JP2001090118A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

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JP2001090118A
JP2001090118A JP26934199A JP26934199A JP2001090118A JP 2001090118 A JP2001090118 A JP 2001090118A JP 26934199 A JP26934199 A JP 26934199A JP 26934199 A JP26934199 A JP 26934199A JP 2001090118 A JP2001090118 A JP 2001090118A
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JP
Japan
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counterweight
additional
revolving
counter weight
construction machine
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Application number
JP26934199A
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English (en)
Inventor
Nozomi Tanaka
望 田中
Takayoshi Murahashi
高嘉 村橋
Yasushi Kodashiseki
康司 小出石
Hiroshi Kumagai
博 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部走行体からのカウンタウエイト後端部の
突出長さを抑え、カウンタウエイトに追加カウンタウエ
イトを確実に取付けることができるようにする。 【解決手段】 カウンタウエイト28の上面部28C
に、吊具取付ボス34,35よりも後側に位置して追加
カウンタウエイト取付ボス37,38を配設する。これ
により、カウンタウエイト28を原動機5に接近させて
配置でき、上部旋回体2の旋回半径を小さくすることが
できるので、比較的狭い作業現場でも上部旋回体2を旋
回させつつ効率良く掘削作業を行うことができる。ま
た、開閉カバー6Aを閉位置に保持した掘削作業時にお
いても、追加カウンタウエイト取付ボス37,38を利
用して追加カウンタウエイト39をカウンタウエイト2
8に取付けることができ、掘削作業時における車体の安
定性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の旋回式建設機械に関し、特に下部走行体からのカ
ウンタウエイト後端部の突出長さを抑えた小旋回型の旋
回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に好適に用い
られる旋回式建設機械は、下部走行体と、該下部走行体
上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体
の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略
構成されている。そして、上部旋回体は、旋回フレーム
と、該旋回フレームに設けられ原動機を収容する建屋カ
バーと、旋回フレームの後部側に設けられたカウンタウ
エイト等からなっている。
【0003】ところで、上述の如き旋回式建設機械は、
通常、トレーラ等に積載されて作業現場に搬送される
が、建設機械の総重量がトレーラの積載限度を越える場
合には、カウンタウエイトを旋回フレームから取外して
個別に作業現場に搬送し、作業現場においてカウンタウ
エイトを旋回フレームに取付ける作業が必要となる。
【0004】このため、カウンタウエイトの上面側には
アイボルト等の吊具を取付けるための吊具取付部材が設
けられており、この吊具取付部材に取付けた吊具にワイ
ヤロープを通し、このワイヤロープを介してカウンタウ
エイトをクレーン等で吊上げることにより、カウンタウ
エイトを旋回フレームに対して着脱することができる構
成となっている。
【0005】そして、この吊具取付部材は、カウンタウ
エイトを安定した状態で吊上げるため、通常、カウンタ
ウエイトの重心位置を通って左,右方向に延びる位置
に、該重心位置を挟んで2個設けられている。また、カ
ウンタウエイトに設けられた吊具取付部材は、上述の如
き吊具を取付ける用途の他に、例えば作業内容等に応じ
てカウンタウエイトの重量を増やすため、カウンタウエ
イトに追加カウンタウエイトをボルトを用いて取付ける
ときにも用いられる。
【0006】ところで、旋回式建設機械としての油圧シ
ョベルのうち、中型(例えば30トン級)の標準機種で
は、旋回フレームの長さ寸法(前,後方向の寸法)が大
きく設定され、カウンタウエイトの後端部が下部走行体
から大きく後方に突出する構成となっている。
【0007】これに対し、中型の標準機種と同等の掘削
能力を保ちつつ、例えば道路幅の狭い山岳道路等の作業
現場でも旋回可能な小旋回型の油圧ショベルが考えられ
ており、この小旋回型の油圧ショベルは、上部旋回体が
標準機種よりもコンパクトに形成され、カウンタウエイ
ト後端部が下部走行体から後方に突出する突出長さを小
さく抑えることにより、旋回半径が小さく設計されてい
る。
【0008】そして、小旋回型の油圧ショベルに適用さ
れるカウンタウエイトは、建屋カバー内に収容された原
動機に接近した位置に配置するため、後端側が円弧状に
湾曲すると共に左,右方向の両端側が前方に延び、上方
からみてほぼ三日月状となることが望ましい。
【0009】このため、小旋回型の油圧ショベルに搭載
されるカウンタウエイトの重心位置は、前,後方向にお
いて前寄りとなり、吊具取付部材も重心位置に伴ってカ
ウンタウエイトの前側部分に配置されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カウンタウエ
イト後端部の突出長さを小さくするため、カウンタウエ
イトを原動機に接近させて配置した場合には、カウンタ
ウエイトの前側部分が建屋カバーの後端部に被さるよう
になる。
【0011】このため、カウンタウエイトの前側部分に
位置する吊具取付部材が建屋カバーの後端部に被さって
しまい、吊具取付部材を利用してカウンタウエイトに追
加カウンタウエイトを取付けることが困難になるという
問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、下部走行体からのカウンタウエイト後端
部の突出長さを抑え、かつ、カウンタウエイトに追加カ
ウンタウエイトを確実に取付けることができるようにし
た旋回式建設機械を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回
可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に
俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部
旋回体は、旋回フレームと、該旋回フレームに設けられ
原動機を収容する建屋カバーと、前記旋回フレームの後
部側に設けられたカウンタウエイトと、該カンウタウエ
イトの重心位置を通って左,右方向に延びる位置に設け
られた吊具取付部材とからなる旋回式建設機械に適用さ
れる。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記カウンタウエイトの上面側には前記吊具取
付部材の位置よりも後側に追加カウンタウエイト取付部
材を設けたことにある。
【0015】このように構成したことにより、カウンタ
ウエイトを建屋カバー側に寄せて配置することができ、
カウンタウエイト後端部の突出長さを抑えて上部旋回体
の旋回半径を小さくすることができる。また、作業時に
カウンタウエイトの重量が不足している場合には、追加
カウンタウエイト取付部材を利用してカウンタウエイト
に追加カウンタウエイトを取付けることができる。さら
に、カウンタウエイトの着脱を行うときには、カウンタ
ウエイトに追加カウンタウエイトを取外し、吊具取付部
材に取付けた吊具を用いてカウンタウエイトの着脱作業
を行うことができる。
【0016】請求項2の発明は、上部旋回体の旋回半径
を小さくするためにカウンタウエイトは上面の前側部分
が建屋カバーの後端部に被さる状態で配置し、追加カウ
ンタウエイト取付部材は前記建屋カバーの後端部よりも
後側に配置する構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、例えばカ
ウンタウエイトの吊具取付部材が建屋カバーの後端部に
被さったとしても、建屋カバーの後端部よりも後側に配
置された追加カウンタウエイト取付部材を利用して、カ
ウンタウエイトに追加カウンタウエイトを取付けること
ができる。
【0018】請求項3の発明は、カウンタウエイトは鋳
造物として形成し、追加カウンタウエイト取付部材は内
周側にねじ部が形成されカウンタウエイトに鋳込まれる
ボス筒体により構成したことにある。
【0019】このように構成したことにより、カウンタ
ウエイトの容積が小さい場合でもカウンタウエイトの重
量を確保することができる。また、ボス筒体をカウンタ
ウエイトに鋳込むだけで、追加カウンタウエイト取付部
材を設けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による旋回式建設機
械の実施の形態を、油圧ショベルを例に挙げ、図1ない
し図10を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部
旋回体で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を備え、該
旋回フレーム3上には、前部左側に位置して運転室を画
成するキャブ4と、該キャブ4の後側に位置し原動機5
等を収容する建屋カバー6と、該建屋カバー6の前部右
側に位置する作動油タンク7と、該作動油タンク7の前
側に位置する燃料タンク8と、該燃料タンク8の前側に
位置しコントロールバルブ等の油圧機器(図示せず)を
覆う機器カバー9等が設けられ、旋回フレーム3の後部
側には後述のカウンタウエイト28が設けられている。
そして、建屋カバー6の上側には、ほぼ直方体の箱状に
形成された開閉カバー6Aがヒンジ部材(図示せず)を
介して開閉可能に設けられ、該開閉カバー6Aは、油圧
ショベルの走行時、掘削作業時には図1に示す閉位置を
保持して原動機5等を上方から覆い、原動機5等の保
守、点検時には作業者によって上方に開かれるものであ
る。
【0022】ここで、旋回フレーム3は、図3に示すよ
うに、厚肉の鋼板からなり前,後方向に伸長した底板1
0と、該底板10上に立設され前,後方向に伸長した
左,右の縦板11,12と、左側の縦板11から左方に
張出した張出しビーム13,13,…と、右側の縦板1
2から右方に張出した張出しビーム14,14,…と、
各張出しビーム13の先端側に接合され前,後方向に伸
長した左側のサイドフレーム15と、各張出しビーム1
4の先端側に接合され前,後方向に伸長した右側のサイ
ドフレーム16とにより大略構成されている。
【0023】また、縦板11とサイドフレーム15の前
端側との間には、キャブ4を支持する左側の支持ビーム
17が設けられ、縦板12とサイドフレーム16の前端
側との間には、油圧機器等(図示せず)を支持する右側
の支持ビーム18が設けられ、縦板11,12の上端側
には、長さ方向の中間部から後端部にかけて底板10と
対面するように伸長する上フランジ板19,20がそれ
ぞれ固着されている。
【0024】21,22は旋回フレーム3の後端側に設
けられた左,右のカウンタウエイト取付部で、該カウン
タウエイト取付部21,22は、カウンタウエイト28
を取付けるものである。ここで、左側のカウンタウエイ
ト取付部21は、図4に示すように、底板10の後端部
位と、上フランジ板19の後端部位と、底板10と上フ
ランジ板19との間に固着された2本の円筒体23,2
3とにより構成され、右側のカウンタウエイト取付部2
2も、カウンタウエイト取付部21と同様に、底板10
の後端部位と、上フランジ板20の後端部位と、底板1
0と上フランジ板20との間に固着された2本の円筒体
23,23とにより構成されている。
【0025】24は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能
に設けられた作業装置で、該作業装置24は、旋回フレ
ーム3の各縦板11,12前端部に回動可能に設けられ
たブーム25と、該ブーム25の先端側に回動可能に設
けられたアーム26と、該アーム26の先端側に回動可
能に設けられたバケット27とからなり、土砂等の掘削
作業を行うものである。
【0026】ここで、作業装置24は、中型(例えば3
0トン級)の標準機種に搭載されるものが用いられてお
り、本実施の形態による油圧ショベルは、中型の標準機
種に相当する掘削能力を備えつつ、図1に示すように、
カウンタウエイト28の後端部が下部走行体1から後方
に僅かに突出する程度にまで旋回フレーム3の長さ寸法
が短縮された小旋回型の油圧ショベルとなっている。
【0027】28は作業装置24との重量バランスをと
るため旋回フレーム3の後部側に着脱可能に設けられた
カウンタウエイトで、該カウンタウエイト28は鋳造に
よって一体成形され、図5および図6に示すように、原
動機5等と対面する前面部28A、一定の曲率をもって
円弧状に湾曲し左,右両端側が前方に向けて延びる後面
部28B、ほぼ三日月状をなす上面部28C、該上面部
28Cとほぼ同様の形状をもった下面部28D等からな
っている。そして、カウンタウエイト28の重心位置G
は、左,右方向のほぼ中央部で、かつ前,後方向におい
て前面部28A寄りに位置している。
【0028】29,30はカウンタウエイト28の下面
部28D側に設けられた左,右のマウント部で、これら
各マウント部29,30は、下側が開口した凹陥状に形
成され、旋回フレーム3の各カウンタウエイト取付部2
1,22に取付けられるものである。
【0029】31,31はマウント部29の上側に前,
後に離間して設けられた左側のカウンタウエイト取付ボ
スで、該各カウンタウエイト取付ボス31は、マウント
部29の上側に位置する状態でカウンタウエイト28内
に鋳込まれている。32,32はマウント部30の上側
に前,後に離間して設けられた右側のカウンタウエイト
取付ボスで、該各カウンタウエイト取付ボス32は、マ
ウント部30の上側に位置する状態でカウンタウエイト
28内に鋳込まれている。
【0030】ここで、カウンタウエイト取付ボス31
は、図4に示すように、内周側に雌ねじ31Aが螺設さ
れ、外周側に複数の凹陥溝31B,31B,…が形成さ
れた段付き円筒状のボス筒体として構成されている。一
方、カウンタウエイト取付ボス32も、カウンタウエイ
ト取付ボス31と同様の段付き円筒状のボス筒体として
構成されている。
【0031】そして、カウンタウエイト28のマウント
部29,30を、旋回フレーム3のカウンタウエイト取
付部21,22上に載置した状態で、カウンタウエイト
取付部21の下側から底板10、円筒体23および上フ
ランジ板19に挿通したボルト33をカウンタウエイト
取付ボス31に螺着し、これと同様にカウンタウエイト
取付部22の下側から挿通したボルト33をカウンタウ
エイト取付ボス32に螺着することにより、カウンタウ
エイト28が旋回フレーム3の後部側に取付けられてい
る。
【0032】ここで、カウンタウエイト28は、図2に
示すように、上部旋回体2の旋回中心Oから後面部28
Bまでの旋回半径Rを可及的に小さくするため、原動機
5に接近した位置に配置されており、上面部28Cの前
側部分が、建屋カバー6の開閉カバー6A後端部に被さ
る構成となっている。
【0033】34,35はカウンタウエイト28の上面
部28C側に設けられた左,右の吊具取付ボスで、該各
吊具取付ボス34,35はカウンタウエイト28に一体
的に鋳込まれている。
【0034】ここで、左側の吊具取付ボス34は、図4
に示すように、内周側に雌ねじ34Aが螺設され、外周
側に複数の凹陥溝34B,34Bが形成された段付き円
筒状のボス筒体として構成されている。一方、右側の吊
具取付ボス35も、吊具取付ボス34と同様の段付き円
筒状のボス筒体として構成されている。
【0035】そして、各吊具取付ボス34,35は、カ
ウンタウエイト28を旋回フレーム3に着脱するため、
該カウンタウエイト28をワイヤロープ、クレーン等
(いずれも図示せず)を用いて吊上げるときに、ワイヤ
ロープを通すアイボルト等の吊具36を取付けるもので
ある。
【0036】ここで、各吊具取付ボス34,35は、図
5に示すように、カウンタウエイト28の重心位置Gを
通って左,右方向に延びる仮想線A−A上に配置され、
建屋カバー6の開閉カバー6Aが閉位置となったときに
は、図8に示すように、開閉カバー6Aの後端部が各吊
具取付ボス34,35に被さる構成となっている。
【0037】37,38は各吊具取付ボス34,35よ
りも後側に位置してカウンタウエイト28の上面部28
C側に設けられた左,右の追加カウンタウエイト取付ボ
スで、これら各追加カウンタウエイト取付ボス37,3
8は、カウンタウエイト28の上面部28C上に後述の
追加カウンタウエイト39等を取付けるためのものであ
る。
【0038】ここで、左側の追加カウンタウエイト取付
ボス37は、図9に示すように、内周側に雌ねじ37A
が螺設され、外周側に凹陥溝37Bが形成された段付き
円筒状のボス筒体からなり、カウンタウエイト28に一
体的に鋳込まれている。一方、右側の追加カウンタウエ
イト取付ボス38も、追加カウンタウエイト取付ボス3
7と同様の段付き円筒状のボス筒体からなり、カウンタ
ウエイト28に一体的に鋳込まれている。
【0039】ここで、左,右の追加カウンタウエイト取
付ボス37,38は、図8に示すように、各吊具取付ボ
ス34,35の位置よりも後側、即ち、建屋カバー6の
開閉カバー6Aを閉位置に保持した状態でも、該開閉カ
バー6Aが被さることがない位置に配置される構成とな
っている。
【0040】39はカウンタウエイト28上に追加して
設けられる追加カウンタウエイトで、該追加カウンタウ
エイト39は、図7ないし図9に示すように、左,右方
向の両端側に挿通したボルト40,40を、左,右の追
加カウンタウエイト取付ボス37,38に螺着すること
により、カウンタウエイト28の上面部28C上に取付
けられる。そして、追加カウンタウエイト39は、例え
ばカウンタウエイト28の10%〜30%程度の重量を
有し、カウンタウエイト28の重量が不足している場合
に追加して設けられるものである。
【0041】この場合、追加カウンタウエイト取付ボス
37,38が吊具取付ボス34,35よりも後側に配置
されているので、開閉カバー6Aを閉位置に保持した掘
削作業時においても、追加カウンタウエイト39を、開
閉カバー6Aに干渉することなく確実にカウンタウエイ
ト28に取付けることができ、掘削作業時における車体
の安定性を確保することができる構成となっている。
【0042】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、下部走行体1上で上部旋回体
2を旋回させると共に、作業装置24を俯仰動させるこ
とにより土砂等の掘削作業を行う。
【0043】本実施の形態による油圧ショベルは、中型
の標準機種に搭載される作業装置24を備え、かつ、上
部旋回体2の旋回中心Oからカウンタウエイト28の後
面部28Bまでの旋回半径Rが小さく設定されているの
で、例えば比較的狭い作業現場においても、中型の標準
機種と同等の掘削能力をもって効率良く掘削作業を行う
ことができる。
【0044】そして、カウンタウエイト28だけでは作
業装置24との重量バランスが悪い場合には、図7およ
び図8に示すように、開閉カバー6Aと干渉することな
く追加カウンタウエイト39をカウンタウエイト28上
に取付けることができる。これにより、掘削作業時にお
ける車体の安定性を確保することができ、油圧ショベル
の信頼性を高めることができる。
【0045】次に、例えば旋回フレーム3からカウンタ
ウエイト28を取外す場合には、まず、カウンタウエイ
ト28から追加カウンタウエイト39を取外した後、建
屋カバー6の開閉カバー6Aを開いて吊具取付ボス3
4,35を露出させ、図4中に二点鎖線で示すように、
各吊具取付ボス34,35に吊具36をそれぞれ取付け
る。そして、吊具36に通したワイヤロープにクレーン
のフック(いずれも図示せず)を係合させ、カウンタウ
エイト28の各カウンタウエイト取付ボス31,32か
らボルト33を抜取った後、クレーンを用いてカウンタ
ウエイト28を吊上げることにより、旋回フレーム3か
らカウンタウエイト28を取外すことができる。
【0046】かくして、本実施の形態によれば、カウン
タウエイト28の上面部28Cに、吊具取付ボス34,
35よりも後側に位置して追加カウンタウエイト取付ボ
ス37,38を配設する構成としたので、上部旋回体2
の旋回半径を小さくすべくカウンタウエイト28を原動
機5に接近させて配置したとしても、追加カウンタウエ
イト取付ボス37,38に開閉カバー6Aが被さること
がなく、この追加カウンタウエイト取付ボス37,38
を利用して追加カウンタウエイト39をカウンタウエイ
ト28上に取付けることができる。
【0047】このため、カウンタウエイト28を建屋カ
バー6側に寄せて配置することができ、上部旋回体2の
旋回半径を小さくすることができるので、例えば比較的
狭い作業現場においても、上部旋回体2を旋回させつつ
作業装置24を用いて効率良く掘削作業を行うことがで
きる。
【0048】また、開閉カバー6Aを閉位置に保持した
掘削作業時においても、追加カウンタウエイト取付ボス
37,38を利用して追加カウンタウエイト39をカウ
ンタウエイト28上に確実に取付けることができるの
で、掘削作業時における車体の安定性を確保し、油圧シ
ョベルの信頼性を向上させることができる。
【0049】また、追加カウンタウエイト取付ボス37
を、内周側に雌ねじ37Aが螺設されたボス筒体により
構成し、追加カウンタウエイト取付ボス38も、追加カ
ウンタウエイト取付ボス37と同様のボス筒体により構
成し、各追加カウンタウエイト取付ボス37,38をカ
ウンタウエイト28に一体的に鋳込む構成としたので、
例えば鋳造成形されたカウンタウエイト28の上面部2
8Cにドリルを用いて下穴を穿設した後、ねじ切り工具
を用いて雌ねじを螺設するといった煩雑な後加工を不要
にできる。
【0050】なお、上述した実施の形態では、追加カウ
ンタウエイト取付ボス37,38を利用して、カウンタ
ウエイト28上に追加カウンタウエイト39を取付けた
場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るも
のではなく、例えば図10に示す変形例のように、油圧
ショベルが稼働中であることを周囲の作業者に報知する
ための警報灯41等の他の機器類を、追加カウンタウエ
イト取付ボス37,38を利用してカウンタウエイト2
8上に取付けてもよく、追加カウンタウエイト取付ボス
37,38は多目的な用途に使用することができる。
【0051】また、上述した実施の形態では、カウンタ
ウエイト28を鋳造により一体成形するものとして述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えば前面板、後面板、
上面板および下面板等によって囲まれた製缶構造体中に
鉄屑、コンクリート等を充填してなるカウンタウエイト
にも適用することができる。
【0052】さらに、上述した実施の形態では、旋回式
建設機械として油圧ショベルを例に挙げたが、本発明は
これに限らず、例えば油圧クレーン等の他の旋回式建設
機械にも適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、旋回フレームの後部側に設けられたカウンタウ
エイトの上面側に、該カンウタウエイトの重心位置を通
って左,右方向に延びる位置に設けられた吊具取付部材
の位置よりも後側に追加カウンタウエイト取付部材を設
ける構成としたので、カウンタウエイトを建屋カバー側
に寄せて配置することにより、下部走行体からのカウン
タウエイト後端部の突出長さを抑え、上部旋回体の旋回
半径を小さくした小旋回型の建設機械を実現することが
でき、比較的狭い作業現場でも上部旋回体を旋回させつ
つ作業装置を用いて効率良く掘削作業等を行うことがで
きる。
【0054】また、カウンタウエイトの重量が不足して
いる場合には、追加カウンタウエイト取付部材を利用し
てカウンタウエイトに追加カウンタウエイトを確実に取
付けることができ、作業時の安定性を確保することがで
きる。
【0055】また、請求項2の発明によれば、上部旋回
体の旋回半径を小さくするためにカウンタウエイトは上
面の前側部分が建屋カバーの後端部に被さる状態で配置
し、追加カウンタウエイト取付部材は建屋カバーの後端
部よりも後側に配置する構成としたので、例えばカウン
タウエイトの吊具取付部材が建屋カバーの後端部に被さ
ったとしても、追加カウンタウエイト取付部材は建屋カ
バーの後端部よりも後側に配置されているため、この追
加カウンタウエイト取付部材を利用してカウンタウエイ
トに追加カウンタウエイトを確実に取付けることができ
る。
【0056】さらに、請求項3の発明によれば、カウン
タウエイトは鋳造物として形成し、追加カウンタウエイ
ト取付部材は内周側にねじ部が形成されカウンタウエイ
トに鋳込まれるボス筒体により構成したので、カウンタ
ウエイトの容積が小さい場合でもカウンタウエイトの重
量を確保することができる。また、ボス筒体をカウンタ
ウエイトに鋳込むだけで、追加カウンタウエイト取付部
材を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】本実施の形態に適用される油圧ショベルの平面
図である。
【図3】油圧ショベルの旋回フレームをカウンタウエイ
トを取付けた状態で示す平面図である。
【図4】カウンタウエイト、カウンタウエイト取付ボ
ス、吊具取付ボス等を図3中の矢示IV−IV方向からみた
断面図である。
【図5】カウンタウエイトを示す平面図である。
【図6】カウンタウエイトを示す図5の左側面図であ
る。
【図7】図1中のカウンタウエイトに追加カウンタウエ
イトを取付けた状態を示す要部拡大の正面図である。
【図8】図2中のカウンタウエイトに追加カウンタウエ
イトを取付けた状態を示す要部拡大の平面図である。
【図9】カウンタウエイトと追加カウンタウエイトとを
図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】カウンタウエイトの追加カウンタウエイト取
付ボスに警報灯を取付けた変形例を示す図9と同様位置
の断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回フレーム 5 原動機 6 建屋カバー 24 作業装置 28 カウンタウエイト 34,35 吊具取付ボス(吊具取付部材) 37,38 追加カウンタウエイト取付ボス(追加カウ
ンタウエイト取付部材) 37A 雌ねじ(ねじ部) 39 追加カウンタウエイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出石 康司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 熊谷 博 茨城県取手市井野団地5−1−304 Fターム(参考) 2D015 FA01 FA03 3F205 AA05 GA01 GA03 GA04 3F333 AA01 AB02 AE08 BB24 BD02 CA08 DA02 DB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
    能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯
    仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋
    回体は、旋回フレームと、該旋回フレームに設けられ原
    動機を収容する建屋カバーと、前記旋回フレームの後部
    側に設けられたカウンタウエイトと、該カンウタウエイ
    トの重心位置を通って左,右方向に延びる位置に設けら
    れた吊具取付部材とからなる旋回式建設機械において、
    前記カウンタウエイトの上面側には前記吊具取付部材の
    位置よりも後側に追加カウンタウエイト取付部材を設け
    る構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 【請求項2】 前記上部旋回体の旋回半径を小さくする
    ために前記カウンタウエイトは上面の前側部分が前記建
    屋カバーの後端部に被さる状態で配置し、前記追加カウ
    ンタウエイト取付部材は前記建屋カバーの後端部よりも
    後側に配置する構成としてなる請求項1に記載の旋回式
    建設機械。
  3. 【請求項3】 前記カウンタウエイトは鋳造物として形
    成し、前記追加カウンタウエイト取付部材は内周側にね
    じ部が形成され前記カウンタウエイトに鋳込まれるボス
    筒体により構成してなる請求項1または2に記載の旋回
    式建設機械。
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