JP2023017296A - アダプタおよび上部旋回体 - Google Patents

アダプタおよび上部旋回体 Download PDF

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JP2023017296A
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勉 毛利
Tsutomu Mori
皓平 丸川
Kohei Marukawa
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Abstract

【課題】上部旋回体の構造物とアダプタとの隙間を確保できるようにする。【解決手段】アダプタ40は、第2ブームフット取付部63を備える。第2ブームフット取付部63は、第2ブーム21aを横方向Yから挟むように配置可能であるとともに第2ブーム21aの基端部を取り付け可能である。第2ブームフット取付部63の横方向Yの間隔L3は、アダプタ側後部取付部61の横方向Yの幅L1よりも狭い。第2ブームフット取付部63の横方向Yの中央部は、アダプタ側後部取付部61の横方向Yの中央部に対して、横方向Yにずれている。【選択図】図8

Description

本発明は、旋回フレームに取り付け可能なアダプタ、およびアダプタを備える上部旋回体に関する。
例えば特許文献1などに、旋回フレームに取り付け可能なアダプタが記載されている。このアダプタは、ブームを取り付け可能である。
特開2004-59183号公報
同文献の図1に記載の技術では、上部旋回体の構造物(例えば運転室、ガードなど)と、アダプタと、の隙間が狭い。その結果、例えば、アダプタ周辺の機器の配置が困難になる問題や、アダプタ周辺での作業が困難になる問題などが生じるおそれがある。
そこで、本発明は、上部旋回体の構造物とアダプタとの隙間を確保することができるアダプタ、および上部旋回体を提供することを目的とする。
アダプタは、縦板部に取り付け可能である。前記縦板部は、旋回フレームの横方向に互いに間隔をあけて配置され、第1ブームを取り付け可能である。アダプタは、前記第1ブームとは異なる第2ブームを取り付け可能である。アダプタは、アダプタ下部部材と、アダプタ上部部材と、を備える。前記アダプタ下部部材は、前記縦板部に取り付け可能である。前記アダプタ上部部材は、前記アダプタ下部部材よりも上側に設けられ、前記第2ブームを取り付け可能である。前記アダプタ下部部材は、アダプタ側後部取付部と、アダプタ側前部取付部と、を備える。前記アダプタ側後部取付部は、前記縦板部のうち前記第1ブームを取り付け可能な部分に取り付け可能である。前記アダプタ側前部取付部は、前記縦板部のうち前記第1ブームを起伏させる第1ブーム起伏シリンダを取り付け可能な部分に取り付け可能である。前記アダプタ上部部材は、前記第2ブームを前記横方向から挟むように配置可能であるとともに前記第2ブームの基端部を取り付け可能な第2ブームフット取付部を備える。前記第2ブームフット取付部の前記横方向の間隔は、前記アダプタ側後部取付部の前記横方向の幅よりも狭い。前記第2ブームフット取付部の前記横方向の中央部は、前記アダプタ側後部取付部の前記横方向の中央部に対して、前記横方向にずれている。
上記実施形態により、上部旋回体の構造物とアダプタとの隙間を確保することができる。
第1作業機械1Aを横方向Yから見た図である。 第2作業機械1Bを横方向Yから見た図である。 図2に示す上部旋回体30などを横方向Yから見た図である。 図3に示すアダプタ40などを横方向Yから見た図である。 図2に示す上部旋回体30を上側Z1から見た図である。 図5に示すアダプタ40などを上側Z1から見た図である。 図2に示す上部旋回体30を前側X1から見た図である。 図2に示すアダプタ40を前側X1および上側Z1から見た斜視図である。 図8に示すアダプタ40を後側X2および下側Z2から見た斜視図である。 図7のF10部分を前側X1から見た断面図である。 図10に示す取付位置調整部材70を矢印F11の向きに見た図である。
図1~図11を参照して、図1および図2に示す作業機械1について説明する。
作業機械1は、作業を行う機械であり、例えば建設作業を行う建設機械である。作業機械1は、図1に示す第1アタッチメント11を備える第1作業機械1Aと、図2に示す第2アタッチメント21を備える第2作業機械1Bと、になることが可能である。図1に示す第1作業機械1Aは、例えばショベルなどである。図2に示す第2作業機械1Bは、例えばクレーンなどである。例えば、図1に示す第1作業機械1A(旧作業機械、ベースマシン)が、図2に示す第2作業機械1B(新作業機械)に変更される。図1に示すように、作業機械1が第1作業機械1Aのとき、第1作業機械1Aは、第1アタッチメント11と、第1ブーム起伏シリンダ13と、を備える。図2に示すように、作業機械1が第2作業機械1Bのとき、第2作業機械1Bは、第2アタッチメント21と、第2ブーム起伏シリンダ23と、第2ブーム装着機器25と、を備える。図1に示すように、作業機械1は、第1作業機械1Aおよび第2作業機械1B(図2参照)のいずれの場合も、下部走行体5と、上部旋回体30と、を備える。
下部走行体5は、作業機械1を走行させる。例えば、下部走行体5は、クローラを備えてもよく、ホイールを備えてもよい。作業機械1は、ホイール式作業機械(例えば、ホイールショベル、ホイールクレーンなど)でもよく、クローラ式作業機械(例えば、クローラショベル、クローラクレーンなど)でもよい。
第1アタッチメント11は、作業機械1が第1作業機械1Aのときに作業機械1に設けられるアタッチメントである。第1アタッチメント11は、作業を行う。例えば、第1アタッチメント11は、第1ブーム11aと、アーム11bと、先端アタッチメント11cと、を備える。第1ブーム11aは、上部旋回体30に起伏可能(上下方向Zに回転可能)に取り付けられる。第1ブーム11aの基端部(上部旋回体30に取り付けられる側の端部、ブームフット)は、後述する縦板部31bの縦板部側後部取付部31b1に取り付けられる。「端部」は、端およびその周辺部を意味する(以下同様)。アーム11bは、第1ブーム11aに回転可能に取り付けられる。先端アタッチメント11cは、第1アタッチメント11の先端部に設けられ、アーム11bに回転可能に取り付けられる。先端アタッチメント11cは、例えば土砂をすくうバケットでもよく、物を挟む装置(グラップルなど)でもよく、破砕や掘削などを行う装置(ブレーカなど)でもよい。
第1ブーム起伏シリンダ13は、上部旋回体30に対して第1ブーム11aを起伏させる。第1ブーム起伏シリンダ13は、伸縮可能な油圧シリンダである。第1ブーム起伏シリンダ13の基端部(上部旋回体30に取り付けられる側の端部、起伏シリンダフット)は、後述する縦板部31bの縦板部側前部取付部31b2に取り付けられる。第1ブーム起伏シリンダ13は、複数本設けられ、例えば2本設けられる(図1では1本のみ図示した)。第1ブーム起伏シリンダ13の先端部(基端部とは反対側の端部)は、第1ブーム11aに回転可能に取り付けられ、例えば第1ブーム11aの左右の側面に取り付けられる。第1ブーム起伏シリンダ13は、1本のみ設けられてもよい。以下では、主に、第1ブーム起伏シリンダ13が2本設けられる場合について説明する。
第2アタッチメント21は、図2に示すように、作業機械1が第2作業機械1Bのときに設けられるアタッチメントである。第2アタッチメント21は、作業を行い、例えば、吊荷を吊り上げる作業を行う。例えば、第2アタッチメント21は、第2ブーム21aを備える。第2アタッチメント21は、第2ブーム21aの先端に起伏可能に取り付けられるジブ(図示なし)を備えてもよい。
第2ブーム21aは、上部旋回体30に(さらに詳しくは後述するアダプタ40に)起伏可能に取り付けられる。第2ブーム21aは、第1ブーム11a(図1参照)とは異なる。さらに詳しくは、第2ブーム21aの寸法および形状は、第1ブーム11aの寸法および形状と異なる。第2ブーム21aの基端部は、後述するアダプタ40の第2ブームフット取付部63(図4参照)に回転可能に取り付けられる。第2ブーム21aの基端部(上部旋回体30に取り付けられる側の端部、ブームフット)の横方向Yの寸法(幅)は、第1ブーム11a(図1参照)の基端部の横方向Yの寸法とは異なる。「横方向Y」などの方向の詳細は後述する。第2ブーム21aの基端部の横方向Yの寸法は、第1ブーム11a(図1参照)の基端部の横方向Yの寸法よりも狭い。例えば、第2ブーム21aは、複数段の箱型構造を有し、伸縮可能である。なお、第2ブーム21aは、伸縮可能でなくてもよい。
第2ブーム起伏シリンダ23は、上部旋回体30に対して第2ブーム21aを起伏させる。第2ブーム起伏シリンダ23は、伸縮可能な油圧シリンダである。第2ブーム起伏シリンダ23の基端部(上部旋回体30に取り付けられる側の端部、起伏シリンダフット)は、後述するアダプタ40の第2ブーム起伏シリンダ取付部64(図4参照)に回転可能に取り付けられる。第2ブーム起伏シリンダ23の先端部(基端部とは反対側の端部)は、第2ブーム21aの腹面(下面)に回転可能に取り付けられる。第2ブーム起伏シリンダ23は、1本のみ設けられてもよく、複数本設けられてもよい。以下では、主に、第2ブーム起伏シリンダ23が、1本のみ設けられる場合について説明する。
第2ブーム装着機器25は、第2ブーム21aに装着される機器である。第2ブーム装着機器25は、例えば電子機器を備えてもよく、油圧機器(例えば油圧アクチュエータ、油圧バルブなど)を備えてもよい。第2ブーム装着機器25は、第2ブーム21aの背面(上面)に搭載されてもよく、第2ブーム21aの内部(内部空間)に設けられてもよい。具体的には例えば、第2ブーム装着機器25は、ロープの巻き取りなどを行う油圧ウインチを備えてもよい。この油圧ウインチは、第2ブーム21aの背面に搭載されてもよい。例えば、第2ブーム装着機器25は、第2ブーム21aを伸縮させる油圧シリンダ(図示なし)を備えてもよい。この油圧シリンダは、第2ブーム21aの内部に設けられる。
上部旋回体30は、下部走行体5に旋回中心30a(図5参照)を中心に旋回可能に取り付けられる。上部旋回体30には、第1ブーム11a(図1参照)および第2ブーム21aのうちいずれか一方(「ブームB」とする)が取り付けられる。図5に示すように、旋回中心30aの横方向Yにおける位置を、旋回中心横方向位置30ayとする。図3に示すように、上部旋回体30は、旋回フレーム31と、運転室33と、ガード35と、油圧機器室37(図5参照)と、アダプタ40と、スペース配置機器81と、を備える。
(方向)
図2に示すように、下部走行体5に対する上部旋回体30の旋回の回転軸(旋回中心30a(図5参照))が延びる方向を、上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部走行体5から上部旋回体30に向かう側(向き)を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。上部旋回体30に対するブームBの起伏の回転軸が延びる方向を、横方向Y(旋回フレーム31の横方向Y)とする。後述するように、図5に示すように、ブームBに対する横方向Y一方側(右または左)に運転室33が配置される。横方向Yにおいて、ブームBに対して運転室33が配置される側を運転室側Y1とし、その逆側を反運転室側Y2とする。上下方向Zおよび横方向Yのそれぞれに直交する方向を、前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、ブームBが伏せられた状態のときに旋回フレーム31に対してブームBが突出する側を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。
旋回フレーム31は、図2に示す下部走行体5に旋回中心30a(図5参照)を中心に旋回可能に取り付けられる。旋回フレーム31は、運転室33およびガード35などを下側Z2から支持する。図3に示すように、旋回フレーム31は、底面部31aと、縦板部31bと、縦板部内側板部31biと、を備える。底面部31aは、旋回フレーム31の(上部旋回体30の)下側Z2部分を構成する。
縦板部31bは、図1に示すように、第1ブーム11aを取り付け可能に構成される。縦板部31bは、図2に示すアダプタ40を介することなく、第2ブーム21aを直接的には取付不可能である。図5に示すように、縦板部31bは、横方向Y両側(左右)に設けられる。複数の縦板部31b・31bは、横方向Yに互いに間隔をあけて配置される。縦板部31bは、例えば略板状である。縦板部31bは、前後方向Xおよび上下方向Zに延びるように配置される。例えば、縦板部31bは、横方向Yから見て略三角形状の部分を有する(図2参照)。図6に示すように、左右の縦板部31b・31bの横方向Yの中央部(後述する横方向中央部M1と一致または略一致する位置)は、旋回中心横方向位置30ayに対して、横方向Yにずれていてもよく、横方向Yにずれていなくてもよい。例えば、左右の縦板部31b・31bの横方向Yの中央部(例えば横方向中央部M1)は、旋回中心横方向位置30ayに対して反運転室側Y2にずれている。以下では、主に、左右の縦板部31b・31bの横方向Yの中央部が、旋回中心30aに対してずれている場合について説明する。縦板部31bは(さらに詳しくは、左右の縦板部31b・31bのそれぞれは)、図4に示すように、縦板部側後部取付部31b1と、縦板部側前部取付部31b2と、を備える。
縦板部側後部取付部31b1は、図1に示すように、第1ブーム11aを取り付け可能な部分である。さらに詳しくは、縦板部側後部取付部31b1は、第1ブームフットピンPaを介して第1ブーム11aの基端部を取り付け可能な部分である。例えば、縦板部側後部取付部31b1は、縦板部31bの上側Z1部分に設けられる。例えば、縦板部側後部取付部31b1は、横方向Yに縦板部31bを貫通するピン孔などである(縦板部側前部取付部31b2も同様)。
縦板部側前部取付部31b2は、第1ブーム起伏シリンダ13を取り付け可能な部分である。さらに詳しくは、縦板部側前部取付部31b2は、第1ブーム起伏シリンダフットピンPbを介して第1ブーム起伏シリンダ13の基端部を取り付け可能な部分である。縦板部側前部取付部31b2は、例えば、縦板部側後部取付部31b1よりも前側X1に配置され、例えば、縦板部31bの前側X1部分(例えば前側X1端部)に配置される。縦板部側前部取付部31b2は、例えば、縦板部側後部取付部31b1よりも下側Z2に配置され、例えば、底面部31aの近傍などに配置される。
縦板部内側板部31bi(図7参照)は、縦板部側前部取付部31b2と横方向Yに対向するように配置される。第1ブーム起伏シリンダ13の基端部は、縦板部31bと縦板部内側板部31bi(図7参照)とに挟まれるように配置される。第1ブーム起伏シリンダフットピンPbは、縦板部31bおよび縦板部内側板部31bi(図7参照)に取り付けられる。
運転室33は、オペレータが運転を行うことが可能な部分である。なお、作業機械1の運転は、運転室33に搭乗するオペレータによって行われる必要はなく、遠隔運転されてもよく、自動運転されてもよい。運転室33は、旋回フレーム31に搭載される。例えば、運転室33は、旋回フレーム31の前側X1部分に搭載される。運転室33は、旋回フレーム31の運転室側Y1部分に搭載される(図7参照)(横方向Yにおいて、ブームBに対して運転室33が設けられている側が「運転室側Y1」である)。運転室33は、箱型の構造を有し、例えば略直方体状などである。運転室33は、柵部33aを備えてもよい。
ガード35は、旋回フレーム31に搭載された機器を覆う。ガード35は、エンジン(図示なし)を覆うエンジンガード(エンジンボンネット)を備えてもよい。図5に示すように、ガード35は、油圧機器室37の機器を覆う部分を備えてもよい。ガード35は、旋回フレーム31に設けられる(搭載される)。ガード35の構造は、様々に設定可能である。例えば、ガード35は、後部ガード35aと、反運転室側ガード35bと、アダプタ後方開口35cと、を備える。
後部ガード35aは、上部旋回体30の後側X2部分に設けられる。例えば、後部ガード35aは、ブームBの真後ろ、および運転室33の真後ろなどに配置される。例えば、後部ガード35aは、エンジン(図示なし)を覆う部分を含む。反運転室側ガード35bは、ガード35のうち、縦板部31bの反運転室側Y2の端よりも反運転室側Y2の部分である。例えば、反運転室側ガード35bは、油圧機器室37の機器を覆う部分を含む。例えば、図7に示すように、反運転室側ガード35bは、反運転室側ガード本体部35b1と、反運転室側ガード突出部35b2と、を備える。反運転室側ガード本体部35b1は、油圧機器室37の機器などを覆う。反運転室側ガード突出部35b2は、反運転室側ガード本体部35b1から上側Z1に突出する。例えば、反運転室側ガード突出部35b2は、反運転室側ガード本体部35b1の反運転室側Y2の部分から上側Z1に突出する。
アダプタ後方開口35cは、図5に示すように、作業(メンテナンスなど)を可能にする開口である。さらに詳しくは、アダプタ後方開口35cは、ガード35の内部(上部旋回体30の内部)に配置された機器に関する作業を、ガード35の外部から作業者が行えるようにするための開口である。アダプタ後方開口35cは、ガード35に設けられる。アダプタ後方開口35cは、領域A1内に配置される。領域A1は、横方向Yの領域であって、アダプタ40の横方向Yにおける両端どうしの間の領域である。さらに詳しくは、領域A1は、アダプタ40の運転室側Y1の端よりも反運転室側Y2、かつ、アダプタ40の反運転室側Y2の端よりも運転室側Y1の領域である。例えば、ガード35の内部の機器に関する作業が行われないときには、アダプタ後方開口35cは、ガード35の一部(カバー、蓋)で塞がれてもよい。アダプタ後方開口35cから作業可能な機器は、例えば油圧機器(油圧配管を含む)でもよく、油圧機器以外の機器(電子機器など)でもよい。アダプタ後方開口35cから作業可能な油圧機器は、例えば、上部旋回体30と下部走行体5(図2参照)との間で油圧配管を繋ぐスイベルジョイント(図示なし)でもよく、下部走行体5に対して上部旋回体30を旋回させる旋回モータ(図示なし)でもよい。なお、ガード35には、アダプタ後方開口35c以外の作業用の開口も設けられる。
油圧機器室37は、油圧機器が配置される部分である。油圧機器室37は、旋回フレーム31(図3参照)に搭載される。油圧機器室37は、アダプタ40よりも反運転室側Y2(アダプタ40に対して運転室33とは反対側)に配置される。油圧機器室37は、反運転室側ガード35b(さらに詳しくは、反運転室側ガード本体部35b1)の内部に配置される。油圧機器室37に配置される機器は、油圧機器を含み、例えば油圧バルブを含んでもよく、油圧配管を含んでもよい。
アダプタ40は、図2に示すように、第2ブーム21aを旋回フレーム31に取り付けるための部材(ブラケット)である。アダプタ40は、旋回フレーム31に取り付け可能であり、縦板部31bに取り付け可能である。アダプタ40は、第2ブーム21aを取り付け可能である。アダプタ40は、上部旋回体30に対して第2ブーム21aが起伏可能となるように、第2ブーム21aを支持する。以下では、主に、アダプタ40が旋回フレーム31に取り付けられた状態について説明する。図4に示すように、アダプタ40は、アダプタ本体部50と、取付位置調整部材70と、を備える。
アダプタ本体部50は、アダプタ40の本体部分である。アダプタ本体部50は、例えば、板状部材やブロック状部材などを組み合わせた構造物である。アダプタ本体部50の構成(形状、寸法など)は、様々に設定可能である。例えば、アダプタ本体部50は、アダプタ下部部材51と、アダプタ中間部材53と、アダプタ上部部材55と、を備える。
アダプタ下部部材51は、縦板部31bに取り付け可能である。アダプタ下部部材51は、アダプタ本体部50の下側Z2部分を構成する。図8に示すように、アダプタ下部部材51は、アダプタ下部側部51aと、アダプタ下部連結部51c(図8および図9参照)と、アダプタ下部突出部51dと、を備える。
アダプタ下部側部51aは、アダプタ下部部材51の横方向Y外側部分を構成する。アダプタ下部側部51aは、アダプタ下部部材51の横方向Y両側(左右)に設けられる。左右のアダプタ下部側部51a・51aは、横方向Yに間隔をあけて配置される。アダプタ下部側部51aは、上下方向Zおよび前後方向Xに延びるように配置される。アダプタ下部側部51aは、例えば板状(側板)などである。
アダプタ下部連結部51cは、左右のアダプタ下部側部51a・51aどうしをつなぐ。例えば、アダプタ下部連結部51cは、アダプタ下部部材51の底面部分および前側X1部分に設けられる(図8および図9参照)。なお、アダプタ下部連結部51cは、アダプタ中間部材53を含んでもよい。アダプタ下部連結部51cは、アダプタ下部前部51c1を備える。アダプタ下部前部51c1は、アダプタ下部部材51の前側X1部分に設けられる。アダプタ下部前部51c1は、上下方向Zおよび横方向Yに延びるように設けられる。アダプタ下部前部51c1は、例えば板状(前板)などである。
アダプタ下部突出部51dは、第2ブーム起伏シリンダ取付部64が設けられる部分(ブラケット)である。アダプタ下部突出部51dは、アダプタ下部前部51c1から前側X1に突出する。例えば、アダプタ下部突出部51dは、横方向Y両側(左右)に設けられる。左右のアダプタ下部突出部51d・51dは、横方向Yに間隔をあけて配置される。アダプタ下部突出部51dは、上下方向Zおよび前後方向Xに延びるように設けられる。アダプタ下部突出部51dは、例えば板状などである。アダプタ下部突出部51dは、アダプタ下部側部51aよりも横方向Y内側に配置される(後述)。なお、アダプタ下部部材51は、ボス部や補強部などを備えてもよい(アダプタ中間部材53およびアダプタ上部部材55も同様)。
アダプタ中間部材53は、アダプタ下部部材51とアダプタ上部部材55とに接続される。アダプタ中間部材53は、アダプタ本体部50の上下方向Zの中央部に配置される。アダプタ中間部材53は、アダプタ下部部材51の上側Z1部分に接続される。例えば、アダプタ中間部材53は、アダプタ下部側部51aの上側Z1部分に接続される。例えば、アダプタ中間部材53は、アダプタ下部連結部51cの上側Z1部分に接続され、アダプタ下部前部51c1の上側Z1部分に接続される。アダプタ中間部材53は、アダプタ上部部材55の下側Z2部分に接続される。例えば、アダプタ中間部材53は、アダプタ上部側部55a(後述)の下側Z2部分に接続される。例えば、アダプタ中間部材53は、アダプタ上部連結部55c(後述)の下側Z2部分に接続される。アダプタ中間部材53は、横方向Yに延びるように設けられる。アダプタ中間部材53は、前後方向Xに延びるように設けられる。図4に示すように、アダプタ中間部材53は、例えば、前後方向Xに対して傾斜する方向に延びるように設けられてもよく、例えば、後側X2ほど上側Z1に配置されるように前後方向Xに対して傾斜する方向に延びるように設けられてもよい。なお、アダプタ中間部材53は、前後方向Xに対して傾斜しなくてもよい(前後方向Xに一致する方向に延びるように設けられてもよい)。アダプタ中間部材53は、例えば板状などである。なお、変形例として、アダプタ中間部材53が設けられなくてもよく、アダプタ上部部材55とアダプタ下部部材51とが連続していてもよい。以下では主に、アダプタ中間部材53が設けられる場合について説明する。
アダプタ上部部材55は、第2ブーム21a(図3参照)を取り付け可能である。アダプタ上部部材55は、アダプタ本体部50の上側Z1部分に設けられる。アダプタ上部部材55の大部分は、アダプタ下部部材51よりも上側Z1に設けられる。なお、アダプタ上部部材55の一部が、アダプタ下部部材51の上下方向Zにおける位置と同じ位置に配置されてもよく(同じ高さでもよく)、アダプタ下部部材51よりも下側Z2に配置されてもよい。図8に示すように、アダプタ上部部材55は、アダプタ上部側部55aと、アダプタ上部連結部55cと、を備える。
アダプタ上部側部55aは、第2ブーム21a(図3参照)を横方向Yから挟むように配置可能である。アダプタ上部側部55aは、アダプタ上部部材55の横方向Y外側部分を構成する。アダプタ上部側部55aは、アダプタ上部部材55の横方向Y外側(左右)に設けられる。左右のアダプタ上部側部55a・55aは、横方向Yに間隔をあけて配置される。アダプタ上部側部55aは、上下方向Zおよび前後方向Xに延びるように設けられる。アダプタ上部側部55aは、例えば板状(側板)などである。
アダプタ上部連結部55cは、図9に示すように、左右のアダプタ上部側部55a・55aどうしをつなぐ。例えば、アダプタ上部連結部55cは、アダプタ上部部材55の後側X2部分に配置される。なお、アダプタ中間部材53は、アダプタ上部連結部55cであってもよい。以下では、アダプタ上部部材55の後側X2部分に配置されるアダプタ上部連結部55cについて説明する。例えば、アダプタ上部連結部55cは、横方向Yおよび上下方向Zに延びるように設けられる。例えば、アダプタ上部連結部55cは、板状などである。例えば、図4に示すように、アダプタ上部連結部55cは、上下方向Zに対して傾斜する方向に延びるように設けられてもよく、例えば、上側Z1ほど後側X2に配置されるように上下方向Zに対して傾斜する方向に延びるように設けられてもよい。なお、アダプタ上部連結部55cは、上下方向Zに対して傾斜しなくてもよい(上下方向Zと一致する方向に延びるように設けられてもよい)。図9に示すように、アダプタ上部連結部55cは、アダプタ上部連結部開口55c1を備える。
アダプタ上部連結部開口55c1は、作業(メンテナンスなど)を可能にする開口である。アダプタ上部連結部開口55c1は、アダプタ40よりも後側X2の作業者が、アダプタ上部部材55の内部に配置された機器に関する作業を行えるようにするための部分である。アダプタ上部連結部開口55c1は、第2ブーム21a(図5参照)の後側X2部分(例えば後側X2端部)の近傍に配置された機器に関する作業を行えるようにするための部分である。アダプタ上部連結部開口55c1は、例えば、アダプタ上部連結部55cの大部分に設けられる。例えば、作業が行われないときには、アダプタ上部連結部開口55c1は、カバー(蓋)などで塞がれてもよい。アダプタ上部連結部開口55c1を介して作業可能な機器は、油圧機器以外の機器(電子機器など)でもよく、油圧機器でもよい。例えば、この油圧機器は、第2ブーム21a(図5参照)を伸縮させる油圧シリンダでもよく、油圧配管でもよい。
アダプタ側後部取付部61は、図4に示すように、縦板部側後部取付部31b1に取り付け可能である。さらに詳しくは、アダプタ側後部取付部61は、後部取付ピンP1を介して縦板部側後部取付部31b1に取り付け可能である。図6に示すように、アダプタ側後部取付部61は、横方向Yに間隔をあけて2か所に(左右に)設けられる(アダプタ側前部取付部62、第2ブームフット取付部63(図9参照)、および第2ブーム起伏シリンダ取付部64(図8参照)も同様)。図8に示すように、アダプタ側後部取付部61は、アダプタ下部部材51に設けられる。さらに詳しくは、アダプタ側後部取付部61は、左右のアダプタ下部側部51a・51aに設けられる。アダプタ側後部取付部61は、例えば、アダプタ下部側部51aの後側X2部分に設けられ、例えば、アダプタ下部側部51aの上側Z1部分に設けられる。図6に示すように、左右のアダプタ側後部取付部61・61は(左右のアダプタ下部側部51a・51aは)、左右の縦板部31b・31bの横方向Yにおける間(横方向Y内側)に配置される(アダプタ側前部取付部62も同様)。具体的には例えば、図8に示すように、アダプタ側後部取付部61は、アダプタ下部側部51aを横方向Yに貫通する孔である(アダプタ側前部取付部62も同様)。アダプタ側後部取付部61は、取付位置調整部材70を取り付け可能な孔でもよく、ピン孔でもよい(アダプタ側前部取付部62も同様)。
このアダプタ側後部取付部61の横方向Yの寸法を、図6に示すように、幅L1とする。さらに詳しくは、幅L1は、左右のアダプタ側後部取付部61・61どうしの横方向Yにおける距離である。幅L1は、左右のアダプタ側後部取付部61・61のそれぞれの横方向Y外側の端(例えば側面)どうしの、横方向Yにおける距離である。幅L1は、左右の縦板部側後部取付部31b1・31b1どうしの横方向Yの間隔と略同じ大きさである。
このアダプタ側後部取付部61の横方向Yの中央部を、横方向中央部M1とする。さらに詳しくは、横方向中央部M1は、左右のアダプタ側後部取付部61・61の横方向Yにおける中央部である。横方向中央部M1の位置は、左右の縦板部31b・31bの横方向Yにおける中央部と一致または略一致する(後述する横方向中央部M2も同様)。横方向中央部M1の位置は、左右の縦板部側後部取付部31b1・31b1の横方向Yにおける中央部と一致または略一致する。横方向中央部M1は、旋回中心横方向位置30ayに対して横方向Yにずれた位置に配置される(横方向中央部M2も同様)。さらに詳しくは、横方向中央部M1は、旋回中心横方向位置30ayに対して反運転室側Y2にずれた位置に配置される(横方向中央部M2も同様)。このずれが設けられる理由は、次の通りである。図5に示すように、左右の縦板部31b・31bの横方向Yの中央部が、旋回中心横方向位置30ayよりも反運転室側Y2にずらされることで、上部旋回体30の横方向Yの幅が狭くても、運転室33の横方向Yの幅の広さを確保することが可能になる。左右の縦板部31b・31bの横方向Yの中央部が、反運転室側Y2にずらされる結果、図6に示すアダプタ側後部取付部61の横方向中央部M1が、旋回中心横方向位置30ayに対して反運転室側Y2にずらされる。なお、横方向中央部M1の位置は、旋回中心横方向位置30ayに対して横方向Yにずれなくてもよい。また、横方向中央部M1の位置は、旋回中心横方向位置30ayに対して運転室側Y1にずれてもよい。
アダプタ側前部取付部62は、図4に示すように、縦板部側前部取付部31b2に取り付け可能である。さらに詳しくは、アダプタ側前部取付部62は、前部取付ピンP2を介して、縦板部側前部取付部31b2および縦板部内側板部31bi(図7参照)に取り付け可能である。図4に示す例では、アダプタ側前部取付部62は、取付位置調整部材70および前部取付ピンP2を介して、縦板部側前部取付部31b2および縦板部内側板部31bi(図7参照)に取り付けられる。アダプタ側前部取付部62は、例えば、アダプタ側後部取付部61よりも前側X1に配置され、例えば、アダプタ側後部取付部61よりも下側Z2に配置される。アダプタ側前部取付部62は、アダプタ下部部材51に設けられる。さらに詳しくは、アダプタ側前部取付部62は、左右のアダプタ下部側部51a・51aに設けられる(図8参照)。アダプタ側前部取付部62は、例えば、アダプタ下部側部51aの前側X1部分に設けられ、例えば、アダプタ下部側部51aの下側Z2部分に設けられる。
このアダプタ側前部取付部62およびアダプタ側後部取付部61は、縦板部31bの縦板部側前部取付部31b2および縦板部側後部取付部31b1に取り付けられる。よって、第1作業機械1A(図1参照)の旋回フレーム31の構造(ベースマシンの構造)を利用して、縦板部31bにアダプタ40を取り付けることができる。
このアダプタ側前部取付部62の横方向Yの寸法を、図6に示すように、幅L2とする。さらに詳しくは、幅L2は、左右のアダプタ側前部取付部62・62どうしの横方向Yにおける距離である。幅L2は、左右のアダプタ側前部取付部62・62のそれぞれの横方向Y外側の端(例えば側面)どうしの、横方向Yにおける距離である。幅L2は、左右の縦板部側前部取付部31b2・31b2どうしの横方向Yの間隔と略同じ大きさである。例えば、幅L2は、幅L1と一致または略一致する。
このアダプタ側前部取付部62の横方向Yの中央部を、横方向中央部M2とする。さらに詳しくは、横方向中央部M2は、左右のアダプタ側前部取付部62・62の横方向Yにおける中央部である。横方向中央部M2は、横方向中央部M1と一致または略一致する。横方向中央部M2の位置は、左右の縦板部側前部取付部31b2・31b2の横方向Yにおける中央部と一致または略一致する。
第2ブームフット取付部63は、図3に示すように、第2ブーム21aの基端部を取り付け可能である。さらに詳しくは、第2ブームフット取付部63は、第2ブームフットピンP3を介して第2ブーム21aの基端部を取り付け可能である。図4に示すように、第2ブームフット取付部63は、アダプタ側後部取付部61よりも上側Z1に配置される。第2ブームフット取付部63の前後方向Xにおける位置は、アダプタ側後部取付部61の前後方向Xにおける位置と同じまたは略同じ位置である(後述)。図6に示す左右の第2ブームフット取付部63・63は、第2ブーム21a(図5参照)を横方向Yから挟むように配置可能である。図8に示すように、第2ブームフット取付部63は、アダプタ上部部材55に設けられる。第2ブームフット取付部63は、アダプタ上部側部55aに設けられ、例えばアダプタ上部側部55aの上側Z1部分に設けられ、例えばアダプタ上部側部55aの後側X2部分に設けられる(図4参照)。第2ブームフット取付部63は、例えば、アダプタ上部側部55aを横方向Yに貫通する孔であり、例えば、ピン孔である(第2ブーム起伏シリンダ取付部64も同様)。
この第2ブームフット取付部63の横方向Yの間隔を、図6に示すように、間隔L3とする。さらに詳しくは、間隔L3は、左右の第2ブームフット取付部63・63どうしの横方向Yにおける距離である。間隔L3は、左右の第2ブームフット取付部63・63のそれぞれの横方向Y内側の端(例えば面)どうしの、横方向Yにおける距離である。間隔L3は、第2ブーム21a(図5参照)の基端部の横方向Yにおける幅と略同じ大きさである。間隔L3は、幅L1よりも狭い。間隔L3は、幅L2よりも狭い。
この第2ブームフット取付部63の横方向Yの中央部を、横方向中央部M3とする。さらに詳しくは、横方向中央部M3は、左右の第2ブームフット取付部63・63の横方向Yにおける中央部である。横方向中央部M3は、横方向中央部M1に対して横方向Yにずれている(オフセットしている)。横方向中央部M3は、横方向中央部M2に対して横方向Yにずれている。横方向中央部M3は、横方向中央部M1よりも、旋回中心横方向位置30ayに近い側に配置されることが好ましい。この場合、旋回中心横方向位置30ayに対する横方向中央部M3のずれ量は、左右の縦板部31b・31bの横方向Yの中央部の位置(横方向中央部M1と一致または略一致する位置)の旋回中心横方向位置30ayに対するずれ量よりも、小さくなる。その結果、第1ブーム11a(図1参照)が縦板部側後部取付部31b1に取り付けられたときよりも、第2ブーム21a(図5参照)が第2ブームフット取付部63に取り付けられたときの方が、上部旋回体30の横方向Yのバランスが良くなる。さらに詳しくは、例えば旋回中心30aを通るとともに前後方向Xに延びる軸を中心とした、上部旋回体30に作用するモーメントを小さくすることができる。その結果、下部走行体5(図2参照)のクローラの支持反力の左右の差が小さくなる。同様に、横方向中央部M3は、横方向中央部M2よりも、旋回中心横方向位置30ayに近い側に配置されることが好ましい。
第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、図2に示すように、第2ブーム起伏シリンダ23を取り付け可能である。さらに詳しくは、第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4を介して、第2ブーム起伏シリンダ23の基端部を取り付け可能である。図4に示すように、第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、例えば、アダプタ側前部取付部62よりも上側Z1に配置され、例えば、アダプタ側前部取付部62よりも前側X1に配置される。第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、例えば、アダプタ側後部取付部61よりも前側X1に配置され、例えば、アダプタ側後部取付部61よりも下側Z2に配置される。第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、アダプタ下部部材51に設けられ、例えばアダプタ下部突出部51dに設けられる。例えば、図8に示す左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64・64は、第2ブーム起伏シリンダ23(図2参照)の基端部を横方向Yから挟むように配置可能である。なお、第2ブーム起伏シリンダ23の基端部が、二股状のブラケットを有し、第2ブーム起伏シリンダ取付部64が、上記の二股状のブラケットに挟まれるように配置されてもよい。第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、1つのみ設けられてもよく、アダプタ下部突出部51dは、1枚の板状でもよい。以下では主に、左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64・64が設けられる場合について説明する。
この第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、アダプタ側後部取付部61とは別に設けられ、アダプタ側前部取付部62とは別に設けられる。よって、第2ブーム起伏シリンダ取付部64の位置は、アダプタ側後部取付部61およびアダプタ側前部取付部62の位置に制約されにくい(位置の設定の自由度が高い)。その結果、図2に示す第2作業機械1Bの能力(例えば吊上能力)、第2ブーム21aおよび第2ブーム起伏シリンダ23の作動範囲、第2ブーム起伏シリンダ23の保持圧などに応じた、第2ブーム起伏シリンダ取付部64(図8参照)の適切な配置が可能になる。
この第2ブーム起伏シリンダ取付部64の横方向Yの間隔を、図6に示すように、間隔L4とする。さらに詳しくは、間隔L4は、左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64・64どうしの横方向Yにおける距離である。間隔L4は、左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64のそれぞれの横方向Y内側の端(例えば面)どうしの、横方向Yにおける距離である。左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64・64は、左右のアダプタ側前部取付部62・62よりも横方向Yの内側に配置される。間隔L4は、アダプタ側前部取付部62の幅L2よりも狭い。その結果、図7に示すように、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4の着脱が容易になる。ここで、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4が抜かれるときの第2ブーム起伏シリンダフットピンP4の延長上に、構造物(例えば運転室33またはガード35など)が存在する場合について検討する。この構造物(例えば運転室33またはガード35など)を、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4の「ピン延長上構造物」という。例えば、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4とピン延長上構造物とが干渉する場合は、着脱作業のために、上部旋回体30(例えば運転室33またはガード35など)の大掛かりな分解が必要となる場合がある。または、ピン延長上構造物と第2ブーム起伏シリンダフットピンP4とが干渉しないように、ピン延長上構造物の形状を変更(第1作業機械1A(図1参照)の形状から変更)する必要が生じる場合がある。一方、本実施形態では、図6に示すように、アダプタ側前部取付部62の幅L2よりも、第2ブーム起伏シリンダ取付部64の間隔L4が狭い結果、図7に示す第2ブーム起伏シリンダフットピンP4の着脱が容易になる。例えば、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4が、ピン延長上構造物と干渉することなく、第2ブーム起伏シリンダ取付部64に対して着脱することができる。
この第2ブーム起伏シリンダ取付部64の横方向Yの中央部を、図6に示すように、横方向中央部M4とする。さらに詳しくは、横方向中央部M4は、左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64・64の横方向Yにおける中央部である。例えば、横方向中央部M4は、横方向中央部M3と一致または略一致する。
アダプタ40などと、旋回中心横方向位置30ayと、の位置関係の例は、次の通りである。例えば、旋回中心横方向位置30ayは、左右の縦板部31b・31bよりも横方向Yの内側に配置される。旋回中心横方向位置30ayは、例えば、左右のアダプタ側後部取付部61・61よりも横方向Yの内側に配置され、例えば、左右のアダプタ側前部取付部62・62よりも横方向Yの内側に配置される。旋回中心横方向位置30ayは、例えば、左右の第2ブームフット取付部63・63よりも横方向Yの内側に配置される。旋回中心横方向位置30ayは、例えば、左右の第2ブーム起伏シリンダ取付部64・64よりも横方向Yの内側に配置される。
取付位置調整部材70は、図4に示すアダプタ40を容易に縦板部31bに取り付け可能とする部材である。取付位置調整部材70は、縦板部側後部取付部31b1と縦板部側前部取付部31b2との間隔と、アダプタ側後部取付部61とアダプタ側前部取付部62との間隔と、に差異があっても、アダプタ40を縦板部31bに取り付け可能にする部材である。例えば、これらの間隔に製造誤差があっても、取付位置調整部材70は、アダプタ40を縦板部31bに取り付け可能にする(誤差を吸収する)。さらに詳しくは、取付位置調整部材70は、この差異が取付位置調整部材70の調整可能な範囲内(後述する偏心の範囲内)であれば、アダプタ40を縦板部31bに取り付け可能にする。取付位置調整部材70は、縦板部31bに対するアダプタ下部部材51の取付位置であって、横方向Yに直交する方向の取付位置(上下方向Zおよび前後方向Xの取付位置)を調整可能に構成される。取付位置調整部材70は、縦板部31bに対するアダプタ下部部材51の取付位置を、無段階に(連続的に)調整可能に構成される。
この取付位置調整部材70は、縦板部31bおよびアダプタ40の少なくともいずれかに設けられる。取付位置調整部材70は、縦板部側後部取付部31b1に設けられてもよく、縦板部側前部取付部31b2に設けられてもよい。取付位置調整部材70は、アダプタ側後部取付部61に設けられてもよく、アダプタ側前部取付部62に設けられてもよい。以下では主に、取付位置調整部材70がアダプタ側前部取付部62に設けられる場合、すなわち、縦板部側前部取付部31b2に対するアダプタ側前部取付部62の取付位置が調整可能である場合について説明する。
この取付位置調整部材70は、例えば図8に示すように、横方向Y両側の(左右両方の)アダプタ側前部取付部62に設けられる。上記のように、図6に示すように、横方向中央部M1や横方向中央部M2に対して、横方向中央部M3や横方向中央部M4が横方向Yにずれている。そのため、アダプタ40の重心は、アダプタ40の横方向Yにおける中心に対して横方向Yにずれた位置となる。そのため、例えば、図7に示すアダプタ40が縦板部31bに取り付けられる際に、アダプタ40が吊り上げられると、アダプタ40が(さらに詳しくはアダプタ下部側部51aが)上下方向Zに対して傾く。その結果、図6に示すアダプタ40の横方向Yの一方側部分と縦板部31bとの位置合わせが難しくなることが想定される。具体的には、横方向Y一方側のアダプタ側前部取付部62と、横方向Y一方側の縦板部側前部取付部31b2と、の位置合わせ(例えばピン孔の中心位置の位置合わせ)が難しくなることが想定される。その結果、横方向Y一方側の、縦板部側前部取付部31b2、縦板部内側板部31bi、およびアダプタ側前部取付部62への、前部取付ピンP2の挿入が困難になることが想定される。一方、図8に示す例では、取付位置調整部材70は、横方向Y両側の(左右両方の)アダプタ側前部取付部62に取り付けられる。この場合、左右のアダプタ側前部取付部62・62で互いに独立して、取付位置調整部材70による取付位置の位置調整が可能になる。よって、縦板部31b(図6参照)へのアダプタ40の取り付けの作業(組立作業)が容易になる。具体的には例えば、取付位置調整部材70は、偏心ブッシュなどである。この例では、図10に示すように、取付位置調整部材70は、筒部71と、孔部73と、フランジ部75と、を備える。
筒部71は、アダプタ側前部取付部62の孔に差し込まれる。筒部71は、円筒状である。筒部71は、筒部71の軸方向が横方向Yとなるように配置される。孔部73は、筒部71に設けられた孔(筒部71の内周面)である。図11に示すように、孔部73の中心軸(孔部中心軸73a)は、筒部71の外周面の中心軸(外周面中心軸71a)に対して、横方向Yに直交する方向(上下方向Zおよび前後方向Xの少なくともいずれか)にずれている(偏心している)。取付位置調整部材70が、外周面中心軸71aを中心に回転させられることで、外周面中心軸71aに対する孔部中心軸73aの位置が調整される。図10に示すように、フランジ部75は、筒部71から、筒部71の径方向外側に広がるように設けられる。フランジ部75は、工具差込部75aを備える。図11に示す工具差込部75aは、外周面中心軸71aに対する、孔部中心軸73aの位置を調整するための工具(図示なし)が差し込まれる(取り付けられる)部分である。具体的には例えば、工具差込部75aは、フランジ部75の外周面に対して、フランジ部75の径方向内側に凹んだ形状(切り欠き形状)などを有する。
(アダプタ横スペースS1)
上記のように、図6に示すように、間隔L3は、幅L1(および幅L2)よりも狭く、かつ、横方向中央部M3は、横方向中央部M1(および横方向中央部M2)に対して横方向Yにずれている。その結果、図8に示すように、アダプタ40の横にアダプタ横スペースS1ができる。
アダプタ横スペースS1は、アダプタ40の横(アダプタ40と横方向Yに対向する領域)、かつ、アダプタ下部部材51の真上のスペースである。さらに詳しくは、アダプタ横スペースS1は、アダプタ上部部材55よりも横方向Y外側、かつ、アダプタ下部部材51の真上のスペースである。図7に示すアダプタ横スペースS1は、アダプタ上部部材55よりも運転室側Y1に設けられてもよく、アダプタ上部部材55よりも反運転室側Y2に設けられてもよい。以下では主に、アダプタ上部部材55よりも反運転室側Y2に設けられたアダプタ横スペースS1について説明する。アダプタ横スペースS1は、作業者が作業を行うための作業スペースとして利用可能である。この「作業」は、油圧機器に関する作業でもよく、第2ブーム21a(図3参照)に関する作業でもよく、第2ブーム装着機器25(図3参照)に関する作業でもよい。アダプタ横スペースS1は、機器の配置スペースとして利用可能である。アダプタ横スペースS1に配置される機器を、スペース配置機器81とする。
スペース配置機器81は、油圧機器を備えてもよく、油圧機器以外の機器(電子機器など)を備えてもよい。スペース配置機器81は、例えば配管でもよく、例えば油圧機器室37とつながる配管でもよく、例えば第2ブーム装着機器25(図3参照)につながる配管でもよい。スペース配置機器81は、バルブなどの機器でもよく、例えば、第2ブーム21a(図3参照)の伸縮切替バルブなどでもよい。スペース配置機器81は、アダプタ上部側部55aに取り付けられてもよく、アダプタ上部側部55aの反運転室側Y2の面に取り付けられてもよい。ここで、アダプタ横スペースS1が設けられない場合は、図8に示すアダプタ40の内部の空間(さらに詳しくは、左右のアダプタ上部側部55a・55aの間、または、左右のアダプタ下部側部51a・51aの間)に、機器を配置する必要が生じ得る。しかし、アダプタ40の内部の空間は、図2に示すように、伏せられた姿勢(例えば走行姿勢)の第2ブーム21aや第2ブーム起伏シリンダ23が存在し、狭い空間であり、機器を配置することが難しい場合がある。一方、本実施形態では、図7に示すように、アダプタ横スペースS1にスペース配置機器81を配置することができる。よって、アダプタ40の内部の空間に機器を配置する必要性を減らすことができる。
(第2ブーム装着機器25およびスペース配置機器81の具体例)
図3に示す例では、第2ブーム装着機器25は油圧ウインチである。この油圧ウインチには、スペース配置機器81である油圧配管が複数本(例えば流入用および流出用の2本)接続される(図3では1本のみ図示した)。油圧ウインチが複数設けられる場合は、油圧配管の本数がさらに増大する。油圧配管が複数本設けられる場合でも、この油圧配管がアダプタ横スペースS1(図7参照)に配置されるので、油圧配管の配置スペースを容易に確保することができる。
(アダプタ40の前後方向Xの位置)
図5に示すように、アダプタ40の後側X2の端は、アダプタ後方開口35cの後側X2の端よりも前側X1に配置されることが好ましい。この場合、アダプタ後方開口35cがアダプタ40に覆われることが抑制される。よって、アダプタ後方開口35cでの作業が容易になる。この配置は、特に、上部旋回体30の機器の配置スペースに余裕が少ない第2作業機械1B(後方小旋回型の機械)で有効である。
図3に示すように、第2ブームフット取付部63の前後方向Xにおける位置は、アダプタ側後部取付部61の前後方向Xにおける位置と同じまたは略同じであることが好ましい。その結果、アダプタ側後部取付部61の前後方向Xにおける位置に対して、アダプタ40の後側X2部分が後側X2に突出しすぎる(オーバーハングが大きすぎる)ことが抑制される。例えば、第2ブームフット取付部63の後側X2の端は、アダプタ側後部取付部61の前側X1の端よりも後側X2に配置される。例えば、第2ブームフット取付部63の前側X1の端は、アダプタ側後部取付部61の後側X2の端よりも前側X1に配置される。
図7に示すように、第2ブームフットピンP3が抜かれるときの第2ブームフットピンP3の延長上に、構造物(例えば反運転室側ガード突出部35b2など)が存在する場合について検討する。反運転室側ガード突出部35b2と第2ブームフットピンP3とが干渉する場合は、第2ブームフットピンP3の着脱が困難または不可能になる。図5に示す例では、反運転室側ガード突出部35b2の運転室側Y1の端部は、ある位置35b3よりも前側X1部分に比べ、位置35b3よりも後側X2部分で、より運転室側Y1に配置されている。このような場合、第2ブームフットピンP3の位置が後側X2すぎると、第2ブームフットピンP3と後部ガード35aとが干渉する場合がある。その結果、図7に示す第2ブームフットピンP3の着脱作業のために、上部旋回体30(例えば後部ガード35aなど)の大掛かりな分解が必要になる場合がある。本実施形態では、第2ブームフットピンP3の着脱時に、第2ブームフットピンP3が、構造物(例えば反運転室側ガード突出部35b2など)に干渉することが抑制される。よって、第2ブームフットピンP3の着脱の作業を容易に行うことができる。
図3に示すように、アダプタ40の上側Z1の端の上下方向Zにおける位置は、運転室33の上側Z1の端の上下方向Zにおける位置に対して、同じ位置または下側Z2であることが好ましい。この配置により、第2作業機械1Bの輸送時の高さは、第1作業機械1A(図1参照)の輸送時の高さに対して増加しない。第1作業機械1A(図1参照)の輸送時の高さが、輸送制限高さ内に収まっていれば、第2作業機械1Bの輸送時の高さも、輸送高さ内に収まる。上記「輸送制限高さ」は、車両などに作業機械1(または上部旋回体30)が載せられて公道で輸送される際の、作業機械1を載せた車両の高さの制限値である。なお、運転室33に柵部33aが設けられる場合は、上記「運転室33の上側Z1の端」は、例えば柵部33aの上側Z1の端でもよい。
(第1の発明の効果)
図4に示すアダプタ40による効果は、次の通りである。アダプタ40は、縦板部31bに取り付け可能である。図5に示すように、縦板部31b・31bは、横方向Y(旋回フレーム31の横方向Y)に互いに間隔をあけて配置され、第1ブーム11a(図1参照)を取り付け可能である。アダプタ40は、第1ブーム11aとは異なる第2ブーム21aを取り付け可能である。図4に示すように、アダプタ40は、アダプタ下部部材51と、アダプタ上部部材55と、を備える。アダプタ下部部材51は、縦板部31bに取り付け可能である。アダプタ上部部材55は、アダプタ下部部材51よりも上側Z1に設けられ、第2ブーム21a(図3参照)を取り付け可能である。アダプタ下部部材51は、アダプタ側後部取付部61と、アダプタ側前部取付部62と、を備える。アダプタ側後部取付部61は、縦板部31bのうち第1ブーム11a(図1参照)を取り付け可能な部分(縦板部側後部取付部31b1)に取り付け可能である。アダプタ側前部取付部62は、縦板部31bのうち第1ブーム11a(図1参照)を起伏させる第1ブーム起伏シリンダ13(図1参照)を取り付け可能な部分(縦板部側前部取付部31b2)に取り付け可能である。アダプタ上部部材55は、第2ブームフット取付部63を備える。図3に示すように、第2ブームフット取付部63は、第2ブーム21aを横方向Yから挟むように配置可能であるとともに第2ブーム21aの基端部を取り付け可能である。
[構成1]図6に示すように、第2ブームフット取付部63の横方向Yの間隔L3は、アダプタ側後部取付部61の横方向Yの幅L1よりも狭い。第2ブームフット取付部63の横方向Yの中央部(横方向中央部M3)は、アダプタ側後部取付部61の横方向Yの中央部(横方向中央部M1)に対して、横方向Yにずれている。
上記[構成1]では、アダプタ側後部取付部61に対して、第2ブームフット取付部63が、横方向Y(例えば運転室側Y1)にずれている(オフセットしている)。よって、図8に示すように、第2ブームフット取付部63を備えるアダプタ上部部材55は、アダプタ側後部取付部61を備えるアダプタ下部部材51に対して、横方向Yにずれている。よって、アダプタ上部部材55の横方向Y外側かつアダプタ下部部材51の真上に、スペース(アダプタ横スペースS1)を設けることができる。その結果、上部旋回体30の構造物とアダプタ40との隙間(アダプタ横スペースS1)を確保することができる。その結果、アダプタ横スペースS1を、例えば、作業スペースや機器(スペース配置機器81(図7参照))の配置スペースとして利用することができてもよい。
(第2の発明の効果)
[構成2]アダプタ40は、アダプタ中間部材53を備える。アダプタ中間部材53は、アダプタ下部部材51の上側Z1部分とアダプタ上部部材55の下側Z2部分とに接続され、横方向Yに延びるように設けられる。
上記[構成2]により、アダプタ下部部材51の横方向Yにおける位置とアダプタ上部部材55の横方向Yにおける位置とを独立して設定することができる。よって、アダプタ中間部材53が設けられない場合(例えばアダプタ上部側部55aとアダプタ下部側部51aとが連続する場合など)に比べ、アダプタ側後部取付部61に対する第2ブームフット取付部63の横方向Yのずれ量の自由度を向上させることができる。また、この構成により、アダプタ下部部材51とアダプタ上部部材55とが横方向Yにずれた構造でも、アダプタ40の強度を確保しやすい。
(第3の発明の効果)
[構成3]アダプタ下部部材51は、第2ブーム起伏シリンダ取付部64を備える。図2に示すように、第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、第2ブーム21aを起伏させる第2ブーム起伏シリンダ23を取付可能である。図8に示すように、第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、アダプタ側後部取付部61およびアダプタ側前部取付部62とは別に設けられる。
上記[構成3]では、第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、アダプタ側後部取付部61およびアダプタ側前部取付部62から独立して設けられる。よって、第2ブーム起伏シリンダ取付部64の配置の自由度を向上させることができる。その結果、図2に示す第2ブーム起伏シリンダ23の配置の自由度を向上させることができる。その結果、例えば、第2作業機械1Bの吊り上げ能力、第2ブーム21aおよび第2ブーム起伏シリンダ23の作動範囲、第2ブーム起伏シリンダ23の保持圧などに応じた、第2ブーム起伏シリンダ取付部64の適切な配置が可能になる。
(第4の発明の効果)
[構成4]図8に示すように、第2ブーム起伏シリンダ取付部64は、アダプタ側前部取付部62よりも横方向Yの内側に配置される。
上記[構成4]により、第2ブーム起伏シリンダ取付部64の横方向Yにおける位置がアダプタ側前部取付部62の横方向Yにおける位置と同じである場合などに比べ、第2ブーム起伏シリンダ取付部64よりも横方向Y外側のスペースを広く確保することができる。その結果、例えば、図7に示すように、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4の着脱のスペースを容易に確保することができる。例えば、第2ブーム起伏シリンダフットピンP4の抜きしろを容易に確保することができる。
(第5の発明の効果)
[構成5]図8に示すように、アダプタ40は、取付位置調整部材70を備える。取付位置調整部材70は、アダプタ側後部取付部61およびアダプタ側前部取付部62の少なくともいずれかに設けられる。取付位置調整部材70は、縦板部31b(図4参照)に対するアダプタ下部部材51の取付位置であって、横方向Yに直交する方向の取付位置を調整可能に構成される。
上記[構成5]により、次の効果が得られる。図4に示す縦板部31b側の取付部(縦板部側後部取付部31b1、縦板部側前部取付部31b2)間の距離と、アダプタ40側の取付部(アダプタ側後部取付部61、アダプタ側前部取付部62)間の距離と、が相違する場合がある。この相違が、取付位置調整部材70による調整可能な範囲内であれば、この相違があっても、アダプタ40を縦板部31bに適切に取り付けることができる。
上記[構成5]では、取付位置調整部材70は、アダプタ40に取り付けられる。よって、縦板部31bの取付部(縦板部側後部取付部31b1、縦板部側前部取付部31b2)(例えばピン孔)を、そのまま利用することができる。例えば、縦板部31bの取付部(縦板部側後部取付部31b1、縦板部側前部取付部31b2)に対して、加工や部品の取り付けなどを不要にすることができる。
(第6の発明の効果)
[構成6]図2に示すように、上部旋回体30は、アダプタ40と、旋回フレーム31と、を備える。旋回フレーム31は、下部走行体5に旋回中心30a(図5参照)を中心に旋回可能に取り付け可能である。アダプタ40は、旋回フレーム31に取り付けられる。
上記[構成6]により、上部旋回体30において、上記[構成1]による効果が得られる。
(第7の発明の効果)
[構成7]図6に示すように、アダプタ上部部材55の第2ブーム21a(図5参照)の取付部(第2ブームフット取付部63)の横方向Yの中央部(横方向中央部M3)は、次のように配置される。横方向中央部M3は、アダプタ側後部取付部61の横方向Yの中央部(横方向中央部M1)よりも、横方向Yにおいて旋回中心30aに近い側(旋回中心横方向位置30ayに近い側)に配置されている。
上記[構成7]により、横方向中央部M3が、横方向中央部M1と同じ位置または旋回中心横方向位置30ayよりも遠い側にある場合に比べ、次の効果が得られる。図5に示すアダプタ40に第2ブーム21aが取り付けられたときに、上部旋回体30の横方向Yのバランス(詳細は上述)を向上させることができる。
(第8の発明の効果)
[構成8]図3に示すように、上部旋回体30は、旋回フレーム31に搭載された運転室33を備える。アダプタ40の上側Z1の端の上下方向Zにおける位置は、運転室33の上側Z1の端の上下方向Zにおける位置に対して、同じ位置または下側Z2である。
上記[構成8]により、アダプタ40の上側Z1の端が、運転室33の上側Z1の端よりも上側Z1に配置される場合に比べ、上部旋回体30の高さ(上下方向Zの長さ)を低くすることができる。例えば、運転室33の上側Z1の端が、輸送制限高さ内に収まる場合は、アダプタ40の上側Z1の端を輸送制限高さ内に収めることができる。
(第9の発明の効果)
図5に示すように、上部旋回体30は、ガード35と、アダプタ後方開口35cと、を備える。ガード35は、旋回フレーム31に設けられ、旋回フレーム31に搭載された機器を覆う。アダプタ後方開口35cは、領域A1内に配置され、ガード35に設けられた開口である。領域A1は、横方向Yの領域であって、アダプタ40の横方向Yにおける両端どうしの間の領域である。
[構成9]アダプタ40の後側X2の端は、アダプタ後方開口35cの後側X2の端よりも前側X1に配置される。
上記[構成9]により、アダプタ後方開口35cがアダプタ40によって覆われることが抑制される。その結果、例えば、アダプタ後方開口35cを介した作業などが容易になる。
(第10の発明の効果)
[構成10]図7に示すように、上部旋回体30は、旋回フレーム31に搭載された運転室33と、スペース配置機器81と、を備える。スペース配置機器81は、アダプタ40に対して運転室33とは反対側のスペースであってアダプタ下部部材51の真上のスペース(アダプタ横スペースS1)に配置される。
上記[構成10]により、次の効果が得られる。上記[構成1]では、図6に示すように、横方向中央部M1に対して横方向中央部M3が反運転室側Y2にずれている。よって、図7に示すように、アダプタ横スペースS1を設けることができる。上記[構成10]では、このアダプタ横スペースS1に、スペース配置機器81が配置される。よって、アダプタ横スペースS1を活用することができる。
(第11の発明の効果)
[構成11]上部旋回体30は、旋回フレーム31に搭載された油圧機器室37を備える。油圧機器室37は、アダプタ40に対して運転室33とは反対側(反運転室側Y2)に配置される。
上記[構成10]および[構成11]により、油圧機器室37の近傍にアダプタ横スペースS1が配置され、アダプタ横スペースS1にスペース配置機器81が配置される。よって、油圧機器室37とスペース配置機器81とをコンパクトに配置することができる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、上記実施形態の各構成要素の構成(例えば配置や形状など)が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。
5 下部走行体
11a 第1ブーム
13 第1ブーム起伏シリンダ
21a 第2ブーム
23 第2ブーム起伏シリンダ
30 上部旋回体
30a 旋回中心
31 旋回フレーム
31b 縦板部
33 運転室
35 ガード
35c アダプタ後方開口
37 油圧機器室
40 アダプタ
51 アダプタ下部部材
53 アダプタ中間部材
55 アダプタ上部部材
61 アダプタ側後部取付部
62 アダプタ側前部取付部
63 第2ブームフット取付部
64 第2ブーム起伏シリンダ取付部
70 取付位置調整部材
81 スペース配置機器
Y 横方向

Claims (11)

  1. 旋回フレームの横方向に互いに間隔をあけて配置される縦板部であって第1ブームを取り付け可能な前記縦板部に取り付け可能であるとともに、前記第1ブームとは異なる第2ブームを取り付け可能であるアダプタであって、
    前記縦板部に取り付け可能なアダプタ下部部材と、
    前記アダプタ下部部材よりも上側に設けられ、前記第2ブームを取り付け可能なアダプタ上部部材と、
    を備え、
    前記アダプタ下部部材は、
    前記縦板部のうち前記第1ブームを取り付け可能な部分に取り付け可能なアダプタ側後部取付部と、
    前記縦板部のうち前記第1ブームを起伏させる第1ブーム起伏シリンダを取り付け可能な部分に取り付け可能なアダプタ側前部取付部と、
    を備え、
    前記アダプタ上部部材は、前記第2ブームを前記横方向から挟むように配置可能であるとともに前記第2ブームの基端部を取り付け可能な第2ブームフット取付部を備え、
    前記第2ブームフット取付部の前記横方向の間隔は、前記アダプタ側後部取付部の前記横方向の幅よりも狭く、
    前記第2ブームフット取付部の前記横方向の中央部は、前記アダプタ側後部取付部の前記横方向の中央部に対して、前記横方向にずれている、
    アダプタ。
  2. 請求項1に記載のアダプタであって、
    前記アダプタ下部部材の上側部分と前記アダプタ上部部材の下側部分とに接続され、前記横方向に延びるように設けられたアダプタ中間部材を備える、
    アダプタ。
  3. 請求項1または2に記載のアダプタであって、
    前記アダプタ下部部材は、前記第2ブームを起伏させる第2ブーム起伏シリンダを取付可能な第2ブーム起伏シリンダ取付部を備え、
    前記第2ブーム起伏シリンダ取付部は、前記アダプタ側後部取付部および前記アダプタ側前部取付部とは別に設けられる、
    アダプタ。
  4. 請求項3に記載のアダプタであって、
    前記第2ブーム起伏シリンダ取付部は、前記アダプタ側前部取付部よりも前記横方向の内側に配置される、
    アダプタ。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のアダプタであって、
    前記アダプタ側後部取付部および前記アダプタ側前部取付部の少なくともいずれかに設けられる取付位置調整部材を備え、
    前記取付位置調整部材は、前記縦板部に対する前記アダプタ下部部材の取付位置であって、前記横方向に直交する方向の取付位置を調整可能に構成される、
    アダプタ。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のアダプタと、
    下部走行体に旋回中心を中心に旋回可能に取り付け可能であり、前記アダプタが取り付けられた前記旋回フレームと、
    を備える、
    上部旋回体。
  7. 請求項6に記載の上部旋回体であって、
    前記アダプタ上部部材の前記第2ブームの取付部の前記横方向の中央部は、前記アダプタ側後部取付部の前記横方向の中央部よりも、前記横方向において前記旋回中心に近い側に配置されている、
    上部旋回体。
  8. 請求項6または7に記載の上部旋回体であって、
    前記旋回フレームに搭載された運転室を備え、
    前記アダプタの上側の端の上下方向における位置は、前記運転室の上側の端の上下方向における位置に対して、同じ位置または下側である、
    上部旋回体。
  9. 請求項6~8のいずれか1項に記載の上部旋回体であって、
    前記旋回フレームに設けられ、前記旋回フレームに搭載された機器を覆うガードと、
    前記横方向の領域であって前記アダプタの前記横方向における両端どうしの間の領域内に配置され、前記ガードに設けられた開口であるアダプタ後方開口と、
    を備え、
    前記アダプタの後側の端は、前記アダプタ後方開口の後側の端よりも前側に配置される、
    上部旋回体。
  10. 請求項6~9のいずれか1項に記載の上部旋回体であって、
    前記旋回フレームに搭載された運転室と、
    前記アダプタに対して前記運転室とは反対側のスペースであって前記アダプタ下部部材の真上のスペースに配置されたスペース配置機器と、
    を備える、
    上部旋回体。
  11. 請求項10に記載の上部旋回体であって、
    前記旋回フレームに搭載された油圧機器室を備え、
    前記油圧機器室は、前記アダプタに対して前記運転室とは反対側に配置される、
    上部旋回体。
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