JP3939883B2 - 旋回式建設機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の旋回式建設機械に関し、特に作業装置を支持している連結ピンを簡単に抜差しすることができるようにした旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、土砂等の掘削作業に好適に用いられる旋回式建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、旋回式建設機械が油圧ショベルである場合には、作業装置はブーム、アームおよびバケット等により構成されている。
【0003】
また、上部旋回体を構成する旋回フレームは、底板と該底板上に前,後方向に伸長して設けられた左,右一対の縦板とを有し、この縦板の前側と作業装置のブーム基端側とに連結ピンを左,右方向から挿通することにより、旋回フレームに対してブームが俯仰動可能に取付けられる構成となっている。
【0004】
ところで、この種の従来技術による油圧ショベルのうち、中型(例えば30トン級)の標準機種では、旋回フレームの長さ寸法(前,後方向の寸法)が大きく設定され、カウンタウエイトの後端部が下部走行体から大きく後方に突出する構成となっている。
【0005】
従って、この標準機種は、旋回フレーム上におけるキャブ、建屋カバー、カウンタウエイト等の配置スペースに余裕があり、旋回フレームの縦板に対して連結ピンを抜差しするときの作業スペースを確保するため、連結ピンの挿通方向の延長線上を避けた位置に建屋カバー、カウンタウエイト等を配置することができる構成となっている。
【0006】
一方、カウンタウエイトの後端部の突出長さを抑え、旋回半径を小さくするようにした小旋回型の油圧ショベルが知られており、この小旋回型の油圧ショベルは、カウンタウエイトの後端側が下部走行体から大きく後方へと突出しないように、旋回フレームの長さ寸法が小さく設定されている。
【0007】
このため、小旋回型の油圧ショベルにおいては、旋回フレーム上におけるキャブ、建屋カバー、カウンタウエイト等の配置スペースが制限されてしまい、連結ピンの挿通向の延長線上にもコントロールバルブ等の油圧機器を配置する必要が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、連結ピンの挿通方向の延長線上に油圧機器等を配置した場合には、この油圧機器を保護する機器カバーによって連結ピンの抜差し動作が邪魔されてしまう。このため、例えば作業装置の修理、交換時に該作業装置を旋回フレームの縦板から取外すため、連結ピンを縦板等から抜取るときには、まず、機器カバーを取外し、次に連結ピンを抜取った後、作業装置を縦板から取外す必要がある。従って、作業装置を取外す都度、機器カバーを取外す煩わしい作業を伴うという問題がある。
【0009】
また、機器カバーを取外した状態では、この機器カバーによって保護されていた油圧機器が外部に露出することになるので、連結ピンの抜差し作業時に誤って油圧機器を損傷させてしまう虞れがある。
【0010】
これに対し、例えば実開昭61−2557号公報には、一対の縦板の一方にU字型に切欠いたピン軸受を設け、このピン軸受にボルトを用いてピン押え金具を着脱可能に取付けることにより、連結ピンを径方向から抜差しできる構成となった油圧ショベルが提案されている。
【0011】
しかし、この従来技術では、ピン押え金具がボルトによってピン軸受に取付けられているため、掘削作業時に連結ピンを介して作用する荷重に対し、ピン押え金具の強度が必ずしも十分ではないという問題がある。
【0012】
一方、他の従来技術として、例えば特開平10−18347号公報には、連結ピンの挿通方向の延長線上に配置された作動油タンクに切欠部を設けることにより、この切欠部を通じて連結ピンを抜差しすることができる構成となった油圧ショベルが提案されている。
【0013】
しかし、この他の従来技術では、作動油タンクに切欠部を設けることにより、作動油タンクの容量が減少するだけでなく、作動油タンクの製造コストが嵩んでしまうという問題がある。また、この作動油タンクを覆うカバーを設けた場合には、連結ピンを抜差しするのに先立ってカバーを取外す煩わしい作業が必要となるだけでなく、このカバーによって保護されていた作動油タンク等が外部に露出してしまい、連結ピンの抜差し作業時に誤って作動油タンク等を損傷させてしまう虞れがある。
【0014】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、旋回フレームの縦板と作業装置との間を連結する連結ピンの挿通方向の延長線上に機器カバーを配置した場合でも、連結ピンを容易に抜差しすることができるようにした旋回式建設機械を提供することある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、底板と該底板上に前,後方向に伸長して設けられた縦板とを有する旋回フレームと、該旋回フレームを形成する縦板の前側に左,右方向に挿通して設けられ前記作業装置との間を連結する連結ピンと、前記旋回フレームの前側に位置して縦板を挟んだ左,右方向の一側に設けられたキャブと、前記旋回フレームの前側に位置して縦板を挟んだ左,右方向の他側に設けられた油圧機器と、該油圧機器の外周を覆う機器カバーとを備えてなる旋回式建設機械に適用される。
【0016】
そして、請求項1の発明の特徴は、前記機器カバーは、前記油圧機器をその前面から上面にかけて覆うと共に外側面を覆う本体カバーと、該本体カバーの後側に位置して前記連結ピンの挿通方向の延長線上に着脱可能に設けられ、前記油圧機器の上面と外側面を覆う着脱カバーとにより構成したことにある。
【0017】
このように構成したことにより、旋回フレームの縦板に対して連結ピンを抜差しするときに機器カバー全体を取外す必要がなくなり、機器カバーのうち連結ピンの挿通方向の延長線上に位置する着脱カバーを取外すだけで、旋回フレームの縦板に対して連結ピンを容易に抜差しすることができる。
【0018】
この場合、機器カバーは、油圧機器をその前面から上面にかけて覆うと共に外側面を覆う本体カバーと、該本体カバーの後側に位置して連結ピンの挿通方向の延長線上に着脱可能に設けられ、前記油圧機器の上面と外側面を覆う着脱カバーとにより構成したので、機器カバーのうち着脱カバーを取外すだけで、旋回フレームの縦板に対して連結ピンを容易に抜差しすることができる。また、着脱カバーを取外した状態で連結ピンの抜差し作業を行うときに、本体カバーによって油圧機器を覆っておくことができるので、当該油圧機器が連結ピン等と干渉して損傷するの防止することができる。
【0020】
請求項の発明は、本体カバーと着脱カバーとの継ぎ部分は、ほぼ同一平面を形成する構成としている。
【0021】
このように構成したことにより、本体カバーの表面と着脱カバーの表面とが滑らかに連続するので、機器カバーの外観美を向上させることができる。
【0022】
請求項の発明は、旋回フレームには、本体カバーを取付ける本体カバー用支柱と、着脱カバーを取付ける着脱カバー用支柱とを設ける構成としている。
【0023】
このように構成したことにより、本体カバー用支柱を介して本体カバーを旋回フレームに強固に支持することができ、着脱カバー用支柱を介して着脱カバーを旋回フレームに強固に支持することができる。また、本体カバー用支柱の下側、着脱カバー用支柱の下側に油圧機器等を配置するための大きなスペースを確保することができる。
【0024】
請求項の発明は、本体カバーは、本体カバー用支柱に固定され油圧機器をその前面から上面にかけて覆う固定カバーと、前記本体カバー用支柱にヒンジ部材を介して開閉可能に取付けられ前記油圧機器の外側面を覆う開閉カバーとにより構成している。
【0025】
このように構成したことにより、開閉カバーを開くだけで油圧機器を外部からみることができるので、油圧機器の保守、点検作業等を容易に行うことができる。
【0026】
請求項の発明は、固定カバーの内側面には本体カバー用支柱との間に位置してねじ座を設け、前記固定カバーは該ねじ座に挿通したボルトによって本体カバー用支柱に固定する構成としている。
【0027】
このように構成したことにより、固定カバーと本体カバー用支柱との間に、固定カバーの内側面に設けたねじ座に対応する空間を確保することができ、ねじ座に挿通したボルトの頭部を当該空間内に収容することができる。このため、ボルトの頭部が固定カバーの外側面に突出することがなくなり、例えば保守、点検作業等を行うため、作業者が固定カバーを足場とする場合に、作業者がボルトの頭部につまずくのを防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による旋回式建設機械の実施の形態を、油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
【0029】
図1および図2において、1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を備え、該旋回フレーム3上には、後述の縦板10,11を挟んだ左,右方向の一側(左側)に位置するキャブ4と、該キャブ4の後側に位置し原動機、油圧ポンプ(いずれも図示せず)等を収容する建屋カバー5と、該建屋カバー5の前部右側に位置する作動油タンク6と、該作動油タンク6の前側に位置する燃料タンク7と、建屋カバー5の後側に位置するカウンタウエイト8と、縦板10,11を挟んだ左,右方向の他側(右側)に位置する後述のコントロールバルブ25と、該コントロールバルブ25の外周を覆う機器カバー26等が設けられている。
【0030】
ここで、旋回フレーム3は、図3に示すように、厚肉の鋼板からなる底板9と、該底板9上に立設されて前,後方向に伸長した左,右の縦板10,11と、左側の縦板10から左方に張出した張出しビーム12,12,…と、右側の縦板11から右方に張出した張出しビーム13,13,…と、各張出しビーム12の先端側に接合され前,後方向に伸長した左側のサイドフレーム14と、各張出しビーム13の先端側に接合され前,後方向に伸長した右側のサイドフレーム15とにより大略構成されている。
【0031】
また、縦板10とサイドフレーム14の前端側との間には、キャブ4を支持する左側の支持ビーム16が設けられ、縦板11とサイドフレーム15の前端側との間には、機器カバー26等を支持する右側の支持ビーム17と、コントロールバルブ25が取付けられる機器取付板18とが設けられている。
【0032】
19は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置19は、後述の連結ピン23を介して旋回フレーム3の各縦板10,11に回動可能に取付けられたブーム20と、該ブーム20の先端側に回動可能に設けられたアーム21と、該アーム21の先端側に回動可能に設けられたバケット22とからなり、ブーム20はブームシリンダ20A,20Aにより駆動され、アーム21はアームシリンダ21Aにより駆動され、バケット22はバケットシリンダ22Aにより駆動されるものである。
【0033】
ここで、作業装置19は、中型(例えば30トン級)の標準機種に搭載されるものが用いられており、本実施の形態による油圧ショベルは、中型の標準機種に相当する掘削能力を備えつつ、図1に示すように、カウンタウエイト8の後端部が下部走行体1から後方に僅かに突出する程度にまで旋回フレーム3の長さ寸法が短縮された小旋回型の油圧ショベルとなっている。
【0034】
23は旋回フレーム3を形成する各縦板10,11にそれぞれ設けられたピン挿通穴10A,11Aに左,右方向に挿通して設けられた連結ピンで、該連結ピン23は、丸棒鋼等により形成され、挿通方向の一端側にはピン挿通穴10A,11Aよりも大径となった抜止め用の頭部24が設けられている。そして、連結ピン23は、縦板10のピン挿通穴10A、作業装置19のブーム20、縦板11のピン挿通穴11Aに順次挿通されることにより、旋回フレーム3の縦板10,11とブーム20との間を回動可能に連結するものである。なお、連結ピン23の挿通方向の他端側には、抜止め部材(図示せず)が着脱可能に取付けられ、当該抜止め部材と頭部24とによって連結ピン23が挿通方向に抜止めされている。
【0035】
25は縦板10,11を挟んだ左,右方向の右前側に配設された油圧機器としてのコントロールバルブで、該コントロールバルブ25は、旋回フレーム3の機器取付板18上にブラケット(図示せず)等を介して取付けられている。そして、コントロールバルブ25は、ブームシリンダ20A、アームシリンダ21A、バケットシリンダ22A、旋回モータ、走行モータ(いずれも図示せず)等に対する圧油の給排を制御する多数のコントロールバルブの集合体として形成されている。
【0036】
26はコントロールバルブ25の外周を覆うため旋回フレーム3の右前側に設けられた機器カバーで、該機器カバー26は、後述の本体カバー33と、着脱カバー48とに分割されて構成されている。
【0037】
27は旋回フレーム3の右前側に位置して右側の縦板11とサイドフレーム15との間に設けられた本体カバー用支柱で、該本体カバー用支柱27は、本体カバー33を取付けるものである。ここで、本体カバー用支柱27は、図5に示すように、下端側がブラケット28を介して縦板11に固定され上,下方向に延びる左縦梁27Aと、下端側がブラケット29を介してサイドフレーム15に固定され上,下方向に延びる右縦梁27Bと、左,右の縦梁27A,27Bの上端部間を連結する横梁27Cと、横梁27Cよりも下側に位置して各縦梁27A,27B間を連結する補強梁27Dとにより、全体として門型状に構成されている。これにより、本体カバー用支柱27の下側に大きなスペースを形成することができ、例えばコントロールバルブ25に接続される油圧ホース、配管等(図示せず)を配置することができる構成となっている。
【0038】
また、右縦梁27Bには、上,下方向に離間して2個のヒンジ取付板30,30が固着され、該各ヒンジ取付板30にはヒンジ部材31,31が取付けられている。さらに、横梁27Cの右端側には、図7に示すように、前方に向け円弧状に屈曲して伸長する円弧状支柱32の上端側が固定され、この円弧状支柱32の下端側は支持ビーム17に固定されている。
【0039】
33は着脱カバー48と共に機器カバー26を構成する本体カバーで、該本体カバー33は、本体カバー用支柱27および円弧状支柱32によって支持され、コントロールバルブ25をその前面から上面にかけて覆うと共に、コントロールバルブ25の外側面を覆うものである。
【0040】
そして、本体カバー33は、図4および図7に示すように、本体カバー用支柱27および円弧状支柱32に固定されコントロールバルブ25をその上面から前面にかけて覆う固定カバー34と、本体カバー用支柱27にヒンジ部材31を介して開閉可能に取付けられコントロールバルブ25の右側面を覆う後述の開閉カバー42とにより構成されている。
【0041】
ここで、固定カバー34は、下端側が旋回フレーム3の支持ビーム17に固定された凸湾曲状の前面板35と、該前面板35の上端側と本体カバー用支柱27の横梁27Cとの間に固定された上面板36と、前面板35および上面板36の左端側から下向きに伸長し縦板11と対面した左側面板37とにより大略構成されている。また、図7に示すように、前面板35,上面板36の右端側には、前方に向けて円弧状に連続する狭幅な右側面板38,39が固着され、これら右側面板38,39は、円弧状支柱32にボルト等(図示せず)によって固定されている。
【0042】
40,40,…は本体カバー用支柱27との間に位置して固定カバー34の上面板36内側面に設けられた3個のねじ座で、該ねじ座40は、図8に示すように、全体としてほぼコ字状に形成され、上面板36の内側面に溶接等によって固着されている。そして、上面板36に穿設された透孔36Aを通じてねじ座40のねじ穴40Aにボルト41を挿通し、このボルト41を本体カバー用支柱27の横梁27Cに螺着することにより、固定カバー34の上面板36を本体カバー用支柱27に固定する構成となっている。
【0043】
この場合、ボルト41の頭部41Aは、上面板36の内側面とねじ座40との間に形成された空間内に収容されるので、ボルト41の頭部41Aが上面板36上に突出することがなく、例えば作業者等が上面板36を足場として保守作業、点検作業等を行う場合に、ボルト41の頭部41Aにつまずくのを防止することができる。
【0044】
42は固定カバー34と共に本体カバー33を構成する開閉カバーで、該開閉カバー42は、図7に示すように、全体として凸湾曲状に形成されている。また、開閉カバー42の内側面には矩形状の枠体43が取付けられ、該枠体43は本体カバー用支柱27にヒンジ部材31,31を介して回動可能に取付けられている。そして、開閉カバー42は、ヒンジ部材31を中心として回動することにより、図7に示す開扉位置と図9に示す閉扉位置との間で開,閉し、ボルト(図示せず)によって円弧状支柱32に固定されることにより、閉扉位置を保持する構成となっている。
【0045】
44は開閉カバー42の前部下端側に設けられた把手で、該把手44は、開閉カバー42を開扉位置と閉扉位置との間で開,閉するときに、作業者が把持するものである。
【0046】
45は本体カバー用支柱27と燃料タンク7との間に位置して右側のサイドフレーム15と縦板11との間に設けられた着脱カバー用支柱で、該着脱カバー用支柱45は着脱カバー48を取付けるものである。ここで、着脱カバー用支柱45は、図6に示すように、下端側がブラケット46を介して縦板11に固定され上,下方向に延びる左縦梁45Aと、下端側がブラケット47を介してサイドフレーム15に固定され上,下方向に延びる右縦梁45Bと、左,右の縦梁45A,45Bの上端部間を連結する横梁45Cと、横梁45Cよりも下側に位置して各縦梁45A,45B間を連結する補強梁45Dとにより、全体として門型状に構成されている。これにより、着脱カバー用支柱45の下側に大きなスペースを形成することができ、例えばコントロールバルブ25に接続される油圧ホース、配管等を配置することができる構成となっている。
【0047】
48は本体カバー33と共に機器カバー26を構成する着脱カバーで、該着脱カバー48は、本体カバー33の後側に位置して連結ピン23の挿通方向の延長線上に着脱可能に設けられ、コントロールバルブ25の上面と外側面を覆うものである。
【0048】
ここで、着脱カバー48は、図4および図9に示すように、連結ピン23の頭部24の径寸法よりも若干大きな幅寸法(前,後方向の寸法)を有し、コントロールバルブ25の上面を覆う平坦な長方形状の上面板49と、上面板49と等しい幅寸法を有し、コントロールバルブ25の外側面を覆うほぼL字状の右側面板50とにより構成されている。
【0049】
ここで、上面板49は、着脱カバー用支柱45の横梁45Cと上述した本体カバー用支柱27の横梁27Cとにボルト51,51,…を用いて着脱可能に取付けられ、上面板49と本体カバー33を構成する固定カバー34との継ぎ目はほぼ同一平面を形成している。
【0050】
一方、右側面板50は、図7に示すように、その上端側の一部が上面板49の下側に挿入される取付片50Aとなり、この取付片50Aがボルト52,52を用いて上面板49に着脱可能に取付られている。また、右側面板50の下端側は、図6に示すように、サイドフレーム15の上面と対面するように縦板11側へと折曲げられ、サイドフレーム15の内側面に固着されたL字状のブラケット53にボルト54を用いて着脱可能に取付けられており、このボルト54は、右側面板50によって地上の作業者等から遮蔽されている。そして、右側面板50と本体カバー33を構成する開閉カバー42との継ぎ目はほぼ同一平面を形成している。
【0051】
そして、旋回フレーム3の各縦板10,11、作業装置19のブーム20に対して連結ピン23が挿通されているときには、上面板49と右側面板50とは、本体カバー33の後側に取付けられることにより、該本体カバー33と共にコントロールバルブ25を覆う。そして、連結ピン23を各縦板10,11等に対して抜差しするときには、上面板49と右側面板50とは、本体カバー33の後側から取外されることにより、燃料タンク7と本体カバー33との間に連結ピン23を抜差しするのに必要なスペースを形成する構成となっている。
【0052】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き機器カバー26を有するもので、以下、この機器カバー26の作用について説明する。
【0053】
まず、連結ピン23が、旋回フレーム3の各縦板10,11と作業装置19のブーム20とに挿通されている状態では、機器カバー26を構成する本体カバー33と着脱カバー48とが一体となって、コントロールバルブ25を覆うことができる。
【0054】
そして、図7に示すように、本体カバー33を構成する開閉カバー42を開扉位置とした場合には、コントロールバルブ25を外部からみることができ、コントロールバルブ25の保守、点検作業等を容易に行うことができる。
【0055】
次に、例えば作業装置19の修理、交換時にブーム20を旋回フレーム3の縦板10,11から取外すため、連結ピン23を各縦板10,11等から抜取るときには、図9に示すように、着脱カバー48の上面板49を、各ボルト51と共に着脱カバー用支柱45、本体カバー用支柱27から取外す。また、右側面板50の上端部を、ボルト52と共に上面板49から取外し、かつ、右側面板50の下端部をボルト54と共にサイドフレーム15から取外す。
【0056】
このように、上面板49と右側面板50とを、本体カバー33の後側から取外すことにより、燃料タンク7と本体カバー33との間に連結ピン23を抜差しするのに必要なスペースを確保することができ、作業者は当該スペースを利用して、連結ピン23の抜差しを容易に行うことができる。
【0057】
この場合、着脱カバー48を取外した状態で連結ピン23の抜差しを行う間、コントロールバルブ25は本体カバー33によって覆われているので、コントロールバルブ25が連結ピン23等に衝突して損傷してしまうのを本体カバー33によって確実に防止することができる。
【0058】
かくして、本実施の形態によれば、機器カバー26を、コントロールバルブ25を前面から上面にかけて覆うと共に外側面を覆う本体カバー33と、該本体カバー33の後側に位置して連結ピン23の挿通方向の延長線上に着脱可能に設けた着脱カバー48とに分割する構成としている。このため、連結ピン23を抜差しするときに、機器カバー26全体を取外す必要がなく、機器カバー26のうち着脱カバー48を取外すだけで、連結ピン23の抜差し作業を容易に行うことができる。
【0059】
また、着脱カバー48を取外した状態で連結ピン23の抜差し作業を行うときに、本体カバー33によってコントロールバルブ25を覆っておくことができるので、当該コントロールバルブ25が連結ピン23等と干渉して損傷するの防止することができる。
【0060】
また、本体カバー33を構成する固定カバー34と着脱カバー48を構成する上面板49との継ぎ目はほぼ同一平面を形成し、本体カバー33を構成する開閉カバー42と着脱カバー48を構成する右側面板50との継ぎ目はほぼ同一平面を形成しているので、本体カバー33の表面と着脱カバー48の表面とが滑らかに連続するようになり、機器カバー26全体の外観美を向上することができる。
【0061】
また、本体カバー33を門型状の本体カバー用支柱27によって支持し、着脱カバー48を門型状の着脱カバー用支柱45によって支持する構成としたので、本体カバー用支柱27、着脱カバー用支柱45の下側に大きな収容スペースを形成することができ、このスペース内にコントロールバルブ25に接続される油圧ホース、配管等を収容することができる。
【0062】
また、本体カバー33を、本体カバー用支柱27に固定された固定カバー34と、本体カバー用支柱27にヒンジ部材31を介して開閉可能に取付けられた開閉カバー42とにより構成したので、開閉カバー42を開くだけでコントロールバルブ25に対する保守、点検作業等を容易に行うことができる。
【0063】
さらに、本体カバー33を構成する固定カバー34の上面板36内側面に、本体カバー用支柱27の横梁27Cとの間に位置してねじ座40を設ける構成としたので、ねじ座40と本体カバー用支柱27の横梁27Cとの間を締結するボルト41の頭部41Aを、上面板36とねじ座40との間に形成された空間内に収容することができる。このため、例えば作業者等が上面板36を足場として保守作業、点検作業等を行う場合に、ボルト41の頭部41Aにつまずくのを防止することができる。
【0064】
なお、上述した実施の形態では、着脱カバー48を2枚の上面板49と右側面板50とにより構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば1枚の板体によって着脱カバーを構成してもよく、3枚以上の板体によって着脱カバーを構成してもよい。
【0065】
また、上述した実施の形態では、下部走行体1からのカウンタウエイト8後端部の突出長さを抑えた小旋回型の油圧ショベルを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、カウンタウエイト後端部の突出長さが比較的大きい標準型の油圧ショベルに適用してもよく、さらに、例えば油圧クレーン等の他の旋回式建設機械にも適用することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、旋回フレームの前側に設けられた油圧機器の外周を覆う機器カバーを、前記油圧機器をその前面から上面にかけて覆うと共に外側面を覆う本体カバーと、該本体カバーの後側に位置して連結ピンの挿通方向の延長線上に着脱可能に設けられ、前記油圧機器の上面と外側面を覆う着脱カバーとにより構成したので、旋回フレームの縦板に対して連結ピンを抜差しするときに機器カバー全体を取外す必要がなく、機器カバーのうち連結ピンの挿通方向の延長線上に位置する着脱カバーを取外すだけで、旋回フレームの縦板に対して連結ピンを抜差しすることができ、連結ピンを抜差しするときの作業性を向上させることができる。しかも、着脱カバーを取外した状態で連結ピンの抜差し作業を行うときに、本体カバーによって油圧機器を覆っておくことができるので、当該油圧機器が連結ピン等と干渉して損傷するの防止することができる。
【0068】
また、請求項の発明によれば、本体カバーと着脱カバーとの継ぎ部分は、ほぼ同一平面を形成する構成としたので、本体カバーの表面と着脱カバーの表面とが滑らかに連続するようになり、機器カバーの外観美を向上させることができる。
【0069】
また、請求項の発明によれば、旋回フレームには、本体カバーを取付ける本体カバー用支柱と、着脱カバーを取付ける着脱カバー用支柱とを設ける構成としたので、本体カバー用支柱を介して本体カバーを旋回フレームに強固に支持することができ、着脱カバー用支柱を介して着脱カバーを旋回フレームに強固に支持することができる。しかも、本体カバー用支柱の下側、着脱カバー用支柱の下側に大きなスペースを形成することができ、このスペースを利用して油圧機器に接続される油圧ホース等を配置することができる。
【0070】
また、請求項の発明によれば、本体カバーは、本体カバー用支柱に固定され油圧機器をその前面から上面にかけて覆う固定カバーと、本体カバー用支柱にヒンジ部材を介して開閉可能に取付けられ油圧機器の外側面を覆う開閉カバーとにより構成したので、開閉カバーを開くことにより、外部から油圧機器の保守、点検作業等を容易に行うことができる。
【0071】
さらに、請求項の発明によれば、固定カバーの内側面には本体カバー用支柱との間に位置してねじ座を設け、固定カバーは該ねじ座に挿通したボルトによって本体カバー用支柱に固定する構成としたので、固定カバーと本体カバー用支柱との間に、固定カバーの内側面に設けたねじ座に対応する空間を確保することができ、ねじ座に挿通したボルトの頭部を当該空間内に収容することができる。これにより、ボルトの頭部が固定カバーの外側面に突出することがなくなり、例えば保守、点検作業等を行うため、作業者が固定カバーを足場とする場合に、作業者がボルトの頭部につまずくのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルの平面図である。
【図3】油圧ショベルの旋回フレームを示す平面図である。
【図4】図2中の機器カバー等を作業装置を取外した状態で示す拡大平面図である。
【図5】本体カバー用支柱、本体カバー等を図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。
【図6】着脱カバー用支柱、着脱カバー等を図4中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。
【図7】開閉カバーを開いた状態で本体カバー、着脱カバー等を拡大して示す斜視図である。
【図8】図5中のA部拡大図である。
【図9】着脱カバーを取外して連結ピンを抜差しする状態を示す図7と同様位置からみた斜視図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 旋回フレーム
4 キャブ
9 底板
10,11 縦板
19 作業装置
23 連結ピン
25 コントロールバルブ(油圧機器)
26 機器カバー
27 本体カバー用支柱
33 本体カバー
34 固定カバー
40 ねじ座
41 ボルト
41A 頭部
42 開閉カバー
45 着脱カバー用支柱
48 着脱カバー

Claims (5)

  1. 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、底板と該底板上に前,後方向に伸長して設けられた縦板とを有する旋回フレームと、該旋回フレームを形成する縦板の前側に左,右方向に挿通して設けられ前記作業装置との間を連結する連結ピンと、前記旋回フレームの前側に位置して縦板を挟んだ左,右方向の一側に設けられたキャブと、前記旋回フレームの前側に位置して縦板を挟んだ左,右方向の他側に設けられた油圧機器と、該油圧機器の外周を覆う機器カバーとを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記機器カバーは、前記油圧機器をその前面から上面にかけて覆うと共に外側面を覆う本体カバーと、該本体カバーの後側に位置して前記連結ピンの挿通方向の延長線上に着脱可能に設けられ、前記油圧機器の上面と外側面を覆う着脱カバーとにより構成したことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 前記本体カバーと前記着脱カバーとの継ぎ部分は、ほぼ同一平面を形成する構成としてなる請求項に記載の旋回式建設機械。
  3. 前記旋回フレームには、前記本体カバーを取付ける本体カバー用支柱と、前記着脱カバーを取付ける着脱カバー用支柱とを設ける構成としてなる請求項またはに記載の旋回式建設機械。
  4. 前記本体カバーは、前記本体カバー用支柱に固定され前記油圧機器をその前面から上面にかけて覆う固定カバーと、前記本体カバー用支柱にヒンジ部材を介して開閉可能に取付けられ前記油圧機器の外側面を覆う開閉カバーとにより構成してなる請求項に記載の旋回式建設機械。
  5. 前記固定カバーの内側面には前記本体カバー用支柱との間に位置してねじ座を設け、前記固定カバーは該ねじ座に挿通したボルトによって本体カバー用支柱に固定する構成としてなる請求項に記載の旋回式建設機械。
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