びその制御方法を
提供することにある。また、設定吸入圧を設定するため
のソレノイドを小型化することができて、省動力可能な
可変容量圧縮機及びその制御方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、制御圧室と吐出圧領域
及び吸入圧領域のいずれか一方との間の通路の途中には
容量制御弁を設け、その容量制御弁は、前記通路を開閉
する弁体と、吸入圧領域に連通された感圧室と、その感
圧室に収容され吸入圧の変動を前記弁体に伝達するため
の感圧機構と、入力電流に応じて前記弁体への付与荷重
を変化させて設定吸入圧を変更するためのソレノイドと
を備え、前記容量制御弁の開度調整に基づいて前記制御
圧室の圧力を変更することによりカムプレートを収容す
るクランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との前記ピ
ストンを介した差を変更し、その差に応じてカムプレー
トの傾角を変更して、吐出容量を制御するようにした可
変容量圧縮機において、前記ソレノイドへの入力電流は
所定のデューティ比を有する電流であり、そのデューテ
ィ比を変更することにより前記弁体への付与荷重を変化
させるようにしたものである。
【0010】請求項2に記載の発明では、制御圧室と吐
出圧領域及び吸入圧領域のいずれか一方との間の通路の
途中には容量制御弁を設け、その容量制御弁は、前記通
路を開閉する弁体と、吸入圧領域に連通された感圧室
と、その感圧室に収容され吸入圧の変動を前記弁体に伝
達するための感圧機構と、入力電流に応じて前記弁体へ
の付与荷重を変化させて設定吸入圧を変更するためのソ
レノイドとを備え、前記容量制御弁の開度調整に基づい
て前記制御圧室の圧力を変更することによりカムプレー
トを収容するクランク室の圧力とシリンダボア内の圧力
との前記ピストンを介した差を変更し、その差に応じて
カムプレートの傾角を変更して、吐出容量を制御するよ
うにした可変容量圧縮機において、前記ソレノイドへの
入力電流は、所定の定電流値を有する平流に所定の周波
数を有する脈流を重ね合わせた電流であり、前記所定の
定電流値を変更することにより前記弁体への付与荷重を
変化させるようにしたものである。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の可変容量圧縮機において、前記ソレノイド
への入力電流を検出し、その検出電流が目標電流値を保
持するようにフィードバック制御を行うようにしたもの
である。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の可変容量圧縮機において、前記クラ
ンク室が制御圧室を兼ねるとともに、前記通路を吐出圧
領域とクランク室とを連通する給気通路としたものであ
る。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の可変容量圧縮機において、前記クラ
ンク室は制御圧室を兼ねるとともに、前記通路をクラン
ク室と吸入圧領域とを連通する抽気通路としたものであ
る。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の可変容量圧縮機において、前記クラ
ンク室は吸入通路を介して外部冷媒回路に接続し、前記
クランク室と吸入圧領域を構成する吸入室との間に導入
通路を形成し、その導入通路の途中にはその開度を調節
するための調整弁を設け、その調整弁の背面に前記制御
圧室を形成し、前記通路をその制御圧室と吐出圧領域と
を連通する圧力付与通路としたものである。
【0015】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれかに記載の可変容量圧縮機において、前記駆動
シャフトが外部駆動源に常時作動連結されたものであ
る。請求項8に記載の発明では、制御圧室と吐出圧領域
及び吸入圧領域のいずれか一方との間の通路の途中には
容量制御弁を設け、その容量制御弁は、前記通路を開閉
する弁体と、吸入圧領域に連通された感圧室と、その感
圧室に収容され吸入圧の変動を前記弁体に伝達するため
の感圧機構と、入力電流に応じて前記弁体への付与荷重
を変化させて設定吸入圧を変更するためのソレノイドと
を備え、前記容量制御弁の開度調整に基づいて前記制御
圧室の圧力を変更することによりカムプレートを収容す
るクランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との前記ピ
ストンを介した差を変更し、その差に応じてカムプレー
トの傾角を変更して、吐出容量を制御するようにした可
変容量圧縮機の制御方法において、前記ソレノイドに脈
流によりなる電流を入力し、その電流の平均値を変更す
ることにより前記弁体への付与荷重を変化させて、設定
吸入圧を変更するものである。
【0016】従って、請求項1及び8に記載の発明にお
いては、ソレノイドへの入力電流がデューティ比制御さ
れるため、ソレノイド内を流れる電流がパルス波のオ
ン、オフの周波数とほぼ一致した周波数を有する脈流と
なる。このため、固定鉄心と可動鉄心との間の吸引力が
わずかに振動した状態となって、可動鉄心が振動した状
態となり、可動鉄心と対向する摺接面との間が動摩擦状
態となる。ここで、設定吸入圧を変更すべく、ソレノイ
ドへの入力電流のデューティ比が変更されると、可動鉄
心が静摩擦状態に比べて摩擦係数の小さい動摩擦状態か
ら移動される。このため、可動鉄心を比較的小さな動力
で移動させることができて、ソレノイドを大型化するこ
となく、容量制御弁の開度制御を正確かつ確実に行うこ
とができる。
【0017】請求項2に記載の発明においては、ソレノ
イドへの入力電流が、所定の定電流値を有する平流に所
定の周波数を有する脈流を重ね合わせた電流となってい
る。つまり、ソレノイド内を流れる電流が所定の周波数
を持った脈流となる。このため、前記請求項1に記載の
発明と同様に可動鉄心が振動した状態となり、可動鉄心
と対向する摺接面との間が動摩擦状態となる。ここで、
設定吸入圧を変更すべく、前記所定の定電流値が変更さ
れると、可動鉄心が静摩擦状態に比べて摩擦係数の小さ
い動摩擦状態から移動される。このため、前記請求項1
に記載の発明と同様に、ソレノイドを大型化することな
く、容量制御弁の開度制御を正確かつ確実に行うことが
できる。
【0018】請求項3に記載の発明においては、ソレノ
イドへの入力電流が検出されて、その検出電流が目標電
流値を保つようにフィードバック制御される。このた
め、ソレノイドにおいて通電に伴って発熱を生じてその
抵抗が変化しても、ソレノイド内を流れる電流が目標電
流値に保持される。そして、固定鉄心と可動鉄心との間
の吸引力にずれが生じるのが抑制されて、容量制御弁の
弁体への可変荷重が正確に制御され、目標とする設定吸
入圧に確実かつ正確に保持される。
【0019】請求項4に記載の発明においては、吸入圧
の変動が、感圧機構において検出されるとともに弁体に
伝達され、吐出圧領域と制御圧室を兼ねるクランク室と
の間を連通する給気通路の開度が調節されるようになっ
ている。このため、給気通路の開度が変更されると、吐
出圧領域からクランク室への冷媒ガスの導入量が増減さ
れる。これに伴って、カムプレートを収容するクランク
室内の圧力が変更されて、クランク室の圧力とシリンダ
ボア内の圧力とのピストンを介した差が変更される。そ
して、その差に応じてカムプレートの傾角が変更され
て、吐出容量が制御される。
【0020】請求項5に記載の発明においては、吸入圧
の変動が、感圧機構において検出されるとともに弁体に
伝達され、制御圧室を兼ねるクランク室と吸入圧領域と
の間を連通する抽気通路の開度が調節されるようになっ
ている。このため、抽気通路の開度が変更されると、ク
ランク室から吸入圧領域への冷媒ガスの抽出量が増減さ
れる。これに伴って、カムプレートを収容するクランク
室内の圧力が変更されて、クランク室の圧力とシリンダ
ボア内の圧力とのピストンを介した差が変更される。そ
して、その差に応じてカムプレートの傾角が変更され
て、吐出容量が制御される。
【0021】請求項6に記載の発明においては、クラン
ク室は吸入通路を介して外部冷媒回路に接続され、その
クランク室と吸入室との間に導入通路が形成されてい
る。つまり、クランク室が吸入通路の一部を構成してい
る。前記導入通路の途中には、その開度を調節するため
の調整弁が設けられており、その調整弁の背面に制御圧
室が形成されている。そして、吸入圧の変動が、感圧機
構において検出されるとともに弁体に伝達され、吐出圧
領域と前記制御圧室との間を連通する圧力付与通路の開
度が調節されるようになっている。この圧力付与通路の
開度が変更されると、吐出圧領域から制御圧室への冷媒
ガスの導入量が変更される。これに伴って、制御圧室の
圧力が変更されて、その制御圧室の圧力に応じて調整弁
が移動され、前記導入通路の開度が調整される。そし
て、クランク室から吸入室への冷媒ガスの供給量が増減
され、吸入室内の圧力が変更されて、クランク室の圧力
とシリンダボア内の圧力とのピストンを介した差が変更
される。そして、その差に応じてカムプレートの傾角が
変更されて、吐出容量が制御される。
【0022】請求項7に記載の発明においては、前記請
求項1〜6に記載の発明の作用と相まって、より省動力
化の求められるクラッチレス可変容量圧縮機において、
小幅な入力電流の変更で容量制御弁の開度制御を正確か
つ確実に行うことができる。このような容量制御構成
は、クラッチレス可変容量圧縮機の容量制御構成として
最適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下に、この発明をクラッチレス可
変容量圧縮機に具体化した第1の実施形態について図1
〜図6に基づいて説明する。
【0024】図1に示すように、ハウジングの一部を構
成するシリンダブロック11の前端には、同じくハウジ
ングの一部を構成するフロントハウジング12が接合さ
れている。シリンダブロック11の後端には、同じくハ
ウジングの一部を構成するリヤハウジング13がバルブ
プレート14を介して接合固定されている。クランク室
15を形成するフロントハウジング12とシリンダブロ
ック11との間には、駆動シャフト16が回転可能に架
設支持されている。駆動シャフト16の前端は、クラン
ク室15から外部へ突出しており、この突出端部にはプ
ーリ17が止着されている。プーリ17は、ベルト18
を介して外部駆動源をなす車両エンジン(図示略)に常
時作動連結されている。プーリ17は、アンギュラベア
リング19を介してフロントハウジング12に支持され
ている。フロントハウジング12は、プーリ17に作用
するアキシャル方向の荷重及びラジアル方向の荷重の両
方をアンギュラベアリング19を介して受け止める。
【0025】駆動シャフト16の前端部とフロントハウ
ジング12との間には、リップシール20が介在されて
いる。リップシール20はクランク室15内の圧力洩れ
を防止する。
【0026】駆動シャフト16には、回転支持体21が
止着されているとともに、カムプレートとしての斜板2
2が駆動シャフト16の軸線方向へスライド可能かつ傾
動可能に支持されている。斜板22には、先端部が球状
をなす一対のガイドピン23が止着されている。前記回
転支持体21には、支持アーム24が突設されており、
その支持アーム24には一対のガイド孔25が形成され
ている。前記ガイドピン23は、ガイド孔25にスライ
ド可能に嵌入されている。支持アーム24と一対のガイ
ドピン23との連係により、斜板22が駆動シャフト1
6の軸線方向へ傾動可能かつ駆動シャフト16と一体的
に回転可能となっている。斜板22の傾動は、ガイド孔
25とガイドピン23とのスライドガイド関係、駆動シ
ャフト16のスライド支持作用により案内される。斜板
22の半径中心部がシリンダブロック11側へ移動する
と、斜板22の傾角が減少する。回転支持体21と斜板
22との間には、傾角減少バネ26が介在されている。
傾角減少バネ26は、斜板22の傾角を減少する方向へ
斜板22を付勢する。また、回転支持体21の後面に
は、斜板22の最大傾角を規制するための傾角規制突部
21aが形成されている。
【0027】図1〜図3に示すように、シリンダブロッ
ク11の中心部には、収容孔27が駆動シャフト16の
軸線方向に貫設されている。収容孔27内には、筒状の
遮断体28がスライド可能に収容されている。遮断体2
8は、大径部28aと小径部28bとからなっている。
その大径部28aと小径部28bとの段差と、収容孔2
7の端面との間には、吸入通路開放バネ29が介在され
ている。吸入通路開放バネ29は、遮断体28を斜板2
2側へ付勢している。
【0028】遮断体28の筒内には、駆動シャフト16
の後端部が挿入されている。大径部28aの内周面に
は、ラジアルベアリング30がスライド可能に嵌入支持
されている。ラジアルベアリング30は、大径部28a
の内周面に取りつけられたサークリップ31によって遮
断体28の筒内からの抜けを阻止されている。駆動シャ
フト16の後端部は、ラジアルベアリング30及び遮断
体28を介して収容孔27の周面で支持される。
【0029】リヤハウジング13の中心部には、吸入圧
領域を構成する吸入通路32が形成されている。吸入通
路32は、遮断体28の移動経路となる駆動シャフト1
6の延長線上にある。吸入通路32は収容孔27に連通
しており、収容孔27側の吸入通路32の開口の周囲に
は位置決め面33が形成されている。位置決め面33
は、バルブプレート14上である。遮断体28の小径部
28bの先端面は、位置決め面33に当接可能である。
小径部28bの先端面が位置決め面33に当接すること
により、遮断体28が斜板22から離間する方向への移
動を規制される。
【0030】斜板22と遮断体28との間の駆動シャフ
ト16上には、スラストベアリング34が駆動シャフト
16上をスライド可能に支持されている。スラストベア
リング34は、吸入通路開放バネ29の付勢力によって
常に斜板22と遮断体28の大径部28aの端面との間
に挟み込まれている。
【0031】斜板22が遮断体28側へ移動するに伴
い、斜板22の傾動がスラストベアリング34を介して
遮断体28に伝達される。この傾動伝達により遮断体2
8が、吸入通路開放バネ29の付勢力に抗して位置決め
面33側へ移動し、遮断体28が位置決め面33に当接
する。斜板22の回転は、スラストベアリング34の存
在によって遮断体28への伝達を阻止される。
【0032】シリンダブロック11に貫設されたシリン
ダボア11a内には、片頭ピストン35が収容されてい
る。斜板22の回転運動は、一対のシュー36を介して
片頭ピストン35の前後往復揺動に変換され、片頭ピス
トン35がシリンダボア11a内を前後動する。
【0033】リヤハウジング13内には、吸入圧領域を
構成する吸入室37及び吐出圧領域を構成する吐出室3
8が区画形成されている。バルブプレート14上には、
吸入ポート39及び吐出ポート40が形成され、その吸
入ポート39及び吐出ポート40にそれぞれ対応するよ
うに吸入弁41及び吐出弁42が形成されている。吸入
室37内の冷媒ガスは、片頭ピストン35の復動動作に
より吸入ポート39から吸入弁41を押し退けてシリン
ダボア11a内へ流入する。シリンダボア11a内へ流
入した冷媒ガスは、片頭ピストン35の往動動作によ
り、所定の圧力に達するまで圧縮された後、吐出ポート
40から吐出弁42を押し退けて吐出室38へ吐出され
る。吐出弁42は、リテーナ43に当接して開度規制さ
れる。
【0034】回転支持体21とフロントハウジング12
との間には、スラストベアリング44が介在されてい
る。スラストベアリング44は、シリンダボア11aか
ら片頭ピストン35、シュー36、斜板22及びガイド
ピン23を介して回転支持体21に作用する圧縮反力を
受け止める。
【0035】吸入室37は、通口45を介して収容孔2
7に連通している。遮断体28が位置決め面33に当接
すると、通口45は吸入通路32から遮断される。駆動
シャフト16内には、軸心通路46が形成されている。
軸心通路46の入口46aはリップシール20付近でク
ランク室15に開口しており、軸心通路46の出口46
bは遮断体28の筒内に開口している。遮断体28の周
面には、放圧通口47が貫設されている。放圧通口47
は、遮断体28の筒内と収容孔27とを連通している。
【0036】前記吐出室38とクランク室15とは、通
路としての給気通路48で接続されている。給気通路4
8の途中には、その給気通路48を開閉するための容量
制御弁49が設けられている。また、前記吸入通路32
と容量制御弁49との間には、その制御弁49内に吸入
圧Psを導くための検圧通路50が形成されている。
【0037】前記吸入室37へ冷媒ガスを導入する入口
となる吸入通路32と、吐出室38から冷媒ガスを排出
する吐出フランジ51とは、外部冷媒回路52で接続さ
れている。外部冷媒回路52上には、凝縮器53、膨張
弁54及び蒸発器55が介在されている。膨張弁54
は、蒸発器55の出口側のガス温度の変動に応じて冷媒
流量を制御する温度式自動膨張弁である。蒸発器55の
近傍には、温度センサ56aが設置されている。温度セ
ンサ56aは、蒸発器55における温度を検出し、この
検出温度情報が制御コンピュータ57に送られる。ま
た、制御コンピュータ57には、空調装置作動スイッチ
58a、車両の車室内の温度を指定するための室温設定
器58b、室温センサ56b、エンジン回転数センサ5
6c及び室外気温センサ56d等が接続されている。こ
こで、温度センサ56a、室温センサ56b、エンジン
回転数センサ56c及び室外気温センサ56dは、図4
に示す冷房負荷検知手段56を構成し、空調装置作動ス
イッチ58a及び室温設定器58bは冷房状態設定手段
58を構成している。
【0038】図1〜図3に示すように、前記容量制御弁
49は、バルブハウジング64とソレノイド部65とが
中央付近において接合されている。バルブハウジング6
4とソレノイド部65との間には弁室66が区画形成さ
れ、その弁室66内に弁体67が収容されている。弁室
66には、弁体67と対向するように弁孔68が開口さ
れている。この弁孔68は、バルブハウジング64の軸
線方向に延びるように形成されている。また、弁体67
と弁室66の内壁面との間には、強制開放バネ69が介
装され、弁体67は弁孔68を開放する方向に付勢され
ている。この弁室66は、弁室ポート70、及び前記給
気通路48を介してリヤハウジング13内の吐出室38
に連通されている。
【0039】バルブハウジング64の上部には、感圧室
71が区画形成されている。この感圧室71は、吸入圧
導入ポート72及び前記検圧通路50を介してリヤハウ
ジング13の吸入通路32に連通されている。感圧室7
1の内部には、感圧機構を構成するベローズ73が収容
されている。バルブハウジング64の感圧室71と前記
弁室66との間には、前記弁孔68と連続する感圧ロッ
ドガイド74が形成されている。感圧ロッド75は、感
圧ロッドガイド74内に摺動可能に挿通されるいる。こ
の感圧ロッド75により、前記弁体67と前記ベローズ
73とが作動連結されている。また、感圧ロッド75の
弁体67側部分は、弁孔68内の冷媒ガスの通路を確保
するために小径になっている。
【0040】バルブハウジング64には、弁室66と感
圧室71との間において、前記弁孔68と直交するよう
に、ポート76が形成されている。ポート76は、給気
通路48を介してクランク室15に連通されている。つ
まり、弁室ポート70、弁室66、弁孔68及びポート
76は、前記給気通路48の一部を構成している。
【0041】前記ソレノイド部65の収容室77の上方
開口部には固定鉄心78が嵌合され、この固定鉄心78
によりソレノイド室79が区画される。ソレノイド室7
9には、略有蓋円筒状をなす可動鉄心80が往復動可能
に収容されている。可動鉄心80と収容室77の底面と
の間には、追従バネ81が介装されている。なお、この
追従バネ81は、前記強制開放バネ69よりも弾性係数
が小さいものとなっている。固定鉄心78には、ソレノ
イド室79と前記弁室66とを連通するソレノイドロッ
ドガイド82が形成されている。ソレノイドロッド83
は、前記弁体67と一体形成されており、ソレノイドロ
ッドガイド82内に摺動可能に挿通されている。ソレノ
イドロッド83の可動鉄心80側端は、前記強制開放バ
ネ69及び追従バネ81の付勢力によって可動鉄心80
に当接される。そして、前記可動鉄心80と弁体67と
が、ソレノイドロッド83を介して作動連結される。
【0042】前記ソレノイド室79は、固定鉄心78の
側面に形成された連通溝84、バルブハウジング64に
形成された連通孔85及び容量制御弁49の装着状態に
おいてリヤハウジング13の内壁面との間に形成される
小室86を介して前記ポート76に連通されている。つ
まり、ソレノイド室79内は、ソレノイドロッド83及
び弁体67を介して対向する弁孔68内と同じ圧力環境
下、ここではともにクランク室圧力Pcとなるように構
成されている。
【0043】前記固定鉄心78及び可動鉄心80の外側
には、両鉄心78、80を跨ぐように円筒状のソレノイ
ド87が配置されている。このソレノイド87には、駆
動回路88を介して、外部電源をなすバッテリ89が接
続されている。
【0044】次に、この実施形態の制御コンピュータ5
7における制御構成について、説明する。図4に示すよ
うに、前記制御コンピュータ57には、設定吸入圧決定
手段91、目標電流値決定手段92、ディザ制御手段9
3及び比較・判断手段94に相当する回路が内蔵されて
いる。
【0045】図1及び図4に示すように、まず、前記設
定吸入圧決定手段91に、冷房状態設定手段58及び冷
房負荷検出手段56から、外部信号が入力される。この
外部信号としては、例えば室温設定器58bによって予
め指定された室温、温度センサ56aから得られる検出
温度、室温センサ56bから得られる検出温度、空調装
置作動スイッチ58aからのオンあるいはオフ信号、及
び、エンジン回転数センサ58cから得られるエンジン
回転数、室外気温センサ56dから得られる外気温等の
車両の環境に関するものが挙げられる。そして、この設
定吸入圧決定手段91において、前記各種の外部情報に
基づいて設定吸入圧が算出され、その設定吸入圧情報が
目標電流値決定手段92に出力される。目標電流値決定
手段92では、設定吸入圧情報に対応する目標電流値が
算出されて、その目標電流値情報がディザ制御手段93
に出力される。ディザ制御手段93では、目標電流値情
報に対応するデューティ比が算出されて、その情報が駆
動回路88に出力される。駆動回路88は、指令された
デューティ比に応じて前記容量制御弁49のソレノイド
87に対してバッテリ89からの定常電流をパルス波に
変換して出力する。
【0046】駆動回路88とソレノイド87との間に
は、ソレノイド87に入力される電流を検出するための
電流検出手段95が接続されている。この電流検出手段
95からの検出電流情報は、制御コンピュータ57内の
比較・判断手段94に入力される。また、この比較・判
断手段94には、前記目標電流値決定手段92から目標
電流値情報も入力されている。そして、目標電流値と入
力電流値との比較がなされ、その間の差分に関する情報
がディザ制御手段93に出力される。つまり、ディザ制
御手段93にソレノイド87への入力電流値がフィード
バックされるようになっている。そして、ディザ制御手
段93において、入力電流値と目標電流値とが次第に一
致するようにデューティ比の調整が行われる。
【0047】次に、前記のように構成されたクラッチレ
ス可変容量圧縮機の動作について説明する。空調装置作
動スイッチ58aがオン状態のもとで、室温センサ56
bから得られる検出温度が室温設定器58bの設定温度
以上である場合には、制御コンピュータ57はソレノイ
ド87の励磁を指令する。そして、ソレノイド87に駆
動回路88を介してバッテリ89から、所定の電流が所
定のデューティ比で供給される。このとき、ソレノイド
87に供給される電流は、図5(a)及び(b)に示す
ように、パルス波のオン、オフの周波数とほぼ一致した
周波数を有する脈流となる。また、デューティ比が大き
い、つまり総時間に占めるオン時間の割合が大きいほ
ど、ソレノイド87への入力電流値の平均値が高くな
る。一方、デューティ比が小さい、つまり総時間に占め
るオン時間の割合が小さいほど、ソレノイド87への入
力電流値の平均値が低くなる。このようにソレノイド8
7に所定の電流が入力されると、図1及び図2に示すよ
うに、両鉄心78、80間に入力電流値に応じた吸引力
が生じる。この吸引力は、強制開放バネ69の付勢力に
抗して、弁開度が減少する方向の力としてソレノイドロ
ッド83を介して弁体67に伝達される。一方、ベロー
ズ73は、吸入通路32から検圧通路50を介して感圧
室71に導入される吸入圧Psの変動に応じて変位す
る。そして、ソレノイド87の励磁状態においては、ベ
ローズ73は吸入圧Psに感応し、ベローズ73の変位
が感圧ロッド75を介して弁体67に伝えられる。そし
て、容量制御弁49は、ソレノイド部65からの付勢
力、ベローズ73からの付勢力及び強制開放バネ69の
付勢力のバランスにより、弁開度が決定される。
【0048】冷房負荷が大きい場合には、例えば室温セ
ンサ56bによって検出された温度と室温設定器58b
の設定温度との差が大きい。制御コンピュータ57の設
定吸入圧決定手段91は、検出温度と設定室温とに基づ
いてより低い設定吸入圧を算出する。次に、目標電流値
決定手段92は、より低い設定吸入圧に対応するよう
に、より高い目標電流値を算出する。さらに、ディザ制
御手段93は、そのより高い目標電流値に対応するよう
に、より大きい入力電流のデューティ比を算出する。つ
まり、制御コンピュータ57は、駆動回路88に対し
て、検出温度が高いほど入力電流値を大きくするように
指令する。従って、固定鉄心78と可動鉄心80との間
の吸引力が強く、弁体67の弁開度が小さくなる方向の
付勢力が増大する。そして、より低い吸入圧Psにて、
弁体67の開閉が行われる。従って、容量制御弁49
は、入力電流値が増大されることにより、より低い吸入
圧Psを保持するように作動する。
【0049】弁体67の弁開度が小さくなれば、吐出室
38から給気通路48を経由してクランク室15へ流入
する冷媒ガス量が少なくなる。この一方で、クランク室
15内の冷媒ガスは、軸心通路46及び放圧通口47を
経由して吸入室37へ流出している。このため、クラン
ク室15内の圧力Pcが低下する。また、冷房負荷が大
きい状態では、シリンダボア11a内のに吸入される冷
媒ガスの吸入圧Psも高く、クランク室15内の圧力P
cとシリンダボア11a内の圧力との差が小さくなる。
そして、斜板22の傾角が大きくなる。
【0050】給気通路48における通過断面積が零、つ
まり容量制御弁49の弁体67が弁孔68を完全に閉止
した状態になると、吐出室38からクランク室15への
高圧冷媒ガスの供給は行われない。そして、クランク室
15内の圧力Pcは、吸入室37内の圧力Psと略同一
になり、斜板22の傾角は最大となる。斜板22の最大
傾角は、回転支持体21の傾角規制突部21aと斜板2
2との当接によって規制され、吐出容量は最大となる。
【0051】逆に、冷房負荷が小さい場合には、例えば
室温センサ56bによって検出された温度と室温設定器
58bの設定温度との差は小さい。制御コンピュータ5
7の設定吸入圧決定手段91は、検出温度と設定室温と
に基づいてより高い設定吸入圧を算出する。次に、目標
電流値決定手段92は、より高い設定吸入圧に対応する
ように、より低い目標電流値を算出する。さらに、ディ
ザ制御手段93は、そのより低い目標電流値に対応する
ように、より小さい入力電流のデューティ比を算出す
る。つまり、制御コンピュータ57は、駆動回路88に
対して、検出温度が低いほど入力電流値を小さくするよ
うに指令する。このため、固定鉄心78と可動鉄心80
との間の吸引力が弱く、弁体67の弁開度が小さくなる
方向の付勢力が減少する。そして、より高い吸入圧Ps
にて、弁体67の開閉が行われる。従って、容量制御弁
49は、電流値が減少されることにより、より高い吸入
圧Psを保持するように作動する。
【0052】弁体67の弁開度が大きくなれば、吐出室
38からクランク室15へ流入する冷媒ガス量が多くな
り、クランク室15内の圧力Pcが上昇する。また、こ
の冷房負荷が小さい状態では、シリンダボア11a内に
吸入される冷媒ガスの吸入圧Psが低く、クランク室1
5内の圧力Pcとシリンダボア11a内の圧力との差が
大きくなる。そして、斜板22の傾角が小さくなる。
【0053】冷房負荷がない状態に近づいてゆくと、蒸
発器55における温度がフロスト発生をもたらす温度に
近づくように低下してゆく。温度センサ56aからの検
出温度が設定温度以下になると、制御コンピュータ57
の設定吸入圧決定手段91は最低の設定吸入圧を算出す
る。この算出情報に基づいて、目標電流値決定手段92
において目標電流値として零が選択され、さらにディザ
制御手段93において入力電流のデューティ比として零
が選択される。つまり、制御コンピュータ57は、駆動
回路88に対してソレノイド87に通電しないように指
令する。前記設定温度は、蒸発器55においてフロスト
を発生しそうな状況を反映する。そして、ソレノイド8
7への電流の供給が停止されて、ソレノイド87が消磁
され、固定鉄心78と可動鉄心80との吸引力が消失す
る。このため、図3に示すように、弁体67は、強制開
放バネ69の付勢力により、可動鉄心80及びソレノイ
ドロッド83を介して作用する追従バネ81の付勢力に
抗して下方に移動される。そして、弁体67が弁孔68
を最大に開いた弁開度位置に移行する。このため、吐出
室38内の高圧冷媒ガスが多量に給気通路48を介して
クランク室15へ供給され、クランク室15内の圧力P
cが高くなる。クランク室15内の圧力上昇により、斜
板22の傾角が最小傾角へ移行する。
【0054】また、空調装置作動スイッチ58aのオフ
信号に基づいて、制御コンピュータ57は、前記冷房負
荷がない状態と同様にソレノイド87の消磁を指令し、
この消磁により斜板22の傾角が最小傾角へ移行する。
【0055】このように、容量制御弁49の開閉動作
は、ソレノイド87に対する入力電流値の大小に応じて
変わる。入力電流値が大きくなると低い吸入圧Psにて
開閉が実行され、入力電流値が小さくなると高い吸入圧
Psにて開閉動作が行われる。圧縮機は、設定された吸
入圧Psを維持すべく、斜板22の傾角を変更し、その
吐出容量を変更する。つまり、容量制御弁49は、入力
電流値を変えて吸入圧Psの設定値を変更する役割、及
び、吸入圧Psに関係なく最小容量運転を行う役割を担
っている。このような容量制御弁49を具備することに
より、圧縮機は冷凍回路の冷凍能力を変更する役割を担
っている。
【0056】斜板22の傾動に連動する遮断体28は、
吸入通路32の通過断面積を徐々に減少してゆく。この
緩慢な通過断面積変化による絞り作用が、吸入通路32
から吸入室37への冷媒ガス流入量を徐々に減少させ
る。このため、吸入室37からシリンダボア11a内へ
吸入される冷媒ガス量も徐々に減少してゆき、吐出容量
が徐々に減少してゆく。従って、吐出圧Pdが徐々に減
少してゆき、圧縮機における負荷トルクが短時間で大き
く変動することはない。その結果、最大吐出容量から最
小吐出容量に到る間のクラッチレス圧縮機における負荷
トルクの変動が緩慢になり、負荷トルクの変動による衝
撃が緩和される。
【0057】斜板22の傾角が最小になると、遮断体2
8が位置決め面33に当接し、吸入通路32が遮断され
る。この状態では、吸入通路32における通過断面積が
零となり、外部冷媒回路52から吸入室37への冷媒ガ
ス流入が阻止される。この斜板22の最小傾角は、0°
よりも僅かに大きくなるように設定されている。この最
小傾角状態は、遮断体28が吸入通路32と収容孔27
との連通を遮断する閉位置に配置されたときにもたらさ
れる。遮断体28は、前記閉位置とこの位置から離間し
た開位置とへ斜板22に連動して切り換え配置される。
【0058】斜板22の最小傾角は0°ではないため、
最小傾角状態においても、シリンダボア11aから吐出
室38への冷媒ガスの吐出は行われている。シリンダボ
ア11aから吐出室38へ吐出された冷媒ガスは、給気
通路48を通ってクランク室15へ流入する。クランク
室15内の冷媒ガスは、軸心通路46及び放圧通口47
よりなる放圧通路を通って吸入室37へ流入する。吸入
室37内の冷媒ガスは、シリンダボア11a内へ吸入さ
れて、再度吐出室38へ吐出される。即ち、最小傾角状
態では、吐出圧領域である吐出室38、給気通路48、
クランク室15、軸心通路46、放圧通口47、収容孔
27、吸入圧領域である吸入室37、シリンダボア11
aを経由する循環通路が圧縮機内に形成されている。そ
して、吐出室38、クランク室15及び吸入室37の間
では、圧力差が生じている。従って、冷媒ガスが前記循
環通路を循環し、冷媒ガスとともに流動する潤滑油が圧
縮機内の各摺動部を潤滑する。
【0059】空調装置作動スイッチ58aがオン状態に
あって、斜板22が最小傾角位置にある状態において、
車室内の温度が上昇して冷房負荷が増大すると、室温セ
ンサ56bによって検出された温度が室温設定器58b
の設定温度を越える。制御コンピュータ57は、この検
出温度変移に基づいて、前記冷房負荷が大きい場合と同
様にソレノイド87の励磁を指令する。ソレノイド87
の励磁により、給気通路48が閉じられ、クランク室1
5の圧力Pcが軸心通路46及び放圧通口47を介した
放圧に基づいて減圧してゆく。この減圧により、吸入通
路開放バネ29が図3の縮小状態から伸長する。そし
て、遮断体28が、位置決め面33から離間し、斜板2
2の傾角が図3の最小傾角状態から増大する。遮断体2
8の離間に伴い、吸入通路32における通過断面積が緩
慢に増大してゆき、吸入通路32から吸入室37への冷
媒ガス流入量は徐々に増えていく。従って、吸入室37
からシリンダボア11a内へ吸入される冷媒ガス量も徐
々に増大してゆき、吐出容量が徐々に増大してゆく。そ
のため、吐出圧Pdが徐々に増大してゆき、圧縮機にお
ける負荷トルクが短時間で大きく変動することはない。
その結果、最小吐出容量から最大吐出容量に到る間のク
ラッチレス圧縮機における負荷トルクの変動が緩慢にな
り、負荷トルクの変動による衝撃が緩和される。
【0060】外部駆動源をなす車両エンジンが停止すれ
ば、圧縮機の運転も停止、つまり斜板22の回転も停止
し、容量制御弁49のソレノイド87への通電も停止さ
れる。このため、ソレノイド87が消磁されて、給気通
路48が開放され、斜板22の傾角は最小となる。圧縮
機の運転停止状態が続けば、圧縮機内の圧力が均一化す
るが、斜板22の傾角は傾角減少バネ26の付勢力によ
って小さい傾角に保持される。従って、車両エンジンの
起動によって圧縮機の運転が開始されると、斜板22
は、負荷トルクの最も少ない最小傾角状態から回転開始
し、圧縮機の起動時のショックもほとんどない。
【0061】さて、この実施形態の圧縮機においては、
ソレノイド87への入力電流がデューティ比制御されて
おり、その入力電流は前述のように脈流となっている。
このため、固定鉄心78と可動鉄心80との間に生じる
吸引力も、入力電流の脈動に応じてわずかに振動したも
のとなる。そして、可動鉄心80が対向する摺接面に対
して振動した状態となって、可動鉄心80と対向摺接面
とが動摩擦状態となる。従って、可動鉄心80と対向摺
接面とが静摩擦状態にある場合に比べて、可動鉄心80
と対向摺接面との間の摩擦係数が小さいものとなって、
より小さな動力で可動鉄心80の移動が可能となる。
【0062】ところで、ソレノイド87は通電状態にあ
ると発熱し、この発熱による温度変化に伴って抵抗が変
化する。ここで、車載用バッテリ89の電圧はほぼ一定
となっているため、図6に示すように、ソレノイド87
の温度変化に伴って、ソレノイド87中を流れる電流値
が変化する。これに対して、この実施形態の圧縮機で
は、前述のように、駆動回路88とソレノイド87との
間の電流値が電流検出手段95により検出され、検出電
流情報が比較・判断手段94での比較・判断処理を経て
ディザ制御手段93にフィードバックされる。この検出
電流情報のフィードバックに基づいて、ディザ制御手段
93においてデューティ比の修正が実行され、目標電流
値と検出電流情報とが次第に一致するように制御され
る。このフィードバック制御によって、ソレノイド87
の抵抗が変化しても、ソレノイド87内を流れる電流が
目標電流値に保持される。そして、目標とする固定鉄心
78と可動鉄心80との間の吸引力からのずれの発生が
抑制される。このため、容量制御弁49の弁体67への
可変荷重が正確に制御されて、目標とする設定吸入圧に
確実かつ正確に保持される。
【0063】以上のように構成されたこの実施形態によ
れば、以下の効果を奏する。 (a) ソレノイド87への入力電流がデューティ比制
御されており、可動鉄心80が対向する摺接面に対して
常時振動した状態となっている。このため、可動鉄心8
0と対向摺接面とが静摩擦状態にある場合に比べて、可
動鉄心80と対向摺接面との間の摩擦係数が小さいもの
となって、より小さな動力で可動鉄心80の移動が可能
となる。従って、ソレノイド87を大型化することな
く、容量制御弁49の開度制御を正確かつ確実に行うこ
とができて、消費電力を低減することができるととも
に、圧縮機全体の大型化を招くこともない。
【0064】(b) ソレノイド87への入力電流値
が、制御コンピュータ57のディザ制御手段93にフィ
ードバックされ、目標電流値と前記入力電流値とが次第
に一致するように制御されている。このため、通電に伴
って発熱を生じてソレノイド87の抵抗が変化しても、
固定鉄心78と可動鉄心80との間の吸引力のずれの発
生が抑制される。従って、圧縮機を目標とする設定吸入
圧に確実かつ正確に保持することができる。そして、前
記(a)項に記載の作用と相まって、容量制御弁49の
開度制御をさらに正確かつ確実に行うことができる。
【0065】(c) 冷房負荷のない状態においても最
小吐出容量で運転され、より省動力化の求められるクラ
ッチレス可変容量圧縮機において、より小さな動力で容
量制御弁49の開度制御を正確かつ確実に行うことがで
きる。従って、このような容量制御構成は、クラッチレ
ス可変容量圧縮機の容量制御構成として最適である。
【0066】(d) 容量制御弁49の弁体67は、そ
の側方に吐出室38に連通する弁室ポート70が開口し
ており、また、その可動方向において対向する弁孔68
及びソレノイド室79が共にクランク室圧力Pcとなる
ように構成されている。このため、弁体67の開度に吐
出圧Pd及びクランク室圧力Pcの影響が及ぼされず、
吐出圧Pdやクランク室圧力Pcに対抗すべくソレノイ
ド87への入力電流を大きく設定する必要がない。従っ
て、ソレノイド87を大型化することなく、容量制御弁
49の開度制御を正確に行うことができる。
【0067】(第2の実施形態)次に、この発明をクラ
ンク室が吸入通路の一部を構成するクラッチレス可変容
量型圧縮機に具体化した第2の実施形態について、図7
〜9に基づいて前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0068】図7及び図8に示すように、第1導入通路
101は、シリンダブロック11に形成され、その後端
には収容室27が連通されるとともに、前端にはクラン
ク室15が連通されている。そして、吸入通路32から
収容孔27内に供給される冷媒ガスが、この第1導入通
路101を介してクランク室15内に導入される。
【0069】第2導入通路102は、前記クランク室1
5と吸入室37との間に貫通形成され、この第2導入通
路102を介して、冷媒ガスがクランク室15から吸入
室37内に導入されるようになっている。また、この第
2導入通路102は、駆動シャフト16の中心に形成さ
れた軸心通路46と、シリンダブロック11からバルブ
プレート14及びリヤハウジング13にかけて形成され
た調整通路103とを備えている。通孔104は、遮断
体28の外周に形成され、この通孔104を介して遮断
体28の内部が調整通路103に連通されている。
【0070】調整弁室105は、前記第2導入通路10
2における調整通路103の途中に形成され、その前端
にはテーパ状の調整弁孔106が形成されている。調整
弁としてのスプール弁107は、調整弁室105内に移
動可能に収容されている。そのスプール弁107の前端
には調整弁孔106に対向して、その調整弁孔106の
通路断面積を調整するためのテーパ状の絞り弁部108
が形成されている。バネ109は、スプール弁107と
調整弁室105の前端との間に介装され、このバネ10
9によりスプール弁107が調整弁孔106から離間す
る方向に付勢されている。
【0071】通路としての圧力付与通路110は、吐出
室38をスプール弁107の背面側の調整弁室105内
の制御圧室111に連通させるように、リヤハウジング
13内に形成されている。放圧通路112は、スプール
弁107の背面側の制御圧室111をクランク室15に
連通させるように、リヤハウジング13、バルブプレー
ト14及びシリンダブロック11に連続して形成されて
いる。容量制御弁49は、前記圧力付与通路110の途
中に位置するようにリヤハウジング13に装着されてい
る。
【0072】また、この第2の実施形態においては、図
9に示すように、ソレノイド87への入力電流が、所定
の定電流値を有する平流に所定の周波数を有する脈流を
重ね合わせた電流となっている。そして、前記所定の定
電流値を変更することにより前記弁体への付与荷重を変
化させるようにしたものである。すなわち、制御コンピ
ュータ57のディザ制御手段93では、目標電流値決定
手段92で算出された目標電流値情報が入力されると、
その目標電流値に対応する定電流値の平流に所定の周波
数を有する脈流を重ね合わせるように、駆動回路88に
対して制御情報を出力する。そして、駆動回路88は、
指令された制御情報に応じて前記容量制御弁49のソレ
ノイド87に対してバッテリ89からの定常電流を目標
電流値を平均値とした脈流に変換して出力する。
【0073】つぎに、以上のように構成されたクラッチ
レス可変容量圧縮機の動作について説明する。冷房負荷
が大きい場合には、図7に示すように、容量制御弁49
のソレノイド87への入力電流値の平均値が高められ
て、ソレノイド87が強く励磁されて、弁体67が弁孔
68の開度を減少する方向に付勢される。弁体68の弁
開度が小さくなれば、吐出室38から圧力付与通路11
0を経由して、スプール弁107の背面側の制御圧室1
11内に流入する冷媒ガス量が少なくなる。この一方
で、制御圧室111内の冷媒ガスは、放圧通路112を
経由してクランク室15に流出している。このため、制
御圧室111内の圧力が低下して、スプール弁107が
後方に移動配置され、絞り弁部108の絞り度が小さく
なって、調整弁孔106の通路断面積が大きくなる。そ
して、クランク室15から第2導入通路102を介して
吸入室37に流入する冷媒ガス量が前記絞り弁部108
の絞り度に応じて増大し、吸入室37の圧力が高められ
る。このため、ピストン35を介して対向するクランク
室15の圧力Pcとシリンダボア11a内のボア内圧P
bとの間の差圧が小さくなって、斜板22が最大傾角側
に傾動される。
【0074】この状態では、外部冷媒回路52から吸入
通路32に供給される冷媒ガスは、収容孔27及び第1
導入通路101を介してクランク室15内に導入された
後、流第2導入通路102の軸心通路46、遮断体28
の内部、通孔104及び調整通路103を介して吸入室
37内に導入される。
【0075】圧力付与通路110の通過断面積が零、つ
まり容量制御弁49の弁体67が弁孔68を完全に閉止
した状態になると、吐出室38から制御圧室111への
冷媒ガスの供給は行われない。そして、シリンダボア1
1a内のボア内圧Pbと、クランク室15内の圧力Pc
との差圧がさらに小さくなり、斜板22が最大傾角状態
に保持されて、吐出容量は最大となる。
【0076】また、この状態では、容量制御弁49の閉
止により圧力付与通路110が閉じられている。このた
め、吐出室38内に吐出された高圧冷媒ガスは、圧力付
与通路110及び放圧通路112を介してクランク室1
5内に供給されることなく、外部冷媒回路52に供給さ
れる。
【0077】逆に、冷房負荷が小さい場合には、図8に
示すように、容量制御弁49のソレノイド87への入力
電流値の平均値が減少され、そのソレノイド87の励磁
力が弱くなって、弁体67の弁開度が小さくなる方向の
付勢力が減少する。弁体67の弁開度が大きくなれば、
吐出室38から圧力付与通路110を経由して、スプー
ル弁107の背面側の制御圧室111内に流入する冷媒
ガス量が多くなり、制御圧室111内の圧力が上昇す
る。これにより、スプール弁107が前方に移動配置さ
れ、絞り弁部108の絞り度が大きくなって、調整弁孔
106の通路断面積が小さくなる。そして、クランク室
15から第2導入通路102を介して吸入室37に流入
する冷媒ガス量が前記絞り弁部108の絞り度に応じて
減少し、吸入室37の圧力が低下する。このため、ピス
トン35を介して対向するクランク室15の圧力Pcと
シリンダボア11a内のボア内圧Pbとの間の差圧が大
きくなって、斜板22が最小傾角側に傾動される。
【0078】冷房負荷がない状態になると、容量制御弁
49のソレノイド87への電流の供給が停止され、その
ソレノイド87が消磁される。このため、弁体67の弁
開度が小さくなる方向の付勢力が消失した状態となっ
て、容量制御弁49が最大開度にて開放された状態とな
る。
【0079】この圧力付与通路110の最大開放時に
は、吐出室38内の冷媒ガスがスプール弁107の背面
側の制御圧室111に大量に供給され、制御圧室111
内の圧力がさらに上昇する。これにより、スプール弁1
07が最前方に移動配置され、絞り弁部108の絞り度
が最大となって、調整弁孔106の通路断面積が最小に
なる。そして、クランク室15の圧力Pcとシリンダボ
ア11a内のボア内圧Pbとの間の差圧がさらに大きく
なって、斜板22が最小傾角位置に保持されて吐出容量
が最小となる。この斜板22の最小傾角状態では、前記
第1の実施形態と同様に吸入通路32が遮断体28によ
り遮断される。このとき、吐出室38、圧力付与通路1
10、制御圧室111、放圧通路112、クランク室1
5、第2導入通路102、吸入室37及びシリンダボア
11aにて循環通路が形成され、この循環通路を通して
冷媒ガスが内部で循環される。
【0080】さて、この実施形態の圧縮機においては、
図9に示すように、ソレノイド87内を流れる電流が所
定の周波数を持った脈流となる。このため、前記請求項
1に記載の発明と同様に可動鉄心80が振動した状態と
なり、可動鉄心80と対向する摺接面との間が動摩擦状
態となる。ここで、設定吸入圧を変更すべく、前記所定
の定電流値が変更されると、可動鉄心が静摩擦状態に比
べて摩擦係数の小さい動摩擦状態から移動される。この
ため、前記請求項1に記載の発明と同様に、ソレノイド
87を大型化することなく、容量制御弁49の開度制御
を正確かつ確実に行うことができる。
【0081】以上のように構成されたこの第2の実施形
態によっても、前記第1の実施形態に記載のほぼ同様の
効果が得られる。なお、本発明は以下のように変更して
具体化することもできる。
【0082】(1) 前記第1の実施形態において、ク
ランク室15と吸入圧領域を構成する吸入室37との間
に通路としての抽気通路を形成し、その抽気通路の途中
にはその開度を調節するための容量制御弁49を設け
る。その容量制御弁49は、ソレノイド87への入力電
流値のデューティ比が増大するほど、弁体67が弁孔6
8の開度を拡大する方向に付勢されるように構成するこ
と。
【0083】(2) 前記第1の実施形態及び前記
(1)項において、ソレノイド87への入力電流を所定
の定電流値を有する平流に所定の周波数を有する脈流を
重ね合わせた電流とし、前記所定の定電流値を変更する
ことにより容量制御弁49の開度を制御すること。
【0084】(3) 前記第2の実施形態において、ソ
レノイド87への入力電流をそのデューティ比を変更す
ることにより容量制御弁49の開度を制御すること。こ
れらのように構成しても、前記第1の実施形態とほぼ同
様の効果が得られる。
【0085】(4) この発明を、クラッチ付の可変容
量圧縮機及びその制御方法において具体化すること。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば以
下の優れた効果を奏する。請求項1、2及び8に記載の
発明によれば、容量制御弁の設定吸入圧を変更すべく、
ソレノイドへの入力電流が変更されると、可動鉄心が静
摩擦状態に比べて摩擦係数の小さい動摩擦状態から移動
される。従って、可動鉄心を比較的小さな動力で移動さ
れることができて、ソレノイドを大型化することなく、
容量制御弁の開度制御を正確かつ確実に行うことができ
る。
【0087】請求項3に記載の発明によれば、ソレノイ
ドにおいて通電に伴って発熱を生じてソレノイドの抵抗
が変化しても、ソレノイド内を流れる電流が目標電流値
に保持される。従って、容量制御弁の弁体への可変荷重
が正確に制御されて、目標とする設定吸入圧に確実かつ
正確に保持することができる。
【0088】請求項4〜6に記載の発明によれば、前記
請求項1〜3に記載の発明の効果と相まって、容量制御
弁の開度調整により吐出容量を正確に制御することがで
きる。
【0089】請求項7に記載の発明によれば、前記請求
項1〜6に記載の発明の効果と相まって、より省動力化
の求められるクラッチレス可変容量圧縮機の容量制御機
構として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の可変容量圧縮機の全体を示
す断面図。
【図2】 図1の斜板が最大傾角位置にある状態を示す
要部拡大断面図。
【図3】 図1の斜板が最小傾角位置にある状態を示す
要部拡大断面図。
【図4】 ソレノイドへの入力電流の制御構成を示すブ
ロック図。
【図5】 第1の実施形態のソレノイドへの入力電流に
関する説明図。
【図6】 各デューティ比におけるソレノイドへの入力
電流値と温度との関係を示す説明図。
【図7】 第2の実施形態の可変容量圧縮機の斜板が最
大傾角位置にある状態を示す断面図。
【図8】 図7の斜板が最小傾角位置にある状態を示す
断面図。
【図9】 第2の実施形態のソレノイドへの入力電流に
関する説明図。
【符号の説明】
11…ハウジングの一部を構成するシリンダブロック、
11a…シリンダボア、12…ハウジングの一部を構成
するフロントハウジング、13…ハウジングの一部を構
成するリヤハウジング、15…制御圧室を兼ねるクラン
ク室、16…駆動シャフト、22…カムプレートとして
の斜板、32…吸入圧領域を構成する吸入通路、35…
片頭ピストン、37…吸入圧領域を構成する吸入室、3
8…吐出圧領域を構成する吐出室、48…通路としての
給気通路、49…容量制御弁、52…外部冷媒回路、6
7…弁体、71…感圧室、73…感圧機構を構成するベ
ローズ、87…ソレノイド、101…第1導入通路、1
02…第2導入通路、107…調整弁としてのスプール
弁、100…通路としての圧力付与通路、111…制御
圧室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部に制御圧室及びクラン
    ク室を形成するとともに駆動シャフトを回転可能に支持
    し、前記ハウジングの一部を構成するシリンダブロック
    に複数のシリンダボアを形成し、そのシリンダボア内に
    はピストンを往復動可能に収容し、前記駆動シャフトに
    カムプレートを一体回転可能かつ揺動可能に挿着し、前
    記制御圧室と吐出圧領域及び吸入圧領域のいずれか一方
    との間の通路の途中には容量制御弁を設け、その容量制
    御弁は、前記通路を開閉する弁体と、吸入圧領域に連通
    された感圧室と、その感圧室に収容され吸入圧の変動を
    前記弁体に伝達するための感圧機構と、入力電流に応じ
    て前記弁体への付与荷重を変化させて設定吸入圧を変更
    するためのソレノイドとを備え、前記容量制御弁の開度
    調整に基づいて前記制御圧室の圧力を変更することによ
    り前記カムプレートを収容するクランク室の圧力とシリ
    ンダボア内の圧力との前記ピストンを介した差を変更
    し、その差に応じてカムプレートの傾角を変更して、吐
    出容量を制御するようにした可変容量圧縮機において、 前記ソレノイドへの入力電流は所定のデューティ比を有
    する電流であり、そのデューティ比を変更することによ
    り前記弁体への付与荷重を変化させるようにした可変容
    量圧縮機。
  2. 【請求項2】 ハウジングの内部に制御圧室及びクラン
    ク室を形成するとともに駆動シャフトを回転可能に支持
    し、前記ハウジングの一部を構成するシリンダブロック
    に複数のシリンダボアを形成し、そのシリンダボア内に
    はピストンを往復動可能に収容し、前記駆動シャフトに
    カムプレートを一体回転可能かつ揺動可能に挿着し、前
    記制御圧室と吐出圧領域及び吸入圧領域のいずれか一方
    との間の通路の途中には容量制御弁を設け、その容量制
    御弁は、前記通路を開閉する弁体と、吸入圧領域に連通
    された感圧室と、その感圧室に収容され吸入圧の変動を
    前記弁体に伝達するための感圧機構と、入力電流に応じ
    て前記弁体への付与荷重を変化させて設定吸入圧を変更
    するためのソレノイドとを備え、前記容量制御弁の開度
    調整に基づいて前記制御圧室の圧力を変更することによ
    り前記カムプレートを収容するクランク室の圧力とシリ
    ンダボア内の圧力との前記ピストンを介した差を変更
    し、その差に応じてカムプレートの傾角を変更して、吐
    出容量を制御するようにした可変容量圧縮機において、 前記ソレノイドへの入力電流は、所定の定電流値を有す
    る平流に所定の周波数を有する脈流を重ね合わせた電流
    であり、前記所定の定電流値を変更することにより前記
    弁体への付与荷重を変化させるようにした可変容量圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 前記ソレノイドへの入力電流を検出し、
    その検出電流が目標電流値を保持するようにフィードバ
    ック制御を行うようにした請求項1または2に記載の可
    変容量圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記クランク室が制御圧室を兼ねるとと
    もに、前記通路が吐出圧領域とクランク室とを連通する
    給気通路である請求項1〜3のいずれかに記載の可変容
    量圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記クランク室は制御圧室を兼ねるとと
    もに、前記通路はクランク室と吸入圧領域とを連通する
    抽気通路である請求項1〜3のいずれかに記載の可変容
    量圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記クランク室は吸入通路を介して外部
    冷媒回路に接続し、前記クランク室と吸入圧領域を構成
    する吸入室との間に導入通路を形成し、その導入通路の
    途中にはその開度を調節するための調整弁を設け、その
    調整弁の背面に前記制御圧室を形成し、前記通路はその
    制御圧室と吐出圧領域とを連通する圧力付与通路である
    請求項1〜3のいずれかに記載の可変容量圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記駆動シャフトが外部駆動源に常時作
    動連結された請求項1〜6のいずれかに記載の可変容量
    圧縮機。
  8. 【請求項8】 ハウジングの内部に制御圧室及びクラン
    ク室を形成するとともに駆動シャフトを回転可能に支持
    し、前記ハウジングの一部を構成するシリンダブロック
    に複数のシリンダボアを形成し、そのシリンダボア内に
    はピストンを往復動可能に収容し、前記駆動シャフトに
    カムプレートを一体回転可能かつ揺動可能に挿着し、前
    記制御圧室と吐出圧領域及び吸入圧領域のいずれか一方
    との間の通路の途中には容量制御弁を設け、その容量制
    御弁は、前記通路を開閉する弁体と、吸入圧領域に連通
    された感圧室と、その感圧室に収容され吸入圧の変動を
    前記弁体に伝達するための感圧機構と、入力電流に応じ
    て前記弁体への付与荷重を変化させて設定吸入圧を変更
    するためのソレノイドとを備え、前記容量制御弁の開度
    調整に基づいて前記制御圧室の圧力を変更することによ
    り前記カムプレートを収容するクランク室の圧力とシリ
    ンダボア内の圧力との前記ピストンを介した差を変更
    し、その差に応じてカムプレートの傾角を変更して、吐
    出容量を制御するようにした可変容量圧縮機の制御方法
    において、 前記ソレノイドに脈流によりなる電流を入力し、その電
    流の平均値を変更することにより前記弁体への付与荷重
    を変化させて、設定吸入圧を変更する可変容量圧縮機の
    制御方法。
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