JP3178392B2 - 建設機械の上部旋回体 - Google Patents

建設機械の上部旋回体

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JP3178392B2
JP3178392B2 JP30812197A JP30812197A JP3178392B2 JP 3178392 B2 JP3178392 B2 JP 3178392B2 JP 30812197 A JP30812197 A JP 30812197A JP 30812197 A JP30812197 A JP 30812197A JP 3178392 B2 JP3178392 B2 JP 3178392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルその
他の建設機械において、下部走行体に旋回可能に設置さ
れる上部旋回体の構造に関し、特に油圧ポンプから方向
切換弁への配管を円滑に引き回せるように構成した上部
旋回体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として油圧ショベルがあ
るが、油圧ショベルは土砂の掘削等の作業を行うために
用いられ、自走式の車両に掘削機構等のフロント作業機
構を設けたものである。そこで、図6及び図7に従来技
術による油圧ショベルの構成を示す。これらの図に示し
た油圧ショベルは、例えば鉱山における露天掘り等のた
めに用いられる大型の機械である。
【0003】油圧ショベルは走行手段として、下部走行
体1を有する。この下部走行体1は走行フレーム2に、
駆動輪と遊動輪との間に履帯を巻回して設けることによ
り構成される左右のクローラ式走行ユニット1R,1L
を連結したものである。下部走行体1の走行フレーム2
には旋回装置3を介して上部旋回体4が設置されてい
る。これによって、自走式の車両が構成され、かつ上部
旋回体4は左右いずれの方向にも所望の角度旋回できる
ようになっている。
【0004】上部旋回体4は所定の強度を持った旋回フ
レーム4aを有し、この旋回フレーム4aには、オペレ
ータが搭乗して機械の操作を行う運転室5が設けられて
おり、また掘削手段を構成するフロント作業機構6が設
けられる。このフロント作業機構6は旋回フレーム4a
の前方に向けて延在させ、かつ旋回フレーム4aに対し
て俯仰動作を行うブーム6aと、このブーム6aの先端
に上下動可能に連結したアーム6bと、アーム6bの先
端に回動可能に連結したバケット6cとから構成され
る。また、旋回フレーム4aには建屋7が設けられ、こ
の建屋7内には、エンジンや油圧ポンプ等、機械を動作
させるための機器類や、その他の機器が収納されてい
る。さらに、燃料ポンプや作動油タンクといったタンク
類も旋回フレーム4aに設置されるが、これらタンク類
は通常は建屋7の外部において、この建屋7と並ぶよう
に配置される。上部旋回体4の最後方の位置にはカウン
タウエイト8が設置されている。そこで、以下の説明に
おいて、上部旋回体4の前後,左右の各方向を言う場
合、フロント作業機構6の延在方向を前方であると規定
する。
【0005】従来技術において、上部旋回体4に設置さ
れる機器類等の配置についての具体的な一例を図8に示
す。上部旋回体4には建屋7R,7Lが左右に設けられ
ており、これら各建屋7R,7Lにはそれぞれエンジン
10,10が設置されている。そして、これら両エンジ
ン10には複数の油圧ポンプ11が連結して設けられて
いる。ここで、フロント作業機構6を構成するブーム6
a,アーム6b,バケット6c等を駆動する油圧シリン
ダや、下部走行体1による走行を行ったり、上部旋回体
4の旋回を行うための油圧モータといった油圧アクチュ
エータが設けられ、油圧ポンプ11から吐出される圧油
は方向切換弁ユニット12を介してこれら各油圧アクチ
ュエータに分配して供給される。このように、油圧アク
チュエータに直接圧油を供給する油圧ポンプはメインポ
ンプである。方向切換弁ユニット12は油圧パイロット
式のものであり、各方向切換弁ユニット12にパイロッ
ト圧を供給するためのものであり、また油圧アクチュエ
ータ以外の機器を駆動する場合もあることから、前述し
たメインポンプの他にも補助ポンプも設けられている。
補助ポンプもメインポンプと同様、エンジン10により
駆動されるが、通常はメインポンプは可変容量式のもの
が用いられ、また補助ポンプは固定容量式のものが多
い。さらに、メインポンプの容量は、当然、補助ポンプ
よりも大きいものとなっている。そして、メインポンプ
を2基設けているのは、バケット6cの容量が大きい大
型の油圧ショベルで、大きなパワーを必要とするからで
ある。
【0006】方向切換弁ユニット12は、通常、メイン
ポンプと同数設けられており、その間は高圧配管(図示
せず)で接続される。各方向切換弁ユニット12は複数
の方向切換弁から構成され、これら各方向切換弁により
油圧ポンプ11から各油圧アクチュエータに圧油の供給
制御がなされる。このために、各々の方向切換弁にはそ
れぞれ2本の給排用配管が接続されており、これらの給
排用配管のうちの一方から油圧アクチュエータに圧油を
供給すると共に他方はタンクに作動油を戻すことにな
る。さらに、油圧ポンプ11からの吐出油には摩耗粉等
の異物が含まれる可能性があり、これらの異物が方向切
換弁ユニット12及び油圧アクチュエータに送り込まれ
るのを防止するために、前述した各高圧配管の途中には
高圧フィルタ13が接続される。
【0007】図6及び図7に示したような大型の油圧シ
ョベルの場合には、陸上等での輸送の便宜を図る等の見
地から、上部旋回体4は3つに分割できるようになって
おり、前述した建屋7R,7Lが位置する左右の部位
と、旋回装置3への連結部を含む中央の部位とに分割で
きるようになっている。方向切換弁ユニット12及び高
圧フィルタ13はこの中央の部位に設置されいる。油圧
ポンプに作動油を供給するための作動油タンク14はこ
の部位に設けられ、建屋7R,7Lに設けたエンジン1
0,10に燃料を供給するための燃料タンク15は右側
の建屋7Rより前方の位置に配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧ポンプ
と方向切換弁ユニットとの間に接続した高圧配管及び方
向切換弁ユニットを構成する各方向切換弁と油圧アクチ
ュエータとの間を接続する給排用配管は無理なく合理的
に引き回さなければならない。特に、油圧ポンプと方向
切換弁ユニットとの間の高圧配管は、太径で内部には極
めて高い圧力の圧油が流れることから、この高圧配管の
配索は極めて重要である。例えば、高圧配管の途中で無
理に曲げられていると、圧力損失が発生するだけでな
く、配管の全長が長くなり、相互の干渉を防止するため
に迂回させなければならない等、全体としての構成が複
雑になり、かつメンテナンスにも支障を来す場合もあ
る。さらに、油圧ポンプと方向切換弁ユニットとの間に
高圧フィルタを介在させることを勘案すれば、油圧ポン
プと、高圧フィルタと、方向切換弁との3種類の機器の
配置関係が極めて重要になってくる。また、方向切換弁
ユニットを構成する各方向切換弁に接続される給排用配
管も円滑に引き回せるようにしなければ、各油圧アクチ
ュエータへの圧油の供給時における圧損が大きくなり、
かつこれら各種の配管が複雑に入り組んでいると、メン
テナンス時にも大きな支障を来すことになる。しかしな
がら、従来技術においては、旋回フレームの空いたスペ
ースに方向切換弁ユニットや高圧フィルタが設置され、
配管類を引き回す配索の点に必ずしも十分な配慮を払っ
ていないのが現状である。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、油圧ポンプからの配管等の引き回し配索を円滑
かつ合理的に行うことができ、配管の短縮化、配管内を
流れる圧油の圧損の低減を図り、またメンテナンス性も
良好とすることをその目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、運転室及びフロント作業機構が設け
られ、下部走行体に旋回可能に設置した旋回フレーム
と、この旋回フレームの後方位置に設置したカウンタウ
エイトとからなり、また前記旋回フレームの左右両側
に、それぞれエンジン及びこれら各エンジンにより駆動
される複数の油圧ポンプを配置した建設機械の上部旋回
体であって、前記旋回フレームには、左右に位置する油
圧ポンプを結ぶ線上またはその近傍位置に取付パネルを
立設し、この取付パネルに複数の方向切換弁ユニットを
高さ方向に向けて左右2列に配列して、各油圧ポンプと
方向切換弁とを配管で接続する構成としたことをその特
徴とするものである。
【0011】旋回フレームの左右両側に建屋を配置し
て、各建屋にエンジンとそれらに連結された複数の油圧
ポンプとを配置するが、油圧ポンプはエンジンより上部
旋回体の前方に配置する。そして、油圧ポンプと方向切
換弁ユニットとの間の管路に高圧フィルタを接続する場
合には、建屋内または建屋の外に支持部材を上下方向に
複数装着して、これら各支持部材に高圧フィルタを設置
する構成とすれば良い。また、取付パネルを旋回中心よ
り後方位置に配置して、その前方側の壁面に各方向切換
弁ユニットを装着すると、方向切換弁ユニットを構成す
る各方向切換弁からの給排用配管を含めた全ての配管を
極めて合理的に配索できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
は、油圧ショベル全体のうち、下部走行体及び上部旋回
体においても、運転室及びフロント作業機構について
は、前述した従来技術のものと格別の差異はないので、
以下においては、これらについては従来技術のものと同
じ符号を付して、それらについての詳細な説明は省略す
る。
【0013】而して、図1は油圧ショベルの外観を示
し、図2は図1の右側面を、さらに図3は図1の平面を
示す。さらに、図4には上部旋回体における旋回フレー
ムの分解斜視図を示し、図5は図3の矢示方向から見た
図である。なお、図3及び図5では上部旋回体のみを示
し、かつ建屋の上面は除いてある。
【0014】これらの図において、20は上部旋回体を
示し、この上部旋回体20を構成する旋回フレーム21
は、図4に分解して示したように、メインフレーム部2
1Mと、左右の建屋ベッド部21B,21Bとから概略
構成される。そして、油圧ショベルの輸送時には、上部
旋回体20を構成するメインフレーム部21Mの部分と
左右の建屋ベッド部21Bの部分とが分離されることに
なる。ここで、メインフレーム部21M及び建屋ベッド
部21Bは、高い強度を持たせるためにボックス構造と
している。上部旋回体20は下部走行体に対して旋回可
能となっているが、図3でOで示した位置が旋回中心で
ある。
【0015】メインフレーム部21Mは左右一対からな
る主構造部22,22を有し、これらの主構造部22,
22は旋回フレーム21の全長に及び、その先端がフロ
ント作業機構を構成するブームの基端部が取り付けら
れ、後端部はさらに旋回フレーム21の後方にまで延在
されてカウンタウエイト23が設置されている。ここ
で、カウンタウエイト23はフロント作業機構6で土砂
等の掘削時に生じる負荷に対するバランスを取るために
必要な重量を持たせるだけの容積を持たせ、外形寸法を
必要以上に大きくせず、その高さ寸法を抑制するように
している。カウンタウエイト23は、旋回フレーム21
のメインフレーム部21Mを構成する一対の主構造部2
2,22を所定の長さだけ後方に向けて延在させた部位
に載置してボルト等を用いて固定される。
【0016】以上のように構成される上部旋回体20に
は、図3に示した各種の機器等が配置される。まず、上
部旋回体20における旋回フレーム21には、左右両側
の位置に建屋24R,24Lが設置されている。これら
の建屋24R,24Lは、旋回フレーム21を構成する
建屋ベッド部21B上に設置される。建屋24R,24
Lには、仕切り壁25R,25Lが設けられて、これら
仕切り壁25R,25Lによりエンジンルーム26R,
26Lが他のチャンバから区画形成されている。両建屋
24R,24L内には、共にエンジン27が設けられて
おり、このエンジン27にはラジエータ28が付設され
ており、このラジエータ28に冷却風を供給するため
に、エンジン27により駆動されるファン29も設けら
れている。ここで、ファン29は建屋24R,24Lの
後方側に配置されており、従って冷却風は車両の後方側
から取り入れられることになる。また、エンジン27の
前方側にはトランスミッション30が接続して設けられ
る。ここで、エンジン27は前後方向に向けて配置され
ている。
【0017】各建屋24R,24Lの仕切り壁25R,
25Lの前方に位置するチャンバには、トランスミッシ
ョン30を介してエンジン27に接続される油圧ポンプ
31,32が設けられる。油圧ポンプ31は油圧シリン
ダや油圧モータといった油圧アクチュエータに圧油を供
給するメインポンプであり、トランスミッション30に
は複数の油圧ポンプ31が取り付けられる。また、油圧
ポンプ32は油圧パイロット信号等を供給するための補
助ポンプである。従って、エンジン27と、トランスミ
ッション30及びこのトランスミッション30に装着し
た油圧ポンプ31,32がユニット化され、同じユニッ
トが、それぞれ建屋24R,24Lに平行に配置されて
いる。さらに、33は高圧フィルタであって、油圧ポン
プ31からの吐出油に含まれる摩耗粉等の異物を除去す
るために設けられる。この高圧フィルタ33も建屋24
R,24L内に配置されている。
【0018】前述した各機器は、建屋24R,24Lの
両方に設けられているが、建屋24Lにおける仕切り壁
25Lの前方のチャンバには、油圧ポンプ31,32や
高圧フィルタ33の上部位置にバッテリ34が設置され
ている。また、この建屋24Lの前方位置には運転室ベ
ッド35が設置されており、運転室5はこの運転室ベッ
ド35の上に設けられている。一方、建屋24Rは、油
圧ポンプ31,32や高圧フィルタ33を設けたチャン
バとはさらに区画されたチャンバが前方に配置されてい
る。そして、このチャンバの内部には、オイルクーラ3
6,リュブリケータタンク37や、油圧ジェネレータ3
8等の機器が配置されている。
【0019】以上は建屋24R,24Lの内部に配置し
た機器類であるが、建屋ベッド部21B,21B間にお
けるメインフレーム部21M上には燃料タンク40及び
作動油タンク41が設置されている。燃料タンク40は
カウンタウエイト23の直近位置に配置され、作動油タ
ンク41は燃料タンク40の前方側に並べられている。
燃料タンク40より作動油タンク41を前方側に配置し
たのは、建屋24R,24Lにおけるエンジン27と油
圧ポンプ31との位置関係に合わせるためである。この
配置関係により、燃料タンク40からエンジン27への
燃料配管及び作動油タンク41から油圧ポンプ31への
作動油供給配管の長さを短縮することができ、円滑かつ
効率的に配管の引き回しを行うことができるようにな
る。
【0020】作動油タンク41の前方側は旋回中心Oと
なっており、またこの旋回中心Oより前方の位置におい
て、左右の主構造部22,22間の先端部分にフロント
作業機構6のブーム6aが取り付けられる。上部旋回体
20を旋回駆動するために、旋回フレーム21には複数
(図面では4個)の旋回用油圧モータ42が設置されて
いる。旋回用油圧モータ42の設置部と作動油タンク4
1との間には所定のスペースが形成されている。複数設
けた方向切換弁ユニット50はこのスペースに配置され
ている。しかも、各方向切換弁ユニット50は左右の建
屋24R,24Lに設けた油圧ポンプ31,31を結ぶ
線Lの位置乃至その近傍に設置されている。
【0021】そこで、方向切換弁ユニット50の取付構
造を図5に示す。この図5においては、左右に位置する
エンジン27,27でそれぞれ3個の油圧ポンプ31
(メインポンプ)と1個の補助ポンプ32とを駆動する
ように構成したものを示す。ただし、エンジンにより駆
動される油圧ポンプの数はこれに限定されない。各油圧
ポンプ31にはそれぞれ吸い込み配管51が接続され
る。これら吸い込み配管51は建屋ベッド部21B内か
らメインフレーム部22Mの下部に引き回されて、その
他端は作動油タンク41に接続されている。また、各油
圧ポンプ31の吐出側にはそれぞれ高圧配管52が接続
されており、これら各高圧配管52は高圧フィルタ33
を介してそれぞれ方向切換弁ユニット50に接続されて
いる。従って、高圧フィルタ33及び方向切換弁ユニッ
ト50は油圧ポンプ31と同数、即ち左右にそれぞれ3
個の合計6個備えている。
【0022】左右それぞれ3個ずつ、合計6個の方向切
換弁ユニット50は、旋回フレーム21上で、実質的に
油圧ポンプ31,31を結ぶ線Lに沿って設けた取付パ
ネル53において、前方、即ち旋回中心O側に向く面に
取り付けられている。方向切換弁ユニット50は、図5
から明らかなように、複数(図面では4個)の方向切換
弁54をユニット化したものであり、この方向切換弁ユ
ニット50には、1本の高圧配管52と戻り配管とが接
続されると共に、各方向切換弁54にはそれぞれ各一対
の給排用配管が接続される。なお、図面では戻り配管及
び給排用配管は省略したが、図5の紙面に対して上方に
向けて、つまり取付パネル53と直交する方向で、前方
に向けて引き出されることになる。
【0023】取付パネル53には、合計6個の方向切換
弁ユニット50が取り付けられているが、建屋24R,
24Lのそれぞれ3個の油圧ポンプ31と接続される各
々3個の方向切換弁ユニット50が、それらを構成する
複数の方向切換弁54が上下方向に並ぶようにして、取
付パネル53に対して上下方向に配列されている。従っ
て、取付パネル53には、上下方向に向けてそれぞれ3
個の方向切換弁ユニット50が平行となるように2列に
配置されることになる。従って、各方向切換弁54のス
プールを水平方向に引き出すようにして弁ケーシングか
ら分離できることになる。油圧ポンプ31と方向切換弁
ユニット50との間を接続するそれぞれの高圧配管52
の途中位置に設けられる高圧フィルタ33は、建屋24
R,24Lを構成する側壁部材55R,55Lに上下3
段にわたって支持部材56R,56Lを張り出すように
設け、これら各支持部材56R,56L上に設置されて
いる。なお、57は取付パネル53が立設される床面で
あり、この床面57はメインフレーム部21M上に設置
されている。
【0024】ここで、建屋24R側と建屋24L側とで
は、エンジン27,トランスミッション30及び3個の
油圧ポンプ31と1個の補助ポンプ32とからなるユニ
ットは全く同じ構造のものを用いている。従って、建屋
24L側の1つの油圧ポンプ31は建屋24R側の油圧
ポンプより遠くなっている。このために、高圧配管52
の引き回しは左右で若干異なっており、建屋24L側か
らの高圧配管52の方が建屋24R側のそれらより多少
長く引き回されるようになっている。ただし、方向切換
弁ユニット50及び高圧フィルタ33は上下方向に配置
されているから、全ての高圧配管52は緩く湾曲させる
ようにしてそれぞれ高圧フィルタ33に接続され、また
各高圧フィルタ33からそれぞれの方向切換弁ユニット
50への配管部分もほぼ直線的または緩く湾曲させるよ
うにして引き回されることになる。また、一部の方向切
換弁ユニット50は上下反転させた状態にして取付パネ
ル53に取り付けられているが、これは高圧配管52の
引き回しの便宜のためである。従って、建屋24L側の
3個の油圧ポンプ31及び補助ポンプ32のトランスミ
ッション30への接続構造を、建屋24R側のそれらと
線対称となるように設定すれば、高圧フィルタ33及び
方向切換弁ユニット50への接続構造も左右完全な対称
形とすることができる。
【0025】油圧ポンプ31,高圧フィルタ33,方向
切換弁ユニット50を以上のように配置することによっ
て、高圧配管52の引き回しが極めて有利になる。ま
ず、旋回フレーム21上において、左右にそれぞれ3個
の油圧ポンプ31を結ぶ線Lの位置またはその近傍に方
向切換弁ユニット50が設けられているから、高圧配管
52の長さを最も短くできる。また、各列の方向切換弁
ユニット50は上下方向に配列され、高圧配管52の引
き回しを高さ方向のスペースを利用して行えることか
ら、実質的に直線状となるか、湾曲しても極めて緩やか
な湾曲形状となる。従って、高圧配管52内を流れる圧
油の圧損を最小限に抑制できる。また、高圧配管52を
上下方向における空間を利用して引き回すことは、配管
相互が干渉するようなことがなく、最も短い管路長とな
るように容易に配索できる。このように、太径で耐圧性
の高さ等が要求される高圧配管52を短縮でき、しかも
上下方向に位置を違えて配索できることは、価格的に有
利であるだけでなく、省スペース化が図られてメンテナ
ンス作業等にとっても至便になる。
【0026】方向切換弁ユニット50を構成する各方向
切換弁54にはそれぞれ一対からなる給排用配管が接続
され、これら給排用配管は各油圧アクチュエータに接続
される。ここで、油圧アクチュエータとしては、フロン
ト作業機構6の各部を駆動する油圧シリンダと、走行用
油圧モータ及び旋回用油圧モータ42である。油圧シリ
ンダはメインフレーム部21Mを構成する主構造部22
に取り付けたフロント作業機構6に設けられ、方向切換
弁ユニット50が取り付けられている取付パネル53と
フロント作業機構6の取付部とは、旋回中心Oを挟んだ
反対側に位置している。また、走行用油圧モータへの配
管は旋回中心Oに設けたスイベルジョイントを介して下
部走行体1に延在される。さらに、図3に示したよう
に、旋回用油圧モータ42は取付パネル53の前方の位
置に配置されている。
【0027】取付パネル53は、左右の油圧ポンプ3
1,31を結ぶ線L上乃至その近傍に位置しているが、
またこの取付パネル53はまた旋回中心Oに極めて近い
位置にあり、かつその方向切換弁ユニット50の取り付
け面は旋回中心O側に向いている。さらに、方向切換弁
ユニット50を構成する各方向切換弁54に接続した給
排用配管は取付パネル53から前方、つまり旋回中心O
の方向に向けて、取付パネル53とほぼ直交する方向に
引き出されるようになっている。従って、多数引き出さ
れる給排用配管は高さ方向及び左右方向における広いス
ペースを利用して、それぞれの方向切換弁54から無理
なくほぼ真直ぐ前方に引き出せば良いことから、これら
給排用配管の引き回し配索も相互に干渉することなく、
極めて合理的に行うことができるようになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は旋回フレ
ームには、左右に位置する油圧ポンプを結ぶ線上または
その近傍で、フロント作業機構の装着部より後方位置に
取付パネルを立設し、この取付パネルに複数の方向切換
弁ユニットを高さ方向に向けて左右2列に配列して、各
油圧ポンプと方向切換弁とを配管で接続する構成とした
ので、油圧ポンプからの配管等の引き回し配索を円滑か
つ合理的に行うことができ、配管の短縮化、配管内を流
れる圧油の圧損の低減を図り、またメンテナンス性も良
好となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図
である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】上部旋回体の平面図であって、フロント作業機
構を省略し、かつ建屋の上面を除いて示す図である。
【図4】上部旋回体の旋回フレームを分解した状態にし
て、その概略構成を示す斜視図である。
【図5】図3の矢示方向から見た図である。
【図6】従来技術による油圧ショベルの外観図である。
【図7】図6の左側面図であって、フロント作業機構を
省略した図である。
【図8】従来技術の油圧ショベルの上部旋回体における
機器類の配置の具体例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 5 運転室 20 上部旋回体 21 旋回フレ
ーム 21M メインフレーム部 21B 建屋ベ
ッド部 22 主構造部 23 カウンタ
ウエイト 24R,24L 建屋 25R,25L
仕切り板 26R,26L エンジンルーム 27 エンジン 28 ラジエータ 30 トランス
ミッション 31 油圧ポンプ(メインポンプ) 33 高圧フィ
ルタ 42 作動油タンク 43 燃料タン
ク 50 方向切換弁ユニット 52 高圧配管 53 取付パネル 54 方向切換
弁 55R,55L 側壁部材 56R,56L
支持部材 57 床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/08 E02F 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室及びフロント作業機構が設けら
    れ、下部走行体に旋回可能に設置した旋回フレームと、
    この旋回フレームの後方位置に設置したカウンタウエイ
    トとからなり、また前記旋回フレームの左右両側に、そ
    れぞれエンジン及びこれら各エンジンにより駆動される
    複数の油圧ポンプを配置した建設機械の上部旋回体にお
    いて、前記旋回フレームには、左右に位置する油圧ポン
    プを結ぶ線上またはその近傍位置に取付パネルを立設
    し、この取付パネルに複数の方向切換弁ユニットを高さ
    方向に向けて左右2列に配列して、各油圧ポンプと方向
    切換弁とを配管で接続する構成としたことを特徴とする
    建設機械の上部旋回体。
  2. 【請求項2】 前記両エンジン及び複数の油圧ポンプは
    それぞれ建屋内において、油圧ポンプが前方となるよう
    に配置すると共に、上下方向に複数の支持部材を装着し
    て、前記油圧ポンプと方向切換弁ユニットとの間の各配
    管に接続した高圧フィルタをこれら各支持部材に設置す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械
    の上部旋回体。
  3. 【請求項3】 前記取付パネルを旋回中心より後方位置
    に配置して、その前方側の壁面に各方向切換弁ユニット
    を装着する構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    建設機械の上部旋回体。
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