JP2001091146A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

冷凍冷蔵庫

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JP2001091146A
JP2001091146A JP26555999A JP26555999A JP2001091146A JP 2001091146 A JP2001091146 A JP 2001091146A JP 26555999 A JP26555999 A JP 26555999A JP 26555999 A JP26555999 A JP 26555999A JP 2001091146 A JP2001091146 A JP 2001091146A
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隆雄 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵室内を抗菌効果を有するオゾン雰囲気に
することで食品に付着した菌や庫内を浮遊する菌の増殖
を抑え、しかも、冷蔵室内におけるオゾン濃度の低下を
抑制して効率的な抗菌を行う。 【解決手段】 冷蔵室12と野菜室14を含む冷蔵温度
帯の冷蔵ゾーン26が冷凍室16,18を含む冷凍温度
帯の冷凍ゾーン34に対して、冷気が互いに循環しない
ように分離して設けられており、これら各ゾーンにそれ
ぞれ冷却器22,30が配され、冷蔵ゾーン26内にオ
ゾン発生器36が配されたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌効果を有する
冷凍冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍冷蔵庫においては、庫内
壁やトレー等の収納部材の汚染に伴い、これら部材表面
で細菌や真菌などの菌が繁殖しやすくなるという問題が
ある。そのため、近年では、庫内収納部材(主としてプ
ラスチック成形部品)に無機系抗菌材を練り込んだり、
無機系抗菌材を含む塗料を収納部材に塗布するという抗
菌処理がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の抗菌処理をしても、なお、収納部材の汚染が進行す
ると、抗菌材の効果が部材表面に行き渡らなくなり、菌
の繁殖が始まってしまうという欠点がある。また、特
に、練り込み方式の場合には、収納部材の長期使用に伴
い、部材内部から表面に抗菌材が滲み出しにくくなっ
て、汚染のない場合でも抗菌効果が経時的に低下すると
いう問題もある。また、これらの方式では冷蔵庫内の雰
囲気全体に渡って抗菌効果を及ぼすことは不可能であ
り、抗菌材処理を施した収納部材に接触した近傍にしか
抗菌効果は期待できず、食品に付着した菌、庫内を浮遊
する菌に対する効果はなかった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、冷蔵室内を抗菌効果を有するオ
ゾン雰囲気にすることで食品に付着した菌や庫内を浮遊
する菌の増殖を抑え、しかも、冷蔵室内におけるオゾン
濃度の低下を抑制して効率的な抗菌を行うことのできる
冷凍冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
冷凍冷蔵庫は、冷蔵室を含む冷蔵温度帯の冷蔵ゾーン
と、冷凍室を含む冷凍温度帯の冷凍ゾーンとを備え、前
記冷蔵ゾーンと前記冷凍ゾーンは、それぞれ冷却器を備
えて、冷気が互いに循環しないように分離して設けられ
ており、前記冷蔵ゾーンにオゾン発生器が配されたもの
である。
【0006】請求項1の冷凍冷蔵庫であると、冷蔵ゾー
ンと冷凍ゾーンとを分離した上で、その冷蔵ゾーンにオ
ゾン発生器を設けたことにより、抗菌作用を必要とする
冷蔵室のみを選択的にオゾン雰囲気にすることができ
る。すなわち、オゾン発生器が配された冷蔵ゾーンがよ
り低い温度帯の冷凍ゾーンと連通されていると、当該低
い温度帯の冷凍ゾーンにオゾンが濃縮化されてしまう
が、本発明によればこれを防止することができる。ま
た、冷蔵ゾーン専用の冷却器の平均蒸発温度は、冷凍ゾ
ーンと冷蔵ゾーンの両者を1つの冷却器で冷却する場合
の平均蒸発温度よりも高いので、冷却器におけるオゾン
濃縮作用を軽減することができる。そのため、オゾン発
生能力の同じオゾン発生器を搭載する場合には、冷蔵室
内のオゾン濃度の低下を抑制しやすくなる。なお、ここ
でいう冷蔵室には野菜室やチルド室も含まれる。
【0007】請求項2記載の冷凍冷蔵庫は、請求項1に
おいて、前記オゾン発生器が前記冷蔵ゾーンの冷気流路
中に配されたことを特徴とする。
【0008】請求項2の冷凍冷蔵庫であると、オゾン発
生器を冷気流路中に設けたことにより、オゾン発生器か
ら発生したオゾンの滞留による局所的な高濃度化を防止
することができる。この構成は、特に、オゾン発生器が
専用の送風ファンを具備しないものである場合に有効で
ある。
【0009】請求項3記載の冷凍冷蔵庫は、請求項2に
おいて、前記冷蔵ゾーンが冷蔵室と該冷蔵室に冷気を循
環させるためのダクトからなり、該ダクト内に前記冷却
器が配され、該ダクト内における前記冷却器の上流側に
前記オゾン発生器が配されたことを特徴とする。
【0010】請求項3の冷凍冷蔵庫であると、オゾン発
生器を冷気循環用ダクト内における冷却器の上流側に設
置することにより、除霜時に冷却器から発生する高湿度
気流にオゾン発生電極が直接さらされるのを防止するこ
とができ、オゾン発生効率の変動を防止することができ
る。また、冷却器に選択吸着した臭気分子に対する脱臭
効果を発揮させることができる。さらに、庫内の浮遊菌
は冷気の流れに乗り必ずダクト内を通過するので、オゾ
ン発生器をダクト内に配することにより、浮遊菌への抗
菌に対する効果が大きい。
【0011】請求項4記載の冷凍冷蔵庫は、請求項2に
おいて、前記冷蔵ゾーンが野菜室を有し、該野菜室には
野菜を収納するための野菜容器が配され、この野菜容器
の上面開口を覆う蓋の上面に沿って冷気流路が形成され
ており、該蓋の上面に前記オゾン発生器が設けられて、
該オゾン発生器が、前記冷気流路と前記野菜容器内部と
にオゾンを放出することを特徴とする。
【0012】請求項4の冷凍冷蔵庫であると、野菜容器
蓋の上面にオゾン発生器を設けて野菜容器内にオゾンを
放出するようにしたことにより、ラップやフィルム等で
包装せず空気に直接触れる食材の収納比率の高い野菜容
器内へ選択的に抗菌効果を与えることができる。
【0013】請求項5記載の冷凍冷蔵庫は、請求項2に
おいて、前記オゾン発生器が、オゾン発生電極と該発生
電極に高電圧を印加する高圧発生ユニットとを備えてお
り、前記オゾン発生電極が前記高圧発生ユニットに対し
て前記冷気流路の下流側に配されたことを特徴とする。
【0014】請求項5の冷凍冷蔵庫であると、オゾン発
生電極の近傍に位置する高圧発生ユニットが、電極から
発生したばかりの拡散する前の高濃度のオゾンにさらさ
れるのを防止することができ、高圧発生ユニットの耐久
性向上を図ることができる。
【0015】請求項6記載の冷凍冷蔵庫は、請求項2に
おいて、前記オゾン発生器から発生するオゾンを送風す
るためのファンが設けられ、このファンの送風方向と前
記冷気流路の冷気流れ方向とのなす角度が60°以下に
設定されていることを特徴とする。
【0016】請求項6の冷凍冷蔵庫であると、オゾン発
生器のための専用ファンにより冷気流路の冷気の流れが
乱されないため、冷却性能の低下を防止することができ
る。すなわち、オゾン送風ファンにより発生する気流
が、庫内冷気流路の冷気循環気流を乱すと、冷却性能の
低下を引き起こすと共に、オゾン送風ファンへの負荷の
増大、扉開閉動作後のオゾン濃度均一化の長時間化を引
き起こすという問題が生ずるが、請求項6によればこの
ような問題を解決することができる。
【0017】請求項7記載の冷凍冷蔵庫は、請求項1に
おいて、前記冷蔵室の扉が開状態のときに、前記オゾン
発生器によるオゾンの発生を停止させることを特徴とす
る。
【0018】請求項7の冷凍冷蔵庫であると、冷蔵室の
扉開き時にオゾン発生器を停止させることにより、冷蔵
室から漏洩するオゾンの量を減らして、オゾンの臭気問
題を回避することができる。
【0019】請求項8記載の冷凍冷蔵庫は、請求項1に
おいて、前記オゾン発生器がオゾン発生電極と該発生電
極に高電圧を印加する高圧発生ユニットとを備え、前記
冷蔵ゾーンの冷却器の除霜時に、該オゾン発生電極への
印加電圧を、通常のオゾン発生時における印加電圧より
も低く、かつ、放電開始電圧以上となるように制御する
ことを特徴とする。
【0020】除霜中にオゾンを発生し続けるとオゾンの
除霜ドレイン水への溶解が多くなり、オゾンの庫内雰囲
気抗菌への寄与率が低下し、無効オゾン比率が高くなっ
てしまう。一方、除霜時には、湿度が高くなるため、オ
ゾン発生電極への印加電力を放電開始電圧よりも下げる
と、電極に結露が発生しやすくなるという問題がある。
そこで、請求項8のように、除霜時にオゾン発生電極へ
の印加電圧を放電開始電圧を維持しながら通常時よりも
低くすることにより、オゾン発生電極への結露を防いで
電極の腐食防止を図りながら、無効オゾン量を低下し、
かつ、除霜中の電気入力の低減を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷
蔵庫10の断面図である。この冷蔵庫10は、上から冷
蔵室12、野菜室14、2つの冷凍室16,18を有す
る冷凍冷蔵庫である。
【0023】冷蔵室12と野菜室14は互いに連通され
て、後方のダクト20内に配した1組の冷却器22及び
ファン24により冷却されるようになっている。すなわ
ち、冷蔵室12と野菜室14はダクト20とともに、1
つの冷却器22により冷却される冷蔵温度帯の冷蔵ゾー
ン26を構成している。
【0024】2つの冷凍室16,18は、その後方のダ
クト28内に配した1組の冷却器30及びファン32に
より上記冷蔵ゾーン26とは独立して冷却されるように
なっている。すなわち、冷凍室16,18は、ダクト2
8とともに、上記冷蔵ゾーン26よりも低い冷凍温度帯
の冷凍ゾーン34を構成しており、この冷凍ゾーン34
は、冷蔵ゾーン26とは冷気が互いに循環しないように
独立して設けられている。
【0025】そして、冷蔵ゾーン26のダクト20内に
おける冷却器22の上流側にオゾン発生器36が配置さ
れている。詳細には、ダクト20は冷却器22の上流側
において野菜室14の底面に沿って形成されており、こ
の野菜室14の底面に沿って形成された底面ダクト20
a内にオゾン発生器36が配されている。
【0026】オゾン発生器36は、図2に示すように、
オゾン発生電極38と、このオゾン発生電極38に高電
圧を印可する高圧発生ユニット40とを備えてなる沿面
放電式のオゾン発生器である。
【0027】オゾン発生電極38と高圧発生ユニット4
0は、収納容器42内に収納されている。収納容器42
内は、隔壁44により発生電極側と高圧トランス側とに
区画されている。そして、収納容器42の発生電極側に
は、発生電極38から発生したオゾンを外部に放出する
ための多数のスリット状の開口46が設けられている。
【0028】この冷蔵庫10においては、1つの圧縮機
35から供給される冷媒を、弁等の切替手段により冷蔵
用冷却器22と冷凍用冷却器30とに交互に供給するこ
とによって、各冷却ゾーン26,34を所定の温度帯に
冷却するように構成されている。
【0029】冷蔵用冷却器22の動作時にファン24を
動作させることにより、冷蔵ゾーン26内に図1に示す
ように冷気が循環し、これにより冷蔵ゾーン26が冷却
される(以下、この運転モードをR冷却という)。この
とき、オゾン発生器36の発生電極38に放電開始電圧
以上の電圧(通常、放電開始電圧の約2倍以上)を印加
することにより、オゾン発生器36からオゾンが発生
し、発生したオゾンは、オゾン発生器36が冷気流路中
に配置されているため、冷蔵ゾーン26内に拡散され、
これにより冷蔵ゾーン26がオゾン雰囲気となる。
【0030】一方、冷凍用冷却器30の動作時(冷蔵用
冷却器22の停止時)にファン32を動作させることに
より、冷凍ゾーン34が冷却される(以下、この運転モ
ードをF冷却という)。このF冷却時において、ファン
24を動作させることにより、冷却器22に付着した霜
が蒸発して冷蔵室12及び野菜室14内に戻され、これ
により室12、14内が高い湿度に保持される。(以
下、この運転モードをうるおい運転という)。このうる
おい運転時には、冷蔵ゾーン26内が高湿度であること
からオゾン発生器36のオゾン発生効率が低下するが、
冷蔵ゾーン26内のオゾン雰囲気を維持するため、発生
電極38への印加電圧はR冷却時のまま維持する。一
方、F冷却時においてファン24を動作させないときに
は、オゾンの滞留を防止するため、オゾン発生器36は
停止させる。
【0031】冷蔵用冷却器22を除霜する際には、ヒー
タ23により冷却器22を加熱する。この除霜時には、
発生したオゾンが除霜ドレイン水に溶解して、オゾンの
庫内雰囲気抗菌への寄与率が低下し、無効オゾン比率が
高くなってしまう。また、雰囲気が高湿度となるため、
オゾン発生器36のオゾン発生効率自体も低下する。一
方、除霜時には、湿度が高くなるため、発生電極38へ
の印加電力を放電開始電圧よりも下げると、電極38に
結露が発生しやすくなる。そのため、冷却器22の除霜
時には、電極38への印加電圧を、R冷却時における印
加電圧よりも低く、かつ、放電開始電圧以上となるよう
に制御する。具体的には、印加電圧を放電開始電圧の
1.0〜1.5倍に絞る。これにより、オゾン発生電極
38の結露防止を図りながら、無効オゾン量を低下し、
かつ、除霜中の電気入力を低減することができる。
【0032】ここで、除霜時における上記制御による効
果を確認するために行った実験について説明する。実験
では、オゾン発生量が0.25mg/時間のオゾン発生
器36を用いて、除霜時にオゾン発生器36への電気入
力を放電開始電圧の1.2倍となるように抑えた場合
と、除霜時に通常の電気入力のまま(放電開始電圧の2
倍)にした場合とを比較した。両者の除霜ドレイン水中
への余剰オゾン溶解濃度を調べたところ、電気入力を抑
えた場合では検出限界以下であったのに対し、電気入力
をそのままにした場合では0.02〜0.5ppmレベ
ルであり、無効オゾン量が多いことがわかった。
【0033】この冷蔵庫10では、また、冷蔵室12及
び野菜室14の扉を開いたときに、その扉の開閉状態を
検知する扉スイッチ(不図示)に連動して、オゾン発生
器36への電気入力を遮断するようにして、オゾンの発
生を停止させ、これにより、冷蔵室12及び野菜室14
から漏洩するオゾンの量を低減させている。
【0034】ここで、開扉時における上記制御による効
果を確認するために行った実験について説明する。実験
では、オゾン発生量が0.25mg/時間のオゾン発生
器36を用いて、開扉時にオゾン発生器36への電気入
力を遮断した場合(実験1)と、遮断しなかった場合
(実験2)とを比較した。扉開き直後における冷蔵室1
2の前面のオゾン濃度を測定し、冷蔵室12内のオゾン
濃度との関係を求めた。その結果、図3に示すように、
実験1では、冷蔵室12内のオゾン濃度が0.1ppm
を超えた場合でも、冷蔵室12前面のオゾン濃度が臭気
閾値の0.02ppmよりも低くなっているのに対し、
実験2では、同じ条件で0.02ppm程度となり、臭
気感知し得る状態となっていた。
【0035】本実施形態の冷蔵庫10であると、冷蔵ゾ
ーン26と冷凍ゾーン34との冷気を完全に分離した上
で、この冷蔵ゾーン26にオゾン発生器36を設けたこ
とにより、抗菌作用を必要とする冷蔵室12及び野菜室
14のみを効率的にオゾン雰囲気にすることができる。
【0036】また、オゾン発生器36をダクト20内に
おける冷却器22の上流側に設置したことにより、除霜
時に冷却器22から発生する高湿度気流にオゾン発生電
極38が直接さらされるのを防止することができ、オゾ
ン発生効率の変動を防止することができる。また、冷却
器22に選択吸着した臭気分子に対する脱臭効果を発揮
させることができる。さらに、庫内浮遊菌は庫内気流に
乗り必ずダクト20内を通過するので、浮遊菌への抗菌
に対する効果が大きい。
【0037】ここで、この効果を確認するために行った
実験について説明する。実験では、オゾン発生量が0.
25mg/時間のオゾン発生器36を用いて、これを図
1に示すように底面ダクト20a内に配した場合(実験
3)と、冷蔵室12の後壁面中央部(図1においてXで
示す位置)に配した場合(実験4)と、オゾン発生器を
配置しなかった場合(実験5)とを比較した。
【0038】実験は、大腸菌濃度100個/mlの液体
約20mlを冷蔵室12内に5分間にわたって噴霧して
大腸菌を浮遊させた後、浮遊大腸菌の菌数減退を測定し
た。図4に示すように、実験3では、浮遊菌の存在限界
時間の30分以内で菌数が初期の1/100以下とな
り、実験4および5と比べて明らかな抗菌効果が認めら
れた。
【0039】図5は、本発明の第2の実施形態に係る冷
蔵庫50の断面図である。この冷蔵庫50は、オゾン発
生器36の配設位置を除いて、上記第1の実施形態の冷
蔵庫10と同様である。
【0040】この実施形態では、オゾン発生器36が冷
蔵ゾーン26における野菜室14内に配置されている。
詳細には、野菜室14には、野菜を収納するための上方
に開口する野菜容器51が配され、この野菜容器51の
上面開口を覆う蓋52の上面にオゾン発生器36が配置
されている。この蓋52の上面は、図5に示すように、
冷気が流れる冷気流路となっており、オゾン発生器36
はこの冷気流路に配置されている。
【0041】このオゾン発生器36は、図6において矢
印Aで示すように、冷気流路の冷気の流れ方向Cに沿っ
て冷気を放出すると共に、図6において矢印Bで示すよ
うに、蓋52の上面に設けられた不図示の開口から、野
菜容器51内にオゾンを吹き出すことができるように構
成されている。
【0042】この実施形態によれば、野菜容器蓋52の
上面にオゾン発生器36を設けて野菜容器51内にオゾ
ンを放出するようにしたことにより、ラップやフィルム
等で包装しない食材の収納比率の高い野菜容器51内へ
選択的に抗菌効果を与えることができる。野菜容器51
内は冷蔵室12よりも高湿度となり、発生したオゾンの
消費が大きく、抗菌効果を発揮するには、本実施形態の
ように野菜容器51内に向かってオゾンを放出させる構
成が有利である。
【0043】ここで、この第2の実施形態の抗菌効果を
確認するために行った実験について説明する。実験で
は、オゾン発生量が0.25mg/時間のオゾン発生器
36を用いて、これを上述したように配置構成した場合
(実験6)と、野菜室14の後壁面中央部(図5におい
てYで示す位置)に配した場合(実験7)と、オゾン発
生器を配置しなかった場合(実験8)とを比較した。実
験は、大腸菌を10個接種した寒天培地を野菜容器5
1内に配置して、大腸菌の菌数の時間変化を調べた。図
7に示すように、実験6では、実験7及び8と比べて遙
かに早く菌数が減衰することが確認された。
【0044】また、本実施形態では、図6に示すよう
に、野菜容器蓋52上に設置されたオゾン発生器36
は、オゾン発生電極38が高圧発生ユニット40に対し
て冷気の流れ方向Cの下流側になるように配置されてい
る。このような配置により、オゾン発生電極38の近傍
に位置する高圧発生ユニット40が、電極38から発生
したばかりの拡散する前の高濃度のオゾンにさらされる
のを防止して、高圧発生ユニット40の耐久性向上を図
られる。
【0045】ここで、この配置による効果を確認するた
めに行った実験について説明する。実験では、オゾン発
生量が20mg/時間のオゾン発生器36を用いて、こ
れを電極38が高圧発生ユニット40の下流側になるよ
うに配した場合と、上流側になるように配した場合とを
比較した。両者について、連続通電1,000時間後の
高圧発生ユニット40を構成する樹脂部材(ABS樹
脂)の色差ΔEを測定した。その結果、電極38を下流
側に配した場合、色差ΔE<1であるのに対し、上流側
に配した場合、色差ΔE>2となり黄変が進行してい
た。
【0046】図8は、第3の実施形態に係る冷蔵庫の野
菜容器51の斜視図である。この実施形態は上記第2の
実施形態の冷蔵庫50とはオゾン発生器の構成が相違
し、その他の構成は同じである。
【0047】この実施形態では、専用の送風ファン62
を具備するオゾン発生器60を用いて、このオゾン発生
器60を第2の実施形態と同様に、野菜容器51の蓋5
2の上面に設置している。詳細には、ファン62は、オ
ゾン発生電極38の下流側に設けられ、オゾン発生電極
38から発生したオゾンを蓋52の上面に沿って前方に
送風するよう構成されている。なお、ファン62は、こ
の実施形態のようにオゾン発生器と一体に設けられてい
てもよく、あるいは、オゾン発生器の近傍に別体に設け
られていてもよい。
【0048】そして、このオゾン発生器60は、ファン
62による送風方向Dとオゾン発生器60の近傍を通過
する冷気の流れ方向Cとが一致するように配設されてい
る。すなわち、ファン62の送風方向Dと庫内気流方向
Cとのなす角度が0°となるようにオゾン発生器60を
配置している。
【0049】この実施形態によれば、オゾン発生器60
が専用の送風ファン62を具備するため、F冷却時など
冷却器22のためのファン24が停止しているときに
も、オゾン発生器60を動作させてオゾンを庫内に分散
させることができる。
【0050】また、ファン62の送風方向Dと庫内気流
方向Cとのなす角度を0°としたことにより、オゾン発
生器60の専用ファン62によって庫内冷気流路の冷気
の流れが乱されることを防いで、冷却性能の低下を防止
することができる。このような専用ファン62による冷
却性能の低下を防止するためには、上記ファン62の送
風方向Dと冷気流路の冷気流れ方向Cとのなす角度が6
0°以下であることが好ましい。
【0051】ここで、ファン62の送風方向Dと庫内気
流方向Cとのなす角度を0°とすることによる効果を確
認するために行った実験について説明する。実験では、
オゾン発生器60を配置していない場合に対する冷蔵庫
全体での電気入力の増加を調べた。また、比較のため
に、ファン送風方向Dと庫内気流方向Cとが正反対(即
ち、ファン送風方向Dと庫内気流方向Cとのなす角度が
180゜)となるようにオゾン発生器60を配置したも
のについても実験を行った。その結果、ファン送風方向
Dと庫内気流方向Cとのなす角度が180゜の場合、冷
蔵庫全体での電気入力の増加が、角度が0°の場合に比
べて4%大きくなった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷凍冷蔵
庫によれば、冷蔵ゾーンと冷凍ゾーンとを分離した上
で、その冷蔵ゾーンにオゾン発生器を設けたことによ
り、抗菌作用を必要とする冷蔵室のみを選択的にオゾン
雰囲気にすることができ、冷蔵室の効率的な抗菌を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る冷蔵庫の断面図
である。
【図2】同実施形態に用いるオゾン発生器の斜視図であ
る。
【図3】開扉時における冷蔵室内と冷蔵室前面とのオゾ
ン濃度の関係を示すグラフである。
【図4】第1の実施形態における浮遊菌への抗菌効果を
示すグラフである。
【図5】第2の実施形態に係る冷蔵庫の断面図である。
【図6】同実施形態における野菜室内の分解斜視図であ
る。
【図7】第2の実施形態における付着菌への抗菌効果を
示すグラフである。
【図8】第3の実施形態に係る冷蔵庫における野菜容器
の斜視図である。
【符号の説明】
10,50……冷蔵庫 12……冷蔵室 14……野菜室 16,18……冷凍室 20……ダクト 22,30……冷却器 26……冷蔵ゾーン 34……冷凍ゾーン 36……オゾン発生器 38……オゾン発生電極 40……高圧発生ユニット 51……野菜容器 52……蓋 60……オゾン発生器 62……ファン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵室を含む冷蔵温度帯の冷蔵ゾーンと、
    冷凍室を含む冷凍温度帯の冷凍ゾーンとを備える冷凍冷
    蔵庫において、 前記冷蔵ゾーンと前記冷凍ゾーンは、それぞれ冷却器を
    備えて、冷気が互いに循環しないように分離して設けら
    れており、 前記冷蔵ゾーンにオゾン発生器が配されたことを特徴と
    する冷凍冷蔵庫。
  2. 【請求項2】前記オゾン発生器が前記冷蔵ゾーンの冷気
    流路中に配されたことを特徴とする請求項1記載の冷凍
    冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記冷蔵ゾーンが冷蔵室と該冷蔵室に冷気
    を循環させるためのダクトからなり、該ダクト内に前記
    冷却器が配され、該ダクト内における前記冷却器の上流
    側に前記オゾン発生器が配されたことを特徴とする請求
    項2記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記冷蔵ゾーンが野菜室を有し、該野菜室
    には野菜を収納するための野菜容器が配され、この野菜
    容器の上面開口を覆う蓋の上面に沿って冷気流路が形成
    されており、該蓋の上面に前記オゾン発生器が設けられ
    て、該オゾン発生器が、前記冷気流路と前記野菜容器内
    部とにオゾンを放出することを特徴とする請求項2記載
    の冷凍冷蔵庫。
  5. 【請求項5】前記オゾン発生器が、オゾン発生電極と該
    発生電極に高電圧を印加する高圧発生ユニットとを備え
    ており、前記オゾン発生電極が前記高圧発生ユニットに
    対して前記冷気流路の下流側に配されたことを特徴とす
    る請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  6. 【請求項6】前記オゾン発生器から発生するオゾンを送
    風するためのファンが設けられ、このファンの送風方向
    と前記冷気流路の冷気流れ方向とのなす角度が60°以
    下に設定されていることを特徴とする請求項2記載の冷
    凍冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記冷蔵室の扉が開状態のときに、前記オ
    ゾン発生器によるオゾンの発生を停止させることを特徴
    とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  8. 【請求項8】前記オゾン発生器がオゾン発生電極と該発
    生電極に高電圧を印加する高圧発生ユニットとを備え、
    前記冷蔵ゾーンの冷却器の除霜時に、該オゾン発生電極
    への印加電圧を、通常のオゾン発生時における印加電圧
    よりも低く、かつ、放電開始電圧以上となるように制御
    することを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
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