JP2022159756A - 建設機械 - Google Patents

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Yoshihito Hayama
隆弘 池田
Takahiro Ikeda
崇一郎 進
Shuichiro Shin
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Abstract

【課題】第1カウンタウエイトと第2カウンタウエイトを備えるカウンタウエイトを機体に取り付ける構成において、カウンタウエイトの脱着の作業性を向上させる。【解決手段】カウンタウエイト9は、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190とを備える。第1カウンタウエイト90は、固定用ボルト213により取付部71に直接的に固定されることで上部旋回体20Bに搭載される。第2カウンタウエイト190は、取付部材200を第1カウンタウエイト90の掛止穴98に掛止させ、かつ、連結用ボルト215により第1カウンタウエイト90を介して取付部71に間接的に固定されることで、上部旋回体20Bに搭載される。【選択図】図6

Description

本発明は、作業機を備えた建設機械に関し、特にフロント作業機との重量のつり合いを取るカウンタウエイトを備えた建設機械に関する。
従来、建設機械は、下部走行体と、下部走行体の上方で旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の前部に上下回動可能に支持された作業機とを備えている。上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームを備え、旋回フレームの前端部には作業機を支持する支持ブラケットが、後端部には作業機に対して重量のつり合いを取るためのカウンタウエイトがそれぞれ配設されている。
作業機は、支持ブラケットに連結されるブームと、ブームの先端に接続されるアームと、アームの先端に装着される作業具を有する。掘削作業用の掘削機の場合は、アームの先端に、バケットと呼称される作業具が取り付けられている。この作業具は、作業目的に応じて適宜付け替え可能であり、例えば、鉄筋コンクリート造の建築物を解体するときには、鉄骨切断具またはコンクリート圧砕具等の作業具がアームの先端に取り付けられる。旋回フレームの後端部に配設されるカウンタウエイトは、作業具の付け替えによる作業機の重量の変動に対応するために、標準ウエイトと、標準ウエイトに対して着脱可能な追加ウエイトから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-007235号公報
特許文献1に開示された建設機械では、標準ウエイトには、標準ウエイト用ボルトが挿通される標準ウエイト用ボルト挿入孔と追加ウエイト用ボルトを締着する追加ウエイト用ボルト締着孔が設けられており、追加ウエイトには、追加ウエイト用ボルトが挿通される追加ウエイト用ボルト挿入孔と、標準ウエイト用ボルトを抜き差しする標準ウエイト用ボルト抜き差し孔が設けられている。追加ウエイトを標準ウエイトの背面に取り付けるときには、標準ウエイト側の追加ウエイト用ボルト挿入孔の位置に追加ウエイトの追加ウエイト用ボルト挿入孔の位置が合うように追加ウエイトを標準ウエイトの背面に接触させ、追加ウエイト用ボルトを追加ウエイトの追加ウエイト挿入孔に挿入して標準ウエイトの追加ウエイト用ボルト締着孔に螺合させる。
作業者がこのような作業を行うときには、標準ウエイトの追加ウエイト用ボルト締着孔と追加ウエイトの追加ウエイト用ボルト挿入孔との位置を合わせて追加ウエイト用ボルトを挿入する必要がある。ところが、標準ウエイトの追加ウエイト用ボルト締着孔と、追加ウエイトの追加ウエイト用ボルト挿入孔との位置合わせに時間がかかるという問題が生じる。また、追加ウエイトを取り外す際には、追加ウエイト用ボルトを抜く途中で追加ウエイトの自重によりボルトが折損するなどの問題も生じ得る。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、第1カウンタウエイトと第2カウンタウエイトを備えるカウンタウエイトを機体に取り付ける構成において、カウンタウエイトの脱着の作業性を向上させた建設機械を提供することを目的とする。
本発明に係る建設機械は、下部走行体と、前記下部走行体に旋回自在に支持される上部旋回体と、前記上部旋回体の前方に回動自在に支持された作業機と、を備える建設機械において、前記上部旋回体は、前記下部走行体に対して旋回する旋回フレームの後部に立設した取付部にねじ締結体により固定される第1カウンタウエイトと、前記第1カウンタウエイトにねじ締結体により固定される第2カウンタウエイトと、を備え、前記第1カウンタウエイトは、上部に掛止穴を備え、前記第2カウンタウエイトは、前記掛止穴に掛止する掛止部を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記第1カウンタウエイトの上端面には、該上端面から下側に向かって凹形状の第1切欠部が形成され、前記掛止穴は前記第1切欠部に設けられ、前記第2カウンタウエイトの上端面には、該上端面から下側に向かって凹形状の第2切欠部が設けられ、前記掛止部は前記第2切欠部に設けられていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記掛止部は、側面視L字状の取付部材からなり、前記取付部材の一端が前記第2カウンタウエイトに接続され、前記取付部材の他端が前記掛止穴に挿入されることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記第1カウンタウエイトには、該第1カウンタウエイトを前記取付部に固定するねじ締結体を挿入する挿入孔が設けられ、前記第2カウンタウエイトには、前記挿入孔に連通する連通孔が設けられていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記掛止部は、前記第2カウンタウエイトに対して着脱自在に固定されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記掛止部は、吊り上げ金具を取り付ける金具取付部を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の建設機械。
本発明によれば、第1カウンタウエイトと第2カウンタウエイトを備えるカウンタウエイトを機体に取り付ける構成において、カウンタウエイトの脱着の作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る掘削作業機の左側面図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機の左後方からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る下部走行体の構成を説明する平面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトにおける第1カウンタウエイトの正面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトにおける第2カウンタウエイトの正面図である。 本発明の一実施形態に係る第1カウンタウエイトおよび第2カウンタウエイトを組付けた状態の部分断面左側面図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトの取付態様の一例を示す左後方斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカウンタウエイトの取付態様の一例を示す左後方斜視図である。
本発明は、建設機械における作業機との重量のつり合いを取るためのカウンタウエイトの構成において、第1カウンタウエイトおよび第2カウンタウエイトを備え、第1カウンタウエイトへの第2カウンタウエイトの取り付け構造を工夫することにより、カウンタウエイトの機体に対する脱着の作業性を向上させようとするものである。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、本発明に係る建設機械として、旋回作業車である掘削作業機を例にとって説明する。ただし、本発明に係る建設機械は、掘削作業機に限らず、例えば、クレーン作業機等の他の建設機械にも広く適用可能である。
まず、本実施形態に係る掘削作業機1の全体構成について、図1および図3を用いて説明する。図1および図2に示すように、掘削作業機1は、自走可能な走行車体に取り付けられた作業機としての掘削装置3および排土装置4とを有する。
この掘削作業機1では、左右一対のクローラ式の走行部5,5と、左右の走行部5,5間に介設された基台としての機体フレーム6を含む構成を下部走行体20Aとし、下部走行体20Aに対して旋回可能に搭載された旋回フレーム7および旋回フレーム7上に設けられた運転部50を含む構成を上部旋回体20Bとしている。旋回フレーム7は、機体フレーム6に対して、上下方向の軸線回りに左右いずれの方向にも旋回可能となっている。機体フレーム6の上面には平面視円形の旋回ベアリング8(図3参照)が配設され、この旋回ベアリング8上に旋回フレーム7の底面が接続される。このような旋回ベアリング8を介した、機体フレーム6と旋回フレーム7の連結により、上部旋回体20Bは、下部走行体20Aに対して旋回する。なお、旋回ベアリング8の円の中心が下部走行体20Aに対する上部旋回体20Bの旋回中心となる。
走行部5は、機体フレーム6に支持されたスプロケット、アイドラおよび複数のローラに履帯を巻回した構成を有する。走行部5は、その後端部に、駆動輪である駆動スプロケット5aを有する。
機体フレーム6の前側には、排土装置4が取り付けられている。排土装置4は、支持フレーム40と、支持フレーム40に支持された排土板であるブレード41とを備える。これらの構成を含む排土装置4は、全体として略左右対称に構成されている。
支持フレーム40は、下部走行体20Aに対して上下回動可能に支持され、左右の走行部5,5間において前後方向に延伸した左右のアーム43と、左右のアーム43の間に架設された支持筒部42とを含む。左右のアーム43は、その基端部を機体フレーム6の前部に設けられた支持ブラケット6b(図3参照)に対して左右方向を回動軸方向として支持されることより、機体フレーム6に対して上下回動可能に取り付けられている。
支持フレーム40の左右のアーム43の間の左右中央部には、ブレードシリンダ44が配設されている(図3参照)。ブレードシリンダ44は、シリンダの伸縮方向(長手方向)を前後方向に沿わせ、機体フレーム6と支持筒部42との間に架設されている。ブレードシリンダ44の前端部は、左右方向を回動軸方向として回動可能なリンク部材を介して支持筒部42に連結されている。ブレードシリンダ44の後端部は、機体フレーム6の前部に設けられた支持ブラケット6aに対して左右方向を回動軸方向として回動可能に支持されている。
従って、左右一対のアーム43は、機体フレーム6と支持フレーム40との間において左右中央部に設けられたブレードシリンダ44の動作によって、支持ブラケット6bは回動軸を支点に揺動する。つまり、ブレードシリンダ44が伸縮することで、支持フレーム40を介してブレード41が上下動する。
掘削装置3は、上部旋回体20Bの前側に設けられたフロント作業機である。旋回フレーム7の前端の左右中央部には、掘削装置3を支持する支持ブラケット7aが前方に向けて突設されている。支持ブラケット7aに、掘削装置3の基端部をなすブーム支持ブラケット31を、上下方向を回動軸方向として回動可能に支持させている。
掘削装置3は、その基部側の部分を構成するブーム32と、ブーム32の先端側に連結されたアーム33と、アーム33の先端部に取り付けられたバケット34とを有する。掘削装置3は、その基端部の右側に配置されたスイングシリンダ(図示せず)により、旋回フレーム7に対して左右にスイングするように設けられている。
掘削装置3は、ブーム32を回動動作させるブームシリンダ35と、アーム33を回動動作させるアームシリンダ36と、バケット34を回動動作させるバケットシリンダ37とを有する。なお、掘削装置3において、バケット34は、作業用アタッチメントとして着脱可能に装着されており、作業内容に応じてバケット34に替えて挟み機(フォーク)や破砕機(ブレーカ)等の他のアタッチメントが装着される。
上部旋回体20Bの後端部には、掘削装置3に対してつり合いを取るためのカウンタウエイト9が設けられている。このカウンタウエイト9は、板状の第1カウンタウエイト90および第2カウンタウエイト190を備える(後述する図4および図5参照)。掘削装置3のアーム33の先端に装着されるアタッチメントの重量に応じて、第1カウンタウエイト90のみ、または、第1カウンタウエイト90および第2カウンタウエイト190の両方が上部旋回体20Bに搭載される。なお、図1および図2においては、第1カウンタウエイト90および第2カウンタウエイト190が上部旋回体20Bに搭載された状態を示している。この明細書においては、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190を総称して、カウンタウエイト9と呼称する。旋回フレーム7上の掘削装置3を支持する支持ブラケット7aと対向する後端部には、カウンタウエイト9を取り付けるための板状の取付部71が立設されている(後述する図8参照)。旋回フレーム7上の取付部71に固定用ボルト213を締結することにより、カウンタウエイト9が上部旋回体20Bの後端部に固定される。
旋回フレーム7上には、オペレータが走行部5および掘削装置3を運転・操作する運転部50が設けられている。運転部50は、平面状の床部58を有し、該床部58は、旋回フレーム7上において前半部の左側の部分に設けられている。運転部50の右側には、タンク部59が設けられている。運転部50に対しては、床部58の左側が、オペレータの乗降口となっている。また、旋回フレーム7上の後部には、エンジン等を含む原動機部11が設けられている。
旋回フレーム7上において、運転部50の上方を覆うキャノピ51が設けられている。キャノピ51は、旋回フレーム7上の後端部となる原動機部11の上側に立設された左右一対の支柱52,52と、左右の支柱52,52により支持されたルーフ部53とを有する。
運転部50においては、床部58の後側に、運転席支持台55が設けられており、運転席支持台55上に運転席56が設けられている。また、運転部50の右側に設けられたタンク部59には、作動油を収容する作動油タンク(図示せず)が設けられている。作動油タンク内の作動油は、掘削作業機1が備える油圧アクチュエータである各油圧シリンダ等に供給される。
運転席56の周囲には、作業機(掘削装置3または排土装置4)を操作するための作業操作レバーや、スイッチ等の各種操作部を有する操作パネル部等が設けられている。運転席56の右側のタンク部59との間には、排土装置4を操作するブレードリフト操作レバー101を備えた操作装置100が設けられている。運転席56の前方には、左右一対の走行レバー57,57が、床部58から上方へ向けて延出した状態で設けられている。各走行レバー57,57の前後方向への傾倒操作により、走行部5の走行操作が行われる。床部58上における走行レバー57,57の左右両側には、作業用の複数の操作ペダルが配設されている。
以上のような構成を備えた掘削作業機1においては、運転席56に着座したオペレータにより走行レバー57,57や作業操作レバー等が適宜操作されることで、所望の動作・作業が行われる。具体的には、例えば、走行レバー57,57の操作により、走行部5の前後直進走行や左右旋回走行が行われる。また、作業操作レバーの操作により、掘削装置3による掘削作業、あるいは排土装置4による排土作業や整地作業が行われる。
本実施形態に係るカウンタウエイト9について、図4から図8を用いて説明する。カウンタウエイト9は、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190を備える。以下の第1カウンタウエイト90および第2カウンタウエイト190の説明において、第1カウンタウエイト90および第2カウンタウエイト190を上部旋回体20Bに搭載したときに、機体の外側を向く面を表面(正面)、機体の内側を向く面を裏面(背面)として説明する。
第1カウンタウエイト90は、鋳鉄から成り、旋回フレーム7の後端部の弧状の形状に沿うように、左右方向の中央が外側凸状となる弧状に略左右対称に成型されている。第1カウンタウエイト90は、旋回フレーム7上に配設されたエンジン等を覆う上部旋回体20Bの後部カバーの一部としても機能する。
第1カウンタウエイト90の上下中央付近には、旋回フレーム7に立設された取付部71(図8参照)に第1カウンタウエイト90を固定するための固定用ボルト213を挿入する左右一対の第1挿入孔91が設けられている。各第1挿入孔91の周囲には、固定用ボルト213のボルト頭部を受ける平坦面を有する第1受け部93が設けられている。また、第1カウンタウエイト90の第1挿入孔91が設けられている位置よりもさらに下側には、エンジンからの排気が通流する排気管72の出口に対応し、排気を機体外部に放出するための第1排気孔94が設けられている。なお、第1カウンタウエイト90における排気孔の数および位置は、エンジンの排気管72の数および位置に応じて適宜変更される。
第1カウンタウエイト90の上方側には、第2カウンタウエイト190を連結するための左右一対の締結孔95が設けられている。この締結孔95の内周面には、雌ねじ溝が形成されている。この雌ねじ溝には、第1カウンタウエイト90に第2カウンタウエイト190を組付けるための連結用ボルト215の先端に設けられた雄ねじ溝が螺合する。
第1カウンタウエイト90の上端面の左右中央の位置には、下方に向けて凹状に陥没するとともに表面側に開口した第1切欠部96が設けられている。第1切欠部96の凹状の底となる第1平坦面97には、後述する第2カウンタウエイト190に取り付けられる取付部材200を掛止するための掛止穴98がさらに設けられている。
第1切欠部96は、水平状の第1平坦面97と、第1平坦面97の左右両側に形成された壁面である側面96aと、第1平坦面97の前側に形成された壁面である前面96bとを有し、これらの面により、上側および後側を開放させた切欠き状の凹部として形成されている。第1切欠部96において、掛止穴98は、第1平坦面97において上側に開口するとともに、第1平坦面97をなす板状の部分の下方の空間に連通するように形成されている。
第2カウンタウエイト190は、鋳鉄から成り、第1カウンタウエイト90と同等の外形を有するとともに、第1カウンタウエイト90の表面の形状に沿うように、左右方向の中央が外側凸状となる弧状に略左右対称に成型されている。
第2カウンタウエイト190の上下中央付近には、左右一対の連通孔191が設けられている。この第2カウンタウエイト190における連通孔191の位置は、第1カウンタウエイト90における第1挿入孔91の位置に対応する。なお、この連通孔191の大きさは、固定用ボルト213のボルト頭部および該ボルト頭部と第1カウンタウエイト90の第1受け部93との間に介装される平座金214とが通過可能な大きさとなっている。また、第2カウンタウエイト190の連通孔191が設けられている位置よりもさらに下方側には、第1カウンタウエイト90と同様に、エンジンからの排気を機体外部に放出するための第2排気孔194が設けられている。この第2カウンタウエイト190における第2排気孔194の位置は、第1カウンタウエイト90における第1排気孔94の位置に対応する。
第2カウンタウエイト190の上方側には、第1カウンタウエイト90に第2カウンタウエイト190を連結する連結用ボルト215を挿入する左右一対の第2挿入孔192が設けられている。各第2挿入孔192の周囲には、第1挿入孔91と同様に、固定用ボルト213のボルト頭部を受ける平坦面を有する第2受け部193が設けられている。この第2カウンタウエイト190における第2挿入孔192の位置は、第1カウンタウエイト90における締結孔95の位置に対応する。
第2カウンタウエイト190の上端面の左右中央の位置には、下方に向けて凹状に陥没するとともに第2カウンタウエイト190の板厚に亘って切り欠かれた第2切欠部196が設けられている。この第2切欠部196の第2カウンタウエイト190における位置は、第1カウンタウエイト90の第1切欠部96の位置に対応する。
第2切欠部196は、水平状の第2平坦面197と、第2平坦面197の左右両側に形成された壁面である側面196aとを有し、これらの面により、上側および前後両側を開放させた切欠き状の凹部として形成されている。左右の側面196aは、互いの間の間隔を下側から上側にかけて徐々に広げるように傾斜状に形成されている。
第2切欠部196には、第1カウンタウエイト90の掛止穴98に掛止する掛止部としての側面視略L字状の取付部材200が設けられている。取付部材200は、所定の厚みの板を所定の位置で略90度折り曲げてL字状に形成したものであり、その一端側に取付ボルト201を挿入して取付部材200を第2切欠部196に取り付けるための一対のボルト挿入孔203を有する。第2切欠部196の凹状の底となる第2平坦面197には、ボルト挿入孔203に連通し一対の取付ボルト201の各々と螺合する一対の雌ねじ穴195が穿設されている。取付部材200は、取付部材200のボルト挿入孔203を貫通させた取付ボルト201が雌ねじ穴195に締結することにより、第2平坦面197に対して固定される。取付部材200は、取付部材200のボルト挿入孔203が設けられている端部とは逆側の端部が下向きとなるように、第2平坦面197に取り付けられる。なお、取付ボルト201のボルト頭部と取付部材200との間には、取付ボルト201のボルト軸が貫通する平座金202が介装されている。これにより、取付部材200が第2カウンタウエイト190の上端面に固定される。
また、取付部材200のボルト挿入孔203が形成されている側の端部には、さらに吊り上げ金具であるアイボルト199を取り付ける金具取付部204が設けられている。金具取付部204は、取付部材200を貫通する貫通孔であり、内周面にアイボルト199のボルト軸の雄ねじ溝に螺合する雌ねじ溝が形成されている。アイボルト199のボルト軸を取付部材200の金具取付部204に螺着させることにより、アイボルト199は、第2カウンタウエイト190の上端面に設けられる。
以上のような構成により、第1カウンタウエイト90は、固定用ボルト213により取付部71に直接的に固定されることで上部旋回体20Bに搭載される。また、第2カウンタウエイト190は、取付部材200を第1カウンタウエイト90の掛止穴98に掛止させ(図6参照)、かつ、連結用ボルト215により第1カウンタウエイト90を介して取付部71に間接的に固定されることで、上部旋回体20Bに搭載される。
以上のような構成の第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190とを備えたカウンタウエイト9の上部旋回体20Bへの取付態様について、さらに説明する。
第1カウンタウエイト90が当初作業機の構成とつり合う標準ウエイトとして掘削作業機1の上部旋回体20Bに搭載されている場合に、作業具の交換に伴う作業機の構成の変更に応じて、第2カウンタウエイト190を追加ウエイトとしてさらに取り付ける例について説明する。
図7に示す例では、第1カウンタウエイト90は、上部旋回体20Bに対し、第1挿入孔91から旋回フレーム7上に立設された取付部71(図8参照)まで貫通した固定用ボルト213により締着されている。この第1カウンタウエイト90に第2カウンタウエイト190を取り付けるときには、まず、第2カウンタウエイト190の第2切欠部196に取付部材200およびアイボルト199を取り付ける。次に、第1カウンタウエイト90の掛止穴98に第2カウンタウエイト190の略L字状の取付部材200の下方を向く端部を嵌め合わせる。このとき第1カウンタウエイト90の第1切欠部96が第2カウンタウエイト190の第2切欠部196と対向する配置となる(図6参照)。なお、第2カウンタウエイト190を第1カウンタウエイト90に向けて移動させるときには、必要に応じて、アイボルト199を利用したクレーン装置等による吊り上げを行ってもよい。
図6に一部断面で示すように、第2カウンタウエイト190の断面略L字状の取付部材200の下方に向けて折れ曲がった端部が、第1カウンタウエイト90の掛止穴98に掛止した状態では、互いに対向する第1カウンタウエイト90の第1切欠部96と第2カウンタウエイト190の第2切欠部196において、第1平坦面97と第2平坦面197とが大凡同じ高さとなる。このときの第2カウンタウエイト190の荷重は、取付部材200を介して掛止穴98の内壁面(取付部材200の板幅と同等の幅を持つ内壁面)と第1平坦面97により受けられる。取付部材200と第1切欠部96との接触点を軸とする力のモーメントが作用し、第2カウンタウエイト190の裏面が第1カウンタウエイト90の表面に当接する。
第2カウンタウエイト190が取付部材200を介して第1カウンタウエイト90に取り付けられた状態では、一対の第1挿入孔91と一対の連通孔191、一対の締結孔95と一対の第2挿入孔192、第1排気孔94と第2排気孔194のそれぞれが、互いに連通した状態となる。このように、取付部材200は、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190との間で対応する位置関係にある各孔の位置合わせを行うための位置合わせ部材としても機能する。
連結用ボルト215を、位置合わせされた第2挿入孔192から締結孔95に順次挿入し、連結用ボルト215の先端を締結孔95に螺合させる。このとき連結用ボルト215のボルト頭部は、平座金216を介して第2カウンタウエイト190の第2受け部193に当接する。このように、第2カウンタウエイト190は、第2挿入孔192から締結孔95まで貫通した連結用ボルト215により、第1カウンタウエイト90に固定される。
また、作業機の構成とつり合うウエイトとして、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190とを同時に上部旋回体20Bに取り付ける例について説明する。
図8に示す例では、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190とを予め組付けている。第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190との組付けは、例えば、以下の手順により行う。まず、第1カウンタウエイト90を略上下縦置きに作業台等に載置し、その表面に、取付部材200およびアイボルト199を取り付けた第2カウンタウエイト190の裏面を合わせて重ねる。このとき、第1カウンタウエイト90の掛止穴98に第2カウンタウエイト190の取付部材200の端部を嵌め合わせる。これにより、一対の第1挿入孔91と一対の連通孔191、一対の締結孔95と一対の第2挿入孔192、第1排気孔94と第2排気孔194のそれぞれ対応する位置関係にある孔の位置合わせが行われる。
次に、連結用ボルト215を、位置合わせされた第2挿入孔192から締結孔95の順に挿入し、連結用ボルト215の先端を締結孔95に螺合させる。これにより、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190との組付けが完了する。
第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190とが一体となったカウンタウエイト9を、上部旋回体20Bに取り付けるときには、カウンタウエイト9を旋回フレーム7の後端に向けて移動させる。このときには、アイボルト199を介してクレーン装置等でカウンタウエイト9を吊り上げる。しかる後、固定用ボルト213を、連通孔191から第1挿入孔91の順に挿入し、固定用ボルト213の先端を旋回フレーム7上に立設された取付部71に設けた対応する雌ネジ孔に螺合させる。連通孔191を通過させた固定用ボルト213のボルト頭部は、平座金214を介して、第1カウンタウエイト90の第1受け部93に当接する。このように、カウンタウエイト9は、上部旋回体20Bに対して、連通孔191を通り第1挿入孔91から取付部71まで貫通した固定用ボルト213により締着される。
取付部材200は取付ボルト201により着脱自在に取り付けられていることから、カウンタウエイト9を上部旋回体20Bに取り付けた後に、該カウンタウエイト9を取り外す必要がない場合には、取付ボルト201を抜き取り、取付部材200を第2カウンタウエイト190から外してもよい。また、アイボルト199も同様に、カウンタウエイト9を上部旋回体20Bに取り付けた後に取り外してもよい。
以上のような構成を備えた本実施形態に係るカウンタウエイト9によれば、取付部材200を利用して、第1カウンタウエイト90に設けた一対の第1挿入孔91に対して第2カウンタウエイト190に設けた一対の連通孔191を、第1カウンタウエイト90に設けた一対の締結孔95に対して、第2カウンタウエイト190に設けた一対の第2挿入孔192をそれぞれ容易に位置決めすることができる。したがって、図8を参照して説明したように第1カウンタウエイト90に第2カウンタウエイト190を組付けてユニット化することができる。
また、ユニット化されたカウンタウエイト9では、第2カウンタウエイト190に設けられた一対の連通孔191は、固定用ボルト213のボルト頭部および平座金214を通過させて第1カウンタウエイト90の第1挿入孔91と連通している。このため、作業者は、第1カウンタウエイト90のみを上部旋回体20Bに取り付ける場合と同様に、固定用ボルト213を第2カウンタウエイト190の外側から連通孔191を通過させて第1挿入孔91に挿入し、旋回フレーム7の取付部71に締結することができる。このように、本実施形態では、作業者は、第1カウンタウエイト90のみを上部旋回体20Bに取り付ける場合と、ユニット化したカウンタウエイト9を上部旋回体20Bに取り付ける場合とで、同様の作業を行えばよいことから、カウンタウエイトの着脱の作業性が向上する。
第2カウンタウエイト190には、アイボルト199を設けている。これにより、第2カウンタウエイト190を上部旋回体20Bに先に搭載されている第1カウンタウエイト90に取り付ける場合、および、ユニット化したカウンタウエイト9を上部旋回体20Bに取り付ける場合のいずれにおいても、クレーン装置等による吊り上げを行うことができる。従来から、カウンタウエイトは作業機とつり合いが取れる重量を有するものであり、下部走行体20Aの上に位置する上部旋回体20Bの高さ位置まで移動させて取り付けるものである。従来は、カウンタウエイトを所定の高さまでクレーン装置で吊り上げるには、例えば、玉掛け用ワイヤーをカウンタウエイトに掛け、カウンタウエイトの取付の途中で該ワイヤーを外す作業を行わなければならなかった。本実施形態では、アイボルト199を介してカウンタウエイト9または第2カウンタウエイト190を吊り上げることから、玉掛け作業が不要となり、カウンタウエイトの着脱をより容易に行うことが可能となる。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係る建設機械は上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、本開示に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
上述した実施形態では、取付部材200は、所定の厚みの板を所定の位置で略90度折り曲げてL字状に形成したものであるが、これに限定されない。例えば、2枚の金属板の端部をL字状となるように溶着したものであってもよく、金属製のブロック体を側面視略L字状に切削加工したものであってもよい。
上述した実施形態では、取付部材200は取付ボルト201により着脱自在に取り付けているが、これに限定されない。例えば、溶接により第2カウンタウエイト190と一体化してもよい。すなわち、取付部材200の第2カウンタウエイト190への接続態様は、第2カウンタウエイト190、もしくは、第1カウンタウエイト90と第2カウンタウエイト190とを組付けたカウンタウエイト9の重量を支え得る態様であれば、ボルト締結体による螺着だけでなく、溶接による溶着等の他の接続態様を採用してもよい。さらに、取付部材200の形状は、側面視略L字状の形状に限定されない。すなわち、取付部材200の形状が、第1カウンタウエイト90における第1切欠部96の形状とそこに設けられる掛止穴98とに着脱自在に係り合う形状であればよい。
1 掘削作業機(建設機械)
3 掘削装置
5 走行部
6 機体フレーム
7 旋回フレーム
9 カウンタウエイト
50 運転部
55 運転席
59 タンク部
20A 下部走行体
20B 上部旋回体(機体)
71 取付部
72 排気管
90 第1カウンタウエイト
91 第1挿入孔
94 第1排気孔
95 締結孔
96 第1切欠部
97 第1平坦面
98 掛止穴
190 第2カウンタウエイト
191 連通孔
192 第2挿入孔
194 第2排気孔
195 ボルト挿入孔
196 第2切欠部
197 第2平坦面
199 アイボルト
200 取付部材
201 取付ボルト
203 ボルト挿入孔
204 金具取付部
213 固定用ボルト
215 連結用ボルト

Claims (6)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体に旋回自在に支持される上部旋回体と、前記上部旋回体の前方に回動自在に支持された作業機と、を備える建設機械において、
    前記上部旋回体は、
    前記下部走行体に対して旋回する旋回フレームの後部に立設した取付部にねじ締結体により固定される第1カウンタウエイトと、
    前記第1カウンタウエイトにねじ締結体により固定される第2カウンタウエイトと、を備え、
    前記第1カウンタウエイトは、上部に掛止穴を備え、
    前記第2カウンタウエイトは、前記掛止穴に掛止する掛止部を備えることを特徴とする建設機械。
  2. 前記第1カウンタウエイトの上端面には、該上端面から下側に向かって凹形状の第1切欠部が形成され、前記掛止穴は前記第1切欠部に設けられ、
    前記第2カウンタウエイトの上端面には、該上端面から下側に向かって凹形状の第2切欠部が設けられ、前記掛止部は前記第2切欠部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  3. 前記掛止部は、側面視L字状の取付部材からなり、
    前記取付部材の一端が前記第2カウンタウエイトに接続され、前記取付部材の他端が前記掛止穴に挿入されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の建設機械。
  4. 前記第1カウンタウエイトには、該第1カウンタウエイトを前記取付部に固定するねじ締結体を挿入する挿入孔が設けられ、
    前記第2カウンタウエイトには、前記挿入孔に連通する連通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の建設機械。
  5. 前記掛止部は、前記第2カウンタウエイトに対して着脱自在に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の建設機械。
  6. 前記掛止部は、吊り上げ金具を取り付ける金具取付部を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の建設機械。

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